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技術 静電塗装装置

出願人 旭サナック株式会社
発明者 中田富之鈴木善貴
出願日 2013年8月2日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2013-161349
公開日 2015年2月16日 (4年5ヶ月経過) 公開番号 2015-029960
状態 特許登録済
技術分野 静電噴霧装置
主要キーワード 応動状態 ケーブル取付部材 入力オン スイッチ開 操作用突起 スイッチ閉 スイッチ開閉 電源グランド
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (15)

課題

スプレーガン側で、しかも簡単な構成で入力操作できるようにする。

解決手段

入力操作装置10を、リードスイッチ11と、磁石15を有する操作部材12とから構成し、リードスイッチ11を、ケーブル4におけるスプレーガン2の近傍部分の内部に設け、操作部材12を、スプレーガン2に、磁石15がリードスイッチ11を磁気応動させる応動位置と磁石15がリードスイッチ11を磁気応動させない非応動位置とに変位可能に設けた。制御部が、リードスイッチ11が発生する電気的信号であるスイッチ信号に応じて直流高電圧発生部の出力電圧を制御する。

概要

背景

例えば、自動車の車体などの被塗装物塗装する装置として、静電塗装用のスプレーガンから噴霧される塗料微粒子を、当該スプレーガンに内蔵させた直流高電圧発生部(カスケード)により負の高電圧帯電させ、この帯電させた塗料微粒子を、接地された被塗装物(陽極)との間に作用する静電気力によって被塗装物の表面に付着させる静電塗装装置が知られている。

前記スプレーガンは、前記直流高電圧発生部や、塗料バルブエアバルブトリガなどを備えている。又、静電コントローラは、塗装全般の制御や各種調整を行う制御部や、前記エアバルブの開放によるエア流通に応動するエアフロースイッチ、前記直流高電圧発生部に電源を供給する電源部、前記直流高電圧発生部の電流を検出する高圧電流検出回路などを備えている。この静電コントローラとスプレーガンとは電源線及び信号線を備えた電線ケーブルにより電気的に接続されている。

作業者がスプレーガンのトリガを操作すると、塗料バルブ及びエアバルブが開放し、塗料を霧状に吐出(噴霧)される。同時にエアフロースイッチが応動することで制御部が電源部を起動して、直流高電圧発生部に電源を供給する。この直流高電圧発生部が高電圧を発生して前記噴霧される塗料微粒子に負の電荷を帯電させる。

上述の静電塗装装置では、静電コントローラ側において、各種の設定を行う。例えば、直流高電圧発生部の電圧切り替え設定したり、エア圧調整設定したりする。そのための操作スイッチなどの入力操作手段を静電コントローラに設けている(特許文献1)。

概要

スプレーガン側で、しかも簡単な構成で入力操作できるようにする。入力操作装置10を、リードスイッチ11と、磁石15を有する操作部材12とから構成し、リードスイッチ11を、ケーブル4におけるスプレーガン2の近傍部分の内部に設け、操作部材12を、スプレーガン2に、磁石15がリードスイッチ11を磁気応動させる応動位置と磁石15がリードスイッチ11を磁気応動させない非応動位置とに変位可能に設けた。制御部が、リードスイッチ11が発生する電気的信号であるスイッチ信号に応じて直流高電圧発生部の出力電圧を制御する。

目的

本発明の目的は、スプレーガン側で、且つ簡単な構成で入力操作を行うことができる静電塗装装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

トリガと直流高電圧発生部とを有し前記トリガの操作に応じて帯電させた塗料噴霧して被塗装物塗着させる静電塗装用のスプレーガンと、塗装全般の制御や各種設定を行う制御部を備えると共に、前記直流高電圧発生部に電源を供給する電源部を備えた静電コントローラと、前記静電コントローラと前記スプレーガンとを電気的に接続するケーブルと、予め定められた制御対象について設定や調整などのための入力操作を行う入力操作手段とを備え、前記入操作手段を、前記ケーブルにおける前記スプレーガンの近傍部分の内部に設けられ磁気応動して電気的信号を発生する磁気応動部と、磁石を有して構成され、前記スプレーガンに、前記磁石が前記磁気応動部を磁気応動させる応動位置と前記磁石が前記磁気応動部を磁気応動させない非応動位置とに変位可能に設けられた操作部材とから構成し、前記制御部は前記磁気応動部が発生する電気的信号に応じて前記制御対象を制御する静電塗装装置

請求項2

前記スプレーガンは、グリップ部を有すると共に、このグリップ部の底部に前記ケーブルを取付けるためのケーブル取付部材着脱可能に備え、前記操作部材は、前記ケーブル取付部材に取り付けられている請求項1記載の静電塗装装置。

請求項3

前記操作部材は、前記グリップの下方領域内で前記応動位置と前記非応動位置との間で変位可能に設けられている請求項2記載の静電塗装装置。

請求項4

前記制御対象は、直流高電圧発生部の出力電圧である請求項1から3のいずれか一項記載の静電塗装装置。

請求項5

前記磁気応動部は、リードスイッチから構成されている請求項1から4のいずれか一項記載の静電塗装装置。

技術分野

0001

本発明は、スプレーガン静電コントローラとを備えた静電塗装装置に関する。

背景技術

0002

例えば、自動車の車体などの被塗装物塗装する装置として、静電塗装用のスプレーガンから噴霧される塗料微粒子を、当該スプレーガンに内蔵させた直流高電圧発生部(カスケード)により負の高電圧帯電させ、この帯電させた塗料微粒子を、接地された被塗装物(陽極)との間に作用する静電気力によって被塗装物の表面に付着させる静電塗装装置が知られている。

0003

前記スプレーガンは、前記直流高電圧発生部や、塗料バルブエアバルブトリガなどを備えている。又、静電コントローラは、塗装全般の制御や各種調整を行う制御部や、前記エアバルブの開放によるエア流通に応動するエアフロースイッチ、前記直流高電圧発生部に電源を供給する電源部、前記直流高電圧発生部の電流を検出する高圧電流検出回路などを備えている。この静電コントローラとスプレーガンとは電源線及び信号線を備えた電線ケーブルにより電気的に接続されている。

0004

作業者がスプレーガンのトリガを操作すると、塗料バルブ及びエアバルブが開放し、塗料を霧状に吐出(噴霧)される。同時にエアフロースイッチが応動することで制御部が電源部を起動して、直流高電圧発生部に電源を供給する。この直流高電圧発生部が高電圧を発生して前記噴霧される塗料微粒子に負の電荷を帯電させる。

0005

上述の静電塗装装置では、静電コントローラ側において、各種の設定を行う。例えば、直流高電圧発生部の電圧切り替え設定したり、エア圧調整設定したりする。そのための操作スイッチなどの入力操作手段を静電コントローラに設けている(特許文献1)。

先行技術

0006

特開平5−184979号公報([0011]、[0026])
特開平6−328013号公報

発明が解決しようとする課題

0007

ところで、スプレーガンによる塗装作業を行う塗装ブースと、静電コントローラが設置された制御ブースとは区画されていたり、距離が遠く離れていたりするため、塗装作業中に何らかの設定が必要となったときには、作業者は逐一静電コントローラまで足を運ぶ必要があった。特に塗装ブースと制御ブースとは何十mも離れていたり、或いは、フロアの階が上下で異なっていることもあり、このような場合には特に作業効率が悪いというものである。

0008

これに対して、スプレーガンの近くで、直流高電圧発生部をオンオフさせる入力操作手段を設けたものがある(特許文献2)。このものでは、スプレーガンの近くのエア供給管分岐部を設けると共に、この分岐部に入力操作手段として手動開閉形のエア開閉弁を設けている。そして、静電コントローラにエア圧応動スイッチを設け、当該エア圧往動スイッチと前記エア開閉弁とをエア圧伝達用配管で接続する構成としている。

0009

上述の構成において、作業者が前記エア開閉弁を手動で開放もしくは閉鎖すると、これに伴うエア圧の変化が前記エア圧伝達用配管を介して前記コントローラ側のエア圧応動スイッチに伝達され、当該エア圧応動スイッチを電気的にオンオフさせる。前記コントローラは、このオンオフによって直流高電圧の電圧を変更する。

0010

しかし、この構成では、構成が複雑なエア開閉弁及びエア圧応動スイッチが必要で、しかも塗装ブースと制御ブースとの間で引き回されるエア圧伝達用配管は、途中に屈曲箇所が発生しないように引き回す必要がある。
そこで、本発明の目的は、スプレーガン側で、且つ簡単な構成で入力操作を行うことができる静電塗装装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

請求項1の発明は、トリガと直流高電圧発生部とを有し前記トリガの操作に応じて帯電させた塗料を噴霧して被塗装物に塗着させる静電塗装用のスプレーガンと、塗装全般の制御や各種設定を行う制御部を備えると共に、前記直流高電圧発生部に電源を供給する電源部を備えた静電コントローラと、前記静電コントローラと前記スプレーガンとを電気的に接続するケーブルと、予め定められた制御対象について設定や調整などのための入力操作を行う入力操作手段とを備え、前記入操作手段を、前記ケーブルにおける前記スプレーガンの近傍部分の内部に設けられ磁気応動して電気的信号を発生する磁気応動部と、磁石を有して構成され、前記スプレーガンに、前記磁石が前記磁気応動部を磁気応動させる応動位置と前記磁石が前記磁気応動部を磁気応動させない非応動位置とに変位可能に設けられた操作部材とから構成し、前記制御部は前記磁気応動部が発生する電気的信号に応じて前記制御対象を制御する。

0012

上記構成によれば、作業者がスプレーガンに設けられた操作部材を、応動位置、非応動位置に切替えることで磁気応動部の電気的信号発生状態が異なる。そして、制御部は磁気応動部が発生する電気的信号に応じて制御対象を制御する。従って、制御対象についての設定や調整などの入力操作を、スプレーガン側で行うことができる。しかも、入力操作手段を、磁気応動部と、電磁石を有する操作部材とで構成するから、従来に比して入力操作手段の構成を簡単化できる。

0013

請求項2の発明は、前記スプレーガンが、グリップ部を有すると共に、このグリップ部の底部に前記ケーブルを取付けるためのケーブル取付部材着脱可能に備え、前記操作部材が、前記ケーブル取付部材に取り付けられている。これによれば、スプレーガンのケーブル取付部材に操作部材を取付けるから、既存のケーブル取付部材を利用して操作部材をスプレーガンに取付けることができ、又、このケーブル取付部材がグリップ部に着脱可能であるから、操作部材をスプレーガンに対して容易に後付けできる。さらに、入力操作手段の応動部材がケーブルに設けられ且つ入力操作手段の操作部材がケーブル取付部材に取り付けられるから、ケーブルとケーブル取付部材とからなる一つのユニットに入力操作手段を設けることになって、応動部材と操作部材との位置決めや組付けが簡単となる。

0014

請求項3の発明は、前記操作部材が、前記グリップ部の下方領域内において前記応動位置と前記非応動位置との間で変位可能に設けられている。これによれば、塗装作業中に作業者が不用意に操作部材を操作しまうことを回避できる。
請求項4の発明は、前記制御対象が、直流高電圧発生部の出力電圧である。これによれば、スプレーガン側の入力操作で直流高電圧発生部の出力電圧を制御することができ、よって、塗料の種類や被塗装物の種類に応じて、出力電圧を高くしたり低くしたり、あるいは停止する場合にこれを簡単にできる。
請求項5の発明は、前記磁気応動部が、リードスイッチから構成されている。これによれば、リードスイッチ自体が簡単な構成でしかも小形であるから、ケーブル内部に設けることが容易である。

発明の効果

0015

本発明によれば、スプレーガン側で、しかも簡単な構成で入力操作を行うことができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の第1実施形態によるスプレーガンの側面図
スプレーガンにおける入力操作装置部分の側面図
操作部材の状態が異なる図2相当図
スプレーガンにおける入力操作装置部分の斜視図
図2の矢印X−X方向から見た一部断面の背面図
ケーブルにおけるリードスイッチ部分展開
ケーブルの断面図
静電塗装装置の電気的構成塗料供給系エア供給系を示す図
制御部の制御内容を示すフローチャート
各部の動作を説明するためのタイムチャート
第2実施形態による制御部の制御内容を示すフローチャート
各部の動作を説明するためのタイムチャート
第3実施形態による図8相当図
各部の動作を説明するためのタイムチャート

実施例

0017

以下、本発明の第1実施形態について図1から図10を参照して説明する。まず、図8に示すように、静電塗装装置1は、スプレーガン2と、静電コントローラ3とを備えている。スプレーガン2は、図1に示すように、本体部2aを有する。この本体部2aは電気絶縁性合成樹脂からなる主体部(銃身部)2bと、これの後部に設けられた導電性の合成樹脂からなるグリップ部2cを有する。さらに主体部2bには、トリガ2dが設けられている。さらに前記主体部2bの先端部にピン電極2e及びノズル2fを有する。又、グリップ部2cの後端部には出力電圧表示用LED24が設けられている。

0018

さらに前記グリップ部2cの底部には、ケーブル4を取り付けるためのケーブル取付部材5が着脱可能に取り付けられている。又、このグリップ部2cの底部にはエア供給管6を取付けるためのエア供給管取付部材7が着脱可能に取り付けられている。又、グリップ部2cの下部には塗料供給管8を保持する保持具9が設けられている。
前記スプレーガン2には、入力操作手段としての入力操作装置10が設けられている。この入力操作装置10は磁気応動部としてのリードスイッチ11と、操作部材12とを備えて構成されている。リードスイッチ11は、図6に示すように、前記ケーブル4における前記スプレーガン2の近傍部分の内部に埋め込まれている。

0019

このケーブル4は、5芯ケーブルからなり、そのうち2本が電源供給線4a、4bを構成し、別の1本が電流検出用信号線4cを構成し、残る2本がリードスイッチ11用の信号線4d、4eを構成している。このリードスイッチ11用の信号線4d、4eの端部に前記リードスイッチ11の各端部を接続している。なお、ケーブル4におけるスプレーガン2との連結部の外周には保護管4hが設けられている。

0020

又、前記操作部材12は、図1図3に示すように、前記ケーブル取付部材5にホルダ13及び支軸14を介して取り付けられている。上記ホルダ13は、前記ケーブル4とほぼ平行をなしてグリップ部2c下方に指向するように前記ケーブル取付部材5に取り付けられている。このホルダ13に操作部材12が矢印A方向及びその反対方向へ回動可能に取り付けられている。この操作部材12の一面側には磁石15が一部露出する形態で埋め込まれており、又、磁石15が存在する一面と別の面には操作用突起12aが形成されている。
図5に示すように、前記操作部材12は、前記グリップ部2cの下方領域E内に存在し、この下方領域E内において前記応動位置と前記非応動位置との間で変位可能に設けられている。

0021

今、図2の状態では、操作部材12は、その磁石15がリードスイッチ11と対向する位置(応動位置)にあり、この状態では、磁石15の磁力がリードスイッチ11に作用して当該リードスイッチ11がスイッチ閉(オン)とされている(磁気応動している)。この状態から、操作部材12の操作用突起12aを、矢印A方向へ回動操作すると、該操作部材12が図3に示す位置(非応動位置)に変位する。この図3の状態では、磁石15がリードスイッチ11から遠くなり、その磁力がリードスイッチ11に対して殆ど作用しなくなり、リードスイッチ11がスイッチ開(オフ)となる(磁気非応動状態となる)。

0022

次に、静電塗装装置1の電気的構成、塗料供給系、エア供給系について図8を参照して説明する。
静電コントローラ3には、制御部16、電源部17、送電電流検出回路18、高圧電流検出回路19、操作判定回路20、エアフロースイッチ21を備えている。
又、スプレーガン2は、直流高電圧発生部22、表示器駆動回路としてのLED駆動回路23、表示器としてLED24、塗料バルブ25(塗料供給系)、エアバルブ26(エア供給系)を備えている。

0023

前記制御部16は、CPU、ROM、RAMなどを有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、静電塗装全般の制御を行う。
前記電源部17は、発振回路17a、直流電源17b、2個のスイッチング素子17c、17d、出力トランス17eを備えている。

0024

前記直流電源17bの出力は、出力トランス17eの一次側において、スイッチング素子17c、17dを介して電源グランドに接続されている。具体的には、直流電源17bの出力端子は、出力トランス17eとスイッチング素子17cとにより接地電位に対して正側に、出力トランス17eとスイッチング素子17dとにより接地電位に対して負側になるように接続されている。

0025

スイッチング素子17c、17dは、例えばMOSFETなどの半導体スイッチにより構成されており、通電により導通状態が制御可能である。スイッチング素子17c、17dは、通電されると導通状態(オン)になり、通電が停止されると非導通状態(オフ)になり、発振回路17a及び制御部16によりオン/オフが制御されている。制御部16は、スイッチング素子17c、17dの通電時間(オン時間)を制御するための指令信号を発振回路17aに対して出力する。発振回路17aは、この指令信号に基づいてパルス状の駆動信号を生成し、それぞれのスイッチング素子17c、17dへ出力する。

0026

スイッチング素子17c、17dは、発振回路17aから出力される駆動信号に連動してその通電状態が変化し、直流電源17bの出力を正側或いは負側に切替える。駆動信号は、スイッチング素子17c、17dのオン状態が互いに重なることがないタイミングで出力され、この駆動信号のパルス幅に応じてスイッチング素子17c、17dが交互にオン/オフを繰り返すことにより、出力トランス17eの2次側に、直流電源17bの出力電圧に応じた低電圧交流電圧Vacが発生する。

0027

ここで、前記制御部16は、前記直流電源17bの電圧を変更する指令信号(第1の出力電圧指令及び第2の出力電圧指令)を直流電源17bに対して出力することで、前記交流電圧Vacの電圧値を第1の交流電圧Vac1と第2の交流電圧Vac2(Vac1>Vac2)とに変更可能である。この交流電圧Vac(Vac1、Vac2)は、ケーブル4の電源供給線4a、4bを介して直流高電圧発生部22(いわゆるカスケード)に供給される。この第1の交流電圧Vac1は後述の直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1例えば−60kVとするための電圧であり、又第2の交流電圧Vac2は後述の直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第2の直流電圧Vdc2例えば−30kVとするための電圧である。つまり、制御部16は、前記第1の出力電圧指令を出力することで直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1(−60kV)とさせ、第2の出力電圧指令を出力することで直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第2の直流電圧Vdc2(−30kV)とさせる。さらに、この制御部16は出力停止指令も出力するようになっており、この出力停止指令が出力されると、電源部17は交流電圧Vacの出力を停止する(直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを0kVとする)。前記スイッチング素子17c、17dの通電時間(オン時間)を変更する指令信号(第1の出力電圧指令及び第2の出力電圧指令)を発振回路17aに対して出力することで、交流電圧Vacを変更することもできる。これらの指令は、後述するがリードスイッチ11の開閉による電気信号スイッチ信号)応じて出力される。

0028

前記送電電流検出回路18は前記出力トランス17eから出力される交流電圧Vacを検出して前記制御部16に与える。制御部16はこの送電電流検出回路18により検出された交流電圧に基づいて当該交流電圧が現時点で設定されている所定電圧(Vac1、Vac2のいずれか)となるように電源部17を制御する。

0029

前記高圧電流検出回路19は、ケーブル4の電流検出用信号線4cを介して直流高電圧発生部22に接続されており、直流高電圧発生部22に流れる電流を検出する。この電流検出結果は前記制御部16に与えられ、制御部16はこの電流検出結果が過剰電流値である場合には前記交流電源Vacの供給を停止する。

0030

前記操作判定回路20は前記ケーブル4の信号線4d、4eを介して前記リードスイッチ11に接続されている。すなわち、この操作判定回路20には、前記ケーブル4の信号線4d、4eを介して前記リードスイッチ11のスイッチ信号(スイッチ開信号及びスイッチ閉信号)が与えられている。
この操作判定回路20は、前記リードスイッチ11がスイッチ開状態(非応動状態、スイッチ開信号出力状態)のときにはその出力をロウレベルとし、このスイッチ開状態からスイッチ閉状態(応動状態、スイッチ閉信号出力状態)に変化したときには、ハイレベルの閉判定信号S20を出力する。

0031

この閉判定信号S20は制御部16に与えられる。制御部16はこの閉判定信号S20の入力に応じてく直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1(−60kV)と、第2の直流電圧Vdc2(−30kV)と、0kV(出力停止))のいずれかに制御する(後述する)。

0032

前記エアフロースイッチ21は、エア配管経路にエアが流れることで動作し、エア流通検出信号つまりトリガ操作検出信号を制御部16に与えるようになっている。
前記スプレーガン2における直流高電圧発生部22は、昇圧トランス22a、倍電圧整流回路22b、出力抵抗22cを備えており、前記電源部17から供給される交流電圧Vacに比例した大きさの直流電圧を発生させ、出力する。すなわち、昇圧トランス22aに入力された交流電圧Vacは、夫々昇圧された後に例えばコッククロフトウォトン型の倍電圧整流回路22bにより昇圧及び整流され、直流高電圧に変換される。なお、この倍電圧整流回路22bは、回路内のダイオード(図示せず)の向きを変えることにより、出力電圧の極性を接地電位に対して正(プラス)、又は負(マイナス)のいずれかにすることができる。

0033

上記倍電圧整流回路22bの出力電圧Vdcは、出力抵抗22cを介してスプレーガン2のノズル2fの近傍に設けられているピン電極2eに供給される。
この直流高電圧発生部22は、入力される交流電圧Vacの大きさに応じて前記出力電圧Vdcが変化する。この場合、交流電圧Vacが第1の交流電圧Vac1であるときに出力電圧Vdcが第1の直流電圧Vdc1(−60kV)となり、第2の交流電圧Vac2であるときに第2の直流電圧Vdc2(−30kV)となり、交流電圧Vacが0kVのときに出力電圧Vdcは0kVとなる。

0034

前記LED駆動回路23は、前記LED24を点灯制御させるものであり、前記昇圧トランス22aの一次側に与えられる前記交流電圧Vacに応じた電圧を発生してLED24を点灯させる。つまり、前記交流電圧Vacが、第1の直流電圧Vdc1(−60kV)用の第1の交流電圧Vac1である場合にはLED24の照度が高くなり、第2の直流電圧Vdc2(−30kV)用の第2の交流電圧Vac2である場合にはLED24の照度は低くなる。このようにLED24の照度の「高」、「低」をもって直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcが夫々第1の直流電圧Vdc1、第2の直流電圧Vdc2であることを表示する。さらに、このLED24は消灯をもって直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcが0V(出力停止)であることを表示する。

0035

前記塗料バルブ25及びエアバルブ26は前記トリガ2dが引き操作されることにより開放される。前記塗料バルブ25は塗料供給管8、塗料ポンプ27を介して塗料タンク28に接続されており、当該塗料バルブ25の開放により塗料が前記ノズル2f付近塗料吐出口からピン電極2e表面を伝って吐出される。

0036

前記エアバルブ26は、エア供給管6及び前記エアフロースイッチ21を介してコンプレッサ29に接続されている。このエアフロースイッチ21は、前述したように前記エア配管経路にエアが流れることで動作し、エア流通検出信号つまりトリガ操作検出信号を制御部16に与える。

0037

そして前記コンプレッサ29から供給された圧縮空気を、ノズル2fの近傍に設けられた霧化エア孔及びパターン形成エア孔から吐出することにより、前記吐出された塗料を霧化するとともに、霧化した塗料粒子を塗装に適した形状(塗装パターン)に形成して噴霧する。塗料粒子は霧化するとほぼ同時に前記ピン電極2eにより帯電する。この帯電した塗料粒子が、アースされた被塗装物に電気的な吸着力により付着することで、被塗装物に対する塗装が行われる。

0038

さて、制御部16の制御内容について図9を参照して説明する。操作部材12を図3の非応動位置としておき、コンプレッサ29をオンした上で、作業者がトリガ2dを引き操作すると、エアフロースイッチ21がオンする。
制御部16は、ステップP1でエアフロースイッチ21のオンを判断すると、ステップP2で第1の出力電圧指令を発振回路17aに出力する。これにより電源部17が第1の交流電圧Vac1を出力し、直流高電圧発生部22が第1の直流電圧Vdc1を出力する(初期電圧として第1の直流電圧Vdc1を出力する。なお前回の電圧を記憶して初期電圧とすることもできる。)。これと同時にLED24が前述したように第1の直流電圧Vdc1表示用の高照度となる。

0039

次のステップP3では、操作部材12が図2の応動位置に至るように操作されたか否か、つまり、閉判定信号S20の入力オンエッジが有ったか否かを判断する。閉判定信号S20の入力オンエッジ有りが判断されると、ステップP4で第1の出力電圧指令に代えて第2の出力電圧指令を発振回路17aに出力する。これにより電源部17が第2の交流電圧Vac2を出力し、直流高電圧発生部22が第2の直流電圧Vdc2を出力する。これと同時にLED24が前述したように第2の直流電圧Vdc2表示用の低照度となる。

0040

次にステップP5で、操作部材12が一旦図3の非応動位置に操作された後、再度図2の応動位置に至るように操作されたか、つまり、閉判定信号S20の入力オンエッジ有りかを判断する。閉判定信号S20の入力オンエッジ有りが判断されると、ステップP6で第2の出力電圧指令に代えて出力停止指令を発振回路17aに出力する。これにより電源部17は交流電圧Vacの出力を停止することで直流高電圧発生部22からの直流電圧の出力を停止する。これと同時にLED24が前述したように、消灯する。

0041

ステップP7で、再度、操作部材12が一旦図3の非応動位置に操作された後、図2の応動位置に至るように操作されたか、つまり、再度、閉判定信号S20の入力オンエッジが有ったか否かを判断する。閉判定信号S20の入力オンエッジ有りが判断されると、前述のステップP2に戻り、ステップP2で第1の出力電圧指令を発振回路17aに出力する。

0042

なお、トリガ2dの引き操作を解除すると、エアバルブ26が閉鎖されると共に、エアフロースイッチ21がオフすることで制御部16は上述の制御動作中止され、エアフロースイッチ21オン待機状態となる。
このように、制御部16は、トリガ2dが引き操作されると、最初は直流高電圧発生部22を第1の直流電圧Vdc1となるように制御し、そして、操作部材12が応動位置に至るように操作される都度(入力操作の都度)、第2の直流電圧Vdc2→出力停止→第1の直流電圧Vdc1→第2の直流電圧Vdc2→・・・と切り替え制御する(図10参照)。

0043

上述した第1実施形態においては、予め定められた制御対象としての直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを調整するための入力操作装置10を、磁気応動して電気的信号(スイッチ開閉信号)を発生する磁気応動部としてのリードスイッチ11と、磁石15を有する操作部材12とから構成し、リードスイッチ11を、ケーブル4におけるスプレーガン2の近傍部分の内部に設け、操作部材12を、スプレーガン2に、磁石15がリードスイッチ11を磁気応動させる応動位置と磁石15がリードスイッチ11を磁気応動させない非応動位置とに変位可能に設けた。そして、制御部16が、リードスイッチ11が発生する電気的信号であるスイッチ開閉信号に応じて前記制御対象を調整制御する。

0044

上記構成によれば、作業者がスプレーガン2に設けられた操作部材12を、応動位置、非応動位置に切替えることでリードスイッチ11の電気的信号発生状態が異なる。そして、制御部16はリードスイッチ11が発生する電気的信号に応じて直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを調整制御するから、当該直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを、スプレーガン2側で調整することができる。しかも、入力操作装置10を、リードスイッチ11と、磁石15を有する操作部材12とで構成するから、入力操作装置10の構成を簡単化できる。

0045

又、本実施形態においては、スプレーガン2が、グリップ部2cの底部にケーブル4取付用の着脱可能なケーブル取付部材5を備えていることに着目し、操作部材12を、このケーブル取付部材5に取り付けている。これによれば、スプレーガン2がもともと備えたケーブル取付部材5を利用して操作部材12をスプレーガン2に取付けることができる。しかも、このケーブル取付部材5がグリップ部2cに着脱可能であるから、操作部材12をスプレーガン2に対して容易に後付けできる。さらに、入力操作装置10のリードスイッチ11がケーブル4に設けられ且つ入力操作装置10の操作部材12がケーブル取付部材5に取り付けられるから、ケーブル4及びケーブル取付部材5の一つのユニットに入力操作装置10を設けることになって、リードスイッチ11と操作部材12との位置決めや組付けが簡単となる。

0046

又、本実施形態においては、図5に示したように、操作部材12を、グリップ部2cの下方領域E内において前記応動位置と前記非応動位置との間で変位可能に設けた。これによれば、塗装作業中に作業者が不用意に操作部材12を操作しまうことを回避できる。すなわち、上記グリップ部2cの下方領域Eには、もともとケーブル4やエア供給管6が存在するから、作業者はこれらケーブル4やエア供給管6に接触することがないように常に注意しており、従って、当該下方領域Eに存在する操作部材12にも接触することがなく、作業者が不用意に操作部材12を操作することはない。但し、作業者が意図して操作する場合には、操作部材12がグリップ部2cの下方領域E内に存在するから、作業者が右利き(スプレーガン2を持つ手が右手)であっても左利きであっても、他方の手が操作部材12に届きやすく、操作部材12を容易に操作でき、使い勝手が良い。

0047

又、本実施形態においては、制御対象を、直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcとした。これによれば、スプレーガン2側の操作で直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを高くしたり低くしたり、あるいは停止する(変更制御する)ことができ、よって、塗料の種類や被塗装物の種類に応じて、出力電圧Vdcを変更する場合にこれを簡単にできる。

0048

又、本実施形態においては、磁気応動部を、リードスイッチ11から構成した。これによれば、リードスイッチ11自体が簡単な構成でしかも小形であるから、ケーブル4内部に設けることが容易である。
なお、操作部材12の配置位置は、前述したグリップ部2cの下方領域E内に限定するものではない。又、磁気応動部としては、ホールICなどでも良い。さらに又、制御対象としては、エア圧などでも良い。又、直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを切り替えるについては、−60kV、−30kV、0kV以外でも良い。

0049

図11及び図12は第2実施形態を示している。この実施形態では、操作部材12が応動位置に至るように操作されたとき、及び逆に操作部材12が非応動位置から応動位置に至るように操作されたときに、夫々直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第2の直流電圧Vdc2と第1の直流電圧Vdc1と交互に切り替えるようにした。すなわち、図11において、制御部16は、エアフロースイッチ21がオンされたことを判断すると(ステップT1で「YES」)、ステップT2で第1の出力電圧指令を出力する(直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1とする)。

0050

次に閉判定信号S20の入力が有ると(ステップT3で判断)、ステップT4で第2の出力電圧指令を出力する(直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第2の直流電圧Vdc2とする)。次に閉判定信号S20の入力が無くなると(ステップT5で判断)、ステップT2に戻り、当該ステップT2で第1の出力電圧指令を出力する(直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1とする)。

0051

このように第2実施形態では、最初に直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを、第1の直流電圧Vdc1にしておき、その後、操作部材12の非応動位置から応動位置への操作、及びその逆の操作に基づいて、直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを、第2の直流電圧Vdc2、第1の直流電圧Vdc1、第2の直流電圧Vdc2、・・・と切替え制御する。
この第2実施形態によれば、操作部材12の非応動位置から応動位置への操作、及びその逆の操作に基づいて、直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを、第2の直流電圧Vdc2及び第1の直流電圧Vdc1のいずれかに切替える(調整する)ことができる。

0052

図13及び図14は第3実施形態を示している。図13において、スプレーガン2の内部にはトリガ2dの引き操作に連動して閉成する連動スイッチ30を設け、この連動スイッチ30と前記リードスイッチ11とを直列に接続している。操作判定回路20は、連動スイッチ30とリードスイッチ11との双方が閉(オン)のときにのみハイレベルの閉判定信号S20を出力する(図14参照)。制御部16は、操作判定回路20から閉判定信号S20が入力されているときに直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1とする。この実施形態によれば、トリガ2dを引き操作した状態(塗料を噴霧した状態)で操作部材12を操作することで、直流高電圧発生部22の出力電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1と0kVとに切り替えることができる。又、この実施形態によれば、図8に示したエアフロースイッチ21を省略できる。

0053

本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

0054

図面中、1は静電塗装装置、2はスプレーガン、2cはグリップ部、2dはトリガ、3は静電コントローラ、4はケーブル、5はケーブル取付部材、10は入力操作装置(入力操作手段)、11はリードスイッチ(磁気応動部)、12は操作部材、15は磁石、16は制御部、17は電源部、22は直流高電圧発生部を示す。

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