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技術 設計支援装置、設計支援方法および設計支援プログラム

出願人 NECプラットフォームズ株式会社
発明者 渡辺充康
出願日 2013年5月29日 (7年6ヶ月経過) 出願番号 2013-112909
公開日 2014年12月11日 (6年0ヶ月経過) 公開番号 2014-232427
状態 特許登録済
技術分野 ICの設計・製造(配線設計等) CAD
主要キーワード 許容線 ハイレベル入力 配置制約 許容容量 配置部品 プルアップ抵抗値 配線完了 上流段
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

配線設計完了後に確定するプルアップ抵抗値上下限条件を満たせない状況を未然に防ぐと共に、シリアルバス以外の回路設計への影響を最小限に抑えるような設計を支援する設計支援装置等を提供する。

解決手段

設計支援装置は、バスに接続される抵抗抵抗値が、所定の条件を満たすような当該バスの許容容量を算出すると共に、当該許容容量を満たすような部品配置制約を算出する配置制約算出部と、前記配置制約を満たすように前記部品の配置および配線の設計がなされたバスの配線容量を用いて、前記抵抗値を算出すると共に、当該算出された抵抗値が、前記所定の条件を満たさない場合、その条件が満たされないことを通知する抵抗値算出部とを備える。

概要

背景

2本の信号線を用いてクロックとデータとを伝送することにより、少ない信号線数データ転送を行うシリアルバスがある。シリアルバスには、例えば、I2C(I-squared-C)、SMBus(System Management Bus)等がある。シリアルバスの信号線には、クロック信号線データ信号線があり、これらの信号線に各種部品が接続される。このようなシリアルバスは、出力方式オープンコレクタ設計であるため、2本の信号線にはプルアップ抵抗が接続される。各信号線はプルアップ抵抗を介して電源に接続されており、当該信号線によってデータまたはクロックが転送される。

このようなシリアルバスに部品を接続する場合、上記プルアップ抵抗の抵抗値(以降、「プルアップ抵抗値」と称する)が上下限条件を満たすような配置/配線にて各部品を接続する必要がある。通常、このプルアップ抵抗値の上下限条件は、シリアルバスに接続される部品の配線設計完了後の実配線長に基づいて決定される。

したがって、配線設計によっては、部品の配線設計完了後に確定するプルアップ抵抗値が、その上下限条件を満たすことができない場合がある。この場合、部品の配置/配線設計を再検討すると共に、配置/配線設計をやり直す必要が生じる。

一方、予めプルアップ抵抗値を設定し、当該設定した抵抗値に基づいて算出した配置制約線長制約を満たすように設計する場合は、シリアルバス以外の回路設計に影響を与えてしまい、設計の自由度を下げてしまう。

例えば、特許文献1には、配置配線構想設計装置が開示される。当該配置配線構想設計装置は、回路設計者が、プリント基板開発の上流段階で回路図を活用することにより伝送線路などのシミュレーション実装形状による配置配線関係のチェックができるようにする。これにより、回路設計者は、実装設計者に対して適切な配置配線指示ができる。

概要

配線設計完了後に確定するプルアップ抵抗値が上下限条件を満たせない状況を未然に防ぐと共に、シリアルバス以外の回路設計への影響を最小限に抑えるような設計を支援する設計支援装置等を提供する。 設計支援装置は、バスに接続される抵抗の抵抗値が、所定の条件を満たすような当該バスの許容容量を算出すると共に、当該許容容量を満たすような部品の配置制約を算出する配置制約算出部と、前記配置制約を満たすように前記部品の配置および配線の設計がなされたバスの配線容量を用いて、前記抵抗値を算出すると共に、当該算出された抵抗値が、前記所定の条件を満たさない場合、その条件が満たされないことを通知する抵抗値算出部とを備える。

目的

本願発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、配線設計完了後に確定するプルアップ抵抗値が上下限条件を満たせない状況を未然に防ぐと共に、シリアルバス以外の回路設計への影響を最小限に抑えるような設計を支援する設計支援装置、設計支援方法および設計支援プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

バスに接続される抵抗抵抗値が、所定の条件を満たすような当該バスの許容容量を算出すると共に、当該許容容量を満たすような部品配置制約を算出する配置制約算出部と、前記配置制約を満たすように前記部品の配置および配線の設計がなされたバスの配線容量を用いて、前記抵抗値を算出すると共に、当該算出された抵抗値が、前記所定の条件を満たさない場合、その条件が満たされないことを通知する抵抗値算出部とを備えた設計支援装置

請求項2

前記抵抗値算出部は、前記通知に応じて配線の設計がやり直なされたバスの配線容量を用いて、前記抵抗値を算出すると共に、当該算出された抵抗値が、前記所定の条件を満たす場合に前記部品の配線の設計を完了する請求項1記載の設計支援装置。

請求項3

前記配置制約算出部は、前記バスに既に部品が接続され、当該バスにさらなる部品の配置の設計がされる前に、前記配置制約を算出する請求項1または請求項2記載の設計支援装置。

請求項4

前記配置制約算出部は、前記算出した許容容量を許容線長に換算すると共に、当該許容線長を超えない領域を、さらなる部品の配置可能領域とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の設計支援装置。

請求項5

前記バスは、シリアルバスであり、前記抵抗は、プルアップ抵抗である請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の設計支援装置。

請求項6

コンピュータによって、バスに接続される抵抗の抵抗値が、所定の条件を満たすような当該バスの許容容量を算出すると共に、当該許容容量を満たすような部品の配置制約を算出し、コンピュータによって、前記配置制約を満たすように前記部品の配置および配線の設計がなされたバスの配線容量を用いて、前記抵抗値を算出すると共に、当該算出された抵抗値が、前記所定の条件を満たさない場合、その条件が満たされないことを通知する設計支援方法

請求項7

バスに接続される抵抗の抵抗値が、所定の条件を満たすような当該バスの許容容量を算出すると共に、当該許容容量を満たすような部品の配置制約を算出する処理と、前記配置制約を満たすように前記部品の配置および配線の設計がなされたバスの配線容量を用いて、前記抵抗値を算出すると共に、当該算出された抵抗値が、前記所定の条件を満たさない場合、その条件が満たされないことを通知する処理とを、コンピュータに実行させる設計支援プログラム

技術分野

背景技術

0002

2本の信号線を用いてクロックとデータとを伝送することにより、少ない信号線数データ転送を行うシリアルバスがある。シリアルバスには、例えば、I2C(I-squared-C)、SMBus(System Management Bus)等がある。シリアルバスの信号線には、クロック信号線データ信号線があり、これらの信号線に各種部品が接続される。このようなシリアルバスは、出力方式オープンコレクタ設計であるため、2本の信号線にはプルアップ抵抗が接続される。各信号線はプルアップ抵抗を介して電源に接続されており、当該信号線によってデータまたはクロックが転送される。

0003

このようなシリアルバスに部品を接続する場合、上記プルアップ抵抗の抵抗値(以降、「プルアップ抵抗値」と称する)が上下限条件を満たすような配置/配線にて各部品を接続する必要がある。通常、このプルアップ抵抗値の上下限条件は、シリアルバスに接続される部品の配線設計完了後の実配線長に基づいて決定される。

0004

したがって、配線設計によっては、部品の配線設計完了後に確定するプルアップ抵抗値が、その上下限条件を満たすことができない場合がある。この場合、部品の配置/配線設計を再検討すると共に、配置/配線設計をやり直す必要が生じる。

0005

一方、予めプルアップ抵抗値を設定し、当該設定した抵抗値に基づいて算出した配置制約線長制約を満たすように設計する場合は、シリアルバス以外の回路設計に影響を与えてしまい、設計の自由度を下げてしまう。

0006

例えば、特許文献1には、配置配線構想設計装置が開示される。当該配置配線構想設計装置は、回路設計者が、プリント基板開発の上流段階で回路図を活用することにより伝送線路などのシミュレーション実装形状による配置配線関係のチェックができるようにする。これにより、回路設計者は、実装設計者に対して適切な配置配線指示ができる。

先行技術

0007

特開2003−091566号公報

発明が解決しようとする課題

0008

上述のように、シリアルバスに接続する部品の配線設計完了後の実配線長に基づいてプルアップ抵抗値の上下限条件を決定すると、その実配線長に基づくプルアップ抵抗値は、当該上下限条件を満たすことができない場合がある。この場合、部品の配置/配線設計を再検討すると共に、配置/配線設計をやり直す必要が生じるという課題がある。

0009

また、予めプルアップ抵抗値を設定し、当該設定した抵抗値に基づき算出した配置制約や線長制約を満たすように設計する場合は、シリアルバスの回路に必要な領域が増えてしまうことが多く、シリアルバス以外の回路設計に影響を与えるため、設計の自由度を下げてしまうという課題がある。

0010

また、上記特許文献1には、上記のようなシリアルバス以外の回路設計に影響を与えることなく、プルアップ抵抗値が上下限条件を満たすような配線設計技術は開示されていない。

0011

本願発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、配線設計完了後に確定するプルアップ抵抗値が上下限条件を満たせない状況を未然に防ぐと共に、シリアルバス以外の回路設計への影響を最小限に抑えるような設計を支援する設計支援装置、設計支援方法および設計支援プログラムを提供することを主要な目的とする。

課題を解決するための手段

0012

本発明の設計支援装置は、バスに接続される抵抗の抵抗値が、所定の条件を満たすような当該バスの許容容量を算出すると共に、当該許容容量を満たすような部品の配置制約を算出する配置制約算出部と、前記配置制約を満たすように前記部品の配置および配線の設計がなされたバスの配線容量を用いて、前記抵抗値を算出すると共に、当該算出された抵抗値が、前記所定の条件を満たさない場合、その条件が満たされないことを通知する抵抗値算出部とを備える。

0013

本発明の設計支援方法は、コンピュータによって、バスに接続される抵抗の抵抗値が、所定の条件を満たすような当該バスの許容容量を算出すると共に、当該許容容量を満たすような部品の配置制約を算出し、コンピュータによって、前記配置制約を満たすように前記部品の配置および配線の設計がなされたバスの配線容量を用いて、前記抵抗値を算出すると共に、当該算出された抵抗値が、前記所定の条件を満たさない場合、その条件が満たされないことを通知する。

0014

なお同目的は、上記の各構成を有する設計支援装置または設計支援方法を、コンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、およびそのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。

発明の効果

0015

本願発明によれば、配線設計完了後に確定するプルアップ抵抗値が上下限条件を満たせない状況を未然に防ぐと共に、シリアルバス以外の回路設計への影響を最小限に抑えるような設計を支援することができるという効果が得られる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の第1の実施形態に係る配線基板CAD装置の構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態に係る配線基板CAD装置のハードウエア構成を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る配線基板CAD装置の動作を説明するフローチャートである。
本発明の第1の実施形態に係る配線基板CAD装置の抵抗値/制約算出部による配置制約の算出処理を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施形態に係る配線基板CAD装置が算出した許容線長以内の配置領域の表示例を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る配線基板CAD装置の抵抗値/制約算出部によるプルアップ抵抗値の算出処理を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施形態に係る設計支援装置の構成を示すブロック図である。

実施例

0017

以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。

0018

第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態に係る配線基板CAD(Computer Aided Design)装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、配線基板CAD装置100は、配線基板の設計を支援する装置であり、制御部101、設計情報取得部102、設計情報記憶部103、配置設計部104、配線設計部105、制約管理部106、出力部109、部品作成部110および基板作成部111を備える。制約管理部106は、抵抗値/制約算出部107と条件情報記憶部108とを備える。配線基板CAD装置100は、回路設計を行う回路設計CAD装置100に接続される。

0019

配線基板CAD装置100の各構成要素は、概略以下のように動作する。すなわち、制御部101は、配線基板CAD装置100全体の制御を行う。設計情報取得部102は、回路設計CAD装置100から、基板設計に必要な情報(詳細は後述する)を取得する。

0020

設計情報記憶部103は、設計情報取得部102が取得した情報を記憶する。配置設計部104は、設計者の操作に基づいて、部品の配置設計を行う。配置設計部104はまた、配置完了した部品の座標情報等を保持する。配線設計部105は、設計者の操作に基づいて、配線設計を行う。配線設計部105はまた、配線完了した信号配線の線長情報や、信号配線が有するビア数の情報等を保持する。

0021

制約管理部106は、シリアルバスに部品を配置/配線する際の制約や、シリアルバスに接続されるプルアップ抵抗の抵抗値の上下限条件について管理する。抵抗値/制約算出部107は、配置/配線の制約を算出すると共に、上記抵抗値を算出する(詳細は、図4および図6を用いて後述する)。条件情報記憶部108は、抵抗値/制約算出部107が算出する際に使用する条件式や、各部品の入力容量単位当たりの配線容量、ビア容量等のパラメータを格納する。

0022

出力部109は、設計情報記憶部103に格納される情報や、抵抗値/制約算出部107による算出の結果等を、図示しない表示装置ディスプレイ等)に表示する。

0023

部品作成部110は、設計者の操作に基づいて、設計情報取得部102により取得された部品に関する情報を用いて、配線基板CAD装置100にて設計支援される部品を作成する。基板作成部111は、設計者の操作に基づいて、設計情報取得部102により取得された基板に関する情報を用いて、配線基板CAD装置100にて設計支援される基板を作成する。

0024

図1の配線基板CAD装置100の各部は、コンピュータにより実現した場合、図2に例示するハードウエア構成を有する。図2に示す構成は、CPU(Central Processing Unit)300、メモリ等の記憶媒体301および記憶媒体301に含まれるプログラム302を備える。配線基板CAD装置100のCPU300は、各種ソフトウエア・プログラム(コンピュータ・プログラム)を実行することにより、配線基板CAD装置100の全体的な動作を司る。本実施形態および以下に示す他の実施形態において、CPU300が、メモリ等の記憶媒体301を適宜参照しながら、以下に示す配線基板CAD装置100が備える各機能(各部)を実行するソフトウエア・プログラムを実行する。

0025

図3は、配線基板CAD装置100の動作を説明するフローチャートである。図3を参照して、配線基板CAD装置100の動作について説明する。

0026

配線基板CAD装置100は、設計者の操作に基づいて配線基板の設計を開始すると、制御部101による、設計情報取得部102に対して設計に必要な情報の取得を指示する。設計情報取得部102は、上記指示に応じて、回路設計CAD装置100から必要な情報を取得する。必要な情報とは、回路に設けられる部品名、部品の種類、部品形状ピン属性を含む部品情報基板形状基板層数を含む基板情報および接続情報等である設計情報である。設計情報取得部102は、取得した情報を、設計情報記憶部103に格納する(ステップS401)。

0027

制御部101は、設計情報記憶部103に設計情報が格納されると、配置設計部104および配線設計部105に対して、設計情報記憶部103に格納された設計情報の読み出しを指示する。配置設計部104は、当該指示に基づいて、設計情報記憶部103から部品情報、基板情報および接続情報を読み出す(ステップS402)。また、配線設計部105は、当該指示に基づいて、設計情報記憶部103から接続情報を読み出す(ステップS402)。

0028

続いて制御部101は、配置設計部104に対して、配置制約算出処理の必要の有無を判断する指示を出す。すなわち、配置設計する部品がシリアルバスに接続される場合は、配置制約の算出処理が必要となる。配置設計部104は、上記指示に応じて、配置設計する部品がシリアルバスに接続されているか否かを判断する(ステップS403)。配置設計部104は、設計情報記憶部103から読み出した接続情報に基づいて、当該判断を行う。例えば、接続情報には、部品AのPin1と部品BのPin2とが、信号Cという信号を経由して接続される等の情報が含まれる。信号Cがシリアルバスを示す信号名である場合、配置設計部104は、部品Aと部品Bはシリアルバスに接続されていると判断する。

0029

上記判断の結果、配置設計する部品がシリアルバスに接続されている場合、制御部101は、制約管理部106に対して配置制約算出処理を行う指示をする。制約管理部106は、上記指示に応じて、抵抗値/制約算出部107において配置制約算出処理を行う(ステップS404)。

0030

図4は、抵抗値/制約算出部107による配置制約算出処理を示すフローチャートである。図4を参照して、配置制約算出処理について説明する。

0031

抵抗値/制約算出部107は、設計情報記憶部103に格納される設計情報に基づいて、配置設計する部品が接続されているシリアルバスに、他の部品が既に配置されているか否かを判断する(ステップS501)。

0032

シリアルバスに他の部品が配置されていない場合、抵抗値/制約算出部107は処理を終了する。一方、シリアルバスに他の部品が既に配置されている場合、抵抗値/制約算出部107は、条件情報記憶部108に格納される情報に基づいて、プルアップ抵抗値の上下限条件を満たす、当該シリアルバスの許容容量を算出する(ステップS502)。

0033

ここで、シリアルバスの許容容量は、接続される各部品の入力容量、単位当たりの配線容量およびビア容量の総和である。また、プルアップ抵抗値の上限条件は、各部品の入力容量、単位当たりの配線容量、ビア容量によって可変する。一方、プルアップ抵抗値の下限は、通常固定値であり、上限プルアップ抵抗値>下限プルアップ抵抗値となる容量が、プルアップ抵抗値の上下限条件を満たすシリアルバスの許容容量となる。

0034

例えば、以下のようにシリアルバスの許容容量を算出する。すなわち、
上限プルアップ抵抗値の条件式を
Rt<−Tr÷[C×ln{(Vcc−Vihmin)÷Vcc}]・・・(1)
下限プルアップ抵抗値の条件式を
Rt>(Vcc−Vol)÷Iolmax・・・(2)
とする。ここで、
Rt:プルアップ抵抗値[Ω]、
Tr:シリアルバスの立ち上がり最大入力遷移時間[nSec(ナノ秒)]、
Vcc:シリアルバスの信号レベル[V]、
Vihmin:シリアルバスのハイレベル入力最少電圧[V]、
Vol:部品のIolmax規定電圧[V]、
Iolmax:部品の出力最大駆動電流[mA]、
C:シリアルバスの各部品の入力容量、単位当たりの配線容量、ビア容量の総和[pF
である。

0035

(1)の値>(2)の値となるCの値が、プルアップ抵抗値の上下限条件を満たすシリアルバスの許容容量となる。

0036

抵抗値/制約算出部107は、上記のように、条件情報記憶部108に保持される条件式と、パラメータとして記憶される各部品の入力容量、単位当たりの配線容量、ビア容量とを用いて、プルアップ抵抗値の上下限条件を満たすシリアルバスの許容容量Cを算出する。

0037

例えば、各部品の入力容量を10[pF]、単位当たりの配線容量を1.4[pF/cm]、ビア容量を0.45[pF/ヶ](配線基板のGND層を2層、電源層1層とした場合0.15[pF]×(2+1))とした場合、上限プルアップ抵抗値は2000[Ω]、下限プルアップ抵抗値は1000[Ω]等となる。

0038

続いて、抵抗値/制約算出部107は、算出した許容容量を、許容線長に換算する(ステップS503)。配線基板は、単位長あたりに容量をもっており、その容量に基づいてシリアルバスの許容容量は許容線長に換算される。例えば、配線容量を1.4[pF/cm]、シリアルバスの許容容量を140[pF]とすると、許容線長は140÷1.4=100[cm]となる。

0039

続いて、抵抗値/制約算出部107は、許容線長を満たすエリア座標を、配置設計部104が保持する座標情報を用いて算出すると共に、それを出力部109に表示する(ステップS504)。図5は、許容線長以内の配置領域の表示例を示す図である。図5に示すように、既配置部品を中心としてマンハッタン距離が許容線長以内の領域を実装可エリアとして表示する。以上で、抵抗値/制約算出部107は配置制約算出処理を終了する。

0040

続いて、配置設計部104は、設計者の操作に基づいて部品の配置設計を行う(ステップS405)。このとき、配置設計部104は、上記算出および表示された制約を満たすように配置設計を行う。つまり、配置設計部104は、図5に示す実装可能エリア内に部品を配置する。配置設計が終了すると、配線設計部105は、設計者の操作に基づいて、配置設計された部品の配線設計を行う(ステップS406)。

0041

配線設計部105による配線設計が終了すると、制御部101は、配線設計部105に対して、プルアップ抵抗値算出処理の必要の有無を判断する指示を出す。すなわち、配線設計された配線の信号がシリアルバス信号である場合、当該配線におけるプルアップ抵抗値が上下限条件を満たす必要があるので、プルアップ抵抗値算出処理が必要となる。

0042

配線設計部105は、上記指示に応じて、配線設計された配線の信号はシリアルバス信号であるか否かを判断する(ステップS407)。当該信号がシリアルバスの信号でない場合、制御部101は、処理をステップS409に進める。

0043

当該信号がシリアルバスの信号である場合、制御部101は、制約管理部106に対して、当該配線設計されたシリアルバスのプルアップ抵抗値の算出処理を行う指示を出す。制約管理部106は、上記指示に応じて、抵抗値/制約算出部107においてプルアップ抵抗値算出処理を行う(ステップS408)。

0044

図6は、抵抗値/制約算出部107によるプルアップ抵抗値算出処理を説明するフローチャートである。図6を参照して、抵抗値/制約算出部107によるプルアップ抵抗値算出処理について説明する。

0045

抵抗値/制約算出部107は、配線設計部105から線長情報、ビア情報を取得すると共に、これらに基づいて、配線設計されたシリアルバスの配線容量を算出する(ステップS601)。

0046

例えば、以下のようにシリアルバスの配線容量を算出する。すなわち、
単位当たりの配線容量を1.4[pF/cm]、ビア容量を0.45[pF/ヶ](配線基板のGND層を2層、電源層1層とした場合0.15[pF]×(2+1))、線長を50[cm]、ビア数を2[ヶ]とすると、
配線容量=1.4[pF/cm]×50[cm]=70[pF]、
ビア容量=0.15[pF]×(2+1)=0.45[pF/ヶ]、
ビア数2個の場合、0.45[pF/ヶ]×2ヶ=0.9[pF]、
したがって、配線容量=70[pF]+0.9[pF]=70.9[pF]
となる。

0047

続いて、抵抗値/制約算出部107は、上記算出した配線容量と、条件情報記憶部108に格納される情報(各部品の入力容量)とを用いて、上下限プルアップ抵抗値を算出する(ステップS602)。そして、抵抗値/制約算出部107は、上記算出した上下限プルアップ抵抗値が、条件を満たすか否かを判別する(ステップS603)。上述したように、上限プルアップ抵抗値>下限プルアップ抵抗値である場合に、上下限プルアップ抵抗値は条件を満たす。

0048

抵抗値/制約算出部107は、上限プルアップ抵抗値が条件を満たさない場合、出力部109にエラーと配線の修正を促す旨の表示する(ステップS604)。設計者は、当該表示を見て、配線設計部105を操作することにより配線設計をやり直す(ステップS605)。配線設計が行われたら、抵抗値/制約算出部107は、処理をステップS601に戻す。すなわち、やり直し後の配線設計での配線容量を用いて上限プルアップ抵抗値を算出し、それが条件を満たすか否かを判別する。やり直し後の配線設計での上限プルアップ抵抗値が条件を満たした場合、抵抗値/制約算出部107は、当該上限プルアップ抵抗値を出力部109に表示し、処理を終了する(ステップS606)。このように、上限プルアップ抵抗値が条件を満たすまで、抵抗値/制約算出部107は、設計者に配線の修正を促す。

0049

プルアップ抵抗値算出処理が終了すると、制御部101は、配線設計部105による設計の結果得られた設計情報を、設計情報記憶部103に格納する(ステップS409)。制御部101は、次に設計すべき部品がある場合、処理をステップS403に戻し、すべての部品を設計するまでステップS403からステップS410を繰り返す。以上で、配線基板CAD装置100は、配線基板の設計を終了する。

0050

以上のように、配線基板設計CAD装置100は、シリアルバスに対する部品の配置/配線設計が完了する前に、抵抗値/制約算出部107において、プルアップ抵抗値が上下限条件を満たすようなシリアルバスの許容容量に基づく配置制約を算出する。そして、抵抗値/制約算出部107は、上記配置制約を満たすように配置/配線設計されたシリアルバスの配線容量と、各部品の入力容量とに基づいて、プルアップ抵抗値を算出する。当該プルアップ抵抗値が上下限条件を満たさない場合は、配線設計部105は上記配置制約内で配線設計を再度行う。プルアップ抵抗値が上下限条件を満たす配線となったとき、配線設計部105は配線設計を完了する。

0051

このように、配線基板設計CAD装置100は、予め設定されたプルアップ抵抗値に基づく制約を満たすように設計するのではなく、プルアップ抵抗値が条件を満たすような配置制約を算出し、当該配置制約内で配線設計を行う。そして、その配線設計でのシリアルバスのプルアップ抵抗値が上下限条件を満たさない場合、上下限条件を満たすまで配線基板設計CAD装置100は配線設計をやり直す。上記構成により、本第1の実施形態によれば、配線設計完了後に確定するプルアップ抵抗値が上下限条件を満たせない状況を未然に防ぐと共に、シリアルバス以外の回路設計への影響を最小限に抑えることができるという効果が得られる。

0052

なお、抵抗値/制約算出部107は、配置制約の算出処理と、プルアップ抵抗値の算出処理とを、同一のコンピュータで行ってもよいし、異なるコンピュータで行ってもよい。

0053

第2の実施形態
図7は、本発明の第2の実施形態に係る設計支援装置700の構成を示すブロック図である。図7に示すように、設計支援装置700は、配置制約算出部701と、抵抗値算出部702とを備える。

0054

配置制約算出部701は、バスに接続される抵抗の抵抗値が、所定の条件を満たすような当該バスの許容容量を算出すると共に、当該許容容量を満たすような部品の配置制約を算出する。抵抗値算出部702は、配置制約を満たすように前記部品の配置および配線の設計がなされたバスの配線容量を用いて、前記抵抗値を算出すると共に、当該算出された抵抗値が、上記所定の条件を満たさない場合、その条件が満たされないことを通知する。

0055

設計支援装置700は、上記第1の実施形態に記載される配線基板CAD装置100に相当する。配置制約算出部701および抵抗値算出部702は、上記第1の実施形態に記載される抵抗値/制約算出部107に相当する。

0056

以上のように、本第2の実施形態によれば、設計支援装置700は上記構成を有するので、配線設計完了後に確定するプルアップ抵抗値が上下限条件を満たせない状況を未然に防ぐと共に、シリアルバス以外の回路設計への影響を最小限に抑えるような設計を支援することができるという効果が得られる。

0057

なお、上述した各実施形態では、図1および図7に示す配線基板CAD装置および設計支援装置を、図2に示すCPU300が実行する一例として、ソフトウエア・プログラムによって実現する場合について説明した。しかしながら、図1および図7に示す各ブロックに示す機能は、一部または全部を、ハードウエアとして実現してもよい。

0058

また、上述した各実施形態を例に説明した本発明は、上述した配線基板CAD装置または設計支援装置に対して、その説明において参照したフローチャート(図3図4図6)の機能を実現可能なコンピュータ・プログラムを供給した後、そのコンピュータ・プログラムを、CPU300に読み出して実行することによって達成される。

0059

また、係る供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能なメモリ(一時記憶媒体)またはハードディスク装置等のコンピュータ読み取り可能な記憶デバイスに格納すればよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムを表すコード或いは係るコンピュータ・プログラムを格納した記憶媒体によって構成されると捉えることができる。

0060

本発明は、例えば、回路設計後の配線の設計を支援する配線基板CAD装置に適用できる。

0061

100配線基板CAD装置
101 制御部
102設計情報取得部
103 設計情報記憶部
104配置設計部
105配線設計部
106制約管理部
107抵抗値/制約算出部
108条件情報記憶部
109 出力部
110部品作成部
111基板作成部

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