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技術 セメント系システムに使用するための、低モルの均一に置換されたHEC

出願人 ハーキュリーズ・エルエルシー
発明者 ヴィルフリート・アドルフ・ホーンキリル・エヌ・バケーヴジョン・ケネス・バードミヒャエル・ディッテルテン-シャウ・ヨン
出願日 2012年6月7日 (9年2ヶ月経過) 出願番号 2014-514624
公開日 2014年7月7日 (7年1ヶ月経過) 公開番号 2014-516022
状態 特許登録済
技術分野 セメント、コンクリート、人造石、その養生
主要キーワード モルタル構造 全揮発性物質 適用プロセス 複合セメント 水和石灰 基本混合物 乾燥モルタル セルロースエーテル化合物
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (3)

課題・解決手段

モル置換であり、均一に置換されたヒドロキシエチルセルロースは、モルタルを含むセメント系システムに有用である。セメント系システムは、高温における長い可使時間及び非常に高い保水力、並びに市販のセルロースエーテル化合物を有する典型的なセメント系システムと比較して、優れたペースト定性及び高温及び低温の最適化された硬化挙動を示す。メチルヒドロキシエチルセルロースなどの親水性が低いセルロースエーテルを第2のセルロースエーテルとして加えることができる。

概要

背景

乾燥モルタル産業において、セルロースエーテルは、典型的には、得られる湿潤モルタルの優れた保水を達成するための保水剤として使用される。保水は、あらゆるバインダーを含むモルタルを適切に水和するための含水量を制御し、モルタルの優れた作業性を達成するために必要である。モルタルの適正な水和性能をもたらす第2の有利な効果は、モルタルの適切な強度成長、並びに適用されるモルタル層クラック及びサンディング効果(sanding effect)を避けることである。

乾燥モルタルの用途に使用される典型的なセルロースエーテルは、メチルヒドロキシエチルセルロースMHEC)及びメチルヒドロキシプロピルセルロースMHPC)である。MHEC及び/又はMHPCを含有するモルタルは、強度成長、クラック及びサンディング効果の抑制の所望の特性を示す。残念ながら、MHEC及びMHPCは、典型的には、モルタルに高温の安定性を付与できない。それらの疎水性により、それらのどちらかが昇温で適切に溶解しないか、それらが沈殿し、その結果モルタルにおける温度の上昇で不活性になる。

その親水性により、ヒドロキシエチルセルロースHEC)は、昇温に対しても水溶液中で沈殿せず、非常に高い温度でも湿潤モルタルに温度安定性を付与することができる。残念ながら、HECは、得られるモルタル、すなわちHEC含有モルタル中に十分な空隙安定性を付与しない。標準的なHEC含有モルタルにおいて、モルタルは、その後湿潤モルタル中でより大きな気泡凝集する小さな気泡を示す。得られる適用された標準的なHECを含有するモルタルは、モルタル中のこれらの大きな気泡の存在により、劣っており、大抵は許容できない表面の外観を示す。

概要

モル置換であり、均一に置換されたヒドロキシエチルセルロースは、モルタルを含むセメント系システムに有用である。セメント系システムは、高温における長い可使時間及び非常に高い保水力、並びに市販のセルロースエーテル化合物を有する典型的なセメント系システムと比較して、優れたペースト安定性及び高温及び低温の最適化された硬化挙動を示す。メチルヒドロキシエチルセルロースなどの親水性が低いセルロースエーテルを第2のセルロースエーテルとして加えることができる。

目的

低MSの均一なタイプのHECを含有するCE/HECブレンドは、標準的な市販のHECを含有するブレンドと比較して、利点を提供する

効果

実績

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請求項1

セメントフィラー骨材、及び低モル置換度の均一なタイプのヒドロキシエチルセルロースを含むレオロジー制御剤を含むセメント系システムであって、前記ヒドロキシエチルセルロースのモル置換度が、約1.8から約2.2の範囲であり、前記ヒドロキシエチルセルロースが、1.60未満の比のモル置換度(molardegree)/置換度(degreeofsubstitution)によって特徴付けられる、セメント系システム。

請求項2

前記レオロジー制御剤が、乾燥基準のセメント系システムの質量に基づいて、約0.1質量%から約1質量%の量で存在する、請求項1に記載のセメント系システム。

請求項3

前記レオロジー制御剤が、低モル置換度の均一なタイプのヒドロキシエチルセルロースと、前記均一なタイプのヒドロキシエチルセルロースより親水性の低い第2のセルロースエーテルとのブレンドを含む、請求項2に記載のセメント系システム。

請求項4

前記第2のセルロースエーテルが、メチルヒドロキシエチルセロルース及びヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選択される、請求項3に記載のセメント系システム。

請求項5

前記第2のセルロースエーテルが、メチルヒドロキシエチルセルロースを含む、請求項3に記載のセメント系システム。

請求項6

前記ブレンドが、低モル置換度の均一なタイプのヒドロキシエチルセルロースに対して、10:90から約90:10の質量比を有する、請求項3に記載のセメント系システム。

請求項7

前記ブレンドが、約30:70から約70:30の、第2のセルロースエーテルと低モル置換度の均一なタイプのヒドロキシエチルセルロースとの質量比を有する、請求項6に記載のセメント系システム。

請求項8

前記ブレンドが、約50:50の、第2のセルロースエーテルの低モル置換度の均一なタイプのヒドロキシエチルセルロースに対する質量比を有する、請求項2に記載のセメント系システム。

技術分野

0001

(関連出願)
本出願は、2011年6月9日に出願された米国仮出願第61/520,409号に関連し、その優先権を主張し、参照によりその開示を本明細書に援用する。

0002

本発明は、典型的な市販のセルロースエーテル化合物と比較して、高温での長い可使時間(pot life)及び非常に高い保水力をもたらし、また、より優れたペースト定性、高温及び低温での最適化された硬化挙動をもたらす、モルタルを含むセメント系システムに有用なセルロースエーテル化合物に関する。

背景技術

0003

乾燥モルタル産業において、セルロースエーテルは、典型的には、得られる湿潤モルタルの優れた保水を達成するための保水剤として使用される。保水は、あらゆるバインダーを含むモルタルを適切に水和するための含水量を制御し、モルタルの優れた作業性を達成するために必要である。モルタルの適正な水和性能をもたらす第2の有利な効果は、モルタルの適切な強度成長、並びに適用されるモルタル層クラック及びサンディング効果(sanding effect)を避けることである。

0004

乾燥モルタルの用途に使用される典型的なセルロースエーテルは、メチルヒドロキシエチルセルロースMHEC)及びメチルヒドロキシプロピルセルロースMHPC)である。MHEC及び/又はMHPCを含有するモルタルは、強度成長、クラック及びサンディング効果の抑制の所望の特性を示す。残念ながら、MHEC及びMHPCは、典型的には、モルタルに高温の安定性を付与できない。それらの疎水性により、それらのどちらかが昇温で適切に溶解しないか、それらが沈殿し、その結果モルタルにおける温度の上昇で不活性になる。

0005

その親水性により、ヒドロキシエチルセルロースHEC)は、昇温に対しても水溶液中で沈殿せず、非常に高い温度でも湿潤モルタルに温度安定性を付与することができる。残念ながら、HECは、得られるモルタル、すなわちHEC含有モルタル中に十分な空隙安定性を付与しない。標準的なHEC含有モルタルにおいて、モルタルは、その後湿潤モルタル中でより大きな気泡凝集する小さな気泡を示す。得られる適用された標準的なHECを含有するモルタルは、モルタル中のこれらの大きな気泡の存在により、劣っており、大抵は許容できない表面の外観を示す。

発明が解決しようとする課題

0006

高温の気候条件下で必要な可使時間及び開放時間(open time)を有し、モルタルの適用を可能にし、さらに混合中及び適用時に十分な水を保持して必要な機能及び美観を有する仕上げ表面をもたらすモルタルに対する必要性が存在する。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、高温の気候条件下で改善された可使時間及び開放時間を有する、モルタルなどのセメント系システムに関する。本発明のセメント系システムは、セメント、フィラー骨材、及び低モル置換度(MS=1.8〜2.2)の「より均一な」置換されたHECを含むレオロジー制御剤を含有する。セメント系システムはまた、モルタルなどのセメント系システムに適切な稠度を付与するための十分な水を含有する。セメント系システムのレオロジー制御剤は、前記均一なタイプのHECよりも親水性の低い第2のセルロースエーテルを含んでもよい。レオロジー制御剤は、乾燥基準のセメント系システムの質量に基づいて、約0.10質量%から約1質量%の量で存在する。一般的に、ブレンド中のヒドロキシエチルセルロースに対する第2のセルロースエーテルの質量比は、約10:90から約90:10の範囲である。典型的には、第2のセルロースエーテルは、メチルヒドロキシエチルセルロース又はメチルヒドロキシプロピルセルロースである。

0008

本発明のさらなる実施形態は、添付した図面によって理解することができる。

図面の簡単な説明

0009

図1は、EIFS中の様々なMHEC/HECブレンド(50:50)の40℃における粘度のグラフである。
図2は、EIFS中の様々なCE及びMHEC/HECブレンド(50:50)の20℃における粘度のグラフである。

0010

本発明は、高温の気候条件下でモルタルなどのセメント系システムの適用において使用するための、セルロースエーテル製品に関する。本発明のセルロースエーテル製品は、高温での保水、可使時間、及び開放時間などの、様々な重要な適用プロセスに関連するパラメータを改善する。

0011

乾燥モルタル用途などの本発明のセメント系システムにおいて使用するセルロースエーテル製品は、低モル置換度(MS=1.8〜2.2)の均一なタイプのHECである。この用途の目的のために、「均一なタイプ」は、標準的な市販のHECよりも「均一なタイプ」で置換された、セルロース骨格に沿ったEO置換のより均一な分布を表す、低割合の非置換AGU及び低MS/DS比相関する、市販のHECと比較して低割合の遊離グルコースによって特徴付けられる。本発明で使用する低モル置換度均一タイプのHECは、米国特許出願第2006/0199742号(国際公開第2006/094211号参照)に開示されている、水溶性の、低HE−MS HEC及び変性HECであってもよく、その全体の開示を参照により本明細書に援用する。本発明で使用する低MSの均一なタイプのHECは、標準的な市販のHECの高温安定性を提供し、改善された湿潤モルタル構造、より高い水性粘度及び保水力を示す。さらに、その低く、しかしより均一なエチレンオキシド置換により、低MSの均一なタイプのHECの使用は、室温及び昇温で許容可能な硬化挙動を示す。

0012

低MSの均一なタイプのHECはまた、セメント系システムに使用するための、メチルヒドロキシエチルセルロース(MHEC)又はメチルヒドロキシプロピルセルロース(MHPC)などの、より親水性の低い他のセルロースエーテル(CE)とブレンドしてもよい。低MSの均一なタイプのHECを含有するCE/HECブレンドは、標準的な市販のHECを含有するブレンドと比較して、利点を提供する。低MSの均一なタイプのHECが、標準的な市販の等級のHECよりも改善された気泡安定性、及びより優れたモルタル構造を提供するため、より高い割合のHECがCE/HECブレンドで使用されてもよく、さらにMHEC又はMHPCのみを含有するセメント系システムに対して知られている許容可能なモルタル構造を達成する。CE混合物中のより多い量のHECは、標準的な市販のHECを含有するMHEC/MHPCが豊富なブレンドと比較して、改善された高温安定性をもたらす。さらに、得られる低MSの均一なタイプのHECを含有するCE/HECブレンド含有モルタルは、低温及び高温条件の両方に対して許容可能である。

0013

低MSの均一なタイプのHECは、より高いMSを有するHECと比較して、より高い水性粘度を示す。低MSの均一なタイプのHECの使用は、より高い水性HEC粘度及び改善された保水力を達成するか、より低粘度のセルロースの使用により標準的な市販のHECの等級と同様の粘度のHECを達成することができるという利点をもたらす。

0014

セメント系システムは、セメント、フィラー/骨材、低MSの均一なタイプのHECを含むレオロジー制御剤を含む、様々な成分を含有し、メチルヒドロキシエチルセルロースとメチルヒドロキシプロピルセルロースとのブレンド、及びセメント系システムに適切な稠度を付与するために十分な水を含むブレンドなどの、他のCEを含んでもよい。レオロジー制御剤は、乾燥基準のセメント系モルタルの質量に基づいて、約0.1質量%から約1質量%の量で存在してもよい。用語「セメント」には、これらに限定されないが、ポートランドセメントなどの水硬性セメント、ポートランドセメントと、フライアッシュ高炉スラグ炭酸カルシウムポゾランなど、及びこれらの混合物などの他の成分とを含有するブレンドしたセメントである複合セメント、又はアルミナセメントなど、並びにこれらの混合物が含まれる。

0015

建築産業で通常使用されているあらゆる種類のフィラー/骨材を、本発明の文脈において有効に使用してもよい。好適なフィラー/骨材の例は、ケイ砂、炭酸カルシウム、ドロマイト、並びにパーライトポリスチレンビーズ中空発泡ガラス若しくはセラミック球体コルクゴムなどの軽量骨材、及びこれらの混合物である。モルタル中のフィラー/骨材の割合は、全乾燥成分に基づいて、好ましくは50質量%から約85質量%、より好ましくは60質量%から約80質量%、最も好ましくは65質量%から約75質量%である。

0016

本発明のセメント系システムに使用するレオロジー制御剤は、低MSの均一なタイプのHEC、又は低MSの均一なタイプのHECと、メチルヒドロキシエチルセルロース(MHEC)若しくはヒドロキシプロピルセルロース(MHPC)などの別のCEとのブレンドであってもよい。セメント系システム中に存在するレオロジー制御剤としての、MHECと低MSの均一なタイプのHECとのブレンドは、約10:90から約90:10、好ましくは約30:70から約70:30、又は約50:50の比であってもよい。

0017

上塗り(skim coat)又はEIFSモルタルなどのセメント系システムにおいて、セメント系システムの保水は、主にCEによって影響を受ける。メチルヒドロキシプロピルセルロース(MHPC)又はメチルヒドロキシエチルセルロース(MHEC)などの典型的なセルロースエーテルは、最大40℃の温度で優れた性能を示すが、高温において、これらの典型的なセルロースエーテルのみによる上塗り又はEIFSモルタルなどのセメント系システムの保水力は大きく劣っている。

0018

標準的な市販のHECの保水力が、高温において非常に安定であることはよく知られている。しかし、標準的な市販のHECは劣ったペースト安定性を示し、これにより劣った作業性と表面の外観をもたらす。

0019

本発明を例示するために実施例を示し、他に示されない限り、部及びパーセントは質量による。

0020

典型的なセメント系上塗り又はEIFSモルタルは、以下の成分のいくつか又は全てを含有することができる。

0021

0022

以下の分析方法を使用して、本明細書で使用するパラメータを測定した。

0023

加水分解による非置換無水グルコース単位(unsub.AGU)−イオンクロマトグラフィー
約0.3グラムサンプルを、3ミリリットルの72%硫酸で処理し、0.36モルの酸に水で希釈し、5時間還流することによって、グルコースと非置換グルコースに加水分解する。溶液を、高pH溶離液パルスアンペリメトリック検出を有するイオン交換クロマトグラフィー分析する。非置換無水グルコースの濃度を、グルコース標準による較正後に定量する。

0024

HECモル置換度分析(シールされたチューブZeiselによるHE−MS−ガスクロマトグラフィー
全揮発性物質及び塩含有量質量較正した約90ミリグラムのサンプルを、圧力チューブの57%水性HI、及び内部標準2,5−ジメチルヘキサンo−キシレン中に入れ、アルミニウムブロック中で185℃で2時間加熱する。ヒドロキシエチル官能基から形成したヨウ化エチルを、形成したままキシレン層中で抽出する。冷却後、キシレン層を、2.65マイクロメーターの結合したメチルシリコーン静止相及びフレームイオン化検出器を含有する30m×0.53mmのidカラムを使用してガスクロマトグラフィーで分析する。形成したヨウ化エチルの割合を、2,5−ジメチルヘキサン内部標準に対するその応答を使用して計算し、分子置換度(MS)をその結果から計算する。

0025

ブルックフィールド粘度測定
1.0質量%HEC水溶液を、少なくとも16時間、約2.5グラムの水分で較正したHEC粉末を溶解することによって調製した。サンプル溶液の粘度を、LVTスピンドル番号4、30rpm、25℃で、ブルックフィールド粘度計で測定する。

0026

酵素遊離グルコース
1.5gの2%HEC溶液、1.5mlの二重強度アセテート緩衝液(pH 4.8)、及び30μlのCelluclast 1.5Lを混合し、45℃で18.5時間培養し、続けて反応混合物を100℃で30分間加熱する。サンプル中の酵素遊離グルコースの量を、GODPAP法又はHexokinase法によってグルコースを測定するための市販の試験キットを使用して分光的に測定する。定量化は、一連のグルコース標準溶液を使用した較正を介して行う。

0027

0028

表2B(1〜2)中のサンプルに対して、遊離グルコースの量及びMS/DS、%非置換AGUの間に相関が存在する。低MSの均一なタイプのHEC 実施例1A及び実施例1Cの実施例は、標準的な市販のHEC(Natrosol(登録商標)250 HRヒドロキシエチルセルロース、Hercules Incorporatedから入手可能)と比較して、低割合の遊離グルコースによって特徴付けられ、これは、開発中のHECサンプル中のセルロース骨格に沿ったEO置換のより均一な分布を示す、低MSの均一なタイプのHECサンプルに対する低割合の非置換AGU及び小さいMS/DS比と相関する。

0029

0030

(実施例1)
全ての試験を、35.0質量%のポートランドセメントCEMI 52.5N、5.0質量%の水和石灰、59.2質量%のケイ砂、0.3質量%のセルロースエーテルの上塗り混合物で行った。

0031

(試験の手順)
保水力
保水力の試験を、以下の手順に従って行った:
5秒以内に、400gの乾燥モルタルを、対応する量の水に加えた。キッチンハンドミキサーを使用して50秒間サンプルを混合した後、得られたサンプルを5分間放置した。その後、モルタルをさらに10秒間混合し、一枚の濾紙の上に位置するプラスチックの環に充填した。濾紙とプラスチックの環の間に薄い繊維のフリースを置き、濾紙をプラスチック板の上に置いた。モルタルを充填する前と後の物品の質量を測定した。こうして、湿潤したモルタルの質量を計算した。さらに、濾紙の質量は知られている。濾紙を5分間浸漬した後、濾紙の質量を再び測定した。以下の式を使用して、保水[%]を計算した。

0032

0033

式中、WU=濾紙の水の取り込み [g]
WF=水係数
WP=石膏の質量 [g]
*水係数:使用した乾燥モルタルの量で割った使用した水の量、例えば100gの乾燥モルタル上の20gの水は、0.2の水係数をもたらす。

0034

可使時間
可使時間の試験を、以下の手順に従って行った:
5秒以内に、400gの乾燥モルタルを、対応する量の水に加えた。キッチンハンドミキサーを使用して50秒間サンプルを混合した後、得られたサンプルを5分間放置した。その後、モルタルをさらに10秒間混合し、カップに充填した。モルタルの稠度をすぐに、及び30分間隔で手動で測定した。可使時間は、モルタルの稠度が十分大きくなった場合に終了する。

0035

結果
可使時間は、モルタルなどのセメント系システムの適切な作業性を十分な時間確保するために必須である。温度安定性を有し、使用者が作業バケツ中のセメント系システムの早すぎる硬化、セメント系システムに過剰に水を加えることに関する苦情、及び材料の早すぎる硬化による過度廃棄物を避けることができる。セメント系システムの増加した可使時間の利益は、セメント系システムが作業可能であり、高い適用効率のままである、より長い時間も含む。

0036

純粋なMHPC、並びに標準的な市販のHEC又は低MSの均一なタイプのHECのどちらかに基づくMHEC/HECブレンドの保水及び可使時間を、上塗り基本混合物で試験した。結果を表4に示す。

0037

0038

HEC/MHEC1ブレンドを使用した場合の保水力は、高温で非常に安定である。HEC/MHEC1ブレンドを純粋なMHPC等級と比較すると、参照サンプルと比較して粘度が低い場合でさえ、昇温(70℃)における保水力の明らかな改善を特定することができる。結果は、実施例1Dの低MSの均一なHECと標準的な市販のHECは、20℃及び70℃で同様の保水を提供することを示す。さらに、可使時間の結果は、MHPC化学物質と比較して、同等で明らかに改善されている。

0039

(実施例2)
全ての試験を、35.0質量%のポートランドセメントCEMI 52.5N、5.0質量%の水和石灰、59.2質量%のケイ砂、0.3質量%のセルロースエーテルの上塗り混合物で行った。

0040

(試験の手順)
ペースト安定性
ペースト安定性の試験を、以下の手順に従って行った:
5秒以内に、400gの乾燥モルタルを、対応する量の水に加えた。キッチンハンドミキサーを使用して50秒間サンプルを混合した後、得られたサンプルを5分間放置した。その後、モルタルをさらに10秒間混合した。モルタルの一部を石膏ボードの上に薄い層に均一に広げた。他の一部をカップに充填した。モルタルのペースト安定性を、90分後にカップ内及び石膏ボード上の見た目で評価した。

0041

セルロースエーテルは、モルタルの密度下げ表面活性添加剤である。セルロースエーテルは、モルタル中に非常に小さな気泡を同伴する。気泡を可能な限り長く安定化することが必須である。劣ったペースト安定性を有するモルタルの気泡は、大きな空隙に凝集する。その結果、モルタルの作業性及びその表面の外観が悪化する。

0042

結果
セメント系上塗り中の通常のHECのペースト安定性は、重要な問題である。表5は、低MSの均一なタイプのHECを含有するブレンドが、ペースト安定性及び作業性の点で、セメント系上塗りに改善された適用特性を付与することを示す。低MSの均一なタイプのHECを含有するセメント系上塗りは、標準的な市販のHECより適用の利点があり、高温安定性も有する。

0043

0044

(実施例3)
全ての試験を、24.0質量%のポートランドセメントCEMI 52.5R、53.0質量%のケイ砂F34、20.0質量%の砂 0.5〜1mm、3.0質量%のAquapas(商標)N2095再分散性パウダー(Ashland Inc.から入手可能)、0.2質量%のステアリン酸亜鉛、及び0.15質量%のセルロースエーテルのEIFS混合物で行った。

0045

(試験の手順)
可使時間
可使時間の試験を、以下の手順に従って行った:
全てのサンプル及び使用する道具を、40℃のヒーター中で少なくとも2時間前に保存した。5秒以内に、400gの乾燥モルタルを、対応する量の水に40℃で加えた。キッチンハンドミキサーを使用して45秒間サンプルを混合した後、得られたサンプルを5分間放置した。混合後、サンプルにカバーをし、40℃のヒーター中で5分間保存した。ヘリパス粘度(Helipath viscosity)を測定する前に、前に記載したハンドミキサーでサンプルを5秒間再混合した。それぞれのサンプルに対して、ヘリパス粘度を、0分後、30分後、及びその後30分ごとに、最大4時間測定した。ヘリパス粘度が800000mPasに達する時点を可使時間と定義した。

0046

結果
以下のサンプルは表3に記載し、これらの試験のために使用した:参照としてのMHPC、参照と同じ粘度を有するMHEC 2及び50/50%の比を有するHEC/MHEC 2ブレンド。

0047

セメント系システムの可使時間は、長時間(1〜4時間)にわたる適切な作業性を確保するために重要である。MHPCは、特に高温において使用者の要求に適合しない。MHEC2とHECとのブレンド(50:50)は、可使時間を大きく改善した。図1に示すとおり、モルタルの稠度を長時間維持した。温度安定性を有し、バケツ中の早すぎるモルタルの硬化を回避した(早すぎる硬化による材料の損失の減少)。セメント系システムの増加した可使時間の利益には、セメント系システムが作業可能なままであり、高い適用効率を有する時間がより長くなったことが含まれる。

0048

全てのサンプルを室温でも試験した。結果を図2に示す。室温における可使時間の延長が測定された。MHEC2/HECブレンドを使用することによって、セメント系システムの粘度は、経時で増加しなかった。

0049

低MSの均一なタイプのHECサンプルは、高温で非常に優れた性能を示し、室温でも優れた性能を示した。

0050

(実施例4)
全ての試験を、24.0質量%のポートランドセメントCEMI 52.5N、53.0質量%のケイ砂F34、20.0質量%の砂 0.5〜1mm、3.0質量%のAquapas(商標)N2095再分散性パウダー(Ashland Inc.から入手可能)、0.2質量%のステアリン酸亜鉛、及び0.15質量%のセルロースエーテルのEIFS混合物で行った。

0051

(試験の手順)
保水
全ての材料及び使用する道具を、70℃のヒーター中で保存した。
実施例3に記載するとおり、EIFS基本混合物に対する標準的な混合を行った。15秒間熟成した後、ハンドミキサーによる工程1の再混合を行った。その後、モルタルを一枚の濾紙の上に位置する金属の環に充填した。濾紙と金属の環の間に薄い繊維のフリースを置き、濾紙をプラスチック板の上に置いた。モルタルを充填する前と後の物品の質量を測定した。こうして、湿潤したモルタルの質量を計算した。さらに、濾紙の質量は知られている。完全な充填システムを、5分間の浸漬時間の間、70℃のヒーター内に入れた。浸漬後、濾紙の質量を再び測定した。保水[%]を計算した。

0052

結果
以下のサンプルを調べた(詳細は表3参照):
−参照としてのMHPC及びMHEC 2
−50/50%の比のHEC/MHECブレンド。

0053

HEC/MHEC2ブレンドを使用した保水力は、高温で非常に安定であった。HEC/MHEC2ブレンドを純粋なMHPC等級と比較すると、参照サンプルと比較して粘度が明らかに低くても、昇温(60℃)における明らかな保水力の改善が特定される。結果(表6参照)は、低モルの均一に置換されたHECが、通常のHECと比較して、保水力を増加させることを示している。20℃で、それらは同様の保水特性を提供する。

0054

実施例

0055

本発明を特定の実施形態に関して記載してきたが、本発明はそれらに限定されず、本発明の精神及び範囲から離れることなく、多くの変形及び修正が可能であることが理解される。

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