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技術 ホモジナイズ袋

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 風間圭佑
出願日 2013年6月27日 (7年5ヶ月経過) 出願番号 2013-135556
公開日 2015年1月19日 (5年11ヶ月経過) 公開番号 2015-008663
状態 未査定
技術分野 微生物・酵素関連装置
主要キーワード 粒状部材 ステンレス鋼粒子 曲線輪郭 円形シール 略二等分 中央領 底辺側 折り返し状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年1月19日)のものです。
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図面 (9)

課題

生体組織片固形食品等のうち例えば繊維質検体食肉等のようなホモジナイズ処理しにくい検体試料であっても、より効果的なホモジナイズ処理を行うことができる新しいホモジナイズ袋を提供する。

解決手段

開口部52又は開封部を備えた袋50と、粒状部材1と、粒状部材1を仮収容するための仮収容部材2とを有し、仮収容部材2が形成する仮収容部21が袋50の内側又は外側に設けられているホモジナイズ袋100。前記粒状部材1、前記袋50に入れる検体試料5及びホモジナイズ処理した後の検体試料5を通過させないためのフィルタを有しているホモジナイズ袋100。

概要

背景

生体組織片固形食品等(以下「食品等」ともいう。)は、細菌等の微生物を含むことがあり、そうした微生物は、検査微生物検査)によってその存在や種類が調べられている。微生物の検査は、通常、検査対象になる食品等の検体試料から溶液(例えば希釈水)中に微生物を抽出し、抽出した微生物をその溶液中で均質化する処理(以下「ホモジナイズ処理」という。)を行っている。このホモジナイズ処理は、微生物検査の前段階の処理であり、微生物の検査を精度よく行うために行われる。微生物の抽出は、検体試料と溶液(例えば希釈水)を入れた袋(この袋を「ホモジナイズ袋」という。)を押しつぶしたり揉みつぶしたりして行われる。抽出された微生物は、溶液中で均質化し、その溶液を取り出して検査装置で微生物が検査される。

ホモジナイズ袋は、種々のものが提案されている。例えば、特許文献1では、内部空間に小空間部が設けられ、該小空間部を任意の高さ位置において該小空間部の全幅に亘って液密シールすることにより該小空間部の該液密シールの上方部分に液溜部を形成したホモジナイズ袋が提案されている。このホモジナイズ袋は、短いピペットであっても開口部から垂直に差し込むことにより懸濁液を容易に吸入することができるとされている。

また、特許文献2では、フィルタ付きホモジナイズ袋において、前記フィルタは、その長手方向に延長する一方の側縁袋体幅方向略中央において袋体の一方の内側面に接着されるとともに、他方の長手方向側縁が袋体の長手方向に延長する両側縁のうちの一方の側縁部分に挟み込まれた状態で一体的に接着されているホモジナイズ袋が提案されている。このホモジナイズ袋は、試料収容部に十分な容量を確保するとともに、食品試料注入ピペッティング等の作業を円滑に行うことができるとされている。

特許文献3の技術は、特許文献1,2のホモジナイズ袋とは異なるが、タンパク質核酸等を抽出する用途に使用する破砕用キットに関するものである。この破砕用キットは、開口を有し試料を収容するための袋と、袋を試料に押しつけて試料を破砕するために袋に設けられた複数の硬質粒状部材と、前記開口を開閉するための開閉部材とを備えたものであり、構造や操作が簡単で、迅速に効率よく組織片を破砕すること等ができるとされている。

概要

生体の組織片や固形の食品等のうち例えば繊維質検体食肉等のようなホモジナイズ処理しにくい検体試料であっても、より効果的なホモジナイズ処理を行うことができる新しいホモジナイズ袋を提供する。開口部52又は開封部を備えた袋50と、粒状部材1と、粒状部材1を仮収容するための仮収容部材2とを有し、仮収容部材2が形成する仮収容部21が袋50の内側又は外側に設けられているホモジナイズ袋100。前記粒状部材1、前記袋50に入れる検体試料5及びホモジナイズ処理した後の検体試料5を通過させないためのフィルタを有しているホモジナイズ袋100。

目的

本発明は、上記課題を解決するためなされたものであって、その目的は、生体の組織片や固形の食品等のうち例えば繊維質の検体や弾力性のある検体等のようなホモジナイズ処理しにくい検体試料であっても、より効果的なホモジナイズ処理を行うことができる新しいホモジナイズ袋を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

開口部又は開封部を備えた袋と、粒状部材と、前記粒状部材を仮収容するための仮収容部材とを有し、前記仮収容部材が形成する仮収容部が前記袋の内側又は外側に設けられている、ことを特徴とするホモジナイズ袋。

請求項2

前記粒状部材、前記袋に入れる検体試料及びホモジナイズ処理した後の検体試料を通過させないためのフィルタを有している、請求項1に記載のホモジナイズ袋。

請求項3

予め溶液を収容している、請求項1又は2に記載のホモジナイズ袋。

請求項4

仮封止手段及び易開封手段の一方又は両方を有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載のホモジナイズ袋。

技術分野

0001

本発明は、検体試料から微生物等を溶液中に抽出し、抽出した微生物等をその溶液中で均質化する処理(ホモジナイズ処理)に用いる袋(ホモジナイズ袋)に関する。

背景技術

0002

生体組織片固形食品等(以下「食品等」ともいう。)は、細菌等の微生物を含むことがあり、そうした微生物は、検査微生物検査)によってその存在や種類が調べられている。微生物の検査は、通常、検査対象になる食品等の検体試料から溶液(例えば希釈水)中に微生物を抽出し、抽出した微生物をその溶液中で均質化する処理(以下「ホモジナイズ処理」という。)を行っている。このホモジナイズ処理は、微生物検査の前段階の処理であり、微生物の検査を精度よく行うために行われる。微生物の抽出は、検体試料と溶液(例えば希釈水)を入れた袋(この袋を「ホモジナイズ袋」という。)を押しつぶしたり揉みつぶしたりして行われる。抽出された微生物は、溶液中で均質化し、その溶液を取り出して検査装置で微生物が検査される。

0003

ホモジナイズ袋は、種々のものが提案されている。例えば、特許文献1では、内部空間に小空間部が設けられ、該小空間部を任意の高さ位置において該小空間部の全幅に亘って液密シールすることにより該小空間部の該液密シールの上方部分に液溜部を形成したホモジナイズ袋が提案されている。このホモジナイズ袋は、短いピペットであっても開口部から垂直に差し込むことにより懸濁液を容易に吸入することができるとされている。

0004

また、特許文献2では、フィルタ付きホモジナイズ袋において、前記フィルタは、その長手方向に延長する一方の側縁袋体幅方向略中央において袋体の一方の内側面に接着されるとともに、他方の長手方向側縁が袋体の長手方向に延長する両側縁のうちの一方の側縁部分に挟み込まれた状態で一体的に接着されているホモジナイズ袋が提案されている。このホモジナイズ袋は、試料収容部に十分な容量を確保するとともに、食品試料注入ピペッティング等の作業を円滑に行うことができるとされている。

0005

特許文献3の技術は、特許文献1,2のホモジナイズ袋とは異なるが、タンパク質核酸等を抽出する用途に使用する破砕用キットに関するものである。この破砕用キットは、開口を有し試料を収容するための袋と、袋を試料に押しつけて試料を破砕するために袋に設けられた複数の硬質粒状部材と、前記開口を開閉するための開閉部材とを備えたものであり、構造や操作が簡単で、迅速に効率よく組織片を破砕すること等ができるとされている。

先行技術

0006

特開2001−346571号公報
特開2002−82108号公報
特開2006−230279号公報

発明が解決しようとする課題

0007

生体の組織片や固形の食品等のうち、繊維質検体や、食肉イカタコ等の弾力性のある検体等は、特許文献1,2で提案されたホモジナイズ袋を用いてホモジナイズ処理をしても、それら検体を十分に押しつぶしたり細かく破砕したりすることができず、微生物を十分に抽出できないことがある。そのため、長時間のホモジナイズ処理が必要になることがある。

0008

また、特許文献3で提案されている破砕用キットは、硬質の粒状部材が袋に固定されたものである。そのため、破砕用キットは、ホモジナイズ処理に適用された場合に食品等を一定程度破砕することができるものと考えられるが、袋に固定された粒状部材は、流動性がなく、より効果的なホモジナイズ処理を行うことができない。

0009

本発明は、上記課題を解決するためなされたものであって、その目的は、生体の組織片や固形の食品等のうち例えば繊維質の検体や弾力性のある検体等のようなホモジナイズ処理しにくい検体試料であっても、より効果的なホモジナイズ処理を行うことができる新しいホモジナイズ袋を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するための本発明に係るホモジナイズ袋は、開口部又は開封部を備えた袋と、粒状部材と、前記粒状部材を仮収容するための仮収容部材とを有し、前記仮収容部材が形成する仮収容部が前記袋の内側又は外側に設けられていることを特徴とする。

0011

本発明に係るホモジナイズ袋において、前記粒状部材、前記袋に入れる検体試料及びホモジナイズ処理した後の検体試料を通過させないためのフィルタを有していてもよい。

0012

本発明に係るホモジナイズ袋において、予め溶液を収容していてもよい。

0013

本発明に係るホモジナイズ袋において、仮封止手段及び易開封手段の一方又は両方を有していてもよい。

発明の効果

0014

本発明に係るホモジナイズ袋によれば、生体の組織片や固形の食品等のうち例えば繊維質の検体や弾力性のある検体等のようなホモジナイズ処理しにくい検体試料であっても、より効果的なホモジナイズ処理を行うことができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明に係るホモジナイズ袋の一例を示す正面図(A)、B−B断面図(B)、及びそのホモジナイズ袋に検体試料と溶液とを入れた例を示す正面図(C)である。
ホモジナイズ袋の内側の隅部に仮収容部を設けた態様を示す正面図(A)、ホモジナイズ袋の内側の底部に仮収容部を設けた態様を示す正面図(B)、及びホモジナイズ袋の左右の辺の外側に仮収容部を設けた態様を示す正面図(C)である。
ホモジナイズ袋にフィルタを設けた一例を示す正面図(A)及びB−B断面図(B)である。
ホモジナイズ袋にフィルタを設けた他の一例を示す正面図(A)及びB−B断面図(B)である。
ホモジナイズ袋に逆止弁型のフィルタを設けた一例を示す正面図(A)及びB−B断面図(B)である。
ホモジナイズ袋に逆止弁型のフィルタを設けた他の一例を示す正面図(A)及びB−B断面図(B)である。
仮封止手段を設けた一例を示す部分正面図(A)、仮封止手段を設けた他の一例を示す部分正面図(B)、及び仮封止手段と易開封手段を設けた一例を示す部分正面図(C)である。
方シールされたホモジナイズ袋に易開封手段を設けた一例を示す部分正面図(A)、及び全方シールされたホモジナイズ袋に易開封手段と仮封止手段を設けた一例を示す部分正面図(B)である。

実施例

0016

本発明に係るホモジナイズ袋について、図面を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。

0017

[ホモジナイズ袋]
本発明に係るホモジナイズ袋100(100a〜100l)は、図1図8に示すように、開口部52又は開封部53を備えた袋50と、粒状部材1と、粒状部材1を仮収容するための仮収容部材2とを、有する。

0018

こうしたホモジナイズ袋100は、粒状部材1を仮収容するための仮収容部材2を有しているので、溶液4が入ったホモジナイズ袋100の溶液4が入っている部分又は粒状部材1が仮収容(仮封止)されている部分(以下「仮収容部21」ともいう。)に外部から力を加えたとき、仮収容部21の仮収容状態仮封止状態)が解除され、収容された粒状部材1が袋50内に広がる。そして、検体試料5と溶液4が入ったホモジナイズ袋100に外部から力を加えたとき、粒状部材1が検体試料5を押しつぶしたり揉みつぶしたり細かく破砕したりして、検体試料5が含む微生物を効果的に抽出することができる。さらに、粒状部材1は、内壁に固定されずに移動可能であるので、抽出した微生物を溶液中で効果的に均質化することができる。その結果、ホモジナイズ処理しにくい検体試料5であっても、より効果的なホモジナイズ処理を行うことができる。

0019

また、粒状部材が仮収容部10に収容されているので、検体試料5を入れすぎた場合、仮収容状態を解除する前であれば、その検体試料5を容易に取り出すことができる。

0020

さらに、ホモジナイズ袋100は、粒状部材1が仮収容されているので、検体試料5を入れすぎた場合、その検体試料5を容易に取り出すことができると共に、ホモジナイズ袋100を運搬し易くなる。その結果、ホモジナイズ袋100の取り扱いを容易にすることができる。

0021

[各構成要素]
以下、ホモジナイズ袋100の各構成を詳しく説明する。

0022

(袋)
袋50は、ホモジナイズ処理前に検体試料5と溶液4が投入されて、それらを収容する。袋50は、開口部52又は開封部53を備えている。開口部52は、図1等に示すように、袋50に予め設けられていてもよいし、図8に示すように、開封部53を開封することによって設けられてもよい。ホモジナイズ処理された後は、その開口部52から溶液等の内容物が取り出される。

0023

開口部52は、図1等に示すように、例えば三方シールされた袋50に予め設けられていてもよいし、図8に示すように、全方が封止された袋の一部に開封部53が設けられ、その開封部53を開封して設けてもよい。開口部52又は開封部53は、袋50のどの位置に設けられていてもよいが、通常はホモジナイズ処理時に上になる方に設けられている。開口部52や開封部53の数は、通常は一つであるが、二以上設けられていてもよい。

0024

開口部52又は開封部53の大きさは特に限定されず、図1図8に示すように四角形状の袋50の場合は、上辺の全てが開口部52又は開封部53であってもよいし、上辺の一部が開口部52又は開封部53であってもよい。また、開口部52又は開封部53の形状も特に限定されず、図1等に示すような直線形状であってもよいし、曲線形状であってもよい。また、開口部52又は開封部53の位置も特に限定されず、図1等に示すように上辺に設けられていてもよいし、横側の辺に設けられていてもよいし、袋50の前後の面の一方又は両方に設けられていてもよい。

0025

開封部53を備えた袋50は、図8に示すように、袋50の内部を密封したまま保持することができる。そのため、開封部53が開封されるまで、袋50内への汚染物質混入を防ぐことができ、微生物検査等の検査精度を向上させることができる。

0026

なお、開封部53は、易開封手段9(9a,9b)が設けられており、この易開封手段9によって容易に開封することができる。易開封手段9の詳細は後述する。また、袋50は、図7に示すような仮封止手段8が設けられていてもよい。この仮封止手段8は、検体試料5や溶液4を収容した後に、その検体試料5や溶液4が漏れ出さないように収容することができるものであり、詳細は後述する。

0027

開口部52以外の部分は、封止された封止部3で構成されている。封止部3は、ホモジナイズ処理時に剥離しない程度の気密性及び強度を有していればよい。封止部3は、所定の大きさに切断されたフィルム又はシートを各種の封止手段で設けることができる。そうした封止手段としては、熱溶着ヒートシール)法又は熱ラミネート法であってもよいし、フィルム又はシートの折り曲げ手段と熱溶着法又は熱ラミネート法とを併用した手段であってもよい。こうした封止部3は、投入された検体試料5及び溶液4がホモジナイズ処理された後に取り出されるまで漏れ出ないように設けられている。

0028

袋50は、柔軟性を有するとともに、検体試料5と溶液4とがホモジナイズ処理される間にそれらが漏れ出さない程度の気密性と強度を有している。そうした袋50としては、樹脂製のフィルム又はシートが好ましく使用される。樹脂製のフィルム又はシートの材質としては、例えば、ポリスチレンポリエチレンポリプロピレンナイロンポリエステルポリカーボネート及び合成ゴム等から選ばれる一種又は二種以上を使用することができる。樹脂製のフィルム又はシートは、単層構造でもよいし、同じ又は異なる材質のものを重ねた積層構造でもよい。また、樹脂製のフィルム又はシートは、一軸延伸させたものであってもよいし、二軸延伸させたものであってもよい。一軸延伸させたフィルム又はシートは、後述する易開封手段9によって容易に開封することができるので便利である。袋50の厚さは特に限定されないが、通常、60μm以上、80μm以下の範囲内の厚さのものが用いられる。

0029

袋50の形状は、ホモジナイズ処理する態様により適宜選択することができる。例えば図1等に示すような四角形状であってもよいし、三角形状等の多角形状やコーナー部を減らした曲線輪郭を持つ形状であってもよい。具体的には、例えば、ボトムシール袋、サイドシール袋、ピロー袋ガゼット袋スタンディングパウチ円形シール袋等を挙げることができる。袋50の容量も特に限定されないが、通常、50mL以上5000mL以下程度である。

0030

(仮収容部材)
仮収容部材2は、仮収容部21内に粒状部材1を仮収容(仮封止)する部材である。この仮収容部材2は、粒状部材1が仮収容状態(仮封止状態)となるように仮収容部21を形成する。この仮収容部材2は、仮収容部21が袋50の内側又は外側に形成されるように設けられる。

0031

仮収容部材2は、外部から力が加えられるまで、仮収容部21の仮収容状態を確保するよう作用する。一方、溶液4が収容されたホモジナイズ袋100又は検体試料5及び溶液4を収容したホモジナイズ袋100に対して外部から力を加えたとき、仮収容部材2は、仮収容部21の仮収容状態を解除し、検体試料5と接触できるように作用する。なお、仮収容部21の仮収容状態は、検体試料5及び溶液4を入れる前に解除してもよく、検体試料5又は溶液4を入れる前に解除してもよく、検体試料5及び溶液4の両方が入っているときに解除してもよい。

0032

仮収容部材2の種類は、後述する仮封止手段8(8a,8b)と同様のものを使用することができるので、ここでは、その説明を省略する。

0033

仮収容部材2は、ホモジナイズ袋100に単独で設けてもよいし、二以上設けてもよい。二以上設ける場合、仮収容部材2は、同じ種類のものを二つ以上設けてもよいし、異なる種類のものを組み合わせて設けてもよい。同じ種類のものを二つ以上設ける場合は、例えば、図2(C)に示すように、仮収容部材21を袋50の外側に二つ設けて、仮収容部21を形成するそれぞれの仮収容部材2を同じ種類にすることができる。一方、異なる種類のものを組み合わせて設ける場合(図示しない)は、例えば、仮収容部21を袋50の外側と内側(内部)の両方に設けてもよく、その場合には、外側の仮収容部21を形成する仮収容部材2と内側の仮収容部21を形成する仮収容部材2とを別々の種類にすることができる。また、仮収容部材2は、検体試料5の種類又は収容される粒状部材1の数等に応じて、その数、大きさ等を適宜調整してもよい。

0034

仮収容部21は、粒状部材1を仮収容(仮封止)するための空間部分である。仮収容部21は、仮収容部材2が仮収容状態(仮封止状態)を確保するように袋50の外側(外部)又は内側(内部)に形成されている。この仮収容部21は、外部からの力が加わるまで、仮収容(仮封止)状態を確保し、外部から力を加えたとき、仮収容状態(仮封止状態)が解除される。

0035

仮収容部21の位置は、外部から加えられる力の位置に合わせて設ければよい。例えば、ホモジナイザー(又は「ストマッカー」ともいう。)を利用する場合、可動するホモジナイザーのパドル又はローラ等がホモジナイズ袋100に接触することにより、ホモジナイズ袋100に力が加えられる。したがって、仮収容部21は、ホモジナイズ袋100をホモジナイザーに装着したとき、ホモジナイザーのパドル又はローラの高さと同程度の高さになるように設ければよい。

0036

仮収容部21(21a〜21)は、例えば、図1及び図2(A)(B)に示すように、袋50の内側(内部、内壁)に設けられてもよいし、図2(C)に示すように、袋50の外側(外部、外壁)に設けられてもよい。こうした仮収容部21の態様について、図1及び図2を参照しつつ詳しく説明する。なお、三方を封止部3で封止されたホモジナイズ袋100において、封止されている三辺のうち、開口部に対向する辺を「底辺」といい、底辺の左側の辺を「左辺」いい、底辺の右側の辺を「右辺」という。

0037

図1(A)(B)に示す仮収容部21aは、袋50の内側に設けた態様である。この仮収容部21aは、二つの内壁51,51で囲まれた空間部分(第1の仮収容部21a)である。この第1の仮収容部21aは、袋50の底辺全体、その上側に底辺と対向して設けられた仮収容部材2、袋50の左辺の下側一部、及び袋50の右辺の下側一部、の4つに周囲が接している。この空間部分(第1の仮収容部21a)には、多数の粒状部材1が仮収容される。

0038

第1の仮収容部21aは、図1(A)(B)に示すように、対向する内壁51,51の間に、底辺と平行になるように、左辺側から右辺側にわたって仮収容部材2が設けられている。この第1の仮収容部21aは、溶液4が入っているホモジナイズ袋100に外部から力を加えたとき、仮収容部21の仮収容状態が解除され、図1(C)に示すように、仮収容部21aに仮収容されていた粒状部材1が溶液4中に広がる。その結果、広がった粒状部材1が検体試料5を押しつぶしたり揉みつぶしたり細かく破砕したりすることができる。仮収容部21aの仮収容状態が解除される原理は、例えば、溶液4が入っているホモジナイズ袋100に外部から力を加えたとき、溶液4が入っている部分に力が加わると仮収容部21aが圧迫される。このとき、仮収容部21aは、その内圧が高められるので、その内圧によって仮収容部材2の仮収容状態が解除され、仮収容部材2が開封される。

0039

図2(A)に示す仮収容部21bも袋50の内側に設けた態様であり、二つの内壁51,51で囲まれた空間部分(第2の仮収容部21b)である。この第2の仮収容部21bは、袋50の底辺の左側一部、その上側に底辺の左側一部と対向して設けられた仮収容部材2、袋50の左辺の下側一部、その左辺の下側一部に対向してそれと同じ長さで設けられた仮収容部材2、の4つに周囲が接している。この空間部分(第2の仮収容部21b)には、多数の粒状部材1が仮収容される。

0040

この第2の仮収容部21bは、対向する内壁51,51の間に、底辺と平行になるように、左辺側から所望の位置まで仮収容部材2を設け、さらに、仮収容部材2が設けられた所望の位置から左辺に対向して底辺側に仮収容部材2が設けられている。この第2の仮収容部21bは、溶液4が入っているホモジナイズ袋100に外部から力を加えたとき、仮収容部21bの仮収容状態が解除され、図1(C)に示した場合と同様、仮収容部21bに仮収容されていた粒状部材1が溶液4中に広がる。その結果、広がった粒状部材1が検体試料5を押しつぶしたり揉みつぶしたり細かく破砕したりすることができる。

0041

なお、図2(A)では、仮収容部材2として粘着テープ2aを使用した例を示しているが、図2(B)に示すようなチャック2bを使用してもよい。また、図2(A)では、左辺側に仮収容部21bが設けられているが、右辺側に仮収容部が設けられてもよい。また、底辺に接しないように仮収容部が設けられてもよいし、左辺及び右辺に接しないように両辺から離れた中央領域に仮収容部が設けられてもよい。さらに、そうした仮収容部は二以上設けられていてもよい。

0042

図2(B)に示す仮収容部21cも袋50の内側に設けた態様であり、図1(A)の仮収容部21aとの相違点は、仮収容部材2としてチャック2bを使用している点である。この第3の仮収容部21cは、それ以外の点は、図1(A)(B)に示した第1の仮収容部21aと同様である。

0043

図2(C)に示す仮収容部21dは、袋50の外側に設けた態様である。この仮収容部21dは、別に準備された外付け袋(図では2つの外付け袋)を空間部分(第4の仮収容部21d)として袋50に設けたものである。この第4の仮収容部21dは、外付け袋の取り付け箇所を仮収容部材2cとしている。この第4の仮収容部21dを構成する外付け袋に外部から力を加えたとき、第4の仮収容部21dの仮収容状態が解除され、その中に仮収容されていた粒状部材1が袋50内に入って溶液中に広がる。その結果、広がった粒状部材1が検体試料5を押しつぶしたり揉みつぶしたり細かく破砕したりすることができる。

0044

なお、図2(C)では、仮収容部材2として粘着テープ2cを使用した例を示しているが、図2(B)に示すようなチャック2bを使用してもよい。また、図2(C)では、袋50の左辺の外側と右辺の外側の両方に仮収容部21dが設けられているが、いずれか一方のみに設けられていてもよい。

0045

以上説明した仮収容部21は、単独で設けてもよいし、二以上設けてもよい。仮収容部21を二以上設ける場合には、それぞれ、同じ平均粒径や同じ材質の粒状部材1を収容させてもよいし、異なる平均粒径や材質の粒状部材1を収容させてもよい。

0046

(粒状部材)
粒状部材1は、図1図6に示すように、袋50の内側又は外側に仮収容されている。具体的には、袋50の内側の内壁51又は袋50の外側の外壁54に接して仮収容されている。粒状部材1は、外部から力が加えられたとき、仮収容部材2の仮収容状態が解除されて袋50の内部に広がり、検体試料5に接触できるようになる。この粒状部材1は、ホモジナイズ処理時に、検体試料5を押しつぶしたり揉みつぶしたり細かく破砕したりするように作用する。また、粒状部材1は、袋50内で流動して自由に動くことができる。そのため、粒状部材1の流動によって、対流等の液の流れが起こり、抽出された微生物等の検査対象を溶液4内で均質に分散させることができ、効果的なホモジナイズ処理を行うことができる。こうした点は、粒状部材1が自由に流動できない従来例とは異なっている。

0047

粒状部材1は、ホモジナイズ処理時に上記作用を行うことができる程度の硬さを有する各種のものを使用することができ、その種類は特に限定されない。粒状部材1は、微生物、細かくなった検体試料5、食品成分等を吸着しない材質であることが好ましく、検査精度の高い検査を行うことができる。粒状部材1の材質としては、例えば、酸化ケイ素粒子炭化ケイ素粒子酸化ジルコニウム粒子酸化チタン粒子酸化アルミニウム粒子ガラス粒子等の各種セラミック粒子や、鉄鋼粒子ステンレス鋼粒子等の金属粒子等を使用することができる。粒状部材1の表面は、各種の処理がされていてもよい。

0048

粒状部材1の形状は、特に限定されないが、袋50、仮収容部材2及び後述するその他の部材を傷つけないように、丸みを帯びた球状又は楕円形状等のものが好ましい。角をもった粒状部材1は、検体試料5を迅速に押しつぶしたり細かく破砕したりすることができるので、傷を付ける等の不具合が生じない程度の形状の粒状部材1であれば使用してもよい。

0049

粒状部材1の大きさは特に限定されないが、通常、平均粒径が1mm以上、5mm以下のものを好ましく使用することができる。なお、本発明でいう「平均粒径」とは、サンプル数100個の粒状部材1を光学顕微鏡で測定したとき、その測定された粒状部材1の粒径を平均した値のことである。

0050

粒状部材1は、検体試料5の種類に応じて、その材質、形状、平均粒径を選択することができる。そのとき、仮収容部21に収容させる粒状部材1の数も適宜選定することができる。また、図2(C)に示すように、検体試料5に合わせて、平均粒径の異なる粒状部材1を組み合わせて使用してもよいし、異なる材質からなる粒状部材1を組み合わせて使用してもよい。

0051

(その他の部材)
ホモジナイズ袋100は、上記した袋50、粒状部材1及び仮収容部材2の他に、必要に応じてその他の部材を設けることができる。その他の部材としては、例えば、図3図6に示すフィルタ7や、図7及び図8に示す仮封止手段8及び易開封手段9を挙げることができる。

0052

フィルタ7(7a,7b,7c,7d)は、粒状部材1及び検体試料5を通過させないために設けられる。そうした検体試料5は、ホモジナイズ処理前のものと、ホモジナイズ処理後のものの両方である。ホモジナイズ処理後の検体試料5は、押しつぶされたり揉みつぶされたり細かく破砕されたりしたものであり、フィルタ7は、そうした検体試料5の通過を防ぐことができる。フィルタ7は、例えば図3図6に示すように、種々の形態で設けられている。

0053

図3(A)(B)に示すフィルタ7aは、袋50の内部を略二等分するように、対向する内壁51,51の間に設けられている。こうした構造は、フィルタ7aの両端を袋50の左右の封止部3,3に接合することにより形成されている。フィルタ7aによって略二等分された空間71,72のうち、仮収容部21が設けられている側の空間71内には、検体試料5が投入される。投入された検体試料5は、粒状部材1でホモジナイズ処理された後であっても、フィルタ7aの存在によって空間72の側には通過しない。一方、仮収容部21が設けられていない側の空間72内には、検体試料5が投入されない。この空間72は、ホモジナイズ処理によって抽出された微生物等が均質に分散した溶液のみを存在させることができる。その結果、微生物等だけが均質に分散した溶液をピペット等により取り出して検査することができる。

0054

図4(A)(B)に示すフィルタ7bは、袋50の内部を二分するように、袋50の内部の一部に設けられている。こうした構造は、フィルタ7の両端を袋50の左側の封止部3に接合することにより、折り返し状のフィルタとして形成されている。フィルタ7によって二分された空間71,72のうち、仮収容部21が設けられている側の空間71内には、検体試料5が投入される。投入された検体試料5は、粒状部材1でホモジナイズ処理された後であっても、フィルタ7の存在によって空間72の側には通過しない。一方、仮収容部21が設けられていない側の空間72内には、検体試料5が投入されない。この空間72は、ホモジナイズ処理によって抽出された微生物等が均質に分散した溶液のみを存在させることができる。その結果、微生物等だけが均質に分散した溶液をピペット等により取り出して検査することができる。

0055

図5(A)(B)に示すフィルタ7cは、袋50の内部を上下に二分するように、対向する内壁51,51の間に設けられている。こうした構造は、図5(B)に示すように、二つの略S字状(又は段形状)のフィルタ7cを使用して形成できる。この例では、対向する内壁51,51の同じ高さに各フィルタ7c,7cの一方の端部を接合させ、各フィルタ7c,7cの他方の端部を対向する内壁51,51間の中間で接触させている。このフィルタ7cは、上記したフィルタ7a及びフィルタ7cとは異なり、接触した部分が逆止弁のような働きをしている。フィルタ7cによって二分された上下の空間71,72のうち、仮収容部21が設けられている下側の空間71は、検体試料5が留まり、上側の空間72は、検体試料5が留まらない。すなわち、フィルタ7cは、上側の空間72の側から下側の空間71の側に検体試料5を通過させるが、下側の空間71の側から上側の空間72の側には検体試料5を通過させない。そして、このフィルタ7cは、粒状部材1についても、検体試料5と同様、下側の空間71の側から上側の空間72の側に検体試料5を通過させない。この空間72は、ホモジナイズ処理によって抽出された微生物等が均質に分散した溶液4のみを存在させることができる。その結果、微生物等だけが均質に分散した溶液4をピペット等により取り出して検査することができる。

0056

図6(A)(B)に示すフィルタ7dは、図5(A)(B)と同様に、袋50の内部を上下に二分するように、対向する内壁51,51の間に設けられている。こうした構造は、図6(B)に示すように、一つの略S字状(又は段形状)のフィルタ7dを使用して形成できる。この例では、フィルタ7dの一方の端部を一方の内壁51に接合し、他方の端部を他方の内壁に接触させている。このフィルタ7dは、フィルタ7cと同様に、接触した部分が逆止弁のような働きをしている。フィルタ7dによって二分された上下の空間71,72のうち、仮収容部21が設けられている下側の空間71は、検体試料5が留まり、上側の空間72は、検体試料5が留まらない。すなわち、フィルタ7cは、上側の空間72の側から下側の空間71の側に検体試料5を通過させるが、下側の空間71の側から上側の空間72の側に検体試料5を通過させない。そして、このフィルタ7cは、粒状部材1についても、検体試料5と同様に、下側の空間71の側から上側の空間72の側に検体試料5を通過させない。この空間72は、ホモジナイズ処理によって抽出された微生物等が均質に分散した溶液4のみを存在させることができる。その結果、微生物等だけが均質に分散した溶液4をピペット等により取り出して検査することができる。

0057

上記したように、フィルタ7c及び7dは、下側の空間71の側から上側の空間72の側に粒状部材1及び検体試料5を通過させないので、下側の空間71には、粒状部材1と検体試料5とが密に存在している。そのため、粒状物質1が検体試料5を押しつぶしたり揉みつぶしたり細かく破砕したりできる。その結果、フィルタ7c又は7dが設けられたホモジナイズ袋100は、より効果的にホモジナイズ処理することができる。

0058

フィルタ7は、特に粒状部材1及びホモジナイズ処理された後の検体試料5を通過させない程度の孔径を有していればよい。その孔径は、検体試料5の種類に応じて任意に選択され、例えば10μm以上、20μm以下のものを例示することができる。フィルタ7の材質も限定されず、例えば低密度ポリエチレン等のポリオレフィン等を挙げることができる。また、フィルタ7の構造形態も特に限定されず、例えば不織布状、網状、多孔質状等、各種の構造形態を挙げることができる。より具体的には、低密度ポリエチレン製微多孔フィルム等を使用することができる。

0059

フィルタ7を設けたホモジナイズ袋100は、ホモジナイズ処理した後の溶液4を濾過する必要がなく、処理後の溶液4をそのまま培養等や微生物の検査等に利用することができる。また、このホモジナイズ袋100は、その後に濾過する場合に起こりやすい汚染物質の混入を減らすことができる。

0060

仮封止手段(仮封止部)8は、図7に示すように、開口部52を仮に封止する手段である。仮封止手段8は、例えば開口部52を有する袋50に設けることができる。また、仮封止手段8は、開口部52を予め封止することができるものであってもよいし、予め封止された開口部52の封止状態を解除した後に再びその開口部52を封止することができるものであってもよい。

0061

仮封止手段8としては、例えば図7(A)に示すようなチャック8aや、図7(B)(C)に示すような粘着テープ8bであってもよい。これらの仮封止手段8は、単独で設けてもよいし、二以上組み合わせて設けてもよい。

0062

また、仮封止手段8は、図8(B)に示すように、開口部52を有さない袋50に設けられていてもよい。仮封止手段8をこの態様で設ける場合は、易開封手段9によって開封された後の開口部を再び仮封止することができるので便利である。

0063

易開封手段(易開封部)9は、図8に示すように、ホモジナイズ袋100を容易に開封することができる手段である。易開封手段9は、例えば図7(C)に示すように、ホモジナイズ袋100の開口部付近に仮封止手段8が設けられている場合には、その仮封止手段8ごと除去できるような位置に設けることができる。また、例えば図8(A)(B)に示すように、ホモジナイズ袋100の封止部3を除去して開口部52を設けることができる位置に設けることができる。

0064

易開封手段9としては、例えば図7(C)及び図8(A)(B)に示すような切込み部(又は「ノッチ」ともいう。)9aや、図7(C)及び図8(A)(B)に示すようなミシン目又はハーフカット9bであってもよい。これらの易開封手段9は、単独で設けてもよいし、二以上組み合わせて設けてもよい。

0065

仮封止手段8及び易開封手段9の一方又は両方を有する場合、(i)例えば仮封止手段8が開口部52に設けられている場合は、その仮封止状態を解除するまでホモジナイズ袋100内への汚染物質の混入を防いだり、その仮封止状態を解除して検体試料と溶液を入れた後に再度仮封止状態にすることにより、ホモジナイズ処理するまでの間に汚染物質が混入するのを防いだりすることができる。(ii)また、例えば易開封手段9が設けられている場合は、開口部52のない全方シールされたホモジナイズ袋100に開口部52を設けることができ、その開口部52から検体試料5と溶液4を入れることができる。(iii)また、仮封止手段8と易開封手段9が設けられている場合は、前記した態様の仮封止状態を解除した後の仮封止手段8を易開封手段9によって除去することができるとともに、開口部52のない全方シールされたホモジナイズ袋100に開口部52を設けた後に前記のような仮封止状態を解除するまでホモジナイズ袋100内への汚染物質の混入を防いだり、その仮封止状態を解除して検体試料5と溶液4を入れた後に再度仮封止状態にすることにより、ホモジナイズ処理するまでの間に汚染物質が混入するのを防いだりすることができる。

0066

また、本発明に係るホモジナイズ袋100は、予め、溶液4を収容した形態であってもよい。予め溶液4を収容しているホモジナイズ袋100は、ホモジナイズ処理する際に検体試料5だけを入れればよく、作業性を向上させることができる。また、溶液4を入れる際に起こりやすい汚染物質の混入を減らすことができる。

0067

[ホモジナイズ袋の製造方法]
本発明に係るホモジナイズ袋100は、各種の手段を適用して製造することができる。例えば図1図7に示すような三方袋を使用してホモジナイズ袋100を製造できる。なお、三方袋とは、四角形状の袋の三方(底辺と左右辺)が封止されている袋である。

0068

三方袋を使用したホモジナイズ袋100は、プラスチックフィルムを他のプラスチックフィルムに重ね合わせて、その端部を貼り合わせる工程(貼り合わせ工程)と、貼り合わせたプラスチックフィルムの中に粒状部材1を投入する工程(投入工程)と、粒状部材1が投入されたプラスチックフィルムに仮収容部材2を設けて、仮収容部材2が設けられた部分を貼り合わせることにより仮収容部21を設ける工程(仮収容部形成工程)と、を有している。なお、必要に応じて、滅菌処理工程等の他の工程を備えていてもよい。

0069

(貼り合わせ工程)
貼り合わせ工程は、二枚の同じ大きさのプラスチックフィルムを重ね合わせ、四つある端部のうち三つの端部を貼り合わせて袋状にする工程である。この貼り合わせ工程は、重ね合わせた二枚のプラスチックフィルムの一つの底部と、二つの側面部との合計三つの端部を貼り合わせて、袋状に形成することができる。なお、ここでいう「底部」とは、重ね合わせた二枚のプラスチックフィルムが有する四つの端部のうち、一般的に長さが短い態様になっている二つの端部のうちの一方である。また、ここでいう「側面部」とは、重ね合わせた二枚のプラスチックフィルムが有する四つの端部のうち、一般的に長さが長い態様になっている二つの端部のうちの一方である。「二つの側面部」とは、重ね合わせた二枚のプラスチックフィルムが有する四つの端部のうち、一般的に長さが長い態様になっている二つの端部の両方である。

0070

二枚のプラスチックフィルムを貼り合わせる手段は、貼り合わせたプラスチックフィルムがホモジナイズ処理時に剥離しない程度の気密性及び強度を有していれば、その手段は特に限定されず、各種の方法を適用できる。例えば、熱ラミネート法又は熱溶着(ヒートシール)法等を好ましく適用することができる。

0071

(投入工程)
投入工程は、貼り合わせたプラスチックフィルムに、粒状部材1を投入する工程である。粒状部材1は、貼り合わせたプラスチックフィルムのうち、貼り合わされていない端部(開口部)から投入することができる。

0072

(仮収容部形成工程)
仮収容部形成工程は、プラスチックフィルムに仮収容部材2を設けて、その仮収容部材2が設けられた部分を貼り合わせることにより粒状部材1を収容した仮収容部21を設ける工程である。仮収容部材2は、仮収容部21の形状に合わせて設ければよい。仮収容部材2として粘着テープ2aを用いる場合、一方のプラスチックフィルムの内面に粘着テープ2aを貼り付けた後に、他方のプラスチックフィルムと重ね合せて貼り付けることにより、仮収容部21を設けることができる。粘着テープ2aを貼り付ける手段は、例えば、圧着等の手段が適用できる。また、仮収容部材2としてチャック2bの場合、両方のプラスチックフィルムの内面に対応するチャック2bを熱溶着(ヒートシール)等の手段を適用して設けた後に、チャック2b同士を重ね合せて仮収容部21を設けることができる。なお、これ以外の方法であってもよい。

0073

(その他の工程)
その他の工程として、滅菌工程を挙げることができる。滅菌工程は、貼り合わされた二枚のプラスチックフィルムを滅菌処理する工程であり、この工程により、ホモジナイズ袋100の内部空間が無菌状態になる。滅菌処理は、通常、ガンマ線照射又はエチレンオキサイドガスの使用等により行われる。なお、この滅菌工程は、プラスチックフィルム、粒状部材1及び収容部材2等の全ての部材が、各々ガンマ線等で滅菌処理されていれば、省略することができる。

0074

なお、フィルタ7は、袋50を形成するときと同時に設けてもよいし、袋50を形成した後に設けてもよい。貼り合わせる手段は、ヒートシール法又は熱ラミネート法等の公知の手段で設けることができる。また、開封部8は、袋50を形成する前に設けてもよいし、袋50の形成と同時に設けてもよい。

0075

[ホモジナイズ袋の使用方法
本発明に係るホモジナイズ袋100は、通常、検体試料5及び溶液4を開口部52から投入した後のホモジナイズ処理に用いられる。投入される検体試料5と溶液4の種類と割合は、任意に選択され、決定される。

0076

溶液4は、検体試料5と、測定する微生物検査の微生物の種類とに応じて適宜設定され、例えば生理食塩水又はリン酸緩衝液等の緩衝液等を希釈液として使用することができる。溶液4は、通常、滅菌処理されており、ホモジナイズ処理するときに検体試料5と一緒にホモジナイズ袋100の開口部52から投入される。また、溶液4は、予めホモジナイズ袋100に投入された状態で封止されていてもよい。なお、溶液4は、検体試料5を2倍以上100倍以下、一例としては10倍程度に希釈できるように投入される。

0077

検体試料5は、微生物の検査等される対象物であり、ホモジナイズ袋100の開口部52から投入される。検体試料5としては、例えば、動物組織植物組織海産物、食品等を挙げることができるが、これに限定されない。特に、本発明に係るホモジナイズ袋100は、上記した検体試料5の中でも、繊維質の検体や、食肉、イカ、タコ等の弾力性のある検体等の弾力性のある検体又は食肉等のように、押しつぶしにくかったり破砕しにくかったりする検体試料5に対して好適に使用することができる。

0078

検体試料5及び溶液4が投入されたホモジナイズ袋100は、市販されているホモジナイザーに装着してホモジナイズ処理することができる。また、本発明に係るホモジナイズ袋100は、手の押圧力を利用してホモジナイズ処理することもできる。

0079

以上説明したとおり、本発明に係るホモジナイズ袋100は、検体試料5と溶液4が入ったホモジナイズ袋100に外部から力を加えたとき、収容された粒状部材1が検体試料5を押しつぶしたり揉みつぶしたり細かく破砕したりして、検体試料5が含む微生物を効果的に抽出することができる。さらに、粒状部材1は、袋50内を自由に移動可能であるので、溶液の対流等が促され、抽出した微生物を溶液中で効果的に均質化することができる。その結果、ホモジナイズ処理しにくい検体試料5であっても、より効果的なホモジナイズ処理を行うことができる。

0080

1粒状部材
2,2a,2b,2c 仮収容部材
3封止部
4溶液
5検体試料
6 溶液の液面
7,7a,7b,7c,7dフィルタ
8,8a,8b仮封止手段(仮封止部)
9,9a,9b 易開封手段(易開封部)
21,21a〜21d 仮収容部
50 袋
51内壁
52 開口部
53 開封部
54外壁
100,100a〜100lホモジナイズ袋

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