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技術 天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物、並びに前記簡易建築物における前記面材の取付方法

出願人 株式会社稲葉製作所株式会社カネカカネカフォームプラスチックス株式会社
発明者 山岸伸一郎渡辺数義
出願日 2013年4月26日 (6年10ヶ月経過) 出願番号 2013-094667
公開日 2014年11月17日 (5年4ヶ月経過) 公開番号 2014-214559
状態 特許登録済
技術分野 居住または事務用建築物 建築構造一般
主要キーワード 矩形状パネル 密閉耐圧容器 防災倉庫 ユニック車 板金プレス加工 横架部材 パネル保持部材 掛止溝
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年11月17日)のものです。
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図面 (11)

課題

組付時の作業性が良く、使用状態で傷が付いても交換容易で、製造コストが嵩むことがない、断熱緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物を提供する。

解決手段

天井用断熱材及び壁用断熱材の少なくとも一方の断熱材が可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネル2,3であり、前記パネルを並設して室内側に露出させて面材Gにすると共に、パネル2,3の長辺が挿入される掛止溝を有する、パネル2,3を所定位置に保持する保持部材4,5を備えた。パネル2,3を、ポリオレフィン系樹脂からなるビーズ法型内成形により得られた成形体としたので、ロックウールボード等と同等の断熱性を確保しながら、ポリスチレン系発泡体等の他の発泡プラスチックからなるパネルと比較して、特に耐熱性に優れ、耐油性及び耐薬品性も有しているため、様々な物品収納する防災倉庫等としての使用に好適である。

概要

背景

屋外に設置され、各種の物品収納される物置は、板金プレス加工により成形された、床パネル床板底板)、屋根パネル屋根板天井板)、壁パネル(左右の側壁側板、及び、後側の側壁、背面板)等の空間を仕切パネル材、並びに前面開口を開閉する扉等の開閉手段、並びに、前記パネル材及び前記扉を支持する、桁材柱材等からなるフレーム材により形成され(例えば、特許文献1の図6及び図7並びに特許文献2の図1及び図2参照。)、屋外の収納庫としてコストパフォーマンスが高いため、広く用いられている。
このような簡易建築物である物置は、防錆塗装が施された鋼板製であることから、屋外に設置して風雨等に晒されても、長期間にわたって高い防錆性能を維持できる。
しかしながら、物置は、通常、断熱性能は低く、内部の温度変動が大きくなることから、特に夏場において内部温度が非常に高くなるため、非常食飲料水等を備蓄する防災倉庫防災用品保管庫)とすることは難しい。
このようなことから、防災倉庫等の断熱機能を有する簡易建築物として物置を用いる場合には、例えば、天井材及び壁材となる前記パネル材の内側に、ロックウールボード断熱ウレタンボード等の断熱材の室内面化粧紙貼付したものを配設して面材内装材)としている。

概要

組付時の作業性が良く、使用状態で傷が付いても交換容易で、製造コストが嵩むことがない、断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物を提供する。天井用断熱材及び壁用断熱材の少なくとも一方の断熱材が可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネル2,3であり、前記パネルを並設して室内側に露出させて面材Gにすると共に、パネル2,3の長辺が挿入される掛止溝を有する、パネル2,3を所定位置に保持する保持部材4,5を備えた。パネル2,3を、ポリオレフィン系樹脂からなるビーズ法型内成形により得られた成形体としたので、ロックウールボード等と同等の断熱性を確保しながら、ポリスチレン系発泡体等の他の発泡プラスチックからなるパネルと比較して、特に耐熱性に優れ、耐油性及び耐薬品性も有しているため、様々な物品を収納する防災倉庫等としての使用に好適である。

目的

本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、組み付け時における作業性が良く、傷が付きにくく、使用状態で傷が付いても交換しやすく、製造コストが嵩むことがない、天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物、並びに前記簡易建築物における前記面材の取付方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

天井及び壁に断熱材を備えた簡易建築物において、前記天井に備える断熱材及び前記壁に備える断熱材の少なくともどちらかの断熱材が可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルであり、前記パネルを並設して室内側に露出させることにより面材にするとともに、前記矩形状パネルの長辺が挿入される掛止溝を有する、前記矩形状パネルを所定位置に保持するためのパネル保持部材を備えたことを特徴とする、天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物。

請求項2

前記矩形状パネルが、ポリオレフィン系樹脂からなるビーズ法型内成形により得られた成形体である請求項1記載の天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物。

請求項3

前記矩形状パネルの室内側表面に、前記型内成形を行う際にシボ加工を施してなる請求項2記載の天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物。

請求項4

天井及び壁に断熱材を備えた簡易建築物における前記天井に備える断熱材及び前記壁に備える断熱材の少なくともどちらかの断熱材の取付方法において、天井及び壁の少なくともどちらかの所定位置に配設された、掛止溝を有するパネル保持部材に対し、可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルである断熱・緩衝材湾曲させて弾性変形させながら、前記断熱・緩衝材の長辺を前記掛止溝に挿入することにより、前記断熱・緩衝材が面材として室内側に露出した状態で取り付けられることを特徴とする、天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物における前記面材の取付方法。

請求項5

天井及び壁に断熱材を備えた簡易建築物における前記天井に備える断熱材及び前記壁に備える断熱材の少なくともどちらかの断熱材の取付方法において、掛止溝を有するパネル保持部材を天井及び壁の少なくともどちらかの所定位置に順次取り付けるとともに、取り付けられた前記パネル保持部材の掛止溝に、可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルである断熱・緩衝材の長辺を順次挿入しながら、前記断熱・緩衝材が面材として室内側に露出した状態で取り付けられることを特徴とする、天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物における前記面材の取付方法。

技術分野

0001

本発明は、物置防災倉庫又は仮設住宅等の断熱機能を有する簡易建築物に関する。

背景技術

0002

屋外に設置され、各種の物品収納される物置は、板金プレス加工により成形された、床パネル床板底板)、屋根パネル屋根板天井板)、壁パネル(左右の側壁側板、及び、後側の側壁、背面板)等の空間を仕切パネル材、並びに前面開口を開閉する扉等の開閉手段、並びに、前記パネル材及び前記扉を支持する、桁材柱材等からなるフレーム材により形成され(例えば、特許文献1の図6及び図7並びに特許文献2の図1及び図2参照。)、屋外の収納庫としてコストパフォーマンスが高いため、広く用いられている。
このような簡易建築物である物置は、防錆塗装が施された鋼板製であることから、屋外に設置して風雨等に晒されても、長期間にわたって高い防錆性能を維持できる。
しかしながら、物置は、通常、断熱性能は低く、内部の温度変動が大きくなることから、特に夏場において内部温度が非常に高くなるため、非常食飲料水等を備蓄する防災倉庫(防災用品保管庫)とすることは難しい。
このようなことから、防災倉庫等の断熱機能を有する簡易建築物として物置を用いる場合には、例えば、天井材及び壁材となる前記パネル材の内側に、ロックウールボード断熱ウレタンボード等の断熱材の室内面化粧紙貼付したものを配設して面材内装材)としている。

先行技術

0003

実開平6−20786号公報
特許第3863609号公報

発明が解決しようとする課題

0004

以上のような従来の断熱機能を有する簡易建築物の構成では、ロックウールボード等からなる面材が、可撓性がなく比較的重いことから、例えば天井パネル材の内側に取り付ける際に、一人が前記面材を持ち上げた状態で、他の一人が前記面材を野縁に取り付ける作業を行う必要がある等、組み付け時における作業性が悪いという問題点がある。
その上、前記面材が、可撓性がないことから、組み付け時又は使用時にぶつかった際に傷が付きやすいとともに、使用状態で傷が付いた際に交換しにくいという問題点もある。
その上さらに、室内面に化粧紙を貼付したロックウールボード等の面材の製造コストが嵩むという問題点もある。

0005

そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、組み付け時における作業性が良く、傷が付きにくく、使用状態で傷が付いても交換しやすく、製造コストが嵩むことがない、天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物、並びに前記簡易建築物における前記面材の取付方法を提供する点にある。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物は、前記課題解決のために、天井及び壁に断熱材を備えた簡易建築物において、前記天井に備える断熱材及び前記壁に備える断熱材の少なくともどちらかの断熱材が可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルであり、前記パネルを並設して室内側に露出させることにより面材にするとともに、前記矩形状パネルの長辺が挿入される掛止溝を有する、前記矩形状パネルを所定位置に保持するためのパネル保持部材を備えたことを特徴とする。

0007

このような構成の前記簡易建築物によれば、可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルを面材としているので、前記面材は可撓性があるとともに比較的軽量であることから、その長辺をパネル保持部材の掛止溝に入れて取り付ける作業の作業性が良いため、一人で取付作業を行うこともできる。したがって、ロックウールボード等からなる可撓性がなく比較的重い面材を二人作業で取り付ける従来の組立作業と比較して、組立コストを低減できる。
その上、前記面材が、可撓性があることから耐衝撃性に優れるため、組み付け時又は使用時にぶつかった際に傷が付きにくく、可撓性があるため、使用状態で傷が付いた際には必要に応じて容易に交換できる。
その上さらに、前記面材は可撓性があるとともに比較的軽量であるため、輸送する際に梱包材を軽減できるとともに荷造り作業が容易になり、工場トラックコンテナ又は倉庫等における荷役作業も容易になる。

0008

ここで、前記矩形状パネルが、ポリオレフィン系樹脂からなるビーズ法型内成形により得られた成形体であると好ましい。
このような構成によれば、断熱・緩衝機能を有する面材である可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルが、ポリオレフィン系樹脂からなるビーズ法型内成形により得られた成形体であるので、ロックウールボード等と同等の断熱性を確保しながら、ポリスチレン系発泡体等の他の発泡プラスチックからなる矩形状パネルと比較して、特に耐熱性に優れ、耐油性及び耐薬品性も有していることから、様々な物品を収納する防災倉庫等としての使用に好適なものとなる。

0009

また、前記矩形状パネル(ポリオレフィン系樹脂からなるビーズ法型内成形により得られた成形体)の室内側表面に、前記型内成形を行う際にシボ加工を施してなると好ましい。
このような構成によれば、面材の表面にシボ加工が施されているので、表面が傷付きにくくなり、表面の傷や汚れが目立たなくなるとともに、シボ加工による装飾効果により内装デザイン性が向上する。
その上、このような付加価値を高めるシボ加工を、熱プレスで行う必要があるEV発泡体等の他の発泡プラスチックからなる矩形状パネルと比較して、ビーズ法型内成形用金型内面所要模様を形成しておくことで転写加工により行えることから、生産性が高いため製造コストの上昇を抑制できる。

0010

本発明に係る天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物における前記面材の取付方法は、前記課題解決のために、天井及び壁に断熱材を備えた簡易建築物における前記天井に備える断熱材及び前記壁に備える断熱材の少なくともどちらかの断熱材の取付方法において、天井及び壁の少なくともどちらかの所定位置に配設された、掛止溝を有するパネル保持部材に対し、可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルである断熱・緩衝材湾曲させて弾性変形させながら、前記断熱・緩衝材の長辺を前記掛止溝に挿入することにより、前記断熱・緩衝材が面材として室内側に露出した状態で取り付けられることを特徴とする。
このような前記簡易建築物における前記面材の取付方法によれば、掛止溝を有するパネル保持部材に対し、前記断熱・緩衝材を湾曲させて弾性変形させながら、前記断熱・緩衝材の長辺を前記掛止溝に挿入することにより、前記断熱・緩衝材が取り付けられて面材となるので、前記断熱・緩衝材が可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルであるため比較的軽量であることとも相俟って、取付作業性が良いため、一人で取付作業を行うこともできる。したがって、ロックウールボード等からなる可撓性がなく比較的重い面材を二人作業で取り付ける従来の組立作業と比較して、組立コストを低減できる。

0011

また、本発明に係る天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物における前記面材の取付方法は、前記課題解決のために、天井及び壁に断熱材を備えた簡易建築物における前記天井に備える断熱材及び前記壁に備える断熱材の少なくともどちらかの断熱材の取付方法において、掛止溝を有するパネル保持部材を天井及び壁の少なくともどちらかの所定位置に順次取り付けるとともに、取り付けられた前記パネル保持部材の掛止溝に、可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルである断熱・緩衝材の長辺を順次挿入しながら、前記断熱・緩衝材が面材として室内側に露出した状態で取り付けられることを特徴とする。
このような前記簡易建築物における前記面材の取付方法によれば、掛止溝を有するパネル保持部材を天井及び壁の少なくともどちらかの所定位置に順次取り付けるとともに、取り付けられた前記パネル保持部材の掛止溝に、可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルである断熱・緩衝材の長辺を順次挿入しながら、前記断熱・緩衝材が取り付けられて面材となるので、前記断熱・緩衝材が可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネルであるため比較的軽量であることとも相俟って、取付作業性が良いため、一人で取付作業を行うこともできる。したがって、ロックウールボード等からなる可撓性がなく比較的重い面材を二人作業で取り付ける従来の組立作業と比較して、組立コストを低減できる。

発明の効果

0012

以上のように、本発明に係る天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物、並びに前記簡易建築物における前記面材の取付方法によれば、(ア)面材(可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネル)は可撓性があるとともに比較的軽量であることから、その長辺をパネル保持部材の掛止溝に入れて取り付ける作業の作業性が良いため、組立コストを低減できること、
(イ)面材は、可撓性があることから耐衝撃性に優れるため、組み付け時又は使用時にぶつかった際に傷が付きにくく、可撓性があるため、使用状態で傷が付いた際に容易に交換できること、
(ウ)面材は可撓性があるとともに比較的軽量であるため、輸送する際に梱包材を軽減できるとともに荷造り作業が容易になり、工場、トラック、コンテナ又は倉庫等における荷役作業も容易になること、
(エ)前記矩形状パネルがポリオレフィン系樹脂からなるビーズ法型内成形により得られた成形体であるものでは、ロックウールボード等と同等の断熱性を確保しながら、特に耐熱性に優れ、耐油性及び耐薬品性も有していることから、様々な物品を収納する防災倉庫等としての使用に好適なものとなること、
(オ)前記矩形状パネルの室内側表面に前記型内成形を行う際にシボ加工を施してなるものでは、表面が傷付きにくくなり、表面の傷や汚れが目立たなくなり、シボ加工による装飾効果により内装のデザイン性が向上するとともに、このような付加価値を高めるシボ加工を、ビーズ法型内成形用金型の内面に所要の模様を形成しておくことにより転写加工により行えることから、生産性が高いため製造コストの上昇を抑制できること、
等の顕著な効果を奏する。

図面の簡単な説明

0013

本発明の実施の形態に係る天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物の外観図である。
天井用の面材を取り付けている状態を示す概略図である。
天井用の面材である可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネル及びパネル保持部材を示す縦断面図である。
(a)は天井用の面材を裏面側から見た斜視図、(b)及び(c)は図3の要部拡大縦断面図である。
天井用の面材の取付方法の例を示す縦断面図である。
壁用の面材を取り付けている状態を示す概略図である。
壁用の面材である可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネル及びパネル保持部材を示す横断面図である。
(a)は壁用の面材を裏面側から見た斜視図、(b)及び(c)は図7の要部拡大横断面図である。
壁用の面材の取付方法の例を示す横断面図である。
壁用の面材の表面に形成されたシボの例を示す斜視図である。

実施例

0014

次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。

0015

図1の外観図及び図2の概略図に示すように、断熱機能を有する簡易建築物であり、本発明の実施の形態に係る天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物の一例である物置1は、水平に設置したコンクリートブロックCB,CB,…上に載置され、図示しない床パネル、屋根パネルE及び壁パネルF、並びに、前面開口を開閉する開閉手段である開き戸D等を備える。
ここで、床パネルは、土台A及び根太に取り付けられ、屋根パネルEは、土台Aの4隅に立設される柱B,B,…の上端部に架設される横架部材C,C,…及び対向する横架部材C,C間に架設される桁材に取り付けられ、壁パネルFは、柱B,B,…等に取り付けられる。
また、床パネル、屋根パネルE及び壁パネルFは、板金プレス加工により成形され、少なくとも外装材である屋根パネルE及び壁パネルFには防錆塗装を施している。
さらに、前記開閉手段として開き戸(ドア)Dを採用しているため、気密性が高くなり、物置内部への埃等の侵入を軽減できる。
なお、前記開閉手段は、開き戸(ドア)Dではなく引き戸(扉)としてもよく、引き戸とした場合は、開口部が広くなるため収納物出し入れが容易になる。

0016

物置1は、断熱機能を付与するために、屋根パネルEの内側及び壁パネルFの内側に、図2の概略図に示すように、可撓性を有する発泡プラスチックからなる、天井用矩形状パネル2,2,…及び壁用矩形状パネル3,3,…が取り付けられ、断熱・緩衝機能を有する面材Gとなる。
天井用矩形状パネル2,2,…及び壁用矩形状パネル3,3,…は、例えば、ポリオレフィン系樹脂からなるビーズ法型内成形により得られた成形体である。

0017

ここで、ポリオレフィン系樹脂とは、プロピレンエチレンペンテン、へプテンオクテンなどの炭素数2〜8のα−オレフィンモノマーノルボルネン系などの環状オレフィンモノマーを単独または2種以上を重合した樹脂かこれを主成分として含有する樹脂を指すが、ポリオレフィン系樹脂発泡体を得る場合には、すでに汎用化した樹脂から製造されたものが経済的であり、ポリプロピレン系樹脂ポリエチレン系樹脂などの予備発泡粒子による発泡体が好適に使用できる。
また、ビーズ法型内成形とは、予備発泡粒子(発泡ビーズ)を所望の形状を有した金型内充填し、蒸気で加熱し、2次発泡させて粒子間の空隙を埋め、粒子を相互に融着させた後、冷却して成形する方法のことである。ここで言う原料となる予備発泡粒子は、例えば、ポリオレフィン系樹脂の場合は市販レジン押出機スクリュウ加熱混練しながら糸状に押出し、これを所望のサイズにカットして原料ペレットを得、次に、密閉耐圧容器内で水系媒体分散剤により分散させ、発泡剤を加え、ペレット軟化温度以上の発泡温度にまで加熱し、前記密閉耐圧容器の内圧よりも低圧雰囲気下に放出して得ることができる。

0018

可撓性を有する発泡プラスチックとしては、発泡ポリプロピレン又は発泡ポリエチレン等の発泡ポリオレフィン系樹脂に限定されるものではなく、EVA発泡体やPS/PE共重合体等であってもよい。
ただし、発泡ポリプロピレン又は発泡ポリエチレン等の発泡ポリオレフィン系樹脂を用いて天井用矩形状パネル2,2,…及び壁用矩形状パネル3,3,…(面材G)とすることにより、ロックウールボード等と同等の断熱性を確保しながら、EVA発泡体やポリスチレン系発泡体等の他の発泡プラスチックからなる矩形状パネルと比較して、特に耐熱性に優れ、耐油性及び耐薬品性も有していることから、様々な物品を収納する防災倉庫等としての使用に好適なものとなる。

0019

次に、天井用矩形状パネル2及び天井パネル保持部材4の構成例、並びに天井用矩形状パネル2の取付方法の例について説明する。
図2の概略図、図3の縦断面図及び図4(b)の要部拡大縦断面図に示すように、天井用矩形状パネル2,2,…は、天井の所定位置に配設された天井パネル保持部材4,4,…により、天井パネル保持部材4,4の水平方向に延びる掛止溝4A,4Aに天井用矩形状パネル2の長辺2C,2Cを挿入した状態で保持される。
図4(a)の斜視図に示すように、天井用矩形状パネル2の外面(上面)2Aには凹部6,6,…が形成されているので、結露が発生したとしても、その水分を受け止めることができる。
また、天井用矩形状パネル2の内面(下面)2Bには、ビーズ法型内成形を行う際にシボ加工が施されているので(図10のシボH参照。)、表面が傷付きにくくなり、表面の傷や汚れが目立たなくなるとともに、シボ加工による装飾効果により内装のデザイン性が向上する。
また、このような付加価値を高めるシボ加工を、熱プレスで行う必要があるEVA発泡体等の他の発泡プラスチックからなる矩形状パネルと比較して、ビーズ法型内成形用金型の内面に所要の模様を形成しておくことで転写加工により行えることから、生産性が高いため製造コストの上昇を抑制できる。

0020

天井用矩形状パネル2は、可撓性を有する発泡プラスチック製であるので、図5(a)の縦断面図に示すように、天井用矩形状パネル2の一方の長辺2Cを天井パネル保持部材4の水平方向に延びる掛止溝4Aに挿入した状態で、天井用矩形状パネル2を水平軸まわりに湾曲させて弾性変形させることにより、他方の長辺2Cを天井パネル保持部材4の水平方向に延びる掛止溝4Aに挿入することができるので、天井用矩形状パネル2を天井パネル保持部材4,4に容易に取り付けることができる。
また、図5(b)の縦断面図に示すように、天井用矩形状パネル2を水平軸まわりに湾曲させて弾性変形させながら、天井用矩形状パネル2の両方の長辺2C,2Cを天井パネル保持部材4,4の掛止溝4A,4Aに挿入してもよく、図5(a)及び(b)のような上方に凸となるような湾曲ではなく、下方に凸となるように湾曲させてもよい。
さらに、天井用矩形状パネル2を湾曲させずに、天井パネル保持部材4を天井の所定位置に順次取り付けるとともに、取り付けられた天井パネル保持部材4の掛止溝4Aに、天井用矩形状パネル2の長辺2Cを順次挿入しながら、天井用矩形状パネル2を天井パネル保持部材4,4に取り付けるようにしてもよい。

0021

次に、壁用矩形状パネル3及び壁パネル保持部材5の構成例、並びに壁用矩形状パネル2の取付方法の例について説明する。
図6の概略図、図7の横断面図及び図8(b)の要部拡大横断面図に示すように、壁用矩形状パネル3,3,…は、壁の所定位置に配設された壁パネル保持部材5,5,…により、壁パネル保持部材5,5の上下方向に延びる掛止溝5A,5Aに壁用矩形状パネル3の長辺3C,3Cを挿入した状態で保持される。
図8(a)の斜視図に示すように、壁用矩形状パネル3の外面3Aには長手方向(上下方向)に延びる突条7,7,…が形成され、突条7,7間には凹部8,8,…が形成されているので、壁用矩形状パネル3に収納物や人がぶつかったとしても、壁用矩形状パネル3が可撓性を有する発泡プラスチックであることとも相俟って、衝撃が緩和されるため、外装材である壁パネルFの変形を防止することができる。
また、壁用矩形状パネル3の内面3Bには、ビーズ法型内成形を行う際にシボ加工が施されているので(図10のシボH参照。)、表面が傷付きにくくなり、表面の傷や汚れが目立たなくなるとともに、シボ加工による装飾効果により内装のデザイン性が向上する。
また、このような付加価値を高めるシボ加工を、熱プレスで行う必要があるEVA発泡体等の他の発泡プラスチックからなる矩形状パネルと比較して、ビーズ法型内成形用金型の内面に所要の模様を形成しておくことで転写加工により行えることから、生産性が高いため製造コストの上昇を抑制できる。

0022

壁用矩形状パネル3は、可撓性を有する発泡プラスチック製であるので、図9(a)の横断面図に示すように、壁用矩形状パネル3の一方の長辺3Cを壁パネル保持部材5の上下方向に延びる掛止溝5Aに挿入した状態で、壁用矩形状パネル3を垂直軸まわりに湾曲させて弾性変形させることにより、他方の長辺3Cを壁パネル保持部材5の上下方向に延びる掛止溝5Aに挿入することができるので、壁用矩形状パネル3を壁パネル保持部材5,5に容易に取り付けることができる。
また、図5(b)の縦断面図に示すように、壁用矩形状パネル3を垂直軸まわりに湾曲させて弾性変形させながら、壁用矩形状パネル3の両方の長辺3C,3Cを壁パネル保持部材5,5の掛止溝5A,5Aに挿入してもよく、外装材である壁パネルFよりも先に取り付けてもよいため、壁用矩形状パネル3を垂直軸まわりに湾曲させる方向も限定されない。
さらに、壁用矩形状パネル3を湾曲させずに、壁パネル保持部材5を壁の所定位置に順次取り付けるとともに、取り付けられた壁パネル保持部材5の掛止溝5Aに、壁用矩形状パネル3の長辺3Cを順次挿入しながら、壁用矩形状パネル3を壁パネル保持部材5,5に取り付けるようにしてもよい。

0023

以上の実施の形態においては、天井及び壁の両方に断熱・緩衝機能を有する面材G(可撓性を有する発泡プラスチックからなる、天井用矩形状パネル2,2,…及び壁用矩形状パネル3,3,…)を備えた物置1(簡易建築物)を示したが、断熱・緩衝機能を有する面材Gを天井及び壁の一方のみに使用し、他方はロックウールボードや断熱ウレタンボード等の断熱材の室内面に化粧紙を貼付した従来のものを備えるようにしてもよい。
以上のような物置1は、特殊な技術や工具を必要としないので簡単に組立可能であり、構成部品設置場所まで輸送して現地で容易に組み立てることができるので、ユニック車等の特別な輸送手段を必要としないとともに、狭い場所や車等の運搬手段がない所でも人力運ぶことができる。
その上、構成部品がコンパクトなので、在庫をする際や輸送の際に省スペース化を図ることができるとともに、必要時に容易に組立てて使用することができ、不要時には容易に解体できとともに、移設することも容易である。
また、断熱機能を有する簡易建築物の一例として物置を示したが、本発明は、工事現場等のプレハブ小屋及び住宅、並びに仮設住宅等に対しても適用可能なものである。

0024

以上のような構成の本発明の実施の形態に係る簡易建築物(物置1)によれば、可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネル2,3を面材Gとしているので、面材Gは可撓性があるとともに比較的軽量であることから、その長辺2C,3Cをパネル保持部材4,5の掛止溝4A,5Aに入れて取り付ける作業の作業性が良いため、一人で取付作業を行うこともできる。したがって、ロックウールボード等からなる可撓性がなく比較的重い面材を二人作業で取り付ける従来の組立作業と比較して、組立コストを低減できる。
また、面材Gが、可撓性があることから耐衝撃性に優れるため、組み付け時又は使用時にぶつかった際に傷が付きにくく、可撓性があるため、使用状態で傷が付いた際には必要に応じて容易に交換できる。
さらに、面材Gは可撓性があるとともに比較的軽量であるため、輸送する際に梱包材を軽減できるとともに荷造り作業が容易になり、工場、トラック、コンテナ又は倉庫等における荷役作業も容易になる。

0025

A土台
B 柱
C横架部材
CBコンクリートブロック
Dドア
E屋根パネル
F壁パネル
G断熱・緩衝機能を有する面材
Hシボ
1物置(簡易建築物)
2天井用矩形状パネル(可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネル)
3壁用矩形状パネル(可撓性を有する発泡プラスチックからなる矩形状パネル)
2A,3A 外面
2B,3B内面
2C,3C 長辺
4天井パネル保持部材
4A掛止溝
5壁パネル保持部材
5A 掛止溝
6 凹部
7突条
8 凹部

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