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技術 階段用ステップ材とそれを用いた階段用表面被覆材及び階段用表面被覆材の製造方法

出願人 ロンシール工業株式会社
発明者 檜山克義
出願日 2013年5月10日 (7年7ヶ月経過) 出願番号 2013-100782
公開日 2014年11月20日 (6年1ヶ月経過) 公開番号 2014-218874
状態 特許登録済
技術分野 建築物の階段
主要キーワード 滑り止め片 嘴形状 コーナー部側 ステップ材 液状ペースト 所定形態 仕切片 本体シート
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年11月20日)のものです。
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図面 (8)

課題

ステップ材床仕上材一体化した階段用表面被覆材において、別個のステップ材と床仕上材とを接合一体化しても、その接合部の上面及び裏面を略面一に成形できる階段用ステップ材及び排水性に優れた階段用表面被覆材とその製造方法を提供する。

解決手段

段鼻被覆部と、段鼻被覆部の一側端部より延設され階段下地踏み面の一部を被覆する踏み面側被覆部と、段鼻被覆部の他側端部より延設された蹴上げ面被覆部と、踏み面側被覆部よりさらに延設された接合片と、を備え、接合片の先端部の厚みが踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みより小さいとともに、接合片の先端部の厚みが接合片の他側端部の厚みより小さい階段用ステップ材とすることにより、床仕上材と重ねて接合した際に段差が生じにくく、接合部の上面及び裏面を略面一に成形することが可能となり、排水性に優れた階段用表面被覆材を得ることができる。

概要

背景

従来、鉄製の階段コンクリート製の階段には、防滑機能を発揮させるために階段段鼻部にステンレス製ゴム製あるいは合成樹脂製の階段用ステップ材施工される。また階段の平場部、または平場部及び蹴上部に亘ってゴム製あるいは合成樹脂製の床仕上材で覆われ、この床仕上材と段鼻部を覆う階段用ステップ材とが接合されている階段構造がある。

特許文献1には、滑り止め片が剥がれたり浮き上がることにより歩行者が躓き転倒事故が起き易くなることを防ぐため、接合部のシート本体と滑り止め片とを上面相互が略面一であって相互間に段差のないよう接合した階段用滑り止めシートが開示されている。この
階段用滑り止めシートは、ゴム製の滑り止め片とゴムチップ製のシート本体とをホットプレスにより接合一体化して製造される。

より具体的には、無数のゴムチップを固めて多孔のシート本体を形成する工程と、そのシート本体とは別個に、滑り止め片をゴム材より所定形態成形する工程と、その滑り止め片をシート本体の側縁部上面に重ねてホットプレスにより一体的に接合することにより、シート本体の、滑り止め片と対応する部分を残余の部分よりも高密度圧縮して該残
余の部分と滑り止め片の上面相互を略面一にする工程とを有する製造方法が開示されている。

概要

ステップ材と床仕上材を一体化した階段用表面被覆材において、別個のステップ材と床仕上材とを接合一体化しても、その接合部の上面及び裏面を略面一に成形できる階段用ステップ材及び排水性に優れた階段用表面被覆材とその製造方法を提供する。段鼻被覆部と、段鼻被覆部の一側端部より延設され階段下地踏み面の一部を被覆する踏み面側被覆部と、段鼻被覆部の他側端部より延設された蹴上げ面被覆部と、踏み面側被覆部よりさらに延設された接合片と、を備え、接合片の先端部の厚みが踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みより小さいとともに、接合片の先端部の厚みが接合片の他側端部の厚みより小さい階段用ステップ材とすることにより、床仕上材と重ねて接合した際に段差が生じにくく、接合部の上面及び裏面を略面一に成形することが可能となり、排水性に優れた階段用表面被覆材を得ることができる。

目的

本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、ステップ材と床仕上材を一体化した階段用表面被覆材において、別個のステップ材と床仕上材とを接合一体化しても、その接合部の上面及び裏面を略面一に成形できる階段用ステップ材を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

床仕上材接合一体化されることで階段下地踏み面から段鼻及び蹴上げ面にかけてその表面を被覆するための階段用表面被覆材を構成する合成樹脂製の階段用ステップ材であって、段鼻被覆部と、前記段鼻被覆部の一側端部より延設され前記踏み面の一部を被覆する踏み面側被覆部と、前記段鼻被覆部の他側端部より延設された蹴上げ面被覆部と、前記踏み面側被覆部よりさらに延設された接合片と、を備え、前記接合片の先端部の厚みが前記踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みより小さいとともに、前記接合片の先端部の厚みが前記接合片の他側端部の厚みより小さいことを特徴とする階段用ステップ材。

請求項2

前記接合片と前記踏み面側被覆部の下地面側に対向する表面が略面一に形成され、前記接合片の他側端部の厚みが前記踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みより小さいことを特徴とする請求項1に記載の階段用ステップ材。

請求項3

前記接合片の下地面側に床仕上材の位置合わせのための目印が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の階段用ステップ材。

請求項4

前記目印が下地面側に突出した仕切片であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の階段用ステップ材。

請求項5

前記仕切片の下端部が踏み面側被覆部の下地面側下端より表面側に位置することを特徴とする請求項4に記載の階段用ステップ材。

請求項6

床仕上材の表面縁部と請求項1〜5のいずれか1項に記載の階段用ステップ材の前記接合片とが接合一体化されてなることを特徴とする階段用表面被覆材。

請求項7

合成樹脂製の階段用ステップ材であって、段鼻被覆部と、前記段鼻被覆部の一側端部より延設され前記踏み面の一部を被覆する踏み面側被覆部と、前記段鼻被覆部の他側端部より延設された蹴上げ面被覆部と、前記踏み面側被覆部よりさらに延設された接合片と、を備え、前記接合片の先端部の厚みが前記踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みより小さいとともに、前記接合片の先端部の厚みが前記接合片の他側端部の厚みより小さい階段用ステップ材と、床仕上材とを接合一体化してなる階段用被覆材の製造方法であって、前記階段用ステップ材の前記踏み面側被覆部の接合片側端部と前記床仕上材の端部とを空間を隔てて対向させるとともに、前記階段用ステップ材の前記接合片を前記床仕上材の表面縁部に重ね合わせ、該重ね合わせ部を加熱装置により加熱しながら圧着して接合一体化することを特徴とする階段用表面被覆材の製造方法。

請求項8

請求項7に記載の階段用表面被覆材の製造方法において、前記合成樹脂製の階段用ステップ材の前記接合片の下地面側に前記床仕上材の位置合わせのための目印が設けられており、前記目印に前記床仕上材の端部をあわせて前記階段用ステップ材の前記踏み面側被覆部の接合片側端部と対向させ、前記階段用ステップ材の前記接合片を前記床仕上材の表面縁部に重ね合わせ、該重ね合わせ部を加熱装置により加熱しながら圧着して接合一体化することを特徴とする階段用表面被覆材の製造方法。

請求項9

請求項8に記載の階段用表面被覆材の製造方法において、前記合成樹脂製の階段用ステップ材の前記接合片の下地面側に前記床仕上材の位置合わせのために設けられた前記目印が下地面側に突出した仕切片であり、前記仕切片に前記床仕上材の端部を当接して前記階段用ステップ材の前記踏み面側被覆部の接合片側端部と対向させ、前記階段用ステップ材の前記接合片を前記床仕上材の表面縁部に重ね合わせ、該重ね合わせ部を加熱装置により加熱しながら圧着して接合一体化することを特徴とする階段用表面被覆材の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、階段段鼻部を保護する階段用ステップ材と、階段用ステップ材と床仕上材とを一体化した階段用表面被覆材及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

従来、鉄製の階段やコンクリート製の階段には、防滑機能を発揮させるために階段段鼻部にステンレス製ゴム製あるいは合成樹脂製の階段用ステップ材が施工される。また階段の平場部、または平場部及び蹴上部に亘ってゴム製あるいは合成樹脂製の床仕上材で覆われ、この床仕上材と段鼻部を覆う階段用ステップ材とが接合されている階段構造がある。

0003

特許文献1には、滑り止め片が剥がれたり浮き上がることにより歩行者が躓き転倒事故が起き易くなることを防ぐため、接合部のシート本体と滑り止め片とを上面相互が略面一であって相互間に段差のないよう接合した階段用滑り止めシートが開示されている。この
階段用滑り止めシートは、ゴム製の滑り止め片とゴムチップ製のシート本体とをホットプレスにより接合一体化して製造される。

0004

より具体的には、無数のゴムチップを固めて多孔のシート本体を形成する工程と、そのシート本体とは別個に、滑り止め片をゴム材より所定形態成形する工程と、その滑り止め片をシート本体の側縁部上面に重ねてホットプレスにより一体的に接合することにより、シート本体の、滑り止め片と対応する部分を残余の部分よりも高密度圧縮して該残
余の部分と滑り止め片の上面相互を略面一にする工程とを有する製造方法が開示されている。

先行技術

0005

特開2000−291219号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、この階段用滑り止めシートは多孔のシート本体と滑り止め片を重ねホットプレスにより、多孔のシート本体と滑り止め片の重なり部分を高密度に圧縮することで重なり部分の段差を解消し、シート本体と滑り止め片の接合部の上面を略面一に成形している。したがって、ホットプレスの条件や多孔のシート本体の圧縮の程度によっては接合部の上面が略面一にならない場合がある。これにより、滑り止め片の厚みによりシート本体と滑り止め片との接合部の上面に僅かな段差が生じ、階段に施工した際その僅かな段差に雨水等が溜まり滑りやすくなるという問題がある。
また、シート本体と滑り止め片との重なり部分におけるコーナー部側の端部(接合部の裏面側)では、多孔の本体シートがホットプレスにより高密度に圧縮されてもなお、シート本体と滑り止め片との段差は解消されず、その結果、滑り止め片のコーナー部分が高くなった傾斜ができてしまう。そのためにやはり排水性が悪いという問題が生じる場合がある。

0007

本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、ステップ材と床仕上材を一体化した階段用表面被覆材において、別個のステップ材と床仕上材とを接合一体化しても、その接合部の上面及び裏面を略面一に成形できる階段用ステップ材を提供するものである。また、該ステップ材と床仕上材とを一体化してなる排水性に優れた階段用表面被覆材及びその製造方法を提供する。

課題を解決するための手段

0008

本発明は上述した課題を達成するために以下の手段を講じた。
床仕上材と接合一体化されて階段用表面被覆材を構成する階段用ステップ材において、特定の形状をした接合片を設けたことをその要旨とする。

0009

具体的には以下の通りである。
床仕上材と接合一体化されることで階段下地踏み面から段鼻及び蹴上げ面にかけてその表面を被覆するための階段用表面被覆材を構成する合成樹脂製の階段用ステップ材であって、段鼻被覆部と、前記段鼻被覆部の一側端部より延設され前記踏み面の一部を被覆する踏み面側被覆部と、前記段鼻被覆部の他側端部より延設された蹴上げ面被覆部と、前記踏み面側被覆部よりさらに延設された接合片と、を備え、前記接合片の先端部の厚みが前記踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みより小さいとともに、前記接合片の先端部の厚みが前記接合片の他側端部の厚みより小さいことを特徴とする階段用ステップ材である。

0010

さらに前記接合片と前記踏み面側被覆部の下地面側に対向する表面が略面一に形成され、前記接合片の他側端部の厚みが前記踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みより小さいことを特徴とする階段用ステップ材である。

0011

またさらには前記接合片の下地面側に床仕上材の位置合わせのための目印が設けられていることであり、また前記目印が下地面側に突出した仕切片であることを特徴とする階段用ステップ材である。

0012

そして床仕上材の表面縁部と上記のような階段用ステップ材の接合片とが接合一体化されてなる階段用表面被覆材である。

0013

また、合成樹脂製の階段用ステップ材であって、段鼻被覆部と、前記段鼻被覆部の一側端部より延設され前記踏み面の一部を被覆する踏み面側被覆部と、前記段鼻被覆部の他側端部より延設された蹴上げ面被覆部と、前記踏み面側被覆部よりさらに延設された接合片と、を備え、前記接合片の先端部の厚みが前記踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みより小さいとともに、前記接合片の先端部の厚みが前記接合片の他側端部の厚みより小さい階段用ステップ材と、床仕上材とを接合一体化してなる階段用被覆材の製造方法であって、前記階段用ステップ材の前記踏み面側被覆部の接合片側端部と前記床仕上材の端部とを空間を隔てて対向させるとともに、前記階段用ステップ材の前記接合片を前記床仕上材の表面縁部に重ね合わせ、該重ね合わせ部を加熱装置により加熱しながら圧着して接合一体化することを特徴とする階段用表面被覆材の製造方法である。

0014

さらには、前記合成樹脂製の階段用ステップ材の前記接合片の下地面側に前記床仕上材の位置合わせのための目印が設けられており、前記目印に前記床仕上材の端部をあわせて前記階段用ステップ材の前記踏み面側被覆部の接合片側端部と対向させ、前記階段用ステップ材の前記接合片を前記床仕上材の表面縁部に重ね合わせ、該重ね合わせ部を加熱装置により加熱しながら圧着して接合一体化することを特徴とする階段用表面被覆材の製造方法であり、前記合成樹脂製の階段用ステップ材の前記接合片の下地面側に前記床仕上材の位置合わせのために設けられた前記目印が下地面側に突出した仕切片であり、前記仕切片に前記床仕上材の端部を当接して前記階段用ステップ材の前記踏み面側被覆部の接合片側端部と対向させ、前記階段用ステップ材の前記接合片を前記床仕上材の表面縁部に重ね合わせ、該重ね合わせ部を加熱装置により加熱しながら圧着して接合一体化することを特徴とする階段用表面被覆材の製造方法である。

発明の効果

0015

段鼻被覆部と、段鼻被覆部の一側端部より延設され階段下地の踏み面の一部を被覆する踏み面側被覆部と、段鼻被覆部の他側端部より延設された蹴上げ面被覆部と、踏み面側被覆部よりさらに延設された接合片と、を備え、接合片の先端部の厚みが踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みより小さいとともに、接合片の先端部の厚みが接合片の他側端部42の厚みより小さい階段用ステップ材とすることにより、床仕上材と重ねて接合した際に段差が生じにくく、接合部の上面及び裏面を略面一に成形することが可能となり、十分な接合強度が確保できる。

0016

さらに接合片と踏み面側被覆部の下地面側に対向する表面が略面一に形成され、接合片の他側端部42の厚みが踏み面側被覆部の接合片側の端部の厚みより小さいことにより、厚みのある床仕上材と接合する際にも段差が生じにくく、また接合部がきれいな仕上がりとなる。

0017

また接合片の下地面側に床仕上材の位置合わせのための目印が設けられていることにより床仕上材の位置合わせが容易となるとともに、階段用ステップ材と床仕上材とを溶融接着により接合する際に床仕上材の位置が適正でないために床仕上材の溶融物が裏面側に飛び出して段差が生じるような不具合を防止することができる。
目印として、接合片の下地面側に突出した仕切片を設けることで、床仕上げ材の位置合わせの際に仕切片がガイドとして機能し、位置合わせがより容易で正確となる。また仕切片の下端部が踏み面側被覆部の下地面側下端より表面側に位置するように設けることで、階段用ステップ材と床仕上材とを溶融接着により接合する際に床仕上材の溶融物が仕切片の裏側の空間へ移動する流路が確保でき、接合部に段差が生じず略面一に成形できる。

0018

そして床仕上材の表面縁部と上記のような階段用ステップ材の接合片とが接合一体化されてなる階段用表面被覆材は接合部の上面及び裏面が略面一となり段差がないため、排水性に優れたものとなる。

0019

そして合成樹脂製の階段用ステップ材であって、段鼻被覆部と、段鼻被覆部の一側端部より延設され踏み面の一部を被覆する踏み面側被覆部と、段鼻被覆部の他側端部より延設された蹴上げ面被覆部と、踏み面側被覆部よりさらに延設された接合片と、を備え、接合片の先端部の厚みが踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みより小さいとともに、接合片の先端部の厚みが接合片の他側端部の厚みより小さい階段用ステップ材と、床仕上材とを接合一体化してなる階段用被覆材の製造方法であって、階段用ステップ材の踏み面側被覆部の接合片側端部と床仕上材の端部とを空間を隔てて対向させるとともに、階段用ステップ材の接合片を床仕上材の表面縁部に重ね合わせ、該重ね合わせ部を加熱装置により加熱しながら圧着して接合一体化するという階段用表面被覆材の製造方法を採用することにより、段差がなく排水性及び耐久性に優れた階段用表面被覆材を得ることができ
る。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施形態に係る階段用ステップ材の一実施例を示す断面図(1−1)および接合片部分の拡大断面図(1−2)である。
図1の階段用ステップ材と床仕上材とを接合一体化する工程の概略図(2−1)および本発明の実施形態に係る階段用表面被覆材の一実施例を示す断面図(2−2)である。
本発明の実施形態に係る階段用ステップ材の他の実施例を示す断面図(3−1)および接合片部分の拡大断面図(3−2)である。
図3の階段用ステップ材と床仕上材とを接合一体化する工程の概略図(4−1)および本発明の実施形態に係る階段用表面被覆材の他の実施例を示す断面図(4−2)である。
本発明の実施形態に係る階段用ステップ材の仕切片の他の態様を示した拡大断面図である。
図3の階段用ステップ材と床仕上材とを接合一体化した階段用表面被覆材の接合部の他の態様を示した拡大断面図である。
本発明の実施形態に係る階段用ステップ材の接合片の態様と床仕上材を収納可能な空間とを示した拡大断面図である。

0021

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

0022

ステップ材Aは、階段下地の段鼻と踏み面の一部および蹴上げ面の一部を覆う部材であり、図1に示すように段鼻被覆部1と段鼻被覆部1の一側端部より延設された踏み面側被覆部2と、段鼻被覆部1の他側端部より延設された蹴上げ面被覆部3とを備えた断面略字形状の部材である。ステップ材Aの幅は施工する階段の幅に合わせて設定され、一般的には900〜2000mm程度の幅である。蹴上げ面被覆部3の高さは20〜70mm程度であり、踏み面側被覆部2の長さは40〜100mm程度である。

0023

またステップ材Aの踏み面側被覆部2の外側表面には滑り止めとして凹凸が形成されている。例えば図1のステップ材A1は、踏み面側被覆部2の外側表面にその幅方向に平行な直線状の凹凸が複数形成されている。凸部の高さは0.5〜2.0mm程度である。
また段鼻被覆部1には、段鼻部分の視認性や意匠性の向上を目的としてライン状の視認部等を設けてもよい。

0024

ステップ材Aは図2に示すように床仕上材Cと接合一体化されて階段用表面被覆材Bを構成する。そして本発明のステップ材Aは床仕上材Cと接合するための接合片4が設けられている。図1に示した接合片4の長さL1は5mm〜50mm程度であり、幅方向に連続して設けられている。

0025

接合片4の先端部41の厚みT1は踏み面側被覆部2の接合片側端部の厚みT2より小さく形成されている。踏み面側被覆部2の厚みT2が通常1.0mm〜5.0mm程度であるのに対し、接合片4の先端部41の厚みT1は0.1mm〜0.5mm程度であり、好ましくは0.2mm〜0.4mmである。
また接合片4は、先端部41の厚みT1が他側端部42の厚みT3より小さく形成されている。先端部41の厚みT1が他側端部42の厚みT3より小さいことにより、接合部の端部に段差が生じにくくなるとともに十分な接合強度を確保することができる。
接合片4の他側端部42の厚みT3は0.7mm〜5.0mm程度であり、好ましくは0.7mm〜2.5mmである。
このように接合片4の先端部41の厚みT1が踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みT2および接合片4の他側端部42の厚みT3より小さいステップ材Aとすることにより、接合片4の下地面側には床仕上材Cを収納する空間Fが設けられるので、接合片4と床仕上材Cとを重ねて接合する際にその接合部の端部に段差が生じにくくなる。

0026

また図1に示す例では、接合片4の他側端部42の厚みT3が踏み面側被覆部2の接合片側端部の厚みT2より小さく形成されている。接合片4の他側端部42の厚みT3が踏み面側被覆部2の接合片側端部の厚みT2より小さいステップ材Aとすることにより、接合片4の下地面側により大きな空間Fが確保されるので、厚みの大きい床仕上材と接合する際にも接合部の端部に段差が生じにくくなる。
ここで、空間Fについて図7を用いて説明する。図7(7−1)は接合片4の先端部41の厚みT1が踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みT2および接合片4の他側端部42の厚みT3より小さく、踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みT2と接合片4の他側端部42の厚みT3が等しいものであり、接合片4の下地面側には空間F1を有している。図7(7−2)は踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みT2より接合片4の他側端部42の厚みT3が小さくなっており、接合片4の下地面側にある空間F2は図7(7−1)の空間F1より大きくなり、より厚みの大きい床仕上材を収納することが可能となる。

0027

図1に示す例では、接合片4は踏み面側被覆部2の段鼻被覆部1側と反対側の端部より延設されており、その配置としては接合片4と踏み面側被覆部2の下地面側に対向する表面が略面一に形成されている。接合片4と踏み面側被覆部2の下地面側に対向する表面が略面一に形成されているステップ材Aとすることにより、接合片4と床仕上材Cとを重ねて接合する際に床仕上材Cの端部を特別加工することなく接合でき、また接合部がきれいな仕上がりとなり外観に優れた階段用表面被覆材が得られる。

0028

接合片4には、その下地面側に、床仕上材Cと接合一体化する際に床仕上材の位置決めを行うための目印を設けておいてもよい。目印は接合片4にあらかじめ記した線、点、その他印などの標示でも良く、また立体的に設けたものでも良い。
目印を設ける場所は接合片4の踏み面側被覆部2側端部の付近であり、接合片4の踏み面側被覆部2側端部よりやや内側に設けられる。床仕上材Cやステップ材Aの踏み面側被覆部2の厚みまたは接合片4の厚みにもよるが、通常は接合片4の踏み面側被覆部2側端部から0.5mm〜5.0mm程度内側に設けられる。

0029

図3には本発明の他の実施例にかかるステップ材A2を示している。図3のステップ材A2は床仕上材Cの位置決めを行うための目印として、接合片4の下地面側に突出して立体的に形成された仕切片5が設けられている。仕切片5の形状は様々な形状を取ることができ、図3に示すような断面が略三角形のものや、図5のような矩形嘴形状などが挙げられ、床仕上材Cの端部を当接して位置を確認できるような平面部を有する形状が好ましい。また仕切片5と踏み面側被覆部2の接合片4側端部の間には空間E2があることが好ましく、この空間E2があることにより、床仕上材Cと接合片4とを溶融接着により接合する場合において、下地面側に飛び出した床仕上材Cの溶融物が収まり段差なく接合することが可能となる。

0030

仕切片5はその下端部が踏み面側被覆部2の下地面側下端より表面側に位置していることが好ましい。具体的には仕切片5の下端部が踏み面側被覆部2の下地面側下端より0.3mm〜2.0mm程度表面側に位置していることが好ましい。これにより床仕上材Cと接合片4とを溶融接着により接合する場合において、下地面側に飛び出した床仕上材Cの溶融物が空間Eへ収容されるための流路が確保される。

0031

ステップ材Aの材質は耐久性や成形性に優れる合成樹脂であればよいが、床仕上材Cが熱可塑性樹脂製の場合に床仕上材との接合手段として溶融接着を採用することが可能となることから熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
具体的には塩化ビニル系樹脂などの含ハロゲン系樹脂ポリエチレンポリプロピレンエチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタアクリル酸エステル共重合体などのオレフィン系樹脂アクリル系樹脂ウレタン系樹脂オレフィン系、スチレン系、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系などの熱可塑性エラストマー、および合成ゴムなどから選ばれた1種または2種以上を混合してなる合成樹脂などを挙げることができる。さらにこれらの樹脂には、必要に応じて、可塑剤、安定剤、難燃剤充填剤酸化防止剤紫外線吸収剤光安定剤発泡剤着色剤加工助剤滑剤抗菌剤防カビ剤意匠付与材などの添加剤を添加することができる。

0032

ステップ材Aは、カレンダー圧延成形押出成形射出成形回転成形粉体焼結成形液状ペースト流展成形、熱プレス成形などで製造することができ、その中でも、略L字形状であっても残留歪みが小さく、且つ接合片4や防滑性付与のための凹凸を金型で容易に設計できるということを考慮すれば、ステップ材Aの製造方法としては押出成形、射出成形、およびプレス成形が好ましい。

0033

これより階段用表面被覆材Bとその製造方法について説明する。

0034

階段用表面被覆材Bは階段用ステップ材Aと床仕上材Cを接合一体化して形成される。床仕上材Cの種類に特に制限はないが、階段用ステップ材Aと同様、耐久性に優れ、さらにステップ材Aが熱可塑性樹脂製の場合には接合手段として溶融接着を採用することが可能となることから熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性樹脂製の床仕上材が好適である。
具体的には塩化ビニル系樹脂などの含ハロゲン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などのオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系、スチレン系、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系などの熱可塑性エラストマー、および合成ゴムなどから選ばれた1種または2種以上を混合してなる合成樹脂などを挙げることができる。さらにこれらの樹脂には、必要に応じて、可塑剤、安定剤、難燃剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、発泡剤、着色剤、加工助剤、滑剤、抗菌剤、防カビ剤、意匠付与材などの添加剤を添加することができる。

0035

床仕上材Cは単層からなるもの、多層からなるもののいずれでもよく、層構造に特に制限はない。発泡層を有する柔軟な発泡床材のようなものから、発泡層のないビニル床材のような一般的な熱可塑性樹脂製シート床材、またタイルのような硬質のものまで、幅広い床仕上材を使用することができる。ステップ材Aと接合する床仕上材Cの端部は、ステップ材Aの接合片4に見合った形状に加工してもよいが、特段端部に加工を施さなくてもよい。床仕上材Cの表面、特に階段の踏み面に施工される部分には滑り防止のための凹凸が設けられていることが好ましい。

0036

階段用表面被覆材Bは、図2に示すように階段用ステップ材Aの接合片4と床仕上材Cとを、5〜50mmの接合幅で接合一体化して形成される。階段用ステップ材Aの接合片4と床仕上材Cとの接合は、接着剤粘着剤などを介したものや、接合部を加熱しながら圧着する溶融接着や、接合面を溶剤などで溶かして圧着する液溶接などで行うことができ、作業性と接合強度から溶融接着が好ましく用いられる。

0037

溶融接着の加熱方式は、熱風ヒートシールおよび誘電加熱などの何れでもよく、誘電加熱には、超音波高周波低周波ウエルドおよび電磁誘導加熱などの方法が含まれ、ステップ材Aと床仕上材Cが含ハロゲン系樹脂製の場合には、短時間で接合できる高周波ウエルド及び電磁誘導加熱の加熱方式が好ましい。前述のような加熱方式を用いた加熱装置により接合部を加熱する。

0038

熱可塑性樹脂製の階段用ステップ材Aと熱可塑性樹脂製の床仕上材Cとを溶融接着により接合する際、床仕上材Cの溶融物が裏面側に飛び出して接合部の裏面に段差ができてしまう場合がある。図2のように床仕上材Cの表面縁部に階段用ステップ材Aの接合片4を重ね合わせ、該重ね合わせ部を加熱装置により加熱しながら圧着して接合一体化するが、この重ね合わせ部の長さL2を接合片4の長さL1より小さくすることにより、接合部の上面及び裏面が略面一となり段差がない階段用表面被覆材を得ることができる。つまり、加熱された床仕上材Cの溶融物の一部が重ね合わせ部の長さL2を接合片4の長さL1より小さくすることにより形成された空間E1へ移動して収容されることで、裏面に段差ができることなく接合することが可能となる。

0039

また図3のステップ材A2の場合、図4に示すように接合片4の先端部41から他側端部42の間に設けられた仕切片5に床仕上材Cの表面端部を当接するようにしてステップ材A2の接合片4を床仕上材Cの表面縁部に重ね合わせて溶融接着することにより、加熱された床仕上材Cの溶融物の一部が仕切片5の端部と接合片4の他側端部42との間の接合片4の下部に形成された空間E2へ移動し収容されることで、裏面に段差ができることなく接合することが可能となる。また仕切片5は接合前に床仕上材Cの表面縁部をステップ材A2の接合片4と重ねる際のガイドとして機能するため、接合時の位置合わせが容易となる。

0040

以下、実施例を挙げて具体的に説明する。

0041

図1には本発明のステップ材Aの一実施形態であるステップ材A1が図示されている。ステップ材A1は塩化ビニル系樹脂製であり、押出成形により一体的に形成されている。図1(1−1)に示すようにステップ材A1は段鼻被覆部1と、踏み面側被覆部2と、蹴上げ面被覆部と、踏み面側被覆部3と、接合片4から構成されている。図1(1−2)に示すように接合片4の先端部41の厚みT1が接合片4の他側端部42の厚みT3より小さく、接合片4の他側端部42の厚みT3は踏み面側被覆部の接合片側端部の厚みT2より小さく形成されている。

0042

図2の(2−1)はステップ材A1と塩化ビニル樹脂製の床仕上材Cとを高周波ウェルダーにより接合する工程を図示したものである。まずステップ材A1の接合片4を床仕上材Cの表面縁部に重ね合わせる。このとき重ね合わせ部の長さL2は接合片4の長さより短くなるように重ねており、これにより接合片4の裏面に空間E1ができている。この重ね合わせ部と空間E1とを覆うように高周波ウェルダーの刃D1をあてがい、溶融接着する。
図2の(2−2)は(2−1)の工程により得られた階段用表面被覆材B1である。床仕上材Cの溶融物の一部が空間E1に収容され一体的に接合されており、接合部の上面及び裏面が略面一となり段差なく成形されており、排水性に優れたものである。

0043

図3には本発明のステップ材Aの他の実施形態であるステップ材A2が図示されている。ステップ材A2はステップ材A1と同様に塩化ビニル系樹脂製であり、押出成形により一体的に形成されている。ステップ材A2は接合片4の下地面側に仕切片5が設けられている以外は、ステップ材A1と同様に構成されている。仕切片5と踏み面側被覆部2の端部との間には空間E2が設けられている。
ステップ材A2の仕切片5は断面略三角形の形状をしているが、仕切片5の他の形状例として図5(5−1)に示すような断面が矩形状のものや図5(5−2)に示すような断面が略嘴形状のようなものが挙げられる。
ステップ材A2の仕切片5の下端部は踏み面側被覆部2の下地面側下端より表面側に位置している。

0044

図4の(4−1)はステップ材A2と塩化ビニル樹脂製の床仕上材Cとを高周波ウェルダーにより接合する工程を図示したものである。まずステップ材A2の接合片4を床仕上材Cの表面縁部に重ね合わせる。このとき床仕上材Cの端部を仕切片5に当接させるようにして接合片4を床仕上材Cの表面縁部に重ね合わせる。この重ね合わせ部と空間E2とを覆うように高周波ウェルダーの刃D1をあてがい、溶融接着する。
図4の(4−2)は(4−1)の工程により得られた階段用表面被覆材B2である。床仕上材Cの溶融物の一部が空間E2に移動し収容され一体的に接合されており、接合部の上面及び裏面が略面一となり段差なく成形されており、排水性に優れたものである。

実施例

0045

また図4の(4−1)の工程により得られた階段用表面被覆材B2は図4(4−2)のように床仕上材Cの溶融物の一部が空間E2に移動し収容されるものに限らず、図6に示すように仕切片5が空間E2側に押し倒される状態となり、それにより新たに形成された空間に床仕上材Cの溶融物の一部が収容され一体的に接合され、接合部の上面及び裏面が略面一となり段差なく成形され、排水性に優れた階段用表面被覆材となる形態も取ることができる。

0046

本発明の階段用ステップ材と床仕上材とを一体化した階段用表面被覆材及びその製造方法によれば、接合部の上面及び裏面が略面一となり段差なく成形することが可能となり、排水性に優れた階段用表面被覆材を得ることが可能となる。

0047

A階段用ステップ材
1段鼻被覆部
2踏み面側被覆部
3蹴上げ面被覆部
4接合片
41 先端部
42他側端部
5仕切片
B階段用表面被覆材
C床仕上材
D 加熱装置

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