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技術 安全遮断桿装置

出願人 吉原廣
発明者 吉原廣
出願日 2013年6月29日 (7年5ヶ月経過) 出願番号 2013-137641
公開日 2015年1月19日 (5年10ヶ月経過) 公開番号 2015-009717
状態 特許登録済
技術分野 鉄道交通の監視、制御、保安
主要キーワード 牽引索条 回転補助 筒状領域 折損事故 実施図 連結主体 中空筒 ベアリング構造
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

遮断桿折損を回避し、踏切内閉じ込められてしまった際にも容易かつ安全に脱出でき、その際に周囲に危険を伴わず、更には既存の踏切設備に容易に備えることを可能とする安全遮断桿装置を提供する。

解決手段

踏切遮断機基端部側の遮断桿と先端部側の遮断桿8とを直線状に連結し、外力を受けて先端部側の遮断桿が押圧された際に上斜め方向に屈曲し、その後元の位置に復帰することによって、遮断桿の折損の防止、屈曲時の安全性を確保するとともに、屈曲においては、一方の方向への回転に規制する規制部303を有する。

概要

背景

従来から、踏切には人や自動車等の踏切内への進入を防止する踏切遮断機が設けられている。踏切遮断機は、人や自動車等の通行遮断する遮断桿を有し、係る遮断桿は、竹製又は繊維強化プラスチックFRP)等の外径30〜60mm程度の状の部材であり、遮断機本体によって回動されて降下し、踏切内への通行を遮断する。自動車や人が踏切内に閉じ込められた場合に踏切外に脱出できるように、遮断桿は、自動車が衝突する程度の曲げ荷重を受けると折損する。このため、遮断桿は、降下する直前に無理に踏切内に進入する自動車に衝突されて折損し、遮断桿の折損事故が多発する。鉄道事業者は、折損した遮断桿を速やかに取り替える必要があり、取替の負担が大きかった。また、折損した遮断桿の取替作業によってダイヤ乱れが生じるという問題もある。

そこで、遮断桿自体に弾力性のある素材を用いて折損を回避するものもある。しかし、自動車によって遮断桿が押された際に、遮断桿が車の進行方向に大きくたわみ、付近にいる人等に当たる場合もあり、遮断桿が地面に水平方向に屈曲することによって歩行者等への危険が発生することを回避する方法を講じる問題がある。

また、人が踏切内に閉じ込められてしまった場合、いくら遮断桿を折れるようにしているといっても、か弱い女性老人等の力によって水平方向に押したり引いたりして折ろうとするのは容易ではなく、持ち上げる場合でも、遮断桿の位置によってはかなり重いため、脱出が遅れ危険な状態となり兼ねない。このような安全面に対する対策としては、自動車が踏切内で立ち往生した場合に、そのままゆっくり遮断桿を押すと遮断桿が斜めに上がる「遮断桿折損防止器」を備える高度な遮断機への変更や、より抜本的な対策として、立体交差や歩行者等立体横断施設整備なども進められている。しかしながら、係る対策にはいずれも費用がかかるため、全国3万カ所以上もある踏切の全てに講じることはできない。

これらの問題を解決すべく、従来からも種々の技術が提案されている。例えば、屈曲復元可能な踏切遮断桿折損防止連結装置において、外力により押圧されて屈曲した後、元の位置に確実に復帰できるようにすること(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。かかる技術は、連結主体と連結副体とをコイルスプリング牽引索条とによって屈曲復元可能に連結して連結装置本体を形成し、連結主体の連結副体に連結する側の下側には連結副体側に突出する屈曲防止部を設け、その上面には軸線方向に沿う鈍角字谷状のガイド凹部を形成し、連結副体の連結主体側の下側には2つの斜面から形成されて復帰時に前記ガイド凹部に嵌合する鈍角山状のガイド凸部を形成するものである。

しかしながら、この踏切遮断桿折損防止装置は、外力に応じて、遮断桿の屈曲方向が変わってしまう。車が踏切から退避しようとした際に、遮断桿は車の前方に大きく屈曲することになるので、踏切周囲に歩行者等がいると、遮断桿の先端が歩行者に当たってしまう可能性もあり、安全状問題である。

また、曲げ荷重を受けたときに屈曲し、曲げ荷重が解除されたときに形状が自復するとともに、屈曲耐久性が高い遮断桿を提供すること(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。係る遮断桿は、通行を遮断するために設けられるものであって、中空筒状の桿状部材を備える。桿状部材は、弾性又は可撓性を有する樹脂材料から成り、中間部における所定長さの筒状領域に複数のスリット長手方向に形成されている。これにより、遮断桿は、桿状部材が筒状領域において長手方向のスリットによって複数に分割されているので、曲げ荷重を受けて屈曲するとき、撓るように曲がるものである。

しかしながら、この踏切遮断桿折損防止装置は、樹脂の形状の変化を利用したものであるので、ある程度以上の外力が加わらないと変形しない。そのため、屈曲が急激に起こることも多い。また、外力に対して、対向する方向に屈曲するので、遮断桿が地面に水平方向に曲がるため、周囲の歩行者等に当たる可能性があり、安全上問題である。従って、前記文献記載の技術では、いずれも前記問題の解決には至っていない。

概要

遮断桿の折損を回避し、踏切内に閉じ込められてしまった際にも容易かつ安全に脱出でき、その際に周囲に危険を伴わず、更には既存の踏切設備に容易に備えることを可能とする安全遮断桿装置を提供する。踏切遮断機の基端部側の遮断桿と先端部側の遮断桿8とを直線状に連結し、外力を受けて先端部側の遮断桿が押圧された際に上斜め方向に屈曲し、その後元の位置に復帰することによって、遮断桿の折損の防止、屈曲時の安全性を確保するとともに、屈曲においては、一方の方向への回転に規制する規制部303を有する。

目的

また、曲げ荷重を受けたときに屈曲し、曲げ荷重が解除されたときに形状が自復するとともに、屈曲耐久性が高い遮断桿を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

踏切遮断機基端部側の遮断桿先端部側の遮断桿とを直線状に連結し、外力を受けて先端部側の遮断桿が押圧された際に屈曲し、その後元の位置に復帰する安全遮断桿装置であって、基端部側を軸として屈曲する屈曲部と、該屈曲部を支持する支持部と、前記先端部側の遮断桿と結合する先端結合部と、前記基端部側の遮断桿と結合する基端結合部とを持ち、前記屈曲部の基端側部分は、前記支持部の先端側部分と回転可能に固定され、前記屈曲部には、弾性体の一方の端が固定され、該弾性体の他方の端は前記支持部に固定され、前記支持部と前記屈曲部が直線状にあるときに、前記弾性体の張力が最も小さくなり、前記支持部には、前記屈曲部の一方の方向への回転を規制する規制部があることを特徴とする安全遮断桿装置。

請求項2

前記屈曲部が斜め上方に屈曲するように踏切遮断機に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の安全遮断桿装置。

請求項3

前記支持部の先端側には、凹部があり、前記屈曲部には、前記支持部と前記屈曲部が直線状にあるときに該凹部に対応する位置に、前記屈曲部の回転軸方向に移動可能な凸部があり、前記凸部は、弾性体によって、前記凹部方向に付勢されていることを特徴とする請求項1または2に記載の安全遮断桿装置。

請求項4

前記屈曲部は、ローラ部を持ち、該ローラ部の一部は前記支持部に接触し、前記屈曲部が回転する際にローラ部が回転し、前記先端結合部は前記ローラ部に連動して回転することを特徴とする少なくとも請求項1から請求項3の一つに記載の安全遮断桿装置。

技術分野

0001

本発明は、踏切遮断機遮断桿に関し、詳しくは、自動車等の接触による踏切遮断桿の破損を防止すると共に、踏切内からの人や自動車の脱出を安全かつ容易にする踏切遮断機の遮断桿の技術に関するものである。

背景技術

0002

従来から、踏切には人や自動車等の踏切内への進入を防止する踏切遮断機が設けられている。踏切遮断機は、人や自動車等の通行遮断する遮断桿を有し、係る遮断桿は、竹製又は繊維強化プラスチックFRP)等の外径30〜60mm程度の状の部材であり、遮断機本体によって回動されて降下し、踏切内への通行を遮断する。自動車や人が踏切内に閉じ込められた場合に踏切外に脱出できるように、遮断桿は、自動車が衝突する程度の曲げ荷重を受けると折損する。このため、遮断桿は、降下する直前に無理に踏切内に進入する自動車に衝突されて折損し、遮断桿の折損事故が多発する。鉄道事業者は、折損した遮断桿を速やかに取り替える必要があり、取替の負担が大きかった。また、折損した遮断桿の取替作業によってダイヤ乱れが生じるという問題もある。

0003

そこで、遮断桿自体に弾力性のある素材を用いて折損を回避するものもある。しかし、自動車によって遮断桿が押された際に、遮断桿が車の進行方向に大きくたわみ、付近にいる人等に当たる場合もあり、遮断桿が地面に水平方向に屈曲することによって歩行者等への危険が発生することを回避する方法を講じる問題がある。

0004

また、人が踏切内に閉じ込められてしまった場合、いくら遮断桿を折れるようにしているといっても、か弱い女性老人等の力によって水平方向に押したり引いたりして折ろうとするのは容易ではなく、持ち上げる場合でも、遮断桿の位置によってはかなり重いため、脱出が遅れ危険な状態となり兼ねない。このような安全面に対する対策としては、自動車が踏切内で立ち往生した場合に、そのままゆっくり遮断桿を押すと遮断桿が斜めに上がる「遮断桿折損防止器」を備える高度な遮断機への変更や、より抜本的な対策として、立体交差や歩行者等立体横断施設整備なども進められている。しかしながら、係る対策にはいずれも費用がかかるため、全国3万カ所以上もある踏切の全てに講じることはできない。

0005

これらの問題を解決すべく、従来からも種々の技術が提案されている。例えば、屈曲復元可能な踏切遮断桿折損防止連結装置において、外力により押圧されて屈曲した後、元の位置に確実に復帰できるようにすること(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。かかる技術は、連結主体と連結副体とをコイルスプリング牽引索条とによって屈曲復元可能に連結して連結装置本体を形成し、連結主体の連結副体に連結する側の下側には連結副体側に突出する屈曲防止部を設け、その上面には軸線方向に沿う鈍角字谷状のガイド凹部を形成し、連結副体の連結主体側の下側には2つの斜面から形成されて復帰時に前記ガイド凹部に嵌合する鈍角山状のガイド凸部を形成するものである。

0006

しかしながら、この踏切遮断桿折損防止装置は、外力に応じて、遮断桿の屈曲方向が変わってしまう。車が踏切から退避しようとした際に、遮断桿は車の前方に大きく屈曲することになるので、踏切周囲に歩行者等がいると、遮断桿の先端が歩行者に当たってしまう可能性もあり、安全状問題である。

0007

また、曲げ荷重を受けたときに屈曲し、曲げ荷重が解除されたときに形状が自復するとともに、屈曲耐久性が高い遮断桿を提供すること(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。係る遮断桿は、通行を遮断するために設けられるものであって、中空筒状の桿状部材を備える。桿状部材は、弾性又は可撓性を有する樹脂材料から成り、中間部における所定長さの筒状領域に複数のスリット長手方向に形成されている。これにより、遮断桿は、桿状部材が筒状領域において長手方向のスリットによって複数に分割されているので、曲げ荷重を受けて屈曲するとき、撓るように曲がるものである。

0008

しかしながら、この踏切遮断桿折損防止装置は、樹脂の形状の変化を利用したものであるので、ある程度以上の外力が加わらないと変形しない。そのため、屈曲が急激に起こることも多い。また、外力に対して、対向する方向に屈曲するので、遮断桿が地面に水平方向に曲がるため、周囲の歩行者等に当たる可能性があり、安全上問題である。従って、前記文献記載の技術では、いずれも前記問題の解決には至っていない。

先行技術

0009

特開平7−329787号
特開2012−188032号

発明が解決しようとする課題

0010

そこで、本願発明者は、上記問題点に鑑みて、遮断桿の折損を回避し、踏切内に閉じ込められてしまった際にも容易に脱出でき、その際に周囲に危険を伴わず、更には既存の踏切設備に容易に備えることを可能とする、安全遮断桿装置の提供を図ることとした。

課題を解決するための手段

0011

本発明に係る安全遮断桿装置は、踏切遮断機の基端部側の遮断桿と先端部側の遮断桿とを直線状に連結し、外力を受けて先端部側の遮断桿が押圧された際に屈曲し、その後元の位置に復帰する遮断桿折損防止連結装置であって、基端部側を軸として屈曲する屈曲部と、該屈曲部を支持する支持部と、前記先端部側の遮断桿と結合する先端結合部と、前記基端部側の遮断桿と結合する基端結合部とを持ち、前記屈曲部の基端側部分は、前記支持部の先端側部分と回転可能に固定され、前記屈曲部には、弾性体の一方の端が固定され、該弾性体の他方の端は前記支持部に固定され、前記支持部と前記屈曲部が直線状にあるときに、前記弾性体の張力が最も小さくなり、前記支持部には、前記屈曲部の一方の方向への回転を規制する規制部があることを手段とする。

0012

また、本発明は、前記屈曲部が斜め上方に屈曲するように踏切遮断機に取り付けられる手段を採る。

0013

また、本発明は、前記支持部の先端側には、凹部があり、前記屈曲部には、前記支持部と前記屈曲部が直線状にあるときに該凹部に対応する位置に、前記屈曲部の回転軸方向に移動可能な凸部があり、前記凸部は、弾性体によって、前記凹部方向に付勢されていることを手段とする。

0014

また、本発明は、前記屈曲部は、ローラ部を持ち、該ローラ部の一部は前記支持部に接触し、前記屈曲部が回転する際にローラ部が回転し、前記先端結合部は前記ローラ部に連動して回転することを手段とする。

発明の効果

0015

本願発明に係る安全遮断桿装置によれば、踏切外から踏切内への侵入を防ぐといった本来的な機能を損なうことなく、踏切を無理に通過する自動車や踏切内からの緊急退避を行う自動車等によって遮断桿が折損することを防げるため、遮断機のメンテナンス性が大幅に向上する。また、踏切から退避する自動車は、遮断桿と若干接触するのみで遮断桿が排除されるので、車を傷つけることなく、踏切から退避できる。また、踏切内に閉じ込められてしまった人が、か弱い女性やひ弱な老人等であっても、大きな力を必要とせずに安全に脱出が可能となり、さらに、遮断桿は斜め上方に屈曲することから、踏切付近の他の自動車や人に遮断桿が当たる危険性も少なく、安全性が向上するという優れた効果を発揮する。

0016

また、本願発明に係る安全遮断桿装置によれば、既存の踏切に用いられている遮断桿に備える構成であるため、設備投資への費用軽減、及び設置に要する工事時間を低減できるという優れた効果を発揮する。

図面の簡単な説明

0017

本発明に係る安全遮断桿装置の斜視図である。
本発明に係る安全遮断桿装置の2面図である。
本発明に係る安全遮断桿装置の部分断面図である。
本発明に係る安全遮断桿装置の実施例の図である。
本発明に係る安全遮断桿装置の実施例の図である。
本発明に係る安全遮断桿装置の他の実施例の図である。

0018

本発明である安全遮断桿装置は、踏切遮断機の基端部側の遮断桿と先端部側の遮断桿とを直線状に連結し、外力を受けて先端部側の遮断桿が押圧された際に上斜め方向に屈曲し、その後元の位置に復帰することによって、遮断桿の折損の防止、屈曲時の安全性を確保できることを最大の特徴とする。以下、実施例を図面に基づいて説明する。なお、本実施例で示される遮断桿折損防止連結装置の全体形状及び各部の形状は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。

0019

図1から図2にしたがって、本発明を説明する。
図1(a)は、本発明の全体斜視図を示し、図1(b)は本発明の一部をカバーで覆った実施例である。図2(a)は、本発明の主に屈曲部2、支持部3部分の正面図である。図2(b)は本発明の主に屈曲部2、支持部3の側面図である。
本実施例で、遮断機本体から伸びた遮断桿の遮断機に近いほうを基端側といい、遮断機から遠いほうを先端側という。また、説明中、上、下とは、特に限定がない限り、遮断機の遮断桿が下りた状態での上、下を示す。
安全遮断桿装置1は、主に屈曲部2、支持部3、ばね4、先端結合部5、及び基端結合部6からなる。それぞれの部分は、金属でもいいし、樹脂、繊維強化プラスチック(FRP)、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等でもよい。金属であれば、軽量で剛性の強いアルミチタンマグネシウム合金等が好適である。

0020

安全遮断桿装置1は遮断機本体11から伸びる基端部側遮断桿10に基端結合部6によって連結され、先端部側遮断桿8と先端結合部5によって連結され、外力によって、支持部3に対して屈曲部2が屈曲することで、先端部側遮断桿8を斜め上方に跳ね上げるものである。

0021

屈曲部2は、支持部3に対して回転することで、屈曲動作をおこなうものである。回転軸203によって、支持部3と回転可能に固定されている。回転軸203は、屈曲部2の基部側にある。屈曲部2の基部側端にはばね固定部204があり、ばね4の一方を固定している。屈曲部2の先端側には先端結合部5が挿入され、屈曲部2の先端結合部固定穴206によりボルト等で固定されている。屈曲部補助板205は、屈曲部2と支持部3がスムーズに回転するための補助板である。屈曲部2の本体と屈曲部補助板205で支持部3を挟み込む構造である。位置決め部9は、屈曲部2と支持部3の直線状態での位置あわせを行う。直線状態のときに、屈曲部2の凸部902と支持部3の凹部304が勘合し、風等の弱い外力で屈曲することを防ぐ。

0022

支持部3は、屈曲部2の回転を支持する部分である。ばね固定部301は、ばね4の端を支持部3に固定する部分である。ばね4は、屈曲部2のばね固定部204と支持部3のばね固定部301により固定され、屈曲部2と支持部3の間に、常に、所定の張力を掛けている。ばね固定部204とばね固定部301と回転軸203は、屈曲部2と支持部3が直線状にあるときに、同一線上にあるので、屈曲部2と支持部3が直線状であるとき最も安定している。屈曲部2が回転し、屈曲部2と支持部3が屈曲している状態にあると、ばね4は伸び、張力を増し、元の直線状態に戻ろうとする。回転保持部302は、屈曲部2が回転する際に、屈曲部2の端部分をガイドするものであり、スムーズな回転を助ける。回転規制部303は、屈曲部2の回転を上方向のみに規制するものであり、屈曲部2が予想外の外力で下方向に回転しようとすると屈曲部2の側面が回転規制部303にあたり、回転を規制する。

0023

基端結合部6は、基端部側遮断桿10と支持部3を結合されるものであり、支持部3の基端結合部固定穴305にボルトで固定される。金具固定部601を介して3つの遮断桿取付け金具602が固定され、基端部側遮断桿10を遮断桿取付け金具602によって外側から固定する。

0024

先端結合部5は、先端部側遮断桿8と屈曲部2を結合させるものであり、屈曲部2の先端結合部固定穴206にボルトで固定される。先端部側遮断桿8とも同様にボルトで固定される。
カバー7は、ばね4付近を保護するものであり、ごみの進入の防止、不用意に指を挟むことの防止する。

0025

次に、図4、5にしたがって、実施の動作を説明する。図4は屈曲部2を屈曲させた際の屈曲部2、支持部3、ばね4の関係を示す図である。図5(a)は、本発明が踏切に設置された際の実施図である。図5(b)は、遮断機と本発明の実施図である。
先端部側遮断桿8に対して、踏切から脱出しようとする自動車等が接触することによる外力が加わると、連結した屈曲部2にも同様の力がかかる。屈曲部2は回転軸203を軸として、紙面反時計周りに回転する(図4)。すると、ばね固定部204は、紙面上右上方向に移動するので、ばね4は屈曲部2に対して外力による回転を元に戻そうとする力を加える。そのため、外力が無くなると屈曲部2は、ばね4による復元力によって、支持部3に対して直線状の位置に戻る。その際、回転規制部303があるので、反動で反対方向に回転してしまうことは無い。

0026

図5(b)に、遮断機に安全遮断桿装置1を取り付けた状態を示す。遮断機本体11から伸びる基端部側遮断桿10の先端に安全遮断桿装置1を固定する。固定は基端結合部6の遮断桿取付け金具602によって行われる。屈曲部2の屈曲方向は斜め上方向、たとえば45度方向になるように固定する(C方向)。安全遮断桿装置1の先端に先端部側遮断桿8を取り付ける。先端部側遮断桿8の取り付けは先端結合部5を介して行われる。安全遮断桿装置1の重量が大きい場合は、安全遮断桿装置1にワイヤリング14を設置し、遮断機本体11からのワイヤ15をワイヤ用リング14に固定し、安全遮断桿装置1を遮断機本体11によって引っ張る形としてもよい。ワイヤ15は遮断桿引き上げ時に自動的に遮断機本体11に巻き取られる。

0027

屈曲部2の屈曲方向が斜め上方向、たとえば45度方向になるように固定するのは、先端部側遮断桿8を外力に対して、常に、上方向に屈曲するようにするためである。屈曲部2の屈曲方向を水平にしてしまうと、外力によって屈曲部2は屈曲するが、先端部側遮断桿8は屈曲部2の回転軸203を中心に地面に水平に回転運動をすることになり、踏切付近に歩行者がいた場合に、広い範囲の歩行者に影響を与えることになる。屈曲部2の屈曲方向を垂直にしてしまうと、外力に対して対応できず、車を脱出させることが出来ない。屈曲部2の屈曲方向を斜め上方にすることで、外力によって、先端部側遮断桿8は屈曲部2の回転軸203を中心に徐々に上方向に移動する。先端部側遮断桿8が上方向に移動することから、付近に歩行者がいても、影響を受ける範囲は限られたものとなる。

0028

図5(a)に、踏切に安全遮断桿装置付き遮断機を設置した状態を示す。踏切の両側に安全遮断桿装置付き遮断機が設置され、車が脱出する側が、跳ね上げ可能となっている。先端部側遮断桿8が屈曲する方向は、紙面上の上下の遮断機とも先端部側遮断桿8が踏切から離れる方向に斜め上方である(矢印c)。紙面下方向から進入した自動車が踏切から脱出しようとした場合に、自動車は左側通行であるから、B1方向に進む。自動車が先端部側遮断桿8に接触し、先端部側遮断桿8を押し始めると、屈曲部2の屈曲は斜め上方に制限されていることから、先端部側遮断桿8は自動車に対して、上方向に移動しながら回転していく(A1)。そのため、遮断桿を持ち上げながら踏み切りから出るイメージに近く、先端部側遮断桿8が屈曲することによる他への影響は少ない。たとえば、前方の比較的近い位置に他の自動車がいた場合にも、他の自動車に先端部側遮断桿8が接触することなく、踏み切りから脱出できる。

0029

このように、本発明によれば、先端部側遮断桿8が外力によって屈曲するので、自動車等との接触によって折損しにくい。また、屈曲方向が斜め上方に限定されていることから、地面に水平方向に屈曲する場合に比べて、周囲に接触する度合いが小さく安全性にも優れているといえる。

0030

他の実施例について図3を用いて説明する。
図3(a)は位置決め部9を説明する断面図である。図3(b)は、位置決め部9を説明する支持部3の正面部分図である。
自動車等の外力に応じて、遮断桿が屈曲することによって、遮断桿の折損は回避できるが、通常は、屈曲することなく、直線状であることが求められる。しかしながら、電車が来ない時遮断桿が引き上げられている状態で、風の力で先端部側遮断桿8が屈曲してしまうことが考えられ、安全上問題である。また、遮断桿を下げる際に、下げた反動で、先端部側遮断桿8が屈曲してしまうこともあり、安全上問題である。
そこで、ある程度以下の外力については、屈曲しない動作が必要であった。

0031

位置決め部9は、屈曲部2と支持部3が直線状に安定させるためのものである。屈曲部2に貫通する穴を設け、ばね901によって、凸部902を支持部3に当接するように付勢する。付勢する力は位置決め部9のボルトによって調節する。支持部3の当接する側には、凹部304がある。屈曲部2と支持部3が直線状にあるときに、凸部902と凹部は、当接する。言い換えれば、支持部3の凹部304に対して、屈曲部2の凸部902は屈曲部2の回転軸方向に移動可能である。凸部902と凹部304が当接している状態から、屈曲部2を回転させようとすると、ばね901の力に抗する力が必要であり、比較的弱い力では、回転せず、ある程度以上の力で、初めて回転を始めることとなる。

0032

また、回転を開始する力は、ばね901の力に依存するので、ばね901を押さえる力を位置決め部9のボルトによって任意に調整可能であるので、先端部側遮断桿8の形状や、設置環境によって容易に対応可能である。
この発明によって、車等の外力以外の比較的小さな力では屈曲部2が屈曲しなくなるので、遮断桿の安全性が向上する。

0033

他の実施例について図6を用いて説明する。実施例1と同様の部分は省略する。
図6(a)は、他の実施例の斜視図である。(b)は、屈曲部2を屈曲時の斜視図である。(c)は、ローラ16構造を説明する断面図である。(d)は自動車と接触する際の実施図である。
遮断桿を斜め上方に屈曲させることで、遮断桿跳ね上げ時の周囲への影響を少なくすることができる。しかしながら、自動車に対して、若干ではあるがこすりながら遮断桿を跳ね上げていくことになる。そこで、斜め上方への跳ね上げ時のこすり量をさらに減らす方法について説明する。

0034

ローラ16は、屈曲部2に取り付けられ、屈曲部2の長手方向を回転軸とするローラである。ローラ16の軸はシャフト17として先端結合部19と固定されている。ローラ16の一部は、支持部3の表面と接触しており、屈曲部2が回転する際に支持部3とのすれ量に応じて回転する。支持部3のローラ16に対応する部分であるローラ接触部306は、粗面となっており、ローラ16とのすべりが少ないように加工されている。回転補助部18は、先端結合部19がローラ16に応じて回転する際に、スムーズに回転させるための補助部である。回転補助部18の先端で先端結合部19に当接する部分には、潤滑油を含ませてもいいし、ベアリング構造としてもよい。先端結合部19と先端部側遮断桿8はボルト等で固定されている。

実施例

0035

屈曲部2が外力によって回転すると、ローラ16は支持部3とのすれによって、回転する(図6(b)矢印C)。回転はシャフト17を介して、先端結合部19に伝わる(矢印D)。
図6(d)で、自動車20との関係を説明する。自動車20が先端部側遮断桿8に接触し、力Aを先端部側遮断桿8に加える。先端部側遮断桿8は先端結合部19を介して屈曲部2の回転軸203を軸として、矢印B方向に回転する。すると、ローラ16は矢印C方向に回転し、同時に先端結合部19も矢印D方向に回転する。回転Dは、先端部側遮断桿8に接触している自動車20に対して、先端部側遮断桿8を上方向に持ち上げる力となる。そのため、自動車20の表面を先端部側遮断桿8がこする量は少なくなり、よりスムーズに先端部側遮断桿8が上方に移動可能になる。
このように、先端部側遮断桿8が自動車20とのこすり量を軽減する方向に回転しながら移動するので自動車20の傷つきのリスクを減らすことができる。

0036

本発明に係る安全遮断桿装置は、踏切遮断機の維持管理、踏切利用者の安全の確保についての産業上の利用可能性は大きいものと思料する。

0037

1 安全遮断桿装置
2屈曲部
3 支持部
4 ばね
5 先端結合部
6基端結合部
7カバー
8先端部側遮断桿
9位置決め部
10 基端部側遮断桿
11遮断機本体
12線路
13踏切領域
14ワイヤ用リング
15 ワイヤ
16ローラ
17シャフト
18回転補助部
19 先端結合部
20自動車
203回転軸
204 ばね固定部
205 屈曲部補助板
206 先端結合部固定穴
301 ばね固定部
302 回転保持部
303回転規制部
304 凹部
305 基端結合部固定穴
306ローラ接触部
601金具固定部
602 遮断桿取付け金具
901 ばね
902 凸部

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