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技術 自動車用ディビジョンバー

出願人 西川ゴム工業株式会社
発明者 来須修司
出願日 2013年8月24日 (6年7ヶ月経過) 出願番号 2013-174036
公開日 2015年3月5日 (5年0ヶ月経過) 公開番号 2015-042501
状態 特許登録済
技術分野 車両のドア 車両用シール装置
主要キーワード 断面寸法精度 全周波数域 底壁内面 仕切り位置 位置バラツキ 金属製芯材 固定パネル 対応要素
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年3月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

コンパクトで車体組付け性に優れるとともに組付け後にはドアガラスガタツキによる叩き音の発生を抑制する。

解決手段

昇降するドアガラス1と固定パネル2の間に略垂直方向取付けられ、断面略コ字状の本体部11とドアガラス1に摺接する車内側,車外側リップ12,13を有するグラスラン10と、固定パネル2を支持する保持部20が一体的に押出成形された樹脂自動車用ディビジョンバー100で、本体部11に埋設された断面略コ字状の金属製芯材17と、本体部11の底壁11c内面側にドアガラス1の進入方向に垂直に延びるように設けられるとともに、ドアガラス1が通常の基準位置Lで昇降するときにはドアガラス1の端部1aには接触しないが、ドアガラス1の端部1aが基準位置Lよりグラスラン10の本体部11の底壁11c側に入り込むとドアガラス1の端部1aに弾接する軟質材30を備える。

概要

背景

図5に示す車のように、リヤドア側に昇降するドアガラス1と固定パネル(例えばガラス製のフィクスガラス)2との間に略垂直方向自動車用ディビジョンバー100が取付けられたものがある。
このような自動車用ディビジョンバー100については、従来、鋼製のものが使用されていたが、近年、軽量化を図るために、図6に示すように、全体を高剛性ゴム製または樹脂製とするとともにグラスランガラスラン)についても一体的に押出成形されたものが使用されている(特許文献1,特許文献2参照)。

図6(a),(b)に示す自動車用ディビジョンバー100は、グラスラン10と固定パネル2を支持する保持部20が一体成形されたものである。グラスラン10は、車内側側壁11a,車外側側壁11b,底壁11cからなる断面略コ字状の本体部11と、その本体部11の両端部に設けられドアガラス1に摺接する車内側リップ12および車外側リップ13を有している。また、本体部11の車内側側壁11aには、図6(b)に示すように、ドアガラス1の昇降時にドアガラス1の車内側面に摺接した車内側リップ12が撓んだときに車内側リップ12の先端に当接して支持する中間リップ14が設けられている。なお、車内側リップ12および車外側リップ13の摺接面(車内側リップ12の車外側面および車外側リップ13の車内側面)は摺動材15,16で覆われている。本体部11には、断面略コ字状の金属製芯材17が埋設され剛性を高く保っている。
また、保持部20は、固定パネル2に周設されたシール部材3を車内側及び車外側から挟み込むようして固定パネル2を支持する2つの部材からなる。

このような自動車用ディビジョンバー100によれば、軽量化が図れるとともにコ字状の金属製芯材16を埋設することで高剛性が保たれるため断面寸法精度を高くし断面形状をコンパクトにすることができる。そして車体に対する組付け位置の精度も高い。

概要

コンパクトで車体組付け性に優れるとともに組付け後にはドアガラスのガタツキによる叩き音の発生を抑制する。昇降するドアガラス1と固定パネル2の間に略垂直方向に取付けられ、断面略コ字状の本体部11とドアガラス1に摺接する車内側,車外側リップ12,13を有するグラスラン10と、固定パネル2を支持する保持部20が一体的に押出成形された樹脂製自動車用ディビジョンバー100で、本体部11に埋設された断面略コ字状の金属製芯材17と、本体部11の底壁11c内面側にドアガラス1の進入方向に垂直に延びるように設けられるとともに、ドアガラス1が通常の基準位置Lで昇降するときにはドアガラス1の端部1aには接触しないが、ドアガラス1の端部1aが基準位置Lよりグラスラン10の本体部11の底壁11c側に入り込むとドアガラス1の端部1aに弾接する軟質材30を備える。

目的

本発明の目的とするところは、コンパクトで車体組付け性に優れるとともに組付け後にはドアガラスのガタツキによる叩き音の発生を抑制する自動車用ディビジョンバーを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

昇降するドアガラス固定パネルとの間に略垂直方向取付けられるとともに、断面略コ字状の本体部とその本体部の両端部に設けられ前記ドアガラスに摺接する車内側リップおよび車外側リップを有するグラスランと、前記固定パネルを支持する保持部が一体的に押出成形されてなるゴム製または樹脂製の自動車用ディビジョンバーであって、前記グラスランの本体部に沿って埋設された断面略コ字状の金属製芯材と、前記ドアガラスの端部に相対向する、前記グラスランの本体部の底壁内面側に前記ドアガラスに垂直に延びるように設けられる軟質材を備えることを特徴とする自動車用ディビジョンバー。

請求項2

昇降するドアガラスと固定パネルとの間に略垂直方向に取付けられるとともに、断面略コ字状の本体部とその本体部の両端部に設けられ前記ドアガラスに摺接する車内側リップおよび車外側リップを有するグラスランと、前記固定パネルを支持する保持部が一体的に押出成形されてなるゴム製または樹脂製の自動車用ディビジョンバーであって、前記グラスランの本体部に沿って埋設された断面略コ字状の金属製芯材と、前記ドアガラスの端部に相対向する、前記グラスランの本体部の底壁内面側に前記ドアガラスに垂直に延びるように設けられた軟質材と、前記軟質材の表面を覆って平担の摺動層を形成するとともに、前記ドアガラスが昇降するときに前記ドアガラスの端部に接触可能な摺動材を備えることを特徴とする自動車用ディビジョンバー。

請求項3

前記軟質材は、前記グラスランの本体部の車内側側壁及び車外側側壁にそれぞれ接するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用ディビジョンバー。

技術分野

0001

本発明は、昇降するドアガラス固定パネルの間に略垂直方向取付けられる自動車用ディビジョンバーに関する。

背景技術

0002

図5に示す車のように、リヤドア側に昇降するドアガラス1と固定パネル(例えばガラス製のフィクスガラス)2との間に略垂直方向に自動車用ディビジョンバー100が取付けられたものがある。
このような自動車用ディビジョンバー100については、従来、鋼製のものが使用されていたが、近年、軽量化を図るために、図6に示すように、全体を高剛性ゴム製または樹脂製とするとともにグラスランガラスラン)についても一体的に押出成形されたものが使用されている(特許文献1,特許文献2参照)。

0003

図6(a),(b)に示す自動車用ディビジョンバー100は、グラスラン10と固定パネル2を支持する保持部20が一体成形されたものである。グラスラン10は、車内側側壁11a,車外側側壁11b,底壁11cからなる断面略コ字状の本体部11と、その本体部11の両端部に設けられドアガラス1に摺接する車内側リップ12および車外側リップ13を有している。また、本体部11の車内側側壁11aには、図6(b)に示すように、ドアガラス1の昇降時にドアガラス1の車内側面に摺接した車内側リップ12が撓んだときに車内側リップ12の先端に当接して支持する中間リップ14が設けられている。なお、車内側リップ12および車外側リップ13の摺接面(車内側リップ12の車外側面および車外側リップ13の車内側面)は摺動材15,16で覆われている。本体部11には、断面略コ字状の金属製芯材17が埋設され剛性を高く保っている。
また、保持部20は、固定パネル2に周設されたシール部材3を車内側及び車外側から挟み込むようして固定パネル2を支持する2つの部材からなる。

0004

このような自動車用ディビジョンバー100によれば、軽量化が図れるとともにコ字状の金属製芯材16を埋設することで高剛性が保たれるため断面寸法精度を高くし断面形状をコンパクトにすることができる。そして車体に対する組付け位置の精度も高い。

先行技術

0005

特許第4890192号公報
実公昭61−30896号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上述した自動車用ディビジョンバー100によれば、高剛性が保たれるため自動車用ディビジョンバー100を車体に組付けた後にドアガラス1を自動車用ディビジョンバー100のグラスラン10内に組込む作業が困難で手間がかかるといった問題がある。つまり、ドアガラス1を自動車用ディビジョンバー100に組込む際にはドアガラス1を斜めにした状態で入れる場合があるので、グラスラン10内でドアガラス1の端部1aと本体部11の底壁11cの間にクリアランスがなくドアガラス1の逃げ場がまったくないと力ずくで押し込まなければならない。そのため作業性が悪く時間もかかってしまうといった問題がある。

0007

また、悪路の走行時に振動によってドアガラス1が車内の前後方向に変動するといった、いわゆるガタツキが生じてドアガラス1の端部1aが、図6(b)に示すように、グラスラン10の本体部11の底壁に接触すると、「コンコン」と高く響く不快な叩き音が発生するといった問題もある。

0008

これに対して、特許文献2に記載された発明では、グラスランの底壁に軟質合成樹脂を設けその表面に摺動部材による塗膜が形成されているので、叩き音の発生を抑制することはできるが、車外側にだけにアルミニウム箔からなる芯材が埋設されているだけであるので、全体にわたって高剛性が保たれるわけでなく断面の寸法精度は高いものではない。また車体に対する組付け位置精度も高いものではない。特に底壁に金属製芯材が無いため前後に配置されるガラスの仕切り位置の精度に劣り、ガラス間のクリアランスを小さくすることが出来ない。従ってディビジョンバーも大きくなってしまうしガラスとのクリアランスも大きい。

0009

そこで、本発明の目的とするところは、コンパクトで車体組付け性に優れるとともに組付け後にはドアガラスのガタツキによる叩き音の発生を抑制する自動車用ディビジョンバーを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記の目的を達成するために、本発明の自動車用ディビジョンバーは、昇降するドアガラス(1)と固定パネル(2)との間に略垂直方向に取付けられるとともに、断面略コ字状の本体部(11)とその本体部(11)の両端部に設けられ前記ドアガラス(1)に摺接する車内側リップ(12)および車外側リップ(13)を有するグラスラン(10)と、前記固定パネル(2)を支持する保持部(20)が一体的に押出成形されてなるゴム製または樹脂製の自動車用ディビジョンバー(100)であって、
前記グラスラン(10)の本体部(11)に沿って埋設された断面略コ字状の金属製芯材(17)と、
前記ドアガラス(1)の端部(1a)に相対向する、前記グラスラン(10)の本体部(11)の底壁(11c)内面側に前記ドアガラス(1)に垂直に延びるように設けられる軟質材(30)を備えることを特徴とする。

0011

また本発明は、昇降するドアガラス(1)と固定パネル(2)との間に略垂直方向に取付けられるとともに、断面略コ字状の本体部(11)とその本体部(11)の両端部に設けられ前記ドアガラス(1)に摺接する車内側リップ(12)および車外側リップ(13)を有するグラスラン(10)と、前記固定パネル(2)を支持する保持部(20)が一体的に押出成形されてなるゴム製または樹脂製の自動車用ディビジョンバー(100)であって、
前記グラスラン(10)の本体部(11)に沿って埋設された断面略コ字状の金属製芯材(17)と、
前記ドアガラス(1)の端部(1a)に相対向する、前記グラスラン(10)の本体部(11)の底壁(11c)内面側に前記ドアガラス(1)に垂直に延びるように設けられた軟質材(30)と、
前記軟質材(30)の表面を覆って平担の摺動層を形成するとともに、前記ドアガラス(1)が昇降するときに前記ドアガラス(1)の端部(1a)に接触可能な摺動材(40)を備えることを特徴とする。

0012

また本発明は、前記軟質材(30)は、前記グラスラン(10)の本体部(11)の車内側側壁(11a)及び車外側側壁(11b)にそれぞれ接するように設けられていることを特徴とする。

0013

なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。

発明の効果

0014

本発明によれば、グラスランと保持部が一体的に押出成形されてなるゴム製または樹脂製の自動車用ディビジョンバーであって、グラスランの本体部に沿って断面略コ字状の金属製芯材が埋設されることで自動車用ディビジョンバーはコンパクト化が図れるとともに高剛性が保たれている。そして、グラスランの本体部の底壁内面側には軟質材が設けられている。その軟質材は、ドアガラスが通常の基準位置で昇降するときにはドアガラスの端部には接触しないようにすれば昇降時の障害になることはない。またドアガラスの端部が基準位置よりグラスランの本体部の底壁側に入り込むと、軟質材はドアガラスの端部に弾接するので、自動車用ディビジョンバーを車体に組付けた後にドアガラスを斜めにした状態で入れるようにして組込むようにした場合、ドアガラスの端部と本体部の底壁の間にはドアガラスの逃げ場が生じるため、ドアガラスの端部と本体部の底壁の間のクリアランスが小さくても、ドアガラスが組み込めなかったり、力ずくで押し込んで部品を破損することはない。そのため特に作業性が悪くなることもなく短時間で組付けることができる。

0015

また悪路の走行時に振動によってドアガラスの端部が基準位置よりグラスランの本体部の底壁側に入り込むと、ドアガラスの端部がグラスランの本体部の底壁内面側に設けられた軟質材に弾接し、軟質材はその形状が撓み緩衝機能を発揮するので、従来例で示したような、「コンコン」と高く響く不快な叩き音の発生は抑制される。この叩き音はグラスラン内におけるドアガラスの暴れ幅が大きいほど大きな音をするが、上述したように自動車用ディビジョンバーはコンパクトでドアガラスの端部と本体部の底壁の間のクリアランスが小さくされているので暴れ幅を小さくすることでも音の発生を抑制している。

0016

さらに軟質材は、グラスランの本体部の底壁内面側に対してドアガラスの進入方向に垂直に延びるように設けられるので、自動車用ディビジョンバーにドアガラスを組込む場合や、悪路走行時バタツキによりドアガラスの端部が車両の左右方向に変動したとしても弾接する量は一定である。よってドアガラスの端部が車両の左右方向に変動したとしてもムラなく組込むことができ、しかもドアガラスの昇降時に大きな抵抗にはならない。

0017

また本発明によれば、軟質材の表面を覆って平担の摺動層を形成するとともに、ドアガラスが昇降するときにドアガラスの端部に接触可能な摺動材をさらに備えるので、ドアガラスの端部が摺動材に接触することで摺動材なしに接触する場合と比較して摺動抵抗が減少されドアガラスは円滑に昇降するとともにグラスランの耐久性も向上する。
これによれば、摺動層が形成された軟質材の設置位置を、例えば、通常時、昇降するドアガラスの端部が基準位置で摺動層に接触しても軟質材の形状は撓むことはないが、ドアガラスの組込み時や悪路走行時にドアガラスの端部が基準位置よりグラスランの本体部の底壁側に入り込むと軟質材の形状が撓み緩衝機能を発揮する位置にすることによって、自動車用ディビジョンバーのグラスランに対する組込みが容易でしかも組込んだ後には叩き音の発生を抑制することができるコンパクトな自動車用ディビジョンバーが得られる。

0018

また、本発明によれば、軟質材は、グラスランの本体部の車内側側壁及び車外側側壁にそれぞれ接するように設けられているので、ドアガラスの端部が車両の左右方向に大きく変動したとしても対応できる。

0019

このように本発明は、ゴム製または樹脂製の自動車用ディビジョンバーのグラスランに断面略コ字状の金属製芯材を埋設することによってグラスランの本体部を高剛性に保持し、その結果として寸法精度を高くすることによって、軟質材あるいは摺動層付きの軟質材をドアガラスの端部の位置に対応して決められる位置に正確に設けるようにしたものであるので、例えば、上述の特許文献1のように断面略コ字状の金属製芯材が埋設されたものであっても、ドアガラスの端部に対応する位置に軟質材がまったく設けられていないことに加え、軟質材は設けられているものの寸法精度が高い状態とされていない特許文献2の内容を組合わせて本発明を想到することは困難であり、そもそも両特許文献1,2を組合わせるといった発想自体生じるものではない。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施形態に係る自動車用ディビジョンバーを示す、図5のA−A線拡大断面図であり、(a)はドアガラスが組付けられる前の状態を示し、(b)はドアガラスが組付けられた後の状態を示す。
本発明の実施形態に係る他の自動車用ディビジョンバーを示す、図5のA−A線拡大断面図である。
本発明の実施形態に係る他の自動車用ディビジョンバーを示す、図5のA−A線拡大断面図である。
本発明の実施形態に係る他の自動車用ディビジョンバーを示す、図5のA−A線拡大断面図である。
自動車外観を示す側面図である。
従来例に係る自動車用ディビジョンバーを示す、図5のA−A線拡大断面図であり、(a)はドアガラスが組付けられる前の状態を示し、(b)はドアガラスが組付けられた後の状態を示す。

実施例

0021

図1及び至図5を参照して、本発明の実施形態に係る自動車用ディビジョンバーについて説明する。従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
本発明の実施形態に係る自動車用ディビジョンバー100は、自動車のリヤドア後部の昇降するドアガラス1と固定パネル(例えばガラス製のフィクスガラス)2との間に略垂直方向に取付けられる樹脂製(ゴム製のものであってもよい)のものであり、グラスラン10と保持部20が一体的に押出成形されてなる。そして、本発明の実施形態に係る自動車用ディビジョンバー100では特に金属製芯材17と軟質材30と摺動材40を備える。

0022

グラスラン10は、断面略コ字状の本体部11とその本体部11の両端部に設けられドアガラス1に摺接する車内側リップ12および車外側リップ13を有する。本体部11は、車内側側壁11a,車外側側壁11b,底壁11cからなり、断面略コ字状の金属製芯材17が本体部11に沿って埋設されている。これによって、自動車用ディビジョンバー100はコンパクト化が図れるとともに高剛性が保たれている。
また、本体部11の車内側側壁11aには、図1(b)に示すように、ドアガラス1が組み込まれた後、例えば昇降時にドアガラス1の車内側面に摺接した車内側リップ12が撓んだときに車内側リップ12の先端に当接して車内側リップ12を支持する中間リップ14が設けられている。なお、車内側リップ12および車外側リップ13の摺接面(車内側リップ12の車外側面および車外側リップ13の車内側面)は摺動材15,16で覆われている。
また、保持部20は、固定パネル2に周設されたシール部材3を車内側及び車外側から挟み込むようして固定パネル2を支持する2つの部材からなる。

0023

また軟質材30は平担状であり、ドアガラス1の端部1aに相対向する、グラスラン10の本体部11の底壁11c内面側に、ドアガラス1に垂直に延びるように設けられている。軟質材30は、グラスラン10の本体部11の底壁11c内面側に貼着されるようにして設けてもよいが、ここではグラスラン10及び保持部20と同時にかつ一体的に押出成形されることによって設けられている。
軟質材30の表面には摺動材40によって平担の摺動層が形成され、ドアガラス1が昇降するときにドアガラス1の端部1aに接触可能になっている。
また、軟質材30は、平担の摺動層とともにグラスラン10の本体部11の車内側側壁11a及び車外側側壁11bにそれぞれ接するように延設されている。

0024

摺動層付き軟質材30の設置位置は、通常時、昇降するドアガラス1の端部1aが基準位置で摺動層40に接触しても軟質材30の形状は撓むことはなく、ドアガラス1の組込み時や悪路走行時にドアガラス1の端部1aがグラスラン10の本体部11の底壁11c側に入り込むと軟質材30の形状が撓み緩衝機能を発揮する位置にしている。
この設置位置については、通常時には軟質材30が昇降するドアガラス1の抵抗(障害)となることなくかつ摺動層のはたらきによってドアガラス1が円滑に昇降するが、ドアガラス1の組込み時や悪路走行時といった通常時ではないときにドアガラス1の端部1aが基準位置よりもグラスラン10の本体部11の底壁11c側に入り込んだ際に軟質材30を撓ませて緩衝機能を発揮させている。グラスラン10の本体部11には断面略コ字状の金属製芯材17が埋設されることによって寸法精度が高く設定されているので、ドアガラス1と固定パネル2の間のクリアランスが小さくても位置バラツキはほとんどなく高い位置精度で車体に取付けられ、グラスラン10と保持部20自体をコンパクトにしても問題にならない。

0025

ここでは、昇降するドアガラス1の端部1aの基準位置については、図1(b)においてドアガラス1を実線で示すように摺動層40に対してドアガラス1の端部1aを離間させた位置とすることができる。しかしドアガラス1の動きによってはドアガラス1の端部1aが点線で示した位置(P))となることもあり、昇降するドアガラス1の端部1aが摺動層に接触するが軟質材30の形状は撓むことはなくこれにより抵抗(障害)にならず、円滑にドアガラス1を昇降させるようにしている。

0026

なお、軟質材30はドアガラス1の端部1aが弾接することによって撓みクッション材として緩衝機能を発揮するものであれば特に材質が限定されるものでなく、また、摺動材40についても摺動材15,16と同様に通常の摺動機能を発揮するものであれば材質は限定されない。

0027

以上のように構成された自動車用ディビジョンバー100によれば、自動車用ディビジョンバー100のグラスラン10に対する組込みが容易である。すなわち、自動車用ディビジョンバー100を車体に組付けた後にドアガラス1を斜めにした状態で入れるようにして組込むようにした場合、軟質材30が撓むことでドアガラス1の端部1aと本体部11の底壁11cの間にはドアガラス1の逃げ場が生じるため、ドアガラス1の端部1aと本体部11の底壁11cの間のクリアランスが小さくても、ドアガラス1が組み込めなかったり、力ずくで押し込んで部品を破損することはない。そのため特に作業性が悪くなることもなく短時間で組付けることができる。

0028

しかもドアガラス1を自動車用ディビジョンバー100のグラスラン10に組込んだ後には叩き音の発生を抑制することができる。すなわち、悪路の走行時に振動によってドアガラス1の端部1aがグラスラン10の本体部11の底壁11c側に入り込み、図1(b)におけるドアガラス1の端部1aが実線から点線位置へ急激に動いて底壁11cへ衝突することが繰り返されても、ドアガラス1の端部1aがグラスラン10の本体部11の底壁11c内面側に設けられた軟質材30に弾接し、軟質材30はその形状が撓み緩衝機能を発揮するので、従来例で示したような、「コンコン」と高く響く不快な叩き音の発生は抑制される。この叩き音はグラスラン10内におけるドアガラス1の暴れ幅が大きいほど大きな音となるが、自動車用ディビジョンバー100はコンパクトにされているのでドアガラス1の暴れ幅を小さくすることでも音の発生が抑制される。
このとき、高音域は勿論だが,全周波数域で10〜20(dB)程度発生音は抑えられ、実際にで聞いても分かるレベルまで改善効果が認められる。

0029

なお、図2に示すように、ドアガラス1の端部1aに相対向する、グラスラン10の本体部11の底壁11c内面側には、軟質材30だけ(摺動材40による摺動層は形成しない)をドアガラス1に垂直に延びるように設けて、ドアガラス1が通常の基準位置(図2においてドアガラス1を実線で示した位置)で昇降するときにはドアガラス1の端部1aには接触しないようにして昇降時の障害をなくし、ドアガラス1の端部1aが基準位置より所定量T(通常時、昇降するドアガラス1の端部1aの位置と軟質材30表面までの距離)を越えてグラスラン10の本体部11の底壁11c側に入り込むとドアガラス1の端部1aに弾接させるように、ドアガラス1の振れ幅を所定量Tに規定すれば、摺動層40を廃止することも可能である。この場合においても本発明によれば所定量Tを従来のクリアランスよりも小さく設定できる。ドアガラス1の振れ幅の規定は、例えばドアガラスの駆動機構によっても達成できる。

0030

従って、図2においてドアガラス1の基準位置を軟質材30の表面に接触する直前の位置に設定してドアガラス1の端部1aが僅かでもグラスラン10の本体部11の底壁11c側に入り込むと軟質材30に弾接するようにできる。

0031

また、図3に示すように、軟質材30をグラスラン10の本体部11の底壁11cに埋設するとともに底壁11cの内面側(埋設された軟質材30よりドアガラス1側)を硬質材50で形成して摺動機能を発揮させるようにしてもよい。このときの、軟質材30の埋設位置は、通常時、昇降するドアガラス1の端部1aが硬質材50の部位に接触しても軟質材30の形状は撓むことなく、ドアガラス1の組込み時や悪路走行時にドアガラス1の端部1aがグラスラン10の本体部11の底壁11c側に入り込むと軟質材30の形状が撓み緩衝機能を発揮する位置にすることが好ましい。

0032

また、本実施形態では、保持部20は、固定パネル2に周設されたシール部材3を車内側及び車外側から挟み込むようして固定パネル2を支持するものであったが、図4に示すように、シール部材3を介することなく直接、固定パネル2を挟み込んで支持するものであってもよい。
また、図4(a)に示すように、中間リップ14については特に設けないようにしてもよいし、図4(b)に示すように、摺動層付き軟質材30の車内側及び車外側端部の内面側角部を曲面にしてグラスラン10の本体部11からのめくれや剥がれなどを防止するようにしてもよい。

0033

なお、本発明の実施形態では、自動車のリヤドア後部に設けられた自動車用ディビジョンバー100について説明したが、昇降するドアガラスと固定パネル(例えばガラス製のフィクスガラス)の間に略垂直方向に取付けられたものであればフロントドア側に取付けられたものであっても適用可能である。また固定パネルはガラス素材である必要はなく、樹脂製や金属製などその材質は限定されない。

0034

1ドアガラス
1a 端部
2固定パネル
3シール部材
10グラスラン
11 本体部
11a車内側側壁
11b車外側側壁
11c底壁
12車内側リップ
13車外側リップ
14中間リップ
15摺動材
16 摺動材
17芯材
20 保持部
30軟質材
40 摺動材
50硬質材
100自動車用ディビジョンバー

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  • トヨタ自動車株式会社の「 車両用サイドドア」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】重量化を招くことなく、インナパネル側へ向かう大きな力がアウトサイドハンドルに掛かった場合に、ハンドルベースによってインナパネルが車内側へ大きく変形させられるおそれを小さくできる車両用サイドドア... 詳細

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