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技術 画像生成装置及び画像形成装置

出願人 シャープ株式会社
発明者 本山清人
出願日 2013年4月2日 (7年7ヶ月経過) 出願番号 2013-077112
公開日 2014年10月27日 (6年0ヶ月経過) 公開番号 2014-204201
状態 特許登録済
技術分野 画像処理 FAX原画の編集
主要キーワード 等間隔配置 電源オン指示 クサビ状 操作インターフェイス 警告文字 デジタル信号データ カモフラージュパターン 透かし文字
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

複写の際に顕在化する地紋パターンの顕在像部分と、消滅する地紋パターンの消滅像部分との境界部分の強調を抑制し、複写前の原稿での潜像(顕在像部分)の容易な視認を防止した地紋パターンを生成できる画像処理装置及び像形成装置を提供する。

解決手段

地紋パターンを生成する際、カモフラージュパターン61及び牽制文字部62の間の境界部分に間隔T1,T2を設けることにより、カモフラージュパターン61を形成するドットと、牽制文字部62を形成するドットとの間のつながりを防ぐ。

概要

背景

近年、複写を行う複写装置の複写精度が向上しており、書類等の原稿画像を簡単に複写でき、かつ高精度に再現できるようになっている。このような高性能の複写装置は、例えば複写が禁止されるべき特定の原稿画像を複写して不正な複写物を作成するといった不正複写に用いられる場合がある。

そこで、特定の原稿画像の不正複写を防止するために、特定の原稿画像に対して、複写防止パターン、又は透かし文字等を合成する技術が実現されている。

例えば、特許文献1には、警告文字部分及び背景部分が特定の共通濃度で異なるディザ処理が施された画像を原稿画像に重畳させることによって、複製偽造防止用紙と同様の効果が得られるデジタル記録装置が開示されている。

また、特許文献2では、複写時に再現される潜像部分と複写時に消失する背景部分との網点線数を異なる設定とすることで、複写時の再現性に差異が生じ、牽制文字出現させる画像処理装置が提案されている。

一方、複写防止潜像パターン形成方法も種々の提案がなされているが、特に警告文字が複写時に確実に再現されつつ、警告文字が原本では視認されないことが重要であり、この技術について多くの技術が検討されてきた。

例えば、特許文献3では、警告文字部分と背景部分との境界部分に形成するドットのうち一部を欠落させ、地紋パターンにおいて潜像である警告文字部分を形成するドットと、背景部分を形成するドットとのつながりを少なくすることで、警告文字の境界部分の強調を抑えた地紋パターンを生成する画像処理装置が提案されている。

概要

複写の際に顕在化する地紋パターンの顕在像部分と、消滅する地紋パターンの消滅像部分との境界部分の強調を抑制し、複写前の原稿での潜像(顕在像部分)の容易な視認を防止した地紋パターンを生成できる画像処理装置及び像形成装置を提供する。地紋パターンを生成する際、カモフラージュパターン61及び牽制文字部62の間の境界部分に間隔T1,T2を設けることにより、カモフラージュパターン61を形成するドットと、牽制文字部62を形成するドットとの間のつながりを防ぐ。

目的

本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

複写の際に顕在化する顕在像部分と、消滅する消滅像部分とを含むパターンを生成する画像生成装置において、前記顕在像部分及び消滅像部分の間に間隔を有するパターンを生成するパターン生成手段を備えることを特徴とする画像生成装置。

請求項2

前記顕在像部分及び消滅像部分は相違する大きさのドットによって構成されており、前記パターン生成手段は小さい方のドットの属性に基づいて前記間隔を定めるようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。

請求項3

前記パターン生成手段は小さい方のドットの大きさ及び配置間隔に基づいて前記間隔を定めるようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の画像生成装置。

請求項4

前記パターン生成手段は前記顕在像部分に係るドット同士の配置間隔を前記消滅像部分に係るドット同士の配置間隔の整数倍にして前記パターンを生成するようにしてあることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像生成装置。

請求項5

請求項1から4の何れかに記載の画像生成装置と、該画像生成装置が生成したパターンを、形成すべき画像のデータに重畳した画像データに基づき、画像形成を行なう画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置

技術分野

0001

本発明は、複写の際に顕在化する顕在像部分と、消滅する消滅像部分とを含むパターンを生成する画像生成装置及び画像形成装置に関する。

背景技術

0002

近年、複写を行う複写装置の複写精度が向上しており、書類等の原稿画像を簡単に複写でき、かつ高精度に再現できるようになっている。このような高性能の複写装置は、例えば複写が禁止されるべき特定の原稿画像を複写して不正な複写物を作成するといった不正複写に用いられる場合がある。

0003

そこで、特定の原稿画像の不正複写を防止するために、特定の原稿画像に対して、複写防止パターン、又は透かし文字等を合成する技術が実現されている。

0004

例えば、特許文献1には、警告文字部分及び背景部分が特定の共通濃度で異なるディザ処理が施された画像を原稿画像に重畳させることによって、複製偽造防止用紙と同様の効果が得られるデジタル記録装置が開示されている。

0005

また、特許文献2では、複写時に再現される潜像部分と複写時に消失する背景部分との網点線数を異なる設定とすることで、複写時の再現性に差異が生じ、牽制文字出現させる画像処理装置が提案されている。

0006

一方、複写防止潜像パターン形成方法も種々の提案がなされているが、特に警告文字が複写時に確実に再現されつつ、警告文字が原本では視認されないことが重要であり、この技術について多くの技術が検討されてきた。

0007

例えば、特許文献3では、警告文字部分と背景部分との境界部分に形成するドットのうち一部を欠落させ、地紋パターンにおいて潜像である警告文字部分を形成するドットと、背景部分を形成するドットとのつながりを少なくすることで、警告文字の境界部分の強調を抑えた地紋パターンを生成する画像処理装置が提案されている。

先行技術

0008

特開平7−231384号公報
特開2001−197297号公報
特開2007−166051号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、特許文献1に係るデジタル記録装置は、警告文字の埋め込みにより、複写抑止の効果を持たせることができ、複写時における潜像画像検出も目視で容易化される反面、複写物で重畳画像視覚的に認知され易く、原稿画像が見づらいものとなってしまう問題がある。

0010

特許文献2に係る画像処理装置においては、地紋処理を施した印刷物原稿にて、潜像部分と背景部分との境界部分のドットがつながる場合があり、該境界部分が強調される結果、原稿において潜像部分が視認されてしまう可能性があった。

0011

また、特許文献3に係る画像処理装置では、潜像部分と背景部分との境界部分の一部のドットを欠落させる処理により、境界部分のドットのつながりを減らし、潜像部分の強調を抑えた地紋パターンの生成が可能であるものの、その効果が不十分であり、また境界部分のドットの欠落が不均一であるため、周期的なノイズパターンが視認される場合があった。

0012

本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複写の際に顕在化する(地紋)パターンの顕在像部分と、消滅する(地紋)パターンの消滅像部分との境界部分のドットの配置を調整することにより、該境界部分の強調を抑制し、複写前における、原稿での潜像(顕在像部分)の容易な視認を防止した(地紋)パターンを生成できる画像生成装置及び画像形成装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0013

本発明に係る画像生成装置は、複写の際に顕在化する顕在像部分と、消滅する消滅像部分とを含むパターンを生成する画像生成装置において、前記顕在像部分及び消滅像部分の間に間隔を有するパターンを生成するパターン生成手段を備えることを特徴とする。

0014

本発明に係る画像生成装置は、前記顕在像部分及び消滅像部分は相違する大きさのドットによって構成されており、前記パターン生成手段は小さい方のドットの属性に基づいて前記間隔を定めるようにしてあることを特徴とする。

0015

本発明に係る画像生成装置は、前記パターン生成手段は小さい方のドットの大きさ及び配置間隔に基づいて前記間隔を定めるようにしてあることを特徴とする。

0016

本発明に係る画像生成装置は、前記パターン生成手段は前記顕在像部分に係るドット同士の配置間隔を前記消滅像部分に係るドット同士の配置間隔の整数倍にして前記パターンを生成するようにしてあることを特徴とする。

0017

本発明に係る画像形成装置は、前述の発明の何れかに記載の画像生成装置と、該画像生成装置が生成したパターンを、形成すべき画像のデータに重畳した画像データに基づき、画像形成を行なう画像形成手段とを備えることを特徴とする。

発明の効果

0018

本発明によれば、複写の際に顕在化する顕在像部分と、消滅する消滅像部分との境界部分のドットの配置を調整することにより、該境界部分の強調を抑制し、複写前において、原稿から潜像(顕在像部分)を容易に視認できない地紋パターンを生成できる。

図面の簡単な説明

0019

本発明の実施の形態に係る複合機の要部構成を示す機能ブロック図である。
本発明の実施の形態に係る複合機における、画像処理部の要部構成を示す機能のブロック図である。
本発明の実施の形態に係る複合機において、地紋パターン生成部が生成する地紋パターンの一例を示す例示図である。
図3に示す地紋パターンを、コントラストを強調して示す図である。
図3に示す地紋パターンの一部を拡大して示す拡大図である。
図5に示す地紋パターンにおいて、牽制文字部及びカモフラージュパターンの境界部分を拡大して示す拡大図である。
図5に示す地紋パターンにおいて、牽制文字部及びカモフラージュパターンの境界部分を拡大して示す拡大図である。
本発明の実施の形態に係る複合機において、地紋パターンを重畳して印刷を行なう処理を説明するフローチャートである。

実施例

0020

以下に、特許請求の範囲に記載の画像生成装置及び画像形成装置を、複合機に適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。

0021

図1は本発明の実施の形態に係る複合機10の要部構成を示す機能ブロック図である。本発明の実施の形態に係る複合機10は、電子写真方式を採用するデジタルカラー複写機であり、例えば、外部のパーソナルコンピュータCと、LAN回線等からなるネットワークNを介して接続されており、画像データを含む各種データを相互に送受できる。複合機10は、全体として画像形成装置として機能する。

0022

パーソナルコンピュータCは、複合機10を利用するためにユーザによって操作される。なお、本発明の実施の形態に係る複合機10が複数のパーソナルコンピュータCと接続されるように構成しても良い。

0023

例えば、パーソナルコンピュータCから複合機10に対して印刷処理の実行を命令する印刷指示信号と、印刷対象となる画像データとが送信されると、複合機10はその印刷指示信号に応答して、印刷処理を実行する。

0024

また、複合機10は、制御部24、画像入力部30、画像処理部32、画像形成部34、操作パネル36、NIC(Network Interface Card) 38、及び電源制御部39を含む。

0025

制御部24は、CPU40、ROM42、RAM44及びHDD46を有している。CPU40には、BUSライン26が接続されており、BUSライン26には、ROM42、RAM44及びHDD46が接続されている。

0026

CPU40は、操作パネル36及び外部装置であるパーソナルコンピュータC等を介してユーザから受け付ける指示に応じて各種コンピュータプログラムを実行することによって、複合機10の各部の動作を実行する。前記各種コンピュータプログラムは、予めROM42又はHDD46に記憶されており、所定の処理の実行時において、当該ROM42又はHDD46から適宜読出されてRAM44に転送される。

0027

CPU40は、CPU40内の図示しないプログラムカウンタと呼ばれるレジスタに格納された値によって指定される、RAM44内のアドレスからプログラムの命令を読出し解釈する。CPU40はまた、読出された命令によって指定されるアドレスから演算に必要なデータを読出し、そのデータに対し命令に対応する演算を実行する。実行の結果も、RAM44、HDD46及びCPU40内のレジスタ等の、命令によって指定されるアドレスに格納される。

0028

本実施の形態において、HDD46には、複合機10の一般的な動作を実現するためのコンピュータプログラムが記憶されている。該コンピュータプログラムは、ネットワークN及びNIC38を介して外部装置から提供される。なお、前記コンピュータプログラムは、該コンピュータプログラムが記録された、例えばDVD等の記録媒体によって提供されるように構成しても良い。すなわち、コンピュータプログラムの記録媒体としてのDVDが、複合機10内に内蔵されるDVDドライブ(図示せず)に装着され、該DVDからコンピュータプログラムが読出されてHDD46にインストールされるように構成しても良い。

0029

BUSライン26には、さらに、画像入力部30、画像処理部32、画像形成部34、操作パネル36、NIC38、及び電源制御部39が接続されている。

0030

画像入力部30は、原稿検知センサ及びCCDラインセンサ(図示せず)を有している。原稿検知センサは、ユーザによって手動で、又は、自動原稿搬送装置(図示せず)によって、原稿載置台(図示せず)上に載置された原稿の画像表面に対して光を照射することによって得られる反射光像を前記CCDラインセンサ上に結像させる。前記CCDラインセンサは、結像された反射光像を順次光電変換して画像データとして画像処理部32に出力する。すなわち、画像入力部30は、原稿のコピー又はスキャンの際に、前記原稿載置台に載置される原稿から前記原稿検知センサによって原稿の画像を読取り、読取った原稿の画像をCCDラインセンサによって電気信号に変換して画像データとして画像処理部32に出力する。画像入力部30から出力される画像データは、RED,GREEN,BLUEの各色に対応するRGBアナログ信号である。

0031

画像処理部32は画像入力部30、又はパーソナルコンピュータCから入力される画像データ(以下、入力画像データという。)に対して、領域分離処理及び階調再現処理等の各種画像処理を施して所定の階調印刷用画像データを作成し、画像形成部34に出力する。画像処理部32の詳細な構成については後述する。

0032

画像形成部34は、画像メモリ48及び印字部50を含む。画像メモリ48は画像データをページ単位で一時的に記憶する。

0033

画像メモリ48は、制御部24等からの指示に応じて、印字部50に送信すべき、例えば、画像処理部32から入力される印刷用画像データをページ単位で一時的に記憶し、記憶した印刷用画像データを印字部50による画像形成に同期して、印字部50に出力する。

0034

印字部50は、感光体ドラム帯電器、LSU、現像装置転写装置クリーニング装置及び定着装置(図示せず)、並びに、複合機10に着脱自在に装着されるトナーカートリッジを含む。印字部50は、さらに、複合機10に着脱自在に装着される、手差し給紙トレイ、第1給紙トレイ及び第2給紙トレイ(図示せず)を含む。これらの給紙トレイは、この順で上下に並ぶように設置され、記録用紙を保持し、用紙搬送部(図示せず)に記録用紙を送給する。手差し給紙トレイは、ユーザが手動により所望の記録用紙を設置するためのトレイであり、第1給紙トレイ及び第2給紙トレイは、異なる大きさの記録用紙を保持するためのトレイである。

0035

印字部50は、制御部24等からの指示に応じて、前記給紙トレイのいずれかから用紙搬送部を介して搬送される記録用紙上に、画像メモリ48から送信される画像データに基づく画像を印刷する。

0036

操作パネル36は、液晶ディスプレイからなる表示部と、操作ボタン及びタッチパネル等からなる操作インターフェイス部とを有する。前記表示部は、複合機10の状態及び各種処理の状態に関する情報等の各種情報をユーザに提供する。前記操作インターフェイス部は、ユーザが複合機10を操作するためのインターフェイスを提供する。

0037

また、操作パネル36は、液晶ディスプレイとタッチパネルとを重ねて構成される、ユーザに対して対話的な操作インターフェイスを提供する。この対話的な操作インターフェイスは、タッチパネルから複合機10全体の動作に対するユーザの指示を受付けて、その指示の内容を液晶ディスプレイに表示するとともに、その指示に応じた制御信号を制御部24又は画像処理部32に出力する。操作パネル36は、電源オン指示及び電源オフ指示を受け付けるための電源ボタン、画質調整モードに対する指示を受け付けるための画質調整キー、及び、印刷処理の開始の指示を受け付けるための印刷キー等を含む。

0038

NIC38は、ネットワークNとのインターフェイスをとる。複合機10は、NIC38を介して、ネットワークN上のパーソナルコンピュータC等の外部装置と、所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を行なう。

0039

電源制御部39は外部電源Pに接続されている。電源制御部39は、複合機10の各部の動作に必要な電力を外部電源Pから取得し、取得した電力を複合機10の各部に供給する。

0040

複合機10は、上述した各部を動作させることによって、操作パネル36からのユーザの入力操作による指示又はパーソナルコンピュータC等からの指示に応じて、原稿画像を読取り記録用紙に画像を印刷するコピーモード、パーソナルコンピュータC等から送信される画像データを受信して記録用紙に画像を印刷するプリンタモード、原稿画像を読取りパーソナルコンピュータC等に画像データを送信するスキャナモード、及び、画像データをHDD46に保存するドキュメントファイリングモード等の各種のモードのいずれかを実行する。

0041

制御部24のCPU40は、画像入力部30、画像処理部32及び画像形成部34の動作を制御することで、入力画像データの入力及び印刷用画像データの出力等を含む一連の画像処理を実行する。複合機10において、画像入力部30、画像処理部32及び画像形成部34は、画像処理を行なうための画像処理系として機能する。

0042

続いて画像処理部32における、画像処理の流れについて説明する。図2は本発明の実施の形態に係る複合機10における、画像処理部32の要部構成を示す機能のブロック図である。

0043

画像入力部30は、上述したように、原稿のコピー又はスキャンの際に、前記原稿載置台に載置される原稿の画像を読取り、読取った原稿の画像を電気信号に変換して得られるRGBアナログ信号を、入力画像データとして画像処理部32に出力する。

0044

画像処理部32は、A/D(アナログデジタル)変換部100、シェーディング補正部101、原稿種別自動判定部102、入力階調補正部103、領域分離処理部104、色補正部105、空間フィルタ処理部107、出力階調補正部108、画像合成部109、記憶部110及び地紋パターン生成部120(パターン生成手段)を含む。

0045

画像処理部32はBUSライン26を介して制御部24と接続されている。ROM42又はHDD46に記憶されるコンピュータプログラムが読出され、読出されたコンピュータプログラムによって、上述した画像処理部32の各部が制御されることにより、各種処理が実行される。例えば、画像処理部32は、画像入力部30から入力されるRGBアナログ信号を、A/D変換部100、シェーディング補正部101、原稿種別自動判定部102、入力階調補正部103、領域分離処理部104、色補正部105、空間フィルタ処理部107、出力階調補正部108、及び、画像合成部109の順に送り、各部において一連の処理を施した後、印刷用画像データとして画像形成部34に出力する。本実施の形態において、画像処理部32から出力される印刷用画像データは、CMYK(Cyan、Magenta、Yellow、Black)の各色に対応するCMYKデジタル信号である。

0046

A/D変換部100は、画像入力部30から画像処理部32に入力されるRGBアナログ信号をRGBデジタル信号に変換する。シェーディング補正部101は、A/D変換部100から入力されるRGBデジタル信号に対して、画像入力部30の照明系、結像系、及び、撮像系で生じる各種の歪みを取り除くためのシェーディング補正処理を行なう。

0047

原稿種別自動判定部102は、シェーディング補正部101から入力されるRGBデジタル信号に対し、濃度信号等の、画像処理部32に採用されている画像処理システムが扱いやすい信号に変換する処理を施すとともに、RGBデジタル信号を補色反転することで、CMYの各色に対応するCMYデジタル信号に変換する処理を施す。

0048

また、原稿種別自動判定部102は、原稿画像が文字原稿であるか、写真原稿印刷写真又は印画紙写真)であるか、又は、それらが組合さった文字/写真原稿であるかを判別する原稿種別判別処理を行なう。

0049

入力階調補正部103は、原稿種別自動判定部102から入力されるCMYデジタル信号に対し、カラーバランスを整える処理を施すとともに、原稿種別判別信号に基づいて、下地濃度の除去、及び、コントラスト等の画質調整処理を施す。かかる画質調整処理は、例えば、ユーザ等による操作パネル36の画質調整キーからの入力操作によって指示される画質調整モードにおける各設定内容に従って行なわれる。

0050

領域分離処理部104では、入力階調補正部103から入力されるCMYデジタル信号に対して、画像データ中の画素毎に、文字領域、網点領域、及び写真領域等の複数の領域に分離する領域分離処理を行なうとともに、該領域分離処理の結果に基づいて、各画素がどの領域に属するのかを示す領域分離信号106,106を、色補正部105、空間フィルタ処理部107、及び出力階調補正部108に対して出力する。

0051

色補正部105は、領域分離処理部104から入力されるCMYデジタル信号に対して、色を忠実に再現するために、不要吸収成分を含むトナー等のCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取除く色補正処理を行なう。

0052

空間フィルタ処理部107は、色補正部105から入力されるCMYKデジタル信号に対して、領域分離信号106に基づいてデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行なうことで、空間周波数特性補正して出力画像ぼやけ及び粒状性劣化を防ぐ。空間フィルタ処理部107は、領域分離処理部104において、黒文字又は場合によっては色文字として抽出され文字領域と判別されたCMYKデジタル信号に対して鮮鋭度強調処理を施して高域周波数成分における強調量を大きくすることで、黒文字又は色文字の再現性を高める。また、網点領域と判別されたCMYKデジタル信号に対してローパスフィルタ処理を施すことで、入力網点成分を除去する。

0053

出力階調補正部108は、空間フィルタ処理部107から入力されるCMYKデジタル信号に含まれる濃度信号等に対して、画像形成部34の特性値である網点面積率を示す信号に変換する出力階調補正処理を行なう。この網点面積率は、原稿画像の画像濃度に相当する値である。

0054

画像合成部109は、出力階調補正部108から入力されるCMYKデジタル信号データと記憶部110から入力される、後述する地紋パターンの画像データの合成処理を行う。

0055

記憶部110は、RAMを含むメモリからなり、例えば、地紋パターン生成部120から入力される地紋パターンの画像データを保持する。

0056

地紋パターン生成部120は、原稿画像に係る入力画像データ(換言すれば、印刷用画像データ)に重畳する前記地紋パターンの画像データを生成する。該地紋パターンとは、原稿の不正複写を防ぐために付加されるものである。前記地紋パターンは、例えば、原稿を複写した場合に浮かび上がって顕在化するように設計されたドットパターンの顕在像部分と、消滅する消滅像部分とを含む。

0057

図3は本発明の実施の形態に係る複合機10において、地紋パターン生成部120が生成する地紋パターンの一例を示す例示図であり、図4図3に示す地紋パターンを、コントラストを強調して示す図である。
かかる地紋パターン60はページ全面サイズであり、「複写」との牽制文字部62と、牽制文字部62の視認性を弱めるための円形クサビ状のカモフラージュパターン61とが表れている。該地紋パターン60においては、牽制文字部62が前記消滅像部分に該当し、カモフラージュパターン61が前記顕在像部分に該当する。

0058

図5図3に示す地紋パターン60の一部Pを拡大して示す拡大図である。より詳しくは、図5は、図3に示す地紋パターン60の牽制文字部62を拡大したものである。
図5に示すように、かかる地紋パターン60においては、複写の際に顕在化するカモフラージュパターン61を形成するドットの大きさを、複写の際に消滅する牽制文字部62を形成するドットの大きさより大きくしている。

0059

以下においては、当該地紋パターン60を用いて説明するが、本発明はこれに限るものでない。例えば、牽制文字部62が複写の際に顕在化するように大サイズのドット(以下、大ドットと言う。)で形成され、カモフラージュパターン61が複写の際に消滅されるように小サイズのドット(以下、小ドットと言う。)で形成されても良い。また牽制文字部62は、実際は文字に限定されず、図形、画像等であっても良い。更にカモフラージュパターン61は、牽制文字部62を目立たなくするものであれば、図5に例示したものに限定されない。

0060

図6及び図7図5に示す地紋パターン60において、牽制文字部62及びカモフラージュパターン61の境界部分を拡大して示す拡大図である。
図6に示すように、地紋パターン生成部120は地紋パターン60を生成する際、カモフラージュパターン61及び牽制文字部62の境界部分に所定の間隔T1,T2を設ける。間隔T1,T2は、例えば、小ドット同士の配置間隔M,Nと同一間隔又は配置間隔M,Nの1/2である。

0061

例えば、地紋パターン60のように縦方向の小ドット同士の配置間隔Mと、横方向の小ドット同士の配置間隔Nとにおいて、その寸法が異なる場合においては、縦方向における間隔T1は、縦方向での小ドット同士の配置間隔Mの1/2であり、横方向における間隔T2は、横方向での小ドット同士の配置間隔Nの1/2である。

0062

なお、図7には、カモフラージュパターン61及び牽制文字部62の境界部分における、間隔T1,T2が、牽制文字部62の小ドット同士の配置間隔M,Nと同一間隔である場合を示している。

0063

このように、本発明の実施の形態に係る複合機10においては、地紋パターン生成部120が地紋パターン60に間隔T1,T2を設けることにより、牽制文字部62及びカモフラージュパターン61の境界部分において、これら相互のドットが繋がらなくなり、かかる境界部分が強調されることがない。また、境界部分が不自然に空きすぎることにより却って前記境界部分が目立つこともない。更に、本発明はこれに限るものでなく、牽制文字部62及びカモフラージュパターン61の間隔T1,T2が、例えば、小ドット同士の配置間隔M,Nの1/3、1/4等であるようにしても良く、整数倍であっても良い。

0064

以上のように、小ドット同士の配置間隔M,Nを基準に、カモフラージュパターン61及び牽制文字部62の境界部分に係る間隔T1,T2が定められるので、大ドット同士の配置間隔を基準にした場合に比べ、間隔T1,T2に対する細かな寸法設定が可能である。

0065

また、以上の説明においては、小ドット同士の配置間隔M,Nが、一の小ドットと、該一の小ドットに対して斜め方向に配置された他の小ドットとの間における間隔でなく、水平方向又は垂直方向に沿って配置された小ドットの間の間隔を小ドット同士の配置間隔M,Nとしている。これは、図6又は図7に示したように、前記境界部分が水平方向(又は垂直方向)に沿って延びていることに対応し、該境界部分が目立たないようにする観点から、同じく水平方向又は垂直方向に沿って配置された小ドットの間の間隔を小ドット同士の配置間隔M,Nとしたものであるが、これに限るものでない。例えば、前記一の小ドットと、前記他の小ドットとの間の間隔を小ドット同士の配置間隔としても良い。

0066

更に、以上に説明においては、牽制文字部62及びカモフラージュパターン61のドットの配置はいずれも45度の正方形等間隔配置としているが、これに限定されず、角度がそれぞれ異なっていてもよく、正方形の配置でなくても構わない。その場合においても縦方向及び横方向それぞれの配置間隔を基準に、境界部分における前記間隔が決められる。

0067

また、本発明の実施の形態に係る複合機10においては、図6に示したように、複写によって顕在化されるカモフラージュパターン61の大ドット同士の配置間隔Wは、複写によって消失する牽制文字部62の小ドット同士の配置間隔の整数倍となるように地紋パターン60が生成されるので、牽制文字部62及びカモフラージュパターン61の境界部分のドットの視覚的な連続性が保たれ、当該境界部分を一層目立たなくすることが可能である。

0068

図8は本発明の実施の形態に係る複合機10において、地紋パターン60を重畳して印刷を行なう処理を説明するフローチャートである。

0069

ユーザは、まず前記原稿載置台上に原稿を載置した後、操作パネル36を適宜操作して、地紋パターンの設定を行ない、CPU40は操作パネル36を介して地紋パターンの設定を受け付ける(ステップS101)。

0070

ここで、地紋パターンの設定とは、例えば、牽制文字部の内容、配置等、またカモフラージュパターンの有無、種類等である。CPU40は受け付けた地紋パターンの設定を、例えば、RAM44に記憶する。

0071

次いで、CPU40は操作パネル36を監視することにより、原稿を読み取る旨の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS102)。

0072

CPU40は原稿を読み取る旨の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS102:NO)、原稿を読み取る旨の指示を受け付けるまで待機する。

0073

一方、例えば、ユーザが操作パネル36の前記印刷キーを操作した場合、CPU40は原稿を読み取る旨の指示を受け付けたと判定し(ステップS102:YES)、前記原稿載置台上に載置された原稿を読み取るよう画像入力部30に指示する。CPU40の指示に応じて画像入力部30は原稿(画像)を読み取る(ステップS103)。

0074

画像入力部30によって読み取られた原稿の画像は画像処理部32に送られ、上述したような各種の画像処理が施される(ステップS104)。

0075

この際、CPU40はRAM44に記憶されている内容に基づいて、地紋パターンを付加する要求があったか否かを判定する(ステップS105)。例えば、RAM44に地紋パターンの設定に係るデータが記憶されていない場合、CPU40は地紋パターンを付加する要求がなかったと判定し(ステップS105:NO)、ステップS108の処理に移動する。以後、かかる原稿の画像に基づいて、画像形成部34の印刷部50が印刷を行なう(ステップS108)。

0076

一方、RAM44に地紋パターンの設定に係るデータが記憶されている場合、CPU40は地紋パターンを付加する要求があったと判定し(ステップS105:YES)、地紋パターンを生成するよう地紋パターン生成部120に指示する。

0077

CPU40の指示に応じて、地紋パターン生成部120は、RAM44に記憶されている地紋パターンの設定に基づき、地紋パターンを生成する(ステップS106)。すなわち、地紋パターン生成部120はカモフラージュパターン61及び牽制文字部62の境界部分に所定の間隔が形成された地紋パターン60を生成する(図6参照)。地紋パターン生成部120による地紋パターン60の生成については、既に説明しており、詳しい説明は省略する。

0078

次いで、画像処理部32の画像合成部109は、地紋パターン生成部120によって生成された地紋パターンを、ステップS104で各種処理が施された原稿の画像に重畳して合成し(ステップS107)、これによって印刷用の画像が作成される。

0079

このように、原稿の画像に地紋パターンが重畳された印刷用の画像に基づいて、画像形成部34の印刷部50は印刷を行なう(ステップS108)。

0080

以上の記載においては、ユーザから地紋パターンの設定を受け付け、その都度、地紋パターンが生成される場合を例として説明したが、本発明はこれに限るものでない。例えば、牽制文字部の内容、配置、又はカモフラージュパターンの有無、種類等が異なる複数の地紋パターンを予め画像形成部34の画像メモリ48又はHDD46内に格納しておき、ユーザから受け付けた地紋パターンの設定に応じて何れかを選択するように構成しても良い。

0081

本発明においては、複写の際に顕在化する顕在像部分61と、消滅する消滅像部分62とを含むパターン60を生成する画像生成装置10において、前記顕在像部分61及び消滅像部分62の間に間隔T1,T2を有するパターン60を生成するパターン生成手段120を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複写の際に顕在化する顕在像部分と、消滅する消滅像部分との境界部分に間隔を設けることにより、該境界部分の強調を抑制し、複写前において、原稿から潜像(顕在像部分)を容易に視認できない地紋パターンを生成できる。
本発明においては、前記顕在像部分61及び消滅像部分62は相違する大きさのドットによって構成されており、前記パターン生成手段120は小さい方のドットの属性に基づいて前記間隔T1,T2を定めるようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、境界部分に間隔を設けることにより、生成された地紋パターンにおいて、該境界部分の強調を抑制し、複写前において、原稿から潜像(顕在像部分)を容易に視認できなく、該境界部分が不自然に空きすぎることにより却って目立つこともない。
本発明においては、前記パターン生成手段120は小さい方のドットの大きさ及び配置間隔に基づいて前記間隔T1,T2を定めるようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、小さい方のドットの大きさ及び配置間隔を基準に、前記境界部分の間隔が定められるので、大きい方のドットの大きさ及び配置間隔を基準にした場合に比べ、該境界部分の間隔に対する細かな寸法設定が可能である。
本発明においては、前記パターン生成手段120は前記顕在像部分61に係るドット同士の配置間隔を前記消滅像部分62に係るドット同士の配置間隔の整数倍にして前記パターン60を生成するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、前記顕在像部分及び消滅像部分の境界部分のドットの視覚的な連続性が保たれ、複写前の原稿において、該境界部分を一層目立たなくすることが可能である。
本発明においては、上述の記載の画像生成装置10と、該画像生成装置10が生成したパターン60を、形成すべき画像のデータに重畳した画像データに基づき、画像形成を行なう画像形成手段34とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成手段によって画像形成された原稿には、前記顕在像部分及び消滅像部分の境界部分に間隔を設けたパターンが表れており、該境界部分の強調を抑制し、該原稿の複写前において、原稿から潜像(顕在像部分)を容易に視認できない。

0082

10複合機(画像生成装置)
40 CPU
60地紋パターン
61カモフラージュパターン(顕在像部分)
62牽制文字部(消滅像部分)
120 地紋パターン生成部
T1,T2 間隔

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