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技術 神経変性障害におけるマイクロRNA

出願人 ザブリガムアンドウィメンズホスピタルインコーポレイテッド
発明者 ウェイナー,ハワードブートフスキー,オレグ
出願日 2012年10月11日 (7年4ヶ月経過) 出願番号 2014-535856
公開日 2014年12月25日 (5年1ヶ月経過) 公開番号 2014-534810
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 経路マップ 校正済み 医師助手 ボルケーノ 国際版 よい形態 PCA分析 キャリアー材料
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図面 (20)

課題・解決手段

本発明は、対象における神経変性障害(例えば、筋萎縮性側索硬化症および多発性硬化症)を診断する方法、神経変性障害を発症させるリスクがある対象の識別方法、神経変性障害を有する対象における疾患の進行速度の予測方法、神経変性障害を治療するための対象の選択方法臨床試験に参加させるための対象の選択方法、および神経変性障害治療の有効性決定方法を提供する。これらの方法は、対象からの単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16−単球)中の、または髄液CSF)中の1つまたは複数のマイクロRNAのレベルおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーを決定すること、および1つまたは複数のマイクロRNAのレベル、および/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、参照レベル複数可)と比較することを含む。また、神経変性障害の治療方法であって、対象に、対象の単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16−単球)中の、またはCSF中の1つまたは複数のマイクロRNAまたは1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルまたは活性を減少または増加させる少なくとも1種の作用物質投与することを含む、治療方法も提供される

概要

背景

炎症は、多数の神経変性障害(例えば筋萎縮性側索硬化症ALS)および多発性硬化症)との関連が示されてきた。例えば炎症性反応の増加は、ヒトALS患者および動物のALSモデルの両方で観察されている(McGreerら、Muscle Nerve 26:459〜470、2002;Beersら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.105:15558〜15563、2008;Banerjeeら、PLoS ONE 3:e2740、2008;Chiuら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A. 105:17913〜17918、2008;Chiuら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.106:20960〜20965、2009;Beersら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.103:16021〜16026、2006;Henkelら、Ann. Neurol.55:221〜235、2004;Meissnerら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.107:13046〜13050、2010)。マウス家族性ALSモデルでは、中枢神経系でミクログリア星状細胞の両方が活性化されていること(Alexianuら、Neurology 57:1282〜1289、2001;Hallら、Glia 23:249〜256、1998)、およびマウスのALSモデルでは、神経変性疾患が進行する間にナチュラルキラー細胞および末梢細胞脊髄浸潤すること(Chiuら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.105:17913〜17918、2008)が報告されている。

末梢神経系において、末梢性運動神経軸索変性は、ALS患者および動物のALSモデルにおける初期の有意な病理学的特徴であり、それに先立ちマクロファージ動員および活性化が起こる(Chiuら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.106:20960〜20965、2009)。マウスにおける特異的な単球サブセット(Ly6CHi)は、マウス多発性硬化症モデルにおける組織の損傷および疾患の病因関与し(Kingら、Blood 113:3190〜3197、2009)、これらの単球は、CCL2により炎症組織に動員される(Kimら、Immunity 34:769〜780、2011;Gettsら、J.Exp.Med.205:2319〜2337、2008)。

概要

本発明は、対象における神経変性障害(例えば、筋萎縮性側索硬化症および多発性硬化症)を診断する方法、神経変性障害を発症させるリスクがある対象の識別方法、神経変性障害を有する対象における疾患の進行速度の予測方法、神経変性障害を治療するための対象の選択方法臨床試験に参加させるための対象の選択方法、および神経変性障害治療の有効性決定方法を提供する。これらの方法は、対象からの単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16−単球)中の、または髄液CSF)中の1つまたは複数のマイクロRNAのレベルおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーを決定すること、および1つまたは複数のマイクロRNAのレベル、および/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、参照レベル複数可)と比較することを含む。また、神経変性障害の治療方法であって、対象に、対象の単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16−単球)中の、またはCSF中の1つまたは複数のマイクロRNAまたは1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルまたは活性を減少または増加させる少なくとも1種の作用物質投与することを含む、治療方法も提供される

目的

成熟miRNA分子は、部分的に1つまたは複数のメッセンジャーRNAmRNA分子相補的であり、それらの主要な機能は、遺伝子発現下方調節することである

効果

実績

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請求項1

対象における筋萎縮性側索硬化症ALS)の治療に使用するための、hsa−miR−155中に存在する連続配列、例えばヌクレオチド少なくとも5個の連続配列、に相補的な配列を含む抑制性核酸

請求項2

対象における筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療方法であって、ALSを有する対象に、hsa−miR−155、hsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのいずれか1つ中に存在する連続配列、例えばヌクレオチド少なくとも5個の連続配列、に相補的な配列を含む少なくとも1つのアンタゴミア投与することを含む、方法。

請求項3

対象における筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療方法であって、ALSを有する対象に、hsa−miR−155中に存在する連続配列、例えばヌクレオチド少なくとも5個の連続配列、に相補的な配列を含む少なくとも1種の抑制性核酸を投与することを含む、方法。

請求項4

少なくとも1種の抑制性核酸が、アンタゴミアである、請求項3に記載の方法。

請求項5

アンタゴミアが、配列番号262の配列を有する、請求項4に記載の方法。

請求項6

少なくとも1種の抑制性核酸が、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項3に記載の方法。

請求項7

少なくとも1種の抑制性核酸が、リボザイムである、請求項3に記載の方法。

請求項8

少なくとも1種の抑制性核酸が、対象の髄液に注射される、請求項3に記載の方法。

請求項9

注射が、頭蓋内注射である、請求項8に記載の方法。

請求項10

注射が、髄腔内注射である、請求項8に記載の方法。

請求項11

少なくとも1種の抑制性核酸が、1種または複数のカチオン性ポリマーおよび/またはカチオン脂質複合体化されている、請求項3に記載の方法。

請求項12

対象における筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断方法であって、該方法は、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;および対象からのCD14+CD16−単球中の1つまたは複数のマイクロRNA(複数可)のレベルを、1つまたは複数のマイクロRNA(複数可)の参照レベルと比較することを含み、参照レベルと比較して、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−15b、およびhas−miR−19aのうち1つまたは複数のレベルが増加していること、および/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが減少していることが、ALSを対象が有することの指標である、方法。

請求項13

対象における筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断方法であって、該方法は、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加していることが、ALSを対象が有することの指標である、方法。

請求項14

対象における家族性筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断方法であって、該方法は、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27bのレベルと、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルとを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27bのレベルを、hsa−miR−27bの参照レベルと比較すること、さらに、対象のCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中のhsa−miR−27bのレベルが、hsa−miR−27bの参照レベルと比較して増加していること、さらに、対象のCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較して減少しているかまたは有意な変化がないことが、家族性ALSを対象が有することの指標である、方法。

請求項15

対象における孤発性筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断方法であって、該方法は、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pからなる群から選択される2つ以上のマイクロRNAのレベルを決定すること;および対象のCSF中の前記2つ以上のマイクロRNAのレベルを、前記2つ以上のマイクロRNAの参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中の前記2つ以上のマイクロRNAのレベルが参照レベルと比較して増加していることが、孤発性ALSを対象が有することの指標である、方法。

請求項16

筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症させるリスクがある対象の識別方法であって、該方法は:対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;および対象からのCD14+CD16−単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較することを含み、参照レベルと比較して、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのうち1つまたは複数のレベルが増加していること、および/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが減少していることが、ALSを発症させる高いリスクを対象が有することの指標である、方法。

請求項17

対象において筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症させるリスクがある対象の識別方法であって、該方法は、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加していることが、ALSを発症させる高いリスクを対象が有することの指標である、方法。

請求項18

家族性筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症させるリスクがある対象の識別方法であって、該方法は、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27bのレベルと、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルとを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27bのレベルを、hsa−miR−27bの参照レベルと比較すること、さらに、対象のCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中のhsa−miR−27bのレベルが、hsa−miR−27bの参照レベルと比較して増加していることおよび対象のCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較して減少しているかまたは有意な変化がないことが、家族性ALSを発症させる高いリスクを対象が有することの指標である、方法。

請求項19

孤発性筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症させるリスクがある対象の識別方法であって、該方法は、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pからなる群から選択される2つ以上のマイクロRNAのレベルを決定すること;および対象のCSF中の前記2つ以上のマイクロRNAのレベルを、前記2つ以上のマイクロRNAの参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中の前記2つ以上のマイクロRNAのレベルが参照レベルと比較して増加していることが、孤発性ALSを発症させる高いリスクを対象が有することの指標である、方法。

請求項20

筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象における疾患の進行速度の予測方法であって、該方法は、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;および対象からのCD14+CD16−単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較することを含み、参照レベルと比較して、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのうち1つまたは複数のレベルが増加していること、および/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが減少していることが、疾患の進行速度の増加を対象が有すると予想されることの指標である、方法。

請求項21

筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象における疾患の進行速度の予測方法であって、該方法は、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加していることが、疾患の進行速度の増加を対象が有すると予想されることの指標である、方法。

請求項22

疾患の進行速度の増加は、ALSの1つまたは複数の症状が発症する速度の増加、ALSの1つまたは複数の症状の悪化の増進、ALSの1つまたは複数の症状の頻度の増加、ALSの1つまたは複数の症状の持続時間の増加、または対象の寿命の減少である、請求項20または請求項21に記載の方法。

請求項23

筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための対象の選択方法であって、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;対象からのCD14+CD16−単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較すること;およびCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加しているおよび/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して減少している対象を孤発性ALSを治療するために選択することを含む、方法。

請求項24

筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための対象の選択方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較すること;およびCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加している対象をALSを治療するために選択することを含む、方法。

請求項25

家族性筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための対象の選択方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27bのレベルと、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルとを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27bのレベルを、hsa−miR−27bの参照レベルと比較すること、さらに、対象のCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較すること;およびCSF中のhsa−miR−27bのレベルが、hsa−miR−27bの参照レベルと比較して増加しているおよびCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較して減少しているかまたは有意な変化がない対象を家族性ALSを治療するために選択することを含む、方法。

請求項26

孤発性筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための対象の選択方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pからなる群から選択される2つ以上のマイクロRNAのレベルを決定すること;対象のCSF中の前記2つ以上のマイクロRNAのレベルを、前記2つ以上のマイクロRNAの参照レベルと比較すること;およびCSF中の2つ以上のマイクロRNAのレベルが参照レベルと比較して増加している対象を孤発性ALSを治療するために選択することを含む、方法。

請求項27

選択された対象はさらに、ALS治療が施される、請求項23〜26のいずれか1項に記載の方法。

請求項28

臨床試験に参加させるための対象の選択方法であって、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;対象からのCD14+CD16−単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較すること;および参照レベルと比較して、CD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのうち1つまたは複数のレベルが増加しているおよび/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが減少している対象を、臨床試験に参加させるために選択することを含む、方法。

請求項29

臨床試験に参加させるための対象の選択方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;対象のCSF中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較すること;およびCSF中の1つまたは複数のマイクロRNAのレベルが参照レベルと比較して増加している対象を、臨床試験に参加させるために選択することを含む、方法。

請求項30

対象における筋萎縮性側索硬化症治療の有効性決定方法であって、該方法は、第1の時点で、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;少なくとも1回の治療用量を投与した後の第2の時点で、対象からのCD14+/CD16−単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;および第1の時点における前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、第2の時点における前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルと比較することを含み、第1の時点におけるレベル(複数可)と比較して、第2の時点におけるhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのうち1つまたは複数のレベルが減少していること、および/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが増加していることが、対象において治療が有効であったことの指標である、方法。

請求項31

対象における筋萎縮性側索硬化症治療の有効性(ALS)の決定方法であって、該方法は、第1の時点で、対象の髄液中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;少なくとも1回の治療用量を投与した後の第2の時点で、対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;および第1の時点におけるhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、第2の時点におけるhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルと比較することを含み、第1の時点におけるレベル(複数可)と比較した、第2の時点におけるhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルの減少が、対象において治療が有効であったことの指標である、方法。

請求項32

参照レベルが、閾値レベルである、請求項12〜31のいずれか1項に記載の方法。

請求項33

参照レベルが、対照の対象からのCD14+CD16−単球中で見出されるレベルである、請求項12、16、20、23、28、および30のいずれか1項に記載の方法。

請求項34

参照レベルが、対照の対象のCSF中で見出されるレベルである、請求項13〜15、17〜19、21、24〜26、29、および31のいずれか1項に記載の方法。

請求項35

対象からCD14+CD16−単球を含む生体サンプルを得ることをさらに含む、請求項12、16、20、23、28、および30のいずれか1項に記載の方法。

請求項36

生体サンプルからCD14+CD16−単球を精製することをさらに含む、請求項35に記載の方法。

請求項37

対象からCSFを含むサンプルを得ることをさらに含む、請求項13〜15、17〜19、21、24〜26、29、および31のいずれか1項に記載の方法。

請求項38

マイクロRNAまたは1つまたは複数のマイクロRNAが、前駆マイクロRNAである、請求項12〜31のいずれか1項に記載の方法。

請求項39

マイクロRNAまたは1つまたは複数のマイクロRNAが、成熟マイクロRNAである、請求項12〜31のいずれか1項に記載の方法。

技術分野

0001

関連出願の相互参照
本出願は、それぞれその全体が参照により本明細書に組み込まれる2011年10月11日付けで出願された米国特許仮出願第61/545,968号、および2012年2月21日付けで出願された米国特許仮出願第61/601,205号の優先権を主張する。

背景技術

0002

炎症は、多数の神経変性障害(例えば筋萎縮性側索硬化症ALS)および多発性硬化症)との関連が示されてきた。例えば炎症性反応の増加は、ヒトALS患者および動物のALSモデルの両方で観察されている(McGreerら、Muscle Nerve 26:459〜470、2002;Beersら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.105:15558〜15563、2008;Banerjeeら、PLoS ONE 3:e2740、2008;Chiuら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A. 105:17913〜17918、2008;Chiuら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.106:20960〜20965、2009;Beersら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.103:16021〜16026、2006;Henkelら、Ann. Neurol.55:221〜235、2004;Meissnerら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.107:13046〜13050、2010)。マウス家族性ALSモデルでは、中枢神経系でミクログリア星状細胞の両方が活性化されていること(Alexianuら、Neurology 57:1282〜1289、2001;Hallら、Glia 23:249〜256、1998)、およびマウスのALSモデルでは、神経変性疾患が進行する間にナチュラルキラー細胞および末梢細胞脊髄浸潤すること(Chiuら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.105:17913〜17918、2008)が報告されている。

0003

末梢神経系において、末梢性運動神経軸索変性は、ALS患者および動物のALSモデルにおける初期の有意な病理学的特徴であり、それに先立ちマクロファージ動員および活性化が起こる(Chiuら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.106:20960〜20965、2009)。マウスにおける特異的な単球サブセット(Ly6CHi)は、マウス多発性硬化症モデルにおける組織の損傷および疾患の病因関与し(Kingら、Blood 113:3190〜3197、2009)、これらの単球は、CCL2により炎症組織に動員される(Kimら、Immunity 34:769〜780、2011;Gettsら、J.Exp.Med.205:2319〜2337、2008)。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は、特異的なマイクロRNAおよび炎症性マーカー遺伝子が、神経変性疾患を有する対象からの髄液CSF)中ならびにCD14+CD16−中およびCD14+CD16+単球中で、健康な対象からのCSF中ならびにCD14+CD16−中およびCD14+CD16+単球中でのこれらのマイクロRNAおよびこれらの炎症性マーカー遺伝子の発現レベルと比較して、増加または減少しているという発見に少なくとも部分的に基づく。表1〜21に、神経変性疾患を有する対象におけるCSF中、ならびに/またはCD14+CD16−中および/もしくはCD14+CD16+単球中で増加または減少すると同定された特異的なマイクロRNAおよび炎症性マーカー遺伝子を列挙する。表20および21に、本明細書で説明される炎症性マーカーを列挙する。

課題を解決するための手段

0005

本明細書において、対象における神経変性障害(例えば筋萎縮性側索硬化症または多発性硬化症)の診断方法であって、対象からの単球(例えばCD14+CD16−およびCD14+CD16+単球)中またはCSF中の表1〜21のいずれか1つまたは複数に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを決定すること、および1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベル(例えば、閾値レベル、あるいは健康な対象からのCSF中またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中に存在するレベル)と比較することを含む、診断方法が提供される。これらの方法において、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの参照レベルに対する増加または減少が、神経変性障害を対象が有することの指標である。

0006

また、神経変性障害(例えば筋萎縮性側索硬化症または多発性硬化症)を発症させるリスクがある対象の識別方法であって、対象からの単球(例えばCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)またはCSF中の、表1〜21のいずれか1つまたは複数に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを決定すること、および1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベル(例えば、閾値レベル、あるいは健康な対象からのCSF中またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中に存在するレベル)と比較することを含む、識別方法も提供される。これらの方法において、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの参照レベルと比した増加または減少が、(例えば、参照レベルと比較して1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの増加または減少を示さない人と比べて)神経変性障害を発症させる高いまたは低いリスクを対象が有することの指標である。

0007

また、神経変性障害(例えば筋萎縮性側索硬化症または多発性硬化症)を有する対象における疾患の進行速度の予測方法であって、対象からの単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中またはCSF中の、表1〜21のいずれか1つまたは複数に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを決定すること、および1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベル(例えば、閾値レベル、あるいは健康な対象からのCSF中またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中に存在するレベル)と比較することを含む、予測方法も提供される。これらの方法において、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの参照レベルに対する増加または減少が、(例えば、参照レベルと比較して1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの増加または減少を示さない人と比べて)速いまたは遅い疾患の進行速度を対象が有するであろうと予想されることの指標である。

0008

また、神経変性障害(例えば筋萎縮性側索硬化症または多発性硬化症)を治療するための対象の選択方法であって、対象からの単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中またはCSF中の、表1〜21のいずれか1つまたは複数に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを決定すること;1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベル(例えば、閾値レベル、あるいは健康な対象からのCSF中またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中に存在するレベル)と比較すること;および神経変性障害を治療するために、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルが参照レベルと比べて増加または減少している対象を選択することを含む、選択方法も提供される。

0009

また、対象における神経変性障害(例えば筋萎縮性側索硬化症または多発性硬化症)の治療の有効性決定方法であって、第1の時点で、対象からの単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球))中またはCSF中の、表1〜21のいずれか1つまたは複数に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを決定すること;少なくとも1回の治療用量投与した後の第2の時点で、対象からの単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中またはCSF中の1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを決定すること;および第1の時点における1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、第2の時点における1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルと比較することを含む、決定方法も提供される。これらの方法において、第2の時点における健康な対象のレベルへの回復または接近(例えば、第2の時点における1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルが、本明細書において説明される第1の時点におけるレベルと比較して減少または増加すること)が、治療が対象において有効であったこと(例えば、治療が、同じ神経変性障害を有し同じ治療を受けた対象と比べて有効であったが、第2の時点で健康な対象のレベルへの回復または接近(例えば、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルが、本明細書において説明される参照値と比較して増加または減少すること)を示さないか、あるいは本明細書において説明される参照値と比較して、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの顕著な増加または減少を示さないこと)の指標である。

0010

また、臨床試験に参加させるための対象の選択方法も提供される。これらの方法は、対象からの単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中またはCSF中の、表1〜21のいずれか1つまたは複数に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを決定すること;1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベル(例えば、閾値レベル、あるいは健康な対象からのCSF中またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中に存在するレベル)と比較すること;および1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルが参照レベルと比較して増加または減少している対象を、臨床試験に参加させるために選択することを含む。

0011

また、対象における神経変性障害(例えば筋萎縮性側索硬化症または多発性硬化症)の治療方法であって、対象に、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数のマイクロRNA、または表21に列挙した炎症性マーカーのいずれかの発現または活性を低下させる少なくとも1種の作用物質(例えば抑制性核酸、例えばアンタゴミア(antagomir))を投与することを含む、治療方法も提供される。また、対象における神経変性障害(例えば筋萎縮性側索硬化症または多発性硬化症)の治療方法であって、対象に、表2、4、6、8、10、13、15、17、または19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの発現または活性を高める少なくとも1種の作用物質(例えばセンスタンパク質をコードする)核酸を含む核酸)を投与することを含む、治療方法も提供される。

0012

また、対象における神経変性障害(例えばALS、例えば孤発性ALSもしくは家族性ALS、または多発性硬化症)の治療方法であって、神経変性障害(例えばALS、例えば孤発性ALSもしくは家族性ALS、または多発性硬化症)を有する対象に、hsa−miR−155中に存在する連続配列(例えばhsa−miR−155の前駆体または成熟型中に存在する連続配列)に相補的な配列を含む少なくとも1種の抑制性核酸(例えばsiRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、アンタゴミア、および/またはリボザイム)を投与することを含む、治療方法も提供される。

0013

また、対象における筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療に使用するための、連続配列に相補的な、例えば、hsa−miR−155、hsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、hsa−miR−15b、またはhsa−miR−19a中に存在する少なくとも5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25個のヌクレオチドの連続配列に相補的な配列を含む抑制性核酸も提供される。好ましくは上記配列は、hsa−miR−155中に存在する少なくとも7または8個のヌクレオチドの連続配列に相補的である。

0014

本明細書において、対象における筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断方法であって、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580からなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;および対象からのCD14+CD16−単球中の1つまたは複数のマイクロRNA(複数可)のレベルを、1つまたは複数のマイクロRNA(複数可)の参照レベルと比較することを含み、参照レベルと比較して、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが増加していること、および/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが減少していることが、ALSを対象が有することの指標である、方法が提供される。

0015

また、対象における筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加していることが、ALSを対象が有することの指標である、診断方法も提供される。

0016

また、対象における家族性筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27bのレベルと、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルとを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27bのレベルを、hsa−miR−27bの参照レベルと比較すること、さらに、対象のCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中のhsa−miR−27bのレベルが、hsa−miR−27bの参照レベルと比較して増加していること、さらに、対象のCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較して減少しているかまたは有意な変化がないことが、家族性ALSを対象が有することの指標である、診断方法も提供される。

0017

また、対象における孤発性筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pからなる群から選択される2つ以上のマイクロRNAのレベルを決定すること;および対象のCSF中の前記2つ以上のマイクロRNAのレベルを、前記2つ以上のマイクロRNAの参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中の前記2つ以上のマイクロRNAのレベルが参照レベルと比較して増加していることが、孤発性ALSを対象が有することの指標である、診断方法も提供される。

0018

また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症させるリスクがある対象の識別方法であって、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580からなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;および対象からのCD14+CD16−単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較することを含み、参照レベルと比較して、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが増加していること、および/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが減少していることが、ALSを発症させる高いリスクを対象が有することの指標である、識別方法も提供される。

0019

また、対象における筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症させるリスクがある対象の識別方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加していることが、ALSを発症させる高いリスクを対象が有することの指標である、識別方法も提供される。

0020

また、家族性筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症させるリスクがある対象の識別方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27bのレベルと、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルとを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27bのレベルを、hsa−miR−27bの参照レベルと比較すること、さらに、対象のCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中のhsa−miR−27bのレベルが、hsa−miR−27bの参照レベルと比較して増加していること、さらに、対象のCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較して減少しているかまたは有意な変化がないことが、家族性ALSを発症させる高いリスクを対象が有することの指標である、識別方法も提供される。

0021

また、孤発性筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症させるリスクがある対象の識別方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pからなる群から選択される2つ以上のマイクロRNAのレベルを決定すること;および対象のCSF中の前記2つ以上のマイクロRNAのレベルを、前記2つ以上のマイクロRNAの参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中の前記2つ以上のマイクロRNAのレベルが参照レベルと比較して増加していることが、孤発性ALSを発症させる高いリスクを対象が有することの指標である、識別方法も提供される。

0022

また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象における疾患の進行速度の予測方法であって、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580、hsa−miR−15b、およびhsa−miR19aからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;および対象からのCD14+CD16−単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較することを含み、参照レベルと比較して、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−15b、およびmiR−19aのうち1つまたは複数のレベルが増加していること、および/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが減少していることが、疾患の進行速度の増加を対象が有するであろうと予想されることの指標である、予測方法も提供される。

0023

また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象における疾患の進行速度の予測方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較することを含み、対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加していることが、疾患の進行速度の増加を対象が有するであろうと予想されることの指標である、予測方法も提供される。いくつかの実施形態において、疾患の進行速度の増加は、ALSの1つまたは複数の症状が発症する速度の増加、ALSの1つまたは複数の症状の悪化の増進、ALSの1つまたは複数の症状の頻度の増加、ALSの1つまたは複数の症状の持続時間の増加、または対象の寿命の減少である。

0024

また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための対象の選択方法であって、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;対象からのCD14+CD16−単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較すること;およびCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加している、および/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して減少している対象をALSを治療するために選択することを含む、選択方法も提供される。

0025

また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための対象の選択方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較すること;およびCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加している対象をALSを治療するために選択することを含む、選択方法も提供される。

0026

また、家族性筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための対象の選択方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27bのレベルと、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルとを決定すること;および対象のCSF中のhsa−miR−27bのレベルを、hsa−miR−27bの参照レベルと比較すること、さらに、対象のCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較すること;およびCSF中のhsa−miR−27bのレベルが、hsa−miR−27bの参照レベルと比較して増加しているおよびCSF中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較して減少しているかまたは有意な変化がない対象を家族性ALSを治療するために選択することを含む、選択方法も提供される。

0027

また、孤発性筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための対象の選択方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pからなる群から選択される2つ以上のマイクロRNAのレベルを決定すること;対象のCSF中の前記2つ以上のマイクロRNAのレベルを、前記2つ以上のマイクロRNAの参照レベルと比較すること;およびCSF中の2つ以上のマイクロRNAのレベルが参照レベルと比較して増加している対象を孤発性ALSを治療するために選択することを含む、選択方法も提供される。

0028

本明細書において説明される方法のいくつかの実施形態において、選択された対象はさらに、ALS治療が施される。

0029

また、臨床試験に参加させるための対象の選択方法であって、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;対象からのCD14+CD16−単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較すること;およびCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して増加している、および/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが参照レベルと比較して減少している対象を、臨床試験に参加させるために選択することを含む、選択方法も提供される。

0030

また、臨床試験に参加させるための対象の選択方法であって、対象の髄液(CSF)中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;対象のCSF中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較すること;およびCSF中の1つまたは複数のマイクロRNAのレベルが参照レベルと比較して増加している対象を、臨床試験に参加させるために選択することを含む、選択方法も提供される。

0031

また、対象における筋萎縮性側索硬化症治療の有効性の決定方法であって、第1の時点で、対象からのCD14+CD16−単球中のhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、hsa−miR−580、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aからなる群から選択される1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;少なくとも1回の治療用量を投与した後の第2の時点で、対象からのCD14+/CD16−単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを決定すること;および第1の時点における前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、第2の時点における前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルと比較することを含み、第1の時点におけるレベル(複数可)と比較して、第2の時点におけるhsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのうち1つまたは複数のレベルが減少していること、および/またはhsa−miR−518f、hsa−miR−206、hsa−miR−204、hsa−miR−137、hsa−miR−453、hsa−miR−146a、hsa−miR−603、hsa−miR−1297、hsa−miR−192、hsa−miR−526a、hsa−miR−615−5p、hsa−miR−655、hsa−miR−450b−5p、hsa−miR−548b−3p、hsa−miR−584、hsa−miR−548f、hsa−miR−300、hsa−miR−302c、hsa−miR−328、hsa−miR−421、およびhsa−miR−580のうち1つまたは複数のレベルが増加していることが、対象において治療が有効であったことの指標である、決定方法も提供される。

0032

また、対象における筋萎縮性側索硬化症治療(ALS)の有効性の決定方法であって、第1の時点で、対象の髄液中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;少なくとも1回の治療用量を投与した後の第2の時点で、対象のCSF中のhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを決定すること;および第1の時点におけるhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルを、第2の時点におけるhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルと比較することを含み、第1の時点におけるレベル(複数可)と比較して、第2の時点におけるhsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数のレベルが減少していることが、対象において治療が有効であったことの指標である、決定方法も提供される。

0033

本明細書において説明される方法のいずれかのいくつかの実施形態において、参照レベルは、閾値レベルである。いくつかの実施形態において、参照レベルは、対照の対象からのCD14+CD16−単球(例えば末梢血または血液由来単球)中で見出されるレベルである。いくつかの実施形態において、参照レベルは、対照の対象のCSF中で見出されるレベルである。

0034

本明細書において説明される方法のいくつかの実施形態はさらに、対象からCD14+CD16−単球を含む生体サンプル(例えば、血液、血漿血清、または髄液を含むサンプル)を得ることを含む。いくつかの実施形態において、本方法は、生体サンプルからCD14+CD16−単球を精製することをさらに含む。

0035

本明細書において説明される方法のいくつかの実施形態はさらに、対象からCSFを含むサンプルを得ることを含む。

0036

本明細書において説明される方法のいずれかのいくつかの実施形態において、マイクロRNAまたは1つまたは複数のマイクロRNAは、前駆マイクロRNAである。本明細書において説明される方法のいずれかのいくつかの実施形態において、マイクロRNAまたは1つまたは複数のマイクロRNAは、成熟マイクロRNAである。

0037

また、対象における筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療方法であって、ALSを有する対象に、hsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−155、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150 hsa−miR−328、has−miR−19a、hsa−miR−15b、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのいずれか1つ中に存在する連続配列(例えば、少なくとも5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25個のヌクレオチド、好ましくは少なくとも7または8個のヌクレオチドの連続配列)に相補的な配列を含む少なくとも1つのアンタゴミアを投与することを含む、方法も提供される。

0038

また、対象における筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療方法であって、ALSを有する対象に、hsa−miR−155中に存在する連続配列に相補的な配列を含む少なくとも1種の抑制性核酸を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態において、少なくとも1種の抑制性核酸は、アンタゴミアである(例えば、配列番号262の配列を含む、または有するアンタゴミアである)。いくつかの実施形態において、少なくとも1種の抑制性核酸は、アンチセンスオリゴヌクレオチドである。いくつかの実施形態において、少なくとも1種の抑制性核酸は、リボザイムである。いくつかの実施形態において、少なくとも1種の抑制性抑制性核酸は、対象の髄液に注射される(例えば頭蓋内注射または髄腔内注射)。いくつかの実施形態において、少なくとも1種の抑制性核酸は、1種または複数のカチオン性ポリマーおよび/またはカチオン脂質複合体を形成する。いくつかの実施形態において、抑制性核酸は、レンチウイルスベクターを用いて送達される。

0039

また、対象の筋萎縮性側索硬化症を治療するための医薬品製造において、hsa−miR−155、hsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのいずれか1つ中に存在する連続配列に相補的な配列を含む少なくとも1つのアンタゴミアを使用する方法も提供される。また、本明細書において、対象の筋萎縮性側索硬化症を治療するのに使用するための、hsa−miR−155、hsa−miR−19b、hsa−miR−106b、hsa−miR−30b、hsa−miR−21、hsa−miR−142−5p、hsa−miR−27a、hsa−miR−16、hsa−miR−374a、hsa−miR−374b、hsa−miR−101、hsa−miR−340、hsa−miR−30e、hsa−miR−29c、hsa−miR−29a、hsa−miR−223、hsa−miR−26a、hsa−miR−26b、hsa−miR−24、hsa−miR−181a、hsa−miR−103、hsa−miR−532−3p、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、hsa−miR−15b、およびhsa−miR−19aのいずれか1つ中に存在する連続配列に相補的な配列を含むアンタゴミアも提供される。

0040

また、対象の筋萎縮性側索硬化症を治療するための医薬品製造において、hsa−miR−155中に存在する連続配列に相補的な配列を含む少なくとも1種の抑制性核酸(例えばアンタゴミア)を使用する方法も提供される。また、本明細書において、対象の筋萎縮性側索硬化症を治療するのに使用するための、hsa−miR−155中に存在する連続配列に相補的な配列を含む抑制性核酸(例えばアンタゴミア)も提供される。

0041

「RNA」は、本明細書で用いられる場合、少なくとも1つまたは複数のリボヌクレオチド残基を含む分子を指す。「リボヌクレオチド」とは、ベータ−D−リボフラノース部分の2’位にヒドロキシル基を有するヌクレオチドである。RNAという用語は、本明細書で用いられる場合、二本鎖RNA一本鎖RNA、単離されたRNA、例えば一部精製したRNA、実質的に純粋なRNA、合成RNA、組換えによって生産されたRNAを含み、加えて1つまたは複数のヌクレオチドの付加、欠失置換、および/または変更により天然に存在するRNAとは異なる変性RNAも含む。またRNA分子のヌクレオチドは、標準的ではないヌクレオチド、例えば天然に存在しないヌクレオチド、または化学合成されたヌクレオチド、またはデオキシヌクレオチドを含んでいてもよい。

0042

「成熟マイクロRNA」(成熟miRNA)は、典型的には、遺伝子発現を調節する、約21〜23個のヌクレオチドの長さの一本鎖RNA分子を指す。miRNAは、そのDNAからmiRNAが転写される遺伝子によってコードされているが、miRNAはタンパク質に翻訳されない;その代わりに一次転写物(pri−miRNA)はそれぞれ短いステムループ構造(前駆マイクロRNA)にプロセシングされ、その後、機能的な成熟miRNAへのさらなるプロセシングを受ける。成熟miRNA分子は、部分的に1つまたは複数のメッセンジャーRNAmRNA)分子に相補的であり、それらの主要な機能は、遺伝子発現を下方調節することである。本明細書全体で用いられているように、用語「マイクロRNA」または「miRNA」は、成熟マイクロRNAおよび前駆マイクロRNAの両方を含む。

0043

用語「炎症性マーカー」は、本明細書で用いられる場合、表20および21に列挙したタンパク質またはmRNAのいずれかを指す。表20および21に列挙したタンパク質およびmRNAは、炎症における役割との関連が示されている。炎症性マーカーのレベルまたは活性を検出する方法が当技術分野で公知である。本明細書では、追加の炎症性マーカーのレベルまたは活性を検出する方法が説明される。

0044

用語「参照レベル」は、表1〜19に列挙したマイクロRNAのうち1種、または表20および21に列挙した炎症性マーカーのうち1種の対照レベルを意味する。参照レベルは、特異的なマイクロRNAまたは炎症性マーカーの閾値レベルを示す可能性がある。また参照レベルは、健康な対象(例えば、2つ以上の神経変性障害の症状を示していない対象、神経変性障害と診断されていない対象、および/または神経変性疾患の家族歴がない対象)からの髄液中または単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球))中に存在する特定のマイクロRNAまたは炎症性マーカーのレベルであってもよい。

0045

用語「増加」は、参照レベルまたは同じ対象でそれより前もしくは後の時点で測定されたレベルと比較して、観察可能な、検出可能な、または有意なレベルの増加を意味する。

0046

用語「減少」は、参照レベルまたは同じ対象でそれより前もしくは後の時点で測定されたレベルと比較して、観察可能な、検出可能な、または有意なレベルの減少を意味する。

0047

用語「神経変性障害」は、ニューロンの機能および構造の進行性喪失、ならびにニューロンの死を特徴とする神経障害を意味する。神経変性障害の非限定的な例としては、パーキンソン病(PD)、アルツハイマー病(AD)、ハンチントン病(HD)、脳卒中、脳腫瘍心臓虚血加齢性黄斑変性症(AMD)、網膜色素変性症(RP)、筋萎縮性側索硬化症(ALS、例えば家族性ALSおよび孤発性ALS)、および多発性硬化症(MS)が挙げられる。本明細書では、神経変性障害の診断方法が説明される。追加の神経変性障害の診断方法は、当技術分野で公知である。

0048

用語「抑制性RNA」は、標的核酸のレベルまたは活性(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球中の活性)の減少を仲介する標的核酸(例えば、標的マイクロRNAまたは標的炎症性マーカー、例えば、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、もしくは18に列挙したマイクロRNAのいずれか、または表21に列挙した炎症性マーカーのいずれか)に相補的な配列を含む核酸分子を意味する。抑制性RNAの非限定的な例としては、干渉RNA、shRNA、siRNA、リボザイム、アンタゴミア、およびアンチセンスオリゴヌクレオチドが挙げられる。本明細書では、抑制性RNAの作製方法が説明される。追加の抑制性RNAの作製方法は、当技術分野で公知である。

0049

「干渉RNA」は、本明細書で用いられる場合、直接的または間接的(すなわち変換の際に)のいずれかによって、RNA干渉を仲介することにより遺伝子発現を阻害または下方調節することができるあらゆる二本鎖または一本鎖RNA配列を指す。干渉RNAとしては、これらに限定されないが、低分子干渉RNA(「siRNA」)および低分子ヘアピンRNA(「shRNA」)が挙げられる。「RNA干渉」は、配列親和性(sequence-compatible)メッセンジャーRNA転写物の選択的な分解を指す。

0050

「shRNA」(低分子ヘアピンRNA)は、本明細書で用いられる場合、アンチセンス領域ループ部分、およびセンス領域を含むRNA分子を指し、この場合のセンス領域は、アンチセンス領域と塩基対を形成して二重のステムを形成する相補的ヌクレオチドを有する。転写後プロセシングがなされた後、低分子ヘアピンRNAは、RNアーゼIIIファミリーメンバーである酵素ダイサーが仲介する切断現象によって低分子干渉RNAに変換される。

0051

「低分子干渉RNA」または「siRNA」は、本明細書で用いられる場合、RNA干渉を配列特異的な方式で仲介することにより遺伝子発現を阻害または下方調節することができるあらゆる小さいRNA分子を指す。この小さいRNAの長さは、例えば約18〜21個のヌクレオチドであってもよい。

0052

「アンタゴミア」は、本明細書で用いられる場合、特異的なマイクロRNA標的への相補性を有する小さい合成RNAを指し、任意選択で、切断を阻害するような切断部位における誤対合または1つまたは複数の塩基修飾のいずれかを有していてもよい。

0053

成句「転写後プロセシング」は、本明細書で用いられる場合、転写後に起こるmRNAプロセシングを指し、このようなプロセシングは、例えば酵素ダイサーおよび/またはドローシャによって仲介される。

0054

成句「疾患を発症させるリスク」は、対照の対象または集団(例えば健康な対象または集団)と比較して対象が将来的に神経変性障害を発症させる相対的な確率を意味する。本明細書において、対象が将来的に神経変性疾患を発症させるリスクの決定方法であって、表1〜19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または表20〜21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを決定することを含む、方法が提供される。

0055

成句「疾患の進行速度」は、対象における神経変性障害の症状の発症率、対象における神経変性障害の症状が強度を増す(悪化する)速度、対象における1つまたは複数の神経変性障害の症状の頻度、対象における1つまたは複数の神経変性障害の症状の持続時間、または対象の寿命のうち1つまたは複数を意味する。例えば、疾患の進行速度の増加は、対象における神経変性障害の症状の発症率の増加、対象における1つまたは複数の神経変性障害の症状の頻度の増加、対象における1つまたは複数の神経変性障害の症状の持続時間の増加、または対象の寿命の減少のうち1つまたは複数を含んでいてもよい。本明細書では、神経変性障害を有する対象における疾患の進行速度の予測方法が説明される。

0056

用語「精製する」は、物質をその天然の環境から部分的に単離することを意味する(例えば不純にする生体分子または細胞の部分的な除去)。例えば単球(例えばCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球)は、末梢血液サンプル中に存在する他の細胞型から(例えば蛍光補助セルソーティングを用いて)精製することができる。

0057

用語「治療する」は、症状の数を減少させること、あるいは対象における疾患(例えば神経変性疾患)の1つまたは複数の症状の重症度、持続時間、または頻度を減少させることを含む。また治療するという用語は、対象において神経変性障害を発症させるリスクを減少させること、対象において神経変性障害の症状の発症を遅らせること、または神経変性障害を有する対象の寿命を長くすることも含む可能性がある。

0058

用語「カチオン性ポリマー」は、核酸をナノ粒子縮合させることができる生理学的なpH(例えばおよそpH6.5〜8.0)で正電荷を有する高分子材料を意味する。カチオン性ポリマーの非限定的な例としては、ポリ−L−リシンおよびポリ(エチレンイミン)が挙げられる。カチオン性ポリマーの追加の例は、当技術分野で公知である。

0059

用語「カチオン脂質」は、核酸との複合体を形成することができる生理学的なpH(例えばおよそpH6.5〜8.0)で少なくとも1つの正電荷を有する脂質を意味する。カチオン脂質の非限定的な例としては、1,2−ジオレオイル−3−トリメチルアンモニウムプロポン(propone)(DOAP)、N−メチル−4−(ジオレイルメチルピリジニウム、および3β−[N−(N’,N’−ジメチルアミノエタン)−カルバモイルコレステロールが挙げられる。カチオン脂質の追加の例は、当技術分野で公知であり、市販されている(例えば、Lipofectamine(商標)2000;Life Technologies Corporation、Carlsbad、CA)。

0060

他の定義はこの開示全体にわたり文章中に記載される。特に他の定義がない限り、本明細書において用いられる全ての専門用語や科学用語は、本発明が属する分野の当業者により一般的に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書では、本発明で使用する方法および材料が説明されるが、当技術分野で公知の他の適切な方法および材料も使用することができる。材料、方法、および例は単なる説明のためであり、限定を目的としない。本明細書で述べられた全ての公報、特許出願、特許、配列、データベースエントリー、および他の参考文献は、それら全体が参照により開示に組み込まれる。矛盾が生じる場合、定義を含めて本明細書に従うものとする。

0061

本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および図から、さらに特許請求の範囲から明らかであろうと予想される。

図面の簡単な説明

0062

症状を示す前(60日目)の時点(前症状)、症状の発症時(発症時)、および疾患末期(末期)における、非トランスジェニック同腹子からのCD39+ミクログリアにおけるマイクロRNA発現と比較した、SODG93AマウスのCD39+ミクログリアにおける有意に調節異常のマイクロRNAのボルケーノプロットである。x軸は、発現の変化(ddCT値に基づくlog2倍率変化)を表し、y軸は、その変化の統計的有意性対数オッズで示す。
全ての疾患段階にわたる非トランスジェニック同腹子からのCD39+ミクログリアにおけるマイクロRNAの発現と比較した、SODG93AマウスのCD39+ミクログリアにおける有意に調節異常のマイクロRNAのベン図である。数値は、各疾患段階における有意に調節異常のマイクロRNAを表す。
非トランスジェニック同腹子からのCD39+ミクログリアにおけるマイクロRNAの発現と比較した、SODG93AマウスのCD39+ミクログリアにおける有意に調節異常のマイクロRNAの要約である。これらのデータをシングルプレクスTaqManPCRで検証した。
症状を示す前(60日目)の時点(前症状)、症状の発症時(発症時)、および疾患の末期(末期)における、非トランスジェニック同腹子からのLy6CHi単球中のマイクロRNAの発現と比較した、SODG93AマウスのLy6CHi単球における有意に調節異常のマイクロRNAのボルケーノプロットである。x軸は、発現の変化(ddCT値に基づくlog2倍率変化)を表し、y軸は、その変化の統計的有意性を対数オッズで示す。
全ての疾患段階にわたる(症状を示す前、症状の発症、および疾患の末期)、非トランスジェニック同腹子からのLy6CHi単球中のマイクロRNAの発現と比較した、SODG93AマウスのLy6CHi単球における有意に調節異常のマイクロRNAのベン図である。数値は、各疾患段階における有意に調節異常のマイクロRNAを表す。
非トランスジェニック同腹子からのLy6CHi単球中のマイクロRNAの発現と比較した、SODG93AマウスのLy6CHi単球における有意に調節異常のマイクロRNAの要約である。これらのデータをシングルプレックスTaqMan PCRで検証した。
症状を示す前(60日目)の時点、症状の発症時(発症時)、および疾患の末期(末期)における、非トランスジェニック同腹子からのLy6CLow単球中のマイクロRNAの発現と比較した、SODG93AマウスのLy6CLow単球における有意に調節異常のマイクロRNAのボルケーノプロットである。x軸は、発現の変化(ddCT値に基づくlog2倍率変化)を表し、y軸は、その変化の統計的有意性を対数オッズで示す。
全ての疾患段階にわたる、非トランスジェニック同腹子からのLy6CLow単球中のマイクロRNAの発現と比較した、SODG93AマウスのLy6CLow単球における有意に調節異常のマイクロRNAのベン図である。数値は、各疾患段階における有意に調節異常のマイクロRNAを表す。
非トランスジェニック同腹子からのLy6CLow単球中のマイクロRNAの発現と比較した、SODG93AマウスのLy6CLow単球における有意に調節異常のマイクロRNAの要約である。これらのデータをシングルプレックスTaqMan PCRで検証した。
SOD1マウスにおける全ての疾患段階にわたる(非トランスジェニック同腹子対照と比較した)Ly6CHi単球における32種の調節異常のマイクロRNAのIngenuityパスウェイアナリシスの結果を示すグラフおよび表である。このグラフは、骨疾患筋疾患、および筋障害性疾患で観察されたパターンを示す。
健康な対照(8人)からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNAの発現と比較した、孤発性ALS(8人)および再発寛解型多発性硬化症(8人)における664種のマイクロRNAに関する血液由来CD14+CD16−単球のnCounter発現プロファイリングを示すヒートマップである。ヒートマップは、ダネットの事後検定(P<0.01)を用いた分散分析ANOVA)の結果を示す。ALS対象からのCD14+CD16−単球中で(健康な対照からのCD14+CD16−単球中のこれらのマイクロRNAの発現と比較して)上方調節または下方調節されたマイクロRNAが示される。ヒートマップの各列は、個々の遺伝子を表し、各行は個体を表す。
孤発性ALS(8人)および再発寛解型多発性硬化症(8人)における664種のマイクロRNAに関する、健康な対照からのCD14+CD16−単球(8人)におけるこれらのマイクロRNAの発現と比較した血液由来CD14+CD16−単球のnCounter発現プロファイリングを示すヒートマップである。ヒートマップは、ダネットの事後検定(P<0.01)を用いたANOVAの結果を示す。MS対象からのCD14+CD16−単球中で(健康な対照からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNAの発現と比較して)上方調節または下方調節されたマイクロRNAが示される。ヒートマップの各列は、個々の遺伝子を表し、各行は個体を表す。
健康な対照からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNAの発現と比較した、ALSおよびMS対象からのCD14+CD16−単球における独特な、または類似の調節異常の(上方調節または下方調節された)マイクロRNAのベン図である。
健康な対照からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNAの発現と比較した、ALS対象からのCD14+CD16−単球における有意に調節異常のマイクロRNAを示すボルケーノプロットである。
健康な対照からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNAの発現と比較した、MS対象からのCD14+CD16−単球における有意に調節異常のマイクロRNAを示すボルケーノプロットである。
健康な対照からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNAの発現と比較した、ALSおよびMS対象からのCD14+CD16−単球における有意に調節異常のマイクロRNAの要約である。バーは、健康な対照からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNAの発現と比較した、ALSおよびMS対象からのCD14+CD16−単球中の調節異常のマイクロRNAの相対的な発現を示す。
健康な対象(8人)およびALSを有する対象(対象11人)からのCD14+CD16−単球中の6種の異なるマイクロRNAの発現を示す一連の6つのグラフである(リアルタイムPCRによって決定された)。両側マンホイットニーt検定を用いて、P値を計算した(*、P<0.05;**、P<0.01;***、P<0.001)。
8人の異なるALS患者の臨床的スコア付け努力性肺活量FVCスコアおよび機能評価尺度(FRS))を示す2つのグラフである。図10Cに、これらの8人の患者からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNA発現と、健康な対照およびMS対象からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNA発現との比較を示す。
図10Aおよび10Cで説明されている8人の異なるALS患者のリストである。
孤発性ALS対象(8人)、健康な対象、およびMSを有する対象からのCD14+CD16−単球における20種の上方調節されたマイクロRNAの発現を示す20のグラフである(リアルタイムPCRを用いて決定された)。両側マン−ホイットニーt検定を用いて、P値を計算した。
健康な対照(n=8)、およびMSを有する対象(n=8)と比較した、孤発性ALSの対象(n=11)からのCD14+CD16−単球における4種の上方調節されたマイクロRNAの発現のリアルタイムPCR分析を示す4つのグラフである。示されたデータは、一元配置ANOVAとダネットの多重比較検定を用いて作製された(***、p<0.001)。
8人の異なるALS患者の臨床的なスコア付け(努力性肺活量(FVC)スコアおよび機能評価尺度(FRS))を示す2つのグラフである。図10Cに、これらの8人の患者からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNA発現と、健康な対照およびMS対象からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNA発現との比較を示す。
図12Aおよび12Cで説明されている8人の異なるALS患者のリストである。
健康な対象、および再発寛解型MS(MS−RR)を有する対象と比較した、孤発性ALS対象からのCD14+CD16−単球における20種の下方調節されたマイクロRNAの発現を示す20のグラフである(リアルタイムPCRを用いて決定された)。両側マン−ホイットニーt検定を用いて、P値を計算した(*、P<0.05;**、P<0.01;***、P<0.001)。
健康な対象、対象(各群で8人)と比較した、孤発性ALSおよびMS−RRからのCD14+CD16−単球における8種の上方調節されたマイクロRNAの発現を示す8つのグラフである(リアルタイムPCRを用いて決定された)。示されたデータは、一元配置ANOVAとダネットの多重比較検定を用いて作製された(**、P<0.01;***、p<0.001)。
健康な対象およびALSを有する対象(8人)と比較した、MS−RR対象からのCD14+CD16−単球における5種の上方調節されたマイクロRNAの発現を示す5つの異なるグラフである(リアルタイムPCRを用いて決定された)。両側マン−ホイットニーt検定を用いて、P値を計算した(*、P<0.05;**、P<0.01;***、P<0.001)。
健康な対象、および孤発性ALSを有する対象と比較した、MS−RR対象からのCD14+CD16−単球における5種の下方調節されたマイクロRNAの発現を示す5つのグラフである(リアルタイムPCRによって決定した)。両側マン−ホイットニーt検定を用いて、P値を計算した(*、P<0.05)。
健康な対象、家族性ALSを有する対象(n=5)、および孤発性ALSを有する対象(n=10)からの髄液(CSF)において6種の上方調節されたマイクロRNAの発現を示す6つのグラフである。データは、ANOVAをボンフェローニの多重比較検定と共に用いて解析された。*、p<0.05;**、p<0.01;および***、p<0.001。
健康な対照(n=10)からのCD14+CD16−単球におけるこれらの炎症性マーカー遺伝子のレベルと比較した、ALS対象(n=8)およびMS対象(n=11)からのCD14+CD16−単球における179種の炎症関連遺伝子(「炎症性マーカー遺伝子」)のnCounter発現プロファイルを示すヒートマップである。データ解析は、ANOVAとダネットの事後検定とを共に用いて行われた(p<0.01)。ヒートマップの各列は、個々の遺伝子を表し、各行は、個々の対象を表す。
健康な対照からのCD14+CD16−単球における炎症性マーカー遺伝子のレベルと比較した、ALS対象(左のグラフ)およびMS対象(右のグラフ)からのCD14+CD16−単球における有意に調節異常の炎症性マーカー遺伝子を示す2つのボルケーノプロットである。
健康な対照からのCD14+CD16−単球における炎症性マーカー遺伝子のレベルと比較した、ALSおよびMS対象からのCD14+CD16−単球における有意に調節異常の炎症性マーカー遺伝子の要約である。バーは、ALSおよびMS対象からのCD14+CD16−単球における調節異常の炎症性マーカー遺伝子の、健康な対照からのCD14+CD16−単球におけるこれらの遺伝子の発現と比較した相対的な発現を示す。
健康な対照(n=8)およびALS対象(n=11)からのCD14+CD16+単球における8人の異なるマイクロRNAの発現を示す8つのグラフである(リアルタイムPCRを用いて決定された)。データは、両側マン−ホイットニーt検定を用いて解析された(*、P<0.05)。
ALS対象(n=8)およびMS対象(n=8)からのCD14+CD16+単球におけるマイクロRNAの、健康な対照(n=8)からのCD14+CD16+単球におけるこれらのマイクロRNAの発現と比較したnCounter発現プロファイルを示すヒートマップである。データ解析は、ANOVAとダネットの事後検定とを共に用いて行われた(p<0.01)。ヒートマップの各列は、個々の遺伝子を表し、各行は、個々の対象を表す。健康な対象からのCD14+CD16+単球と比較して、ALS対象からのCD14+CD16+単球において上方調節または下方調節されたマイクロRNAが示される。
健康な対照(n=8)からのCD14+CD16+単球中のマイクロRNAの発現と比較した、ALS対象(n=8)およびMS対象(n=8)からのCD14+CD16+単球におけるマイクロRNAのnCounter発現プロファイルを示すヒートマップである。データ解析は、ANOVAとダネットの事後検定とを共に用いて行われた(p<0.01)。ヒートマップの各列は、個々の遺伝子を表し、各行は、個々の対象を表す。健康な対象からのCD14+CD16+単球におけるマイクロRNAの発現と比較して、MS対象からのCD14+CD16+単球において上方調節または下方調節されたマイクロRNAが示される。
健康な対照からのCD14+CD16+単球マイクロRNAの発現と比較した、ALSおよびMS対象のCD14+CD16+単球における有意に調節異常のマイクロRNAの要約である。バーは、健康な対照のCD14+CD16+単球中のマイクロRNAの発現と比較した、ALSおよびMS対象からのCD14+CD16+単球における調節異常のマイクロRNAの相対的な発現を示す。
症状を示す前(60日目)、発症時(体重減少で定義される)、および疾患の末期における、非トランスジェニック(Tg)同腹子の同じ細胞と比較した、SOD1G93AマウスからのLy6CHi脾臓由来単球サブセットにおける179種の炎症性マーカー遺伝子のnCounter発現プロファイルである。転写レベルが少なくとも2倍変化した遺伝子を示すダネットの事後検定の結果と共にANOVAのヒートマップを示す(P<0.01)。ヒートマップの各列は、個々の遺伝子を表し、各行は、個々の群を生物学的な3つの組で示す(各時点につき、マウス4〜5匹を含むプールの群ごとにn=3のアレイを用いた)。各疾患段階における非トランスジェニックの重複をまとめて、遺伝子を階層的にクラスタリングした。遺伝子発現レベルを6種のハウスキーピング遺伝子(CLTC、GAPDH、GUSB、HPRT1、PGK1、およびTUBB5)の相乗平均に対して正規化した。
図21A−1の続き
症状を示す前(60日目)、発症時(体重減少で定義される)、および疾患の末期における、非トランスジェニック(Tg)同腹子の同じ細胞と比較してSOD1G93AマウスからのLy6CHi脾臓由来単球サブセットで有意に下方調節された炎症性マーカー遺伝子を示すnCounter発現プロファイルのデータである。
SOD1G93Aマウスにおいて疾患発症の1カ月前にLy6CHi脾臓由来単球で活性化された主要な生物学的ネットワークのリストである。
SOD1G93Aマウスからの脊髄由来CD39+ミクログリア中で、非トランスジェニック同腹子からの同じ細胞と比較して上方調節された遺伝子のnCounter発現プロファイルのデータを示す。
SOD1G93Aマウスからの脊髄由来CD39+ミクログリア中で、非トランスジェニック同腹子からの同じ細胞と比較して下方調節された遺伝子のnCounter発現プロファイルのデータを示す。
図21E−1の続き。
疾患発症時の、SOD1マウスの脊髄からのCD39+ミクログリアにおいて活性化された主要な生物学的経路のリストである。
発症時のSOD1マウスの脊髄からのCD39+ミクログリア中で、同じSOD1マウスの脳から単離したCD39+ミクログリアと比較して有意に上方調節された遺伝子の比較解析である。
健康な対照(n=10)と比較した、孤発性ALS(n=11)およびMS(n=8)対象からのCD14+CD16−血液単球における184種の炎症関連遺伝子のnCounter発現プロファイルである。
健康な対照と比較した、孤発性ALSおよびMS対象における有意に調節異常の遺伝子の発現における倍数の差を示すグラフである。遺伝子発現レベルを、6種の内部基準のハウスキーピング遺伝子(CLTC、GAPDH、GUSB、PGK1、およびTUBB5)の相乗平均に対して正規化した。
孤発性ALS対象およびMS対象で同定された調節異常の遺伝子の主成分分析PCA)分析を遺伝子の空間分布と共に示すグラフである。
健康な対照(10人)と比較した、孤発性ALS(10人)および家族性SOD1ALS(4人)における511種の免疫関連遺伝子および184種の炎症関連遺伝子に関する、血液でソートしたCD14+CD16−単球のnCounter発現プロファイルである。プロファイル(ヒートマップ)は、有意に調節異常の遺伝子を示す教師なし階層的クラスタリングピアソン相関)である(ノンパラメトリッククラスカル−ワリス検定;有意性は、ベンジャミン−ホッホバーグ法によって決定した発見率(FDR)に基づく;選択されたFDRの限界:0.05;P<0.01)。ヒートマップの各列は、個々の遺伝子を表し、各行は個々の対象を表す。
健康な対照と比較した、孤発性ALCおよび家族性ALS対象からの血液でソートしたCD14+CD16−単球の有意に調節異常の遺伝子の倍数の差を示すグラフである。遺伝子発現レベルを、15種の内部基準のハウスキーピング遺伝子(ABCF1、ALAS1、EEF1G、G6PD、GAPDH、GUSB、HPRT1、OAZ1、POLR1B、POLR2A、PPIA、RPL19、DSHA、TBP、およびTUBB)の相乗平均に対して正規化した。
健康な対照と比較した、孤発性ALSおよび家族性ALS対象からの血液でソートしたCD14+CD16−単球において同定された調節異常の遺伝子のPCA分析を遺伝子の空間分布と共に示すグラフである。
健康な対照からの血液でソートしたCD14+CD16−単球と比較して、家族性および/または孤発性ALS対象からの血液でソートしたCD14+CD16−単球において最も有意に調節異常であった8種の遺伝子のリアルタイムPCRによる検証を示す一連の8つのグラフである。健康な対照に対する孤発性ALSおよび家族性ALSの相対的な発現は、比較Ct(2−ΔΔCt)法を用いて計算した。遺伝子発現レベルを、3種のハウスキーピング遺伝子(GAPDH、TUBB、およびGRB2)の相乗平均に対して正規化した。ポリメラーゼ連鎖反応を対象ごとに二連で行った。このグラフは、ALS対象における有意に調節異常の遺伝子の一元配置分散分析(ANOVA)およびダネットの多重比較検定を表す。
ALS対象からのCD14+CD16−血液単球において同定された有意に調節異常のmiRNAおよびmRNAを基準とした、ALS対象からのCD14+CD16−血液単球における上位10種のmiRNA−mRNAの相互作用を示すIngenuityターゲットフィルターアナリシスのグラフである。
ALS対象からのCD14+CD16−血液単球から集められたデータに行われたマイクロRNA−mRNAターゲットアナリシスの結果を示す表である(IPA;Ingenuity)。結果から、27種のmRNAを標的とする32種のmiRNAが示される。
図26−1の続き。
ALSの血液でソートしたCD14+CD16−単球におけるマイクロRNA−mRNAの相互作用を示すグラフである。このグラフは、ALS対象からの血液でソートしたCD14+CD16−単球において有意に調節異常のmiRNAおよび免疫関連遺伝子に関する結果を示す。27種のmRNAを標的化する合計32種のmiRNAが示される。
図27−1の続き。
41種の調節されない高度に発現されたmiRNA、およびSOD1マウスの脾臓由来Lys6CHi単球で観察された47種の調節異常の遺伝子(図28A)、および64種の調節されない高度に発現されたmiRNA、およびALS対象からのCD14+CD16−末梢血液単球で観察された59種の調節異常の遺伝子(図28B)において観察された推定のmiRNA−mRNA対と比較して、1000種の無作為の調節されないmiRNA−mRNA対間の可能性のある無作為の相互作用の分布を示す2つのグラフである(ターゲットスキャン(Targetscan)4.1)。
41種の調節されない高度に発現されたmiRNA、およびSOD1マウスの脾臓由来Lys6CHi単球で観察された47種の調節異常の遺伝子(図28A)、および64種の調節されない高度に発現されたmiRNA、およびALS対象からのCD14+CD16−末梢血液単球で観察された59種の調節異常の遺伝子(図28B)において観察された推定のmiRNA−mRNA対と比較して、1000種の無作為の調節されないmiRNA−mRNA対間の可能性のある無作為の相互作用の分布を示す2つのグラフである(ターゲットスキャン(Targetscan)4.1)。
ALS対象からの血液でソートしたCD14+CD16−単球で調節異常の上位20種の転写因子および標的遺伝子を示す表(GeneGoパスウェイアナリシスを用いて決定された)、およびALS対象の血液でソートしたCD14+CD16−単球における特異性タンパク質−1(SP1)転写因子およびその標的遺伝子を示すグラフである。
図29−1の続き。
SOD1/miR−155−/−およびSOD1/miR−155+/−マウス両方のカプラン−マイヤー生存率分析のグラフである。SOD1/miR−155−/−対SOD1/miR−155+/−マウスの群間のマンテルコックスF検定による比較である(P<0.0001)。
疾患の神経系の発症(2の神経学重症度スコア)に関するイベント発生時間分析のグラフである。SOD1/miR−155+/−マウスと比較したところ、SOD1/miR−155−/−マウスでの疾患発症は有意に遅かった(P<0.0001)。
SOD1/miR−155−/−およびSOD1/miR−155+/−マウスのロータロッド性能を日齢関数として示したグラフである。**P<0.01;***P<0.001;要因ANOVAおよびフィッシャーLSD事後検定によってなされた。
SOD1/miR−155−/−およびSOD1/miR−155+/−マウスの体重の減少のグラフである。統計的分析は、両側ANOVA、ボンフェローニの事後検定を用いて行われた。***P<0.001。
SOD1/miR−155−/−およびSOD1/miR−155+/−マウスに関する疾患初期の持続時間(発症から体重が5%減少するまで)(左のグラフ)および疾患後期の持続時間(体重の5%減少から末期まで)を示す一連の2つのグラフである。
野生型、SOD1/miR155+/+、SOD1/miR155−/+、およびSOD1/miR155−/−マウスにおける、4D4で染色された脊髄由来単核細胞常在性ミクログリア)およびCD11bで染色された脊髄由来単核細胞(骨髄細胞)の蛍光活性化細胞分類法(FACS)の解析データを示す。
野生型、SOD1/miR155+/+、SOD1/miR155−/+、およびSOD1/miR155−/−マウスにおける、脊髄あたりのミクログリア(4D4陽性)および単球細胞(CD11b陽性)細胞の絶対数を示す。
WT、SOD1/miR155−/+、およびSOD1/miR155−/−マウスにおける、脊髄ミクログリアおよびLy6CHi脾臓由来単球における炎症関連遺伝子の発現を示す一連の4つのヒートマップである。(a)で示されるヒートマップは、末期の動物によるものである。(この場合、SOD1/miR155−/−マウスはそれでもなお生存可能であり、研究終了時には繁殖するが、SOD1/miR−/+マウスは症状を発症させた(末期)ことに留意する)。全てのマウスは、バックグラウンドがC57/BI6−SOD1の雄である。(b)で示されるヒートマップは、SOD1マウスにおいて有意にmiR155の影響を受けた遺伝子を示す。
図36−1の続き。
野生型、SOD1/miR155−/+、SOD1/miR155−/−マウスからのLy6CHi脾臓由来単球サブセットにおける数匹のマウスのマイクロRNAの発現を示すnCounter発現プロファイルのデータである。
健康な対照(8人)からのCD14+CD16−単球中のマイクロRNAの発現と比較した、孤発性ALS(8人)および再発寛解型多発性硬化症(8人)におけるマイクロRNAに関する血液由来CD14+CD16−単球のnCounter発現プロファイリングを示すヒートマップおよび棒グラフである。ヒートマップは、ダネットの事後検定を用いた分散分析(ANOVA)の結果を示す(P<0.01)。ALS対象からのCD14+CD16−単球中で(健康な対照からのCD14+CD16−単球中のこれらのマイクロRNAの発現と比較して)上方調節または下方調節されたマイクロRNAが示される。ヒートマップの各列は、個々の遺伝子を表し、各行は個体を表す。
図38−1の続き。

0063

本発明は、少なくとも部分的に、特異的なマイクロRNAおよび炎症性マーカーが、神経変性疾患を有する患者からのCD14+CD16−単球および/またはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)において調節異常であり、さらに、神経変性障害(例えばALS(例えば孤発性ALSおよび家族性ALS)ならびにMS)を有する患者の髄液中に、特異的なマイクロRNAが健康な個体と比較して増加または減少したレベルで存在するという発見に基づく。本発明はまた、hsa−miR−155は、マウスのALSモデルでの疾患発症において有意な役割を果たすという発見にも基づく。この発見を考慮して、本明細書において、神経変性障害の診断方法、神経変性障害を発症させるリスク(例えば高いリスクまたは低いリスク)がある対象の識別方法、神経変性障害を有する対象における疾患の進行速度の予測方法、神経変性障害を治療するための対象の選択方法、神経障害を有する対象のための治療の選択方法、神経変性障害治療の有効性の決定方法、および臨床試験に参加させるための対象の選択方法が提供される。これらの方法は、表1〜19のうち1つまたは複数に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、または10種の)マイクロRNAおよび/または表20〜21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを測定することを含む。

0064

また、神経変性障害(例えばALSまたはMS)の治療方法であって、対象に、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数のマイクロRNA(例えばhsa−miR−155)のレベルまたは活性を減少させる、および/または表2、4、6、8、10、13、15、17、または19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAのレベルまたは活性を増加させる作用物質(例えば核酸)を投与することを含む、方法も提供される。また、神経障害(例えばALSまたはMS)の治療方法であって、対象に、表21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの発現(例えばタンパク質またはmRNA)および/または活性を減少させる作用物質(例えば核酸)、および/または表20に列挙した遺伝子のうち1つまたは複数の発現(例えばタンパク質またはmRNA)および/または活性を増加させる物質(例えば核酸)を投与することを含む、方法も提供される。

0065

また、表1〜19に列挙したマイクロRNAのいずれか1つ中に存在する配列、または表20および21に列挙した遺伝子のいずれか(例えばプライマーまたはプローブ)をコードするmRNA中に存在する配列に相補的な配列を含む核酸も提供される。また、標的マイクロRNAまたは標的mRNA(例えば抑制性RNA、例えば本明細書において説明される抑制性核酸のいずれか)の発現または活性を減少させる、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙したマイクロRNA(標的マイクロRNA)のいずれか1つ中に存在する配列、または表21に列挙した遺伝子のいずれかによってコードされたmRNA(標的mRNA)中に存在する配列に相補的な配列を含む核酸も提供される。また、標的マイクロRNAまたは標的mRNAの発現または活性を増加させる、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙したマイクロRNA(標的マイクロRNA)のいずれか1つの配列、または表20に列挙した遺伝子のいずれかによってコードされたmRNA(標的mRNA)中に存在する配列を含む核酸を含む組成物も提供される。また、表20および表21に列挙したタンパク質のいずれか1つに特異的に結合する少なくとも1種の抗体を含む組成物も包含される。また、表20および表21に列挙した少なくとも1種のタンパク質を含む組成物も包含される。また、上記の核酸、タンパク質、または抗体のうち1つまたは複数を(あらゆる組合せで)含むキットも提供される。

0066

神経変性障害
神経変性障害とは、ニューロンの構造および機能の進行性喪失と神経細胞死を特徴とする神経疾患のクラスである。いくつかの神経変性障害において炎症が関与することが示されている。様々な種類の神経変性障害では、運動および感覚ニューロンの進行性喪失と、外部の物体に対する感覚情報を参照する知能が影響を受ける。神経変性障害の非限定的な例としては、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS、例えば家族性ALSおよび孤発性ALS)、および多発性硬化症(MS)が挙げられる。

0067

医療専門家は、対象における1つまたは複数の神経変性障害の症状を評価することによって、神経変性障害を有すると対象を診断する可能性がある。対象における非限定的な神経変性障害の症状としては、足の前部とつま先を持ち上げることの困難さ;腕、脚、足、または足首衰弱;手の衰弱または不器用;言語不明瞭嚥下困難筋痙攣;腕、肩、および単収縮咀嚼困難;呼吸困難筋麻痺;部分的または完全な失明複視;体の一部の刺痛または疼痛;頭の動きに伴い生じる電気ショックのような感覚震え歩行不安定;疲労;眩暈記憶喪失見当識障害空間関係誤認読取りまたは筆記の困難;集中および思考の困難;判断および決定をなすことの困難;普通の作業の計画および実行の困難;うつ病;不安;社会的引きこもり気分変動興奮性攻撃性睡眠習慣の変化;徘徊認知症自動運動損失姿勢およびバランスを保てないこと;筋肉硬直;運動緩慢;遅いまたは異常な目の動き;不随意痙動または身もだえするような動き(舞踏病);不随意の持続的な筋肉の攣縮ジストニア);柔軟性の損失;衝動を制御できないこと;および食欲の変化が挙げられる。また医療専門家は、部分的に対象の神経変性障害の家族歴に関する診断を根拠とすることもある。医療専門家は、医療施設(例えば診療所または病院)への対象の説明に基づき神経変性障害を有すると対象を診断することもある。場合によっては、医療専門家は、神経変性障害を有すると対象を診断する可能性があり、その間、対象を介護施設入院させる。典型的には、医師は、1つまたは複数の症状が示された後に、対象の神経変性障害を診断する。

0068

本明細書において、対象(例えば1つまたは複数の神経変性障害の症状を示す対象、または神経変性障害の症状を示さない対象(例えば診断未確定の、および/または無症状の対象)における、追加の神経変性障害の診断方法が提供される。また、本明細書において、対象における神経変性障害の予後予測方法および治療方法(例えば、対象における神経変性障害の症状(例えば運動失調)の発症率または進行を低減させる方法)も提供される。

0069

マーカー
本明細書において説明される1つまたは複数のマーカーのあらゆる組合せは、本明細書において説明される方法のどれにおいても使用することができ、例えば、対象における神経変性障害の診断方法、神経変性障害を発症させるリスク(例えば高いまたは低いリスク)がある対象の識別方法、神経変性障害を有する対象における疾患の進行速度の予測方法、神経変性障害を治療するための対象の選択方法、神経変性障害を有する対象における治療の有効性の決定方法、または臨床試験に参加させるための対象の選択方法で使用することができる。

0070

表1に、健康な対照(健康な対照のCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球、またはCSF)と比較して、神経変性障害を有する対象における単球(CD14+CD16−またはCD14+CD16+単球)またはCSFで増加したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0071

0072

表2に、健康な対照(健康な対照のCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球)と比較して、神経変性障害を有する対象におけるCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球で減少したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0073

0074

表3に、健康な対照(健康な対照のCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球、またはCSF)と比較して、ALSを有する対象の単球(CD14+CD16−またはCD14+CD16+単球)またはCSFで増加したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0075

0076

表4に、健康な対照(健康な対照のCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球)と比較して、ALSを有する対象の単球(CD14+CD16−またはCD14+CD16+単球)で減少したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0077

0078

表5に、健康な対照からのCD14+CD16−単球と比較して、ALS患者からのCD14+CD16−単球で増加したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0079

0080

表6に、健康な対照からのCD14+CD16−単球と比較して、ALS患者からのCD14+CD16−単球で減少したマイクロRNAを列挙する。

0081

0082

表7に、MS対象および健康な対照の両方からのCD14+CD16−単球と比較して、ALS患者からのCD14+CD16−単球で独特に増加したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0083

0084

表8に、MS対象および健康な対照の両方からのCD14+CD16−単球と比較して、ALS患者からのCD14+CD16−単球で独特に減少したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0085

0086

表9に、健康な対照からのCD14+CD16+単球と比較して、ALS患者からのCD14+CD16+単球で増加したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0087

0088

表10に、健康な対照からのCD14+CD16+単球と比較して、ALS患者からのCD14+CD16+単球で減少したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0089

0090

表11に、健康な対照からのCSFと比較して、孤発性ALSまたは家族性ALSを有する対象からのCSFで独特に増加したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0091

0092

表12に、健康な対照(健康な対照のCD14+CD16−またはCD14+CD16+)と比較して、MSを有する対象の単球(CD14+CD16−またはCD14+CD16+単球)で増加したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0093

0094

表13に、健康な対照(健康な対照のCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球)と比較して、MSを有する対象の単球(CD14+CD16−またはCD14+CD16+単球)で減少したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0095

0096

表14に、MS患者からのCD14+CD16−単球と比較して、MS患者からのCD14+CD16−単球で増加したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0097

0098

表15に、健康な患者からのCD14+CD16−単球と比較して、MS患者からのCD14+CD16−単球で減少したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0099

0100

表16に、ALS対象および健康な対照の両方からのCD14+CD16−単球と比較して、MS患者からのCD14+CD16−単球で独特に増加したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0101

0102

表17に、ALS対象および健康な対照の両方からのCD14+CD16−単球と比較して、MS患者からのCD14+CD16−単球で独特に減少したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0103

0104

表18に、健康な対照からのCD14+CD16+単球と比較して、MS患者からのCD14+CD16+単球で増加したマイクロRNAマーカーを示す。

0105

0106

表19に、健康な対照からのCD14+CD16+単球と比較して、MS患者からのCD14+CD16+単球で減少したマイクロRNAマーカーを列挙する。

0107

0108

表20に、健康な対照からのCD14+CD16−単球と比較して、神経変性障害を有する患者からのCD14+CD16−単球で減少した炎症性マーカーを列挙する。

0109

0110

表21に、健康な対照からのCD14+CD16−単球と比較して、神経変性障害を有する患者からのCD14+CD16−単球で独特に増加した炎症性マーカーを列挙する。

0111

0112

診断方法
本明細書において、神経変性障害の診断方法が提供される。これらの方法は、対象からの髄液またはCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中の、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)マイクロRNA、および/または表20〜21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)炎症性マーカーのレベルを決定すること、および1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較することを含む。1つまたは複数のマイクロRNAのレベルおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルが参照レベル(複数可)と比較して増加または減少していることが、以下で詳細に概説されるように、対象が神経変性疾患を有することの指標である。

0113

いくつかの実施形態において、対象からのCSFまたはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中の表1に列挙した1つまたは複数または複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)マイクロRNAのレベルが、表1に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較して増加している場合、および/または対象からのCSFまたはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球(例えば末梢血または血液由来単球)中の表2に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)マイクロRNAのレベルが、表2に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較して減少している場合、対象を神経変性障害を有すると診断することができる。

0114

いくつかの実施形態において、対象からのCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球中の表3および12に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)マイクロRNAのレベルが、表3および12に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)マイクロRNAの参照レベルと比較して増加している場合、および/または対象からのCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球中の表4および13に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAのレベルが、表4および13に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較して減少している場合、対象を神経変性障害を有すると診断することができる。

0115

いくつかの実施形態において、対象からのCD14+CD16−単球中の、表5および表14に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)マイクロRNA、および/または表21に記載の1つまたは複数の炎症性マーカー(例えば、少なくとも2、3、4、5または6)のレベルが、表5および表14に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して増加している場合;および/または対象からのCD14+CD16−単球中の、表6および表15に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)マイクロRNA、および/または表20に記載の1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表6および表15に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して減少している場合、対象を神経変性障害を有すると診断することができる。

0116

いくつかの実施形態において、対象からのCD14+CD16−単球中の、表5および7に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)マイクロRNA、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表5および7に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表21に記載の1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して増加している場合;および/または対象からのCD14+CD16−単球中の、表6および8に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)マイクロRNA、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表6および8に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して減少している場合、対象を筋萎縮性側索硬化症を有すると診断することができる。

0117

いくつかの実施形態において、対象からのCD14+CD16+単球中の表9に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種の)マイクロRNAのレベルが、表9に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較して増加している場合、および/または対象からのCD14+CD16+単球中の表10に列挙した1つまたは複数の(例えば1、2、または3種の)マイクロRNAのレベルが、表10に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較して減少している場合、対象を筋萎縮性側索硬化症を有すると診断することができる。

0118

いくつかの実施形態において、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5または6種)のレベルが、hsa−miR−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pの参照レベルと比較して、対象の髄液中で増加している場合、対象を筋萎縮性側索硬化症を有すると診断することができる。

0119

いくつかの実施形態において、対象からの髄液中のhsa−miR−27bのレベルが、hsa−miR−27bの参照レベルと比較して増加しており、対象からの髄液中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数(例えば1、2、3、4、または5種)のレベルが、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pのうち1つまたは複数の参照レベルと比較して減少しているかまた有意な変化がない場合、対象を家族性ALSを有すると診断することができる。

0120

いくつかの実施形態において、対象からの髄液中のhsa−27b、hsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pから選択される2つ以上の(例えば2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベルが、1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較して増加している場合、対象を孤発性ALSを有すると診断することができる。いくつかの実施形態において、対象からの髄液中のhsa−miR−99b、hsa−miR−146a、hsa−miR−150、hsa−miR−328、およびhsa−miR−532−3pから選択される1つまたは複数の(例えば2、3、4または5種の)マイクロRNAのレベルが、1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較して増加している場合、対象を孤発性ALSを有すると診断することができる。

0121

いくつかの実施形態において、対象からのCD14+CD16−単球中の、表14および表16に記載の1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表21に記載の1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表14および表16に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して増加している場合;および/または対象からのCD14+CD16−単球中の、表15および表17に記載の1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20に記載の1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表15および表17に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して減少している場合、対象を多発性硬化症を有すると診断することができる。

0122

いくつかの実施形態において、対象からのCD14+CD16+単球中の表18に記載の1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベルが、表18に記載の1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較して増加している場合、および/または対象からのCD14+CD16+単球中の表19に記載の1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベルが、表19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルと比較して減少している場合、対象を多発性硬化症を有すると診断することができる。

0123

表1〜19に記載の1つまたは複数のマイクロRNA(成熟および前駆マイクロRNAの両方)のレベルは、当技術分野で公知の分子生物学的な方法を用いて決定することができる。例えば、本明細書で説明されているようなマイクロRNAのいずれかのレベルは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)と適切なプライマーの使用を含む技術、例えば定量リアルタイムPCR(qRT−PCR)を用いて測定することができる。本明細書で説明されているような成熟および前駆マイクロRNAそれぞれのプライマーは、当技術分野で公知の方法を用いて設計することができる。同様に、表20および21に記載の炎症性マーカーのいずれかをコードするmRNAのレベルは、PCRと適切なプライマーの使用を含む技術を用いて決定することができる。例えば、プライマーは、標的マイクロRNAまたは標的炎症性マーカーのmRNA中に存在する配列に相補的な少なくとも7個の(例えば、少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20個の)連続したヌクレオチドを含んでいてもよい。プライマーは、本明細書において説明される1つまたは複数の修飾(例えば、主鎖における1つまたは複数の修飾、核酸塩基(複数可)における1つまたは複数の修飾、および糖(複数可)における1つまたは複数の修飾)を含んでいてもよい。プライマーはまた、標識(例えば、放射線同位体またはフルオロフォア)を含んでいてもよい。プライマーはまた、(本明細書において説明されているような)プライマーの安定性を改善するために、二次的な分子または作用物質にコンジュゲートしていてもよい。

0124

表20および21に列挙した炎症性マーカー遺伝子によってコードされたタンパク質のレベルは、表20および21に列挙したタンパク質のうち1種に特異的に結合する抗体を利用する当技術分野で公知の多数の技術(例えば免疫ブロッティング)を用いて検出することができる。

0125

本明細書において説明される方法のいずれかはさらに、対象サンプル(例えば髄液または末梢血液を含む生体サンプル)を得ること、または回収することを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、本方法(例えば本明細書において説明される方法のいずれか)はさらに、単球(例えば、対象からの生体サンプルからCD14+CD16−単球、またはCD14+CD16+単球)を精製することを含む。CD14+CD16−単球またはCD14+CD16+単球を精製する方法は、当技術分野で公知の様々な方法を用いて行うことができ、例えば蛍光補助セルソーティング(FACS)などの抗体ベースの方法を用いて行うことができる。

0126

本明細書において説明される方法のいずれかは、医療施設(例えば病院、診療所、または介護施設)に訪れた患者に行うことができる。対象は、1つまたは複数の神経変性障害の症状(例えば、本明細書において説明される神経変性障害の症状のいずれか)を示していてもよい。対象はまた、症状を示していなくてもよいし(無症状の対象)、あるいは神経変性障害の症状を1つだけ示していてもよい。対象は、神経変性障害(例えば家族性ALS)の家族歴を有していてもよい。

0127

本明細書において説明される診断方法は、あらゆる医療専門家(例えば、医師、検査技師看護師医師助手、および看護師助手)によって行うことができる。本明細書において説明される診断方法は、あらゆる追加の当技術分野で公知の診断試験法(例えば、対象における1つまたは複数の神経変性障害の症状の観察または評価)と組み合わせて用いてもよい。

0128

治療のための対象の選択方法
また、神経変性障害の治療のための対象の選択方法も提供される。これらの方法は、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の表20および21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルを決定すること;対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較すること;および神経変性障害を治療するために、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して増加している;および/または対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して減少している対象を選択することを含む。

0129

対象は、治療のために、上記の診断方法を説明する章で説明されているように、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20および21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーの相対的な発現に基づき選択されてもよい。例えば、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)増加は、対象を神経変性障害を有すると診断するのに用いられるのと同様に、神経変性障害を治療するために対象を選択するのにも用いられる可能性がある。同様に、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)減少は、対象を神経変性障害を有すると診断するのに用いられるのと同様に、神経変性障害を治療するために対象を選択するのにも用いられる可能性がある。

0130

表1〜19に記載の1つまたは複数のマイクロRNA(成熟および前駆マイクロRNAの両方)のレベルは、当技術分野で公知の分子生物学的な方法を用いて決定することができる。例えば、本明細書で説明されているようなマイクロRNAのいずれかのレベルは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)と適切なプライマーの使用を含む技術、例えば定量リアルタイムPCR(qRT−PCR)を用いて測定することができる。本明細書で説明されているような成熟および前駆マイクロRNAそれぞれのプライマーは、当技術分野で公知の方法を用いて設計することができる。同様に、表20および21に記載の炎症性マーカーのいずれかをコードするmRNAのレベルは、PCRと適切なプライマーの使用を含む技術を用いて決定することができる。例えば、プライマーは、標的マイクロRNAまたは標的炎症性マーカーのmRNA中に存在する配列に相補的な少なくとも7個の(例えば、少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20個の)連続したヌクレオチドを含んでいてもよい。プライマーは、本明細書において説明される1つまたは複数の修飾(例えば、主鎖における1つまたは複数の修飾、核酸塩基(複数可)における1つまたは複数の修飾、および糖(複数可)における1つまたは複数の修飾)を含んでいてもよい。プライマーはまた、標識(例えば、放射線同位体またはフルオロフォア)を含んでいてもよい。プライマーはまた、(本明細書において説明されているような)プライマーの安定性を改善するために、二次的な分子または作用物質にコンジュゲートしていてもよい。本方法は、あらゆる医療専門家(例えば、医師、看護師、医師助手、検査技師、または看護師助手)によって行うことができる。

0131

対象は、神経変性障害(例えば、本明細書において説明される神経変性障害の症状のいずれか)の1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、または4つの)症状を示していてもよい。対象はまた、症状を示していなくてもよいし、あるいは神経変性障害の症状を1つだけ示していてもよい。対象は、神経変性障害(例えば家族性ALS)の家族歴を有していてもよい。対象は、これまでに神経変性障害を有すると診断されていてもよい。

0132

対象に投与することができる神経変性障害の治療としては、リルゾールコルチコステロイド、ベータ−インターフェロングラティラマー(glatiramer)、フィンゴリモドナタリズマブミトキサントロン筋弛緩剤、およびアマンタジンが挙げられる。追加の神経変性障害の治療としては、理学療法および血漿交換療法が挙げられる。

0133

神経変性障害を発症させるリスクがある対象の識別方法
また、神経変性障害を発症させるリスクがある対象の識別方法も提供される。これらの方法は、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20および21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルを決定すること;対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の前記1つまたは複数のマイクロRNAのレベルを、前記1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較することを含む。対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して増加している場合;および/または対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して減少している場合、対象は、神経障害を発症させる高いリスクを有すると識別される。

0134

いくつかの実施形態において、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して減少しているかまたは有意な変化がない場合;および/または対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して増加しているかまたは有意な変化がない場合、対象は、神経障害を発症させる低いリスクを有すると識別される。

0135

いくつかの実施形態において、上記の診断方法を説明する章で説明されているように、参照値と比較した、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20および21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーの相対的な発現に基づき、対象を神経変性障害を発症させる高いまたは低いリスクを有すると識別することができる。例えば、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、および18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)増加は、対象を神経変性障害を有すると診断するのに用いられるのと同様に、神経変性障害を発症させる高いリスクがある対象を識別するのに用いられる可能性がある。同様に、髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベルまたは表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)減少は、対象を神経変性障害を有すると診断するのに用いられるのと同様に、神経変性障害を発症させる高いリスクがある対象を識別するのに用いられる可能性がある。

0136

いくつかの実施形態において、(上記の診断方法を説明する章で詳述されたように)1つまたは複数のマイクロRNAのレベルの減少または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの減少が神経変性疾患の診断の指標である場合、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、または19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)増加は、対象の神経変性障害を発症させるリスクが低いことの指標である。いくつかの実施形態において、(上記の診断方法を説明する章で詳述されたように)1つまたは複数のマイクロRNAのレベルの増加または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの増加が神経変性障害の診断の指標である場合、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、および18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)減少は、対象の神経変性障害を発症させるリスクが低いことの指標である。

0137

本明細書において説明される方法のいずれかにおいて、高いまたは低いリスクとは、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベルの増加または減少がない対象、および/または表20および21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの増加または減少がない対象(例えば、本明細書において説明される方法のいずれかを用いて神経変性障害を有すると診断されていない対象)との比較によるものである。

0138

表1〜19に記載のマイクロRNAのいずれかのレベルまたは表20および21に列挙した炎症性マーカーのいずれかのレベルは、標準的な分子生物学的な方法(例えば、本明細書において説明されるPCRベースの方法および抗体ベースの方法)を用いて得てもよい。本方法は、あらゆる医療専門家(例えば、医師、看護師、医師助手、検査技師、または看護師助手)によって行うことができる。

0139

対象は、1つまたは複数の神経変性障害の症状(例えば本明細書において説明される神経変性障害の症状のいずれか)を示していてもよい。対象はまた、症状を示していなくてもよいし、あるいは神経変性障害の症状を1つだけ示していてもよい。対象は、神経変性障害(例えば家族性ALS)の家族歴を有していてもよい。

0140

神経変性疾患を発症させる高いリスクを有すると識別された対象には、神経変性障害治療を施してもよいし、あるいは新しいまたはその代わりの神経変性障害治療を施してもよい。また神経変性障害を発症させる高いリスクを有すると識別された対象は、より積極的な治療的処置(例えば、診療所または病院を訪れる頻度を多くすること)を受けてもよい。

0141

疾患の進行速度の予測方法
また、神経変性障害を有する対象における疾患の進行速度の予測方法も提供される。これらの方法は、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20および21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルを決定すること;1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較することを含む。対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して増加している;および/または対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して減少している場合、対象は、疾患の進行速度の増加を有すると予測される。

0142

いくつかの実施形態において、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して減少しているかまたは有意な変化がない;および/または対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して増加しているかまたは有意な変化がない場合、対象は、比較的遅いかまたは平均の疾患の進行速度を有すると予測される。

0143

いくつかの実施形態において、上記の診断方法を説明する章で説明されているように、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20および21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーの、参照値と比較した相対的な発現に基づき、対象は、速いまたは遅い疾患の進行速度を有すると予測することができる。例えば、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、および18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)増加は、対象を神経変性障害を有すると診断するのに用いられるのと同様に、疾患の進行速度の増加を予測するのにも用いられる可能性がある。同様に、髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)減少は、対象を神経変性障害を有すると診断するのに用いられるのと同様に、疾患の進行速度の増加を予測するのにも用いられる可能性がある。

0144

いくつかの実施形態において、(上記の診断方法を説明する章で詳述されたように)1つまたは複数のマイクロRNAのレベルの減少および/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの減少が神経変性疾患の診断の指標である場合、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表20に記載の1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)増加は、減少したまたは平均の疾患の進行速度を予測するのに用いられる可能性がある。いくつかの実施形態において、(上記の診断方法を説明する章で詳述されたように)1つまたは複数のマイクロRNAのレベルの増加、および/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの増加が神経変性障害の診断の指標である場合、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)減少は、減少したまたは平均の疾患の進行速度を予測するのに用いられる可能性がある。

0145

いくつかの実施形態において、疾患の進行速度とは、神経変性障害の1つまたは複数の(例えば1、2、3、または4つの)症状(例えば運動失調)の発症率、神経変性障害の症状の強度を増す(悪化する)速度、1つまたは複数の神経変性障害の症状の頻度、1つまたは複数の神経変性障害の症状の持続時間、または対象の寿命である。例えば、疾患の進行速度の増加は、1つまたは複数の(新しい)神経変性障害の症状の発症率の増加、1つまたは複数の神経変性障害の症状の強度を増す(悪化する)速度の増加、1つまたは複数の神経変性障害の症状の持続時間の増加、および対象の寿命の減少のうち1つまたは複数によって証明することができる。

0146

本明細書において説明される方法を用いて決定された疾患の進行速度は、対象のCSF中またはCD14+CD16−またはCD14+CD16+単球中の、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベルの増加または減少がない、および/または表20および21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの増加または減少がない対象における疾患の進行速度と比較してもよい。いくつかの実施形態において、疾患の進行速度は、同じ神経変性疾患を有すると診断された全ての対象における平均の疾患の進行速度と比較してもよい。

0147

表1〜19に記載のマイクロRNAのいずれかのレベルまたは表20および21に列挙した炎症性マーカーのいずれかのレベルは、標準的な分子生物学的な方法(例えば、本明細書において説明されるPCRベースの方法および抗体ベースの方法)を用いて得てもよい。本方法は、あらゆる医療専門家(例えば、医師、看護師、医師助手、検査技師、または看護師助手)によって行うことができる。

0148

対象は、1つまたは複数の(例えば1、2、3、または4)神経変性障害の症状(例えば本明細書において説明される神経変性障害の症状のいずれか)を示していてもよい。対象はまた、症状を示していなくてもよいし、あるいは神経変性障害の症状を1つだけ示していてもよい。対象は、神経変性障害(例えば家族性ALS)の家族歴を有していてもよい。いくつかの実施形態において、対象は、すでに神経変性障害を有すると診断されていてもよい。

0149

これらの方法のいくつかの実施形態はさらに、疾患の進行速度の増加を有すると予測された対象に治療を施すことを含む。いくつかの実施形態において、疾患の進行速度の増加を有すると予測された対象には、より積極的な治療(例えば診療所を訪れる頻度を多くすること)が施される。

0150

臨床試験に参加させるための対象の選択方法
また、臨床試験に参加させるための対象の選択方法も提供される。これらの方法は、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20および21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルを決定すること;1つまたは複数のマイクロRNAのレベルおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルを、1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較すること、および対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、1つまたは複数のマイクロRNAおよび/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルが参照レベルと比較して増加または減少している対象を、臨床試験に参加させるために選択すること(以下で詳細に説明されるように)を含む。いくつかの実施形態において、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して増加している;および/または対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して減少している場合、臨床試験に参加させるために対象を選択する。

0151

いくつかの実施形態において、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して減少しているかまたは有意な変化がない;および/または対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルが、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数のマイクロRNAの参照レベルおよび/または表20に列挙した1つまたは複数の炎症性マーカーの参照レベルと比較して増加しているかまたは有意な変化がない場合、臨床試験に参加させるために対象を選択する。

0152

いくつかの実施形態において、上記の診断方法を説明する章で説明されているように、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1〜19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNA、および/または表20および21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーの、参照値と比較した相対的な発現に基づき、臨床試験に参加させるために対象を選択することができる。例えば、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、および18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)増加は、対象を神経変性障害を有すると診断するのに用いられるのと同様に、臨床試験に参加させるために対象を選択するのにも用いられる可能性がある。同様に、髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、または19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルの(参照レベルと比較した)減少は、対象を神経変性障害を有すると診断するのに用いられるのと同様に、臨床試験に参加させるために対象を選択するのにも用いられる可能性がある。

0153

いくつかの実施形態において、(上記の診断方法を説明する章で詳述されたように)1つまたは複数のマイクロRNAのレベルの減少および/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの減少が神経変性疾患の診断の指標である場合、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表2、4、6、8、10、13、15、17、および19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルにおいて(参照レベルと比較して)増加しているかまたは有意な変化がないことを、臨床試験に参加させるために対象を(例えば対照の対象として)選択するのに用いることができる。いくつかの実施形態において、(上記の診断方法を説明する章で詳述されたように)1つまたは複数のマイクロRNAのレベルの増加、および/または1つまたは複数の炎症性マーカーのレベルの増加が神経変性障害の診断の指標である場合、対象からの髄液またはCD14+CD16−もしくはCD14+CD16+単球中の、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベル、および/または表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーのレベルにおいて(参照レベルと比較して)減少または有意な変化がないことを、臨床試験に参加させるために対象を選択するのに用いることができる。

0154

表1〜19に記載のマイクロRNAのいずれかのレベルまたは表20および21に列挙した炎症性マーカーのいずれかのレベルは、標準的な分子生物学的な方法(例えば、本明細書において説明されるPCRベースの方法および抗体ベースの方法)を用いて得てもよい。本方法は、あらゆる医療専門家(例えば、医師、看護師、医師助手、検査技師、または看護師助手)によって行うことができる。

0155

いくつかの実施形態において、対象は、1つまたは複数の神経変性障害の症状(例えば本明細書において説明される神経変性障害の症状のいずれか)を示していてもよい。いくつかの実施形態において、対象はまた、症状を示していなくてもよいし、あるいは神経変性障害の症状を1つだけ示していてもよい。いくつかの実施形態において、対象は、神経変性障害(例えば家族性ALS)の家族歴を有していてもよい。いくつかの実施形態において、対象は、すでに神経変性障害を有すると診断されていてもよい。

0156

治療方法
また、神経変性障害の治療方法であって、対象に、少なくとも1種の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)作用物質(例えば核酸)、すなわち表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)マイクロRNAのレベルまたは活性を減少させる作用物質(例えば抑制性核酸、例えばアンタゴミア)、および/または表2、4、6、8、10、13、15、17、または19に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種)のマイクロRNAのレベルまたは活性を増加させる作用物質(例えばセンス核酸)を投与することを含む、上記治療方法も提供される。また、神経変性障害(例えばALSまたはMS)の治療方法であって、対象に、少なくとも1種の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)作用物質(例えば核酸)、すなわち表21に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)炎症性マーカーの発現(例えばタンパク質またはmRNA)または活性を減少させる作用物質(例えば抑制性核酸または抗体)、および/または表20に列挙した1つまたは複数の(例えば、少なくとも2、3、4、5、または6種の)遺伝子の発現(例えばタンパク質またはmRNA)および/または活性を増加させる作用物質(例えばセンス核酸)を投与することを含む、上記治療方法も提供される。いくつかの実施形態において、対象はまず、本明細書において説明される診断方法のいずれか、または本明細書において説明される神経変性障害を発症させるリスクがある対象の予測方法のいずれかを用いた治療のために識別または選択される。

0157

いくつかの実施形態において、対象に、hsa−miR−155中に存在する連続配列(例えば、成熟または前駆hsa−miR−155中に存在する連続配列)に相補的な配列を含む少なくとも1種の抑制性核酸が投与される。非限定的な実施形態において、抑制性核酸は、アンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイム、siRNA、またはアンタゴミアであってもよい。いくつかの実施形態において、少なくとも1種の抑制性核酸は、対象の髄液に注射される。いくつかの実施形態において、注射は、頭蓋内注射または髄腔内注射である。いくつかの実施形態において、少なくとも1種の抑制性核酸は、1種または複数のカチオン性ポリマーおよび/またはカチオン脂質(例えば、本明細書において説明されるかまたは当技術分野で公知のカチオン性ポリマーのいずれか)と複合体を形成する。特異的な標的miRNA(例えばhsa−miR−155)の発現および/または活性を減少させるアンタゴミアは、当技術分野で公知の方法を用いて設計することができる(例えば、Krutzfeldら、Nature 438:685〜689、2005を参照)。本明細書では、アンタゴミアおよび他のタイプの抑制性核酸を設計し作製する追加の例示的な方法が説明される。

0158

いくつかの実施形態において、miR−155レベルを減少させる抑制性核酸は、アンタゴミア−155LNA配列+TC+AC+A+A+TTA+G+C+AT+T+A(配列番号262)(式中、+は、LNA部分の存在を示す)である。標的マイクロRNA分子に対するアンタゴミアを設計する方法は、Obadら、Nature Genetics 43:371〜378、2011で説明されている。hsa−miR−155のレベルまたは発現を減少させる追加の抑制性核酸は、Wormら、Nucleic AcidsRes.37:5784〜5792,2009、およびMurugaiyanら、J.Immunol.187:2213〜2221、2011で説明されている。

0159

対象に、作用物質(例えば1つまたは複数の抑制性核酸)を、少なくとも1回(例えば、少なくとも2、3、4、または5回)の用量で投与することができる。作用物質(例えば1つまたは複数の抑制性核酸)は、少なくとも1日1回(例えば1日2回、1日3回、および1日4回)、少なくとも週1回(例えば週2回、週3回、週4回)、および/または少なくとも月1回で対象に投与することができる。対象は、長期間で(例えば、少なくとも1カ月、2カ月、6カ月、1年、2年、3年、4年、または5年で)治療することができる(例えば作用物質を定期的に投与することができる)。本明細書で詳細に説明されるように、対象に投与される作用物質の投与量は、多数の生理学的な因子を考慮して医師により決定することができ、このような因子としては、これらに限定されないが、対象の性別、対象の体重、対象の年齢、および他の医療条件の存在が挙げられる。作用物質は、経口、静脈内、動脈内、皮下、筋肉内、頭蓋内で、または髄液への注射によって対象に投与することができる。同様に、作用物質は、固体(例えば経口投与の場合)として、または生理学的に許容できる液体キャリアー(例えば生理食塩水)として(例えば静脈内、動脈内、皮下、筋肉内、脳脊髄髄腔内)、または頭蓋内投与の場合)配合されてもよい。いくつかの実施形態において、作用物質(例えば1つまたは複数の抑制性核酸)は、注射によって投与してもよいし、または所定時間にわたる注入により投与してもよい。

0160

以下で神経変性障害を治療するために対象に投与される作用物質を説明するが、これらは、あらゆる組合せで(例えば、作用物質または以下で説明されるクラスの作用物質のうち少なくとも1、2、3、4、または5種のあらゆる組合せで)用いることができる。

0161

抑制性核酸
本明細書において説明される治療方法において有用な抑制性作用物質としては、表1、3、5、7、9、11、12、14、16、または18に列挙したマイクロRNA(例えば、成熟マイクロRNAまたは前駆マイクロRNA)のいずれかの発現または活性を減少させる抑制性核酸分子(例えばhsa−miR−155)、または表21に列挙した炎症性マーカーをコードするmRNAのいずれかの発現または活性を減少させる抑制性核酸分子(標的mRNA)が挙げられる。

0162

本発明の方法および組成物において有用な抑制性核酸としては、アンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイム、外部ガイド配列EGSオリゴヌクレオチドsiRNA化合物、一本鎖または二本鎖RNA干渉(RNAi)化合物、例えばsiRNA化合物、修飾された塩基ロックト核酸(LNA)、アンタゴミア、ペプチド核酸(PNA)、および他のオリゴマー化合物、または標的核酸の少なくとも一部にハイブリダイズしてその機能を調節するオリゴヌクレオチド模倣体が挙げられる。いくつかの実施形態において、抑制性核酸としては、アンチセンスRNAアンチセンスDNAキメラアンチセンスオリゴヌクレオチド、修飾された結合を有するアンチセンスオリゴヌクレオチド、干渉RNA(RNAi)、短鎖干渉RNA(siRNA);マイクロ、干渉RNA(miRNA);低分子一過性RNA(stRNA);または低分子ヘアピンRNA(shRNA);低分子RNAによって誘導された遺伝子の活性化(RNAa);低分子活性化RNA(saRNA)、またはそれらの組合せが挙げられる。例えばWO2010/040112を参照されたい。

0163

いくつかの実施形態において、抑制性核酸は、10〜50、13〜50、または13〜30個のヌクレオチドの長さである。当技術分野で通常の技術を有するものであれば当然のことながら、このようなものとしては、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50個のヌクレオチドの長さ、またはそれらのいずれかの範囲のヌクレオチドの長さのアンチセンス部分を有するオリゴヌクレオチドが挙げられる。いくつかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、15個のヌクレオチドの長さである。いくつかの実施形態において、本発明のアンチセンスまたはオリゴヌクレオチド化合物は、12個または13〜30個のヌクレオチドの長さである。当技術分野で通常の技術を有するものであれば当然のことながら、このようなものとしては、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30個のヌクレオチドの長さ、またはそれらのいずれかの範囲のヌクレオチドの長さのアンチセンス部分を有する抑制性核酸が挙げられる。

0164

いくつかの実施形態において、抑制性核酸は、それぞれ少なくとも1つのヌクレオチドで構成される2つ以上の化学的別個の領域を含むキメラオリゴヌクレオチドである。これらのオリゴヌクレオチドは、典型的には、1つまたは複数の有益な特性(例えば、高いヌクレアーゼ耐性、細胞への取り込みの多さ、高い標的への結合親和性)を付与する修飾されたヌクレオチドの少なくとも1つの領域と、RNA:DNAまたはRNA:RNAハイブリッドを切断することができる酵素の基質である領域とを含む。本発明のキメラ抑制性核酸は、上述のような2つ以上のオリゴヌクレオチド、修飾されたオリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオシド、および/またはオリゴヌクレオチド模倣体の複合的な構造として形成されていてもよい。このような化合物はまた、当技術分野ではハイブリッドまたはギャップマーともいう。このようなハイブリッド構造の製造を教示している代表的な米国特許は、これらに限定されないが、米国特許第5,013,830号;同第5,149,797号;同第5,220,007号;同第5,256,775号;同第5,366,878号;同第5,403,711号;同第5,491,133号;同第5,565,350号;同第5,623,065号;同第5,652,355号;同第5,652,356号;および同第5,700,922号を含み、これらはそれぞれ参照により本発明に組み込みこまれる。

0165

いくつかの実施形態において、抑制性核酸は、糖の2’位で修飾された少なくとも1つのヌクレオチドを含み、最も好ましくは2’−O−アルキル、2’−O−アルキル−O−アルキルまたは2’−フルオロ修飾ヌクレオチドを含む。他の好ましい実施形態において、RNA修飾としては、ピリミジンリボースにおける2’−フルオロ、2’−アミノ、および2’O−メチル修飾、脱塩基性残基、またはRNAの3’末端における逆向きの塩基が挙げられる。このような修飾は、慣例的操作でオリゴヌクレオチドに取り込まれ、これらのオリゴヌクレオチドは、所定の標的に対する2’−デオキシオリゴヌクレオチドよりも高いTm(すなわち、それよりも高い標的との結合親和性)を有することが示されている。

0166

多数のヌクレオチドおよびヌクレオシドの修飾は、それらが取り込まれているオリゴヌクレオチドに、ヌクレアーゼ消化に対して天然型オリゴデオキシヌクレオチドよりも高い耐性を付与する(すなわち修飾されたオリゴは、修飾されていないオリゴヌクレオチドよりも長い時間無傷のままである)ことが示されている。修飾されたオリゴヌクレオチドの具体的な例としては、修飾された主鎖、例えばホスホロチオエートホスホトリエステル、メチルホスホネート、短鎖アルキルまたはシクロアルキル糖間結合、または短鎖ヘテロ原子または複素環式の糖間結合を含むものが挙げられる。最も好ましくは、ホスホロチオエート主鎖を有するオリゴヌクレオチドおよびヘテロ原子主鎖を有するオリゴヌクレオチドであり、特定には、CH2−NH−O−CH2、CH、〜N(CH3)〜O〜CH2(メチレンメチルイミノ)またはMMI主鎖として知られている]、CH2−−O−−N(CH3)−CH2、CH2−N(CH3)−N(CH3)−CH2、およびO−N(CH3)−CH2−CH2主鎖、ここで天然型のホスホジエステル主鎖は、O−P−−O−CHのように表される);アミド主鎖(De Mesmaekerら、Ace.Chem.Res.28:366〜374、1995を参照);モルホリノ主鎖構造(米国特許第5,034,506号を参照);ペプチド核酸(PNA)主鎖(この場合、オリゴヌクレオチドのホスホジエステル主鎖は、ヌクレオチドが直接的または間接的にポリアミド主鎖のアザ窒素原子に結合したポリアミド主鎖で置き換えられる、Nielsenら、Science 254:1497、1991を参照)である。リン含有結合としては、これらに限定されないが、ホスホロチオエート、キラルホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホトリエステル、アミノアルキルホスホトリエステル、3’アルキレンホスホネートおよびキラルホスホネートを含むメチルおよび他のアルキルのホスホネート、ホスフィネート、3’−アミノホスホルアミデートおよびアミノアルキルホスホルアミデートを含むホスホルアミデート、チオノホスホルアミデート、チオノアキルホスホネート、チオノアルキルホスホトリエステル、および正常な3’−5’結合を有するボラノホスフェート、2’−5’結合したこれらの類似体、加えて、隣接するヌクレオシド単位対が3’−5’と5’−3’または2’−5’と5’−2’で連結している逆向きの極性を有するものが挙げられる。米国特許第3,687,808号;同第4,469,863号;同第4,476,301号;同第5,023,243号;同第5,177,196号;同第5,188,897号;同第5,264,423号;同第5,276,019号;同第5,278,302号;同第5,286,717号;同第5,321,131号;同第5,399,676号;同第5,405,939号;同第5,453,496号;同第5,455,233号;同第5,466,677号;同第5,476,925号;同第5,519,126号;同第5,536,821号;同第5,541,306号;同第5,550,111号;同第5,563,253号;同第5,571,799号;同第5,587,361号;および同第5,625,050号を参照されたい(これらはそれぞれ参照により本明細書に組み込まれる)。

0167

モルホリノベースのオリゴマー化合物は、Braaschら、Biochemistry 41(14):4503〜4510、2002;Genesis、30巻、3版、2001;Heasman、J.、Dev.Biol.、243:209〜214、2002;Naseviciusら、Nat.Genet.26:216〜220、2000;Lacerraら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.97:9591〜9596、2000;および米国特許第5,034,506号で説明されている。シクロヘキセニル核酸のオリゴヌクレオチド模倣体は、Wangら、J.Am.Chem.Soc.122、8595〜8602、2000で説明されている。

0168

リン原子非含有の修飾されたオリゴヌクレオチド主鎖は、短鎖アルキルもしくはシクロアルキルのヌクレオシド間結合混成のヘテロ原子とアルキルもしくはシクロアルキルとのヌクレオシド間結合、あるいは1つまたは複数の短鎖ヘテロ原子もしくは複素環式のヌクレオシド間結合によって形成される主鎖を有する。このような主鎖は、モルホリノ結合(部分的にヌクレオシドの糖の部分から形成された)を有するもの;シロキサン主鎖スルフィドスルホキシド、およびスルホン主鎖;ホルムアセチルおよびチオホルムアセチル主鎖;メチレンホルムアセチルおよびチオホルムアセチル主鎖;アルケン含有主鎖;スルファメート主鎖;メチレンイミノおよびメチレンヒドラジノ主鎖;スルホネートおよびスルホンアミド主鎖;アミド主鎖;および混成のN、O、S、およびCH2構成部分を有する他のものを含む。米国特許第5,034,506号;同第5,166,315号;同第5,185,444号;同第5,214,134号;同第5,216,141号;同第5,235,033号;同第5,264,562号;同第5,264,564号;同第5,405,938号;同第5,434,257号;同第5,466,677号;同第5,470,967号;同第5,489,677号;同第5,541,307号;同第5,561,225号;同第5,596,086号;同第5,602,240号;同第5,610,289号;同第5,602,240号;同第5,608,046号;同第5,610,289号;同第5,618,704号;同第5,623,070号;同第5,663,312号;同第5,633,360号;同第5,677,437号;および同第5,677,439号を参照されたい(これらはそれぞれ参照により本明細書に組み込まれる)。

0169

また1つまたは複数の置換された糖部分が含まれていてもよく、例えば、2’位において以下に示すもののうち1つ:OH、SH、SCH3、F、OCN、OCH3OCH3、OCH3O(CH2)nCH3、O(CH2)nNH2またはO(CH2)nCH3(式中nは、1〜約10である);Ci〜C10低級アルキル、アルコキシアルコキシ、置換低級アルキル、アルカリルまたはアラルキル;Cl;Br;CN;CF3;OCF3;O−、S−、またはN−アルキル;O−、S−、またはN−アルケニル;SOCH3;SO2CH3;ONO2;NO2;N3;NH2;ヘテロシクロアルキルヘテロシクロアルカリル;アミノアルキルアミノポリアルキルアミノ;置換シリル;RNA切断基;レポーター基インターカレーター;オリゴヌクレオチドの薬物動態学的特性を改善する基;またはオリゴヌクレオチドの薬力学的特性を改善する基、および他の類似の特性を有する置換基が含まれていてもよい。好ましい修飾としては、2’−メトキシエトキシ[2’−0−CH2CH2OCH3、また2’−O−(2−メトキシエチル)としても知られている](Martinら、HeIv.Chim.Acta 78:486、1995)が挙げられる。他の好ましい修飾としては、2’−メトキシ(2’−0−CH3)、2’−プロポキシ(2’−OCH2CH2CH3)、および2’−フルオロ(2’−F)が挙げられる。また類似の修飾が、オリゴヌクレオチドの他の位置、特定には3’末端ヌクレオチドの糖の3’位および5’末端ヌクレオチドの5’位になされていてもよい。またオリゴヌクレオチドは、ペントフラノシル基の代わりにシクロブチルなどの糖模倣体を有していてもよい。

0170

また抑制性核酸は、それに加えて、またはその代わりに、核酸塩基(当技術分野では単に「塩基」ということが多い)の修飾または置換を含んでいてもよい。「修飾されていない」または「天然の」核酸塩基は、本明細書で用いられる場合、アデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、シトシン(C)、およびウラシル(U)を含む。修飾された核酸塩基は、天然の核酸では希にまたは一時的にしか見られない核酸塩基、例えばヒポキサンチン、6−メチルアデニン、5−Meピリミジン、特定には5−メチルシトシン(また5−メチル−2’デオキシシトシンとも称し、当技術分野では5−Me−Cということが多い)、5−ヒドロキシメチルシトシン(HMC)、グリコシルHMC、およびゲンビオシル(gentobiosyl)HMC、加えて合成核酸塩基、例えば2−アミノアデニン、2−(メチルアミノ)アデニン、2−(イミダゾリルアルキル)アデニン、2−(アミノアルキルアミノ)アデニン、または他のヘテロ置換されたアルキルアデニン、2−チオウラシル、2−チオチミン、5−ブロモウラシル、5−ヒドロキシメチルウラシル8−アザグアニン、7−デアザグアニン、N6(6−アミノヘキシル)アデニン、および2,6−ジアミノプリンを含む。Kornberg,A.、DNA Replication、W.H.Freeman&Co.、San Francisco、1980、75〜77ページ;およびGebeyehuら、Nucl.AcidsRes.15:4513、1987を参照されたい。また当技術分野で公知の「ユニバーサル」塩基、例えばイノシンが含まれていてもよい。5−Me−C置換は、核酸二本鎖の安定性を0.6〜1.2<0>Cに高めることが示されており(Sanghvi,Y.S.、Crooke,S.T.、およびLebleu,B.編、Antisense Research and Applications、CRCPress、Boca Raton、1993、276〜278ページ)、目下好ましい塩基置換である。

0171

所定のオリゴヌクレオチドの全ての位置を均一に修飾させることが必ずしも必要ではなく、実際には、単一のオリゴヌクレオチドに上述の修飾のうち1つより多くが取り込まれていてもよく、あるいはオリゴヌクレオチド内の単一のヌクレオシド中にさえ取り込まれていればよい。

0172

いくつかの実施形態において、糖とヌクレオシド間結合との両方、すなわちヌクレオチド単位の主鎖は、新規の基で置き換えられる。塩基単位は、適切な核酸標的化合物とのハイブリダイゼーションのために維持される。このようなオリゴマー化合物の1種の、優れたハイブリダイゼーション特性を有することが示されているオリゴヌクレオチド模倣体は、ペプチド核酸(PNA)と称される。PNA化合物において、オリゴヌクレオチドの糖主鎖は、アミド含有主鎖、例えばアミノエチルグリシン主鎖で置き換えられる。核酸塩基は保持され、主鎖のアミド部分のアザ窒素原子に直接的または間接的に結合する。PNA化合物の調製を教示している代表的な米国特許は、これらに限定されないが、米国特許第5,539,082号;同第5,714,331号;および同第5,719,262号を含み、これはそれぞれ参照により本明細書に組み込まれる。さらなるPNA化合物の教示は、Nielsenら、Science 254:1497〜1500、1991で見ることができる。

0173

抑制性核酸はまた、1つまたは複数の核酸塩基(当技術分野では単に「塩基」ということが多い)の修飾または置換を含んでいてもよい。「修飾されていない」または「天然の」核酸塩基は、本明細書で用いられる場合、プリン塩基のアデニン(A)およびグアニン(G)、ならびにピリミジン塩基のチミン(T)、シトシン(C)、およびウラシル(U)を含む。修飾された核酸塩基は、他の合成および天然核酸塩基、例えば5−メチルシトシン(5−me−C)、5−ヒドロキシメチルシトシン、キサンチン、ヒポキサンチン、2−アミノアデニン、6−メチル、ならびに他のアデニンおよびグアニンのアルキル誘導体、2−プロピル、ならびに他のアデニンおよびグアニンのアルキル誘導体、2−チオウラシル、2−チオチミン、および2−チオシトシン、5−ハロウラシルおよびシトシン、5−プロピニルウラシルおよびシトシン、6−アゾウラシル、シトシンおよびチミン、5−ウラシル(プソイドウラシル)、4−チオウラシル、8−ハロ、8−アミノ、8−チオール、8−チオアルキル、8−ヒドロキシル、ならびに他の8−置換アデニンおよびグアニン、5−ハロ、特定には5−ブロモ、5−トリフルオロメチル、ならびに他の5−置換ウラシルおよびシトシン、7−メチルグアニンおよび7−メチルアデニン、8−アザグアニンおよび8−アザアデニン、7−デアザグアニンおよび7−デアザアデニン、ならびに3−デアザグアニンおよび3−デアザアデニンを含む。

0174

さらに、核酸塩基は、米国特許第3,687,808号で開示されたもの、「The Concise Encyclopedia of Polymer Science And Engineering」、858〜859ページ、Kroschwitz,J.I.編、John Wiley&Sons、1990で開示されたもの、Englischら、Angewandle Chemie、国際版、1991、30、613ページによって開示されたもの、およびSanghvi,Y.S.、15章、Antisense Research and Applications、289〜302ページ、それぞれCrooke,S.T.およびLebleu,B.、CRCPress、1993によって開示されたものを含む。これらの核酸塩基のうちある種のものは、本発明のオリゴマー化合物の結合親和性を高めるのに特に有用である。これらの核酸塩基としては、5−置換ピリミジン、6−アザピリミジン、ならびに2−アミノプロピルアデニン、5−プロピニルウラシル、および5−プロピニルシトシンを含むN−2、N−6、および0−6置換プリン類が挙げられる。5−メチルシトシン置換は、核酸二重鎖の安定性を0.6〜1.2<0>Cに高めることが示されており(Sanghvi,Y.S.、Crooke,S.T.およびLebleu,B.編、「Antisense Research and Applications」、CRC Press、Boca Raton、1993、276〜278ページ)、目下好ましい塩基置換であり、2’−O−メトキシエチル糖の修飾と組み合わされる場合によりいっそう好ましい。修飾された核酸塩基は、米国特許第3,687,808号ならびに同第4,845,205号;同第5,130,302号;同第5,134,066号;同第5,175,273号;同第5,367,066号;同第5,432,272号;同第5,457,187号;同第5,459,255号;同第5,484,908号;同第5,502,177号;同第5,525,711号;同第5,552,540号;同第5,587,469号;同第5,596,091号;同第5,614,617号;同第5,750,692号、および同第5,681,941号に記載されている(これらはそれぞれ参照により本明細書に組み込まれる)。

0175

いくつかの実施形態において、抑制性核酸は、オリゴヌクレオチドの活性、細胞分布、または細胞による取り込みを強化する1つまたは複数の部分または結合体と化学的に連結している。このような部分は、これらに限定されないが、脂質部分、例えばコレステロール部分(Letsingerら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.86:6553〜6556、1989)、コール酸(Manoharanら、Bioorg.Med.Chem.Lett.4:1053〜1060、1994)、チオエーテル、例えばヘキシル−S−トリチルチオール(Manoharanら、Ann.N.Y.Acad.Sci.660:306〜309, 1992;Manoharanら、Bioorg.Med.Chem. Lett.3:2765〜2770、1993)、チオコレステロール(Oberhauserら、Nucl.AcidsRes.20、533〜538、1992)、脂肪鎖、例えばドデカンジオールまたはウンデシル残基(Kabanovら、FEBSLett.259:327〜330、1990;Svinarchukら、Biochimie 75:49〜54、1993)、リン脂質、例えばジ−ヘキサデシル−rac−グリセロールまたはトリエチルアンモニウム1,2−ジ−O−ヘキサデシル−rac−グリセロ−3−H−ホスホネート(Manoharanら、Tetrahedron Lett.36:3651〜3654、1995;Sheaら、Nucl.Acids Res.18:3777〜3783、1990)、ポリアミンまたはポリエチレングリコール鎖(Mancharanら、Nucleosides&Nucleotides 14:969〜973、1995)、またはアダマンタン酢酸(Manoharanら、Tetrahedron Lett. 36:3651〜3654、1995)、パルミチル部分(Mishraら、Biochim.Biophys.Acta 1264:229〜237、1995)、またはオクタデシルアミン、あるいはヘキシルアミノ−カルボニル−tオキシコレステロール部分(Crookeら、J. Pharmacol. Exp. Ther. 277:923〜937、1996)を含む。また、米国特許第4,828,979号;同第4,948,882号;同第5,218,105号;同第5,525,465号;同第5,541,313号;同第5,545,730号;同第5,552,538号;同第5,578,717号、同第5,580,731号;同第5,580,731号;同第5,591,584号;同第5,109,124号;同第5,118,802号;同第5,138,045号;同第5,414,077号;同第5,486,603号;同第5,512,439号;同第5,578,718号;同第5,608,046号;同第4,587,044号;同第4,605,735号;同第4,667,025号;同第4,762,779号;同第4,789,737号;同第4,824,941号;同第4,835,263号;同第4,876,335号;同第4,904,582号;同第4,958,013号;同第5,082,830号;同第5,112,963号;同第5,214,136号;同第5,082,830号;同第5,112,963号;同第5,214,136号;同第5,245,022号;同第5,254,469号;同第5,258,506号;同第5,262,536号;同第5,272,250号;同第5,292,873号;同第5,317,098号;同第5,371,241、5,391,723号;同第5,416,203号、同第5,451,463号;同第5,510,475号;同第5,512,667号;同第5,514,785号;同第5,565,552号;同第5,567,810号;同第5,574,142号;同第5,585,481号;同第5,587,371号;同第5,595,726号;同第5,597,696号;同第5,599,923号;同第5,599,928号および同第5,688,941号も参照されたい(これらはそれぞれ参照により本明細書に組み込まれる)。

0176

これらの部分または結合体は、1級または2級ヒドロキシル基などの官能基共有結合した結合基を含んでいてもよい。本発明の結合基としては、インターカレーター、レポーター分子、ポリアミン、ポリアミド、ポリエチレングリコールポリエーテルオリゴマーの薬力学的特性を強化する基、およびオリゴマーの薬物動態学的特性を強化する基が挙げられる。典型的な結合基としては、コレステロール、脂質、リン脂質、ビオチンフェナジンフォレートフェナントリジンアントラキノンアクリジンフルオレセインローダミンクマリン、および色素が挙げられる。薬力学的特性を強化する基としては、本発明に関して、取り込みを改善する、分解への耐性を強化する、および/または標的核酸との配列特異的なハイブリダイゼーションを強化する基が挙げられる。薬物動態学的特性を強化する基としては、本発明に関して、本発明の化合物の取り込み、分布、代謝、または排出を改善する基が挙げられる。代表的な結合基は、1992年10月23日付けで出願された国際特許出願第PCT/US92/09196号、および米国特許第6,287,860号に開示されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。結合部分としては、これらに限定されないが、脂質部分、例えばコレステロール部分、コール酸、チオエーテル、例えばヘキシル−5−トリチルチオール、チオコレステロール、脂肪鎖、例えばドデカンジオールまたはウンデシル残基、リン脂質、例えばジ−ヘキサデシル−rac−グリセロールまたはトリエチルアンモニウム1,2−ジ−O−ヘキサデシル−rac−グリセロ−3−H−ホスホネート、ポリアミンまたはポリエチレングリコール鎖、またはアダマンタン酢酸、パルミチル部分、あるいはオクタデシルアミンまたはヘキシルアミノ−カルボニル−オキシコレステロール部分が挙げられる。例えば、米国特許第4,828,979号;同第4,948,882号;同第5,218,105号;同第5,525,465号;同第5,541,313号;同第5,545,730号;同第5,552,538号;同第5,578,717号、同第5,580,731号;同第5,580,731号;同第5,591,584号;同第5,109,124号;同第5,118,802号;同第5,138,045号;同第5,414,077号;同第5,486,603号;同第5,512,439号;同第5,578,718号;同第5,608,046号;同第4,587,044号;同第4,605,735号;同第4,667,025号;同第4,762,779号;同第4,789,737号;同第4,824,941号;同第4,835,263号;同第4,876,335号;同第4,904,582号;同第4,958,013号;同第5,082,830号;同第5,112,963号;同第5,214,136号;同第5,082,830号;同第5,112,963号;同第5,214,136号;同第5,245,022号;同第5,254,469号;同第5,258,506号;同第5,262,536号;同第5,272,250号;同第5,292,873号;同第5,317,098号;同第5,371,241号、同第5,391,723号;同第5,416,203号、同第5,451,463号;同第5,510,475号;同第5,512,667号;同第5,514,785号;同第5,565,552号;同第5,567,810号;同第5,574,142号;同第5,585,481号;同第5,587,371号;同第5,595,726号;同第5,597,696号;同第5,599,923号;同第5,599,928号および同第5,688,941号を参照されたい(これらはそれぞれ参照により本明細書に組み込まれる)。

0177

本発明の方法において有用な抑制性核酸は、標的miRNAに対して十分な相補性を有しており、すなわちこのような抑制性核酸は、十分良好に十分高い特異性でハイブリダイズして、所望の効果をもたらすことができる。「相補的」とは、天然に存在するまたは天然に存在しない塩基またはそれらの類似体を含む2つの配列間で水素結合を介して対形成する能力を指す。例えば、抑制性核酸の1つの位置における塩基が、miRNAのそれに対応する位置における塩基と水素結合することができる場合、それらの塩基は、その位置において互いに相補的であるとみなされる。いくつかの実施形態において、100%の相補性は必要ではない。いくつかの実施形態において、100%の相補性が必要である。慣例的な方法を用いて、十分に高い特異性で標的配列に結合する抑制性核酸を設計することができる。

0178

特定の例示的な標的セグメント特異的配列が本明細書に記載されるが、当業者であれば、これらは、本発明の範囲内の特定の実施形態を図解し説明するのに役立つことを理解しているであろう。この開示を考慮すれば、当技術分野で通常の技術を有するものにより追加の標的セグメントを容易に確認することができる。同様に、シード配列内に、またはシード配列に直接隣接して、連続したヌクレオチド少なくとも5個の伸張部を含む5、6、7、8、9、10個以上のヌクレオチドの長さの標的セグメントが、標的化に適切であるとみなされる。いくつかの実施形態において、標的セグメントは、シード配列のうち1つの5’末端からの連続したヌクレオチドを少なくとも5個含む配列を含んでいてもよい(残りのヌクレオチドは、シード配列の5’末端のすぐ上流から始まり、抑制性核酸が約5〜約30個のヌクレオチドを含むようになるまで続く、同じRNAの連続した伸張部である)。いくつかの実施形態において、標的セグメントは、シード配列のうち1つの3’末端からの連続したヌクレオチドを少なくとも5個含むRNA配列によって表される(残りのヌクレオチドは、標的セグメントの3’末端のすぐ下流から始まり、抑制性核酸が約5〜約30個のヌクレオチドを含むようになるまで続く、同じmiRNAの連続した伸張部である)。本明細書で示される配列が関与する分野の当業者であれば、余計な実験を行うことなく、標的化するのに好ましいさらなる領域を同定することが可能であろう。いくつかの実施形態において、抑制性核酸は、標的(例えば標的miRNA、例えば成熟もしくは前駆hsa−miR−155、または標的mRNA)中に存在する少なくとも5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25個の連続したヌクレオチドに相補的な配列を含む。

0179

1つまたは複数の標的領域、セグメントまたは部位が同定されれば、標的に十分に相補的な、すなわち十分に高い特異性で十分良好にハイブリダイズする(すなわち実質的に他の非標的RNAに結合しない)抑制性核酸化合物が選択され、所望の効果をもたらすことができる。

0180

本発明に関して、ハイブリダイゼーションは、水素結合を意味し、この水素結合は、相補的ヌクレオシドまたはヌクレオチド塩基間のワトソンクリック、フーグスティーンまたは逆フーグスティーン型水素結合であってもよい。例えば、アデニンとチミンは、水素結合の形成を介して対をなす相補的核酸塩基である。相補的とは、本明細書で用いられる場合、2個のヌクレオチド間で正確に対を形成する能力を指す。例えば、オリゴヌクレオチドの特定の位置におけるヌクレオチドが、miRNA分子またはmRNA分子の同じ位置におけるヌクレオチドと水素結合が可能な場合、抑制性核酸およびmiRNAもしくはmRNAは、その位置で互いに相補的であるとみなされる。抑制性核酸とmiRNAまたはmRNAとは、それぞれの分子において十分な数の対応する位置が互いに水素結合可能なヌクレオチドで占められている場合、互いに相補的である。従って、「特異的にハイブリダイゼーション可能な」および「相補的」は、抑制性核酸とmiRNA標的との間で安定で特異的な結合が生じるのに十分な相補性または正確な対形成の程度を示すのに用いられる用語である。例えば、抑制性核酸の1つの位置における塩基が、miRNAまたはmRNAのそれに対応する位置における塩基と水素結合が可能な場合、それらの塩基は、その位置において互いに相補的であるとみなされる。100%の相補性は必要ではない。

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