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技術 新規のビスアミノキノリン化合物、それから調製した医薬組成物、及びそれらの使用

出願人 ザ・トラステイーズ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・ペンシルベニア
発明者 アマラヴァディ,ラヴィ,ケー.ウィンクラー,ジェフリー
出願日 2012年4月26日 (7年9ヶ月経過) 出願番号 2014-508560
公開日 2014年5月29日 (5年8ヶ月経過) 公開番号 2014-513101
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 計算比 塩素部分 リポジショニング 競合製品 SARデータ 自己修復 近傍組織 最大投
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図面 (20)

課題・解決手段

本発明は、新規ビスアミキノリン化合物、それらの新規化合物を含む医薬組成物、及び生体系におけるオートファジー自食作用)を阻害する方法に関する。本発明の化合物及び/又は組成物を単独で又は少なくとも1つの更なる抗癌剤と組み合わせて用いて必要な患者での癌を治療する方法は、本発明の更なる態様である。本発明の化合物でオートファジー阻害が好ましい治療上の役割を果たす病態及び/又は状態(関節リウマチマラリア抗リン脂質抗体症候群ループス慢性じんましん、及びシェーグレン症候群を含む)を治療する方法は、本発明の更なる態様である。

概要

背景

オートファジーは、オートファジー小胞(AV)中へのオルガネラ及び蛋白質の隔離とリソソーム融合によるこのカーゴの分解とからなる(非特許文献1)。オートファジーは、腫瘍細胞が代謝ストレス治療ストレスに耐えることを可能にする(非特許文献2〜5)。多数の刊行物が、治療誘発性のオートファジーが多くの抗癌剤に対する主要な耐性メカニズムであることを示している。クロロキン(CQ;図1の化合物1)の誘導体は、リソソームを阻害することによってオートファジーをブロックする(非特許文献3、6、7)。グリオーマ患者に対してカルムスチン及び放射線を用いてのプラセボ対照したCQのランダム化臨床第III相試験からは、CQで治療した患者の生存期間倍増傾向が報告されている(非特許文献8)。これらの知見に基づいて、癌療法ヒドロキシクロロキン(HCQ:図1の化合物2)(CQよりも用量の漸増が安全である)とを併用した臨床試験が開始されている。暫定的結果はこれらの併用が活性を有することを示すが(非特許文献9)、この活性が常にHCQの追加の結果なのかどうかは未だ不明である。オートファジーを阻害するには、高ミクロモル濃度のHCQが必要とされる。癌患者でのHCQを用いたオートファジー阻害についていくつかの薬力学的証拠が存在しているが、全ての患者において十分な濃度が達成されるわけではないので一貫性はない(非特許文献10)。オートファジーのより効能のある阻害剤を開発するという、未だ満たされない必要性が存在している。CQの二量体アナログの設計及び合成は、多価性がもたらす熱力学的利点を利用しており(非特許文献11及び12)、10年超に渡って集中的な研究の対象となっている(非特許文献13〜15)。Vennerstromによる初期の報告(非特許文献14)には、潜在的な抗マラリア剤としてのヘテロアルカン架橋されたビスキノリン類の合成が記載されているが、それらの化合物はいずれも、更なる研究を正当化するのに十分な抗マラリア活性を有さなかった。それに続いてSergheraert(非特許文献13)は、テトラキノリン、即ちビスキノリンの二量体が強力な抗マラリア剤をもたらすことを報告しており、多価性方策の適用によって、少なくとも抗マラリア活性に関しては増大した効能がもたらされる可能性を確認している。

更に最近になって、Lee(非特許文献16)は、フッ化キノリンアナログによるAKT阻害剤の増強作用を記載している。Solomon(非特許文献17)は、ピペラジンコネクタの使用に基づいて「リポジショニングされた」クロロキン二量体の調製を報告している。これらの結果は、有効な癌の化学療法薬新規グループ開発の主成分として、これらのクロロキンアナログが役立ち得るということを示唆する。

概要

本発明は、新規のビスアミキノリン化合物、それらの新規化合物を含む医薬組成物、及び生体系におけるオートファジー(自食作用)を阻害する方法に関する。本発明の化合物及び/又は組成物を単独で又は少なくとも1つの更なる抗癌剤と組み合わせて用いて必要な患者での癌を治療する方法は、本発明の更なる態様である。本発明の化合物でオートファジー阻害が好ましい治療上の役割を果たす病態及び/又は状態(関節リウマチマラリア抗リン脂質抗体症候群ループス慢性じんましん、及びシェーグレン症候群を含む)を治療する方法は、本発明の更なる態様である。

目的

本発明の1つの目的は、生体系(特に必要な患者又は対象を含む)のオートファジーを阻害するための新規化合物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
- 件
牽制数
- 件

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請求項1

次の化学構造Iの化合物であって、式中、R1及びR1'は、それぞれ独立してH、ハロゲン(F、Cl、Br、又はI)、CN、NO2、任意で置換されるC1−C6アルキル(置換される場合、好ましくは1つ若しくは2つの水酸基又は3つ〜5つのフルオロ基を用いて置換される)、任意で置換されるO−C1−C6アルキル(好ましくはOCH3)、任意で置換されるC2−C7アシル(好ましくはアセチル)、又は任意で置換されるC2−C7エステルオキシカルボニルエステル又はカルボキシエステル、好ましくはカルボキシエステル)であり、R及びR’は、それぞれ独立してH、C1−C6の任意で置換されるアルキル基、C1−C7(好ましくはC2−C7)の任意で置換されるアシル基、C2−C7の任意で置換されるカルボキシエステル基(R又はR’が結合した窒素原子一緒になってウレタン基を形成する)であり、Lは、−(CH2Y)n−X−(Y’CH2)n−基又はA−(CH2−CH2−Z)n−A’基(A又A’のいずれか一方は、化学構造Iの化合物における2つのアミン基のいずれか一方に結合することができる)であり、LにおけるCH2基の少なくとも1つは、C1−C3アルキル基(これ自体も1つ又は2つの水酸基を用いて任意で置換される)を用いて任意で置換され、Xは、存在しないか、(CH2)jO、S、又はN−R’’であり、Yは、存在しないか、CH2、O、CH2O、又はN−R’’であり、Y’は、存在しないか、CH2、O、OCH2、又はN−R’’であり、但しX、Y、及びY’のうちの1つ以上が存在する場合には、X及びY、X及びY’、又はY及びY’のそれぞれ(存在する場合)は安定な結合を形成し、R’’は、H、又は任意で置換されるC1−C6(好ましくはC1−C3)アルキル基であり、jは、1、2、又は3(好ましくは1又は2)であり、nは、0、1、2、3、又は4であり、但しnが0の場合、Xは(CH2)jであり、ここでjは少なくとも1であり、少なくとも1つのCH2基がC1−C3アルキル基(これ自体も1つ又は2つの水酸基を用いて任意で置換される)を用いて任意で置換され、Aは、結合(存在しない)又は(CH2)jであり、A’は、結合(存在しない)又は(CH2)jであり、ここでA又はA’における少なくとも1つのCH2基は、C1−C3アルキル基(これ自体も1つ又は2つの水酸基を用いて任意で置換される)を用いて任意で置換され、Zは、O又はN−Rzであり、Rzは、H、又は任意で置換されるC1−C3アルキル基である、化合物、又はその薬学的に許容される塩、エナンチオマージアステレオマー溶媒和物、若しくは多形体。

請求項2

R1及びR1'が、それぞれ独立してH、ハロ基ニトロ基、又はトリフルオロメチル基である、請求項1に記載の化合物。

請求項3

R及びR’が、それぞれ独立してH、少なくとも1つの水酸基を用いて置換されるC1−C3のアルキル基、アルコキシ基、アミン基、モノアルキルアミン基、又はジアルキルアミン基であり、前記アミン基又は前記モノアルキルアミン基は、アミンの位置において7−置換−4−キノリニル基を用いて任意で置換され、前記アミンは前記キノリニル基の4位に結合し、前記キノリニル基の7位は請求項1のR1又はR1'によって置換され、前記モノアルキルアミン又は前記ジアルキルアミンの1つ又は両方のアルキル基が、それ自体も少なくとも1つの水酸基、アルコキシ基、アミン、モノアルキルアミン、又はジアルキルアミンを用いて更に任意で置換され、該アミン又は該モノアルキルアミンは、アミンの位置において1つ又は2つの7−置換−キノリニル基を用いて任意で置換され、該アミンは該キノリニル基の4位に結合し、該キノリニル基の7位は請求項1のR1又はR1'によって置換され、前記アルコキシ基のそれぞれは、アルコキシ基、好ましくはメトキシ基を用いて任意で更に置換されることができ、それによりジエーテル置換基を形成する、請求項1又は2に記載の化合物。

請求項4

Lが−(CH2Y)n−X−(Y’CH2)n−基であり、ここでXはN−R’’であり、nは1、2又は3であり、Y及びY’は、それぞれ独立して存在しないか又はCH2であり、R’’は、H又はC1−C3アルキル基であり、該C1−C3アルキル基は、少なくとも1つの水酸基、アルコキシ基、アミン基、モノアルキルアミン基、又はジアルキルアミン基を用いて任意で置換され、前記アミン基又は前記モノアルキルアミン基は、アミンの位置において7−置換−4−キノリニル基を用いて任意で置換され、前記アミンは前記キノリニル基の4位に結合し、前記キノリニル基の7位は請求項1のR1又はR1'によって置換され、前記モノアルキルアミン又は前記ジアルキルアミンの1つ又は両方のアルキル基が、それ自体も少なくとも1つの水酸基、アルコキシ基、アミン、モノアルキルアミン、又はジアルキルアミンを用いて更に任意で置換され、該アミン又は該モノアルキルアミンは、アミンの位置において1つ又は2つの7−置換−キノリニル基を用いて任意で置換され、該アミンは該キノリニル基の4位に結合し、該キノリニル基の7位は請求項1のR1又はR1'によって置換され、前記アルコキシ基のそれぞれは、別のアルコキシ基を用いて任意で更に置換されることができ、それによりジエーテル置換基を形成する、請求項1から3のいずれかに記載の化合物。

請求項5

前記C1−C3アルキル基がアミン基で置換され、該アミン基自体が1つの7−置換−4−キノリニル基を用いて置換されている、請求項3又は4に記載の化合物。

請求項6

前記アルキル基がC2アルキル基である、請求項5に記載の化合物。

請求項7

前記C1−C3アルキル基がアルコキシ基で置換され、該アルコキシ基自体が別のアルコキシ基を用いて置換されてジエーテル基を形成している、請求項3又は4に記載の化合物。

請求項8

前記別のアルコキシ基が、メトキシ基又はエトキシ基である、請求項7に記載の化合物。

請求項9

本願明細書のスキーム1、3〜10に記載された化合物。

請求項10

本願明細書のスキーム3の化合物28〜40のいずれか1つである、請求項9に記載の化合物。

請求項11

本願明細書のスキーム4の化合物41〜46のいずれか1つである、請求項9に記載の化合物。

請求項12

本願明細書のスキーム5の化合物47、48のいずれかである、請求項9に記載の化合物。

請求項13

本願明細書のスキーム6の化合物49、50のいずれかである、請求項9に記載の化合物。

請求項14

本願明細書のスキーム7の化合物51〜58のいずれか1つである、請求項9に記載の化合物。

請求項15

本願明細書のスキーム8の化合物63〜70のいずれか1つである、請求項9に記載の化合物。

請求項16

本願明細書のスキーム9の化合物71〜78のいずれか1つである、請求項9に記載の化合物。

請求項17

本願明細書のスキーム10の化合物79〜82のいずれか1つである、請求項9に記載の化合物。

請求項18

本願明細書のスキーム1の化合物3である、請求項9に記載の化合物。

請求項19

本願明細書の図14、15又は15Aに記載された化合物。

請求項20

次の化合物又はその薬学的に許容される塩。・N1−(7−クロキノリン−4−イル)−N2−(2−((7−クロロキノリン−4−イル)アミノエチル)−N2−メチルエタン−1,2−ジアミン・N1−(7−クロロキノリン−4−イル)−N2−(2−((7−クロロキノリン−4−イル)アミノ)エチル)エタン−1,2−ジアミン・N,N’−((エタン−1,2−ジイルビスオキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(7−クロロキノリン−4−アミン)・N1−(7−メトキシキノリン−4−イル)−N2−(2−((7−メトキシキノリン−4−イル)アミノ)エチル)−N2−メチルエタン−1,2−ジアミン・N,N’−((エタン−1,2−ジイルビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(7−クロロキノリン−4−アミン)・N1−(7−クロロキノリン−4−イル)−N2−(2−((7−クロロキノリン−4−イル)アミノ)エチル)−N2−メチルエタン−1,2−ジアミン三塩酸塩・N1−(7−クロロキノリン−4−イル)−N2−(2−((7−クロロキノリン−4−イル)(メチル)アミノ)エチル)−N1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン・N,N’−((メチルアザンジイル)ビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(N−(7−クロロキノリン−4−イル)アセトアミド)・(S)−N2−(7−クロロキノリン−4−イル)−N1−((s)−2−((7−クロロキノリン−4−イル)アミノ)プロピル)−N1−メチルプロパン−1,2−ジアミン・2−(ビス(2−((7−クロロキノリン−4−イル)アミノ)エチル)アミノ)エタノール・N1−(7−クロロキノリン−4−イル)−N2,N2−ビス(2−((7−クロロキノリン−4−イル)アミノ)エチル)エタン−1,2−ジアミン

請求項21

N1−(7−クロロキノリン−4−イル)−N2−(2−((7−クロロキノリン−4−イル)アミノ)エチル)−N2−メチルエタン−1,2−ジアミン又はその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。

請求項22

N1−(7−クロロキノリン−4−イル)−N2−(2−((7−クロロキノリン−4−イル)アミノ)エチル)−N2−メチルエタン−1,2−ジアミン三塩酸塩である、請求項1に記載の化合物。

請求項23

請求項1から22のいずれかに記載された少なくとも1つの化合物の有効量を、薬学的に許容される担体添加剤、又は賦形剤と組み合わせて含み、更に任意で少なくとも1つの更なる抗癌剤と組み合わせて含む、医薬組成物

請求項24

オートファジー阻害が望まれる生体系においてオートファジーを阻害する方法であって、前記方法は、前記生体系を請求項1から22のいずれかに記載された少なくとも1つの化合物の有効量に曝すことを含む、方法。

請求項25

必要とする患者において癌を阻害又は治療する方法であって、前記患者に請求項1から22のいずれかに記載された少なくとも1つの化合物の有効量を、任意で少なくとも1つの更なる抗癌剤と組み合わせて投与することを含む、方法。

請求項26

前記癌が転移性である、請求項25に記載の方法。

請求項27

前記癌が薬剤耐性癌である、請求項26に記載の方法。

請求項28

患者で癌が発生する可能性又は患者で癌が転移する可能性を低減する方法であって、請求項1から22のいずれかに記載された少なくとも1つの化合物を、任意で少なくとも1つの更なる抗癌剤と組み合わせて投与することを含む、方法。

請求項29

前記癌が、癌腫食道、頭部、腎臓肝臓鼻咽頭頸部卵巣膵臓前立腺、及びの癌、白血病悪性リンパ腫、悪性のメラノーマ骨髄増殖性疾患肉腫中枢神経系の腫瘍生殖系腫瘍肺癌卵巣癌精巣癌、甲状腺癌星状細胞腫食道癌膵臓癌胃癌肝臓癌結腸癌、メラノーマ、混合型新生物である、請求項25に記載の方法。

請求項30

請求項31

前記リンパ腫が、バーキットリンパ腫非ホジキンリンパ腫、又はB細胞リンパ腫である、請求項28に記載の方法。

請求項32

前記肉腫が、ユーイング肉腫血管肉腫カポジ肉腫脂肪肉腫筋肉腫末梢性神経上皮腫、又は滑膜肉腫である、請求項28に記載の方法。

請求項33

前記中枢神経系の腫瘍が、グリオーマ、星状細胞腫、乏突起膠腫上衣腫膠芽腫神経芽細胞腫神経節神経腫神経節膠腫髄芽細胞腫松果体細胞腫瘍、髄膜腫髄膜肉腫、神経線維腫、又はシュヴァン鞘腫である、請求項28に記載の方法。

請求項34

前記生殖系腫瘍が、腸癌、乳癌前立腺癌子宮頸部癌、又は子宮癌である、請求項28に記載の方法。

請求項35

前記肺癌が、小細胞肺癌小細胞癌及び非小細胞癌の混合、胸膜中皮腫、転移胸膜中皮腫、小細胞肺癌、又は非小細胞肺癌である、請求項28に記載の方法。

請求項36

前記混合型の新生物が癌肉腫及びホジキン病であり、前記混合起源の腫瘍がウィルムス腫瘍及び奇形癌腫である、請求項28に記載の方法。

請求項37

前記癌が、卵巣癌、乳癌、結腸癌、頭部癌、頸部癌、髄芽細胞腫、又はB細胞リンパ腫である、請求項28に記載の方法。

請求項38

前記癌が、メラノーマ又は非小細胞肺癌である、請求項28に記載の方法。

請求項39

前記更なる抗癌剤が、エベロリムストラベクテジンアブラキサンTLK286、AV−299、DN−101、パゾパニブ、GSK690693、RTA744、ON0910.Na、AZD6244(ARRY−142886)、AMN−107、TKI−258、GSK461364、AZD1152、エンザスタウリンバンデタニブ、ARQ−197、MK−0457、MLN8054、PHA−739358、R−763、AT−9263、FLT−3インヒビターVEGFRインヒビター、EGFR−TKインヒビター、オーロラキナーゼインヒビター、PIK−1修飾剤、Bcl−2インヒビター、HDACインヒビター、c−METインヒビター、PARPインヒビター、Cdkインヒビター、EGFR−TKインヒビター、IGFR−TKインヒビター、抗HGF抗体、PI3キナーゼインヒビター、AKTインヒビター、JAK/STATインヒビター、チェックポイント−1又は2のインヒビター、接着斑キナーゼインヒビター、Mapキナーゼキナーゼ(mek)インヒビター、VEGFトラップ抗体、ペメトレキセドエルロチニブ、ダサタニブ(dasatanib)、ニロチニブデカタニブ(decatanib)、パニツムマブアムルビシン、オレゴボマブ、Lep−etu、ノラトレキシド、azd2171、バタブリン、オファツムマブザノリムマブエドテカリンテトラドリン、ルビカン、テスミリフェン、オブメルセンチシリムマブイピリムマブゴシポール、Bio111、13l−I−TM−601、ALT−110、BIO140、CC8490、シレンギチドギマテカンIL13−PE38QQR、INO1001、IPdR1KRX−0402、ルカントン、LY317615、ノイラジアブ(neuradiab)、ビテスペン、Rta744、Sdx102、タラパネルアトラセンタン、Xr311、ロミデプシン、ADS−100380、スニチニブ5−フルオロウラシルボリノスタットエトポシドゲムシタビンドキソルビシンイリノテカンリポソームドキソルビシン、5’−デオキシ−5−フルオロウリジンビンクリスチンテモゾロミド、ZK−304709、セリシクリブ;PD0325901、AZD−6244、カペシタビン、L−グルタミン酸、N−[4−[2−(2−アミノ−4,7−ジヒドロ−4−オキソ−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]ベンゾイル]−二ナトリウム塩(七水和物)、カンプトテシン、PEG標識イリノテカン、タモキシフェントレミフェンクエン酸塩、アナストラゾール、エキセメスタンレトロゾール、DESジエチルスチルベストロール)、エストラジオールエストロゲン結合型エストロゲンベバシズマブIMC−1C11、CHIR−258,);3−[5−(メチルスルホニルピペラジンメチル)−インドリルキノロン、バタラニブ、AG−013736、AVE−0005、[D−Ser(But)6,Azgly10]酢酸塩ピロ−Glu−His−Trp−Ser−Tyr−D−Ser(But)−Leu−Arg−Pro−Azgly−NH2酢酸[C59H84N18Oi4−(C2H4O2)x、x=1〜2.4]、ゴセレリン酢酸塩、リュープロリド酢酸塩、トリプトレリンパモ酸塩酢酸メドロキシプロゲステロンカプロン酸ヒドロキシプロゲステロン酢酸メゲストロールラロキシフェンビカルタミドフルタミドニルタミド、酢酸メゲストロール、CP−724714;TAK−165、HKI−272、エルロチニブ、ラパタニブ、カネルチニブ、ABX−EGF抗体、アービタクス、EKB−569、PKI−166、GW−572016、ロナファルニブ、BMS−214662、チピファルニブアミホスチン、NVP−LAQ824、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリドバルプロ酸トリコスタチンA、FK−228、SU11248、ソラフェニブ、KRN951、アミノグルテチミドアムサクリンアナグレリドL−アスパラギナーゼカルメットゲラン桿菌BCGワクチンブレオマイシンブセレリンブスルファンカルボプラチンカルムスチンクロラムブシルシスプラチンクラドリビンクロドロネートシプロテロンシタラビンダカルバジンダクチノマイシンダウノルビシン、ジエチルスチルベストロール、エピルビシンフルダラビンフルドロコルチゾンフルオキシメステロン、フルタミド、ゲムシタビン、グリベック(gleevac)、ヒドロキシ尿素イダルビシンイホスファミドイマチニブロイプロリドレバミゾールロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、6−メルカプトプリンメスナメトトレキサートミトマイシンミトタンミトキサントロン、ニルタミド、オクトレオチドオキサリプラチンパミドロネートペントスタチンプリカマイシン、ポルフィマープロカルバジン、ラルチトレキセド、リツキシマブストレプトゾシン、テニポシド、テストステロンサリドマイドチオグアニンチオテパトレチノインビンデシン、13−cis−レチノイン酸フェニルアラニンマスタードウラシルマスタードエストラムスチンアルトレタミンフロクスウリジン、5−デオキシウリジンシトシンアラビノシド、6−メルカプトプリン、デオキシコホルマイシンカルシトリオールバルルビシンミトラマイシンビンブラスチンビノレルビントポテカン、ラゾキシン、マリマスタット、COL−3、ネオバスタット、BMS−275291、スクアラミンエンドスタチン、SU5416、SU6668、EMD121974、インターロイキン−12、IM862、アンギオスタチン、ビタキシン、ドロロキシフェンイドキシフェンスピロノラクトンフィナステリドシメチジントラスツズマブデニロイキンジフチトクス、ゲフィチニブボルテゾミブパクリタキセル、イリノテカン、トポテカン、ドキソルビシン、ドセタキセル、ビノレルビン、ベバシズマブ(モノクローナル抗体)及びアービタックス、クレモホール非含有パクリタキセル、エピチロン(epithilone)B、BMS−247550、BMS−310705、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、ピペンドキシフェン、ERA−923、アルゾキシフェンフルベストラントアコルビフェンラソフォキシフェン、イドキシフェン、TSE−424、HMR−3339、ZK186619、PTK787/ZK222584、VX−745、PD184352、ラパマイシン、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、テムシロリムスAP−23573、RAD00l、ABT−578、BC−210、LY294002、LY292223、LY292696、LY293684、LY293646、ワートマニンZM336372、L−779,450、PEG−フィルグラスチムダルベポエチンエリスロポエチン顆粒球コロニー刺激因子ゾレンドロネート(zolendronate)、プレドニゾンセツキシマブ顆粒球マクロファージコロニー刺激因子ヒストレリン、PEG化インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2a、PEG化インターフェロンα−2b、インターフェロンα−2b、アザシチジン、PEG−L−アスパラギナーゼ、レナリドマイドゲムツズマブヒドロコルチゾン、インターロイキン−11、デクスラゾキサンアレムツズマブ、全トランスレチノイン酸ケトコナゾール、インターロイキン−2、メガストロール、免疫グロブリンナイトロジェンマスタードメチルプレドニゾロンイブツモブチウキセタンエンドゲンデシタビンヘキサメチルメラミンベキサロテントシツモマブ、三酸化ヒ素コルチゾンエチドロン酸、ミトタン、シクロスポリン、ダウノルビシンリポソームエルウィニアアスパラギナーゼストロンチウム89、カソピタント、ネツピタント、NK−1受容体アンタゴニストパロノセトロンアプレピタントジフェンヒドラミンヒドロキシジンメトクロプラミドロラゼパムアルプラゾラムハロペリドールドロペリドールドロナビノールデキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プロクロルペラジングラニセトロンオンダンセトロンドラセロトントロピセトロンペグフィルグラスチム、エリスロポエチン、エポエチンα及びダルベポエチンα、イピリムマブ、ベムラフェニブ、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項25から38のいずれかに記載の方法。

請求項40

前記更なる抗癌剤が、FLT−3インヒビター、VEGFRインヒビター、EGFR−TKインヒビター、オーロラキナーゼインヒビター、PIK−1修飾剤、Bcl−2インヒビター、HDACインヒビター、c−METインヒビター、PARPインヒビター、Cdkインヒビター、EGFR−TKインヒビター、IGFR−TKインヒビター、抗HGF抗体、PI3キナーゼインヒビター、AKTインヒビター、JAK/STATインヒビター、チェックポイント−1若しくは2のインヒビター、接着斑キナーゼインヒビター、Mapキナーゼキナーゼ(mek)インヒビター、VEGFトラップ抗体、又はそれらの混合物である、請求項25から38のいずれかに記載の方法。

請求項41

必要とする患者における病態又は状態を治療する方法であって、請求項1から22のいずれかに記載された少なくとも1つの化合物の有効量を前記患者に投与することを含み、前記病態又は状態はオートファジーの阻害に好ましく応答する、方法。

請求項42

前記病態又は状態が、関節リウマチマラリア抗リン脂質抗体症候群ループス慢性じんましん、又はシェーグレン症候群である、請求項41に記載の方法。

請求項43

前記病態がマラリアである、請求項42に記載の方法。

請求項44

オートファジーの阻害が望まれる生体系においてオートファジーを阻害するための医薬の製造における請求項1から22のいずれかに記載された化合物の使用。

請求項45

必要とする患者において癌の抑制又は治療に使用するための医薬の製造における、任意で少なくとも1つの更なる抗癌剤と組み合わせての請求項1から22のいずれかに記載された化合物の使用。

請求項46

前記癌が転移性である、請求項45に記載の使用。

請求項47

前記癌が薬剤耐性である、請求項45に記載の使用。

請求項48

患者で癌が発生する可能性又は患者で癌が転移する可能性を低減するための医薬の製造における、任意で少なくとも1つの更なる抗癌剤と組み合わせての請求項1から22のいずれかに記載された化合物の使用。

請求項49

前記癌が、癌腫、食道、頭部、腎臓、肝臓、肺、鼻咽頭、頸部、卵巣、膵臓、前立腺、及び胃の癌、白血病、悪性のリンパ腫、悪性のメラノーマ、骨髄増殖性疾患、肉腫、中枢神経系の腫瘍、生殖系腫瘍、肺癌、卵巣癌、精巣癌、甲状腺癌、星状細胞腫、食道癌、膵臓癌、胃癌、肝臓癌、結腸癌、メラノーマ、混合型の新生物である、請求項45から48のいずれかに記載の使用。

請求項50

前記白血病が、急性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病、急性前骨髄球性白血病(APL)、急性T細胞リンパ芽球性白血病、成人T細胞白血病、好塩基球性白血病、好酸球性白血病、顆粒球性白血病、有毛細胞白血病、白血球減少性白血病、リンパ性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ球性白血病、巨核球性白血病、小骨髄芽球性白血病、単球性白血病、好中球性白血病、及び肝細胞性白血病である、請求項49に記載の使用。

請求項51

前記リンパ腫が、バーキットリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、又はB細胞リンパ腫である、請求項49に記載の使用。

請求項52

前記肉腫が、ユーイング肉腫、血管肉腫、カポジ肉腫、脂肪肉腫、筋肉腫、末梢性神経上皮腫、又は滑膜肉腫である、請求項49に記載の使用。

請求項53

前記中枢神経系の腫瘍が、グリオーマ、星状細胞腫、乏突起膠腫、上衣腫、膠芽腫、神経芽細胞腫、神経節神経腫、神経節膠腫、髄芽細胞腫、松果体細胞腫瘍、髄膜腫、髄膜肉腫、神経線維腫、又はシュヴァン鞘腫である、請求項49に記載の使用。

請求項54

前記生殖系腫瘍が、腸癌、乳癌、前立腺癌、子宮頸部癌、又は子宮癌である、請求項49に記載の使用。

請求項55

前記肺癌が、小細胞肺癌、小細胞癌及び非小細胞癌の混合、胸膜中皮腫、転移胸膜中皮腫、小細胞肺癌、又は非小細胞肺癌である、請求項49に記載の使用。

請求項56

前記混合型の新生物が癌肉腫及びホジキン病であり、前記混合起源の腫瘍がウィルムス腫瘍及び奇形癌腫である、請求項49に記載の使用。

請求項57

前記癌が、卵巣癌、乳癌、結腸癌、頭部癌、頸部癌、髄芽細胞腫、又はB細胞リンパ腫である、請求項49に記載の使用。

請求項58

前記癌が、メラノーマ又は非小細胞肺癌である、請求項49に記載の使用。

請求項59

前記更なる抗癌剤が、エベロリムス、トラベクテジン、アブラキサン、TLK286、AV−299、DN−101、パゾパニブ、GSK690693、RTA744、ON0910.Na、AZD6244(ARRY−142886)、AMN−107、TKI−258、GSK461364、AZD1152、エンザスタウリン、バンデタニブ、ARQ−197、MK−0457、MLN8054、PHA−739358、R−763、AT−9263、FLT−3インヒビター、VEGFRインヒビター、EGFR−TKインヒビター、オーロラキナーゼインヒビター、PIK−1修飾剤、Bcl−2インヒビター、HDACインヒビター、c−METインヒビター、PARPインヒビター、Cdkインヒビター、EGFR−TKインヒビター、IGFR−TKインヒビター、抗HGF抗体、PI3キナーゼインヒビター、AKTインヒビター、JAK/STATインヒビター、チェックポイント−1又は2のインヒビター、接着斑キナーゼインヒビター、Mapキナーゼキナーゼ(mek)インヒビター、VEGFトラップ抗体、ペメトレキセド、エルロチニブ、ダサタニブ(dasatanib)、ニロチニブ、デカタニブ(decatanib)、パニツムマブ、アムルビシン、オレゴボマブ、Lep−etu、ノラトレキシド、azd2171、バタブリン、オファツムマブ、ザノリムマブ、エドテカリン、テトランドリン、ルビテカン、テスミリフェン、オブリメルセン、チシリムマブ、イピリムマブ、ゴシポール、Bio111、13l−I−TM−601、ALT−110、BIO140、CC8490、シレンギチド、ギマテカン、IL13−PE38QQR、INO1001、IPdR1KRX−0402、ルカントン、LY317615、ノイラジアブ(neuradiab)、ビテスペン、Rta744、Sdx102、タランパネル、アトラセンタン、Xr311、ロミデプシン、ADS−100380、スニチニブ、5−フルオロウラシル、ボリノスタット、エトポシド、ゲムシタビン、ドキソルビシン、イリノテカン、リポソームドキソルビシン、5’−デオキシ−5−フルオロウリジン、ビンクリスチン、テモゾロミド、ZK−304709、セリシクリブ;PD0325901、AZD−6244、カペシタビン、L−グルタミン酸、N−[4−[2−(2−アミノ−4,7−ジヒドロ−4−オキソ−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]ベンゾイル]−二ナトリウム塩(七水和物)、カンプトテシン、PEG標識イリノテカン、タモキシフェン、トレミフェンクエン酸塩、アナストラゾール、エキセメスタン、レトロゾール、DES(ジエチルスチルベストロール)、エストラジオール、エストロゲン、結合型エストロゲン、ベバシズマブ、IMC−1C11、CHIR−258,);3−[5−(メチルスルホニルピペラジンメチル)−インドリル−キノロン、バタラニブ、AG−013736、AVE−0005、[D−Ser(But)6,Azgly10]酢酸塩(ピロ−Glu−His−Trp−Ser−Tyr−D−Ser(But)−Leu−Arg−Pro−Azgly−NH2酢酸[C59H84N18Oi4−(C2H4O2)x、x=1〜2.4]、ゴセレリン酢酸塩、リュープロリド酢酸塩、トリプトレリンパモ酸塩、酢酸メドロキシプロゲステロン、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、ラロキシフェン、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド、酢酸メゲストロール、CP−724714;TAK−165、HKI−272、エルロチニブ、ラパタニブ、カネルチニブ、ABX−EGF抗体、アービタックス、EKB−569、PKI−166、GW−572016、ロナファルニブ、BMS−214662、チピファルニブ;アミホスチン、NVP−LAQ824、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド、バルプロ酸、トリコスタチンA、FK−228、SU11248、ソラフェニブ、KRN951、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナグレリド、L−アスパラギナーゼ、カルメット・ゲラン桿菌(BCG)ワクチン、ブレオマイシン、ブセレリン、ブスルファン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロドロネート、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ジエチルスチルベストロール、エピルビシン、フルダラビン、フルドロコルチゾン、フルオキシメステロン、フルタミド、ゲムシタビン、グリベック(gleevac)、ヒドロキシ尿素、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、ロイプロリド、レバミゾール、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、ミトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ニルタミド、オクトレオチド、オキサリプラチン、パミドロネート、ペントスタチン、プリカマイシン、ポルフィマー、プロカルバジン、ラルチトレキセド、リツキシマブ、ストレプトゾシン、テニポシド、テストステロン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トレチノイン、ビンデシン、13−cis−レチノイン酸、フェニルアラニンマスタード、ウラシルマスタード、エストラムスチン、アルトレタミン、フロクスウリジン、5−デオキシウリジン、シトシンアラビノシド、6−メルカプトプリン、デオキシコホルマイシン、カルシトリオール、バルルビシン、ミトラマイシン、ビンブラスチン、ビノレルビン、トポテカン、ラゾキシン、マリマスタット、COL−3、ネオバスタット、BMS−275291、スクアラミン、エンドスタチン、SU5416、SU6668、EMD121974、インターロイキン−12、IM862、アンギオスタチン、ビタキシン、ドロロキシフェン、イドキシフェン、スピロノラクトン、フィナステリド、シメチジン、トラスツズマブ、デニロイキンジフチトクス、ゲフィチニブ、ボルテゾミブ、パクリタキセル、イリノテカン、トポテカン、ドキソルビシン、ドセタキセル、ビノレルビン、ベバシズマブ(モノクローナル抗体)及びアービタックス、クレモホール非含有パクリタキセル、エピチロン(epithilone)B、BMS−247550、BMS−310705、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、ピペンドキシフェン、ERA−923、アルゾキシフェン、フルベストラント、アコルビフェン、ラソフォキシフェン、イドキシフェン、TSE−424、HMR−3339、ZK186619、PTK787/ZK222584、VX−745、PD184352、ラパマイシン、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、テムシロリムス、AP−23573、RAD00l、ABT−578、BC−210、LY294002、LY292223、LY292696、LY293684、LY293646、ワートマニン、ZM336372、L−779,450、PEG−フィルグラスチム、ダルベポエチン、エリスロポエチン、顆粒球コロニー刺激因子、ゾレンドロネート(zolendronate)、プレドニゾン、セツキシマブ、顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子、ヒストレリン、PEG化インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2a、PEG化インターフェロンα−2b、インターフェロンα−2b、アザシチジン、PEG−L−アスパラギナーゼ、レナリドマイド、ゲムツズマブ、ヒドロコルチゾン、インターロイキン−11、デクスラゾキサン、アレムツズマブ、全トランスレチノイン酸、ケトコナゾール、インターロイキン−2、メガストロール、免疫グロブリン、ナイトロジェンマスタード、メチルプレドニゾロン、イブリツモマブチウキセタン、エンドロゲン、デシタビン、ヘキサメチルメラミン、ベキサロテン、トシツモマブ、三酸化ヒ素、コルチゾン、エチドロン酸、ミトタン、シクロスポリン、ダウノルビシンリポソーム、エルウィニア−アスパラギナーゼ、ストロンチウム89、カソピタント、ネツピタント、NK−1受容体アンタゴニスト、パロノセトロン、アプレピタント、ジフェンヒドラミン、ヒドロキシジン、メトクロプラミド、ロラゼパム、アルプラゾラム、ハロペリドール、ドロペリドール、ドロナビノール、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プロクロルペラジン、グラニセトロン、オンダンセトロン、ドラセロトン、トロピセトロン、ペグフィルグラスチム、エリスロポエチン、エポエチンα及びダルベポエチンα、イピリムマブ、ベムラフェニブ、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項45から59のいずれかに記載の使用。

請求項60

前記更なる抗癌剤が、FLT−3インヒビター、VEGFRインヒビター、EGFR−TKインヒビター、オーロラキナーゼインヒビター、PIK−1修飾剤、Bcl−2インヒビター、HDACインヒビター、c−METインヒビター、PARPインヒビター、Cdkインヒビター、EGFR−TKインヒビター、IGFR−TKインヒビター、抗HGF抗体、PI3キナーゼインヒビター、AKTインヒビター、JAK/STATインヒビター、チェックポイント−1若しくは2のインヒビター、接着斑キナーゼインヒビター、Mapキナーゼキナーゼ(mek)インヒビター、VEGFトラップ抗体、又はそれらの混合物である、請求項45から58のいずれかに記載の使用。

請求項61

必要とする患者における病態又は状態を治療するための医薬の製造における請求項1から22のいずれかに記載された化合物の使用であって、前記病態又は状態はオートファジーの阻害に好ましく応答する、使用。

請求項62

前記病態又は状態が、関節リウマチ、マラリア、抗リン脂質抗体症候群、ループス、慢性じんましん、又はシェーグレン症候群である、請求項61に記載の使用。

請求項63

前記病態又は状態がマラリアである、請求項62に記載の使用。

技術分野

0001

(関連出願及び助成金による支援
本出願は、本出願と同一名称の2011年4月29日出願の米国仮出願第61/480641号明細書の優先権の利益を主張し、その全内容が参照により本明細書に援用される。

0002

本発明は、国立癌研究所が交付するアブラソンセンター試験研究助成金による政府支援を受けてなされた。政府は、本発明について一定の権利を有する。

0003

本発明は、新規ビスアミキノリン化合物、それらの新規化合物を含む医薬組成物、及び生体系におけるオートファジー自食作用)を阻害する方法に関する。本発明の化合物及び/又は組成物を単独で又は少なくとも1つの更なる抗癌剤と組み合わせて用いて必要な患者での癌を治療する方法は、本発明の更なる態様である。単独又は本明細書に別に記載の更なる抗癌剤と組み合わせた本発明の化合物と組み合わせて放射線治療を使用することは、本発明の更なる態様である。オートファジー阻害が好ましい治療上の役割を果たす病態及び/又は状態(関節リウマチマラリア抗リン脂質抗体症候群ループス慢性じんましん、及びシェーグレン症候群を含む)を本発明の化合物で治療する方法は、本発明の更なる態様である。

背景技術

0004

オートファジーは、オートファジー小胞(AV)中へのオルガネラ及び蛋白質の隔離とリソソーム融合によるこのカーゴの分解とからなる(非特許文献1)。オートファジーは、腫瘍細胞が代謝ストレスや治療ストレスに耐えることを可能にする(非特許文献2〜5)。多数の刊行物が、治療誘発性のオートファジーが多くの抗癌剤に対する主要な耐性メカニズムであることを示している。クロロキン(CQ;図1の化合物1)の誘導体は、リソソームを阻害することによってオートファジーをブロックする(非特許文献3、6、7)。グリオーマ患者に対してカルムスチン及び放射線を用いてのプラセボ対照したCQのランダム化臨床第III相試験からは、CQで治療した患者の生存期間倍増傾向が報告されている(非特許文献8)。これらの知見に基づいて、癌療法ヒドロキシクロロキン(HCQ:図1の化合物2)(CQよりも用量の漸増が安全である)とを併用した臨床試験が開始されている。暫定的結果はこれらの併用が活性を有することを示すが(非特許文献9)、この活性が常にHCQの追加の結果なのかどうかは未だ不明である。オートファジーを阻害するには、高ミクロモル濃度のHCQが必要とされる。癌患者でのHCQを用いたオートファジー阻害についていくつかの薬力学的証拠が存在しているが、全ての患者において十分な濃度が達成されるわけではないので一貫性はない(非特許文献10)。オートファジーのより効能のある阻害剤を開発するという、未だ満たされない必要性が存在している。CQの二量体アナログの設計及び合成は、多価性がもたらす熱力学的利点を利用しており(非特許文献11及び12)、10年超に渡って集中的な研究の対象となっている(非特許文献13〜15)。Vennerstromによる初期の報告(非特許文献14)には、潜在的な抗マラリア剤としてのヘテロアルカン架橋されたビスキノリン類の合成が記載されているが、それらの化合物はいずれも、更なる研究を正当化するのに十分な抗マラリア活性を有さなかった。それに続いてSergheraert(非特許文献13)は、テトラキノリン、即ちビスキノリンの二量体が強力な抗マラリア剤をもたらすことを報告しており、多価性方策の適用によって、少なくとも抗マラリア活性に関しては増大した効能がもたらされる可能性を確認している。

0005

更に最近になって、Lee(非特許文献16)は、フッ化キノリンアナログによるAKT阻害剤の増強作用を記載している。Solomon(非特許文献17)は、ピペラジンコネクタの使用に基づいて「リポジショニングされた」クロロキン二量体の調製を報告している。これらの結果は、有効な癌の化学療法薬の新規グループ開発の主成分として、これらのクロロキンアナログが役立ち得るということを示唆する。

先行技術

0006

Lum JJ, DeBerardinis RJ, Thompson CB.後生動物におけるオートファジー:豊かな場所での細胞生存、Nat Rev Mol Cell Biol 2005;6: 439-48.
Amaravadi RK, Thompson CB.癌治療における治療誘発性のオートファジー及び壊死の役割、Clin Cancer Res 2007;13: 7271-9.
Amaravadi RK, Yu D, Lum JJら、Mycにより誘導されるリンパ腫モデルにおいてオートファジー阻害は治療誘発性のアポトーシスを増強する、J Clin Invest 2007 ;1 17: 326-36.
Degenhardt K, Mathew R, Beaudoin Bら、オートファジーは腫瘍細胞の生存を促進し、壊死、炎症、及び腫瘍形成を制限する、Cancer Cell 2006;10: 51-64.
Amaravadi RK.卵巣癌においてオートファジーによって誘導される腫瘍休眠、J Clin Invest 2008.
Carew JS, Nawrocki ST, Kahue CNら、オートファジーを標的にすることによって、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤AHAの抗癌活性が増大し、Bcr−Ablによる薬剤耐性を克服する、Blood 2007.
Degtyarev M, De Maziere A, Orr Cら、Akt阻害はオートファジーを促進し、PTENヌル腫瘍をリソソーム作用剤に対して増感させる、J Cell Biol 2008; 183: 101-16.
Sotelo J, Briceno E, Lopez-Gonzalez MA.多形性膠芽腫についての従来療法へのクロロキンの追加:ランダム化二重盲検プラセボ対照試験、Ann Intern Med 2006;144: 337-43.
Amaravadi RK, Lippincott-Schwartz J, Yin XMら、癌治療に関してオートファジーを標的にすることについての原理最新戦略、Clin Cancer Res 2011 ; 17: 654-66.
RosenfeldMRGS, Brem S, Mikkelson T, Wang D, Piao S, Davis L, O'Dwyer PJ, Amaravadi RK. 新たに神経膠芽腫診断され、ヒドロキシクロロキンとアジュバントテモゾロミド及び放射線との併用治療の第I相試験(ABTC−0603)で治療された患者における、オートファジー阻害の薬物動態解析及び薬力学的証拠、J Clin Oncol 2010;28: Abstract # 3086.
Vance D, Shah M, Joshi A, Kane RS. 多価性:薬物設計の有望な戦略、Biotechnol Bioeng 2008; 101 : 429-34.
Shrivastava A, Nunn AD, TweedleMF.デザイナーペプチド:自然に学ぶ、Curr Pharm Des 2009;15: 675-81.
Girault S, Grellier P, Berecibar Aら、線状又は環状のアミノリンカーを有するビス、トリ、及びテトラキノリンの抗プラスモジウム活性並びに細胞毒性、J Med Chem 2001 ;44: 1658-65.
Vennerstrom JL, Ager AL, Jr., Dorn Aら、ビスキノリン類、2.抗マラリア性のN,N−ビス(7−クロロキノリン−4−イル)ヘテロアルカンジアミン、J Med Chem 1998;41 : 4360-4.
Burnett JC, Schmidt J J, Stafford RGら、ボツリヌス神経毒素Aのメタロプロテアーゼ活性に対する新規低分子量阻害剤、Biochem Biophys Res Commun 2003 ;310: 84-93.
Hu C, Raja Solomon V, Cano P, Lee H. Akt阻害剤による腫瘍細胞の死滅を顕著に増感し、非癌細胞に対する細胞毒性は最小限である4−アミノキノリン誘導体、Eur J Med Chem 2010;45: 705-9.
SolomonVR, Hu C, Lee H. 抗乳癌特性を有するクロロキンアナログの設計と合成、Eur J Med Chem 2010;45: 3916-23.

発明が解決しようとする課題

0007

本発明の1つの目的は、生体系(特に必要な患者又は対象を含む)のオートファジーを阻害するための新規化合物を提供することである。

0008

本発明の別の目的は、オートファジー阻害が患者又は対象の病態及び/又は状態に対して有益であるような病態及び/又は状態を治療することである。

0009

本発明の更なる目的は、オートファジー、特に癌やその転移を含む病態及び/又は状態に関連したオートファジーを阻害するのに用いられる医薬組成物を提供することである。

0010

本発明のまた更なる目的は、本明細書に示す化合物、組成物、及び/又は方法を用いて、必要な患者又は対象の癌(癌の転移を含む)を抑制、治療、又は予防することである。

0011

本発明のまた別の目的は、オートファジー阻害が好ましい効果を提供する疾患(特に関節リウマチ、マラリア、抗リン脂質抗体症候群、ループス、慢性じんましん、及びシェーグレン症候群を含む)を抑制、治療、又は予防することである。

0012

本発明のこれらの及び/又はその他の目的のいずれか1つ以上は、以下の本発明の説明から容易に得られる。

課題を解決するための手段

0013

本発明は化学構造Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩、エナンチオマージアステレオマー溶媒和物、若しくは多形体に関する。

0014

0015

式中、R1及びR1'は、それぞれ独立してH、ハロゲン(F、Cl、Br、又はI)、CN、NO2、任意で置換されるC1−C6アルキル(置換される場合、好ましくは1つ若しくは2つの水酸基又は3つ〜5つのフルオロ基を用いて置換される)、任意で置換されるO−C1−C6アルキル(好ましくはOCH3)、任意で置換されるC2−C7アシル(好ましくはアセチル)、又は任意で置換されるC2−C7エステルオキシカルボニルエステル又はカルボキシエステル、好ましくはカルボキシエステル)であり、
R及びR’は、それぞれ独立してH、C1−C6の任意で置換されるアルキル基、C1−C7(好ましくはC2−C7)の任意で置換されるアシル基、C2−C7の任意で置換されるカルボキシエステル基(R又はR’が結合した窒素原子一緒になってウレタン基を形成する)であり、
Lは、−(CH2Y)n−X−(Y’CH2)n−基又はA−(CH2−CH2−Z)n−A’基(A又A’のいずれか一方は、化学構造Iの化合物における2つのアミン基のいずれか一方に結合することができる)であり、LにおけるCH2基の少なくとも1つは、C1−C3アルキル基(これ自体も1つ又は2つの水酸基を用いて任意で置換される)を用いて任意で置換され、
Xは、存在しないか、(CH2)jO、S、又はN−R’’であり、
Yは、存在しないか、CH2、O、CH2O、又はN−R’’であり、Y’は、存在しないか、CH2、O、OCH2、又はN−R’’であり、但しX、Y、及びY’のうちの1つ以上が存在する場合には、X及びY、X及びY’、又はY及びY’のそれぞれ(存在する場合)は安定な結合を形成し、
R’’は、H、又は任意で置換されるC1−C6(好ましくはC1−C3)アルキル基であり、
jは、1、2、又は3(好ましくは1又は2)であり、
nは、0、1、2、3、又は4であり、但しnが0の場合、Xは(CH2)jであり、ここでjは少なくとも1であり、少なくとも1つのCH2基がC1−C3アルキル基(これ自体も1つ又は2つの水酸基を用いて任意で置換される)を用いて任意で置換され、
Aは、存在しないか又は(CH2)jであり、A’は(CH2)jであり、ここでA又はA’における少なくとも1つのCH2基は、C1−C3アルキル基(これ自体も1つ又は2つの水酸基を用いて任意で置換される)を用いて任意で置換され、
Zは、O又はN−Rzであり、
Rzは、H、又は任意で置換されるC1−C3アルキル基である。

0016

本発明の好ましい態様においては、R1及びR1’は、それぞれ独立してH、ハロ基ニトロ基、又はトリフルオロメチル基であり、好ましくはクロロ基である。R及びR’は、好ましくはそれぞれ独立してH、C1−C3の任意で置換されるアルキル基(これ自体も好ましくは少なくとも1つの水酸基を用いて置換される)、アルコキシ基、アミン基、モノアルキルアミン基、又はジアルキルアミン基である。ここで、アミン基又はモノアルキルアミン基は、アミンの位置において1つ又は2つの7−置換−4−キノリニル基を用いて任意で置換され、アミンはキノリニル基の4位に結合し、各キノリニル基の7位は任意で置換される(好ましくは上記の一般構造Iについて概述したように、R1基及び/又はR1'基を用いて)。または、モノアルキルアミン又はジアルキルアミンの1つ又は両方のアルキル基が、それ自体も少なくとも1つの水酸基、アルコキシ基、アミン、モノアルキルアミン、又はジアルキルアミンを用いて更に任意で置換され、ここでアミン又はモノアルキルアミンは、アミンの位置において1つ又は2つの7−置換−キノリニル基を用いて任意で置換され、アミンはキノリニル基の4位に結合し、各キノリニル基の7位は任意で置換される(好ましくは上記の一般構造Iについて概述したように、R1基及び/又はR1'基を用いて)。上記アルコキシ基(例えばメトキシ又はエトキシ)のそれぞれは、アルコキシ基(好ましくはメトキシ基)を用いて任意で更に置換されてジエーテル置換基を形成する。

0017

本発明の一部の好ましい態様においては、Lは−(CH2Y)n−X−(Y’CH2)n−基であり、ここでXはN−R’’であり、Y及びY’は、それぞれ独立して存在しないか又はCH2であり、R’’は、H又はC1−C3アルキル基であり、このC1−C3アルキル基は、少なくとも1つの水酸基、アルコキシ基、アミン基、モノアルキルアミン基、又はジアルキルアミン基を用いて任意で置換される。ここで、アミン基又はモノアルキルアミン基は、アミンの位置において1つ又は2つの7−置換−4−キノリニル基を用いて任意で置換され、アミンはキノリニル基の4位に結合し、各キノリニル基の7位は任意で置換される(好ましくは上記の一般構造Iについて概述したように、R1及び/又はR1'を用いて)。または、モノアルキルアミン又はジアルキルアミンの1つ又は両方のアルキル基が、それ自体も少なくとも1つの水酸基、アルコキシ基、アミン、モノアルキルアミン、又はジアルキルアミンを用いて更に任意で置換され、ここでアミン又はモノアルキルアミンは、1つ又は2つの7−置換キノリニル基を用いてアミンの位置において任意で置換され、アミンはキノリニル基の4位に結合し、各キノリニル基の7位は任意で置換される(好ましくは上記の一般構造Iについて概述したように、R1及び/又はR1'を用いて)。上記アルコキシ基(例えばメトキシ又はエトキシ)のそれぞれは、アルコキシ基(好ましくはメトキシ基)を用いて任意で更に置換されてジエーテル置換基を形成する。

0018

本発明の更に好ましい化合物には、本明細書に示すスキーム1及びスキーム3〜10、並びに図14、15及び15Aに示される種々のスキーム中に示されるものが含まれる。

0019

本発明の別の態様においては、医薬組成物が上記の式Iの化合物又は本明細書に別に記載の化合物を、薬学的に許容される担体添加剤、又は賦形剤と組み合わせて含み、任意で少なくとも1つの更なる抗癌剤と組み合わされる。

0020

生体系、特に患者又は対象においてオートファジーを阻害する方法は、本発明の更なる一態様である。本発明のこの態様においては、オートファジーを阻害するために、本明細書に別に記載のビスアミノキノリン化合物を、必要な患者又は対象に投与するなどして、生体系に与える。もたらされる阻害は、生体系において観察又は利用されて、癌(癌の転移を含む)の抑制、治療及び/又は予防、あるいはオートファジー阻害が好ましい結果をもたらす1つ以上の病態若しくは状態(特に関節リウマチ、マラリア、抗リン脂質抗体症候群、ループス、慢性じんましん、及びシェーグレン症候群を含む)の抑制、治療及び/又は予防を含め、好ましい結果をもたらすことができる。

0021

癌(癌の転移及び薬剤耐性癌を含む)を抑制し、治療し及び/又はその可能性を低減する方法は、少なくとも1つの本発明の化合物を、任意で本明細書に別に記載の少なくとも1つの更なる抗癌剤と組み合わせて、必要な患者に投与することを含む。

0022

本発明はまた、オートファジー阻害が好ましい結果を提供する、必要な患者における疾患、病態及び/又は状態(関節リウマチ、マラリア、抗リン脂質抗体症候群、ループス、慢性じんましん、及びシェーグレン症候群を含む)を治療、抑制、及び/又は予防することにも関する。この方法は、患者に少なくとも1つの本発明の化合物を投与することを含む。

図面の簡単な説明

0023

モノアミノキノリン及びビスアミノキノリンの化学構造である。
ビスアミノキノリンの合成スキームである。
LC3のイムノブロッティングに及ぼすLys01〜Lys04の影響、並びに4時間処理したLN229細胞由来ライセートにおけるイムノブロッティング及びLC3II/LC3I比の定量を示す。グラフは、各実験について、対照処理した細胞のLC3II/LC3I比に対して正規化した各処理のLC3II/LC3I比(平均+/−標準偏差)を示す。
HCQと比較したLys01のオートファジー阻害及び細胞毒性を示す。(A)は、4時間に渡って図示のように処理されたLN229(GFP−LC3)細胞の代表的な映像である。白色矢印は小さい斑点、赤色矢印は密集した斑点である。グラフは、斑点個数/細胞(平均+/−標準誤差)を示す。(B)は、DMSO、HCQ(10μΜ)、又はLys0l(10μΜ)を用いて処理(4時間)されたLN229(GFP−LC3)細胞の代表的な電子顕微鏡写真である。矢印はオートファジー小胞である。(C)は、24時間に渡って図示のように処理されたLN229細胞のLC3のイムノブロッティング、バフィロマイシン併用処理と対照併用処理とを対比したLC3II/LC3I比の計算比である。点線より上はオートファジー誘導剤又は対照を示しており、点線より下はオートファジー阻害剤を示している。(D)は、4つの細胞株MTT試験(72時間)である。赤色はLys01、青色はLys02、紫色はLys03、緑色はLys04、橙色はHCQである。図示の値は、5レプリケート/処理での平均+/−標準誤差である。
Lys05(Ly01水溶性塩)のオートファジー阻害及び細胞毒性を示す。(A)は、図示のように処理したc8161細胞のLC3及びp62のイムノブロッティングである。(B)は、72時間の時点でのc8161細胞のMTT試験である。HCQはヒドロキシクロロキンである。図示の値は、5レプリケート/処理条件での平均+/−標準偏差である。*分析用の細胞は残らなかった。
Lys05のインビボのオートファジー阻害及び抗腫瘍活性を示す。(A)は、PBS、HCQ(60mg/kg)、又はLys05(76mg/kg)を用いた2日間のi.p.処理後に回収したc8161異種移植腫瘍の代表的な電子顕微鏡写真(12,000×)である。矢印はオートファジー小胞である。スケールバー2μm。(B)は、各処理群からの2つの代表的な腫瘍によるオートファジー小胞個数/細胞(平均±標準誤差)の定量である。(C〜D)では、1205Lu異種移植片を、PBS(青色)、HCQ(60mg/kgのi.p.)(緑色)、又はLys05(76mg/kgのi.p.)(赤色)を用いて毎5日中の3日処理した。(C)は、14日間の腫瘍体積である。(D)は、1日当たり腫瘍成長速度である。(E〜G)では、HT29異種移植片をヌードマウス脇腹に作成し、PBS、Lys05(各日10mg/kgのi.p.)、Lys05(各日40mg/kgのi.p.)、又はLys05(毎5日中の3日の80mg/kgのi.p.)で処理した。(E)は、1日当たりの平均腫瘍成長速度である。(F)は、14日間の腫瘍体積である。(G)は、切除した腫瘍の重量である。*p<0.05。
Lys05又はHCQで処理したメラノーマ及び結腸癌の異種移植片におけるオートファジー阻害及び腫瘍壊死を示す。(A)は、48時間に渡り毎日i.p.注射をして図示のように処理した個々のc8161腫瘍由来のライセートでのLC3のイムノブロッティング、LC3II/LC3I比の定量(平均+/−標準誤差)である。(B)は、14日間の処理後に回収した1205Lu腫瘍異種移植片のH&E染色切片中における腫瘍壊死(矢印)、メラノーマ腫瘍細胞の電子顕微鏡写真(7000〜12000×)である。矢印は、オートファジー小胞(白色)、アポトーシス細胞(橙色)である。(C)は、毎日投薬(10、40mg/kg)又は5日中の3日(80mg/kg)で14日間処理したHT29異種移植片におけるLC3のイムノブロッティングである。
Lys05(毎5日中の3日の76mg/kgのi.p.)に関する毒性を示す。(A)では、マウスは3日間の投薬後に背を丸めて不活発となった。(B)では、10匹中3匹のマウスが腸閉塞発症した。(C)は、1匹のマウスの回腸末端部に存在した異形症パネート細胞(矢印)を示す。
最高用量のLys05処理が遺伝的なオートファジー欠損の腸表現型再現することを示す。(A〜F)では、PBS、Lys05(10〜80mg/kg)で処理したHT29異種移植片を保持したマウスの体重及び腸を分析した。(A)は、毎日の体重である。(B)は、14日間の処理後に切除した代表的な消化管である。(C)は、HT29異種移植片を14日間保持させたマウス回腸陰窩を、ヘマトキシリン及びエオシンで染色した代表的な画像(40倍)である。(40倍)矢印は、パネート細胞である。(D)は、パネート細胞数/陰窩である。(E)は、パネート細胞機能不全スコアである(*p<0.05)。(F)は、リゾチーム陽性細胞のスコアである(*p=0.001)。PBS及びLys05で処理(毎5日中の3日の80mg/kgのi.p.)したマウスにおける回腸のリゾチーム免疫蛍光(緑色)の代表的な画像である。
パネート細胞機能不全の程度を示す。40倍率下において、エオシン好性顆粒の大きさ及び個数/パネート細胞を、1試料当たり10パネート細胞についてスコアリングした。A0=正常な大きさ及び数、A1:減少した大きさ、正常個数、A2:正常な大きさ、減少した個数、A3:減少した大きさ及び個数である。
Lys05が、リソソーム中に蓄積してリソソームを中性化することによってオートファジーを阻害することを示す。(A)は、1205Lu細胞(PBS、HCQ(10μΜ)、又はLys05(10μΜ)で24時間処理したもの)及び回収した1205Lu異種移植腫瘍(PBS、HCQ(毎5日中の3日の60mg/kgのi.p.)、又はLys05(毎5日中の3日の76mg/kgのi.p.)を用いて14日間処理したもの)をホモジナイズし、全細胞(WC)及びリソソーム(L)の画分に分画した。分析用の濃縮したリソソームの単離をLAMP2のイムノブロッティングによって確認した。(B)は、細胞及び腫瘍の全細胞ホモジネート中並びにリソソームホモジネート中における、HCQ又はLys05の濃度である。(C)は、30分間に渡って図示のように処理し、リソトラッカーレッドを用いて染色した1205Lu細胞の蛍光画像である。細胞ごとのリソトラッカーの斑点(赤色)を、3つの高倍率視野についてスコアリングした。青色は、核のDAPI染色である。図中のデータは、平均±標準誤差である。(D)は、24時間に渡って図示のように処理してアクリジンオレンジ(AO)で染色したc8161細胞の蛍光画像である。橙色は凝集したAO、緑色は散在したAOである。
HCQ及びLys05についての高速液体クロマトグラフィータンデム質量分析試験である。1205Lu細胞(24時間)及び1205Lu腫瘍(14日)。WCは全細胞ホモジネート、Lはリソソーム亜画分、HCQはヒドロキシクロロキンである。
Lys05処理に伴うリソソーム酵素障害及びリソソーム外への漏出を示す。(A)は、PBS、HCQ(10μΜ)、Lys05(10μΜ)を用いて24時間処理した1205Lu細胞の全細胞(白色、WC)及びリソソーム(黒色、L)の画分の酸性ホスファターゼ活性であり、(B)は、それらの画分のカテプシンDイムノブロッティングである。グラフは、3つの独立した実験の平均+/−標準誤差を示す。(C)は、PBS、HCQ(60mg/kg)、Lys05(76mg/kg)のi.p.で毎5日中の3日処理した1205Lu異種移植片(腫瘍)の全細胞(白色、WC)及びリソソーム(黒色、L)の画分における酸性ホスファターゼ活性であり、(D)は、それらの画分のカテプシンDイムノブロッティングである。全細胞ホモジネート(白色)及びリソソームホモジネート(黒色)は、3つの別々の腫瘍から調製され、まとめてプールした。*p<0.05。
合成化合物Lys06〜Lysl2の化学構造である。Lys06〜Lysl2の化学構造を示す。
合成化合物Lys13〜Lys18の化学構造である。Lys13〜Lys18の化学構造を示す。
研究中のいくつかの更なるビスアミノキノリン系オートファジー阻害剤を示す。
図示した本発明の選ばれた化合物について、LN229でのMTT試験のIC50値を示す表1である。
熱帯熱マラリア原虫での本発明のいくつかの化合物のIC50(M)値を示す表2である。

0024

次の用語は、本明細書において本発明を説明するために用いられる。用語が本明細書で特に定義されない場合には、その用語は当業者による使用と一致した方法で用いられるものと理解される。

0025

ある数値の範囲が与えられた場合には、その範囲の上限値と下限値との間にある各値は、文中に別に明記しない限り下限値の単位の10分の1まで、及びその記載された範囲におけるいずれかの他の記載された値又は介在値は、本発明に包含されるものと理解される。これらのより狭い範囲の上限値及び下限値は、そのより狭い範囲に独立して含まれてもよく、同様に本発明に包含され、記載された範囲でのいずれかの具体的に除外された限界値に従う。記載された範囲が限界値の一方又は両方を含む場合には、それらの限界値の一方又は両方を除外した範囲も本発明に含まれる。ある置換基が1つ以上のマーカッシュ群で可能であるものである場合には、安定な結合を形成する置換基のみが用いられるものと理解される。

0026

別に定義されない限り、本明細書で用いる全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する分野の当業者よって通常理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載のものと類似又は同等のいずれかの方法及び材料も本発明の実施又は試験に用いることができるが、ここでは好ましい方法及び材料を説明する。

0027

本明細書及び特許請求の範囲で用いられる場合、単数形の「ある」(a、an)、及び「その(前記)」(the)には、文脈において明白に別に指示がない限り、複数への言及が包含されることに留意しなければならない。

0028

更に、次の用語は以下に示す定義を有する。

0029

用語「患者」又は「対象」は、本明細書全体にわたって、文脈により動物、通常は哺乳動物(特に家畜及び好ましくはヒトを含む)を記すために用いられ、本発明の化合物又は組成物を用いた治療(予防的治療(予防)を含む)が提供される。ヒト患者などの特定の動物に特異的な感染、状態又は病態の治療については、用語「患者」はその特定の動物を指す。殆どの場合、本発明の患者又は対象は、一方又は両方の性別のヒト患者である。

0030

用語「有効(な)」は、別に示されない限り、その結果が感染及び/又は病態の予防及び/又は治療法に関するか、あるいは本明細書に別に記載の予防及び/又は治療法に関するかを問わず、その使用の文脈において用いられる場合に所期の結果を生じる又はもたらす量の化合物又は成分を記すために用いられる。用語「有効(な)」は、本出願において別に記載される又は使用される全てのその他の有効量又は有効濃度の用語(用語「治療的に有効」を含む)を包含する。

0031

用語「化合物」は、本明細書で開示されるいずれかの特定の化合物又は生物活性剤を記すために用いられ、いずれか及び全ての立体異性体(ジアステレオマーを含む)、個々の光学異性体(エナンチオマー)又はラセミ混合物医薬的に許容される塩、並びにプロドラッグの形態を含む。用語「化合物」は、本明細書においては安定な化合物を指す。文脈におけるその使用の範囲内で、用語「化合物」は本明細書に別に記載の単一の化合物又は化合物の混合物を指し得る。マーカッシュ群又は置換基又は結合のその他の群に属する置換基又は結合の選択肢は、そのマーカッシュ群又はその他の群に属するそれらの選択肢から安定な化合物を形成するために提供されると理解される。

0032

用語「生物活性剤」は、本発明における使用のために処方可能ないずれかの生理的に活性な化合物又は薬物を指す。生物活性剤の例としては、オートファジーを阻害し癌を治療するために用いられる本発明の化合物が含まれ、本明細書に別に記載するその他の化合物又は薬剤も含まれる。

0033

用語「治療する」(treat)、「治療すること」(treating)、及び「治療」(treatment)は、疾患のおそれがある又は疾患に罹患した患者に利益を提供するいずれかの行為を指すために同義的に用いられ、少なくとも1つの症状の緩和又は抑制による状態の改善、疾患の進行の遅延、疾患の発症の予防又は遅延などが含まれる。

0034

「治療」は、本明細書で用いる場合、主に癌の予防的及び治癒的な治療の両方を包含する。
本発明の化合物は、例えば疾患発生の前に哺乳動物に予防的に投与して、その疾患の可能性を低減することができる。予防的な投与は、哺乳動物での疾患のその後の発生の可能性を低減若しくは減少させ、又はその後に発生する疾患(特に癌の転移を含む)の重症度を減少させるのに有効である。あるいは、本発明の化合物は、例えば既に疾患に罹患している哺乳動物に治療的に投与できる。治療的な投与の一実施形態においては、本発明の化合物の投与は疾患を除去し、及び癌の緩解をもたらし又はその転移の可能性を実質的に除去するのに有効である。本発明の化合物の投与は、癌の場合に、疾患の重症度を減少させるのに又は罹患した哺乳動物の寿命延ばすのに有効である。

0035

用語「医薬的に許容される」は、本明細書で用いる場合、本明細書に記載の治療を達成するために化合物又は組成物が対象への投与に適し、疾患の重症度及び治療の必要性に照らして不当に有害な副作用を有さないことを意味する。

0036

用語「抑制(阻害)」は、本明細書で用いる場合、起こり得る結果の部分的又は完全な除去を指す。「抑制(阻害)剤(インヒビター)」は、抑制(阻害)する能力を有する化合物である。

0037

用語「予防」は、文脈で用いられる場合、本発明の1つ以上の化合物若しくは組成物の単独又は別の薬剤との組み合わせての投与又は同時投与の結果として、「可能性を低減すること」又は疾患、状態若しくは病態が起こることを予防することを意味する。「予防」が100%有効であることは、ほとんどないことに注意されたい。従って用語「予防」及び「可能性を低減すること」は、患者又は対象の一定の集団において、本発明の化合物の投与が特定の状態若しくは病態(特に癌の増殖若しくは転移のような病態の悪化)又は疾患進行のその他の一般に認められた指標が起こる可能性を低減する、あるいはそれらが起こることを抑制するという事実を示すために用いられる。

0038

用語「オートファジー」又は「自家食作用オートファゴサイトーシス)」は、リソソームによる細胞自身の成分の分解を伴う細胞内の異化プロセスを表すために用いられる。オートファジーは細胞の増殖、発生、及びホメオスタシスにおいて通常での役割を果たす生体系の高度に制御されたプロセスであって、細胞生産物の合成、分解、及びその後の再生の間のバランスを維持するのに役立っている。オートファジーは、不必要なプロセスからもっと重要なプロセスへと細胞が栄養分を配分する主要なメカニズムである。

0039

自然界においては多数のオートファジープロセスが起こり、それらの全ては、リソソームを介する細胞内成分の分解を共通の特徴として有する。オートファジーの周知のメカニズムは、細胞の標的領域の周囲に膜を形成して、その内容物を細胞質の他部分から隔離することを伴う。その結果生ずる小胞は次にリソソームと融合し、リソソームは続いて内容物を分解する。

0040

オートファジーは、オートファジー小胞(AV)中へのオルガネラ及び蛋白質の隔離とリソソーム融合によるこのカーゴの分解とからなる(参考文献1)。オートファジーは、腫瘍細胞が代謝ストレスや治療ストレスに耐えることを可能にする(参考文献2〜5)。多数の刊行物が、治療誘発性のオートファジーが多くの抗癌剤に対する主要な耐性メカニズムであることを示している。

0041

オートファジー阻害が有益な疾患、病態、及び/又は状態には、癌(癌の転移を含む)、関節リウマチ、マラリア、抗リン脂質抗体症候群、ループス、慢性じんましん、及びシェーグレン症候群が含まれる。

0042

用語「癌」は、無秩序な増殖、分化欠如、局部組織浸潤、及び/又は転移をもたらす、正常な制御の喪失という独特特質を有する腫瘍細胞の増殖を指す。本明細書で用いる場合、「新生物」は限定することなく、同種の組織における正常な増殖と比べての、対象又は宿主の組織中の細胞の形態上の異常、及び対象の組織中の細胞の病的増殖を含む。更に、新生物は、良性腫瘍、及び浸潤性又は非浸潤性の悪性腫瘍(例えば結腸腫瘍)を含む。悪性新生物は、より高度の異形成、又は細胞の分化及び配向の喪失を示し、更に浸潤及び転移の性質を有する点において、良性新生物と区別される。用語「癌」は文脈によって、多剤耐性癌を含めた薬物耐性癌も含む。本発明の標的細胞が生じる新生物又は異常増殖の例は、限定ではないがとりわけ、癌腫(例えば扁平上皮細胞癌腺癌肝細胞癌、及び腎細胞癌)、特に膀胱、骨、腸、乳房子宮頸管結腸大腸)、食道、頭部、腎臓肝臓鼻咽頭頸部卵巣膵臓前立腺、及びの癌腫;白血病、例えば急性骨髄性白血病急性リンパ球性白血病急性前骨髄球性白血病APL)、急性T細胞リンパ芽球性白血病成人T細胞白血病好塩基球性白血病好酸球性白血病顆粒球性白血病有毛細胞白血病、白血球減少性白血病リンパ性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ球性白血病巨核球性白血病、小骨髄芽球性白血病単球性白血病好中球性白血病、及び肝細胞性白血病;良性及び悪性のリンパ腫、特にバーキットリンパ腫非ホジキンリンパ腫、及びB細胞リンパ腫;良性及び悪性のメラノーマ;骨髄増殖性疾患肉腫、特にユーイング肉腫血管肉腫カポジ肉腫脂肪肉腫筋肉腫末梢性神経上皮腫、及び滑膜肉腫中枢神経系の腫瘍(例えば、グリオーマ、星状細胞腫乏突起膠腫上衣腫、膠芽腫、神経芽細胞腫神経節神経腫神経節膠腫髄芽細胞腫松果体細胞腫瘍、髄膜腫髄膜肉腫、神経線維腫、及びシュヴァン鞘腫);生殖系腫瘍(例えば、腸癌、乳癌、前立腺癌子宮頸部癌子宮癌)、肺癌(例えば、小細胞肺癌小細胞癌及び非小細胞癌の混合、胸膜中皮腫(転移胸膜中皮腫を含む)、小細胞肺癌、及び非小細胞肺癌)、卵巣癌、精巣癌、甲状腺癌、星状細胞腫、食道癌膵臓癌胃癌肝臓癌、結腸癌、及びメラノーマ;混合型の新生物、特に癌肉腫及びホジキン病;並びに混合起源の腫瘍、例えばウィルムス腫瘍及び奇形癌腫を含む。留意すべきことに、特にいくつかの上皮腫瘍(卵巣、乳房、結腸、頭部、及び頸部を含む)、髄芽細胞腫、並びにB細胞リンパ腫は、増大したオートファジーを示すことが示されており、本発明の化合物及び治療法の主要な標的の癌である。

0043

用語「更なる抗癌剤」は、癌の治療において本発明の1つ以上の化合物と共投与し得る更なる化合物を記すために用いられる。このような薬剤には、例えば特にエベロリムストラベクテジンアブラキサンTLK286、AV−299、DN−101、パゾパニブ、GSK690693、RTA744、ON0910.Na、AZD6244(ARRY−142886)、AMN−107、TKI−258、GSK461364、AZD1152、エンザスタウリンバンデタニブ、ARQ−197、MK−0457、MLN8054、PHA−739358、R−763、AT−9263、FLT−3インヒビター、VEGFRインヒビター、EGFR−TKインヒビター、オーロラキナーゼインヒビター、PIK−1修飾剤、Bcl−2インヒビター、HDACインヒビター、c−METインヒビター、PARPインヒビター、Cdkインヒビター、EGFR−TKインヒビター、IGFR−TKインヒビター、抗HGF抗体、PI3キナーゼインヒビター、AKTインヒビター、JAK/STATインヒビター、チェックポイント−1又は2のインヒビター、接着斑キナーゼインヒビター、Mapキナーゼキナーゼ(mek)インヒビター、VEGFトラップ抗体、ペメトレキセドエルロチニブ、ダサタニブ(dasatanib)、ニロチニブデカタニブ(decatanib)、パニツムマブアムルビシン、オレゴボマブ、Lep−etu、ノラトレキシド、azd2171、バタブリン、オファツムマブザノリムマブエドテカリン、テトランドリン、ルビカン、テスミリフェン、オブメルセンチシリムマブイピリムマブゴシポール、Bio111、13l−I−TM−601、ALT−110、BIO140、CC8490、シレンギチドギマテカンIL13−PE38QQR、INO1001、IPdR1KRX−0402、ルカントン、LY317615、ノイラジアブ(neuradiab)、ビテスペン、Rta744、Sdx102、タラパネルアトラセンタン、Xr311、ロミデプシン、ADS−100380、スニチニブ5−フルオロウラシルボリノスタットエトポシドゲムシタビンドキソルビシンイリノテカンリポソームドキソルビシン、5’−デオキシ−5−フルオロウリジンビンクリスチン、テモゾロミド、ZK−304709、セリシクリブ;PD0325901、AZD−6244、カペシタビン、L−グルタミン酸、N−[4−[2−(2−アミノ−4,7−ジヒドロ−4−オキソ−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチルベンゾイル]−二ナトリウム塩(七水和物)、カンプトテシン、PEG標識イリノテカン、タモキシフェントレミフェンクエン酸塩、アナストラゾール、エキセメスタンレトロゾール、DESジエチルスチルベストロール)、エストラジオールエストロゲン結合型エストロゲンベバシズマブIMC−1C11、CHIR−258,);3−[5−(メチルスルホニルピペラジンメチル)−インドリルキノロン、バタラニブ、AG−013736、AVE−0005、[D−Ser(But)6,Azgly10]酢酸塩ピロ−Glu−His−Trp−Ser−Tyr−D−Ser(But)−Leu−Arg−Pro−Azgly−NH2酢酸[C59H84N18Oi4−(C2H4O2)x、x=1〜2.4]、ゴセレリン酢酸塩、リュープロリド酢酸塩、トリプトレリンパモ酸塩酢酸メドロキシプロゲステロンカプロン酸ヒドロキシプロゲステロン酢酸メゲストロールラロキシフェンビカルタミドフルタミドニルタミド、酢酸メゲストロール、CP−724714;TAK−165、HKI−272、エルロチニブ、ラパタニブ、カネルチニブ、ABX−EGF抗体、アービタクス、EKB−569、PKI−166、GW−572016、ロナファルニブ、BMS−214662、チピファルニブアミホスチン、NVP−LAQ824、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリドバルプロ酸トリコスタチンA、FK−228、SU11248、ソラフェニブ、KRN951、アミノグルテチミドアムサクリンアナグレリドL−アスパラギナーゼカルメットゲラン桿菌BCGワクチンブレオマイシンブセレリンブスルファンカルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシルシスプラチンクラドリビンクロドロネートシプロテロンシタラビンダカルバジンダクチノマイシンダウノルビシン、ジエチルスチルベストロール、エピルビシンフルダラビンフルドロコルチゾンフルオキシメステロン、フルタミド、ゲムシタビン、グリベック(gleevac)、ヒドロキシ尿素イダルビシンイホスファミドイマチニブロイプロリドレバミゾールロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、6−メルカプトプリンメスナメトトレキサートミトマイシンミトタンミトキサントロン、ニルタミド、オクトレオチドオキサリプラチンパミドロネートペントスタチンプリカマイシン、ポルフィマープロカルバジン、ラルチトレキセド、リツキシマブストレプトゾシン、テニポシド、テストステロンサリドマイドチオグアニンチオテパトレチノインビンデシン、13−cis−レチノイン酸フェニルアラニンマスタードウラシルマスタードエストラムスチンアルトレタミンフロクスウリジン、5−デオキシウリジンシトシンアラビノシド、6−メルカプトプリン、デオキシコホルマイシンカルシトリオールバルルビシンミトラマイシンビンブラスチンビノレルビントポテカン、ラゾキシン、マリマスタット、COL−3、ネオバスタット、BMS−275291、スクアラミンエンドスタチン、SU5416、SU6668、EMD121974、インターロイキン−12、IM862、アンギオスタチン、ビタキシン、ドロロキシフェンイドキシフェンスピロノラクトンフィナステリドシメチジントラスツズマブデニロイキンジフチトクス、ゲフィチニブボルテゾミブパクリタキセル、イリノテカン、トポテカン、ドキソルビシン、ドセタキセル、ビノレルビン、ベバシズマブ(モノクローナル抗体)及びアービタックス、クレモホール非含有パクリタキセル、エピチロン(epithilone)B、BMS−247550、BMS−310705、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、ピペンドキシフェン、ERA−923、アルゾキシフェンフルベストラントアコルビフェンラソフォキシフェン、イドキシフェン、TSE−424、HMR−3339、ZK186619、PTK787/ZK222584、VX−745、PD184352、ラパマイシン、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、テムシロリムスAP−23573、RAD00l、ABT−578、BC−210、LY294002、LY292223、LY292696、LY293684、LY293646、ワートマニンZM336372、L−779,450、PEG−フィルグラスチムダルベポエチンエリスロポエチン顆粒球コロニー刺激因子ゾレンドロネート(zolendronate)、プレドニゾンセツキシマブ顆粒球マクロファージコロニー刺激因子ヒストレリン、PEG化インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2a、PEG化インターフェロンα−2b、インターフェロンα−2b、アザシチジン、PEG−L−アスパラギナーゼ、レナリドマイドゲムツズマブヒドロコルチゾン、インターロイキン−11、デクスラゾキサンアレムツズマブ、全トランスレチノイン酸ケトコナゾール、インターロイキン−2、メガストロール、免疫グロブリンナイトロジェンマスタードメチルプレドニゾロンイブツモブチウキセタンエンドゲンデシタビンヘキサメチルメラミンベキサロテントシツモマブ、三酸化ヒ素コルチゾンエチドロン酸、ミトタン、シクロスポリン、ダウノルビシンリポソームエルウィニアアスパラギナーゼストロンチウム89、カソピタント、ネツピタント、NK−1受容体アンタゴニストパロノセトロンアプレピタントジフェンヒドラミンヒドロキシジンメトクロプラミドロラゼパムアルプラゾラムハロペリドールドロペリドールドロナビノールデキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プロクロルペラジングラニセトロンオンダンセトロンドラセロトントロピセトロンペグフィルグラスチム、エリスロポエチン、エポエチンα及びダルベポエチンα、イピリムマブ、ベムラフェニブが含まれる。

0044

用語「アルキル」は、炭素及び水素(最大10個の炭素原子又は別に示すとおり)を含む完全に飽和した1価ラジカルを指すために本明細書において用いられ、それは直鎖、分枝状、又は環状であってもよい。アルキル基の例は、メチル、エチル、n−ブチル、n−ヘプチルイソプロピル、2−メチルプロピル、tert−ブチルネオペンチルヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルデシルなどである。

0045

用語「置換(された)」が上記のアルキル基に関する場合には、1つ以上の官能基が含まれる。官能基は、例えば1〜6個の炭素原子を含む低級アルキル基(1若しくは2個の水酸基又は1〜5個(好ましくは3〜5個)のフルオロ基を用いて任意で置換される)、アシル(C1−C6)、ハロゲン(F、Cl、Br、I、例えばアルキルハロ、CF3など)、アミドヒドロキシルカルボキシカルボン酸チオアミドシアノ、ニトロ、アルケニル(C2−C6)、アルキニル(C2−C6)、アジドアルコキシ(C1−C6)(C1−C6アルコキシ基を用いて更に置換されてジエーテル基を生成するアルコキシ基を含む)、アミノ、C1−C6のアルキルアミノ及びジアルキルアミノ(アルキル基は、1つ若しくは2つの水酸基、アミン基、アミノアルキル基、又はアミノジアルキル基(これ自体も1つ若しくは2つのアルキル基、又は7−置換−4−キノリニル基を用いて置換される)を用いて任意で置換されてもよい)、C2−C6アシルアミノ、C2−C6のオキシアシルエステル又はカルボキシエステル、アリールオキシ、アリールオキシ(C1−C6)アルキル、カルボキサミドチオ、C2−C6のエーテル又はチオエーテル、7−置換−4−アミノキノリニル基(又は7−置換−4−アミノキノリニル基を形成するアミン基での置換)などが挙げられる。アルキル基(文脈において、特に7−置換−4−アミノキノリンのアミノ基)での又は少なくとも1つのアミン基を含有するリンカーでの好ましい置換基には、例えば少なくとも1つの水酸基、アミン、モノアルキルアミン若しくはジアルキルアミン(一方又は両方のアルキル基自体が、ジアルキルアミン又はアミンで置換され、このアミンは1つ若しくは2つの(好ましくは1つの)7−置換−4−キノリニル基で置換され、アミン基がキノリニル基の4位に結合する)、又はアルコキシ基(例えばメトキシ又はエトキシ)(アルコキシ基(好ましくはメトキシ基)を用いて更に置換されることでジエーテル置換基を形成してもよい)が含まれる。

0046

用語「アリール」は、単環(例えばフェニル)若しくは多環式縮合環(例えばナフチル)を有する置換又は未置換の1価の芳香族ラジカルを指す。その他の例には、1つ以上の窒素酸素、又は硫黄原子環中に含む複素環芳香族ヘテロ芳香族又はヘテロアリール)の環基(特にキノリン基であって、特に7−置換アミノキノリン基)が含まれるが、その他の基も含まれる。

0047

用語「置換(された)」が、本明細書において用語「置換アリール、置換芳香族置換ヘテロアリール、又は置換ヘテロ芳香族」で用いられる場合、4−アミノキノリンの7位における置換が存在してもよく、この置換基は原子及び基から選択され、置換が存在する場合にはオートファジーの阻害剤としての化合物の活性を増強することを意味する。置換芳香族基中又は置換ヘテロ芳香族基中に存在できる置換基の例には、限定ではないが、H、ハロゲン(F、Cl、Br、又はI)、CN、NO2、任意で置換されるC1−C6アルキル(置換される場合、好ましくは1若しくは2個の水酸基又は3〜5個のフルオロ基を用いて置換される)、任意で置換されるO−C1−C6アルキル(好ましくはOCH3)、任意で置換されるC2−C7アシル(好ましくはアセチル)、又は任意で置換されるC2−C7エステル(オキシカルボニルエステル若しくはカルボキシエステル、好ましくはカルボキシエステル)のような基が含まれる。本明細書に開示される各置換基は、それ自体も置換され得ることに注意されたい。

0048

用語「共投与」又は「補助療法」は、少なくとも2つの化合物又は組成物を患者に同時に投与して、その2つ以上の化合物のそれぞれの有効量又は有効濃度が、所与の時点において患者体内に見られるようにすることを意味する。本発明の化合物は患者に同時に共投与されてもよいが、この用語は、2つ以上の薬剤の同時又は異なる時における投与の両方を包含し、連続投与も含まれる。好ましくは、全ての共投与した化合物又は組成物の有効濃度が所与の時点において対象内に見られる。用語「共投与」又は「補助療法」は、本発明の医薬組成物と共投与されるその他の生理活性剤も意図しており、これは特に癌が転移しているか又は転移のおそれがある場合である。

0049

用語「放射線治療」又は「放射線療法」は、本発明の化合物と組み合わせて使用可能な癌療法を記すのに用いられる。放射線治療では、癌細胞殺すために高線量の放射線、例えばX線、又は放射性同位体などのその他のエネルギー源(γ、β、若しくはα放射体))を用いる。放射線は細胞の遺伝物質ダメージを与えるため、細胞は増殖できなくなる。放射線は正常細胞にも癌細胞にもダメージを与えるものの、正常細胞は自己修復して活動することができるが、癌細胞はできない。

0050

放射線治療は、治療対象の癌に応じて、単独又は本明細書に別に記載の更なる抗癌化合物と組み合わせた本願発明の化合物と組み合わせて用いられることができる。放射線治療は、原発癌の部位から外側に広がっていない癌を治療するのに最も有効であるが、癌が近傍組織に広がっている場合にも用いることができる。場合によっては、いずれかの残存癌細胞を殺したり転移癌の痛みを緩和したりするために、外科手術後に放射線治療が用いられる。

0051

<医薬組成物>
本発明の化合物は医薬組成物に容易に製剤されることができ、この医薬組成物は、生体系のオートファジー阻害、並びに/又はオートファジー阻害が有益な病態及び/若しくは状態(癌(及びその転移)、関節リウマチ、マラリア、抗リン脂質抗体症候群、ループス(全身性エリテマトーデス)、慢性じんましん、及びシェーグレン症候群を含む)の抑制、治療、又は予防に有用である。医薬組成物は、本発明の1つ以上の化合物の有効量を、薬学的に許容される担体、添加剤、又は賦形剤と組み合わせて含み、任意で少なくとも1つの更なる薬剤と組み合わせて含み、これは癌の場合には好ましくは本明細書に別に記載の抗癌剤である。

0052

上記のように、本発明の化合物及び方法は、本明細書に別に記載されるオートファジーを阻害するために用いられることができ、癌及びその転移、関節リウマチ、マラリア、抗リン脂質抗体症候群、ループス(全身性エリテマトーデス)、慢性じんましん、及びシェーグレン症候群の抑制(予防も含む)並びに/又は治療に有用である。癌又はマラリアの治療は、本発明の重要な態様である。

0053

本発明の方法においては、本明細書に別に記載の病態、状態、及び/若しくは感染を抑制し、その可能性を低減し、又は治療するために、必要とする対象又は患者を本発明の化合物、医薬組成物を用いて治療する。本発明の化合物及び組成物によって治療される病態、状態、並びに感染は、当業者によって容易に認識され又は診断され、本発明の1つ以上の化合物の有効量を患者に投与することによって治療される。

0054

通常、上記化合物の投与用量及び投与経路は対象の大きさ及び状態によって決まり、標準的な薬務プラクティスに従って決まる。用いられる用量レベルは非常にさまざまであり、当業者によって容易に決定されることができる。通常、ミリグラムグラム量の量が用いられる。組成物は対象に対して種々の経路、例えば特に経口的、経皮的、神経周囲、又は非経口的、即ち静脈内注射皮下注射腹腔内注射、又は筋肉内注射によって投与されることができ、口腔直腸、及び経皮の投与が含まれる。本発明の方法の治療が意図される対象には、ヒト、ペット実験動物などが含まれる。

0055

本発明の化合物を含有する製剤は、固体半固体凍結乾燥粉末、又は液体剤形、例えば錠剤カプセル剤粉末剤徐放性製剤溶液、懸濁液、エマルション座薬クリーム軟膏ローションエアロゾルパッチ剤などであり、好ましくは正確な用量の簡単な投与に好適な単位剤形である。

0056

本発明の医薬組成物は、通常は従来の医薬用の担体又は賦形剤を含み、更にその他の医薬品、担体、アジュバント、添加剤などを含んでもよい。好ましくは、組成物は、約0.1wt%〜約85wt%、約0.5wt%〜約75wt%が本発明の1つ又は複数の化合物であり、残りは主として適した医薬品賦形剤からなる。経口投与のためには、そのような賦形剤としては製薬等級マンニトールラクトース澱粉ステアリン酸マグネシウムサッカリンナトリウムタルカムセルロースグルコースゼラチンスクロース炭酸マグネシウムなどが挙げられる。必要に応じて、組成物は少量の無毒補助物質、例えば湿潤剤乳化剤、又は緩衝剤を含んでもよい。

0057

液体製剤は、化合物(約0.5wt%〜約20wt%又はそれ以上)及び任意の医薬用アジュバントを担体(例えば水性生理食塩水、水性デキストロースグリセロール、又はエタノールなど)中に溶解又は分散して溶液又は懸濁液を作ることによって調製できる。経口液体製剤での使用については、組成物は溶液、懸濁液、エマルション、又はシロップとして調製されることができ、液体形態又は水若しくは通常生理食塩水での水和に適した乾燥形態で供給されることができる。

0058

組成物を経口投与用固形製剤の形態で用いる場合、製剤は錠剤、顆粒剤散剤、カプセル剤などであってよい。錠剤の場合、組成物は通常は添加剤、例えば賦形剤(糖類又はセルロースの調合剤など)、結合剤澱粉ペースト又はメチルセルロースなど)、充填剤崩壊剤、及び医療用製剤の製造に通常用いられるその他の添加剤を用いて製剤される。

0059

非経口投与のための注射用組成物は、通常は化合物を好適な静脈溶剤(例えば無菌生理食塩水)中に含む。組成物は、脂質若しくはリン脂質、リポソーム懸濁液、又は水性エマルションでの懸濁液として製剤されてもよい。

0060

このような剤形を調製する方法は、当業者に公知又は明らかである。例えばレミントンの薬学、第17版、Mack Pub. Co.、1985年参照)。投与される組成物は、選択した化合物を、生体系(本発明による患者又は対象を含む)のオートファジーを阻害するための薬学的有効量で含む。

0061

[本発明の化合物の合成]
二価性のアミノキノリンオートファジー阻害剤の合成方法
本発明者は、二量体クロロキン(図1の化合物3:Lys01)を市販原料から調製することによって、多価性の方法(参考文献11、12)を新規オートファジー阻害剤の合成に応用することを検討した。本発明者は、以前の文献(参考文献14)に基づいて、図2逆合成的に略示するように、1当量の化合物5と2当量の化合物6とから化合物3を調製することを想定した(参考文献14)。

0062

化合物4(R=Cl)は公知の化合物であるが(参考文献14)、ビスキノリン化合物3(R2=Me)は文献に記載されていない。その推定されるリソソーム作用性(lysosomotropism)ゆえに、本発明者は化合物3をLys01と呼ぶ。化合物5と2当量の化合物4との反応によって、所望の生成化合物3と若干量のモノキノリン化合物7(図1、Lys02、図2)との混合物が生成した。モノキノリン化合物7の合成は、Higuchiによって以前に記載されている(参考文献18)。化合物3のC−7位塩素置換基の役割を検討するために、化合物3のジメトキシアナログである化合物9(図1の化合物9:Lys03)を調製した。

0063

化合物3のポリアミンコネクタの重要性を明らかにするために、本発明者は、化合物3のポリエーテルアナログ化合物11(図1の化合物11、Lys04)を市販の2,2’−(エチレンジオキシ)ビス(エチルアミン)10から調製した(図2参照)。

0064

リード化合物3(Lys01)のSARデータを得るために、本発明者は、図15AのスキームAに略示するように、化合物3(即ち12、R=Cl)の構造の系統改変を検討した。当初の試みでは、検討対象の化合物12の構造の3つの異なる部位での改変に焦点を当てた。即ち、1)化合物3中に存在するC−7位塩素置換基(図15Aの化合物12中のX)の改変、2)C−4位窒素置換基の改変(即ちN−アルキル化又はアシル化)及び隣接炭素原子(CQ及びHCQの立体中心を含む(図1))の改変、並びに3)化合物12に含まれるN−メチル基(図15A)の改変である。

0065

図15Aに略示する必要な出発化合物(化合物13〜16)のそれぞれは、公知であるか又は市販されており、Leeの研究(参考文献16)に基づいて、様々な電子吸引性基を組み込むことによって、化合物3(12、R=Cl)と異なる一群のアナログの合成を容易にする。

0066

本発明者は、化合物12、化合物17、及び化合物18(図15A)のN−アルキル化アナログ及びN−アシル化アナログの生理活性も検討する。これらの新規化合物の調製は、直接アルキル化、還元的アルキル化、又はアシル化のいずれかによって、12(R=Cl)から直接的に進行すると考えられる。

0067

本発明者は、化合物19(図15AのスキームC)で略示するように、CQ中及びHCQ中に存在するキラリティー図1)を化合物12に導入することも検討する。必要なリンカー化合物20は、Kokotosの方法を用いて得ることができた(J. Chem. Res, Synopses 1992, 12, 391)。

0068

最後に、N−メチル基(図15AのスキームA)を他の官能基で置き換えることによる化合物12の構造の改変を検討する。2つの興味深い可能性、即ち化合物21及び化合物22を図15AのスキームDに示す。これらにおいては、N−メチル基をHCQ中に存在するヒドロキシエチル基で置き換えている。また、N−メチル基を新たなキノリン部分で置き換えてトリキノリン化合物22を生成する。21及び22の生成のための合成経路は、それぞれLee(参考文献19)及びSolomon(参考文献17)の研究に密接に基づく。

0069

0070

上記の第2世代化合物の特徴付けが継続している一方で、より効能のあるオートファジー阻害剤となると考えられる更なる化合物も存在する。リード化合物を化合物12(スキーム1、Lys01)として、一般構造23(上記参照)に略示するように、12の構造の3つの部分のより大規模な系統的改変を、SAR分析における次の論理的ステップとして説明する。構造の3つの部分(R1、R2、及びR3)それぞれを、下記に略示するように改変する。

0071

<R1の役割>
クロロキン1の塩素部分を置換(スキーム2)する効果は、Eganらによって検討されている(参考文献20)。

0072

0073

彼らは、電子吸引性基がこれらの7−置換キノリンの抗プラスモジウム活性にとって重要であることを立証した。そこで本発明者は、それらと同じ置換を一般構造23の場合について検討し、23のR1及びR1'の両方を置換し、更にモノ置換の効果も検討した。この場合、R1'置換基は、12のようにClであるか、又は水素(X=H)である。Eganの研究は、必要な4−クロロ−7−置換−キノリンの全てが公知であることを示すため、スキーム3に示す化合物のそれぞれの調製は容易である。連結されたビスキノリン(R1=H)の合成は記載されているが(参考文献21)、スキーム3に略示する化合物はいずれも知られていない。

0074

0075

<R2の役割>
アセチル化(R2=MeCO−、モノ若しくはジ)又はメチル化(R2=Me、モノ若しくはジ)によってスキーム4に示す構造41〜44を得ることによって、リード構造3におけるR2=Hの役割を検討する。同族体のアナログ45及び46(窒素原子間に1つ又は2つのプロピレン鎖を含む)は公知であるが(フランス国特許第1345573号明細書、CAN60:68181)、アナログ41〜44はそれぞれ、新規の構造である。

0076

0077

R2の位置における十分許容される置換によって、ヒドロキシクロロキン2に見られるように(スキーム5)、ヒドロキシエチル部分を用いてR2の置換を更に行う。対応するヒドロキシエチル化合物を生ずるアニリン酸化エチレンとの反応については、十分な先例がある(参考文献22)。そのため、リード構造3からモノヒドロキシエチル化アナログ47又はジヒドロキシエチル化アナログ48のいずれかへの変換は、容易に達成される。

0078

0079

本発明者は、47及び48での一級アルコール酸化によって対応するアルデヒドを得ることによって、トリキノリン含有構造及びテトラキノリン含有構造の調製も検討する。この調製では、Baileyらの研究(参考文献23)に基づき、7−クロロ−4−アミノキノリンを用いた還元的アルキル化によってスキーム6に示すトリキノリン49及びテトラキノリン50を生ずる。

0080

0081

本発明者は、スキーム7のリード構造におけるR2の位置に、親油性基(即ち長鎖アルキル)及びより極性の置換基の両方を取り入れることの効果も検討する。これは、Drefahl及びKonigの研究(Chem. Ber. 1954, 87, 1632-4)に基づき、市販のアルキル化剤59〜62を用いて二級アミン(R2=H)をアルキル化することによって、2つの二級アミン官能基のモノアルキル化及びジアルキル化による51〜58の調製をもたらす。

0082

0083

本発明者らは、リード構造23(上記スキーム1参照)におけるR3を改変することの効果を検討する。例えば下記のスキーム8の63〜65に示すように、R3のいくつかの置換は既に公知である。本発明者らは、スキーム7に示すアルキル化剤(59〜62)を用いた公知の二級アミン63(参考文献13)のアルキル化に基づいて一連の新規アナログを調製し、新規の構造(66〜69)を生成する。R3=CH2CH2OHである基質70、即ちヒドロキシクロロキンに最も密接に対応する63のアナログを検討する。この化合物は、スキーム5に示すアナログを調製するのに用いたのと同じシーケンス、又は66の脱メチル化によって得られる。

0084

0085

リード構造3とクロロキン1との間のもう1つの重要な違い(スキーム9)は、1での窒素原子に隣接した立体中心の存在である。本発明者らは、複数の混成構造も調製し、それらにおいては、例えば71/72及び73/74のように、23の片側のいずれか一方がよりよく1に似ている。いずれの場合も必要なジアミンは(L)、Craigがクロロキンの立体選択的合成に用いた方法に従い(J.Org.Chem. 1988, 53, 1167-1170)、グルタミン酸から出発して調製される。

0086

0087

本発明者らは、Charltonらの方法(参考文献24)を用いた還元的アルキル化によって、クロロキン1中に存在する立体中心を含むリード構造3のアナログ、即ちアラニン及びセリンからそれぞれ得られる75/76及び77/78を調製する。

0088

最後に本発明者らは、3の連結鎖中に存在する3つの窒素原子(スキーム9)の代わりに、下記のスキーム10に例示するように、キノリン環を連結する架橋鎖中に4つの窒素原子を含む一連の化合物を検討する。Dennyら(参考文献24)は、必要なテトラミン81及び82の合成を記載している。80に存在する追加のクロロキン部分の結合は、スキーム8において65の合成に用いたのと同じ方法によって行われる。

0089

0090

<治療の方法>
本発明の一態様においては、哺乳類の患者又は対象を治療するために、その患者又は対象のオートファジーを阻害する方法を提供する。本明細書に記載される本発明の化合物を用いてオートファジーを阻害することができ、それは癌(癌の転移を含む)、関節リウマチ、マラリア、抗リン脂質抗体症候群、ループス、慢性じんましん、及びシェーグレン症候群を含む病態及び/若しくは状態を抑制、治療、並びに/又は予防する方法と一致する。

0091

本発明によれば、治療を必要とする患者又は対象は、本発明の1つ以上の化合物の有効量を、任意でその病態又は状態を治療するのに有用な少なくとも1つの更なる生理活性剤と組み合わせて患者又は対象に投与することによって治療される。本発明の化合物を用いて、そのような治療が必要な患者又は対象の癌(癌の転移を含む)を抑制し、治療し、又はその可能性を低減することができる。この治療は、オートファジー阻害が好ましい結果を示すような又は転移がリスク因子であるようないずれの癌にとっても有用である。本明細書に記載の少なくとも1つの更なる抗癌剤を用いる療法も、本発明の方法においては意図している。本発明の方法に従って治療できる多くの癌は、上述されている。

0092

別の態様において本発明は、関節リウマチ、マラリア、抗リン脂質抗体症候群、ループス、慢性じんましん、及びシェーグレン症候群を含む、オートファジー阻害が有益な病態及び/又は状態を治療するための方法に関する。この方法においては、本明細書に別に記載の化合物の有効量を、任意で薬学的に許容される担体、添加剤、若しくは賦形剤と組み合わせて治療が必要な患者又は対象に投与して、上記の病態又は状態を抑制、治療、及び/又は予防する。

0093

本発明において、治療方法は、下記Iの化合物の有効量を薬学的に許容される担体中で、治療が必要な対象に投与することを含む。

0094

0095

式中、R1及びR1'は、それぞれ独立してH、ハロゲン(F、Cl、Br、又はI)、CN、NO2、任意で置換されるC1−C6アルキル(置換される場合、好ましくは1つ若しくは2つの水酸基又は3つ〜5つのフルオロ基を用いて置換される)、任意で置換されるO−C1−C6アルキル(好ましくはOCH3)、任意で置換されるC2−C7アシル(好ましくはアセチル)、又は任意で置換されるC2−C7エステル(オキシカルボニルエステル又はカルボキシエステル、好ましくはカルボキシエステル)であり、
R及びR’は、それぞれ独立してH、C1−C6の任意で置換されるアルキル基、C1−C7(好ましくはC2−C7)の任意で置換されるアシル基、C2−C7の任意で置換されるカルボキシエステル基(R又はR’が結合した窒素原子と一緒になってウレタン基を形成する)であり、
Lは、−(CH2Y)n−X−(Y’CH2)n−基又はA−(CH2−CH2−Z)n−A’基(A又A’のいずれか一方は、化学構造Iの化合物における2つのアミン基のいずれか一方に結合することができる)であり、LにおけるCH2基の少なくとも1つは、C1−C3アルキル基(これ自体も1つ又は2つの水酸基を用いて任意で置換される)を用いて任意で置換され、
Xは、存在しないか、(CH2)jO、S、又はN−R’’であり、
Yは、存在しないか、CH2、O、CH2O、又はN−R’’であり、Y’は、存在しないか、CH2、O、OCH2、又はN−R’’であり、但しX、Y、及びY’のうちの1つ以上が存在する場合には、X及びY、X及びY’、又はY及びY’のそれぞれ(存在する場合)は安定な結合を形成し、
R’’は、H、又は任意で置換されるC1−C6(好ましくはC1−C3)アルキル基であり、
jは、1、2、又は3(好ましくは1又は2)であり、
nは、0、1、2、3、又は4であり、但しnが0の場合、Xは(CH2)jであり、ここでjは少なくとも1であり、少なくとも1つのCH2基がC1−C3アルキル基(これ自体も1つ又は2つの水酸基を用いて任意で置換される)を用いて任意で置換され、
Aは、存在しないか又は(CH2)jであり、A’は(CH2)jであり、ここでA又はA’における少なくとも1つのCH2基は、C1−C3アルキル基(これ自体も1つ又は2つの水酸基を用いて任意で置換される)を用いて任意で置換され、
Zは、O又はN−Rzであり、
Rzは、H、又は任意で置換されるC1−C3アルキル基である。

0096

本発明の一部の好ましい方法においては、R1及びR1’は、それぞれ独立してH、ハロ基、ニトロ基、又はトリフルオロメチル基であり、好ましくはクロロ基である。R及びR’は、好ましくはそれぞれ独立してH、C1−C3の任意で置換されるアルキル基(これ自体も好ましくは少なくとも1つの水酸基を用いて置換される)、アミン基、モノアルキルアミン基、又はジアルキルアミン基である。ここで、アミン基又はモノアルキルアミン基は、アミンの位置において7−置換−4−キノリニル基を用いて任意で置換され、アミンはキノリニル基の4位に結合し、あるいはモノアルキルアミン又はジアルキルアミンの1つ又は両方のアルキル基が、それ自体も少なくとも1つの水酸基、アミン、モノアルキルアミン、又はジアルキルアミンを用いて更に任意で置換され、ここでアミン又はモノアルキルアミンは、1つ若しくは2つの7−置換−キノリニル基(各キノリニル基の7位は、上記の一般構造Iについて概述したように、R1基及び/又はR1'基を用いて置換されることができる)、又はアルコキシ基(例えばメトキシ又はエトキシ)(このアルコキシ基は、アルコキシ基、好ましくはメトキシ基を用いて任意で更に置換される(それによりジエーテル置換基を形成することができる))を用いてアミンの位置において任意で置換される。

0097

本発明の別の好ましい態様においては、Lは−(CH2Y)n−X−(Y’CH2)n−基であり、ここでXはN−R’’であり、Y及びY’は、それぞれ独立して存在しないか又はCH2であり、R’’は、H又はC1−C3アルキル基であり、このC1−C3アルキル基は、少なくとも1つの水酸基、アミン基、モノアルキルアミン基、又はジアルキルアミン基を用いて任意で置換される。ここで、アミン基又はモノアルキルアミン基は、アミンの位置において7−置換−4−キノリニル基を用いて任意で置換され、アミンはキノリニル基の4位に結合し、あるいはモノアルキルアミン又はジアルキルアミンの1つ又は両方のアルキル基が、それ自体も少なくとも1つの水酸基、アミン、モノアルキルアミン、又はジアルキルアミンを用いて更に任意で置換され、ここでアミン又はモノアルキルアミンは、1つ若しくは2つの7−置換−キノリニル基(各キノリニル基の7位は、上記の一般構造Iについて概述したように、R1基及び/又はR1'基を用いて置換されることができる)、又はアルコキシ基(例えばメトキシ又はエトキシ)(このアルコキシ基は、アルコキシ基、好ましくはメトキシ基を用いて任意で更に置換される(それによりジエーテル置換基を形成することができる))を用いてアミンの位置において任意で置換される。

0098

更に好ましい方法は、本明細書でのスキーム1及びスキーム3〜10並びに図14、15及び15Aに示される様々なスキームに示される本発明の化合物の使用及び投与に関する。

0099

癌若しくは癌の転移を治療又は抑制する方法では、上記化合物は、少なくとも1つの更なる抗癌剤と共投与することができる。更なる抗癌剤は、例えば特にエベロリムス、トラベクテジン、アブラキサン、TLK286、AV−299、DN−101、パゾパニブ、GSK690693、RTA744、ON0910.Na、AZD6244(ARRY−142886)、AMN−107、TKI−258、GSK461364、AZD1152、エンザスタウリン、バンデタニブ、ARQ−197、MK−0457、MLN8054、PHA−739358、R−763、AT−9263、FLT−3インヒビター、VEGFRインヒビター、EGFR−TKインヒビター、オーロラキナーゼインヒビター、PIK−1修飾剤、Bcl−2インヒビター、HDACインヒビター、c−METインヒビター、PARPインヒビター、Cdkインヒビター、EGFR−TKインヒビター、IGFR−TKインヒビター、抗HGF抗体、PI3キナーゼインヒビター、AKTインヒビター、JAK/STATインヒビター、チェックポイント−1又は2のインヒビター、接着斑キナーゼインヒビター、Mapキナーゼキナーゼ(mek)インヒビター、VEGFトラップ抗体、ペメトレキセド、エルロチニブ、ダサタニブ(dasatanib)、ニロチニブ、デカタニブ(decatanib)、パニツムマブ、アムルビシン、オレゴボマブ、Lep−etu、ノラトレキシド、azd2171、バタブリン、オファツムマブ、ザノリムマブ、エドテカリン、テトランドリン、ルビテカン、テスミリフェン、オブリメルセン、チシリムマブ、イピリムマブ、ゴシポール、Bio111、13l−I−TM−601、ALT−110、BIO140、CC8490、シレンギチド、ギマテカン、IL13−PE38QQR、INO1001、IPdR1KRX−0402、ルカントン、LY317615、ノイラジアブ(neuradiab)、ビテスペン、Rta744、Sdx102、タランパネル、アトラセンタン、Xr311、ロミデプシン、ADS−100380、スニチニブ、5−フルオロウラシル、ボリノスタット、エトポシド、ゲムシタビン、ドキソルビシン、イリノテカン、リポソームドキソルビシン、5’−デオキシ−5−フルオロウリジン、ビンクリスチン、テモゾロミド、ZK−304709、セリシクリブ;PD0325901、AZD−6244、カペシタビン、L−グルタミン酸、N−[4−[2−(2−アミノ−4,7−ジヒドロ−4−オキソ−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]ベンゾイル]−二ナトリウム塩(七水和物)、カンプトテシン、PEG標識イリノテカン、タモキシフェン、トレミフェンクエン酸塩、アナストラゾール、エキセメスタン、レトロゾール、DES(ジエチルスチルベストロール)、エストラジオール、エストロゲン、結合型エストロゲン、ベバシズマブ、IMC−1C11、CHIR−258,);3−[5−(メチルスルホニルピペラジンメチル)−インドリル−キノロン、バタラニブ、AG−013736、AVE−0005、[D−Ser(But)6,Azgly10]酢酸塩(ピロ−Glu−His−Trp−Ser−Tyr−D−Ser(But)−Leu−Arg−Pro−Azgly−NH2酢酸[C59H84N18Oi4−(C2H4O2)x、x=1〜2.4]、ゴセレリン酢酸塩、リュープロリド酢酸塩、トリプトレリンパモ酸塩、酢酸メドロキシプロゲステロン、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、ラロキシフェン、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド、酢酸メゲストロール、CP−724714;TAK−165、HKI−272、エルロチニブ、ラパタニブ、カネルチニブ、ABX−EGF抗体、アービタックス、EKB−569、PKI−166、GW−572016、ロナファルニブ、BMS−214662、チピファルニブ;アミホスチン、NVP−LAQ824、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド、バルプロ酸、トリコスタチンA、FK−228、SU11248、ソラフェニブ、KRN951、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナグレリド、L−アスパラギナーゼ、カルメット・ゲラン桿菌(BCG)ワクチン、ブレオマイシン、ブセレリン、ブスルファン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロドロネート、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ジエチルスチルベストロール、エピルビシン、フルダラビン、フルドロコルチゾン、フルオキシメステロン、フルタミド、ゲムシタビン、グリベック(gleevac)、ヒドロキシ尿素、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、ロイプロリド、レバミゾール、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、ミトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ニルタミド、オクトレオチド、オキサリプラチン、パミドロネート、ペントスタチン、プリカマイシン、ポルフィマー、プロカルバジン、ラルチトレキセド、リツキシマブ、ストレプトゾシン、テニポシド、テストステロン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トレチノイン、ビンデシン、13−cis−レチノイン酸、フェニルアラニンマスタード、ウラシルマスタード、エストラムスチン、アルトレタミン、フロクスウリジン、5−デオキシウリジン、シトシンアラビノシド、6−メルカプトプリン、デオキシコホルマイシン、カルシトリオール、バルルビシン、ミトラマイシン、ビンブラスチン、ビノレルビン、トポテカン、ラゾキシン、マリマスタット、COL−3、ネオバスタット、BMS−275291、スクアラミン、エンドスタチン、SU5416、SU6668、EMD121974、インターロイキン−12、IM862、アンギオスタチン、ビタキシン、ドロロキシフェン、イドキシフェン、スピロノラクトン、フィナステリド、シメチジン、トラスツズマブ、デニロイキンジフチトクス、ゲフィチニブ、ボルテゾミブ、パクリタキセル、イリノテカン、トポテカン、ドキソルビシン、ドセタキセル、ビノレルビン、ベバシズマブ(モノクローナル抗体)及びアービタックス、クレモホール非含有パクリタキセル、エピチロン(epithilone)B、BMS−247550、BMS−310705、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、ピペンドキシフェン、ERA−923、アルゾキシフェン、フルベストラント、アコルビフェン、ラソフォキシフェン、イドキシフェン、TSE−424、HMR−3339、ZK186619、PTK787/ZK222584、VX−745、PD184352、ラパマイシン、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、テムシロリムス、AP−23573、RAD00l、ABT−578、BC−210、LY294002、LY292223、LY292696、LY293684、LY293646、ワートマニン、ZM336372、L−779,450、PEG−フィルグラスチム、ダルベポエチン、エリスロポエチン、顆粒球コロニー刺激因子、ゾレンドロネート(zolendronate)、プレドニゾン、セツキシマブ、顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子、ヒストレリン、PEG化インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2a、PEG化インターフェロンα−2b、インターフェロンα−2b、アザシチジン、PEG−L−アスパラギナーゼ、レナリドマイド、ゲムツズマブ、ヒドロコルチゾン、インターロイキン−11、デクスラゾキサン、アレムツズマブ、全トランスレチノイン酸、ケトコナゾール、インターロイキン−2、メガストロール、免疫グロブリン、ナイトロジェンマスタード、メチルプレドニゾロン、イブリツモマブチウキセタン、エンドロゲン、デシタビン、ヘキサメチルメラミン、ベキサロテン、トシツモマブ、三酸化ヒ素、コルチゾン、エチドロン酸、ミトタン、シクロスポリン、ダウノルビシンリポソーム、エルウィニア−アスパラギナーゼ、ストロンチウム89、カソピタント、ネツピタント、NK−1受容体アンタゴニスト、パロノセトロン、アプレピタント、ジフェンヒドラミン、ヒドロキシジン、メトクロプラミド、ロラゼパム、アルプラゾラム、ハロペリドール、ドロペリドール、ドロナビノール、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プロクロルペラジン、グラニセトロン、オンダンセトロン、ドラセロトン、トロピセトロン、ペグフィルグラスチム、エリスロポエチン、エポエチンα及びダルベポエチンα、並びにそれらの混合物を含む。

0100

関節リウマチ、マラリア、抗リン脂質抗体症候群、ループス、慢性じんましん、及びシェーグレン症候群に起因する感染、病態、及び/又は状態に関連する方法においては、本発明の化合物は、これらの病態及び/又は状態の治療において従来用いられる更なる薬剤と共投与されてもよい。

0101

次の例は本発明を例示して説明しており、いかなる意味でも本発明を限定することを意図しない。

0102

<化合物3(Lys01)の合成>
丸底フラスコを4−ブロモ−7−クロロキノリン(化合物5)(734mg、3.0mmol)、Pd(OAc)2(23mg、0.1mmol)、BINAP(125mg、0.2mmol)、K3PO4(1.06g、5.0mmol)、及びトリアミン(化合物6)(117mg、1.0mmol)を入れた。セプタムを通してジオキサン(10mL)を注入した。得られた懸濁液をアルゴン下において90℃で18時間撹拌してから、冷却した。この混合物をシリカゲル吸着し、フラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH:90/9/1)によって精製して化合物3(387mg、88%)を黄色固体として得た。mp=199〜200℃;Rf=0.28(シリカゲル、CH2Cl2/MeOH/NH4OH:90/9/1);):1H−NMR(500MHz,CDCl3:δ8.53(d,J=5.5Hz,2H)、7.94(d,J=2.0Hz,2H)、7.41(d,J=9.0Hz,2H)、6.98(dd,J=9.0,2.0Hz,2H)、6.39(d,J=5.0Hz,2H)、5.44(s,2H)、3.42(q,J=5.0Hz,4H)、2.90(t,J=6.0Hz,2H)、2.46(s,9H)。13C−NMR(125MHz,CDCl3):δ152.1、149.5、149.1、135.1、128.9、125.5、120.6、117.1、99.3、55.5、42.4、40.3。FTIR(薄膜):3215、2917、1609、1579、1449。HRMS−ESI(m/z):C23H24N5Cl2[M+H]+計算値:440.1409、実測値:440.1406。

0103

<化合物11(Lys05)の合成>
化合物3の水溶性塩を生成するために、化合物3(896mg、2.04mmol)のMeOH中の懸濁液(40mL)を、HClガスを用いて0℃で10分間バブリングした。この混合物を更に12時間室温で撹拌した。溶媒回転蒸発によって除去し、残渣を真空下において50℃で一晩乾燥し、塩3(1.13g、100%)を黄色固体として得た。mp=270℃(分解);1H−NMR(500MHz,D2O):δ8.12(d,J=7.0Hz,2H)、7.73(d,J=9.0Hz,2H)、7.58(d,J=2.0Hz,2H)、7.26(dd,J=9.0,2.0Hz,2H)、6.62(d,J=2.0Hz,2H)、3.89(br,4H)、3.68(br,4H)、3.12(s,3H)。13C−NMR(125MHz,D2O):δ155.8、142.8、140.2、137.2、128.1、123.8、119.1、114.8、98.7、52.9、42.7、38.2。FTIR(薄膜):3376、3019、2914、1631、1612、1215cm-1。HRMS−ESI(m/z):C23H24N5Cl2[M−3HCl+H]+計算値:440.1409、実測値:440.1408。

0104

生物学的試験
<Lys01はHCQ又はCQよりも有効なオートファジー阻害剤である>
Lys01並びに誘導体Lys02、Lys03、Lys04、HCQ、及びCQを用いて、LN229(ヒト膠芽腫)を処理した。Lys01(10μΜ以上の濃度)を用いて4〜24時間処理した細胞では、培養細胞のほぼ完全な細胞死が観察された。LC3はユビキチン様蛋白質であって、非共役形態として存在する(LC3I)か、又はAV膜に共役して存在する(LC3II)(参考文献25)。LC3II/LC3Iの比は、細胞中のAV蓄積、従って有効なオートファジー阻害を反映する。LC3のイムノブロッティング(図3)から、Lys01は濃度10μΜにおいてHCQ又はCQよりも>10倍有効なオートファジー阻害剤であることが立証された。Lys02及びLys03は、HCQ又はCQに類似したLC3のイムノブロッティングの用量反応関係を示した。一方でLys04は、Lys01中に存在する2つのクロロキノリン環を保持し、LC3のオートファジー試験において中間的な有効性を示した。

0105

Lys01がオートファジーに及ぼす効果を更に明らかにするため、Lys01又はHCQを用いてLN229(GFP−LC3)細胞を処理した(図4A)。4時間の処理内に、HCQ(1μΜ)処理した細胞においては、効果のないオートファジー小胞の蓄積を示す斑点状の蛍光少数の細胞について観察された。10μΜのHCQでは多数の小さい斑点が生じ、100μΜのHCQでは、蓄積したオートファジー小胞の融合を示すより大きい密集した斑点が生じた。1μΜのLys01では多数の小さい斑点が生じ、10μΜのLys01で処理した細胞では、100μΜのHCQで処理した細胞で観察されたものと外見上同様な密集した斑点がはっきりと見えた。Lys01(100μΜ)で処理した細胞は、全て4時間以内に死んだ。GFP−LC3斑点個数/細胞の定量は、10μΜのHCQ処理と比較して、10μΜのLys01処理ではGFP−LC3斑点数の著しい5倍の増大を示した。10μΜのLys01で処理した細胞中の小胞の平均個数/細胞は、100μΜのHCQで処理した細胞よりも多かった(図4A)。DMSO、HCQ、又はLys01で処理したLN229(GFP−LC3)細胞の電子顕微鏡写真から、これらの薬剤によるオートファジーのブロックによって生じた小胞の大きさ及び個数の大きな形態的差異を更に特徴付けた(図4B)。このようにLys01は、10倍低い濃度でHCQ(公知のリソソーム阻害剤)よりも顕著な形態的変化をもたらす。Lys01処理が新たなオートファジー小胞の産生を誘発するのか(オートファジー誘発剤)、又はオートファジー小胞の排除をブロックするのか(オートファジー阻害剤)を明らかにするために、バフィロマイシンでのクランプ実験を行った(図4C)。バフィロマイシンの存在下又は非存在下で、DMSO、ラパマイシン、HCQ(10μΜ)、及びLys01(10μΜ)を用いてLN229(GFP−LC3)細胞を処理した。24時間の時点で、ラパマイシン処理は、対照細胞と比較して、バフィロマイシン処理した細胞におけるLC3II/LC3比の更なる増大をもたらした。一方で、HCQ処理した細胞又はLys05処理した細胞は、対照と比較して、バフィロマイシン処理した細胞におけるLC3II/LC3比の増大を示さず、Lys01がオートファジー阻害剤であるという更なる証拠を示した(図4C)。

0106

細胞毒性に関してより有効なオートファジー阻害の関係を明らかにするために、LN229(グリオーマ)、1205Lu細胞(メラノーマ)、HT−29(結腸)、及びc8161(メラノーマ)の細胞を、濃度0.01〜100μΜでのLys01、Lys02、Lys03、Lys04、及びHCQで処理した(図4D)。MTT試験を用いて72時間の時点での生細胞数を評価した。用いた4つの細胞株においては、Lys01のIC50は4〜8μΜであった(補足の表2)。10μΜのLys01で処理した1205Lu及びHCC827(HCQに対して非常に耐性の細胞株)細胞では、24時間後にほぼ完全な細胞死が観察された。対照的に、単官能性のCQ誘導体であるLys02(35〜91μΜ)、塩素をメトキシ基で置換したビスアミノキノリンLys03(24〜53μΜ)、又はHCQ(15〜42μΜ)のIC50は、Lys01よりも全体的に9〜30倍有効性が低かった。二価アミノキノリン環を保持しているが改変されたリンカーを有するLys04は、中間的な活性を有し、IC50は10〜17μΜであった。これらの研究は、試験した他のアミノキノリン又はHCQよりもLys01は一貫して細胞毒性であることを示している。LC3のウェスタンブロットデータと併せると、これらの結果は、最も有効な細胞毒性のオートファジー阻害剤は、2つのアミノキノリン環、Lys01中に存在するトリアミンリンカー、及びアミノキノリン環のC−7位の塩素置換基が含まれることを示している。

0107

<インビボのオートファジー阻害及び抗腫瘍有効性(Lys05)>
水溶性を増大させてインビボ研究を可能にするために、Lys01の三塩酸塩であるLys05を合成した。Lys01及びLys05は、LC3II/LC3I比及びオートファジーカーゴ蛋白質p62の蓄積(参考文献26)については用量依存的な同等の増大を示し、MTT試験での等しいIC50値を示した(図5A、B)。Lys05の安全性及びオートファジーに及ぼすそのインビボでの効果を調べるために、腫瘍の大きさに合わせたc8161異種移植片を、PBS又は等モル用量のHCQ又はLys05(HCQは60mg/kg(138nmol/g)、Lys05は76mg/kg(138nmol/g))を用いて、毎日の腹腔内(i.p.)投与で48時間処理した。この高用量、短期間の処理ではいずれのマウスも死ななかったが、2日間の投薬後には、Lys05(76mg/kgのi.p.)で処理したマウスは背を丸めて不活発になる様子が観察された。48時間の処理後にマウスを安楽死させ、腫瘍を電子顕微鏡法(EM)用に処理した。形態的には、Lys05処理した腫瘍中では、損なわれていない核膜及び細胞質膜を有する細胞は大きいAVを含むことがEMによって示された(図6A)。各処理群から得た2つの代表的な腫瘍における平均AV個数/細胞の定量で、Lys05処理した腫瘍では、対照処理した腫瘍又はHCQ処理した腫瘍と比較して、平均AV個数/細胞の著しい>2倍の増大が見られた(図6B)。Lys05処理した腫瘍では、対照処理した腫瘍又はHCQ処理した腫瘍よりも著しく高いLC3II/LC3Iレベルが観察され、インビボのオートファジー阻害の更なる証拠を示した(図7A)。48時間の処理後には、切断型カスパーゼ3のレベル(アポトーシスの指標)は、HCQ又はPBSで処理した腫瘍と比較してLys05処理した腫瘍では上昇していた。

0108

膵臓癌の一部のモデルを除いて(参考文献27)、多くの動物腫瘍モデル(未処理の腫瘍中に高程度のオートファジーが存在している可能性が高い(参考文献4、28))においては、単剤HCQを用いた処理は腫瘍成長を阻害しない(参考文献29、30)。例えばLys05のようなより有効なオートファジー阻害剤が単剤として大きく腫瘍成長を阻害するかどうかを明らかにするために、1205Lu異種移植片をヌードマウスの脇腹に作成した。c8161異種移植片は自然に潰瘍を生じ、腫瘍測定や安全性解析混乱させるため、長期処理実験のために、c8161異種移植片モデルではなく1205Lu細胞メラノーマモデルを選択した。コホート毎に腫瘍体積に合わせた1205Lu異種移植片を保持させた10匹のマウスを、PBS、HCQ(60mg/kgのi.p.)、又はLys05(76mg/kgのi.p.(等モル投薬))に割り当て、症状回復を可能にし且つ過剰な毒性を避けるために、3つの処理群全てについて3日間の連日投与+2日間の休薬(「毎5日中の3日」)で投与した。このスケジュールは、期間14日間については忍容性良好であった。3つの群のそれぞれの腫瘍成長曲線からは、対照と比較するとLys05処理した腫瘍では腫瘍成長が大きく阻害されることが示された(図6C)。Lys05処理によって、ビヒクル処理した対照と比較して、1日当たりの平均腫瘍成長速度の53%減少がもたらされた(31.2mm3/日対14.6mm3/日、p=0.002、図6D)。HCQ処理した腫瘍及びLys05処理した腫瘍のいずれにおいても、14日間の処理の最後にはAVの著しい蓄積が観察された。しかし、対照処理した腫瘍と比較すると、Lys05処理した腫瘍はAV/細胞での6倍の増大を有したが、HCQ処理した腫瘍はAV/細胞での3倍の増大を有した(図7B)。Lys05処理した腫瘍の中心部では、大規模な腫瘍壊死が観察された(図7B)。

0109

より低い用量のLys05が抗腫瘍活性をもたらすかどうかを明らかにするために、HT−29結腸癌異種移植片を保持させたマウスを、PBS又はLys05により10mg/kgの各日i.p.、40mg/kgの各日i.p.、若しくは毎5日中の3日の80mg/kgのi.p.で処理した。臨床的毒性は80mg/kgのコホートでのみ観察され、腸閉塞のため2/8のマウスを早期に安楽死させた。10mg/kg及び40mg/kgのコホートに対する各日投与は忍容性良好であった。1日当たりの平均腫瘍成長速度は、Lys05処理によって用量依存的に大きく阻害された(図6E)。腫瘍成長曲線は、全ての3種類のLys05用量は対照と比較して大きな腫瘍成長の阻害をもたらすことを示した(図6F)。実験の最後において、切除した腫瘍の重量から、10mg/kgの各日投薬では大きな抗腫瘍活性が見られるることが明らかとなった(図6G)。14日間の処理後に回収した腫瘍ライセートのLC3のイムノブロッティングからは、10mg/kgを投薬した腫瘍を含めて全てのLys05処理した腫瘍につおいて、対照と比較して、LC3II/LC3I比の著しい増大が示された(図7C)。

0110

<Lys05の最大投与用量で見られる腸毒性は、遺伝的なオートファジー欠損に類似する>
12051u異種移植片実験において、Lys05(毎5日中の3日の76mg/kgのi.p.)で処理した個々の動物は背を丸めて不活発となる様子が見られた(図8A)。Lys05で処理したマウス10匹中3匹は腸閉塞の徴候を示した(図8B)。腸の検査によって、回腸末端部の狭窄を伴う膨張した近位小腸発見された。回腸の組織学的検査では、過度の炎症、線維化、又は物理閉塞の証拠は見られず、マウスで観察された腸閉塞の徴候は偽性閉塞又は機能性腸閉塞によるものであることが示された。腸絨毛及び陰窩構造は健全であったが、異形症のパネート細胞(図8C)が観察された。パネート細胞機能不全(例えば、エオシン好性のリゾチーム含有顆粒の減少した大きさ及び個数)は、必須のオートファジー遺伝子ATG16L1の遺伝的な欠損を有するマウスと一部のクローン病患者とにおけるオートファジー欠損の特徴的徴候として、以前に記載されている(参考文献31)。

0111

HT29異種移植片の用量設定実験においては、いずれの用量コホートでも大きな体重減少は見られなかった(図9A)。HT−29腫瘍を保持させたマウスから14日間の処理後に消化管全体を切除することによって、腸壁肥厚及び腸閉塞が80mg/kg用量のコホートに限られることが示された(図9B)。HT−29異種移植片を保持させ、PBS(各日i.p.)、又はLys05(10mg/kgの各日i.p.、40mg/kgの各日i.p.、及び毎5日中の3日の各日80mg/kgのi.p.)で14日間処理したマウスから切除された回腸末端部の組織学的検査によって、パネート細胞の形態に及ぼす用量依存的効果が立証された(図9C)。パネート細胞数/陰窩は処理によって変化しなかったが(図9D)、顆粒の大きさ及び個数は用量依存的に減少した。パネート細胞機能不全の程度(図10)によるスコアリングから、用いた全てのLys05用量でパネート細胞機能不全が見られることが示された。但し、毒性の徴候や症状は、用量80mg/kgに限られた(図9E)。40mg/kg若しくは80mg/kgのLys05で処理したマウスでは、パネート細胞中のリゾチームは大きく減少したか、又は存在しなかったが、10mg/kgでは起こらなかった(図9F)。まとめると、これらの知見は、Lys05に関連したパネート細胞機能不全がATG16L1欠損を模倣すること、及びより低用量のLys05では、用量制限毒性を伴わずに大きな抗腫瘍活性がもたらされることを示している。

0112

<Lys05はリソソームを中性化することによってオートファジーを阻害する>
HCQと比較してのLys05の相対的なリソソーム蓄積を比べるために、PBS、HCQ(10μΜ)、又はLys05(10μΜ)で処理した1205Lu細胞、及びPBS、HCQ(60mg/kgのi.p.)、又はLys05(76mg./kgのi.p.)で14日間に渡って毎5日中の3日処理した後に回収した1205Lu腫瘍からリソソームを亜分画した。リソソームマーカーLAMP2のイムノブロッティングによって、細胞試料及び腫瘍試料のいずれについても、リソソーム及び全細胞の集団の十分な分離が確認された(図12A)。HPLCタンデム質量分析(MS/MS)測定(図11)によって、Lys05(10μΜ)又はHCQ(10μΜ)で24時間処理した全細胞ホモジネート中のLys05及びHCQの濃度は、それぞれ57μΜ及び8μΜであることが測定され、HCQよりも6倍高濃度の細胞内Lys05が示された。Lys05(10μΜ)又はHCQ(10μΜ)で処理した細胞のリソソーム画分中のLys05及びHCQの濃度は、それぞれ105μΜ及び13μΜであり、HCQよりも8倍高濃度のリソソーム中Lys05が示された。Lys05及びHCQの細胞内蓄積及びリソソーム内蓄積におけるこの違いは、腫瘍組織においてより顕著であった。腫瘍においては、HCQと比べて11倍高濃度のLys05及び34倍高濃度のLys05が、それぞれ全細胞ホモジネート及びリソソーム中に存在した(図12B)。

0113

Lys05がHCQよりも効果的にリソソーム中に蓄積することが確認されたので、この蓄積の機能的影響を検討した。ビヒクル、Lys05、及びHCQを用いて1205Lu細胞を処理し、リソトラッカーレッドで染色した(図12C)。30分間の処理の間、10μΜ及び100μΜの濃度のLys05のいずれで処理した細胞でも、より少ないリソトラッカー陽性の斑点が観察された。対照的に、リソトラッカー陽性の斑点の大きな減少は、100μΜのHCQで処理した細胞では観察されたが、10μΜのHCQで処理した細胞では観察されなかった。このより強力で完全なリソソーム阻害の結果を理解するために、ビヒクル、Lys05、又はHCQを用いて1205Lu細胞を処理し、24時間の時点でアクリジンオレンジ(AO、全ての小胞内酸性コンパートメント中に凝集する色素)を用いて染色した(図12D)。HCQは、酸性小胞の用量依存的蓄積を生じた。対照的にLys05は、更に低用量(10μΜ)で酸性小胞の蓄積をもたらしたものの、より高用量(50μΜ)では酸性小胞は観察されず、小胞内系の完全な中性化が示された。

0114

最後に、酸性ホスファターゼの酵素活性を測定することによって、リソソームの中性化の機能的な結果が検討された。PBS、HCQ(10μΜ)、又はLys05(10μΜ)で処理した1205Lu細胞では、PBS処理した細胞と対比して、Lys05処理した細胞のリソソーム画分では酸性ホスファターゼ活性が24時間以内に43%減少している(図13A)。例えば活性化カテプシンなどの一部のリソソーム酵素の漏出は、オートファジーに依存しない細胞死に至り得る。PBS、HCQ、又はLys05を用いた1205Lu細胞の24時間の処理中には、HCQ処理した細胞又はPBS処理した細胞と比較して、Lys05処理した細胞ではリソソーム内で未成熟なカテプシンDから成熟した活性化形態への酸依存性プロセスが減少した(図13B)。1205Lu異種移植腫瘍では、14日間の処理後に、Lys05処理した腫瘍においてリソソーム外の酸性ホスファターゼ活性が1.75倍増大しており、長期的な処理によってリソソーム外への酵素の漏出が起こり得ることが示唆された(図13C)。しかし、Lys05処理した腫瘍において、全細胞ホモジネート中のカテプシンDの増大した酸依存性プロセスは観察されなかった(図13D)。これらの結果は、高用量のLys05は、リソソームを中性化してリソソーム酵素の障害に至ることによってリソソーム機能不全及び有効なオートファジー阻害をもたらし、その一方で高用量のHCQは、リソソームを不十分に中性化して、より少ない細胞死を伴う不完全なオートファジー阻害に至ることを示している。

0115

<更なる化合物Lys06〜Lys18>
更なるLys01誘導体を合成して試験した(図14、図15)。72時間のMTT試験においては、化合物Lys01〜Lys13のIC50は、HCQ及びCQと比較して増大した活性又は減少した活性を示す(表1、図16)。殆どの場合、Lys01誘導体は、CQ又はHCQよりも活性である。これらの知見によって、Lys01誘導体の更なる薬剤開発のための出発点が、更に精選される。

実施例

0116

<マラリアに関するLys01誘導体の活性>
表2及び図17は、ヒト癌細胞LN229と、ヒトRBCインビトロ培養された多数のの熱帯熱マラリア原虫株とにおける、Lys01誘導体により誘発される細胞死のIC50値を示す。Lys01誘導体の抗癌活性及びマラリア細胞毒性については、類似した活性プロファイルが存在した。Lys01は、一部のCQ耐性細胞株に対してはアーテスネートよりも高活性であった。

0117

<見込まれる商業用途及び応用>
Lys01及びLys05は、新規のオートファジー阻害剤としての有効性について更に最適化される大きな潜在能力を有するリード化合物である。オートファジー阻害は、全ての癌に適用可能な癌の新しい治療方法である。現在のところ、殆ど全ての腫瘍タイプに関して癌患者でのHCQの治験は30超存在している。その低い有効性や貧弱な薬理作用ゆえに、ヒトにおいてHCQは、実験モデルで観察されるような抗癌療法の有望な増強をもたらさないと考えられる。Lys01の最適な誘導体は、第2世代のオートファジー阻害剤として開発された。Lys05のLD30用量で観察されたパネート細胞機能不全に関連したGI毒性は、その薬剤の作用機序を支持し、更に多くの場合にパネート細胞と特徴を共有する結腸癌が、Lys05及びその最適誘導体に対して特に感受性であり得る腫瘍タイプであることも示唆する。検討に値する更なる癌には、メラノーマ及び非小細胞肺癌が含まれる。これは、メラノーマ細胞株は、HCQと比較してLys01に対する感受性で最も大きな違いを示し、EGFR変異肺癌細胞株は、HCQ及びLys05のいずれに対しても感受性を示すためである。Lys01の合成の設計は、他の特許された及び/又は公表されたアミノキノリン化合物と重複しない。薬剤開発を導く薬力学的試験を特定すべく、更なる反応機序研究を計画している。マウスで計画される薬物動態分析では、最初のインビボ・プロファイルを確認する。

0118

<他の類似の技術及び競合製品
抗癌剤としての使用のための新規クロロキン誘導体は、活発な研究領域である(参考文献16)。オートファジーは、NIHが今後数年に渡って投資を行う予定であるトップ10の研究領域のうちの1つとして認定されている。今までの研究で、本発明者が本明細書で提供するような二価性の潜在能力を活用したものはない。更に、殆どの研究は、薬剤開発のためのリード化合物を最適化して一層の開発を導くことができる、本明細書で報告したインビボ研究や反応機序研究を欠いている。

0119

<他の類似の技術及び製品に優る利点>
以上、本出願は、開示した一連のビスアミノキノリンがインビボの腫瘍モデルにおいて、単剤での抗腫瘍活性を有する有効なオートファジー阻害剤であることを示した。

0120

<参考文献>
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