図面 (/)

技術 自動洗浄機用液体洗浄剤組成物

出願人 花王株式会社
発明者 鈴木信行
出願日 2013年3月6日 (7年8ヶ月経過) 出願番号 2013-044040
公開日 2014年9月22日 (6年2ヶ月経過) 公開番号 2014-172927
状態 特許登録済
技術分野 洗浄性組成物
主要キーワード プラスチックコンテナー 構成物品 高分子カルボン酸塩 調理設備 硬質物品 マレイン酸系ポリマー 付着度合い アルマイト加工
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年9月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

タンパク質を含有する汚れに対する良好な洗浄性を有し、アルマイト防食性に優れ、且つ、珪酸塩スケール付着防止性に優れた自動洗浄機用洗浄液又は自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を提供する。

解決手段

(a−1)水酸化カリウム、(a−2)特定のアルカリ金属珪酸塩、(a−3)炭酸カリウム、並びに、(b)クエン酸及びクエン酸カリウム選ばれる1以上の化合物特定量配合してなる自動洗浄機用洗浄液又は自動洗浄機用液体洗浄剤組成物。

概要

背景

アルミニウム及びその合金陽極酸化皮膜処理したアルマイトは、加工性が高く且つ軽量であることから、食品加工設備調理器具医療器具航空機半導体等様々な精密機器の材料として使用されている。これらのうち、特に食品加工設備や調理器具等は、使用時に蛋白質や脂質等によって非常に汚染されやすい。洗浄時に基材表面に付着したこれらの汚れが、洗浄後も残留した場合、細菌の増殖などを招き、結果として食中毒に繋がるリスクが懸念されている。このような理由から、こういった器具に対しては、一般に蛋白質や脂質等に対して高い洗浄力が得られるアルカリ系洗浄剤が用いられることが多い。

学校給食センター食品加工工場においては大量の食器コンテナを洗浄するために、自動洗浄機が使用されている。

特許文献1には、特定の高分子化合物と特定の脂肪酸又はその塩とを所定の重量比で含有する食器洗浄機用液体洗浄剤組成物が、安定性に優れ、且つアルマイトの防食性及びスケール付着防止性を向上できることが開示されている。

また、特許文献2には、水酸化カリウムや1号珪酸ソーダ等のアルカリ剤、低泡性ノニオン界面活性剤脂肪族カルボン酸グリコール類及びEDTA等のビルダーが10重量%以上配合された自動洗浄機用水性液体洗浄剤組成物が開示されている。

また、特許文献3には、硬質表面に付着した食品・飲料に由来する変質した重度の汚れの洗浄性に優れるとともに高い殺菌効果発現でき、且つアルミニウム腐食スケール付着蓄積の両方を防止した洗浄剤組成物として、水酸化カリウム等のアルカリ剤、カルシウム化合物クエン酸ナトリウム等のヒドロキシカルボン酸塩ポリアクリル酸ナトリウム等の高分子カルボン酸塩、を含有する水性液体洗浄剤組成物が開示されている。

また、特許文献4には、特に、スーパーマーケットバックヤード厨房レストラン食堂、食品加工工場等の床の洗浄に好適に用いられる洗浄剤として、ノニオン界面活性剤、テルペン系炭化水素溶剤水溶性溶剤、水酸化カリウムやメタ珪酸ナトリウム等のアルカリ剤、クエン酸等のキレート剤を含有する硬表面用洗浄剤組成物が開示されている。

また、特許文献5には、水酸化カリウムやメタ珪酸ナトリウム等のアルカリ剤とクエン酸等のキレート剤と特定の脂肪族カルボン酸とを含有する前処理洗浄剤組成物を、プラスチックコンテナーを洗浄する際の前処理として塗布すると、浸漬作業を行うことなく洗浄することができることが開示されている。

概要

タンパク質を含有する汚れに対する良好な洗浄性を有し、アルマイト防食性に優れ、且つ、珪酸塩スケール付着防止性に優れた自動洗浄機用洗浄液又は自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を提供する。(a−1)水酸化カリウム、(a−2)特定のアルカリ金属珪酸塩、(a−3)炭酸カリウム、並びに、(b)クエン酸及びクエン酸カリウム選ばれる1以上の化合物特定量配合してなる自動洗浄機用洗浄液又は自動洗浄機用液体洗浄剤組成物。なし

目的

本発明の課題は、タンパク質を含有する汚れに対する良好な洗浄性を有し、アルマイトの防食性に優れ、且つ、珪酸塩スケール付着防止性に優れた自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

下記の(a−1)成分を0.005質量%(配合成分の全量に対する質量%、以下同様)以上、0.013質量%以下、(a−2)成分を0.019質量%以上、0.031質量%以下、(a−3)成分を0.001質量%以上、0.02質量%以下、及び、下記の(b)成分を0.0016質量%以上、0.011質量%以下配合してなる自動洗浄機用洗浄液。(a−1)成分:水酸化カリウム(a−2)成分:下記の一般式(a2)で示されるアルカリ金属珪酸塩M2O・nSiO2(a2)(式中、Mはアルカリ金属、nはSiO2/M2Oのモル比であり1.5以上4以下の数である。)(a−3)成分:炭酸カリウム(b)成分:クエン酸及びクエン酸カリウム選ばれる1以上の化合物

請求項2

(a−1)成分と(a−2)成分の合計と(b)成分の質量比〔(a−1)+(a−2)〕/(b)が3.0以上、20以下である、請求項1記載の自動洗浄機用洗浄液。

請求項3

(a−1)成分と(a−2)成分の質量比(a−1)/(a−2)が0.20以上、0.60以下である、請求項1又は2記載の自動洗浄機用洗浄液。

請求項4

(a−2)成分と(b)成分の質量比(a−2)/(b)が2以上、6.2以下である、請求項1〜3の何れか1項記載の自動洗浄機用洗浄液。

請求項5

25℃におけるpHが9.0以上、13.0以下である、請求項1〜4の何れか1項記載の自動洗浄機用洗浄液。

請求項6

(a−2)成分が1号珪酸ナトリウム及び1号珪酸カリウムから選ばれる1以上のアルカリ金属珪酸塩である、請求項1〜5の何れか1項記載の自動洗浄機用洗浄液。

請求項7

下記の(a−1)成分を2.5質量%(配合成分の全量に対する質量%、以下同様)以上、6.5質量%以下、(a−2)成分を9.5質量%以上、15.5質量%以下、(a−3)成分を0.5質量%以上、10質量%以下、及び、下記の(b)成分を0.8質量%以上、5.5質量%以下配合してなる自動洗浄機用液体洗浄剤組成物。(a−1)成分:水酸化カリウム(a−2)成分:下記の一般式(a2)で示されるアルカリ金属珪酸塩M2O・nSiO2(a2)(式中、Mはアルカリ金属、nはSiO2/M2Oのモル比であり1.5以上4以下の数である。)(a−3)成分:炭酸カリウム(b)成分:クエン酸及びクエン酸カリウム選ばれる1以上の化合物

請求項8

(a−1)成分と(a−2)成分の合計と(b)成分の質量比〔(a−1)+(a−2)〕/(b)が3.0以上、20以下である、請求項7記載の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物。

請求項9

(a−1)成分と(a−2)成分の質量比(a−1)/(a−2)が0.20以上、0.60以下である、請求項8又は9記載の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物。

請求項10

(a−2)成分と(b)成分の質量比(a−2)/(b)が2以上、6.2以下である、請求項7〜9の何れか1項記載の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物。

請求項11

25℃におけるpHが11.0以上、14.0以下である、請求項7〜10の何れか1項記載の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物。

請求項12

(a−2)成分が1号珪酸ナトリウム及び1号珪酸カリウムから選ばれる1以上のアルカリ金属珪酸塩である、請求項7〜11の何れか1項記載の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物。

請求項13

請求項7〜12の何れか1項記載の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を水で320倍(質量比)以上、770倍(質量比)以下に希釈してなる自動洗浄機用洗浄液。

技術分野

0001

本発明は、自動洗浄機用洗浄液及び自動洗浄機用液体洗浄剤組成物に関する。特に、アルマイト加工されたアルミニウム製の食器食缶等の硬質物品洗浄する為に好適に使用される自動洗浄機用洗浄液及び自動洗浄機用液体洗浄剤組成物に関する。

背景技術

0002

アルミニウム及びその合金陽極酸化皮膜処理したアルマイトは、加工性が高く且つ軽量であることから、食品加工設備調理器具医療器具航空機半導体等様々な精密機器の材料として使用されている。これらのうち、特に食品加工設備や調理器具等は、使用時に蛋白質や脂質等によって非常に汚染されやすい。洗浄時に基材表面に付着したこれらの汚れが、洗浄後も残留した場合、細菌の増殖などを招き、結果として食中毒に繋がるリスクが懸念されている。このような理由から、こういった器具に対しては、一般に蛋白質や脂質等に対して高い洗浄力が得られるアルカリ系洗浄剤が用いられることが多い。

0003

学校給食センター食品加工工場においては大量の食器やコンテナを洗浄するために、自動洗浄機が使用されている。

0004

特許文献1には、特定の高分子化合物と特定の脂肪酸又はその塩とを所定の重量比で含有する食器洗浄機用液体洗浄剤組成物が、安定性に優れ、且つアルマイトの防食性及びスケール付着防止性を向上できることが開示されている。

0005

また、特許文献2には、水酸化カリウムや1号珪酸ソーダ等のアルカリ剤、低泡性ノニオン界面活性剤脂肪族カルボン酸グリコール類及びEDTA等のビルダーが10重量%以上配合された自動洗浄機用の水性液体洗浄剤組成物が開示されている。

0006

また、特許文献3には、硬質表面に付着した食品・飲料に由来する変質した重度の汚れの洗浄性に優れるとともに高い殺菌効果発現でき、且つアルミニウム腐食スケール付着蓄積の両方を防止した洗浄剤組成物として、水酸化カリウム等のアルカリ剤、カルシウム化合物クエン酸ナトリウム等のヒドロキシカルボン酸塩ポリアクリル酸ナトリウム等の高分子カルボン酸塩、を含有する水性液体洗浄剤組成物が開示されている。

0007

また、特許文献4には、特に、スーパーマーケットバックヤード厨房レストラン食堂、食品加工工場等の床の洗浄に好適に用いられる洗浄剤として、ノニオン界面活性剤、テルペン系炭化水素溶剤水溶性溶剤、水酸化カリウムやメタ珪酸ナトリウム等のアルカリ剤、クエン酸等のキレート剤を含有する硬表面用洗浄剤組成物が開示されている。

0008

また、特許文献5には、水酸化カリウムやメタ珪酸ナトリウム等のアルカリ剤とクエン酸等のキレート剤と特定の脂肪族カルボン酸とを含有する前処理洗浄剤組成物を、プラスチックコンテナーを洗浄する際の前処理として塗布すると、浸漬作業を行うことなく洗浄することができることが開示されている。

先行技術

0009

特開2009−155615号公報
特開2000−96097号公報
特開2007−197607号公報
特開2006−8801号公報
特開2010−280866号公報

発明が解決しようとする課題

0010

アルマイト等のアルミニウム系金属アルカリ条件下で腐食しやすいものであるが、一般に自動洗浄機用液体洗浄剤組成物はアルカリ性であるため、自動洗浄機で繰り返し洗浄すると、次第にアルミニウム系金属から構成される部分が腐蝕してしまう。また、自動洗浄機では、食器類など、タンパク質汚れが付着した物品がしばしば洗浄対象となる。また、自動洗浄機で繰り返し洗浄することにより、洗浄機内表面に珪酸塩スケールが付着し、それがバインダーとなり洗浄液の収容槽内に汚れが残存し易い状況を招く。このように、自動洗浄機での洗浄に用いられる洗浄剤組成物には、タンパク質汚れに対する良好な洗浄性を有し、アルマイト防食性に優れ、且つ、珪酸塩スケール付着防止性に優れることが望まれる。

0011

洗浄剤に配合されるアルカリ金属珪酸塩は、式 M2O・nSiO2(Mはアルカリ金属、nはモル比SiO2/M2O)で表され、そのMやnによる性状の変化が複雑に絡むため、珪酸塩スケールの抑制及び除去が困難であると考えられていた。例えば、メタ珪酸ナトリウム(前記式においてMがナトリウム、n=1)の水溶液、あるいは、それよりナトリウムが多い珪酸アルカリ水溶液では、主としてシリケートイオンモノマーが存在し、n(モル比SiO2/M2O)のより大きい珪酸ナトリウム水溶液では、モノマー単量体)の他二量体、更にそれ以上の多量体珪酸イオンミセルが含まれる。このポリシリケートイオンミセルの割合は、n(モル比SiO2/M2O)が大きくなるにつれて増加する。その結果、n(モル比SiO2/M2O)が2以上になると、珪酸イオンは単量体のアニオンから、より複雑なポリマー構造転換する傾向が知られている。これら珪酸ポリマーはSUS表面に配向吸着し、洗浄に用いる水(例えば水道水地下水など)中に通常存在するカルシウムマグネシウム等と複合して珪酸塩スケールを形成する。nが2以上になると形成した珪酸塩スケールはより強固な状態で付着するものと思われる。アルカリ金属珪酸塩は、洗浄力向上のためには望ましい成分であるが、珪酸塩スケール発生の観点では改善が必要であった。

0012

本発明の課題は、タンパク質を含有する汚れに対する良好な洗浄性を有し、アルマイトの防食性に優れ、且つ、珪酸塩スケール付着防止性に優れた自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を提供することである。

課題を解決するための手段

0013

本発明は、下記の(a−1)成分を0.005質量%(配合成分の全量に対する質量%、以下同様)以上、0.013質量%以下、(a−2)成分を0.019質量%以上、0.031質量%以下、(a−3)成分を0.001質量%以上、0.02質量%以下、及び、下記の(b)成分を0.0016質量%以上、0.011質量%以下配合してなる自動洗浄機用洗浄液に関する。

0014

また、本発明は、下記の(a−1)成分を2.5質量%(配合成分の全量に対する質量%、以下同様)以上、6.5質量%以下、(a−2)成分を9.5質量%以上、15.5質量%以下、(a−3)成分を0.5質量%以上、10質量%以下、及び、下記の(b)成分を0.8質量%以上、5.5質量%以下配合してなる自動洗浄機用液体洗浄剤組成物に関する。

0015

(a−1)成分:水酸化カリウム
(a−2)成分:下記の一般式(a2)で示されるアルカリ金属珪酸塩
M2O・nSiO2 (a2)
(式中、Mはアルカリ金属、nはSiO2/M2Oのモル比であり1.5以上4以下の数である。)
(a−3)成分:炭酸カリウム
(b)成分:クエン酸及びクエン酸カリウム選ばれる1以上の化合物

0016

また、本発明は、上記本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を水で320倍(質量比)以上、770倍(質量比)以下に希釈してなる自動洗浄機用洗浄液に関する。

発明の効果

0017

本発明によれば、タンパク質を含有する汚れに対する良好な洗浄性を有し、アルマイト防食性に優れ、且つ、珪酸塩スケール付着防止性に優れた自動洗浄機用洗浄液、及び自動洗浄機用液体洗浄剤組成物が提供される。

0018

アルマイトは、アルミニウムやその合金の表面を陽極酸化皮膜処理したものである。陽極酸化皮膜処理としては、アルミニウムやその合金を陽極とし、希硫酸などを処理浴に用いた電気分解による処理が挙げられる。

0019

本発明の自動洗浄機用洗浄液及び自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、アルマイトを含む種々の物品に対して好適に適用される。アルマイトを含む物品としては、陽極酸化皮膜が形成されたアルミニウム又はアルミニウム合金を含んで構成されるものが挙げられ、例えば、食器や食缶などのアルマイト器具食品加工装置飲料充填装置、飲料加工設備構成物品、食品加工設備の構成物品、調理設備の構成物品、車両、航空機、医療器具、コンテナ、半導体基板等が挙げられる。好適には、食器や食缶などのアルマイト器具、飲料加工設備、食品加工設備及び調理設備から選ばれる設備の構成物品や医療器具が挙げられる。

0020

また、本発明の自動洗浄機用洗浄液及び自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、ステンレス鋼(SUS)からなる部材を含んで構成された洗浄機での洗浄に好適に適用される。SUSからなる部材を含んで構成された洗浄機には、洗浄温度、洗浄時間、使用水硬度の影響を受けて、炭酸カルシウム炭酸マグネシウム由来のスケール(以下、炭酸塩スケールと呼ぶ)及び珪酸カルシウム珪酸マグネシウム由来のスケール(以下、珪酸塩スケールと呼ぶ)が付着する。炭酸塩スケールは、SUS表面で結晶構造を取る事により発生するものであり、アミノカルボン酸系ビルダーによるキレート及びマレイン酸系ポリマーによる結晶成長抑制が知られている。

0021

本発明の自動洗浄機用洗浄液及び自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、(a−1)成分及び(a−3)成分にカリウム塩を用い、並びに(b)成分に酸又はカリウム塩を用いることに特徴を有し、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性を向上する効果を奏する。その理由は定かではないが、珪酸塩スケール付着防止性を向上させる理由は以下のように考えられる。一般に、洗浄力の向上に有効なアルカリ金属珪酸塩を高濃度で配合したアルカリ性領域においては、例えば、特開2007−016130号公報の段落0004に記載されているように、クエン酸などの多価カルボン酸による無機質汚れ除去効果が低下する。ところが、意外なことに、(b)成分のクエン酸又はクエン酸カリウムを特定量配合することにより、珪酸塩スケールの付着を抑制することができる。本発明の水酸化カリウム及び炭酸カリウムを所定量配合した水溶液において、クエン酸又はクエン酸カリウムと珪酸塩との相互作用、並びに珪酸塩の水溶性及び金属表面への吸着平衡等が複雑に関与して、珪酸のポリマー構造への転換や金属表面への吸着による珪酸塩スケールの生成が制御されるものと考えられる。以下、本発明の自動洗浄機用洗浄液及び自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の配合成分や配合量などについて説明する。

0022

[自動洗浄機用洗浄液]
<(a−1)成分>
(a−1)成分は、洗浄性、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性を向上させる観点から、水酸化カリウムである。洗浄液に関して、(a−1)成分の配合量は、洗浄性の観点から、0.005質量%(水を含む配合成分の全量に対する質量%、配合量について以下同様)以上であり、好ましくは0.006質量%以上、より好ましくは0.007質量%以上、更に好ましくは0.008質量%以上、更に好ましくは0.009質量%以上、更に好ましくは0.010質量%以上であり、そして、アルマイト防食性の観点から、0.013質量%以下であり、好ましくは0.012質量%以下である。
(a−1)成分は、製造に於けるハンドリング性の観点から、水溶液で配合するのが好ましい。

0023

<(a−2)成分>
(a−2)成分は、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性を向上させる観点から、下記一般式(a2)で表されるアルカリ金属珪酸塩である。
M2O・nSiO2 (a2)
(式中、Mはアルカリ金属、nはSiO2/M2Oのモル比であり1.5以上4以下の数である。)

0024

(a−2)成分としては、一般的に流通している1号アルカリ金属珪酸塩、2号アルカリ金属珪酸塩、3号アルカリ金属珪酸塩、及び4号アルカリ金属珪酸塩から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。

0025

一般式(a2)中のMは、洗浄性及びアルマイト防食性の観点から、ナトリウム又はカリウムが好ましい。

0026

また、一般式(a2)中のnは、洗浄性の観点から、1.5以上であり、そして、4以下であり、好ましくは3.3以下、より好ましくは2.3以下である。アルカリ金属珪酸塩が1号珪酸ナトリウムである場合には、一般式(a2)中のnは、洗浄性の観点から、好ましくは1.9以上、より好ましくは2.0以上であり、そして、好ましくは2.4以下、より好ましくは2.3以下である。

0027

(a−2)成分としては、洗浄性、アルマイト防食性、及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは1〜4号珪酸塩〔一般式(a2)中のnが1.8以上、4以下〕、より好ましくは1〜3号珪酸塩〔一般式(a2)中のnが1.8以上、3.3以下〕、更に好ましくは1〜2号珪酸塩〔一般式(a2)中のnが1.8以上、2.7以下〕、より更に好ましくは1号珪酸塩〔一般式(a2)中のnが1.8以上、2.3以下〕である。また、(a−2)成分は、洗浄性、アルマイト防食性、及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、1号珪酸ナトリウム及び1号珪酸カリウムから選ばれる1以上のアルカリ金属珪酸塩が好ましく、経済性の観点から、1号珪酸ナトリウムがより好ましい。

0028

洗浄液に関して、(a−2)成分の配合量は、洗浄性及びアルマイト防食性の観点から、0.019質量%以上であり、好ましくは0.020質量%以上、より好ましくは0.021質量%以上、更に好ましくは0.022質量%以上であり、そして、珪酸塩スケール付着防止性の観点から、0.031質量%以下であり、好ましくは0.030質量%以下である。
洗浄液の製造にあたっては、(a−2)成分は、製造に於けるハンドリング性の観点から、水溶液で配合するのが好ましい。

0029

洗浄液に関して、(a−1)成分と(a−2)成分の合計配合量は、洗浄性及びアルマイト防食性の観点から、好ましくは0.024質量%以上、より好ましくは0.026質量%以上、更に好ましくは0.028質量%以上、更に好ましくは0.030質量%以上、更に好ましくは0.032質量%以上であり、そして、洗浄性、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは0.044質量%以下、より好ましくは0.042質量%以下、更に好ましくは0.041質量%以下、更に好ましくは0.040質量%以下である。

0030

また、洗浄液に関して、(a−1)成分の配合量と(a−2)成分の配合量の質量比(a−1)/(a−2)は、洗浄性及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは0.20以上、より好ましくは0.25以上、更に好ましくは0.30以上、更に好ましくは0.33以上、更に好ましくは0.40以上であり、そして、洗浄性及びアルマイト防食性の観点から、好ましくは0.60以下、より好ましくは0.55以下、更に好ましくは0.50以下、更に好ましくは0.48以下である。

0031

<(a−3)成分>
(a−3)成分は、洗浄性、アルマイト防食性、及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、炭酸カリウムである。(a−3)成分は、製造に於けるハンドリング性の観点から、水溶液で配合するのが好ましい。

0032

洗浄液に関して、(a−3)成分の配合量は、洗浄性、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、0.001質量%以上であり、好ましくは0.002質量%以上、より好ましくは0.003質量%以上、更に好ましくは0.004質量%以上であり、そして、経済性の観点から、0.020質量%以下であり、好ましくは0.014質量%以下、より好ましくは0.010質量%以下、更に好ましくは0.008質量%以下である。

0033

また、洗浄液に関して、(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)成分の合計配合量は、洗浄性及びアルマイト防食性の観点から、好ましくは0.033質量%以上、より好ましくは0.034質量%以上、更に好ましくは0.035質量%以上、更に好ましくは0.036質量%以上、更に好ましくは0.038質量%以上であり、そして、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは0.047質量%以下、より好ましくは0.046質量%以下、更に好ましくは0.041質量%以下、更に好ましくは0.040質量%以下である。

0034

<(b)成分>
本発明の自動洗浄機用洗浄液は、珪酸イオンのポリマー構造への転換に伴う珪酸塩スケール付着防止性の観点から、下記の(b)成分を配合してなる。
(b)成分:クエン酸及びクエン酸カリウム選ばれる1以上の化合物
クエン酸カリウムとしては、経済性の観点から、クエン酸3カリウムが好ましい。

0035

洗浄液に関して、(b)成分の配合量は、珪酸塩スケール付着防止性の観点から、0.0016質量%以上であり、好ましくは0.0020質量%以上、より好ましくは0.0030質量%以上、更に好ましくは0.0040質量%以上であり、そして、洗浄性の観点から、0.011質量%以下であり、好ましくは0.010質量%以下、より好ましくは0.009質量%以下、更に好ましくは0.008質量%以下である。

0036

洗浄液に関して、(a−1)成分の配合量と(b)成分の配合量の質量比(a−1)/(b)は、洗浄性の観点から、好ましくは0.85以上、より好ましくは0.90以上、更に好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.4以上、更に好ましくは1.8以上、更に好ましくは2.0以上、更に好ましくは2.2以上であり、そして、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは6以下、より好ましくは2.6以下、更に好ましくは2.5以下、更に好ましくは2.4以下である。

0037

洗浄液に関して、(a−2)成分の配合量と(b)成分の配合量の質量比(a−2)/(b)は、洗浄性の観点から、好ましくは2以上、洗浄性及びアルマイト防食性の観点から、好ましくは3.8以上、より好ましくは4.0以上、更に好ましくは4.2以上、更に好ましくは4.6以上であり、そして、珪酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは6.2以下、より好ましくは6.1以下、更に好ましくは6.0以下である。

0038

洗浄液に関して、(a−1)成分と(a−2)成分の合計配合量と(b)成分の配合量の質量比〔(a−1)+(a−2)〕/(b)は、洗浄性及びアルマイト防食性の観点から、好ましくは3.0以上、より好ましくは5.8以上、更に好ましくは6.0以上、更に好ましくは6.2以上、更に好ましくは6.4以上、更に好ましくは6.6以上であり、そして、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは20以下、より好ましくは8以下、更に好ましくは7.0以下、更に好ましくは6.9以下、更に好ましくは6.8以下である。

0039

<(b’)成分> 本発明の自動洗浄機用洗浄液は、珪酸塩スケール付着防止性の観点から、(b’)成分として、グルコン酸グリコール酸オキシジコハク酸カルボキシメチルオキシコハク酸、乳酸酒石酸シュウ酸リンゴ酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸、グルタミン酸二酢酸、及びこれらのカリウム塩から選ばれる1以上の化合物を配合してなることができる。

0040

本発明では、(b)成分を、(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)成分と共に特定条件で用いることで、タンパク質を含有する汚れに対する良好な洗浄性を有し、アルマイト防食性に優れ、且つ、珪酸塩スケール付着防止性に優れた自動洗浄機用洗浄液及び自動洗浄機用液体洗浄剤組成物が得られる。これに対して、例えば後述の比較例で示したように、(b)成分と類似する構造を有するグルコン酸、リンゴ酸、コハク酸では、これらを(b)成分の代わりに用いても、本発明の効果は得られない。グルコン酸、リンゴ酸、コハク酸は、中性では、通常珪酸塩スケールを抑制する効果を示すことが知られているが、(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)成分を含有するアルカリ性の組成物(洗浄液)では本発明の効果が発現しない。すなわち、(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)成分との組み合わせにおいて、(b)成分は、本発明の効果を顕著に高めるものであるが、このことは、従来の当業界における知見からは当業界が予測できない意外な効果である。

0041

本発明の自動洗浄機用洗浄液において、クエン酸ナトリウムの配合量は、珪酸スケール付着防止性の観点から、(b)成分の配合量に対して、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下、更に好ましくは0.01質量%以下、更に好ましくは実質的に0質量%、更に好ましくは0質量%である。

0042

<(c)成分>
本発明の自動洗浄機用洗浄液は、炭酸塩スケール付着防止性の観点から、(c)成分として、エチレンジアミン四酢酸メチルグリシン二酢酸、及びこれらの塩から選ばれる1以上の化合物を配合してなることが好ましい。塩としては、経済性の観点から、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩又はカリウム塩がより好ましい。

0043

洗浄液に関して、(c)成分の配合量は、炭酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは0.002質量%以上、より好ましくは0.006質量%以上、更に好ましくは0.010質量%以上、更に好ましくは0.016質量%以上であり、そして、経済性の観点から、好ましくは0.06質量%以下、より好ましくは0.04質量%以下、更に好ましくは0.03質量%以下、更に好ましくは0.024質量%以下である。

0044

<(d)成分>
本発明の自動洗浄機用洗浄液は、洗浄性の観点から、(d)成分として、ノニオン界面活性剤を配合してなることが好ましい。

0045

(d)成分は、洗浄性、無泡性及び低泡性の観点から、下記一般式(d1−1)で表されるノニオン界面活性剤、及び一般式(d1−2)で表されるノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上のノニオン界面活性剤〔以下、(d1)成分という〕が好ましい。
HO(CH2CH2O)a(CH(CH3)CH2O)b(CH2CH2O)cH (d1−1)
HO(CH(CH3)CH2O)d(CH2CH2O)e(CH(CH3)CH2O)fH (d1−2)
〔式中、a、b、c、d、e及びfは、平均付加モル数であり、それぞれ独立して、1〜350の数である〕

0046

(d1)成分は、何れも、低泡性の観点から、オキシエチレン基(CH2CH2O)とオキシプロピレン基(CH(CH3)CH2O)の合計中、オキシエチレン基を10モル%以上含むことが好ましく、これを満たすようにa、b、c、d、e及びfを選定することが好ましい。

0047

また、(d1)成分の重量平均分子量は、洗浄性及び低泡性の観点から、好ましくは1,000以上、より好ましくは1,500以上であり、そして、好ましくは15,000以下、より好ましくは6,000以下である。(d1)成分は、「プルロニック」、「プルロニックR」の商品名でBASF社から入手可能である。(d1)成分としては、低泡性の観点から、式(d1−2)のノニオン界面活性剤が好ましい。

0048

洗浄液に関して、(d)成分の配合量は、洗浄性の観点から、好ましくは0.0002質量%以上、より好ましくは0.0006質量%以上であり、そして、低泡性の観点から、好ましくは0.010質量%以下、より好ましくは0.006質量%以下、更に好ましくは0.002質量%以下、更に好ましくは0.0014質量%以下である。

0049

<(e)成分>
本発明の自動洗浄機用洗浄液は、更に、(e)成分として、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の安定性の観点から、脂肪族カルボン酸及びその塩から選ばれる1以上の化合物を配合してなることができる。(e)成分は、経済性及び入手性の観点から、脂肪族カルボン酸から選ばれる1以上の化合物が好ましい。

0050

(e)成分の脂肪族カルボン酸の炭素数は、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の保存安定性の観点から、好ましくは4以上、より好ましくは6以上であり、そして、好ましくは18以下、より好ましくは12以下、更に好ましくは10以下である。(e)成分としては、n−酪酸吉草酸カプロン酸カプリル酸カプリン酸ラウリン酸ミリスチン酸ステアリン酸等の直鎖脂肪酸、若しくは、これらの塩、又は、イソ酪酸2−エチルヘキサン酸イソパルミチン酸イソステアリン酸等の分岐脂肪酸、若しくはこれらの塩等が挙げられる。(e)成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上組合せて用いても良い。

0051

これらの脂肪族カルボン酸の塩としては、アルカリ金属塩、4級アンモニウム塩アルカノールアミン塩等が挙げられるが、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の保存安定性とアルマイト防食性の点から、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩及びカリウム塩がより好ましく、カリウム塩が更に好ましい。

0052

洗浄液に関して、(e)成分の配合量は、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の保存安定性の観点から、好ましくは0.0002質量%以上、より好ましくは0.0010質量%以上、更に好ましくは0.0016質量%、更に好ましくは0.0020質量%以上であり、そして、低泡性の観点から、好ましくは0.010質量%以下、より好ましくは0.006質量%以下、更に好ましくは0.0032質量%以下、更に好ましくは0.0028質量%以下である。

0053

脂肪族カルボン酸が(e)成分として配合される場合、通常、該脂肪族カルボン酸は(a)成分により中和された塩として洗浄液中に存在する。

0054

なお、本発明の自動洗浄機用洗浄液には、(d)成分、(e)成分以外の界面活性剤として、(e)成分以外のアニオン界面活性剤カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤を使用することができる。

0055

<(f)成分>
本発明の自動洗浄機用洗浄液は、洗浄性の観点から、(f)成分として、アクリル酸ホモポリマー及びその塩、並びに、アクリル酸とマレイン酸コポリマー及びその塩から選ばれる1種又は2種以上のポリマーを配合してなることが好ましい。

0056

アクリル酸のホモポリマー及びその塩から選ばれるポリマーとしては、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等が挙げられ、洗浄性の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム及びポリアクリル酸カリウムから選ばれる1種又は2種以上のポリマーが好ましい。

0057

アクリル酸とマレイン酸のコポリマー及びその塩から選ばれるポリマーとしては、アクリル酸とマレイン酸のコポリマー、アクリル酸とマレイン酸のコポリマーのナトリウム塩、アクリル酸とマレイン酸のコポリマーのカリウム塩等が挙げられ、洗浄性の観点から、アクリル酸とマレイン酸のコポリマーのナトリウム塩及びアクリル酸とマレイン酸のコポリマーのカリウム塩から選ばれる1種又は2種以上のポリマーが好ましい。アクリル酸とマレイン酸のコポリマー及びその塩から選ばれるポリマーのアクリル酸単位マレイン酸単位のモル比は、洗浄性の観点から、アクリル酸単位/マレイン酸単位として、好ましくは1/99以上、より好ましくは10/90以上であり、そして、好ましくは99/1以下、より好ましくは90/10以下である。

0058

本発明の(f)成分は、本発明の効果の発現を妨げない程度であれば、アクリル酸及びマレイン酸以外のモノマーであって、アクリル酸又はマレイン酸と共重合可能なモノマーを共重合させたコポリマーであってもよい。アクリル酸及びマレイン酸以外のモノマーであって、アクリル酸又はマレイン酸と共重合可能なモノマーとしては、ビニル系モノマーアクリル系モノマースチレン系モノマー等が挙げられ、より具体的にはメタクリル酸アクリル酸メチルアクリル酸エチルメタクリル酸メチルスチレン等が挙げられる。アクリル酸及びマレイン酸以外のモノマーであって、アクリル酸又はマレイン酸と共重合可能なモノマーの含有量は、(f)成分として水溶性等の物性や本発明の効果の発現に対して影響を与えなければ限定されないが、(f)成分の原料モノマー中、好ましくは5モル%以下、より好ましくは3モル%以下、更に好ましくは実質的に0モル%、更に好ましくは0モル%である。

0059

通常、(f)成分を製造する際の共重合反応において、無水マレイン酸が用いられる場合には、上記の含有量は、何れも無水マレイン酸に基づく含有量であってよい。

0060

また、(f)成分の重量平均分子量は、洗浄性の観点から、好ましくは1,000以上、より好ましくは2,000以上、更に好ましくは3,000以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは100,000以下、より好ましくは50,000以下、更に好ましくは10,000以下、更に好ましくは6,000以下である。この重量平均分子量は、アセトニトリルと水の混合溶媒リン酸緩衝溶液)を展開溶媒とし、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー分子量既知の一般に市販され入手可能なポリマー標準試薬であるポリアクリル酸(例えば、シグマアルドリッチ製分子スタンダード試薬)を標準物質として求めたものである。

0061

洗浄液に関して、(f)成分の配合量は、洗浄性及び炭酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.002質量%以上、更に好ましくは0.003質量%以上であり、そして、経済性の観点から、好ましくは0.020質量%以下、より好ましくは0.010質量%以下、更に好ましくは0.006質量%以下、更に好ましくは0.005質量%以下である。

0062

<(g)成分>
本発明の自動洗浄機用洗浄液は、アルマイト防食性の観点から、(g)成分として、分子中に1個又は2個のヒドロキシ基を有する炭素数2以上、8以下の化合物を配合してなることが好ましい。(g)成分としては、エタノールイソプロパノール、などの炭素数2以上、4以下の低級アルコールメチルセロソルブなどを用いることができる。好ましくは、炭素数3以上、8以下でヒドロキシ基を分子中に2個有する化合物である。炭素数3以上、8以下でヒドロキシ基を分子中に2個有する化合物としては、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、ジブレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、プロピレングリコール等が挙げられる。アルマイト防食性の観点から、好ましくはジプロピレングリコール、及びプロピレングリコールから選ばれる化合物であり、より好ましくはプロピレングリコールである。

0063

洗浄液に関して、(g)成分の配合量は、アルマイト防食性の観点から、好ましくは0.003質量%以上、より好ましくは0.0036質量%以上であり、経済性の観点から、好ましくは0.010質量%以下、より好ましくは0.008質量%以下、更に好ましくは0.006質量%以下、更に好ましくは0.005質量%以下である。

0064

<(h)成分>
本発明の自動洗浄機用洗浄液は、アルマイト防食性の観点から、(h)成分として、分子中に3個以上、10個以下のヒドロキシ基を有する多価アルコールを配合してなることが好ましい。(h)成分のヒドロキシ基の数は、アルマイト防食性の観点から、好ましくは4以上、より好ましくは5以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは8以下、より好ましくは7以下である。また、(h)成分としては、窒素原子を含まない多価アルコールが好ましい。(h)成分の炭素数は、アルマイト防食性の観点から、好ましくは4以上、より好ましくは5以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは12以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは7以下である。(h)成分としては、ソルビトールキシリトールグルコースエリスリトールペンタエリスリトールトレハロースマルチトールスクラロースジグリセリントリグリセリンペンタンテトラオールヘキサンテトラオール、オクタンテトラオール、テトラヒドロキシベンゼン等が挙げられる。アルマイト防食性の観点から、好ましくはソルビトール、及びキシリトールから選ばれる多価アルコールであり、より好ましくはソルビトールである。

0065

洗浄液に関して、(h)成分の配合量は、アルマイト防食性の観点から、好ましくは0.003質量%以上、より好ましくは0.0036質量%以上であり、経済性の観点から、好ましくは0.010質量%以下、より好ましくは0.008質量%以下、更に好ましくは0.006質量%以下、更に好ましくは0.005質量%以下である。

0066

<その他の成分>
本発明の自動洗浄機用洗浄液には、本発明の目的を損なわない範囲で、溶剤ハイドロトロープ剤分散剤pH調整剤増粘剤粘度調整剤香料着色剤酸化防止剤防腐剤抑泡剤漂白剤漂白活性化剤などの成分(ただし、(a−1)〜(h)成分に該当しないもの)を配合することができる。

0067

本発明の本発明の自動洗浄機用洗浄液の残りの成分は水である。配合量は特に断らない限り、水を含めた配合成分の全量に対する質量%である。

0068

また、本発明の自動洗浄機用洗浄液の25℃におけるpH(JIS K 3362)は、洗浄性とアルマイト防食性の観点から、好ましくは9.0以上、より好ましくは10.0以上、更に好ましくは10.5以上であり、そして、アルマイト防食性の観点から、好ましくは13.0以下、より好ましくは12.5以下、更に好ましくは11.5以下である。

0069

本発明の自動洗浄機用洗浄液は、(a−1)成分を0.005質量%以上、0.013質量%以下、(a−2)成分を0.019質量%以上、0.031質量%以下、(a−3)成分を0.001質量%以上、0.020質量%以下、及び(b)成分を0.0016質量%以上、0.011質量%以下含有する自動洗浄機用洗浄液であってもよい。この洗浄液についても、前述の(b’)成分、(c)成分、(d)成分、(e)成分、(f)成分、(g)成分、(h)成分、及びその他の成分を含有することができ、好ましい態様も同じである。また、この洗浄液には、前記した配合量を含有量と読み替えて適用することができる。

0070

本発明は、また、(a−1)成分を0.005質量%(配合成分の全量に対する質量%、以下同様)以上、0.013質量%以下、(a−2)成分を0.019質量%以上、0.031質量%以下、(a−3)成分を0.001質量%以上、0.020質量%以下、及び(b)成分を0.0016質量%以上、0.011質量%以下混合する自動洗浄機用洗浄液の製造方法を提供することができる。この製造方法でも、混合する成分として、前述の(b’)成分、(c)成分、(d)成分、(e)成分、(f)成分、(g)成分、(h)成分及びその他の成分を採用することができ、好ましい態様も同じである。

0071

[自動洗浄機用液体洗浄剤組成物]
<(a−1)成分>
(a−1)成分は、洗浄性、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性を向上させる観点から、水酸化カリウムである。自動洗浄機用液体洗浄剤組成物(以下、組成物という場合もある)に関して、(a−1)成分の配合量は、洗浄性の観点から、2.5質量%(水を含めた配合成分の全量に対する質量%、以下同様)以上であり、好ましくは3.0質量%以上、より好ましくは3.5質量%以上、更に好ましくは4.0質量%以上、更に好ましくは4.5質量%以上、更に好ましくは5.0質量%以上であり、そして、アルマイト防食性の観点から6.5質量%以下であり、好ましくは6質量%以下である。組成物の製造にあたっては、(a−1)成分は、製造に於けるハンドリング性の観点から、水溶液で配合するのが好ましい。

0072

<(a−2)成分>
(a−2)成分は、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性を向上させる観点から、下記一般式(a2)で表されるアルカリ金属珪酸塩である。
M2O・nSiO2 (a2)
(式中、Mはアルカリ金属、nはSiO2/M2Oのモル比であり1.5以上4以下の数である。)

0073

(a−2)成分の好ましい態様は、自動洗浄機用洗浄液で述べた態様と同様である。

0074

組成物に関して、(a−2)成分の配合量は、洗浄性及びアルマイト防食性の観点から、9.5質量%以上であり、好ましくは10.0質量%以上であり、より好ましくは10.5質量%以上であり、更に好ましくは11.0質量%以上であり、そして、珪酸塩スケール付着防止性の観点から15.5質量%以下であり、好ましくは15.0質量%以下である。
組成物の製造にあたっては、(a−2)成分は、製造に於けるハンドリング性の観点から、水溶液で配合するのが好ましい。

0075

組成物に関して、(a−1)成分と(a−2)成分の合計配合量は、洗浄性及びアルマイト防食性の観点から、好ましくは12質量%以上、より好ましくは13質量%以上、更に好ましくは14質量%以上、更に好ましくは15質量%以上、更に好ましくは16質量%以上であり、そして、洗浄性、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは22.0質量%以下、より好ましくは21.0質量%以下、更に好ましくは20.5質量%以下、更に好ましくは20.0質量%以下である。

0076

また、組成物に関して、(a−1)成分の配合量と(a−2)成分の配合量の質量比(a−1)/(a−2)は、自動洗浄機用洗浄液の好ましい態様と同様である。

0077

<(a−3)成分>
(a−3)成分は、洗浄性、アルマイト防食性、珪酸塩スケール付着防止性及び自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の自動供給性の観点から、炭酸カリウムである。(a−3)成分は、製造に於けるハンドリング性の観点から、水溶液で配合するのが好ましい。

0078

組成物に関して、(a−3)成分の配合量は、洗浄性、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、0.5質量%以上であり、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、更に好ましくは2.0質量%以上であり、そして、経済性の観点から、10質量%以下であり、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは4質量%以下である。

0079

また、組成物に関して、(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)成分の合計配合量は、洗浄性及びアルマイト防食性の観点から、好ましくは16.5質量%以上、より好ましくは17.0質量%以上、更に好ましくは17.5質量%以上、更に好ましくは18.0質量%以上、更に好ましくは19.0質量%以上であり、そして、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは23.5質量%以下、より好ましくは23.0質量%以下、更に好ましくは20.5質量%以下であり、更に好ましくは20.0質量%以下である。

0080

<(b)成分>
本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、珪酸塩スケール付着防止性の観点から、下記の(b)成分を配合してなる。
(b)成分:クエン酸及びクエン酸カリウム選ばれる1以上の化合物
クエン酸カリウムとしては、経済性の観点から、クエン酸3カリウムが好ましい。

0081

組成物に関して、(b)成分の配合量は、珪酸塩スケール付着防止性の観点から、0.8質量%以上であり、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、更に好ましくは2.0質量%以上であり、そして、洗浄性の観点から、5.5質量%以下であり、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは4.5質量%以下、更に好ましくは4.0質量%以下である。

0082

組成物に関して、(a−1)成分の配合量と(b)成分の配合量の質量比(a−1)/(b)は、自動洗浄機用洗浄液の好ましい態様と同様である。

0083

組成物に関して、(a−2)成分の配合量と(b)成分の配合量の質量比(a−2)/(b)は、自動洗浄機用洗浄液の好ましい態様と同様である。

0084

組成物に関して、(a−1)成分と(a−2)成分の合計配合量と(b)成分の配合量の質量比〔(a−1)+(a−2)〕/(b)は、自動洗浄機用洗浄液の好ましい態様と同様である。

0085

<(b’)成分> 本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、珪酸塩スケール付着防止性の観点から、(b’)成分として、グルコン酸、グリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸、グルタミン酸二酢酸、及びこれらのカリウム塩から選ばれる1以上の化合物を配合してなることができる。

0086

組成物に関して、クエン酸ナトリウムの配合量についての好ましい態様は、自動洗浄機用洗浄液の好ましい態様と同様である。

0087

<(c)成分>
本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、炭酸塩スケール付着防止性の観点から、(c)成分として、エチレンジアミン四酢酸、メチルグリシン二酢酸、及びこれらの塩から選ばれる1以上の化合物を配合してなることが好ましい。塩としては、経済性の観点から、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩又はカリウム塩がより好ましい。

0088

組成物に関して、(c)成分の配合量は、炭酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、更に好ましくは8質量%以上であり、そして、経済性の観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは12質量%以下である。

0089

<(d)成分>
本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、洗浄性の観点から、(d)成分として、ノニオン界面活性剤を配合してなることが好ましい。

0090

(d)成分の好ましい態様は、自動洗浄機用洗浄液の好ましい態様と同様である。

0091

組成物に関して、(d)成分の配合量は、洗浄性の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上であり、そして、低泡性の観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.7質量%以下である。

0092

<(e)成分>
本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、保存安定性の観点から、更に、(e)成分として脂肪族カルボン酸及びその塩から選ばれる1以上の化合物を配合してなることが好ましい。(e)成分は、脂肪族カルボン酸から選ばれる1以上の化合物が好ましい。

0093

(e)成分の好ましい態様は、自動洗浄機用洗浄液の好ましい態様と同様である。

0094

組成物に関して、(e)成分の配合量は、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の保存安定性の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.8質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上であり、そして、低泡性の観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1.6質量%以下、更に好ましくは1.4質量%以下である。

0095

脂肪族カルボン酸が(e)成分として配合される場合、通常、該脂肪族カルボン酸は(a)成分により中和された塩として洗浄剤組成物中に存在する。

0096

なお、本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物には、(d)成分、(e)成分以外の界面活性剤として、(e)成分以外のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤を使用することができる。

0097

<(f)成分>
本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、洗浄性の観点から、(f)成分として、アクリル酸のホモポリマー及びその塩、並びに、アクリル酸とマレイン酸のコポリマー及びその塩から選ばれる1種又は2種以上のポリマーを配合することが好ましい。

0098

(f)成分の好ましい態様は、自動洗浄機用洗浄液の好ましい態様と同様である。

0099

組成物に関して、(f)成分の配合量は、炭酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは1.5質量%以上であり、そして、経済性の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3.0質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下である。

0100

<(g)成分>
本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、アルマイト防食性の観点から、(g)成分として、分子中に1個又は2個のヒドロキシ基を有する炭素数2以上、8以下の化合物を配合してなることが好ましい。(g)成分の好ましい態様は、自動洗浄機用洗浄液の好ましい態様と同様である。

0101

組成物に関して、(g)成分の配合量は、アルマイト防食性の観点から、好ましくは1.5質量%以上、より好ましくは1.8質量%以上であり、経済性の観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3.0質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下である。

0102

<(h)成分>
本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、アルマイト防食性の観点から、(h)成分として、分子中に3個以上、10個以下のヒドロキシ基を有する多価アルコールを配合してなることが好ましい。(h)成分の好ましい態様は、自動洗浄機用洗浄液の好ましい態様と同様である。

0103

組成物に関して、(h)成分の配合量は、アルマイト防食性の観点から、好ましくは1.5質量%以上、より好ましくは1.8質量%以上であり、経済性の観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3.0質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下である。

0104

<その他の成分>
本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、溶剤、ハイドロトロープ剤、分散剤、pH調整剤、増粘剤、粘度調整剤、香料、着色剤、酸化防止剤、防腐剤、抑泡剤、漂白剤、漂白活性化剤などの成分(ただし、(a−1)〜(h)成分に該当しないもの)を配合することができる。

0105

本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の残りの成分は水である。配合量は特に断らない限り、水を含めた配合成分の全量に対する質量%である。

0106

本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpH(JIS K 3362)は、洗浄性及びアルマイトの防食性の観点から、好ましくは11.0以上、より好ましくは12.0以上、更に好ましくは13.0以上であり、そして、アルマイトの防食性の観点から、好ましくは14.0以下、より好ましくは13.9以下、更に好ましくは13.8以下である。

0107

また、本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の500倍希釈水溶液の25℃におけるpH(JIS K 3362)は、洗浄性及びアルマイトの防食性の観点から、好ましくは9.0以上、より好ましくは10.0以上、更に好ましくは10.5以上であり、そして、アルマイトの防食性の観点から、好ましくは13.0以下、より好ましくは12.5以下、更に好ましくは11.5以下である。

0108

本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、(a−1)成分を2.5質量%以上、6.5質量%以下、(a−2)成分を9.5質量%以上、15.5質量%以下、(a−3)成分を0.5質量%以上、10質量%以下、及び(b)成分を0.8質量%以上、5.5質量%以下含有する自動洗浄機用液体洗浄剤組成物であってもよい。この組成物についても、前述の(b’)成分、(c)成分、(d)成分、(e)成分、(f)成分、(g)成分、(h)成分、及びその他の成分を含有することができ、好ましい態様も同じである。また、この組成物には、前記した配合量を含有量と読み替えて適用することができる。

0109

本発明は、また、(a−1)成分を2.5質量%(配合成分の全量に対する質量%、以下同様)以上、6.5質量%以下、(a−2)成分を9.5質量%以上、15.5質量%以下、(a−3)成分を0.5質量%以上、10質量%以下、及び(b)成分を0.8質量%以上、5.5質量%以下混合する自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の製造方法を提供することができる。この製造方法でも、混合する成分として、前述の(b’)成分、(c)成分、(d)成分、(e)成分、(f)成分、(g)成分、(h)成分及びその他の成分を採用することができ、好ましい態様も同じである。

0110

本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物(濃厚組成物)は、水で希釈して自動洗浄機用洗浄液(希釈組成物)として用いられる。具体的には、本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物(濃厚組成物)は、水で320倍(質量比)以上、770倍以下(質量比)に希釈して用いられる。従って、本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物(濃厚組成物)は、自動洗浄機用洗浄液(希釈組成物)用組成物であってよい。

0111

洗浄方法
本発明の自動洗浄機用洗浄液及び自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、食器洗浄機、更に業務用食器洗浄機による洗浄に好適に用いられる。本発明の自動洗浄機用洗浄液は、本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物から調製されたものが好ましい。業務用食器洗浄機による洗浄の際には、本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、水と混合された洗浄液として用いられる。その際、該組成物は、供給装置によって業務用食器洗浄機内部に一定量任意に移送され、適正な洗浄液の濃度が維持される。液体状の本発明の洗浄剤組成物は、例えば、業務用食器洗浄機専用のチューブを該組成物が充填されたプラスチック等の容器の中に直接差し込み吸い上げられて供給される。その後、洗浄液は業務用食器洗浄機内部へ供給される。

0112

本発明の自動洗浄機用洗浄液は、経済性の観点から、通常、自動洗浄機に備わる収容タンクにおいて一定の濃度に維持されて調製されることが好ましい。

0113

本発明により、本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を水で320倍(質量比、以下同様)以上、770倍以下に希釈してなる自動洗浄機用洗浄液、及び該洗浄液を用いて自動洗浄機によりアルマイトを含む物品を洗浄する洗浄方法が提供される。この洗浄方法では、本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を水で320倍以上、770倍以下に希釈して自動洗浄機用洗浄液を調製するステップ、及び該洗浄液を用いて自動洗浄機によりアルマイトを含む物品を洗浄するステップを含んでよい。本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の使用時における希釈倍率は、経済性、洗浄性、アルマイト防食性及び珪酸塩スケール付着防止性の観点から、好ましくは770倍(質量比、以下同様)以下、より好ましくは700倍以下、更に好ましくは600倍以下、更に好ましくは550倍以下、更に好ましくは530倍以下であり、そして、同様の観点から、好ましくは320倍以上、より好ましくは400倍以上、更に好ましくは450倍以上、更に好ましくは470倍以上である。

0114

本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の使用時における洗浄液中の濃度は、経済性、洗浄性の観点から、好ましくは0.13質量%以上、より好ましくは0.14質量%以上、更に好ましくは0.17質量%以上、更に好ましくは0.18質量%以上、更に好ましくは0.19質量%以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは0.31質量%以下、より好ましくは0.25質量%以下、更に好ましくは0.22質量%以下、更に好ましくは0.21質量%以下である。

0115

また、洗浄時間は、洗浄性の観点から、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、更に好ましくは30秒以上であり、そして、生産性及び経済性の観点から、好ましくは3分以下、より好ましくは2分以下、更に好ましくは1分以下である。

0116

洗浄液の洗浄温度は、生産性及び洗浄性の観点から、好ましくは40℃以上、より好ましくは50℃以上であり、そして、洗浄性の観点から、好ましくは80℃以下、より好ましくは70℃以下である。
食器は洗浄された後、通常、同じ業務用食器洗浄機にて速やかに、水、温水ないし熱水、例えば、70℃以上、90℃以下の熱水で5秒以上、15秒以下濯ぎが行われる。

0117

業務用食器洗浄機では、通常、洗浄液はポンプ循環させて繰り返し使用される。

0118

業務用食器洗浄機により食器を洗浄する場合、食器による洗浄液の持ち出しや、洗浄液の収容槽への濯ぎ水キャリーオーバーなどによって、洗浄回数とともに洗浄液の収容槽における洗浄液(即ち、洗浄に用いられる洗浄液)の濃度が低下する。洗浄液の濃度が低下すると、洗浄液の濃度が適正範囲に維持されるように、自動供給装置によって適量の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物が洗浄液の収容槽に供給される。

0119

自動洗浄機用液体洗浄剤組成物の自動供給装置としては、限定されるものではないが、洗浄液の濃度をセンシングし、シグナルを受信してコントロールされる。液体状の本発明の組成物では、チューブポンプを駆動させて、必要量の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を供給する。

0120

この自動供給装置は、1日の洗浄回数が非常に多い業務用洗浄機に好適に用いられ、自動供給装置を使用すると洗浄回数毎の手投入に比べ、格段に手間が省けるという利点に加えて、自動供給装置を使用すると1日中(洗浄中)洗浄液の濃度を適正濃度範囲に維持することが容易となる利点がある。

0121

999
本発明の食器の洗浄方法として、
洗浄液の収容手段と、該収容手段に収容された洗浄液を食器と接触させる手段とを備えた自動洗浄機で食器を洗浄する、食器の洗浄方法であって、
前記洗浄液が、上記本発明のいずれかの自動洗浄機用洗浄液であり、
食器と接触した後の洗浄液を前記貯蔵手段に循環させ、
前記貯蔵手段に収容された洗浄液の電気伝導度指標として、濃厚組成物を供給し、洗浄液の濃度を制御する、方法(以下、方法1という)が挙げられる。

0122

一般に、自動洗浄機、なかでも業務用の自動洗浄機は、洗浄液の収容手段と、該収容手段に収容された洗浄液を食器と接触させる手段とを備えている。洗浄液の収容手段は、例えば、洗浄液タンク洗浄液槽などと称されることがある。また、収容手段に収容された洗浄液を食器と接触させる手段は、洗浄液の搬送手段(パイプ等)と洗浄液の食器への適用手段(シャワーノズル等)とを含むことができる。また、該収容手段に収容された洗浄液を食器と接触させる手段は、洗浄液を食器と接触させるための画定された空間(洗浄室などと称されることがある)を含むことができる。方法1では、前記貯蔵手段に収容された洗浄液に、洗浄液の電気伝導度を指標として、本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を供給して、洗浄液の濃度が、設定された濃度を維持するように制御することが好ましい。

0123

表1−1、表2−1に示した配合組成の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を調製した。また、それぞれの自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を水により500倍(質量比)に希釈して洗浄液を調製した。希釈に用いる水は、評価方法により、ドイツ硬度が4°dHの水又はイオン交換水を用いた。表1−1、表2−1の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物に対応する洗浄液を、それぞれ、表1−2、表2−2に示した。表1−2、表2−2に示した洗浄液を用いて、以下の方法で洗浄性、アルマイト防食性、及び珪酸塩スケール付着防止性を評価した。結果を表1に示す。なお、表1には、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物及び洗浄液の25℃におけるpHをJIS K 3362により測定し併記した。

0124

<洗浄性の評価>
内径200mmで高さ30mmの周壁を有する磁性皿に対し、中心部7cm半径に、モデル汚れとして赤色色素にて着色した卵黄2gを均一に塗布後、80℃/30分乾燥を行い、評価に用いる磁性皿を4枚準備した。それらを、1ドアタイプの業務用食器洗浄機(三洋電機株式会社製 SANYO DR53)にセットし、その洗浄機の洗浄液槽(38L)を前記洗浄液(但し、ドイツ硬度が4°dHの水で希釈した)で満たし、洗浄温度50℃、洗浄時間40秒、濯ぎ温度80℃、濯ぎ時間10秒の条件で洗浄した。なお、この食器洗浄機では、洗浄中、洗浄液槽に収容された洗浄液の濃度は一定となるように制御されていた。洗浄した磁性皿を取り出した後、25℃±5℃に調整された部屋にて乾燥後、その磁性皿の中心部7cm半径に残存するモデル汚れの面積画像処理により求めた。求めた残存するモデル汚れの面積を試験後面積とし、また、試験前面積を半径7cmの円の面積(汚れを塗布した中心部の面積)として、式〔[(試験前面積−試験後面積)/(試験前面積)]×100〕により洗浄率(%)とした。4枚の平均値を表1−2、表2−2に示した。

0125

<アルマイト防食性の評価>
100mlガラス規格瓶(No.11)に前記洗浄液(但し、イオン交換水で調製した。)を30mL入れた。そこに、アルマイト加工が施されたアルミニウム製食缶(AIHO社製)から切り取った3cm×5cmの試験板を、長手方向の約半分まで浸漬し、液温60℃で1時間保持した。保持後、試験板を取り出し、20℃±5℃の流水にて30秒間すすいだ後、エアーにて水滴を除去し、25℃±5℃で乾燥させた。乾燥後、得られた試験板の外観目視観察し、以下の基準で評価した。

0126

判定基準
5:外観上の損傷・剥離がなく、変色や変質は全く認められない。
4:外観上目立った損傷は見られないものの、表面が変質し、極僅かに光沢が失われている。
3:外観上目立った損傷は見られないものの、表面が変質し、僅かに光沢が失われている。
2:外観上目立った損傷は見られないものの、表面が変質し、光沢が失われている。
1:基材表面が著しく損傷し、変色・剥離等、明らかな変質が認められる。

0127

<珪酸塩スケール付着防止性の評価>
1ドアタイプの業務用食器洗浄機(三洋電機SANYO DR53)の洗浄液槽(38L)を前記洗浄液で満たし、洗浄温度70℃、洗浄時間40秒、濯ぎ温度80℃、濯ぎ時間6秒の条件を1サイクル(70秒)とし、500サイクル(約10時間)の連続運転を実施した。なお、運転中の使用水(洗浄液調製用の水と濯ぎ用の水)の硬度が4°dH(ドイツ硬度)になる様に、1ドアタイプの業務用食器洗浄機(三洋電機 SANYO DR53)に10000°dH硬水塩化カルシウムにて調整)を添加して硬度を調整した。また、この食器洗浄機では、洗浄中、洗浄液槽に収容された洗浄液の濃度は一定となるように制御されていた。500サイクル終了後、洗浄液槽内の側壁並びストレーナーにおける珪酸塩スケールの付着度合い目視判定し、以下の基準で評価した。 5:変色や変質は全く認められず、初期と同等な、光沢がある
4:僅かに変色しているが、珪酸塩スケールは付着せず、光沢がある
3:一部に珪酸塩スケールが付着するが、光沢がある
2:全体が珪酸塩スケールで覆われ、光沢がない
1:全体が珪酸塩スケールで覆われ、光沢がなく、表面がざらついている

0128

尚、実施例では、何れの評価においても、炭酸塩スケールは認められなかった。

0129

0130

0131

0132

0133

(注)表中の成分は以下のものである。
・水酸化カリウム:試薬(特級)
水酸化ナトリウム:試薬(特級)
・1号珪酸カリウム:日本化学工業(株)製、SiO2/K2Oモル比=1.8〜2.2〔日本化学工業(株)パンフレットより〕
・1号珪酸ナトリウム:日本化学工業(株)製、SiO2/Na2Oモル比=2.0〜2.3〔日本化学工業(株)パンフレットより〕
・メタ珪酸ナトリウム(5水塩):日本化学工業(株)製、SiO2/Na2Oモル比=0.9〜1.1〔日本化学工業(株)パンフレットより〕
・炭酸カリウム:試薬(特級)
炭酸ナトリウム:試薬(特級)
・クエン酸:試薬(1級)
・クエン酸3カリウム:試薬(特級)
・クエン酸3ナトリウム:精製クエン酸ナトリウムM〔扶化学工業(株)製〕
・グルコン酸:試薬(50%グルコン酸水溶液)、表中の数字有効分の配合量を示す。
・リンゴ酸:試薬(DL−リンゴ酸)(特級)
・コハク酸:試薬(特級)
エチレンジアミン酢酸4ナトリウム:キレスト400〔キレスト(株)製〕
・ノニオン界面活性剤:プルロニックRPE2520〔BASFジャパン(株)製、重量平均分子量3,100、プロピレンオキシドエチレンオキシドモル比=80/20〕
・カプリル酸:ルナック8−98〔花王(株)製〕
・2−エチルヘキサン酸:BASFジャパン(株)製
・ポリアクリル酸ナトリウム:ソカランPA25CL FR〔BASFジャパン(株)製、アクリル酸ホモポリマーのナトリウム塩、重量平均分子量4,000〕
・プロピレングリコール:試薬(1級)
・ソルビトール:D−ソルビトール(有効分70%)〔花王(株)製〕、表中の数字は有効分の配合量を示す。

実施例

0134

表1−1、表1−2と表2−1、表2−2との対比から明らかなように、本発明の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物及び自動洗浄機用洗浄液は、タンパク質を含有する汚れに対して良好な洗浄性を有し、アルマイト防食性に優れ、且つ、珪酸塩スケール付着防止性に優れる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ