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技術 シンバルパッド

出願人 ヤマハ株式会社
発明者 西田賢一保田善彦
出願日 2013年7月30日 (7年0ヶ月経過) 出願番号 2013-157514
公開日 2015年2月12日 (5年5ヶ月経過) 公開番号 2015-028520
状態 特許登録済
技術分野 打楽器・各種楽器の組合せ・無属楽器 電気楽器
主要キーワード 滑り具合 ニット材 エッジ対 縦断面形 素材特性 内径形状 局部変形 ゴムパッド
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年2月12日)のものです。
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図面 (5)

課題

ボウエッジ打感を個別に適切化する。

解決手段

シンバルパッドPDは、フレーム21上に表面部材29が積層された2層構造でなる。カップ40、ボウ30及びエッジ20のそれぞれに対応する、表面カップ対応部29Cと表面ボウ対応部29Bと表面エッジ対応部29Aとが別体に構成される。対応部29C、29B、29Aにつき、互いに、その素材特性及び表面処理のうち少なくともいずれかが異なるように構成することで、カップ40、ボウ30、エッジ20の打感を個別に適切化する。例えば、硬さは、表面カップ対応部29C>表面ボウ対応部29B>表面エッジ対応部29Aとなるように選定される。

概要

背景

アコスティックシンバルは、円盤形状の中心側から、打撃領域としてカップボウエッジがあり、それぞれの打撃領域で打感が異なる。特にエッジについては、単に叩くだけでなく、スティックを下方に振り抜くように演奏されることもある。アコースティックのシンバルにおいてはこのような振り抜きも簡単である。

ところで従来、電子打楽器打撃練習用に利用されるシンバルパッドにおいて、下記特許文献1に示されるように、スティックによる直接の打撃音を抑えるためにゴム等の軟質部材打撃面に配した構成が知られている。この種のシンバルにおいては、1枚の硬質フレームに、カップ、ボウ及びエッジのそれぞれに対応する部分が一体に繋がった1枚のゴムパッドを被せる構成が一般的である。

概要

ボウとエッジの打感を個別に適切化する。シンバルパッドPDは、フレーム21上に表面部材29が積層された2層構造でなる。カップ40、ボウ30及びエッジ20のそれぞれに対応する、表面カップ対応部29Cと表面ボウ対応部29Bと表面エッジ対応部29Aとが別体に構成される。対応部29C、29B、29Aにつき、互いに、その素材特性及び表面処理のうち少なくともいずれかが異なるように構成することで、カップ40、ボウ30、エッジ20の打感を個別に適切化する。例えば、硬さは、表面カップ対応部29C>表面ボウ対応部29B>表面エッジ対応部29Aとなるように選定される。

目的

本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ボウとエッジの打感を個別に適切化することができるシンバルパッドを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

打撃領域として、カップボウ及びエッジを有するシンバルパッドであって、フレームと、前記フレームよりも軟質であり、前記フレームを覆うように配設されてスティックにより打撃される表面部材とを有し、前記表面部材におけるボウに対応するボウ対応部とエッジに対応するエッジ対応部とで、素材特性及び表面処理のうち少なくともいずれかが異なることを特徴とするシンバルパッド。

請求項2

前記ボウ対応部よりも前記エッジ対応部の方が硬度が低いことを特徴とする請求項1記載のシンバルパッド。

請求項3

前記ボウ対応部よりも前記エッジ対応部の方が反発係数が低いことを特徴とする請求項1または2記載のシンバルパッド。

請求項4

前記ボウ対応部よりも前記エッジ対応部の方が硬度が高いことを特徴とする請求項1記載のシンバルパッド。

請求項5

前記表面部材におけるカップに対応するカップ対応部と前記ボウ対応部と前記エッジ対応部とで、素材特性及び表面処理のうち少なくともいずれかが異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシンバルパッド。

請求項6

前記ボウ対応部よりも前記カップ対応部の方が硬度が高いことを特徴とする請求項5記載のシンバルパッド。

請求項7

前記表面処理として、前記ボウ対応部と前記エッジ対応部とに、互いに特性の異なる表面処理層を設けたことを特徴とする請求項1記載のシンバルパッド。

請求項8

前記表面処理として、前記表面部材におけるカップに対応するカップ対応部と前記ボウ対応部と前記エッジ対応部とに、互いに特性の異なる表面処理層を設けたことを特徴とする請求項1記載のシンバルパッド。

請求項9

前記ボウ対応部に設けた表面処理層よりも前記エッジ対応部に設けた表面処理層の方が滑り性が高いことを特徴とする請求項7または8記載のシンバルパッド。

請求項10

前記表面処理として、前記表面部材におけるカップに対応するカップ対応部と前記ボウ対応部とに、互いに特性の異なる表面処理層を設けると共に、前記エッジ対応部には表面処理層を設けないことを特徴とする請求項1記載のシンバルパッド。

請求項11

前記ボウ対応部と前記エッジ対応部との間に隙間が形成され、前記隙間において、前記ボウ対応部と前記エッジ対応部とが平面視で重なることで、平面視において前記フレームが見えないことを特徴とする請求項1記載のシンバルパッド。

請求項12

前記ボウ対応部及び前記エッジ対応部の少なくともいずれかにおける前記隙間の近傍に、平面視で前記隙間と略平行な溝部を設けたことを特徴とする請求項11記載のシンバルパッド。

請求項13

前記隙間を別部材で埋めたことを特徴とする請求項11記載のシンバルパッド。

請求項14

前記表面部材におけるカップに対応するカップ対応部と前記ボウ対応部との間に隙間が形成され、前記隙間において、前記カップ対応部と前記ボウ対応部とが平面視で重なることで、平面視において前記フレームが見えないことを特徴とする請求項11記載のシンバルパッド。

技術分野

0001

本発明は、電子打楽器打撃練習用に利用されるシンバルパッドに関する。

背景技術

0002

アコスティックシンバルは、円盤形状の中心側から、打撃領域としてカップボウエッジがあり、それぞれの打撃領域で打感が異なる。特にエッジについては、単に叩くだけでなく、スティックを下方に振り抜くように演奏されることもある。アコースティックのシンバルにおいてはこのような振り抜きも簡単である。

0003

ところで従来、電子打楽器や打撃練習用に利用されるシンバルパッドにおいて、下記特許文献1に示されるように、スティックによる直接の打撃音を抑えるためにゴム等の軟質部材打撃面に配した構成が知られている。この種のシンバルにおいては、1枚の硬質フレームに、カップ、ボウ及びエッジのそれぞれに対応する部分が一体に繋がった1枚のゴムパッドを被せる構成が一般的である。

先行技術

0004

特開2009−128802号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記従来のシンバルパッドは、あくまで一体的に構成されるために制限が多く、カップ、ボウ及びエッジのそれぞれに適した打撃感触をアコースティックのシンバルのものに近づけることは困難であった。例えば、一部の領域では満足のいく打感であっても他の領域では違和感がある、等の問題があり、全体としての打感の改善の余地は大きかった。

0006

本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ボウとエッジの打感を個別に適切化することができるシンバルパッドを提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するために本発明の請求項1のシンバルパッドは、打撃領域として、カップ(40)、ボウ(30)及びエッジ(20)を有するシンバルパッドであって、フレーム(21)と、前記フレームよりも軟質であり、前記フレームを覆うように配設されてスティックにより打撃される表面部材(29)とを有し、前記表面部材におけるボウに対応するボウ対応部(29B)とエッジに対応するエッジ対応部(29A)とで、素材特性及び表面処理のうち少なくともいずれかが異なることを特徴とする。

0008

好ましくは、前記ボウ対応部よりも前記エッジ対応部の方が硬度が低い。好ましくは、前記ボウ対応部よりも前記エッジ対応部の方が反発係数が低い。

0009

好ましくは、前記ボウ対応部よりも前記エッジ対応部の方が硬度が高い。好ましくは、前記表面部材におけるカップに対応するカップ対応部(29C)と前記ボウ対応部(29B)と前記エッジ対応部(29A)とで、素材特性及び表面処理のうち少なくともいずれかが異なる。好ましくは、前記ボウ対応部よりも前記カップ対応部の方が硬度が高い。

0010

好ましくは、前記表面処理として、前記ボウ対応部と前記エッジ対応部とに、互いに特性の異なる表面処理層(27B、27A)を設ける。好ましくは、前記表面処理として、前記表面部材におけるカップに対応するカップ対応部(29C)と前記ボウ対応部と前記エッジ対応部とに、互いに特性の異なる表面処理層(27C、27B)を設ける。

0011

好ましくは、前記ボウ対応部に設けた表面処理層(27B)よりも前記エッジ対応部に設けた表面処理層(27A)の方が滑り性が高い。好ましくは、前記表面処理として、前記表面部材におけるカップに対応するカップ対応部(29C)と前記ボウ対応部とに、互いに特性の異なる表面処理層(27C、27B)を設けると共に、前記エッジ対応部には表面処理層を設けない。

0012

好ましくは、前記ボウ対応部と前記エッジ対応部との間に隙間(C1)が形成され、前記隙間において、前記ボウ対応部と前記エッジ対応部とが平面視で重なることで、平面視において前記フレームが見えない。好ましくは、前記ボウ対応部及び前記エッジ対応部の少なくともいずれかにおける前記隙間の近傍に、平面視で前記隙間と略平行な溝部(m1)を設ける。好ましくは、前記隙間を別部材(28)で埋める。好ましくは、前記表面部材におけるカップに対応するカップ対応部(29C)と前記ボウ対応部との間に隙間(C1)が形成され、前記隙間において、前記カップ対応部と前記ボウ対応部とが平面視で重なることで、平面視において前記フレームが見えない。

0013

なお、上記括弧内の符号は例示である。

発明の効果

0014

本発明の請求項1によれば、ボウとエッジの打感を個別に適切化することができる。

0015

請求項2、3によれば、エッジを変形しやすくして振り抜きを容易にすることができる。

0016

請求項4によれば、エッジの滑り性を良くして振り抜きを容易にすることができる。

0017

請求項5によれば、カップとボウとエッジの打感を個別に適切化することができる。

0018

請求項6によれば、アコースティックのようなカップの打感が得られる。

0019

請求項7、8によれば、表面処理にて滑り性等の違いを設けることができる。

0020

請求項9によれば、エッジの滑り性を良くして振り抜きを容易にすることができる。

0021

請求項10によれば、表面処理の剥がれがエッジでは生じ得ないようにすることができる。

0022

請求項11、12、13によれば、ボウとエッジとで表面部材を分割構成とした場合でも、外観の悪化を抑制することができる。

0023

請求項14によれば、カップとボウとで表面部材を分割構成とした場合でも、外観の悪化を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0024

本発明の一実施の形態に係るシンバルパッドが適用される電子ドラムセット外観図(図(a))、シンバルパッドの上面図(図(b))である。
シンバルパッドの構成を示す模式的な断面図(図(a))、エッジの打撃時の様子を示す模式図(図(b)、(c))である。
対応部の表面に形状差を設けた図(図(a))、表面処理の差を設けた図(図(b))である。
表面ボウ対応部と表面エッジ対応部との境目の模式的な断面図(図(a))、変形例の境目の模式的な断面図(図(b)〜(d))である。

実施例

0025

以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。

0026

図1(a)は、本発明の一実施の形態に係るシンバルパッドが適用される電子ドラムセットの外観図である。この電子ドラムセットは、スタンド10と、スタンド10に支持されるシンバルパッドPDと、シンバルパッドPDに電気的に接続される楽音発生装置12とから構成される電子打楽器である。

0027

このシンバルパッドPDは、一例としてライドシンバルとして利用されるが、これに限られず、ハイハットクラッシュ等のシンバルに適用してもよい。あるいは、シンバルパッドPDは練習用として用いることもでき、その場合は、スタンド10を用いずにシンバルパッドPDを等に載置して打撃することもでき、電子的に発音させるための機構も必要とされない。

0028

図1(b)は、シンバルパッドPDの上面図である。シンバルパッドPDは、平面視で円盤状に形成され、半径方向における中心に支持穴17が形成される。支持穴17をスタンド10の上側支柱10aが貫通した状態で、不図示の弾性材が上下からシンバルパッドPDを挟むように配設されることで、シンバルパッドPDが上側支柱10aに対して前後左右揺動自在に支持される。

0029

シンバルパッドPDの上側に露出した面が打撃面となり、その打撃領域としては、支持穴17に近い側から順に、カップ40、ボウ30及びエッジ20となっており、これらはいずれも外郭形状円形である。カップ40はボウ30よりも上方に突出している。

0030

図1(b)に示すように、シンバルパッドPDにはピエゾ素子等の打撃センサ18が設けられている。奏者13がスティック14でシンバルパッドPDを打撃すると、その打撃を打撃センサ18が検出し、その検出信号に応じた楽音が楽音発生装置12から発生する。なお、シートセンサをエッジ20に設け、楽音制御の際、シートセンサの信号も加味してもよい。

0031

図2(a)は、シンバルパッドPDの構成を示す模式的な断面図である。なお、以降の断面図において、支持穴17の図示を省略する。

0032

シンバルパッドPDは、裏面PDa側から順に、フレーム21、表面部材29が積層された2層構造でなる。2層構造は、シンバルパッドPDの全体において適用されている。表面部材29の露出した表面が、スティック14により打撃される打撃面を提供する。

0033

フレーム21は、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)やPP(ポリプロピレン)等の硬質プラスチック、あるいは金属板でなり、打撃に対する十分な剛性を有する硬質のベース部である。フレーム21を覆うように設けられる表面部材29は、フレーム21の素材よりも軟らかい素材でなり、例えば、ゴムや発砲スポンジ等の軟質材でなる。表面部材29は、打撃による振動を速やかに減衰させると共に、打撃による衝撃音緩和する機能を有する。

0034

フレーム21は一体に構成されるが、フレーム21において、カップ40に対応する部分をフレームカップ対応部21C、ボウ30に対応する部分をフレームボウ対応部21B、エッジ20に対応する部分をフレームエッジ対応部21Aと便宜上呼称する。

0035

表面部材29については、カップ40、ボウ30及びエッジ20のそれぞれに対応する、表面カップ対応部29Cと表面ボウ対応部29Bと表面エッジ対応部29Aとが別体に構成される。そして、対応部29C、29B、29Aが、各々フレーム21に対して接着等で固着される。対応部29C、29B間の境界、及び対応部29B、29A間の境界は、支持穴17を中心とする同心円であるが、同心円であることは必須でない。

0036

なお、フレーム21については、対応部21C、21B、21A間で形状を異ならせてもよい。例えば、フレーム21の肉厚について、フレームカップ対応部21Cにおける最小厚み>フレームボウ対応部21Bにおける最大厚みとし、且つ、フレームボウ対応部21Bにおける最小厚み>フレームエッジ対応部21Aにおける最大厚みとしてもよい。これにより、フレーム21自体の特性として、打撃時の撓み易さ(変形のしやすさ)については、カップ40<ボウ30<エッジ20となり、アコースティックシンバルに近似してくる。

0037

図2(b)、(c)は、エッジ20の打撃時の様子を示す模式図である。スティック14によるエッジ20の打撃においては、単に叩くだけでなく、スティック14を下方に振り抜くように演奏されることがある。その際、通常、図2(b)に示すように、シンバルパッドPDが傾くと共にスティック14の先端が下方に移動する。

0038

このとき、エッジ20が変形しやすく構成されていれば、主にエッジ20の変形によって振り抜きやすくなる。一方、エッジ20が変形しにくい構成であれば、スティック14の跳ねが大きくなり、スティック14はエッジ20を滑るようにして下方に振り抜かれる態様となる。従って、エッジ20の変形のしやすさや滑り具合によって、振り抜きやすさは変わってくる。

0039

また、振り抜き演奏に限らず、通常の打撃においても、打撃領域の特性(反発しやすさ、滑り性等)によって、打感が影響を受ける。そこで、本実施の形態では、対応部29C、29B、29Aにつき、互いに、その形状、素材特性及び表面処理のうち少なくともいずれかが異なるように構成する。それによって、カップ40、ボウ30、エッジ20の打感を個別に適切化することができ、アコースティックシンバルの打感に近づけることが可能になる。

0040

具体例をいくつか挙げる。素材特性には、硬度(硬さ)、密度、反発係数等の尺度がある。まず、素材特性として、硬さが、表面カップ対応部29C>表面ボウ対応部29B>表面エッジ対応部29Aとなるように選定する。これにより、表面エッジ対応部29Aが変形しやすくなり、打感が軟らかくなる。また、打撃を受けたときに局部的に変形して逃げてくれるため、振り抜きがしやすい。カップ40の打感はアコースティックシンバルのように硬くなる。

0041

あるいは逆に、硬さが、表面ボウ対応部29B<表面エッジ対応部29Aとなるように素材特性を選定してもよい。これにより、エッジ20が打撃されたとき、局部変形はしないが、金属製のアコースティックシンバルのように滑りすくなり、振り抜きやすくなる。この際、表面カップ対応部29Cと表面ボウ対応部29Bとの硬さの差についてはいずれの選択も可能である。

0042

また、これと同様の観点で、反発係数に着目すれば、表面ボウ対応部29B>表面エッジ対応部29Aとなるように素材特性を選定してもよい。また、滑り性に着目すれば、表面ボウ対応部29B<表面エッジ対応部29Aとなるように、すなわち摩擦係数でいえば、表面ボウ対応部29B>表面エッジ対応部29Aとなるように素材特性を選定してもよい。ただし、摩擦係数は素材特性だけでなく形状とも関係してくる。

0043

形状に関して、打撃面の傾斜角度については、表面カップ対応部29C>表面ボウ対応部29B<表面エッジ対応部29Aとする。また、厚みを対応部ごとに異ならせてもよい。

0044

また、図3(a)に示すように、各対応部29A〜29Cの表面の形状に差異を設けてもよい。すなわち、凹凸形状を対応部ごとに異ならせる。その際、凹凸を滑り性に影響のある形状とする場合は、表面エッジ対応部29Aで滑り性が良くなるような表面形状(つるつるに近い形状)としてもよい。

0045

また、図3(b)に示すように、表面処理については、対応部29C、29B、29Aの各表面に、互いに特性の異なる表面処理層27C、27B、27Aを設けてもよい。各表面処理層27は、例えば、シート材の貼着、塗装によるコーティング等により施されるが、手法は問わない。貼着されるシート材としてはニット材等が考えられる。

0046

表面部材29を軟質材で構成しただけでは、滑り性等を良くするのに限界があり、各打撃領域で打感のバランスをとるのが困難である。しかし、表面処理層27を施すことで、滑り性に関しては容易に差異を設けることができる。例えば、滑り性は、カップ40では重要でないがエッジ20では重要であるので、滑り性の良さが、表面処理層27C<表面処理層27B<表面処理層27Aとなるように構成する。ボウ30には、外観上、光沢があると好ましいが、その光沢を表面処理層27Bで作り出すこともできる。なお、意匠的観点からは、表面処理層27C、27B、27Aの色や質感を異ならせてもよい。

0047

なお、エッジ20については、表面処理層27Aが存在すると、多数の振り抜きや打撃による摩擦や変形により、表面処理層27Aが剥がれて見栄えが悪くなることが懸念される。そこで、表面処理層27Cまたは表面処理層27Bだけは施すが、表面処理層27Aは施さない、という構成も採用可能である。

0048

図4(a)は、表面ボウ対応部29Bと表面エッジ対応部29Aとの境目の模式的な断面図である。表面ボウ対応部29Bと表面エッジ対応部29Aとを別体で構成した結果、両者間には、平面視で環状に見える隙間が形成されることがある。この隙間を通してフレーム21が見えるとシンバルパッドPDの外観を損ねるおそれがある。そこで本実施の形態では、フレーム21が見えなくなるように隙間の形状を工夫する。なお、この隙間は、支持穴17を中心とする円形となるのが通常であるが、各対応部29A〜29Cの外郭形状、内径形状によって決まるため、円形とは限らない。

0049

例えば、図4(a)に示すように、対応部29B、29A間の隙間C1の縦断面形状を斜めに形成し、対応部29B、29Aの肉部同士が平面視で重なるように構成する。これにより、真上から見ると、フレーム21が視認されなくなり、隙間C1が目立たなくなる。なお、隙間C1の傾斜の方向は問わない。

0050

あるいは、図4(b)に変形例を示すように、隙間C1の縦断面が「く字状」に屈曲した形となるように、対応部29B、29Aの対向部同士の形状を形成してもよい。また、このほか、隙間C1の形状としては、階段状の段差複数重なった形、あるいはのこぎり状の形も採用可能である。

0051

また、図4(c)に示すように、対応部29B、29Aの少なくともいずれかにおいて隙間C1の近傍に、平面視で隙間C1と略平行な溝部m1を設けてもよい。これにより、視覚上、隙間C1が溝部m1と同化し、隙間C1の継ぎ目らしさが緩和され目立たなくなる。

0052

また、図4(d)に示すように、隙間C1をあえて明確に設け、その隙間C1を別部材28で埋めてもよい。打感の観点からは、別部材28としては、スポンジ、接着剤等のある程度の弾性を有する素材がよい。意匠的観点からは各種考えられ、別部材28の色を対応部29B、29Aと同色にして目立たなくするか、逆に別色にして目立つようにすることもできる。

0053

なお、図4(c)、(d)に示した構成は、隙間C1の傾斜の有無等の形状を問わず適用してもよい。また、図4(a)〜(d)で示した工夫は、表面カップ対応部29Cと表面ボウ対応部29Bとの間に形成される隙間にも適用可能である。

0054

本実施の形態によれば、対応部29C、29B、29Aを、形状、素材特性及び表面処理のうち少なくともいずれかが異なる構成としたので、カップ40とボウ30とエッジ20の打感を個別に適切化することができる。例えば、跳ね具合、滑る具合等を各打撃領域に適したものに作り込むことが可能となり、アコースティックシンバルのような打感を実現することが可能となる。

0055

また、対応部29C、29B、29A間の隙間C1を、平面視においてフレーム21が見えない構成としたので、対応部29C、29B、29Aを分割構成とする場合でも、外観の悪化を抑制することができる。

0056

なお、カップ40、ボウ30及びエッジ20のそれぞれに、打撃センサ、さらにはシートセンサを設けてもよい。そして、楽音制御については、3つの打撃センサの出力のみに基づいて行ってもよいが、3つの打撃センサの出力と3つのシートセンサの出力とに基づいて楽音を制御してもよい。

0057

以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。

0058

PDシンバルパッド、 20エッジ、 21フレーム、 29表面部材、 30ボウ、 27A、27B、27C表面処理層、 28 別部材、 29C 表面カップ対応部、 29B 表面ボウ対応部、 29A 表面エッジ対応部、 40 カップ、 C1 隙間、 m1 溝部

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