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技術 血圧計および血圧測定システム

出願人 シチズン時計株式会社シチズン・システムズ株式会社
発明者 清水秀樹
出願日 2013年3月26日 (6年11ヶ月経過) 出願番号 2013-064466
公開日 2014年10月6日 (5年5ヶ月経過) 公開番号 2014-188063
状態 特許登録済
技術分野 脈拍・心拍・血圧・血流の測定
主要キーワード 最上限値 平均値表示 季節判定 朝時間帯 一定期間待機 加圧値 平均測定値 データ収集端末
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年10月6日)のものです。
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図面 (11)

課題

過去の測定値から血圧値要注意時期を報知することで、ユーザの血圧測定への関心を高める血圧計を提供する。

解決手段

血圧計10は、年間の異なる時期にわたる血圧値の統計データを取得するダウンロード制御部47と、ダウンロード制御部47により取得された統計データから、最高血圧値が最も高くなる季節および/または最高血圧値と最低血圧値の差が最も小さくなる季節である要注意季節を判定する要注意季節判定部48と、要注意季節判定部48により判定された要注意季節をユーザに報知する表示部21と、を有する。

概要

背景

人間の血圧値には、睡眠中に最も低下し起床時に上昇するといった日内変動や、血管が収縮する低温環境や食生活の季節サイクルの影響などによって生じる季節変動がある。そこで、血圧が上昇しやすい早朝測定値報知する血圧計や、血圧値と併せて気温を報知する血圧計が知られている。

特許文献1には、血圧測定手段と、カフ付近皮膚温度を測定する皮膚温度測定手段と、外気温度を測定する外気温度測定手段と、上記皮膚温度測定手段、外気温度測定手段及び上記血圧測定手段を所定時間間隔毎に連続的に駆動させるクロック手段と、上記血圧測定手段により測定された血圧値並びに皮膚温度測定手段、外気温度測定手段により測定された皮膚温度及び外気温度を記憶する測定値記憶手段とから成る血圧記録装置が記載されている。

特許文献2には、心血管リスクに関する情報を提供する血圧計が記載されている。この血圧計は、測定された血圧値に、クロックから入力される測定時刻を表わす情報を対応付けメモリに格納する。メモリには、血圧値に対応付けられた時刻情報に基づいて、朝時間帯に測定された血圧値と、夕方時間帯に測定された血圧値とがグループ分けされて格納されている。データグループ内平均算出部が、各グループに含まれる血圧値の平均を算出し、リスク算出部が、データグループ内平均算出部の算出結果に基づいて、リスク値を算出する。

特許文献3には、測定血圧に関する条件と関連付けされて記憶した血圧データを、所定の条件毎に読出して表示する電子血圧計が記載されている。この電子血圧計では、圧力センサが検出するカフ内検出圧力に基づき算出部が血圧を算出する。データ格納部が、当該血圧データと、血圧に関する条件を示す条件データとを関連付けてメモリに格納する。操作部が、複数種類の条件のそれぞれを指定するために操作される。操作部が操作されたとき、読出表示部が、当該操作により指定された条件に関連付けされた血圧データを、メモリから読出して表示部に表示する。

概要

過去の測定値から血圧値の要注意時期を報知することで、ユーザの血圧測定への関心を高める血圧計を提供する。血圧計10は、年間の異なる時期にわたる血圧値の統計データを取得するダウンロード制御部47と、ダウンロード制御部47により取得された統計データから、最高血圧値が最も高くなる季節および/または最高血圧値と最低血圧値の差が最も小さくなる季節である要注意季節を判定する要注意季節判定部48と、要注意季節判定部48により判定された要注意季節をユーザに報知する表示部21と、を有する。

目的

本発明は、過去の測定値から血圧値の要注意時期を報知することで、ユーザの血圧測定への関心を高める血圧計を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

年間の異なる時期にわたる血圧値の統計データを取得する取得部と、前記取得部により取得された統計データから、最高血圧値が最も高くなる時期または最高血圧値と最低血圧値の差が最も小さくなる時期である要注意時期を判定する判定部と、前記判定部により判定された要注意時期をユーザに報知する報知部と、を有することを特徴とする血圧計

請求項2

血圧が測定される時期が前記要注意時期であると前記判定部が判定した場合に、血圧測定のための加圧の上限圧力を、予め定められた程度だけ高い圧力に補正する補正部をさらに有する、請求項1に記載の血圧計。

請求項3

過去の測定値を記憶する記憶部をさらに有し、前記報知部が、前記測定値を表示する表示部で構成され、前記表示部に表示される測定値が前記要注意時期に測定された値であると前記判定部が判定した場合に、前記測定値が前記要注意時期の値であることを前記報知部が報知する、請求項1または2に記載の血圧計。

請求項4

前記統計データとして、血圧が測定される地域の統計データを前記取得部が取得する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の血圧計。

請求項5

血圧計と、前記血圧計で測定された測定値を収集するデータ収集端末と、を有する血圧測定システムであって、前記データ収集端末が、年間の異なる時期にわたる血圧値の統計データを取得する取得部と、前記取得部により取得された統計データから、最高血圧値が最も高くなる時期または最高血圧値と最低血圧値の差が最も小さくなる時期である要注意時期を判定する判定部と、前記判定部により判定された要注意時期をユーザに報知する報知部と、を有することを特徴とする血圧測定システム。

技術分野

0001

本発明は、血圧計および血圧測定システムに関する。

背景技術

0002

人間の血圧値には、睡眠中に最も低下し起床時に上昇するといった日内変動や、血管が収縮する低温環境や食生活の季節サイクルの影響などによって生じる季節変動がある。そこで、血圧が上昇しやすい早朝測定値報知する血圧計や、血圧値と併せて気温を報知する血圧計が知られている。

0003

特許文献1には、血圧測定手段と、カフ付近皮膚温度を測定する皮膚温度測定手段と、外気温度を測定する外気温度測定手段と、上記皮膚温度測定手段、外気温度測定手段及び上記血圧測定手段を所定時間間隔毎に連続的に駆動させるクロック手段と、上記血圧測定手段により測定された血圧値並びに皮膚温度測定手段、外気温度測定手段により測定された皮膚温度及び外気温度を記憶する測定値記憶手段とから成る血圧記録装置が記載されている。

0004

特許文献2には、心血管リスクに関する情報を提供する血圧計が記載されている。この血圧計は、測定された血圧値に、クロックから入力される測定時刻を表わす情報を対応付けメモリに格納する。メモリには、血圧値に対応付けられた時刻情報に基づいて、朝時間帯に測定された血圧値と、夕方時間帯に測定された血圧値とがグループ分けされて格納されている。データグループ内平均算出部が、各グループに含まれる血圧値の平均を算出し、リスク算出部が、データグループ内平均算出部の算出結果に基づいて、リスク値を算出する。

0005

特許文献3には、測定血圧に関する条件と関連付けされて記憶した血圧データを、所定の条件毎に読出して表示する電子血圧計が記載されている。この電子血圧計では、圧力センサが検出するカフ内検出圧力に基づき算出部が血圧を算出する。データ格納部が、当該血圧データと、血圧に関する条件を示す条件データとを関連付けてメモリに格納する。操作部が、複数種類の条件のそれぞれを指定するために操作される。操作部が操作されたとき、読出表示部が、当該操作により指定された条件に関連付けされた血圧データを、メモリから読出して表示部に表示する。

先行技術

0006

特許第2853233号公報
特許第4025220号公報
特許第4902153号公報

発明が解決しようとする課題

0007

血圧には、早朝や気温といった瞬時的な測定環境に起因する日内変動だけでなく、1年単位の長期的サイクルでの季節変動がある。この季節変動のため、統計的に血圧系の疾患が起こりやすい季節がある。日内変動については、最も血圧が上昇しやすい起床時に測定することを促すなど、測定タイミングとしては普遍的な提示が可能である。しかし、季節変動については、いつ何に着目して血圧を測定すればよいかを判断することは、ユーザにとって困難である。

0008

そこで、本発明は、過去の測定値から血圧値の要注意時期を報知することで、ユーザの血圧測定への関心を高める血圧計を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明に係る血圧計は、年間の異なる時期にわたる血圧値の統計データを取得する取得部と、取得部により取得された統計データから、最高血圧値が最も高くなる時期または最高血圧値と最低血圧値の差が最も小さくなる時期である要注意時期を判定する判定部と、判定部により判定された要注意時期をユーザに報知する報知部と、を有することを特徴とする。

0010

本発明に係る血圧計は、血圧が測定される時期が要注意時期であると判定部が判定した場合に、血圧測定のための加圧の上限圧力を、予め定められた程度だけ高い圧力に補正する補正部をさらに有することが好ましい。

0011

本発明に係る血圧計では、過去の測定値を記憶する記憶部をさらに有し、報知部が、測定値を表示する表示部で構成され、表示部に表示される測定値が要注意時期に測定された値であると判定部が判定した場合に、測定値が要注意時期の値であることを報知部が報知することが好ましい。

0012

本発明に係る血圧計では、統計データとして、血圧が測定される地域の統計データを取得部が取得することが好ましい。

0013

本発明に係る血圧測定システムは、血圧計と、血圧計で測定された測定値を収集するデータ収集端末と、を有し、データ収集端末が、年間の異なる時期にわたる血圧値の統計データを取得する取得部と、取得部により取得された統計データから、最高血圧値が最も高くなる時期または最高血圧値と最低血圧値の差が最も小さくなる時期である要注意時期を判定する判定部と、判定部により判定された要注意時期をユーザに報知する報知部と、を有することを特徴とする。

発明の効果

0014

本発明によれば、過去の測定値から血圧値の要注意時期を報知することで、ユーザの血圧測定への関心を高める血圧計を提供することが可能になる。

図面の簡単な説明

0015

血圧計10の斜視図である。
異なる地域における血圧値の季節変動の例を示すグラフである。
血圧計10の概略ブロック図である。
地域選択スイッチ31と測定を促す表示メッセージの例を示した図である。
血圧計10の第1の動作例を示したフローチャートである。
月別測定値の表示例を示した図である。
血圧計10の第2の動作例を示したフローチャートである。
加圧上限設定スイッチ33と手動設定圧力の補正の例を示した図である。
血圧計10の第3の動作例を示したフローチャートである。
血圧測定システム100の概略ブロック図である。

実施例

0016

以下、添付図面を参照して、本発明に係る血圧計および血圧測定システムについて詳細に説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。

0017

図1は、血圧計10の斜視図である。血圧計10は、本体20と、カフ50と、空気管60とを有する。カフ50は、図示しない空気袋を内蔵し、所定のベルトによって例えば被測定者上腕部に固定される。カフ50は空気管60により本体20と接続され、カフ50には空気管60を通して本体20から空気が送り込まれる。血圧計10は、カフ50を加圧した後、カフ50を減圧する過程で、被測定者の血圧を測定する。

0018

本体20は、少なくとも表示部21および操作部22を有する。表示部21は、例えば液晶表示パネルで構成され、測定中数値や最高血圧値および最低血圧値の測定結果などを表示する。操作部22は、測定の開始/停止を指示するためのスイッチや、被測定者を選択するためのスイッチなどを有する。

0019

上記したように、人間の血圧値には、血管が収縮する低温環境や食生活の季節サイクルの影響などによって生じる季節変動がある。この季節変動により、例えば、最高血圧が上昇しやすい季節や、最高血圧と最低血圧の差(脈圧)が少なくなりやすい季節などがある。また、気候の違いなどに起因して、血圧値の季節変動は地域により異なる。

0020

図2(A)および図2(B)は、異なる地域における血圧値の季節変動の例を示すグラフである。図2(A)は、関東地方(東京都)の被験者100人に関する統計データであり、それぞれ、最高血圧および最低血圧の月別平均値の季節変動を示す。この統計データによると、最高血圧値が最も上昇する季節は2月であり、最高血圧と最低血圧の差が最小になる季節は10月である。図2(A)では、それぞれを破線で囲んで示している。

0021

また、図2(B)は、東地方(田県)の被験者100人に関する統計データであり、それぞれ、最高血圧および最低血圧の月別平均値の季節変動を示す。この統計データによると、最高血圧値が最も上昇する季節は11月であり、最高血圧と最低血圧の差が最小になる季節は5月〜6月である。図2(B)では、それぞれを破線で囲んで示している。特に、血圧系の疾患がある人は、図2(A)および図2(B)に示した平均値以上にこの変動がより顕著にみられる傾向がある。

0022

最高血圧が最も上昇する季節は、脳血管が損傷しやすく、脳卒中が起こりやすくなるため、注意が必要である。また、最高血圧と最低血圧の差が最小になる季節は、血管が拡張しにくくなって血液粘性が高まり、動脈硬化が起こりやすくなるため、注意が必要である。その他にも、例えば動脈硬化のある高齢者の場合には、最高血圧と最低血圧の差が最大になる季節なども、注意が必要である。以下では、一例として、「最高血圧値が最も上昇する季節」と「最高血圧と最低血圧の差が最小になる季節」に着目し、これらを特に「要注意季節(要注意時期)」と呼ぶことにする。

0023

例えば高血圧治療を受けるために通院している人は、重点的に血圧を測定した方がよい季節(月)を医師から指導される。しかし、一般の人は、血圧を測定する習慣がなく、どの季節に血圧を注意すればよいのかがわからない。このため、どの季節で小まめに血圧を測定した方がよいのかを判断することは、一般の人には難しい。

0024

そこで、血圧計10は、使用される地域の月別平均血圧統計データを内蔵し、その統計データを用いて、現在の日時が要注意季節に含まれるか否かをユーザに報知する。血圧計10は、1年単位の長期的なサイクルで統計的に血圧が上昇しやすい季節などの要注意季節を報知することにより、血圧測定へのユーザの関心を高め、ユーザの健康管理を促進する。

0025

図3は、血圧計10の概略ブロック図である。血圧計10の本体20は、表示部21と、操作部22と、加圧ポンプ23と、駆動回路24と、圧力センサ25と、発振回路26と、スローリークバルブ27と、駆動回路28と、制御部40とを有する。加圧ポンプ23、圧力センサ25およびスローリークバルブ27は、カフ50と空気管60で接続されている。

0026

表示部21と操作部22は、図1に関して上記したものである。表示部21は、血圧の測定値や、現在の日時などとともに、要注意季節をユーザに報知するためのメッセージを表示する。表示部21は、報知部の一例である。操作部22は、上記した測定の開始/停止を指示するためのスイッチなどに加えて、後述する地域選択スイッチ、月別平均値表示タンおよび加圧上限設定スイッチを有する。

0027

加圧ポンプ23は、カフ50に空気を送り込むことによって、カフ50の内部を加圧する。駆動回路24は、制御部40から与えられる制御信号に基づいて、加圧ポンプ23を駆動する。

0028

圧力センサ25は、カフ50内の圧力を検出して電気信号に変換するセンサであり、圧力検出信号を発振回路26に出力する。カフ50内の圧力とは、カフ50に設けられた空気袋内の圧力である。発振回路26は、圧力センサ25から取得した圧力検出信号を周波数信号に変換し、制御部40に出力する。カフ50内の圧力は、この周波数の変化から算出される。

0029

スローリークバルブ27は、カフ50に溜められた空気を徐々に排気する。駆動回路28は、制御部40から与えられる制御信号に基づいて、スローリークバルブ27を開閉させる。

0030

制御部40は、CPUや、RAM、ROMなどを含んだ制御回路として構成される。制御部40は、機能ブロックとして、メモリ41と、加圧制御部42と、血圧値測定部43と、排気制御部44と、表示制御部45と、時計カレンダー機能46と、ダウンロード制御部47と、要注意季節判定部48とを有する。

0031

メモリ41は、ダウンロード制御部47が取得した血圧統計データや、血圧値測定部43が測定した被測定者ごとの測定値を記憶する。メモリ41は、記憶部の一例である。加圧制御部42は、圧力センサ25により検出される圧力が所定の加圧上限圧力になるまでカフ50を加圧するように、駆動回路24を制御する。

0032

血圧値測定部43は、発振回路26が生成した周波数信号の周波数の変化から検出される各脈波開始圧力値やその測定時間などのデータに基づき、例えばオシロメトリック方式を利用して、被測定者の最高血圧値と最低血圧値を測定する。

0033

排気制御部44は、スローリークバルブ27によるカフ50内の空気の排気を制御する。表示制御部45は、血圧値測定部43により測定された最高・最低血圧値や、現在の日時を表示部21に表示させる。また、表示制御部45は、要注意季節判定部48により決定された要注意季節をユーザに報知するためのメッセージを、表示部21に表示させる。

0034

時計・カレンダー機能46は、現在の年月日および時刻のデータを有する。ダウンロード制御部47は、例えば図2(A)および図2(B)に示した月別平均血圧などの統計データを、例えば年1回などの一定期間ごとに外部のデータサーバからダウンロードし、メモリ41に記憶する。ダウンロード制御部47は、取得部の一例である。

0035

要注意季節判定部48は、操作部22の地域選択スイッチにより選択された血圧計10の使用地域を示す情報を取得し、その地域の血圧統計データをメモリ41から取得する。そして要注意季節判定部48は、その血圧統計データに基づき、要注意季節として「最高血圧値が最も上昇する季節」と「最高血圧と最低血圧の差が最小になる季節」を決定し、決定した要注意季節を示す情報をメモリ41に記憶する。さらに、要注意季節判定部48は、要注意季節を示す情報を参照して、時計・カレンダー機能46が示す現在の日時が要注意季節に含まれるかどうかや、表示部21に表示される測定値が要注意季節のものかどうかを判定する。要注意季節判定部48は、判定部の一例である。

0036

以下では、血圧計10の3つの動作例について説明する。第1の動作例は、血圧計10の使用地域に応じて、その地域の要注意季節になると、血圧計10が使用中であるか否かにかかわらず、自動的に表示部21に測定を促すメッセージを表示するというものである。

0037

図4(A)および図4(B)は、それぞれ地域選択スイッチ31と測定を促す表示メッセージの例を示した図である。地域選択スイッチ31は、ユーザが血圧計10を使用する地域を選択するためのスイッチである。図4(A)は、一例として、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、九州の中から、ユーザが血圧計10を使用する地域を選択する使用地域選択スイッチ31を示す。ユーザがこのスイッチを操作して使用地域を選択すると、メモリ41に記憶されている選択された地域の統計データに基づき、要注意季節判定部48が、その地域での要注意季節を決定する。

0038

図4(B)は、測定を促すメッセージを現在の日時とともに表示部21に表示した例を示す。血圧計10は、使用されていないときでも、内蔵されている電池により時計・カレンダー機能46が動作し、表示部21に現在の日時を表示する。そこで、要注意季節判定部48が決定した要注意季節になると、表示制御部45が、図示したように、血圧測定を促すメッセージを現在の日時とともに表示する。例えば、最高血圧値が最も上昇する季節には「血圧が上昇する季節です。血圧を測りましょう」と表示し、最高血圧と最低血圧の差が最小になる季節には、「脈圧が小さくなる季節です。血圧を測りましょう」と表示する。

0039

図5は、血圧計10の第1の動作例を示したフローチャートである。図5に示す処理フローは、制御部40のROMに予め記録されているプログラムに従って、制御部40のCPUが実行する。

0040

まず制御部40は、ユーザによる地域選択スイッチ31の操作を検知して、血圧計10の使用地域を示す情報を取得する(S11)。そしてダウンロード制御部47が、月別平均血圧などの統計データを、外部のデータサーバからダウンロードする(S12)。次に要注意季節判定部48が、その血圧統計データに基づき、血圧計10の使用地域での要注意季節を決定する(S13)。さらに要注意季節判定部48は、決定した要注意季節を示す情報をメモリ41に記憶する(S14)。

0041

続いて、要注意季節判定部48は、時計・カレンダー機能46が示す現在の日時が要注意季節に含まれるか否かを判定する(S15)。現在の日時が要注意季節に含まれる場合(S15でYes)には、血圧測定を促すメッセージを表示制御部45が表示部21に表示させ(S16)、制御部40は一定期間待機する(S17)。一方、現在の日時が要注意季節に含まれない場合(S15でNo)には、表示制御部45は血圧測定を促すメッセージを表示させずに、制御部40は一定期間待機する(S17)。その後、処理はS15に戻る。このようにして、血圧計10は、使用されていないときでも、要注意季節になったときには自動的に、表示部21に血圧測定を促すメッセージを表示する。

0042

なお、図4(A)に示したような地域選択スイッチ31に代えてGPS機能を血圧計10に内蔵させて、このGPS機能により血圧計10が位置する地域を自動的に選択してもよい。また、上記のフローでは、ユーザによる地域選択スイッチ31の操作に応じてダウンロード制御部47が血圧統計データを取得している(S12)が、血圧統計データの取得はユーザによる操作とは非同期に行ってもよい。

0043

また、要注意季節判定部48は、ダウンロードした血圧統計データではなく、血圧値測定部43が測定してメモリ41に記憶した各ユーザの過去の月別平均測定値に基づいて、要注意季節を決定してもよい。この場合、血圧値測定部43が取得部の一例となる。

0044

第2の動作例は、血圧計10がユーザの操作に応じて月別測定値を表示部21に表示するときに、要注意季節に含まれる月の月別測定値については、その月が要注意季節であることを示すマークなどを併せて表示するというものである。メモリ41は、ユーザごとに測定値の月別平均値を記憶している。そこで、血圧計10は、ユーザがこの月別平均値を呼び出すときに、要注意季節に含まれる月についてはその旨を示すマークも併せて表示することにより、要注意季節の自分の測定値を確認できるようにする。

0045

図6(A)および図6(B)は、月別測定値の表示例を示した図である。ユーザが操作部22の月別平均値表示ボタン32を押すたびに、表示制御部45は、各月に測定されメモリ41に記憶された血圧値の平均値を、例えば1月から12月まで順に表示部21に表示させる。ここでは、1月は要注意季節に含まれず、2月は要注意季節に含まれるとする。この場合、図6(A)に示すように、1月については、単に血圧の月別測定値が表示される。また、図6(B)に示すように、2月については、月別測定値とともに「要注意季節」のマークが表示される。

0046

図7は、血圧計10の第2の動作例を示したフローチャートである。図7に示す処理フローは、制御部40のROMに予め記録されているプログラムに従って、制御部40のCPUが実行する。

0047

まず制御部40は、ユーザによる月別平均値表示ボタン32の操作を検知して、月別測定値の呼出し指示を取得する(S21)。そして制御部40は、ある月の月別測定値をメモリ41から読み出す(S22)。次に要注意季節判定部48は、その月が要注意季節に含まれるか否かを判定する(S23)。その月が要注意季節に含まれる場合(S23でYes)には、表示制御部45は、要注意季節のマークとともに月別測定値を表示部21に表示させ(S24)、S26に進む。一方、その月が要注意季節に含まれない場合(S23でNo)には、表示制御部45は、単に月別測定値を表示部21に表示させる(S25)。そして、次の月の月別測定値がある場合にはS22に戻り、次の月の月別測定値がない場合には、処理を終了する(S26)。

0048

なお、「要注意季節」のマークの表示に代えて、またはそれに加えて、要注意季節である旨を音声ガイダンスによりユーザに報知してもよい。

0049

第3の動作例は、ユーザが操作部22の加圧上限設定スイッチを介して加圧上限圧力を手動で設定している場合において、要注意季節に含まれる月に血圧を測定するときに、手動で設定された加圧上限圧力(以下、「手動設定圧力」という)を予め定められた程度だけ高い値に補正するというものである。最高血圧値が最も上昇する要注意季節には、自分の自覚している値より血圧が高くなる傾向がある。このため、要注意季節と判定された月にユーザが血圧を測定するときは、血圧計10では手動設定圧力が1ランク高い加圧値に補正される。

0050

加圧上限設定スイッチは、加圧を停止させる上限圧力をユーザが設定するためのスイッチである。血圧計10では、予め定められた加圧上限圧力まで加圧時にカフ50内が自動的に加圧されるが、操作部22の加圧上限設定スイッチを介して、ユーザはこの加圧上限圧力を異なる圧力値に設定することができる。

0051

図8(A)および図8(B)は、それぞれ加圧上限設定スイッチ33と手動設定圧力の補正の例を示した図である。図8(A)は、一例として、ユーザが130,160,200,250(単位はmmHg)の4段階で加圧上限圧力を設定できるようにした加圧上限設定スイッチ33を示す。

0052

ユーザが加圧上限設定スイッチ33を介して加圧上限圧力を設定すると、要注意季節に測定を行うときは、その値に応じて加圧制御部42が、図8(B)に「130→160」、「160→200」および「200→250」と示したように、手動設定圧力を例えば30〜50mmHgだけ高い値に補正する。ただし、加圧上限圧力には設定可能な最上限値がある。ここでは、その最上限値を例えば250mmHgとする。加圧上限圧力がこの最上限値に設定されている場合は、加圧制御部42は、図8(B)に「250→250」と示したように、要注意季節であってもその設定値は補正しないものとする。なお、加圧制御部42は、補正部の一例である。

0053

図9は、血圧計10の第3の動作例を示したフローチャートである。図9に示す処理フローは、制御部40のROMに予め記録されているプログラムに従って、制御部40のCPUが実行する。

0054

血圧測定に際して、被測定者は、カフ50を手首に装着し、操作部22のスイッチを用いて、被測定者を選択した上で測定開始を指示する。そしてまず、排気制御部44が、スローリークバルブ27を閉じて、カフ50を加圧できる状態とする(S31)。

0055

ここで、制御部40は、ユーザにより手動設定圧力が設定されているか否かを判定する(S32)。手動設定圧力が設定されている場合(S32でYes)には、要注意季節判定部48は、時計・カレンダー機能46が示す現在の日時が要注意季節に含まれるか否かをさらに判定する(S33)。現在の日時が要注意季節に含まれなければ(S33でNo)、S35に進む。現在の日時が要注意季節に含まれるとき(S33でYes)は、加圧制御部42が手動設定圧力を補正する(S34)。そして加圧制御部42により駆動回路24を制御して、カフ50内に空気を送り込むことによりカフ50内を手動設定圧力まで加圧し(S35)、S37に進む。

0056

一方、手動設定圧力が設定されていない場合(S32でNo)には、加圧制御部42により駆動回路24を制御して、カフ50内に空気を送り込むことにより、カフ50内を予め定められた加圧上限圧力まで加圧する(S36)。

0057

そして、排気制御部44によりスローリークバルブ27を開いてカフを減圧しながら、血圧値測定部43が血圧を測定する(S37)。さらに制御部40は、測定値をメモリ41に記憶する(S38)。

0058

血圧測定が終了すると、表示制御部45が、表示部21を制御して測定結果を表示する(S39)。また、排気制御部44がスローリークバルブ27を開いて、カフ50内の空気を急速に排気する(S40)。以上で、血圧計10による血圧測定の動作は終了する。

0059

また、変形例として、血圧計10での測定値をデータ収集端末に蓄積し、データ収集端末で確認できるようにした上で、血圧計10の使用地域に応じて、その地域の要注意季節になるとデータ収集端末の表示部に自動的に測定を促すメッセージを表示するようにしてもよい。

0060

図10は、この変形例を実現する血圧測定システム100のブロック図である。血圧測定システム100は、血圧計10’とデータ収集端末70により構成される。血圧計10とデータ収集端末70は、無線または有線通信ネットワークにより相互に接続される。

0061

血圧計10’は、図3で説明したものと同様の機能ブロックを有するが、ダウンロード制御部47と要注意季節判定部48に代えて、データ送信部49を有する点が図3とは異なる。データ送信部49は、血圧計10’が測定した測定値と測定日時のデータを、データ収集端末70に送信する。図3重複する機能ブロックの説明は省略する。

0062

データ収集端末70は、例えば汎用タブレット端末、PCまたは携帯電話などである。データ収集端末70は、データ受信部71と、表示部72と、操作部73と、メモリ74と、地域選択部75と、ダウンロード制御部76と、要注意季節判定部77とを有する。

0063

データ受信部71は、血圧計10’から送信された血圧の測定値などのデータを受信する。表示部72は、液晶表示パネルなどで構成され、データ受信部71が受信した測定値を数値またはグラフとして表示する。また表示部72は、要注意季節判定部77により決定された要注意季節をユーザに報知するためのメッセージを表示する。表示部72は、報知部の一例である。

0064

操作部73は、例えばタッチパネルなどで構成され、表示部72に血圧値を表示させるためのユーザによる操作を受け付ける。メモリ74は、ダウンロード制御部76が取得した血圧統計データや、データ受信部71が受信した被測定者ごとの測定値を記憶する。メモリ74は、記憶部の一例である。

0065

地域選択部75は、データ収集端末70に内蔵されたGPS機能であり、データ収集端末70が位置する地域を自動的に選択する。ここでは、血圧計10’もデータ収集端末70と同じ地域で使用されることを前提とし、地域選択部75は、血圧計10’が位置する地域をGPS機能により選択する。

0066

ダウンロード制御部76は、月別平均血圧などの統計データを、例えば年1回などの一定期間ごとに外部のデータサーバからダウンロードし、メモリ74に記憶する。ダウンロード制御部76は、取得部の一例である。

0067

要注意季節判定部77は、地域選択部75により選択された血圧計10’の使用地域を示す情報を取得し、その地域の血圧統計データをメモリ74から取得する。そして要注意季節判定部77は、その血圧統計データに基づいて要注意季節を決定し、決定した要注意季節を示す情報をメモリ74に記憶する。さらに、要注意季節判定部77は、要注意季節を示す情報を参照して、現在の日時が要注意季節に含まれるかどうかや、表示部72に表示される測定値が要注意季節のものかどうかを判定する。

0068

データ収集端末70は、上記の第1の動作例と同じように要注意季節の報知を行うことができる。具体的には、要注意季節判定部77が決定した要注意季節になると、図4(B)に示したように、血圧測定を促すメッセージを現在の日時とともに表示部72に表示する。

0069

また、データ収集端末70は、上記の第2の動作例と同じように要注意季節の報知を行うことができる。具体的には、血圧計10’で血圧測定を行うたびに、血圧計10’からデータ収集端末70に測定値を送信し、データ収集端末70のメモリ74に記憶する。このようにして、メモリ74に、例えば測定値の1年間の月別平均値を記憶させる。データ収集端末70は、ユーザによる操作部73の操作に応じて表示部72がこの月別平均値を表示するときに、要注意季節に含まれる月についてはその旨を示すマークも併せて表示することにより、要注意季節の自分の測定値を確認できるようにする。

0070

なお、血圧測定システム100の血圧計10’でも、上記の第3の動作例と同じように、要注意季節に含まれる月に血圧を測定するときに、手動設定圧力を予め定められた程度だけ高い値に補正してもよい。また、第1〜第3の動作例は互いに独立のものであるから、図3の血圧計10と図10の血圧測定システム100のいずれでも、これら3つの動作例をすべて実行できるようにしてもよい。

0071

このように、図3の血圧計10または汎用の携帯端末である図10のデータ収集端末70を使用して、血圧が上昇しやすい季節などの要注意季節をユーザに報知することにより、血圧計10および血圧測定システム100は、血圧測定へのユーザの関心を高め、ユーザの健康管理を促進する。

0072

なお、上記では「要注意季節」を上の月単位で説明したが、「要注意季節(要注意時期)」とは、血圧値に注意が必要な一定の日数の期間を指し、の季節や暦上の月には限定されない。また、血圧値の統計データも、例えば数週間、半月または数カ月単位の、年間の異なる時期にわたるものであればよく、暦上の月単位のものには限定されない。

0073

10血圧計
20 本体
21 表示部
22 操作部
23加圧ポンプ
25圧力センサ
27スローリークバルブ
40 制御部
41メモリ
42加圧制御部
43血圧値測定部
44排気制御部
45表示制御部
46時計・カレンダー機能
47ダウンロード制御部
48 要注意季節判定部
50カフ
60空気管
70データ収集端末
100 血圧測定システム

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