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技術 強力なHDAC阻害剤としてのラクタムを有する新しいチオ誘導体、及び治療剤としてのその使用

出願人 シグマ−タウ・インドゥストリエ・ファルマチェウチケ・リウニテ・ソシエタ・ペル・アチオニ
発明者 ジュゼッペ・ジャンニーニウォルター・カブリジャンフランコ・バティストゥッツィダヴィデ・ヴィニョラニコラ・ファントクラウディオ・ピサーノロレダーナ・ヴェッシ
出願日 2012年9月17日 (6年10ヶ月経過) 出願番号 2014-530260
公開日 2014年11月27日 (4年7ヶ月経過) 公開番号 2014-531441
状態 特許登録済
技術分野 ピロ-ル系化合物 水添ピリジン系化合物 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 化合物または医薬の治療活性 ペプチド又は蛋白質 エチレンイミン系化合物、アゼチジノン系化合物 複数複素環系化合物
主要キーワード 体積パーセンテージ 最短直径 ポリエチレングリコール酸 反応感度 最長直径 市販グレード 中間サイズ 乾燥カラム
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重要な関連分野

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図面 (2)

課題・解決手段

本発明は、式(I)の新規アミド化合物、並びにこれらの抗腫瘍剤及びアポトーシス誘発剤としての使用に関する。本発明は、癌疾患並びにHDACの抑制が応答性であるその他の疾患に関連する医療における、そのような化合物の使用、及びこのような化合物を含有する医薬組成物を含む。

概要

背景

ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)は、細菌、菌類、植物、及び動物の多数の生物体内で見出される酵素ファミリーである。これらの酵素は、ヒストン転写制御因子、α−チューブリン、及び核の取込み輸送体を含む多様なタンパク質基質のε−N−アセチル化リジン残基からのアセチル基の除去を触媒する。現在までに18個のアイソフォームがHDACとして特徴付けられている。これらは、細胞内のそれらのDNA配列類似度及び生物学的役割に関して4つの異なるファミリーに分類される。

HDAC1、HDAC2、HDAC8及びHDAC3はクラス−Iのメンバーである。最初の3つのアイソフォームは、核内に主に見出される一方で、HDAC3は、細胞質又は結合膜にも見出される。

HDAC4、HDAC5、HDAC6、HSAC7、HDAC9及びHDAC10がクラス−IIを形成する。このクラスは、更に2つのサブクラスに分けられ、クラスIIa(HDAC4、5、7及び9)及びクラスIIb(HDAC6及び10)である。クラス−II酵素は、限られた数の細胞型発現され、核と細胞質との間を往復するか(すなわち、クラス−IIa)か、又は主に細胞質に存在する(すなわち、クラス−IIb)(Yang X.J.ら著、Mol.Cell.Biol.、2005年、25、2873)。

クラス−IVには、1つのメンバー(HDAC11)しかない一方、サーチュインとも呼ばれるクラス−IIIは、NAD+依存酵素から構成される。クラスI、II及びIV酵素の共通の特徴は、これらの亜鉛依存的性質にある。HDAC阻害剤(HDACi)は、試験管内及び生体内において、形質転換細胞の増殖停止、分化及びアポトーシス細胞死の強力な誘導物質であることが示されている。

また、HDAC抑制は、自己免疫性及び炎症性疾患モデルにおいて炎症を減少させることが示されている(Leoni F.ら著、Proc.Natl.Acad.Sci.、2002年、99、2995)。

HDACiとして報告された最初の化合物の1つは、抗てんかん剤バルプロン酸として知られており、これは、クラスI、II及びIVの全てのアイソフォームを抑制する。癌の発生時のこの酵素ファミリーの重要な役割が認識されると、強力なHDACiの発見に向けて、多数の学術的グループによって並びに製薬会社によって多大な努力が払われている。

元々SAHA(ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド)として知られていたボリノスタットは、稀な癌、すなわち少なくとも1つの以前の全身療法を受けた患者における皮膚T細胞リンパ腫治療するために、2006年にFDAによって承認されたファーストイン・クラス(画期的新薬)の小分子ヒドロキサミン酸塩誘導体であった(Grant S.ら著、Nature Rev.Drug Discov.、2007年、6、21)。SAHAは、臨床試験で現在大多数を占めるHDACiとしてのクラスI及びIIを抑制する強力なHDACiである(Paris M.ら著、J.Med.Chem.、2008年、51、1505)。

実際には、阻害剤の様々なファミリーは、その構造に従って、
a)短鎖脂肪酸(例えば、酪酸ナトリウムフェニル酪酸ピバネックスピバロイルオキシメチルブチレート、AN−9)、及びバルプロ酸)、
b)ヒドロキサム酸塩(例えば、SAHA、ベリノスタット(PXS101)、パノビスタット(LBH589)、ダシスタタット(LAQ−824)、及びトリコスタチン)と、
c)環状誘導体(例えば、ロミデプシン又はFK−228)、
d)ベンズアミド(例えば、エチノスタット(MS−275)、モセチノスタット(MGCD−0103)及びアセチルジナリンCI−994)の4つの主要グループにグループ分けされ得る。

併用療法を含むいくつかの臨床試験が、進行及び再発した肺癌膀胱癌、又は前立腺癌(臨床治NCT00565227)の患者で、標準化学療法剤(例えば、ドセタキセル及びボリノスタット)と組み合わせた広範囲の様々なHDACiの有効性を評価するために実施された。HDACは、13年ほど前に寄生虫感染症(例えば、プラスモディウム感染症)治療の潜在的標的であると仮説化された。科学界からの大部分の努力が、選択的なHDACiの同定を主な活動としたならば、多様な癌疾患が同一のHDACアイソフォームを含まないことが立証されたために、全阻害剤への大きな医学ニーズが未だに存在する。更に、科学界は、特定の癌への特定のHDACアイソフォームの評価に関して意見が分かれている(Giannini G.ら著、Future Medicinal Chemistry、2012年、4、11、1439−1460)。実際、HDAC1は前立腺癌においてはアップレギュレートされ(Halkidou k.ら著、Prostate、2004年、59、177)、胃癌においてアップレギュレートされ(Choi J.Hら著、Jpn.J.Cancer Res.、2001年、92、1300)、HDAC2は、胃癌においてアップレギュレートされ(Song J.ら著、APMIS、2005年、92、1300)、HDAC3は、肺癌においてアップレギュレートされ(Bartling B.ら著、Lung Cancer、2005年、49、145)、口腔扁平上皮癌においてHDAC6の発現の上昇がある(Sakuma T.r著、J. Oncol.、2006年、29、117)。

神経変性疾患(Chuang D.M.ら著、Trendsin Neuroscience、2009年、32、11、591;Sleiman S.F.ら著、Expert Opin.Investig.Drugs、2009年、18、5、573)、心臓肥大(Hamamori.Y.ら著、J.Clin.Invest.、2003年、112、6、824)などの他の疾患におけるHDACの関与もまた立証されている。最近のレビューは、HDAC抑制が新しいアプローチとして認識されている疾患を詳しく述べている(Dinarello C.A.ら著、Mol.Med.、2011年、17、333)。

二座ヒドロキサム酸部分は、最適な亜鉛結合基の1つであることが認められ、このような部分を有する多数のHDAC阻害剤が開発されている(Sampath−Kumar A.ら著、Bioorg.Med.Chem.Lett.、2005年、15、8、1969)。しかしながら、このような官能性は、乏しい薬物動態特性(Colletti S.ら著、Bioorg.Med.Chem.Lett.2001年、11、107)並びに持続毒性(Suzuki T.著、Cur. Med. Chem.、2005年、12、24、2867)に結びついた。したがって、生物学的標的に対する高い結合親和性並びに強力な細胞活性を示すことができる新しいHDACiの同定に多大な努力が費やされてきた。最近公開されたレビュー(Bertrand P.著、Eur.J.Med.Chem.、2010年、45、2095)は、多様な非ヒドロキサム酸塩系誘導体を評価し、その中でチオ付加物が開示され、後者は、ヒドロキサム酸塩類似体のものとは完全に異なる活性部位内の配位を潜在的に有することができるとの仮説を提唱した。

直線状のチオ結合基を有するHDACiが研究されてきたが、このような誘導体は今まで臨床試験の段階に入ることはなかった。

また、Bertrand P.も、FK228の生物学的活性が、ジスルフィド結合還元(チオ付加物1へと繋がる)に起因することを提唱しており、後者は、以下のスキーム1で示すような活性物質である。



しかしながら、FK228の作用のこのメカニズムは、別の代謝産物活性種であると仮定した米国特許出願第12/845658号を前にしては疑問であり得る。しかし、多様な理論づけた代謝産物の生物学的活性は示されていないために、この研究から明確な教示が得られなかった。

SAHAの直線状のチオ類似体(スキーム2)が合成され(Suzuki T.ら著、Bioorg.Med.Chem.Lett.、2004年、14、3313)、両化合物は同様なHDAC親和性を示した。



Suzuki T.らは、SAHAのフェニル基の代わりにビフェニルベンゾフランインドール又はキノリンなどの立体的に更に障害型のアミド基を有するより強力なチオ含有金属結合基(MBG)HDACiを更に開示した(Suzuki T.ら著、J.Med.Chem.、2005年、48、1019)。

特開第2007−238452号公報は、式2の誘導体を開示し、式中、カルボニルアミドに対するα位の炭素原子は、カルバメート部分(すなわち、R2=CO2R)によって置換された。



このような誘導体はまた、CAP基(Suzuki T.ら著、J.Med.Chem.、2006年、49、4809)及び/又はスペーサ(Itoh Y.ら著、J.Med.Chem.、2007年、50、5425)の最適化を報告して、後に開示された。興味深いことに、このような誘導体は、HDAC6選択性として開示された。特に、Itoh Yは、カルボニルアミドに対してα位における中間サイズアミノ置換基を有する誘導体を開示し、これは他のアイソフォームにおいてこのような基を受け取る疎水性ポケット不在のために、恐らくはHDAC6選択性であることが見出された。

チオ誘導体は、それらのヒドロキサム酸塩対照物よりも活性で劣る1つのLog単位であることが一般的に認められている(Wang D.ら著、J.Org.Chem.、2007年、72、5446)。

SAHAは、局所脳虚血のモデルで有用な効果を示した(Faraco G.ら著、Mol.Pharmacol.、2006年、70、6、1876)。

概要

本発明は、式(I)の新規アミド化合物、並びにこれらの抗腫瘍剤及びアポトーシス誘発剤としての使用に関する。本発明は、癌疾患並びにHDACの抑制が応答性であるその他の疾患に関連する医療における、そのような化合物の使用、及びこのような化合物を含有する医薬組成物を含む。

目的

米国特許出願第12/845658号






したがって、HDACタンパク質に対して低いナノモルの結合親和性並びに強力な細胞活性を示す新しいHDAC阻害剤を提供する

効果

実績

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請求項1

一般式(I)を有する化合物、その互変異性体、その幾何異性体、その鏡像異性体ジアステレオマー及びラセミ体などの光学活性体、並びにそれらの薬学的に許容可能な塩であって、式中、式中、R1はH、(C1−C6)−アルキル又はアリールであるか、あるいはそれぞれ2つの隣接する炭素原子に連結するR1及び1つのR4は、nが2又は3の場合、共にシクロプロパン環を形成し、R2は、ハロゲンベンジルオキシ、(C1−C3)−アルキル又はCF3で任意に置換されたフェニル;(C3−C6)−シクロアルキル;アリールがベンジルオキシ、(C1−C3)−アルキル又はCF3で任意に置換されたアリール−(C1−C6)−アルキルであり、R3はH、PO(OH)2又は式(II)の基であり、R7は(C1−C7)−アルキル、(C1−C6)−アルコキシ又は−CH(NH2)R8であり、R8はH、又は天然α−アミノ酸の側鎖であり、R4及びR5は、いずれの場合も独立してH、ハロゲン、(C1−C6)−アルキルであるか、あるいはnが2又は3の場合、それぞれ2つの隣接する炭素原子に連結する1つのR4及び1つのR6は、共にシクロプロパン環を形成し、R6はHであるか、あるいはR2及びR6は、共にアリール部分と融合され得る5員から6員のヘテロ環を形成し、−A−E−は−(CO)−(NR9)−又は−(NR9)−(CO)−であり、R9は、H又は(C1−C3)−アルキルであり、mは0〜3の整数であり、nは0〜3の整数であり、但し、2又は3の場合、R4及びR5のそれぞれは、各々の場合で異なる意味を取ることができ、前記記号は、前記記号を有する前記炭素原子がR又はSの立体配置を取ることができることを意味し、前記記号○は不在であり得るが、存在する場合、R4を有する前記炭素原子が二重結合中に含まれる場合に、R5が不在であるという条件で、前記環が部分的に不飽和でもよいことを意味する、化合物。

請求項2

nが1又は2である、請求項1に記載の化合物。

請求項3

mが1又は2である、請求項1に記載の化合物。

請求項4

チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−4−オキソ−アゼチジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイルヘキシル}エステル、チオ酢酸S−[(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−(4−トリフルオロメチルベンジルカルバモイル)−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−(3−ベンジルオキシ−ベンジルカルバモイル)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−7−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−7−オキソ−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ヘプチル}エステル、チオ酢酸S−[(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−(2−m−トリルエチルカルバモイル)−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル)−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−p−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−シクロペンチルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((3R*,4S*)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((3R*,4R*)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[(R*)−(2−オキソ−ピペリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロペンチルカルバモイル−6−メルカプト−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3−ベンジルオキシ−ベンジルカルバモイル)−6−メルカプト−ヘキシル]アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−6−メルカプト−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジルカルバモイル)−ヘキシル]−アミド、(S)−4−オキソ−アゼチジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3S,4S)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3R,4R)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3R,4S)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3S,4R)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボニル)−6−メルカプト−ヘキシル]−アミド、(R)−5−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−6−メルカプト−1−(2−m−トリル−エチルカルバモイル)−ヘキシル]−アミド、(R)−2−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−2−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、チオ炭酸エチルエステル{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオイソブチル酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−1−メチル−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ炭酸エチルエステル{(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−1−メチル−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−[(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−1−メチル−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、(S)−1−メチル−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−m−トリルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−p−トリルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、及びチオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステルからなる群からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の化合物。

請求項5

少なくとも1つの薬学的に許容可能なビヒクル及び/又は賦形剤との混合物中の活性成分として請求項1〜4のいずれか1項に記載の少なくとも1つの化合物を含有する医薬組成物

請求項6

薬物としての請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の使用。

請求項7

HDAC活性の調整が前記患者の健康の改善につながる、病理症状の治療のための請求項6に記載の使用。

請求項8

前記病理症状が、癌疾患神経変性疾患炎症性疾患、脳卒中又はプラスモディウム感染症である、請求項7に記載の使用。

請求項9

前記癌疾患が、乳房膵臓大腸胸膜腹膜、顔頚部腎臓膀胱、脳、前立腺卵巣又は目の癌である、請求項8に記載の使用。

請求項10

前記癌が、転移型の癌である、請求項9に記載の使用。

請求項11

前記炎症性疾患が、リウマチ性関節炎である、請求項8に記載の使用。

請求項12

前記神経変性疾患が、ハンチントン病パーキンソン病、筋委縮性側索硬化症である、請求項8に記載の使用。

請求項13

請求項1〜4に記載の化合物の投与を含む、癌疾患に罹患している患者の治療方法

請求項14

カップリング剤の存在下、極性非プロトン性溶媒中で、式(III)の化合物を、塩化されているか又は塩化されていない式(IV)の化合物と反応させることによる請求項1に記載の化合物を合成するための方法であって、式III中、R2、R3及びR6並びにmは、請求項1に記載された通りであり、式IV中、R1、R4及びR5並びにnは、請求項1に記載された通りである、方法。

技術分野

0001

本発明は、新規チオ化合物及びそれらの治療剤としての使用に関する。本発明は、癌疾患炎症性疾患神経細胞疾患、寄生虫感染症(例えば、プラスモディウム感染症)、並びに、HDACの抑制が応答性であるその他の疾患に関連する医療における、そのような化合物の使用、及びそのような化合物を含有する医薬組成物を含む。

背景技術

0002

ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)は、細菌、菌類、植物、及び動物の多数の生物体内で見出される酵素ファミリーである。これらの酵素は、ヒストン転写制御因子、α−チューブリン、及び核の取込み輸送体を含む多様なタンパク質基質のε−N−アセチル化リジン残基からのアセチル基の除去を触媒する。現在までに18個のアイソフォームがHDACとして特徴付けられている。これらは、細胞内のそれらのDNA配列類似度及び生物学的役割に関して4つの異なるファミリーに分類される。

0003

HDAC1、HDAC2、HDAC8及びHDAC3はクラス−Iのメンバーである。最初の3つのアイソフォームは、核内に主に見出される一方で、HDAC3は、細胞質又は結合膜にも見出される。

0004

HDAC4、HDAC5、HDAC6、HSAC7、HDAC9及びHDAC10がクラス−IIを形成する。このクラスは、更に2つのサブクラスに分けられ、クラスIIa(HDAC4、5、7及び9)及びクラスIIb(HDAC6及び10)である。クラス−II酵素は、限られた数の細胞型発現され、核と細胞質との間を往復するか(すなわち、クラス−IIa)か、又は主に細胞質に存在する(すなわち、クラス−IIb)(Yang X.J.ら著、Mol.Cell.Biol.、2005年、25、2873)。

0005

クラス−IVには、1つのメンバー(HDAC11)しかない一方、サーチュインとも呼ばれるクラス−IIIは、NAD+依存酵素から構成される。クラスI、II及びIV酵素の共通の特徴は、これらの亜鉛依存的性質にある。HDAC阻害剤(HDACi)は、試験管内及び生体内において、形質転換細胞の増殖停止、分化及びアポトーシス細胞死の強力な誘導物質であることが示されている。

0006

また、HDAC抑制は、自己免疫性及び炎症性疾患のモデルにおいて炎症を減少させることが示されている(Leoni F.ら著、Proc.Natl.Acad.Sci.、2002年、99、2995)。

0007

HDACiとして報告された最初の化合物の1つは、抗てんかん剤バルプロン酸として知られており、これは、クラスI、II及びIVの全てのアイソフォームを抑制する。癌の発生時のこの酵素ファミリーの重要な役割が認識されると、強力なHDACiの発見に向けて、多数の学術的グループによって並びに製薬会社によって多大な努力が払われている。

0008

元々SAHA(ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド)として知られていたボリノスタットは、稀な癌、すなわち少なくとも1つの以前の全身療法を受けた患者における皮膚T細胞リンパ腫治療するために、2006年にFDAによって承認されたファーストイン・クラス(画期的新薬)の小分子ヒドロキサミン酸塩誘導体であった(Grant S.ら著、Nature Rev.Drug Discov.、2007年、6、21)。SAHAは、臨床試験で現在大多数を占めるHDACiとしてのクラスI及びIIを抑制する強力なHDACiである(Paris M.ら著、J.Med.Chem.、2008年、51、1505)。

0009

実際には、阻害剤の様々なファミリーは、その構造に従って、
a)短鎖脂肪酸(例えば、酪酸ナトリウムフェニル酪酸ピバネックスピバロイルオキシメチルブチレート、AN−9)、及びバルプロ酸)、
b)ヒドロキサム酸塩(例えば、SAHA、ベリノスタット(PXS101)、パノビスタット(LBH589)、ダシスタタット(LAQ−824)、及びトリコスタチン)と、
c)環状誘導体(例えば、ロミデプシン又はFK−228)、
d)ベンズアミド(例えば、エチノスタット(MS−275)、モセチノスタット(MGCD−0103)及びアセチルジナリンCI−994)の4つの主要グループにグループ分けされ得る。

0010

併用療法を含むいくつかの臨床試験が、進行及び再発した肺癌膀胱癌、又は前立腺癌(臨床治NCT00565227)の患者で、標準化学療法剤(例えば、ドセタキセル及びボリノスタット)と組み合わせた広範囲の様々なHDACiの有効性を評価するために実施された。HDACは、13年ほど前に寄生虫感染症(例えば、プラスモディウム感染症)治療の潜在的標的であると仮説化された。科学界からの大部分の努力が、選択的なHDACiの同定を主な活動としたならば、多様な癌疾患が同一のHDACアイソフォームを含まないことが立証されたために、全阻害剤への大きな医学ニーズが未だに存在する。更に、科学界は、特定の癌への特定のHDACアイソフォームの評価に関して意見が分かれている(Giannini G.ら著、Future Medicinal Chemistry、2012年、4、11、1439−1460)。実際、HDAC1は前立腺癌においてはアップレギュレートされ(Halkidou k.ら著、Prostate、2004年、59、177)、胃癌においてアップレギュレートされ(Choi J.Hら著、Jpn.J.Cancer Res.、2001年、92、1300)、HDAC2は、胃癌においてアップレギュレートされ(Song J.ら著、APMIS、2005年、92、1300)、HDAC3は、肺癌においてアップレギュレートされ(Bartling B.ら著、Lung Cancer、2005年、49、145)、口腔扁平上皮癌においてHDAC6の発現の上昇がある(Sakuma T.r著、J. Oncol.、2006年、29、117)。

0011

神経変性疾患(Chuang D.M.ら著、Trendsin Neuroscience、2009年、32、11、591;Sleiman S.F.ら著、Expert Opin.Investig.Drugs、2009年、18、5、573)、心臓肥大(Hamamori.Y.ら著、J.Clin.Invest.、2003年、112、6、824)などの他の疾患におけるHDACの関与もまた立証されている。最近のレビューは、HDAC抑制が新しいアプローチとして認識されている疾患を詳しく述べている(Dinarello C.A.ら著、Mol.Med.、2011年、17、333)。

0012

二座ヒドロキサム酸部分は、最適な亜鉛結合基の1つであることが認められ、このような部分を有する多数のHDAC阻害剤が開発されている(Sampath−Kumar A.ら著、Bioorg.Med.Chem.Lett.、2005年、15、8、1969)。しかしながら、このような官能性は、乏しい薬物動態特性(Colletti S.ら著、Bioorg.Med.Chem.Lett.2001年、11、107)並びに持続毒性(Suzuki T.著、Cur. Med. Chem.、2005年、12、24、2867)に結びついた。したがって、生物学的標的に対する高い結合親和性並びに強力な細胞活性を示すことができる新しいHDACiの同定に多大な努力が費やされてきた。最近公開されたレビュー(Bertrand P.著、Eur.J.Med.Chem.、2010年、45、2095)は、多様な非ヒドロキサム酸塩系誘導体を評価し、その中でチオ付加物が開示され、後者は、ヒドロキサム酸塩類似体のものとは完全に異なる活性部位内の配位を潜在的に有することができるとの仮説を提唱した。

0013

直線状のチオ結合基を有するHDACiが研究されてきたが、このような誘導体は今まで臨床試験の段階に入ることはなかった。

0014

また、Bertrand P.も、FK228の生物学的活性が、ジスルフィド結合還元(チオ付加物1へと繋がる)に起因することを提唱しており、後者は、以下のスキーム1で示すような活性物質である。



しかしながら、FK228の作用のこのメカニズムは、別の代謝産物活性種であると仮定した米国特許出願第12/845658号を前にしては疑問であり得る。しかし、多様な理論づけた代謝産物の生物学的活性は示されていないために、この研究から明確な教示が得られなかった。

0015

SAHAの直線状のチオ類似体(スキーム2)が合成され(Suzuki T.ら著、Bioorg.Med.Chem.Lett.、2004年、14、3313)、両化合物は同様なHDAC親和性を示した。



Suzuki T.らは、SAHAのフェニル基の代わりにビフェニルベンゾフランインドール又はキノリンなどの立体的に更に障害型のアミド基を有するより強力なチオ含有金属結合基(MBG)HDACiを更に開示した(Suzuki T.ら著、J.Med.Chem.、2005年、48、1019)。

0016

特開第2007−238452号公報は、式2の誘導体を開示し、式中、カルボニルアミドに対するα位の炭素原子は、カルバメート部分(すなわち、R2=CO2R)によって置換された。



このような誘導体はまた、CAP基(Suzuki T.ら著、J.Med.Chem.、2006年、49、4809)及び/又はスペーサ(Itoh Y.ら著、J.Med.Chem.、2007年、50、5425)の最適化を報告して、後に開示された。興味深いことに、このような誘導体は、HDAC6選択性として開示された。特に、Itoh Yは、カルボニルアミドに対してα位における中間サイズアミノ置換基を有する誘導体を開示し、これは他のアイソフォームにおいてこのような基を受け取る疎水性ポケット不在のために、恐らくはHDAC6選択性であることが見出された。

0017

チオ誘導体は、それらのヒドロキサム酸塩対照物よりも活性で劣る1つのLog単位であることが一般的に認められている(Wang D.ら著、J.Org.Chem.、2007年、72、5446)。

0018

SAHAは、局所脳虚血のモデルで有用な効果を示した(Faraco G.ら著、Mol.Pharmacol.、2006年、70、6、1876)。

先行技術

0019

米国特許出願第12/845658号

発明が解決しようとする課題

0020

したがって、HDACタンパク質に対して低いナノモルの結合親和性並びに強力な細胞活性を示す新しいHDAC阻害剤を提供することに対する大きなニーズが今なお存在する。

課題を解決するための手段

0021

新しいチオ誘導体は、HDACに対して強力な活性が付与されることがここで見出された。

0022

本発明は、HDAC活性の抑制のための組成物の調製において、式(I)の化合物:



(式中、R1はH、(C1−C6)−アルキル又はアリールであるか、あるいは
それぞれ2つの隣接する炭素原子に連結するR1及び1つのR4は、nが2又は3の場合、共にシクロプロパン環を形成し、
R2は、ハロゲンベンジルオキシ、(C1−C3)−アルキル又はCF3で任意に置換されたフェニル;(C3−C6)−シクロアルキル;アリールがベンジルオキシ、(C1−C3)−アルキル又はCF3で任意に置換されたアリール−(C1−C6)−アルキルであり、
R3はH、PO(OH)2又は式(II)



の基であり、
R7は(C1−C7)−アルキル、(C1−C6)−アルコキシ又は−CH(NH2)R8であり、
R8はH、又は天然α−アミノ酸の側鎖であり、
R4及びR5は、いずれの場合も独立してH、ハロゲン、(C1−C6)−アルキルであるか、あるいはnが2又は3の場合、それぞれ2つの隣接する炭素原子に連結する1つのR4及び1つのR6は、共にシクロプロパン環を形成し、
R6はHであるか、あるいは
R2及びR6は、共にアリール部分と融合され得る5員から6員のヘテロ環を形成し、
−A−E−は−(CO)−(NR9)−又は−(NR9)−(CO)−であり、
R9は、H又は(C1−C3)−アルキルであり、
mは0〜3の整数であり、
nは0〜3の整数であり、但し、nが2又は3の場合、R4及びR5のそれぞれは、各々の場合で異なる意味を取ることができ、
記号



は、該記号を有する炭素原子がR又はSの立体配置を取ることができることを意味し、
記号○は不在でもよいが、存在する場合、R4を有する炭素原子が二重結合中に含まれる場合に、R5が不在であるという条件で、環が部分的に不飽和でもよいことを意味する)、
あるいは、その塩、水和物又は溶媒和化合物、その互変異性体、その幾何異性体、その鏡像異性体ジアステレオマー及びラセミ体などの光学活性体、並びにそれらの薬学的に許容可能な塩を提供する。

0023

本発明の一実施形態は、式(I)の化合物の、治療剤としての使用のためのものである。

0024

更なる実施形態において、該薬物は、癌疾患、炎症性疾患、神経細胞疾患及び寄生虫感染症(例えば、プラスモディウム感染症)に罹患している対象を治療するために使用される。

0025

本発明は、更に式(I)の化合物を調製する方法を提供し、この化合物は通常の合成方法によって調製でき、これについては後述する。

0026

一般式(I)の化合物は、ペプチドカップリングにおいて当業者に周知であるカップリング剤の存在下、極性非プロトン溶媒中で、式(III)の化合物



を式(IV)の化合物



又はその有機塩と反応させることによって得ることができる。
式(III)中で、R2、R3及びR6は、上で定義した通りであり、
式(IV)中で、R1、R4及びR5、−A−E−及びnは、上で定義した通りである。

0027

R3がHである一般式(I)の化合物は、R3が上で定義したような式(II)の基であり、全てのその他の置換基及びパラメータが上で定義したような式(I)の化合物を、極性溶媒中水酸化ナトリウムと反応させることによって得ることができる。あるいは、このような化合物は、上述の反応において、記載された手順を使用して、水酸化ナトリウムをナトリウムチオメトキシドで置き換えることによって得ることができる(Wallace O.B.ら著、Tetrahedron Letters、1998年、39、2693)。

0028

一般式(III)の化合物は、80℃までの温度で、極性溶媒中で、式(V)の化合物



を式(VI)の化合物



と反応させることによって得ることができる。
式(V)中、R2及びR6は、上で定義した通りであり、PGは、例えばt−ブトキシカルボニルなどのアミノ保護基を指し、
式(VI)中、R3は上で定義した通りである。

図面の簡単な説明

0029

実施例14の化合物による処置後のNCI−H460細胞の細胞質抽出物及び核抽出物ウェスタンブロット分析である。

0030

全ての該変質において、任意の干渉する反応基は、有機化学記述され確立された、当業者によく知られた手順によって保護し、その後脱保護することができる(例えば: Greene T. W.及びP.G.M.Wuts著、“Protective Groups in Organic Synthesis”、J.Wiley & Sons,Inc.第3版、1999年を参照されたい)。前記全ての変質は、有機化学で記述され確立された(例えば:March J.著、“Advanced Organic Chemistry”, J.Wiley & Sons,Inc.、第4版、1992年を参照されたい)、当業者に良く知られた手順の例のみに過ぎない。

0031

用語「C1−Cx−アルキル」及び「C1−Cx−アルコキシ」、及び「C3−Cx」−シクロアルキル」(xが2と7の間に含まれる整数である(シクロアルキルに関しては、4と7の間に含まれる整数である))は、それ単独、又はより複雑な構造に包含された場合、それぞれ1から7個までの炭素原子を有する線形であるか枝分かれしたアルキル、線形又は枝分かれしたアルコキシ、又は3から7個までの炭素原子を有するシクロアルキル基を指す。

0032

用語「ヘテロシクロアルキル」及び「ヘテロ環」とは、少なくとも1つの窒素原子及び任意に1つ以上の更なるヘテロ原子窒素酸素及びイオウからなる群から選択され、同一でもよく異なってもよい)を含有する、飽和されているか又は部分的に不飽和の(しかし芳香族ではない)4員、5員、6員又は7員環で、この環は、アミノ部分又はアルキル部分で置換されてもよいものを指す。好ましいヘテロシクロアルキルとしては、アゼチジンピロリジンピペリジンピペラジンケトピペラジン、2,5−ジケトピペラジンモルフォリン及びチオモルフォリンが挙げられる。6員のヘテロシクロアルキルは、下記で定義する通りのアリール基と必要に応じて融合されることができる。好ましいこのような融合ヘテロ環は、例えば、テトラヒドロキノリン及びテトラヒドロイソキノリンである。

0033

用語「アリール」とは、単環(例えば、フェニル)又はペンダント様式で取り付けられてもよく融合されてもよい多環を有する6から14個の炭素原子の芳香族炭素環式基を指す。好ましいアリールとしては、フェニル、ナフチルフェナントレニル、ビフェニル等が挙げられる。該「アリール」は、ヒドロキシル、ハロゲン、ハロアルキルシアノ、(C1−Cx)−アルキル、(C1−Cx)−アルコキシ、ベンジルオキシ、アミノ、アミノアルキル又はアルキルアミノの中から選ばれる1から3個の置換基を有してもよい。

0034

用語「アミノ」とは、基−NH2を指す。

0035

用語「アルキルアミノ」とは、基−NHR(式中、Rは上で定義した通りの「(C1−Cx)−アルキル」である)を指す。

0036

用語「アミノアルキル」とは、アミノ基によって置換されている、上で定義した通りの(C1−Cx)−アルキルを指す。

0037

用語「ハロアルキル」とは、CF3又はCHF2部分を指すか又はCF3又はCHF2部分を含有する上で定義した通りのアルキル基を指す。

0038

用語アリール−(C1−C6)アルキルとは、上で定義した通りの1つのアリール置換基を有する、上で定義した通りのアルキル基を指す。好ましいアリール−(C1−C6)アルキルとしては、ベンジルフェネチルジフェニルメチル等が挙げられる。

0040

用語癌とは、周辺組織侵入しこれを破壊し、転移させることもあり、最終的には宿主致死させ得る悪性新生物を意味する。

0041

「薬学的に許容可能な塩類」とは、望ましい生物活性を保持する下の式(I)の同定された化合物の塩類を指す。そのような塩類の例は、以下に限定される訳ではないが、無機酸(例えば、塩酸臭化水素酸硫酸リン酸硝酸)で形成される酸付加塩類、及び酢酸シュウ酸酒石酸コハク酸リンゴ酸フマル酸マレイン酸アスコルビン酸安息香酸タンニン酸、パモイック酸、アルギン酸ポリグルタミン酸ン、ナフタレンスルホン酸トルエンスルホン酸ナフタレンジスルホン酸メタン硫酸酸、及びポリガラクツロ酸などの有機酸で形成される塩類が挙げられる。

0042

我々は、本発明により調製された誘導体(I)及びそれらの薬学的に許容可能な塩類が、HDACによって仲介された病状、障害及び病理学的状態の治療のために、特に癌、炎症性疾患、神経細胞疾患及び寄生虫感染症(例えば、プラスモディウム感染症)の治療のために有用な薬剤であることを見出した。

0043

医薬組成物は、例えば有意な治療効果を生じる量にて、活性成分として式(I)の少なくとも1つの化合物を含む。本発明で抱合される組成は全く従前通りで、レミントンのPharmaceutical Science Handbook(Mack Pub. N.Y.—最終版)で例示されているものなど、製薬産業で通常に実施されている方法で得られる。選択された投与経路に従って、組成物は固体又は液体状態で、経口、非経口的又は局所投与に適している。本発明による組成物は、活性成分に加えて、少なくとも1つの薬学的に許容可能なビヒクル又は賦形剤を含む。これらは、特に有用な製剤補助剤(例えば、可溶化剤分散剤懸濁剤及び乳化剤)である場合がある。

0044

一般に、本発明の化合物は、「治療的有効量」で投与される。実際に投与される化合物の量は、治療すべき状態、投与の選択された経路、投与された実際の化合物、薬剤の組合せ、個々の患者の年齢、体重、反応、患者の徴候重症度等を含む関連した状況に照らし合わせて、一般的に医師が決定する。任意の化合物について、治療的に有効な服用は、細胞培養アッセイ、又は動物モデル、通常はマウスラットモルモットウサギイヌ又はブタ初期推定できる。動物モデルはまた、投与の適切な濃度範囲及び経路を決定するために使用できる。そして、そのような情報は、ヒトへの投与に有用な用量及び経路を決定するのに用いることができる。ヒト等価の用量(HED)を計算する際に、それはIndustryとReviewers文書のためのGuidance(2002年、米食品医薬品局、Rockville、Maryland、米国)で提供される換算表の使用が推奨されている。

0045

一般に、有効量は0.01mg/kg〜100mg/kg、望ましくは0.05mg/kg〜50mg/kgまである。任意の化合物について、治療的に有効な服用は、細胞培養アッセイ、または、動物モデル、通常はマウス、ラット、モルモット、ウサギ、イヌ又はブタで初期に推定できる。ヒト対象のための正確な有効量は、疾病状態の重症度、対象の一般的健康度、年齢、体重あるいは対象の性別食事、投与の時間と頻度、薬剤の組み合わせ(複数可)、反応感度、及び治療に対する寛容性/反応に依存するであろう。この量は、日常実験によって決定でき、臨床医の判断の範囲内にある。

0046

組成物は個々に患者に投与されるか、他の薬物、薬剤又はホルモン類と組み合わせて投与しても良い。

0047

薬物はまた、治療剤の投与のために、薬学的に許容可能なキャリアーを含有しても良い。そのようなキャリアーは、組成物を受け取った個々人に有害な抗体の産生を誘発せず、そして過度の毒性なしに投与できるならば、抗体あるいはその他ポリペプチド、遺伝子並びにリポソームなどの他の治療剤を含む。適当なキャリアーは、大きく、緩徐新陳代謝する高分子(例えばタンパク質多糖類ポリ乳酸ポリエチレングリコール酸重合アミノ酸、アミノ酸共重合体と不活性のウイルス粒子)であってよい。

0048

薬学的に許容可能なキャリアーに関する徹底した議論は、レミントンのPharmaceutical Sciences(Mack Pub.Co.,N.J. 1991)で入手可能である。

0049

治療用組成物内の薬学的に許容可能なキャリアーは、液体(例えば、水、生理食塩水グリセロール及びエタノール)を更に含むこともある。

0050

更に、補助物質(例えば、湿潤化剤又は乳化剤、pH緩衝化物質等)が、そのような組成中に存在する場合がある。そのようなキャリアーによって、患者が摂取するために、医薬組成物を錠剤丸薬ドラジェカプセル、液体、ゲル類、シロップ泥漿、懸濁液等として処方できる。

0051

一度処方されると、本発明の組成物が対象に直接投与できる。治療される対象は、動物であってよく、特に、ヒト対象を治療することができる。

0052

本発明の薬物は、限定されるものではないが、経口、静脈内、筋肉内、動脈内、内、クモ膜下腔内、脳室内経皮性又は経皮的用途、皮下、腹腔内、鼻腔内、腸内、局所的、下、腟内又は直腸の手段を含む多数の経路によって投与できる。

0053

経口投与の組成は、バルク液体溶液又は懸濁液、若しくはバルク粉末の形をとる。しかしながら、より一般的に、組成物は正確な投薬を容易にするために、単位剤形を呈する。用語「単位剤形」とは、ヒト対象及び他の哺乳類のために単位剤形として物理的に別々の単位を指し、各々の単位は、適当な医薬賦形剤と共に望ましい治療的効果を生じるように計算された活性物質を予め定められた量で含んでいる。典型的な単位剤形は、液体組成の場合、補充され、予め計量したアンプル又は注射器、若しくは固形組成の場合、丸薬、錠剤、カプセル等を含む。そのような組成物で、本発明の化合物は、通常、微量成分(約0.1〜約50重量%まで、又は、望ましくは約1〜約40重量%まで)で残部が、望ましい投薬型を形成するために有用な多様な媒体又はキャリアー及びプロセシング補助成分である。投薬量治療は、単一用量スケジュール又は複数用量スケジュールであって良い。上に開示したように、本発明の化合物は、このような抑制が患者の健康を改善する結果を生じる障害の治療に対するHDAC抑制特性のために薬物として有用である。(特に、癌及び炎症性疾患を患っている患者)。

0054

問題とする組成は、式(I)の化合物と共に、既知の活性成分を含む。

0055

本発明の更なる目的は、1つ以上の式(I)の化合物を適切な賦形剤、安定剤及び/又は薬学的に許容可能な希釈液と混合することによって特徴づけられる医薬組成物を調製するための方法である。

0056

本発明の一実施形態は、nが1又は2である、以前に記述した式(I)の化合物の実施形態である。

0057

本発明の好ましい実施形態は、R3が上で定義した通りの式(II)の基である、以前に記述した式(I)の化合物の実施形態である。

0058

本発明の別の実施形態によると、治療されるべき癌は、肉腫上皮癌黒色腫骨腫瘍神経内分泌腫瘍リンパ性白血病骨髄性白血病単球性白血病巨核球白血病急性前骨髄球性白血病、又はホジキン病を含む群から選択される原発腫瘍である。

0059

上述の肉腫及び上皮癌は、乳癌非小細胞肺癌(NSCLC)及び小細胞肺癌(SCLC)を含める肺癌;食道癌、胃癌、小腸癌、大腸癌結腸癌及び直腸癌を含める胃腸癌;神経膠種を含める神経膠腫卵巣癌子宮頚部癌子宮体癌中皮腫腎臓癌;前立腺癌;腹膜癌;胸膜癌;顔頚部癌;膀胱癌;脳腫瘍;及び皮膚又は目の癌を含む群からなる。

0060

新生物はまた、小児癌を指す場合もある。例えば、本発明により治療され得る、又は病状の進行が遅延され得る小児癌は、急性リンパ芽球性白血病急性骨髄性白血病副腎皮質癌、星状膠細胞腫、膀胱癌、脳幹神経膠種、中枢神経非定型奇形腫ラブイド腫瘍、脳腫瘍、中枢神経系胎芽性癌、脳腫瘍、星状細胞腫頭蓋咽頭腫上衣芽腫上衣腫小児髄芽腫髄上皮腫中間型松果体実質腫瘍、テント原始神経外胚葉腫瘍及び松果体芽腫、乳癌、気管支癌カルチノイド癌、子宮頚部癌、脊索腫、結直腸癌、食道癌、頭蓋外胚細胞癌、胃癌、神経膠種、肝細胞肝臓)癌、ホジキンリンパ腫、腎臓癌、喉頭癌、白血病、急性リンパ芽球性/骨髄性白血病、肝臓癌非ホジキンリンパ腫髄芽細胞腫、中皮腫、多発性内分泌腺腹、鼻咽頭癌、口腔癌、卵巣癌、膵臓癌乳頭腫症腎細胞癌横紋筋肉腫唾液腺癌、肉腫、皮膚癌胸腺腫及び胸腺癌甲状腺癌並びに癌からなる群から選択される。

0061

本発明の更に別の実施形態は、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイルヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロペンチルカルバモイル−6−メルカプト−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3−ベンジルオキシ−ベンジルカルバモイル)−6−メルカプト−ヘキシル]アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−6−メルカプト−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジルカルバモイル)−ヘキシル]−アミド、(S)−4−オキソ−アゼチジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3S,4S)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3R,4R)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3R,4S)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3S,4R)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボニル)−6−メルカプト−ヘキシル]−アミド、(R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−6−メルカプト−1−(2−m−トリルエチルカルバモイル)−ヘキシル]−アミド、(R)−2−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−2−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−2−オキソ−3−アザビシクロ[4.1.0]へプタン−4−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−4−オキソ−3−アザ−ビシクロ[4.1.0]へプタン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−5−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ペンチル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−7−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘプチル)−アミド、(S)−1−メチル−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−m−トリルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、及び(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−p−トリルカルバモイル−ヘキシル)−アミド並びにR3が式(I)の化合物について定義された通りであるがHではない、対応するプロドラッグからなる群から選択される化合物から構成される。

0062

本発明の更に別の実施形態は、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−4−オキソ−アゼチジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−[(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−(4−トリフルオロメチル−ベンジルカルバモイル)−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−(3−ベンジルオキシ−ベンジルカルバモイル)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−7−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−7−オキソ−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ヘプチル}エステル、チオ酢酸S−[(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−(2−m−トリル−エチルカルバモイル)−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル)−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−p−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル)−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−シクロペンチルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((3R*,4S*)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((3R*,4R*)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[(R*)−(2−オキソ−ピペリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロペンチルカルバモイル−6−メルカプト−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3−ベンジルオキシ−ベンジルカルバモイル)−6−メルカプト−ヘキシル]アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−6−メルカプト−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジルカルバモイル)−ヘキシル]−アミド、(S)−4−オキソ−アゼチジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3S,4S)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3R,4R)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3R,4S)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(3S,4R)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボニル)−6−メルカプト−ヘキシル]−アミド、(R)−5−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−6−メルカプト−1−(2−m−トリル−エチルカルバモイル)−ヘキシル]−アミド、(R)−2−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−2−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、チオ炭酸エチルエステル{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオイソブチル酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−1−メチル−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ炭酸エチルエステル{(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−1−メチル−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−[(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−1−メチル−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル、(S)−1−メチル−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−m−トリルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−p−トリルカルバモイル−ヘキシル)−アミド、及びチオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステルからなる群から選択される化合物を構成する。

0063

下記に説明される実施例は、本発明が保護しようとするものを完全に網羅するものではない。
実施例
略語
AcOEt:酢酸エチル
AIBN:アゾビスイソブチロニトリル
DCM:ジクロロメタン
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMFジメチルホルムアミド
EDCI:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド
EtOH:エタノール
Et2O:ジエチルエーテル
HPLC高速液体クロマトグラフィー
IPA:イソプロピルアルコール
MeOH:メタノール
NaHCO3:重炭酸ナトリウム
Na2SO4:硫酸ナトリウム
NEt3:トリエチルアミン
PyBOP:(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
RT:室温
SAc:チオアセチル
FAトリフルオロ酢酸
TLC:薄層クロマトグラフィー

0064

概論:
すべての非水系反応は、空気感受性化合物を操作するための標準的な方法を使用して、試薬及びガラス製品から水分を除去し、アルゴン陽圧力下、炎乾燥ガラス製品で実行した。無水THF、トルエン、Et2O及びDCMは、乾燥カラムを通す濾過溶媒送達システム)によって得られた。他の溶媒は、使用前に乾燥アルゴンの陽圧力の下で蒸留し、標準的な方法によって乾燥した。市販グレードの試薬を、更に精製することなく使用した。フラッシュクロマトグラフィーを、指示した溶媒システムで230〜400のメッシュリカゲル上で遂行した。薄層クロマトグラフィーを、前もって被覆したガラス背のシリカゲルプレートメルク60F254)の上で遂行した。視覚化は、短波長紫外線光の下で及び/又はプレートセリウム硫酸塩/アンモニウムモリブデン酸塩、過マンガン酸カリウム又はアニスアルデヒドエタノール溶液水性H2SO4溶液に浸すことによって遂行し、次にヒートガン炭化させた。あるいは、TLCは、これをヨウ素発色チャンバーに向けられた要素蒸気曝すことによって染色されることができる。低解像度及び高分解能質量解析を、エレクトロスプレーES)技術を使用するAEI−MS902又はMS−50分光計上で遂行した。核磁気共鳴スペクトルを、300又は500MHzで、Gemini分光計(Varian)で記録した。質量分析を、エレクトロスプレー(ES)技術を使用するWaters ZQ2000分光計で遂行した。LCMS分析を、LC−Waters装置(HPLCWaters Alliance 2695、ZQ2000 MS及びPDA−UV検出器2996)で遂行した。
実施例1

0065

チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−4−オキソ−アゼチジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル

0066

テップA:((S)−1−フェニルカルバモイル−ヘキサ−5−エニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
PyBOP(5.24ミリモル)及び無水DMF(5ml)を加える前に、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノヘプタ−6−エン酸(5.24ミリモル)、DIPEA(15.7ミリモル)及びアニリン(5.76ミリモル)をDCM(70ml)中、RTで20分間撹拌した。反応混合物をRTで2時間にわたって撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗反応混合物をAcOEtで希釈し、5%のNa2CO3、水、次いで5%のクエン酸水で、最後に塩水で洗浄した。減圧下で溶媒を除去した後に、シリカゲル上で精製し(n−ヘキサン/AcOEt:9/1)、所望の付加物を得た。
収率:85%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.13(m、2H)、1.14(s、9H)、1.60(m、2H)、2.01(m、2H)、4.05(m、1H)、4.94(m、2H)、5.77(m、1H)、7.02(m、2H)、7.29(t、2H)、7.59(d、2H)、9.92(s、1H)。
ESIMS m/z 341.2(M+Na)+。

0067

ステップB:チオ酢酸((S)−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル)エステル
脱気したジオキサン中、75℃の((S)−1−フェニルカルバモイル−ヘキサ−5−エニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(250mg)、チオ酢酸(564μl、7.8ミリモル)の撹拌溶液に、AIBN(129mg、0.78ミリモル)を加えた。反応混合物を1時間にわたって撹拌した。反応混合物を0℃に冷やし、過剰量のシクロヘキサンを撹拌下で加え、後者を20分間維持した。反応混合物を減圧下で濃縮し、結果として生じた粗生成物ヘキサンで何回も濯ぎ、所望の付加物を得た。
収率:81%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.30(m、4H)、1.36(s、9H)、1.47(m、2H)、1.56(m、2H)、2.29(s、3H)、2.79(t、2H)、4.02(m、1H)、6.96(d、1H)、7.02(t、1H)、7.28(t、2H)、7.57(d、2H)、9.89(s、1H)。
ESIMS m/z 417.2(M+Na)+。

0068

ステップC:チオ酢酸(S)−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル)エステル
チオ酢酸((S)−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル)エステルのDCM中の撹拌溶液に、0℃でTFAをゆっくりと加えた。次いで反応混合物をRTまで温めて、一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、所望の付加物をトリフルオロ酢酸塩として得て、これを更なる精製なしに、次のステップで使用した。

0069

ステップD:チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−4−オキソ−アゼチジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
DCM(10ml)中のステップCで得たようなトリフルオロ酢酸塩の溶液に、NEt3(312μl、2.24ミリモル)、(S)−4−オキソ−アゼチジン−2−カルボン酸(90mg、0.79ミリモル)、PyBOP(408mg、0.79ミリモル)及びDMF(1.7ml)を加えた。反応混合物を一晩撹拌し、その後AcOEtで希釈し、水、5%のNa2CO3水溶液、塩水、5%クエン酸溶液、更に塩水で再度洗浄した。粗物質を、AcOEtを溶出液として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーを通して精製し、所望の付加体白色固体として得た。
収率42%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.31(m、4H)、1.48(m、2H)、1.64(m、2H)、2.29(s、3H)、2.67(dt、1H)、2.79(t、2H)、3.09(dd、1H)、4.06(dd、1H)、4.42(m、1H)、7.03(t、1H)、7.28(t、2H)、7.57(d、2H)、8.12(s、1H)、8.38(d、1H)、10.07(s、1H)。
ESIMS m/z 392.0(M+H)+;ESIMS m/z 504.2(M+CF3COO)−。

0070

ステップAにおける適切なアミン及びステップDにおける適当な酸を使用して、スキーム1に記述した手順に従い、実施例2から12を合成した。
実施例2

0071

チオ酢酸S−[(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−(4−トリフルオロメチル−べンジルカルバモイル)−ヘキシル]エステル
収率:51%
1H NMR(500MHz、CD2Cl2)δ:1.39(m、4H)、1.56(m、2H)、1.64−1.94(m、5H)、2.05(m、1H)、2.24(m、2H)、2.32(s、3H)、2.84(t、2H)、4.00(m、1H)、4.46(m、3H)、7.21(m、1H)、7.32−7.47(m、4H、7.60(m、2H)。
ESIMS m/z 502.09(M+H)+。
実施例3

0072

チオ酢酸S−{(S)−6−(3−ベンジルオキシ−ベンジルカルバモイル)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ヘキシル}エステル
収率:51%
1H NMR(500MHz、CD2Cl2)δ:1.25−1.48(m、4H)、1.56(m、2H)、1.62−1.97(m、5H)、2.01(m、1H)、2.23(m、2H)、2.30(s、3H)、2.83(t、2H)、3.98(m、1H)、4.36(m、2H)、4.46(m、1H)、5.06(m、2H)、6.82−6.92(m、3H)、7.02(m、1H)、7.25(t、1H)、7.32−7.50(m、5H)。
ESIMS m/z 540.17(M+H)+。
実施例4

0073

チオ酢酸S−{(S)−7−(3、4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−7−オキソ−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ヘキシル}エステル
収率:28%
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:1.15−1.85(m、13H)、2.11(m、2H)、2.29(s、3H)、2.79(m、3H)、3.69(m、2H)、3.91(m、1H)、4.45−4.90(m、3H)、7.16(s、4H)、7.47(m、1H)、8.10(m、1H)。
ESIMS m/z 460.14(M+H)+。
実施例5

0074

チオ酢酸S−[(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−(2−m−トリル−エチルカルバモイル)−ヘキシル]エステル
収率:27%
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:1.06−1.32(m、4H)、1.36−1.76(m、7H)、1.76−1.88(m、1H)、2.10(t、2H)、2.26(s、3H)、2.30(s、3H)、2.65(t、2H)、2.78(t、2H)、3.21(m、2H)、3.89(m、1H)、4.16(m、1H)、6.93−7.03(m、2H)、7.14(m、1H)、7.50(d、1H)、7.86−8.00(m、3H)。
ESIMS m/z 462.11(M+H)+。
実施例6

0075

チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−1−メチル−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:37%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.31(m、4H)、1.48 (m、2H)、1.63 (m、2H)、1.80(m、1H)、2.17(m、3H)、2.25(s、3H)、2.28(s、3H)、2.58(s、3H)、2.80(t、2H)、4.13(m、1H)、4.37(m、1H)、6.85(d、1H)、7.16(t、1H)、7.36(d、1H)、7.40(s、1H)、8.47(d、1H)、9.99(s、1H)。
ESIMS m/z 433.4(M+H)+;546.5(M+CF3COO)−。
実施例7

0076

チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:53%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.33(m、4H)、1.50(m、2H)、1.65(m、2H)、1.88(m、1H)、2.11(m、2H)、2.25(m、1H)、2.27(s、3H)、2.31(s、3H)、2.81(t、2H)、4.10(m、1H)、4.38 (m、1H)、6.87(d、1H)、7.18(t、1H)、7.37(d、1H)、7.42(s、1H)、7.79(s、1H)、8.19(d、1H)、9.96(s、1H)。
ESIMS m/z 420.3(M+H)+。
実施例8

0077

チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:43%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.30(m、4H)、1.48(m、2H)、1.64(m、2H)、1.84(m、1H)、2.10(m、2H)、2.25(m、1H)、2.25(s、3H)、2.28(s、3H)、2.79(t、2H)、4.09(m、1H)、4.39(m、1H)、6.85(d、1H)、7.16(t、1H)、7.36(d、1H)、7.40(s、1H)、7.80(s、1H)、8.15(d、1H)、9.96(s、1H)。
ESIMS m/z 420.3(M+H)+。
実施例9

0078

チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−1−メチル−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:36%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.34(m、4H)、1.51(m、2H)、1.66(m、2H)、1.82(m、1H)、2.22(m、3H)、2.31(s、3H)、2.61(s、3H)、2.82(t、2H)、4.14(m、1H)、4.42(m、1H)、7.07(t、1H)、7.32(t、2H)、7.60(d、2H)、8.47(d、1H)、10.10(s、1H)。
ESIMS m/z 420.3(M+H)+。
実施例10

0079

チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:64%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.28(m、4H)、1.45(m、2H)、1.65(m、2H)、2.28(s、3H)、2.55(m、2H)、2.78(t、2H)、4.08(m、1H)、4.38(m、1H)、5.66(m、1H)、6.50(m、1H)、7.03(t、1H)、7.28(t、2H)、7.47(m、1H)、7.56(d、2H)、8.02(d、1H)、10.10(s、1H)。
ESIMS m/z 440.1(M+H)+。
実施例11

0080

チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:25%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.32(m、4H)、1.48(m、2H)、1.63(m、2H)、1.87(m、1H)、2.08(m、2H)、2.22(m、2H)、2.30(s、3H)、2.79(t、2H)、4.09(m、1H)、4.38(m、1H)、7.03(t、1H)、7.28(t、2H)、7.58(d、1H)、7.78(s、1H)、8.20(d、1H)、10.03(s、1H)。
ESIMS m/z 406.4(M+H)+。
実施例12

0081

チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−1−メチル−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:68%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.32(m、4H)、1.48(m、2H)、1.58(m、2H)、1.68(m、2H)、1.86(m、2H)、2.17(m、2H)、2.29(s、3H)、2.68(s、3H)、2.79(t、2H)、4.07(m、1H)、4.43(m、1H)、7.03(t、1H)、7.28(t、2H)、7.58(d、2H)、8.35(d、1H)、10.07(s、1H)。
ESIMS m/z 433.9(M+H)+。
実施例13

0082

チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル

0083

ステップA:((S)−1−フェニルカルバモイル−ヘキサ−5−エニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
化合物を実施例1で記載された通りに、ステップAに従って得た。

0084

ステップB:(S)−2−アミノ−ヘプタ−6−エン酸フェニルアミド
((S)−1−フェニルカルバモイル−ヘキサ−5−エニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの撹拌溶液に(すなわち、実施例1、ステップA)、0℃でTFAをゆっくりと加えた。次いで反応混合物をRTまで温め、2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、所望の付加物をトリフルオロ酢酸塩として定量的に得て、これを更なる精製なしに、次のステップで使用した。

0085

ステップC:(R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−1−フェニルカルバモイル−ヘキサ−5−エニル)−アミド
ステップAで得たトリフルオロ酢酸塩のDCM/DMF(10ml、10/2)の溶液を、NEt3(2.25ミリモル)の存在下、(R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸(0.79ミリモル)及びPyBOP(0.79ミリモル)と2時間にわたって反応させた。反応混合物をDCMで希釈し、5%のNa2CO3、塩水、5%のクエン酸及び塩水で洗浄した。有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗反応混合物を、AcOEt/MeOH(9/1)を溶出液として使用して、シリカゲル上のクロマトグラフィーを通して精製し、所望の付加物を白色固体として得た。
収率:85%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.38(m、2H)、1.65(m、5H)、1.86(m、1H)、2.03(m、2H)、2.11(t、2H)、3.96(m、1H)、4.44(m、1H)、4.96(m、2H)、5.77(m、1H)、7.04(t、1H)、7.29(t、2H)、7.47(d、1H)、7.57(d、2H)、8.13(d、1H)、10.03(s、1H)。
ESIMS m/z 366.3(M+Na)+;342.2(M−H)−。

0086

ステップD:チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
脱気したジオキサン(7ml)中、(R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−1−フェニルカルバモイル−ヘキサ−5−エニル)−アミド(220mg、0.64ミリモル)、チオ酢酸(460μl、6.4ミリモル)の撹拌溶液に、75℃でAIBN(105mg、0.64ミリモル)を加えた。TLC分析によって監視されるような出発物質の完全な変換まで、反応混合物を撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、撹拌下での過剰のシクロヘキサンで急冷し、後者を20分間維持した。減圧下で濃縮し、ヘキサン/DCM/IPA:50/40/10を溶出液として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーを通して精製し、所望の付加物を得た。
収率:53%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.30(m、4H)、1.47(m、2H)、1.64(m、5H)、1.86(m、1H)、2.11(t、2H)、2.29(s、3H)、2.79(t、2H)、3.95(m、1H)、4.41(m、1H)、7.03(t、1H)、7.29(t、2H)、7.48(d、1H)、7.57(d、2H)、8.14(d、1H)、10.05(s、1H)。
ESIMS m/z 420.1(M+H)+;532.2(M+CF3COO)+。

0087

実施例14〜18を、ステップAにおける適切なアミン及びステップCにおける適当な酸を使用して、スキーム2に記述した手順に従って合成した。
実施例14

0088

チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:87%
1H NMR(200MHz、CDCl3)δ:1.31(m、4H)、1.47(m、2H)、1.64(m、5H)、1.84(m、1H)、2.09(t、2H)、2.29(s、3H)、2.79(t、2H)、3.95(m、1H)、4.37(m、1H)、7.03(t、1H)、7.28(t、2H)、7.47(d、1H)、7.57(d、2H)、8.08(d、1H)、9.97(s、1H)。
ESIMS m/z 420.0(M+H)+;532.2(M+CF3COO)−。
実施例15

0089

チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−p−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:88%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.30(m、2H)、1.47(m、2H)、1.64(m、5H)、1.84(m、1H)、2.10(t、2H)、2.23(s、3H)、2.29(s、3H)、2.79(t、2H)、3.94(m、1H)、4.37(m、1H)、7.09(d、2H)、7.45(d、2H)、8.06(d、1H)、9.87(s、1H)。
ESIMS m/z 456.6(M+H)+。
実施例16

0090

チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−m−トリルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:62%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.31(m、4H)、1.47(m、2H)、1.61(m、5H)、1.84(m、1H)、2.10(t、2H)、2.25(s、3H)、2.29(s、3H)、2.80(t、2H)、3.95(m、1H)、4.36(m、1H)、6.85(d、1H)、7.16(t、1H)、7.35(d、1H)、7.40(s、1H)、7.47(d、1H)、8.09(d、1H)、9.90(s、1H)。
ESIMS m/z 456.4(M+H)+。
実施例17

0091

チオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−シクロペンチルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:51%
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:1.05−1.90(m、20H)、2.10(t、2H)、2.23(s、3H)、2.80(t、2H)、3.95(m、2H)、4.20(m、1H)、7.50(d、1H)、7.80(s、1H)、7.82(s、1H)。
ESIMS m/z 434.38(M+Na)+。
実施例18

0092

チオ酢酸S−[(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ヘキシル]エステル
収率:84%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.31(m、4H)、1.48(m、2H)、1.61(m、2H)、1.84(m、1H)、2.28(s、3H)、2.25(m、1H)、2.10(m、2H)、2.79(t、2H)、4.09(m、1H)、4.37(m、1H)、7.39(d、1H)、7.54(t、1H)、7.77(d、1H)、7.80(s、1H)、8.08(s、1H)、8.26(d、1H)、10.43(s、1H)。
19F NMR(282 MHz、DMSO−d6)δ:−62.97
ESIMS m/z 474.3(M+H)+;586.3(M+CF3COO)−。
実施例19

0093

チオ酢酸S−{(S)−6−[((3R*,4S*)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル

0094

ステップA:((S)−6−ブロモ−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
EDCI(2.10g、11.1ミリモル)及びアニリン(0.68ml、7.5ミリモル)を、THF(70ml)中の(S)−7−ブロモ−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ヘプタン酸(Gupta P.K.ら著、Bioorg.Med.Chem.Lett.、2010年、20、23、7067)の溶液に添加し、反応混合物をRTで一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗反応混合物をAcOEtで希釈し、水、次いで10%のクエン酸水溶液、最終的に飽和NaHCO3で洗浄した。減圧下での溶媒の除去及びシリカゲル上での精製(ヘキサン/AcOEt:1/9中)後に、所望の付加体を得た。
収率:91%
1H NMR(500MHz、CDCl3)δ:1.38−1.48(m、14H)、1.75−2.00(m、3H)、3.48(t、2H)、4.30(m、1H)、5.40(m、1H)、6.50(m、1H)、7.12(t、1H)、7.33(t、2H)、7.60(d、2H)。
ESIMS m/z 421.21(M+Na)+;423.21(M+Na)+。

0095

ステップB:チオ酢酸S−((S)6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル)エステル
チオ酢酸カリウム(9.7ミリモル)を、EtOH(40ml)中の((S)−6−ブロモ−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(6.5ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物をRTで一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた沈殿物を水に注ぎ、AcOEtで2回抽出した。蒸発前に有機相を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させて、所望の付加物を得た。
収率:97%
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:1.45−1.50(m、13H)、1.65−1.55(m、3H)、2.10(t、3H)、2.74(m、1H)、2.84(t、2H)、4.17(s、1H)、5.04(s、1H)、7.10(t、1H)、7.30(t、1H)、7.52(d、2H)。
ESIMS m/z 417.41(M+Na)+。

0096

ステップC:チオ酢酸S−((S)6−アミノ−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル)エステル−トリフルオロアセテート
トリフルオロ酢酸(61ミリモル)を、DCM(30ml)中のチオ酢酸S−((S)6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル)エステル(6.10ミリモル)の溶液に加えた。減圧下での濃縮の前に、反応混合物をRTにて5時間にわたって撹拌した。得られた粗反応混合物をEt2Oに2回取り、過剰量のトリフルオロ酢酸を完全に除去させた。所望の付加物を赤色油状物として得た。
収率:定量的
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:1.20−2.00(m、8H)、2.31(s、3H)、2.80(t、2H)、4.05(m、1H)、7.05(t、1H)、7.30(t、2H)、7.40(m、3H)、7.58(d、2H)、9.85(s、1H)。

0097

ステップD:チオ酢酸S−{(S)−6−[((3R*,4S*)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
チオ酢酸S−((S)6−アミノ−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル)エステル−トリフルオロアセテート(1.03ミリモル)、DIPEA(3.08ミリモル)及びPyBOP(1.03ミリモル)を、DCM/DMF:5/9中の(3R*,4S*)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸の溶液に加えた。結果として生じた反応混合物をRTで一晩撹拌した。減圧下での溶媒の除去の後に、結果として生じた固体を水に注ぎ、AcOEtで2回抽出した。次いで、Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮する前に、有機相をNaHCO3、水及び塩水で洗浄し、油状物を得た。後者をシリカゲルクロマトグラフィーで部分的に精製し、その後HPLC精製にかけた。
収率:12%
1H NMR(500MHz、アセトン−d6)δ:1.30−1.80(m、8H)、2.28(s、3H)、2.81(t、2H)、3.51(t、1H)、3.75(d、1H)、3.87(m、1H)、4.31(m、1H)、4.54(m、1H)、7.00−7.40(m、8H)、7.53(bs、1H)、7.84(m、2H)、7.89(d、1H)、9.80(bs、1H)。
ESIMS m/z 482.06(M+H)+。

0098

実施例20〜22を、ステップAにおける適切なアミン及びステップDにおける適当な酸を使用して、スキーム3に記述した手順に従って合成した。
実施例20

0099

チオ酢酸S−{(S)−6−[((3R*,4R*)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
ステップDにおいて、反応する酸は、2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸のシスラセミ体(すなわち、「3R*,4R*」)混合物であった。
収率:60%
1H NMR(300MHz、アセトン−d6)δ:1.35−2.00(m、8H)、2.28(s、3H)、2.84(t、2H)、3.40(t、1H)、3.59(d、1H)、3.78(m、1H)、4.13(m、1H)、4.48(m、1H)、7.00−7.40(m、9H)、7.63(m、2H)、7.89(d、1H)、9.25(bs、1H)。
ESIMS m/z 482.06(M+H)+。
実施例21

0100

チオ酢酸S−{(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:35%
1H NMR(500MHz、CD3OD)δ:1.20−2.00(m、10H)、2.18(m、2H)、2.29(s、3H)、2.80(t、2H)、4.07(m、1H)、4.40(m、1H)、7.04(t、2H)、7.29(t、2H)、7.57(d、1H)、7.58(d、2H)、8.10(d、1H)、9.90(s、1H)。
ESIMS m/z 428.17(M+Na)+。
実施例22

0101

チオ酢酸S−{(S)−6−[((R*)−(2−オキソ−ピペリジン−3−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:60%
1H NMR(500MHz、CD3OD)δ:1.42−1.19(m、10H)、2.29(s、3H)、2.55(t、2H)、2.80(t、2H)、3.35(m、2H)、3.40(m、2H)、4.53(m、2H)、7.12(t、2H)、7.33(t、2H)、7.60(d、2H)。
ESIMS m/z 442.14(M+Na)+。
実施例23

0102

(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド



NaOHの2Nの溶液(7.0ミリモル)を、EtOH(13ml)中のチオ酢酸S−{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル(0.95ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物をRTで一晩撹拌し、次いで水に注ぎ、AcOEtで抽出し、水、塩水で洗浄し、最後にNa2SO4上で乾燥した。減圧下での溶媒の除去が、所望の付加物の生成に導き、これを、HPLCを通して精製した。
収率:20%
1H NMR(500MHz、CD3OD)δ:1.50(m、4H)、1.68(m、2H)、1.95(m、3H)、2.10(m、1H)、2.38(m、2H)、2.55(t、2H)、4.15(t、1H)、4.53(m、1H)、7.12(t、1H)、7.33(t、2H)、7.60(d、2H)。
ESIMS m/z 400.40(M+Na)+;376.34(M−H)−。

0103

実施例24〜40を、適切な出発物質を使用して、スキーム4に記述した手順に従って合成した。
実施例24

0104

(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロペンチルカルバモイル−6−メルカプト−ヘキシル)−アミド
出発物質は、実施例17の出発物質であった。
収率:44%
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:1.05−1.90(m、20H)、2.12(t、2H)、2.21(t、1H)、2.45(m、2H)、3.92(m、1H)、3.97(m、1H)、4.21(m、1H)、7.55(d、1H)、7.80(s、1H)、7.62(s、1H)。
ESIMS m/z 392.2(M+Na)+;368.1(M−H)−。
実施例25

0105

(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3−ベンジルオキシ−ベンジルカルバモイル)−6−メルカプト−ヘキシル]−アミド
出発物質は、実施例3の出発物質であった。
収率:32%
1H NMR(500MHz、CD2Cl2)δ:1.20−1.48(m、4H)、1.48−2.02(m、8H)、2.21(m、2H)、2.49(m、2H)、3.20−3.42(m、2H)、4.51(m、1H)、5.04(s、2H)、6.80−6.95(m、3H)、7.23(t、1H)、7.28−7.50(m、5H)、7.64(s、1H)、7.75(d、1H)。
ESIMS m/z 498.35(M+H)+。
実施例26

0106

(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−6−メルカプト−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジルカルバモイル)−ヘキシル]−アミド
出発物質は、実施例2の出発物質であった。
収率:33%
1H NMR(500MHz、CD2Cl2)δ:1.38(m、4H)、1.52−2.12(m、9H)、2.23(m、2H)、2.50(m、2H)、3.98(m、1H)、4.45(m、3H)、7.20(m、1H)、7.28−7.72(m、6H)。
ESIMS m/z 460.14(M+H)+。
実施例27

0107

(S)−4−オキソ−アゼチジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド
出発物質は、実施例1の出発物質であった。
収率:56%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.34(m、4H)、1.57(m、4H)、2.22(t、1H)、2.47(q、1H)、2.66(m、2H)、3.10(dd、1H)、4.07(m、1H)、4.43(m、1H)、7.04(t、1H)、7.29(t、2H)、7.58(d、2H)、8.15(s、1H)、8.43(d、1H)、10.11(s、1H)。
ESIMS m/z 372.2(M+Na)+;348.2(M−H)−。
実施例28

0108

(3S,4S)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル)−ヘキシル)−アミド
出発物質は、実施例20の出発物質であった。一旦加水分解すると、2つのチオレート誘導体のジアステレオマー混合物を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、それぞれの純粋な異性体を得た。
収率:44%
1H NMR(500MHz、アセトン−d6)δ:1.35−2.00(m、8H)、2.42(t、2H)、3.40(t、1H)、3.59(d、1H)、3.78(m、1H)、4.13(m、1H)、4.48(m、1H)、7.00−7.40(m、9H)、7.63(m、2H)、7.89(d、1H)、9.25(bs、1H)。
ESIMS m/z 462.27(M+Na)+。
実施例29

0109

(3R,4R)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル)−ヘキシル)−アミド
実施例29は、実施例28の手順に従っての精製の後に得た。
収率:37%
1H NMR(500MHz、アセトン−d6)δ:1.35−2.00(m、8H)、2.42(t、2H)、3.51(t、1H)、3.75(d、1H)、3.87(m、1H)、4.31(m、1H)、4.54(m、1H)、7.00−7.40(m、9H)、7.63(m、2H)、7.89(d、1H)、9.25(bs、1H)。
ESIMS m/z 462.27(M+Na)+。
実施例30

0110

(3R,4S)−2−オキソ−4−フェニル−ピペリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル)−ヘキシル)−アミド
出発物質は、実施例19の出発物質であった。一旦加水分解すると、2つのチオレート誘導体のジアステレオマー混合物を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、それぞれの純粋な異性体を得た。
収率:40%
1H NMR(500MHz、アセトン−d6)δ:1.30−1.80(m、8H)、2.42(t、2H)、3.51(t、1H)、3.75(d、1H)、3.87(m、1H)、4.31(m、1H)、4.54(m、1H)、7.00−7.40(m、8H)、7.53(bs、1H)、7.84(m、2H)、7.89(d、1H)、9.80(bs、1H)。
ESIMS m/z 462.81(M+Na)+。
実施例31

0111

(3S,4R)−2−オキソ−4−フェニル−ピロリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル)−ヘキシル)−アミド
実施例31は、実施例30の手順に従う精製の後に得た。
収率:37%
1H NMR(500MHz、CD3OD)δ:1.35−2.40(m、8H)、2.43(m、2H)、3.48(t、1H)、3.80(m、2H)、4.22(m、1H)、4.53(m、1H)、7.09(m、2H)、7.30(m、4H)、7.36(m、4H)、7.68(m、2H)。
ESIMS m/z 462.27(M+Na)+。
実施例32

0112

(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボニル)−6−メルカプト−ヘキシル]−アミド
出発物質は、実施例4の出発物質であった。
収率:37%
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:1.10−1.90(m、13H)、2.05−2.23(m、2H)、2.35−3.00(m、4H)、3.60−4.10(m、3H)、4.48−4.86(m、3H)、7.17(s、4H)、7.49(m、1H)、8.10(m、4H)。
ESIMS m/z 418.05(M+H)+。
実施例33

0113

(R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド
出発物質は、実施例21の出発物質であった。
収率:42%
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:1.20−2.00(m、10H)、2.18(m、2H)、2.21(t、1H)、2.45(m、1H)、4.05(m、1H)、4.40(m、1H)、7.04(t、1H)、7.29(t、2H)、7.55(d、1H)、7.58(d、2H)、8.08(d、1H)、9.98(s、1H)。
ESIMS m/z 364.28(M+H)+。
実施例34

0114

(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸[(S)−6−メルカプト−1−(2−m−トリル−エチルカルバモイル)−ヘキシル]−アミド
出発物質は、実施例5の出発物質であった。
収率:41%
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:1.10−1.34(m、4H)、1.42−1.76(m、7H)、1.83(m、1H)、2.11(t、2H)、2.21(t、1H)、2.27(s、3H)、2.44(m、2H)、2.66(t、2H)、3.23(m、2H)、3.91(m、1H)、4.19(m、1H)、6.90−7.08(m、2H)、7.16(t、1H)、7.51(bs、1H)、7.89(d、1H)、7.95(t、1H)。
ESIMS m/z 420.09(M+H)+。
実施例35

0115

(R)−2−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド
出発物質は、実施例22の出発物質であった。一旦加水分解すると、2つのチオレート誘導体のジアステレオマー混合物を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、純粋な異性体を得た。
収率:39%
1H NMR(500MHz、CD3OD)δ:1.42−1.19(m、12H)、2.55(t、2H)、3.35(m、2H)、3.40(m、2H)、4.53(m、2H)、7.12(t、1H)、7.33(t、2H)、7.60(d、2H)。
ESIMS m/z 400.40(M+Na)+。
実施例36

0116

(S)−2−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド
実施例36は、実施例35の手順に従っての精製の後に得た。
収率:20%
1H NMR(500MHz、CD3OD)δ:1.40−2.22(m、12H)、2.55(t、2H)、3.35(m、2H)、3.42(m、2H)、4.53(m、2H)、7.09(t、1H)、7.29(t、2H)、7.68(d、2H)。
ESIMS m/z 400.40(M+Na)+。
実施例37

0117

(R)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド
出発物質は、実施例13の出発物質であった。
収率:82%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.34(m、4H)、1.55(m、2H)、1.64(m、5H)、1.87(m、1H)、2.11(t、2H)、2.22(t、1H)、2.44(m、2H)、3.96(m、1H)、4.43(m、1H)、7.04(t、1H)、7.29(t、2H)、7.49(d、1H)、7.57(d、2H)、8.13(d、1H)、10.04(s、1H)。
ESIMS m/z 400.2(M+Na)+;376.2(M−H)−。
実施例38

0118

(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−m−トリルカルバモイル−ヘキシル)−アミド
出発物質は、実施例16の出発物質であった。
収率:25%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.34(m、4H)、1.51(m、2H)、1.64(m、5H)、1.85(m、1H)、2.10(t、2H)、2.20(t、1H)、2.25(s、3H)、2.44(m、2H)、3.95(m、1H)、4.38(m、1H)、6.85(d、1H)、7.16(t、1H)、7.36(d、1H)、7.41(s、1H)、7.48(d、1H)、8.06(d、1H)、9.89(s、1H)。
ESIMS m/z 424.3(M+Na)+;390.4(M−H)−。
実施例39

0119

(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−p−トリルカルバモイル−ヘキシル)−アミド
出発物質は、実施例15の出発物質であった。
収率:53%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.33(m、4H)、1.51(m、2H)、1.60(m、5H)、1.83(m、1H)、2.10(t、2H)、2.21(t、1H)、2.23(s、3H)、2.43(m、2H)、3.95(m、1H)、4.37(m、1H)、7.09(d、2H)、7.16(t、1H)、7.36(d、1H)、7.41(s、1H)、7.48(d、1H)、8.06(d、1H)、9.89(s、1H)。
ESIMS m/z 414.3(M+Na)+;390.4(M−H)−。
実施例40

0120

(S)−1−メチル−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド
出発物質は、実施例12の出発物質であった。
収率:28%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.34(m、4H)、1.49(m、2H)、1.57(m、3H)、1.66(m、2H)、1.88(m、2H)、2.17(m、2H)、2.67(s、3H)、2.80(t、3H)、4.08(m、1H)、4.42(m、1H)、7.02(t、1H)、7.26(t、2H)、7.56(d、2H)、8.33(d、1H)、10.05(s、1H)。
ESIMS m/z 392.0(M+H)+。
実施例41

0121

チオ炭酸エチルエステル{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
DCM(20ml)中の(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミド(0.21ミリモル)の溶液に、NEt3(0.23ミリモル)及びエチルクロロホルメート(0.23ミリモル)を加えた。反応混合物をRTにて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を、AcOEt/MeOH:80/20を溶出液として使用して、シリカゲル上でクロマトグラフィーを通して精製した。
収率:74%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.20(t、3H)、1.25−1.45(m、4H)、1.52−1.80(m、7H)、1.87(m、1H)、2.11(t、2H)、2.82(t、2H)、3.97(m、1H)、4.21(m、4H)、3.47(q、2H)、4.41(m、1H)、7.05(t、1H)、7.30(t、2H)、7.48(bs、1H)、7.58(d、2H)、8.10(d、1H)、9.99(s、1H)。
ESIMS m/z 450.15(M+H)+。

0122

実施例42を、(S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミドの代わりに(R)−5−オキソ−ピロリジン−2−カルボン酸((S)−6−メルカプト−1−フェニルカルバモイル−ヘキシル)−アミドを使用して、実施例41の手順に従って合成した。
実施例42

0123

チオ炭酸エチルエステル{(S)−6−[((R)−5−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
収率:82%
1H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ:1.18(t、3H)、1.33(m、4H)、1.6(m、4H)、1.85(m、1H)、2.10(m、2H)、2.25(m、1H)、2.79(t、2H)、4.09(m、1H)、4.20(q、2H)、4.42(m、1H)、7.03(t、1H)、7.28(t、2H)、7.57(d、2H)、7.82(s、1H)、8.20(d、1H)、10.05(s、1H)。
ESIMS m/z 436.3(M+H)+。
実施例43

0124

チオイソブチル酸{(S)−6−[((S)−6−オキソ−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−6−フェニルカルバモイル−ヘキシル}エステル
この化合物を、エチルクロロホルメートの代わりに塩化イソブチリルを使用して、実施例30について記述した手順に従って合成した。
収率:42%
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ:1.04(t、6H)、1.22−1.44(m、4H)、1.46−1.77(m、6H)、1.93(m、1H)、2.06(m、1H)、2.20(m、1H)、2.37(m、1H)、2.48(m、4H)、3.47(m、1H)、4.32(m、1H)、4.81(m、1H)、7.04(t、1H)、7.29(t、2H)、7.57(d、2H)、8.33(d、1H)、9.99(s、1H)。
ESIMS m/z 448.24(M+H)+。
化合物A

0125

チオ酢酸S−(6−フェニルカルバモイル−ヘキシル)エステル
骨格の側鎖上のにラクタムカルボニルアミノ部分が存在しないこの市販の誘導体を、実施例14の化合物に関連する生体内の実験における比較例としてテストした。
生物学的結果
実施例44

0126

HDAC酵素アッセイ
HDACプロファイリングを、蛍光発生テトラペプチドHKKAc(p53残基379−382から)基質(10μM)の存在下で、11個のHDACの単離されたヒトアイソフォームに対して実施した。単離されたヒトHDACは、バキュロウイルス発現システム中で同時発現された、C末端His−タグを有する全長ヒトHDAC3とN末端GST−タグを有するNCOR2アミノ酸395−489との複合体としてのヒト組換えタンパク質であるHDAC3を除いては、標準的精製によって得た。各化合物をDMSO中に溶解し、連続的に希釈された溶液を試験に使用した。TSA及びSAHAを基準化合物として使用した。化合物の脱アセチル化の際に、蛍光発光を生じて蛍光物質を放出し、これを蛍光光度計により検出し、化合物のIC50値を、用量反応阻害曲線を分析することによって決定した。TSA及びSAHAを基準化合物として使用した。

0127

結果
本発明の化合物は、低いナノモルスケールの範囲の阻害活性で、全てのHDACアイソフォームで非常に強力であることが立証した(表1)。このような発見は、比較誘導体(すなわち、((S)−1−シクロペンチルカルバモイル−6−メルカプト−ヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル及びItoh Y.ら著、J.Med.Chem.、2007年、50、5425で報告されたもの)の生物学的挙動に照らして驚くべきものであった。事実、以前に報告したように、我々は、本明細書に記載のほとんどの化合物よりもHDAC6に更に非常に低い活性を認める、そのHDAC6選択的プロファイルを検証し確認している。

0128

上記誘導体のいくつかのHDAC抑制プロファイルを対応するヒドロキサメート類似体のものと比較するとき、驚くべきことに、前者のチオ誘導体が、類似体を含有するヒドロキサメートの亜鉛結合基と少なくとも等効力又はそれよりも更により強力であることを見出した(表2)。



実施例45

0129

細胞毒性
本発明のいくつかの化合物のNCI−H460非小細胞肺癌及びHCT116大腸癌細胞に及ぼす細胞毒性効果を、Skehanらの方法(Skehan P.ら著、J.Natl.Cancer Inst.、1990年、82、13、1107)により評価した。

0130

腫瘍細胞を、10%の熱不活性化ウシ胎児血清及び50μg/mlの硫酸ゲンタマイシンを含有するRPMI1640培地で増殖させ、約10%の集密状態で96ウェル組織培養プレート播種した。これらを少なくとも24時間にわたって付着及び回収させた。次いで、本発明の化合物のIC50値(すなわち、細胞生存の50%を抑制する濃度)を規定するために、種々の濃度の本発明の化合物を各ウェルに添加した。

0131

プレートを37℃で24時間にわたってインキュベートし、その後上澄み液の除去及びPBSの添加によって、これらを洗浄した。sついでプレートを37℃で更に48時間インキュベートした。200μlのPBS及び50μlの冷80%TCAを加え、プレートを上で少なくとも1時間インキュベートした。TCAを除去し、蒸留水中に浸漬することにより、プレートを3回洗浄した。次いで、これらを紙上で40℃にて5分間乾燥させた。1%の酢酸中、0.4%のスルホローダミンBの200μlを加えた。プレートを室温で更に30分間インキュベートした。スルホローダミンBを除去し、プレートを、1%の酢酸中に浸漬することによって3回洗浄し、紙上で40℃にて5分間乾燥させた。次いで200μlのTris(10mM)を加えた。プレートを磁気撹拌下で20分間維持した。細胞生存数を、Multiskan分光蛍光計により、540nmにおける光学密度によって決定した。死滅された細胞の量を、対照培養と比較して、スルホローダミンB結合での減少のパーセンテージとして算定した。IC50値(表3ではH460細胞系について、表4ではHCT116細胞系について報告される)は、「ALIFIT」プログラムで算定した。

0132

結果
本発明の化合物は、非常に良好な抑制プロファイルを立証し、多くの場合、基準化合物SAHAについて認められるものよりも非常に良好であった。






実施例46

0133

実施例21の化合物を、基準化合物として使用されたSAHAと比較してその細胞毒性を評価するために、細胞系の拡大されたパネルで更に検討した。

0134

接着状態の腫瘍細胞(A2780、SKOV−3、MDA−MB436、MCF−7、HSC3)を、10%の熱不活性化ウシ胎児血清及び50μg/mlの硫酸ゲンタマイシンを含有するRPMI1640培地中で増殖させ、一方MDA−MB231細胞系については、DMEMを使用した。細胞を約10%の集密状態で96ウェル組織培養プレートに播種した。これらを少なくとも24時間にわたって付着及び回収させた。次いで、細胞生存阻害IC50値を規定するために、本発明の化合物を様々な濃度で各ウェルに添加した。プレートを37℃で72時間にわたってインキュベートし、その後、上澄み液の除去によって、これらを3回洗浄した。200μlのPBS及び50μlの冷80%TCAを加え、プレートを氷上で少なくとも1時間インキュベートした。TCAを除去し、蒸留水中に浸漬することにより、プレートを3回洗浄した。次いで、これらを紙上で40℃にて5分間乾燥させた。1%の酢酸中、0.4%のスルホローダミンBの200μlを加えた。プレートを室温で更に30分間インキュベートした。スルホローダミンBを除去し、プレートを、1%の酢酸中に浸漬することによって3回洗浄し、紙上で40℃にて5分間乾燥させた。次いで200μlのTris(10mM)を加えた。プレートを磁気撹拌下で20分間維持した。細胞生存数を、Multiskan分光蛍光計により、540nmにおける光学密度によって決定した。死滅された細胞の量を、対照培養と比較して、スルホローダミンB結合での減少のパーセンテージとして算定した。IC50値(表3ではH460細胞系について、表4ではHCT116細胞系について報告される)は、「ALIFIT」プログラムで算定した。

0135

U937、HUT78及びK562を、10%の熱不活性化ウシ胎児血清及び50μg/mlの硫酸ゲンタマイシンを含有するRPMI1640培地中、懸濁液中で増殖させ、一方MV4−11細胞は、イスコフ改変ダルベッコの培地中で増殖させた。実験手順は、上澄み液の除去が、1600xgで10分間の遠心分離により行われたこと(操作が2回連続して行われる)を除いて、上述の通りであった。

0136

結果を表5に報告する。

0137

表5で報告された結果は、比較化合物SAHAは、概して非常に低い生物学的活性を一般的に示した一方で、実施例14の化合物が細胞系の野生型パネルに強力な抗癌特性を付与することを明確に立証した。
実施例47

0138

チューブリン及びヒストンアセチル化
実施例14の化合物又はSAHAと共に事前にインキュベートされたNCI−H460細胞の細胞質抽出物及び核抽出物ウェスタンブロット分析を行い、以下に報告されるような様々な抗体を使用して、α−チューブリン及びヒストンのアセチル化を測定した。
−マウス抗−アセチル−チューブリンモノクローナル抗体(Sigma;カタログ番号T6793);
−マウス抗−β−アクチンモノクローナル抗体(Sigma;カタログ番号A5316);
−ウサギ抗−アセチル−ヒストンH4ポリクローナル抗体(Upstate;カタログ番号06−598);
−マウス抗−ヒストンH4モノクローナル抗体(Upstate;カタログ番号07−108)。

0139

ECLPlusウェスタンブロッティング検出試薬(Amersham Biosciencesから入手)を使用して実験を行い、バンドの強度をコンピュータ処理ホスホイメージング分析装置(PhosphoImager;Molecular Dynamics、Sunnyvale、CA、米国)を使用することにより分析した。

0140

結果
実施例14の化合物は、基準化合物SAHAで認められたものに匹敵する細胞質α−チューブリンのハイパーアセチル化を誘発することを示した。更に、実施例14の化合物はまた、100nMの低い濃度においてもH4ハイパーアセチル化を誘発し、一方SAHAは、ヒストンH4アセチル化を誘発することにおいて6倍低い効果であった(すなわち、図1及び表6)。



実施例48

0141

抗腫瘍活性
HCT116大腸癌細胞、又はNCI−H460 NSCLC、又はH929多発性黒色腫細胞(全てが0.1mLの199培地中に懸濁された)を、CD1ヌードマウスの水側腹部に皮下(s.c.)接種した(すなわち、HCT116については5x106個、NCI−H460については3x106個及びH929については20x106個)。治療(すなわち、表6に報告されたように)を、q4d/w x 3wで投与されたシスプラチンを除いては、治療計画qdx5/w x3wに従って、腫瘍注入後3日目に開始した。試験された誘導体は、PBS/DMSO/Cremophor EL(Sigma):85/10/5(体積パーセンテージ)中の懸濁液として投与した。抗腫瘍活性を、式



に従って、ノギスで腫瘍直径を測定することにより決定し、
ここでd及びDは、それぞれ最短直径及び最長直径である。

0142

腫瘍が約1000mm3の体積に到達したときに、マウスを頚部脱臼により屠殺した。薬剤の効力を以下に記載の式に従って、腫瘍体積抑制として評価した:



体重記録を実施し、体重減少を以下の等式で計算されるように評価した。



式中、BW day xは、実験のx日目における平均体重に相当し、一方BW day 1は実験の初日における平均体重に相当する。

0143

結果
実施例14の化合物は、3つの実験で、SAHAよりも3倍少ない用量で相当するか又は更に優れた腫瘍体積抑制を示した。治療はまた、全ての動物により良く支持された(表7)。



実施例49

0144

抗腫瘍活性
上述のようなHCT116大腸癌又はA2780卵巣癌を発症するマウス動物モデルで、実施例48の実験を別の化合物で繰り返し、PEG200/DMSO/Cremophor EL(Sigma):85/10/5(体積パーセンテージ)中に溶解した薬剤を経口投与した。結果を表8に報告する。

実施例

0145

実施例21の化合物は、側鎖を取り除かれているその類似体化合物Aよりも優れた強力な生物学的活性を示し、これによって、骨格のラクタム−カルボニルアミノ部分の重要性裏付けた。更に、実施例21の化合物は、SAHAにより引き起こされるものよりも優れたTVIによる卵巣癌動物モデルにおける強力な生物学的活性も示した。経口投与後にも、強力な生物学的活性が見出され、このことは初回通過代謝への高い安定性示唆することに留意することが重要である。

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