図面 (/)

技術 液体吐出ヘッド

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 服部信吾
出願日 2013年9月25日 (6年4ヶ月経過) 出願番号 2013-198370
公開日 2015年4月9日 (4年10ヶ月経過) 公開番号 2015-063074
状態 特許登録済
技術分野 インクジェット(インク供給、その他) インクジェット(粒子形成、飛翔制御)
主要キーワード 吐出流路内 サイズアップ 液体吐出性能 貯留部材 静電素子 抵抗加熱素子 ダンパー効果 単位ヘッド
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年4月9日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

発熱体に対する冷却効果の向上とヘッドの小型化とを共に実現する。

解決手段

ヘッドは、ドライバIC27、ヒートシンク40、及び貯留部材60を含む。ヒートシンク40は、基部41及び突出部42を含む。貯留部材60は、4つのリザーバ60a〜60dを含む。リザーバ60a〜60dは、それぞれ、互いに隣接する2つの突出部42の間に配置された、貯留流路61a〜61dを有する。各貯留流路61a〜61dは、両側面が可撓性を有するフィルム64によって画定され、上下面が剛な部材62,63によって画定されている。

概要

背景

液体吐出ヘッドにおいては、当該ヘッドが設けられる記録装置における記録の高速化に伴い、吐出口及び吐出流路の数が増加し、ひいてはドライバIC等の発熱体発熱量が増加する傾向にある。発熱体が高温になると、吐出口からの液体吐出性能不安定化し得るため、発熱体の熱を適宜放出し、当該不安定化の問題を抑制する必要がある。そこで、特許文献1のように、発熱体(ドライブIC14)の熱を放出するための放熱体枠体部12の側壁)を設けるという技術が知られている。

概要

発熱体に対する冷却効果の向上とヘッドの小型化とを共に実現する。ヘッドは、ドライバIC27、ヒートシンク40、及び貯留部材60を含む。ヒートシンク40は、基部41及び突出部42を含む。貯留部材60は、4つのリザーバ60a〜60dを含む。リザーバ60a〜60dは、それぞれ、互いに隣接する2つの突出部42の間に配置された、貯留流路61a〜61dを有する。各貯留流路61a〜61dは、両側面が可撓性を有するフィルム64によって画定され、上下面が剛な部材62,63によって画定されている。

目的

本発明の目的は、発熱体に対する冷却効果の向上とヘッドの小型化とを共に実現することができる、液体吐出ヘッドを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

液体吐出するための複数の吐出口、及び、前記複数の吐出口に至る吐出流路を有する、流路部材と、前記流路部材と熱的に接続された発熱体であって、前記吐出流路内の液体に圧力を付与するときに発熱する、発熱体と、前記発熱体と熱的に接続された放熱体であって、基部、及び、前記基部から突出した複数の突出部を有する、放熱体と、前記吐出流路に供給される液体を一時的に貯留するための貯留流路を有する貯留部材であって、前記貯留流路が前記複数の突出部のうちの互いに隣接する2つの突出部の間に配置された、貯留部材と、を備えたことを特徴とする、液体吐出ヘッド

請求項2

前記貯留流路が可撓性部材によって画定されていることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。

請求項3

前記可撓性部材は、前記突出部と対向すると共に、少なくとも前記貯留流路内の圧力が上昇したときに前記突出部と接触する位置に配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の液体吐出ヘッド。

請求項4

前記可撓性部材は、前記2つの突出部の一方と対向する第1部分、及び、前記2つの突出部の他方と対向する第2部分を含み、少なくとも前記第1部分が常に前記一方の突出部と接触する位置に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。

請求項5

前記貯留流路と前記基部との間に熱伝導性材料充填されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項6

前記発熱体は、前記基部の少なくとも一部と接触していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項7

前記発熱体は、前記基部における前記複数の突出部が突出した面と反対側の面に接触していることを特徴とする、請求項6に記載の液体吐出ヘッド。

請求項8

前記貯留流路は、前記基部を挟んで前記発熱体と対向する位置に配置されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載の液体吐出ヘッド。

請求項9

前記複数の突出部が等間隔で配置されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項10

前記複数の突出部は、当該複数の突出部の配列方向に関して少なくとも片側に前記貯留流路が配置された第1突出部、及び、前記配列方向に関して両側に前記貯留流路が配置されていない第2突出部を含み、前記第1突出部の前記配列方向の厚みが前記第2突出部の前記配列方向の厚みよりも大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。

技術分野

0001

本発明は、インク等の液体吐出する液体吐出ヘッドに関する。

背景技術

0002

液体吐出ヘッドにおいては、当該ヘッドが設けられる記録装置における記録の高速化に伴い、吐出口及び吐出流路の数が増加し、ひいてはドライバIC等の発熱体発熱量が増加する傾向にある。発熱体が高温になると、吐出口からの液体吐出性能不安定化し得るため、発熱体の熱を適宜放出し、当該不安定化の問題を抑制する必要がある。そこで、特許文献1のように、発熱体(ドライブIC14)の熱を放出するための放熱体枠体部12の側壁)を設けるという技術が知られている。

先行技術

0003

特開2013−067145号公報

発明が解決しようとする課題

0004

記録の高速化に伴う発熱体の発熱量増加に対応して、発熱体に対する冷却効果を向上させるには、放熱体のサイズを大きくすることが考えられる。しかしながら、放熱体のサイズを大きくすると、ヘッドの小型化を実現することができない。

0005

本発明の目的は、発熱体に対する冷却効果の向上とヘッドの小型化とを共に実現することができる、液体吐出ヘッドを提供することである。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するため、本発明の観点によると、液体を吐出するための複数の吐出口、及び、前記複数の吐出口に至る吐出流路を有する、流路部材と、前記流路部材と熱的に接続された発熱体であって、前記吐出流路内の液体に圧力を付与するときに発熱する、発熱体と、前記発熱体と熱的に接続された放熱体であって、基部、及び、前記基部から突出した複数の突出部を有する、放熱体と、前記吐出流路に供給される液体を一時的に貯留するための貯留流路を有する貯留部材であって、前記貯留流路が前記複数の突出部のうちの互いに隣接する2つの突出部の間に配置された、貯留部材と、を備えたことを特徴とする、液体吐出ヘッドが提供される。

0007

上記観点によれば、放熱体について、単にサイズアップするのではなく、複数の突出部を有する構成とすることで、表面積を増加させ、発熱体に対する冷却効果を向上させることができる。さらに、突出部間に配置された貯留流路内の液体が熱を吸収することによる、冷却効果の向上をも期待することができる。したがって、上記構成によれば、発熱体に対する冷却効果の向上とヘッドの小型化とを共に実現することができる。

0008

前記貯留流路が可撓性部材によって画定されてよい。この場合、貯留流路によって、冷却効果のみならず、ダンパー効果をも得ることができる。つまり、ヘッドの小型化を実現しつつ、発熱体に対する冷却効果の向上を実現し、さらにダンパー効果をも得ることができる。

0009

前記可撓性部材は、前記突出部と対向すると共に、少なくとも前記貯留流路内の圧力が上昇したときに前記突出部と接触する位置に配置されてよい。この場合、貯留流路内の液体による冷却効果をより確実に得ることができる。

0010

前記可撓性部材は、前記2つの突出部の一方と対向する第1部分、及び、前記2つの突出部の他方と対向する第2部分を含み、少なくとも前記第1部分が常に前記一方の突出部と接触する位置に配置されてよい。この場合、貯留流路内の液体による冷却効果をより確実に得ることができる。

0011

前記貯留流路と前記基部との間に熱伝導性材料充填されてよい。この場合、貯留流路内の液体による冷却効果をより確実に得ることができる。

0012

前記発熱体は、前記基部の少なくとも一部と接触してよい。この場合、冷却効果をより確実に得ることができる。

0013

前記発熱体は、前記基部における前記複数の突出部が突出した面と反対側の面に接触してよい。

0014

前記貯留流路は、前記基部を挟んで前記発熱体と対向する位置に配置されてよい。この場合、冷却効果をより確実に得ることができる。

0015

前記複数の突出部が等間隔で配置されてよい。この場合、放熱体について、製造が容易であり、かつ、力学的に安定した構造となる。

0016

前記複数の突出部は、当該複数の突出部の配列方向に関して少なくとも片側に前記貯留流路が配置された第1突出部、及び、前記配列方向に関して両側に前記貯留流路が配置されていない第2突出部を含み、前記第1突出部の前記配列方向の厚みが前記第2突出部の前記配列方向の厚みよりも大きくてよい。この場合、厚みが比較的大きい第1突出部を介して多くの熱量が放出され、当該多くの熱量を貯留流路内の液体に吸収させることができる。したがって、発熱体に対する冷却効果をより向上させることができる。

発明の効果

0017

放熱体について、単にサイズアップするのではなく、複数の突出部を有する構成とすることで、表面積を増加させ、発熱体に対する冷却効果を向上させることができる。さらに、突出部間に配置された貯留流路内の液体が熱を吸収することによる、冷却効果の向上をも期待することができる。したがって、本発明によれば、発熱体に対する冷却効果の向上とヘッドの小型化とを共に実現することができる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘッドを含むインクジェット式プリンタの内部構造を示す概略側面図である。
図1プリンタに含まれるインクジェットヘッドを示す平面図である。
ヘッドの部分断面図である。
(a)は、ヒートシンク、貯留部材、ドライバIC等の斜視図である。(b)は、ヒートシンク、貯留部材、ドライバIC等の分解斜視図である。
図4(a)のV−V線に沿った断面図である。
プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘッドを示す、図5に対応する断面図である。
本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘッドを示す、図5に対応する断面図である。

実施例

0019

以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。

0020

先ず、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘッド2を含むインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。

0021

プリンタ1は、直方体形状の筐体11を有する。筐体11の天板上部には、排紙部15が設けられている。筐体11の内部空間には、インクジェットヘッド2、プラテン9、用紙センサ5、給紙トレイ6、搬送ユニット30、コントローラ1p等が収容されている。筐体11の内部空間には、給紙トレイ6から排紙部15に向けて、図1に示す矢印に沿って、用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。プリンタ1は、ヘッド2が固定された状態で記録を行う、ライン方式のものである。また、筐体11内には、4つのカートリッジ(図示略)が配置されている。4つのカートリッジは、それぞれ、イエローシアンマゼンタ、及びブラックのインクを収容し、チューブを介してヘッド2に接続されている。

0022

ヘッド2は、6つの単位ヘッド2yを含む(図2参照)。6つの単位ヘッド2yは、互いに離隔し、主走査方向に千鳥状に2列に配列されており、支持部材(図示略)によって筐体11に個別に支持されている。各単位ヘッド2yは、その下面に、複数の吐出口8が形成された吐出面2xを有する。各単位ヘッド2yにおいて、複数の吐出口8は、1つの吐出口群8xを構成している。各吐出口群8xは、6つの吐出口列から構成されている。各吐出口列は、主走査方向に並んだ複数の吐出口8から構成されている。6つの吐出口列は、副走査方向に並んでいる。各吐出口群8xでは、搬送ユニット30による用紙Pの搬送方向(以下、単に「搬送方向」という。)の上流側から順に、イエロー、シアン、マゼンタ、及びブラックの吐出口列が割り当てられ、ブラックインク搬送方向下流側の3つの吐出口列から吐出される。

0023

プラテン9は、平板状の部材であり、ヘッド2と鉛直方向(主走査方向及び副走査方向と直交する方向)に対向している。プラテン9の上面と各単位ヘッド2yの吐出面2xとの間には、記録(画像形成)に適した所定の間隙が形成されている。

0024

用紙センサ5は、ヘッド2の搬送方向上流側に配置されている。用紙センサ5は、用紙Pの先端を検知し、検知信号をコントローラ1pに出力する。

0025

給紙トレイ6は、上面が開口した箱であり、筐体11に対して着脱可能である。給紙トレイ6は、複数の用紙Pを収容可能である。

0026

搬送ユニット30は、ピックアップローラ31、ニップローラ対32a,32b,32c,32d,32e、及びガイド33a,33b,33c,33dを含む。ピックアップローラ31は、コントローラ1pによる制御の下、給紙モータ6M(図6参照)の駆動により回転し、給紙トレイ6内で最も上方にある用紙Pを送り出す。ニップローラ対32a〜32eは、搬送経路に沿って、搬送方向上流側からこの順で配置されている。各ニップローラ対32a〜32eのうちの一方のローラは、コントローラ1pによる制御の下、搬送モータ7M(図6参照)の駆動により回転する駆動ローラである。他方のローラは、上記駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラである。ガイド33a〜33dは、搬送経路に沿って、搬送方向上流側からこの順で、ニップローラ対32a〜32eと交互に配置されている。各ガイド33a〜33dは、対向して配置された一対の板からなる。

0027

コントローラ1pによる制御の下、ピックアップローラ31の回転によって給紙トレイ6から送り出された用紙Pは、ニップローラ対32a〜32eに挟持されつつ、ガイド33a〜33dの板間を通って、搬送方向に搬送される。用紙Pがプラテン9の上面に支持されつつヘッド2の真下を通過する際に、コントローラ1pの制御により、吐出口8(図2参照)から用紙Pの表面に向けて各色インクが吐出される。吐出口8からのインク吐出動作は、用紙センサ5から出力された検知信号に基づいて行われる。画像が形成された用紙Pは、筐体11上部に形成された開口から排紙部15に排出される。

0028

コントローラ1pは、図6に示すように、CPU(Central Processing Unit)50、ROM(Read Only Memory)51、RAM(Random Access Memory)52、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit )53等を含む。ROM51は、CPU50が実行するプログラム、各種固定データ等を記憶する。RAM52は、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)を一時的に記憶する。ASIC53は、ヘッド制御回路53a及び搬送制御回路53bを含む。また、ASIC53は、入出力I/F(Interface)58を介して、PC(Personal Computer)等の外部装置59とデータ通信可能に接続されている。ヘッド制御回路53aは、外部装置59から入力された記録データに基づいて、ドライバIC27を制御する。搬送制御回路53bは、外部装置59から入力された記録データに基づいて、給紙モータ6M及び搬送モータ7Mを制御する。

0029

次いで、図3図5を参照し、ヘッド2について詳細に説明する。

0030

6つの単位ヘッド2yは、互いに同じ構成であり、それぞれ、流路部材20、アクチュエータユニット25、2つのCOF(Chip On Film)26、2つのドライバIC27、ヒートシンク40、及び、貯留部材60を含む。

0031

流路部材20は、図3に示すように、略同一サイズ矩形状の金属プレート20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20iを互いに接着した、積層体である。流路部材20には、各吐出口8に至る流路が形成されている。当該流路は、流路部材20に形成された全ての吐出口8に共通の共通流路21と、吐出口8毎に設けられた個別流路22とを含む。個別流路22は、共通流路21の出口から、アパーチャ22a及び圧力室22bを介して、吐出口8に至る。圧力室22bは、流路部材20の上面20yに開口し、吐出口8は、流路部材20の下面20xに開口している。下面20xが、吐出面2xに相当する。圧力室22bは、吐出口群8xと同様に、矩形状の領域を占有し、1つの圧力室群を構成している。

0032

アクチュエータユニット25は、上面20yにおける、圧力室群に含まれる複数の圧力室22bを覆う領域に、固定されている。アクチュエータユニット25は、圧力室22b毎に設けられた、複数の圧電アクチュエータを含む。

0033

2つのCOF26は、共に複数の配線が設けられた平型配線基板であり、それぞれカラーインク及びブラックインクに対応する。2つのCOF26は、アクチュエータユニット25の上面に固定されると共に、図4(b)に示すように、1のフレーム29bに、フレーム29bの中心線に関して対称位置関係で、固定されている。フレーム29bの下面は、アクチュエータユニット25の上面とで、各COF26を挟んでいる。2つのCOF26は、それぞれ、フレーム29bの下面、側面、及び上面に亘って、延在している。2つのCOF26において、アクチュエータユニット25の上面に固定された側の一端と反対側の他端は、フレーム29bにおける互いに対向する側部から、フレーム29bの中心に向かって、互いに近づくように、延出している。

0034

2つのドライバIC27は、2つのCOF26のそれぞれにおけるフレーム29bの上面に沿って延在した部分に、実装されている。COF26において、ドライバIC27が実装された面と反対側の面には、ドライバIC27と対向する部分に、スポンジ等からなる弾性体28が配置されている(図5参照)。弾性体28は、フレーム29bに固定されている。各ドライバIC27は、アクチュエータユニット25との間に、COF26、弾性体28、及びフレーム29bを挟んでいる。

0035

各COF26の複数の配線は、ドライバIC27の出力端子と圧電アクチュエータの電極とを接続している。コントローラ1pによる制御の下、ドライバIC27から各圧電アクチュエータに所定の電位印加されることにより、圧電アクチュエータが選択的に駆動する。これにより、圧力室22b内のインクに圧力が付与され、吐出口8からインクが吐出される。

0036

ドライバIC27は、圧電アクチュエータが駆動されるときに、発熱する。ドライバIC27は、COF26を介して、流路部材20と熱的に接続されている。ドライバIC27の熱がCOF26を介して流路部材20に伝達され、流路部材20が高温になると、インク吐出性能が不安定化し得る。そこで、ドライバIC27の熱を適宜放出するため、ヒートシンク40が設けられている。

0037

ヒートシンク40は、ドライバIC27と熱的に接続された放熱体である。ヒートシンク40は、基部41、及び、基部41の上面から突出した5つの突出部42を含む。基部41及び5つの突出部42は、一体に成形されている。5つの突出部42は、共に矩形状の板であり、等間隔で配置されている。基部41の下面が、ドライバIC27と接触している。2つのドライバIC27は、図4(b)に示すように、基部41の中心線に関して対称の位置関係で、配置されている。

0038

貯留部材60は、4つのリザーバ60a,60b,60c,60dを含む。リザーバ60a〜60dは、それぞれ、流路部材20の流路に供給されるインクを一時的に貯留するための貯留流路61a〜61dを有する。貯留流路61a〜61dは、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、及びブラックのインクを貯留し、流路部材20の流路に接続する一端61ax〜61dxと、カートリッジに接続する他端とを有する。4つのリザーバ60a〜60dは、貯留流路61a〜61dの他端近傍において、1のフレーム29aに固定されている。

0039

フレーム29aには、貯留流路61a〜61dの他端とそれぞれ接続される4つの開口29aa〜29adと、フレーム29bを収容する1の開口29axとが形成されている。フレーム29aの下面は、流路部材20の上面に固定されている。

0040

貯留流路61a〜61dは、図5に示すように、それぞれ、互いに隣接する2つの突出部42の間に配置されている。各貯留流路61a〜61dは、両側面が可撓性を有するフィルム64によって画定され、上下面が剛な部材62,63によって画定されている。

0041

各フィルム64は、突出部42と対向すると共に、対応する貯留流路61a〜61d内の圧力が上昇したとき以外は突出部42と接触せず、当該圧力が上昇したときに突出部42と接触する位置に、配置されている。

0042

各貯留流路61a〜61dの下面を画定する部材63と、基部41との間には、熱伝導性材料69が充填されている。熱伝導性材料69は、例えばシリコーン等からなる接着剤であり、少なくとも空気よりも高い熱伝導率を有する。

0043

以上に述べたように、本実施形態によれば、ヒートシンク40について、単にサイズアップするのではなく、複数の突出部42を有する構成とすることで、表面積を増加させ、ドライバIC27に対する冷却効果を向上させることができる。さらに、突出部42間に配置された貯留流路61a〜61d内のインクが熱を吸収することによる、冷却効果の向上をも期待することができる。したがって、本実施形態によれば、ドライバIC27に対する冷却効果の向上とヘッド2の小型化とを共に実現することができる。

0044

貯留流路61a〜61dが可撓性を有するフィルム64によって画定されていることで、貯留流路61a〜61dによって、冷却効果のみならず、ダンパー効果をも得ることができる。つまり、ヘッド2の小型化を実現しつつ、ドライバIC27に対する冷却効果の向上を実現し、さらにダンパー効果をも得ることができる。

0045

フィルム64は、突出部42と対向すると共に、少なくとも対応する貯留流路61a〜61d内の圧力が上昇したときに突出部42と接触する位置に配置されている。この場合、貯留流路61a〜61d内のインクによる冷却効果をより確実に得ることができる。

0046

貯留流路61a〜61dと基部41との間に、熱伝導性材料69が充填されている。この場合、貯留流路61a〜61d内のインクによる冷却効果をより確実に得ることができる。

0047

ドライバIC27は、基部41の少なくとも一部と接触している。この場合、冷却効果をより確実に得ることができる。

0048

貯留流路61a〜61dは、基部41を挟んでドライバIC27と対向する位置に配置されている。この場合、冷却効果をより確実に得ることができる。

0049

5つの突出部42が等間隔で配置されている。この場合、ヒートシンク40について、製造が容易であり、かつ、力学的に安定した構造となる。

0050

続いて、図7を参照し、本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘッドについて説明する。

0051

第2実施形態に係るヘッドは、貯留部材の構成において第1実施形態に係るヘッド2と異なり、その他の構成については第1実施形態に係るヘッド2と同様である。

0052

第2実施形態では、各貯留流路61a〜61dを画定するフィルム64が、第1部分64aと、第2部分64bとを含む。各貯留流路61a〜61dは、一方の側面が第1部分64aによって画定され、他方の側面が第2部分64bによって画定されている。第1部分64aは、対応する2つの突出部42の一方と対向すると共に、常に当該一方と接触する位置に配置されている。第2部分64bは、対応する2つの突出部42の他方と対向すると共に、対応する貯留流路61a〜61d内の圧力が上昇したとき以外は突出部42と接触せず、当該圧力が上昇したときに突出部42と接触する位置に、配置されている。

0053

以上に述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の構成によって第1実施形態と同様の効果を得ることができると共に、第1部分64aを設けたことで、貯留流路61a〜61d内のインクによる冷却効果をより確実に得ることができる。

0054

続いて、図8を参照し、本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘッドについて説明する。

0055

第3実施形態に係るヘッドは、ヒートシンク及び貯留部材の構成において第1実施形態に係るヘッド2と異なり、その他の構成については第1実施形態に係るヘッド2と同様である。

0056

第3実施形態では、第1実施形態におけるリザーバ60a,60dが省略されており、貯留部材60は2つのリザーバ60b,60cを含む。リザーバ60b,60cの貯留流路61b,61cには、ブラックインク及び前処理液がそれぞれ貯留されている。前処理液は、インク中の成分を凝集又は析出させる機能を有する液体である。つまり、第3実施形態のヘッドは、カラーではなくモノクロの記録装置に搭載される。

0057

第3実施形態において、ヒートシンク40の突出部42は、突出部42の配列方向(以下、単に「配列方向」という。)に関して少なくとも片側に貯留流路61b,61cが配置された第1突出部42a,42b、及び、配列方向に関して両側に貯留流路61b,61cが配置されていない第2突出部42cを含む。突出部42aの配列方向の厚みt1、及び、突出部42aの配列方向の厚みt2は、共に、突出部42cの配列方向の厚みt3よりも大きい(t1>t2>t3)。

0058

以上に述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の構成によって第1実施形態と同様の効果を得ることができると共に、各突出部42a〜42cの厚みt1〜t3を上記のようにしたことで、厚みが比較的大きい第1突出部42a,42bを介して多くの熱量が放出され、当該多くの熱量を貯留流路61b,61c内のインクに吸収させることができる。したがって、ドライバIC27に対する冷却効果をより向上させることができる。

0059

以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。

0060

・突出部の数は、複数である限り、5つに限定されず、任意である。
・突出部の厚みは任意であり、複数の突出部間の厚みの関係も任意である。
・突出部は、等間隔に配置されることに限定されない。
・基部の延在方向、及び、突出部の突出方向は、任意である。例えば、図5において、鉛直方向に基部が延在し、左右方向に突出部が突出してもよい。
・貯留流路の数は、1以上である限り、任意である。
・貯留流路は、隣接する2つの突出部の間に配置される限りは、任意の位置に配置されてよく、基部を挟んで発熱体と対向する位置に配置されなくてもよい。
・可撓性部材は、常に突出部と接触しない位置に配置されてもよく、或いは、常に突出部と接触する位置に配置されてもよい。貯留流路における2以上(例えば3つ)の面が可撓性部材によって画定されてもよく、また、貯留流路が可撓性部材によって画定されなくてもよい。これらの場合でも、貯留流路が突出部間に配置されていることで、貯留流路内の液体が熱を吸収することによる、冷却効果が期待できる。例えば、可撓性部材が常に突出部と接触しない位置に配置された場合でも、輻射による熱吸収が可能である。
・貯留流路と基部との間に熱伝導性材料が充填されなくてもよい。
・発熱体と放熱体との位置関係は、両者が熱的に接続されている限り、特に限定されない。発熱体は、基部における突出部が突出した面と反対側の面に接触していることが好ましいが、これに限定されず、例えば、基部における突出部が突出した面、基部の側面、等に配置されてもよい。また、発熱体と放熱体とが互いに接触していなくてもよい。
・流路部材と発熱体との位置関係についても、両者が熱的に接続されている限り、特に限定されない。
・COFをFPC(Flexible PrintedCircuits)に置換してもよい。
・吐出流路内の液体に圧力を付与する素子は、圧電素子に限定されず、静電素子抵抗加熱素子等であってもよい。
・上述の実施形態では、液体吐出ヘッドとして、流路部材、発熱体、放熱体、及び貯留部材をそれぞれ有する6つの単位ヘッド2yを含むものを例示している。しかしながら、本発明に係る液体吐出ヘッドは、これに限定されず、例えば、流路部材、発熱体、放熱体、及び貯留部材を有する1の単位ヘッド2yで構成されてもよい。
・液体吐出ヘッドは、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。
・液体吐出ヘッドが吐出する液体は、インクや前処理液に限定されず、任意の液体であってよい。
・本発明に係る液体吐出ヘッドは、プリンタに限定されず、任意の液体吐出装置ファクシミリコピー機等)に適用可能である。

0061

1インクジェット式プリンタ
2インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
8吐出口
20流路部材
21共通流路(吐出流路)
22 個別流路(吐出流路)
27ドライバIC(発熱体)
40ヒートシンク(放熱体)
41 基部
42 突出部
42a,42b 第1突出部
42c 第2突出部
60貯留部材
61a〜61d貯留流路
64フィルム(可撓性部材)
64a 第1部分
64b 第2部分
69 熱伝導性材料

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ