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技術 吸気装置

出願人 アイシン精機株式会社
発明者 大岩俊之
出願日 2013年8月19日 (6年2ヶ月経過) 出願番号 2013-169896
公開日 2015年2月26日 (4年7ヶ月経過) 公開番号 2015-038342
状態 特許登録済
技術分野 吸気または排気の慣性を用いるもの 吸い込み系統
主要キーワード 回動軸周り 流れ解析 内側シール シール側 張り出し量 可変吸気弁 吸気流路 吸気ポート毎
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年2月26日)のものです。
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図面 (16)

課題

吸気流路が狭くなるのを抑制して吸気圧力損失が大きくなるのを抑制するとともに、弁体シール面と間のシール性を良好に保持することが可能な吸気装置を提供する。

解決手段

この吸気装置100は、吸気ポート2と、吸気ポート2に配置され、開位置と閉位置との間で回動軸31周り回動される弁体5と、吸気ポート2に一体的に設けられ、弁体5の閉位置において弁体5が当接する内壁面25からなるシール面26と、を備える。シール面26は、吸気ポート2の内側に突出する内側当接部27aおよび内側当接部27aよりも外側に位置する外側当接部27bを有するシール面部27と、内側当接部を有さずに外側当接部28a、29aおよび30aをそれぞれ有するシール側面部28、シール面部29およびシール側面部30とを含む。

概要

背景

従来、弁体が当接する内壁面からなるシール面を備えた吸気装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。

上記特許文献1には、コレクタに設けられた開口部を開閉可能な吸気制御弁を備え、吸気制御弁が開位置の場合に吸気が開口部を通過する第1ポートと、吸気制御弁が閉位置の場合に吸気が開口部を通過せずに迂回する第2ポートとに切替可能な可変吸気装置が開示されている。この可変吸気装置の吸気制御弁の外周端部には、ゴム材料からなるシールリップが設けられている。また、可変吸気装置では、吸気制御弁が閉位置の場合に、シールリップと開口部の内壁面とが当接することによって、吸気制御弁により開口部が閉じられるとともに、開口部の内壁面から開口部の内側に向かって張り出すように設けられた張り出し部とシールリップとが当接することによって、吸気制御弁のシールリップが形成されていない部分と開口部の内壁面とが接触して打音が発生するのを抑制するように構成されている。ここで、張り出し部は、開口部の内壁面の4辺の全体に亘って形成されている。

概要

吸気流路が狭くなるのを抑制して吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制するとともに、弁体とシール面と間のシール性を良好に保持することが可能な吸気装置を提供する。この吸気装置100は、吸気ポート2と、吸気ポート2に配置され、開位置と閉位置との間で回動軸31周り回動される弁体5と、吸気ポート2に一体的に設けられ、弁体5の閉位置において弁体5が当接する内壁面25からなるシール面26と、を備える。シール面26は、吸気ポート2の内側に突出する内側当接部27aおよび内側当接部27aよりも外側に位置する外側当接部27bを有するシール面部27と、内側当接部を有さずに外側当接部28a、29aおよび30aをそれぞれ有するシール側面部28、シール面部29およびシール側面部30とを含む。

目的

この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、吸気流路が狭くなるのを抑制して吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制するとともに、弁体とシール面と間のシール性(密着性)を良好に保持することが可能な吸気装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

吸気ポートと、前記吸気ポートに配置され、開位置と閉位置との間で回動軸周り回動される弁体と、前記吸気ポートに一体的に設けられ、前記弁体の閉位置において前記弁体が当接する内壁面からなるシール面と、を備え、前記シール面は、前記吸気ポートの内側に突出する内側当接部および前記内側当接部よりも外側に位置する第1外側当接部を有する第1シール面と、前記内側当接部を有さずに第2外側当接部を有する第2シール面とを含む、吸気装置

請求項2

前記第1シール面は、前記弁体の外周部のうちの第1部分が当接する前記吸気ポートの前記内壁面の部分に設けられており、前記第2シール面は、前記弁体の外周部のうちの前記第1部分以外の第2部分が当接する前記吸気ポートの前記内壁面の部分に設けられている、請求項1に記載の吸気装置。

請求項3

前記弁体は、平面視で4辺を有する矩形状を有しており、前記第1シール面は、前記弁体の回動軸の延びる方向に沿って延びる上流側の辺および下流側の辺のいずれか一方の辺が当接する前記内壁面の部分に設けられており、前記第2シール面は、前記上流側の辺および前記下流側の辺のいずれか他方の辺が当接する前記内壁面の部分と、前記弁体の回動軸の延びる方向と交差する方向に延びる一対の辺が当接する前記内壁面の部分とに設けられている、請求項2に記載の吸気装置。

請求項4

前記弁体は、弁体本体と、前記弁体本体の外周に沿って設けられた弾性変形可能なシール部材とを含み、前記シール部材は、前記第1シール面の前記内側当接部および前記第1外側当接部の両方に当接する第1シール部分と、前記第2シール面の前記第2外側当接部に当接する第2シール部分とを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸気装置。

請求項5

前記第1シール部分は、前記内側当接部に当接する内側シール部分と、前記第1外側当接部に当接する第1外側シール部分と、を含み、前記第2シール部分は、前記第2外側当接部に当接する第2外側シール部分を含む、請求項4に記載の吸気装置。

請求項6

前記内側シール部分と前記内側当接部とが当接することによって、前記弁体が前記吸気ポートに対して位置決めされるように構成されている、請求項5に記載の吸気装置。

請求項7

前記弁体本体は、平面視で4つの辺部を有する矩形状の形状を有しており、前記弁体本体の回動軸の延びる方向に沿って延びる上流側の辺部および下流側の辺部のいずれか一方の辺部は、直線状に形成されているとともに、前記一方の辺部と前記弁体本体の回動軸の延びる方向と交差する方向に延びる一対の辺部とは、それぞれ、R形状部を介して接続されており、前記シール部材の前記第1シール部分は、前記弁体本体における直線状の前記一方の辺部の外周に沿って設けられている、請求項4〜6のいずれか1項に記載の吸気装置。

請求項8

前記弁体本体の前記第2シール面に対応する部分は、前記弁体の回動範囲内において、前記第2シール面と干渉しないように前記第2シール面から離間して配置されている、請求項4〜7のいずれか1項に記載の吸気装置。

請求項9

前記弁体は、サージタンクと前記サージタンクの下流に配置された前記吸気ポートとの間の開口部を開閉するように回動可能に設けられ、前記開口部の開閉により前記吸気ポートの長さを変化させる可変吸気弁体を含み、前記可変吸気弁体が、前記第1シール面および前記第2シール面に当接するように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸気装置。

技術分野

0001

本発明は、吸気装置に関する。

背景技術

0002

従来、弁体が当接する内壁面からなるシール面を備えた吸気装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。

0003

上記特許文献1には、コレクタに設けられた開口部を開閉可能な吸気制御弁を備え、吸気制御弁が開位置の場合に吸気が開口部を通過する第1ポートと、吸気制御弁が閉位置の場合に吸気が開口部を通過せずに迂回する第2ポートとに切替可能な可変吸気装置が開示されている。この可変吸気装置の吸気制御弁の外周端部には、ゴム材料からなるシールリップが設けられている。また、可変吸気装置では、吸気制御弁が閉位置の場合に、シールリップと開口部の内壁面とが当接することによって、吸気制御弁により開口部が閉じられるとともに、開口部の内壁面から開口部の内側に向かって張り出すように設けられた張り出し部とシールリップとが当接することによって、吸気制御弁のシールリップが形成されていない部分と開口部の内壁面とが接触して打音が発生するのを抑制するように構成されている。ここで、張り出し部は、開口部の内壁面の4辺の全体に亘って形成されている。

先行技術

0004

特開2010−1847号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記特許文献1の吸気制御弁では、開口部の内壁面から開口部の内側に向かって張り出すように設けられた張り出し部が開口部の内壁面の4辺の全体に亘って形成されているため、4辺の全体に亘って張り出し部が張り出す分、開口部の開口面積が小さくなる。このため、吸気が開口部を通過する第1ポートにおける吸気流路が狭くなり、その結果、吸気制御弁が開位置の場合における吸気の圧力損失が大きくなるという問題点がある。また、吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制するために張り出し部の張り出し量を小さくした場合には、シールリップと張り出し部とが適正な当接位置からずれた位置で当接しやすくなる。このため、吸気制御弁が開口部に対してずれて開口部が十分に閉じられない場合や、適正な当接位置で当接せずに吸気制御弁が回動し過ぎる場合などが生じやすくなると考えられる。この結果、吸気制御弁と開口部と間のシール性密着性)を十分に保持することができないという問題点がある。

0006

この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、吸気流路が狭くなるのを抑制して吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制するとともに、弁体とシール面と間のシール性(密着性)を良好に保持することが可能な吸気装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するために、この発明の一の局面における吸気装置は、吸気ポートと、吸気ポートに配置され、開位置と閉位置との間で回動軸周りに回動される弁体と、吸気ポートに一体的に設けられ、弁体の閉位置において弁体が当接する内壁面からなるシール面と、を備え、シール面は、吸気ポートの内側に突出する内側当接部および内側当接部よりも外側に位置する第1外側当接部を有する第1シール面と、内側当接部を有さずに第2外側当接部を有する第2シール面とを含む。

0008

この発明の一の局面による吸気装置では、上記のように、シール面に、吸気ポートの内側に突出する内側当接部および内側当接部よりも外側に位置する第1外側当接部を有する第1シール面と、内側当接部を有さずに第2外側当接部を有する第2シール面とを設けることによって、第2シール面には吸気ポートの内側に突出する内側当接部が設けられないので、第2シール面において吸気流路が狭くなるのを抑制することができる。これにより、吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制することができる。また、シール面に内側当接部を有する第1シール面を設けることによって、第1シール面の内側当接部と弁体とが当接する位置を基準となる適正な当接位置として、第1外側当接部と弁体との当接位置と、第2外側当接部と弁体との当接位置とが適正になるように調整することができる。これにより、弁体と第1外側当接部および第2外側当接部とがずれた状態で当接されるのを抑制することができるとともに、シール面で当接せずに弁体が回動し過ぎることを抑制することができるので、弁体とシール面とのシール性(密着性)を良好に保持することができる。

0009

上記一の局面による吸気装置において、好ましくは、第1シール面は、弁体の外周部のうちの第1部分が当接する吸気ポートの内壁面の部分に設けられており、第2シール面は、弁体の外周部のうちの第1部分以外の第2部分が当接する吸気ポートの内壁面の部分に設けられている。このように構成すれば、弁体の外周部に、第1シール面に当接する第1部分と第2シール面に当接する第2部分とをそれぞれ別個に設けることによって、より確実に、弁体と内側当接部とを適正な当接位置で当接させることができるとともに、弁体と第1外側当接部および第2外側当接部とがずれた状態で当接されるのを抑制することができる。

0010

この場合、好ましくは、弁体は、平面視で4辺を有する矩形状を有しており、第1シール面は、弁体の回動軸の延びる方向に沿って延びる上流側の辺および下流側の辺のいずれか一方の辺が当接する内壁面の部分に設けられており、第2シール面は、上流側の辺および下流側の辺のいずれか他方の辺が当接する内壁面の部分と、弁体の回動軸の延びる方向と交差する方向に延びる一対の辺が当接する内壁面の部分とに設けられている。このように構成すれば、吸気ポートの内側に突出する内側当接部を有する第1シール面を、弁体の4辺のうちの1辺が当接する内壁面の部分に設け、内側当接部を有さない第2シール面を、弁体の4辺のうちの残りの3辺が当接する内壁面の部分に設けることによって、4辺のうちの複数の辺が当接する内壁面の部分に内側当接部を設けるよりも、吸気ポートの内側に突出する内側当接部が形成される領域を小さくすることができるので、吸気流路が狭くなるのをより抑制することができる。これにより、吸気の圧力損失が大きくなるのをより抑制することができる。また、弁体の複数の辺において弁体と内側当接部とが当接する場合と異なり、内側当接部に最初に当接する弁体の辺を、必ず、弁体の上流側の辺および下流側の辺のいずれか一方の辺(第1シール面に当接する辺)にすることができる。これにより、複数の吸気ポートの各々に弁体が形成されているような吸気装置の場合に、内側当接部に最初に当接する弁体の辺が吸気ポート毎に異なることがないので、弁体とシール面とを当接させる際の角度が吸気ポート毎にばらつくのを抑制することができ、その結果、弁体とシール面とのシール性(密着性)が吸気ポート毎にばらつくのを抑制することができる。

0011

上記一の局面による吸気装置において、好ましくは、弁体は、弁体本体と、弁体本体の外周に沿って設けられた弾性変形可能なシール部材とを含み、シール部材は、第1シール面の内側当接部および第1外側当接部の両方に当接する第1シール部分と、第2シール面の第2外側当接部に当接する第2シール部分とを含む。このように構成すれば、第1シール面に当接する第1シール部分と第2シール面に当接する第2シール部分とをそれぞれ別個に設けることによって、より確実に、弁体と内側当接部とを適正な当接位置で当接させることができるとともに、弁体と第1外側当接部および第2外側当接部とを当接させることができる。また、シール部材が弾性変形可能であることによって、第1シール面および第2シール面に密着するようにシール部材を弾性変形させることができるので、弁体とシール面とのシール性(密着性)を良好に保持することができる。

0012

この場合、好ましくは、第1シール部分は、内側当接部に当接する内側シール部分と、第1外側当接部に当接する第1外側シール部分と、を含み、第2シール部分は、第2外側当接部に当接する第2外側シール部分を含む。このように構成すれば、内側当接部に当接する内側シール部分と、第1外側当接部に当接する第1外側シール部分とをそれぞれ別個に設けることによって、より確実に、第1シール部分の内側シール部分と内側当接部とを適正な当接位置で当接させることができる。さらに、第1外側シール部分と第1外側当接部とがずれた状態で当接されるのを抑制することができるとともに、第2外側シール部分と第2外側当接部とがずれた状態で当接されるのを抑制することができる。

0013

上記シール部材が第1シール部分と第2シール部分とを含む構成において、好ましくは、内側シール部分と内側当接部とが当接することによって、弁体が吸気ポートに対して位置決めされるように構成されている。このように構成すれば、第1シール面の内側当接部と内側シール部分とが当接する位置を、弁体と吸気ポートとの位置決めの基準となる適正な当接位置として、第1外側当接部と第1外側シール部分との当接位置と、第2外側当接部と第2外側シール部分との当接位置とが適正になるように調整することができる。これにより、第1外側当接部と第1外側シール部分とがずれた状態で当接されるのを抑制することができるとともに、第2外側当接部と第2外側シール部分との当接位置とがずれた状態で当接されるのを抑制することができる。

0014

上記シール部材が第1シール部分と第2シール部分とを含む構成において、好ましくは、弁体本体は、平面視で4つの辺部を有する矩形状の形状を有しており、弁体本体の回動軸の延びる方向に沿って延びる上流側の辺部および下流側の辺部のいずれか一方の辺部は、直線状に形成されているとともに、一方の辺部と弁体本体の回動軸の延びる方向と交差する方向に延びる一対の辺部とは、それぞれ、R形状部を介して接続されており、シール部材の第1シール部分は、弁体本体における直線状の一方の辺部の外周に沿って設けられている。このように構成すれば、第1シール部分をR形状部に設ける場合と比べて、シール面と直線状の第1シール部分との形状を容易に合わせることができる。これにより、より確実に、第1シール部分の内側シール部分と内側当接部とを適正な当接位置で当接させることができるとともに、第1外側シール部分と第1外側当接部とがずれた状態で当接されるのを抑制することができる。また、第1シール部分を、弁体本体における直線状の一方の辺部だけでなく、R形状部の外周にも設ける場合と比べて、第1シール部分が形成される領域を小さくすることができるので、吸気流路が狭くなるのを抑制することができる。

0015

上記シール部材が第1シール部分と第2シール部分とを含む構成において、好ましくは、弁体本体の第2シール面に対応する部分は、弁体の回動範囲内において、第2シール面と干渉しないように第2シール面から離間して配置されている。このように構成すれば、弁体本体と第2シール面とが接触するのを抑制することができるので、打音が生じたり弁体本体および第2シール面に損傷が生じたりするのを抑制することができる。

0016

上記一の局面による吸気装置において、好ましくは、弁体は、サージタンクとサージタンクの下流に配置された吸気ポートとの間の開口部を開閉するように回動可能に設けられ、開口部の開閉により吸気ポートの長さを変化させる可変吸気弁体を含み、可変吸気弁体が、第1シール面および第2シール面に当接するように構成されている。このように構成すれば、可変吸気弁体を用いた場合に、吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制しつつ、可変吸気弁体とシール面と間のシール性(密着性)を良好に保持することができる。

0017

なお、本出願では、上記一の局面による吸気装置とは別に、以下のような他の構成も考えられる。

0018

付記項
すなわち、本出願の他の構成による吸気装置は、吸気ポートと、吸気ポートに配置され、開位置と閉位置との間で回動軸周りに回動される可変吸気弁体と、吸気ポートに一体的に設けられ、可変吸気弁体の閉位置において可変吸気弁体が当接する内壁面からなるシール面と、を備え、シール面は、吸気ポートの内側に突出する内側当接部および内側当接部よりも外側に位置する第1外側当接部を有する第1シール面と、内側当接部を有さずに第2外側当接部を有する第2シール面とを含む。このように構成すれば、シール面に、吸気ポートの内側に突出する内側当接部および内側当接部よりも外側に位置する第1外側当接部を有する第1シール面と、内側当接部を有さずに第2外側当接部を有する第2シール面とを設けることによって、第2シール面には吸気ポートの内側に突出する内側当接部が設けられないので、第2シール面において吸気流路が狭くなるのを抑制することができる。これにより、吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制することができる。また、シール面に内側当接部を有する第1シール面を設けることによって、第1シール面の内側当接部と可変吸気弁体とが当接する位置を基準となる適正な当接位置として、第1外側当接部と可変吸気弁体との当接位置と、第2外側当接部と可変吸気弁体との当接位置とが適正になるように調整することができる。これにより、可変吸気弁体と第1外側当接部および第2外側当接部とがずれた状態で当接されるのを抑制することができるとともに、シール面で当接せずに可変吸気弁体が回動し過ぎることを抑制することができるので、可変吸気弁体とシール面とのシール性(密着性)を良好に保持することができる。

発明の効果

0019

本発明によれば、上記のように、吸気流路が狭くなるのを抑制して吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制することが可能であるとともに、弁体とシール面と間のシール性(密着性)を良好に保持することができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の一実施形態による吸気装置の構成を示した斜視図である。
本発明の一実施形態による吸気装置の閉位置の際の模式的な断面図である。
本発明の一実施形態による吸気装置の構成を示した分解斜視図である。
本発明の一実施形態による吸気装置の開位置の際の模式的な断面図である。
本発明の一実施形態による吸気装置の開口部を示した平面図である。
本発明の一実施形態による吸気装置の吸気制御弁を示した斜視図である。
本発明の一実施形態による吸気装置の吸気制御弁の弁体を示した平面図である。
図7の200−200線に沿った弁体の断面図である。
図7の300−300線に沿った弁体の断面図である。
図7の400−400線に沿った弁体の断面図である。
本発明の一実施形態による吸気装置の閉位置の際の下流側のシール面部を示した拡大断面図である。
本発明の一実施形態による吸気装置の閉位置の際の下流側のシール側面部を示した拡大断面図である。
本発明の一実施形態による吸気装置の閉位置の際の上流側のシール面部を示した拡大断面図である。
本発明の一実施形態による吸気装置の閉位置の際の上流側のシール側面部を示した拡大断面図である。
本発明の効果を確認するために行ったシミュレーション流れ解析)の結果を示した図である。

実施例

0021

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

0022

図1図14を参照して、本発明の一実施形態による吸気装置100の構成について説明する。

0023

吸気装置100は、図1および図2に示すように、自動車用直列気筒エンジン(図示せず)に設けられる吸気装置である。吸気装置100は、サージタンク1と、サージタンク1から分岐して、サージタンク1の下流に配置された4本の吸気ポート2と、4本の吸気ポート2の内部にそれぞれ設けられた吸気制御弁3(図2参照)とを備えている。また、4本の吸気ポート2および吸気制御弁3の後述する弁体5は、樹脂材料からなり、たとえばナイロン6(PA6)からなる。吸気装置100は、図2に示すように、シリンダヘッド110に接続されており、4本の吸気ポート2はシリンダヘッド110を介してエンジンの各気筒とそれぞれ接続されている。

0024

吸気装置100は、図2および図3に示すように、5つの本体部分4a〜4eからなる吸気装置本体101を含み、本体部分4aに吸気制御弁3が装着された状態で各本体部分4a〜4eが一体的に接合されている。

0025

図1に示すように、サージタンク1には、図示しないエアクリーナおよびスロットルを介して到達する吸気が流入される。4本の吸気ポート2は、所定の方向に並ぶように配置されている。また、図2に示すように、4本の吸気ポート2の各々は、第1ポート部21および第2ポート部22と、第1ポート部21および第2ポート部22の下流側でエンジンの気筒に接続される出口ポート部23とを含む。第1ポート部21は、サージタンク1から迂回するように延びて下流側の出口ポート部23に接続するように設けられている。第2ポート部22は、サージタンク1と出口ポート部23とを吸気制御弁3を介して接続するように設けられている。

0026

また、サージタンク1とサージタンク1の下流に配置された出口ポート部23との間で、かつ、第2ポート部22と出口ポート部23との接続部分には、平面的に見て、略矩形状の開口部24が設けられている。この開口部24に、吸気制御弁3が配置されている。

0027

ここで、吸気装置100において、図2に示すような吸気制御弁3が閉位置の場合では、第1ポート部21および出口ポート部23により吸気流路長の大きいロングポートが形成され、図4に示すような吸気制御弁3が開位置の場合では、第2ポート部22および出口ポート部23により吸気流路長の小さいショートポートが形成されることによって、吸気制御弁3は、吸気流路長を変更することが可能なように構成されている。すなわち、吸気制御弁3の後述する弁体5は、開口部24を開閉することにより、エンジンの各気筒への吸気流路長を変更することが可能に構成されている。これにより、エンジン回転数エンジン負荷等に応じて吸気流路長を変更して、より適切な量の吸気をエンジンに供給することが可能である。なお、開口部24の開口面積が小さくなるに従い吸気流路Aが狭くなるため、吸気の圧力損失が増大する。

0028

また、図5に示すように、開口部24(吸気ポート2)の内壁面25には、吸気制御弁3が閉位置の場合に、吸気制御弁3の弁体5が当接するシール面26が形成されている。

0029

吸気制御弁3は、図6に示すように、4つの吸気ポート2の各々に設けられ、第2ポート部22(開口部24、図3参照)を開閉する4つの弁体5と、4つの弁体5とともに回動する回動軸31と、回動軸31を回動させるアクチュエータ32と、回動軸31を回動可能に軸支する5つの軸受部材33とを含んでいる。また、吸気制御弁3は、回動軸31を回動させて4つの弁体5を一括して回動させることにより、4つの吸気ポート2全てで開口部24の開閉動作を同時に行うように構成されている。また、軸受部材33は、図3に示すように、回動軸31を軸支した状態で、吸気ポート2を構成する吸気装置本体101の本体部分4aに取り付け可能に構成されている。なお、弁体5は、本発明の「可変吸気弁体」の一例である。

0030

また、弁体5は、図6に示すように、平面的に見て、開口部24に対応するように、4辺を有する略矩形状に形成されている。また、弁体5は、長手方向(回動軸31と直交する方向)の一方端が下流側(シリンダヘッド110側)に位置し、一方端が上流側(サージタンク1側)に配置されるように構成されている。

0031

回動軸31は、吸気ポート2と直交するX方向(4本の吸気ポート2が並ぶ方向)に延び、4本の第2ポート部22を貫通する金属製の角型シャフトからなる。アクチュエータ32は、負圧の供給によって駆動力を発生させる負圧アクチュエータである。また、軸受部材33は、各々の弁体5を挟み込む位置に配置されている。また、弁体5は、図4に示す開位置から、図2に示すように、回動軸31を回動中心として回動方向R1に回動することにより、閉位置に移動するとともに、図2に示す閉位置から、図4に示すように、回動軸31を回動中心として回動方向R2に回動することにより、開位置に移動するように構成されている。

0032

また、弁体5は、図7に示すように、平面的に見て、開口部24に対応した4辺を有する略矩形状の外形形状を有する弁体本体51と、弁体本体51の外周51aに配置されたシールリップ52とを有している。なお、弁体本体51は、樹脂製の板状部材であり、閉位置において曲線状に延びる吸気ポート2の形状に沿うように、側面視において、なり状(図8参照)に形成されている。また、弁体本体51は、長手方向の中央部を横切るように回動軸31に沿ってX方向に延びる軸挿入部51bに回動軸31が挿入されることにより、4つの弁体5が回動軸31と一体で回動するように構成されている。なお、シールリップ52は、本発明の「シール部材」の一例である。

0033

シールリップ52は、ゴムからなり、弾性変形可能に構成されている。また、シールリップ52は、弁体本体51の外周51aのうちの下流側(シリンダヘッド110側)に装着されるシール部53と、弁体本体51の外周51aのうちの上流側(サージタンク1側)に装着されるシール部54とから構成されている。

0034

図7に示すように、シール部53は、弁体本体51の下流側の外周51aのうち、回動軸31に沿って延びる直線部51cと、直線部51cの両端部とそれぞれR形状部51dを介して接続され、回動軸31に直交するように軸挿入部51b近傍まで延びる一対の直線部51eとに設けられている。また、シール部54は、弁体本体51の上流側の外周51aのうち、回動軸31に沿って延びる直線部51fと、直線部51fの両端部とそれぞれR形状部51gを介して接続され、回動軸31に直交するように軸挿入部51b近傍まで延びる一対の直線部51hとに設けられている。つまり、シール部53とシール部54とは、軸挿入部51bを挟んで、互いに別体で構成されている。なお、直線部51cおよび51fは、それぞれ、本発明の「下流側の辺部」および「上流側の辺部」の一例である。また、一対の直線部51eおよび51hは、「一対の辺部」の一例である。

0035

シール部53および54は、図8図10に示すように、それぞれ、略V字状の変形部53aおよび54aと、弁体本体51に取り付けるための取付部53bおよび54bとを含んでいる。略V字状の変形部53aおよび54aは、図11図14に示すように、弁体5が閉位置の際に弁体本体51の外周51aとシール面26とが近接することによって、略V字状の形状がつぶれて略U字状に変形するように構成されている。この際、シール面26に変形部53aおよび54aの略U字状の一方が面接触することによって、弁体5の外周部5aとシール面26とが当接し、その結果、弁体5の外周部5aとシール面26とがシールされるように構成されている。また、取付部53bおよび54bは、弁体本体51の外周51aおよび外周51a近傍の両面にそれぞれ加硫接着されることにより弁体本体51の外周51aに装着されている。

0036

また、図7に示すように、下流側のシール部53において、弁体本体51の直線部51c、一対のR形状部51dおよび一対の直線部51eに対応する位置には、それぞれ、シール部分53c、53dおよび53eが形成されている。同様に、上流側のシール部54において、弁体本体51の直線部51f、一対のR形状部51gおよび一対の直線部51hに対応する位置には、シール部分54c、54dおよび54eが形成されている。なお、シール部分53cは、本発明の「第1部分」および「第1シール部分」の一例である。また、シール部分53d、53e、54c、54dおよび54eは、本発明の「第2部分」および「第2シール部分」の一例である。

0037

また、シール部分53cおよび54cは、それぞれ、下流側および上流側において、回動軸31の延びる方向(X方向)に沿って延びるように直線状に形成されている。また、シール部分53eおよび54eは、それぞれ、下流側および上流側おいて、回動軸31の延びるX方向と直交する方向に延びるように形成されている。なお、シール部分53cおよび54cは、それぞれ、本発明の「下流側の辺」および「上流側の辺」の一例である。また、シール部分53eおよび54eは、本発明の「一対の辺」の一例である。

0038

また、シール部分53c、53dおよび53eは、弁体5の下流側の外周部5aに位置するように形成されており、各々、変形部53aと取付部53bとを有している。また、シール部分54c、54dおよび54eは、弁体5の上流側の外周部5aに位置するように形成されており、各々、変形部54aと取付部54bとを有している。なお、シール部分53cの変形部53aは、本発明の「第1外側シール部分」の一例であり、シール部分53dおよび53eの変形部53aと、シール部分54c、54dおよび54eの変形部54aとは、共に、本発明の「第2外側シール部分」の一例である。

0039

さらに、シール部分53cには、図8に示すように、弁体本体51の表面から離れる方向(上流側、サージタンク1側)に向かって取付部53bから突出するストッパ部53fが設けられている。このストッパ部53fは、シール部53のうちのシール部分53cにのみ設けられており、シール部分53dおよび53eには設けられていない。また、ストッパ部53fは、シール部54のシール部分54c、54dおよび54eには設けられていない。また、ストッパ部53fは、シール部分53cの変形部53aおよび取付部53bと一体的に形成されている。なお、ストッパ部53fは、本発明の「内側シール部分」の一例である。

0040

また、ストッパ部53fは、後述するシール面部27の内側当接部27a(図11参照)に当接するように形成されている。このため、ストッパ部53fの当接面は、略平坦であるとともに、回動軸31の延びるX方向と直交する方向にある程度の幅Wを有するように形成されている。

0041

また、シール面26は、図5に示すように、弁体5の下流側において、シール部53が当接するシール面部27およびシール側面部28と、弁体5の上流側において、シール部54が当接するシール面部29およびシール側面部30とを有している。なお、シール面部27は、本発明の「第1シール面」の一例であり、シール面部29およびシール側面部28および30は、本発明の「第2シール面」の一例である。

0042

シール面部27は、図11に示すように、シール部53のうち、弁体本体51の直線部51cに対応するシール部分53cが当接するように構成されている。シール側面部28は、図12に示すように、シール部53のうち、弁体本体51の一対のR形状部51dに対応するシール部分53dおよび一対の直線部51eに対応するシール部分53eが当接するように構成されている。シール面部29は、図13に示すように、シール部54のうち、弁体本体51の直線部51fに対応するシール部分54cが当接するように構成されている。また、シール側面部30は、図14に示すように、一対のR形状部51gに対応するシール部分54dおよび一対の直線部51hに対応するシール部分54eが当接するように構成されている。

0043

ここで、本実施形態では、図11に示すように、シール部分53cが当接するシール面部27は、シール部53のストッパ部53fが当接する内側当接部27aと、シール部53の変形部53aが当接する外側当接部27bとを有している。内側当接部27aは、少なくともストッパ部53fの幅W(図8参照)よりも大きな当接面を有するように、内壁面25から内側(弁体5側)に向かって突出するように形成されている。なお、シール面26に形成された内側当接部27aの突出量は、約2.5mmになるように構成されている。なお、外側当接部27bは、本発明の「第1外側当接部」の一例である。

0044

また、外側当接部27bは、内側当接部27aの下流側に配置されているとともに、内側当接部27aよりも外側(弁体5とは反対側)に形成されている。また、外側当接部27bは、下流側から上流側に向かって開口部24が狭くなる方向(内側)に向かって傾斜している。これにより、弁体5が回動方向R1に回動された際(閉位置に向かって回動された際)に、徐々に狭くなるシール面部27にシール部分53cを密着させることが可能である。

0045

また、シール面部27は、第2ポート部22の円弧状に形成された内壁面25に形成されている。これにより、内側当接部27aは、吸気流路Aを略遮ることのないように突出させて形成することが可能である。

0046

また、シール部分53dおよび53eが当接するシール側面部28は、図12に示すように、シール部53の変形部53aが当接する外側当接部28aを有する一方、内壁面25から内側(弁体5側)に向かって突出する内側当接部は有していない。また、外側当接部28aは、上流側から下流側に向かって開口部24が狭くなる方向(内側)に向かって傾斜している。これにより、弁体5が回動方向R1に回動された際(閉位置に向かって回動された際)に、徐々に狭くなるシール側面部28にシール部分53dおよび53eを密着させることが可能である。なお、外側当接部28aは、本発明の「第2外側当接部」の一例である。

0047

また、図13および図14に示すように、シール部分54cが当接するシール面部29およびシール部分54dおよび54eが当接するシール側面部30は、それぞれ、シール部54の変形部54aが当接する外側当接部29aおよび30aを有する一方、内壁面25から内側(弁体5側)に向かって突出する内側当接部は有していない。また、外側当接部29aおよび30aは、下流側から上流側に向かって開口部24が狭くなる方向(内側)に向かって傾斜している。これにより、弁体5が回動方向R1に回動された際(閉位置に向かって回動された際)に、徐々に狭くなるシール面部29にシール部分54cを密着させることが可能であるとともに、徐々に狭くなるシール側面部30にシール部分54dおよび54eを密着させることが可能である。なお、外側当接部29aおよび30aは、本発明の「第2外側当接部」の一例である。

0048

また、図11および図13に示すように、弁体本体51の直線部51cに対応するシール部分53cが当接するシール面部27の外側当接部27b、および、弁体本体51の直線部51fに対応するシール部分54cが当接するシール面部29(外側当接部29a)は、吸気流路Aが広がる方向に傾斜して形成されており(吸気流路Aに対して鋭角的に張り出すように形成されており)、すり状の断面形状を有している。一方、図12および図14に示すように、弁体本体51の一対の直線部51eに対応するシール部分53eが当接するシール側面部28(外側当接部28a)、および、弁体本体51の一対の直線部51hに対応するシール部分54eが当接するシール側面部30(外側当接部30a)は、吸気流路Aが広がる方向に傾斜するようには形成されていない。

0049

また、図11および図13に示すように、シール面部27とシール部分53cの変形部53aとが互いに当接する力は、シール面部29とシール部分54cの変形部54aとが互いに当接する力よりも小さく、シール面部27とシール部分53cにおける変形部53aとが互いにずれやすいように構成されている。この際、シール部53のストッパ部53fと内側当接部27aとが当接することによって、シール面部27とシール部分53cの変形部53aとが互いにずれるのを抑制することが可能である。

0050

また、図11図14に示すように、シール面26の外側当接部27b、28a、29aおよび30aは、弁体本体51の外周51aの側面の傾斜と略平行になるように傾斜している。これにより、シール部53の変形部53aを、外側当接部27bおよび28aにより密着するように変形させることが可能である。同様に、シール部54の変形部54aを、外側当接部29aおよび30aにより密着するように変形させて、面接触する面積をより大きくすることが可能である。

0051

また、シール部53のストッパ部53fが内側当接部27aに当接した際(弁体5が閉位置に位置した際)に、シール部分53cがシール面部27の外側当接部27bに当接し、シール部分53dおよび53eがシール側面部28の外側当接部28aに当接するように構成されている。さらに、シール部分54cがシール面部29の外側当接部29aに当接し、シール部分54dおよび54eがシール側面部30の外側当接部30aに当接するように構成されている。この結果、弁体本体51の直線部51cに対応するシール部分53cにのみ形成されたストッパ部53fが内側当接部27aに当接することによって、弁体5が第2ポート部22に対して位置決めされるように構成されている。

0052

また、弁体5が閉位置に位置した際に、弁体本体51の直線部51cは、シール面部27の内側当接部27aに対して、回動方向R1(またはR2)に対向するように離間して形成されている。一方、弁体本体51の直線部51cは、シール面部27の外側当接部27bから内側方向に離間して形成されている。同様に、弁体5が閉位置に位置した際に、弁体本体51の一対の直線部51eは、シール側面部28の外側当接部28aから内側方向に離間して形成されている。また、弁体本体51の直線部51fは、シール面部29の外側当接部29aから内側方向に離間して形成されている。また、弁体本体51の一対の直線部51hは、シール側面部30の外側当接部30aから内側方向に離間して形成されている。これにより、弁体本体51が内壁面25に直接当接するのが抑制されている。

0053

上記実施形態では、以下のような効果を得ることができる。

0054

本実施形態では、上記のように、シール面26に、内壁面25から内側(弁体5側)に向かって突出するように形成され、シール部53のストッパ部53fが当接する内側当接部27aおよび内側当接部27aよりも外側(弁体5とは反対側)に形成され、シール部53の変形部53aが当接する外側当接部27bを有するシール面部27を設ける。また、シール面26に、シール部53の変形部53aが当接する外側当接部28aを有する一方、内壁面25から内側(弁体5側)に向かって突出する内側当接部は有していないシール側面部28を設けるとともに、シール部54の変形部54aが当接する外側当接部29aおよび30aをそれぞれ有する一方、内壁面25から内側(弁体5側)に向かって突出する内側当接部は有していないシール面部29およびシール側面部30を設ける。これにより、シール側面部28、シール面部29およびシール側面部30には吸気ポート2の内側に突出する内側当接部が設けられないので、シール側面部28、シール面部29およびシール側面部30において吸気流路Aが狭くなるのを抑制することができる。これにより、吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制することができる。

0055

また、本実施形態では、シール面26に内側当接部27aを有するシール面部27を設けることによって、シール面部27の内側当接部27aと弁体5とが当接する位置を基準となる適正な当接位置として、外側当接部27bと弁体5との当接位置、外側当接部28aと弁体5との当接位置、外側当接部29aと弁体5との当接位置、および、外側当接部30aと弁体5との当接位置が適正になるようにそれぞれ調整することができる。これにより、弁体5と外側当接部27b、28a、29aおよび30aとがずれた状態で当接されるのを抑制することができるとともに、シール面26で当接せずに弁体5が回動し過ぎることを抑制することができるので、弁体5とシール面26とのシール性(密着性)を良好に保持することができる。

0056

また、本実施形態では、開口部24(吸気ポート2)の内壁面25に形成されたシール面26のシール面部27に、弁体5の外周部5aのうちのシール部分53cが当接するように構成し、シール側面部28に、弁体5の外周部5aのうちのシール部分53c以外のシール部分53dおよび53eが当接するように構成し、シール面部29に、弁体5の外周部5aのうちのシール部分53c以外のシール部分54cが当接するように構成し、シール側面部30に、弁体5の外周部5aのうちのシール部分53c以外のシール部分54dおよび54eが当接するように構成する。これにより、弁体5の外周部5aに、シール面部27に当接するシール部分53cと、シール側面部28に当接するシール部分53dおよび53eと、シール面部29に当接するシール部分54cと、シール側面部30に当接するシール部分54dおよび54eとをそれぞれ別個に設けることによって、より確実に、弁体5と内側当接部27aとを適正な当接位置で当接させることができるとともに、弁体5と外側当接部27b、28a、29aおよび30aとがずれた状態で当接されるのを抑制することができる。

0057

また、本実施形態では、開口部24(吸気ポート2)の内壁面25に設けられたシール面26のうち、吸気ポート2の内側に突出する内側当接部27aを有するシール面部27を、下流側において回動軸31の延びるX方向に沿って延びるシール部分53cが当接するように構成し、内側当接部を有さないシール側面部28を、回動軸31の延びるX方向と直交する方向に延びるシール部分53dおよび53eが当接するように構成し、内側当接部を有さないシール面部29を、上流側において回動軸31の延びるX方向に沿って延びるシール部分54cが当接するように構成し、内側当接部を有さないシール側面部30を、回動軸31の延びるX方向と直交する方向に延びるシール部分54dおよび54eが当接するように構成する。これにより、4辺のうちの複数の辺が当接する内壁面25の部分に内側当接部を設けるよりも、吸気ポート2の内側に突出する内側当接部が形成される領域を小さくすることができるので、吸気流路Aが狭くなるのをより抑制することができる。これにより、吸気の圧力損失が大きくなるのをより抑制することができる。

0058

また、本実施形態では、弁体5の複数の辺において弁体5と内側当接部とが当接する場合と異なり、内側当接部27aに最初に当接する弁体5の辺を、必ず、弁体5の下流側のシール部分53cにすることができる。これにより、4つの吸気ポート2の各々に弁体5が形成された吸気装置100において、内側当接部27aに最初に当接する弁体5の辺が吸気ポート2毎に異なることがないので、弁体5とシール面26とを当接させる際の角度が吸気ポート2毎にばらつくのを抑制することができ、その結果、弁体5とシール面26とのシール性(密着性)が吸気ポート2毎にばらつくのを抑制することができる。

0059

また、本実施形態では、弁体本体51の直線部51cに対応するシール部分53cが当接するシール面部27、および、弁体本体51の直線部51fに対応するシール部分54cが当接するシール面部29を、吸気流路Aが広がる方向に傾斜して形成する。これにより、吸気流路Aが狭くなる影響を小さくすることができるので、内側当接部27aを設けたとしても、吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制することができる。

0060

また、本実施形態では、シールリップ52に、シール面部27の内側当接部27aおよび外側当接部27bの両方に当接するシール部分53cと、シール側面部28の外側当接部28aに当接するシール部分53dおよび53eと、シール面部29の外側当接部29aに当接するシール部分54cと、シール側面部30の外側当接部30aに当接するシール部分54dおよび54eとを設ける。これにより、シール面部27に当接するシール部分53cと、シール側面部28に当接するシール部分53dおよび53eと、シール面部29に当接するシール部分54cと、シール側面部30に当接するシール部分54dおよび54eとをそれぞれ別個に設けることによって、より確実に、弁体5と内側当接部27aとを適正な当接位置で当接させることができるとともに、弁体5と外側当接部27b、28a、29aおよび30aとを当接させることができる。また、シールリップ52が弾性変形可能であることによって、シール面部27の外側当接部27b、シール側面部28、シール面部29およびシール側面部30に密着するようにシールリップ52を弾性変形させることができるので、弁体5とシール面26とのシール性(密着性)を良好に保持することができる。

0061

また、本実施形態では、シール部分53cに変形部53aだけでなくストッパ部53fを設ける一方、シール部分53dおよび53eに変形部53aだけを設けるとともに、シール部分54c、54dおよび54eに変形部53aだけを設ける。これにより、内側当接部27aに当接するストッパ部53fと、外側当接部27bに当接する変形部53aとを別個に設けることによって、より確実に、ストッパ部53fと内側当接部27aとを適正な当接位置で当接させることができる。さらに、変形部53aと外側当接部27bおよび28aとがずれた状態でそれぞれ当接されるのを抑制することができるとともに、変形部54aと外側当接部29aおよび30aとがずれた状態でそれぞれ当接されるのを抑制することができる。また、シール部分53cにのみストッパ部53fを設けることによって、ストッパ部53fをシールリップ52の全面またはシール部53の全面に設ける場合と比べて、シールリップ52を軽量化することができる。

0062

また、本実施形態では、弁体本体51の直線部51cに対応するシール部分53cにのみ形成されたストッパ部53fが内側当接部27aに当接することによって、弁体5が吸気ポート2に対して位置決めされるように構成する。これにより、シール面部27の内側当接部27aとストッパ部分53fとが当接する位置を、弁体5と吸気ポート2との位置決めの基準となる適正な当接位置として、外側当接部27bとシール部分53cの変形部53aとの当接位置、外側当接部28aとシール部分53dおよび53eの変形部53aとの当接位置、外側当接部29aとシール部分54cの変形部54aとの当接位置、および、外側当接部30aとシール部分54dおよび54eの変形部54aとの当接位置が適正になるようにそれぞれ調整することができる。これにより、外側当接部27b、28a、29aおよび30aとシールリップ52とがずれた状態で当接されるのを抑制することができる。

0063

また、本実施形態では、弁体本体51の直線部51cに沿うように、ストッパ部53fを有するシール部分53cを形成することによって、シール部分53cをR形状部51dに設ける場合と比べて、シール面部27の形状と直線状のシール部分53cの形状とを容易に合わせることができる。これにより、より確実に、シール部分53cのストッパ部53fと内側当接部27aとを適正な当接位置で当接させることができるとともに、変形部53aと外側当接部27bとがずれた状態で当接されるのを抑制することができる。

0064

また、本実施形態では、シール部分53cを、弁体本体51における直線部51cの外周51aにのみ設けることによって、シール部分53cを、弁体本体51における直線部51cだけでなく、R形状部51dの外周51aにも設ける場合と比べて、シール部分53cが形成される領域を小さくすることができるので、吸気流路Aが狭くなるのを抑制することができる。さらに、ストッパ部53fを有するシール部分53cがR形状部51dまで形成された場合と比べて、広範囲にストッパ部53fが形成されないので、内側当接部27aに最初に当接するストッパ部53fが吸気装置100毎に異なるのを抑制することができる。これにより、弁体5とシール面26とを当接させる際の角度が吸気装置100毎にばらつくのを抑制することができるので、弁体5とシール面26とのシール性(密着性)にばらつきが生じるのを抑制することができる。

0065

また、本実施形態では、弁体5が閉位置に位置した際に、弁体本体51の直線部51cを、シール面部27の外側当接部27bから内側方向に離間するように形成する。また、弁体本体51の一対の直線部51eを、シール側面部28の外側当接部28aから内側方向に離間するように形成する。また、弁体本体51の直線部51fを、シール面部29の外側当接部29aから内側方向に離間するように形成する。また、弁体本体51の一対の直線部51hを、シール側面部30の外側当接部30aから内側方向に離間するように形成する。これにより、弁体本体51とシール面部27の外側当接部27b、シール側面部28、シール面部29およびシール側面部30とが接触するのを抑制することができるので、打音が生じたり弁体本体51およびシール面部27、29、シール側面部28および30に損傷が生じたりするのを抑制することができる。

0066

また、本実施形態では、吸気制御弁3の弁体5を、開口部24を開閉することにより、エンジンの各気筒への吸気流路長を変更することが可能に構成することによって、可変吸気弁体(弁体5)を用いた場合に、吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制しつつ、可変吸気弁体(弁体5)とシール面26と間のシール性(密着性)を良好に保持することができる。

0067

次に、図4および図15を参照して、シール面の内側当接部の突出量と、吸気流路における吸気の流量との関係を求めたシミュレーション(流れ解析)について説明する。

0068

このシミュレーションでは、図4に示す吸気制御弁3が開位置の場合に、サージタンク1とシリンダヘッド110との間に6.67kPaの差圧を発生させたと仮定して、開口部24における吸気の流量の変化を求めた。この際、内側当接部の突出量を0mm、3mm、4mmおよび5mmと仮定した場合の、開口部における吸気の流量の変化をそれぞれ求めた。そして、シミュレーションの結果から、本実施形態に対応する実施例(内側当接部の突出量が2.5mmである場合)における吸気の流量を推定した。なお、内側当接部の突出量が5mmである場合は、4辺の各々から開口部の内側に突出している従来例である。

0069

図15に示すシミュレーションの結果から、内側当接部の突出量が小さくなるに従い、吸気の流量が大きくなることが確認できた。そして、従来例の吸気の流量に比べて、本実施形態に対応する実施例の吸気の流量は、4g/s多くなることが確認できた。これにより、従来例と比べて、内側当接部の突出量が少ない本実施形態の構造は、吸気の流量を向上させることができ、吸気の圧力損失を低減させることが可能であることが確認できた。

0070

なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

0071

たとえば、上記実施形態では、本発明の吸気装置を、自動車用の直列4気筒エンジンに適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明の吸気装置を、自動車用のエンジン以外の内燃機関に適用してもよいし、直列4気筒エンジン以外の内燃機関に適用してもよい。

0072

また、上記実施形態では、本発明の吸気装置を、吸気流路長を変更することが可能に構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明の吸気装置は、縦渦を発生させるTCVタンブルコントロールバルブ)や横渦を発生させるSCV(スワールコントロールバルブ)など吸気流路長を変更する以外の場合に適用してもよい。

0073

また、上記実施形態では、シール面26のうち、シール部分53c(下流側の辺)に当接するシール面部27に内壁面25から内側(弁体5側)に向かって突出する内側当接部27aを設け、その他のシール側面部28、シール面部29およびシール側面部30に内側当接部を設けない例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明において、シール面部27に内側当接部を設けずにその他のシール側面部28、シール面部29およびシール側面部30のいずれか1つに内側当接部を設けてもよいし、シール面部27、シール側面部28、シール面部29およびシール側面部30のうちの2つ以上3つ以下のシール面部(シール側面部)に内側当接部を設けてもよい。これにより、シール面26において吸気流路Aが狭くなるのを抑制することが可能である。

0074

なお、内側当接部を設けるシール面部(シール側面部)は、シール面部27、シール側面部28、シール面部29およびシール側面部30のうちのいずれか1つであることが好ましい。さらに、内側当接部を設けるシール面部(シール側面部)は、シール部分53c(下流側の辺)に当接するシール面部27、または、シール部分54c(上流側の辺)に当接するシール面部29のいずれか一方であることが好ましい。この際、ストッパ部が内側当接部に当接することにより、ストッパ部が設けられたシール部分の第1外側シール部分と、シール面部の第1外側当接部とが互いにずれるのを抑制することが可能であるので、内側当接部を設けるシール面部(シール側面部)は、シール部分53c(下流側の辺)が当接するシール面部27、または、シール部分54c(上流側の辺)が当接するシール面部29のうち、シール部分の変形部がシール面部に当接する力が弱く、互いにずれやすい側のシール面部に設ける方が好ましい。

0075

さらに、内側当接部を設けるシール面部(シール側面部)を3つ以下形成する場合には、吸気流路Aが広がる方向に傾斜して形成されるシール面部27および29に優先的に内側当接部を設けることが好ましい。これにより、吸気流路Aが狭くなる影響を小さくすることができるので、シール面26に内側当接部を設けたとしても、吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制することが可能である。

0076

また、上記実施形態では、弁体本体51の直線部51c(下流側の辺部)に対応する位置に形成されたシール部分53c(下流側の辺)に、シール面部27の内側当接部27aに当接するストッパ部53fを設け、その他のシール部分53d、53e、54c、54dおよび54eには、ストッパ部を設けない例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明において、ストッパ部をシール部分53c以外のシール部分53dおよび53eにも設けることによって、シール部53の全面にストッパ部を設けてもよい。これにより、シール部53の断面形状がシール部分の位置に因らず略同一になるので、容易に、シール部53を形成することが可能である。さらに、シール部53のみならずシール部54の全面にストッパ部を設けてもよい。これにより、シール部53とシール部54とを同一の部材からなるように構成することができるので、より容易に、シールリップ52を形成することが可能である。なお、これらの場合であっても、シールリップ52が当接するシール面26に、内側に突出する内側当接部が形成されていない第2シール面を設ける必要がある。

0077

また、上記実施形態では、平面的に見て、略矩形状の開口部24に、略矩形状の弁体5が配置される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明において、開口部の形状と弁体の形状とが対応するように形成されていれば、開口部の形状および弁体の形状は、矩形状に限られず、たとえば、台形形状であってもよい。また、弁体(弁体本体)にR形状部が形成されていなくてもよく、略直角に辺(辺部)同士が接続されていてもよい。

0078

また、上記実施形態では、ストッパ部53fを、シール部分53cの変形部53aおよび取付部53bと一体的に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明において、ストッパ部をシール部分の変形部とは別体として形成してもよい。

0079

1サージタンク
2吸気ポート
5弁体(可変吸気弁体)
5a 外周部
24 開口部
25内壁面
26シール面
27 シール面部(第1シール面)
27a 内側当接部
27b 外側当接部(第1外側当接部)
28、30シール側面部(第2シール面)
29 シール面部(第2シール面)
28a、29a、30a 外側当接部(第2外側当接部)
31回動軸
51 弁体本体
51a 外周
51c 直線部(下流側の辺部)
51d、51g R形状部
51e、51h 直線部(一対の辺部)
51f 直線部(上流側の辺部)
52シールリップ(シール部材)
53c シール部分(第1部分、第1シール部分、下流側の辺)
53d、54d シール部分(第2部分、第2シール部分)
53e、54e シール部分(第2部分、第2シール部分、一対の辺)
53fストッパ部(内側シール部分)
54c シール部分(第2部分、第2シール部分、上流側の辺)
100 吸気装置

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