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技術 容器詰め炭酸飲料、炭酸飲料を消泡する方法、及び炭酸飲料用消泡剤

出願人 アサヒ飲料株式会社
発明者 神谷耕太郎
出願日 2013年5月21日 (6年9ヶ月経過) 出願番号 2013-107213
公開日 2014年12月8日 (5年2ヶ月経過) 公開番号 2014-226073
状態 特許登録済
技術分野 非アルコール性飲料 脱気・消泡
主要キーワード ハイガス アクロデキストリン 炭酸飲料用 ガスボリューム 容量換算 アミロデキストリン マチコ マツオウジ
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この項目の情報は公開日時点(2014年12月8日)のものです。
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課題

充填時における噴きこぼれが抑制された、新規容器詰め炭酸飲料炭酸飲料消泡する方法、及び炭酸飲料用消泡剤を提供すること。

解決手段

本発明に係る容器詰め炭酸飲料は、3糖以上の多糖類を0.03重量%〜0.9重量%含み、波長720nmの吸光度が0.002以下である。非水溶性消泡剤を0.4ppm以下の量で含んでよく、また、天然香料が含まれることが好ましい。炭酸飲料を消泡する方法は、3糖以上の多糖類を炭酸飲料に配合する工程を含む。炭酸飲料用消泡剤は、3糖以上の多糖類からなる。

概要

背景

従来、サイダーラムネ等が炭酸飲料としてよく知られているが、これらの炭酸飲料は、炭酸飲料中の炭酸ガス過飽和状態で溶解しており、また、容易に起泡しやすい成分を含む、いわゆる易泡性であることが多い。このため、PETボトルなどの容器充填する際に炭酸飲料の噴きこぼれなどのトラブルが生じ、予定の量を充填することが出来ない場合があった。

このような不具合を避けるために、炭酸飲料の充填時の噴きこぼれを抑制する技術として、グリセリン脂肪酸エステルシリコーンオイルなどの乳化剤消泡剤として添加する方法(特許文献1、2)があった。

概要

充填時における噴きこぼれが抑制された、新規容器詰め炭酸飲料、炭酸飲料を消泡する方法、及び炭酸飲料用消泡剤を提供すること。本発明に係る容器詰め炭酸飲料は、3糖以上の多糖類を0.03重量%〜0.9重量%含み、波長720nmの吸光度が0.002以下である。非水溶性消泡剤を0.4ppm以下の量で含んでよく、また、天然香料が含まれることが好ましい。炭酸飲料を消泡する方法は、3糖以上の多糖類を炭酸飲料に配合する工程を含む。炭酸飲料用消泡剤は、3糖以上の多糖類からなる。なし

目的

本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであり、充填時における噴きこぼれが抑制された、新規な容器詰め炭酸飲料、炭酸飲料を消泡する方法、及び炭酸飲料用消泡剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

3糖以上の多糖類を0.03重量%〜0.9重量%含み、波長720nmの吸光度が0.002以下である容器詰め炭酸飲料

請求項2

非水溶性消泡剤を0.4ppm以下含む請求項1に記載の容器詰め炭酸飲料。

請求項3

天然香料を含む請求項1又は2に記載の容器詰め炭酸飲料。

請求項4

3糖以上の多糖類を炭酸飲料に配合することで、前記炭酸飲料を消泡する方法。

請求項5

3糖以上の多糖類からなる炭酸飲料用消泡剤。

技術分野

0001

本発明は、容器詰め炭酸飲料炭酸飲料消泡する方法、及び炭酸飲料用消泡剤に関する。

背景技術

0002

従来、サイダーラムネ等が炭酸飲料としてよく知られているが、これらの炭酸飲料は、炭酸飲料中の炭酸ガス過飽和状態で溶解しており、また、容易に起泡しやすい成分を含む、いわゆる易泡性であることが多い。このため、PETボトルなどの容器充填する際に炭酸飲料の噴きこぼれなどのトラブルが生じ、予定の量を充填することが出来ない場合があった。

0003

このような不具合を避けるために、炭酸飲料の充填時の噴きこぼれを抑制する技術として、グリセリン脂肪酸エステルシリコーンオイルなどの乳化剤を消泡剤として添加する方法(特許文献1、2)があった。

先行技術

0004

特許第5064657号公報
特開2012−223101号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、これらの消泡剤は、添加濃度によっては濁り風味への悪影響を生じてしまう。そのため、透明性や良好な風味を特徴とする、例えばサイダーや炭酸水などの炭酸飲料においては、グリセリン脂肪酸エステルやシリコーンオイルなどの消泡剤の使用量が制限される場合がある。また、安全性などの面で、消泡剤の添加濃度が制限される場合もある。これらにより、炭酸飲料の充填時の噴きこぼれを十分に抑制することができないという問題があった。

0006

本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであり、充填時における噴きこぼれが抑制された、新規な容器詰め炭酸飲料、炭酸飲料を消泡する方法、及び炭酸飲料用消泡剤を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、3糖以上の多糖類が充填時の噴きこぼれを抑制し、かつ透明度や風味を損ないにくいことを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。

0008

(1)3糖以上の多糖類を0.03重量%〜0.9重量%含み、波長720nmの吸光度が0.002以下である容器詰め炭酸飲料。

0009

(2)非水溶性消泡剤を0.4ppm以下含む(1)に記載の容器詰め炭酸飲料。

0010

(3)天然香料を含む(1)又は(2)に記載の炭酸飲料。

0011

(4)3糖以上の多糖類を炭酸飲料に配合することで、前記炭酸飲料を消泡する方法。

0012

(5)3糖以上の多糖類からなる炭酸飲料用消泡剤。

発明の効果

0013

本発明によれば、炭酸飲料に3糖以上の多糖類を添加することで、充填時の噴きこぼれを抑制することができ、かつこれらの原料の添加によって透明性や風味を損ないにくい。

0014

以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに特に限定されるものではない。

0015

<容器詰め炭酸飲料>
本発明の容器詰め炭酸飲料は、3糖以上の多糖類を0.03重量%〜0.9重量%含み、波長720nmの吸光度が0.002以下であることを特徴とする。これにより、充填時の噴きこぼれが抑制され、かつこれらの原料の添加によって透明性や風味を損ないにくくなる。

0016

容器詰め炭酸飲料とは、容器に充填された状態による炭酸飲料をいい、製造途中において所期の全成分を含んでいないものとは明確に区別される。容器は、炭酸飲料を充填可能なものであれば特に限定されないが、例えば、PETボトル、ビンなどが挙げられる。本発明によれば、透明性が損なわれくいので、その点を外観において視認できるという点で、PETボトルや、ガラスビンなどを用いるのが好ましい。

0017

本発明の多糖類は、3糖以上のものであれば特に限定されないが、例えば、デキストリンポリデキストロースなどの食物繊維デキストラン、3糖以上のオリゴ糖などが挙げられる。デキストリンとは、具体的には、難消化性マルトデキストリン、マルトデキストリン、アクロデキストリンアミロデキストリンエリスロデキストリン、シクロデキストリンなどを指す。オリゴ糖とは、具体的には、トリオーステトラオース、ペンタオース、ヘキサオース、ヘプタオースなどのオリゴ糖、マルトトリオースマルトテトラオースマルトペンタオースマルトヘキサオースマルトヘプタオースなどのマルトオリゴ糖などを指す。多糖類としては、整腸作用などの機能性を有する点において、難消化性デキストリンを用いるのが好ましい。別の観点で、消化しやすい、触りがよい、甘味が優れているなどの点において、マルトデキストリンを用いるのが好ましい。また、これらの多糖類は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。

0018

容器詰め炭酸飲料に含まれる3糖以上の多糖類の濃度は、0.03重量%〜0.9重量%であればいずれでもよいが、甘味や整腸作用などの多糖類の機能をより高く付与することができる点において、好ましくは0.2重量%以上であり、より好ましくは0.4重量%以上であり、さらに好ましくは0.6重量%以上である。別の観点で、より低い量で充填時における噴きこぼれを抑制することができるという点において、好ましくは0.5重量%以下であり、より好ましくは0.3重量%以下であり、最も好ましくは0.1重量%以下である。

0019

従来の非水溶性消泡剤を用いた場合、噴きこぼれを抑制するための所定の量を添加すると、容器詰め炭酸飲料が濁ってしまう。しかし、本発明の3糖以上の多糖類を添加すれば、非水溶性消泡剤の使用を抑制した状態で噴きこぼれを抑制でき、さらに3糖以上の多糖類は溶解性が高いので、容器詰め炭酸飲料はその透明性を損ないにくい。その結果、容器詰め炭酸飲料の噴きこぼれを抑制したまま、波長720nmの吸光度を0.002以下にすることができる。波長720nmの吸光度は、0.002以下であればいずれでもよいが、非水溶性消泡剤の使用を抑制し、高い透明度を有するという点において、好ましくは0.001以下であり、より好ましくは0.0005以下であり、最も好ましくは0.0001以下である。

0020

本発明の容器詰め炭酸飲料は、その波長720nmの吸光度が0.002以下となるようであれば、非水溶性消泡剤をさらに含むことができるが、それに限定されず、非水溶性消泡剤を含まなくてもよい。非水溶性消泡剤は、容器詰め炭酸飲料に対して、例えば、0.4ppm以下となるように添加することができるが、より高い消泡効果を得ることができるという点において、好ましくは0.1ppm以上、より好ましくは0.2ppm以上、最も好ましくは0.3ppm以上となるように添加される。別の観点で、風味を損なわないという点において、非水溶性消泡剤を、容器詰め炭酸飲料に対して、好ましくは0.1ppm以下、より好ましくは0.5ppm以下、さらに好ましくは0.01ppm以下となるように添加され、容器詰め炭酸飲料が非水溶性消泡剤を含まないのが最も好ましい。

0021

本発明の非水溶性消泡剤は、特に限定されないが、具体的には、グリセリン脂肪酸エステル、シリコーンオイル、ソルビタン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルプロピレングリコール脂肪酸エステルなどを指す。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。

0022

本発明の容器詰め炭酸飲料は、波長720nmの吸光度が0.002以下となるようであれば、炭酸飲料に含まれる公知の成分を含んでもよいし、含まなくてもよい。そのような成分として、例えば、香料、甘味量、機能性成分酸味料保存料、安定剤、酸化防止剤増粘剤ビタミン類ミネラル分炭酸ナトリウムなどのpH調製剤などが挙げられる。

0023

香料は、天然香料であっても合成香料であってもよいが、特に、炭酸飲料に天然香料を添加すると、充填時の噴きこぼれが助長される。しかし、本発明によれば、天然香料を含んだ場合においても噴きこぼれの抑制が可能である。そのような天然香料としては、柑橘果実やその他果実、植物の種実根茎木皮、葉などから抽出した香料が挙げられる。天然香料は、具体的には、ミカングレーフルーツレモンライムマンゴーモモヤマモモカシアローズマリーモミノキ、マツブサ、モロヘイヤヤクチ、ヤマモモ、ユーカリシナモンジンジャータイムナツメグハッカマタタビマチコ、マツ、マツオウジマッシュルームマツタケマメマリーゴールドなど由来香気成分が挙げられる。

0024

天然香料の添加量は、容器詰め炭酸飲料の波長720nmの吸光度が0.002以下となるようであれば、目的に応じて適宜調整してもよい。例えば、0.01〜0.5重量%濃度となるように天然香料を炭酸飲料に添加してもよい。天然香料は、高い香りを付与できるという点において、0.1重量%以上含むのが好ましい。

0025

容器詰め炭酸飲料のガスボリュームは、目的に応じて適宜調整してもよいが、本発明によれば、3.0〜5.0といったハイガスボリュームにおいても、充填時の噴きこぼれを抑制することが可能である。しかし、特にそれに限定されず、例えば容器詰め炭酸飲料のガスボリュームを0.1〜2.0といったローガスボリュームにしてもよい。

0026

容器詰め炭酸飲料の製造方法は、従来の公知の方法を用いてもよい。ただし、本発明によると、3糖以上の多糖類を0.03重量%〜0.9重量%の範囲内で添加することにより充填時の噴きこぼれを抑制することができるので、充填時の噴きこぼれに基づくトラブルの発生を未然に防ぐことができる。そのため、効率よく容器詰め炭酸飲料の製造ができるという点において、本発明は有益である。

0027

本発明によれば、高いガスボリュームを有することができるので、その場合には炭酸飲料が充填される容器が高い耐圧性を有することが要求される。高い耐圧性を有するという点において、容器としてビンを用いるのが好ましいが、ガスボリュームに対する耐圧性を有していれば特にこれに限定されず、目的に応じてPETボトルや缶などを用いてもよい。

0028

充填時における噴きこぼれは充填速度が速いことによって発生しやすいので、噴きこぼれを抑制するためには充填速度も制限される。また、噴きこぼれを抑制するために、炭酸飲料が従来の非水溶性消泡剤を含んだ場合、その透明性は損なわれ、さらに充填速度が速くなるほどそれが助長される。しかし、本発明によれば、炭酸飲料にあらかじめ3糖以上の多糖類を含むことで、充填速度を速くしても、透明性を損なわずに充填時の噴きこぼれを抑制することが可能である。

0029

本発明の容器詰め炭酸飲料の波長720nmの吸光度の測定、及び充填時の噴きこぼれの判定は以下の方法で行う。

0030

<波長720nmの吸光度の測定>
3糖以上の多糖類を添加した後、ガスボリュームを調整し、500ml耐圧ペットボトルに充填する。充填後の炭酸飲料から炭酸ガスを抜いたものを幅10mmのセルに入れ、分光光度計により波長720nmの吸光度(A720)を測定する。

0031

<充填時の噴きこぼれの判定>
上記充填後、噴きこぼれずにペットボトルに充填された炭酸飲料の重量を測定し、20℃における容量換算して充填量を算出する。充填量が500ml以上であれば、噴きこぼれは抑制されたものとする。充填量が500ml未満であれば、噴きこぼれは抑制されなかったものとする。

0032

以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。

0033

柑橘果実から取り出された天然由来の香気成分から成る香料を、0.1重量%含む溶液に、糖類もしくは水溶性食物繊維を添加した後、ガスボリュームが4.0VOLとなるように500ml耐圧ペットボトルに充填した。

0034

噴きこぼれずにペットボトルに充填された炭酸飲料の重量を測定し、20℃における容量換算して充填量を算出した。充填量が500ml以上であれば、噴きこぼれは抑制されたものとする。充填量が500ml未満であれば、噴きこぼれは抑制されなかったものとした。また、充填後の炭酸飲料から炭酸ガスを抜いたものを幅10mmのセルに入れ、分光光度計により波長720nmの吸光度(A720)を測定した。その結果を表1に示す。

0035

0036

この結果から、単糖や2糖の糖類では、充填時の噴きこぼれを抑制することができないが、3糖以上の多糖類を0.03重量%〜0.9%の範囲内で添加することで、充填時の噴きこぼれが抑制されることを確認することができた。また、充填時における噴きこぼれの抑制により、所定の液量を充填した容器詰め炭酸飲料を得られることが確認された。さらに、A720が0.002以下である透明度の高い容器詰め炭酸飲料を得られることを確認することができた。

実施例

0037

また、非水溶性消泡剤であるグリセリン脂肪酸エステルを添加しなくても、充填時の噴きこぼれを抑制することが可能であることから、3糖以上の多糖類は、非水溶性消泡剤に替わる新規な炭酸飲料用消泡剤として使用可能であることが確認された。

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