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技術 キャリーカート

出願人 紅葉淳一紅葉知宏
発明者 紅葉淳一
出願日 2013年3月26日 (7年8ヶ月経過) 出願番号 2013-064675
公開日 2014年10月6日 (6年1ヶ月経過) 公開番号 2014-189088
状態 特許登録済
技術分野 ハンドカート 子供用運搬車・そり・その他の手動推進車両
主要キーワード パイプ軸心 直角姿勢 湾曲形状部分 遊端寄り 掛け止め金具 掛止鍔 中途適所 姿勢調節機構
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年10月6日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (19)

課題

部品点数の増加を抑え、橇の収納機構を簡素化し、重量を増加せずに低廉にて製造可能である上、上を円滑に滑走させることができ、しかも停止させ易く、安全を確保できる新たな台車技術を提供する。

解決手段

上端ハンドルバー11、下端接地端13を設けた本体フレーム1の適所から車輪2,2を軸着した左右脚20,20を垂下し、該本体フレーム1の適宜高さに荷台枠3を、水平軸心回りに軸着し、同荷台枠3遊端32と該本体フレーム1適所との間に、荷台枠3用姿勢調節機構41を設けると共に、当該本体フレーム1接地端13付近には、荷台枠3用の荷枠受け部51を上端に有するフレームステー5を起臥自在に設けた上、左右各車輪2,2には、夫々が前後揺動自在に懸架状装着、および、取り外し自在に、左右一対の橇7,7を組み合わせてなるものとしたキャリーカートである。

概要

背景

着目点
我が国は、人口の急激な高齢化に伴い、日常買い物にも徒歩で出掛けざるを得ない高齢者全国的に増加しており、これに拍車を掛けるように、少子化による地域の過疎化や、郊外大型商業施設の開発などの様々な事情が重なり、自宅からスーパーマーケットなどの生鮮食料品店までの距離が遠くなり、所謂「買い物弱者」と云われる人々が増加の一途を辿っている。

このように「買い物弱者」となってしまった人々は、スーパーマーケットまで徒歩で通い、日々の食料品や生活雑貨などの重い購入品を携えて持ち帰らなければならず、体力的に大きな負担を負わざるを得なくなるが、こうした負担を軽減するものとして、荷台を設けた手押し車ショッピングカートなどが以前にも増して数多く提供されるようになってきている上、それ等に係わる多くの関連商品市場に普及し始めている。

しかしながら、こうした一般的な手押し車やショッピングカートなどは、荷物を搭載し、期の積雪道路を移動しようとすると、キャスター車輪などが積雪中に没し、大きな摩擦を生じたり転動不能となって進退移動できなくなってしまい、中から車輪を引き上げても引き上げても同様に新雪中に没してしま状態の繰り返しとなったり、硬い圧雪上に乗ったときには車輪が横滑りしてしまったりするなど、容易にはコントロールできなくなるばかりか、路上移動中の安全を確保するのが難しくなって殆ど台車キャリーカートなどとしての役割を果たさなくなり、かえって利用者に多大な労苦を強いることになるという致命的な欠点があった。

(従来の技術)
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案もこれまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、荷台を支持する本体フレーム上端ハンドル、同本体フレームの下端左右輪を設け、該左右輪間の本体フレーム下端に、本体フレーム背面に沿わせるよう折り畳み可能とした、橇を設けたものや、同特許文献1(2)に見られるような、上端にハンドルを有し、下端左右に車輪を設けた本体フレームの下端に水平状荷台の基端一体化し、該荷台先端がわ下部に枢着し、左右車輪間を通り、本体フレーム背面がわに回り込むよう延伸した橇枠を設け、同橇枠を左右車輪下に降下するよう操作して雪上滑走可能としたもの、同特許文献1(3)に示されたような、代車の左右に設けた車輪の夫々に、車軸を中心に車輪下と車輪上とに回転可能、且つ車輪下と車輪上との夫々の位置に仮固定可能とした橇を設け、左右の橇を各車輪下に移動させて雪上を移動可能としたもの、同特許文献1(4)のように、キャリーバッグのハンドル直下に配した左右車輪を上下進退移動可能にすると共に、ハンドル直下となるバッグ背面下部から底面に回り込むよう橇を一体化し、左右車輪を上昇仮固定した場合に橇が接地し、雪上を滑走可能としてなるもの、同特許文献1(5)に示されている、荷台後部にハンドルを立設し、同荷台の左右端に前後に渡って所定高さの橇を設け、左右一対の橇間に確保した荷台下空間に昇降・折り畳み収納可能とした車輪を設け、車輪を展開して地上走行可能とし、車輪を折り畳み、雪上走行可能としてなるもの、同特許文献1(6)のように、低床型荷台の下面四角に車輪を設け、左右車輪間の前後に渡り前端を枢着し、後端を車輪よりも降下可能、且つ、同後端を車輪接地位置よりも高く上昇可能とし、地上走行および雪上滑走の切り換えを可能とした台車、そして、同特許文献1(7)に示されているもののように、左右二輪または四輪台車の荷台下面左右間に、平行リンク機構を介して車輪接地位置よりも降下可能、および、車輪接地位置よりも高く上昇可能とした橇を設けてなる台車などが散見される。

しかし、前者特許文献1(1)や同特許文献1(2)に示されているもののように、折り畳み機構を有する橇を設けたキャリーカートなどは、橇を展開したときに充分な支持強度を達成する必要があるから、橇に付随する支持構造、およびそれを兼ねる折り畳み機構などにも高い強度と耐久性とが求められて部品点数を増加させることとなり、カートそれ自体の重量を大幅に増してしまうという問題を生じ、また、同特許文献1(3)のように、車輪を支持する左右車軸に左右一対の橇を直接的に装着したものでは、橇による雪上滑走の場合も通常の走行と同様に車軸に荷重を受け、橇以外の支持構造が不要であるという利点を有するものの、低床の荷台が、雪上滑走中に、搭載した荷物に雪や雪解け水などが付着し易いという欠点を残し、同特許文献1(4)に見られるように、雪上滑走の際、車輪を上昇位置に仮固定し、バッグ底部角の橇を接地させるようにしたものでは、通常の路面走行の際には車輪を降下位置に仮固定することとなるが、地上走行中の衝撃によって車輪が不用意に上昇しないよう、仮固定部分に充分に高い強度を持たせなければならず、左右車輪の昇降および仮固定機構信頼性および耐久強度を充分に高めるのに相当のコストを要するものになるという不利益があり、そして、同特許文献1(5)のもののような、荷台やハンドルなどに折り畳み機構を持たないものは、一体感が有って安全性に秀れている反面、収納の際に大きなスペースを取ってしまうという難点があり、そしてまた、同特許文献1(6)のように、左右車輪間に上昇、降下する橇を設けたものにあっては、地上や雪上の傾斜面での使用に際し、制動機能を有していないため、利用者が必ずハンドルを確り保持していないと勝手に滑走を始めてしまう虞があり、さらに、同特許文献1(7)に見られる平行リンク機構を採用したものでは、その折り畳み機構が複雑化して部品点数を増し、全体重量を増加させてしまうばかりでなく、勢い高価なものになってしまうという致命的な欠点があった。
(1)特開2006−15937号公報 (2)実用新案登録第3168927号公報 (3)特開平8−11723号公報 (4)特開2006−160232号公報 (5)特開2005−239108号公報 (6)特開平5−221321号公報 (7)特開2011−126458号公報

概要

部品点数の増加を抑え、橇の収納機構を簡素化し、重量を増加せずに低廉にて製造可能である上、雪上を円滑に滑走させることができ、しかも停止させ易く、安全を確保できる新たな台車技術を提供する。上端にハンドルバー11、下端に接地端13を設けた本体フレーム1の適所から車輪2,2を軸着した左右脚20,20を垂下し、該本体フレーム1の適宜高さに荷台枠3を、水平軸心回りに軸着し、同荷台枠3遊端32と該本体フレーム1適所との間に、荷台枠3用姿勢調節機構41を設けると共に、当該本体フレーム1接地端13付近には、荷台枠3用の荷枠受け部51を上端に有するフレームステー5を起臥自在に設けた上、左右各車輪2,2には、夫々が前後揺動自在に懸架状装着、および、取り外し自在に、左右一対の橇7,7を組み合わせてなるものとしたキャリーカートである。

目的

この発明は、ショッピングカートや台車などのように荷物を搭載し、人が押し引きして運搬可能とするカート類に関連するものであり、特に、室内や舗装道路などを走行移動するだけでなく、雪上滑走にも対応可能としたキャリーカートを製造、提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

上端ハンドル部、下端接地端とした所定長で比較的細とした本体フレームと、可搬操作可能な角度範囲、例えば40°ないし60°といった角度の前傾姿勢配置とした該本体フレーム上下間適所の背面がわに、下向きの開脚状配置に突設一体化し、その下端には車輪を装着してなる左右一対フレームステーと、前傾姿勢配置とした当該本体フレームの表面がわであって、先のフレームステーを突設した辺りに、展開機構を介して同本体フレーム上への添設を可能とする方向への回動ができるようにすると共に、後述する一対の橇を仮止め可能とする荷受け兼用仮止め桟を組み込んでなる荷台枠と、先の本体フレーム上下間適宜高さ箇所から延伸して該荷台枠遊端適所までを繋いで荷台枠の配置角度を決めるようにした荷台枠用姿勢調節機構と、当該本体フレーム接地端付近に設けた起立機構を介し、決められた配置角度の荷台枠遊端適所に嵌合可能とする支承と、当該荷台枠荷受け桟への仮着部を組み込んだ一対の橇とからなるものとした構成を要旨とするキャリーカート

請求項2

可搬操作可能な角度範囲、例えば40°ないし60°といった角度の前傾姿勢とした本体フレームの下端を接地端とし、上端にハンドルバーを設け、同本体フレームの上下間適所の背面がわに、下向きの開脚状配置に左右一対のフレームステーを突設、一体化し、その下端には車輪を軸着して、当該接地端と左右車輪とが接地したときに自立可能な重量バランスをとるようにした上、当該本体フレームの上下間適宜高さに、同本体フレーム傾斜面上への添設が可能となる向きでの回動ができ、且つ後述する一対の橇を仮止め可能とする荷受け桟兼用仮止め桟を組み込んでなる荷台枠の基端を展開機構を介して軸着し、さらに同荷台枠の遊端適所と当該本体フレームの上端寄り適所との間に、荷台枠用姿勢調節機構を設けて本体フレームに対する同荷台枠の配置角度を決めるようにすると共に、当該本体フレーム接地端付近に起立機構を介し、上端に荷台枠の遊端適所が嵌合、支持可能とする支承杆を起臥自在に設ける一方、左右各車輪車軸に夫々が前後揺動自在且つ着脱自在に取り付け可能であって、取り付けたときに夫々が対応する車輪を搭載状とするよう規制した左右装着片を突設してなる滑走板表面で、荷台枠の荷受け桟兼用仮止め桟に対応する位置に仮着部を配してなる一対の橇を、夫々当該荷台枠荷受け桟兼用仮止め桟に仮着状に組み合わせてなるものとしたことを特徴とするキャリーカート

請求項3

可搬操作可能な角度範囲、例えば40°ないし60°といった角度の前傾姿勢とした本体フレームの下端を接地端とし、上端にハンドルバーを設け、同本体フレームの上下間適所の背面がわに、下向きの開脚状配置に左右一対のフレームステーを突設、一体化し、その下端、左右車軸夫々に、左右車軸の各両端寄りに設けた掛止部間に位置するよう車輪を軸着して、当該接地端と左右車輪とが接地したときに自立可能な重量バランスをとるようにした上、当該本体フレームの上下間適宜高さに、同本体フレーム傾斜面上への添設が可能となる向きでの回動ができ、且つ後述する一対の橇を仮止め可能とする荷受け桟兼用仮止め桟を組み込んでなる平面格子型とした荷台枠の基端一辺を、展開機構の水平軸心回りに軸着し、さらに同荷台枠の遊端適所と当該本体フレームの上端寄り適所との間に、長さ調節自在な吊りからなる荷台枠用姿勢調節機構を設けて本体フレームに対する同荷台枠の配置角度を決めるようにすると共に、当該本体フレーム接地端付近に起立機構を介し、上端に荷台枠の遊端適所が嵌合、支持可能な荷枠受け部を有する支承杆を起臥自在に設け、荷台枠および支承杆の少なくとも何れか一方の遊端がわであって、折り畳み姿勢において本体フレームに対応する適所、および、それに対峙する本体フレーム対応箇所の双方間に臥着機構を設けた上、左右各車輪には、左右各滑走板上夫々に左右各車輪を搭載し、各滑走板上に立設した左右装着片を介し、車輪と各掛止部との間に露出する車軸に対して、夫々が前後揺動自在に懸架状装着、および、取り外し自在に、左右一対の橇を、夫々当該荷台枠荷受け桟兼用仮止め桟に仮着状に組み合わせ、展開機構が荷台枠の配置角度を調節可能とした上、一定姿勢の荷台枠をフレームステーが保持すると共に、左右一対の橇を左右車輪に装着して滑走を可能なものとしたことを特徴とするキャリーカート。

請求項4

左右一対の橇が、その1組みを荷台枠平面積内に収まる平面形状・寸法、且つ、各橇が、車輪を搭載可能な左右巾寸法、雪上を安定滑走可能な前後長寸法とし、前端および末端を互いに前後対称の上向き湾曲形状とし、滑走板の中央上面から左右装着片を立設してなる、請求項1または2何れか一方記載のキャリーカート。

請求項5

各橇が、左右何れか一方の装着片に軸孔、左右何れか他方の装着片に軸溝を夫々設けたものとし、各車輪と各掛止部との間に露出する車軸に対して、着脱容易なものとしてなる、請求項1ないし3何れか一項記載のキャリーカート。

請求項6

荷台枠が、外枠と、該外枠内複数本の荷受け桟を装架し、外枠とそれに隣接する荷受け桟との間、または、互いに隣接する荷受け桟相互間の少なくとも適宜2箇所の間隔を、橇の左右巾寸法を僅かに超えるものとして橇装着箇所となすと共に、それら2箇所の橇装着箇所には夫々、当該荷台枠を水平姿勢とし、橇を上下反転姿勢にて装着した場合に、同橇左右装着片と前端、末端の湾曲形状部分との間に対応する各2箇所夫々に経筋を架設して仮止め桟とし、雪上利用しない場合には、左右車輪から取り外し、上下を反転させ、各左右装着片を下向きにした左右一対の橇を、荷台枠上面がわから下面がわに噛合状に組合せるよう、収納可能なものとしてなる、請求項1ないし4何れか一項記載のキャリーカート。

請求項7

姿勢調節機構が、左右吊り紐としての左右チェーンからなり、左右チェーンの一端から同一長となる複数適所夫々に調節環を設け、本体フレーム左右の上端寄り適所に、左右チェーンの各一端を繋着する一方、荷台枠の遊端がわ左右適所に設けた左右繋に、左右チェーンの互いに同一長となる調節環を適宜選択的に繋着可能なものとしてなる、請求項1ないし5何れか一項記載のキャリーカート。

請求項8

臥着機構が、荷台枠およびフレームステーの少なくとも何れか一方の遊端がわであって、折り畳み姿勢にて本体フレームに対応する適所、および、それに対峙する本体フレーム対応箇所の双方間に有って、一対の永久磁石か、または、永久磁石とこれに吸着する磁性体との組合せかの何れか一方からなるものとし、本体フレームに対し、折り畳み姿勢とした荷台枠およびフレームステーの少なくとも何れか一方を、吸着脱自在に固定可能としてなるものとした、請求項1ないし6何れか一項記載のキャリーカート。

技術分野

0001

この発明は、ショッピングカート台車などのように荷物を搭載し、人が押し引きして運搬可能とするカート類に関連するものであり、特に、室内や舗装道路などを走行移動するだけでなく、滑走にも対応可能としたキャリーカートを製造、提供する分野は勿論のこと、その輸送保管、組み立ておよび設置に必要となる設備器具類を提供、販売する分野から、それら資材機械装置部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力エネルギー源である電気オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。

背景技術

0002

着目点
我が国は、人口の急激な高齢化に伴い、日常買い物にも徒歩で出掛けざるを得ない高齢者全国的に増加しており、これに拍車を掛けるように、少子化による地域の過疎化や、郊外大型商業施設の開発などの様々な事情が重なり、自宅からスーパーマーケットなどの生鮮食料品店までの距離が遠くなり、所謂「買い物弱者」と云われる人々が増加の一途を辿っている。

0003

このように「買い物弱者」となってしまった人々は、スーパーマーケットまで徒歩で通い、日々の食料品や生活雑貨などの重い購入品を携えて持ち帰らなければならず、体力的に大きな負担を負わざるを得なくなるが、こうした負担を軽減するものとして、荷台を設けた手押し車やショッピングカートなどが以前にも増して数多く提供されるようになってきている上、それ等に係わる多くの関連商品市場に普及し始めている。

0004

しかしながら、こうした一般的な手押し車やショッピングカートなどは、荷物を搭載し、期の積雪道路を移動しようとすると、キャスター車輪などが積雪中に没し、大きな摩擦を生じたり転動不能となって進退移動できなくなってしまい、雪中から車輪を引き上げても引き上げても同様に新雪中に没してしま状態の繰り返しとなったり、硬い圧雪上に乗ったときには車輪が横滑りしてしまったりするなど、容易にはコントロールできなくなるばかりか、路上移動中の安全を確保するのが難しくなって殆ど台車やキャリーカートなどとしての役割を果たさなくなり、かえって利用者に多大な労苦を強いることになるという致命的な欠点があった。

0005

(従来の技術)
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案もこれまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、荷台を支持する本体フレーム上端ハンドル、同本体フレームの下端左右輪を設け、該左右輪間の本体フレーム下端に、本体フレーム背面に沿わせるよう折り畳み可能とした、橇を設けたものや、同特許文献1(2)に見られるような、上端にハンドルを有し、下端左右に車輪を設けた本体フレームの下端に水平状荷台の基端一体化し、該荷台先端がわ下部に枢着し、左右車輪間を通り、本体フレーム背面がわに回り込むよう延伸した橇枠を設け、同橇枠を左右車輪下に降下するよう操作して雪上滑走可能としたもの、同特許文献1(3)に示されたような、代車の左右に設けた車輪の夫々に、車軸を中心に車輪下と車輪上とに回転可能、且つ車輪下と車輪上との夫々の位置に仮固定可能とした橇を設け、左右の橇を各車輪下に移動させて雪上を移動可能としたもの、同特許文献1(4)のように、キャリーバッグのハンドル直下に配した左右車輪を上下進退移動可能にすると共に、ハンドル直下となるバッグ背面下部から底面に回り込むよう橇を一体化し、左右車輪を上昇仮固定した場合に橇が接地し、雪上を滑走可能としてなるもの、同特許文献1(5)に示されている、荷台後部にハンドルを立設し、同荷台の左右端に前後に渡って所定高さの橇を設け、左右一対の橇間に確保した荷台下空間に昇降・折り畳み収納可能とした車輪を設け、車輪を展開して地上走行可能とし、車輪を折り畳み、雪上走行可能としてなるもの、同特許文献1(6)のように、低床型荷台の下面四角に車輪を設け、左右車輪間の前後に渡り前端を枢着し、後端を車輪よりも降下可能、且つ、同後端を車輪接地位置よりも高く上昇可能とし、地上走行および雪上滑走の切り換えを可能とした台車、そして、同特許文献1(7)に示されているもののように、左右二輪または四輪台車の荷台下面左右間に、平行リンク機構を介して車輪接地位置よりも降下可能、および、車輪接地位置よりも高く上昇可能とした橇を設けてなる台車などが散見される。

0006

しかし、前者特許文献1(1)や同特許文献1(2)に示されているもののように、折り畳み機構を有する橇を設けたキャリーカートなどは、橇を展開したときに充分な支持強度を達成する必要があるから、橇に付随する支持構造、およびそれを兼ねる折り畳み機構などにも高い強度と耐久性とが求められて部品点数を増加させることとなり、カートそれ自体の重量を大幅に増してしまうという問題を生じ、また、同特許文献1(3)のように、車輪を支持する左右車軸に左右一対の橇を直接的に装着したものでは、橇による雪上滑走の場合も通常の走行と同様に車軸に荷重を受け、橇以外の支持構造が不要であるという利点を有するものの、低床の荷台が、雪上滑走中に、搭載した荷物に雪や雪解け水などが付着し易いという欠点を残し、同特許文献1(4)に見られるように、雪上滑走の際、車輪を上昇位置に仮固定し、バッグ底部角の橇を接地させるようにしたものでは、通常の路面走行の際には車輪を降下位置に仮固定することとなるが、地上走行中の衝撃によって車輪が不用意に上昇しないよう、仮固定部分に充分に高い強度を持たせなければならず、左右車輪の昇降および仮固定機構信頼性および耐久強度を充分に高めるのに相当のコストを要するものになるという不利益があり、そして、同特許文献1(5)のもののような、荷台やハンドルなどに折り畳み機構を持たないものは、一体感が有って安全性に秀れている反面、収納の際に大きなスペースを取ってしまうという難点があり、そしてまた、同特許文献1(6)のように、左右車輪間に上昇、降下する橇を設けたものにあっては、地上や雪上の傾斜面での使用に際し、制動機能を有していないため、利用者が必ずハンドルを確り保持していないと勝手に滑走を始めてしまう虞があり、さらに、同特許文献1(7)に見られる平行リンク機構を採用したものでは、その折り畳み機構が複雑化して部品点数を増し、全体重量を増加させてしまうばかりでなく、勢い高価なものになってしまうという致命的な欠点があった。
(1)特開2006−15937号公報 (2)実用新案登録第3168927号公報 (3)特開平8−11723号公報 (4)特開2006−160232号公報 (5)特開2005−239108号公報 (6)特開平5−221321号公報 (7)特開2011−126458号公報

発明が解決しようとする課題

0007

問題意識
上述したとおり、従前までに提案のある各種橇付きのキャリーカートや台車などは、何れもが橇の折り畳み機構が支持構造を兼ねたものとしてあり、充分な強度を付与するため部品剛性を高めるなど、重量を増大して取扱い性を損ねてしまう外、低床の荷台が地上に接近しており、雪上滑走中に積載荷物に雪や水滴などが付着してしまう虞があり、橇使用時に車輪を退避するものは、車輪を接地位置に固定する場合の支持強度を確保するのが難しく、カート本体に折り畳み機能を持たないものは、収納場所が限定される虞があり、常用する上で不便を来すだけではなく、緊急時などに高齢者や肢体不自由者腰掛けさせて移動する際の避難用台車に供する場合に不都合なものとなり、四輪の台車にあっては、特別に停止機能を付与しない限り、勝手な滑走や移動を始めてしまうという安全上の問題があり、また、橇収納のために複雑な折り畳み機構を採用したものは、全体重量を増すばかりでなく、構造が複雑化して高価なものになってしまうなどといった、夫々に多くの欠点や課題を残すものであることから、本願出願人は、こうした現状に鑑み、通常使用は固よりのこと、雪上使用や、場合によって緊急事態における人員運搬使用においても、軽快且つ安全に移動できるようにした新たなキャリーカートを一日も早く提供し、買い物弱者となり、日々多大な不便を強いられている多くの人々の助けになることはきないものかとの思慮に至った。

0008

(発明の目的)
そこで、この発明は、部品点数の増加を抑え、橇の収納機構を簡素化し、重量を増加せずに低廉にて製造可能である上、雪上を円滑に滑走させることができ、しかも停止させ易く、安全を確保できる新たな台車技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のキャリーカートを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。

課題を解決するための手段

0009

(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のキャリーカートは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、上端をハンドル部、下端を接地端とした所定長で比較的細とした本体フレームと、可搬操作可能な角度範囲、例えば40°ないし60°といった角度の前傾姿勢配置とした該本体フレーム上下間適所の背面がわに、下向きの開脚状配置に突設、一体化し、その下端には車輪を装着してなる左右一対のフレームステーと、前傾姿勢配置とした当該本体フレームの表面がわであって、先のフレームステーを突設した辺りに、展開機構を介して同本体フレーム上への添設を可能とする方向への回動ができるようにすると共に、後述する一対の橇を仮止め可能とする荷受け兼用仮止め桟を組み込んでなる荷台枠と、先の本体フレーム上下間適宜高さ箇所から延伸して該荷台枠遊端適所までを繋いで荷台枠の配置角度を決めるようにした荷台枠用姿勢調節機構と、当該本体フレーム接地端付近に設けた起立機構を介し、決められた配置角度の荷台枠遊端適所に嵌合可能とする支承と、当該荷台枠荷受け桟への仮着部を組み込んだ一対の橇とからなるものとした構成を要旨とするキャリーカートである。

0010

この基本的な構成によるキャリーカートを換言すれば、可搬操作可能な角度範囲、例えば40°ないし60°といった角度の前傾姿勢とした本体フレームの下端を接地端とし、上端にハンドルバーを設け、同本体フレームの上下間適所の背面がわに、下向きの開脚状配置に左右一対のフレームステーを突設、一体化し、その下端には車輪を軸着して、当該接地端と左右車輪とが接地したときに自立可能な重量バランスをとるようにした上、当該本体フレームの上下間適宜高さに、同本体フレーム傾斜面上への添設が可能となる向きでの回動ができ、且つ後述する一対の橇を仮止め可能とする荷受け桟兼用仮止め桟を組み込んでなる荷台枠の基端を展開機構を介して軸着し、さらに同荷台枠の遊端適所と当該本体フレームの上端寄り適所との間に、荷台枠用姿勢調節機構を設けて本体フレームに対する同荷台枠の配置角度を決めるようにすると共に、当該本体フレーム接地端付近に起立機構を介し、上端に荷台枠の遊端適所が嵌合、支持可能とする支承杆を起臥自在に設ける一方、左右各車輪車軸に夫々が前後揺動自在且つ着脱自在に取り付け可能であって、取り付けたときに夫々が対応する車輪を搭載状とするよう規制した左右装着片を突設してなる滑走板表面で、荷台枠の荷受け桟兼用仮止め桟に対応する位置に仮着部を配してなる一対の橇を、夫々当該荷台枠荷受け桟兼用仮止め桟に仮着状に組み合わせてなるものとした構成からなるキャリーカートであるとすることができる。

0011

より具体的には、可搬操作可能な角度範囲、例えば40°ないし60°といった角度の前傾姿勢とした本体フレームの下端を接地端とし、上端にハンドルバーを設け、同本体フレームの上下間適所の背面がわに、下向きの開脚状配置に左右一対のフレームステーを突設、一体化し、その下端、左右車軸夫々に、左右車軸の各両端寄りに設けた掛止部間に位置するよう車輪を軸着して、当該接地端と左右車輪とが接地したときに自立可能な重量バランスをとるようにした上、当該本体フレームの上下間適宜高さに、同本体フレーム傾斜面上への添設が可能となる向きでの回動ができ、且つ後述する一対の橇を仮止め可能とする荷受け桟兼用仮止め桟を組み込んでなる平面格子型とした荷台枠の基端一辺を、展開機構の水平軸心回りに軸着し、さらに同荷台枠の遊端適所と当該本体フレームの上端寄り適所との間に、長さ調節自在な吊りからなる荷台枠用姿勢調節機構を設けて本体フレームに対する同荷台枠の配置角度を決めるようにすると共に、当該本体フレーム接地端付近に起立機構を介し、上端に荷台枠の遊端適所が嵌合、支持可能な荷枠受け部を有する支承杆を起臥自在に設け、荷台枠および支承杆の少なくとも何れか一方の遊端がわであって、折り畳み姿勢において本体フレームに対応する適所、および、それに対峙する本体フレーム対応箇所の双方間に臥着機構を設けた上、左右各車輪には、左右各滑走板上夫々に左右各車輪を搭載し、各滑走板上に立設した左右装着片を介し、車輪と各掛止部との間に露出する車軸に対して、夫々が前後揺動自在に懸架状装着、および、取り外し自在に、左右一対の橇を、夫々当該荷台枠荷受け桟兼用仮止め桟に仮着状に組み合わせ、展開機構が荷台枠の配置角度を調節可能とした上、一定姿勢の荷台枠をフレームステーが保持すると共に、左右一対の橇を左右車輪に装着して雪上滑走を可能なものとしてなるキャリーカートとなる。

発明の効果

0012

以上のとおり、この発明のキャリーカートによれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、簡潔且つ軽量な骨格構造とし、荷物を搭載し、利用者の手による押し引き操作によって地上を軽快且つ円滑に走行移動させることができる上、簡単な組み立てにより、雪上も円滑且つ安全に滑走する機能を付与することができ、しかも、本体フレーム下端を接地端とし、地上か雪上かを問わず安全且つ容易に停止し、勝手に自走してしまうのを確実に防止でき、さらに、左右一対の橇のみを左右車軸夫々に直接組み込むようにして最小限度部品構成に留めると共に、左右一対の橇の収納機構を簡素化し、重量を増加せずに低廉にて製造可能なものとしたから、日常的な買い物のために、徒歩や公共交通機関などを利用するなどして長距離を頻繁に移動しなければならない所謂「買い物弱者」と云われる人々に大いに役立つものになるという秀れた特徴を発揮すると同時に、それら特徴から日常的なキャリーカートとして常用されこととなる結果、身近な処に置かれていて、地震火災、その他非常事態が発生した際の咄嗟の運搬具として用立ち貴重品等の移動ばかりか、寝たきりその他肢体不自由者の避難の用に供されるという、これまでのこの種カートでは望むことができなかった卓越した利点が得られるものである。

0013

加えて、本体フレームの上下間適所から、左右車輪用左右脚を下向きに垂下し、荷台枠を地上より充分に高い位置に設定してあるから、走行中に埃や雨水、雪解け水などの跳ね返りなどが搭載荷物に付着するのを格段に防止できると共に、雪上滑走中も雪面より充分に高い位置となるから、滑走中に舞い上がる雪の付着を効果的に防ぎ、また、本体フレームに対し、展開機構を介して荷台枠の基端一辺を軸着すると共に、該本体フレームの上端寄り適所との間に、長さ調節自在な吊り紐からなる荷台枠用姿勢調節機構を設けたから、保管中や買い物の往路中などは、荷台枠を簡単に折り畳み収納してコンパクト化することができ、荷物を搭載するときには、荷台枠を所望の姿勢角度に簡便・迅速に展開し、その簡素な構造によって充分な強度を達成し、人体などといった大搭載重量を確保できるものとする上、その人体や荷物の搭載姿勢を、利用者の体格や好みなどに応じて任意に選択して安全なものに確保した状態で荷台枠上に搭載し、あるいは荷台枠上に搭載するだけではなく本体フレームに沿わせるような状態での搭載や、縛り着けた状態として安定化するなど、より自由度の高い搭載を実現化して多様な運搬を可能にすることができるという効果を発揮できる。

0014

さらに、本体フレーム接地端付近に起立機構を介したフレームステーを起臥自在に設けたことにより、保管や買い物の往路に際して邪魔にならず、展開した荷台枠に重量物を搭載する場合などに、該フレームステーを起立させて荷台枠遊端を支持するように組み立てることができるから、より大きな積載能力を発揮するものとすることができる。

0015

左右一対の橇が、その1組みを荷台枠平面積内に収まる平面形状・寸法、且つ、各橇が、車輪を搭載可能な左右巾寸法、雪上を安定滑走可能な前後長寸法とし、前端および末端を互いに前後対称の上向き湾曲形状とし、滑走板の中央上面から左右装着片を立設してなるものとすることにより、積雪が無い場合には、左右一対の橇を上下反転させた姿勢にて、荷台枠の上面に組み込むよう収納することができ、左右一対の橇の各滑走面が荷台枠上面となって、支障なく荷物を搭載することができる上、雪上滑走のため左右車輪に左右一対の橇を組み込む場合に、左右一対の橇を取り違えて組み込んだ場合にも、各橇の前後端が、前後対称形状としてあるから、なんら支障なく組み込み、安全に滑走可能であるという秀れた効果を得る。

0016

さらに、各橇が、左右何れか一方の装着片に軸孔、左右何れか他方の装着片に軸溝を夫々設けたものとしたから、各橇を各車輪に取り付けるための構造を大幅に簡素化し、部品点数や重量の増加を防ぐと共に、左右脚下に夫々片持ち支持された左右車軸に対し、左右一対の橇を格段に容易に装着および取り外しすることができ、また、左右車軸に装着した左右一対の橇は、キャリーカート全体が傾いたり、持ち上げられたりして、車軸諸共雪面から浮上した場合にも、一方装着片の軸孔に車軸が貫通しており、掛止部が掛止するから、脱落することなく装着状態を維持し、再度雪上に着地したときに、支障なく滑走を再開することができるという利点がある。

0017

荷台枠の外枠内に確保した2箇所の橇装着箇所夫々に、橇左右装着片と前端、末端の湾曲形状部分との間に対応する経筋を架設して仮止め桟としてなるものは、各装着箇所に装着・収納した各橇の左右装着片と前端、末端の湾曲形状部分との間となる滑走板部分を、各経筋上に係合・載置するよう収納することができ、装着中のズレ動きを防止し、荷台枠上への荷物の搭載や、荷台枠の折り畳みなどに支障を来すことなく、スペース効率良く左右一対の橇を収納できるという効果が得られる。

0018

姿勢調節機構の左右吊り紐にチェーンを用い、本体フレーム左右の上端寄り適所に繋着した左右チェーンの一端から同一長となる複数適所夫々に調節環を設け、荷台枠の遊端がわ左右適所に設けた左右繋に、左右チェーンの互いに同一長となる位置の調節環を適宜選択的に繋着可能としたものは、金属製の棒やワイヤーなどを左右吊り紐として利用する場合に比較し、チェーンを形成するリング部分の何れか1個を選択して調節環を簡単・確実に装着することができるから、調節環が、チェーンの長さ方向に不用意にズレ動くことが無く、荷台枠の支持姿勢を正確に維持することができ、チェーンの柔軟性および耐久強度と相俟って、荷台枠姿勢調節の作業性および荷台枠の耐荷重を格段に高めると共に、荷物搭載中の安全性を大幅に向上することができる。

0019

そして、臥着機構を、一対の永久磁石か、または、永久磁石とこれに吸着する磁性体との組合せかの何れか一方からなるものとしたものは、バックルなどの金具類を開閉操作したり、紐やベルトなどを解き外したり、結び付けたりするような作業が一切不要となり、荷台枠およびフレームステーの少なくとも何れか一方を、折り畳み状態に簡便・迅速に仮固定し、且つワンタッチで折り畳み、展開操作することができ、当該キャリーカートの操作性を格段に高めたものとすることができる。

発明を実施するための最良の形態

0020

上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
本体フレームは、当該キャリーカートのをなす主要骨格部分を形作り、荷台枠と左右車輪脚とを充分な強度を持って一体化し、ハンドルバーによる押し引き操作を可能とするもので、荷台枠用の展開機構および姿勢調節機構や、フレームステー用の起立機構、適所に配した臥着機構などが有効に機能するよう配設可能とする機能を担い、上下に長く、可搬操作可能な角度範囲、例えば40°ないし60°といった角度の前傾姿勢とした場合の下端を接地端とし、上端にハンドルバーを設け、上下間適所からは、下向きに垂下した左右脚の下端夫々に、左右車輪を軸着し、当該接地端と左右車輪とが接地した場合に自立可能な重量バランスとし、上下間適宜高さに荷台枠用の展開機構を設け、上端寄り適所に、荷台枠用姿勢調節機構の一部を設けると共に、接地端付近にフレームステー用の起立機構を設けたものとしなければならず、上端に1本の縦フレームにハンドルバーを一体化した概略T字型やエ字型、王字型のものなどとすることができる外、扁平箱形断面とした中空単材や複数本の縦フレームを組み合わせたものや、それら縦フレーム間に適宜配置および本数の横フレーム筋交いなどを設けたものなどとすることができる外、後述する実施例にも示すように、左右平行に縦設する縦フレームと、それら左右縦フレーム間に掛け渡す複数本の横フレームとを梯子状に組み合わせてなるものなど、特にその構造に制約はなく、可搬性、載置上などから十分な強度と負担の掛からない重量とを兼備したものであればどのような構造のものでも採用することが可能である。

0021

本体フレームのハンドルバーは、当該キャリーカートを引き押し、持ち上げなどして移動する際の手持ち部分として機能するものであり、充分な強度をもって本体フレーム上端に適宜手段、例えばボルト締め、ねじ込み、金具止め、蝶番ヒンジ等で折畳み式、あるいは本体フレーム上端加工その他手段、構造によって一体化したものとすればよく、円や楕円、四角、多角形断面形の棒状のものとしたり、円弧形などに湾曲した曲線棒状のものとしたり、滑り止め用握り易さを考慮した手指係合用チャンネル凹凸形状などを設けたもの、また、利用者の手を保護する軟質合成樹脂天然ゴム皮革製などのグリップにて外装したものとすることが可能であり、さらにまた、硬質合成樹脂や木製のグリップやハンドルなどに置き換えることなどが可能である。

0022

本体フレームの接地端は、左右脚下左右車輪と協働して当該本体フレームを支持可能とする機能を、後述のフレームステーと共にか、場合によっては単独で分担または負担するものとなり、その接地壁面に合成樹脂や天然ゴム製などの緩衝体滑り止めを兼ねる)を設けたものとするのが望ましく、後述する実施例に示すように、本体フレームの下端がわ所定範囲を、左右車輪から離れる方向(傾斜姿勢とした本体フレームのハンドルバーとは反対方向)に折曲または湾曲するなどして延伸して接地面積を拡大し、より安定的に支持可能なものとすることができる。

0023

車輪を有する左右脚は、夫々が当該キャリーカートの地上における引き押し移動を円滑に行えるようにすると共に、荷台枠を地上より浮上させた状態に、充分な強度を持って支持可能とする機能を担い、本体フレームの上下間適所から下向きに垂下した下端の水平車軸に、各車軸の両端寄りに設けた掛止部間に位置するよう車輪を軸着し、当該接地端と左右車輪とが接地した場合に、キャリーカート全体を自立可能な重量バランスに支持可能とするものとしなければならず、左右車軸の各掛止部は、一対の掛止部と、その間に配した車輪との間、夫々に橇の左右装着片を組合せ可能とし、且つ、軸方向に離脱するのを規制可能とする機能を持ち、車軸の外周壁より突出する突起状や鍔状のものとすることができ、車軸の切削加工と共に一体に設ける外、車軸に刻設した環状溝にCリングEリングなどを着脱可能に装着したものとするか、車軸の外周壁に熔接などの手段にて一体化したものにするかなど、何れかによって設けたものとすることができ、また、車軸両端外周壁に刻設した環状の嵌合溝に置き換えることもできる。

0024

荷台枠は、それ自体の上面に積載対象となる荷物の全荷重を、または、上面に接する本体フレーム上側との間で互いに荷物の荷重を分担して積載、保持可能とする機能を担っており、本体フレームの上下間適宜高さに設けた展開機構を介し、基端を水平軸心回りに軸着し、遊端適所と、当該本体フレームの上端寄り適所との間に、荷台枠用姿勢調節機構を設けてなるものとしなければならず、浅い器状の箱型のものとすることができる外、後述する実施例のもののように、平面格子型のものとすることができ、例えば、荷台枠が、外枠と、該外枠内に複数本の荷受け桟を装架し、外枠とそれに隣接する荷受け桟との間、または、互いに隣接する荷受け桟相互間の少なくとも適宜2箇所の間隔を、橇の左右巾寸法を僅かに超えるものとして橇装着箇所とするとなすと共に、それら2箇所の仮止め桟には、夫々、当該荷台枠を水平姿勢とし、橇を上下反転姿勢にて装着した場合に、同橇左右装着片と前端、末端の湾曲形状部分との間に対応する各2箇所の夫々に経筋である仮止め桟を架設してとし、雪上利用しない場合には、左右車輪から取り外し、上下を反転させ、各左右装着片を下向きにした左右一対の橇を、荷台枠上面がわから下面がわに噛合状に組合せるよう、収納可能なものとすることができる。

0025

荷台枠用の展開機構は、荷台枠の不使用時に、荷台枠を本体フレームに添設状となるるよう折り畳み可能とする機能を担い、荷台枠の基端を、本体フレームに設けた水平軸心回りに軸着するものとすべきであり、後述する実施例にも示してあるように、本体フレームの対応する横フレームを横軸とし、該横軸に緩装した回り管に荷台枠の基端を一体化するようにし、本体フレームに対して荷台枠を、同横軸を水平軸心に軸着してなるものとすることができる。

0026

荷台枠用の姿勢調節機構は、展開機構による荷台枠の、本体フレームに対する支持角度を、任意の角度に調節可能とする機能を担い、より具体的には、索条、紐、チェーン、棒など、本体フレームの上端寄りとなる適所に、荷台枠の遊端がわ適所を吊り下げ保持可能とし、本体フレーム連結箇所から荷台枠遊端寄り箇所までの間隔寸法を適宜変更して、荷台枠遊端の吊り下げ角度を調節可能にしたものとすべきであり、例えば、後述する実施例に示してあるもののように、左右吊り紐としての左右チェーンからなり、左右チェーンの一端から同一長となる複数適所夫々に調節環を設け、本体フレーム左右の上端寄り適所に、左右チェーンの各一端を繋着する一方、荷台枠の遊端がわ左右適所に設けた左右繋鈎に、左右チェーンの互いに同一長となる調節環を適宜選択的に繋着可能なものとすることができる。
荷台枠の繋鈎は、姿勢調節機構の吊り紐に設けた調節環を着脱容易に繋着可能とする機能を担い、荷台枠の遊端がわ左右適所に一体化したものとすべきであり、カラビナなどのように開閉可能なゲート部分を有し、不用意な離脱を防止可能なものとすることができる。

0027

フレームステーは、本体フレームに対し所定角度姿勢とした荷台枠の遊端がわを、本体フレーム接地端付近にて支持可能とする機能を担っており、本体フレーム接地端付近に起立機構を介し、上端に荷台枠の遊端適所が嵌合可能な荷枠受け部を有し、本体フレームに対し起臥自在に設けたものとしなければならず、後述する実施例に示すように、本体フレームに対して荷台枠が、90°を超えた鈍角状の遊端がわ下がり姿勢となる一定の姿勢とした場合に、荷枠受け部を荷台枠の遊端適所に嵌合し、連結状となって支持可能にしたものとすることができる。

0028

フレームステーの起立機構は、フレームステーを本体フレーム接地端付近に対して折り畳み自在に連結可能とし、折り畳み姿勢にあっては、フレームステーが、本体フレームに沿う姿勢に折り畳みできるようにする機能を担い、本体フレーム接地端付近に対し、フレームステーの基端がわを水平軸心回りに回動自在とするよう軸着するものとしなければならず、後述する実施例にも示すとおり、左右縦フレーム接地端間に水平状に横架した、横フレームを支軸とし、その横フレーム(支軸)に対して、回り管を周回り方向に回転自在に外装すると共に、該回り管の両端間中央にフレームステーを立設した状態に一体化したものとすることができる。

0029

フレームステーの荷枠受け部は、フレームステーの遊端がわに、荷台枠の遊端がわ適所を着脱自在に嵌合・支持可能とする機能を担い、離脱防止用掛け止め金具を一体化したものなどとすることができる外、荷台枠の遊端がわ適所に横ズレ防止ようの嵌合溝や嵌合凸部を設け、それらに嵌合可能な横ズレ防止部を設けたものとすることが可能であり、後述する実施例に示すように、荷台枠の遊端がわ適所を載置状に嵌合可能な筒面状のものとすることができる外、荷台枠の外枠内に設けた各荷受け桟にも、嵌合可能な形状・寸法のものとし、外枠遊端か各荷受け桟の中、適宜選択した一箇所に荷枠受け部を嵌合させ、荷台枠の支持姿勢角度を選択的に変更可能なものとすることができる。

0030

臥着機構は、荷台枠および/またはフレームステーを本体フレームに沿わせるよう折り畳んだ場合に、それらを折り畳み姿勢に支持するよう仮固定可能とする機能を担い、荷台枠および/またはフレームステー、または、本体フレームの対応箇所に設けた、Ω字型のバネやバックルを有する留め金バンド、縛り紐などからなるものとすることができる外、後述する実施例に示すように、荷台枠およびフレームステーの少なくとも何れか一方の遊端がわであって、折り畳み姿勢にて本体フレームに対応する適所、および、それに対峙する本体フレーム対応箇所の双方間にあって、一対の永久磁石か、または永久磁石とこれに吸着する磁性体との組合せかの何れか一方からなるものとし、本体フレームに対し、折り畳み姿勢とした荷台枠およびフレームステーの少なくとも何れか一方を、吸着脱自在に固定可能としてなるものとすることができる。

0031

左右一対の橇は、左右各車輪が搭載状とするよう組み込み可能であって、左右各脚の下端夫々に、独立した滑走板を組み込み可能とする機能を担い、左右滑走板上夫々に対応する左右車輪を搭載し、各滑走板上に立設した左右装着片を介し、車輪と各掛止部との間に露出する車軸に対して、夫々が前後揺動自在に懸架状装着、および取り外し自在に夫々組み合わせ可能とするものとしなければならず、より具体的には、左右1組みを荷台枠平面積内に収まる平面形状・寸法、且つ、車輪を搭載可能な左右巾寸法、雪上を安定滑走可能な前後長寸法とし、前端および末端を互いに前後対称の上向き湾曲形状とし、滑走板の中央上面から左右装着片を立設してなるものとすべきであり、後述する実施例に示すように、左右何れか一方の装着片に軸孔、左右何れか他方の装着片に軸溝を夫々設けたものとし、各車輪と各掛止部との間に露出する車軸に対して、着脱容易なものとするのが望ましく、さらに、滑走板上面の前後適所に、収納中、荷台枠に嵌着可能な嵌着部を設け、また滑走板下面の前後方向に、1本または複数本の凸条レールを突設したものとすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。

図面の簡単な説明

0032

図面は、この発明のキャリーカートの技術的思想具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
キャリーカートを示す正面図である。
キャリーカートを示す側面図である。
本体フレームを示す正面図である。
本体フレームを示す側面図である。
荷台枠を示す平面図である。
荷台枠を展開するキャリーカートを示す側面図である。
フレームステーを展開するキャリーカートを示す側面図である。
フレームステーが荷台枠を支持するキャリーカートを示す側面図である。
橇を示す側面図である。
橇を示す平面図である。
橇を示す正面図である。
装着状態にある橇を示す正面図である。
装着状態にある橇を示す側面図である。
装着操作中の橇を示す正面図である。
橇を装着したキャリーカートを示す側面図である。
橇を仮着、収納したこの発明のキャリーカートを示す斜視図である。
荷台枠への嵌着部を設けた橇を示す側面図である。
荷台枠への嵌着部を設けた橇を示す平面図である。

0033

図1ないし図18に示す事例は、上端にハンドルバー11、下端に接地端13を設けた本体フレーム1の適所から車輪2,2を軸着した左右脚20,20を垂下し、該本体フレーム1の適宜高さに荷台枠3を、水平軸心回りに軸着し、同荷台枠3遊端32と該本体フレーム1適所との間に、荷台枠3用姿勢調節機構41を設けると共に、当該本体フレーム1接地端13付近には、荷台枠3用の荷枠受け部51を上端に有するフレームステー5を起臥自在に設けた上、左右各車輪2,2には、夫々が前後揺動自在に懸架状装着、および、取り外し自在に、左右一対の橇7,7を組み合わせてなるものとしたこの発明のキャリーカートおける代表的な一実施例を示すものである。

0034

それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明のキャリーカートは、その本体フレーム1が、左右一対の縦フレーム10,10を有し、それら縦フレーム10,10は、互いに同じ直径および長さの直線状金属パイプ製であって、各接地端13,13から所定短尺範囲をパイプ軸心(図示せず)に対し、後方に向け30°前後(側面視)の角度に折曲し、且つ、上下端間長寸法は、同パイプ軸心(図示せず)を地状面に対し45°前後の傾斜姿勢にて、利用対象者が押し引き操作し易い高さとなる寸法範囲内に設定し、左右縦フレーム10,10の上端間にハンドルバー11を、上下端間の中途適所間に横フレーム12を、夫々水平に横架し、梯子状をなすよう一体化した上、左右接地端13,13間に水平に横架した横フレーム12には、所定長棒体50の上端に、荷台枠3外枠30遊端32に嵌合可能な半円筒形を左右水平姿勢とした荷枠受け部51の左右端間中央を直角姿勢に結合し、同棒体50の下端に、左右水平姿勢回り管53の左右端間中央を結合してなるフレームステー5の、同回り管53を水平軸心回りに回動自在(起臥自在)に装着し、左右接地端13,13間横フレーム12と、それに外装した回り管53とが、起立機構52をなすものとてある。

0035

図3および図4に示すように、当該本体フレーム1は、左右接地端13,13の接地周壁に、軟質合成樹脂製または天延ゴム製の緩衝体14,14を設け、左右縦フレーム10,10の上下端間中途適所から、夫々左右外がわに開脚状の垂下姿勢とするよう左右脚20,20の各上端を一体化し、それら左右脚20,20の上下端間適所同士、および、それら左右脚20,20の上下端間適所と、それらに対峙する左右縦フレーム10,10の上下端間中途適所とを、互いに補強筋23,23,23にて連結し、右脚20下端から右外がわに向け、また、左脚20,20下端から左外がわに向け、夫々水平同心状配置となるよう車軸21,21を延伸し、各車軸21,21には、各両端寄りに掛止鍔(掛止部)22,22を環装・一体化し、それら掛止鍔22,22との間に僅かな隙間を設けるよう各車輪2,2を軸着し、左右接地端13,13と左右車輪2,2とを接地した場合に自立可能な重量バランスになるものとした。

0036

図1および図2図9ないし図18に示すように、左右一対の橇7,7は、前後を反転させることにより、左右車輪2,2の何れにも装着可能な前後対称形状のものとしてあり、左右一対の橇7,7が、その1組みを荷台枠3平面積内に収まる平面形状・寸法、且つ、各橇7,7が、車輪2,2を夫々搭載可能な左右巾寸法、雪上を安定滑走可能な前後長寸法とし、前端73および末端74を互いに前後対称の上向き湾曲形状とし、滑走板70の中央上面から左右装着片8,8を立設し、左右何れか一方の装着片8中央の、滑走板70上に車輪2を搭載した場合に、車軸21が一致する高さ位置に軸孔80を穿設し、該軸孔80の直上に、それよりも大口径の車軸21誘導用装着口81を連続するよう開口する一方、左右何れか他方の装着片8には、滑走板70上に車輪2を搭載した場合に、車軸21が一致する高さ位置から上方に向けて開口するU字形の軸溝82を夫々設けたものとし、図14に示すように、左右各車輪20と各掛止鍔22,22との間に露出する車軸21に対して、着脱容易な形状としてなる。

0037

図9ないし図18に示すように、左右一対の橇7,7は、各滑走板70滑走面71の左右巾中央の前後方向適宜範囲に直線状の凸条レール72を突設し、さらに、図17および図18に示すように、滑走板70上面の前端73と装着片8,8との間、および、装着片8,8と末端74との間の夫々に、鈎状金具などからなる嵌着部75,75を設け、後述するよう荷台枠3の対応箇所に繋着・収納可能なものとすることが可能である。

0038

図1および図2図5ないし図8および図16に示すように、荷台枠3は、橇7の全長寸法を超える左右巾寸法、および、日常的な買い物用荷台として充分な奥行き寸法とに設定するよう、縦横4本の金属製パイプ平面矩形状に組合せ一体化した外枠30を有し、該外枠30内に2本の荷受け桟33,33を装架し、外枠30基端31に隣接する荷受け桟33との間、および、外枠30遊端32に隣接する荷受け桟33との間の2箇所の間隔を、橇7の左右巾寸法を僅かに超えるものとして橇7装着箇所36,36となすと共に、それら2箇所の橇装着箇所36,36には夫々、当該荷台枠3を水平姿勢とし、橇7,7を上下反転姿勢にて装着した場合に、同橇7,7左右装着片8,8,……と前端73,73、末端74,74の湾曲形状部分との間(嵌着部75,75)に対応する各2箇所夫々に経筋34,34,……を架設して仮止め桟37,37,……とし、さらに、隣接する荷受け桟33,33同士間には、適宜本数(例えば2本)の経筋34,34を架設し、平面格子型のものとした。

0039

荷台枠3は、外枠30基端(横軸)31に、回動自在に外装した回り管40を、当該本体フレーム1上下端間の、左右脚20結合箇所より僅かに低い適宜高さ位置の左右縦フレーム10,10間に水平状に横架結合し、該基端(横軸)31と回り管40とからなる展開機構4を介して本体フレーム1に、水平軸心回りに回動自在とするよう一体化し、同荷台枠3外枠30遊端32寄りの左右外縁夫々に左右繋鈎35,35を設ける一方、左右縦フレーム10,10の、該荷台枠3を上向きに折り畳んだ場合に、同荷台枠3遊端32直上付近に対峙する位置には、夫々吊り環43,43を介し、左右吊り紐42,42としての左右チェーン42,42の一端を連結し、それら左右チェーン42,42は、各一端から互いに同一長となる中途適所および先端の夫々に調節環44,44,……を設け、各調節環44,44,……を適宜選択的に、対応する荷台枠3左右繋鈎35,35に繋着することによって、図2中に示すよう、本体フレーム1に対する荷台枠3の支持角度を約90°か、約135°かの何れか一方の姿勢位置に吊り下げ支持可能なものとしてある。

0040

図2に示すように、臥着機構6は、荷台枠3およびフレームステー5を磁性金属製とするか、少なくとも各遊端がわの、折り畳み姿勢にて本体フレーム1左右縦フレーム10,10に対応する適所を磁性金属製とし、さらに、それらに対峙する本体フレーム1左右縦フレーム10,10対応箇所夫々に永久磁石6,6,……を固着・一体化し、本体フレーム1に対し、折り畳み姿勢とした荷台枠3およびフレームステー5を、吸着脱自在に固定可能としたものである。

0041

(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明のキャリーカートは、図1および図6に示すように、収納・保管や、キャリーカートそれ自体のみを運搬する場合などには、各臥着機構6,6,……に折り畳んだ荷台枠3およびフレームステー5の各遊端がわを吸着・仮固定し、コンパクト化して収納することが可能となり、そのまま、本体フレーム1左右接地端13,13の緩衝体14,14および左右車輪2,2を接地した姿勢や、本体フレーム1左右接地端13,13のみを接地させ、上端(ハンドルバー11)がわを建築物壁面家具などの他物に立て掛けたり、吊したりして左右車輪2,2を浮かせた状態にするなどし、安定的に保管することができる。

0042

例えば、軽量物を搬送する場合には、図6および図7に示すように、本体フレーム1に対し、約90°の姿勢とするよう、展開機構4を中心に、臥着機構6から引き剥がすよう荷台枠3を展開し、姿勢調節機構41の左右チェーン(吊り紐)42,42の、対応する中途位置の調節環44,44を荷台枠3左右繋鈎35,35夫々に繋着して吊り下げ保持し、荷台枠3遊端32がわの荷重を、左右チェーン(吊り紐)42,42が担うものとし、フレームステー5を折り畳んだまま使用せず、ハンドルバー11を僅かに押し下げて、接地端13,13緩衝体14,14を浮かせた上、同ハンドルバー11を押し引きして搭載した荷物(図示せず)を軽快に運搬することができる。

0043

また、重量物を運搬する場合には、図7中の矢印で示してあるように、起立機構52を中心にして、臥着機構6から引き剥がすようフレームステー5を本体フレーム1に対して起立させると共に、荷台枠3左右繋鈎35,35に、姿勢調節機構41の左右チェーン(吊り紐)42,42先端の左右調節環44,44を繋着し、図8に示すように、荷台枠3を本体フレーム1に対し約135°の姿勢に吊り下げ、同荷台枠3遊端32をフレームステー5荷枠受け部51に嵌合させ、荷台枠3遊端32がわの荷重を、左右チェーン(吊り紐)42,42およびフレームステー5が担うものとし、より重量の大きな荷物を一段と安全に運搬可能なものとすることができる。

0044

図9ないし図11に示す形状の、左右一対の橇7,7は、図14中の矢印に示すように、左右装着片8,8の中、一方の装着片8の装着口81を、車軸21外端がわに装着し、同外端がわ掛止鍔22と車輪2との間に軸孔80を対応させると共に、他方の装着片8の軸溝82を、その上端がわ開口より、車軸21基端がわ掛止鍔22と車輪2との間に対応させた上、図1および図2図12および図13に示してあるよう、車輪2を橇7滑走板70上に接地するようにして、左右夫々を前後揺動自在に懸架状装着することが可能であり、図15に示すように、雪上にあっても荷物9を搭載し、ハンドルバー11を牽引するようにして円滑に滑走運搬できる外、同図15中の矢印とは反対の後進(または前進)方向にも円滑に押し移動することができ、さらに、左右接地端13,13緩衝体14,14を接地させるだけで制動し、雪上や坂道の途中などにも勝手に自走することなく安全に停止させて置くことができる。

0045

そして、図14中の矢印とは逆向きの操作によって簡便に取り外した左右一対の橇7,7は、上下を反転させ、各左右装着片8,8を下向きにし、図5に示す、荷台枠3上面がわから、各装着箇所36,36の仮止め桟37,37,……に噛合状に組合せ、図16に示すよう、滑走面71,71を上向きにして収納し、その上に荷物(図示せず)を搭載して運搬したり、また、図1および図2に示すように、荷台枠3と左右縦フレーム10,10との間に挟み込むようにして(挟み込んだ左右一対の橇7,7は図示せず)、該荷台枠3を折り畳んだりすることができる。

0046

図9ないし図11に示すように、橇7滑走板70滑走面71の左右巾中央に、滑走方向に沿う直線状の凸条レール72を設けたものは、横滑りや横転などを防止して一段と安全に滑走方向をコントロールし易いものとなり、さらに、図17および図18に示すように、滑走板70に嵌着部75,75を設けたものは、図5および図16に示すように、収納に際し各嵌着部75,75を荷台枠3各装着箇所36,36の仮止め桟37,37に嵌着・仮固定することができるから、不用意なズレ動きや脱落などを、より確実に防止可能なものとなる。

0047

(結 び)
叙述の如く、この発明のキャリーカートは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの橇機能を有するキャリーカートや台車などに比較して大幅に部品点数を削減し、耐久強度を高め、軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、車輪走行から雪上滑走および雪上滑走から車輪走行に切り換える操作性にも秀でており、特に雪上運搬を容易且つ安全なものとすることができるから、交通機関物流発達により、これまでに無いほど生活圏が拡大した現代社会にあって、増加の一途を辿る所謂「買い物弱者」と云われる人々の日常の買い物と、緊急時の身近な搬送具としての活用とを、積雪の多い厳冬期にあっても手軽に用立てすることができ、既に橇付きの台車やキャリーカートを開発済みにも拘わらず、構造の複雑化や重量の増加、販売価格の高騰などを避けるなどの理由から、実際には、これまで橇機能を持たない一般的なキャリーカートのみを提供せざるを得なかったキャリーカート業界および台車やキャリーカートを取り扱う販売業界などからも高く評価されることとなり、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。

0048

1本体フレーム
10 同縦フレーム
11 同ハンドルバー
12 同横フレーム
13 同接地端
14 同緩衝体
2車輪
20 同 脚
21 同車軸
22 同掛止鍔(掛止部)
23 同補強筋
3荷台枠
30 同外枠
31 同基端(横軸)
32 同遊端
33 同荷受け桟
34 同 経筋
35 同 繋鈎
36 同 橇装着箇所
37 同 仮止め桟
4展開機構
40 同 回り管
41 同姿勢調節機構
42 同チェーン(吊り紐)
43 同 吊り環
44 同調節環
5フレームステー
50 同棒体
51 同荷枠受け部
52 同起立機構
53 同 回り管
6 臥着機構(永久磁石)
7 橇
70 同滑走板
71 同滑走面
72 同凸条レール
73 同前端
74 同末端
75 同 仮着部
8装着片
80 同軸孔
81 同装着口
82 同軸溝
9 荷物

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