図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2014年9月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (14)

課題

印刷ジョブ処理ポリシーに応じて代替処理の実行を制御する。

解決手段

処理ポリシーが設定された、描画オブジェクトを含む印刷ジョブを受信する受信手段と、描画オブジェクトの描画処理またはその描画オブジェクトに設定された描画処理の代替処理を実行する描画手段と、印刷ジョブに設定された処理ポリシーに基づいて、描画手段による描画オブジェクトの代替処理の実行を制御する制御手段と、を有する描画装置

概要

背景

近年、従来のオフセット印刷機を用いたオフセット印刷に変わり、デジタル印刷機を用いたPOD(Print On Demand)が盛んである。通常、PODを実現する印刷ステムは、印刷工程の内容を示す印刷ジョブを生成する印刷ソフトウェアと、その印刷ジョブの印刷処理を行う印刷装置により実現される。

印刷装置は印刷ジョブに含まれる印刷ジョブチケットの指示に従い、印刷ジョブに含まれる印刷用画像データを印刷するが、このときラスタライズ処理を失敗してエラーが発生することがある。その対策として特許文献1は、印刷装置が印刷ジョブチケットの設定に従った印刷処理を実行できない場合に実行可能な複数の代替処理に対して、ユーザ指示に基づいて優先順位を設定し、この優先順位に従った代替処理を実行する印刷装置を開示する。

概要

印刷ジョブの処理ポリシーに応じて代替処理の実行を制御する。 処理ポリシーが設定された、描画オブジェクトを含む印刷ジョブを受信する受信手段と、描画オブジェクトの描画処理またはその描画オブジェクトに設定された描画処理の代替処理を実行する描画手段と、印刷ジョブに設定された処理ポリシーに基づいて、描画手段による描画オブジェクトの代替処理の実行を制御する制御手段と、を有する描画装置

目的

本発明は、この事情に鑑みて印刷ジョブの処理ポリシーに応じて代替処理の実行を制御することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

処理ポリシーが設定された、描画オブジェクトを含む印刷ジョブを受信する受信手段と、前記描画オブジェクトの描画処理または前記描画オブジェクトに設定された前記描画処理の代替処理を実行する描画手段と、前記印刷ジョブに設定された処理ポリシーに基づいて、前記描画手段による前記描画オブジェクトの代替処理の実行を制御する制御手段と、を有することを特徴とする描画装置

請求項2

前記制御手段は、前記印刷ジョブに設定された処理ポリシーが、印刷ジョブの処理のエラーが発生した場合に前記印刷ジョブの処理を停止させる処理ポリシーである場合、前記描画オブジェクトの代替処理を実行させないことで印刷ジョブの処理のエラーを発生させるように、前記描画オブジェクトに設定された代替処理の実行を制御することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。

請求項3

前記制御手段は、前記描画手段に対して、代替処理の実行を禁止させて描画処理のエラーが発生すると印刷ジョブの処理のエラーを発生させることで、前記制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の描画装置。

請求項4

前記制御手段は、前記描画オブジェクトの描画処理のエラーが発生した場合に印刷ジョブの処理のエラーを発生させるための情報を、前記描画オブジェクトに設定することで、前記制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の描画装置。

請求項5

前記制御手段はさらに、前記描画オブジェクトに設定された前記描画処理の代替処理を削除することで前記制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の描画装置。

請求項6

前記制御手段は、描画オブジェクトの代替処理の実行を禁止させるためのプログラムコードを前記描画オブジェクトと関連付けることで、前記制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の描画装置。

請求項7

代替処理による描画オブジェクトの描画結果への影響の程度を判定する判定手段をさらに有する請求項1乃至6の何れか1項に記載の描画装置。

請求項8

処理ポリシーが設定された、描画オブジェクトを含む印刷ジョブを受信する受信工程と、前記描画オブジェクトの描画処理または前記描画オブジェクトに設定された前記描画処理の代替処理を実行する描画工程と、前記印刷ジョブに設定された処理ポリシーに基づいて、前記描画工程による前記描画オブジェクトの代替処理の実行を制御する制御工程と、を有することを特徴とする描画方法

請求項9

前記制御工程は、前記印刷ジョブに設定された処理ポリシーが、印刷ジョブの処理のエラーが発生した場合に前記印刷ジョブの処理を停止させる処理ポリシーである場合、前記描画オブジェクトの代替処理を実行させないことで印刷ジョブの処理のエラーを発生させるように、前記描画オブジェクトに設定された代替処理の実行を制御することを特徴とする請求項8に記載の描画方法。

請求項10

前記制御工程は、前記描画工程に対して、代替処理の実行を禁止させて描画処理のエラーが発生すると印刷ジョブの処理のエラーを発生させることで、前記制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の描画方法。

請求項11

前記制御工程は、前記描画オブジェクトの描画処理のエラーが発生した場合に印刷ジョブの処理のエラーを発生させるための情報を、前記描画オブジェクトに設定することで、前記制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の描画方法。

請求項12

前記制御工程はさらに、前記描画オブジェクトに設定された前記描画処理の代替処理を削除することで前記制御を行うことを特徴とする請求項11に記載の描画方法。

請求項13

前記制御工程は、描画オブジェクトの代替処理の実行を禁止させるためのプログラムコードを前記描画オブジェクトと関連付けることで、前記制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の描画方法。

請求項14

代替処理による描画オブジェクトの描画結果への影響の程度を判定する判定工程をさらに有する請求項8乃至13の何れか1項に記載の描画方法。

請求項15

請求項1乃至14の何れか1項に記載の描画方法をコンピュータに実行させるためのプログラム

技術分野

0001

本発明は、処理ポリシーの設定された印刷ジョブの処理技術に関する。

背景技術

0002

近年、従来のオフセット印刷機を用いたオフセット印刷に変わり、デジタル印刷機を用いたPOD(Print On Demand)が盛んである。通常、PODを実現する印刷ステムは、印刷工程の内容を示す印刷ジョブを生成する印刷ソフトウェアと、その印刷ジョブの印刷処理を行う印刷装置により実現される。

0003

印刷装置は印刷ジョブに含まれる印刷ジョブチケットの指示に従い、印刷ジョブに含まれる印刷用画像データを印刷するが、このときラスタライズ処理を失敗してエラーが発生することがある。その対策として特許文献1は、印刷装置が印刷ジョブチケットの設定に従った印刷処理を実行できない場合に実行可能な複数の代替処理に対して、ユーザ指示に基づいて優先順位を設定し、この優先順位に従った代替処理を実行する印刷装置を開示する。

先行技術

0004

特開2012−99050

発明が解決しようとする課題

0005

印刷ジョブに含まれる印刷ジョブチケットに処理ポリシーを設定することができ、印刷ジョブの処理ポリシーに従って印刷ジョブの実行を制御する印刷装置がある。この印刷装置は例えば描画処理部における描画エラーの発生を検知して、処理ポリシーに応じて印刷ジョブの実行の続行あるいは中断の制御を行う。

0006

このような印刷装置の描画処理部が、特定の印刷処理を実行できない場合に代替処理を実行する機能を有する場合を考える。例えば、描画処理部における描画エラーの発生を検知すると印刷装置を停止するという処理ポリシーであって、設定された特定の印刷処理の代わりに代替処理が実行されるような印刷ジョブを実行する印刷装置を考える。このような場合であれば、描画処理部は代替処理を実行するために描画エラーを発生させず、結果として処理ポリシーは守られるので印刷装置は停止しない。

0007

しかし特定の印刷処理の代わりの代替処理が行われているため印刷物印刷結果はユーザの意図したものと異なっている可能性がある。すなわち、処理ポリシーによる印刷制御と代替処理による印刷制御とが独立して動作するために、ユーザの意図する処理ポリシーと異なる印刷物が出力されることがある。

0008

本発明は、この事情に鑑みて印刷ジョブの処理ポリシーに応じて代替処理の実行を制御することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明の描画装置は、処理ポリシーが設定された、描画オブジェクトを含む印刷ジョブを受信する受信手段と、前記描画オブジェクトの描画処理または前記描画オブジェクトに設定された前記描画処理の代替処理を実行する描画手段と、前記印刷ジョブに設定された処理ポリシーに基づいて、前記描画手段による前記描画オブジェクトの代替処理の実行を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。

発明の効果

0010

印刷ジョブの処理ポリシーに基づき、描画オブジェクトの代替処理の実行の制御を行うことで、処理ポリシーを考慮した描画オブジェクトの描画処理を行うことができる。

図面の簡単な説明

0011

印刷システムの構成図である。
印刷ソフトウェアのモジュール構成図である。
印刷装置のモジュール構成図である。
印刷ジョブの構成図である。
印刷ジョブチケットの構成図である。
印刷ジョブの処理ポリシーに基づくエラー処理を示すフローチャートである。
印刷用画像データの構成図である。
従来の印刷装置における印刷ジョブの処理を示すフローチャートである。
課題を解決する第一の実施例の処理を示すフローチャートである。
オブジェクトデータベースの例である。
課題を解決する第二の実施例の処理を示すフローチャートである。
課題を解決する第三の実施例の処理を示すフローチャートである。
本実施形態の文書管理システムに適用可能な情報処理装置の構成を示すブロック図である。

実施例

0012

以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
本提案を実施する印刷システムは、印刷ソフトウェアによって生成された印刷ジョブに含まれる印刷ジョブチケットの処理ポリシーに基づき、印刷装置のRIP処理における印刷用画像データのラスタライズ処理での代替処理(描画処理の代替処理)の実行を制御する。

0013

(第一の実施例)
本実施例の印刷システムの構成を図1で示す。

0014

印刷システムは101で示す印刷ソフトウェア、印刷ソフトウェアで作成された印刷ジョブを処理する102の印刷装置、印刷ジョブ等のデータを格納する103の記憶装置、オブジェクトデータベース104から構成される。これらはネットワークで結ばれて相互に通信を行うものとする。

0015

印刷システムでは印刷オペレータが印刷ソフトウェアを操作して、印刷用画像データと印刷ジョブチケットで構成される印刷ジョブを生成して、ネットワークを介して印刷装置に送信する。印刷ジョブを受信した印刷装置は内部の印刷ジョブチケットの設定に従って印刷用画像データの印刷処理を行い、印刷物を作成する。

0016

印刷ソフトウェア101のモジュール構成を、図2を用いて説明する。制御部201は後述の印刷ソフトウェア101内の各モジュールの制御を行い、印刷ソフトウェア101全体の動作を決定する。表示部202は制御部201の制御に基づき、印刷ソフトウェア101のオペレータに対して内部の動作状態や結果を表示する。また印刷オペレータからのUI操作を受け付けて制御部201に伝える。画像生成部203は、表示部202や通信部205を介して入力された画像データを用いて印刷用画像データ701を生成する。印刷用画像データは、ポストスクリプトやPDF(Portable Document Format)等に代表されるベクトル画像である。ジョブチケット生成部204は制御部に従い、表示部202において入力されたデータを基に、各印刷工程を指示する印刷ジョブチケット501を生成する。前記印刷工程は印刷ジョブ401に定義された印刷物を実現するのに必要な処理が、それぞれ記述されたものである。

0017

通信部205は制御部201の制御に従い、ネットワークに接続された他の通信機器との通信処理を行う。通信部205は印刷ジョブチケット501や印刷用画像データ701をネットワークに接続された外部装置に送信したり、外部装置と相互に通信を行って進捗状況を把握したりする。

0018

図1で示した印刷装置102のモジュール構成を、図3を用いて説明する。制御部301は後述の印刷装置102内の各モジュールの制御を行い、装置全体の動作を決定する。表示部302は制御部301の制御に基づき、印刷装置102のオペレータに対して内部の動作状態や結果を表示する。またオペレータからのUI操作を受け付けて制御部301に伝える。通信部303は制御部301の制御に従い、ネットワークに接続された他の通信機器との通信処理を行う。通信部303はネットワークに接続された印刷ソフトウェア101で生成された印刷ジョブチケット501や印刷用画像データ701を受信したり、印刷装置102の状態を外部の装置に通知したりする。ジョブチケット処理部304は制御部301の制御に従い、通信部303で受信した印刷ジョブチケット501を展開して、解析処理を行う。

0019

画像処理部305は制御部301の制御に従い、通信部303で受信した印刷用画像データ701を展開、解析して編集を行う。RIP(Raster Image Processor)処理部306は制御部301の制御に従い、画像処理部で処理された印刷用画像データ701のベクトル画像からラスター画像への変換を行うラスタライズ処理を行う。上記の印刷用画像データ701は、印刷画像表現する画像等のオブジェクト(描画オブジェクト)以外に、RIP処理部306の処理を制御するプログラムコード707を内部に保持することが可能である。RIP処理部306は印刷用画像データ701にプログラムコード707が含まれていることを検知すると初めにプログラムコードの実行処理を行い、その結果に従い以降の処理を継続する。印刷部307は制御部301の制御に従い、印刷ジョブに指定された印刷体裁に指定された通り、RIP処理部306で処理された印刷用画像データのラスター画像を印刷する。

0020

印刷ソフトウェア101で作成される印刷ジョブ401の構造を、図4を用いて説明する。印刷ジョブ401は、印刷ジョブチケット402と1つ以上の印刷用画像データ403から構成される。印刷用画像データ403は印刷ソフトウェア101で生成されて印刷ジョブ401の一部として扱われるが、必ずしも印刷ジョブチケット402と物理的に同じ記憶装置内にある必要は無く、印刷ジョブチケットから参照できればよい。

0021

印刷ジョブチケット402の構造を、図5を用いて説明する。印刷ジョブチケット501は内部に、印刷ジョブ情報502、印刷属性503、印刷用画像データ情報504を含む。印刷ジョブ情報502は作成者作成日時、ID等の印刷ジョブの一般的な情報である。印刷属性503は印刷物の仕上がり指示を基に印刷プロセスの各工程で実行されるべき処理を指示する情報であり、つまり印刷装置の各機能で用いるパラメータを表す。

0022

印刷用画像データ情報504は、印刷工程においてメディアに印刷される画像である印刷用画像データ情報504への参照を示す、ネットワーク上のアドレス情報である。また印刷ソフトウェア101は印刷ジョブチケット501中の各印刷属性503に処理ポリシー505を関連付けて指定することができる。指定された処理ポリシー505は印刷装置102のジョブチケット処理部304において、印刷ジョブチケット501の印刷属性503を読みこむ処理で参照される。

0023

処理ポリシー505は、印刷装置102が印刷ジョブチケット402の印刷属性503の読み込み処理を失敗して、印刷属性処理エラーが発生する場合に、印刷装置が行うべき処理を指示する。印刷システムでは印刷ジョブチケットに処理ポリシーをあらかじめ指定しておき、印刷装置が印刷属性処理エラー発生時に処理ポリシーに従うことで、印刷物の品質を一定に保つ運用を行う。印刷属性処理エラーが発生する状態としては、印刷装置102の能力が印刷属性503に未対応であったり、印刷装置102の状態が印刷属性503を処理する上で問題となったりすることが考えられる。例えば印刷属性503で指定した用紙やインク等が、印刷装置102内に存在しない場合には、指定された処理を実行できないので印刷装置で印刷属性処理エラーが発生する。

0024

処理ポリシー505には、「印刷ジョブのキャンセル」「印刷オペレータの呼び出し」「エラー自動回避」がある。処理ポリシー505の選択基準は、印刷物の使用目的による品質基準に依存する。オフィスなどで閲覧される事務文書であれば、異なる文字フォントでの印刷や多少の色味の変動は、情報伝達の目的では無視できる可能性はある。一般的に商業印刷で用いられる印刷システムでは、印刷物を発注する顧客が求める印刷物の品質基準は非常に高い。そのため印刷物中の画像の描画品質製本仕上がり品質等の、印刷物の品質に関する印刷属性の印刷属性処理エラーが発生した場合は、直ちに修正した上で再印刷することが求められる。

0025

印刷装置102における印刷ジョブ401の処理の一部として、処理ポリシー505が設定された印刷属性503に対する印刷属性処理エラー発生時の印刷装置の処理を、図6を用いて説明する。

0026

印刷装置102の制御部301はステップ601で印刷属性処理エラー発生を検知すると、ステップ602で、エラーが発生した印刷属性に処理ポリシー505が設定されているかどうかを判別する。

0027

処理ポリシー505が「エラー自動回避」である場合、制御部301はステップ603で印刷属性処理エラーが発生した印刷属性を、印刷部307で処理可能な既定の値に変更後、ステップ604の印刷処理を行う。例えば、両面印刷機能を持たない印刷装置に対して、両面印刷が指定された印刷ジョブが送信された場合に、印刷面を指定する印刷属性は片面印刷書き換えられて、印刷装置は片面印刷で処理することが考えられる。処理ポリシー505が定義されていない場合も同様に、制御部は印刷属性で指定された処理を変更することで、印刷属性処理エラーを自動回避する処理を行う。

0028

ステップ602で処理ポリシー505が「印刷オペレータの呼び出し」である場合、制御部301はステップ605で印刷ジョブの処理を中断する。その後、制御部301はステップ606で、表示部302にオペレータコールを表示させる。また印刷オペレータが表示部302を参照できない離れた場所にいる場合は、通信部303に印刷オペレータに対して通信を行わせて、オペレータコールを通知する。

0029

制御部301はステップ607で、印刷オペレータが表示部302または通信部303を介して印刷ジョブの再開処理を行ったことを検知すると、印刷処理を再開する。再開処理としては、印刷ソフトウェア101で印刷ジョブの内容を更新後、印刷装置に再送信することや、表示部302で印刷指示を行うことが考えられる。制御部301はステップ607において、印刷オペレータによる再開処理がなされるまでオペレータコールを継続して、以降の印刷処理は行わない。

0030

ステップ602で処理ポリシー505が印刷ジョブのキャンセルである場合、制御部301はステップ608で印刷ジョブの処理を直ちに終了する。その後、制御部301はステップ609で、表示部302に印刷処理を完了せずに終了したことを表示させる。また通信部303に印刷ソフトウェア101に対して通信を行わせて、キャンセルしたことを通知させる。

0031

印刷ジョブ401の印刷用画像データ403の構成を、図7を用いて説明する。印刷用画像データ701は、1つ以上の印刷内容を表現するオブジェクト702、オブジェクトに関連付けられた影響度703、代替処理704、リソース705、プログラムコード707で構成される。

0032

オブジェクト702は印刷内容を示すオブジェクトであるが、座標と線で表現されるベクターデータ以外にも、ビットマップやJPEG等の標準的な画像フォーマットであったり、テキストを示す文字列であったりする。RIP処理部0306がこれらのオブジェクト702をラスタライズ処理する際に必要なデータは、リソース705として各オブジェクトから参照可能なように印刷用画像データ内部に配置されたり、また参照可能な外部の記憶領域、例えば記憶装置103に置かれたりする。またオブジェクト702には影響度703が定義されるものがある。

0033

影響度703は印刷用画像データの用途を満たすために重要と考えられる度合いを示す値であり、データの作成時に設定される。例えば印刷用画像データが印刷を目的とする場合、レイアウトや色味を指定するオブジェクトは非常に重要であるため、影響度703は高い値が設定される。またオブジェクトが静止画だけでなく動画も指定するものである場合、印刷では一般的に動画を指定するオブジェクトは無視できるデータであり、影響度703は低い。

0034

オブジェクト702の中には、RIP処理部306がオブジェクト702をラスタライズ処理する際にラスタライズ処理エラーが発生する場合にエラーを自動回避して処理を続行するために、代替処理704を定義されているものがある。ラスタライズ処理エラーとしては、RIP処理部306がオブジェクト702に未対応であることや、データファイルの破損、データの文法的な誤り、ラスタライズ処理で参照する各種プロファイルフォント等の印刷リソース不足、などが考えられる。オブジェクトに代替処理704を定義することにより、ラスタライズ処理エラー発生時にRIP処理部306で代替処理を実行することで、印刷部307で処理可能なラスター画像を生成することが可能となる。

0035

代替処理704の例としては、RIP処理部306がラスタライズ処理中に文字列オブジェクトが指定するフォントデータを参照できず、代わりに印刷装置内の標準的なフォントを参照する処理がある。このような代替処理が実施された結果として、印刷ジョブ作成時の想定との字体の違いや、描画位置のずれなどが発生することがある。さらに他の例としては、オブジェクトの色空間の定義が印刷ソフトウェアと印刷装置で異なる場合には、印刷結果の色味が変わることがある。また画像オブジェクト代替画像を用いることが代替処理として設定されている場合は、この代替画像を使用して印刷を行うと、代替処理前の画像オブジェクトの印刷結果と比較して、代替画像の印刷解像度が異なることがある。

0036

RIP処理部306はラスタライズ処理エラーが発生したとしても、比較的軽微なエラーかつ代替処理が定義されているものについては、エラーを外部に通知せずに代替処理によりラスタライズ処理を続行する。代替処理が未定義の場合は、エラーの内容が処理を続行する上で致命的であるかどうかによる。ラスタライズ処理で軽微なラスタライズ処理エラーが発生する状態で、RIP処理部306が処理を続行可能か判断する手段として、エラーが発生した全オブジェクトの影響度703の合計値を求めて、既定の閾値と比較することが考えられる。RIP処理部306は処理を続行できないと判断すると、ラスタライズ処理を直ちに中断する。印刷用画像データ701のプログラムコード707は印刷用画像データを処理する画像処理部305において、データ展開時に読み込まれて実行されるプログラムコードである。

0037

このような印刷ジョブを処理するために、本発明の適用されない印刷システムにおける印刷処理を、図8を用いて説明する。

0038

印刷装置102はステップ801で、通信部303で印刷ソフトウェア101が生成した印刷ジョブ401を受信する。

0039

制御部301はステップ802で、受信した印刷ジョブに含まれる印刷ジョブチケット402を参照して、印刷属性503を取得する。

0040

制御部301は印刷属性の指定を基に、ステップ803でRIP処理部306に印刷ジョブの印刷用画像データ403をラスタライズ処理させる。

0041

ステップ803のラスタライズ処理において、ラスタライズ処理エラーが発生しない場合、ステップ809に進み、制御部は印刷部307にラスター画像を印刷させて、この処理を終了する。

0042

ラスタライズ処理エラーが発生した場合、これを検知したRIP処理部306はステップ806に進む。

0043

RIP処理部306は印刷用画像データ403に含まれるオブジェクト702に代替処理704が指定されているか判定する。RIP処理部は代替処理が指定されていると判定すると、ステップ807で代替処理を適用してステップ809に進む。

0044

ステップ806でRIP処理部306は代替処理が定義されていないと判定すると、ステップ808で制御部301にエラーを通知する。制御部301は表示部302にラスタライズ処理エラーを表示させる。また通信部にラスタライズ処理エラーの情報を、印刷ソフトウェアに送信させる。

0045

<印刷装置の処理>
印刷装置の処理を、図9を用いて説明する。プログラムとCPUが実行することでフローが実行される。

0046

印刷装置102はステップ901で、通信部303は印刷ソフトウェア101が生成した印刷ジョブ401を受信する。制御部301はステップ902で、ジョブチケット処理部304に印刷ジョブに含まれる印刷ジョブチケット501の印刷属性503を取得させる。制御部301はステップ903で、各印刷属性の処理ポリシー505をジョブチケット処理部に判定させる。すなわち、制御部301は、後述するように、印刷ジョブに設定された処理ポリシーに基づいて、RIP処理部306(描画手段)による描画オブジェクトの代替処理の実行を制御する。

0047

印刷ジョブチケットに処理ポリシー505が設定されていない、もしくは「エラー自動回避」が設定されている場合、制御部はステップ904で、RIP処理部306に印刷ジョブチケットが参照する印刷用画像データのオブジェクトをラスタライズ処理させる。すなわち、ステップ904でRIP処理部306は、描画オブジェクトの描画処理を実行する。

0048

RIP処理部306はステップ905で、ラスタライズ処理でエラーが発生するか判定する。ラスタライズ処理中にエラーが発生する場合は、RIP処理部306はステップ906でエラーが発生したオブジェクトに、代替処理が設定されているかどうかを判定する。代替処理が設定されていない場合は、RIP処理部306はラスタライズ処理エラーが発生したオブジェクトが印刷物にとって重要かどうかを判断する。

0049

具体的にはRIP処理部306は、その時点までのラスタライズ処理エラーが発生した全オブジェクトの影響度の合計値を求める。ラスタライズ処理エラーが発生したとしても、印刷物に影響を与えないオブジェクトの処理におけるエラーであれば影響度が低いため、影響度の合計値は閾値を超えずにRIP処理部から制御部にラスタライズ処理エラーを通知しない。

0050

影響度の合計値が既定の閾値を超える場合は、RIP処理部306はステップ910に進み、ラスタライズ処理を直ちに中断して、制御部301にラスタライズ処理エラーを通知する。通知を受けた制御部301はラスタライズ処理エラーを通知するメッセージを表示部302に表示させる。同時に制御部301は通信部303から、印刷オペレータもしくは印刷ソフトウェア101にエラーを通知させる。

0051

影響度の合計値が既定の閾値を超えない場合は、制御部301はステップ909で、印刷用画像データの全オブジェクトについて、ラスタライズ処理が完了したかを判定する。

0052

ステップ906でRIP処理部306は代替処理が設定されていると判定すると、ステップ907で代替処理をオブジェクトに適用する。すなわち、ステップ907でRIP処理部306は、描画オブジェクトに設定された、描画処理の代替処理を実行する。

0053

適用後、RIP処理部306はステップ909で印刷用画像データの全オブジェクトについて、ラスタライズ処理が完了したかを判定する。全オブジェクトの処理が完了していない場合、ステップ904に進み、RIP処理部306は未処理のオブジェクトのラスタライズ処理を行う。

0054

全オブジェクトの処理が完了している場合、ステップ925で制御部301は印刷部307に印刷処理を実行させる。

0055

一方、ステップ903で印刷ジョブチケットの処理ポリシーが「印刷ジョブのキャンセル」または「印刷オペレータの呼び出し」である場合、制御部301はステップ911で、RIP処理部306がRIP処理部の外部から代替処理実行制御が可能か判定する。すなわち、印刷ジョブに設定された処理ポリシーが、印刷ジョブの処理のエラーが発生した場合に印刷ジョブの処理を停止させる処理ポリシーである場合、描画手段に対して、描画オブジェクトの代替処理が存在する場合において代替処理を実行させるか否かの設定を変更可能であるかが判定される。

0056

例えば代替処理実行制御の手段として、外部から実行可能なUIに表示されたスイッチやアプリケーションプログラムインタフェース等がある。これらの手段によりRIP処理部の代替処理実行制御が可能である場合、ステップ912で制御部301はRIP処理部に代替処理を実行しないように指示する。その後制御部301はRIP処理部306にステップ918でラスタライズ処理を実行させる。すなわちステップ918でRIP処理部306は、描画オブジェクトの描画処理を実行する。

0057

ステップ911でRIP処理部が外部から代替処理の実行制御が可能でないと判断された場合、ステップ914で制御部301は、RIP処理部306にオブジェクトデータベース104を参照させる。同時にステップ914では、RIP処理部306はオブジェクトが印刷処理の必須オブジェクトであるかどうか、かつそのオブジェクトに代替処理が設定されているかどうかを判定する。

0058

オブジェクトが必須オブジェクトであり、かつ代替処理が設定されている場合、ステップ915でRIP処理部306は制御部301を介して、画像処理部305にそのオブジェクトから代替処理を削除させる。すなわち、ここでは描画オブジェクトに設定された描画処理の代替処理を削除する制御が行われる。

0059

またRIP処理部306はステップ916で、必須オブジェクトの影響度に対してオブジェクトデータベースに定義された影響度を設定する。これにより、印刷物の品質に関連するオブジェクトの影響度が十分に高くなる。すなわち、もしこのオブジェクトのラスタライズ処理でラスタライズ処理エラーが発生した場合に、代替処理は決して行われず、影響度が高いためエラーの発生が制御部に確実に検知される。言い換えれば、描画オブジェクトの描画処理のエラーが発生した場合に印刷ジョブの処理のエラーを発生させるための情報である影響度を、前記描画オブジェクトに設定する制御が行われる。

0060

制御部301はステップ917で、全てのオブジェクトについて必須オブジェクトであるかどうか、また代替処理が設定されているかどうかを判定する。

0061

全オブジェクトの処理が完了すると、ステップ918で制御部301はRIP処理部306に、ラスタライズ処理を実行させる。未処理のオブジェクトがある場合は、ステップ914に進み、オブジェクトの判定処理を行う。

0062

印刷用画像データの各オブジェクトについて、印刷処理における影響度を保持するオブジェクトデータベース104の構成を、図10を用いて説明する。前記オブジェクトデータベース1001には各オブジェクト1002には必須オブジェクト定義1003と、影響度1004が定義される。必須オブジェクト定義がTRUEのオブジェクトは印刷処理において結果に影響を与えること示す。またFALSEのオブジェクトは印刷処理では影響が無く、無視できるものであることを示す。印刷処理において、結果に大きな影響を与えるオブジェクトには必須オブジェクト定義にTRUEが設定され、また高い影響度が設定される。反対に、印刷処理にほぼ影響を与えないオブジェクトには、極低い影響値が設定される。

0063

RIP処理部306はステップ918で、各オブジェクトのラスタライズ処理を行う。

0064

ステップ919でRIP処理部306は、ラスタライズ処理においてラスタライズ処理エラーが発生するか判定する。

0065

ラスタライズ処理エラーが発生する場合、RIP処理部306はステップ920で、エラーが発生するオブジェクトに代替処理が設定されているか判定する。

0066

代替処理が設定されている場合は、ステップ921でRIP処理部は指定された代替処理を実行する。すなわちステップ921でRIP処理部306は、描画オブジェクトに設定された、描画処理の代替処理を実行する。

0067

ステップ920で代替処理が設定されていない場合は、ステップ922でRIP処理部306はラスタライズ処理エラーが発生したオブジェクトが印刷物にとって重要かどうかを判断する。

0068

具体的にはRIP処理部306は、ステップ908で示す処理と同様に、その時点までのラスタライズ処理エラーが発生した全オブジェクトの影響度の合計値を求める。なお、ステップS912を経由してきた場合は影響度の合計の有無にかかわらず、ステップ924へ進むようにRIP処理部306は制御される。すなわち、ステップ912〜922の処理は、描画手段に対する、代替処理の実行を禁止させて描画処理のエラーが発生すると印刷ジョブの処理のエラーを発生させる制御の処理である。

0069

影響度の合計値が既定の閾値を超える場合は、RIP処理部306はステップ924に進み、ラスタライズ処理を直ちに中断して、制御部301にラスタライズ処理エラーを通知する。通知を受けた制御部301はラスタライズ処理エラーを通知するメッセージを表示部302に表示させる。同時に制御部301は通信部303から、印刷オペレータもしくは印刷ソフトウェア101にエラーを通知させる。

0070

影響度の合計値が既定の閾値を超えない場合は、制御部301はステップ923で、印刷用画像データの全オブジェクトについて、ラスタライズ処理が完了したかを判定する。制御部は全てのオブジェクトのラスタライズ処理が完了したと判定すると、ステップ925で印刷部307にラスタライズ処理によって生成されたラスター画像の印刷処理を実行させる。

0071

この様に印刷装置の制御部は、印刷ジョブの印刷ジョブチケットの処理ポリシーに設定された値を基準に、RIP処理部における印刷用画像データ内のオブジェクトの代替処理の実行を制御する。制御部はRIP処理部にエラー発生時に代替処理を実行しないように指示する。また制御部はRIP処理部におけるエラー発生を検知するために、印刷用画像データから代替処理を削除させる。またそのオブジェクトのエラーが軽微なものとして処理されないように、印刷処理にとって重要なオブジェクトの影響度を上げる。これらによりRIP処理部でのエラー発生時に、必ずRIP処理部の外部にエラーが通知されることを指定する。

0072

(第二の実施例)
以下、課題を解決する異なる実施例について、第一の実施例との差異を主に説明する。第一の実施例ではオブジェクトに関連付けられた代替処理を削除して、影響度を上げることにより、RIP処理部でエラーが発生する場合に、RIP処理部から制御部にエラーを通知させていた。第二の実施例では、印刷用画像データにプログラムコードを埋め込むことで、RIP処理部に代替処理を実行させないにように制御する。これにより影響度を判定するための既定の閾値を持たない印刷装置であっても、RIP処理部におけるオブジェクトの代替処理の実行制御が可能となる。

0073

課題を解決する処理を、図11のフローチャートを示して説明する。

0074

印刷装置102の制御部301は、ステップ1101で印刷ジョブを受信する。

0075

また制御部301はステップ1102で受信した印刷ジョブの印刷ジョブチケットから印刷属性を取得する。

0076

制御部301はステップ1103で、ステップ903と同様に、印刷ジョブチケットの処理ポリシーを判定する。

0077

処理ポリシーが「印刷ジョブのキャンセル」「印刷オペレータの呼び出し」である場合、制御部301はステップ1104でRIP処理部306が外部から代替処理を実行制御可能かどうか判定する。

0078

RIP処理部306が代替処理を実行制御可能である場合、ステップ1105で制御部301はRIP処理部306に代替処理を実施しないように指示する。

0079

その後制御部301はステップ1106で、RIP処理部306にラスタライズ処理を実行させる。

0080

一方、RIP処理部306が代替処理を実行制御可能でない場合、ステップ1110で制御部は、RIP処理部がステップ908で示す処理と同様にオブジェクトの影響度を処理できるか判定する。

0081

RIP処理部306が処理に対応している場合はステップ1111で、ステップ914からステップ917に示す処理と同じく、代替処理が必須属性に設定されている場合、画像処理部305はその属性から代替処理を削除する。また画像処理部305は必須属性の影響度に、既定の閾値を設定する。

0082

ステップ1110で対応していない場合、制御部301はステップ1112で画像処理部305に、RIP処理部306におけるラスタライズ処理で印刷画像用データの代替処理を禁止するプログラムコードを記述する処理を行わせる。そのため画像処理部はジョブチケット処理部を介して、印刷ジョブチケットの設定されている処理ポリシーを取得する。画像処理部305は取得した処理ポリシーがオペレータ呼び出し又はキャンセルである場合、RIP処理部306におけるラスタライズ処理で代替処理を禁止するよう、印刷画像用データにプログラムコードを設定する。すなわち、ここでは、描画オブジェクトの代替処理の実行を禁止させるためのプログラムコードを描画オブジェクトと関連付ける制御が行われる。

0083

その後、制御部301はステップ1106で、RIP処理部306に印刷用画像データのラスタライズ処理を行わせる。このとき、RIP処理部306は印刷用画像データのプログラムコードを読み込み実行する。RIP処理部306におけるラスタライズ処理においてラスタライズ処理エラーが発生する場合に、印刷属性に代替処理が設定されていれば、RIP処理部306は代替処理を行う。しかしながらプログラムコードが代替処理を禁止する制御を行う場合、RIP処理部306はオブジェクト処理時にラスタライズ処理エラーが発生したとしても、代替処理を実施しない。その際、RIP処理部306は通常代替処理を行いラスタライズ処理エラーとしては処理しないような些細なエラーであっても、代替処理は実行されず、処理時に発生したエラー全てを制御部301に通知する。

0084

ステップ1107でエラーの発生を検知した制御部301はステップ1109に進み、表示部302にエラー情報を表示させる。また通信部303にラスタライズ処理エラー情報を印刷ソフトウェアに送信させる。印刷画像用データに代替処理禁止のプログラムコードが設定されない場合は、RIP処理部306において所定の代替処理が実行される。

0085

ラスタライズ処理実行後は、ステップ1108で印刷部307において印刷処理が実行される。

0086

(第三の実施例)
以下、異なる実施例について、第一の実施例との差異を主に説明する。

0087

第一の実施例では印刷処理に関連の深いオブジェクトを必須オブジェクトとして、それに関連付けられた代替処理を削除して、影響度を上げる処理を行う。異なる実施例として、必須オブジェクトであってもその代替処理が印刷物に悪影響を与えない場合は、代替処理を削除しないことにより、RIP処理部306で代替処理を実行させる処理について述べる。

0088

印刷装置102の制御部301は画像処理部305に、印刷用画像データ701に含まれるオブジェクト702の代替処理704の設定と、印刷装置102の能力や、リソースや状態を比較して、実行の可否を決定する。

0089

例えば、印刷ジョブ作成時に印刷用画像データで文字フォントが指定される。このとき印刷ソフトウェア101は当該のフォントが印刷装置内のリソースとして存在するか、印刷ジョブを処理する際に少なくとも印刷装置102が参照できることを期待する。

0090

一方で、参照できない場合に備えて、印刷ソフトウェア101は代替処理としてビットマップフォントを印刷ジョブのリソース705として含めることがある。印刷装置102における印刷時に拡大・縮小が無く、印刷解像度がビットマップフォントの解像度と一致していれば、印刷処理時に代用しても印刷品質に問題が無い。

0091

このように例え影響度が大きいオブジェクトに対して代替処理を実施しても品質に影響を与えない場合は、オブジェクトからこの代替処理を削除しない。同時に代替処理が実行されたとしても品質に対する影響度は無いので、影響度を0に設定する。影響度を下げることにより、印刷装置内での処理時にエラーが発生して代替処理が行われるが、重大なエラーではないとみなされ、以降の処理の続行が可能となる。ビットマップを拡大または縮小を実施しなければならない場合は、描画時にフォントの形が崩れて印刷物の品質に影響を及ぼす恐れがあるので、オブジェクトからこの代替処理を削除する。

0092

このように印刷装置の状況によって印刷用画像データに含まれるオブジェクトの代替処理の適用を決定する処理を、図12を用いて説明する。

0093

制御部301はステップ1201で、画像処理部305にオブジェクトデータベース104を参照させて、各オブジェクトが印刷処理の必須オブジェクトであるかどうか、かつそのオブジェクトに代替処理が設定されているかどうかを判定させる。オブジェクトが必須オブジェクトであり、かつ代替処理が設定されている場合、制御部301、画像処理部305はステップ1202以降で、代替処理が当該の印刷装置で有効かどうか判定する。

0094

ステップ1202で、制御部301は画像処理部305に、代替処理としてフォントのビットマップが設定されているかを判定させる。ビットマップによるフォントの代替描画が代替処理として設定されている場合、制御部301は画像処理部305にフォントデータを含むオブジェクトの拡大または縮小が印刷時に発生するかどうかを判定させる。

0095

拡大もしくは縮小が発生する場合、印刷されたフォント画像が崩れる恐れがあるため、オブジェクトからこの代替処理を削除するため、ステップ1206に進み、画像処理部305は代替処理を削除する。

0096

フォントの代替処理としてビットマップが無い、または拡大も縮小も実行しない場合は、制御部301はステップ1203で次の判定を行う。

0097

制御部301は画像処理部305にステップ1203で、代替処理として画像データが設定されているかを判定する。画像データによるオブジェクト描画が代替処理として設定されている場合、制御部301は画像処理部305に、画像とオブジェクトの解像度の差異が印刷時に発生するかどうかを判定させる。

0098

差異が発生する場合、印刷時の画像が不正となるため、オブジェクトからこの代替処理を削除するため、ステップ1206に進み、画像処理部305は代替処理を削除する。

0099

オブジェクト描画の代替処理として画像データが無い、または解像度が一致する場合、制御部301はステップ1204で次の判定を行う。

0100

制御部301は画像処理部305にステップ1204で、代替処理として色空間が設定されているかを判定する。

0101

代替処理として色空間が指定されている場合は、制御部301は画像処理部305に、代替処理の色空間を用いるかどうか判定させる。

0102

画像処理部305は代替の色空間を使用することができないと判断した場合、制御部301はオブジェクトからこの代替処理を削除するため、ステップ1206に進み、画像処理部305に代替処理を削除させる。

0103

オブジェクトの代替処理として色空間が設定されていない、または、画像処理部305が代替の色空間を使用することができると判断する場合、制御部301はステップ1205に進む。

0104

ステップ1205では、制御部301はオブジェクトの代替処理が印刷処理にとって影響を与えないと判断して、画像処理部305オブジェクトの影響度に0を設定する。

0105

画像処理部305が代替の色空間を使用できないと判断する場合、オブジェクトからこの代替処理を削除するため、ステップ1206に進み、画像処理部305は代替処理を削除する。

0106

制御部301は、ステップ1206で画像処理部305に代替処理を削除させると、ステップ1207でオブジェクトの影響度に閾値と同じ値を設定させる。これにより、以降のRIP処理部におけるラスタライズ処理で、オブジェクトを処理時にラスタライズ処理エラーが発生すると、RIP処理部からラスタライズ処理エラーが通知される。

0107

上記のステップ1201〜1204の処理は、代替処理による描画オブジェクトの描画結果への影響の程度を判定する処理である。

0108

図13は本発明の文書管理システムに適用可能な情報処理装置の構成を示すブロック図である。

0109

図13において、CPU1302はメインバス1307を介して情報処理装置1301全体の制御を実行するとともに、情報処理装置1301の外部に接続される入力装置1311を入力I/F(インタフェース)1305を介して制御する。入力装置1311は、例えば、イメージスキャナ、記憶装置、ネットワーク回線を介して接続される他の情報処理装置、電話回線を介して接続されるファクシミリ等である。また、情報処理装置1301の外部に接続される出力装置1312(例えば、プリンタモニタ、ネットワーク回線を介して接続される他の情報処理装置、電話回線を介して接続されるファクシミリ等)を出力I/F1306を介して制御する。また、CPU1302は、KBDI/F(キーボードインタフェース)1308を介して入力部(例えば、キーボード1313やポインティングデバイス1314やペン1315)から入力された指示に従って、画像の入力、画像処理、色変換処理、画像の出力制御等の一連の処理を実行する。更に、入力装置1311より入力された画像データや、キーボード1313やポインティングデバイス1314やペン1315を用いて作成された画像データを表示する表示部1310をビデオI/F(インタフェース1309を介して制御する。

0110

ROM1303は、CPU1302の各種制御を実行する各種制御プログラムを記憶している。RAM1304は、CPU1302によりOSや本発明を実現するための制御プログラムを含むその他の制御プログラムがロードされ実行される。また、制御プログラムを実行するために用いられる各種作業領域、一時待避領域として機能する。また、入力装置1311より入力された画像データや、キーボード1313やポインティングデバイス1314やペン1315を用いて作成された画像データを、一旦、保持するVRAM(不図示)が構成されている。

0111

尚、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータインタフェース機器リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機ファクシミリ装置など)に適用してもよい。

0112

また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。

0113

この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

0114

プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスクハードディスク光ディスク光磁気ディスクCD−ROM、CD−R、磁気テープ不揮発性メモリカード、ROMなどを用いることができる。

0115

また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

0116

更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリ書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

0117

本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した図9図11図12に示すフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • セイコーエプソン株式会社の「 印刷装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】筐体部の内側に異物が侵入することを抑制する。【解決手段】印刷領域に位置する媒体に印刷を行う印刷部6と、印刷部6を収容し、印刷領域を覆う筐体部32と、媒体を支持可能であり、筐体部32の外側の位置... 詳細

  • キヤノン株式会社の「 画像形成装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】画像形成条件の調整用のテストパターンの読取画像に異常が生じた場合であっても、画像形成条件の調整を高精度に行うことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置(プリンタ300)は、A... 詳細

  • セイコーエプソン株式会社の「 記録装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】記録媒体を透過したインクによって記録媒体が汚れてしまうことが抑制された記録装置を提供する。【解決手段】記録装置は、記録媒体を支持する支持面を有する支持部23と、支持面に支持される記録媒体にイン... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ