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技術 位相オフセットの報告方法、本方法を使用するユーザ機器および送信ポイント装置

出願人 パナソニックインテレクチュアルプロパティコーポレーションオブアメリカ
発明者 トンフイ星野正幸西尾昭彦スーミン今村大地
出願日 2011年6月30日 (9年3ヶ月経過) 出願番号 2014-517377
公開日 2014年9月11日 (6年1ヶ月経過) 公開番号 2014-523683
状態 特許登録済
技術分野 時分割方式以外の多重化通信方式 伝送一般の監視、試験 移動無線通信システム 無線伝送方式一般(ダイバーシチ方式等)
主要キーワード 送信ポイント 各隣接セル 各機能要素 位相係数 ヘテロジニアス 簡潔さ コマンドバス 教示内容
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重要な関連分野

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図面 (18)

課題

通信ステムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセット報告する送信ポイント装置、ユーザ機器、および方法を開示すること。

解決手段

本方法は、位相オフセットを、所定の数のビットを使用して量子化するステップと、位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示すステップと、量子化された位相オフセットとコンスタレーションとを送信ポイントに報告するステップと、を含んでいる。本開示では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

概要

背景

複数の送信ポイントが互いに協力することは、セルラシステムにおいてセル間干渉を軽減するための重要な手段であり、第4世代の無線通信システム標準化において集中的に議論されている。送信ポイント協力の1つの送信方法は、ジョイント送信(joint transmission)であり、ユーザ機器(UE)は複数の送信ポイントからデータ信号を受信する。

図1は、2つの送信ポイントによるジョイント送信の動作を示した図である。

図1に示すように、UE#Aは、ノード(送信ポイント)#1およびノード#2からの信号を同時に受信し、UE#Bも、ノード#1およびノード#2からの信号を同時に受信する。ノード#1およびノード#2は、データおよびスケジューリング情報バックホールを通じて共有している。

ジョイント送信をサポートするためには、UEは、各送信ポイントからのチャネルを測定した後、それらのチャネルを報告する必要がある(すなわち、各送信ポイントに対応するプリコーディング行列インデックスPMI)/チャネル品質インジケータ(CQI)/ランクインジケータRI))。さらに、各送信ポイントからの信号がUEにおいて(互いに打ち消されずに)コヒーレントに合成されるようにするために、UEは、2つのPMIの間の位相オフセット(共位相係数(co-phasing factor))も報告する。送信ポイントは、送信されるデータ信号に位相オフセットを適用することで、UEにおいて受信される信号電力を強めることができる。一般的に、位相オフセットは送信ポイントにフィードバックされる前に量子化される。例えば、位相オフセットは[1 −1]または[1 j −1 −j]に量子化される。

さらに、特定のセルラ環境(例えば干渉が制限された環境)においては、UEは、3つ以上の送信ポイント(例:3つの送信ポイント)からの信号を受信することができる。

図2(a)および図2(b)は、複数の位相オフセットの報告を示した図であり、図2(a)はホモニアス配置(homogeneous deployment)の状況を示しており、図2(b)はヘテロジニアス配置(heterogeneous deployment)の状況を示している。

図2(a)に示したように、UEは3つの送信ポイント(セル)からの信号を受信する。この場合、2つの位相オフセットが必要であり、1つは、サービングセル隣接セル1との間の位相オフセットΦ1に対応し、もう1つは、サービングセルと隣接セル2との間の位相オフセットΦ2に対応する。

UEが複数の位相オフセットを報告するとき、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号が、量子化に起因して打ち消されることがある。例えば、類似する値を持つ2つの位相オフセットが、全く異なる値に量子化されることがある。

図3は、類似する値を持つ2つの位相オフセットが全く全く異なる値に量子化される例を示している。

図3に示すように、位相オフセットΦ1およびΦ2のいずれもπ/2に近く、これらは類似する値を有し、利得を合成する対応する信号は高いはずである。しかしながら、量子化が[1 −1]である場合(例えばΦ1が「1」に量子化され、Φ2が「−1」に量子化される場合)、Φ1とΦ2が符号の異なる値「1」および「−1」に量子化されるため、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号は0となる。

図4は、類似する値を持つ2つの位相オフセットが全く異なる値に量子化される例を示している。

図4に示すように、位相オフセットΦ1およびΦ2は位相0に近く、これらは類似する値を有し、利得を合成する対応する信号は高いはずである。しかしながら、量子化が[j −j]である場合(例えばΦ1が「j」に量子化され、Φ2が「−j」に量子化される場合)、Φ1とΦ2とが符号の異なる値「j」および「−j」に量子化されるため、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号は0となる。

送信ポイントが下りリンク送信において位相オフセットを適用するとき、2つの隣接セルからの信号が、このような量子化に起因して互いに打ち消されることがある。

概要

通信ステムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセットを報告する送信ポイント装置、ユーザ機器、および方法を開示すること。本方法は、位相オフセットを、所定の数のビットを使用して量子化するステップと、位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示すステップと、量子化された位相オフセットとコンスタレーションとを送信ポイントに報告するステップと、を含んでいる。本開示では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

目的

本開示の目的は、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、このような打ち消しの問題を解決することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

通信ステムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセット報告する方法であって、所定の数のビットを用いて、前記位相オフセットを量子化するステップと、前記位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示すステップと、前記量子化された位相オフセットと前記コンスタレーションとを送信ポイントに報告するステップと、を有する方法。

請求項2

2つの位相オフセットを3ビットによって報告するステップをさらに有し、前記位相オフセットの両方が[1−1]または[j−j]のいずれかに量子化され、前記位相オフセットそれぞれが1ビットを使用し、前記コンスタレーション[1−1]または[j−j]を選択するために第3のビットが使用される、請求項1に記載の方法。

請求項3

2つの位相オフセットを5ビットによって報告するステップをさらに有し、前記位相オフセットの両方が[1j−1−j]または[1j−1−j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、前記位相オフセットそれぞれが2ビットを使用し、前記コンスタレーション[1j−1−j]または[1j−1−j]*(1+j)/√2を選択するために第5のビットが使用される、請求項1に記載の方法。

請求項4

3つの位相オフセットを4ビットによって報告するステップをさらに有し、前記3つの位相オフセットすべてが[1−1]または[j−j]のいずれかに量子化され、前記位相オフセットそれぞれが1ビットを使用し、前記コンスタレーション[1−1]または[j−j]を選択するために第4のビットが使用される、請求項1に記載の方法。

請求項5

3つの位相オフセットを7ビットによって報告するステップをさらに有し、前記3つの位相オフセットすべてが[1j−1−j]または[1j−1−j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、前記位相オフセットそれぞれが2ビットを使用し、前記コンスタレーション[1j−1−j]または[1j−1−j]*(1+j)/√2を選択するために第7のビットが使用される、請求項1に記載の方法。

請求項6

2つの位相オフセットを3ビットによって報告するステップをさらに有し、一方の位相オフセットが1ビットによって[1−1]に量子化され、他方の位相オフセットが1ビットによって[j−j]に量子化され、どちらの位相オフセットが[1−1]に量子化されているかを判定できるように第3のビットが使用される、請求項1に記載の方法。

請求項7

2つの位相オフセットを5ビットによって報告するステップをさらに有し、一方の位相オフセットが2ビットによって[1j−1−j]に量子化され、他方の位相オフセットが2ビットによって[1j−1−j]*(1+j)/√2に量子化され、どちらの位相オフセットが[1j−1−j]に量子化されているかを判定できるように第5のビットが使用される、請求項1に記載の方法。

請求項8

3つの位相オフセットを4ビットによって報告するステップをさらに有し、1つの位相オフセットが1ビットによって[1−1]に量子化され、別の位相オフセットが1ビットによって[j−j]に量子化され、第3の位相オフセットが1ビットによって[1−1]または[j−j]のいずれかに量子化され、どの位相オフセットが[1−1]に量子化されているかを判定できるように第4のビットが使用される、請求項1に記載の方法。

請求項9

3つの位相オフセットを7ビットによって報告するステップをさらに有し、1つの位相オフセットが2ビットによって[1j−1−j]に量子化され、別の位相オフセットが2ビットによって[1j−1−j]*(1+j)/√2に量子化され、第3の位相オフセットが2ビットによって[1j−1−j]または[1j−1−j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、どの位相オフセットが[1j−1−j]に量子化されているかを判定できるように第7のビットが使用される、請求項1に記載の方法。

請求項10

前記位相オフセットの前記コンスタレーションは、前記位相オフセットの報告よりも少ない頻度で報告される、請求項1に記載の方法。

請求項11

通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセットを報告する方法であって、前記隣接セルのチャネル品質インジケータ(CQI)を測定するステップと、第1の隣接セルの前記CQIが第2の隣接セルの前記CQIよりも大幅に高い場合、前記第1の隣接セルの前記位相オフセットを、前記第2の隣接セルの前記位相オフセットよりも多くのビットを用いて量子化し、前記量子化された位相オフセットを送信ポイントに報告するステップと、前記第1の隣接セルの前記CQIと前記第2の隣接セルの前記CQIとが互いに近い場合、前記第1の隣接セルの前記位相オフセットと前記第2の隣接セルの前記位相オフセットとを、同数のビットを用いて量子化し、前記位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示し、前記量子化された位相オフセットと前記コンスタレーションとを前記送信ポイントに報告するステップと、を有する方法。

請求項12

2つの位相オフセットを3ビットによって報告するステップをさらに有し、一方の隣接セルの前記位相オフセットが2ビットによって[1j−1−j]に量子化され、他方の隣接セルの前記位相オフセットが1ビットによって[1−1]または[j−j]に量子化される、請求項11に記載の方法。

請求項13

2つの位相オフセットを3ビットによって報告するステップをさらに有し、前記位相オフセットの両方が[1−1]または[j−j]のいずれかに量子化され、前記位相オフセットそれぞれが1ビットを使用し、前記コンスタレーション[1−1]または[j−j]を選択するために第3のビットが使用される、請求項11に記載の方法。

請求項14

2つの位相オフセットを3ビットによって報告するステップをさらに有し、一方の位相オフセットが1ビットによって[1−1]に量子化され、他方の位相オフセットが1ビットによって[j−j]に量子化され、どちらの位相オフセットが[1−1]に量子化されているかを判定できるように第3のビットが使用される、請求項11に記載の方法。

請求項15

通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセットを報告するユーザ機器であって、所定の数のビットを用いて、前記位相オフセットを量子化し、前記位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示す量子化部と、前記量子化された位相オフセットと前記コンスタレーションとを送信ポイントに報告する報告部と、を備えるユーザ機器。

請求項16

通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセットを報告するユーザ機器であって、前記隣接セルのチャネル品質インジケータ(CQI)を測定する測定部と、第1の隣接セルの前記CQIが第2の隣接セルの前記CQIよりも大幅に高い場合、前記第1の隣接セルの前記位相オフセットを、前記第2の隣接セルの前記位相オフセットよりも多くのビットを用いて量子化する量子化部と、前記量子化された位相オフセットを送信ポイントに報告する報告部と、を備え、前記量子化部は、前記第1の隣接セルの前記CQIと前記第2の隣接セルの前記CQIとが互いに近い場合、前記第1の隣接セルの前記位相オフセットと前記第2の隣接セルの前記位相オフセットとを、同数のビットを使用して量子化し、前記位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示し、前記報告部は、前記量子化された位相オフセットと前記コンスタレーションとを前記送信ポイントに報告する、ユーザ機器。

請求項17

送信ポイント装置であって、ユーザ機器から報告される情報を受信し、前記情報が、前記送信ポイント装置および隣接する送信ポイント装置から送信された信号の間の位相オフセットと、前記位相オフセットのコンスタレーションとを含んでおり、前記位相オフセットが、所定数のビットを用いて量子化されており、前記コンスタレーションが、別のビットによって示されている、受信部と、前記量子化された位相オフセットおよび前記コンスタレーションを用いて、前記ユーザ機器に送信される信号をプリコーディングするプリコーディング部と、を備える送信ポイント装置。

請求項18

送信ポイント装置であって、ユーザ機器から報告される情報を受信し、前記情報が、前記送信ポイント装置および隣接する送信ポイント装置から送信された信号間の位相オフセットを含んでおり、第1の隣接する送信ポイント装置のCQIが第2の隣接する送信ポイント装置のCQIよりも大幅に高い場合、前記第1の隣接する送信ポイント装置の前記位相オフセットが、前記第2の隣接する送信ポイント装置の前記位相オフセットよりも、多くのビットを用いて量子化されている、受信部と、前記量子化された位相オフセットを用いて、前記ユーザ機器に送信される信号をプリコーディングするプリコーディング部と、を備え、前記第1の隣接する送信ポイント装置のCQIと前記第2の隣接する送信ポイント装置のCQIとが互いに近い場合、前記第1の隣接する送信ポイント装置の前記位相オフセットと前記第2の隣接する送信ポイント装置の前記位相オフセットとが、同数のビットを用いて量子化されており、前記位相オフセットのコンスタレーションが、別のビットを使用して示されており、前記プリコーディング部は、前記量子化された位相オフセットおよび前記コンスタレーションを用いて、前記ユーザ機器に送信される信号をプリコーディングする、送信ポイント装置。

技術分野

0001

本開示は、MIMO(Multi-Input Multi-Output)、ビームフォーミングフィードバック送信ポイント協力(Transmission point Cooperation)、協調マルチポイント送信(CoMP:Coordinated Multiple Point transmission)技術などの技術分野に関する。

背景技術

0002

複数の送信ポイントが互いに協力することは、セルラシステムにおいてセル間干渉を軽減するための重要な手段であり、第4世代の無線通信システム標準化において集中的に議論されている。送信ポイント協力の1つの送信方法は、ジョイント送信(joint transmission)であり、ユーザ機器(UE)は複数の送信ポイントからデータ信号を受信する。

0003

図1は、2つの送信ポイントによるジョイント送信の動作を示した図である。

0004

図1に示すように、UE#Aは、ノード(送信ポイント)#1およびノード#2からの信号を同時に受信し、UE#Bも、ノード#1およびノード#2からの信号を同時に受信する。ノード#1およびノード#2は、データおよびスケジューリング情報バックホールを通じて共有している。

0005

ジョイント送信をサポートするためには、UEは、各送信ポイントからのチャネルを測定した後、それらのチャネルを報告する必要がある(すなわち、各送信ポイントに対応するプリコーディング行列インデックスPMI)/チャネル品質インジケータ(CQI)/ランクインジケータRI))。さらに、各送信ポイントからの信号がUEにおいて(互いに打ち消されずに)コヒーレントに合成されるようにするために、UEは、2つのPMIの間の位相オフセット(共位相係数(co-phasing factor))も報告する。送信ポイントは、送信されるデータ信号に位相オフセットを適用することで、UEにおいて受信される信号電力を強めることができる。一般的に、位相オフセットは送信ポイントにフィードバックされる前に量子化される。例えば、位相オフセットは[1 −1]または[1 j −1 −j]に量子化される。

0006

さらに、特定のセルラ環境(例えば干渉が制限された環境)においては、UEは、3つ以上の送信ポイント(例:3つの送信ポイント)からの信号を受信することができる。

0007

図2(a)および図2(b)は、複数の位相オフセットの報告を示した図であり、図2(a)はホモニアス配置(homogeneous deployment)の状況を示しており、図2(b)はヘテロジニアス配置(heterogeneous deployment)の状況を示している。

0008

図2(a)に示したように、UEは3つの送信ポイント(セル)からの信号を受信する。この場合、2つの位相オフセットが必要であり、1つは、サービングセル隣接セル1との間の位相オフセットΦ1に対応し、もう1つは、サービングセルと隣接セル2との間の位相オフセットΦ2に対応する。

0009

UEが複数の位相オフセットを報告するとき、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号が、量子化に起因して打ち消されることがある。例えば、類似する値を持つ2つの位相オフセットが、全く異なる値に量子化されることがある。

0010

図3は、類似する値を持つ2つの位相オフセットが全く全く異なる値に量子化される例を示している。

0011

図3に示すように、位相オフセットΦ1およびΦ2のいずれもπ/2に近く、これらは類似する値を有し、利得を合成する対応する信号は高いはずである。しかしながら、量子化が[1 −1]である場合(例えばΦ1が「1」に量子化され、Φ2が「−1」に量子化される場合)、Φ1とΦ2が符号の異なる値「1」および「−1」に量子化されるため、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号は0となる。

0012

図4は、類似する値を持つ2つの位相オフセットが全く異なる値に量子化される例を示している。

0013

図4に示すように、位相オフセットΦ1およびΦ2は位相0に近く、これらは類似する値を有し、利得を合成する対応する信号は高いはずである。しかしながら、量子化が[j −j]である場合(例えばΦ1が「j」に量子化され、Φ2が「−j」に量子化される場合)、Φ1とΦ2とが符号の異なる値「j」および「−j」に量子化されるため、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号は0となる。

0014

送信ポイントが下りリンク送信において位相オフセットを適用するとき、2つの隣接セルからの信号が、このような量子化に起因して互いに打ち消されることがある。

発明が解決しようとする課題

0015

本開示の目的は、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、このような打ち消しの問題を解決することである。

課題を解決するための手段

0016

本開示の一態様においては、通信ステムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセットを報告する方法であって、所定の数のビットを用いて、位相オフセットを量子化するステップと、位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示すステップと、量子化された位相オフセットとコンスタレーション(constellation)とを送信ポイントに報告するステップと、を有する方法、を提供する。

0017

本開示の別の態様においては、通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセットを報告する方法であって、隣接セルのチャネル品質インジケータ(CQI)を測定するステップと、第1の隣接セルのCQIが第2の隣接セルのCQIよりも大幅に高い場合、第1の隣接セルの位相オフセットを、第2の隣接セルの位相オフセットよりも多くのビットを用いて量子化し、量子化された位相オフセットを送信ポイントに報告するステップと、第1の隣接セルのCQIと第2の隣接セルのCQIとが近い場合、第1の隣接セルの位相オフセットと第2の隣接セルの位相オフセットとを、同数のビットを用いて量子化し、位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示し、量子化された位相オフセットとコンスタレーションとを送信ポイントに報告するステップと、を有する方法、を提供する。

0018

本開示のさらなる態様においては、通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセットを報告するユーザ機器であって、所定の数のビットを用いて、位相オフセットを量子化し、位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示す量子化部と、量子化された位相オフセットとコンスタレーションとを送信ポイントに報告する報告部と、を備えているユーザ機器、を提供する。

0019

本開示のさらなる別の態様においては、通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセットを報告するユーザ機器であって、隣接セルのチャネル品質インジケータ(CQI)を測定する測定部と、第1の隣接セルのCQIが第2の隣接セルのCQIよりも大幅に高い場合、第1の隣接セルの位相オフセットを、第2の隣接セルの位相オフセットよりも多くのビットを用いて量子化する量子化部と、量子化された位相オフセットを送信ポイントに報告する報告部と、を備え、量子化部は、第1の隣接セルのCQIと第2の隣接セルのCQIとが近い場合、第1の隣接セルの位相オフセットと第2の隣接セルの位相オフセットとを、同数のビットを用いて量子化し、位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示し、報告部が、量子化された位相オフセットとコンスタレーションとを送信ポイントに報告する、ユーザ機器を提供する。

0020

本開示のさらなる別の態様においては、送信ポイント装置であって、ユーザ機器から報告される情報を受信し、情報が、その送信ポイント装置および隣接する送信ポイント装置から送信された信号の間の位相オフセットと、位相オフセットのコンスタレーションとを含んでおり、位相オフセットが、所定数のビットを用いて量子化されており、コンスタレーションが、別のビットによって示されている、受信部と、量子化された位相オフセットおよびコンスタレーションを用いて、ユーザ機器に送信される信号をプリコーディングするプリコーディング部と、を備える送信ポイント装置、を提供する。

0021

本開示のさらなる別の態様においては、送信ポイント装置であって、ユーザ機器から報告される情報を受信し、情報が、その送信ポイント装置および隣接する送信ポイント装置から送信された信号の間の位相オフセットを含んでおり、第1の隣接する送信ポイント装置のCQIが第2の隣接する送信ポイント装置のCQIよりも大幅に高い場合、第1の隣接する送信ポイント装置の位相オフセットが、第2の隣接する送信ポイント装置の位相オフセットよりも、多くのビットを用いて量子化されている、受信部と、量子化された位相オフセットを用いて、ユーザ機器に送信される信号をプリコーディングするプリコーディング部と、を備え、第1の隣接する送信ポイント装置のCQIと第2の隣接する送信ポイント装置のCQIとが互いに近い場合、第1の隣接する送信ポイント装置の位相オフセットと第2の隣接する送信ポイント装置の位相オフセットとが、同数のビットを用いて量子化されており、位相オフセットのコンスタレーションが、別のビットを使用して示されており、プリコーディング部が、量子化された位相オフセットおよびコンスタレーションを用いて、ユーザ機器に送信される信号をプリコーディングする、送信ポイント装置を提供する。

0022

本開示では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ又は大幅に増大させることなく、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

0023

上記は本開示の要約であり、したがって当然ながら、細部単純化一般化、および省略が含まれている。したがって、当業者には、上記の要約が説明を目的としているにすぎず、本開示を多少なりとも制限することを意図していないことが理解されるであろう。本明細書に記載されている装置、プロセス、その他の主題の別の態様、特徴、および利点は、以下に説明する教示内容から明らかになるであろう。上記の要約は、本開示の発想のうち重要な部分を簡略的に紹介することを目的としており、本開示の発想については、発明を実施するための形態のセクションでさらに説明する。上記の要約は、特許請求の範囲に記載された主題の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを目的とするものではなく、特許請求の範囲に記載された主題の範囲を判断する目的で使用されるものでもない。

0024

本開示の上記およびその他の特徴は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を添付の図面を参照しながら検討することによって、さらに完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示によるいくつかの実施の形態のみを描いており、したがって本開示の範囲を制限するものとはみなされないことを理解されたい。以下では、添付の図面を使用しながら、本開示についてさらに具体的かつ詳細に説明する。

図面の簡単な説明

0025

2つの送信ポイントによるジョイント送信の動作を示す図
複数の位相オフセットの報告を示した図であり、このうち図2(a)はホモジニアス配置の状況を示しており、図2(b)はヘテロジニアス配置の状況を示している。
類似する値を持つ2つの位相オフセットが全く異なる値に量子化される例を示す図
類似する値を持つ2つの位相オフセットが全く異なる値に量子化される別の例を示す図
それぞれ異なる量子化において、利得を合成する信号が互いに打ち消されるのみならず、互いに強め合う状況を示す図
本開示の実施の形態1によるユーザ機器の構成を示す図
位相オフセットの量子化およびコンスタレーションを示す表
類似する値を持つ2つの位相オフセットが、互いに強め合うように量子化される例を示す図
位相オフセットの量子化およびコンスタレーションを示す別の表
位相オフセットの量子化およびコンスタレーションを示す別の表
異なる値を持つ2つの位相オフセットが、互いに強め合うように量子化される例を示す図
位相オフセットの量子化およびコンスタレーションを示す別の表
本開示の実施の形態11によるユーザ機器の構成を示す図
位相オフセットの量子化を示す表
本開示の実施の形態14による、通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号の間の位相オフセットを報告する方法のフロー図を示す図
本開示の実施の形態15による、通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号の間の位相オフセットを報告する方法のフロー図を示す別の図
本開示の実施の形態16による送信ポイント装置の構成を示す図

実施例

0026

以下の詳細な説明においては、添付の図面を参照し、これらの図面は本明細書の一部を形成している。図面においては、特に明記しない限り、一般には類似する記号は類似する要素を表している。以下の詳細な説明、図面、および特許請求の範囲に記載されている例示的な実施形態は、本開示を制限するものではない。本明細書に提示されている主題の概念または範囲から逸脱することなく、別の実施形態を使用することができ、別の変更を行うことができる。なお、本明細書に一般的に説明されており図に図解されている本開示の態様は、さまざまな異なる構造に配置する、置き換える、組み合わせる、設計することができ、そのような態様すべては明示的に意図されたものであり、本開示の一部を形成することが、容易に理解されるであろう。

0027

背景技術で述べたように、送信ポイントが下りリンク送信において位相オフセットを適用する場合、2つの隣接セルからの信号が量子化に起因して互いに打ち消されることがある。この問題を解決する目的で、1つの容易な解決策は、両方の位相オフセットの量子化の粒度を高めることである。しかし、フィードバックのオーバーヘッドが増大する。もう1つの容易な解決策は、一方の位相オフセットについてのみ量子化の粒度を高めることであり、例えば、Φ1を[1 −1]に量子化し、Φ2を[1 j −1 −j]に量子化する。しかしながら、状況によっては満足のいくパフォーマンスが得られない。その理由として、両方/すべての位相オフセットに対してではなく、1つの位相オフセットに対してのみ、増大したビット幅が有効であるためである。したがって、複数の位相オフセットにバランス良くビット割当(例:1ビット)を行うことのできる方法が好ましい。

0028

さらに調べてみると、量子化の異なるコンスタレーションにおいて、位相オフセットの異なる値において打ち消しの問題が生じる。例えば、量子化[1 −1]の場合、図3に示したように、Φ2およびΦ1の両方が位相π/2付近であるとき、利得を合成する信号が打ち消される。一方、量子化[j −j]の場合、図4に示したように、Φ2およびΦ1の両方が位相0付近であるとき、利得を合成する信号が打ち消される。

0029

さらに、利得を合成する信号は、異なるな量子化に対するΦ2およびΦ1の異なる値において打ち消されるのみならず、異なる量子化の場合に互いに強め合う(complement)。

0030

図5(a)および図5(b)は、異なる量子化において、利得を合成する信号が打ち消されるのみならず、互いに強め合う状況を示している。

0031

図5(a)は、量子化[1 −1]の状況を示している。図5(a)では、水平方向が位相オフセットΦ1を示し、垂直方向が位相オフセットΦ2を示すものとする。Φ2およびΦ1がπ/2付近であるとき、利得を合成する信号は互いに打ち消される(明るい色で示す)。図5(b)は、量子化[j −j]の状況を示している。図5(b)でも、水平方向がΦ1を示し、垂直方向がΦ2を示すものとする。Φ2およびΦ1がπ/2付近であるとき、利得を合成する信号は互いに強め合う(暗い色で示す)。

0032

これらの結果から認識されるように、位相オフセットの値に基づいて量子化を切り替えることによって、打ち消しの問題を解決することができる。したがって、量子化は固定されないため、量子化が送信ポイントに通知される必要がある。したがって、量子化のコンスタレーションの情報は、複数の位相オフセットにビットを割り当てるための有効な方法と考えることができる。

0033

(実施の形態1)
本開示の実施の形態1によると、通信システムは、複数のセル(送信ポイント)と複数のユーザ機器とを備えている。セルとしては、ユーザ機器にサービスを提供するサービングセルと、サービングセルの隣接セルとが含まれる。ユーザ機器と通信する送信ポイントは、サービングセルまたは隣接セルと考えることができる。

0034

図6は、本開示の実施の形態1によるユーザ機器の構成を示した図である。

0035

図6に示したように、通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信した信号間の位相オフセットを報告するユーザ機器600は、量子化部601と報告部602とを有する。量子化部601は、所定の数のビットを用いて位相オフセットを量子化し、位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示し、報告部602は、量子化された位相オフセットとコンスタレーションとを送信ポイントに報告する。

0036

本開示の実施の形態1によるユーザ機器600は、関連するプログラムを実行して様々なデータを処理し、ユーザ機器600の各構成部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)610と、CPU610が様々なプロセスおよび制御を実行するうえで要求される様々なプログラムを格納するROM(Read Only Memory)613と、プロセスおよび制御の手順の中でCPU610によって一時的に生成される中間データを格納するRAM(Random Access Memory)615と、様々なデータをユーザ機器600の外側の外部装置との間で入力/出力するI/O部617、のうちの1つ又は複数、をさらに含む。上記の量子化部601、報告部602、CPU610、ROM613、RAM615、および/又は、I/O部617は、データ/コマンドバス620を介して相互に接続されるそれぞれのポートを有し、互いの間でデータ(信号)を伝送する。

0037

上記各構成部は、本開示の範囲を制限するものではない。本開示の一実施形態によると、上記量子化部601および報告部602のうちの任意の機能を、上記CPU610、ROM613、RAM615、および/又は、I/O部617などと組み合わせて、機能的なソフトウェアによって実施することもできる。

0038

実施の形態2では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

0039

以下では、ユーザ機器600の各構成部の動作について、図面を参照しながら詳しく説明する。

0040

(実施の形態2)
本開示の実施の形態2によると、ユーザ機器600は、2つの位相オフセットを3ビットによって報告し、位相オフセットの両方が[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが1ビットを使用し、コンスタレーション[1 −1]または[j −j]を示すために第3のビットが使用される。

0041

図7は、位相オフセットの量子化およびコンスタレーションを示した表である。

0042

図7に示すように、水平方向が位相オフセットΦ1を示し、垂直方向が位相オフセットΦ2を示すものとする。実施の形態2においては、位相オフセットΦ1,Φ2の両方が[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが1ビットを使用する。すなわち、Φ1が1個のビットによって[1 −1]に量子化される場合、図7において記号「×」によって示すように、Φ2も1個のビットによって[1 −1]に量子化される。同様に、Φ1が1個のビットによって[j −j]に量子化される場合、図7において記号「○」によって示したように、Φ2も1個のビットによって[j −j]に量子化される。

0043

第3のビットは、コンスタレーション[1 −1]または[j −j]を選択するために使用される。すなわち、利得を合成する信号としてより良好な信号が得られるかに応じて、両方の位相オフセットに対して量子化[1 −1]と量子化[j −j]のどちらの量子化が使用されているかを判定できるようにするために、第3のビットが使用される。

0044

図8(a)および図8(b)は、類似する値を持つ2つの位相オフセットが、互いに強め合うように量子化される異なる例を示している。

0045

図8(a)に示すように、位相オフセットΦ1およびΦ2の両方がπ/2に近く、これらの位相オフセットは類似する値を有する。図3に示した量子化[1 −1]の代わりに、ここでは量子化[j −j]が使用されることを示すように第3のビットが設定される。この場合、位相オフセットΦ1が「j」に量子化され、位相オフセットΦ2も「j」に量子化される。位相オフセットΦ1,Φ2の両方が同じ値「j」に量子化されるため、2つの送信ポイントからの利得を合成する信号は「2j」となる。

0046

図8(b)に示すように、位相オフセットΦ1およびΦ2の両方が位相0に近く、これらの位相オフセットは類似する値を有する。図4に示した量子化[j −j]の代わりに、ここでは量子化[1 −1]が使用されることを示すように第3のビットが設定される。この場合、位相オフセットΦ1が「1」に量子化され、位相オフセットΦ2も「1」に量子化される。位相オフセットΦ1,Φ2の両方が同じ値「1」に量子化されるため、2つの送信ポイントからの利得を合成する信号は「2」となる。

0047

したがって、実施の形態2においては、2つの位相オフセットをフィードバックするために合計で3ビットが使用され、このうち1個のビットは第1の位相オフセットを量子化するために使用され、別のビットが第2の位相オフセットを量子化するために使用され、第3のビットが量子化のコンスタレーション[1 −1]または[j −j]を示すために使用される。これにより、実施の形態2では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号が改善される。

0048

(実施の形態3)
本開示の実施の形態3によると、ユーザ機器600は、2つの位相オフセットを5ビットによって報告し、位相オフセットの両方が[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが2ビットを使用し、コンスタレーション[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2を選択するために第5のビットが使用される。

0049

図9は、位相オフセットの量子化およびコンスタレーションを示した別の表である。

0050

図9に示すように、水平方向が位相オフセットΦ1を示し、垂直方向が位相オフセットΦ2を示すものと想定する。実施の形態3においては、位相オフセットΦ1,Φ2の両方が[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが2ビットを使用する。すなわち、Φ1が2個のビットによって[1 j −1 −j]に量子化され、Φ2も2個のビットによって[1 j −1 −j]に量子化される場合は、図9において記号「×」によって示される。同様に、Φ1が2個のビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化され、Φ2も2個のビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化される場合は、図9において記号「○」によって示される。

0051

第5のビットは、コンスタレーション[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2を選択するために使用される。すなわち、利得を合成する信号としてより良好な信号が得られるかに応じて、両方の位相オフセットに対して量子化[1 j −1 −j]と量子化[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のどちらの量子化が使用されているかを判定できるようにするために、第5のビットが使用される。

0052

実施の形態3においては、2つの位相オフセットをフィードバックするために合計で5ビットが使用され、このうち2個のビットは第1の位相オフセットを量子化するために使用され、別の2個のビットが第2の位相オフセットを量子化するために使用され、量子化のコンスタレーション[1 j −1 −j]および[1 j −1 −j]*(1+j)/√2を選択するために第5のビットが使用される。これにより、実施の形態3では、オーバーヘッドを大幅に増大させることなく、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号が大幅に改善される。

0053

(実施の形態4)
本開示の実施の形態4によると、ユーザ機器600は、3つの位相オフセットを4ビットによって報告し、3つの位相オフセットすべてが[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが1ビットを使用し、コンスタレーション[1 −1]または[j −j]を選択するために第4のビットが使用される。

0054

具体的には、3つの位相オフセットは、それぞれΦ1、Φ2およびΦ3とする。実施の形態4においては、3つの位相オフセットΦ1、Φ2およびΦ3のすべてが[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが1ビットを使用する。すなわち、Φ1が1個のビットによって[1 −1]に量子化される場合、Φ2が1個のビットによって[1 −1]に量子化され、Φ3も1個のビットによって[1 −1]に量子化される。これに対して、Φ1が1個のビットによって[j −j]に量子化される場合、Φ2が1個のビットによって[j −j]に量子化され、Φ3も1個のビットによって[j −j]に量子化される。

0055

第3のビットは、コンスタレーション[1 −1]または[j −j]を選択するために使用される。すなわち、利得を合成する信号としてより良好な信号が得られるかに応じて、3つの位相オフセットに対して量子化[1 −1]と量子化[j −j]のどちらの量子化が使用されているかを判定できるようにするために、第3のビットが使用される。実施の形態4の具体的な動作は、実施の形態2の具体的な動作に似ており、ここでは詳しく示さない。

0056

したがって、実施の形態4においては、3つの位相オフセットをフィードバックするために合計で4ビットが使用され、このうち1ビットは第1の位相オフセットを量子化するために使用され、別のビットが第2の位相オフセットを量子化するために使用され、第3のビットが第3の位相オフセットを量子化するために使用され、量子化のコンスタレーション[1 −1]および[j −j]を選択するために第4のビットが使用される。これにより、実施の形態4では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号が改善される。

0057

(実施の形態5)
本開示の実施の形態5によると、ユーザ機器600は、3つの位相オフセットを7ビットによって報告し、3つの位相オフセットすべてが[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが2ビットを使用し、コンスタレーション[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2を選択するために第7のビットが使用される。

0058

具体的には、3つの位相オフセットは、それぞれΦ1、Φ2およびΦ3とする。実施の形態5においては、3つの位相オフセットΦ1、Φ2およびΦ3のすべてが[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが2ビットを使用する。すなわち、Φ1が2個のビットによって[1 j −1 −j]に量子化される場合、Φ2が2個のビットによって[1 j −1 −j]に量子化され、Φ3も2個のビットによって[1 j −1 −j]に量子化される。これに対して、Φ1が2個のビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化される場合、Φ2が2個のビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化され、Φ3も2個のビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化される。

0059

第7のビットは、コンスタレーション[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2を選択するために使用される。すなわち、利得を合成する信号としてより良好な信号が得られるか応じて、3つの位相オフセットに対して量子化[1 j −1 −j]と[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のどちらの量子化が使用されているかを判定できるようにするために、第7のビットが使用される。実施の形態5の具体的な動作は、実施の形態3の具体的な動作に似ており、ここでは詳しく示さない。

0060

したがって、実施の形態5においては、3つの位相オフセットをフィードバックするために合計で7ビットが使用され、このうち2ビットは第1の位相オフセットを量子化するために使用され、別の2ビットが第2の位相オフセットを量子化するために使用され、さらなる2ビットが第3の位相オフセットを量子化するために使用され、量子化のコンスタレーション[1 j −1 −j]および[1 j −1 −j]*(1+j)/√2を選択するために第7のビットが使用される。これにより、実施の形態5では、オーバーヘッドを大幅に増大させることなく、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号が大幅に改善される。

0061

(実施の形態6)
本開示の実施の形態6によると、ユーザ機器600は、2つの位相オフセットを3ビットによって報告し、一方の位相オフセットが1ビットによって[1 −1]に量子化され、他方の位相オフセットが1ビットによって[j −j]に量子化され、どちらの位相オフセットが[1 −1]に量子化されているかを判定できるように第3のビットが使用される。

0062

図10は、位相オフセットの量子化およびコンスタレーションを示した別の表である。

0063

図10に示すように、水平方向が位相オフセットΦ1を示し、垂直方向が位相オフセットΦ2を示すものとする。実施の形態6においては、一方の位相オフセット(例えばΦ1)が1ビットによって[1 −1]に量子化される場合、図10において記号「×」によって示すように、他方の位相オフセット(例えばΦ2)が1ビットによって[j −j]に量子化される。これに対して、一方の位相オフセット(例えばΦ2)が1ビットによって[1 −1]に量子化される場合、図10において記号「○」によって示すように、他方の位相オフセット(例えばΦ1)が1ビットによって[j −j]に量子化される。

0064

第3のビットは、どちらの位相オフセットが[1 −1]に量子化されているかを判定できるようにするために使用される。すなわち、利得を合成する信号としてより良好な信号が得られるか応じて、量子化[1 −1]と量子化[j −j]のどちらの量子化が、どちらの位相オフセットに使用されているかを判定できるようにするために、第3のビットが使用される。

0065

図11は、異なる値を持つ2つの位相オフセットが、互いに強め合うように量子化される例を示している。

0066

図11に示すように、一方の位相オフセット(例えばΦ1)がπ/2に近く、他方の位相オフセット(例えばΦ2)が位相0に近いものとする。この場合、本開示の実施の形態2によると、量子化[1 −1]が採用される場合、位相オフセットΦ1が「−1」に量子化され、位相オフセットΦ2が「1」に量子化される。量子化[j −j]が採用される場合、位相オフセットΦ1が「j」に量子化され、位相オフセットΦ2が「−j」に量子化される。したがって、このような量子化では、利得を合成する信号の打ち消し問題につながる。しかしながら、本開示の実施の形態6によると、位相オフセットΦ1が量子化[j −j]を採用し、位相オフセットΦ2が量子化[1 −1]を採用していることを示すように、第3のビットが設定される。この場合、位相オフセットΦ1が「j」に量子化され、位相オフセットΦ2が「1」に量子化され、2つの送信ポイントからの利得を合成する信号は、「(1+j)√2」である。

0067

異なる値を持つ2つの位相オフセットの例は上記以外にも存在するが、本明細書ではこれ以上詳しく説明しない。

0068

したがって、実施の形態6においては、2つの位相オフセットをフィードバックするために合計で3ビットが使用され、この実施形態でも、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

0069

(実施の形態7)
本開示の実施の形態7によると、ユーザ機器600は、2つの位相オフセットを5ビットによって報告し、一方の位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化され、他方の位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化され、どちらの位相オフセットが[1 j −1 −j]に量子化されているかを判定できるように第5のビットが使用される。

0070

図12は、位相オフセットの量子化およびコンスタレーションを示した別の表である。

0071

図12に示すように、水平方向が位相オフセットΦ1を示し、垂直方向が位相オフセットΦ2を示すものとする。実施の形態7においては、一方の位相オフセット(例えばΦ1)が2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化される場合、図12において記号「×」によって示すように、他方の位相オフセット(例えばΦ2)が2ビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化される。これに対して、一方の位相オフセット(例えばΦ2)が2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化される場合、図12において記号「○」によって示すように、他方の位相オフセット(例えばΦ1)が2ビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化される。

0072

第5のビットは、どちらの位相オフセットが[1 j −1 −j]に量子化されているかを判定できるようにするために使用される。すなわち、利得を合成する信号としてより良好な信号が得られるか応じて、量子化[1 j −1 −j]と量子化[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のどちらの量子化が、どちらの位相オフセットに用いられているか判定できるようにするために、第5のビットが使用される。

0073

この実施形態は、実際には、実施の形態3と実施の形態6の組合せであり、したがって簡潔さを目的として、ここではこれ以上詳しく説明しない。

0074

実施の形態7においては、2つの位相オフセットをフィードバックするために合計で5ビットが使用され、このうち2ビットは第1の位相オフセットを量子化するために使用され、別の2ビットが第2の位相オフセットを量子化するために使用され、第5のビットが、量子化のコンスタレーション[1 j −1 −j]および[1 j −1 −j]*(1+j)/√2を選択するために使用される。これにより、実施の形態7では、オーバーヘッドを大幅に増大させることなく、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号が大幅に改善される。

0075

(実施の形態8)
本開示の実施の形態8によると、ユーザ機器600は、3つの位相オフセットを4ビットによって報告し、1つの位相オフセットが1ビットによって[1 −1]に量子化され、別の位相オフセットが1ビットによって[j −j]に量子化され、第3の位相オフセットが1ビットによって[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、どの位相オフセットが[1 −1]に量子化されているかを判定できるように第4のビットが使用される。

0076

具体的には、3つの位相オフセットは、それぞれΦ1、Φ2、およびΦ3とする。実施の形態8においては、1つの位相オフセット(例えばΦ1)が1ビットによって[1 −1]に量子化される場合、別の位相オフセット(例えばΦ2またはΦ3)が1ビットによって[j −j]に量子化され、第3の位相オフセット(例えばΦ3またはΦ2)が1ビットによって[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化される。これに対して、1つの位相オフセット(例えばΦ2またはΦ3)が1ビットによって[1 −1]に量子化される場合、別の位相オフセット(例えばΦ3またはΦ2)が1ビットによって[j −j]に量子化され、第3の位相オフセット(例えばΦ1)が1ビットによって[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化される。他の場合も同様である。

0077

第4のビットは、どの位相オフセットが[1 −1]に量子化されているかを判定できるようにするために使用される。すなわち、利得を合成する信号としてより良好な信号が得られるか応じて、量子化[1 −1]と量子化[j −j]のどちらの量子化が、どの位相オフセットに用いられているかを判定できるようにするために、第4のビットが使用される。

0078

この実施形態は、実際には、実施の形態4と実施の形態6の組合せであり、したがって簡潔さを目的として、ここではこれ以上詳しく説明しない。

0079

したがって、実施の形態8においては、3つの位相オフセットをフィードバックするために合計で4ビットが使用され、このうち1ビットは第1の位相オフセットを量子化するために使用され、別のビットが第2の位相オフセットを量子化するために使用され、第3のビットが第3の位相オフセットを量子化するために使用され、量子化のコンスタレーション[1 −1]および[j −j]を選択するために第4のビットが使用される。これにより、実施の形態8では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号が改善される。

0080

(実施の形態9)
本開示の実施の形態9によると、ユーザ機器600は、3つの位相オフセットを7ビットによって報告し、1つの位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化され、別の位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化され、第3の位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、どの位相オフセットが[1 j −1 −j]に量子化されているかを判定できるように第7のビットが使用される。

0081

具体的には、3つの位相オフセットは、それぞれΦ1、Φ2、およびΦ3とする。実施の形態9においては、1つの位相オフセット(例えばΦ1)が2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化される場合、別の位相オフセット(例えばΦ2またはΦ3)が2ビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化され、第3の位相オフセット(例えばΦ3またはΦ2)が2ビットによって[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化される。これに対して、1つの位相オフセット(例えばΦ2またはΦ3)が2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化される場合、別の位相オフセット(例えばΦ3またはΦ2)が2ビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化され、第3の位相オフセット(例えばΦ1)が2ビットによって[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化される。他の場合も同様である。

0082

第7のビットは、どの位相オフセットが[1 j −1 −j]に量子化されているかを判定できるようにするために使用される。すなわち、利得を合成する信号としてより良好な信号が得られるか応じて、量子化[1 j −1 −j]と量子化[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のどちらの量子化が、どの位相オフセットに用いられているかを判定できるようにするために、第7のビットが使用される。

0083

この実施形態は、実際には、実施の形態5と実施の形態6の組合せであり、したがって簡潔さを目的として、ここではこれ以上詳しく説明しない。

0084

したがって、実施の形態9においては、3つの位相オフセットをフィードバックするために合計で7ビットが使用され、このうち2ビットは第1の位相オフセットを量子化するために使用され、別の2ビットが第2の位相オフセットを量子化するために使用され、さらなる2ビットが第3の位相オフセットを量子化するために使用され、量子化のコンスタレーション[1 j −1 −j]および[1 j −1 −j]*(1+j)/√2を選択するために第7のビットが使用される。これにより、実施の形態9では、オーバーヘッドを大幅に増大させることなく、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号が改善される。

0085

(実施の形態10)
上記の実施形態1〜実施形態9では、ユーザ機器600の報告部602が、量子化された位相オフセットと、位相オフセットのコンスタレーションとを送信ポイントに報告することについて説明した。本実施の形態では、フィードバックのオーバーヘッドが減少するように、位相オフセットおよび位相オフセットのコンスタレーションを報告する周期が設定される。

0086

本実施形態の一例によると、位相オフセットのコンスタレーションは、位相オフセットの報告よりも少ない頻度で報告される。具体的には、位相オフセットは、ユーザ機器600の報告部602から送信ポイントに、5サブフレームあたり1回の頻度で報告されるのに対して、位相オフセットのコンスタレーションは、20個のサブフレームあたり1回の頻度で報告される。このような方法では、位相オフセットのコンスタレーションを報告する周期は、位相オフセットを報告する周期よりも長く設定される。したがって、位相オフセットのコンスタレーションを報告するためのオーバーヘッドが減少する。

0087

位相オフセットおよび位相オフセットのコンスタレーションを報告する周期として設定された上記の具体的な値は、本開示の範囲を制限するものではなく、当業者は、通信システムの固有要件に従って特定の値を設定することができる。

0088

(実施の形態11)
本開示の実施の形態11では、通信システムは、複数のセル(送信ポイント)と複数のユーザ機器とを備えている。セルとしては、ユーザ機器にサービスを提供するサービングセルと、サービングセルの隣接セルとが含まれる。ユーザ機器と通信する送信ポイントは、サービングセルまたは隣接セルと考えることができる。

0089

図13は、本開示の実施の形態11によるユーザ機器の構成を示した図である。

0090

図13に示したように、通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信した信号間の位相オフセットを報告するユーザ機器1300は、測定部1303と、量子化部1301と、報告部1302とを有する。測定部1303は、隣接セルのチャネル品質インジケータ(CQI)を測定する。量子化部1301は、第1の隣接セルのCQIが第2の隣接セルのCQIよりも大幅に高い場合、第1の隣接セルの位相オフセットを、第2の隣接セルの位相オフセットよりも、多くのビットを使用して量子化し、報告部1302は、量子化された位相オフセットを送信ポイントに報告する。量子化部1301は、第1の隣接セルのCQIと第2の隣接セルのCQIとが互いに近い場合、第1の隣接セルの位相オフセットと第2の隣接セルの位相オフセットとを同数のビットを用いて量子化し、位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示し、報告部1302は、量子化された位相オフセットとコンスタレーションとを送信ポイントに報告する。

0091

すなわち、本実施形態では、各隣接セルの報告されるCQIに基づいて、異なる量子化動作を切り替えることができ、大幅に高いCQIを有する隣接セルについては、その位相オフセットが、より多くのビット(より良好な粒度)を使用して量子化される。

0092

本開示の実施の形態11によるユーザ機器1300は、関連するプログラムを実行して様々なデータを処理し、ユーザ機器1300の各構成部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)1310と、CPU1310が様々なプロセスおよび制御を実行するうえで要求される様々なプログラムを格納するROM(Read Only Memory)1313と、プロセスおよび制御の手順の中でCPU1310によって一時的に生成される中間データを格納するRAM(Random Access Memory)1315と、様々なデータをユーザ機器1300の外側の外部装置との間で入力/出力するI/O部1317、のうちの1つまたは複数、をさらに含む。上記の量子化部1301、報告部1302、測定部1303、CPU1310、ROM1313、RAM1315、および/又は、I/O部1317は、データ/コマンドバス1320を介して相互に接続されるそれぞれのポートを有し、互いの間でデータ(信号)を伝送する。

0093

上記各構成部は、本開示の範囲を制限するものではない。本開示の一実施形態によると、上記量子化部1301、報告部1302および測定部1303のうちの任意の機能を、上記CPU1310、ROM1313、RAM1315、I/O部1317などと組み合わせて、機能的なソフトウェアによって実施することもできる。

0094

これにより、実施の形態11では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

0095

(実施の形態12)
本開示の実施の形態12では、測定部1303によって測定された第1の隣接セルのCQIが、測定部1303によって測定された第2の隣接セルのCQIよりも大幅に高い場合、量子化部1301は、第1の隣接セルの位相オフセットを、第2の隣接セルの位相オフセットよりも、多くのビットを用いて量子化し、報告部1302は、量子化された位相オフセットを送信ポイントに報告する。具体的には、ユーザ機器1300は、2つの位相オフセットを3ビットによって報告することができ、この場合、一方の隣接セルの位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化され、他方の隣接セルの位相オフセットが1ビットによって[1 −1]または[j −j]に量子化される。

0096

図14(a)および図14(b)は、位相オフセットの量子化を示した表である。

0097

図14(a)に示すように、水平方向が位相オフセットΦ1を示し、垂直方向が位相オフセットΦ2を示すものとする。実施の形態12の一例によると、第1の隣接セルのCQIが第2の隣接セルのCQIよりも大幅に高い場合、図14(a)において記号「×」によって示したように、第1の隣接セルの位相オフセットΦ1が2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化され、第2の隣接セルの位相オフセットΦ2が1ビットによって[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化される。

0098

図14(b)に示すように、水平方向が位相オフセットΦ1を示し、垂直方向が位相オフセットΦ2を示すものとする。実施の形態12の別の例によると、第1の隣接セルのCQIが第2の隣接セルのCQIよりも大幅に低いとき、図14(b)において記号「×」によって示したように、第1の隣接セルの位相オフセットΦ1が1ビットによって[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、第2の隣接セルの位相オフセットΦ2が2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化される。

0099

これにより、実施の形態12では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

0100

(実施の形態13)
本開示の実施の形態13では、測定部1303によって測定された第1の隣接セルのCQIが、測定部1303によって測定された第2の隣接セルのCQIに近い場合、量子化部1301は、第1の隣接セルの位相オフセットと、第2の隣接セルの位相オフセットとを、同数のビットを用いて量子化し、位相オフセットのコンスタレーションを、別のビットを使用して示し、報告部1302は、量子化された位相オフセットおよびコンスタレーションを送信ポイントに報告する。具体的には、本実施形態の一例によると、ユーザ機器1300は、2つの位相オフセットを3ビットによって報告することができ、第1の隣接セルの位相オフセットと第2の隣接セルの位相オフセットの両方が[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが1ビットを使用し、コンスタレーション[1 −1]または[j −j]を選択するために第3のビットが使用される。この例は、図7に示した実施の形態2の動作と同じであり、したがって簡潔さを目的として、ここではこれ以上詳しく説明しない。

0101

本実施形態の別の例によると、ユーザ機器は、2つの位相オフセットを3ビットによって報告することができ、一方の位相オフセットが1ビットによって[1 −1]に量子化され、他方の位相オフセットが1ビットによって[j −j]に量子化され、どちらの位相オフセットが[1 −1]に量子化されているかを判定できるように第3のビットが使用される。この例は、図10に示した実施の形態6の動作と同じであり、したがって簡潔さを目的として、ここではこれ以上詳しく説明しない。

0102

さらに、測定部1303によって測定された第1の隣接セルのCQIが、測定部1303によって測定された第2の隣接セルのCQIに近い場合、ユーザ機器1300の量子化部1301は、実施の形態2から実施の形態9の任意の1つを使用することができ、その詳細については簡潔さを目的としてここでは説明しない。

0103

これにより、実施の形態13では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

0104

(実施の形態14)
図15は、本開示の実施の形態14による、通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセットを報告する方法のフローを示す図である。

0105

図15に示すように、ステップS1501において、位相オフセットは、所定数のビットによって量子化される。ステップS1502において、別のビットを使用して、位相オフセットのコンスタレーションが示される。ステップS1503において、量子化された位相オフセットおよびコンスタレーションが送信ポイントに報告される。

0106

本実施形態によると、上記ステップS1501およびS1502は量子化部601または1301によって実行されることができ、上記ステップS1503は報告部602または1302によって実行されることができる。

0107

本実施形態の上記方法は、2つの位相オフセットを3ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、位相オフセットの両方が[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが1ビットを使用し、コンスタレーション[1 −1]または[j −j]を選択するために第3のビットが使用される。

0108

本実施形態の上記方法は、2つの位相オフセットを5ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、位相オフセットの両方が[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが2ビットを使用し、コンスタレーション[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2を選択するために第5のビットが使用される。

0109

本実施形態の上記方法は、3つの位相オフセットを4ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、3つの位相オフセットすべてが[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが1ビットを使用し、コンスタレーション[1 −1]または[j −j]を選択するために第4のビットが使用される。

0110

本実施形態の上記方法は、3つの位相オフセットを7ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、3つの位相オフセットすべてが[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが2ビットを使用し、コンスタレーション[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2を選択するために第7のビットが使用される。

0111

本実施形態の上記方法は、2つの位相オフセットを3ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、一方の位相オフセットが1ビットによって[1 −1]に量子化され、他方の位相オフセットが1ビットによって[j −j]に量子化され、どちらの位相オフセットが[1 −1]に量子化されているかを判定できるように第3のビットが使用される。

0112

本実施形態の上記方法は、2つの位相オフセットを5ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、一方の位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化され、他方の位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化され、どちらの位相オフセットが[1 j −1 −j]に量子化されているかを判定できるように第5のビットが使用される。

0113

本実施形態の上記方法は、3つの位相オフセットを4ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、1つの位相オフセットが1ビットによって[1 −1]に量子化され、別の位相オフセットが1ビットによって[j −j]に量子化され、第3の位相オフセットが1ビットによって[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、どの位相オフセットが[1 −1]に量子化されているかを判定できるように第4のビットが使用される。

0114

本実施形態の上記方法は、3つの位相オフセットを7ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、1つの位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化され、別の位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]*(1+j)/√2に量子化され、第3の位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]または[1 j −1 −j]*(1+j)/√2のいずれかに量子化され、どの位相オフセットが[1 j −1 −j]に量子化されているかを判定できるように第7のビットが使用される。

0115

本実施形態の上記方法は、位相オフセットのコンスタレーションを、位相オフセットの報告よりも少ない頻度で報告するステップ、をさらに有する。

0116

この実施形態によると、上記ステップは、量子化部601,1301および/又は報告部602,1302によって実行することができる。

0117

これにより、実施の形態14では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

0118

(実施の形態15)
図16は、本開示の実施の形態15による、通信システムにおいてサービングセルおよび隣接セルから受信される信号間の位相オフセットを報告する方法のフローを示す図である。

0119

図16に示すように、ステップS1601において、隣接セルのチャネル品質インジケータ(CQI)が測定される。ステップS1602において、1つの隣接セルのCQIが別の隣接セルのCQIよりも大幅に高いか否かが判定される。ステップS1602における判定結果がYESである場合、すなわち1つの隣接セルのCQIが別の隣接セルのCQIよりも大幅に高いとき、フローはステップS1603に進み、そうではなくステップS1602における判定結果がNOであるとき、すなわち1つの隣接セルのCQIが別の隣接セルのCQIに近いとき、フローはステップS1604に進む。

0120

ステップS1603において、大幅に高いCQIを有する隣接セルの位相オフセットは、大幅に低いCQIを有する別の隣接セルの位相オフセットよりも、多くのビットを使用することによって量子化される。ステップS1605において、量子化された位相オフセットは送信ポイントに報告される。

0121

ステップS1604において、第1の隣接セルの位相オフセットと第2の隣接セルの位相オフセットとは、同数のビットを使用することによって量子化され、別のビットを使用して位相オフセットのコンスタレーションが示される。ステップS1606において、量子化された位相オフセットと、位相オフセットのコンスタレーションとは、送信ポイントに報告される。

0122

本実施形態によると、上記ステップS1601およびS1602は測定部1303によって実行されることができ、上記ステップS1602、S1603、およびS1604は量子化部601または1301によって実行されることができ、上記ステップS1605およびS1606は報告部602または1302によって実行されることができる。

0123

本実施形態の上記方法は、2つの位相オフセットを3ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、一方の隣接セルの位相オフセットが2ビットによって[1 j −1 −j]に量子化され、他方の隣接セルの位相オフセットが1ビットによって[1 −1]または[j −j]に量子化される。

0124

本実施形態の上記方法は、2つの位相オフセットを3ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、位相オフセットの両方が[1 −1]または[j −j]のいずれかに量子化され、位相オフセットそれぞれが1ビットを使用し、コンスタレーション[1 −1]または[j −j]を選択するために第3のビットが使用される。

0125

本実施形態の上記方法は、2つの位相オフセットを3ビットによって報告するステップをさらに有してもよく、一方の位相オフセットが1ビットによって[1 −1]に量子化され、他方の位相オフセットが1ビットによって[j −j]に量子化され、どちらの位相オフセットが[1 −1]に量子化されているかを判定できるように第3のビットが使用される。

0126

本実施形態によると、上記ステップは、それぞれ、量子化部601,1301、報告部602,1302、および測定部1303によって実行されることができる。

0127

これにより、実施の形態15では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

0128

(実施の形態16)
本開示の実施の形態16によると、通信システムは、複数のセル(送信ポイント装置)と複数のユーザ機器とを備えている。セルとしては、ユーザ機器にサービスを提供するサービングセルと、サービングセルの隣接セルとが含まれる。ユーザ機器と通信する送信ポイント(装置)は、サービングセルまたは隣接セルと考えることができる。

0129

図17は、本開示の実施の形態16による送信ポイント装置の構成を示した図である。

0130

図17に示すように、送信ポイント装置1700は、受信部1701およびプリコーディング部1702を有する。受信部1701は、ユーザ機器から報告される情報を受信する。この情報は、その送信ポイント装置および隣接する送信ポイント装置からユーザ機器に送信された信号間の位相オフセットと、位相オフセットのコンスタレーションとを含み、位相オフセットは所定数のビットを使用することによって量子化され、コンスタレーションは別のビットによって示される。プリコーディング部1702は、量子化された位相オフセットおよびコンスタレーションを用いて、ユーザ機器に送信される信号をプリコーディングする。

0131

本開示の実施の形態16による送信ポイント装置1700は、関連するプログラムを実行して様々なデータを処理し、送信ポイント装置1700の各構成部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)1710と、CPU1710が様々なプロセスおよび制御を実行するうえで要求される様々なプログラムを格納するROM(Read Only Memory)1713と、プロセスおよび制御の手順の中でCPU1710によって一時的に生成される中間データを格納するRAM(Random Access Memory)1715と、様々まなデータを送信ポイント装置1700の外側の外部装置との間で入力/出力するI/O部1717、のうちの1つまたは複数、をさらに含む。上記受信部1701、プリコーディング部1702、CPU1710、ROM1713、RAM1715、および/又は、I/O部1717は、データ/コマンドバス1720を介して相互に接続されるそれぞれのポートを有し、互いの間でデータ(信号)を伝送する。

0132

上記各構成部は、本開示の範囲を制限するものではない。本開示の一実施形態によると、上記受信部1701およびプリコーディング部1702のうちの任意の機能を、上記のCPU1710、ROM1713、RAM1715、I/O部1717などと組み合わせて、機能的なソフトウェアによって実施することもできる。

0133

これにより、実施の形態16では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイント装置からの利得を合成する信号を改善することができる。

0134

上述した各実施形態1〜15は、この実施の形態16と組み合わせて使用することができ、その詳細については簡潔さを目的としてここでは説明しない。

0135

(実施の形態17)
本開示の実施の形態17によると、受信部1701は、ユーザ機器から報告される情報を受信する。この情報は、送信ポイント装置1700および隣接する送信ポイント装置からユーザ機器に送信された信号間の位相オフセットを含む。実施の形態17の一例において、第1の隣接する送信ポイント装置のCQI(ユーザ機器側で測定および計算されるチャネル品質インジケータ)が、第2の隣接する送信ポイント装置のCQIよりも大幅に高い場合、ユーザ機器側において、第1の隣接する送信ポイント装置の位相オフセットが、第2の隣接する送信ポイント装置の位相オフセットよりも、多くのビットを用いて量子化されている。プリコーディング部1702は、量子化された位相オフセットを用いて、ユーザ機器に送信される信号をプリコーディングする。

0136

実施の形態17の別の例においては、ユーザ機器側で測定された第1および第2の隣接する送信ポイント装置のCQIが互いに近い場合、ユーザ機器側において、第1の隣接する送信ポイント装置の位相オフセットと第2の隣接する送信ポイント装置の位相オフセットとが、同数のビットを用いて量子化されており、位相オフセットのコンスタレーションが別のビットを使用して示されている。プリコーディング部1702は、量子化された位相オフセットとコンスタレーションとを用いて、ユーザ機器に送信される信号をプリコーディングする。

0137

この実施形態においては、各隣接セルの報告されるCQIに基づいて、位相オフセットの量子化動作を切り替えることができ、大幅に高いCQIを有する隣接セルについては、その位相オフセットが、より多くのビット(より良好な粒度)を使用して量子化される。一方、類似するCQIを有する隣接セルについては、それらの位相オフセットが同数のビットを使用して量子化され、位相オフセットのコンスタレーションが別のビットを使用して示される。

0138

上記各構成部は、本開示の範囲を制限するものではない。本開示の一実施形態によると、上記受信部1701およびプリコーディング部1702のうちの任意の機能を、上記CPU1710、ROM1713、RAM1715、および/又は、I/O部1717などと組み合わせて、機能的なソフトウェアによって実施することもできる。

0139

これにより、実施の形態17では、オーバーヘッドの増大を最小限にしつつ、複数の送信ポイントからの利得を合成する信号を改善することができる。

0140

上述した各実施形態1〜15は、この実施の形態17と組み合わせて使用することができ、その詳細については簡潔さを目的としてここでは説明しない。

0141

本開示の上記の実施形態は、例示的な説明にすぎず、それぞれの具体的な構造および動作は本開示の範囲を制限するものではない。当業者は、上記の各実施形態におけるさまざまな部分および動作を組み合わせることで、本開示の発想に同様に合致する新たな実施形態を創案することができる。

0142

本開示の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアによって、またはこれらの組合せにおいて実施することができ、その実施方法は本開示の範囲を制限するものではない。

0143

本開示の実施形態における各機能要素(構成部)の間の接続関係は、本開示の範囲を制限するものではなく、1つまたは複数の機能要素または構成部が任意の他の機能要素を含んでいる、または任意の他の機能要素に接続されていることができる。

0144

ここまで、本開示のいくつかの実施形態について、添付の図面と組み合わせて図示および説明してきたが、当業者には、これらの実施形態に基づいて、本開示の特許請求の範囲およびその等価物の範囲に依然として含まれる変形形態および修正形態を、本開示の原理および概念から逸脱することなく創案できることが理解されるであろう。

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