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技術 遊技機

出願人 株式会社三洋物産
発明者 堤隼人
出願日 2013年7月1日 (6年10ヶ月経過) 出願番号 2013-138410
公開日 2015年1月19日 (5年3ヶ月経過) 公開番号 2015-009066
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等) 弾玉遊技機の表示装置
主要キーワード 選択対象データ 導出精度 最終タイミング 仮想基準面 透過度合 初期ライン 監視基準 位置監視処理
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

遊技の興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供すること。

解決手段

音光側MPU93から撮像指令信号が制御回路74に送信されると発光装置72から投射光照射され、当該投射光に対する反射光撮像装置73にて受光される。撮像装置73にて受光された撮像信号に対して信号処理回路75にて所定の演算処理が実行されることにより、撮像装置73の画素アレイ部73cにおける各画素に対応させて距離データ導出される。その導出された距離データは、信号処理回路75から音光側MPU93に送信され、当該音光側MPU93において距離データを利用した各種監視や各種演出実行制御が行われる。この場合に、対決演出として後出し不可演出が実行される場合、遊技者選択対象結果を踏まえることなくパチンコ機10側の出現対象結果が選択される。

概要

背景

遊技機一種として、パチンコ機スロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。

パチンコ機について具体的には、例えば遊技領域に設けられた入球部遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置の表示面にて絵柄変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には表示面にて特定絵柄の組み合わせ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態移行する構成等が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置等の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球の払出等が行われるようになっている(例えば特許文献1参照)。

概要

遊技の興趣向上をることが可能な遊技機を提供すること。音光側MPU93から撮像指令信号が制御回路74に送信されると発光装置72から投射光照射され、当該投射光に対する反射光撮像装置73にて受光される。撮像装置73にて受光された撮像信号に対して信号処理回路75にて所定の演算処理が実行されることにより、撮像装置73の画素アレイ部73cにおける各画素に対応させて距離データ導出される。その導出された距離データは、信号処理回路75から音光側MPU93に送信され、当該音光側MPU93において距離データを利用した各種監視や各種演出の実行制御が行われる。この場合に、対決演出として後出し不可演出が実行される場合、遊技者の選択対象結果を踏まえることなくパチンコ機10側の出現対象結果が選択される。

目的

本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

遊技者選択動作を行うことを可能とする選択期間を生じさせる選択期間設定手段と、前記選択期間において特典発生態様となる選択動作が行われた後に特典が遊技者に付与されるようにするための付与手段と、を備え、当該付与手段は、遊技者の選択動作を特典発生態様とするか否かの決定を前記選択期間において確定した遊技者の選択動作の態様を踏まえることなく行う態様決定手段を備えていることを特徴とする遊技機

請求項2

利益発生条件成立した場合に利益を生じさせる利益発生手段と、前記利益が発生するか否かを期待させる期待演出を生じさせる演出制御手段と、を備え、前記選択期間は前記期待演出において生じる構成であって、前記利益の発生有無が前記特典発生態様となる選択動作が行われたか否かに関係なく決定される構成であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

請求項3

利益発生条件が成立した場合に利益を生じさせる利益発生手段と、前記利益が発生するか否かを期待させる期待演出を生じさせる演出制御手段と、を備え、前記選択期間は前記期待演出において生じる構成であり、前記付与手段は、前記特典発生態様となる選択動作が行われた場合、当該選択動作が行われた場合よりも前記利益の発生期待度が高い演出が前記期待演出において行われるようにするものであり、前記演出制御手段は、前記特典発生態様となる選択動作が行われた場合にそれに対応させて行われる演出の実行期間と、前記特典発生態様となる選択動作が行われなかった場合にそれに対応させて行われる演出の実行期間とが同一となるようにする手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。

請求項4

前記選択期間における遊技者の選択動作に対する選択結果として、遊技者の勝利結果と、遊技者の敗結果と、引き分け結果とが存在しており、前記付与手段は、前記引き分け結果となった場合、前記選択期間を再度発生させないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、遊技機に関するものである。

背景技術

0002

遊技機の一種として、パチンコ機スロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。

0003

パチンコ機について具体的には、例えば遊技領域に設けられた入球部遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置の表示面にて絵柄変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には表示面にて特定絵柄の組み合わせ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態移行する構成等が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置等の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球の払出等が行われるようになっている(例えば特許文献1参照)。

先行技術

0004

特開2009−261415号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。

0006

本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決すべく請求項1記載の発明は、遊技者が選択動作を行うことを可能とする選択期間を生じさせる選択期間設定手段と、
前記選択期間において特典発生態様となる選択動作が行われた後に特典が遊技者に付与されるようにするための付与手段と、
を備え、
当該付与手段は、遊技者の選択動作を特典発生態様とするか否かの決定を前記選択期間において確定した遊技者の選択動作の態様を踏まえることなく行う態様決定手段を備えていることを特徴とする。

発明の効果

0008

本発明によれば、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。

図面の簡単な説明

0009

第1の実施形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。
パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。
遊技盤の構成を示す正面図である。
(a)〜(j)図柄表示装置の表示面における表示内容を説明するための説明図である。
(a),(b)図柄表示装置の表示面における表示内容を説明するための説明図である。
撮像用基板を説明するための当該撮像用基板及びその周辺の縦断面図である。
パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図である。
主側MPUにおけるメイン処理を示すフローチャートである。
主側MPUにおけるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
主側MPUにおける特図特電制御処理を示すフローチャートである。
主側MPUにおける特図変動開始処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおけるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおける主側コマンド対応処理を示すフローチャートである。
撮像用基板の撮像制御及び撮像結果を利用した各種制御を行うための電気的構成を示すブロック図である。
(a),(b)撮像用基板の撮像装置にて受光した信号を信号処理回路において距離データ演算用として使用するか否かを決定する場合の基準を説明するための説明図である。
(a)電波ゴト防止用シートが貼り付けられていない場合の様子を説明するための説明図であり、(b)電波ゴト防止用シートが貼り付けられている場合の様子を説明するための説明図である。
音光側MPUにおける基準スイッチ監視処理を示すフローチャートである。
信号処理回路における信号処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおける撮像制御処理を示すフローチャートである。
音光側RAMの距離画像記憶エリアを説明するための説明図である。
認識対応距離を説明するための説明図である。
(a),(b)キャンセル用監視処理における監視対象事象を説明するための説明図である。
音光側MPUにおけるキャンセル用監視処理を示すフローチャートである。
(a)距離画像記憶エリアの複数の単位記憶エリア監視用距離以下の距離データが格納された状態を説明するための説明図であり、(b)音光側RAMの履歴データ記憶エリアを説明するための説明図である。
キャンセル用監視処理に基づき異常報知が実行される様子を示すタイムチャートである。
(a),(b)遊技ホールにおいてパチンコ機の前方に配置された椅子着席して遊技を行っている遊技者の顔の高さ位置を説明するための説明図である。
図柄表示装置にて表示されている画像を選択する演出操作が行われる様子を説明するための説明図である。
音光側MPUにおける高さ位置監視処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおける顔認証用処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおける返却操作時の認証処理を示すフローチャートである。
顔認証が行われる様子を示すタイムチャートである。
音光側MPUにおける第1状況監視処理を示すフローチャートである。
第1状況監視が行われる様子を示すタイムチャートである。
音光側MPUにおける第2状況監視処理を示すフローチャートである。
(a)〜(c)告知演出に際して動作する可動物ユニットの動作の様子を説明するための説明図である。
音光側MPUにおける告知演出設定処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおける第1告知演出制御処理を示すフローチャートである。
(a)演出操作が行われる様子を説明するための説明図であり、(b−1),(b−2)距離画像記憶エリアに格納されている距離データに基づく1フレーム分の画像の内容を説明するための説明図である。
(a)演出操作が行われる様子を説明するための説明図であり、(b−1),(b−2)距離画像記憶エリアに格納されている距離データに基づく1フレーム分の画像の内容を説明するための説明図である。
(a)演出操作が行われる様子を説明するための説明図であり、(b−1),(b−2)距離画像記憶エリアに格納されている距離データに基づく1フレーム分の画像の内容を説明するための説明図である。
音光側MPUにおける第2告知演出制御処理を示すフローチャートである。
第2告知演出用操作が行われる様子を説明するための説明図である。
(a−1),(a−2)分割演出の内容を説明するための説明図であり、(b)分割演出の流れを示すタイムチャートである。
音光側MPUにおける分割演出設定処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおける分割演出制御処理を示すフローチャートである。
(a),(b)距離画像記憶エリアに格納されている距離データに基づく1フレーム分の画像の内容を説明するための説明図である。
分割演出用の操作よりも第1告知演出用操作が優先される様子を示すタイムチャートである。
(a)〜(d)停止操作演出の内容を説明するための説明図である。
(a),(b)停止操作演出の内容を説明するための説明図である。
音光側MPUにおける停止操作演出設定処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおける停止操作演出制御処理を示すフローチャートである。
(a),(b)距離画像記憶エリアに格納されている距離データに基づく1フレーム分の画像の内容を説明するための説明図である。
停止優先度データを説明するための説明図である。
(a),(b)魚群演出の内容を説明するための説明図である。
連続演出の流れを示すタイムチャートである。
主側MPUにおける保留コマンドの設定処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおける連続演出設定処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおける連続演出制御処理を示すフローチャートである。
撮像用基板の撮像結果を利用して先予告演出が行われる様子を説明するための説明図である。
音光側MPUにおける最終演出制御処理を示すフローチャートである。
(a),(b)対決演出が行われる様子を説明するための説明図である。
音光側MPUにおける対決演出設定処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにおける強制演出制御処理を示すフローチャートである。
強制演出の流れを示すタイムチャートである。
強制演出が実行される様子を示すタイムチャートである。
音光側MPUにおける後出し可能制御処理を示すフローチャートである。
後出し可能演出の流れを示すタイムチャートである。
後出し可能演出が実行される様子を示すタイムチャートである。
音光側MPUにおける後出し不可制御処理を示すフローチャートである。
後出し不可演出が実行される様子を示すタイムチャートである。
第2の実施形態における撮像用基板の撮像制御及び撮像結果を利用した各種制御を行うための電気的構成を示すブロック図である。
主側MPUにおける顔認証用処理を示すフローチャートである。
主側MPUにおける返却操作時の認証処理を示すフローチャートである。
第3の実施形態における撮像用基板の電気的構成を示すブロック図である。
第4の実施形態における音光側MPUにて実行される分割演出設定処理を示すフローチャートである。
第5の実施形態における音光側MPUにて実行される高さ位置監視処理を示すフローチャートである。
第6の実施形態における撮像用基板の撮像範囲を説明するための説明図である。
音光側MPUにおけるキャンセル用監視処理を示すフローチャートである。
(a),(b)変形例における演出内容を説明するための説明図である。

実施例

0010

<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。

0011

パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。外枠11は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。

0012

外枠11の側方には図1に示すように、球貸装置(例えばCRユニット)Yが設けられている。球貸装置Yの前面側には紙幣入口H1と媒体出入り口H2とが設けられている。紙幣入口H1に紙幣を挿入することにより、その紙幣に対応した数の遊技球の貸し出しを受けることが可能となる。また、媒体出入り口Hへのカード式記憶媒体の挿入により記憶媒体に記憶された情報に相当する数の遊技球の貸し出しを受けることが可能となる。なお、遊技球の貸し出しを受ける上で球貸装置Yに挿入されるものはカードに限定されることはなく現金情報が記憶されたコインであってもよい。また、使用可能な遊技球数の情報が残存している状況で返却操作が行われることにより、媒体出入り口Hを介して記憶媒体が返却される。記憶媒体を当該パチンコ機10又は他のパチンコ機10に設けられた球貸装置Yの媒体出入り口Hに挿入することにより、その記憶媒体に記憶された情報に相当する数の遊技球の貸し出しを受けることが可能となる。

0013

遊技機本体12は、図2及び図3に示すように、本体枠13と、その本体枠13の前方に配置される前扉枠14と、本体枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち本体枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として本体枠13が前方へ回動可能とされている。

0014

本体枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、本体枠13には、図3に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。

0015

なお、遊技機本体12には、その回動先端部に施錠装置が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を本体枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。

0016

次に、前扉枠14について説明する。

0017

前扉枠14は、図1に示すように、本体枠13の前面側全体を覆うようにして設けられている。前扉枠14には後述する遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部21が形成されている。窓部21は、略楕円形状をなし、透明な窓パネル22が嵌め込まれている。窓パネル22は2枚の無色透明ガラスが前後に対向配置された状態でユニット化されている。なお、窓パネル22として無色透明のガラスに代えて、無色透明の合成樹脂板を利用してもよい。

0018

前扉枠14において窓部21の上方には表示発光部23が設けられている。表示発光部23には、LED等の発光体が内蔵されており、大当たり時や所定のリーチ時等における演出の内容に応じて点灯又は点滅が行われるとともに、所定の異常時には異常の発生に対応した態様で点灯又は点滅が行われる。また、前扉枠14の上側領域における左右の隅角側には、左右一対スピーカ部24が設けられている。スピーカ部24からは、大当たり時や所定のリーチ時等における演出の内容に応じた音又は音声の出力が行われるとともに、所定の異常時には異常の発生に対応した音又は音声の出力が行われる。

0019

前扉枠14における窓部21の下方には、手前側膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には上方に開口した上皿33が設けられており、下側膨出部32内側には同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。下皿34は、上皿33内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。

0020

上側膨出部31には、球貸操作装置26が設けられている。球貸操作装置26には球貸しボタン27と、返却ボタン28と、度数表示部29とが設けられている。球貸装置Yへの紙幣又は記憶媒体の挿入に基づき使用可能な遊技球の情報が記憶されている状況において、球貸操作装置26を通じて球貸し操作、返却操作及び使用可能な遊技球数の情報に対応する度数の確認を行うことができる。すなわち、球貸しボタン27は、貸出球を得るために操作されるものであり、使用可能な遊技球数の情報が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン28は、使用可能な遊技球数に対応する情報が記憶された記憶媒体の返却を求める際に操作される。度数表示部29は使用可能な遊技球数に対応する情報である度数を表示するものである。

0021

下側膨出部32には、下側膨出部32の下方に配置される図示しない球受け箱に、下皿34内に貯留された遊技球を排出するために操作される排出操作部35が設けられている。排出操作部35は、下皿34の底部に形成された球抜き孔36を開閉可能に設けられている。排出操作部35が閉鎖位置に配置されている状況では球抜き孔36が閉鎖状態となり、下皿34からの遊技球の排出が阻止され、排出操作部35が開放位置に配置されている状況では球抜き孔36が開放状態となり、下皿34からの遊技球の排出が許容される。排出操作部35に対して電動アクチュエータは設けられておらず、排出操作部35を閉鎖位置と開放位置との間で移動させるためには、当該排出操作部35を手動操作する必要がある。また、排出操作部35は、閉鎖位置に向けて付勢されているものの、排出操作部35と下側膨出部32との間の係合関係を利用することにより排出操作部35を開放位置に保持させることが可能な構成となっている。なお、その保持状態を解除した場合、排出操作部35は閉鎖位置に復帰することとなる。

0022

下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして発射操作装置37が設けられている。発射操作装置37が操作されることにより、後述する遊技球発射機構が駆動制御され、上皿33に貯留された遊技球が発射される。発射操作装置37は、前方に突出させて設けられた操作基部37aと、当該操作基部37aに回動可能に支持させて設けられた操作ハンドル37bとを備えており、操作ハンドル37bが回動操作されることにより遊技球発射機構からの遊技球の発射強度が調整される。また、発射操作装置37には、操作ハンドル37bが遊技者に触れられていることを検知するためのタッチセンサ37cと、操作ハンドル37bの回動操作量を検知するための可変抵抗器37dと、操作ハンドル37bが遊技者により操作されている状況であっても遊技球の発射を停止させるべく操作されるストップスイッチ37eとが設けられている。なお、操作ハンドル37bが初期位置に配置されている状況では、当該操作ハンドル37bによってストップスイッチ37eが自ずとONとなる構成となっている。操作ハンドル37bが触れられていることがタッチセンサ37cにより検知されていること、及びストップスイッチ37eがONとなっていないことの両条件が成立している場合に、可変抵抗器37dを通じて検知されている回動操作量に応じた発射強度で遊技球が発射される。

0023

次に、本体枠13について詳細に説明する。

0024

本体枠13は、図2に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔43が形成されている。樹脂ベース41には遊技盤51が着脱可能に取り付けられている。遊技盤51は合板よりなり、遊技盤51の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース41の窓孔43を通じて本体枠13の前面側に露出した状態となっている。

0025

遊技盤51の構成を図4に基づいて説明する。図4は遊技盤51の正面図である。

0026

遊技盤51には、遊技領域PAの外縁の一部を区画するようにして内レール部51aと外レール部51bとが取り付けられており、これら内レール部51aと外レール部51bとにより誘導手段としての誘導レールが構成されている。樹脂ベース41において窓孔43の下方に取り付けられた遊技球発射機構45(図2参照)から発射された遊技球は誘導レールにより遊技領域PAの上部に案内されるようになっている。

0027

遊技球発射機構45は、誘導レールに向けて延びる発射レール46と、上皿33に貯留されている遊技球を発射レール46上に供給する球送り装置47と、発射レール46上に供給された遊技球を誘導レールに向けて発射させる電動アクチュエータであるソレノイド48と、を備えている。前扉枠14に設けられた発射操作装置37が回動操作されることにより球送り装置47が駆動制御されて発射レール46上に1個の遊技球が供給されるとともに、ソレノイド48が駆動制御されることによりその遊技球が遊技領域PAに向けて打ち出される。

0028

遊技盤51には、前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口52、特電入賞装置53、第1作動口54、第2作動口55、スルーゲート56、図柄表示ユニット60、特図ユニット62及び普図ユニット63等がそれぞれ設けられている。

0029

スルーゲート56への入球が発生したとしても遊技球の払い出しは実行されない。一方、一般入賞口52、特電入賞装置53、第1作動口54及び第2作動口55のいずれかへの入球が発生すると、所定数の遊技球の払い出しが実行される。当該賞球個数について具体的には、一般入賞口52への入球が発生した場合には10個の賞球の払い出しが実行され、特電入賞装置53への入球が発生した場合には15個の賞球の払い出しが実行され、第1作動口54への入球が発生した場合には3個の賞球の払い出しが実行され、第2作動口55への入球が発生した場合には1個の賞球の払い出しが実行される。

0030

なお、上記賞球個数は任意であり、例えば、第2作動口55の方が第1作動口54よりも賞球個数が少ないものの具体的な賞球個数が上記ものとは異なる構成としてもよく、第2作動口55の方が第1作動口54よりも賞球個数が多い構成としてもよい。

0031

その他に、遊技盤51の最下部にはアウト口58が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口58を通って遊技領域PAから排出される。また、遊技盤51には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の59が植設されているとともに、風車等の各種部材が配設されている。

0032

ここで、入球とは所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域PAから排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域PAから排出されることなく遊技領域PAの流下を継続する態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口58への遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口52、特電入賞装置53、第1作動口54、第2作動口55及びスルーゲート56への遊技球の入球を、入賞とも表現する。

0033

第1作動口54及び第2作動口55は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤51に設置されている。第1作動口54及び第2作動口55は共に上向きに開放されている。また、第1作動口54が上方となるようにして両作動口54,55は鉛直方向に並んでいる。第2作動口55には、左右一対の可動片よりなるガイド片としての普電役物55aが設けられている。普電役物55aの閉鎖状態では遊技球が第2作動口55に入賞できず、普電役物55aが開放状態となることで第2作動口55への入賞が可能となる。

0034

第2作動口55よりも遊技球の流下方向の上流側に、スルーゲート56が設けられている。スルーゲート56は縦方向に貫通した図示しない貫通孔を有しており、スルーゲート56に入賞した遊技球は入賞後に遊技領域PAを流下する。これにより、スルーゲート56に入賞した遊技球が第2作動口55へ入賞することが可能となっている。

0035

スルーゲート56への入賞に基づき第2作動口55の普電役物55aが閉鎖状態から開放状態に切り換えられる。具体的には、スルーゲート56への入賞をトリガとして内部抽選が行われるとともに、遊技領域PAにおいて遊技球が通過しない領域である右下の隅部に設けられた普図ユニット63の普図表示部63aにて絵柄の変動表示が行われる。そして、内部抽選の結果が電役開放当選であり当該結果に対応した停止結果が表示されて普図表示部63aの変動表示が終了された場合に普電開放状態へ移行する。普電開放状態では、普電役物55aが所定の態様で開放状態となる。

0036

なお、普図表示部63aは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、普図表示部63aにて変動表示される絵柄としては、複数種文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。

0037

普図ユニット63において、普図表示部63aに隣接した位置には、普図保留表示部63bが設けられている。遊技球がスルーゲート56に入賞した個数は最大4個まで保留され、普図保留表示部63bの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。

0038

第1作動口54又は第2作動口55への入賞をトリガとして当たり抽選が行われる。そして、当該抽選結果は特図ユニット62及び図柄表示ユニット60の図柄表示装置61における表示演出を通じて明示される。

0039

特図ユニット62について詳細には、特図ユニット62には特図表示部62aが設けられている。特図表示部62aの表示領域は図柄表示装置61の表示面よりも狭い。特図表示部62aでは、第1作動口54への入賞又は第2作動口55への入賞をトリガとして当たり抽選が行われることで絵柄の変動表示又は所定の表示が行われる。そして、抽選結果に対応した結果が表示される。なお、特図表示部62aは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、特図表示部62aにて表示される絵柄としては、複数種の文字が表示される構成、複数種の記号が表示される構成、複数種のキャラクタが表示される構成又は複数種の色が表示される構成などが考えられる。

0040

特図ユニット62において、特図表示部62aに隣接した位置には、特図保留表示部62bが設けられている。遊技球が第1作動口54又は第2作動口55に入賞した個数は最大4個まで保留され、特図保留表示部62bの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。

0041

図柄表示装置61について詳細には、図柄表示装置61は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置61は、液晶表示装置に限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示画面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。

0042

図柄表示装置61では、第1作動口54への入賞又は第2作動口55への入賞に基づき特図表示部62aにて絵柄の変動表示又は所定の表示が行われる場合にそれに合わせて図柄の変動表示又は所定の表示が行われる。なお、図柄表示装置61では、第1作動口54又は第2作動口55への入賞をトリガとした表示演出だけでなく、当たり当選となった後に移行する後述の開閉実行モード中の表示演出などが行われる。

0043

図柄表示装置61にて図柄の変動表示が行われる場合の表示内容について、図5及び図6を参照して詳細に説明する。図5は図柄表示装置61にて変動表示される図柄を個々に示す図であり、図6は図柄表示装置61の表示面を示す図である。

0044

図5(a)〜(j)に示すように、絵柄の一種である図柄は、「1」〜「9」の数字が各々付された9種類の主図柄と、形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。より詳しくは、タコ等の9種類のキャラクタ図柄に「1」〜「9」の数字がそれぞれ付されて主図柄が構成されている。

0045

図6(a)に示すように、図柄表示装置61の表示面には、複数の表示領域として、上段中段下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されるとともに、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されるとともに各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。

0046

つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、図柄表示装置61の表示面では、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。

0047

図6(b)に示すように、図柄表示装置61の表示面は、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。また、図柄表示装置61の表示面には、図6(a)に示すように、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。

0048

第1作動口54又は第2作動口55への入賞に基づいて図柄表示装置61の表示面において図柄の変動表示が行われる場合には、各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示が開始される。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示から待機表示に切り換えられ、最終的に各図柄列Z1〜Z3にて所定の図柄を静止表示した状態で終了される。また、図柄の変動表示が終了する場合、内部抽選の結果が後述する低確大当たり結果及び最有利大当たり結果のいずれかであった場合には、いずれかの有効ライン上に同一の図柄の組合せが形成される。また、後述する明示高確大当たり結果であった場合には、いずれの有効ライン上にも同一の図柄の組合せが形成されないものの、いずれかの有効ライン上に所定の図柄組合せが形成される。

0049

なお、いずれかの作動口54,55への入賞に基づいて、特図表示部62a及び図柄表示装置61にて表示が開始され、所定の結果を表示して終了されるまでが遊技回の1回に相当する。また、図柄表示装置61における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置61にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。

0050

図4の説明に戻り、第1作動口54への入賞又は第2作動口55への入賞に基づく当たり抽選にて大当たり当選となった場合には、特電入賞装置53への入賞が可能となる開閉実行モードへ移行する。特電入賞装置53は、遊技盤51の背面側へと通じる図示しない大入賞口を備えているとともに、当該大入賞口を開閉する開閉扉53aを備えている。開閉扉53aは、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、開閉扉53aは、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞可能な開放状態に切り換えられるようになっている。ちなみに、開閉実行モードとは、当たり結果となった場合に移行することとなるモードである。なお、閉鎖状態では入賞が不可ではないが開放状態よりも入賞が発生しづらい状態となる構成としてもよい。

0051

次に、図柄表示ユニット60のセンターフレーム65について説明する。

0052

センターフレーム65は、図柄表示装置61の上方及び左右の側方を囲む屋根ユニット66と、図柄表示装置61の下方に配設されたステージユニット67とを備えている。屋根ユニット66の左枠部には球入口66aが形成されており、当該球入口66aに入った遊技球は図示しないワープ通路を通じてステージユニット67上に導かれる。

0053

ステージユニット67はその上面に、遊技球が転動可能な転動面67aを有している。転動面67aは、遊技球2個分程度の前後方向の幅寸法を有し、中央部を中心として横方向に略対称な滑らかな流線形状となっている。具体的には、転動面67aは、中央部が上方に盛り上がった山部67bとなっており、その左右は下方に凹んだ谷部67cとなっており、また左右両端は中央部よりも上方に位置する。

0054

谷部67cは、前方に向けて下方に傾斜した形状をなしている。十分に減速された状態で谷部67c上に到達した遊技球は、谷部67cの傾斜により誘導されて、谷部67cの前縁からステージユニット67の下方に排出される。山部67bの頂部には、前後方向に延び、前方に向けて下方に傾斜した形状をなす前方誘導路一体形成されている。十分に減速された状態で山部67b上に到達した遊技球は、当該前方誘導路の傾斜により誘導されて、転動面67aの前縁からステージユニット67の下方に排出される。そして、山部67bは第1作動口54の鉛直上方に存在しているため、山部67bの前方誘導路から下方に排出される遊技球は第1作動口54に入球し易くなっている。

0055

センターフレーム65の上部には、すなわち遊技領域PAの上部には、可動物ユニット38が設けられている。可動物ユニット38は、後述する告知演出に際して動作する。当該可動物ユニット38の内容は後に詳細に説明する。

0056

センターフレーム65の下部には、撮像用基板71が設けられている。ちなみに、センターフレーム65の下部は、パチンコ機10の縦方向の中央又は中央付近に存在しているため、撮像用基板71は、パチンコ機10の縦方向の中央又は中央付近に存在していることとなる。図7は、撮像用基板71を説明するための当該撮像用基板71及びその周辺の縦断面図である。

0057

撮像用基板71の一方の板面には、図7に示すように、発光装置72と撮像装置73とが設けられている。発光装置72は横方向に並べて複数設けられており、各発光装置72は測定対象に向けて近赤外線投射光として照射可能である。撮像装置73は多数の受光部として設けられた多数の画素のそれぞれにてその近赤外線の反射光を受光可能であり、光電効果を利用して受光結果に応じた強度の撮像信号を出力する。そして、撮像用基板71は、いわゆるTOF(タイムオブフライト)技術を用いてその撮像信号に基づき撮像装置73から測定対象までの距離を導出する。具体的には、発光装置72から照射した投射光の情報と、撮像装置73にて受信した反射光の情報とに基づいて、測定対象までの光の伝搬時間を算出し、その算出結果と既知の光速とを利用することで、撮像装置73から測定対象までの距離を導出する。また、この距離の導出は撮像装置73の多数の画素毎に行われるため、画素毎に測定対象までの距離を導出することが可能となる。ちなみに、かかる撮像方法の場合、測定対象の表面の光学的性質の影響を受けにくいため、距離データを取得できる測定対象の適用範囲が広い。

0058

撮像用基板71は、ステージユニット67において転動面67aを生じさせるステージ部材68のパチンコ機10後方側に配置されている。詳細には、ステージ部材68は、内部空間が生じるようにパチンコ機10前方に向けて膨出させて形成されており、その内部空間はパチンコ機10後方に向けて開放されている。この後方に向けて開放された開口部68aは、撮像用基板71が一体化された基板台座69によってパチンコ機10後方から塞がれている。基板台座69は、ステージ部材68における開口部68aの周縁部に対してパチンコ機10後方からネジ止めされている。かかるネジ止めは、固定具を利用して着脱自在となるように行われている。したがって、ネジ止めの状態を非破壊で解除することにより撮像用基板71が一体化された基板台座69をステージ部材68から取り外し可能となり、例えば撮像用基板71のメンテナンス交換を行った後には撮像用基板71が一体化された基板台座69をステージ部材68に再度固定することが可能となる。

0059

基板台座69は撮像用基板71を支持する支持板部69aを備えており、支持板部69aにおいてパチンコ機10前方を向く支持面69bは、パチンコ機10前方に向けて下り傾斜となっている。この支持面69b上に撮像用基板71が固定されている。撮像用基板71は、発光装置72及び撮像装置73が搭載された搭載面71aとは逆側の面が支持面69bに重なるようにして配置されており、発光装置72及び撮像装置73が搭載された搭載面71aは斜め上方を向いている。

0060

上記のように撮像用基板71が設けられていることにより、当該撮像用基板71はステージ部材68及び基板台座69により区画された空間内に収容された状態となっている。そして、発光装置72及び撮像装置73はステージ部材68と対向している。この場合に、ステージ部材68は光を透過可能な材料により形成されている。具体的には、無色透明のアクリル樹脂を利用して形成されている。

0061

ステージ部材68のアクリル板上には、錫若しくは銀のメッキ又は蒸着を行い薄い反射膜が積層されていることによりビームスプリッタ機能が付与されている。具体的には、ステージ部材68はハーフミラーマジックミラー)として形成されている。パチンコ機10は遊技ホールに設置されて使用されるとともに、ステージ部材68の内部空間には近赤外線を照射する発光装置72以外は光源が存在していないため、ステージ部材68の内部空間側はステージ部材68よりもパチンコ機10前方側に比べて暗い空間となる。そうすると、ステージ部材68よりもパチンコ機10前方から当該ステージ部材68を視認したとしても、撮像用基板71、発光装置72及び撮像装置73を目視することができない。したがって、撮像用基板71を利用して撮像を行っていることを遊技者に認識させないようにすることが可能となる。

0062

また、前扉枠14をパチンコ機10前方に開放させてステージ部材68を直接視認可能な状態とした場合であってもステージ部材68がハーフミラーとして機能するため、撮像用基板71、発光装置72及び撮像装置73を目視することができない。これにより、遊技領域PAにおいて球詰まりなどが生じてそれを解消するために前扉枠14を開放させる必要が生じた場合であっても、撮像用基板71を利用して撮像を行っていることを遊技者に認識させないようにすることが可能となる。

0063

さらにまた、ステージ部材68がハーフミラーとして形成されているだけでなく、基板台座69は有色不透明に形成されている。そうすると、遊技機本体12をパチンコ機10前方に開放させるとともに裏パックユニット15を本体枠13から分離させて遊技盤51の背面を露出させたとしても、撮像用基板71、発光装置72及び撮像装置73を目視することができない。したがって、遊技ホールの従業員であっても、撮像用基板71を利用して撮像を行っていることを認識させないようにすることが可能となる。

0064

一方、ステージ部材68はハーフミラーとして形成されているため、発光装置72から照射された投射光はステージ部材68を透過可能であるとともに撮像装置73においてはステージ部材68を透過した光を受光可能である。また、ステージ部材68の前方には窓パネル22のみが存在している。窓パネル22は2枚の無色透明のガラスが前後に対向配置されてユニット化されており、光を透過可能となっている。したがって、ステージ部材68のパチンコ機10後方側に発光装置72及び撮像装置73が設けられているとしても、発光装置72から照射された投射光は窓パネル22よりもパチンコ機10前方に伝搬することが可能であり、窓パネル22よりもパチンコ機10前方に存在する測定対象にて反射した反射光を撮像装置73にて受信することが可能である。

0065

撮像装置73によるパチンコ機10の前方に向けた撮像範囲は、遊技ホールにおいてパチンコ機10の前方に配置された椅子に着席して遊技を行っている遊技者よりも後方が含まれる範囲となっている。また、撮像装置73による横方向の撮像範囲は図1に示すようにIAXとなっているとともに縦方向の撮像範囲はIAYとなっており、この撮像範囲には前扉枠14に設けられた窓パネル22の全体が含まれる。このように撮像範囲が設定されていることにより、撮像装置73では、遊技ホールにおいてパチンコ機10の前方に配置された椅子に着席して遊技を行っている遊技者の胸部分及びその上方の部分を撮像可能となっている。

0066

図7に示すように、撮像装置73の撮像範囲にはステージ部材68に形成された転動面67aが含まれている。したがって、当該転動面67a上を転動している遊技球が撮像装置73により撮像され得る。また、ステージ部材68と窓パネル22との間を流下する遊技球も撮像装置73により撮像され得る。

0067

一方、図柄表示装置61の表示面が遊技盤51の盤面よりもパチンコ機10後方の位置に存在する構成において、ステージ部材68は図柄表示装置61の下方において当該図柄表示装置61の表示面から遊技盤51の盤面に亘って前後方向に延在するように設けられ、当該ステージ部材68の裏側に撮像用基板71が設けられている。また、撮像用基板71は、撮像装置73が搭載された側の面がステージ部材68の裏側においてパチンコ機10前方に向けて下り傾斜となるように設けられている。したがって、撮像装置73の撮像範囲には遊技球の流下方向を変更させる釘59といった遊技領域PAの障害部材が含まれていない。

0068

本体枠13の背面には、図3に示すように、主制御装置81が搭載されている。主制御装置81は、遊技の進行を統括管理する主制御基板基板ボックスに収容されてなる。なお、基板ボックスに、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位破壊を要する結合部の構成や、引き剥がしに際して粘着層接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。

0069

本体枠13の背面において主制御装置81の上方には、音声発光制御装置91が設けられている。音声発光制御装置91は主制御装置81からの指示に従い音出力制御発光制御及び表示制御装置の制御を実行する音声発光制御基板を備えており、音声発光制御基板が基板ボックスに収容されてなる。

0070

主制御装置81を含めて本体枠13の背面側を覆うようにして裏パックユニット15が設置されている。裏パックユニット15は、透明性を有する合成樹脂により形成された裏パック101を備えており、当該裏パック101に対して、払出機構部102及び制御装置集合ユニット103が取り付けられている。

0071

払出機構部102は、遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給されるタンク105と、当該タンク105に貯留された遊技球を払い出すための払出装置106と、を備えている。払出装置106より払い出された遊技球は、当該払出装置106の下流側に設けられた払出通路を通じて、上皿33又は下皿34に排出される。なお、払出機構部102には、例えば交流24ボルト主電源が供給されるとともに、電源ON操作及びOFF操作を行うための電源スイッチを有する裏パック基板が搭載されている。

0072

制御装置集合ユニット103は、払出装置106を制御する機能を有する払出制御装置111と、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力されるとともに遊技者による発射操作装置37の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる電源・発射制御装置108と、を備えている。これら払出制御装置111と電源・発射制御装置108とは、払出制御装置111がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。

0073

裏パック101には、払出機構部102及び制御装置集合ユニット103以外にも、外部端子板109が設けられている。外部端子板109は、パチンコ機10の背面において裏パックユニット15の回動基端側であって上側の隅角部分に設置されている。外部端子板109は、パチンコ機10の状態を遊技ホールの管理コンピュータに認識させるために所定の信号出力を行うための基板である。

0074

<パチンコ機10の電気的構成>
図8は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。

0075

主制御装置81は、遊技の主たる制御を司る主制御基板82と、電源を監視する停電監視基板86と、を具備している。主制御基板82には、MPU83が搭載されている。MPU83には、当該MPU83により実行される各種の制御プログラム固定値データを記憶したROM84と、そのROM84内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM85と、割込回路タイマ回路データ入出力回路乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。なお、MPU83に対してROM84及びRAM85が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置81以外の制御装置のMPUについても同様である。

0076

MPU83には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU83の入力側には、主制御装置81に設けられた停電監視基板86が接続されているとともに、払出制御装置111が接続されている。停電監視基板86には、動作電力を供給する機能を有する電源・発射制御装置108が接続されており、MPU83には停電監視基板86を介して電力が供給される。

0077

MPU83の入力側には、各種入賞検知センサ87a〜87eといった各種センサが接続されている。各種入賞検知センサ87a〜87eには、一般入賞口52、特電入賞装置53、第1作動口54、第2作動口55及びスルーゲート56といった入賞対応入球部に対して1対1で設けられた検知センサが含まれており、MPU83において各入球部への入賞判定が行われる。また、MPU83では第1作動口54及び第2作動口55への入賞に基づいて各種抽選が実行される。

0078

MPU83の出力側には、停電監視基板86、払出制御装置111及び音声発光制御装置91が接続されている。払出制御装置111には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。音声発光制御装置91には、変動用コマンド種別コマンド及びオープニングコマンドなどの各種コマンドが出力される。これら各種コマンドの詳細については後に説明する。

0079

MPU83の出力側には、特電入賞装置53の開閉扉53aを開閉動作させる特電用の駆動部53c、第2作動口55の普電役物55aを開閉動作させる普電用の駆動部55c、特図ユニット62及び普図ユニット63が接続されている。ちなみに、特図ユニット62には、特図表示部62a及び特図保留表示部62bが設けられているが、これらの全てがMPU83の出力側に接続されている。同様に、普図ユニット63には、普図表示部63a及び普図保留表示部63bが設けられているが、これらの全てがMPU83の出力側に接続されている。主制御基板82には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU83は各種駆動部及び各種表示部の駆動制御を実行する。

0080

つまり、開閉実行モードにおいては特電入賞装置53が開閉されるように、MPU83において特電用の駆動部53cの駆動制御が実行される。また、普電役物55aの開放状態当選となった場合には、普電役物55aが開閉されるように、MPU83において普電用の駆動部55cの駆動制御が実行される。また、遊技回及び開閉実行モードに際しては、MPU83において特図ユニット62の表示制御が実行される。また、普電役物55aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU83において普図ユニット63の表示制御が実行される。

0081

停電監視基板86は、主制御基板82と電源・発射制御装置108とを中継し、また電源・発射制御装置108から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。

0082

払出制御装置111は、主制御装置81から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置106により賞球や貸し球払出制御を行うものである。払出制御装置111は払出制御基板112を備えており、当該払出制御基板112にはMPU113が搭載されている。MPU113には、そのMPU113により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM114と、ワークメモリ等として使用されるRAM115とを備えている。

0083

MPU113には、入出力ポートが設けられている。MPU113の入力側には、主制御基板82と、電源・発射制御装置108と、球貸操作装置26と、球貸装置Yとが接続されている。また、MPU113の入力側には、上記以外にも、払出装置106から払い出された遊技球お検知するためのセンサと、タンク105に遊技球が貯留されていないことを検知するためのセンサと、下皿34が遊技球で満杯となっていることを検知するためのセンサとが電気的に接続されている。一方、MPU113の出力側には、主制御基板82と球貸装置Yとが接続されている。また、MPU113の出力側には、払出装置106の払出モータが電気的に接続されている。

0084

MPU113は、主制御基板82から賞球コマンドを受信することにより払出装置106の払出モータを駆動制御し、当該賞球コマンドにおいて指示されている数の遊技球を下流側に向けて払い出させる。また、球貸操作装置26に球貸操作が行われたことに基づいて払出装置106の払出モータを駆動制御することにより、当該球貸操作により設定された数の遊技球を下流側に向けて払い出させる。この場合に、上記各センサの検知結果を利用することにより、指示された数の遊技球が払い出された場合には遊技球の払い出しを停止させるとともに、タンク105が球無し状態となった場合や下皿34が満杯状態となった場合にも遊技球の払い出しを停止させる。

0085

電源・発射制御装置108は、例えば、遊技ホール等における商用電源外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御装置81や払出制御装置111等に対して各々に必要な動作電力を生成し、その生成した動作電力を供給する。

0086

当該動作電力を供給するための構成について具体的には、電源・発射制御装置108には、電入中用電源部108aと電断中用電源部108bとが設けられている。電入中用電源部108aは、例えば遊技ホール等における商用電源に接続されており、商用電源から外部電力が供給されている状況において動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する機能を有する。電断中用電源部108bはコンデンサからなり、パチンコ機10の電源がON状態の場合(外部電源からの電力供給が行われている場合)に電入中用電源部108aから供給される電力により充電される。また、パチンコ機10の電源がOFF状態の場合や商用電源における停電発生時といった電源遮断状態(外部電源からの電力供給が遮断されている場合)では、電断中用電源部108bから放電され主制御装置81のRAM85及び払出制御装置111のRAM115にバックアップ電力が供給される。よって、当該状況であっても、電断中用電源部108bからバックアップ電力が供給されている間は主制御装置81のRAM85及び払出制御装置111のRAM115に記憶された情報が消去されることなく記憶保持される。

0087

電断中用電源部108bの容量は比較的大きく確保されており、電源遮断前に主側RAM85に記憶されていた情報は所定の期間内(例えば、1日や2日)保持される。電断中用電源部108bはコンデンサに限定されることはなく、バッテリ非充電式電池などであってもよい。非充電式電池の場合、パチンコ機10の電源がON状態の際に電断中用電源部108bへの蓄電を行う必要はないが、定期的に交換する必要が生じる。

0088

なお、電源・発射制御装置108には、上記電断中用電源部108bとは異なる図示しない停電時用電源部が設けられている。電源・発射制御装置108では、直流安定24ボルトの電源が22ボルト未満になった後においても、停電時用電源部から放電することにより、後述する停電時処理の実行に十分な時間の間、制御系駆動電源である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。これにより、主制御装置81などは、停電時処理を正常に実行し完了することができる。

0089

電源・発射制御装置108には、各種電源部108a,108bの他に、発射制御部108cが設けられている。発射制御部108cには、発射操作装置37に内蔵されたタッチセンサ37c、可変抵抗器37d及びストップスイッチ37eが電気的に接続されている。

0090

タッチセンサ37cにはコンデンサが内蔵されており、遊技者の手が操作ハンドルの外表面に接触してコンデンサの静電容量が変化すると、ハンドル操作検知に対応した所定の電気信号を発射制御部108cに出力する。発射制御部108cでは当該所定の電気信号の受信により、遊技者の手が操作ハンドルの外表面に接触していると認識する。また、発射制御部108cでは、ストップスイッチ37eから受信した電気信号に応じて発射操作装置37の発射止め操作の有無を把握するとともに、可変抵抗器37dを通じて受信した電気信号に応じて操作ハンドルの回転操作量を把握する。

0091

発射制御部108cは、予め定められた遊技球の発射条件が成立している場合にMPU83に所定の信号形態条件成立信号を送信する。具体的には、発射制御部108cは、タッチセンサ37cから操作ハンドルが遊技者により触れられていることを示す信号を受信するとともに、発射止め操作がされていないことを示す信号をストップスイッチ37eから受信していることを条件に、MPU83に対してHIレベルの条件成立信号(条件成立に対応した信号)を継続して送信する。なお、上記各信号のいずれかを受信していない場合には、MPU83に対してLOWレベルの条件成立信号(条件成立に対応していない信号)を送信する。但し、LOWレベルとHIレベルとの関係が逆であってもよい。また、条件成立に対応した条件成立信号を送信する条件として、上記条件に加えて、球貸装置Yがパチンコ機10に接続されていることという条件を付加してもよい。

0092

MPU83では、HIレベルの条件成立信号を受信している状況であって、遊技球の発射を許可できる状況であれば、発射制御部108cにHIレベルの発射許可信号(発射許可に対応した信号)を継続して送信する。なお、MPU83は、発射制御部108cからHIレベルの条件成立信号を受信していない場合にはLOWレベルの発射許可信号(発射許可に対応していない信号)を送信するが、発射許可信号のLOWレベルとHIレベルとの関係が逆であってもよい。

0093

発射制御部108cは、遊技球発射機構45が電気的に接続されており、MPU83からHIレベルの発射許可信号を受信している場合、遊技球発射機構45を定期的に駆動制御する。この場合、遊技球発射機構45に継続して遊技球が供給されている状況であれば、特定発射周期(具体的には0.6sec)に1個の遊技球が遊技領域PAに発射される。また、この発射に際しては可変抵抗器37dから受信した信号に基づき発射強度が調整されるため、操作ハンドルの回転操作量に応じた強度で遊技球が発射される。

0094

音声発光制御装置91は、MPU93が搭載された音声発光制御基板92を備えている。MPU93には、当該MPU93により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM94と、そのROM94内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM95と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。

0095

なお、以下の説明では、説明の便宜上、主制御基板82のMPU83、ROM84及びRAM85を、主側MPU83、主側ROM84及び主側RAM85と言い、音声発光制御基板92のMPU93、ROM94及びRAM95を、音光側MPU93、音光側ROM94及び音光側RAM95と言う。

0096

音光側MPU93は、その出力側に表示発光部23、スピーカ部24、演出用駆動部38c及び表示制御装置96が電気的に接続されており、主側MPU83から受信したコマンドに基づき、表示発光部23、スピーカ部24及び演出用駆動部38cを駆動制御するとともに、表示制御装置96にコマンドを送信する。表示制御装置96は図柄表示装置61と電気的に接続されており、音光側MPU93から受信したコマンドに基づき図柄表示装置61の表示制御を実行する。表示発光部23、スピーカ部24、演出用駆動部38c及び図柄表示装置61を利用して各種演出が行われるとともに、表示発光部23、スピーカ部24及び図柄表示装置61を利用して異常報知といったパチンコ機10の状態の報知が行われる。また、音光側MPU93の入力側及び出力側には撮像用基板71が電気的に接続されており、当該音光側MPU93からの信号出力に応じて撮像用基板71において撮像が行われるとともにその撮像結果が音光側MPU93にて受信される。

0097

<主側MPU83にて各種抽選を行うための電気的構成>
次に、主側MPU83にて各種抽選を行うための電気的な構成について図9を用いて説明する。

0098

主側MPU83は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、当たり発生抽選、特図表示部62aの表示の設定、図柄表示装置61の図柄表示の設定、普図表示部63aの表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図9に示すように、当たり発生の抽選に使用する当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置61が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、特図表示部62a及び図柄表示装置61における表示継続時間を決定する変動種別カウンタCSと、を用いることとしている。さらに、第2作動口55の普電役物55aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する普電乱数カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM85の抽選用カウンタエリア85aに設けられている。

0099

各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新される。当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報は、第1作動口54又は第2作動口55への入賞が発生した場合に、特図保留エリア85bに格納される。

0100

特図保留エリア85bは、保留用エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3及び第4保留エリアRE4を備えており、第1作動口54又は第2作動口55への入賞履歴に合わせて、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報の組合せが保留情報として、いずれかの保留エリアRE1〜RE4に格納される。

0101

この場合、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4には、第1作動口54又は第2作動口55への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1保留エリアRE1→第2保留エリアRE2→第3保留エリアRE3→第4保留エリアRE4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つの保留エリアRE1〜RE4が設けられていることにより、第1作動口54又は第2作動口55への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。

0102

なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。

0103

実行エリアAEは、特図表示部62aの変動表示を開始する際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された各数値情報を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。

0104

上記各カウンタについて詳細に説明する。

0105

まず、普電乱数カウンタC4について説明する。普電乱数カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。普電乱数カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート56に遊技球が入賞したタイミングで主側RAM85の普図保留エリア85cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された普電乱数カウンタC4の値によって普電役物55aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。

0106

本パチンコ機10では、普電役物55aによるサポートの態様が相互に異なるように複数種類サポートモードが設定されている。詳細には、サポートモードには、遊技領域PAに対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、第2作動口55の普電役物55aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、高頻度サポートモード低頻度サポートモードとが設定されている。

0107

高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとでは、普電乱数カウンタC4を用いた普電開放抽選における普電開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、普電開放状態当選となった際に普電役物55aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて普電開放状態当選となり普電役物55aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間(すなわち、普図表示部63aにおける1回の表示継続時間)が短く設定されている。

0108

上記のとおり、高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも第2作動口55への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、第2作動口55よりも第1作動口54への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、第1作動口54よりも第2作動口55への入賞が発生する確率が高くなる。

0109

なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに普電開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば普電開放抽選における普電開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。また、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で確保される確保時間(例えば、スルーゲート56への入賞に基づき普図表示部63aにて実行される変動表示の時間)が複数種類用意されている構成においては、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、短い確保時間が選択され易い又は平均の確保時間が短くなるように設定されていてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で確保される確保時間を短くする、係る確保時間の平均時間を短くする及び当選確率を高くすることのうち、いずれか1条件又は任意の組合せの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。

0110

普電乱数カウンタC4を用いた普電開放抽選において普電開放状態当選となった場合、普電開放状態となる。当該普電開放状態は、予め定められた回数の普電役物55aの開閉が行われた場合、又は予め定められた上限個数の遊技球が第2作動口55に入賞にした場合に、終了する。これらの内容について具体的には、低頻度サポートモード及び高頻度サポートモードのいずれであっても上記上限個数は10個で共通している。一方、普電役物55aの開閉回数は低頻度サポートモードであれば1回であるのに対して、高頻度サポートモードであれば当該低頻度サポートモードの場合よりも多い複数回であり具体的には3回となっている。また、普電役物55aの1回の開放継続時間は、低頻度サポートモードであれば1secであるのに対して、高頻度サポートモードであれば2secとなっている。

0111

次に、当たり乱数カウンタC1について説明する。当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が第1作動口54又は第2作動口55に入賞したタイミングで特図保留エリア85bの保留用エリアREに格納される。そして、この格納された当たり乱数カウンタC1の値を利用して当否判定が行われる。

0112

当否判定に際して当選となる乱数の値は、主側ROM84に当否テーブルとして記憶されている。当否テーブルには、当否結果として、大当たり結果と、外れ結果とが設定されている。大当たり結果は、特電入賞装置53が開閉制御される開閉実行モードへの移行契機となるとともに、当否抽選モード及びサポートモードの少なくとも一方の移行契機となり得る当否結果である。外れ結果は、開閉実行モードへの移行契機とならずに、さらに当否抽選モード及びサポートモードについても移行契機とならない当否結果である。

0113

当否テーブルとしては、低確率モード用の当否テーブルと、高確率モード用の当否テーブルとが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして低確率モードと高確率モードとが設定されている。上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の値は2個である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の値の数は低確率モード用の当否テーブルが参照される場合よりも多く設定されており、具体的には20個である。この場合、低確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群は、高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に含まれている。

0114

なお、低確率モードよりも高確率モードの方が大当たり当選となる確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意であり、また低確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群が、高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に一部のみが含まれている構成としてもよく、含まれていない構成としてもよい。

0115

次に、大当たり種別カウンタC2について説明する。大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が第1作動口54又は第2作動口55に入賞したタイミングで特図保留エリア85bの保留用エリアREに格納される。そして、この格納された大当たり種別カウンタC2の値を利用して振分判定が行われる。

0116

ここで、本パチンコ機10では大当たり結果が複数種類設定されているが、これら各大当たり結果は、(1)開閉実行モードの内容、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選モードの内容、(3)開閉実行モード終了後のサポートモードの内容という3つの内容のうち、少なくとも1つの内容が相違している。

0117

大当たり当選となった場合に実行される開閉実行モードは、予め定められた回数のラウンド遊技を上限として実行されるラウンド数規定モードである。ラウンド遊技とは、予め定められた開放継続時間が経過すること、及び予め定められた上限個数の遊技球が特電入賞装置53に入賞することのいずれか一方の条件が満たされるまで継続する遊技のことである。また、ラウンド数規定モードにて実行されるラウンド遊技の回数は、その移行の契機となった大当たり結果の種類がいずれであっても固定ラウンド回数で同一となっている。具体的には、いずれの大当たり結果となった場合であっても、ラウンド遊技の上限回数は15ラウンドに設定されている。

0118

ラウンド数規定モードには、開閉実行モードが開始されてから終了されるまでの間における特電入賞装置53への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように高頻度入賞モード低頻度入賞モードとが設定されている。具体的には、本パチンコ機10では、特電入賞装置53の1回の開放態様が、特電入賞装置53が開放されてから閉鎖されるまでの開放継続時間を相違させて、複数種類設定されている。詳細には、開放継続時間が長時間である29secに設定された長時間態様と、開放継続時間が上記長時間よりも短い時間である0.05secに設定された短時間態様と、が設定されている。本パチンコ機10では、発射操作装置37が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域PAに向けて発射されるように遊技球発射機構45が駆動制御される。また、ラウンド遊技は終了条件の上限個数が10個に設定されている。そうすると、上記開放態様のうち長時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも長い時間の開放継続時間が設定されていることとなる。一方、短時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも短い時間、より詳細には、遊技球の発射周期よりも短い時間の開放継続時間が設定されている。したがって、長時間態様で特電入賞装置53の1回の開放が行われた場合には、特電入賞装置53に、1回のラウンド遊技における上限個数分の入賞が発生することが期待され、短時間態様で特電入賞装置53の1回の開放が行われた場合には、特電入賞装置53への入賞が発生しないことが期待される。

0119

高頻度入賞モードでは、各ラウンド遊技において長時間態様による特電入賞装置53の開放が1回行われる。つまり、長時間態様による特電入賞装置53の開放が15回行われる。一方、低頻度入賞モードでは、各ラウンド遊技において短時間態様による特電入賞装置53の開放が1回行われる。つまり、短時間態様による特電入賞装置53の開放が15回行われる。

0120

なお、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードにおける特電入賞装置53の開閉回数、ラウンド遊技の回数、1回の開放に対する開放継続時間及び1回のラウンド遊技における上限個数は、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における特電入賞装置53への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。

0121

大当たり種別カウンタC2に対する大当たり結果の種類の振分先は、主側ROM84に振分テーブルとして記憶されている。振分テーブルには、大当たり結果の種類として、低確大当たり結果と、明示高確大当たり結果と、最有利大当たり結果とが設定されている。

0122

低確大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前の当否抽選モードがいずれであっても低確率モードとなる大当たり結果である。この低確率モードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前のサポートモードがいずれであっても高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。この高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が、1以上の回数として設定された終了基準回数(具体的には100回)に達した場合に低頻度サポートモードに移行し、高頻度サポートモードの終了後に移行した低頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。

0123

明示高確大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前の当否抽選モードがいずれであっても高確率モードとなるとともに、開閉実行モード移行前のサポートモードがいずれであっても高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。

0124

最有利大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前の当否抽選モードがいずれであっても高確率モードとなるとともに、開閉実行モード移行前のサポートモードがいずれであっても高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。

0125

振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2のうち、「0〜9」が低確大当たり結果に対応しており、「10〜14」が明示高確大当たり結果に対応しており、「15〜29」が最有利大当たり結果に対応している。

0126

次に、リーチ乱数カウンタC3について説明する。リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本パチンコ機10には、図柄表示装置61における表示演出の一種として期待演出が設定されている。期待演出とは、図柄の変動表示を行うことが可能な図柄表示装置61を備え、所定の大当たり結果となる遊技回では最終的な停止結果が付与対応結果となる遊技機において、図柄表示装置61における図柄の変動表示が開始されてから停止結果が導出表示される前段階で、前記付与対応結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。なお、付与対応結果について具体的には、いずれかの有効ライン上に同一の数字が付された図柄の組合せが停止表示される。

0127

期待演出には、リーチ表示と、リーチ表示が発生する前段階などにおいてリーチ表示の発生や付与対応結果の発生を期待させるための予告表示との2種類が設定されている。

0128

リーチ表示には、図柄表示装置61に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、リーチ図柄の組合せを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態が含まれる。また、上記のようにリーチ図柄の組合せを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組合せを縮小表示させる又は非表示とした上で、図柄表示装置61の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。

0129

予告表示には、図柄表示装置61において図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様が含まれる。また、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。かかる予告表示はリーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。

0130

リーチ表示は、最終的に同一の図柄の組合せが停止表示される遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行される。また、同一の図柄の組合せが停止表示されない大当たり結果に対応した遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行されない。また、外れ結果に対応した遊技回では、主側ROM84のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルを参照して所定のタイミングで取得したリーチ乱数カウンタC3がリーチ表示の発生に対応している場合に実行される。

0131

一方、予告表示を行うか否かの決定は、主側MPU83において行うのではなく、音光側MPU93において行われる。この場合、音光側MPU93では、いずれかの大当たり結果に対応した遊技回の方が、外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易いこと、及び出現率の低い予告表示が発生し易いことの少なくとも一方の条件を満たすように、予告表示用の抽選処理を実行する。ちなみに、この抽選結果は、図柄表示装置61にて遊技回用の演出が実行される場合に反映される。

0132

次に、変動種別カウンタCSについて説明する。変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、特図表示部62aにおける表示継続時間と、図柄表示装置61における図柄の表示継続時間とを主側MPU83において決定する上で用いられる。具体的には、変動種別カウンタCSの値は、特図表示部62aにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置61による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して取得される。

0133

<主側MPU83にて実行される各種処理について>
次に、主側MPU83にて遊技を進行させるために実行される各種処理を説明する。かかる主側MPU83の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本パチンコ機10では4msec周期で)起動されるタイマ割込み処理とがある。

0134

<メイン処理>
まず、図10のフローチャートを参照しながら、主側MPU83におけるメイン処理を説明する。

0135

テップS101では、主側の電源投入ウェイト処理を実行する。主側の電源投入ウェイト処理では、例えばメイン処理が起動されてから1secが経過するまで次の処理に進行することなく待機する。続くステップS102では主側RAM85のアクセスを許可するとともに、ステップS103にて主側MPU83の内部機能レジスタの設定を行う。

0136

その後、ステップS104では、電源・発射制御装置108に設けられたRAM消去スイッチが手動操作されているか否かを判定し、続くステップS105では、主側RAM85の停電フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。また、ステップS106ではチェックサムを算出するチェックサム算出処理を実行し、続くステップS107ではそのチェックサムが電源遮断時に保存したチェックサムと一致するか否か、すなわち記憶保持されたデータの有効性を判定する。

0137

本パチンコ機10では、例えば遊技ホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチを押しながら電源が投入される。したがって、RAM消去スイッチが押されていれば、ステップS108の処理に移行する。また、電源遮断の発生情報が設定されていない場合や、チェックサムにより記憶保持されたデータの異常が確認された場合も同様にステップS108の処理に移行する。ステップS108では、主側RAM85の初期化として当該主側RAM85をクリアする。その後、ステップS109に進む。一方、RAM消去スイッチが押されていない場合には、停電フラグに「1」がセットされていること、及びチェックサムが正常であることを条件に、ステップS108の処理を実行することなくステップS109に進む。

0138

ステップS109では、電源投入設定処理を実行する。電源投入設定処理では、停電フラグの初期化といった主側RAM85の所定のエリアを初期値に設定するとともに、現状の遊技状態を認識させるために現状の遊技状態に対応したコマンドを音声発光制御装置91に送信する。

0139

その後、ステップS110〜ステップS113の残余処理に進む。つまり、MPU83はタイマ割込み処理を定期的に実行する構成であるが、1のタイマ割込み処理と次のタイマ割込み処理との間に残余時間が生じることとなる。この残余時間は各タイマ割込み処理の処理完了時間に応じて変動することとなるが、かかる不規則な時間を利用してステップS110〜ステップS113の残余処理を繰り返し実行する。この点、当該ステップS110〜ステップS113の残余処理は非定期的に実行される非定期処理であると言える。

0140

残余処理では、まずステップS110にて、タイマ割込み処理の発生を禁止するために割込み禁止の設定を行う。続くステップS111では、乱数初期値カウンタCINIの更新を行う乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS112にて変動種別カウンタCSの更新を行う変動用カウンタ更新処理を実行する。これらの更新処理では、主側RAM85の対応するカウンタから現状の数値情報を読み出し、その読み出した数値情報を1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値に達した際それぞれ「0」にクリアする。その後、ステップS113にて、タイマ割込み処理の発生を禁止している状態から許可する状態へ切り換える割込み許可の設定を行う。ステップS113の処理を実行したら、ステップS110に戻り、ステップS110〜ステップS113の処理を繰り返す。

0141

<タイマ割込み処理>
次に、図11のフローチャートを参照しながらタイマ割込み処理を説明する。

0142

ここで、主側MPU83にてタイマ割込み処理を定期的に実行するためのハード構成について説明する。主制御基板82には所定周期パルス信号を出力するパルス信号出力手段としてクロック回路が設けられており、さらに当該クロック回路と主側MPU83との間の信号経路の途中位置に存在するように分周回路が設けられている。

0143

分周回路は、クロック回路からのパルス信号の周期を変更する周波数変更手段として機能し、タイマ割込み処理の起動タイミングを主側MPU83にて特定するためのパルス信号を出力するように構成されている。つまり、分周回路から主側MPU83に対して特定周期である4msec周期の間隔でパルス信号が供給されるようになっている。主側MPU83では、かかるパルス信号の立ち上がり又は立下りといった特定の信号形態の発生を確認する処理を実行し、特定の信号形態の発生を確認したことを少なくとも一の条件としてタイマ割込み処理を起動して実行する。

0144

この場合、タイマ割込み処理の起動が禁止されている状況において上記特定の信号形態の発生を確認した場合には、その割込みが禁止されている状態から割込みが許可された状態となった場合にタイマ割込み処理が起動される。つまり、主側MPU83における処理の実行状況によっては前回のタイマ割込み処理が開始されてから4.1msec経過後に次のタイマ割込み処理が開始される場合が生じ、このような事象が発生した場合には次のタイマ割込み処理は直前のタイマ割込み処理が開始されてから3.9msec経過後に開始されることとなる。

0145

但し、上記分周回路からのパルス信号の出力は主側MPU83における処理の経過内容に関係なく4msecといった特定周期で行われるため、基本的にはタイマ割込み処理は特定周期で起動される。さらにまた、主側MPU83の処理構成は、所定のタイミングにおけるタイマ割込み処理が前回のタイマ割込み処理が起動されてから特定周期を超える期間が経過した後に起動されたとしても、当該所定のタイミングの次のタイミングにおけるタイマ割込み処理にてその特定周期を超えた分が吸収されて、さらに次のタイミングにおけるタイマ割込み処理ではパルス信号の入力を確認したタイミングで起動されるように設定されている。

0146

さて、タイマ割込み処理では、まずステップS201にて停電情報記憶処理を実行する。停電情報記憶処理では、停電監視基板から電源遮断の発生に対応した停電信号を受信しているか否かを監視し、停電の発生を特定した場合には停電時処理を実行する。停電時処理では、次回の電源立ち上げ時に電源遮断前の状態に復帰可能とするために各種データ設定を行った後に、主側MPU83への動作電力の供給が完全に遮断されるまで待機する。

0147

続くステップS202では抽選用乱数更新処理を実行する。抽選用乱数更新処理では、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電乱数カウンタC4の更新を実行する。具体的には、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電乱数カウンタC4から現状の数値情報を順次読み出し、それら読み出した数値情報をそれぞれ1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値に達した際それぞれ「0」にクリアする。

0148

その後、ステップS203ではステップS111と同様に乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS204にてステップS112と同様に変動用カウンタ更新処理を実行する。続くステップS205では、遊技停止判定処理を実行する。遊技停止判定処理では、遊技の進行を停止すべき状況であるか否かを監視し、遊技の進行を停止すべき状況であれば遊技を進行させるための処理の実行を停止する。具体的には、ステップS206にて肯定判定をすることで、ステップS207〜ステップS218の遊技を進行させるための処理を実行しない。また、遊技の進行を停止すべき状況である場合には当該遊技の進行を停止すべき契機となった事象に対応した報知が実行されるように、音光側MPU93にコマンドを送信する。これら遊技の進行が停止された状態及びそれに対応した報知は、主側MPU83への動作電力の供給を停止しただけでは電源立ち上げ時に再度開始されるものであり、主側MPU83への動作電力の供給を停止した後に電源・発射制御装置108のRAM消去スイッチを押しながら動作電力の供給を開始することで主側RAM85の初期化が実行されることに伴い実行されないようになる。

0149

その後、ステップS206では遊技の進行を停止している状態であるか否かを判定し、遊技の進行を停止していない状態であることを条件に、ステップS207以降の処理を実行する。

0150

ステップS207では、ポート出力処理を実行する。ポート出力処理では、前回のタイマ割込み処理において出力情報の設定が行われている場合に、その出力情報に対応した出力を各種駆動部53c,55cに行うための処理を実行する。例えば、特電入賞装置53を開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には特電用の駆動部53cへの駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。

0151

また、第2作動口55の普電役物55aを開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には普電用の駆動部55cへの駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。

0152

続くステップS208では、読み込み処理を実行する。読み込み処理では、停電信号及び入賞信号以外の信号の読み込みを実行し、その読み込んだ情報を今後の処理にて利用するために記憶する。

0153

続くステップS209では入賞検知処理を実行する。当該入賞検知処理では、各入賞検知センサ87a〜87eから受信している信号を読み込むとともに、一般入賞口52、特電入賞装置53、第1作動口54、第2作動口55及びスルーゲート56への入球の有無を特定する処理を実行する。

0154

続くステップS210では、主側RAM85に設けられている複数種類のタイマカウンタの数値情報をまとめて更新するためのタイマ更新処理を実行する。この場合、記憶されている数値情報が減算されて更新されるタイマカウンタを集約して扱う構成であるが、減算式のタイマカウンタの更新及び加算式のタイマカウンタの更新の両方を集約して行う構成としてもよい。

0155

続くステップS211では、不正用の監視対象として設定されている所定の事象が発生しているか否かを監視する不正検知処理を実行する。当該不正検知処理では、磁気電波及び振動のいずれかの発生をそれぞれに対応した検知センサの検知結果を利用して確認する。そして、いずれかの不正対応事象の発生を確認した場合には、次回のタイマ割込み処理における上記ステップS205にて遊技停止用の設定を行い、ステップS206にて肯定判定するようになる。

0156

続くステップS212では、遊技球の発射制御を行うための発射制御処理を実行する。発射操作装置37に対して発射操作が継続されている状況では、既に説明したとおり、所定の発射周期である0.6secに1個の遊技球が発射される。

0157

続くステップS213では、入力状態監視処理として、ステップS208の読み込み処理にて読み込んだ情報に基づいて、各入賞検知センサ87a〜87eの断線確認や、遊技機本体12及び前扉枠14の開放確認を行う。

0158

続くステップS214では、遊技回の実行制御、及び開閉実行モードの実行制御を行うための特図特電制御処理を実行する。当該特図特電制御処理の処理内容については後に詳細に説明する。

0159

続くステップS215では、普図普電制御処理を実行する。普図普電制御処理では、スルーゲート56への入賞が発生している場合に普電乱数カウンタC4の数値情報を取得するための処理を実行するとともに、当該数値情報が記憶されている場合にその数値情報について開放判定を行い、さらにその開放判定を契機として普図表示部63aにて普図用の演出を行うための処理を実行する。また、開放判定の結果に基づいて、第2作動口55の普電役物55aを開閉させる処理を実行する。

0160

続くステップS216では、直前のステップS214及びステップS215の処理結果に基づいて、特図表示部62aに係る保留情報の増減個数を特図保留表示部62bに反映させるための出力情報の設定、及び普図表示部63aに係る保留情報の増減個数を普図保留表示部63bに反映させるための出力情報の設定を行う。また、ステップS216では、直前のステップS214及びステップS215の処理結果に基づいて、特図表示部62aの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行うとともに、普図表示部63aの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行う。

0161

続くステップS217では払出制御装置111から受信したコマンドの内容を確認し、その確認結果に対応した処理を行うための払出状態受信処理を実行する。また、ステップS218では、賞球コマンドを出力対象として設定するための払出出力処理を実行する。

0162

<特図特電制御処理>
次に、主側MPU83のタイマ割込み処理(図11)におけるステップS214にて実行される特図特電制御処理について、図12のフローチャートを参照しながら説明する。

0163

特図特電制御処理では、第1作動口54又は第2作動口55への入賞が発生している場合に保留情報を取得するための処理を実行するとともに、保留情報が記憶されている場合にその保留情報について当否判定を行い、さらにその当否判定を契機として遊技回用の演出を行うための処理を実行する。また、当否判定の結果に基づいて、遊技回用の演出後に開閉実行モードに移行させる処理を実行するとともに、開閉実行モード中及び開閉実行モード終了時の処理を実行する。

0164

具体的には、まずステップS301にて、保留情報の取得処理を実行する。当該取得処理では、第1作動口54への遊技球の入賞が発生している場合又は第2作動口55への遊技球の入賞が発生している場合に、特図保留エリア85bの保留用エリアREに記憶されている保留情報の数が上限値(具体的には「4」)未満であることを条件に、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、保留用エリアREのうち保留情報が記憶されていない最上位側のエリアに記憶する。

0165

当該取得処理では、保留情報を取得した場合に保留コマンドを音光側MPU93に送信する。音光側MPU93では、受信した保留コマンドに対応したコマンドを表示制御装置96に送信する。表示制御装置96では、保留コマンドを受信することで、図柄表示装置61における保留情報の数の表示を保留個数の増加に対応させて変更させる。また、上記のように保留情報の数が増加した場合には、タイマ割込み処理(図11)におけるステップS216の表示制御処理にて、保留個数の増加に対応した表示内容に変更されるように表示制御が行われる。

0166

続くステップS302では、主側RAM85に設けられた特図特電カウンタの情報を読み出し、ステップS303にて、主側ROM84に記憶されている特図特電アドレステーブルを読み出す。そして、ステップS304にて、特図特電アドレステーブルから特図特電カウンタの情報に対応した開始アドレスを取得する。

0167

ここで、ステップS302〜ステップS304の処理内容について説明する。

0168

既に説明したとおり特図特電制御処理には、遊技回用の演出を制御するための処理と、開閉実行モードを制御するための処理と、が含まれている。この場合に、遊技回用の演出を制御するための処理として、遊技回用の演出を開始させるための処理である特図変動開始処理(ステップS306)と、遊技回用の演出を進行させるための処理である特図変動中処理(ステップS307)と、遊技回用の演出を終了させるための処理である特図確定中処理(ステップS308)と、が設定されている。

0169

また、開閉実行モードを制御するための処理として、開閉実行モードのオープニングを制御するための処理である特電開始処理(ステップS309)と、特電入賞装置53の開放中の状態を制御するための処理である特電開放中処理(ステップS310)と、特電入賞装置53の閉鎖中の状態を制御するための処理である特電閉鎖中処理(ステップS311)と、開閉実行モードのエンディング及び開閉実行モード終了時の遊技状態の移行を制御するための処理である特電終了処理(ステップS312)と、が設定されている。

0170

このような処理構成において、特図特電カウンタは、上記複数種類の処理のうちいずれを実行すべきであるかを主側MPU83にて把握するためのカウンタであり、特図特電アドレステーブルには、特図特電カウンタの数値情報に対応させて、上記複数種類の処理を実行するためのプログラムの開始アドレスが設定されている。

0171

この場合、開始アドレスSA0は、特図変動開始処理(ステップS306)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA1は、特図変動中処理(ステップS307)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA2は、特図確定中処理(ステップS308)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA3は、特電開始処理(ステップS309)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA4は、特電開放中処理(ステップS310)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA5は、特電閉鎖中処理(ステップS311)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA6は、特電終了処理(ステップS312)を実行するためのプログラムの開始アドレスである。

0172

特図特電カウンタは、現状格納されている数値情報に対応した処理を終了した場合に当該数値情報を更新すべき条件が成立していることを契機として、その次の処理回における特図特電制御処理にて実行される処理に対応させて、1加算、1減算又は「0」クリアされる。したがって、各処理回における特図特電制御処理では、特図特電カウンタにセットされている数値情報に応じた処理を実行すればよいこととなる。なお、特図特電カウンタは、初期値として0が設定されている。

0173

ステップS304の処理を実行した後は、ステップS305にて、ステップS304にて取得した開始アドレスの示す処理にジャンプする処理を実行する。具体的には、取得した開始アドレスがSA0である場合にはステップS306の特図変動開始処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA1である場合にはステップS307の特図変動中処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA2である場合にはステップS308の特図確定中処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA3である場合にはステップS309の特電開始処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA4である場合にはステップS310の特電開放中処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA5である場合にはステップS311の特電閉鎖中処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA6である場合にはステップS312の特電終了処理にジャンプする。ステップS306〜ステップS312のいずれかの処理を実行した場合には、本特図特電制御処理を終了する。以下、ステップS306〜ステップS312の処理について個別に説明する。

0174

<特図変動開始処理>
まずステップS306の特図変動開始処理について、図13のフローチャートを参照しながら説明する。

0175

まずステップS401にて、特図保留エリア85bに保留情報が記憶されているか否かを判定する。ステップS401にて否定判定をした場合にはそのまま本特図変動開始処理を終了し、ステップS401にて肯定判定をした場合にはステップS402に進む。

0176

ステップS402では、データ設定処理を実行する。データ設定処理では、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納されたデータを実行エリアAEに移動する。その後、保留用エリアREの各保留エリアRE1〜RE4に格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1保留エリアRE1のデータをクリアするとともに、第2保留エリアRE2→第1保留エリアRE1、第3保留エリアRE3→第2保留エリアRE2、第4保留エリアRE4→第3保留エリアRE3といった具合に各エリア内のデータがシフトされる。この際、保留エリアのデータのシフトが行われたことを音声発光制御装置91に認識させるためのシフト時コマンドを出力対象として設定して送信する構成としてもよい。

0177

続くステップS403では、当否判定処理を実行する。当否判定処理では、まず当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。高確率モードである場合には主側ROM84に設けられた高確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち当たり乱数カウンタC1から取得した数値情報が高確率用大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。また、低確率モードである場合には主側ROM84に設けられた低確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている当たり乱数カウンタC1から取得した数値情報が低確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。

0178

続くステップS404では、ステップS403における当否判定処理の結果が大当たり当選結果であるか否かを判定する。大当たり当選結果である場合には、ステップS405にて振分判定処理を実行する。振分判定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち振分判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2から取得した数値情報を把握する。そして、主側ROM84に設けられた振分テーブルを参照して、上記把握した大当たり種別カウンタC2の数値情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。具体的には、低確大当たり結果、明示高確大当たり結果及び最有利大当たり結果のうちいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。

0179

続くステップS406では、大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回において特図表示部62aに最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、主側ROM84に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報を主側RAM85に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには、特図表示部62aに停止表示される絵柄の態様の情報が、大当たり結果の種類毎に相違させて設定されている。

0180

なお、停止表示される絵柄の種類の情報は、大当たり種別カウンタC2の値に応じて定められる。この場合、各大当たり結果に1対1で対応させて絵柄の態様が設定されていてもよく、各大当たり結果に対して複数種類の絵柄の態様が設定されていてもよい。

0181

続くステップS407では、振分判定結果に対応したフラグセット処理を実行する。具体的には、主側RAM85には各大当たり結果の種類に対応したフラグが設けられており、ステップS407では、それら各大当たり結果の種類に対応したフラグのうち、ステップS405の振分判定結果に対応したフラグに「1」をセットする。

0182

一方、ステップS404にて、大当たり当選結果ではないと判定した場合には、ステップS408にて、外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に対応する遊技回において特図表示部62aに最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、主側ROM84に予め記憶されている外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報を主側RAM85に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。

0183

ステップS407及びステップS408のいずれかの処理を実行した後は、ステップS409にて、表示継続時間の取得処理を実行する。当該取得処理では、現状の遊技状態、当否判定処理の結果、振分判定処理の結果、リーチ表示の有無、保留情報の数、及び変動種別カウンタCSの値に応じて、今回の遊技回における表示継続時間の情報を取得する。

0184

ステップS409にて表示継続時間の取得処理を実行した後は、ステップS410に進み上記ステップS409にて取得した表示継続時間の情報を、特図特電タイマカウンタにセットする。当該タイマカウンタにセットされた数値情報の更新は、既に説明したタイマ更新処理(図11)にて実行される。ちなみに、遊技回用の演出として特図表示部62aにおける絵柄の変動表示と図柄表示装置61における図柄の変動表示とが行われるが、これらの各変動表示が終了される場合にはその遊技回の停止結果が表示された状態(図柄表示装置61では有効ライン上に所定の図柄の組合せが停留表示された状態)で最終停止時間に亘って最終停止表示される。この場合に、ステップS409にて取得される表示継続時間は1遊技回分のトータル時間に対して最終停止時間を差し引いた時間となっている。

0185

続くステップS411では、変動用コマンド及び種別コマンドを音光側MPU93に送信する。変動用コマンドは、2バイトのデータ構成となっており、当該2バイトのデータには、当否判定処理の結果に対応したデータと、振分判定処理の結果に対応したデータと、表示継続時間に対応したデータとが含まれている。具体的には、2バイトのデータのうち上位4ビットのデータにより、自身が変動用コマンドであることを示すための識別用データが設定されており、次の4ビットのデータにより、当否判定処理及び振分判定処理の結果に対応した抽選結果用データが設定されており、残りの8ビットのデータにより、表示継続時間に対応した時間用データが設定されている。したがって、音光側MPU93では、変動用コマンドを受信した場合、上記識別用データから変動用コマンドであることを認識し、上記抽選結果用データから当否判定処理の結果及び振分判定処理の結果を認識し、上記時間用データから今回の遊技回の表示継続時間を認識する。ここで、主側MPU83では、リーチが発生するか否かによって異なる表示継続時間を選択するため、変動用コマンドにリーチ発生の有無の情報が含まれていなかったとしても、音光側MPU93では表示継続時間の情報からリーチ発生の有無を特定することは可能である。この点、変動用コマンドには、リーチ発生の有無を示す情報が含まれているとも言える。なお、変動用コマンドにリーチ発生の有無を直接示す情報が含まれていてもよい。

0186

種別コマンドは、2バイトのデータ構成となっており、当該2バイトのデータには、当否判定処理の結果に対応したデータと、振分判定処理の結果に対応したデータと、当否抽選モードの種類に対応したデータと、高頻度サポートモードの残り継続回数に対応したデータとが含まれている。具体的には、2バイトのデータのうち上位4ビットのデータにより、自身が種別コマンドであることを示すための識別用データが設定されており、次の4ビットのデータにより、当否判定処理及び振分判定処理の結果に対応した抽選結果用データが設定されており、残りの8ビットのデータにより、当否抽選モードの種類に対応したデータ及び高頻度サポートモードの残り継続回数に対応した継続回数用データが設定されている。したがって、音光側MPU93では、種別コマンドを受信した場合、上記識別用データから種別コマンドであることを認識し、上記抽選結果用データから当否判定処理の結果及び振分判定処理の結果を認識し、上記継続回数用データから当否抽選モードの種類及び高頻度サポートモードの残り継続回数を認識する。

0187

ここで、変動用コマンド及び種別コマンドの両方に、当否判定処理の結果及び振分判定処理の結果に対応したデータが含まれている。したがって、音光側MPU93では、変動用コマンドに含まれる上記抽選結果用データと、種別コマンドに含まれる上記抽選結果用データとを照合することにより、変動用コマンド及び種別コマンドの受信に関してノイズなどの通信異常が発生していないか否かを特定することが可能となる。そして、両方の抽選結果用データが一致している場合には、それら変動用コマンド及び種別コマンドの内容に対応した演出用の制御を実行し、両方の抽選結果用データが一致していない場合には、それを報知することが可能となる。ちなみに、後者の場合、音光側MPU93では、当該遊技回において通信異常に対応した遊技回用演出が実行されるようにしてもよく、例えば当該遊技回用演出では、当否判定処理及び振分判定処理の結果に関係なく、図柄表示装置61において確実に完全外れに対応した図柄の組合せが停止表示されるようにしてもよい。この場合、当該遊技回用演出を、変動用コマンドに含まれる時間用データに対応した表示継続時間に亘って行う構成としてもよく、次回の変動用コマンド及び種別コマンドを受信するまで継続させる構成としてもよい。

0188

ステップS411の処理を実行した後は、ステップS412にて特図表示部62aにおける絵柄の変動表示を開始させる。続くステップS413では、特図特電カウンタを1加算する。この場合、特図変動開始処理が実行される場合における特図特電カウンタの数値情報は「0」であるため、ステップS413の処理が実行された場合には特図特電カウンタの数値情報は「1」となる。その後、本特図変動開始処理を終了する。

0189

<特図変動中処理>
次に、特図特電制御処理(図12)におけるステップS307の特図変動中処理について説明する。

0190

特図変動中処理では、遊技回の継続時間中であって、最終停止表示前のタイミングであるか否かを判定し、最終停止表示前であれば特図表示部62aにおける絵柄の表示態様規則的に変化させるための処理を実行する。この規則的な変化は、最終停止表示を開始させるタイミングとなるまで継続される。また、この規則的な変化は、当たり結果となるか否か及びリーチ表示が発生するか否かに関係なく、一定の態様で行われる。

0191

また、最終停止表示させるタイミングとなるまで特図変動中処理にて待機するのではなく、最終停止表示させるタイミングではない場合には上記規則的に変化させるための処理を実行した後に、本特図変動中処理を終了する。したがって、遊技回用の演出が開始された後は、最終停止表示させるタイミングとなるまで、特図特電制御処理が起動される度に特図変動中処理が起動される。また、最終停止表示させるタイミングとなった場合には、図柄表示装置61にて今回の遊技回の停止結果を最終停止表示させるために、最終停止コマンドを音光側MPU93に送信するとともに、特図表示部62aにおける絵柄の表示態様を今回の遊技回の抽選結果に対応した表示態様とする。また、遊技回の最終停止時間(0.5sec)の情報を主側ROM84から読み出し、特図特電タイマカウンタにセットする。そして、特図特電カウンタの値を1加算することで、当該カウンタの値を特図変動中処理に対応したものから特図確定中処理に対応したものに更新する。

0192

<特図確定中処理>
次に、特図特電制御処理(図12)におけるステップS308の特図確定中処理について説明する。

0193

特図確定中処理では、今回の遊技回の最終停止時間が経過していない場合にはそのまま本特図確定中処理を終了し、今回の遊技回の最終停止時間が経過している場合には、今回の遊技回の契機となった当否判定の結果が外れ結果であれば、特図特電カウンタの値を「0」クリアした後に本特図確定中処理を終了し、今回の遊技回の契機となった当否判定の結果がいずれかの大当たり結果であれば、開閉実行モード移行用の処理を実行する。

0194

開閉実行モード移行用の処理では、主側ROM84に予め記憶されているオープニング時間(例えば4sec)の情報を読み出し、そのオープニング時間の情報を特図特電タイマカウンタにセットする。ちなみに、当該オープニング時間は、開閉実行モードへの移行契機となった遊技結果の種類に関係なく一定となっている。また、オープニングコマンドを音光側MPU93に送信する。オープニングコマンドは、音光側MPU93に対して開閉実行モード用の演出を開始させるタイミングであることを認識させるためのコマンドである。オープニングコマンドには、開閉実行モードの契機となった遊技結果が各種大当たり結果のうちいずれであるかを示す情報も含まれる。したがって、音光側MPU93は、開閉実行モードの契機となった遊技結果に対応した態様で、開閉実行モードの演出を実行させることが可能となる。さらに、特図特電カウンタを1加算する。この場合、特図確定中処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「2」であるため、特図特電カウンタの値は「3」となる。その後、本特図確定中処理を終了する。

0195

<特電開始処理>
次に、特図特電制御処理(図12)におけるステップS309の特電開始処理について説明する。

0196

特電開始処理では、今回の開閉実行モードにおけるオープニング時間が経過したか否かを判定し、経過している場合には、主側RAM85に設けられたラウンドカウンタに15をセットするとともに、主側RAM85に設けられた入賞カウンタに10をセットする。ラウンドカウンタは、開閉実行モードにおいて残りのラウンド遊技の回数を主側MPU83にて特定するためのカウンタであり、入賞カウンタは、一のラウンド遊技又は一の開閉数規定モードにおいて、上限個数の遊技球の入賞が発生したか否かを主側MPU83にて特定するためのカウンタである。そして、大当たり結果に対応した開放継続時間を特図特電タイマカウンタにセットするとともに、特電入賞装置53を開放状態とする。また、特電入賞装置53を開放状態とした場合には、開放コマンドを音光側MPU93に送信する。音光側MPU93は、当該開放コマンドを受信することにより、開閉実行モード中の演出をそれに合わせて切り換えるための制御を実行する。特電入賞装置53を開放状態とした後は、特図特電カウンタを1加算し、本特電開始処理を終了する。この場合、特電開始処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「3」であるため、1加算後は「4」となる。

0197

<特電開放中処理>
次に、特図特電制御処理(図12)におけるステップS310の特電開放中処理について説明する。

0198

特電開放中処理では、1のラウンド遊技の終了条件が成立しているか否かを判定し、当該終了条件が成立している場合には特電入賞装置53を閉鎖状態とするとともに、閉鎖コマンドを音光側MPU93に送信する。また、1減算後のラウンドカウンタの値が「0」となっているか否かを判定し、「0」となっていない場合には、特図特電タイマカウンタに閉鎖時間をセットする。当該閉鎖時間は、開閉実行モードへの移行契機となった遊技結果の種類に関係なく一定となっており、具体的には遊技球の発射周期よりも長い1secとなっている。また、特電入賞装置53を閉鎖状態とした場合には、ラウンドカウンタの値が「0」であるか否かに関係なく、特図特電カウンタを1加算する。この場合、特電開放中処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「4」であるため、1加算後は「5」となる。

0199

<特電閉鎖中処理>
次に、特図特電制御処理(図12)におけるステップS311の特電閉鎖中処理について説明する。

0200

特電閉鎖中処理では、ラウンドカウンタが「0」であるか否かを判定する。「0」ではない場合には、閉鎖時間が経過したか否かを判定する。閉鎖時間が経過していない場合にはそのまま本特電閉鎖中処理を終了し、閉鎖時間が経過している場合には、特電入賞装置53を開放状態とするとともに、今回の開閉実行モードの実行契機となった当たり結果に対応した開放継続時間を特図特電タイマカウンタにセットする。また、特電入賞装置53を開放状態とした場合には、開放コマンドを音光側MPU93に送信する。その後、特図特電カウンタを1減算した後に、本特電閉鎖中処理を終了する。この場合、特電閉鎖中処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「5」であるため、1減算後は「4」となる。

0201

一方、ラウンドカウンタが「0」である場合には、エンディングコマンドを音光側MPU93に送信する。エンディングコマンドは、音光側MPU93にエンディング用の演出を開始させるタイミングであることを認識させるためのコマンドである。エンディングコマンドには、開閉実行モードの契機となった遊技結果が各種大当たり結果のうちいずれであるかを示す情報も含まれる。したがって、音光側MPU93は、開閉実行モードの契機となった遊技結果に対応させた態様で、エンディング演出を実行させることが可能となる。また、主側ROM84に予め記憶されているエンディング時間(例えば6sec)の情報を読み出し、そのエンディング時間の情報を、特図特電タイマカウンタにセットする。ちなみに、当該エンディング時間は、開閉実行モードへの移行契機となった遊技結果の種類に関係なく一定となっている。その後、特図特電カウンタを1加算した後に、本特電閉鎖中処理を終了する。この場合、特電閉鎖中処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「5」であるため、1加算後は「6」となる。

0202

<特電終了処理>
次に、特図特電制御処理(図12)におけるステップS312の特電終了処理について説明する。

0203

特電終了処理では、エンディング時間が経過したか否かを判定し、エンディング時間が経過していない場合にはそのまま本特電終了処理を終了する。エンディング時間が経過している場合には、開閉実行モード後の当否抽選モード及びサポートモードの内容を、今回の開閉実行モードへの移行契機となった大当たり結果の種類に対応した内容に設定し、さらに特図特電カウンタを「0」クリアした後に、本特電終了処理を終了する。

0204

<音光側MPU93にて実行されるタイマ割込み処理について>
次に、音光側MPU93にて比較的短い周期(例えば4msec)で繰り返し実行されるタイマ割込み処理について図14のフローチャートを参照しながら説明する。

0205

当該タイマ割込み処理では、まずステップS501にて、主側コマンド格納処理を実行する。主側コマンド格納処理は、主側MPU83からコマンドを受信した場合に、そのコマンドを音光側RAM95に格納するための処理である。音光側RAM95には主側MPU83から受信したコマンドの格納及び読み出しを可能とするためのリングバッファが設けられており、主側MPU83から受信したコマンドは当該リングバッファに順次格納されていくとともに格納された順序に従って順次読み出されていく。

0206

続くステップS502では、主側MPU83から受信したコマンドに対応した処理を行うための主側コマンド対応処理を実行する。当該主側コマンド対応処理では、主側MPU83から受信したコマンドに応じた演出及び報知を実行可能とするためのデータテーブルが読み出される。その後、ステップS503では、ステップS502にて読み出されたデータテーブル又は他の処理にて読み出されたデータテーブルに従って表示発光部23を発光制御するための発光制御処理を実行し、ステップS504では、ステップS502にて読み出されたデータテーブル又は他の処理にて読み出されたデータテーブルに従ってスピーカ部24を音出力制御するための音出力制御処理を実行し、ステップS505では、ステップS502にて読み出されたデータテーブル又は他の処理にて読み出されたデータテーブルに従って可動物ユニット38の演出用駆動部38cを駆動制御するための可動物制御処理を実行する。

0207

ステップS505の処理を実行した後は、撮像用基板71の撮像制御及び撮像結果の利用を行うためのステップS506〜ステップS513の処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。

0208

<主側コマンド対応処理>
図15は、タイマ割込み処理(図14)におけるステップS502の主側コマンド対応処理を示すフローチャートである。

0209

まずステップS601では、主側MPU83から変動用コマンド及び種別コマンドを受信しているか否かを判定する。これらコマンドを受信している場合には、ステップS602にて、遊技結果の記憶処理を実行する。具体的には、種別コマンドに含まれている情報から、今回の遊技回の開始に際して主側MPU83にて決定された当否抽選及び振分抽選の結果がいずれであるかの情報、すなわち今回の遊技回の遊技結果が最有利大当たり結果、明示高確大当たり結果、低確大当たり結果及び外れ結果のいずれであるかの情報を特定し、その特定した情報を音光側RAM95に書き込む。

0210

続くステップS603では、予告抽選処理を実行する。予告抽選処理では、今回の遊技回において図柄表示装置61にて予告表示を行わせるか否かを抽選により決定する。かかる予告表示としては、既に説明したとおり、図柄表示装置61にて図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様とするものや、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。また、予告抽選処理では、いずれかの大当たり結果に対応した遊技回の方が、外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易く、さらに出現率の低い予告表示が発生し易くなるように予告抽選を行う。

0211

続くステップS604では、停止図柄決定処理を実行する。停止図柄決定処理では、今回の遊技回の遊技結果が最有利大当たり結果であれば、一の有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、同一図柄の種類や有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。但し、同一図柄の組合せを形成する図柄として奇数図柄が選択され易い。また、停止図柄決定処理では、今回の遊技回の遊技結果が低確大当たり結果であれば、一の有効ラインL1〜L5上に同一の偶数図柄の組合せが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、同一図柄の種類や有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。また、停止図柄決定処理では、今回の遊技回の遊技結果が明示高確大当たり結果であれば、一の有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せとは異なり且つリーチ図柄の組合せとは異なる所定の図柄組合せが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。また、停止図柄決定処理では、今回の遊技回の遊技結果が外れ結果であれば、変動用コマンドの内容からリーチ表示の有無を特定する。そして、リーチ表示が発生する場合には、全ての有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せが成立しない停止結果であって、一又は二の有効ラインL1〜L5上にリーチ図柄の組合せが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。一方、リーチ表示が発生しない場合には、全ての有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せが成立しない停止結果であって、全ての有効ラインL1〜L5上にリーチ図柄の組合せが成立しない停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。

0212

続くステップS605では、今回の遊技回の演出パターンを決定するための処理を実行する。当該処理では、今回受信している変動用コマンド及び種別コマンドの内容から遊技回の表示継続時間の情報を特定するとともに、当該表示継続時間の情報、上記ステップS602にて特定した遊技結果の情報、及び上記ステップS603における予告抽選処理の抽選結果の情報の組合せに対応した演出パターンを選択する。

0213

続くステップS606では、上記ステップS605にて選択した演出パターンの種類、及び上記ステップS604にて決定した停止図柄の種類に対応したデータテーブルを音光側ROM94から音光側RAM95に読み出す。タイマ割込み処理(図14)の発光制御処理(ステップS503)では当該データテーブルに従って表示発光部23の発光制御を行い、タイマ割込み処理(図14)の音出力制御処理(ステップS504)では当該データテーブルに従ってスピーカ部24の音出力制御を行い、タイマ割込み処理(図14)の可動物制御処理(ステップS505)では当該データテーブルに従って演出用駆動部38cの駆動制御を行う。

0214

続くステップS607では、上記ステップS604の処理結果に対応した停止結果コマンドと、上記ステップS605の処理結果に対応したパターンコマンドとを、表示制御装置96に送信する。表示制御装置96は、これら停止結果コマンド及びパターンコマンドを受信した場合、上記演出パターンに対応した表示演出が行われるように図柄表示装置61を表示制御するとともに、遊技回用演出が終了する場合には上記停止図柄決定処理にて決定された停止図柄が有効ラインL1〜L5上に停止されるように図柄表示装置61を表示制御する。

0215

ステップS601にて否定判定をした場合、又はステップS607の処理を実行した後は、ステップS608にて、最終停止コマンドを受信しているか否かを判定する。最終停止コマンドを受信している場合には、ステップS609にて、図柄停止コマンドを表示制御装置96に送信する。図柄停止コマンドは、今回の遊技回に対応した停止図柄を有効ラインL1〜L5上に待機させてその状態を最終停止時間に亘って維持させることを表示制御装置96に指示するためのコマンドである。

0216

ステップS608にて否定判定をした場合、又はステップS609の処理を実行した後は、ステップS610にて、開閉実行モード系のコマンドを受信しているか否かを判定する。開閉実行モード系のコマンドとしては、開閉実行モードが開始される場合に主側MPU83から送信されるオープニングコマンドと、特電入賞装置53の開放が開始される場合に主側MPU83から送信される開放コマンドと、特電入賞装置53の閉鎖が開始される場合に主側MPU83から送信される閉鎖コマンドと、開閉実行モードが終了される場合に主側MPU83から送信されるエンディングコマンドとが存在している。

0217

開閉実行モード系のコマンドを受信している場合には、ステップS611にて当該コマンドに対応したデータテーブルを音光側ROM94から音光側RAM95に読み出す。これにより、タイマ割込み処理(図14)の発光制御処理(ステップS503)では当該データテーブルに従って表示発光部23の発光制御を行い、タイマ割込み処理(図14)の音出力制御処理(ステップS504)では当該データテーブルに従ってスピーカ部24の音出力制御を行い、タイマ割込み処理(図14)の可動物制御処理(ステップS505)では当該データテーブルに従って演出用駆動部38cの駆動制御を行う。

0218

続くステップS612では、今回受信した開閉実行モード系のコマンドに対応したコマンドを表示制御装置96に送信する。表示制御装置96は、その開閉実行モード系のコマンドに対応した表示演出が行われるように図柄表示装置61を表示制御する。

0219

ステップS610にて否定判定をした場合、又はステップS612の処理を実行した場合には、ステップS613にて、主側MPU83から報知コマンドを受信しているか否かを判定する。報知コマンドは、何らかの異常やパチンコ機10の状態変化といった報知を実行すべき事象がパチンコ機10において発生している場合に主側MPU83から送信される。報知コマンドを受信している場合には、当該報知コマンドに対応した報知を行うために、ステップS614にて、発光データ読み出し処理を実行するとともに、ステップS615にて、音出力データの読み出し処理を実行する。これにより、タイマ割込み処理(図14)の発光制御処理(ステップS503)では当該発光データに応じた発光が行われるように表示発光部23の発光制御を行い、タイマ割込み処理(図14)の音出力制御処理(ステップS504)では当該音出力データに応じた音の出力が行われるようにスピーカ部24の音出力制御を行う。その後、ステップS616にて、今回受信した報知コマンドの内容に対応した報知コマンドを表示制御装置96に送信する。表示制御装置96は、当該コマンドを受信した場合、その報知コマンドに対応した報知が行われるように図柄表示装置61を表示制御する。

0220

ステップS613にて否定判定をした場合、又はステップS616の処理を実行した場合、ステップS617にて、解除コマンドを受信しているか否かを判定する。解除コマンドは、報知コマンドを送信する契機となった事象が解消された場合に主側MPU83から送信される。解除コマンドを受信している場合には、既に行っている報知を解除するために、ステップS618にて解除設定処理を実行する。その後、ステップS619にて、今回受信した解除コマンドの内容に対応した解除コマンドを表示制御装置96に送信する。表示制御装置96は、当該コマンドを受信した場合、その解除コマンドに対応した報知の実行を終了するように図柄表示装置61を表示制御する。

0221

ステップS617にて否定判定をした場合、又はステップS619の処理を実行した場合、ステップS620にてその他対応処理を実行した後に、本対応処理を終了する。その他対応処理では、例えばデモ開始コマンドを受信しているか否かを判定し、デモ開始コマンドを受信している場合には、デモ開始コマンドを表示制御装置96に送信する。これにより、図柄表示装置61においてデモ表示が開始される。

0222

<撮像用基板71の撮像制御及び撮像結果を利用した各種制御を行うための各種処理>
次に、撮像用基板71の撮像制御及び撮像結果を利用した各種制御を行うための各種処理について説明する。各種処理の処理内容を説明するのに先立ち、これら各種処理を実行するための電気的な構成について図16のブロック図を参照しながら説明する。

0223

撮像用基板71は、既に説明したとおり、発光装置72と撮像装置73とを備えている。発光装置72は、撮像用基板71に設けられた制御回路74により投射光の発光タイミングが制御されるLEDドライバ72aと、近赤外線を照射可能なLEDを有しLEDドライバ72aにより駆動されて投射光を照射するLEDモジュール72bと、LEDモジュール72bに対して当該LEDモジュール72bの光の照射方向の先側に配置され測定対象に対する投射光の放射角を調整可能とする放射角調整レンズ72cと、を備えている。投射光を照射すべきことを示し信号が音光側MPU93から撮像用基板71に送信されることにより、上記制御回路74の制御に基づきLEDドライバ72aが動作し、それに応じてLEDモジュール72bから近赤外線が照射される。この場合、測定対象に向けて照射された近赤外線の発光強度が一定周期で変調するように、近赤外線はパルス光として一定周期で照射される。なお、発光装置72は2個設けられており、各発光装置72の電気的な構成は上記の構成で同一となっている。

0224

撮像装置73は、発光装置72から照射されて測定対象で反射した反射光を受光して、撮像装置73から測定対象までの距離に応じた撮像信号を複数の画素でそれぞれ検知する撮像用センサ73aと、当該撮像用センサ73aに対して反射光の照射元側に配置されて測定対象からの反射光が入射される視野角を調整可能とする視野角調整レンズ73bと、を備えている。撮像用センサ73aとしては、CMOSイメージセンサが用いられているが、MOSセンサなどの他の撮像用のセンサを用いてもよい。

0225

撮像用センサ73aは、縦方向及び横方向のそれぞれに多数の画素(例えば1000個の画素)を受光部として有する画素アレイ部73cを備えているとともに、これら各画素を水平方向及び垂直方向のそれぞれに走査して各画素からの信号読み出しを行う画素ドライバ部73dを備えており、画素ドライバ部73dにより読み出された信号はノイズキャンセル処理が行われた後にA/D変換される。この変換後の出力信号は、撮像用基板71に設けられた信号処理回路75にて受信される。

0226

信号処理回路75は、いわゆるTOF(タイム・オブ・フライト)技術を用いて撮像装置73から測定対象までの距離を導出する。具体的には、発光装置72から照射した投射光の情報と、撮像装置73にて受信した反射光の情報とに基づいて、測定対象までの光の伝搬時間を算出し、その算出結果と既知の光速とを利用することで、撮像装置73から測定対象までの距離を導出する。また、この距離の導出は撮像用センサの多数の画素毎に行われるため、画素毎に測定対象までの距離を導出することが可能となる。

0227

信号処理回路75に設けられた基準フラグ75aには、受光した信号を距離データの演算用として使用するか否かを定める場合の基準となる基準データが記憶される。信号処理回路75は、受光した信号の強度が基準フラグ75aに記憶されている基準データに対応した強度以上であれば、当該受光した信号を距離データの演算用として使用する。

0228

上記構成の撮像用基板71は、音光側MPU93から信号を受信することに基づき、発光装置72からの投射光の照射及び撮像装置73における撮像結果を利用した距離データの導出を行う。具体的には、音光側MPU93は、主側MPU83から受信したコマンドに基づき所定の演出を実行する場合に撮像用基板71に信号を送信し、投射光の照射及び距離データの導出を行わせる。また、音光側MPU93は、撮像用基板71が演出用に利用されていない状況下において各種監視を実行するために撮像用基板71に信号を送信し、投射光の照射及び距離データの導出を行わせる。この監視が行われるタイミングとしては、遊技球の発射操作が行われていないタイミングが含まれ、かかるタイミングであるか否かの判定に際しては、電源・発射制御装置108から送信された信号に基づき主側MPU83から送信されるコマンドが参照される。また、上記監視が行われるタイミングとしては、球貸装置Yから記憶媒体を返却させるための返却操作が行われたタイミングが含まれ、かかるタイミングであるか否かの判定に際しては、払出制御装置111のMPU113から送信された信号に基づき主側MPU83から送信されるコマンドが参照される。

0229

音光側MPU93からの指示に基づき撮像用基板71において取得された距離データは、音光側MPU93に送信される。当該距離データの送信に際しては、その距離データが画素アレイ部73cにおけるいずれの画素に対応しているのかを示すアドレスデータも付随させて送信される。これら距離データは、音光側RAM95に設けられた距離画像記憶エリア95aに書き込まれる。この場合、距離画像記憶エリア95aには、撮像装置73の画素アレイ部73cに設けられた多数の画素に1対1で対応させて単位記憶エリアが設けられており、撮像用基板71から送信された距離データはその距離データの導出を可能とした画素に対応する単位記憶エリアにそれぞれ個別に書き込まれる。音光側MPU93は、距離画像記憶エリア95aに書き込まれた距離データを利用して、1フレーム分の画像に含まれる個別画像のそれぞれの距離だけでなく、遊技者の手、指、顔、体を認識したり、それら手、指、顔、体の形状やサイズを認識することが可能である。1フレーム分の画像とは、発光装置72に対して投射光の照射指令が1回発生したことに対して撮像装置73における画素アレイ部73cの全ての画素にて反射光の受光を完了したことに基づき導出される距離データから把握可能な画像のことである。

0230

なお、距離データは、画素アレイ部73cの各画素に個別に設定された距離データ基準位置からの距離に対応する値として導出される。この場合、距離データ基準位置を「0」として、当該基準位置に近いほど距離データの値は小さくなり、当該基準位置から遠いほど距離データの値は大きくなる。但し、これに限定されることはなく、距離データ基準位置が「0」以外の値として設定されており、当該基準位置に近いほど距離データの値は当該基準位置の値よりも大きい範囲において小さくなり、当該基準位置から遠いほど距離データの値は大きくなる構成としてもよい。また、距離データ基準位置が「0」として設定されており、当該基準位置から遠いほど負の値であって絶対値が大きい値となる構成としてもよい。

0231

<基準スイッチ監視処理>
次に、タイマ割込み処理(図14)のステップS506にて実行される基準スイッチ監視処理について説明する。

0232

基準スイッチ監視処理の説明に先立ち基準スイッチ91aについて説明する。基準スイッチ91aは、図3に示すように、音声発光制御装置91において、遊技機本体12をパチンコ機10前方に向けて開くとともに裏パックユニット15を遊技機本体12の後方に開いた場合に手動操作可能となる位置に設けられている。基準スイッチ91aはON位置とOFF位置との2位置の間で移動可能となっている。

0233

基準スイッチ91aは、撮像用基板71の撮像装置73において受光した信号を信号処理回路75において距離データの演算用として使用するか否かを決定する場合の基準を設定するために操作される操作手段である。かかる基準の内容について、図17の説明図を参照しながら説明する。

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