図面 (/)

技術 食品機械用グリーススプレー、及び食品機械用グリーススプレーの製造方法

出願人 日清オイリオグループ株式会社
発明者 中村華世天野裕士土川浩司
出願日 2013年5月24日 (6年8ヶ月経過) 出願番号 2013-109912
公開日 2014年12月8日 (5年2ヶ月経過) 公開番号 2014-227515
状態 特許登録済
技術分野 潤滑剤
主要キーワード 付着範囲 食品添加物グレード 常圧環境 食品機械用 使用基準 食品機械 発酵エタノール 噴射物
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年12月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

安全であり、かつ泡立ち液垂れがしにくく、スプレーとして良好な使用感を有する食品機械用グリーススプレー、及びその製造方法の提供。

解決手段

ステアリン酸カルシウム、液状の食用油、及びエタノールを含有する可食原料のみからなる組成物ガスとからなり、ステアリン酸カルシウムと液状の食用油との含有量比(質量)が1:1.1〜1:2.5の範囲内であり、ステアリン酸カルシウム及び液状の食用油の和とエタノールとの含有量比(質量)が1:0.2〜1:1の範囲内であることを特徴とする、食品機械用グリーススプレー。

概要

背景

食品の加工等に使用される機械類食品機械)に用いられるグリース等の潤滑剤としては、安全性の高いものが要求される。食品機械に付着した潤滑剤は、当該機械により製造される飲食品へと混入するおそれが否定できないためである。このため、食品機械用の潤滑剤の原料としては、動植物油流動パラフィン等の食用医療用としても使用されている原料が好まれている。例えば、特許文献1には、飽和脂肪酸トリグリセリド基油とし、炭素数12〜22の脂肪酸を0.001〜5質量%配合した食品機械用潤滑油組成物が開示されている。

飽和脂肪酸トリグリセリドは、安全性に優れているのみならず、酸化安定性が高く、流動性も良好である。このため、霧状に均質噴霧するために高い流動性が要求されるスプレー油としても好ましい。例えば、特許文献2には、噴霧塗布液状油において、特定の配合比植物油中鎖脂肪酸トリグリセライドを混合してなる調合油窒素ガスとを組み合わせることにより、食用油固有風味性質を損なわず、調理器具や食品・食材に均質に噴霧できることが開示されている。

概要

安全であり、かつ泡立ち液垂れがしにくく、スプレーとして良好な使用感を有する食品機械用グリーススプレー、及びその製造方法の提供。ステアリン酸カルシウム、液状の食用油、及びエタノールを含有する可食原料のみからなる組成物ガスとからなり、ステアリン酸カルシウムと液状の食用油との含有量比(質量)が1:1.1〜1:2.5の範囲内であり、ステアリン酸カルシウム及び液状の食用油の和とエタノールとの含有量比(質量)が1:0.2〜1:1の範囲内であることを特徴とする、食品機械用グリーススプレー。なし

目的

本発明の目的は、安全であり、かつ泡立ちや液垂れがしにくく、スプレーとして良好な使用感を有する食品機械用グリーススプレー、及びその製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ステアリン酸カルシウム、液状の食用油、及びエタノールを含有する可食原料のみからなる組成物ガスとからなり、ステアリン酸カルシウムと液状の食用油との含有量比(質量)が1:1.1〜1:2.5の範囲内であり、ステアリン酸カルシウム及び液状の食用油の和とエタノールとの含有量比(質量)が1:0.2〜1:1の範囲内であることを特徴とする、食品機械用グリーススプレー

請求項2

前記ガスが、炭酸ガス窒素ガス亜酸化窒素ガス、及びLPガスからなる群より選ばれる1種以上を含有し、前記可食原料のみからなる組成物とガスとの含有量比(質量)が1:1.2〜1:2.2の範囲内である、請求項1に記載の食品機械用グリーススプレー。

請求項3

前記液状の食用油が、中鎖脂肪酸トリグリセリドである、請求項1又は2に記載の食品機械用グリーススプレー。

請求項4

ステアリン酸カルシウムと液状の食用油とエタノールとを、ステアリン酸カルシウムと液状の食用油との含有量比(質量)が1:1.1〜1:2.5の範囲内であり、ステアリン酸カルシウム及び液状の食用油の和とエタノールとの含有量比(質量)が1:0.2〜1:1の範囲内であるように含有する可食原料のみからなる組成物を、50℃以下で混合した後、ガスと共に容器充填することを特徴とする、食品機械用グリーススプレーの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、可食原料ガスのみからなる、安全な食品機械用グリーススプレー、及びその製造方法に関するものである。

背景技術

0002

食品の加工等に使用される機械類食品機械)に用いられるグリース等の潤滑剤としては、安全性の高いものが要求される。食品機械に付着した潤滑剤は、当該機械により製造される飲食品へと混入するおそれが否定できないためである。このため、食品機械用の潤滑剤の原料としては、動植物油流動パラフィン等の食用医療用としても使用されている原料が好まれている。例えば、特許文献1には、飽和脂肪酸トリグリセリド基油とし、炭素数12〜22の脂肪酸を0.001〜5質量%配合した食品機械用潤滑油組成物が開示されている。

0003

飽和脂肪酸トリグリセリドは、安全性に優れているのみならず、酸化安定性が高く、流動性も良好である。このため、霧状に均質噴霧するために高い流動性が要求されるスプレー油としても好ましい。例えば、特許文献2には、噴霧塗布液状油において、特定の配合比植物油中鎖脂肪酸トリグリセライドを混合してなる調合油窒素ガスとを組み合わせることにより、食用油固有風味性質を損なわず、調理器具や食品・食材に均質に噴霧できることが開示されている。

先行技術

0004

特開平2−209995号公報
特開2001−178364号公報

発明が解決しようとする課題

0005

グリースは半固体状であり、ヘラ等で塗布することが一般的であるが、より簡便に塗布できるスプレータイプも好まれている。
しかしながら、安全であり、かつ泡立ち液垂れの点でもスプレーとして好適な性質を備えるグリーススプレーは、従来なかった。

0006

本発明の目的は、安全であり、かつ泡立ちや液垂れがしにくく、スプレーとして良好な使用感を有する食品機械用グリーススプレー、及びその製造方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ガス以外の原料として可食原料のみを用いることにより、安全な食品機械用グリーススプレーが得られること、また、可食原料として、ステアリン酸カルシウム、液状の食用油、及びエタノールを特定の含有量比で用いることにより、泡立ちや液垂れがしにくい、優れたグリーススプレーが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。

0008

すなわち、本発明に係る食品機械用グリーススプレー及びその製造方法は、下記(1)〜(4)である。
(1)ステアリン酸カルシウム、液状の食用油、及びエタノールを含有する可食原料のみからなる組成物とガスとからなり、
ステアリン酸カルシウムと液状の食用油との含有量比(質量)が1:1.1〜1:2.5の範囲内であり、ステアリン酸カルシウム及び液状の食用油の和とエタノールとの含有量比(質量)が1:0.2〜1:1の範囲内であることを特徴とする、食品機械用グリーススプレー。
(2) 前記ガスが、炭酸ガス、窒素ガス、亜酸化窒素ガス、及びLPガスからなる群より選ばれる1種以上を含有し、前記可食原料のみからなる組成物とガスとの含有量比(質量)が1:1.2〜1:2.2の範囲内である、前記(1)の食品機械用グリーススプレー。
(3) 前記液状の食用油が、中鎖脂肪酸トリグリセリドである、前記(1)又は(2)の食品機械用グリーススプレー。
(4) ステアリン酸カルシウムと液状の食用油とエタノールとを、ステアリン酸カルシウムと液状の食用油との含有量比(質量)が1:1.1〜1:2.5の範囲内であり、ステアリン酸カルシウム及び液状の食用油の和とエタノールとの含有量比(質量)が1:0.2〜1:1の範囲内であるように含有する可食原料のみからなる組成物を、50℃以下で混合した後、ガスと共に容器充填することを特徴とする、食品機械用グリーススプレーの製造方法。

発明の効果

0009

本発明によれば、食品機械に対して安全に使用することができ、かつ泡立ちや液垂れがしにくい、使用感に優れた食品機械用グリーススプレーを、簡便に提供することができる。

0010

本願明細書において、グリーススプレーの「泡立ち」とは、噴霧されたグリースからガスが気化する際に形成される凹凸の生じやすさを意味する。グリーススプレーとしては、泡立ちは少ないほうが好ましい。また、本願明細書において、グリーススプレーの「飛び散り」とは、噴霧した際の、目的の範囲以外へのグリースの飛散を意味する。グリーススプレーとしては、飛び散りは少ないほうが好ましい。また、本願明細書において、グリーススプレーの「液垂れ」とは、垂直な壁に噴霧した場合のグリースの垂れやすさを意味する。グリーススプレーとしては、液垂れは少ないほうが好ましい。

0011

本発明に係る食品機械用グリーススプレー(以下、単に「グリーススプレー」ということがある。)は、可食原料のみからなる組成物(以下、単に「可食性組成物」ということがある。)とガスとからなることを特徴とする。このため、本発明に係るグリーススプレーは、食品機械に対して極めて安全に使用できる。

0012

本発明に係るグリーススプレーにおける可食性組成物は、ステアリン酸カルシウム、液状の食用油、及びエタノールを特定の割合で含有する。ステアリン酸カルシウムは、使用基準のない安全な食品添加物であり、本発明においては増ちょう剤として使用する。

0013

本発明に係るグリーススプレーの原料として使用されるステアリン酸カルシウムの形状としては、液状の食用油中での分散性が良好であることから、粉体であることが好ましく、最大粒径が1mm以下の微粒子であることがより好ましい。中でも、容器内に充填された状態において、ステアリン酸カルシウムがより沈降しにくく、また、噴射した時にムラになりにくく、噴射物であるグリースがざらつかないことから、最大粒径が500μm以下であり、平均粒径が1〜50μmのものが特に好ましい。本発明に係るグリーススプレーに使用されるステアリン酸カルシウムとしては、食品添加物として市販されているものをそのまま使用することができる。なお、ステアリン酸カルシウムの粒径は、例えば、レーザー回折散乱粒度分析計を用いて常法により測定することができる。

0014

本発明に係るグリーススプレーにおいては、ステアリン酸カルシウムは、液状油中に分散された状態で含有されている。液状油中のステアリン酸カルシウムは、従来のグリースに含有されている金属石けんのような繊維状とは異なり、粒子又はその凝集体として存在している。このため、本発明に係るグリーススプレーは、粘度が比較的低く、液状油とエタノールに易分散するため、均一に噴霧しやすい。

0015

本発明に係るグリーススプレーの原料として使用される液状の食用油は、可食性であって、グリーススプレーの使用温度において液状である油であればよい。例えば、20℃で液状の食用油であることが好ましく、5℃で液状の食用油であることがより好ましい。当該食用油としては、例えば、食品や食品添加物として指定されている植物油や動物油合成油半合成油を使用することができる。具体的には、大豆油菜種油ごま油コーン油、麺実油、紅花油、オリーブ油ヒマワリ油落花生油米油パーム油ヤシ油アマニ油ツバキ油茶油牛脂豚脂イワシ油ニシン油、これらの油の液状分別油、微水添油、これらの油のエステル交換油、これらの油と脂肪酸やグリセリングリセリン脂肪酸エステルとのエステル交換油、脂肪酸とグリセリンの合成油等が挙げられる。前記液状の食用油は、1種類のみであってもよく、2種類以上を混合してもよい。

0016

本発明に係るグリーススプレーに使用される液状の食用油としては、酸化安定性と流動性に優れていることから、中鎖脂肪酸残基を含むトリグリセリドが好ましく、中鎖脂肪酸トリグリセライド(炭素数6〜12の脂肪酸とグリセリンからなるトリグリセライド)又は中長鎖脂肪酸トリグリセライド(炭素数6〜12の脂肪酸と炭素数13以上の脂肪酸とグリセリンからなるエステル)であることが好ましく、中鎖脂肪酸トリグリセライドであることがより好ましい。中鎖脂肪酸トリグリセライドは、合成油であってもよく、中鎖脂肪酸トリグリセライド含有量の多い植物油を用いることも好ましい。

0017

脂肪酸トリグリセライドの原料となる炭素数6〜12の脂肪酸としては、具体的には、カプロン酸ヘキサン酸)、カプリル酸オクタン酸)、カプリン酸デカン酸)、ラウリン酸ドデカン酸)が挙げられる。中鎖脂肪酸トリグリセライドとしては、炭素数8〜12の中鎖脂肪酸からなるトリグリセライドがより好ましく、炭素数8〜10の中鎖脂肪酸由来脂肪酸残基が80質量%以上であるトリグリセライドがさらに好ましい。また、脂肪酸トリグリセライドの原料となる炭素数13以上の脂肪酸としては、具体的には、ミリスチン酸テトラデカン酸)、パルミチン酸ヘキサデカン酸)、ステアリン酸オクタデカン酸)、オレイン酸(cis−9−オクタデセン酸)、リノール酸オクタデカジエン酸)、リノレン酸オクタデカトリエン酸)、アラキジン酸エイコサン酸)、エルカ酸ドコセン酸)、ベヘン酸ドコサン酸)等が挙げられる。

0018

前記液状の食用油として用いられる中鎖脂肪酸トリグリセライドとしては、市販されているものをそのまま使用してもよい。例えば、日清オイリグループ株式会社製の「O.D.O」(カプリル酸:カプリン酸=75:25)、「スコレー64G」(カプリル酸:カプリン酸=60:40)、「スコレーMC」(カプリル酸:カプリン酸=85:15)「スコレー8」(カプリル酸=95%以上)等が好適に用いられる。

0019

本発明に係るグリーススプレーにおいて、可食性組成物中におけるステアリン酸カルシウムと液状の食用油との含有量比(質量)は、1:1.1〜1:2.5の範囲内である。食用油に対するステアリン酸カルシウムの添加量が少なすぎる場合には、グリースとして充分な増ちょう効果が得られにくく、逆に添加量が多すぎる場合には、可食性組成物が固くなりすぎ、噴霧しにくくなるおそれがある。ステアリン酸カルシウムに対する液状の食用油をこの範囲内で混合することにより、食用油に対して充分量のステアリン酸カルシウムが配合される結果、可食性組成物の固さをグリースとして適度な範囲内に保つことができ、噴霧した際の飛び散りが良好であり、かつ液垂れもしにくいグリーススプレーが得られる。本発明に係るグリーススプレーとしては、可食性組成物中におけるステアリン酸カルシウムと液状の食用油との含有量比(質量)は、1:1.2〜1:2.1の範囲内であることが好ましく、1:1.25〜1:2.0の範囲内であることがより好ましい。

0020

本発明に係るグリーススプレーにおいて、可食性組成物中におけるステアリン酸カルシウム及び液状の食用油の和とエタノールとの含有量比(質量)は、1:0.2〜1:1の範囲内である。エタノールは、食用油とステアリン酸カルシウムからなるグリースを噴霧に適した粘度に希釈するために添加される希釈剤である。食用油とステアリン酸カルシウムの合計含有量に対するエタノールの含有量が少なすぎる場合には、可食性組成物の粘度が高くなりすぎ、泡立ちしやすくなるおそれがあり、逆に、エタノールの含有量が多すぎる場合には、粘度が低くなりすぎ、液垂れしやすくなるおそれがある。食用油とステアリン酸カルシウムの合計含有量に対するエタノールの含有量を前記範囲内となるように混合することにより、可食性組成物の粘度を適度な範囲内に調整することができ、泡立ちと液垂れの両方を効果的に抑制することができる。本発明に係るグリーススプレーとしては、可食性組成物中における食用油とステアリン酸カルシウムの合計含有量とエタノールとの含有量比(質量)が、1:0.25〜1:0.8の範囲内であることが好ましく、1:0.27〜1:0.7の範囲内であることがより好ましい。

0021

本発明に係るグリーススプレーにおける可食性組成物は、前記食用油、ステアリン酸カルシウム、及びエタノールからなるものであってもよく、その他の可食性の物質を含有していてもよい。本発明に係るグリーススプレーとしては、可食性組成物に占める前記食用油、ステアリン酸カルシウム、及びエタノールの合計含有量の割合(質量比)が、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、95%以上であることがさらに好ましい。

0022

本発明に係るグリーススプレーにおいて、可食性組成物中に含有し得るその他の可食性の物質としては、グリースやスプレー剤に一般的に配合される物質が挙げられる。例えば、食品や食品添加物として規定されている、香料シリコーン油等の消泡剤色素;BHTトコフェロール類カロテン類セサモール類、γ-オリザノール等の酸化防止剤;グリセリン脂肪酸エステルやショ糖脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステルプロピレングリコール脂肪酸エステルレシチンポリソルベート等の乳化剤;増粘安定剤;比重調整剤植物ワックス動物ワックスなどの光沢剤等が挙げられる。

0023

本発明に係るグリーススプレーは、前記可食性組成物とガスとからなる。当該ガスはグリースを充填容器から噴射させることを目的とし、炭酸ガス、窒素ガス、亜酸化窒素ガス、及びLPガスからなる群より選ばれる1種以上であることが好ましい。また、前記可食性組成物とガスとの含有量比(質量)は、1:1.2〜1:2.2の範囲内であることが好ましく、1:1.4〜1:2.0の範囲内であることがより好ましい。可食性組成物とガスの含有量比を当該範囲内にすることにより、容器内における可食性組成物の凝固が抑制される上に、泡立ちを抑制することができる。

0024

本発明に係るグリーススプレーにおいて、可食性組成物は、前記食用油、ステアリン酸カルシウム、及びエタノール(必要に応じてその他の可食性の物質)を混合することにより調製される。本発明に係るグリーススプレーは、従来の単に金属石けんが配合されたグリースのようにステアリン酸カルシウムを繊維状にする必要がないため、エタノールの沸点未満の温度で、かつ常圧環境下でこれらを全て混合するだけで、容易に可食性組成物を調製し得る。調製時の温度は、前記食用油とエタノールが液状を維持できる温度であればよく、使用される食用油の凝固点等を考慮して決定されるが、通常は50℃以下で撹拌される。また、予め、100℃以下の温度で、前記食用油とステアリン酸カルシウムとを混合して均一に分散させた後、必要に応じてエタノールの沸点未満(好ましくは、50℃以下)まで冷却して、得られた分散物とエタノールとを混合することによって可食性組成物を調製してもよい。ステアリン酸カルシウムをできるだけ均一に食用油中に分散させることが好ましいため、ディスパーホモミキサースターラープロペラなどで攪拌することが好ましい。

0025

本発明に係るグリーススプレーは、前記食用油、ステアリン酸カルシウム、及びエタノール(必要に応じてその他の可食性の物質)を混合した可食性組成物を調製し、これを噴霧用容器内にガスと共に充填することにより製造される。噴霧用容器は1リットル以下が好ましい。充填後の液化ガスの圧力は35℃で0.1〜0.8Mpaが好ましく、0.3〜0.6Mpaがより好ましい。噴霧用容器としては、原液とガスとを充填する容器本体と原液を噴射するバルブを備えており、エアゾール製品の充填に一般的に用いられているエアゾール缶、又はそれを適宜改良した容器を使用することができる。エアゾール缶のバルブは、噴霧状態への影響が大きいため、充填するグリーススプレー、特に可食性組成物中のステアリン酸カルシウムの粒径や含有割合、可食性組成物の粘度や固さ等を考慮して、選択することが好ましい。例えば、本発明に係るグリーススプレーが、ステアリン酸カルシウムが最大粒径が500μm以下、平均粒径が1〜50μmであり、可食性組成物中におけるステアリン酸カルシウムと液状の食用油との含有量比(質量)は、1:1.1〜1:2.5の範囲内である場合には、バルブのステムの直径が0.35〜0.44mmの範囲内にあるエアゾール缶に充填することが好ましい。

0026

以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

0027

[実施例1]
ステアリン酸カルシウム(SteCa)、中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)、エタノール(EtOH)、及びLPガス(LPG)を表1に示す仕込み比(質量比)にて含有するグリーススプレーを製造した。ステアリン酸カルシウムは、食品添加物グレードのもの(最大粒径:100μm以下、平均粒径:5μm)を用い、MCTは、「スコレー64G」(日清オイリオグループ株式会社製)を用い、エタノールは発酵エタノールを用いた。
具体的には、まず、ステアリン酸カルシウムとMCTとエタノールを25℃で混合して可食性組成物を調製した。次いで、この可食性組成物10gを、LPガスと共に100mL容のエアゾール缶に充填し、グリーススプレーを製造した。

0028

製造された各グリーススプレーを、床に水平に置いた平板と、床に垂直に立てた平板とにそれぞれ噴霧し、泡立ちや液垂れ、飛び散りを評価した上で、総合評価を行った。泡立ちと液垂れの評価基準を以下に示す。また、評価結果を表1に示す。

0029

(泡立ちの評価基準)
◎:泡立ちが少なく、泡も消えやすい。
○:泡立ちがややあるが、泡が消えやすい。
△:泡立ちがややあり、泡も消えにくい。
×:泡立ちが著しく、泡も消えにくい。

0030

(液垂れの評価基準)
◎:液垂れしない。
○:ほとんど液垂れしない。
△:若干液垂する。
×:液垂れが著しい。

0031

0032

この結果、ステアリン酸カルシウムと中鎖脂肪酸トリグリセライドの仕込み比が1:1である処方1のグリーススプレーは、泡立ちも液垂れもひどかった。また、エタノールを含有していない処方4のグリーススプレーは、液垂れは観察されず、良好であったが、泡立ちがひどかった。これに対して、ステアリン酸カルシウムと中鎖脂肪酸トリグリセライドの仕込み比が1:1.25〜1:2である処方2、3、5、7〜8のグリーススプレーは、泡立ちと液垂れのいずれもほぼ観察されず、特に、MCTとステアリン酸カルシウムの合計含有量とエタノールの含有量の比が1:0.25〜1:0.35の範囲内である処方5、7〜9のグリーススプレーは、飛び散りも少なく、非常に好ましいものであった。一方で、ステアリン酸カルシウムと中鎖脂肪酸トリグリセライドとエタノールとからなる可食性組成物とLPガスとの含有量比(質量)が1:1である処方6のグリーススプレーは、当該可食性組成物とLPガスとの含有量比(質量)が1:2である処方5のグリーススプレーよりも泡立ちが極めて悪かった。

0033

[実施例2]
実施例1における処方5の仕込み比で、バルブのステムの直径が0.4mm又は0.5mmであり、バルブステム下穴(ステム下方の、充填されたガスに開口している穴)の直径が1.5mm又は0.6mmであり、バルブステムの横穴(バルブの噴出付近に設けられた横穴)がない、又はその直径が0.3mm若しくは0.5mmである、100mL容のエアゾール缶に充填し、グリーススプレーを製造した。

0034

製造された各グリーススプレーを、床に水平に置いた平板と、床に垂直に立てた平板とにそれぞれ噴霧し、泡立ちや液垂れ、飛び散り、ミストの発生を評価した上で、総合評価を行った。泡立ちと液垂れの評価基準は実施例1と同じである。また、飛び散りとミストの発生の評価基準を下記に示す。さらに、評価結果を表2に示す。

0035

(飛び散りの評価基準)
○:適度な範囲に噴射物が付着する。
△:噴射物の付着範囲がやや広く、少しムラがある。
×:噴射物の付着範囲が広く、ムラがある。

0036

(ミストの発生の評価基準)
○:ミストの発生が少ない。
△:ミストの発生がやや多い。
×:ミストの発生が著しい。

0037

0038

この結果、実施例1の処方5のグリーススプレーの場合には、ステムの直径が0.5mmのエアゾール缶よりも、0.4mmのエアゾール缶のほうが適していることがわかった。

実施例

0039

[実施例3]
実施例1の処方5の配合比で、製造時の温度条件を変えて、3つのグリーススプレーを製造した。具体的には、まず、ステアリン酸カルシウムとMCTとを80℃、100℃、又は120℃に加熱しながら混合して充分に撹拌した。次いで、この混合物を25℃まで冷却させた後、エタノールを添加して充分に撹拌した。その後、得られた可食性組成物をLPガスと共に、実施例1と同様にして100mLのエアゾール缶に充填した。
この結果、80℃又は100℃に加温して調製したグリーススプレーは、実施例1と同様に特に問題なく製造できたが、ステアリン酸カルシウムの融点付近である120℃にまで加熱した状態でステアリン酸カルシウムをMCTに分散させた後、エタノールを添加して製造したグリーススプレーでは、エタノールと混合した時にステアリン酸カルシウムが、MCTとエタノールの混合溶媒に分散せず、これを充填して得られたグリーススプレーは、均質な噴霧ができなかった。また、噴射物も滑らかなグリース状でなかった。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ