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技術 液体口腔用組成物

出願人 花王株式会社
発明者 江下義之
出願日 2013年6月10日 (6年4ヶ月経過) 出願番号 2013-121973
公開日 2014年12月18日 (4年9ヶ月経過) 公開番号 2014-237617
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード ICP発光分析法 最大遠心加速度 微小固形物 つるす 崩壊強度 無機物汚れ ナトリウム塩換算 有機汚れ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年12月18日)のものです。
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課題

歯の表面の着色汚れ除去効果を十分に発揮し、歯の美白効果を高めることができるとともに、歯の表面がつるつるするような感触が得られる液体口腔用組成物に関する。

解決手段

次の成分(A)、(B)及び(C): (A)フィチン酸又はその塩 酸換算量で0.01質量%以上3質量%以下、 (B)ピロリン酸又はその塩ナトリウム塩換算量で0.01質量%以上3質量%以下、及び (C)フェノキシエタノール0.1質量%以上1質量%以下を含有し、多価金属カチオンを含有しないか又は成分(A)に対して0.1倍モル未満含有し、pHが5.5以上7以下である液体口腔用組成物。

概要

背景

フィチン酸は、タバコヤニの除去、歯石抑制効果、フッ化錫の安定化等の作用を有することが知られており、種々の口腔用組成物に用いられている。例えば、特許文献1には、フィチン酸を含有する歯磨剤報告されており、またフィチン酸に加えてゼオライトを配合した口腔用組成物(特許文献2)や、特定の崩壊強度粒子(特許文献3)等を配合した歯磨組成物も報告されている。さらに、本出願人は、歯の表面に付着した高さ1μm未満の小さな固形物は、従来の美白剤研磨剤では十分に除去できないが、フィチン酸を含有し、かつ多価カチオンを配合せず、pHを一定の範囲に調整した組成物や、さらにフィチン酸と特定の量比ピロリン酸又はその塩を併用する組成物を用いれば、歯の表面に付着した微小固形物を除去でき、歯を白くし、かつ歯に光沢を付与できることをすでに報告している(特許文献4〜5)。

一方、フェノキシエタノールは、歯面のステインプラーク煙草のヤニ等の汚れ化学的作用で除去する性能が報告されている。例えば、特許文献6には、フェノキシエタノールによる化学的清掃性能を向上すべく、フェノキシエタノールと、界面活性剤及び総炭素数が5以上のプロピオン酸アルキルエステル等を併用することのほか、さらに水溶性ポリリン酸塩を併用することも報告されている。

概要

歯の表面の着色汚れ除去効果を十分に発揮し、歯の美白効果を高めることができるとともに、歯の表面がつるつるするような感触が得られる液体口腔用組成物に関する。次の成分(A)、(B)及び(C): (A)フィチン酸又はその塩 酸換算量で0.01質量%以上3質量%以下、 (B)ピロリン酸又はその塩ナトリウム塩換算量で0.01質量%以上3質量%以下、及び (C)フェノキシエタノール0.1質量%以上1質量%以下を含有し、多価金属カチオンを含有しないか又は成分(A)に対して0.1倍モル未満含有し、pHが5.5以上7以下である液体口腔用組成物。なし

目的

またフェノキシエタノールは、特許文献6にも記載のように、歯面のステイン、プラーク、煙草のヤニ等の汚れの除去性能を有することが知られているものの、フェノキシエタノール単独による汚れ除去性能は低いため、さらに歯の表面の汚れを効果的に除去することができる液体口腔用組成物が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

次の成分(A)、(B)及び(C):(A)フィチン酸又はその塩酸換算量で0.01質量%以上3質量%以下、(B)ピロリン酸又はその塩ナトリウム塩換算量で0.01質量%以上3質量%以下、及び(C)フェノキシエタノール0.1質量%以上1質量%以下を含有し、多価金属カチオンを含有しないか又は成分(A)に対して0.1倍モル未満含有し、pHが5.5以上7以下である液体口腔用組成物

請求項2

成分(B)のナトリウム塩換算量及び成分(C)の含有量の合計と、成分(A)の酸換算量との質量比((B+C))/A)が、0.5以上15以下である請求項1に記載の液体口腔用組成物。

請求項3

成分(B)のナトリウム塩換算量と成分(A)の酸換算量との質量比(B/A)が、0.1以上7以下である請求項1又は2に記載の液体口腔用組成物。

請求項4

成分(A)の酸換算量と成分(B)のナトリウム塩換算量の合計は、0.02質量%以上5質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物。

請求項5

水を70質量%以上99.8質量%以下含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物。

請求項6

請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物をシート材含浸させてなる歯磨シート

技術分野

0001

本発明は、液体口腔用組成物に関する。

背景技術

0002

フィチン酸は、タバコヤニの除去、歯石抑制効果、フッ化錫の安定化等の作用を有することが知られており、種々の口腔用組成物に用いられている。例えば、特許文献1には、フィチン酸を含有する歯磨剤報告されており、またフィチン酸に加えてゼオライトを配合した口腔用組成物(特許文献2)や、特定の崩壊強度粒子(特許文献3)等を配合した歯磨組成物も報告されている。さらに、本出願人は、歯の表面に付着した高さ1μm未満の小さな固形物は、従来の美白剤研磨剤では十分に除去できないが、フィチン酸を含有し、かつ多価カチオンを配合せず、pHを一定の範囲に調整した組成物や、さらにフィチン酸と特定の量比ピロリン酸又はその塩を併用する組成物を用いれば、歯の表面に付着した微小固形物を除去でき、歯を白くし、かつ歯に光沢を付与できることをすでに報告している(特許文献4〜5)。

0003

一方、フェノキシエタノールは、歯面のステインプラーク煙草のヤニ等の汚れ化学的作用で除去する性能が報告されている。例えば、特許文献6には、フェノキシエタノールによる化学的清掃性能を向上すべく、フェノキシエタノールと、界面活性剤及び総炭素数が5以上のプロピオン酸アルキルエステル等を併用することのほか、さらに水溶性ポリリン酸塩を併用することも報告されている。

先行技術

0004

特開昭56−18913号公報
特開平11−349460号公報
特開2003−335646号公報
国際公開第2010/058522号パンフレット
国際公開第2012/137941号パンフレット
特開2002−47161号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1〜5に記載のフィチン酸を含有する組成物は、歯の表面やエナメル質小柱間隙に生成した固着物を除去し、歯に美白効果をもたらすものであるものの、こうした効果をさらに向上するために、さらに日常的に付着する歯の汚れを除去する効果を高めることが求められている。またフェノキシエタノールは、特許文献6にも記載のように、歯面のステイン、プラーク、煙草のヤニ等の汚れの除去性能を有することが知られているものの、フェノキシエタノール単独による汚れ除去性能は低いため、さらに歯の表面の汚れを効果的に除去することができる液体口腔用組成物が望まれている。

0006

したがって、本発明は、歯の表面の着色汚れ除去効果を十分に発揮し、歯の美白効果を高めることができるとともに、歯の表面がつるつるするような感触が得られる液体口腔用組成物に関する。

課題を解決するための手段

0007

そこで、本発明者は、先に歯の表面に付着する厚み数μm未満の微小固形生成物中の成分には、リン酸カルシウム類だけでなく有機物も含まれていることを発見し、さらに当該有機物とリン酸カルシウム類との混合による歯の表面の微小な固形生成物が再度付着することを防止したが、かかる効果をさらに十分に発揮するためには、日常の飲食等によって付着する過度着色汚れ除去効果も必要とされることを見出した。しかるところ、pHが制御された環境において、特定量のフィチン酸及びピロリン酸に加え、フェノキシエタノールを特定量で併用することにより、予想外にも飲食等によって付着する着色汚れを飛躍的に抑制できることを見出し、本発明を完成させるに至った。

0008

すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C):
(A)フィチン酸又はその塩 酸換算量で0.01質量%以上3質量%以下
(B)ピロリン酸又はその塩ナトリウム塩換算量で0.01質量%以上3質量%以下、及び
(C)フェノキシエタノール0.1質量%以上1質量%以下
含有し、多価金属カチオンを含有しないか又は成分(A)に対して0.1倍モル未満含有し、pHが5.5以上7以下である液体口腔用組成物に関する。

発明の効果

0009

本発明の液体口腔用組成物によれば、飲食等による歯の表面の着色汚れ除去効果を十分に発揮し、歯の美白効果を高めることができるとともに、歯の表面がつるつるするような感触を得ることができる。
なお、歯の表面がつるつるするような感触とは、歯の表面をで触れたときに、摩擦を殆ど感じずに舌をなめらかにすべらせることのできる感触をいう。

0010

以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の液体口腔用組成物は、成分(A)として、フィチン酸又はその塩を酸換算量で0.01質量%以上3質量%以下含有する。フィチン酸又はその塩は、優れた歯の美白作用を有しており、後述するピロリン酸又はその塩(B)及びフェノキシエタノール(C)とともに歯に適用することにより、飲食等により付着した着色汚れを除去する効果を増強し、その美白作用を高めることができる。
別名myo−イノシトールリン酸ともいい、イノシトールリン酸エステル化合物である。種々のリン酸化合物の中で、光沢付与効果は、フィチン酸又はその塩が特に優れている。
その塩としては、ナトリウムカリウム等のアルカリ金属塩アンモニウム塩等が挙げられ、味、匂いの観点からアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウムがさらに好ましい。

0011

成分(A)の含有量は、微小な固形生成物除去効果を十分に持続させ、歯の着色抑制効果を有効に発揮させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、酸換算量で0.01質量%以上であって、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、歯の表面がつるつるする感触を向上する観点から、よりさらに好ましくは0.2質量%以上である。成分(A)の含有量は、後述する成分(B)ピロリン酸又はその塩及び成分(C)フェノキシエタノールとともに、飲食等により付着した着色汚れの除去性能をさらに向上させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、酸換算量で3質量%以下であって、風味きしみの観点から、酸換算量で好ましくは1.5質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.7質量%以下である。また、成分(A)の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に、酸換算量で0.01〜3質量%であって、好ましくは0.05〜1.5質量%であり、より好ましくは0.1〜1質量%であり、さらに好ましくは0.1〜0.7質量%であり、よりさらに好ましくは0.2〜0.7質量%である。なお、本発明の液体口腔用組成物中におけるフィチン酸又はその塩の含有量は、水酸化カリウム又は水酸化ナトリウム中和して測定し、全量を酸に換算した酸換算量を採用する。

0012

本発明の液体口腔用組成物は、成分(B)として、ピロリン酸又はその塩を、ナトリウム塩換算量で0.01質量%以上3質量%以下含有する。ピロリン酸又はその塩の含有量は、ナトリウム塩換算量であり、具体的にはピロリン酸4ナトリウムに換算した量である。かかる含有量となるように成分(B)を含有することにより、微小な固形生成物の除去効果をさらに高めるとともに、成分(A)及び後述する成分(C)との併用により、飲食等により付着した歯の着色汚れの除去性能を向上することができる。成分(B)の塩としては、ナトリウム、カリウムから選ばれるアルカリ金属塩、アンモニウム塩等が挙げられ、風味や匂い等の点からアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩カリウム塩がより好ましく、ナトリウム塩がさらに好ましい。

0013

成分(B)の含有量は、飲食等により歯に付着した着色汚れ除去性能を増強させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、ナトリウム塩換算量で0.01質量%以上であって、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上である。成分(B)の含有量は、口腔内に適用した際の良好な感触や風味を有効に確保する観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、ナトリウム塩換算量で3質量%以下であって、好ましくは1.5質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.7質量%以下である。また、成分(B)の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に、ナトリウム塩換算量で0.01質量%以上3質量%以下であり、好ましくは0.05〜1.5質量%であり、より好ましくは0.1〜1質量%であり、さらに好ましくは0.1〜0.7質量%である。

0014

成分(B)のナトリウム塩換算量と成分(A)の酸換算量との質量比(B/A)は、飲食等により付着した歯の着色汚れ除去性能を有効に増強させる観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.2以上であり、さらに好ましくは0.4以上である。成分(B)のナトリウム塩換算量と成分(A)の酸換算量との質量比(B/A)は、歯の表面に堆積したリン酸カルシウム等を含む微小固形生成物の除去性能を確保しつつ、飲食等により付着した着色汚れ除去性能を増強させ、かつ良好な感触や風味を有効に確保する観点から、好ましくは7以下であり、より好ましくは5以下であり、さらに好ましくは4以下であり、歯の表面がつるつるする感触を向上する観点から、よりさらに好ましくは3以下である。また、成分(B)のナトリウム塩換算量と成分(A)の酸換算量との質量比(B/A)は、好ましくは0.1以上7以下であり、より好ましくは0.2〜5であり、さらに好ましくは0.4〜4であり、よりさらに好ましくは0.4〜3である。

0015

成分(A)の酸換算量と成分(B)のナトリウム塩換算量の合計は、歯の表面に堆積したリン酸カルシウム等を含む微小固形生成物の除去性能を確保しつつ、飲食等により歯に付着した着色汚れ除去性能を有効に増強させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、好ましくは0.02質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.5質量%以上である。成分(A)の酸換算量と成分(B)のナトリウム塩換算量の含有量の合計は、歯の表面に堆積した微小固形生成物の除去性能及び飲食等により歯に付着した着色汚れ除去性能を増強させつつ、口腔内への適用時におけるきしみや塩味を抑制した良好な感触及び風味を有効に確保する観点から、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である。また、成分(A)の酸換算量と成分(B)のナトリウム塩換算量の合計は、好ましくは0.02〜5質量%であり、より好ましくは0.1〜3質量%であり、さらに好ましくは0.2〜3質量%であり、よりさらに好ましくは0.5〜1質量%である。

0016

本発明の液体口腔用組成物は、成分(C)として、フェノキシエタノールを0.1質量%以上1質量%以下含有する。かかる含有量となるように成分(C)を含有することにより、成分(A)及び後述する成分(C)との併用により、飲食等により付着した歯の着色汚れの除去性能を向上することができる。すなわち、フェノキシエタノールは、単独では歯の着色汚れの除去性能は発揮しないため、成分(A)と成分(C)を併用しても、成分(B)と成分(C)を併用しても歯の着色汚れ除去性能を向上することはできないが、成分(C)を成分(A)及び成分(B)と併用することによって、成分(A)と成分(B)による汚れ除去性能を飛躍的に向上することができる。

0017

成分(C)の含有量は、飲食等により歯に付着した着色汚れ除去性能を増強させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、0.1質量%以上であって、好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上である。成分(C)の含有量は、口腔内に適用した際の良好な感触や風味を有効に確保する観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、1質量%以下であって、好ましくは0.7質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以下である。また、成分(C)の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に、0.1質量%以上1質量%以下であり、好ましくは0.2〜0.7質量%であり、より好ましくは0.3〜0.5質量%である。

0018

成分(B)のナトリウム塩換算量及び成分(C)の含有量の合計と、成分(A)の酸換算量との質量比((B+C)/A)は、飲食等により付着した歯の着色汚れ除去性能を有効に増強させる観点から、好ましくは0.5以上であり、より好ましくは1以上であり、さらに好ましくは1.5以上である。成分(B)のナトリウム塩換算量及び成分(C)の含有量の合計と、成分(A)の酸換算量との質量比((B+C)/A)は、飲食等により付着した歯の着色汚れ除去性能を増強させ、かつ保存安定性や良好な風味を有効に確保する観点から、好ましくは15以下であり、より好ましくは12以下であり、さらに好ましくは10以下であり、歯の表面がつるつるする感触を向上する点から、よりさらに好ましくは6以下である。また、成分(B)のナトリウム塩換算量及び成分(C)の含有量の合計と、成分(A)の酸換算量との質量比((B+C)/A)は、好ましくは0.5〜15であり、より好ましくは1〜12であり、さらに好ましくは1.5〜10であり、よりさらに好ましくは1.5〜6である。

0019

成分(C)の含有量と、成分(A)の酸換算量及び成分(B)のナトリウム塩換算量の合計との質量比(C/(A+B))は、飲食等により付着した歯の着色汚れ除去性能を有効に増強させる観点、及び歯がつるつるする感触を得る観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.4以上であり、さらに好ましくは0.5以上である。成分(A)の酸換算量及び成分(B)のナトリウム塩換算量の合計と、成分(C)の含有量との質量比(C/(A+B))は、飲食等により付着した歯の着色汚れ除去性能を有効に増強させる観点、及び歯がつるつるする感触を得る観点と、風味とのバランスの観点から、好ましくは2以下であり、より好ましくは1.5以下であり、さらに好ましくは1以下であり、よりさらに好ましくは0.9以下である。

0020

本発明の液体口腔用組成物は、多価金属カチオンを含有しないか又は成分(A)の酸換算量に対して0.1倍モル未満含有する。すなわち、本発明の液体口腔用組成物は、多価金属カチオンの含有量を低く抑えたものである。多価金属カチオンは、成分(A)を不溶性にしたり歯の表面の微小固形生成物の除去効果を低下させたりするため、当該効果の低下を防止するために多価金属カチオンの含有量を低く抑える。多価金属カチオンの合計含有量は、ICP発光分析法ICP発光分析装置:Perkin Elmer社 Optima 5300DV)で測定し、成分(A)の酸換算量に対して、0.1倍モル未満であって、0.02倍モル以下が好ましい。すなわち、アルミニウムカルシウムマグネシウム、鉄、亜鉛等の多価金属カチオンを供給する剤は配合しないことが望ましく、また不可避的に混入する場合を除き、多価金属カチオンを含有しないものであってもよい。なお、前述の多価金属カチオンは、多価金属を含む成分であれば、例えば不溶性の多価金属塩であって紛体として組成物中に存在しても、成分(A)による本発明の効果を減少させる傾向がある。例えば水酸化アルミニウムのような研磨性紛体であっても、液体口腔用組成物中に水にアルミニウムイオンを供給する。したがって、本発明の液体口腔用組成物が多価金属塩を含有する場合には、液体口腔用組成物中に含まれる水分にカチオンが微量ずつ供給されたり、多価金属塩と成分(A)の接触によっても成分(A)を吸着させたりすることにより、成分(A)による汚れ除去性能の低下を生じるものと考えられる。

0021

本発明の液体口腔用組成物において、多価金属カチオン以外の、カチオン性界面活性剤カチオン性抗菌剤等の多価金属以外の多価カチオン、並びにゼオライト及び活性炭等の吸着剤は、成分(A)を不溶性にする場合があり、歯に堆積した固形生成物の除去効果の低下を招く可能性がある。したがって、これらから選ばれる1種又は2種以上のカチオン性抗菌剤等の多価金属以外の多価カチオン、並びにゼオライト及び活性炭等の吸着剤の合計含有量は、歯に堆積した固形生成物の除去効果の低下を抑制する観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、0.001質量%未満であることが好ましく、0.0001質量%以下であることがより好ましく、不可避的に混入する場合を除き、カチオン性抗菌剤等の多価金属以外の多価カチオン、並びにゼオライト及び活性炭等の吸着剤を含有しないものがさらに好ましい。

0022

また、本発明の液体口腔用組成物は、成分(A)による着色抑制効果を阻害しない範囲でフッ化ナトリウムフッ化カリウム、フッ化アンモニウム等のフッ素イオン供給化合物、及びモノフルオロリン酸ナトリウム等の含フッ素化合物フッ化物を1種又は2種以上含有してもよい。これらのフッ化物は、当該組成物中に含有しないか、又はフッ化物の合計含有量がフッ素原子換算で500ppm未満であることが好ましく、フッ素原子換算で300ppm以下であることがより好ましく、フッ素原子換算で200ppm以下であることがさらに好ましく、フッ素原子換算で100ppm以下であることがよりさらに好ましい。

0023

本発明の液体口腔用組成物は、pHが5.5以上7以下である。このように、液体口腔用組成物のpHを極限られた弱酸性領域内に調整することにより、当該組成物を口腔内に適用した際に、エナメル質の小柱間隙に至るまで、無機物汚れ及び無機汚れ有機汚れの混合汚れに効果的に作用して唾液中の成分の沈着による微小な固形生成物を除去し、かつ歯の表面の脱灰を抑制して優れた美白効果を発揮させることができるとともに、飲食等により付着した着色汚れを効果的に除去することができる。本発明の液体口腔用組成物のpHは、歯を白くする美白効果をもたらしつつ、飲食等により付着した着色汚れを有効に除去する観点から、5.5以上であって、さらに5.7以上とすることが好ましく、成分(A)及び成分(B)と成分(C)が相まって歯の着色汚れ除去性能効果を十分に奏する観点から、7以下であって、6.5以下とすることが好ましく、さらに6.3以下とすることが好ましい。なお、本発明におけるpHは、25℃において希釈せずに測定した値である。

0024

本発明の液体口腔用組成物は、水を70質量%以上99.8質量%以下含有することが好ましい。これにより、成分(A)、成分(B)及び成分(C)を良好に溶解させながら歯と歯の隙間に至るまで着色汚れ除去効果を高めることができる。また、本発明の液体口腔用組成物は、不織布等のシート材含浸させ、液体口腔用組成物を含浸させたシート材、いわゆる歯磨シートで歯を拭くことにより歯磨きを行うことが好ましい。前述のように、組成物が水を十分な量で含有するため、シート材に含浸させやすく、十分な含浸率を有する歯磨きシートとして用いることができる。本発明の液体口腔用組成物中の水の含有量は、好ましくは70質量%以上であり、より好ましくは75質量%以上であり、好ましくは99.8質量%以下であり、より好ましくは99.7質量%以下であり、さらに好ましくは99.5質量%以下である。また、水の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に、好ましくは70質量%以上99.8質量%以下であり、より好ましくは75〜99.7質量%であり、さらに好ましくは75〜99.5質量%である。

0025

本発明の液体口腔用組成物は、成分(A)や成分(B)、成分(C)の安定性を高め、口腔内に適用した際の良好な感触や風味を付与する観点から、さらに糖アルコールを含有することが好ましい。かかる糖アルコールとしては、エリスリトールソルビトールキシリトールラクチトール還元パラチノースマルチトール等が挙げられ、これらから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。これらの糖アルコールのなかでも、適度な清涼感湿潤性を付与する観点から、エリスリトール、キシリトール及びソルビトールから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。

0026

糖アルコールの含有量は、口腔内への適用時における良好な感触や風味を付与する観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上である。糖アルコールの含有量は、糖アルコールの水への溶解性や口腔内への時の風味の観点から、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは8質量%以下である。

0027

本発明の液体口腔用組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロースプルラン寒天キサンタンガムカルボキシメチルセルロースナトリウムカラギーナンポリアクリル酸ナトリウムトラガントガムアラビアガムグアーガムカラヤガムローカストビーンガム、ジェラガムタマリンドガムサイリウムシードガム及びペクチンから選ばれる1種又は2種以上のゲル化剤を含有することが好まく、液体口腔用組成物の粘度や感触の調整しやすさの観点、適度なとろみやさらりとした使用感の観点から、ヒドロキシアルキルセルロース及びプルランから選ばれるゲル化剤が好ましい。これらのゲル化剤の含有量は、本発明の液体口腔用組成物を口腔内に適用した場合に、とろみや粘り粘性)を殆ど感じない程度の粘度とし、さらりとした使用感でありながら歯の美白効果を発揮し、かつ歯の着色汚れ除去効果を阻害しない観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下である。なお、上記のさらりとした使用感とは、液体口腔用組成物が口腔粘膜にはりつく感触がなく、組成物自体の粘性を感じさせない感触をいい、上記のとろみとは、液体口腔用組成物が有する粘りや粘性であって、流れ落ちる際に組成物が緩やかに移動する様子やその感触をいう。

0028

本発明の液体口腔用組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記成分の他、例えばpH調整剤、界面活性剤、殺菌剤薬効成分、顔料色素香料等を適宜含有させることができる。また、ポリエチレングリコールプロピレングリコールグリセリン等を湿潤剤あるいは粘稠剤等の目的で含有させることもできる。

0029

本発明の液体口腔用組成物のpHを5.5〜7に調整するには、pH調整剤を用いるのが好ましく、当該pH調整剤としては、成分(A)による微小な固形生成物除去効果を阻害せず、歯の脱灰を抑制できる範囲で、酢酸フマル酸リンゴ酸乳酸グルコン酸酒石酸等の有機酸又はその塩、フィチン酸及びピロリン酸以外のリン酸又はその塩、塩酸硫酸等の無機酸、水酸化ナトリウム等の水酸化物アンモニア又はアンモニア水、低級アルカノールアミン類、アルギニンリジン等の塩基性アミノ酸等が挙げられ、これらを1種単独で又は2種以上組み合わせて用いてもよい。これらのpH調整剤のうち、有機酸及び無機酸(フィチン酸及びピロリン酸を除く)は、リンゴ酸、クエン酸及びリン酸から選ばれる酸が好ましく、緩衝能を有するリン酸がさらに好ましい。また、酸性であるフィチン酸のpHを弱酸性にするpH調整剤としては、水酸化ナトリウムが好ましい。

0030

本発明の液体口腔用組成物は、界面活性剤を含有することができる。界面活性剤としては、組成物の安定性の観点、及び香料や薬効成分の溶解や分散性の観点から、ノニオン性界面活性剤が好ましい。かかるノニオン性界面活性剤としては、エチレンオキサイド平均付加モル数が40〜100モルポリオキシエチレン硬化ヒマシ油炭素数が16〜18のアルキル鎖長で、エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜40モルのポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。ノニオン界面活性剤の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に、好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、好ましくは1.2質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以下である。

0031

本発明の液体口腔用組成物は、洗口剤、液状歯磨剤、水歯磨剤、マウススプレーうがい薬等に適用することが可能であり、また本発明の液体口腔用組成物をシート剤に含浸させた歯磨きシートに適用することも可能である。なかでも、洗口剤、液状歯磨剤、歯磨きシートとすることが好ましい。また、本発明の液体口腔用組成物は、口腔内に適用し、飲食等により歯牙に付着した着色汚れを除去するだけでなく、歯牙の表面やエナメル質の小柱間隙に形成された微小固形生成物を除去することができるので、歯牙の美白用洗浄剤としても使用することができる。本発明の液体口腔用組成物が洗口剤又は液状歯磨剤である場合は、1日に1〜5回口腔内に適用して使用することが好ましく、例えば5ml〜100ml、より好ましくは10ml〜50mlを口腔内に含むことにより使用することが好ましい。口腔内に含む時間は、10秒〜10分が好ましく、20秒〜3分がより好ましく、30秒〜1分がさらに好ましい。本発明の液体口腔用組成物を歯磨きシートに適用する場合には、ウェットシート手指に巻きつけて歯の表面を拭くことにより、歯の汚れを除去することができる。

0032

上述した実施態様に関し、本発明はさらに以下の液体口腔用組成物及び歯磨きシートを開示する。
[1]次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)フィチン酸又はその塩 酸換算量で0.01質量%以上3質量%以下、
(B)ピロリン酸又はその塩ナトリウム塩換算量で0.01質量%以上3質量%以下、及び
(C)フェノキシエタノール0.1質量%以上1質量%以下
を含有し、多価金属カチオンを含有しないか又は成分(A)に対して0.1倍モル未満含有し、pHが5.5以上7以下である液体口腔用組成物。

0033

[2]成分(A)の含有量は、酸換算量で、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上であり、好ましくは1.5質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.7質量%以下である上記[1]の液体口腔用組成物。
[3]成分(B)の含有量は、飲食等により歯に付着した着色汚れ除去性能を増強させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、ナトリウム塩換算量で、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは1.5質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.7質量%以下である上記[1]又は[2]の液体口腔用組成物。

0034

[4]成分(B)のナトリウム塩換算量と成分(A)の酸換算量との質量比(B/A)は、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.2以上であり、さらに好ましくは0.4以上であり、好ましくは7以下であり、より好ましくは5以下であり、さらに好ましくは4以下であり、よりさらに好ましくは3以下である上記[1]〜[3]いずれか1の液体口腔用組成物。
[5]成分(A)の酸換算量と成分(B)のナトリウム塩換算量の合計は、好ましくは0.02質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.5質量%以上であり、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である上記[1]〜[4]いずれか1の液体口腔用組成物。

0035

[6]成分(C)の含有量は、好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、好ましくは0.7質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以下である上記[1]〜[5]いずれか1の液体口腔用組成物。
[7]成分(B)のナトリウム塩換算量及び成分(C)の含有量の合計と、成分(A)の酸換算量との質量比((B+C)/A)は、好ましくは0.5以上であり、より好ましくは1以上であり、さらに好ましくは1.5以上であり、好ましくは15以下であり、より好ましくは12以下であり、さらに好ましくは10以下であり、よりさらに好ましくは6以下である上記[1]〜[6]いずれか1の液体口腔用組成物。
[8]成分(C)の含有量と、成分(A)の酸換算量及び成分(B)のナトリウム塩換算量の合計との質量比(C/(A+B))は、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.4以上であり、さらに好ましくは0.5以上であり、好ましくは2以下であり、より好ましくは1.5以下であり、さらに好ましくは1以下であり、よりさらに好ましくは0.9以下である上記[1]〜[7]いずれか1の液体口腔用組成物。

0036

[9]多価金属カチオンの合計含有量は、成分(A)の酸換算量に対して、好ましくは0.02倍モル以下であり、より好ましくは多価金属カチオンを含有しない上記[1]〜[8]いずれか1の液体口腔用組成物。
[10]カチオン性抗菌剤等の多価金属以外の多価カチオン、並びにゼオライト及び活性炭等の吸着剤の合計含有量は、0.001質量%未満であることが好ましく、0.0001質量%以下であることがより好ましく、或いは、好ましくはカチオン性抗菌剤等の多価金属以外の多価カチオン、並びにゼオライト及び活性炭等の吸着剤を含有しない上記[1]〜[9]いずれか1の液体口腔用組成物。

0037

[11]フッ素イオン供給化合物及び含フッ素化合物から選ばれる1種又は2種以上のフッ化物の合計含有量が、フッ素原子換算で500ppm未満であることが好ましく、フッ素原子換算で300ppm以下であることがより好ましく、フッ素原子換算で200ppm以下であることがさらに好ましく、フッ素原子換算で100ppm以下であることがよりさらに好ましく、或いは、好ましくはフッ化物を含有しない上記[1]〜[10]いずれか1の液体口腔用組成物。
[12]本発明の液体口腔用組成物のpHは、5.7以上とすることが好ましく、6.5以下とすることが好ましく、さらに6.3以下とすることが好ましい上記[1]〜[11]いずれか1の液体口腔用組成物。
[13]本発明の液体口腔用組成物中の水の含有量は、好ましくは70質量%以上であり、より好ましくは75質量%以上であり、好ましくは99.8質量%以下であり、より好ましくは99.7質量%以下であり、さらに好ましくは99.5質量%以下である上記[1]〜[12]いずれか1の液体口腔用組成物。

0038

[14]好ましくは、さらに糖アルコールを含有する上記[1]〜[13]いずれか1の液体口腔用組成物。
[15]糖アルコールが、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、ラクチトール、還元パラチノース及びマルチトールから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、エリスリトール、キシリトール及びソルビトールから選ばれる1種又は2種以上がより好ましい上記[14]の液体口腔用組成物。
[16]糖アルコールの含有量は、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上であり、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは8質量%以下である上記[14]又は[15]の液体口腔用組成物。

0039

[17]好ましくは、さらにゲル化剤を含有する上記[1]〜[16]の液体口腔用組成物。
[18]ゲル化剤が、好ましくはヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロース、プルラン、寒天、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、ポリアクリル酸ナトリウム、トラガントガム、アラビアガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ジェラガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム及びペクチンから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはヒドロキシアルキルセルロース及びプルランから選ばれる1種又は2種以上である上記[17]の液体口腔用組成物。
[19]ゲル化剤の含有量は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下である上記[17]又は[18]の液体口腔用組成物。

0040

[20]pHを調整するにあたり、pH調整剤を用いるのが好ましく、pH調整剤は、好ましくはリンゴ酸、クエン酸及びリン酸から選ばれる酸が好ましく、リン酸がさらに好ましく、また好ましくは水酸化ナトリウムである上記[1]〜[19]いずれか1の液体口腔用組成物。
[21]好ましくは、さらにノニオン性界面活性剤を含有し、ノニオン性界面活性剤は、好ましくはエチレンオキサイドの平均付加モル数が40〜100モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、炭素数が16〜18のアルキル鎖長で、エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜40モルのポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上である上記[1]〜[20]いずれか1の液体口腔用組成物。
[22]ノニオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、好ましくは1.2質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以下である上記[21]の液体口腔用組成物。
[23]上記いずれか1の液体口腔用組成物をシート材に含浸させてなる歯磨きシート。

0041

以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。

0042

[実施例1〜5、比較例1〜5]
表1及び表2に示す処方にしたがい、各液体口腔用組成物を調製し、下記方法にしたがって、着色汚れの除去性能を評価した。

0043

《着色汚れモデルの作成》
歯のモデルとして、歯のアパタイトに近いヒドロキシアパタイト粉末:「HAp」(Bio-GelHTP、BIO-RAD社製)を用い、以下の工程(1)〜(5)を経た。
(1)アルブミンによるタンパク質汚れ吸着工程:HAp2.0gを牛血清アルブミン0.5%液(BS和光純薬製)40mLに1時間浸漬した。
(2)HAp洗浄工程:次に、HApをアルブミンの液とともに遠心分離機(himac CF702、HITACHI社製)により最大遠心加速度3000×g、10分間の条件で分離し、上澄み液を除去した。上澄み液を除去した後のHApに、さらに精製水40mLを加え、攪拌器(EYELA CuteMixer CM-1000、TOKYORIKAKIAI社製)にて1分間撹拌し、次に遠心分離機により前述と同じ条件で10分間かけ分離し、その後上澄み液を除去するという、精製水による洗浄を3回行った。
(3)紅茶液による着色工程:精製水による洗浄後にろ過してHApを取り出してから紅茶溶液に1時間浸漬した。
(4)HAp洗浄工程:上記の(2)の洗浄工程と同様に、遠心分離機により紅茶の上澄み液を除去し、精製水による洗浄を3回行った。
(5)乾燥工程:洗浄後のHApをろ過して取り出し、1日自然乾燥させ、着色したHApを得た。
なお、紅茶溶液は、ティーバッグ6つ(日東紅茶)を300mLの熱湯にいれて5分間抽出し、室温にさましたものをろ過して用いた。前記の紅茶溶液のろ過及び上記(5)のろ過は、WHATMAN社製 No.1のろ紙を用いた。また、着色したHApを得てから1日以内に、下記の評価を行った。

0044

《着色汚れ除去の評価》
得られた着色したHAp10mgを1mLの液体口腔用組成物に10分間浸漬した。10分経過後に、着色したHapを浸漬した液体口腔用組成物を遠心分離機(himac CF702、HITACHI社製)にて、最大遠心加速度3000×g、10分間の条件で分離し、上澄み液について420nmの吸光度を測定した。
吸光度の測定結果を表1及び表2に示し、着色汚れ除去率は、測定した吸光度について、基準とする比較例2の吸光度を100%として換算した値(%)とした。

0045

《歯の表面の感触及び風味の評価》
液体口腔用組成物20mlを口腔内に40秒間含み、吐き出した後の歯の表面の感触、及び風味について、3名の専門パネラーにより、下記の基準により評価した。3名の協議による評価結果を表1及び表2に示す。
・歯の表面を舌で触れたときの感触の評価基準
4:摩擦を感じず、舌をなめらかにすべらせることができた
3:多少の摩擦を感じたものの、舌をなめらかにすべらせることができた
2:使用前の歯の表面と変わらない
1:摩擦を感じ、舌がひっかかるような感触であった

0046

・風味の評価基準
4:良好
3:特に問題はない
2:ややしょっぱい
1:とてもしょっぱい

0047

0048

0049

表1に示すように、フィチン酸を含有する比較例2において、さらにフェノキシエタノールを含有する比較例3は、着色除去率の向上が全く認められず、またピロリン酸ナトリウムを含有する比較例4において、さらにフェノキシエタノールを含有する比較例5についても、着色除去率の向上が全く認められなかった。すなわち、フィチン酸やピロリン酸ナトリウムに対して、フェノキシエタノールは着色除去の効果を向上させる効果が認められなかった。
一方、フィチン酸とピロリン酸ナトリウムを含有する比較例1に比べ、フィチン酸、ピロリン酸ナトリウム及びフェノキシエタノールを含有する実施例1は、着色除去率の顕著な向上が認められた。

0050

表2に示すように、フィチン酸、ピロリン酸ナトリウム及びフェノキシエタノールを含有する本発明の実施例は、高い着色除去率を示す結果となっている。また、フェノキシエタノールの含有量が多いほど、より高い着色除去効果が認められた。

実施例

0051

[実施例6 (洗口液)] 単位:質量%
フィチン酸0.3
ピロリン酸4ナトリウム0.4
フェノキシエタノール0.5
エリスリトール5.0
ソルビトール液(70%) 2.5
マルチトール液(75%) 1.5
プロピレングリコール2.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40) 0.5
エタノール(95%) 5.0
水酸化ナトリウム0.07
スクラロース0.006
香料0.2
プルラン0.8
精製水残部
合計 100.0
歯の表面の評価:4、風味の評価:4

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