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図面 (12)

課題

温度検知部材を備えた配線モジュールにおいて、温度検知部材の大型化を抑制する。

解決手段

正極及び負極の電極端子12A,12Bを有する蓄電素子11を複数個並べてなる蓄電素子群10に取り付けられる配線モジュール20は、隣り合う電極端子12A,12Bを電気的に接続する接続部材21を保持する接続部材保持部24を有する絶縁プロテクタ23と、接続部材保持部24に保持されている接続部材21と接触するように配されて当該接続部材21の温度を検知する温度検知部材51と、絶縁プロテクタ23を覆うカバー33と、カバー33を絶縁プロテクタ23に被せ付けることにより温度検知部材51の移動を規制する規制部材34と、を備える。

概要

背景

電気自動車ハイブリッド車用蓄電モジュールにおいては、出力を大きくするために多数の蓄電素子横並びに接続されている。複数の蓄電素子は、隣り合う電極端子間バスバーなどの接続部材で接続することにより直列並列に接続されるようになっている。

このような蓄電モジュールを高温状態で使用すると寿命が低下することがあり、リチウムイオン電池などを複数個接続してなる蓄電モジュールでは、充電の際に高温になることにより発火することがある。そこで、このような事態を避けるべく、蓄電モジュールには蓄電素子の温度を検知するための温度センサが取り付けられる(例えば特許文献1を参照)。

特許文献1に記載の温度センサは、インサート成形により、複数の蓄電素子からなる蓄電素子群に組みつけられる樹脂モジュールと一体的に成形されており、樹脂モジュールを蓄電素子に組み付けることにより、蓄電素子本体に接触するように取り付けられる。

概要

温度検知部材を備えた配線モジュールにおいて、温度検知部材の大型化を抑制する。正極及び負極の電極端子12A,12Bを有する蓄電素子11を複数個並べてなる蓄電素子群10に取り付けられる配線モジュール20は、隣り合う電極端子12A,12Bを電気的に接続する接続部材21を保持する接続部材保持部24を有する絶縁プロテクタ23と、接続部材保持部24に保持されている接続部材21と接触するように配されて当該接続部材21の温度を検知する温度検知部材51と、絶縁プロテクタ23を覆うカバー33と、カバー33を絶縁プロテクタ23に被せ付けることにより温度検知部材51の移動を規制する規制部材34と、を備える。

目的

本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、温度検知部材を備えた配線モジュールにおいて、温度検知部材の大型化を抑制することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

正極及び負極の電極端子を有する蓄電素子複数個並べてなる蓄電素子群に取り付けられる配線モジュールであって、隣り合う前記電極端子を電気的に接続する接続部材を保持する接続部材保持部を有する絶縁プロテクタと、前記接続部材保持部に保持されている前記接続部材と接触するように配されて当該接続部材の温度を検知する温度検知部材と、前記絶縁プロテクタを覆うカバーと、前記カバーを前記絶縁プロテクタに被せ付けることにより前記温度検知部材の移動を規制する規制部材と、を備える配線モジュール。

請求項2

前記規制部材は前記カバーと一体的に設けられている請求項1に記載の配線モジュール。

請求項3

前記カバーには、前記絶縁プロテクタに係止される被係止部が設けられている請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。

請求項4

前記接続部材保持部には、その一部を切り欠くことにより前記温度検知部材の一部を受け入れ位置決めする位置決め部が設けられている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の配線モジュール。

技術分野

0001

本発明は、配線モジュールに関する。

背景技術

0002

電気自動車ハイブリッド車用蓄電モジュールにおいては、出力を大きくするために多数の蓄電素子横並びに接続されている。複数の蓄電素子は、隣り合う電極端子間バスバーなどの接続部材で接続することにより直列並列に接続されるようになっている。

0003

このような蓄電モジュールを高温状態で使用すると寿命が低下することがあり、リチウムイオン電池などを複数個接続してなる蓄電モジュールでは、充電の際に高温になることにより発火することがある。そこで、このような事態を避けるべく、蓄電モジュールには蓄電素子の温度を検知するための温度センサが取り付けられる(例えば特許文献1を参照)。

0004

特許文献1に記載の温度センサは、インサート成形により、複数の蓄電素子からなる蓄電素子群に組みつけられる樹脂モジュールと一体的に成形されており、樹脂モジュールを蓄電素子に組み付けることにより、蓄電素子本体に接触するように取り付けられる。

先行技術

0005

特開2012−154901号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上記特許文献1に記載されている構成では、樹脂モジュールを蓄電素子にとりつけることにより温度センサが位置決めされるので取り付け作業が容易であるが、温度検知対象となる蓄電素子の位置や数に応じて樹脂モジュールを作製する必要があり自由度が低いという問題がある。

0007

そこで、温度検知対象を例えばバスバーまたは電圧検知端子として、温度検知部材を温度検知対象となるバスバー等に接触するように取り付ける構成とすることが考えられる。

0008

このような場合、温度検知部材をバスバー等とともに、バスバー等を保持する絶縁性材料からなるプロテクタ絶縁プロテクタ)に保持させる必要がある。しかしながら、温度検知部材の保持構造を、バスバー等と電極端子とを接続するための工具等と干渉しないように設けると、温度検知部材を絶縁プロテクタの保持構造により保持可能な大きさとする必要があるため温度検知部材が大型化することが懸念された。温度検知部材が大型化すると、これを保持する絶縁プロテクタも大型化するおそれがある。さらに、温度検知部材の保持構造が、バスバー等を保持する構造と干渉するおそれもあった。

0009

本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、温度検知部材を備えた配線モジュールにおいて、温度検知部材の大型化を抑制することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するものとして本発明は、正極及び負極の電極端子を有する蓄電素子を複数個並べてなる蓄電素子群に取り付けられる配線モジュールであって、隣り合う前記電極端子を電気的に接続する接続部材を保持する接続部材保持部を有する絶縁プロテクタと、前記接続部材保持部に保持されている前記接続部材と接触するように配されて当該接続部材の温度を検知する温度検知部材と、前記絶縁プロテクタを覆うカバーと、前記カバーを前記絶縁プロテクタに被せ付けることにより前記温度検知部材の移動を規制する規制部材と、を備える配線モジュールである。

0011

本発明においては、接続部材の温度を検知する温度検知部材を、絶縁プロテクタの接続部材保持部に保持させた接続部材と接触するように配した状態としてから、カバーをかぶせつけると、温度検知部材が規制部材により移動を規制されるようになっている。

0012

したがって、本発明によれば、絶縁プロテクタに温度検知部材を保持する構造を設けなくても、温度検知部材を移動規制状態で保持可能であるので、温度検知部材を備えた配線モジュールにおいて、温度検知部材の大型化を抑制することができる。

0013

本発明は以下の構成としてもよい。
前記規制部材は前記カバーと一体的に設けられていてもよい。
このような構成とすると、カバーを被せ付ける作業を行うだけで、温度検知部材が規制部材により移動を規制されるので、温度検知部材を保持する作業を簡易なものとすることができる。

0014

前記カバーには、前記絶縁プロテクタに係止される被係止部が設けられていてもよい。
このような構成とすると、カバーが絶縁プロテクタに係止されるので、温度検知部材の移動規制状態を維持することができる。

0015

前記接続部材保持部には、その一部を切り欠くことにより前記温度検知部材の一部を受け入れて位置決めする位置決め部が設けられていてもよい。
このような構成とすると、切り欠いた部分に温度検知部材が受け入れられて位置決めされるので、位置決め部と他の部材との干渉の問題が生じない。

発明の効果

0016

本発明によれば、温度検知部材を備えた配線モジュールにおいて、温度検知部材の大型化を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0017

実施形態1の配線モジュールを取り付けた電池モジュールの一部平面図
図1のA−A線における一部断面図
電池モジュールの一部斜視図
図1のB−B線における一部断面図
蓋をあけた状態の配線モジュールを備える電池モジュールの一部平面図
図5のC−C線における一部断面図
蓋をあけた状態の電池モジュールの一部斜視図
温度検知部材の一部平面図
図8のD−D線における断面図
配線モジュールを単電池群の上に配置した状態を示す一部平面図
図10のE−E線における一部断面図

実施例

0018

<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。本実施形態に係る電池モジュールM1(蓄電モジュールの一例)は、電気自動車又はハイブリッド自動車等の車両(図示せず)に搭載されて、車両を駆動するための電源として使用される。

0019

電池モジュールM1は、電池パック11(蓄電素子の一例)を複数並べてなる単電池群10(蓄電素子群の一例)と、単電池群10に取り付けられた配線モジュール20と、を備える。以下の説明において、複数の同一部材については、一の部材に符号を付し、他の部材については符号を省略することがある。

0020

(単電池群10)
本実施形態の電池モジュールM1は、図1に示すように、4個の単電池(図示せず)を直列接続してなる電池パック11を複数並べてなる単電池群10を有する。本実施形態において、単電池は厚みの薄いラミネート型の単電池であり、その内部には発電要素が収容されている。

0021

各電池パック11は扁平な略直方体形状をなし、図1に示すように、その上面からは正極および負極の電極端子12A,12Bが突出形成されている。正極電極端子12Aおよび負極の電極端子12Bは同形同大である。各電極端子12A,12Bは、孔状をなしており、後述する接続部材21と接続するためのボルト16のねじ山螺合可能なねじ部(図示せず)が形成されている。複数の電池パック11は、隣り合う電極端子12A,12Bが異なる極性となるように配置されている。

0022

正極および負極の電極端子12A,12Bの間には、図2に示すように、上方が開口した筒状のコネクタ部13が設けられている。コネクタ部13の外壁には、図2に示すように、(嵌合相手)となるコネクタ40を係止する係止突部14が形成されている。

0023

コネクタ部13内には各単電池と接続されている雄型端子15が突出して配されている。つまり1つのコネクタ部13内には4つの端子15が突出して配されていることになる。コネクタ部13内に配置されている4つの端子15は、相手方のコネクタ40の端子47と電気的に接続されるようになっている。

0024

(配線モジュール20)
配線モジュール20は、隣り合う電池パック11の正極の電極端子12Aおよび負極の電極端子12Bに接続される金属製の複数の接続部材21と、接続部材21を保持する接続部材保持部24を有する絶縁材料からなる絶縁プロテクタ23と、接続部材21の温度を検知する温度検知部材51と、を備える。

0025

(接続部材21)
接続部材21は、銅、銅合金ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等からなる金属製の板材を所定の形状にプレス加工することにより形成され、図5および図8に示すように、全体として略長方形状をなしている。接続部材21の表面には、スズ、ニッケル等の金属がメッキされていてもよい。接続部材21には、電極端子12A,12Bと接続するためのボルト16が挿通される略円形状をなす一対の端子貫通孔22,22が、接続部材21を貫通して形成されている。

0026

この端子貫通孔22,22は、電極端子12A,12Bの孔径よりも若干大きく設定されている。ボルト16が端子貫通孔22内に挿通されるとともにそのねじ山が電極端子12A,12Bの孔内に螺合されて、ボルト16の頭部と端子台との間に接続部材21が挟まれることにより、隣り合う電極端子12A,12Bと接続部材21とが電気的に接続される。

0027

なお、温度検知対象となる接続部材21に関してはボルト16の頭部と端子台との間に温度検知部材51の検知部54と接続部材21とが挟まれるようになっている。

0028

(絶縁プロテクタ23)
絶縁プロテクタ23は、複数の連結ユニット23Aを連結してなり、図1に示すように、電池パック11の並び方向(図1における左右方向)に細長い形状をなしている。絶縁プロテクタ23には、上方に開口すると共に外部と仕切って接続部材21を保持可能な仕切壁を有する複数の接続部材保持部24が、長手方向に沿って2列に並んで設けられている。各接続部材保持部24には、接続部材21が上方に抜けるのを防止する押さえ片29が複数形成されている。

0029

2列の接続部材保持部24のうち、図5における奥側に並んでいる接続部材保持部24の外側壁24Aは、電極端子12A,12Bの配される位置と対応して一部が切り欠かれている。接続部材保持部24の外側壁24Aの切り欠かれた部分は、温度検知部材51の素子収容部53と検知部54との間の、検知部54よりも幅狭に形成された被保持部56を受け入れて位置決めする位置決め部24Bである。

0030

また、図5における奥側に並んでいる接続部材保持部24においては、隣り合う接続部材保持部24の間に、受入溝31を覆うカバー33(カバーの一例)を係止する蓋係止孔30が設けられている。蓋係止孔30の孔壁には、図4に示すように、カバー33に設けたロック突部35(被係止部の一例)を受け入れる係止凹部30Aが形成されている
さらに、図5における奥側に並んでいる接続部材保持部24の外側には、図5に示すように温度検知部材51の素子収容部53を受け入れる受入溝31が形成されている。

0031

受入溝31は電池パック11の並び方向(図示左右方向)に伸びて形成されている。受入溝31には図5に示すように、素子収容部53および素子収容部53から導出された電線W2が配されている。受入溝31の上方は開口している。

0032

2列の接続部材保持部24の間には、コネクタ保持部26が設けられており、コネクタ保持部26と各接続部材保持部24の間にはそれぞれ電線収容溝27が設けられている。

0033

電線収容溝27はコネクタ保持部26に保持されるコネクタ40の端子収容部45に収容される端子47の一端部に接続される電線W1を収容するためのものである。

0034

2つの電線収容溝27は、図5に示すように、一対の溝壁部27A,27Bおよびこれらをつなぐ底部27Cを有しており、その内部に複数の電線W1を収容可能としている。

0035

また、電線収容溝27の上端縁には、電線収容溝27から電線W1のはみ出しを規制する電線固定部28が、一方の溝壁部27Aから他方の溝壁部27Bに至って設けられている。電線固定部28は、隣り合う接続部材保持部24の間に位置して設けられている。

0036

本実施形態においては、2つの電線収容溝27の間にコネクタ保持部26が設けられている。コネクタ保持部26は、コネクタ40の外周に沿った形状をなしている。

0037

(カバー33)
さて、本実施形態では、受入溝31の開口した部分を覆うカバー33がヒンジ32を介して設けられている。本実施形態では、カバー33が絶縁プロテクタ23とヒンジ32を介して一体となっている。カバー33は絶縁プロテクタ23と同様に絶縁材料からなる。

0038

カバー33は受入溝31に沿って設けられており、カバー33のうち位置決め部24Bに対応する部分には位置決め部24Bに嵌り込んで、上方から温度検知部材51を押さえて温度検知部材51の移動を規制する規制壁34(規制部材の一例)が突出形成されている。本実施形態ではカバー33と規制壁34とが一体となっている。

0039

カバー33には、隣り合う接続部材保持部24の間に設けられた蓋係止孔30(絶縁プロテクタ23)に係止されるロック突部35(被係止部の一例)が設けられたロック片36が突出形成されている。

0040

(コネクタ40)
コネクタ保持部26に保持されるコネクタ40には、図1に示すように4つの端子47が収容されるようになっている。コネクタ40は略直方体状ハウジング41と、ハウジング41に収容される4個の端子47と、を備える。

0041

ハウジング41にはコネクタ部13の係止突部14を受け入れて単電池に対し係止される係止片42が形成されている。係止片42には係止突部14が嵌り込む係止孔42Aが形成されている。

0042

ハウジング41には、コネクタ部13を受け入れる溝部44が形成されている。ハウジング41には4つの端子収容部45が並列して形成されている。端子収容部45の内周面には、端子収容部45内へ撓み可能に突出することにより、端子収容部45内に収容された端子47と係合するランス46が形成されている。

0043

ハウジング41に収容されている端子47はいわゆる雌型の端子47であり、一端部(図2における上端部)には電線W1が接続されるバレル部48,49が形成され、他端部(図2における下端部)には箱状をなし、単電池と接続可能な接続部50が形成されている。

0044

バレル部48,49は、詳細は図示しないが、電線W1の端末において露出する露出芯線(図示せず)に圧着されるワイヤバレル部48と、電線W1の絶縁被覆により被覆されている部分に圧着されるインシュレーションバレル部49とを有する。

0045

接続部50には、図示しない弾性接触片が形成されており、弾性接触片とコネクタ部13の端子15とが接触することにより単電池とコネクタ40の端子47とが電気的に接続されるようになっている。また、端子47の接続部50とバレル部48,49との間にはランス46と係合する係合部(図示せず)が形成されている。

0046

コネクタ40に収容されている端子47は単電池の電圧を検出する端子47である。端子47に接続されている電線W1は、端子収容部45の奥壁45A(図2における上側に配されている壁部)からハウジング41の外側に導出され、例えばECUなどのようなコントロールユニット(図示せず)に接続されている。電線W1はハウジング41の係止片42とは反対側の電線収容溝27に配されている。

0047

(温度検知部材51)
温度検知部材51は、温度検出素子52を収容し電線W2が導出される素子収容部53と、検知部54と、を有する。

0048

素子収容部53は筒状をなしておりその内部に電線W2が接続された温度検出素子52が収容されている。温度検出素子52は、例えば、サーミスタにより構成される。サーミスタとしては、PTCサーミスタ、又はNTCサーミスタを適宜に選択できる。また、温度検出素子52としては、サーミスタに限られず、温度を検出可能であれば任意の素子を適宜に選択できる。

0049

温度検出素子52には一対の電線W2が接続されており素子収容部53から外側に導出されている。電線W2は、図示しない外部回路に接続されており、温度検出素子52からの信号はこの電線W2を介して外部回路に送信されるようになっている。外部回路は、例えば図示しない電池ECUに配されて、温度検出素子52からの信号によって接続部材21の温度を検知するようになっている。

0050

検知部54は平板状をなしており、素子収容部53と検知部54との間の、検知部54よりも幅狭に形成された被保持部56は、絶縁プロテクタ23に形成された位置決め部24Bに受け入れられ保持される部分である。検知部54と素子収容部53とは被保持部56を介して連なっている。

0051

検知部54には電極端子12A,12Bを挿通可能な端子挿通孔55が形成されている。検知部54の端子挿通孔55と接続部材21の端子貫通孔22とが重なり合って形成される孔には電極端子12A,12Bが挿通されるようになっている。

0052

素子収容部53は、図9に示すように、検知部54と比べると厚み寸法が大きくなっている。本実施形態では、素子収容部53が接続部材21により接続される隣り合う2つの電極端子12A,12Bの軸心Pを結ぶ線X(図5参照)に対して平行に配されている。

0053

本実施形態の温度検知部材51は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等からなる金属製の板材に加工を施すことにより作製される。温度検知部材51は、例えば、金属板材を所定形状にプレスしたものに曲げ加工等を施すことにより筒状の素子収容部53を形成し、電線W2を接続した温度検出素子52を素子収容部53内に入れた後、素子収容部53内に絶縁性樹脂(例えばエポキシ樹脂)を流し込んで固める方法などにより作製される。

0054

(配線モジュール20の組立方法
本実施形態の配線モジュール20を組み立てる際には、まず、接続部材21を絶縁プロテクタ23の接続部材保持部24内に収容する。

0055

次に、一端部に電線W1を接続した端子47をコネクタ40の端子収容部45に収容し、このコネクタ40をコネクタ保持部26に嵌めこんでコネクタ保持部26に取り付ける。

0056

次に、コネクタ40に接続された電線W1を電線収容溝27に収容する(図10および図11を参照)。電線W1を収容する際には、その電線W1が接続されているコネクタ40のハウジング41に設けられている係止片42とは反対側の電線収容溝27に収容する。

0057

次に、温度検知部材51を取り付ける。温度検知部材51の素子収容部53を受入溝31に対応させるとともに、検知部の端子挿通孔55を接続部材21の端子貫通孔22と重なるように配して、被保持部56を絶縁プロテクタ23の位置決め部24Bに嵌めこむ。

0058

すると、被保持部56が絶縁プロテクタ23の位置決め部24Bに嵌り込むとともに、素子収容部53が受入溝31内に受け入れられて、検知部54と接続部材21とが面接触する。被保持部56が位置決め部24Bに受け入れられると温度検知部材51が絶縁プロテクタ23において位置決めされる。この状態において温度検知部材は上下方向への移動は可能である。なお、温度検出素子52に接続された電線W2は受入溝31内に配索される。

0059

次に、カバー33をヒンジ32のところで折り曲げて受入溝31の開口部を覆うと、カバー33の規制壁34が位置決め部24Bに嵌り込んで上方から温度検知部材51を押さえて、温度検知部材51の(上方への)移動が規制される(図2および図3を参照)。そして、カバー33のロック突部35が、蓋係止孔30の孔縁に当接すると外側方向にたわみ変形し、ロック突部35が蓋係止孔30内の係止凹部30Aに至ると弾性復帰して係止される。

0060

温度検知部材51が規制壁34により移動が規制された状態でカバー33が樹脂プロテクタ23に係止されると、温度検知部材51は移動規制状態で絶縁プロテクタ23に保持される。

0061

(単電池群10への組み付け方法
複数の電池パック11を、隣り合う電極端子12A,12Bが異なる極性となるようにならべておき、温度検知部材51、接続部材21およびコネクタ40を配置した配線モジュール20を、接続部材21の端子貫通孔22を電極端子12A,12Bの位置に合わせて、電池パック11の電極端子12A,12Bが形成されている面に被せ付ける。すると、コネクタ保持部26内に電池パック11のコネクタ部13が配される。

0062

次に、各接続部材21および検知部54に挿通された電極端子12A,12Bの孔状の部分に電池接続用のボルト16を接続する。全てのボルト16を接続した後、各コネクタ40を下方におしこんでコネクタ40と単電池とを電気的に接続可能な状態とする(図6を参照)。ボルト16の接続作業およびコネクタ40接続作業が終了すると、電池モジュールM1が完成する。

0063

(本実施形態の作用、効果)
本実施形態においては、接続部材21の温度を検知する温度検知部材51を、接続部材保持部24に保持させた接続部材21と接触するように配した状態としてから、カバー33をかぶせつけると、温度検知部材51が規制壁34により移動を規制されるようになっている。

0064

したがって、本実施形態によれば、絶縁プロテクタ23に温度検知部材51を保持する構造を別途設けなくても、温度検知部材51を移動規制状態で保持可能であるので、温度検知部材51を備えた配線モジュール20において、温度検知部材51の大型化を抑制することができる。

0065

また、本実施形態によれば、規制壁34はカバー33と一体的に設けられているから、カバー33を被せ付ける作業を行うだけで、温度検知部材51が規制壁34により移動を規制されるので、温度検知部材51を保持する作業を簡易なものとすることができる。

0066

また、本実施形態によれば、カバー33には、絶縁プロテクタ23に係止されるロック突部35が設けられているから、温度検知部材51の移動規制状態を維持することができる。

0067

また、本実施形態によれば、接続部材保持部24には、その一部を切り欠くことにより温度検知部材51の被保持部56(一部)を受け入れて位置決めする位置決め部24Bが設けられているから、位置決め部24Bに温度検知部材51が受け入れられて位置決めされるので、位置決め部24Bと他の部材との干渉の問題が生じない。

0068

さらに、本実施形態によれば、温度検知部材51の検知部54が接続部材21とともに電極端子12A,12Bに接続されるので、接続作業の作業効率に優れる。

0069

<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、カバー33と絶縁プロテクタ23が一体となったものを示したが、カバーと樹脂プロテクタとは別体であってもよい。
(2)上記実施形態では、規制壁34(規制部材)とカバー33とが一体的に設けられているものを示したが、規制部材はカバーと別体であってもよい。
(3)上記実施形態では、絶縁プロテクタ23に係止されるロック突部35が設けられているカバー33を示したが、絶縁プロテクタに係止される構造を備えないカバーであってもよい。
(4)上記実施形態では、接続部材保持部24には、その一部を切り欠くことにより温度検知部材51の一部を受け入れて位置決めする位置決め部24Bが設けられている構成を示したが、位置決め部のないものであってもよいし、接続部材保持部に凹部等を設けて温度検知部材を位置決めしてもよい。

0070

M1…電池モジュール(蓄電モジュール)
10…単電池群(蓄電素子群)
11…電池パック(蓄電素子)
12A,12B…電極端子
20…配線モジュール
21…接続部材
23…絶縁プロテクタ
24…接続部材保持部
24B…位置決め部(切り欠き部分)
30…蓋係止孔
30A…係止凹部
31…受入溝
32…ヒンジ
33…カバー
34…規制壁(規制部材)
35…ロック突部(被係止部)
36…ロック片
51…温度検知部材
52…温度検出素子
53…素子収容部
54…検知部
55…端子挿通孔
56…被保持部

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