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技術 トイレ用便槽および該トイレ用便槽を具備するトイレユニット

出願人 株式会社ハマネツキョーラク株式会社
発明者 吉田攻一郎藤井素晴外山誠波多野賢
出願日 2014年5月1日 (6年1ヶ月経過) 出願番号 2014-094390
公開日 2014年12月18日 (5年6ヶ月経過) 公開番号 2014-236959
状態 特許登録済
技術分野 簡易便器、非水洗便所 居住または事務用建築物
主要キーワード 矩形状形 把持用開口 本体受け サンドイッチパネル構造 フォーク挿入用 表皮材シート ステップ台 立ち壁
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年12月18日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

フォークリフトによる可搬性の確保とトイレユニットの衛生面の安全性の確保とを両立し、かつ、メンテナンスを容易にすることを可能としたトイレ用便槽および該便槽具備するトイレユニットを提供する。

解決手段

汚物を内部に収容する便槽本体70と、前記便槽本体70とは別体とされ便槽本体70を下方から支持する便槽本体受け台72とを有し、便槽本体70の底面のうち内底面及び外底面平坦状であり、便槽本体受け台72の上面は、平坦状であって、便槽本体70の外底面を面支持し、便槽本体受け台72の下面には、フォークリフトにより運搬するためのフォーク挿入用凹部が設けられており、フォーク挿入用凹部は、フォーク挿入用凹部内の凹部内下面と下面との間に間隔を有し、かつ下面の少なくとも1つの周縁に抜けるように凹溝状に形成されている、ことを特徴とするトイレ用便槽。

概要

背景

トイレユニットは、通常のトイレと同様に、衛生面の安全確保が最優先であることから、汲み取り清掃および洗浄メンテナンス性の良さ、破損による汚物漏えいの防止が要求される。

また、トイレユニットは、仮設的に利用される場合、設置および撤去等の移動作業性の観点から可搬性および軽量性並びに高剛性が要求され、特に、フォークリフトが用いられている広い工事現場やトイレユニットを保有し管理するレンタル会社倉庫ではフォークリフトによってトイレユニットの移動作業を実施している。

従来のトイレユニットにおける便槽は、清掃および洗浄の際に汚水を残すことなく汲み取ることができるように便槽底部の内底面を平坦な形状としている。
そのため、従来のトイレユニットは、便槽底部の外底面も平坦な形状とされており、フォークリフトによって移動する際に、フォークリフトの操作のみによってトイレユニットをフォークに載せ降ろしすることができず、トイレユニットを人の手などによってフォークリフトのフォークの上に載せ降ろしする必要がある。
ここで、フォークリフトによる可搬性を確保するために便槽の外底面にフォークリフトのフォークを挿入するための凹部を設けるとすれば、便槽の内底面と外底面とが一体の壁として形成されていることから、便槽の内底面に、外底面の凹部に応じて相補形状の凸部が生じ、便槽内の汚水の汲み取り清掃および洗浄が困難となる。

特許文献1は、このようなトイレユニットの一例を開示する。
特許文献1においては、トイレ用便槽の側部から底部にわたって凹部が傾斜して設けられているものの、外底部自体は平坦な形状となっているため、当該凹部を介してフォークを挿入しようとしても、フォークの先端部のみしか挿入することができないという問題がある。

それに対して、特許文献2では、便槽底部を二重構造としている便槽が開示され、便槽の内底面を平坦面とする一方、便槽の外底面には、リフト用の爪溝が設けられている。
しかしながら、特許文献2に記載の発明では、ブロー成形により二重構造を構成しているために便槽の厚みが全体的に薄くなることから、トイレユニットの移動に伴い、便槽底面が、摩耗や衝撃によって破損し、汚水が漏えいしてしまうという問題が生じ得る。

さらに、上記のように破損した際には、汚水漏えいの対処はもちろんのこと、便槽の交換という大きな作業負担が生じるという問題がある。

また、従来の便槽は便槽の内底面と地面との間が近接しているため、便槽底部から便槽内の温度および湿度が上昇し、悪臭害虫の発生を促してしまうという問題がある。
特許第4745690号公報
特許第2857737号公報

概要

フォークリフトによる可搬性の確保とトイレユニットの衛生面の安全性の確保とを両立し、かつ、メンテナンスを容易にすることを可能としたトイレ用便槽および該便槽を具備するトイレユニットを提供する。汚物を内部に収容する便槽本体70と、前記便槽本体70とは別体とされ便槽本体70を下方から支持する便槽本体受け台72とを有し、便槽本体70の底面のうち内底面及び外底面が平坦状であり、便槽本体受け台72の上面は、平坦状であって、便槽本体70の外底面を面支持し、便槽本体受け台72の下面には、フォークリフトにより運搬するためのフォーク挿入用凹部が設けられており、フォーク挿入用凹部は、フォーク挿入用凹部内の凹部内下面と下面との間に間隔を有し、かつ下面の少なくとも1つの周縁に抜けるように凹溝状に形成されている、ことを特徴とするトイレ用便槽。

目的

以上の技術的問題点に鑑み、本発明は、フォークリフトによる可搬性の確保とトイレユニットの衛生面の安全性の確保とを両立し、かつ、メンテナンスを容易にすることを可能としたトイレ用便槽および該便槽を具備するトイレユニットを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

汚物を内部に収容する便槽本体と、前記便槽本体とは別体とされ前記便槽本体を下方から支持する便槽本体受け台とを有し、前記便槽本体の底面のうち内底面及び外底面平坦状であり、前記便槽本体受け台の上面は、平坦状であって、前記便槽本体の外底面を面支持し、前記便槽本体受け台の下面には、フォークリフトにより運搬するためのフォーク挿入用凹部が設けられており、該フォーク挿入用凹部は、前記フォーク挿入用凹部内の凹部内下面と前記下面との間に間隔を有し、かつ前記下面の少なくとも1つの周縁に抜けるように凹溝状に形成されている、ことを特徴とするトイレ用便槽。

請求項2

前記便槽本体受け台は、前記上面の周縁から立ち上がる周壁を有し、上方に臨む凹陥部が周壁により構成され、前記便槽本体は、前記凹陥部を通じて、前記周壁の内側で前記便槽本体受け台に内嵌固定するようにしてある、ことを特徴とする、請求項1に記載のトイレ用便槽。

請求項3

前記便槽本体及び前記便槽本体受け台は矩形状形成されており、前記便槽本体は、四隅それぞれに、外方への張り出し部を有し、前記便槽本体受け台は、前記周壁の四隅それぞれに、対応する前記張り出し部を支持する受け部を有し、前記張り出し部と前記受け部とを通じて、前記便槽本体が前記便槽本体受け台に対して固定される、請求項2に記載のトイレ用便槽。

請求項4

前記便槽本体受け台の前記周壁の四隅それぞれには、案内立ち壁が設けられ、該案内立ち壁各々の内面が、前記便槽本体を前記便槽本体受け台の上面へと案内する案内面とされている、請求項2または請求項3に記載のトイレ用便槽。

請求項5

前記周壁の頂部には、張り出しフランジが設けられ、該張り出しフランジには、把持用開口が設けられる、請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のトイレ用便槽。

請求項6

前記受け部が、前記周壁の四隅の頂部から外方に突出する張り出しフランジとして設けられ、該張り出しフランジには、が挿入される杭挿入固定用穴が設けられている、請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のトイレ用便槽。

請求項7

前記便槽本体受け台は、前記周壁の外側に、ステップ台付設される、請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載のトイレ用便槽。

請求項8

前記便槽本体受け台と前記便槽本体との間には、ヒーターを介在することができる、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のトイレ用便槽。

請求項9

前記便槽本体受け台の上面最下部に、前記上面から前記下面にわたって貫通する水抜き用貫通穴が設けられる、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のトイレ用便槽。

請求項10

前記便槽本体の周側面には、内側に凹み、前記便槽本体の高さ方向全体に亘って延びる補強用凹部が設けられる、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のトイレ用便槽。

請求項11

請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のトイレ用便槽を有し、前記便槽本体の上面に、トイレ用室が形成されることを特徴とするトイレユニット

請求項12

前記便槽本体受け台は、中空二重壁構造であり、前記便槽本体受け台の下面には、トイレをフォークリフトにより運搬するための一対のフォーク挿入用凹部が設けられ、該一対のフォーク挿入用凹部は、互いに平行に、該下面の一方の縁から対向する縁に抜けるように設けられ、該フォーク挿入用凹部の各々は、前記便槽本体受け台の下面と接地面との間に間隔を有するように凹溝状に形成される、請求項2に記載のトイレ用便槽。

技術分野

0001

本発明は、トイレ用便槽および該トイレ用便槽を具備するトイレユニットに関し、より詳細には、公園運動場山岳地、港湾海水浴場工事現場イベント会場農地、非常時の避難場所等で使用されているトイレユニットに関する。

背景技術

0002

トイレユニットは、通常のトイレと同様に、衛生面の安全確保が最優先であることから、汲み取り清掃および洗浄メンテナンス性の良さ、破損による汚物漏えいの防止が要求される。

0003

また、トイレユニットは、仮設的に利用される場合、設置および撤去等の移動作業性の観点から可搬性および軽量性並びに高剛性が要求され、特に、フォークリフトが用いられている広い工事現場やトイレユニットを保有し管理するレンタル会社倉庫ではフォークリフトによってトイレユニットの移動作業を実施している。

0004

従来のトイレユニットにおける便槽は、清掃および洗浄の際に汚水を残すことなく汲み取ることができるように便槽底部の内底面を平坦な形状としている。
そのため、従来のトイレユニットは、便槽底部の外底面も平坦な形状とされており、フォークリフトによって移動する際に、フォークリフトの操作のみによってトイレユニットをフォークに載せ降ろしすることができず、トイレユニットを人の手などによってフォークリフトのフォークの上に載せ降ろしする必要がある。
ここで、フォークリフトによる可搬性を確保するために便槽の外底面にフォークリフトのフォークを挿入するための凹部を設けるとすれば、便槽の内底面と外底面とが一体の壁として形成されていることから、便槽の内底面に、外底面の凹部に応じて相補形状の凸部が生じ、便槽内の汚水の汲み取り清掃および洗浄が困難となる。

0005

特許文献1は、このようなトイレユニットの一例を開示する。
特許文献1においては、トイレ用便槽の側部から底部にわたって凹部が傾斜して設けられているものの、外底部自体は平坦な形状となっているため、当該凹部を介してフォークを挿入しようとしても、フォークの先端部のみしか挿入することができないという問題がある。

0006

それに対して、特許文献2では、便槽底部を二重構造としている便槽が開示され、便槽の内底面を平坦面とする一方、便槽の外底面には、リフト用の爪溝が設けられている。
しかしながら、特許文献2に記載の発明では、ブロー成形により二重構造を構成しているために便槽の厚みが全体的に薄くなることから、トイレユニットの移動に伴い、便槽底面が、摩耗や衝撃によって破損し、汚水が漏えいしてしまうという問題が生じ得る。

0007

さらに、上記のように破損した際には、汚水漏えいの対処はもちろんのこと、便槽の交換という大きな作業負担が生じるという問題がある。

0008

また、従来の便槽は便槽の内底面と地面との間が近接しているため、便槽底部から便槽内の温度および湿度が上昇し、悪臭害虫の発生を促してしまうという問題がある。
特許第4745690号公報
特許第2857737号公報

発明が解決しようとする課題

0009

以上の技術的問題点に鑑み、本発明は、フォークリフトによる可搬性の確保とトイレユニットの衛生面の安全性の確保とを両立し、かつ、メンテナンスを容易にすることを可能としたトイレ用便槽および該便槽を具備するトイレユニットを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するために、本発明のトイレ用便槽は、汚物を内部に収容する便槽本体と、前記便槽本体とは別体とされ前記便槽本体を下方から支持する便槽本体受け台とを有し、前記便槽本体の底面のうち内底面及び外底面が平坦状であり、前記便槽本体受け台の上面は、平坦状であって、前記便槽本体の外底面を面支持し、前記便槽本体受け台の下面には、フォークリフトにより運搬するためのフォーク挿入用凹部が設けられており、該フォーク挿入用凹部は、前記フォーク挿入用凹部内の凹部内下面と前記下面との間に間隔を有し、かつ前記下面の少なくとも1つの周縁に抜けるように凹溝状に形成されている、構成としている。

0011

以上の構成を有するトイレ用便槽によれば、汚物を内部に収容する便槽本体と、便槽本体を受け入れる、便槽本体とは別体の便槽本体受け台とにより構成し、便槽本体において、その底面のうち内底面及び外底面を平坦状とし、便槽本体受け台の上面により、便槽本体を面支持することにより、便槽内の汲み取り清掃および洗浄が困難となる恐れがなく、便槽本体受け台において、その下面には、トイレユニットをフォークリフトにより運搬するためのフォーク挿入用凹部を設けることにより、可搬性確保が可能である。

0012

また、便槽本体受け台によって便槽本体底部と地面との間に一定の距離が確保されることと、空気層が確保されることから、地面からの熱が便槽内の汚水に伝わり難くなり、便槽内の温度および湿度の上昇が抑えられることにより、悪臭や害虫の発生を抑えることができる。

0013

さらに、前記便槽本体は、四隅それぞれに、外方への張り出し部を有し、前記便槽本体受け台は、前記周壁の四隅それぞれに、対応する張り出し部を受ける受け部を有し、前記張り出し部と前記受け部とを通じて、前記便槽本体が前記便槽受け台に対して固定されるのがよい。
これにより、便槽本体受け台が摩耗や衝撃によって破損した際には、便槽本体はそのままに便槽本体受け台のみを交換することができる。
さらにまた、前記便槽本体受け台の前記周壁の四隅それぞれには、案内立ち壁が設けられ、該案内立ち壁各々の内面が前記便槽本体の案内面を形成するのがよい。
加えて、前記周壁の頂部には、張り出しフランジが設けられ、該張り出しフランジには、把持用開口または固定用穴が設けられるのでもよい。
また、前記便槽本体受け台は、前記周壁の外側に、ステップ台付設されるのでもよい。

0014

また、前記便槽本体受け台と、前記便槽本体との間には、ヒーターが介在するのでもよい。
さらに、前記便槽本体受け台には、前記便槽本体受け面の最下部に、水抜き用貫通穴が設けられるのでもよい。
加えて、前記便槽本体の周側面には、内側に凹み、前記便槽本体の高さ方向全体に亘って延びる補強用凹部が設けられるのでもよい。
さらにまた、前記便槽本体受け台の下面には、トイレをフォークリフトにより運搬するための一対のフォーク挿入用凹部が設けられ、該一対のフォーク挿入用凹部は、互いに平行に、該下面の一方の縁から対向する縁に抜けるように設けられ、該フォーク挿入用凹部の各々は、前記便槽本体受け台の下面と接地面との間に間隔を有するように凹溝状に形成されるのでもよい。

0015

上記課題を達成するために、本発明のトイレユニットは、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のトイレ用便槽を有し、前記便槽本体の上面に、トイレ用室が形成される、構成としている。

発明を実施するための最良の形態

0016

本発明に係るトイレユニットの実施形態を図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。
本発明の実施形態において、図1ないし図5に示すように、トイレユニット10は、便槽12と、フロアパネル14の4周縁それぞれに取り付けられたドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20およびバックパネル22と、ドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20およびバックパネル22により構成される上周端部に載置された天井パネル24とから概略構成され、ドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20およびバックパネル22によりトイレ用室25が形成されている。

0017

便槽12は、上面に矩形状のフロアパネル14が設置され、その上面のほぼ中央部に便器26が設置され、この便器26の下方に汚水の排出路として貫通穴(図示せず)が設けられ、ドアパネル16が設置される側の前縁には、利用者の便宜のためにステップ台28が付設される。

0018

より詳細には、図3に示すように、便槽12は、汚物を内部に収容する便槽本体70と、便槽本体70を受け入れる、便槽本体70とは別体の便槽本体受け台72とを有し、トイレ用室25が、便槽本体70の平坦状に形成された上面79に載置されるフロアパネル14によって支持されるようにしてある。便槽本体70は、ほぼ直方体状の外形を有し、底面78は、平坦状となるように成形される。より詳細には、図7に示すように、便槽本体70の底面78のうち、内底面89および外底面91いずれも平坦状に形成されている。これにより、便槽12内の屎尿の汲み取りおよび洗浄が容易となるようにしている。

0019

便槽本体70はブロー成形にて成形され、その材質は、たとえば、エチレンプロピレンブテンイソプレンペンテンメチルペンテン等のオレフィン類単独重合体あるいは共重合体であるポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン高密度ポリエチレン)、ポリアミドポリスチレンポリ塩化ビニルポリアクリロニトリル、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のアクリル誘導体ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−プロピレン−ジエン類等のターポリマーABS樹脂、ポリオレフィンオキサイドポリアセタール等の熱可塑性樹脂が挙げられる。

0020

便槽本体70は、便槽本体受け台72の凹陥部71を通じて、便槽本体受け台72の周壁82の内側で便槽本体受け台72に内嵌固定するようにしている。
より具体的には、便槽本体70は、四隅それぞれに、外方への張り出し部84を有し、各張り出し部84には、貫通穴73が設けられ、便槽本体受け台72が便槽本体70を受け入れる際、便槽本体70の張り出し部84が、便槽本体受け台72の対応する受け部86に載置され、張り出し部84の貫通穴73と対応する受け部86に設けた貫通孔75とにネジ(図示せず)を通して固定するようにしている。これにより、便槽本体70と便槽本体受け台72との間での相対移動を防止している。

0021

便槽本体70の周側面77のうち、対向する長辺に対応する周側面それぞれには、内側(上方)に凹み、便槽本体70の高さ方向全体に亘って延びる補強用凹部79が設けられる。補強用凹部79は、便槽本体70の強度、特に圧縮剛性を確保する観点から設けられるものであり、補強用凹部79の深さ、設置数および間隔は、このような観点から決定すればよい。

0022

一方、便槽本体受け台72において、その上面76により、便槽本体70を面支持し、その下面81には、トイレユニット10をフォークリフト(図示せず)により運搬するためのフォーク挿入用凹部83が設けられる。より詳細には、フォーク挿入用凹部83の各々は、フォーク挿入用凹部83内の凹部内下面95と接地面となる下面81との間に間隔を有するように凹溝状に形成され、便槽本体70の底面78の対向する周縁それぞれに抜けるように形成されている。特に、フォーク挿入用凹部83は、下面81の短辺に平行に、所定間隔を隔てて2つ設けられ、その深さおよび間隔は、搬送に用いるフォークリフトの仕様に応じて決定すればよい。フォーク挿入用凹部83の深さ、すなわち、フォーク挿入用凹部83内の凹部内下面95と接地面の間の間隔は、フォークリフトの爪が入る空間を確保した範囲で適宜選択が可能であり、10〜90ミリの範囲が好ましく、さらに好ましくは、40〜60ミリである。 これにより、便槽本体受け台72によって便槽本体70の底部と地面との間に一定の距離が確保されることと、空気層が確保されることから、地面からの熱が便槽内の汚水に伝わり難くなり、便槽内の温度および湿度の上昇が抑えられることにより、悪臭や害虫の発生を抑えることができる。
図4に示すように、便槽本体受け台72は、下面81の周縁85から立ち上がる周壁82を有し、上方に臨む凹陥部71が周壁82により構成される。
便槽本体受け台72は、周壁82の四隅それぞれに、対応する便槽本体の張り出し部84を受ける受け部86を有し、張り出し部84と受け部86とを通じて、便槽本体70が便槽本体受け台72に対して固定される。

0023

便槽本体受け台の周壁82の頂部には、補強用凹部79の対応する位置に、内側に突出する張り出しフランジ88が設けられ、張り出しフランジ88には、把持用開口90が設けられる。これにより、便槽本体70を便槽本体受け台72の凹陥部71内に組み込んで固定する際、張り出しフランジ88が補強用凹部79の底面に当接するようにしてあるとともに、便槽12を運搬する際、把持用開口90を手で掴んで運搬することを可能にしている。
便槽本体受け台72には、上面76に、水抜き用貫通穴94が設けられる。これにより、便槽本体受け台72に水が溜まらないようにして、衛生面を確保している。なお、水抜き用貫通穴94は、受け面92の長辺方向全体に亘って延びる長溝93内に設けてもよく、水抜きの有効性を確保することを考慮した位置、サイズおよび数量を設けてもよい。
便槽本体受け台72と便槽本体70との間には、ヒーター96が介在する。ヒーター96は、薄板状であり、たとえば冬場において、便槽本体に収容された汚物が凍結し、便槽本体内部の汲取り清掃および洗浄が困難になることを未然に防いでいる。

0024

便槽本体受け台72の周壁82Aのステップ台28と反対側の周壁82Cの各隅部には、案内立ち壁98が設けられる。
より具体的には、案内立ち壁98は、それぞれ上下方向に他の周壁部分より高い位置まで延在し、便槽本体70の隅部を保持する。さらに、案内立ち壁98各々の内面が、便槽本体70の案内面100を形成するようにしている。これにより、便槽本体70を便槽本体受け台72の凹陥部71内に組み込んで固定する際、便槽本体70の隅部を対応する案内面100に当接させながら、便槽本体70を便槽本体受け台72の上面76に容易に着座させることを可能としている。ここで、便槽本体70の内面となる案内面100は他の周壁部分の内面よりも外方に開く方向に傾斜角を大きくとることで便槽本体70を組み込む際に受け入れが容易となる。また、案内面100を平面または曲面からなる複数の面で構成し、複数の面の境界の少なくとも一部に角部を形成し、便槽本体70の隅部に前記角部に対応する形状を設けることにより、便槽本体70を位置決めし水平な状態で組み込むことができる。本実施形態においては、図3および図4に示すようにステップ28と反対側の周壁82Cの各隅部に形成される案内立ち壁98の案内面100には内方へ突出する凸状が形成されており、その先端が角部を構成している。また、便槽本体70の隅部には前記凸状に対応する凹溝を形成している。案内立ち壁98の頂面104は受け部86を構成するとともに、頂面104から張り出した把持用開口を兼ねた杭固定用穴106が設けられる。それにより、人力によるトイレユニットの可搬性の確保や、建設現場での杭による仮設固定を容易にしている。

0025

以上のように、内部に屎尿を溜める機能を有する容器状の比較的単純な外形の便槽本体70と、搬送用のフォーク挿入用凹部83を設けたり、周壁82により凹陥部71を構成したりする、比較的複雑な外形の樹脂製便槽本体受け台72とを分離して別体としつつ、便槽本体70と樹脂製便槽本体受け台72とを組み込んで便槽12とする際、便槽本体70と樹脂製便槽本体受け台72とが確実に固定されるようにすることにより、トイレユニット10にとって必須である衛生面の安全性の確保と、フォークリフトによる可搬性の確保が可能である。

0026

次に、トイレ用室25を構成する要素について説明する。ドアパネル16、第1サイドパネル18および第2サイドパネル20およびバックパネル22それぞれの下端は、フロアパネル14の上面に設けた凹部に内嵌することにより、連結固定される。
図2に示すように、ドアパネル16は、表材を一体に屈曲して陥没した把手69を有し、フロアパネル14の上面に下端部が連結固定された樹脂製のパネルであり、第1サイドパネル18は、フロアパネル14の上面に下端部が連結固定された樹脂製のパネルであり、第2サイドパネル20は、フロアパネル14の上面に下端部が連結固定された樹脂製のパネルであり、バックパネル22は、フロアパネル14の上面に下端部が連結固定され、第1サイドパネル18および第2サイドパネル20それぞれの側縁に連結された樹脂製のパネルである。

0027

第1サイドパネル18および第2サイドパネル20それぞれの一方の側縁付近には凹溝63が形成され、凹溝63に対してバックパネル22が嵌合しており、第2サイドパネル20の他方の側縁には、螺番65を介してドアパネル16が開閉自在に取付けられている。
第1サイドパネル18および第2サイドパネル20それぞれには、ドアパネル16の位置を規制するための段部66が形成されている。これらのフロアパネル14の上面に設置される4パネルは、いずれもその構造は同様であるので、その1つについて詳細に説明し、他のパネルの説明は省略する。

0028

図6に示すように、第1サイドパネル18は、周縁40A,B同士が溶着されて、内部に中空部42を形成する一対の樹脂製の表皮材シート44A,Bと、該一対の表皮材シート44の間に介在し中空部42内に配置されて、一対の表皮材シート44A,Bそれぞれに溶着される樹脂製の芯材46とが一体成形されたサンドイッチパネル構造を構成する。芯材46は、所定厚みおよび/または所定発泡倍率を有する発泡樹脂構造である。
より詳細には、芯材46は、従来既知発泡ビーズを用いて、一次発泡により発泡ガス含浸させた発泡ビーズを膨張させ、二次発泡により金型内でさらに膨張させるとともに発泡ビーズ同士を融着させることにより、中空部42の形状に整合するものを事前に成形する。この場合、特にサイドパネルは大型であることから、芯材46を複数個に分割して、それぞれを発泡ビーズを用いた成形方法により準備したうえで、中空部42内に配置するのでもよい。

0029

芯材46を形成する樹脂としては、エチレン、プロピレン、ブテン、イソプレンペンテン、メチルペンテン等のオレフィン類の単独重合体あるいは共重合体であるポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン)、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のアクリル誘導体、ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−プロピレン−ジエン類等のターポリマー、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、フェノール樹脂ポリメタクリルイミドポリエーテルイミド等が挙げられる。なお、これらは一種類を単独で用いても、二種類以上を混合して用いてもよい。特に、芯材46と表皮材シート44とを同材質とすることにより熱溶着によって溶剤等を用いることなく接着させることができる。芯材46は、添加剤が含まれていてもよく、その添加剤としては、シリカマイカタルク炭酸カルシウムガラス繊維カーボン繊維等の無機フィラー可塑剤、安定剤、着色剤帯電防止剤難燃剤発泡剤等が挙げられる。

0030

発泡剤としては、物理発泡剤化学発泡剤およびその混合物のいずれを用いてもよい。物理発泡剤としては、空気、炭酸ガス窒素ガス、水等の無機系物理発泡剤、およびブタンペンタンヘキサンジクロロメタンジクロロエタン等の有機系物理発泡剤、さらにはそれらの超臨界流体を用いることができる。

0031

発泡剤の添加量は、発泡により芯材46の内部に形成される無数気泡により所望の空隙体積とする一方、発泡倍率が高すぎることにより、芯材46の表皮材シート44との接着面に対して直交する向きの圧縮荷重に対する剛性が必要以上に低下しないように、あるいは発泡倍率が高すぎることにより、無数の気泡の独立気泡率が低下して、断熱性能が低下しないように定められる。

0032

一方、表皮材シート44は、ドローダウンネックインなどにより肉厚バラツキが発生することを防止する観点から溶融張力の高い樹脂材料を用いることが好ましく、一方で金型48への転写性追従性を良好とするため流動性の高い樹脂材料を用いることが好ましい。より詳細には、表皮材シート44は、ポリプロピレン、エンジニアリングプラスチックスオレフィン系樹脂などから形成されたシートからなる。芯材46の両側に設けられる表皮材シート44間の間隔、すなわち芯材46の嵩(厚み)を確保することにより、第1サイドパネル18全体としての剛性、特に曲げ剛性を確保する観点から、表皮材シート44の剛性としては、少なくとも芯材46の剛性より高い材質が要求される。表皮材シート44は、第1サイドパネル18の上面76壁および下面壁を構成し、好ましくは第1サイドパネル18の外周において表皮材シート44Aと表皮材シート44Bの末端溶着一体化して側壁を構成する。第1サイドパネル18の外周の側壁と芯材46の外周には隙間53が形成されており、これにより成形後の表皮材シート44と芯材46との熱収縮の差によって第1サイドパネル18の変形を防止することができる。一対の表皮材44A,Bは、互いに異なる材質および/または異なる色により構成してもよい。
天井パネル24は、トイレユニット10内への採光性が可能な程度の厚みを有する単壁構造である。

0033

このようなトイレ用便槽12を有するトイレユニット10によれば、トイレ用便槽12が、汚物を内部に収容する便槽本体70と、便槽本体70を受け入れる、便槽本体70とは別体の便槽本体受け台72とにより構成され、便槽本体受け台72において、その下面には、トイレユニット10をフォークリフトにより運搬するためのフォーク挿入用凹部83を設けることにより、可搬性の確保が可能であるとともに、便槽本体70の底面は、平坦状とする一方、便槽本体受け台72の上面により、便槽本体70を面支持することにより、便槽内の汲み取り清掃および洗浄が困難となる恐れがなく、便槽底面が、摩耗や衝撃によって破損して汚水が漏えいすることに起因する衛生面の問題を生じる恐れもない。

0034

さらに、汚物を内部に収容する便槽本体70と、便槽本体70を受け入れる、便槽本体70とは別体の便槽本体受け台72とにより構成し、便槽本体70は、その底面が平坦状であることから、汲み取り清掃および洗浄のメンテナンス性が良く、便槽本体受け台72は、接地面の周縁から立ち上がる周壁82を有し、上方に臨む凹陥部71が周壁82によって構成され、便槽本体70は、凹陥部71を通じて、周壁82の内側で便槽本体受け台72に内嵌固定するようにしてあることから、便槽本体70を便槽本体受け台72とは別途独立にすることにより、便槽底面が、摩耗や衝撃によって破損して汚水が漏えいすることに起因する衛生面の問題を生じることなく、便槽本体受け台72において、その下面81には、トイレユニット10をフォークリフトにより運搬するためのフォーク挿入用凹部83を設けることが可能であり、トイレユニット10の衛生面の安全性の確保と、フォークリフトによる可搬性の確保との両立を可能とする。

0035

以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変更が可能である。
たとえば、本発明の実施形態において、トイレユニット10は、便槽12と、フロアパネル14の4周縁それぞれに取り付けられたドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20およびバックパネル22と、ドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20およびバックパネル22により構成される上周端部に載置された天井パネル24とから概略構成され、ドアパネル16、第1サイドパネル18、第2サイドパネル20およびバックパネル22によりトイレ用室25が形成されているものと説明したが、トイレ用便槽の上にトイレ用室が形成されているトイレユニットであれば、トイレ用室を形成するパネルの構成は限定しない。さらに、トイレ用室は、パネルにすら限定せず、シートで形成されてもよい。

0036

また、たとえば、本実施形態において、便槽本体70は、便槽本体受け台72の凹陥部71を通じて、便槽本体受け台72の周壁82の内側で便槽本体受け台72に内嵌固定するようにしているものとして説明したが、それに限定されることなく、便槽本体70と、便槽本体70とは別体の便槽本体受け台72とから構成され、便槽本体の底面が平坦状であり、便槽本体受け台の下面にフォーク挿入用凹部83を設けるだけであって、それにより、フォークリフトによる可搬性の確保と、便槽内の汲み取り清掃および洗浄のメンテナンス性の確保とを両立し、かつ、便槽底面が、摩耗や衝撃によって破損して汚水が漏えいすることに起因する衛生面の問題を予防することを可能としてもよい。

図面の簡単な説明

0037

本発明の実施形態に係るトイレユニット10のドアパネル16を閉じた状態の全体斜視図である。
本発明の実施形態に係るトイレユニット10の横断面図である。
本発明の実施形態に係るトイレユニット10の便槽12の分解斜視図である。
本発明の実施形態に係るトイレユニット10の便槽本体受け台72の斜視図である。
本発明の実施形態に係るトイレユニット10の便槽12を組み立てた状態を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係るトイレユニット10の第1サイドパネル18の一部破断図である。
図5の線A−Aに沿う概略断面である。

0038

10トイレユニット
12便槽
14フロアパネル
16ドアパネル
18 第1サイドパネル
20 第2サイドパネル
22バックパネル
24天井パネル
25トイレ用室
26便器
28 ステップ
69把手
70 便槽本体
71 凹陥部
72樹脂製便槽本体受け台
73貫通穴
75 貫通穴
76 上面
77 周側面
78 底面
79 上面
81 下面
82周壁
83フォーク挿入用凹部
84張り出し部
85周縁
86 受け部
88 張りだしフランジ
89 内底面
90把持用開口
91外底面
93長溝
94水抜き用貫通穴
95 凹部内下面
96ヒーター
98 案内立ち壁
100 案内面
104 頂面
106杭固定用穴

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