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技術 ポリマーコンタクトレンズの製造方法

出願人 株式会社メニコン
発明者 佐竹康介安田章廣
出願日 2013年9月30日 (6年10ヶ月経過) 出願番号 2013-204699
公開日 2015年4月13日 (5年3ヶ月経過) 公開番号 2015-066875
状態 未査定
技術分野 メガネ プラスチック等の成形用の型
主要キーワード 押圧面積 中央領 通過空間 冷却スプレー 各押圧部材 カップ形 成形キャビティ内 シロキサン含有モノマー
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (4)

課題

より容易にポリマーコンタクトレンズ離型する。

解決手段

本発明のポリマーコンタクトレンズの製造方法は、雄型雌型との間にポリマーコンタクトレンズが形成された雄型と雌型とを取り外し、ポリマーコンタクトレンズの投影面積に対する押圧部材押圧面積の割合が10%以上60%以下の範囲の押圧部材によりポリマーコンタクトレンズが付着した雄型及び雌型のいずれかを押圧し、ポリマーコンタクトレンズを脱離する離型工程を含む。この離型工程では、ポリマーコンタクトレンズが通過する通過空間を有する載置ジグ上にポリマーコンタクトレンズが付着した雄型及び雌型のいずれかを載置し、ポリマーコンタクトレンズの付着面の裏側から雄型及び雌型のいずれかを押圧するものとしてもよい。

概要

背景

従来、ポリマーコンタクトレンズの製造方法としては、シリコーン含有不飽和モノマーを少なくとも含むモノマー組成物成形キャビティ内に収容して重合し、眼用レンズ材料モールド成形する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この製造方法では、モールド重合用成形型を、成形キャビティを与える部位の添加剤含有率総計を500〜2000ppmの範囲とするポリプロピレンで構成することにより、眼用レンズ材料に優れた酸素透過性及び機能的特性を与えることができる。

概要

より容易にポリマーコンタクトレンズを離型する。本発明のポリマーコンタクトレンズの製造方法は、雄型雌型との間にポリマーコンタクトレンズが形成された雄型と雌型とを取り外し、ポリマーコンタクトレンズの投影面積に対する押圧部材押圧面積の割合が10%以上60%以下の範囲の押圧部材によりポリマーコンタクトレンズが付着した雄型及び雌型のいずれかを押圧し、ポリマーコンタクトレンズを脱離する離型工程を含む。この離型工程では、ポリマーコンタクトレンズが通過する通過空間を有する載置ジグ上にポリマーコンタクトレンズが付着した雄型及び雌型のいずれかを載置し、ポリマーコンタクトレンズの付着面の裏側から雄型及び雌型のいずれかを押圧するものとしてもよい。

目的

特許文献1の製造方法では、レンズ表面に異常なく離型することができるものであるが、製造効率をより向上する観点から、離型時間をより短縮するような、容易な離型方法が望まれていた

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

雄型雌型との間にポリマーコンタクトレンズが形成された該雄型と該雌型とを取り外し、ポリマーコンタクトレンズの投影面積に対する押圧部材押圧面積の割合が10%以上60%以下の範囲の前記押圧部材により前記ポリマーコンタクトレンズが付着した雄型及び雌型のいずれかを押圧し、前記ポリマーコンタクトレンズを脱離する離型工程、を含むポリマーコンタクトレンズの製造方法。

請求項2

前記離型工程では、前記ポリマーコンタクトレンズの投影面積に対する押圧部材の押圧面積の割合が25%以上50%以下の範囲の前記押圧部材により押圧する、請求項1に記載のポリマーコンタクトレンズの製造方法。

請求項3

前記離型工程では、前記ポリマーコンタクトレンズが付着した前記雌型を前記押圧部材で押圧する、請求項1又は2に記載のポリマーコンタクトレンズの製造方法。

請求項4

前記離型工程では、ポリマーコンタクトレンズが通過する通過空間を有する載置ジグ上に前記ポリマーコンタクトレンズが付着した前記雄型及び前記雌型のいずれかを載置し、前記ポリマーコンタクトレンズの付着面の裏側から該雄型及び雌型のいずれかを押圧する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリマーコンタクトレンズの製造方法。

請求項5

前記離型工程では、前記ポリマーコンタクトレンズが付着した雄型及び雌型のいずれかを所定温度まで冷却したのち前記押圧部材により押圧する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリマーコンタクトレンズの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、ポリマーコンタクトレンズの製造方法に関する。

背景技術

0002

従来、ポリマーコンタクトレンズの製造方法としては、シリコーン含有不飽和モノマーを少なくとも含むモノマー組成物成形キャビティ内に収容して重合し、眼用レンズ材料モールド成形する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この製造方法では、モールド重合用成形型を、成形キャビティを与える部位の添加剤含有率総計を500〜2000ppmの範囲とするポリプロピレンで構成することにより、眼用レンズ材料に優れた酸素透過性及び機能的特性を与えることができる。

先行技術

0003

特開2008−201025号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、上述の特許文献1の製造方法では、モールド重合用成形型の雄型雌型とを組み、雄型と雌型との間にできる空間(キャビティ)で眼用レンズ材料を重合させたのち、この重合した眼用レンズ材料を離型する。特許文献1の製造方法では、レンズ表面に異常なく離型することができるものであるが、製造効率をより向上する観点から、離型時間をより短縮するような、容易な離型方法が望まれていた。

0005

本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、より容易にポリマーコンタクトレンズを離型することができるポリマーコンタクトレンズの製造方法を提供することを主目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上述した目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、ポリマーコンタクトレンズが付着した雄型又は雌型を押圧する際、ポリマーコンタクトレンズの投影面積に対する押圧部材押圧面積の割合を好適化することによって、より容易にポリマーコンタクトレンズを離型することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。

0007

即ち、本発明のポリマーコンタクトレンズの製造方法は、
雄型と雌型との間にポリマーコンタクトレンズが形成された該雄型と該雌型とを取り外し、ポリマーコンタクトレンズの投影面積に対する押圧部材の押圧面積の割合が10%以上60%以下の範囲の前記押圧部材により前記ポリマーコンタクトレンズが付着した雄型及び雌型のいずれかを押圧し、前記ポリマーコンタクトレンズを脱離する離型工程、
を含むものである。

発明の効果

0008

本発明のポリマーコンタクトレンズの製造方法は、より容易にポリマーコンタクトレンズを離型することができる。このような効果が得られる理由は、例えば、ポリマーコンタクトレンズの投影面積に対する押圧部材の押圧面積の割合が10%以上では、成形型の一部分のみが変形してしまう状態をより抑制することができ離型性が良好だからである。また、この割合が60%以下では、成形型とポリマーコンタクトレンズとが一体のまま全体にわたって変形してしまう状態をより抑制することができ離型性が良好だからである。

図面の簡単な説明

0009

本発明の成形型20の一例を示す模式図。
本発明のポリマーコンタクトレンズの製造方法の各工程の説明図。
ポリマーコンタクトレンズ10の投影面積A及び押圧面積Bの説明図。

0010

次に、本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明のポリマーコンタクトレンズ10を成形する成形型20の一例を示す模式図であり、図1(a)が分解斜視図、図1(b)が断面図である。図2は、本発明のポリマーコンタクトレンズ10の製造方法の各工程の説明図であり、図2(a)がポリマー原料12を成形型20へ注入した図、図2(b)がレンズ合成の図である。また、図2(c)が雌型24を載置ジグ32へ載置した図であり、図2(d)が雌型24からポリマーコンタクトレンズ10を離型した図である。また、図2(e)が雄型22を載置ジグ32へ載置した図であり、図2(f)が雄型22からポリマーコンタクトレンズ10を離型した図である。図3は、ポリマーコンタクトレンズ10の投影面積A及び押圧面31の押圧面積Bの説明図であり、図3(a)が雌型24の説明図、図3(b)が雄型22の説明図である。

0011

成形型20は、複数の不飽和モノマーからなるモノマー組成物(ポリマー原料)を重合するものであり、図1に示すように、雄型22と、雌型24とにより構成される。この成形型20は、カップ形状の雌型24の内側にカップ形状の雄型22が嵌め込まれることにより、雄型22と雌型24との間に、ポリマーコンタクトレンズ10が成形されるキャビティ26が形成される(図1(b)参照)。この成形型20は、例えば、ポリオレフィンなどの樹脂により形成されていてもよい。ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられるが、このうちポリプロピレンが好ましい。より離型性を向上することができるからである。この成形型20は、全体をポリプロピレンとしてもよいし、キャビティ26を形成する部分をポリプロピレンとしてもよい。この成形型20を用いて、ポリマーコンタクトレンズ10を製造する。

0012

本発明のポリマーコンタクトレンズの製造方法は、ポリマーコンタクトレンズを脱離する離型工程を含むものである。このポリマーコンタクトレンズの製造方法は、例えば、ポリマー原料を調製する原料調製工程と、成形型20にポリマー原料12を注入しポリマーを重合するレンズ合成工程と、成形型20の雄型22と雌型24とを取り外しポリマーコンタクトレンズを脱離する離型工程とを含むものとしてもよい。各工程について、以下説明する。

0013

(原料調製工程)
この工程では、ポリマーコンタクトレンズ10のポリマー原料を準備する。成形型20のキャビティ26に充填されるポリマー原料12としては、高い酸素透過率を有するものが好ましく、例えば、シリコーン含有不飽和モノマーを含むことが好ましい。このシリコーン含有不飽和モノマーとしては、例えば、ポリシロキサンマクロモノマーや、シリコン含有アルキルアクリレート、シリコン含有アルキルメタアクリレートシリコン含有スチレン誘導体などが挙げられる。このポリマー原料には、上記化合物以外にも、他のシリコーン化合物を上記組成物に含有させることができる。そのような他のシリコーン化合物の例としては、シリコーン含有アルキルメタ)アクリレート、シリコーン含有スチレン誘導体及びシリコーン含有フマル酸ジエステルが挙げられる。

0014

シリコーン含有アルキル(メタ)アクリレートの例としては、例えば、トリメチルシロキシジメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルエチルテトラメチルジシロキシプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキシメチル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロサニルプロピル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。

0015

また、ポリマー原料には、1以上の親水性モノマーを含有させることも可能である。親水性モノマーの具体例としては、例えば、(メタ)アクリル酸イタコン酸クロトン酸ビニル安息香酸などのカルボン酸類などが挙げられる。親水性モノマーとしては、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールのモノ(メタ)アクリレートなどの水酸基を有する(メタ)アクリレート類が挙げられる。また、親水性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル−N−アミノエチル(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド類;2−ジメチルアミノエチルアクリレート、2−ブチルアミノエチルアクリレートなどの(アルキル)アミノアルキルアクリレートが挙げられる。また、親水性モノマーとしては、例えば、N−ビニル−3−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−4−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−5−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−3−エチル−2−ピロリドン、N−ビニル−4,5−ジメチル−2−ピロリドン、N−ビニル−5,5−ジメチル−2−ピロリドン、N−ビニル−3,3,5−トリメチル−2−ピロリドン、N−(メタ)アクリロリルピロリドン、N−(メタ)アクリロリルオキシエチルピロリドン、1−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−エチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−メチル−5−メチレン−2−ピロリドン、1−エチル−5−メチレン−2−ピロリドン、5−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、5−エチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−n−プロピル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−n−プロピル−5−メチレン−2−ピロリドン、1−i−プロピル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−i−プロピル−5−メチレン−2−ピロリドン、1−n−ブチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−t−ブチル−3−メチレン−2−ピロリドンなどの重合性官能基を有するピロリドン類が挙げられる。また、親水性モノマーとしては、例えば、N−ビニル−2−ピペリドン、N−ビニル−3−メチル−2−ピペリドン、N−ビニル−4−メチル−2−ピペリドン、N−ビニル−5−メチル−2−ピペリドン、N−ビニル−6−メチル−2−ピペリドン、N−ビニル−6−エチル−2−ピペリドン、N−ビニル−3,5−ジメチル−2−ピペリドン、N−ビニル−4,4−ジメチル−2−ピペリドンなどのN−ビニルピペリドン類が挙げられる。また、親水性モノマーとしては、例えば、N−ビニル−2−カプロラクタム、N−ビニル−3−メチル−2−カプロラクタム、N−ビニル−4−メチル−2−カプロラクタム、N−ビニル−7−メチル−2−カプロラクタム、N−ビニル−7−エチル−2−カプロラクタム、N−ビニル−3,5−ジメチル−2−カプロラクタム、N−ビニル−4,6−ジメチル−2−カプロラクタム、N−ビニル−3,5,7−トリメチル−2−カプロラクタムなどのN−ビニルラクタム類が挙げられる。また、親水性モノマーとしては、例えば、N−ビニルホルムアミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、N−ビニル−N−エチルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニル−N−エチルアセトアミドなどのN−ビニルアミド類が挙げられる。また、親水性モノマーとしては、例えば、アミノスチレンヒドロキシスチレン酢酸ビニルグリシジルアクリレートアリルグリシジルエーテルプロピオン酸ビニル、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルピペリジン、N−ビニルサクシンイミド、N−ビニルフタルイミド、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、N−(メタ)アクリロイルモルホリンなどの重合性官能基を有するその他の親水性化合物などが挙げられる。

0016

このポリマー原料には、上記モノマーの他に、各種の重合開始剤、例えば、熱重合開始剤光重合開始剤などが適量添加される。重合開始剤としては、ラジカル重合開始剤や、ベンゾイン系光重合開始剤、フェノン系光重合開始剤、チオキサントン系光重合開始剤などが挙げられ、重合方法等に応じて適宜選択し、単独で又は2種以上を混合して用いる。この重合開始剤を添加したポリマー原料は、雌型24に所定量(キャビティ26に充填する量)注入される(図2(a))。

0017

(レンズ合成工程)
この工程では、雄型22と雌型24との間のキャビティ26に充填されたポリマー原料12を重合し、ポリマーコンタクトレンズ10を合成する処理を行う。まず、ポリマー原料12を注入した雌型24に雄型22をはめ込み(型締め)、ポリマー原料12に応じた重合処理を行う(図2(b))。例えば、熱重合の場合は成形型20を加熱し、光重合の場合は成形型20に光を照射する。こうすれば、キャビティ26に充填されたポリマー原料12が重合し、ポリマーコンタクトレンズ10が合成される。

0018

(離型工程)
この工程では、ポリマーコンタクトレンズ10が形成された雄型22と雌型24とを取り外し、ポリマーコンタクトレンズ10が付着した雄型22及び雌型24のいずれかを押圧部材30により押圧し、ポリマーコンタクトレンズ10を脱離する。このとき、図3に示すように、ポリマーコンタクトレンズ10の投影面積Aに対する押圧部材30の押圧面積Bの面積割合(B/A×100)が10%以上60%以下の範囲の押圧部材30により雄型22及び雌型24のいずれかを押圧する。この面積割合が10%以上では、押圧される雄型22又は雌型24の一部分のみが変形してしまう状態をより抑制することができ、離型性が良好である。また、この割合が60%以下では、押圧される雄型22又は雌型24とポリマーコンタクトレンズ10とが一体のまま全体にわたって変形してしまう状態をより抑制することができ、離型性が良好である。この面積割合は、25%以上50%以下の範囲であることが好ましい。この面積割合が25%以上50%以下の範囲では、雄型22や雌型24の中心領域を押圧しやすいため、押圧部材30の操作性がよく好ましい。ここで、この面積割合について、ポリマーコンタクトレンズ10と雄型22又は雌型24との接触面積がポリマーコンタクトレンズ10の離型性に関連することから、垂直方向にポリマーコンタクトレンズ10を投影した投影面積Aを便宜的に用いるものとする。また、押圧部材30の押圧面積Bは、押圧部材30が雄型22又は雌型24を押圧する押圧面31の面積とする。押圧面31は、平面であってもよいし、中央部分が押圧方向に凸形状を有しているものとしてもよいし、中央部分が押圧方向に凹形状を有しているものとしてもよい。このうち、平面であることが、押圧部材30の作製上好ましい。なお、押圧面31は、角部を面取りした面としてもよい。このとき、押圧面31の押圧面積Bは、ポリマーコンタクトレンズ10と同様に、投影面積としてもよい。また、押圧部材30により、雄型22又は雌型24を押圧する位置は、特に限定されないが、雄型22又は雌型24の中央領域とすることが好ましい(図2(c)〜(f)参照)。こうすれば、比較的小さい押圧部材30のストロークにより、ポリマーコンタクトレンズ10を離型することができる。

0019

離型工程では、型締めした雄型22と雌型24とを取り外す際に、雄型22にポリマーコンタクトレンズ10が付着した状態を優先的にしてもよいし、雌型24にポリマーコンタクトレンズ10が付着した状態を優先的にしてもよい。このうち、ポリマーコンタクトレンズが付着した雌型24を押圧部材30で押圧することが好ましい。こうすれば、上方に突き出た雌型24を押圧するから、離型時に型を押圧しやすい(図2(c)参照)。また、この離型工程では、載置ジグ32上にポリマーコンタクトレンズ10が付着した雄型22又は雌型24を載置し、ポリマーコンタクトレンズ10の付着面の裏側から雄型22又は雌型24を押圧するものとしてもよい(図2(c)〜(f)参照)。この載置ジグ32は、ポリマーコンタクトレンズ10が通過する通過空間33を有する円筒形状の部材である。また、載置ジグ32は、雄型22又は雌型24の外周縁を、円筒の上面により支持する。こうすれば、ポリマーコンタクトレンズ10に直接触れることなくポリマーコンタクトレンズ10を離型することができ、好ましい。

0020

この離型工程では、ポリマーコンタクトレンズ10が付着した雄型22及び雌型24のいずれかを所定温度まで冷却したのち押圧部材30により押圧するものとしてもよい。こうすれば、より確実にポリマーコンタクトレンズ10を離型することができる。このとき、所定温度は、例えば、ポリマーコンタクトレンズ10が適度に硬化する温度としてもよく、例えば、経験的に定めるものとしてもよい。あるいは、この所定温度は、成形型20を冷却する冷媒の温度に応じて適宜定めるものとしてもよい。冷却方法としては、冷却スプレーを用いてもよいし、冷媒収容部から雄型22又は雌型24へ冷気を供給するものとしてもよい。例えば、冷媒として、冷却アルコールドライアイス液体窒素などを用いて冷気を作り出すことができる。

0021

以上詳述した実施形態のポリマーコンタクトレンズの製造方法は、投影面積Aに対する押圧面積Bの面積割合が10%以上60%以下の範囲の押圧部材30により雄型22及び雌型24のいずれかを押圧するため、より容易にポリマーコンタクトレンズを離型する離型することができる。また、面積割合が25%以上50%以下の範囲の押圧部材30により雄型22及び雌型24のいずれかを押圧するものとすれば、より確実にポリマーコンタクトレンズを離型することができる。更に、ポリマーコンタクトレンズ10が付着した雌型24を押圧部材30で押圧するものとすれば、より押圧しやすい。更にまた、通過空間33を有する中空円筒状の載置ジグ32に雄型22又は雌型24を載置して離型するものとすれば、より容易に、且つ直接触れずにポリマーコンタクトレンズ10を離型することができる。そしてまた、ポリマーコンタクトレンズ10が付着した雄型22及び雌型24のいずれかを所定温度まで冷却したのち押圧部材30により押圧するものとすれば、より容易に且つより確実にポリマーコンタクトレンズ10を離型することができる。

0022

なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。

0023

例えば上述した実施形態では、ポリマーコンタクトレンズの製造方法には、原料調製工程とレンズ合成工程と離型工程とを含むものとしたが、離型工程を含むものとすれば、特にこれに限定されず、1以上の工程を省略してもよいし、他の工程を含むものとしてもよい。あるいは、本発明は、ポリマーコンタクトレンズの離型方法としてもよい。

0024

以下には、本発明のポリマーコンタクトレンズの製造方法を具体的に作製した例を実施例として説明する。

0025

(ポリマーコンタクトレンズの作製)
図1に示した成形型を用いてポリマーコンタクトレンズを作製した。成形型は、ポリプロピレンで形成した。ポリマーコンタクトレンズは、ポリマー原料としてシロキサン含有モノマーを用い、光重合により合成した。ポリマー原料を雌型に注入し、雌型に雄型をはめ込み、型締めした状態で光を照射し、ポリマー原料を重合させた。雌型から雄型を取り外し、このとき、雌型にポリマーコンタクトレンズが付着したものと、雄型にポリマーコンタクトレンズが付着したものとを用意した。

0026

(離型性試験
押圧面の面積Bをそれぞれ78.5mm2、63.6mm2、50.2mm2、30.0mm2、12.6mm2、7.1mm2、1.8mm2とした押圧部材を用意した。なお、ポリマーコンタクトレンズの鉛直方向の投影面積Aは、109.3mm2であった。上記のように、雌型にポリマーコンタクトレンズが付着したものと、雄型にポリマーコンタクトレンズが付着したものとを、中央に空間を有する中空円筒状の載置ジグに載置し、各押圧部材により型の中央領域を押圧し、ポリマーコンタクトレンズが離型できるか否かを試験した。表1に、押圧部材の直径(mm)、ポリマーコンタクトレンズ及び押圧部材の面積(mm2)、投影面積Aに対する押圧面積Bの面積割合(%)、雌型及び雄型での離型性評価をまとめて示す。離型性評価については、ポリマーコンタクトレンズに異常なく離型できたものを「○」、離型できなかったものを「×」とした。

0027

(結果と考察)
投影面積Aに対する押圧面積Bの面積割合が71.8%の比較例1では、レンズごと雌型又は雄型が裏返ってしまい、離型できなかった。また、面積割合が6.5%の比較例2や面積割合が1.6%の比較例3では、レンズの中心部だけが突出してしまい、離型できなかった。これに対して、実施例1〜4では、表1に示すように、レンズの離型を円滑に行うことができた。したがって、面積割合が10%〜60%の範囲において、離型性が良好であることがわかった。また、面積割合が25%〜50%の範囲では、雄型22や雌型24の中心領域を押圧しやすいため、押圧部材30の操作性がよく好ましかった。また、雌型にポリマーコンタクトレンズが付着したものと、雄型にポリマーコンタクトレンズが付着したものとでは、どちらも同様の結果であり、雄型及び雌型のいずれでも面積割合により離型性は変わらないことがわかった。なお、押圧部材による押圧前に雄型又は雌型を冷却スプレーで冷却したが、この場合においても、面積割合が10%〜60%の範囲において、離型性が良好であった。

実施例

0028

0029

本発明は、コンタクトレンズの製造分野に利用可能である。

0030

10ポリマーコンタクトレンズ、12ポリマー原料、20成形型、22雄型、24雌型、26キャビティ、30押圧部材、31押圧面、32 載置ジグ、33通過空間、A投影面積、B押圧面積。

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