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技術 パーマ方法

出願人 株式会社ハホニコ
発明者 酒井良明
出願日 2014年5月21日 (6年1ヶ月経過) 出願番号 2014-105222
公開日 2015年1月15日 (5年5ヶ月経過) 公開番号 2015-006320
状態 特許登録済
技術分野 ヘアーカール
主要キーワード ダメージ度 ウェーブ形状 ストレート性 弾力特性 癖付け ケラチン分子 浸透抑制剤 水分条件
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年1月15日)のものです。
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図面 (11)

課題

固定した頭髪の形状を乾燥した状態で再現することができ、かつ、頭髪へのダメージを小さくすることができるパーマ方法を提供する。

解決手段

パーマ用1液を塗布する前に、頭髪を所望の形状に整えた状態で乾燥させることにより癖付けし(ステップS104)、その後にパーマ用1液及びパーマ用2液を順次に頭髪に塗布することにより(ステップS105、S107)、乾燥時に癖付けした頭髪の形状を固定する。これにより、固定した頭髪の形状を乾燥した状態で再現することができる。また、パーマ用1液を頭髪に塗布している時間が短くて済むため、頭髪へのダメージを小さくすることができる。

概要

背景

被施術者頭髪に対してパーマを施す際の方法としては、従来から種々の方法が提案されているが、いずれの方法においても、頭髪にパーマ用1液(還元剤)及びパーマ用2液(酸化剤)を順次に塗布するのが一般的である(例えば、下記特許文献1〜3参照)。パーマ用1液は、頭髪の構造を変形しやすくするための液体である。一方、パーマ用2液は、頭髪の構造を変形した状態で固定するための液体である。頭髪をウェーブ形状とするウェーブパーマ、及び、頭髪をストレート形状とするストレートパーマのいずれにおいても、従来からパーマ用1液及びパーマ用2液が用いられている。

図7は、従来のウェーブパーマを施す方法の一例を示すフローチャートである。この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS401:シャンプー工程)、洗髪後濡れた頭髪をロッド巻き付ける(ステップS402:ロッド巻工程)。その後、パーマ用1液を頭髪に塗布し(ステップS403:パーマ用1液塗布工程)、10〜15分ほど経過した後に、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流す(ステップS404:第1プレーンリンス工程)。

次に、パーマ用2液を頭髪に塗布し(ステップS405:パーマ用2液塗布工程)、10〜15分ほど経過した後に、ロッドを頭髪から取り外す(ステップS406:ロッドオフ工程)。そして、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流した後(ステップS407:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS408:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS409:仕上げ工程)、ウェーブパーマの施術が完了する。

図8は、従来のウェーブパーマを施す方法の他の例を示すフローチャートである。この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS501:シャンプー工程)、洗髪後の濡れた頭髪にパーマ用1液を塗布する(ステップS502:パーマ用1液塗布工程)。そして、10〜15分ほど経過した後に、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流す(ステップS503:第1プレーンリンス工程)。

次に、加熱されたロッド(ヒートロッド)に頭髪を巻き付ける(ステップS504:ヒートロッド巻工程)。その後、パーマ用2液を頭髪に塗布し(ステップS505:パーマ用2液塗布工程)、10〜15分ほど経過した後に、ロッドを頭髪から取り外す(ステップS506:ロッドオフ工程)。そして、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流した後(ステップS507:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS508:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS509:仕上げ工程)、ウェーブパーマの施術が完了する。

図7に示すような従来のウェーブパーマの施術方法では、頭髪が濡れた状態でロッドにより癖付けされ、癖付けされたウェーブ形状がパーマ用2液により固定される。そのため、ウェーブパーマの施術完了後、頭髪が濡れた状態では、固定されたウェーブ形状が再現されるが、頭髪が乾燥した状態では、固定されたウェーブ形状が再現されない。

一方、図8に示すような従来のウェーブパーマの施術方法では、ヒートロッドにより乾燥した状態で頭髪が癖付けされ、癖付けされたウェーブ形状がパーマ用2液により固定される。そのため、ウェーブパーマの施術完了後、頭髪が乾燥した状態で、固定されたウェーブ形状を再現することができる。

しかしながら、図7及び図8のいずれにおいても、従来のウェーブパーマの施術方法では、パーマ用1液を頭髪に塗布している時間が10〜15分ほど必要であるため、頭髪へのダメージが大きいという問題がある。また、パーマ用2液を頭髪に塗布している時間も、通常10〜15分ほど必要であり、パーマ用1液及びパーマ用2液の両方で約20〜30分の待ち時間が生じるため、ウェーブパーマの施術時間が非常に長くなってしまうという問題がある。

図9は、従来のストレートパーマを施す方法の一例を示すフローチャートである。この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS601:シャンプー工程)、洗髪後の濡れた頭髪をパネルに貼り付けてパーマ用1液を塗布する(ステップS602:パーマ1液パネル塗布工程)。そして、10〜30分ほど経過した後に、必要に応じて頭髪をコーミングし(ステップS603:コーミング工程)、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流す(ステップS604:第1プレーンリンス工程)。

次に、頭髪をパネルに貼り付けてパーマ用2液を塗布し(ステップS605:パーマ用2液パネル塗布工程)、10〜15分ほど経過した後に、必要に応じて頭髪をコーミングする(ステップS606:コーミング工程)。そして、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流した後(ステップS607:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS608:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS609:仕上げ工程)、ストレートパーマの施術が完了する。

図10は、従来のストレートパーマを施す方法の他の例を示すフローチャートである。この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS701:シャンプー工程)、洗髪後の濡れた頭髪にパーマ用1液を塗布する(ステップS702:パーマ用1液塗布工程)。そして、10〜30分ほど経過した後に、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流す(ステップS703:第1プレーンリンス工程)。

次に、タオルで頭髪の水分を拭き取り(ステップS704:タオルドライ工程)、頭髪をストレート形状に整えながらブローした後(ステップS705:ブロー工程)、さらに加熱されたアイロンにより頭髪をストレート形状に整える(ステップS706:アイロン工程)。その後、パーマ用2液を頭髪に塗布し(ステップS707:パーマ用2液塗布工程)、10分ほど経過した後に、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流し(ステップS708:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS709:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS710:仕上げ工程)、ストレートパーマの施術が完了する。

図9に示すような従来のストレートパーマの施術方法では、頭髪が濡れた状態でパネル及びコーミングにより癖付けされ、癖付けされたストレート形状がパーマ用2液により固定される。そのため、ストレートパーマの施術完了後、頭髪が濡れた状態では、固定されたストレート形状が再現されるが、頭髪が乾燥した状態では、固定されたストレート形状が再現されない。

一方、図10に示すような従来のストレートパーマの施術方法では、ブロー及びアイロンにより乾燥した状態で頭髪が癖付けされ、癖付けされたストレート形状がパーマ用2液により固定される。そのため、ストレートパーマの施術完了後、頭髪が乾燥した状態で、固定されたストレート形状を再現することができる。しかしながら、図9及び図10のいずれにおいても、従来のストレートパーマの施術方法では、パーマ用1液を頭髪に塗布している時間が10〜30分ほど必要であるため、頭髪へのダメージが大きいという問題がある。また、パーマ用2液を頭髪に塗布している時間も、通常10〜15分ほど必要であり、パーマ用1液及びパーマ用2液の両方で約20〜45分の待ち時間が生じるため、ストレートパーマの施術時間が非常に長くなってしまうという問題がある。

概要

固定した頭髪の形状を乾燥した状態で再現することができ、かつ、頭髪へのダメージを小さくすることができるパーマ方法を提供する。パーマ用1液を塗布する前に、頭髪を所望の形状に整えた状態で乾燥させることにより癖付けし(ステップS104)、その後にパーマ用1液及びパーマ用2液を順次に頭髪に塗布することにより(ステップS105、S107)、乾燥時に癖付けした頭髪の形状を固定する。これにより、固定した頭髪の形状を乾燥した状態で再現することができる。また、パーマ用1液を頭髪に塗布している時間が短くて済むため、頭髪へのダメージを小さくすることができる。

目的

本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、固定した頭髪の形状を乾燥した状態で再現することができ、かつ、頭髪へのダメージを小さくすることができるパーマ方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

被施術者頭髪に対して洗髪を行うシャンプー工程と、洗髪後濡れた頭髪を所望の形状に整えた状態で乾燥させる乾燥工程と、前記乾燥工程後の頭髪にパーマ用1液を塗布するパーマ用1液塗布工程と、パーマ用1液が塗布されてから所定時間経過後の頭髪をすすぐ第1プレーンリンス工程と、前記第1プレーンリンス工程後の頭髪にパーマ用2液を塗布するパーマ用2液塗布工程と、パーマ用2液が塗布されてから所定時間経過後の頭髪をすすぐ第2プレーンリンス工程とを含むことを特徴とするパーマ方法

請求項2

洗髪後の濡れた頭髪をロッド巻き付けるロッド巻工程と、前記ロッドに巻き付けられた頭髪をスチームに晒すスチーム工程とをさらに含み、前記乾燥工程では、前記スチーム工程後の濡れた頭髪を前記ロッドによりウェーブ形状に整えた状態のまま乾燥させることを特徴とする請求項1に記載のパーマ方法。

請求項3

前記パーマ用2液塗布工程後に前記ロッドを頭髪から取り外すロッドオフ工程をさらに含み、前記第2プレーンリンス工程は、前記ロッドオフ工程後に行われることを特徴とする請求項2に記載のパーマ方法。

請求項4

前記乾燥工程後に前記ロッドを頭髪から取り外すロッドオフ工程をさらに含み、前記パーマ用1液塗布工程は、前記ロッドオフ工程後に行われることを特徴とする請求項2に記載のパーマ方法。

請求項5

前記乾燥工程では、洗髪後の濡れた頭髪をブローした後、アイロンを用いてストレート形状に整えた状態で乾燥させることを特徴とする請求項1に記載のパーマ方法。

技術分野

0001

本発明は、被施術者頭髪に対してウェーブパーマ又はストレートパーマなどのパーマを施すためのパーマ方法に関するものである。

背景技術

0002

被施術者の頭髪に対してパーマを施す際の方法としては、従来から種々の方法が提案されているが、いずれの方法においても、頭髪にパーマ用1液(還元剤)及びパーマ用2液(酸化剤)を順次に塗布するのが一般的である(例えば、下記特許文献1〜3参照)。パーマ用1液は、頭髪の構造を変形しやすくするための液体である。一方、パーマ用2液は、頭髪の構造を変形した状態で固定するための液体である。頭髪をウェーブ形状とするウェーブパーマ、及び、頭髪をストレート形状とするストレートパーマのいずれにおいても、従来からパーマ用1液及びパーマ用2液が用いられている。

0003

図7は、従来のウェーブパーマを施す方法の一例を示すフローチャートである。この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS401:シャンプー工程)、洗髪後濡れた頭髪をロッド巻き付ける(ステップS402:ロッド巻工程)。その後、パーマ用1液を頭髪に塗布し(ステップS403:パーマ用1液塗布工程)、10〜15分ほど経過した後に、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流す(ステップS404:第1プレーンリンス工程)。

0004

次に、パーマ用2液を頭髪に塗布し(ステップS405:パーマ用2液塗布工程)、10〜15分ほど経過した後に、ロッドを頭髪から取り外す(ステップS406:ロッドオフ工程)。そして、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流した後(ステップS407:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS408:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS409:仕上げ工程)、ウェーブパーマの施術が完了する。

0005

図8は、従来のウェーブパーマを施す方法の他の例を示すフローチャートである。この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS501:シャンプー工程)、洗髪後の濡れた頭髪にパーマ用1液を塗布する(ステップS502:パーマ用1液塗布工程)。そして、10〜15分ほど経過した後に、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流す(ステップS503:第1プレーンリンス工程)。

0006

次に、加熱されたロッド(ヒートロッド)に頭髪を巻き付ける(ステップS504:ヒートロッド巻工程)。その後、パーマ用2液を頭髪に塗布し(ステップS505:パーマ用2液塗布工程)、10〜15分ほど経過した後に、ロッドを頭髪から取り外す(ステップS506:ロッドオフ工程)。そして、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流した後(ステップS507:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS508:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS509:仕上げ工程)、ウェーブパーマの施術が完了する。

0007

図7に示すような従来のウェーブパーマの施術方法では、頭髪が濡れた状態でロッドにより癖付けされ、癖付けされたウェーブ形状がパーマ用2液により固定される。そのため、ウェーブパーマの施術完了後、頭髪が濡れた状態では、固定されたウェーブ形状が再現されるが、頭髪が乾燥した状態では、固定されたウェーブ形状が再現されない。

0008

一方、図8に示すような従来のウェーブパーマの施術方法では、ヒートロッドにより乾燥した状態で頭髪が癖付けされ、癖付けされたウェーブ形状がパーマ用2液により固定される。そのため、ウェーブパーマの施術完了後、頭髪が乾燥した状態で、固定されたウェーブ形状を再現することができる。

0009

しかしながら、図7及び図8のいずれにおいても、従来のウェーブパーマの施術方法では、パーマ用1液を頭髪に塗布している時間が10〜15分ほど必要であるため、頭髪へのダメージが大きいという問題がある。また、パーマ用2液を頭髪に塗布している時間も、通常10〜15分ほど必要であり、パーマ用1液及びパーマ用2液の両方で約20〜30分の待ち時間が生じるため、ウェーブパーマの施術時間が非常に長くなってしまうという問題がある。

0010

図9は、従来のストレートパーマを施す方法の一例を示すフローチャートである。この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS601:シャンプー工程)、洗髪後の濡れた頭髪をパネルに貼り付けてパーマ用1液を塗布する(ステップS602:パーマ1液パネル塗布工程)。そして、10〜30分ほど経過した後に、必要に応じて頭髪をコーミングし(ステップS603:コーミング工程)、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流す(ステップS604:第1プレーンリンス工程)。

0011

次に、頭髪をパネルに貼り付けてパーマ用2液を塗布し(ステップS605:パーマ用2液パネル塗布工程)、10〜15分ほど経過した後に、必要に応じて頭髪をコーミングする(ステップS606:コーミング工程)。そして、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流した後(ステップS607:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS608:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS609:仕上げ工程)、ストレートパーマの施術が完了する。

0012

図10は、従来のストレートパーマを施す方法の他の例を示すフローチャートである。この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS701:シャンプー工程)、洗髪後の濡れた頭髪にパーマ用1液を塗布する(ステップS702:パーマ用1液塗布工程)。そして、10〜30分ほど経過した後に、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流す(ステップS703:第1プレーンリンス工程)。

0013

次に、タオルで頭髪の水分を拭き取り(ステップS704:タオルドライ工程)、頭髪をストレート形状に整えながらブローした後(ステップS705:ブロー工程)、さらに加熱されたアイロンにより頭髪をストレート形状に整える(ステップS706:アイロン工程)。その後、パーマ用2液を頭髪に塗布し(ステップS707:パーマ用2液塗布工程)、10分ほど経過した後に、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流し(ステップS708:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS709:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS710:仕上げ工程)、ストレートパーマの施術が完了する。

0014

図9に示すような従来のストレートパーマの施術方法では、頭髪が濡れた状態でパネル及びコーミングにより癖付けされ、癖付けされたストレート形状がパーマ用2液により固定される。そのため、ストレートパーマの施術完了後、頭髪が濡れた状態では、固定されたストレート形状が再現されるが、頭髪が乾燥した状態では、固定されたストレート形状が再現されない。

0015

一方、図10に示すような従来のストレートパーマの施術方法では、ブロー及びアイロンにより乾燥した状態で頭髪が癖付けされ、癖付けされたストレート形状がパーマ用2液により固定される。そのため、ストレートパーマの施術完了後、頭髪が乾燥した状態で、固定されたストレート形状を再現することができる。しかしながら、図9及び図10のいずれにおいても、従来のストレートパーマの施術方法では、パーマ用1液を頭髪に塗布している時間が10〜30分ほど必要であるため、頭髪へのダメージが大きいという問題がある。また、パーマ用2液を頭髪に塗布している時間も、通常10〜15分ほど必要であり、パーマ用1液及びパーマ用2液の両方で約20〜45分の待ち時間が生じるため、ストレートパーマの施術時間が非常に長くなってしまうという問題がある。

先行技術

0016

特開2011−24832号公報
特開2009−136367号公報
特開2006−14782号公報

発明が解決しようとする課題

0017

本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、固定した頭髪の形状を乾燥した状態で再現することができ、かつ、頭髪へのダメージを小さくすることができるパーマ方法を提供することを目的とする。また、本発明は、施術時間を短縮することができるパーマ方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0018

上記のような従来のウェーブパーマ及びストレートパーマの施術方法は、いずれも、コルテックス細胞を構成するIFやMxの組織内のシスチン(−SS−)結合を還元剤により切断(還元)し、その切断に伴いIFを新たな位置に再配向構造的再配向)させた上で、酸化剤によりMxでの−SS−結合を再結合(酸化)させることによって、ウェーブ形状又はストレート形状を形成するという理論に基づく方法である。

0019

ここで、日常の事実として、ウェーブ形状及びストレート形状のいずれについても、頭髪の形状を変えることは、カーラーやアイロンなどを用いて容易に行うことができる。しかし、この形状は、水分変動に応じて元の形状に戻る一次セットに過ぎない。当該一次セットは、水分や熱によりケラチン分子鎖間を架橋している水素結合が切断され、その切断された分子鎖が新たな形状に再配列された上で(形状形成過程)、その配列で水素結合が再結合される(形状安定化過程)ことによるものである。

0020

本願発明者は、上記のような事実から、頭髪の形状は水素結合の切断とそれに伴う構成分子の再配列、及び、新配列による水素結合の再結合により形成することができ、上記−SS−結合の切断とそれに伴う分子鎖の再配列は必要ないという新たな認識に至った。

0021

しかしながら、一次セットは、水分条件により元の形状に戻ってしまうという問題がある。この復元の原因は、一次セット状態で再配列し得なかった分子鎖が持つエネルギーによるものと考えられる。すなわち、一次セット状態の頭髪は、部分的にエネルギーが不安定な状態にある。そのため、分子鎖の歪みに内在するエネルギーが、頭髪の形状を安定化させている水素結合が水分の供給により切断されると同時に開放され、歪んでいた分子鎖が再配列することで、エネルギー的に安定な元の状態に戻る。

0022

このように、一次セットで形成される頭髪の形状は、その頭髪で形成できる最上の形状であり、各個人の頭髪の特性に応じて、形作ることができる頭髪の形状は自ずと決まってくる。また、同一人物の頭髪であっても、そのダメージ度合などに応じて、形作ることができる頭髪の形状は異なってくる。

0023

このような考察に基づいて、本願発明者は、一次セットにより各個人の頭髪が持つ能力に応じた形状を形作り、その形状を日常のヘアケアで維持することができれば、新たなパーマ方法になり得るという新たな発想に至った。すなわち、一次セット状態の頭髪に内在する復元力を除去すれば、一次セットで形成された頭髪の形状が持続するはずであるという発想の転換に至った。

0024

本願発明者は、上記のような新たな発想に基づき実験を行った結果、パーマ用1液を塗布する前に、頭髪を所望の形状に整えた状態で乾燥させることにより癖付けし(一次セット)、その後にパーマ用1液(還元剤)及びパーマ用2液(酸化剤)を順次に頭髪に塗布することにより、乾燥時に癖付けした頭髪の形状を固定することができることを見出した。この場合、固定した頭髪の形状を乾燥した状態で再現することができるとともに、パーマ用1液及びパーマ用2液をそれぞれ頭髪に塗布している時間が短くて済むことが分かった。

0025

ここで、一次セットの復元力は、一次セットで切断できないジスルフィド結合イソペプチド結合によるものと考えられる。本発明では、ジスルフィド結合をパーマ用1液により切断し、それに関連する分子鎖の歪みを緩和して再配列した上で、パーマ用2液により新たな位置でジスルフィド結合を再結合させて形状を安定化させることができる。

0026

このような本発明の理論は、従来のパーマ方法の理論とは全く異なるものであり、ジスルフィド結合の切断及び再結合が頭髪の形状形成のために行われるのではなく、一次セット形状を安定化させるために行われる。そして、新たなジスルフィド結合は、日常の水分変動に応じた頭髪の膨潤又は脱膨潤に伴う分子配置変化を最小限に抑える役割を果たす。この考えに基づき本願発明者が発明したパーマ方法は、以下の通りである。

0027

本発明に係るパーマ方法は、被施術者の頭髪に対して洗髪を行うシャンプー工程と、洗髪後の濡れた頭髪を所望の形状に整えた状態で乾燥させる乾燥工程と、前記乾燥工程後の頭髪にパーマ用1液を塗布するパーマ用1液塗布工程と、パーマ用1液が塗布されてから所定時間経過後の頭髪をすすぐ第1プレーンリンス工程と、前記第1プレーンリンス工程後の頭髪にパーマ用2液を塗布するパーマ用2液塗布工程と、パーマ用2液が塗布されてから所定時間経過後の頭髪をすすぐ第2プレーンリンス工程とを含むことを特徴とする。

0028

このような構成によれば、パーマ用1液を塗布する前に、頭髪を所望の形状に整えた状態で乾燥させることにより癖付けし(一次セット)、その後にパーマ用1液及びパーマ用2液を順次に頭髪に塗布することにより、乾燥時に癖付けした頭髪の形状を固定することができる。これにより、固定した頭髪の形状を乾燥した状態で再現することができる。また、パーマ用1液を頭髪に塗布している時間が短くて済むため、頭髪へのダメージを小さくすることができる。

0029

さらに、パーマ用1液だけでなく、パーマ用2液を頭髪に塗布している時間も短くて済むため、パーマ用1液及びパーマ用2液をそれぞれ頭髪に塗布している間の待ち時間が短くなる。これにより、パーマの施術時間を短縮することができる。

0030

一次セット時には、分子鎖を十分に移動させて歪みを緩和させる(緩和過程)ことが非常に重要である。したがって、ロッド又はアイロンなどにより頭髪を所望の形状に整えた状態で、湿熱又は乾熱により頭髪を加熱することが好ましい。分子鎖の歪みを緩和させた状態では、頭髪が湿潤状態であるため、脱膨潤時には分子鎖が再度移動する。しかし、この際の分子鎖の移動はわずかであり、このときの頭髪の形状を水素結合により記憶させることが非常に重要である。

0031

パーマ用1液により切断すべきジスルフィド結合は、エキソチクル内に局在化している結合であるため、頭髪本体であるコルテックス細胞内のジスルフィド結合の切断は極力抑える必要がある。コルテックス細胞内のジスルフィド結合が切断されると、IFが持つ弾力特性が低下するため、新たに形作られた頭髪の形状のリッジ性やストレート性に悪影響を及ぼすこととなる。そのため、パーマ用1液の塗布時間をコントロールしたり、浸透抑制剤による前処理を行ったりすることにより、パーマ用1液の浸透を制御することが好ましい。

0032

前記パーマ方法は、洗髪後の濡れた頭髪をロッドに巻き付けるロッド巻工程と、前記ロッドに巻き付けられた頭髪をスチームに晒すスチーム工程とをさらに含んでいてもよい。この場合、前記乾燥工程では、前記スチーム工程後の濡れた頭髪を前記ロッドによりウェーブ形状に整えた状態のまま乾燥させてもよい。

0033

このような構成によれば、頭髪をロッドによりウェーブ形状に整えた状態で、スチーム工程により頭髪の構造を変形しやすくした後に乾燥させて癖付けし、その後にパーマ用1液及びパーマ用2液を順次に頭髪に塗布することにより、乾燥時に癖付けした頭髪のウェーブ形状を固定することができる。これにより、固定した頭髪のウェーブ形状を乾燥した状態で良好に再現することができる。

0034

前記パーマ方法は、前記パーマ用2液塗布工程後に前記ロッドを頭髪から取り外すロッドオフ工程をさらに含んでいてもよい。この場合、前記第2プレーンリンス工程は、前記ロッドオフ工程後に行われてもよい。

0035

このような構成によれば、頭髪をロッドによりウェーブ形状に整えた状態でパーマ用1液及びパーマ用2液を頭髪に塗布するため、乾燥時に癖付けした頭髪のウェーブ形状をしっかりと固定することができる。これにより、固定した頭髪のウェーブ形状を乾燥した状態でさらに良好に再現することができる。

0036

前記パーマ方法は、前記乾燥工程後に前記ロッドを頭髪から取り外すロッドオフ工程をさらに含んでいてもよい。この場合、前記パーマ用1液塗布工程は、前記ロッドオフ工程後に行われてもよい。

0037

このような構成によれば、乾燥工程により頭髪をウェーブ形状に整えた状態で癖付けした後、ロッドを取り外してから、パーマ用1液及びパーマ用2液が順次に頭髪に塗布される。このような場合でも、乾燥時に癖付けした頭髪のウェーブ形状を良好に固定することができる。また、ロッドを取り外した状態でパーマ用1液及びパーマ用2液が順次に頭髪に塗布されるため、頭髪へのダメージを小さくすることができる。

0038

前記乾燥工程では、洗髪後の濡れた頭髪をブローした後、アイロンを用いてストレート形状に整えた状態で乾燥させてもよい。

0039

このような構成によれば、頭髪をブロー及びアイロンによりストレート形状に整えた状態で乾燥させて癖付けし、その後にパーマ用1液及びパーマ用2液を順次に頭髪に塗布することにより、乾燥時に癖付けした頭髪のストレート形状を固定することができる。これにより、固定した頭髪のストレート形状を乾燥した状態で良好に再現することができる。

発明の効果

0040

本発明によれば、固定した頭髪の形状を乾燥した状態で再現することができる。また、パーマ用1液を頭髪に塗布している時間が短くて済むため、頭髪へのダメージを小さくすることができる。さらに、パーマ用1液及びパーマ用2液をそれぞれ頭髪に塗布している間の待ち時間が短くなるため、パーマの施術時間を短縮することができる。

図面の簡単な説明

0041

本発明の一実施形態に係るウェーブパーマを施す方法の一例を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係るウェーブパーマを施す方法の他の例を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係るストレートパーマを施す方法の一例を示すフローチャートである。
本発明の第1実施例を示す図である。
本発明の第2実施例を示す図である。
本発明の第3実施例を示す図である。
従来のウェーブパーマを施す方法の一例を示すフローチャートである。
従来のウェーブパーマを施す方法の他の例を示すフローチャートである。
従来のストレートパーマを施す方法の一例を示すフローチャートである。
従来のストレートパーマを施す方法の他の例を示すフローチャートである。

実施例

0042

図1は、本発明の一実施形態に係るウェーブパーマを施す方法の一例を示すフローチャートである。この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS101:シャンプー工程)、洗髪後の濡れた頭髪をロッドに巻き付ける(ステップS102:ロッド巻工程)。

0043

その後、本実施形態では、ロッドに巻き付けられた頭髪をスチームに晒す(ステップS103:スチーム工程)。このスチーム工程により、頭髪におけるキューティクルの内部に存在しているコルテックスがずれやすい状態となり、頭髪の構造が変形しやすくなる。

0044

そして、上記のようなスチーム工程を5〜15分ほど行った後に、スチーム工程後の濡れた頭髪をロッドによりウェーブ形状に整えた状態のまま乾燥させる(ステップS104:乾燥工程)。このとき、10〜15分ほど乾燥工程を行い、頭髪を完全乾燥させることにより、乾燥した状態のウェーブ形状を頭髪に形状記憶させることができる。

0045

乾燥工程の後、パーマ用1液を頭髪に塗布する(ステップS105:パーマ用1液塗布工程)。パーマ用1液としては、例えばチオグリコール酸システイン、チオグリコール酸とシステインの混合液システアミンチオグリセリンなどを例示することができる。上記乾燥工程での頭髪の形状記憶の効果により、本実施形態においてパーマ用1液を頭髪に塗布している時間は、1〜3分ほどで十分である。

0046

次に、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流し(ステップS106:第1プレーンリンス工程)、パーマ用2液を頭髪に塗布する(ステップS107:パーマ用2液塗布工程)。ただし、カール数を少なくしたい場合には、第1プレーンリンス工程の後に、乾燥工程を再度行うことにより、リッジのあるウェーブ形状を頭髪に形状記憶させることができる。還元剤(パーマ用1液)は、基本的に強めで短時間行うのが最良であるが、弱い還元剤ではカール数が少なくなるため、この場合は、第1プレーンリンス工程の後に乾燥工程を再度行う必要がある。パーマ用2液としては、例えば臭素酸ナトリウムブロム酸又は過酸化水素を含むローションを例示することができる。上記乾燥工程での頭髪の形状記憶の効果により、本実施形態においてパーマ用2液を頭髪に塗布している時間は、ブロム酸の場合に1〜10分ほど、過酸化水素の場合に30秒〜1分ほどで十分である。

0047

その後、ロッドを頭髪から取り外し(ステップS108:ロッドオフ工程)、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流した後(ステップS109:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS110:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS111:仕上げ工程)、ウェーブパーマの施術が完了する。

0048

本実施形態では、パーマ用1液を塗布する前に、頭髪をウェーブ形状に整えた状態で乾燥させることにより癖付けし、その後にパーマ用1液及びパーマ用2液を順次に頭髪に塗布することにより、乾燥時に癖付けした頭髪のウェーブ形状を固定することができる。これにより、固定した頭髪のウェーブ形状を乾燥した状態で再現することができる。

0049

特に、スチーム工程により頭髪の構造を変形しやすくした後に乾燥させて癖付けすることにより、固定した頭髪のウェーブ形状を乾燥した状態で良好に再現することができる。さらに、頭髪をロッドによりウェーブ形状に整えた状態でパーマ用1液及びパーマ用2液を頭髪に塗布するため、乾燥時に癖付けした頭髪のウェーブ形状をしっかりと固定することができる。これにより、固定した頭髪のウェーブ形状を乾燥した状態でさらに良好に再現することができる。

0050

また、パーマ用1液を頭髪に塗布している時間が短くて済むため、頭髪へのダメージを小さくすることができる。さらに、パーマ用1液だけでなく、パーマ用2液を頭髪に塗布している時間も短くて済むため、パーマ用1液及びパーマ用2液をそれぞれ頭髪に塗布している間の待ち時間が短くなる。これにより、ウェーブパーマの施術時間を短縮することができる。

0051

図2は、本発明の一実施形態に係るウェーブパーマを施す方法の他の例を示すフローチャートである。この例では、ロッドを頭髪から取り外すロッドオフ工程の順序のみが上記実施形態とは異なり、他の工程の具体的な内容は上記実施形態と同様であるため、同様の工程についての具体的な説明は省略する。

0052

この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS201:シャンプー工程)、洗髪後の濡れた頭髪をロッドに巻き付ける(ステップS202:ロッド巻工程)。その後、ロッドに巻き付けられた頭髪を5〜15分ほどスチームに晒し(ステップS203:スチーム工程)、スチーム工程後の濡れた頭髪をロッドによりウェーブ形状に整えた状態のまま完全乾燥させる(ステップS204:乾燥工程)。

0053

次に、この例では、ロッドを頭髪から取り外した後(ステップS205:ロッドオフ工程)、パーマ用1液を頭髪に塗布する(ステップS206:パーマ用1液塗布工程)。そして、1〜3分ほど経過した後に、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流し(ステップS207:第1プレーンリンス工程)、パーマ用2液を頭髪に塗布する(ステップS208:パーマ用2液塗布工程)。

0054

その後、パーマ用2液がブロム酸の場合には1〜10分ほど、過酸化水素の場合には30秒〜1分ほど経過してから、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流し(ステップS209:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS210:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS211:仕上げ工程)、ウェーブパーマの施術が完了する。

0055

このように、乾燥工程により頭髪をウェーブ形状に整えた状態で癖付けした後、ロッドを取り外してから、パーマ用1液及びパーマ用2液を順次に頭髪に塗布した場合でも、乾燥時に癖付けした頭髪のウェーブ形状を良好に固定することができる。また、ロッドを取り外した状態でパーマ用1液及びパーマ用2液が順次に頭髪に塗布されるため、頭髪へのダメージを小さくすることができる。

0056

ただし、ロッドを頭髪から取り外すロッドオフ工程は、乾燥工程後に限らず、他のタイミングで行われるような構成であってもよい。例えば、スチーム工程が行われた後、乾燥工程の前に、ロッドオフ工程が行われるような構成であってもよい。なお、図1及び図2のいずれの方法においても、スチーム工程が省略された構成であってもよい。

0057

図3は、本発明の一実施形態に係るストレートパーマを施す方法の一例を示すフローチャートである。この例では、まず、被施術者の頭髪に対して洗髪を行った後(ステップS301:シャンプー工程)、洗髪後の濡れた頭髪を乾燥させる(ステップ302:乾燥工程)。このとき、洗髪後の濡れた頭髪をストレート形状に整えながらブローした後、さらに加熱されたアイロンを用いてストレート形状に整えた状態で完全乾燥させることにより、乾燥した状態のストレート形状を頭髪に形状記憶させることができる。

0058

乾燥工程の後、パーマ用1液を頭髪に塗布する(ステップS303:パーマ用1液塗布工程)。パーマ用1液としては、例えばチオグリコール酸、システイン、チオグリコール酸とシステインの混合液、システアミン、チオグリセリンなどを例示することができる。上記乾燥工程での頭髪の形状記憶の効果により、本実施形態においてパーマ用1液を頭髪に塗布している時間は、3〜10分ほどで十分である。

0059

次に、頭髪をすすいでパーマ用1液を洗い流し(ステップS304:第1プレーンリンス工程)、タオルで頭髪の水分を拭き取った後(ステップS305:タオルドライ工程)、パーマ用2液を頭髪に塗布する(ステップS306:パーマ用2液塗布工程)。パーマ用2液としては、例えば臭素酸ナトリウム、ブロム酸又は過酸化水素を含むクリームを例示することができる。上記乾燥工程での頭髪の形状記憶の効果により、本実施形態においてパーマ用2液を頭髪に塗布している時間は、ブロム酸の場合に1〜10分ほど、過酸化水素の場合に30秒〜1分ほどで十分である。

0060

そして、頭髪をすすいでパーマ用2液を洗い流した後(ステップS307:第2プレーンリンス工程)、トリートメントを頭髪に塗布する(ステップS308:トリートメント工程)。最後に、頭髪をブローするなどして仕上げを行い(ステップS309:仕上げ工程)、ストレートパーマの施術が完了する。

0061

本実施形態では、パーマ用1液を塗布する前に、頭髪をストレート形状に整えた状態で乾燥させることにより癖付けし、その後にパーマ用1液及びパーマ用2液を順次に頭髪に塗布することにより、乾燥時に癖付けした頭髪のストレート形状を固定することができる。これにより、固定した頭髪のストレート形状を乾燥した状態で再現することができる。

0062

特に、頭髪をブロー及びアイロンによりストレート形状に整えた状態で乾燥させて癖付けすることにより、固定した頭髪のストレート形状を乾燥した状態で良好に再現することができる。

0063

また、パーマ用1液を頭髪に塗布している時間が短くて済むため、頭髪へのダメージを小さくすることができる。さらに、パーマ用1液だけでなく、パーマ用2液を頭髪に塗布している時間も短くて済むため、パーマ用1液及びパーマ用2液をそれぞれ頭髪に塗布している間の待ち時間が短くなる。これにより、ストレートパーマの施術時間を短縮することができる。

0064

ただし、アイロンにより頭髪をストレート形状に整えるような構成に限らず、例えば図9において説明したストレートパーマの施術方法のように、頭髪をパネルに貼り付けるような構成であっても、頭髪をパネルに貼り付けた後に、頭髪を乾燥させる工程を追加することにより、ストレート形状を頭髪に形状記憶させることができる場合もある。

0065

以上の実施形態では、ウェーブパーマ及びストレートパーマについてのパーマ方法をそれぞれ説明したが、これらを組み合わせることも可能である。例えば、図3に示すような方法で頭髪にストレートパーマを施した後、図1又は図2に示すような方法で当該頭髪にウェーブパーマを施してもよい。

0066

図4は、本発明の第1実施例を示す図である。この第1実施例では、図3に示したパーマ方法を用いて頭髪にストレートパーマを施した。

0067

アイロンを用いた乾燥工程では、175℃の温度で15秒ずつ、2回にわたって頭髪にアイロンを滑らせて乾燥させた。その結果、図4(a)に示すような当初の頭髪が、アイロンを用いた乾燥工程により癖付けされ(一次セット)、図4(b)に示すようなストレート形状となった。

0068

その後、パーマ用1液塗布工程では、パーマ用1液(還元剤)を頭髪に2分間塗布した後、第1プレーンリンス工程を行った。また、パーマ用2液塗布工程では、パーマ用2液(酸化剤)を頭髪に2分間塗布した後、第2プレーンリンス工程を行った。これにより、図4(c)に示すように、頭髪の形状をストレート形状に固定することができた。また、その後に頭髪を煮沸水に30秒浸漬したが、図4(d)に示すように、頭髪の形状をストレート形状のまま維持することができた。

0069

図5は、本発明の第2実施例を示す図である。この第2実施例では、図1に示したパーマ方法を用いて頭髪にウェーブパーマを施した。

0070

ロッドとしては、直径12mmのものを使用した。ロッドに巻き付けられた頭髪に対して緩和処理を15分間行った後、頭髪をドライヤで乾燥させた。その結果、図5(a)に示すような当初の頭髪が、ドライヤを用いた乾燥工程により癖付けされ(一次セット)、図5(b)に示すようなウェーブ形状となった。

0071

その後、パーマ用1液塗布工程では、パーマ用1液(還元剤)を頭髪に2分間塗布した後、第1プレーンリンス工程を行った。また、パーマ用2液塗布工程では、パーマ用2液(酸化剤)を頭髪に10分間塗布した後、第2プレーンリンス工程を行った。これにより、図5(c)に示すように、頭髪の根元(毛元)及び中央部(毛中)のいずれの形状についてもウェーブ形状に固定することができた。なお、パーマ用1液塗布工程においてパーマ用1液に浸透剤を混合すれば、頭髪に対するパーマ用2液の塗布時間を2分に短縮しても同等の効果を得ることができた。

0072

図6は、本発明の第3実施例を示す図である。この第3実施例では、図3に示したパーマ方法を用いて頭髪にストレートパーマを施した後、図1に示したパーマ方法を用いて頭髪にウェーブパーマを施した。

0073

まず、図4に示した第1実施例と同様の条件で頭髪にストレートパーマを施したところ、図6(a)に示すような当初の頭髪が、アイロンを用いた乾燥工程により癖付けされ、図6(b)に示すようなストレート形状となった。その後、図5に示した第2実施例と同様の条件で頭髪にウェーブパーマを施したところ、図6(c)に示すように、頭髪の形状をウェーブ形状に固定することができた。

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