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技術 内燃機関試験システム

出願人 株式会社堀場製作所
発明者 浦谷勝己三十木努吉岡哲
出願日 2013年3月11日 (7年8ヶ月経過) 出願番号 2013-048342
公開日 2014年9月22日 (6年1ヶ月経過) 公開番号 2014-174055
状態 特許登録済
技術分野 車両の試験 エンジンの試験
主要キーワード ベンチュリー機構 付帯表示 試験中断 補助シンボル 希釈エア プラグイン状態 目詰まり度 希釈ガス導入管
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年9月22日)のものです。
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図面 (10)

課題

内燃機関試験システム全体の特に安全に係る状況をユーザが一目でかつ直感的に把握できるようにして、複雑で大がかりな内燃機関試験システムであっても、内燃機関の試験をするにあたってのミスオペレーションを可及的に減少できるようにする。

解決手段

内燃機関試験システムの略全体の模式図100を画面Wに表示するシステム表示部と、前記試験用デバイス動作状況を取得する動作状況取得部とを具備し、前記システム表示部が、前記動作状況取得部で取得された試験用デバイスの単体での動作状況又は複数の試験用デバイスの組み合わせ動作状況からその動作安全度を判定し、該動作安全度に基づいて、前記模式図100に示された試験用デバイスを表すシンボル101〜113の色、明るさ、模様又は形状を変化させるようにした。

概要

背景

内燃機関試験システムは、近年、益々複雑化してきている。例えば、ディーゼルエンジンガソリンエンジンとでは、試験内容が異なるが、その両方を測定できるような試験システムが開発されてきている。

ところで、このような大がかりな試験システムになると、サンプリングした排ガスを流すための排ガスライン切替バルブ測定機器等の試験用デバイスの数も増えるために、ユーザの操作ミスが起こりやすくなり、その結果試験をやり直さざるを得なくなったり、さらには試験用デバイスや内燃機関の破損を招くことすらある。

例えば、排ガスを吸引するブロアを作動させることなく内燃機関を動かすというミスオペレーションをしてしまうと、排ガスを希釈するための希釈ガス導入管フィルタが燃えてしまうことがある。
また、ブロアの流量検定を行うときや希釈ガス流量計測値補正するときなどのために、排ガスラインには排ガスが流れないようにするシャットオフバルブが設けられているが、このシャットオフバルブを閉じたまま、つまり排ガスラインに排ガスが流れない状態で内燃機関を動作させると、排ガスが内燃機関に逆流し、内燃機関にダメージを与えることがある。

あるいは、排ガスをサンプリングしてバッチ分析するための試験用デバイスとしてサンプルバッグが設けられているが、このバッグガスを入れすぎると、バッグが破損する場合がある。前述したPM捕集フィルタは、PMを一定量以上捕集すると詰まってしまうため、清浄乃至交換する必要がある。

概要

内燃機関試験システム全体の特に安全に係る状況をユーザが一目でかつ直感的に把握できるようにして、複雑で大がかりな内燃機関試験システムであっても、内燃機関の試験をするにあたってのミスオペレーションを可及的に減少できるようにする。内燃機関試験システムの略全体の模式を画面Wに表示するシステム表示部と、前記試験用デバイスの動作状況を取得する動作状況取得部とを具備し、前記システム表示部が、前記動作状況取得部で取得された試験用デバイスの単体での動作状況又は複数の試験用デバイスの組み合わせ動作状況からその動作安全度を判定し、該動作安全度に基づいて、前記模式に示された試験用デバイスを表すシンボル101〜113の色、明るさ、模様又は形状を変化させるようにした。

目的

本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであって、複数のモニタウィンドウを見比べることなく、内燃機関試験システム全体の特に安全に係る動作状況をユーザが一目でかつ直感的に把握できるようにして、複雑で大がかりなシステムであっても、内燃機関の試験をするにあたってのミスオペレーションを可及的に減少でき、より使いやすい内燃機関試験システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

内燃機関から排出された排ガスサンプリングする排ガスラインを含む複数の試験用デバイス具備した内燃機関試験システムにおいて、前記試験用デバイスを表すシンボルを含んだ、当該内燃機関試験システムの略全体の模式図を画面に表示するシステム表示部と、前記試験用デバイスの動作状況を取得する動作状況取得部とを具備し、前記システム表示部が、動作状況取得部で取得された試験用デバイスの単体での動作状況又は複数の試験用デバイスの組み合わせ動作状況のうち、少なくとも動作の安全に関わる情報を、前記試験用デバイスを表すシンボルの態様によって表示するものであることを特徴とする内燃機関試験システム。

請求項2

前記システム状況表示部が、前記動作状況取得部で取得された試験用デバイスの単体での動作状況又は複数の試験用デバイスの組み合わせ動作状況から動作安全度を判定し、該動作安全度に基づいて前記試験用デバイスを表すシンボルの態様を決定するものである請求項1記載の内燃機関試験システム。

請求項3

前記システム状況表示部が、前記動作安全度に応じて、前記模式図に示された試験用デバイスを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させるものである請求項2記載の内燃機関試験システム。

請求項4

前記試験用デバイスの1つが、排ガスをサンプリングして収容するサンプルバッグであり、前記システム表示部は、該サンプルバッグの動作状況であるガス充填度から動作安全度を判定するとともに、該動作安全度に基づいて、前記模式図におけるサンプルバッグを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させることを特徴とする請求項3記載の内燃機関試験システム。

請求項5

前記試験用デバイスの1つが、排ガスに含まれるPMを捕集するPM捕集フィルタであり、前記システム表示部は、該PM捕集フィルタの動作状況である目詰まり度から動作安全度を判定するとともに、該動作安全度に基づいて、前記模式図におけるPM捕集フィルタを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させることを特徴とする請求項3記載の内燃機関試験システム。

請求項6

前記試験用デバイスの1つが、前記排ガスラインに設けられたシャットオフバルブであり、前記システム表示部は、該シャットオフバルブの動作状況であるバルブ開閉状態と内燃機関の運転状態とから動作安全度を判定するとともに、該動作安全度に基づいて、前記模式図における少なくともシャットオフバルブ又はこれに接続された排ガスラインを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させることを特徴とする請求項3記載の内燃機関試験システム。

請求項7

前記試験用デバイスの1つが、前記排ガスラインの終端に設けられた吸引用ブロアであり、前記システム表示部は、該ブロアの動作状況であるオンオフ状態と内燃機関の運転状態とから動作安全度を判定するとともに、該動作安全度に基づいて、前記模式図における少なくともブロア又はこれに接続された排ガスラインを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させることを特徴とする請求項3記載の内燃機関試験システム。

請求項8

前記試験用デバイスの1つが、ダイナモメータであり、前記システム表示部は、該ダイナモメータの動作状況であるオン/オフ状態と内燃機関の運転状態とから動作安全度を判定するとともに、該動作安全度に基づいて、前記模式図における少なくともダイナモメータを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させることを特徴とする請求項3記載の内燃機関試験システム。

技術分野

0001

この発明は、内燃機関排ガス試験等を行うための内燃機関試験システムに関するものである。

背景技術

0002

内燃機関の試験システムは、近年、益々複雑化してきている。例えば、ディーゼルエンジンガソリンエンジンとでは、試験内容が異なるが、その両方を測定できるような試験システムが開発されてきている。

0003

ところで、このような大がかりな試験システムになると、サンプリングした排ガスを流すための排ガスライン切替バルブ測定機器等の試験用デバイスの数も増えるために、ユーザの操作ミスが起こりやすくなり、その結果試験をやり直さざるを得なくなったり、さらには試験用デバイスや内燃機関の破損を招くことすらある。

0004

例えば、排ガスを吸引するブロアを作動させることなく内燃機関を動かすというミスオペレーションをしてしまうと、排ガスを希釈するための希釈ガス導入管フィルタが燃えてしまうことがある。
また、ブロアの流量検定を行うときや希釈ガス流量計測値補正するときなどのために、排ガスラインには排ガスが流れないようにするシャットオフバルブが設けられているが、このシャットオフバルブを閉じたまま、つまり排ガスラインに排ガスが流れない状態で内燃機関を動作させると、排ガスが内燃機関に逆流し、内燃機関にダメージを与えることがある。

0005

あるいは、排ガスをサンプリングしてバッチ分析するための試験用デバイスとしてサンプルバッグが設けられているが、このバッグガスを入れすぎると、バッグが破損する場合がある。前述したPM捕集フィルタは、PMを一定量以上捕集すると詰まってしまうため、清浄乃至交換する必要がある。

先行技術

0006

特開2005−49353号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、従来の構成では、例えば各試験用デバイスについてその動作状況を個別に数値情報文字情報で表示されるようにしてあるため、システム全体の動作状況を一見して把握できず、特にシステムが複雑化したときに、例えば、前述したように、シャットオフバルブを閉じたまま内燃機関を動作させるといった操作ミスを十分に防げるとは言い難い。

0008

また、従来のように、試験用デバイス毎に個別に動作状況を数値文字で示されたとしても、他の試験用デバイスとの関係が把握しづらいので、例えば1つの試験用デバイスに異常が起こったときに、その異常の原因となる他の試験用デバイスを特定することや、当該試験用デバイスの動作異常による影響が及び得る他の試験用デバイスを特定するといったことが難しいという問題もある。

0009

本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであって、複数のモニタウィンドウを見比べることなく、内燃機関試験システム全体の特に安全に係る動作状況をユーザが一目でかつ直感的に把握できるようにして、複雑で大がかりなシステムであっても、内燃機関の試験をするにあたってのミスオペレーションを可及的に減少でき、より使いやすい内燃機関試験システムを提供することをその主たる所期課題とするものである。

課題を解決するための手段

0010

すなわち、本発明に係る内燃機関試験システムは、内燃機関から排出された排ガスをサンプリングする排ガスラインを含む複数の試験用デバイスを具備した内燃機関試験システムにおいて、前記試験用デバイスを表すシンボルを含んだ、当該内燃機関試験システムの略全体の模式図を画面に表示するシステム表示部と、前記試験用デバイスの動作状況を取得する動作状況取得部とを具備し、前記システム表示部が、動作状況取得部で取得された試験用デバイスの単体での動作状況又は複数の試験用デバイスの組み合わせ動作状況のうち、少なくとも動作の安全に関わる情報を、前記試験用デバイスを表すシンボルの態様によって表示するものであることを特徴とする内燃機関試験システム。
ここで、動作の安全に関わる情報とは、排ガスの測定時に測定者や内燃機関に対して危険を及ぼすような誤動作を含む、異常に関する情報のことを意味する。
前記システム状況表示部の具体的態様としては、前記動作状況取得部で取得された試験用デバイスの単体での動作状況又は複数の試験用デバイスの組み合わせ動作状況から動作安全度を判定し、該動作安全度に基づいて前記試験用デバイスを表すシンボルの態様を決定するものを挙げることができる。
動作の安全に関わる情報を、よりわかりやすく表示するためには、前記システム状況表示部が、前記動作安全度に応じて、前記模式図に示された試験用デバイスを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させるものであることが好ましい。

0011

試験用デバイスの1つであるサンプルバッグへのガスの入れすぎという操作ミスを回避するためには、前記システム表示部が、該サンプルバッグの動作状況であるガス充填度から動作安全度を判定するとともに、該動作安全度に基づいて、前記模式図におけるサンプルバッグを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させるものであることが好ましい。

0012

試験用デバイスの1つであるPM捕集フィルタの目詰まりを回避するためには、前記システム表示部が、該PM捕集フィルタの動作状況である目詰まり度から動作安全度を判定するとともに、該動作安全度に基づいて、前記模式図におけるPM捕集フィルタを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させるものであることが好ましい。

0013

排ガスラインに設けられたシャットオフバルブの操作ミスによる、排ガスの内燃機関への逆流を防止するには、前記システム表示部が、該シャットオフバルブの動作状況であるバルブ開閉状態と内燃機関の運転状態とから動作安全度を判定するとともに、該動作安全度に基づいて、前記模式図における少なくともシャットオフバルブ又はこれに接続された排ガスラインを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させるものであることが好ましい。

0014

前記排ガスラインの終端に設けられた吸引用のブロアの操作ミスによるPM捕集フィルタの損傷等を防止するには、前記システム表示部が、該ブロアの動作状況であるオンオフ状態と内燃機関の運転状態とから動作安全度を判定するとともに、該動作安全度に基づいて、前記模式図における少なくともブロア又はこれに接続された排ガスラインを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させるものであることが好ましい。

0015

前記試験用デバイスの1つであるダイナモメータの操作ミスを防止するには、前記システム表示部が、該ダイナモメータの動作状況であるオン/オフ状態と内燃機関の運転状態とから動作安全度を判定するとともに、該動作安全度に基づいて、前記模式図における少なくともダイナモメータを表すシンボルの色、明るさ、模様又は形状を変化させるものであることが好ましい。

発明の効果

0016

このように構成した本発明によれば、動作の安全に関わる情報を含む、試験システム全体の動作状況が、模式図に表された試験用デバイスのシンボルの態様によって視覚的かつ動的に表現され、これをユーザが一見して直感的に把握できるので、内燃機関の試験をするにあたっての管理が容易になり、結果としてミスオペレーションを可及的に減少させることも可能になる。

0017

また、試験用デバイスのシンボル変化の指標として動作安全度が含まれているので、異常があったときにそれが即座に把握でき、また模式図にシステム全体が表示されているので、異常に関連する他の試験用デバイスの特定等も容易に出来るようになる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の一実施形態に係る内燃機関試験システムのモニタに表された画面を示す画面例示図である。
同実施形態における模式図の例示図である。
同実施形態におけるシャットオフバルブのシンボルの変化を表す例示図である。
同実施形態におけるファン、車両、シャシダイナモ希釈エア精製器、ブロア、シャットオフバルブを示す各シンボルの変化を表す例示図である。
同実施形態におけるヒータ付き混合器のシンボルの変化を表す例示図である。
同実施形態における希釈トンネルのシンボルの変化を表す例示図である。
同実施形態における熱交換器付き定流ベンチュリー機構のシンボルの変化を表す例示図である。
同実施形態におけるサンプルバッグのシンボルの変化を表す例示図である。
同実施形態におけるポンプ付きPM捕集フィルタのシンボルの変化を表す例示図である。

実施例

0019

以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。

0020

本実施形態に係る内燃機関試験システムは、複数の試験用デバイスから構成されたものであり、内燃機関の排ガスを分析してその性能を試験するためのものである。

0021

試験用デバイスとしては、既知のように、車両が搭載されるシャシダイナモメータ(内燃機関単体の試験のときはエンジンダイナモ)、車両の排気管に接続されて該排気管から排出される排ガスをサンプリングする排ガスライン、排ガスラインに希釈エアを送り込む希釈エア生成器、排ガスラインから排ガスを取得して分析する各種の測定装置、排ガスラインの末端に接続された吸引のためのブロア、車両の内燃機関を冷却するためのファンなどが設けられている。

0022

前記各試験用デバイスは、コンピュータ本体、モニター入力手段などからなる管理装置によって管理されており、この管理装置をオペレータが操作することによって、内燃機関の試験を行うことができるように構成してある。

0023

ところで、この管理装置は、図1に示すように、前記試験用デバイス及びその接続態様を模式的に表した当該試験システムのほぼ全体の模式図100を、モニターの一画面W上に同時に表示するシステム表示部を具備している。なお、前記システム表示部及び後述する動作状況取得部とは、この管理装置を構成するCPU及び周辺機器メモリに記憶されたプログラムによって動作することによって発揮される機能部のことである。

0024

この模式図100には、試験の安全に係る主要な試験用デバイスの接続態様がシンボルで表示されている。また、この画面Wには、前記模式図100の周囲に、各試験用デバイスの動作や測定結果に係る情報を数値で表示する数値情報ブロック200が同時に表示されるようにしてある。

0025

ところで、数値情報ブロック200で表示されている試験用デバイスの全てが模式図100にシンボル表示されているとは限らず、逆に模式図100にシンボル表示されている試験用デバイスの全てが模式図100にシンボル表示されているとは限らない。この実施形態においては、模式図100には、特に試験運転の安全性に特に関与が高い試験用デバイスのシンボルを表示して、オペレータがシステム全体の動作状況を一目で直感的に把握できるようにしている。模式図100に表示されず、数値情報ブロック200に表示される試験用デバイスとしては、例えば、排ガス中のCO、CO2、THC、CH4、NO2などを測定する総合分析装置図1中の数値情報ブロック200のうち、PRE−CAT、Mid−CAT、Post−CATとして表示してあるもの)や、EGR測定装置(図1中の数値情報ブロックで、EGRとして表示してあるもの)などが挙げられる。もちろん、これらを模式図100に含めることも可能ではある。

0026

また、各試験用デバイスは、この管理装置に登録されており、本発明者らは、プラグインプラグアウト機能と称しているが、初期設定又は途中設定において、登録された各試験用デバイスを、管理装置が管理している状態(プラグイン状態)と管理していない状態(プラグアウト状態)とに切り替えられるように構成してある。これは、システムの運用在性を向上させるなどのためである。
ここでは、プラグアウトされた試験用デバイスは、模式図100においては、そのシンボルが消えることなく灰色となる一方、対応する数値情報ブロックは消去される。さらに、プラグインされていて動作していない試験用デバイスに係る数値情報ブロックは薄い灰色となる。このことによって、プラグイン状態の試験用デバイスを、測定者が一目で把握でき、試験用デバイスの物理的な挿脱における危険(例えば試験において使用中に試験用デバイスを抜いてしまう)などを回避できる。

0027

次に、前記模式図100について図2を参照して詳述する。
符号101が示すシンボルはラジエータに風を送るファン、符号102が示すシンボルはシャシダイナモメータ、符号103が示すシンボルはサンプリングされた排ガスが流れる排ガスライン、符号104が示すシンボルはシャットオフバルブ、符号105が示すシンボルは希釈エア精製器、符号107が示すシンボルは希釈エア精製器で生成された希釈エアが流れるエアライン、符号106が示すシンボルは希釈エアと排ガスとを混合するヒータ付き混合器、符号108が示すシンボルは希釈トンネル、符号109が示すシンボルはポンプ付きPM捕集フィルタ、符号111が示すシンボルは熱交換器付き定流量ベンチュリー機構、符号112が示すシンボルはブロア、、符号113が示すシンボルは排ガス成分をバッチ分析するための定容量サンプルバッグをそれぞれ表している。

0028

なお、この図2から明らかなように、この内燃機関試験システムにおいて、排気管に接続された排ガスラインは途中で2系統に分かれ、その一方の系統(図2では、符号103(1)を付してある。)は、シャットオフバルブ、ヒータを通ってベンチュリー機構及びブロアに至り、他方の系統(図2では、符号103(2)を付してある。)は、希釈トンネルを通って、定流量ベンチュリー機構及びブロアに至るようにしてある。

0029

一方の系統は、主としてガソリンエンジンを試験するときに用いるものであり、他方の系統は、主としてディーゼルエンジンを試験するときに用いるものである。これら各系統は、それぞれ図示しないバルブによっていずれか一方を選択できるようになっている。つまり、この内燃機関試験システムは、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンとの両方に対応できるように構成されている。

0030

さて、この実施形態において、当該模式図100に表された各シンボル100〜113は、対応する試験用デバイスの動作状況に応じて、その色、明るさ、模様、形状等が段階的に変化するようにしてある。この動作状況は、試験用デバイスに付属して設けられたセンサーやあるいは試験用デバイスに対して発されている指令信号の値などから、この管理装置が有する動作状況取得部が取得する。

0031

さらに本実施形態では、前記システム表示部が、試験用デバイスの動作状況から、当該試験用デバイス又はそれに関連する試験用デバイスの動作安全度を判定するようにしている。具体的には、試験用デバイスの破損を招いたり、測定者に危険を及ぼしたり、試験中断や試験のやり直しが必要となったりする恐れのある動作状況になると、動作安全度が所定以下になったとシステム表示部は判定し、前記模式図100に示された該当する試験用デバイスのシンボルの色、明るさ、模様又は形状を、動作安全に支障がない通常の態様から、オペレータに一見して注意喚起するような態様に変化させる。

0032

次に、上述した変化態様を試験用デバイス毎に具体的に説明する。
排ガスラインは、上述したように2系統あるが、切替バルブ(図示されない)の状態に基づいて、排ガスが流れ込むアクティブな系統の排ガスラインのシンボル103が、例えば青色で表示されるとともに、他方の非アクティブな排ガスラインのシンボル103は、例えば薄い灰色となる。また、ブロアが作動していると、アクティブな排ガスラインのシンボル103は、青色のまま明滅する縞模様となる。図1では、一方の系統の排ガスラインがアクティブであり、ブロアが作動しているため、そのシンボル103(1)が青色のまま明滅する縞模様となる。

0033

なお、以下でアクティブと言うときは、プラグイン状態かつ動作中である状態を示し、非アクティブと言うときは、動作していない状態または前記プラグアウトの状態を示すものとする。

0034

シャットオフバルブは、一方の系統の排ガスライン上に設けられ、閉じた状態で希釈エアー精製器からエアーを流すことによって、その流量と定流量ベンチュリー機構との流量が等しいかどうかを比較可能にし、そのことによって、定流量ベンチュリー機構の流量校正に使用するものである。このシャットオフバルブは、例えばアクティブかつ開状態では、そのシンボル104が、図3(b)に示すように、青色となり、アクティブかつ閉状態では、そのシンボル104が、図3(c)に示すように、周囲を赤線で囲まれた灰色となるようにしてある。また、非アクティブ状態では、そのシンボル104が、図3(a)に示すように、灰色となるようにしてある。

0035

ファン、車両(あるいは内燃機関)、シャシダイナモ(あるいはエンジンダイナモ)、希釈エア精製器、ブロアについては、アクティブの場合は、図4(b)に示すように、そのシンボルが例えば青色となり、非アクティブの場合は、図4(a)に示すように、例えば薄い灰色となる。

0036

ヒータ付き混合器については、非アクティブ又は所属する排ガスラインが選択されていない場合は、図5(a)に示すように、そのシンボル106が灰色となる。また、アクティブかつ所属する排ガスライン(シンボル103(1))が選択されている状態で、ヒータオフの場合は、図5(b)に示すように、シンボル106の全部が青色となり、ヒータオンの場合は、図5(c)に示すように、シンボル106のヒータ部分だけが赤くなって残りは青色となる。

0037

希釈トンネルについては、非アクティブ又は所属する排ガスラインが選択されていない場合は、図6(a)に示すように、そのシンボル108が灰色となる。また、アクティブかつ所属する排ガスラインが選択されている場合は、、図6(b)に示すように、そのシンボル108が青となる。

0038

熱交換器付き定流量ベンチュリー機構については、図7(a)に示すように、非アクティブの場合はそのシンボル111の全体が灰色となる。また、アクティブの状態において、熱交換器オフの場合は、図7(b)に示すように、熱交換器部分111aのみが灰色となって残りは青色となり、熱交換器オンの場合は、、図7(c)に示すように、熱交換器部分111aのみが赤色となって残りは青色となる。

0039

サンプルバッグに関しては、排ガスが導入されている場合は、図8(b)に示すように、付帯するセンサセンシングされた導入排ガス量に応じてシンボル113が下方から青色で満たされていく。また、導入された排ガス量閾値を超えると、動作安全度が所定以下になったと前記システム表示部は判定し、図8(c)に示すように、シンボル全体を赤色にして、オペレータに対し、これ以上ガス導入するとバッグ破裂の恐れがあることを報知する。

0040

なお、このサンプルバッグのシンボル113の下方には、動作状態として、パージが終わってクリーンな状態を示す「Clean」(図8(a)に示す。)や、排ガス導入中または排ガス導出後であってもパージが終わっていない汚濁状態を示す「Dirty」(図8(b)(c)に示す。)なる文字を付帯表示するようにしている。また、シンボル113の上方には、排ガス又はエアー導入中、排ガス又はエアー導出中、パージ中又は分析中などの状態をそれぞれ示す補助シンボル113aを表示するようにもしている。

0041

ポンプ付きPM捕集フィルタは、非アクティブ状態のときは、図9(a)に示すように、そのシンボル109が灰色となる。アクティブ状態であってポンプが動作していないときは、図9(b)に示すように、シンボル109中のフィルタ部分109aのみが灰色となり、その他は青色となる。アクティブ状態であってポンプが動作しており、フィルタがバイパスされているときは、図9(c)に示すように、フィルタ部分109aのみが灰色となり、その他は青色となるとともに、「Bypass」なる表示が付帯される。

0042

しかして、アクティブ状態であってポンプが動作しており、かつPM捕集フィルタに排ガスが流れているときは、図9(d)、(e)に示すように、フィルタの目詰まり度に応じて、フィルタ部分109aが下方から青色で満たされていく。動作状況である目詰まり度は、PM捕集フィルタの前後の圧力差をセンサで測定することによって判断される。この目詰まり度が所定の閾値に到達すると、動作安全度が所定以下になったと前記システム表示部は判定し、図9(f)に示すように、フィルタ部分109aを赤色にしてオペレータに対してフィルタ交換が必要であることを報知する。なお、ここでは選択されたフィルタのチャンネル番号が付帯表示される。

0043

以上が、主として各試験用デバイス単体の状態に基づいた、対応するシンボルの表示態様であるが、この実施形態では、複数の試験用デバイスの組み合わせ動作状態から、前記システム表示部が安全度を判定するようにも構成している。

0044

例えば、一方の系統の排ガスラインには、前述したように、その途中にシャットオフバルブが配置されているが、このシャットオフバルブが閉じられた状態で、当該一方の系統の排ガスラインが選択されており、しかも内燃機関が運転されると、排ガスが行き場を失って逆流し、内燃機関にダメージを与えうることから、そのような組み合わせ動作状況になると、動作安全度が所定以下になったと前記システム表示部は判定し、関連する試験用デバイス、すなわち、車両、シャットオフバルブ、及び排気管とシャットオフバルブとを接続している排ガスラインをそれぞれ示すシンボルを、例えば赤色に変化させて明滅させ、オペレータに対して設定が誤っていることを報知してもよい。
同様に、ブロアをオフした状態で内燃機関を運転した場合であって他方の系統の排ガスラインが選択されている場合には、希釈ガス用(HC除去用)のフィルタが燃えてしまうことがある。したがって、そのような組み合わせ動作状況になると、動作安全度が所定以下になったと前記システム表示部は判定し、関連する試験用デバイス、すなわち、車両、他方の系統の排ガスライン、希釈トンネル、PM捕集フィルタ、及びブロアをそれぞれ示すシンボルを、例えば赤色に変化させて明滅させ、オペレータに対して設定が誤っていることを報知してもよい。

0045

ディーゼルの排ガス計測において、熱交換器をオフしたままであると正しい計測結果が得られないので、この場合も、前記システム表示部は動作安全度が所定以下になったと判定し、熱交換器付き定流量ベンチュリー機構を示すシンボルを、例えば赤色に変化させて明滅させ、オペレータに対して設定が誤っていることを報知してもよい。

0046

シャシダイナモがまわっていない状態で内燃機関を動作させた場合も、前記システム表示部は動作安全度が所定以下になったと判定し、内燃機関及びシャシダイナモを示すシンボルを、例えば赤色に変化させて明滅させ、オペレータに対して設定が誤っていることを報知してもよい。

0047

このように構成した本実施形態に係る内燃機関試験システムによれば、動作の安全に関わる情報を含む、試験システム全体の試験用デバイスの動作状況をユーザが一画面を見るだけで、直感的に把握できるので、複雑で大がかりな試験システムであっても、内燃機関の試験をするにあたってのミスオペレーションを可及的に減少させることが可能になる。

0048

なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。例えば、内燃機関単体での試験にも適用できる。この場合はシャシダイナモではなくエンジンダイナモとなり、模式図100のシンボルも変えればよい。

0049

また、前記実施形態では排ガスラインが2系統で、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンとに適用可能な内燃機関試験システムであったが、いずれか一方の系統しか有さない内燃機関試験システムにも適用可能である。その場合は、模式図100が変わるのは言うまでもない。

0050

各試験用デバイスを示すシンボルの態様や、変化の仕方などは、前記実施形態はあくまで一例であって、その他に変更して構わない。内燃機関は車両に用いられるものに限られず、飛行機船舶用のものにも適用できる。

0051

W・・・画面
100・・・模式図
104・・・シャットオフバルブのシンボル
101・・・ファンのシンボル
102・・・シャシダイナモのシンボル
103・・・排ガスラインのシンボル
104・・・シャットオフバルブのシンボル
105・・・希釈エア精製器のシンボル
106・・・ヒータ付き混合器のシンボル
107・・・希釈エアラインのシンボル
108・・・希釈トンネルのシンボル
109・・・ポンプ付きPM捕集フィルタのシンボル
111・・・熱交換器付き定流量ベンチュリー機構のシンボル
112・・・ブロアのシンボル
113・・・サンプルバッグのシンボル

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