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課題・解決手段
本発明は、風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方向の隙間を補償するために補償ねじを永続的に取り付けるための方法およびシステムに関連する。前記補償ねじ(3)は、当該ねじ上に固定される前記アーマチュア軸(6)に対する停止位置に到達するまで、前記モータ台(SM)の穴(1)内に軸方向にねじ込まれている。少なくとも1つの表面不連続部(2)が、前記穴(1)および/または前記ねじ(3)のねじ山に設けられており、前記ねじ(3)が前記停止位置に到達するまで前記穴内にねじ込まれることを可能にする。前記ねじ(3)は、前記停止位置が到達されるまで、前記穴内にねじ込まれて、ねじおよび/またはモータ台(SM)の変形圧力(D)が、前記ねじ(3)および/またはモータ台(SM)の側面を変形させて前記不連続部に押し込むことにより前記ねじ(3)および/またはモータ台(SM)を永続的に取り付けるように、前記不連続部(2)に適用される。本発明は、自動車の風防ワイパモータに適している。
概要
背景
概要
本発明は、風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方向の隙間を補償するために補償ねじを永続的に取り付けるための方法およびシステムに関連する。前記補償ねじ(3)は、当該ねじ上に固定される前記アーマチュア軸(6)に対する停止位置に到達するまで、前記モータ台(SM)の穴(1)内に軸方向にねじ込まれている。少なくとも1つの表面不連続部(2)が、前記穴(1)および/または前記ねじ(3)のねじ山に設けられており、前記ねじ(3)が前記停止位置に到達するまで前記穴内にねじ込まれることを可能にする。前記ねじ(3)は、前記停止位置が到達されるまで、前記穴内にねじ込まれて、ねじおよび/またはモータ台(SM)の変形圧力(D)が、前記ねじ(3)および/またはモータ台(SM)の側面を変形させて前記不連続部に押し込むことにより前記ねじ(3)および/またはモータ台(SM)を永続的に取り付けるように、前記不連続部(2)に適用される。本発明は、自動車の風防ワイパモータに適している。
目的
本発明の目的は、風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方向の遊びを補償するねじを永続的に固定する方法およびシステムを提供する
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実績
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請求項1
風防ワイパモータのアーマチュア軸(6)の軸方向の遊びを補償するねじ(3)を永続的に固定する方法であって、前記補償ねじ(3)は、当該ねじ上に固定される前記アーマチュア軸(6)に対する当接位置まで、モータ取付台(SM)の穴(1)に軸方向にねじ込まれており、前記ねじ(3)が前記当接位置まで前記穴(1)にねじ込まれることを可能にする少なくとも1つの表面不連続部(2)を、前記穴(1)および/または前記ねじ(3)のねじ山に形成する工程と、前記ねじ(3)を前記当接位置まで前記穴(1)にねじ込む工程と、前記ねじ(3)の側面および/または前記モータ取付台(SM)の側面を変形させるように、かつ、前記不連続部(2)に押し込めることによって前記ねじ(3)および/または前記モータ取付台(SM)を永続的に固定するように、前記不連続部(2)において、前記ねじ(3)および/または前記モータ取付台(SM)を変形させる力(D)を適用する工程と、を備えたことを特徴とする方法。
請求項2
前記不連続部(2)は、前記モータ取付台(SM)の側面または前記ねじ(3)の側面に形成された溝または窪みであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項3
変形力(D)を適用する前記工程は、前記対応する不連続部(2)に押し込むことによって前記ねじ(3)および/または前記穴(1)を変形させる少なくとも1つの横リブ(42)を有するパンチタイプ工具(4)を、前記ねじ(3)および前記モータ取付台の穴(2)からなるアセンブリに対して、軸方向に適用する工程を有することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
請求項4
請求項5
前記パンチタイプ工具(4)は、断面が実質的に円形状であり、当該工具(4)は、端点(41)を有すると共に、前記実質的に円形状の断面の母線に沿って形成されたリブ(42)を有し、当該リブ(42)は、前記端点(41)まで続いていることを特徴とする請求項3または4に記載の方法。
請求項6
前記パンチタイプ工具(4)は、断面が実質的に円形状であり、前記工具(4)は、当該工具(4)の作用端において円形状のハウジング(43)を有し、当該円形状のハウジング(43)は、リブ(42)を有することを特徴とする請求項3または4に記載の方法。
請求項7
前記不連続部(2)は、前記穴(1)において前記モータ取付台(SM)の側面に形成された溝または窪みからなり、前記不連続部(2)は、前記モータ取付台(SM)の成形中に製造されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の方法。
請求項8
風防ワイパモータのアーマチュア軸(6)の軸方法の遊びを補償するねじ(3)を永続的に固定するシステムであって、前記補償ねじ(3)は、当該ねじ上に固定されるアーマチュア軸(6)に対する当接位置まで、モータ取付台(SM)の穴(1)に軸方向にねじ込まれており、前記穴(1)および/または前記ねじ(3)のねじ山に形成された表面不連続部(2)と、前記不連続部(2)に押し込めることによって前記ねじ(3)および/または前記モータ取付台(SM)を永続的に固定する、前記ねじ(3)および/または前記モータ取付台(SM)の変形部(d)と、を備えたことを特徴とするシステム。
請求項9
前記不連続部(2)は、前記モータ取付台(SM)の側面または前記ねじ(3)の側面に形成された溝または窪みであることを特徴とする請求項8に記載の固定システム。
請求項10
前記変形部(d)は、前記ねじ(3)および/または前記モータ取付台(SM)を前記不連続部(2)に押し込むことによって製造されていることを特徴とする請求項8または9に記載の固定システム。
請求項11
前記ねじ(3)は、中空ねじであることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の固定システム。
請求項12
前記ねじ(3)は、樹脂ねじであることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の固定システム。
請求項13
請求項14
前記不連続部(2)は、5〜8mm幅の溝からなることを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の固定システム。
請求項15
ねじ(3)上に固定されたアーマチュア軸(6)を備え、前記ねじ(3)は、前記アーマチュア軸(6)の軸方向の遊びを補償するために、モータ取付台(SM)の穴(1)に当接位置までねじ込まれており、前記補償ねじ(3)および/または前記モータ取付台(SM)の穴(1)は、請求項8乃至14のいずれかに記載の永続的な固定システムを構成する少なくとも1つの変形部(d)を有することを特徴とする風防ワイパモータ。
技術分野
0002
自動車の風防ワイパモータでは、アーマチュア軸は、モータ取付台に対して、軸方向に固定されなければならない。この固定は、通常、アーマチュア軸に対する当接位置までモータ取付台のねじ穴に軸方向にねじ込まれるねじによって達成される。
0006
本発明の目的は、風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方向の遊びを補償するねじを永続的に固定する方法およびシステムを提供することによる前述の欠点を克服することにあり、そこでは、固定樹脂の注入が省略される。
0007
特に、本発明の別の目的は、風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方向の遊びを補償するねじを永続的に固定する方法およびシステムを提供することにあり、そこでは、永続的な固定が、迅速かつ純粋に機械的な工程により達成され、製造プロセス時間の観点でコストが高い樹脂注入工程および当該樹脂の凝結硬化の段階を置き換える。
0008
本発明の、風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方向の遊びを補償するねじを永続的に固定する方法であって、前記補償ねじは、当該ねじ上に固定されるアーマチュア軸に対する当接位置まで、モータ取付台の穴に軸方向にねじ込まれている、という方法は、それが、前記ねじが前記当接位置まで前記穴にねじ込まれることを可能にする少なくとも1つの表面不連続部を、前記穴および/または前記ねじのねじ山に形成する工程と、前記ねじを前記当接位置まで前記穴にねじ込む工程と、前記ねじの側面および/または前記モータ取付台の側面を変形させるように、かつ、前記不連続部に押し込めることによって前記ねじおよび/または前記モータ取付台を永続的に固定するように、前記不連続部において、前記ねじおよび/または前記モータ取付台を変形させる力を適用する工程と、にあるという点で顕著である。
0009
さらに、本発明の方法は、前記不連続部が、前記モータ取付台の側面または前記ねじの側面に形成された溝または窪みである、という点で顕著である。
0010
また、本発明の方法は、変形力を適用する前記工程は、前記対応する不連続部に押し込むことによって前記ねじおよび/または前記穴を変形させる少なくとも1つの横リブを有するパンチタイプ工具を、前記ねじおよび前記モータ取付台の穴からなるアセンブリに対して、軸方向に適用する工程を有する、という点で顕著である。
0011
また、本発明の方法は、前記パンチタイプ工具が、製造ラインの工作機械に取り付けられている、という点で顕著である。
0012
一実施の形態によれば、本発明の方法は、前記パンチタイプ工具が、断面が実質的に円形状であり、当該工具が、端点を有すると共に、前記実質的に円形状の断面の母線に沿って形成されたリブを有し、当該リブが、前記端点まで続いている、という点で顕著である。
0013
別の実施の形態によれば、本発明の方法は、前記パンチタイプ工具が、断面が実質的に円形状であり、前記工具が、当該工具の作用端において円形状のハウジングを有し、当該円形状のハウジングは、リブを有する、という点で顕著である。
0014
好ましい実施の形態によれば、本発明の方法は、前記不連続部が、前記穴において前記モータ取付台の側面に形成された溝または窪みからなり、前記不連続部が、前記モータ取付台の成形中に製造される、という点で顕著である。
0015
本発明の、風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方法の遊びを補償するねじを永続的に固定するシステムであって、前記補償ねじは、当該ねじ上に固定されるアーマチュア軸に対する当接位置まで、モータ取付台の穴に軸方向にねじ込まれている、というシステムは、それが、前記穴および/または前記ねじのねじ山に形成された表面不連続部と、前記不連続部に押し込めることによって前記ねじおよび/または前記モータ取付台を永続的に固定する、前記ねじおよび/または前記モータ取付台の変形部と、を備えている、という点で顕著である。
0016
さらに、本発明の永続的な固定システムは、前記不連続部が、前記モータ取付台の側面または前記ねじの側面に形成された溝または窪みである、という点で顕著である。
0017
また、本発明の永続的な固定システムは、前記変形部が、前記ねじおよび/または前記モータ取付台を前記不連続部内に押し込むことによって製造されている、という点で顕著である。
0018
本発明の永続的な固定システムは、別の実施の形態によれば、前記ねじが、中空ねじである、という点で顕著である。このねじは、例えば樹脂から作られている。
0020
本発明の永続的な固定システムは、さらに別の変形例によれば、前記不連続部が、5〜8mm幅の溝からなる、という点で顕著である。
0021
また、本発明は、ねじ上に固定されたアーマチュア軸を備え、前記ねじは、前記アーマチュア軸の軸方向の遊びを補償するために、モータ取付台の穴に当接位置までねじ込まれており、前記補償ねじおよび/または前記モータ取付台の穴は、前述のような永続的な固定システムを構成する少なくとも1つの変形部を有することを特徴とする風防ワイパモータをカバーする。
0022
風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方法の遊びを補償するねじを永続的に固定する方法およびシステムの発明は、自動車工業において、DCモータ、特に風防ワイパモータ、の工業的な製造に使用されよう。
0023
それらは、以下の説明および図面を参照してより良く理解されよう。
図面の簡単な説明
0024
図1a乃至図1cは、好ましい非限定的な実装で、風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方向の遊びを補償するねじを永続的に固定する方法の発明を実施する工程を示している。
図2a及び図2bは、それを用いて本発明の方法が図1a乃至図1cに示されるように実施され得る、且つ、それぞれ非限定的な変形例による、パンチタイプ工具の斜視図を示している。
図3a及び図3bは、図1a乃至図1cに示される方法による実施により、且つ、前述の非限定的な変形例により、このモータのアーマチュア軸の軸方向の遊びを補償するねじを永続的に固定するシステムに設けられた風防ワイパモータの縦対称面を通る断面図を示している。
実施例
0025
本発明による、風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方向の遊びを補償するねじを永続的に固定する方法のより詳細な説明は、図1a乃至図1cに関連して、好ましい非限定的な実施においてここに与えられる。
0026
図1aは、風防ワイパモータのアーマチュア軸の軸方向の遊びを補償するねじを受けるように設計されたねじ穴1を有する風防ワイパモータのモータ取付台SMを示している。このねじ上に固定されるアーマチュア軸に対する当接位置まで、モータ取付台SMの穴1に軸方向にねじ込まれる補償ねじとして、当該ねじが前述のアーマチュア軸の軸方向の遊びを防止できることは、確かに理解される。前述のねじは、通常、中空ねじとして示される。
0027
図1aにおいてさらに示されるように、本発明の方法は、それにもかかわらずねじが当接位置まで穴にねじ込まれることを可能にする少なくとも1つの表面不連続部2を、穴1に形成する工程を有する。
0028
同じ図1aを参照して、前述の不連続部2が有利には穴1においてモータ取付台SMの側面の溝または窪みからなることが示される。より具体的には、不連続部2が例えばモータ取付台の成形中に作られ得ることが示される。不連続部2は、例えば5〜8mm幅の溝からなり得る。
0029
さらに、図1bに示されるように、本発明の方法は、前述の好ましい実施の形態において、ねじ3を当接位置まで穴にねじ込む工程を有する。この完了した工程が、前述の図1に示されており、補償ねじ3は、モータ取付台のSMの穴1の所定位置にねじ込まれている。
0030
次に、本発明の方法は、図1bに示されるように、ねじ3の側面を変形させて、不連続部2に押し込めることによって補償ねじ3を永続的に固定するように、ねじ3を変形させる力を不連続部2に適用する工程を有する。
0031
より具体的には、図1bにおいて符号Dをラベルされた矢印によって示される変形力を適用する工程は、例えば、前述の不連続部2に押し込むことによって補償ねじ3を変形させる少なくとも1つの横リブを有するパンチタイプ工具を、ねじ及びモータ取付台SMの穴からなるアセンブリに、軸方向に適用する工程を有する。
0032
穴1の表面不連続部2に押し込まれる変形部dを有する補償ねじ3が、図1cに示されている。
0034
特に、本発明の方法の顕著な態様によれば、当該方法は、本発明の目的の範囲から逸脱することなく、ねじ3の側面またはねじ山に表面不連続部を形成する工程を有し得て、この状況で使用されるねじは、当該ねじが穴1にねじ込まれることを可能にする対応する窪みを有する。この状況では、図1bに示される工程のように、ねじは次に当接位置まで穴1にねじ込まれる。次にモータ取付台SMおよび穴1の側面に不連続部2を形成する必要はない。本発明の方法の実施のこの非限定的な変形例では、モータ取付台SMおよび穴1を変形させる力Dは、次に前述のモータ取付台および穴1の側面を変形させて、ねじ3の不連続部2において補償ねじ3をモータ取付台SMの穴に永続的に固定するように、ねじの不連続部に適用される。
0035
本発明の方法の実施は、図1a乃至図1cに示されるように、第一に、モータ取付台がその不連続部2が見えていて容易にアクセスできる状態で製造ラインに取り付けられ得て、次にパンチタイプ工具がねじ3に単純に適用され、第二に、モータ取付台SMの不連続部にねじ3を押し入れるように補償ねじ3に及ぼされる変形力Dが比較的小さい、ということが好ましい。補償ねじ3は、樹脂製のねじであり得る。
0036
前述の変形例による実施は、検知された不連続部2において変形力Dを適用するように、ねじ3の側壁に形成された溝または不連続部2の位置を探知することを含む。検知された溝または不連続部2に沿って穴1の縁に適用される変形力Dはより大きくなり得る。
0038
図2aは、それを用いて本発明の方法が好ましい実施において実施され得るパンチタイプ工具を示している。そのような工具は、有利には製造ラインの工作機械に取り付けられている。断面が実質的に円形状であり、前記工具は、端点41を有すると共に、実質的に円形状の断面の母線に沿って形成されたリブ42を有している。リブは、前述の点を構成する円錐の母線に沿って、端点まで続いている。従って、工具4のリブ42がねじ3の穴1および壁に形成された不連続部または窪み2と実質的に一直線にされた工具4を、図1bに示されたような位置において補償ねじ3に適用することにより、図1cに示されるように、補償ねじ3およびその側壁を窪みまたは不連続部2に押し込んで変形部dを達成することが可能である、ということが見て取れる。
0040
一方、図2bは、それを用いて本発明の方法が変形力Dが穴1の外壁に適用される前述された実施の変形例により実施され得るパンチタイプ工具を示している。この工具も、有利には製造ラインの工作機械に取り付けられ得る。また、断面が実質的に円形状であり、当該工具は、しかしながら、その作用端において実質的に円形状のハウジング43を有している。また、円形状のハウジング43は、図2aに示された工具に関連して図示および説明されたリブ42と実質的に同じ役割を有するリブ42を有している。変形力Dが適用される時、リブ42は、モータ取付台SMの壁を穴1に近づくように押入れ、これにより、ねじの不連続部2へのモータ取付台の壁の局所的な押入れを製造することを可能にする。この実施の変形例は、モータ取付台SMがザマックまたはアルミニウム合金からなるときに実行され得る。
0041
当然、本発明の方法の実施は、好ましいバージョンおよび前述された変形例の両方において、複数のリブを有し、対応する数の不連続部2が穴1の壁またはそれぞれねじ3の側壁に形成され得る、パンチタイプ工具の使用をカバーする。最後に、好ましいバージョンおよび前述の変形例の組み合わせが、本発明の目的の範囲を逸脱することなく実行され得る。
0044
図3aにおいて、表面不連続部2がモータ取付台SMに、すなわち穴1の側壁に見えており、変形部dが補償ねじ3の表面に現れている、ということが見て取れる。