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技術 家庭用水耕栽培装置

出願人 ユーテック株式会社
発明者 三井蘭
出願日 2013年9月27日 (7年1ヶ月経過) 出願番号 2013-202021
公開日 2015年4月13日 (5年7ヶ月経過) 公開番号 2015-065856
状態 拒絶査定
技術分野 植物の栽培 水耕栽培
主要キーワード 通風制御 ボタン型スイッチ 気相域 減光処理 主電源ボタン 消灯時刻 内部観察 付属回路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年4月13日)のものです。
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図面 (6)

課題

育成している植物について、葉焼け等の育成上の問題の発生を抑制することが可能な家庭用水栽培装置を提供する。

解決手段

家庭用水耕栽培装置1は、育成開始から計測した時間が、所定のT2時間を経過したか否かを判別し(S104)、T2時間を経過したと判別した場合(S104:YES)、表示部への表示、音声の出力等の出力により植物の状況を使用者に知らしめる収穫時期報知を行い(S105)、更に照明部の減光処理を実行する(S106)。

概要

背景

最近、一般家庭でも手軽に葉物野菜等の植物を栽培することが可能で、インテリアとしても活用することが可能な家庭用水栽培装置商品化されている。

一般的な家庭用水耕栽培装置は、内部観察のために透明の外周側面を有する容器と、容器内の内底部に配置され養液を溜めることが可能な養液ケースと、容器内で栽培する植物に光を照射する照明部とを備えている。そして、養液ケース内には、養液が満たされ、養液上に、植物を植え付けフロート式苗床浮遊状態で配置される。苗床に植え付けられた植物は、容器内の天井部に配設された照明部から照射される光と、養液に含まれる養分とにより生育する。生育状況は透明の外周側面を通して視認することができる(例えば、特許文献1参照。)。

概要

育成している植物について、葉焼け等の育成上の問題の発生を抑制することが可能な家庭用水耕栽培装置を提供する。家庭用水耕栽培装置1は、育成開始から計測した時間が、所定のT2時間を経過したか否かを判別し(S104)、T2時間を経過したと判別した場合(S104:YES)、表示部への表示、音声の出力等の出力により植物の状況を使用者に知らしめる収穫時期報知を行い(S105)、更に照明部の減光処理を実行する(S106)。

目的

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、葉焼け等の育成上の問題が発生し得ると考えられる条件を満足した場合に、照明部から照射する光を減光することにより、葉焼け等の問題の発生を抑制することが可能な家庭用水耕栽培装置の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

植物を収容可能な容器と、前記容器内に収容された植物に光を照射する照明部と、前記容器内の下部に配置され、植物の育成に用いる液体を溜めることが可能な液槽とを備える家庭用水栽培装置であって、前記容器内に収容された植物の育成に係る状況が所定の条件を満足するか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により、所定の条件を満足すると判別した場合に、前記照明部から照射する光を減光する減光手段とを備えることを特徴とする家庭用水耕栽培装置。

請求項2

請求項1に記載の家庭用水耕栽培装置であって、前記容器内に収容された植物の育成開始からの経過時間を計測する計時手段を更に備え、前記判別手段は、前記計時手段が計測する育成開始からの経過時間が、所定時間を経過した場合に、所定の条件を満足したと判別することを特徴とする家庭用水耕栽培装置。

請求項3

請求項1又は請求項2に記載の家庭用水耕栽培装置であって、前記容器内に収容された植物の高さを検出する検出部を更に備え、前記判別手段は、前記検出部が検出した植物の高さが、所定の高さに到達した場合に、所定の条件を満足したと判別することを特徴とする家庭用水耕栽培装置。

請求項4

請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の家庭用水耕栽培装置であって、前記判別手段が判別する所定の条件は、前記容器内に収容された植物の種類により定まることを特徴とする家庭用水耕栽培装置。

請求項5

請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の家庭用水耕栽培装置であって、前記容器内に収容された植物の状況を報知する報知部を更に備え、前記判別手段により、所定の条件を満足すると判別した場合に、前記報知部は、植物の状況又は植物に対する対応の要求を報知することを特徴とする家庭用水耕栽培装置。

請求項6

請求項5に記載の家庭用水耕栽培装置であって、前記報知部は、植物の状況又は植物に対する対応の要求を表示する表示部又は音声出力する音声出力部であることを特徴とする家庭用水耕栽培装置。

技術分野

0001

本発明は、植物を収容可能な容器と、前記容器内に収容された植物に光を照射する照明部と、前記容器内の下部に配置され、植物の育成に用いる液体を溜めることが可能な液槽とを備える家庭用水栽培装置に関する。

背景技術

0002

最近、一般家庭でも手軽に葉物野菜等の植物を栽培することが可能で、インテリアとしても活用することが可能な家庭用水耕栽培装置が商品化されている。

0003

一般的な家庭用水耕栽培装置は、内部観察のために透明の外周側面を有する容器と、容器内の内底部に配置され養液を溜めることが可能な養液ケースと、容器内で栽培する植物に光を照射する照明部とを備えている。そして、養液ケース内には、養液が満たされ、養液上に、植物を植え付けフロート式苗床浮遊状態で配置される。苗床に植え付けられた植物は、容器内の天井部に配設された照明部から照射される光と、養液に含まれる養分とにより生育する。生育状況は透明の外周側面を通して視認することができる(例えば、特許文献1参照。)。

先行技術

0004

特開2012−147749号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、家庭用水耕栽培装置は、室内に設置し、インテリアとしても重要視されることから装置全体を小型化される傾向がある。従って、植物を植え付ける苗床と天井部に配設された照明部との距離とを十分に大きくすることができない。このような家庭用水耕栽培装置において、苗床に植え付けた植物が成長し、葉が大きくなってくると、葉と照明部との距離が徐々に小さくなり、葉が照明部に近接するようになる。植物の葉が、近傍から強い照射光に晒されると、葉の色が白色、色等の色に変色し、また葉が枯れ始める「葉焼け」という現象が発生するという問題がある。

0006

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、葉焼け等の育成上の問題が発生し得ると考えられる条件を満足した場合に、照明部から照射する光を減光することにより、葉焼け等の問題の発生を抑制することが可能な家庭用水耕栽培装置の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る家庭用水耕栽培装置は、植物を収容可能な容器と、前記容器内に収容された植物に光を照射する照明部と、前記容器内の下部に配置され、植物の育成に用いる液体を溜めることが可能な液槽とを備える家庭用水耕栽培装置であって、前記容器内に収容された植物の育成に係る状況が所定の条件を満足するか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により、所定の条件を満足すると判別した場合に、前記照明部から照射する光を減光する減光手段とを備えることを特徴とする。

0008

本発明では、葉焼け等の植物の育成上の問題の発生を減光により抑制する。

0009

本発明に係る家庭用水耕栽培装置は、前記容器内に収容された植物の育成開始からの経過時間を計測する計時手段を更に備え、前記判別手段は、前記計時手段が計測する育成開始からの経過時間が、所定時間を経過した場合に、所定の条件を満足したと判別することを特徴とする。

0010

本発明では、植物の育成時間に基づいて、育成上の問題が発生する可能性があると判別する。

0011

本発明に係る家庭用水耕栽培装置は、前記容器内に収容された植物の高さを検出する検出部を更に備え、前記判別手段は、前記検出部が検出した植物の高さが、所定の高さに到達した場合に、所定の条件を満足したと判別することを特徴とする。

0012

本発明では、植物の高さが所定の高さに到達した場合に、近傍から照射される光により葉焼け等の問題が発生する可能性があると判別する。

0013

本発明に係る家庭用水耕栽培装置は、前記判別手段が判別する所定の条件は、前記容器内に収容された植物の種類により定まることを特徴とする。

0014

本発明では、植物種に応じて適切な条件を設定することができる。

0015

本発明に係る家庭用水耕栽培装置は、前記容器内に収容された植物の状況を報知する報知部を更に備え、前記判別手段により、所定の条件を満足すると判別した場合に、前記報知部は、植物の状況又は植物に対する対応の要求を報知することを特徴とする。

0016

本発明では、報知部からの報知により、使用者に状況を認識させることができる。

0017

本発明に係る家庭用水耕栽培装置は、前記報知部は、植物の状況又は植物に対する対応の要求を表示する表示部又は音声出力する音声出力部であることを特徴とする。

0018

本発明では、表示部に表示することにより使用者に状況を視覚的に認識させ、また音声出力部から音声出力することにより使用者に状況を聴覚的に認識させることができる。

発明の効果

0019

本発明に係る家庭用水耕栽培装置は、植物の育成に係る状況が所定の条件を満足した場合に、照明部から照射する光を減光することにより、葉焼け等の問題の発生を抑制することが可能である等、優れた効果を奏する。

図面の簡単な説明

0020

本発明に係る家庭用水耕栽培装置の外観の一例を示す斜視図である。
本発明に係る家庭用水耕栽培装置の内部構造の一例を示す模式図である。
本発明に係る家庭用水耕栽培装置の電気系統の構成例を示すブロック図である。
本発明に係る家庭用水耕栽培装置の収穫時期判別処理の一例を示すフローチャートである。
本発明に係る家庭用水耕栽培装置の収穫時期判別処理の一例を示すフローチャートである。

実施例

0021

以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。以下に説明する家庭用水耕栽培装置は、使用者が葉物野菜等の植物を育成するための装置であり、使用者は家庭用水耕栽培装置にて育成される植物を外部から観察することができる。

0022

<家庭用水耕栽培装置の構成>
図1は、本発明に係る家庭用水耕栽培装置の外観の一例を示す斜視図である。また、図2は、本発明に係る家庭用水耕栽培装置の内部構造の一例を示す模式図である。図1は、家庭用水耕栽培装置1を前方右上からの視点で示しており、図2は、家庭用水耕栽培装置1を正面からの視点で示している。図1及び図2に示す家庭用水耕栽培装置1は、直方体状をなす本体容器10を備え、本体容器10の前面及び側壁面の一部は、本体容器10の内部を視認可能なアクリル樹脂等の透明な素材で形成された観察部100となっている。

0023

本体容器10の前面は、開閉可能な扉部11となっている。扉部11は、本体容器10の前面と各辺が平行な長方形状をなしており、扉部11の下辺は、2カ所に設けられたヒンジ部110により、本体容器10に取り付けられており、上辺には、開閉時に把持する把手部111が設けられている。そして、使用者は、把手部111を把持して手前側へ弧を描くように引くことにより、扉部11は、ヒンジ部110を揺動軸とした揺動により手前側に開かれる。扉部11を開くことにより、使用者は、植物Pの設置、植物Pの収穫、内部のメンテナンス等の様々な操作を行うことができる。

0024

本体容器10の前面において、扉部11の上方には、マンマシンインターフェースとなる操作部120、表示部121、音声出力部122等の入出力部12が配設されている。入出力部12において、表示部121及び音声出力部122は、使用者に様々な情報を報知する報知部として機能する。なお、図1内の上方の図は、入出力部12の部分を拡大して示したものである。

0025

操作部120は、使用者の操作を受け付けボタン型スイッチ等の部材及びその付属回路を用いて構成されている。操作部120としては、主電源の入/切を行う主電源ボタンの他、時間の設定、タイマーの設定、モードの設定、植物種の選択等の各種操作を受け付ける操作ボタンが配設されている。

0026

表示部121は、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)、液晶パネル等の部材及びその付属回路を用いて構成されている。表示部121は、発光、並びに画像及び文字の表示により、各種設定、植物Pの育成状況等の様々な情報を、使用者に対して視覚的に報知する報知部である。

0027

音声出力部122は、スピーカ及びその付属回路を用いて構成されている。音声出力部122は、合成音合成音声等の音声を出力することにより、各種設定、植物Pの育成上の問題等の様々な情報を、使用者に対して聴覚的に報知する報知部である。

0028

本体容器10内の内底部には液体を溜めることが可能な養液ケースとして液槽13が着脱自在に内装されており、液槽13には、植物Pの育成に必要な各種養分及び水分を含む養液Lが満たされる。液槽13内に満たされた養液Lの液面には、植物Pを植え付けたフロート式の苗床14が浮遊状態で配置される。なお、植物Pの種類及び育成方法によっては、各種養分を含まない水分のみの液体を用いるようにしても良い。

0029

本体容器10内の天井部には、LED等の光源を用いた照明部15が配設されており、照明部15は、本体容器10内に収容された苗床14に植え付けられている植物Pに対して光を照射することができる。

0030

本体容器10内の左側面には、本体容器10内の気相域雰囲気温度を検出する温度検出部16が配設されている。

0031

本体容器10内の右側面の上部には、植物の高さを検出する赤外線センサ等の高さ検出部17が配設されている。高さ検出部17は、例えば、対向する左側面に対して赤外光を照射し、その反射光受光状況に基づいて、植物が所定の高さに到達したか否かを検出することができる。なお、図2では、高さ検出部17の配設位置は1カ所のみの例を示しているが、異なる高さに複数配設しても良い。また、対象物までの距離を測定する距離センサを本体容器10内の天井部に配設し、植物までの距離に基づいて高さを検出する高さ検出部17として用いるようにしても良い。

0032

本体容器10の左側面において、温度検出部16の上方には、空気ファン等の通風部18が配設されており、通風部18が作動することにより、本体容器10内を換気し、また本体容器10内の温度上昇を抑制する。

0033

本体容器10内に収容された液槽13内には、養液Lに空気を供給するポンプ190及び通風手段191を有する給気部19が配設されている。

0034

さらに、家庭用水耕栽培装置1は、本体容器10の電気負荷全体を制御する統合制御部2を備えており、統合制御部2には、ACアダプタ30を介して家庭用交流電源接続可能なプラグ31が接続されている。

0035

次に、家庭用水耕栽培装置1の電気系統の構成について説明する。図3は、本発明に係る家庭用水耕栽培装置1の電気系統の構成例を示すブロック図である。家庭用水耕栽培装置1は、前述の統合制御部2、操作部120、表示部121、音声出力部122、照明部15、温度検出部16、高さ検出部17、通風部18、給気部19等の各構成を備えている。

0036

統合制御部2は、LSI、VLSI等の各種集積回路を用いて構成される制御回路20と、各種情報を記録する半導体メモリ等の記録回路21とを備えている。統合制御部2は、制御回路20及び記録回路21により、モード制御部2a、時間制御部2b、点灯制御部2c、通風制御部2d、給気制御部2e、温度制御部2f、収穫時期判別部2g、報知制御部2h等の各種制御部として機能する。

0037

モード制御部2aは、植物Pの発状況、育成状況に合わせて設定されたモードに応じて、記録回路21に記録されている設定情報を読み取って温度、点灯時間、通気、給気等の育成雰囲気を管理する機能を有する。

0038

時間制御部2bは、計時機能を有し、更に、時刻に基づく各種処理、時間管理等の時刻及び時間に関する管理を行う機能を有する。

0039

点灯制御部2cは、照明部15の点灯時間及び点灯時刻並びに消灯時間及び消灯時刻を制御する機能を有する。例えば、モード制御部2a及び時間制御部2bと連携し、午前6時から午後10時まで照明部15を点灯させ、午後10時から午前6時まで照明部15を消灯させるというような時間に基づく定期点灯制御を実行する。また、点灯制御部2cは、収穫時期判別部2gと連携し、植物の葉が所定の高さまで成長して収穫時期に到達したと判別した場合に、照明部15の出力を下げることにより、照明部15から照射する光を減光する減光制御を実行する。

0040

通風制御部2dは、通風部18の作動を制御する機能を有する。給気制御部2eは、給気部19の作動を制御する機能を有する。

0041

温度制御部2fは、容器本体内の温度を制御する機能を有する。制御に際しては、モード制御部2a、通風制御部2d、報知制御部2h等の他の制御部と連携し、温度上昇に伴う通風開始、温度低下に伴う報知、加温等の処理を行う。

0042

収穫時期判別部2gは、時間制御部2bが計測した時間、高さ検出部17が検出した植物の高さに基づいて、育成中の植物が収穫時期にあるか否かを判別する機能を有する。ここでいう収穫時期とは、葉の色が変色する「葉焼け」等の現象が発生し得る時期を示すものであり、必ずしも食用に適した時期を示すものではない。葉焼けは、照明部15が配設されている本体容器10内の天井付近まで植物の葉が到達した状態で、近傍から強い照射光に晒されることにより生じる現象である。葉焼けは、照明部15の減光、養液Lの入れ替えにより発生を抑制することが可能である。ただし、使用者が植物を収穫することが望ましいため、本発明に係る家庭用水耕栽培装置1は、収穫時期判別部2gにより、収穫時期に到達したとして報知等の処理を実行する。なお、収穫時期判別部2gは、葉焼けに限らず、食用に適した時期の経過等の様々な育成上の問題の発生の有無について判別する。

0043

報知制御部2hは、育成中の植物の状況を報知すべく、表示部121、音声出力部122等の報知部(入出力部12)を制御する機能を有する。

0044

なお、制御部として例示したモード制御部2a、時間制御部2b、点灯制御部2c、通風制御部2d、給気制御部2e、温度制御部2f、収穫時期判別部2g、報知制御部2h等の各種制御部は、それぞれ専用の集積回路を用いたハードウェアとして構成しても、記録回路21に記録され制御回路20にて実行される各種プログラムによるソフトウェアとして構成しても良い。

0045

<家庭用水耕栽培装置の処理>
次に、家庭用水耕栽培装置1にて実行される各種処理について説明する。図4は、本発明に係る家庭用水耕栽培装置1の収穫時期判別処理の一例を示すフローチャートである。収穫時期判別処理は、統合制御部2におけるモード制御部2a、時間制御部2b、点灯制御部2c、収穫時期判別部2g、報知制御部2h等の各制御部の管理下で実行される処理である。図4では、発芽モード及び育成モードにおいて、時間に基づいて収穫時期を判別する処理を例示している。

0046

発芽モードは、植物Pの種子を発芽させるための設定で制御するモードであり、育成モードは、発芽した植物Pを生育させるための設定で制御するモードである。発芽モードの場合、給気部19による空気の供給は給気制御部2eによる間欠的な制御となり、照明部15による照明は点灯制御部2cにより消灯状態に制御され、通風部18による通気は通風制御部2dにより停止状態に制御される。育成モードの場合、給気部19による空気の供給は給気制御部2eによる間欠的な制御となり、照明部15による照明は点灯制御部2cにより所定時間の点灯及び消灯を繰り返す定期点灯制御となり、通風部18による通風の制御は通風制御部2dにより温度検出部16が検出した温度に基づき作動又は停止を行う制御となる。育成モードにおける点灯制御部2cの制御は、予め設定されている点灯時間、例えば16時間の点灯と、予め設定されている消灯時間、例えば8時間の消灯とを繰り返す定期点灯制御であり、時間制御部2bと連携し、例えば、午前6時から午後10時まで点灯し、午後10時から翌日午前6時まで消灯するというサイクルを繰り返す。

0047

使用者は、液槽13に養液Lを満たし、苗床14に種子を蒔いて液槽13上に浮遊させる。そして、使用者は、操作部120を操作して、電源オンにし、モード、時間、高さ、温度、植物種の設定等の所定の入力を行った上で、植物Pの育成を開始させる。時間の設定としては、発芽モードの継続時間であるT1時間、収穫時期までの時間を示すT2時間等の時間を例示することができる。高さとしては、収穫時期を判別する基準等の高さを例示することができる。植物種の設定は、必ずしも必要ではないが、後述するように、時間、高さ等の各種項目についての設定を省略する場合に有用である。なお、植物種としては、レタス・葉物野菜系、ベビーリーフ系、ハーブ系等の系統毎に設定するようにしても良く、更には、レタス(グレートレイクス)、サラダ菜エンダイブルッコラ、イタリアンパセリセージ等の種類毎に設定するようにしても良い。

0048

前述の各種項目の設定を省略する場合、予め、時間の設定、高さの設定等の各種設定を植物種と対応付けて記録回路21に記録しておく。そして、統合制御部2は、記録回路21に記録されている植物種の名称選択候補として表示部Pに表示する。表示された植物種の名称を視認した使用者は、表示された植物種のうちから育成する植物種を選択する入力を行う。そして、統合制御部2は、植物種を選択する入力を受け付け、受け付けた植物種に対応付けて記録されている時間、高さ等の項目の設定を記録回路21から読み取り、読み取った設定に基づき収穫時期判別処理を実行する。このような処理を実行することにより、使用者は、植物種毎に異なる時間、高さ等の項目の適正値を調べる必要が無く、また、植物種の入力についても、選択候補のうちから該当する植物種を選択するだけでよいので、操作性及び利便性を向上させることができる。

0049

家庭用水耕栽培装置1は、上述したモード制御部2a、時間制御部2b、点灯制御部2c、収穫時期判別部2g、報知制御部2h等の各制御部を統合的に管理する統合制御部2の処理により、育成を開始させる操作を受け付け、入力された各種設定に基づく発芽モードでの管理を開始する(S101)。ステップS101における発芽モードは、例示したように間欠的に給気制御を行い、照明部15を消灯し、通気を停止するモードである。

0050

統合制御部2は、発芽モードを開始後、所定のT1時間が経過したか否かを判別する(S102)。T1時間は、発芽モードにおいて種子が発芽するまでの時間であり、植物種に応じて、使用者により適切な時間が設定される。なお、統合制御部2の記録回路21に予め植物種毎のT1時間を設定しておき、使用者が選択するようにしても良い。

0051

ステップS102において、T1時間が経過していないと判別した場合(S102:NO)、統合制御部2は、ステップS101へ戻り、以降の処理を繰り返す。即ち、T1時間が経過するまで、発芽モードを継続する。

0052

ステップS102において、T1時間が経過していると判別した場合(S102:YES)、統合制御部2は、育成モードに遷移し、育成モードでの管理を行う(S103)。ステップS103における育成モードは、例示したように、間欠的に給気制御を行い、照明部15を定期点灯制御し、通風部18を温度制御するモードである。

0053

ステップS103にて遷移した育成モードは、使用者が操作部120を操作して、植物Pの育成を終了するまで、育成モード若しくは発芽モードの開始から所定の時間が経過するまで、又は使用者の操作により電源が切断されるまで継続し、これらの条件を満たした場合に終了する。

0054

育成モードにて制御を行う統合制御部2は、育成モードを開始後、収穫時期判別部2gにより、時間制御部2bが計測する育成開始からの時間が、T2時間を経過したか否かを判別する(S104)。T2時間は、育成モードにおいて、収穫時期か否かを判別するための時間であり、植物種に応じて、使用者により適切な時間が設定される。なお、統合制御部2の記録回路21に予め植物種毎のT2時間を設定しておき、使用者が選択するようにしても良い。また、ここでは、育成モードの開始からの経過時間の基準値をT2時間として設定した例を示しているが、発芽モードの開始からの経過時間の基準値をT2時間として設定するようにしても良い。即ち、T2時間とは、植物Pの育成開始からの経過時間の基準を示す時間であるが、育成開始からの経過時間としては、育成モードの開始からの経過時間としても良く、また発芽モードの開始からの時間としても良い。なお、T2時間は、育成モードの継続時間より短い時間が設定されている。

0055

ステップS104において、T2時間が経過していないと判別した場合(S104:NO)、統合制御部2は、ステップS103へ戻り、以降の処理を繰り返す。即ち、育成モードを継続する。

0056

ステップS104において、T2時間が経過していると判別した場合(S104:YES)、統合制御部2は、収穫時期報知を行う(S105)。ステップS105における収穫時期報知とは、育成している植物Pが収穫時期にあることを使用者に知らしめることを目的とした報知制御部2hの制御による処理である。具体的には、収穫時期報知は、表示部121への表示、音声出力部122からの音声出力等の方法を用いて植物Pの状況を報知する処理である。

0057

ステップS105において、収穫時期報知を行った後、統合制御部2は、照明部15の減光処理を実行する(S106)。ステップS106における照明部15の減光処理とは、点灯制御部2cの制御により、照明部15から照射する光を減光する処理である。具体的には、減光処理とは、照明部15の出力を下げる処理、照明部15が複数のLED素子からなる場合における点灯させるLED素子の間引き等の処理である。なお、ステップS106における減光処理は、照明部15が点灯状態の場合に実行されるが、消灯状態の場合には、定期点灯制御が優先されるため、消灯状態が継続する。

0058

減光処理後、統合制御部2は、育成モードでの管理が継続されているか否かを判別する(S107)。

0059

ステップS107において、育成モードでの管理が継続されていると判別した場合(S107:YES)、統合制御部2は、ステップS106へ戻り、以降の処理を繰り返す。繰り返しに際し、減光処理が再度実行されることになるが、既に減光処理が実行されている場合には、実行されている減光処理を継続することになる。

0060

ステップS107において、育成モードでの管理が終了していると判別した場合(S107:NO)、統合制御部2は、収穫時期判別処理を終了する。このようにして、収穫時期判別処理が実行される。

0061

図4に示す収穫時期判別処理により、植物Pが育成の開始から所定時間が経過し、葉焼け等の育成上の問題が発生する可能性が生じた場合、その状況を、報知部(入出力部12)から収穫時期であるとして報知する。報知された状況を認識した使用者は、植物Pの収穫を行うことができるので、葉焼け等の問題が発生する前に収穫を行うことができる。なお、植物Pの育成に伴い、養液Lの養分濃度が低下し、養分濃度が低下することにより、葉焼け等の問題が発生しやすくなる。従って、使用者は、植物Pに対し、収穫だけで無く、養液Lの入れ替え等の対応を行うこともできる。また、家庭用水耕栽培装置1は、葉焼け等の問題に対する対策として報知だけでなく、照明部15の減光処理をも実行する。これにより、葉焼け等の育成上の問題の発生を抑制することができる。

0062

次に、収穫時期判別処理の他の形態について説明する。図5は、本発明に係る家庭用水耕栽培装置1の収穫時期判別処理の一例を示すフローチャートである。図5では、発芽モード呼び育成モードにおいて、高さ検出部17が検出した高さに基づいて収穫時期を判別する処理を例示している。

0063

家庭用水耕栽培装置1は、モード制御部2a、時間制御部2b、点灯制御部2c、収穫時期判別部2g、報知制御部2h等の各制御部を統合的に管理する統合制御部2の処理により、育成を開始させる操作を受け付け、入力された各種設定に基づく発芽モードでの管理を開始する(S201)。

0064

統合制御部2は、発芽モードを開始後、所定のT1時間が経過したか否かを判別する(S202)。

0065

ステップS202において、T1時間が経過していないと判別した場合(S202:NO)、統合制御部2は、ステップS201へ戻り、以降の処理を繰り返す。

0066

ステップS202において、T1時間が経過していると判別した場合(S202:YES)、統合制御部2は、育成モードに遷移し、育成モードでの管理を行う(S203)。

0067

なお、図5に示したステップS201〜S203の処理は、図4に示したステップS101〜S103の処理と実質的に同様であるので、図4を用いた処理の説明を参照するものとし、ここでは詳細な説明を省略する。

0068

育成モードにより制御を行う統合制御部2は、育成モードを開始後、収穫時期判別部2gにより、高さ検出部17が、育成中の植物Pの葉の高さが所定の高さに到達したことを検出しているか否かを判別する(S204)。ステップS204において、比較の基準となる高さは、植物種に応じて、使用者により適切な高さが設定される。なお、統合制御部2の記録回路21に予め植物種毎の基準となる高さを設定しておき、使用者が選択するようにしても良い。

0069

ステップS204において、所定の高さに到達していないと判別した場合(S204:NO)、統合制御部2は、ステップS203へ戻り、以降の処理を繰り返す。

0070

ステップS204において、所定の高さに到達していると判別した場合(S204:YES)、統合制御部2は、収穫時期報知を行い(S205)、照明部15の減光処理を実行し(S206)、育成モードでの管理が継続されているか否かを判別する(S207)。

0071

ステップS207において、育成モードでの管理が継続されていると判別した場合(S207:YES)、統合制御部2は、ステップS206へ戻り、以降の処理を繰り返す。

0072

ステップS207において、育成モードでの管理が終了していると判別した場合(S207:NO)、統合制御部2は、収穫時期判別処理を終了する。このようにして、収穫時期判別処理が実行される。

0073

なお、図5に示したステップS205〜S207の処理は、図4に示したステップS105〜S107の処理と実質的に同様であるので、図4を用いた処理の説明を参照するものとし、ここでは詳細な説明を省略する。

0074

図5に示す収穫時期判別処理により、植物Pの高さ、特に葉の高さが所定の高さに到達し、照明部15に近づくことにより、葉焼け等の育成上の問題が発生する可能性が生じた場合、その状況を、報知部(入出力部12)から収穫時期であるとして報知し、また、照明部15の減光処理を実行する。これにより、植物Pの葉焼け等の育成上の問題の発生を抑制することができる。

0075

前記実施形態は、本発明の無数に存在する実施例の一部を開示したに過ぎず、目的、用途、仕様、設定等の様々な要因を加味して適宜設計することが可能である。

0076

例えば、前記実施形態では、収穫時期の判別について、時間による判別及び高さ検出部17による判別を、それぞれ異なる処理として説明したが、これらの判別を併用してもよい。即ち、それぞれの判別による条件の満足状況の論理和又は論理積により、収穫時期に到達したか否かを判別するようにしても良い。

0077

また、時間及び高さ以外に、養液Lの濃度、養液Lの水面高さ等、様々な因子を育成に係る状況を判別する際の基準として用いることが可能である。

0078

さらに、減光処理は、出力の低下、点灯させるLED素子の間引きだけでなく、照明部15の消灯、点灯時間の短縮等の点灯制御、更にはこれらの組み合わせとして実行するようにしても良い。

0079

1家庭用水耕栽培装置
10本体容器
100 観察部
12入出力部
120 操作部
121 表示部
122音声出力部
13液槽
14苗床
15照明部
16温度検出部
17 高さ検出部
18通風部
19給気部
2統合制御部
20制御回路
21記録回路
2aモード制御部
2b時間制御部
2c点灯制御部
2d通風制御部
2e給気制御部
2f温度制御部
2g収穫時期判別部
2h 給気制御部
P 植物
L 養液

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