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技術 地図生成表示装置、地図データ生成装置および地図データ生成方法

出願人 三菱電機株式会社
発明者 菅沼優子
出願日 2013年2月20日 (6年7ヶ月経過) 出願番号 2013-031108
公開日 2014年9月4日 (5年0ヶ月経過) 公開番号 2014-160189
状態 特許登録済
技術分野 教示用装置 イメージ処理・作成
主要キーワード 縦長領域 局所形状 形状簡略化 鉄道路線図 形状調整 方向量子化 対象矩形 データ対象
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

どのような縦横比に対しても、重要な形状が潰れる等して視認性が低下することを回避し、視認性に優れたデフォルメ地図を生成し表示する。

解決手段

デフォルメ対象とするデータの中から、デフォルメ対象において重要な形状を抽出する重要形状抽出部と、デフォルメ対象のうち、重要形状抽出部で抽出された重要な形状以外の線分の形状を簡略化し、線分が水平または垂直方向の線分の組合せとなるようにして、リンクの形状を簡略化する詳細形状簡略化部と、詳細形状簡略部で形状が簡略化されたリンクの形状を、新しく生成するデフォルメ地図にあわせて変形したデフォルメ地図に、当該変形結果にあわせて重要形状抽出部で抽出した重要な形状を配置する変形部とを備えた。

概要

背景

従来の地図生成表示装置において、地図が有している詳細な情報の中から必要な情報を抽出し、形状の簡略化等を施して見やすくしたデフォルメ地図を生成する技術が開示されている。例えば、特許文献1には、ノードリンクから成るネットワークデータ(図29参照)に対して、リンクの方向が特定の角度の整数倍の方向となるように簡略化する技術が開示されており、特許文献2や特許文献3には、視認性の向上を図る技術が開示されている。

特許文献1には、道路のリンクの方向が特定の角度の整数倍の方向となるように方向量子化する際に、長い距離に渡って道路形状を簡略化する場合でも元の位置から大幅にずれることなく道路形状を簡略化する手法が開示されている。
また、特許文献2には、出発地から目的地までの複数の経路を表示する際に、複数の経路が同一の道路を重複して通っている場合に、その重複部分をずらして表示することで各経路が判別できるように見やすくするナビゲーション装置地図データ配信装置地図データ配信システムが開示されている。

また、特許文献3では、異なる出力表示環境を有する複数種類クライアントに対して、優れた視認性を維持しつつ、それぞれの出力表示能力適合させたデフォルメ地図を生成する地図案サービスが開示されている。また、クライアントの出力表示環境に適合させるために、情報量の調節や、ベクトルデータからラスターデータへの変換を行い、送信する方式が開示されている。

概要

どのような縦横比に対しても、重要な形状が潰れる等して視認性が低下することを回避し、視認性に優れたデフォルメ地を生成し表示する。デフォルメ対象とするデータの中から、デフォルメ対象において重要な形状を抽出する重要形状抽出部と、デフォルメ対象のうち、重要形状抽出部で抽出された重要な形状以外の線分の形状を簡略化し、線分が水平または垂直方向の線分の組合せとなるようにして、リンクの形状を簡略化する詳細形状簡略化部と、詳細形状簡略部で形状が簡略化されたリンクの形状を、新しく生成するデフォルメ地にあわせて変形したデフォルメ地に、当該変形結果にあわせて重要形状抽出部で抽出した重要な形状を配置する変形部とを備えた。

目的

この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、既存の地図を表示・出力領域レイアウトや縦横比に合わせて変形する際に、どのような縦横比に対しても、重要な形状が潰れる等して視認性が低下することを回避し、視認性に優れたデフォルメ地図を生成し表示することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

指定した縦横比デフォルメ地図を生成して表示部に表示させる地図生成表示装置であって、デフォルメ対象とするデータの中から、前記デフォルメ対象において重要な形状を抽出する重要形状抽出部と、前記デフォルメ対象のうち、前記重要形状抽出部で抽出された重要な形状以外の線分の形状を簡略化し、前記線分が水平または垂直方向の線分の組合せとなるようにして、リンクの形状を簡略化する詳細形状簡略化部と、前記詳細形状簡略部で形状が簡略化された前記リンクの形状を、新しく生成するデフォルメ地図にあわせて変形したデフォルメ地図に、当該変形結果にあわせて前記重要形状抽出部で抽出した重要な形状を配置する変形部とを備えることを特徴とする地図生成表示装置。

請求項2

デフォルメ地図生成に関するデータを記憶する記憶部と、前記新しく生成するデフォルメ地図に必要なデータを前記記憶部から抽出する変形対象抽出部とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の地図生成表示装置。

請求項3

前記変形部は、前記重要形状抽出部で抽出された重要な形状と、それ以外の形状とを異なる変形方法で変形することを特徴とする請求項1または請求項2記載の地図生成表示装置。

請求項4

前記変形部は、前記詳細形状簡略化部によって簡略化されたリンクについて、前記新しく生成するデフォルメ地図の縦横比に合わせて座標変換し、形状を変形する大域形状変形部と、前記重要形状抽出部によって抽出された重要な形状について、局所形状を維持した状態で、前記大域形状変形部で変形された結果に合わせて変形して配置する重要形状変形部と、付近のリンクを統合することによってリンクの接続関係簡易化する大域形状調整部とを備えることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の地図生成表示装置。

請求項5

前記デフォルメ地図を表示可能な表示領域の座標を取得する表示領域取得部をさらに備え、前記表示領域が矩形でなくなった場合に、前記変形部は、前記表示領域取得部が取得した前記表示可能な領域に合わせて、前記詳細形状簡略化部でリンクの形状が簡略化された前記デフォルメ対象のデータを変形し、当該変形結果に合わせて前記重要形状抽出部で抽出した重要な形状を配置することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の地図生成表示装置。

請求項6

前記表示領域取得部で取得した表示領域に合わせて、動的にデフォルメ地図を生成表示することを特徴とする請求項5記載の地図生成表示装置。

請求項7

前記変形部は、前記詳細形状簡略化部によって簡略化されたリンクについて、前記新しく生成するデフォルメ地図の縦横比に合わせて座標変換し、形状を変形する大域形状変形部と、前記表示領域取得部が取得した前記表示可能な表示領域と前記大域形状変形部における変形結果との交差部分を取得する領域交点取得部と、前記領域交点取得部で取得した前記交差部分が乗っている線分が、前記表示領域取得部で取得した領域内となるように、前記交差部分が乗っている前記線分を変形する大域形状フィッティング部と、前記重要形状抽出部によって抽出された重要な形状について、局所形状を維持した状態で、前記大域形状フィッティング部で変形された結果に合わせて変形して配置する重要形状変形部と、付近のリンクを統合することによってリンクの接続関係を簡易化する大域形状調整部とを備えることを特徴とする請求項5または請求項6記載の地図生成表示装置。

請求項8

指定した縦横比でデフォルメ地図を生成する地図データ生成装置であって、デフォルメ対象とするデータの中から、前記デフォルメ対象において重要な形状を抽出する重要形状抽出部と、前記デフォルメ対象のうち、前記重要形状抽出部で抽出された重要な形状以外の線分の形状を簡略化し、前記線分が水平または垂直方向の線分の組合せとなるようにして、リンクの形状を簡略化する詳細形状簡略化部と、前記詳細形状簡略部で形状が簡略化された前記リンクの形状を、新しく生成するデフォルメ地図にあわせて変形したデフォルメ地図に、当該変形結果にあわせて前記重要形状抽出部で抽出した重要な形状を配置する変形部とを備えることを特徴とする地図データ生成装置。

請求項9

指定した縦横比でデフォルメ地図を生成する地図データ生成方法であって、重要形状抽出部が、デフォルメ対象とするデータの中から、前記デフォルメ対象において重要な形状を抽出するステップと、詳細形状簡略化部が、前記デフォルメ対象のうち、前記重要形状抽出部で抽出された重要な形状以外の線分の形状を簡略化し、前記線分が水平または垂直方向の線分の組合せとなるようにして、リンクの形状を簡略化するステップと、変形部が、前記詳細形状簡略部で形状が簡略化された前記リンクの形状を、新しく生成するデフォルメ地図にあわせて変形したデフォルメ地図に、当該変形結果にあわせて前記重要形状抽出部で抽出した重要な形状を配置するステップとを備えることを特徴とする地図データ生成方法。

技術分野

0001

この発明は、指定した縦横比視認性の高いデフォルメ地図を生成し表示する地図生成表示装置に関するものである。

背景技術

0002

従来の地図生成表示装置において、地図が有している詳細な情報の中から必要な情報を抽出し、形状の簡略化等を施して見やすくしたデフォルメ地図を生成する技術が開示されている。例えば、特許文献1には、ノードリンクから成るネットワークデータ図29参照)に対して、リンクの方向が特定の角度の整数倍の方向となるように簡略化する技術が開示されており、特許文献2や特許文献3には、視認性の向上を図る技術が開示されている。

0003

特許文献1には、道路のリンクの方向が特定の角度の整数倍の方向となるように方向量子化する際に、長い距離に渡って道路形状を簡略化する場合でも元の位置から大幅にずれることなく道路形状を簡略化する手法が開示されている。
また、特許文献2には、出発地から目的地までの複数の経路を表示する際に、複数の経路が同一の道路を重複して通っている場合に、その重複部分をずらして表示することで各経路が判別できるように見やすくするナビゲーション装置地図データ配信装置地図データ配信システムが開示されている。

0004

また、特許文献3では、異なる出力表示環境を有する複数種類クライアントに対して、優れた視認性を維持しつつ、それぞれの出力表示能力適合させたデフォルメ地図を生成する地図案サービスが開示されている。また、クライアントの出力表示環境に適合させるために、情報量の調節や、ベクトルデータからラスターデータへの変換を行い、送信する方式が開示されている。

先行技術

0005

特開2006−113457号公報
特開2006−113460号公報
特開2002−007270号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1のような構成では、元の道路形状に対して直線化や方向量子化を行えたとしても、デフォルメ地図を表示・出力する領域(ディスプレイや紙等)を特に考慮していないため、例えば縦長の道路領域は縦長のデフォルメ地図として生成される。これを横長のディスプレイに表示する場合、そのまま表示したのでは、例えば、図30に示すように、横方向に無駄な余白が生じることになるという課題があった。また、横長となるように全体を均一に拡大した場合、例えば、図31に示すように、道路間の距離が縮まり、視認性が低下するという課題があった。

0007

また、特許文献2のような構成では、経路の重複部分をずらすことで、各経路を判別しやすくできるが、デフォルメ地図を表示・出力する領域を考慮して視認性の向上を図る手法ではないため、縦長の道路領域を横長の画面に表示した場合の視認性は改善されないという課題があった。
また、特許文献3では、デフォルメ地図を表示・出力する端末に合わせて視認性の向上を試みているが、情報量(データ量)を調整する手法であり、縦横比の変更によって見にくくなった詳細な局所形状に対して、視認性を改善することは困難であるという課題があった。

0008

この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、既存の地図を表示・出力領域レイアウトや縦横比に合わせて変形する際に、どのような縦横比に対しても、重要な形状が潰れる等して視認性が低下することを回避し、視認性に優れたデフォルメ地図を生成し表示することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

この発明に係る地図生成表示装置は、指定した縦横比でデフォルメ地図を生成して表示部に表示させる地図生成表示装置であって、デフォルメ対象とするデータの中から、前記デフォルメ対象において重要な形状を抽出する重要形状抽出部と、前記デフォルメ対象のうち、前記重要形状抽出部で抽出された重要な形状以外の線分の形状を簡略化し、前記線分が水平または垂直方向の線分の組合せとなるようにして、リンクの形状を簡略化する詳細形状簡略化部と、前記詳細形状簡略部で形状が簡略化された前記リンクの形状を、新しく生成するデフォルメ地図にあわせて変形したデフォルメ地図に、当該変形結果にあわせて前記重要形状抽出部で抽出した重要な形状を配置する変形部とを備えることを特徴とする。

発明の効果

0010

この発明によれば、地図を表示・出力領域のレイアウトや縦横比に合わせて変形する際に、どのような縦横比に対しても、重要な形状が潰れる等して視認性が低下することを回避し、視認性に優れたデフォルメ地図を生成し表示することができる。

図面の簡単な説明

0011

この発明の実施の形態1に係る地図生成表示装置の構成を示すブロック図である。
新しいデフォルメ地図に必要なデータ対象データの抽出の例を示す図である。
基準(ア)について、縦方向に対して平行するリンクが互いに近接している部分の例を説明する図である。
基準(イ)について、横方向に対して並行するリンクが互いに近接している部分の例を説明する図である。
基準(ウ)、(エ)について、それぞれ小さな凹凸形状および狭い領域に線分が近接して配置している部分の例を説明する図である。
基準(オ)について、縦方向のリンクと横方向のリンクが同程度の長さで配置している部分の例を説明する図である。
非重要な形状である凸部分消去する例を示す図である。
図2(b)の非重要な部分を簡略化した図である。
大域形状変形部によってリンクが再配置された例を示す図である。
重要形状変形部の処理手順を説明するフローチャートである。
重要形状抽出部で抽出された結果に対して、連続する部分をひとまとめにグルーピングした一例を示す図である。
詳細形状簡略化部がリンク形状を簡略化した結果において、グループ1が他のリンクと接続している箇所を取得した例を示す図である。
図11のグループ1を回転させた図である。
回転させたパーツを変形させたことを示す図である。
変形対象抽出部が抽出したテキストや画像等のオブジェクトを、変形部での変形結果にあわせて配置させた際の仮の座標を示す図である。
線分が交差しない配置となるまで周辺の線分を移動し、変形させた図である。
図2(b)のEを変形させた図である。
実施の形態1において接続リンク同士が一直線となるように簡略化する例を説明する図である。
この発明の実施の形態2に係る地図生成表示装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態2に係る地図生成表示装置において、デフォルメ地図を表示する領域の一例を示す図である。
実施の形態2に係る地図生成表示装置において、表示領域の外接矩形の縦横比にあわせて、表示領域を矩形領域として変形する一例を示す図である。
デフォルメ地図が表示されている領域と大域形状変形部において縦横比に合わせて座標変換され、45度の整数倍の方向に方向量子化されたネットワークデータとの交差部分の例を示す図である。
周辺のリンクを変形した結果を示す図である。
交点が乗っている線分を左方向にずらした例を示す図である。
他のアプリケーションが重なっている部分を迂回させるように変形した例を示す図である。
大域形状フィッティング部の変形結果に合わせて、重要度抽出部で重要と抽出された、対象を変形し、オブジェクトを配置した例を示す図である。
実施の形態2において接続リンク同士が一直線となるように簡略化する例を説明する図である。
実施の形態3におけるナビゲーションシステム概要を示す図である。
ノードとリンクから成るネットワークデータを説明する図である。
従来技術において、縦長の道路領域を縦長のデフォルメ地図として生成した一例を示す図である。
従来技術において、横長となるように全体を均一に拡大したデフォルメ地図を作成した一例を示す図である。

実施例

0012

以下、この発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る地図生成表示装置10の構成を示すブロック図である。
地図生成表示装置10は、記憶部1と、表示部2と、変形対象抽出部3と、重要形状抽出部4と、詳細形状簡略化部5と、変形部6とを備える。
変形部6は、大域形状変形部61と、重要形状変形部62と、大域形状調整部63とを備える。

0013

記憶部1は、デフォルメ対象のデータ(座標や、ノード・リンクから成るネットワーク構造のデータ等)や、変形途中・デフォルメ結果のデータ、定義データ、中間データ等、デフォルメ地図生成に関するデータを記憶する。
表示部2は、デフォルメ対象のデータやデフォルメ結果等を表示する。
変形対象抽出部3は、記憶部1に記憶してあるデータを用いて、新しく生成するデフォルメ地図に必要なデータを抽出する。
重要形状抽出部4は、デフォルメ対象とするデータの外接矩形の縦横比と新しく生成するデフォルメ地図の縦横比との関係等に基づき、デフォルメ対象とするデータの中から、デフォルメ対象において重要な形状を抽出する。
詳細形状簡略化部5は、デフォルメ対象のうち、重要でない、具体的には、重要形状抽出部4で抽出された形状以外の線分の、局所的な凹凸形状や斜めの形状を消去し、線分の形状が水平または垂直方向の線分の組合せとなるようにして、リンクの形状を簡略化する。

0014

変形部6は、詳細形状簡略部で形状が簡略化されたリンクの形状を、新しく生成するデフォルメ地図にあわせて変形したデフォルメ地図に、当該変形結果にあわせて重要形状抽出部で抽出した重要な形状を配置し、リンクの接続関係簡易化して新しいデフォルメ地図を完成させる。
具体的には、変形部6において、大域形状変形部61は、詳細形状簡略化部5で簡略化されたネットワークデータ(デフォルメ対象のデータ)のうち、リンクの局所的な詳細形状に対して、重要でないと設定された部分(具体的には、重要形状抽出部4で抽出された形状以外の部分)について、つまり重要性の低い部分について、新しく生成するデフォルメ地図の縦横比すなわち縦横サイズに合わせて座標変換し、リンクの形状を変形する。

0015

重要形状変形部62は、重要形状抽出部4で重要と設定された部分の形状を、大域形状変形部61で変形された結果に合わせて変形する。さらに、テキスト等のオブジェクトを配置する。なお、ここでいう重要形状変形部62による変形とは、重要な形状を維持した状態で、線分の縦方向、横方向の比を変形させるものであって、重要な形状の根本的な形を変形するものではない。従って、根本的な形状を変形するものではない、重要な形状の縦方向、横方向の比を変形させるといったものは、重要な形状の根本的な形状を維持した状態に含まれるものとする。
大域形状調整部63は、重要形状変形部62の変形結果に対して、消去可能な部分を抽出し、付近のリンクを統合させて接続関係を簡易化する。

0016

次に動作について説明する。
以下では、道路の接続関係を見やすくしたデフォルメ地図が存在するものとして、この中から必要な道路のみを抽出して、縦横比を変えたデフォルメ地図(以下、新しいデフォルメ地図という)を生成する動作を例として説明する。
なお、ここでいう「デフォルメ地図」とは、リンクの方向が特定の角度の整数倍の方向となるように簡略化する従来技術同様、線分の方向が特定の方向の整数倍の方向に揃った状態を意味する。
特定の方向としては、一般的には、鉄道路線図等でよく見かけるように45度が使用されることが多いため、この実施の形態1においても、線分の方向が45度の整数倍の方向となるように変形することとする。この場合、線分の方向は、水平右方向を0度として反時計回りに、45度方向の斜め方向、90度方向の垂直方向、135度方向の斜め方向、180度方向の水平方向、225度方向の斜め方向、270度方向の垂直方向、315度方向の斜め方向に限定される。
記憶部1が記憶するデフォルメ地図生成に関するデータはベクトルデータであり、記憶部1は、ポイント(点)やポリラインポリゴン等の図形の座標を有している。また、記憶部1は、新しいデフォルメ地図の縦横比も記憶している。

0017

まず、変形対象抽出部3は、記憶部1に格納されているデータを用いて、新しいデフォルメ地図に必要なデフォルメ対象のデータ(以下、対象データという)を抽出する。ここでは、既存のデフォルメ地図を変形元地図として使用し、対象とする道路や縦横比を変えたデフォルメ地図を生成するため、具体的には、例えば、既存のデフォルメ地図を表示部により画面上に表示し、ユーザが画面上で、必要な図形要素(ポリライン等)を指定することで対象データを抽出することが出来る。また、このようにして手動で指定する方法の他、例えば、道路の属性情報等に基づき、自動処理で抽出しても良い。

0018

変形対象抽出部3による対象データ抽出の例を図2に示す。
図2(a)は既存のデフォルメ地図の例である。図2(a)のa、bはテキスト等のオブジェクトであり、リンクに関連づいているデータである。
図2(a)に示す既存のデフォルメ地図の中から、新しいデフォルメ地図に必要な道路と関連情報を抽出すると、図2(b)のようになる。

0019

変形対象抽出部3により抽出された対象データの抽出結果は、記憶部1に格納されるとともに重要形状抽出部4に渡される。
重要形状抽出部4では、変形対象抽出部3から新しいデフォルメ地図の生成に必要な対象データを受け取ると、対象データの外接矩形の縦横比・縦横サイズと新しいデフォルメ地図の縦横比・縦横サイズとの関係等に基づき、対象データ内の重要な形状を抽出する。

0020

重要形状抽出部4の具体的な動作を以下に示す。
重要形状抽出部4は、以下の(ア)〜(ク)の基準に該当する部分を、重要な形状として抽出する。
(ア)変形対象抽出部3で抽出した対象データの外接矩形(対象矩形)が縦長であり、対象矩形の縦サイズよりも小さい縦サイズで尚且つ横長のデフォルメ地図を生成する場合において、縦方向に対して平行するリンクが互いに近接している部分
(イ)変形対象抽出部3で抽出した対象データの外接矩形(対象矩形)が横長であり、対象矩形の縦サイズよりも大きい縦サイズで尚且つ縦長のデフォルメ地図を生成する場合において、横方向に対して並行するリンクが互いに近接している部分
(ウ)小さな凹凸形状
(エ)狭い領域に線分が近接して配置している部分
(オ)変形対象抽出部3で抽出した対象データの外接矩形(対象矩形)の縦横比と異なる縦横比のデフォルメ地図を生成する場合において、縦方向のリンクと横方向のリンクが同程度の長さで配置している部分(リンク同士の配置で、外接矩形が正方形近似できる部分)
(カ)関連付けられた情報(テキストやシンボル、画像等)がある部分
(キ)付近に、画像やシンボル等の関連情報が配置されている部分
(ク)重要な属性情報を保持している部分

0021

(ア)から(ク)の基準について、それぞれ図面を用いて説明する。
図3は、基準(ア)について、縦方向に対して平行するリンクが互いに近接している部分の例を説明する図である。
変形対象抽出部3で抽出した結果が図3(a)に示す縦長の領域の場合、この領域よりも小さな縦サイズで、尚且つ横長のデフォルメ地図を生成するために領域全体を均一に横長となるように変形すると、図3(b)のようになる。図3(a)のAで示す部分のように縦方向に対して平行するリンクが互いに近接している部分は、図3(b)において非常に近接した配置となり、視認性が低下する。そこで、このような縦横比の変換に相応しい基準として(ア)を設け、該当する部分を重要な形状として抽出する。
縦方向に対して平行するリンクが互いに近接している部分を抽出する方法としては、例えば、対象データの上部から下部に向かって水平方向に順に走査しながらリンクを取得し、付近のリンクとの縦方向の距離に基づき、縦方向に近接している部分を抽出する。

0022

図4は、基準(イ)について、横方向に対して並行するリンクが互いに近接している部分の例を説明する図である。
変形対象抽出部3で抽出した結果が図4(a)に示す横長の領域の場合、この領域よりも大きな縦サイズで、尚且つ縦長のデフォルメ地図を生成するために領域全体を均一に縦長になるように変形すると、図4(b)のようになる。図4(a)のAで示す部分のように横方向に対して並行するリンクが互いに近接している部分は、図4(b)において非常に近接した配置となり、視認性が低下する。そこで、このような縦横比の変換に相応しい基準として(イ)を設け、該当する部分を重要な形状として抽出する。
横方向に対して並行するリンクが互いに近接している部分を抽出する方法としては、例えば、対象データの左側から右側に向かって垂直方向に順に走査しながらリンクを取得し、付近のリンクとの横方向の距離に基づき、横方向に近接している部分を抽出する。

0023

図5は、基準(ウ)、(エ)について、それぞれ小さな凹凸形状および狭い領域に線分が近接して配置している部分の例を説明する図である。
変形対象抽出部3で抽出した結果が図5(a)の状態である場合、領域全体を均一に横長となるように変形すると、図5(b)のようになる。図5(b)は、縦横比を変更する前の図5(a)と比べて、小さな凹凸形状(図5(a)にA,Bで示す部分)や、狭い領域に線分が近接している部分(図5(a)にCで示す部分)の歪みが大きく、視認性が低下する。横長の対象データを縦長にする際も同様であり、小さな凹凸形状や狭い領域に線分が近接している部分は形状の歪が大きくなる。そこで、このような局所形状の変換に相応しい基準として(ウ)及び(エ)を設け、該当する部分を重要な形状として抽出する。ここで、「線分」とは、例えば、図5(c)のように、隣り合うノードや補間点に挟まれる部分である。

0024

小さな凹凸形状を抽出する方法としては、例えば、以下のようにする。まず、リンクを構成する補間点に対して、隣り合う補間点との距離が閾値以下である線分を抽出する。例えば、図5(a)のリンクL1は、図5(c)に示すようにノードn1、n2を両端として途中に補間点1〜5を有しており、例えば、閾値が図5(c)のDist1の大きさであるとすると、横方向に対してDist1以下となる、補間点2と3を両端とする部分、補間点3と4を両端とする部分、補間点4と5を両端とする部分を閾値以下として抽出する。
なお、ここでは横方向に対してのDist1を閾値とし、Dist1以下となる部分を閾値以下としたが、縦方向に対してのDist2を閾値とし、Dist2以下となる部分を閾値以下としてもよいし、Dist1以下かつDist2以下となる部分を閾値以下としてもよい。
また、狭い領域に線分が近接している部分を抽出する方法としては、上記のようにして補間点同士の距離が小さい線分を抽出した後、付近に存在する線分の個数を取得し、一定数以上の線分が存在する部分を該当箇所として抽出するようにすることができる。

0025

図6は、基準(オ)について、縦方向のリンクと横方向のリンクが同程度の長さで配置している部分の例を説明する図である。
変形対象抽出部3で抽出した結果(対象データ)が図6(a)の状態である場合、変形対象抽出部3で抽出した結果の外接矩形の縦横比とは異なる縦横比となるように、対象データ全体を均一に変形すると図6(b)や図6(c)のようになる。図6(b)は、縦長の対象データを横長に変形した場合であり、図6(c)は、縦長の対象データに対して、対象データの横幅よりも小さい横幅の縦長領域に変形した場合の例である。

0026

図6(a)のAで示す部分(リンクL1〜L4)のように、縦方向のリンクと横方向のリンクの長さがほぼ同程度の部分(正方形に近い形状)は、図6(b)や図6(c)に示すように縦横比が崩れてしまう。そこで、このように、正方形に近い形状の変換に相応しい基準として(オ)を設け、該当する部分を重要な形状として抽出する。

0027

以上は、形状に基づく基準であるが、他の情報に関連して重要な部分も存在する。
基準(カ)〜(ク)は、形状以外の情報に基づき、重要な部分を抽出する基準である。
これらの基準(カ)〜(ク)は、併用して使用することができる。さらに重要形状抽出部4は、各基準に対して優先度をつけることができ、各基準は優先度に基づき任意の組合せで併用することが出来る。また、重要形状抽出部4は、得られた抽出結果が多い場合は、例えば以下のようにして抽出結果を厳選し、重要な形状とみなす部分を減らすことが出来る。

(I)優先度の高い基準に基づいて抽出された結果を優先して残す
(II)複数の基準に該当する部分を優先して残す
(III)複数の抽出結果が連続して(近接して)配置している場合、それらを優先して残す

0028

例えば、変形対象抽出部3で抽出した結果が図2(b)であり、図2(b)の縦サイズよりも小さい縦サイズで尚且つ横長のデフォルメ地図を生成するとする。上記(ア)〜(ク)の基準のうち、(ア)、(ウ)、(エ)、(オ)、(カ)、(キ)、(ク)の基準を併用した場合、図2(b)のA〜Eの部分が各々以下の基準により、重要な形状として抽出される。

・Aの部分 (ウ)の基準
・Bの部分 (カ)、(キ)の基準
・Cの部分 (ウ)の基準
・Dの部分 (カ)、(キ)の基準
・Eの部分 (エ)の基準

0029

この抽出結果を多いと判断した場合は、抽出基準の優先度や(I)〜(III)の指標に基づき、抽出結果を減らす。基準(ウ)、(エ)、(キ)のうち、(ウ)の優先度が最も低い場合は(ウ)の基準で抽出された結果を除去する。Cの部分は(ウ)の基準で抽出されているが、(III)の指標により、残す対象となり、結果として、Aの部分が除去対象となる。この結果、図2(b)において、B、C、D、Eの部分が重要な形状となる。
このようにして得られた重要な形状の線分に対して、重要形状抽出部4は、「重要」フラグを設定し、その他の部分に「非重要」フラグを設定する。

0030

なお、抽出結果を多いと判断する際の閾値は、新しいデフォルメ地図の大きさ(縦横サイズ)に応じて変えることが出来る。例えば、新しいデフォルメ地図の縦横サイズが大きいデフォルメ地図を生成する場合は、縦横サイズが小さいデフォルメ地図を生成する場合に比べて閾値を大きくし、重要な形状として抽出する線分の数を多くする。
重要形状抽出部4で設定された重要/非重要の情報は、記憶部1で格納されるとともに、詳細形状簡略化部5、変形部6の大域形状変形部61、重要形状変形部62に渡される。

0031

詳細形状簡略化部5は、重要形状抽出部4から、線分に設定された、重要/非重要の情報を受け取ると、非重要の部分、つまり、非重要フラグが設定されている線分の局所的な凹凸形状や斜めの形状を消去し、線分が水平または垂直方向の線分の組合せとなるようにして、リンクの形状を簡略化する。具体的には、図2(b)の場合、局所的な凹凸形状や斜めの形状のうち、非重要と設定されている部分としてAとFの部分を抽出する。
Aの部分は、図7に示すように、凸部分を消去した後、凸部分を消去した後に補間点同士を接続した線分が直線となるように、補間点を移動する。凹部分も同様である。斜めの形状である図2(b)のFの部分は、接続する線分に合わせて水平方向となるように変形する。
このようにして形状を簡略化すると、図2(b)は、図8のようになる。
詳細形状簡略化部5で簡略化された結果は記憶部1に格納されるとともに、変形部6の大域形状変形部61に渡される。

0032

変形部6は、重要な形状を維持した状態で、新しいデフォルメ地図の縦横比に合わせてデータを変形するとともに、変形結果に合わせてテキスト等のオブジェクトを配置する。
変形部6の大域形状変形部61は、詳細形状簡略化部5から簡略化したネットワークデータを受け取り、重要形状抽出部4から重要と設定された線分の情報を受け取ると、簡略化されたネットワークデータのうち、重要形状抽出部4で重要と設定された部分以外について、新しいデフォルメ地図の縦横比に合わせて座標を変換し、リンクを再配置する。
図9は、大域形状変形部61によってリンクが再配置された例を示す図である。
詳細形状簡略化部5でリンクの形状が簡略化された結果が図8であり、例えば、新しいデフォルメ地図の縦横比が1:2の場合、重要形状抽出部4で重要と設定されたB、C、D、E以外の部分について、縦横比の座標変換を行うと、図9のようになる。
このようにして、大域形状変形部61で変形された変形結果は、記憶部1に格納されるとともに、重要形状変形部62に渡される。

0033

変形部6の重要形状変形部62は、大域形状変形61から変形結果を受け取り、重要形状抽出部4から重要と設定された線分の情報を受け取ると、重要形状抽出部4で重要と設定された形状を維持した状態で、大域形状変形61で変形された結果に合わせて、重要と設定された形状の対象データを変形する。

0034

図10は、重要形状変形部62の処理手順を説明するフローチャートである。
重要形状抽出部4において重要と設定された部分は、図2(b)のB、C、D、Eの部分であり、重要形状変形部62が、これらを大域形状変形部61で変形された結果(図9)に合わせて、重要と設定された部分の形状を維持した状態で対象データを変形する具体的な処理手順を、図10を用いて説明する。
まず、図2(b)のB、C、D、Eのうち、B、C、Dの部分を変形する動作を説明する。
重要形状変形部62は、上述したように重要形状抽出部4で抽出された結果(重要と設定された部分)に対して、連続する部分を抽出し、ひとまとめにグルーピングする(ステップST1)。つまり、図2(b)のB、C、Dの部分は、重要形状抽出部4において異なる基準から抽出された部分であるが、連続する図形要素であるため、一つのグループとする。以下、B、C、Dの部分をグループ1と呼ぶ(図11参照)。

0035

次に、図11に示すグループ1と他のリンクとの接続箇所を抽出する(ステップST2)。具体的には、大域形状変形部61がリンクを再配置した結果(図9)において、グループ1が他のリンクと接続している箇所として、図11のP,Q(重要な形状をグループ化したグループ1の始点および終点)に対応する地点P’,Q’を取得する(図12参照)。
そして、図12において網がけしてあるように、取得したP’,Q’を結んだ線が対角線となるような長方形の領域を配置領域候補とし、重要な形状の配置領域を確保する(ステップST3)。

0036

次に、ステップST3で取得した配置領域候補と、図11に示すグループ1の形状に基づき、取得した配置領域候補内に、図11に示すグループ1を構成する各線分の方向を変えずに配置できるかどうかを調べる。(ステップST4)。

0037

例えば、図11のグループ1には斜めに45度方向の線分が含まれるが、図12斜線部の配置領域候補では、P’、Q’を接続点として配置した際に、斜め方向の線分を45度の方向で配置することが出来ない。このように、配置領域候補内に斜め方向の線分を45度の方向で配置できない場合、つまり、グループ1を構成する各線分の方向を変えずに配置できない場合(ステップST4の“NO”の場合)は、重要な形状を回転させる必要があると判断し、ステップST5へ進む。
一方、グループ1を構成する各線分の方向を変えずに配置できる場合(ステップST4の“YES”の場合)、ステップST5はスキップする。

0038

ステップST4で回転必要と判断される(ステップST4の“NO”の場合)と、図11に示すグループ1を構成する各線分のうち、斜め方向の線分で長さが最大のものを検出し、これが水平または垂直方向となるように回転させる(ステップST5)。
つまり、ステップST4で回転必要と判断されたものは、斜め方向に配置できないものであるため、デフォルメ地図(線分が45度の整数倍の方向に揃ったもの)とするためには、斜め方向の線分が水平方向、あるいは、垂直方向となるまで回転させる。なお、重要形状は複数の線分から構成されるが、それらを全てまとめて同じ方向に(水平方向、あるいは垂直方向)回転させる。
例えば、図11のグループ1の場合、図13のように、斜め方向の線分が水平となる位置まで回転することになる。
次に、ステップST5で回転させたパーツを、パーツの先端が、ステップST2で抽出した他のリンクとの接続点が含まれる線分上になるように、変形する(ステップST6)(図14参照)。

0039

このステップST6における変形とは、重要な形状を維持した状態で、線分の縦方向、横方向の比を変形させるものであって、重要な形状の根本的な形を変形するものではない。従って、重要な形状の縦方向、横方向の比を変形させるといったものは、重要な形状の根本的な形状を維持した状態に含まれるものとし、図14のようにグループ1を回転させP,Qが配置領域候補内に配置されるように縦横比を変更したものも、重要な形状を維持した状態で変形したものに含まれる。

0040

次に、変形対象抽出部3が抽出したテキストや画像等のオブジェクト、つまり、ここでは図2(b)のa,bを仮配置し、これまでの変形結果にあわせて配置させた際の仮の座標を算出する(ステップST7)。例えば、図2(b)のa,bの場合、重要形状の変形結果に合わせて配置させると図15のようになり、周辺のリンクと交差した状態となる。
そこで、ステップST7でオブジェクトを仮配置した結果に対して、オブジェクトの外接矩形と周辺の線分とが交差するかどうかを調べる(ステップST8)。交差すると判断された場合は(ステップST8の“YES”の場合)、ステップST9の処理にうつる。
交差しないと判断された場合(ステップST8の“NO”の場合)は、ステップST9をスキップし、処理を終了する。

0041

ステップST8で交差すると判断されると、交差しない配置となるまで周辺の線分を移動し、変形する(ステップST9)。例えば、図15の場合、a,bの配置領域に基づき、交差している線分stを上方向に移動させ、それに伴い、線分mnも上方向に移動させる。この結果、図16のようになる。つまり、オブジェクトの外接矩形と周辺の線分とが交差しない地図となる。

0042

ここまでは、図2(b)のB、C、Dの部分をグループ1として変形させる処理について説明したが、図2(b)のEについても同様にして、図10の処理手順に従って変形させる。その結果、図2(b)のEは、図17のようになる。
以上のように、変形部6の重要形状変形部62で変形された結果は、記憶部1に格納されるとともに、大域形状調整部63に渡される。

0043

変形部6の大域形状調整部63は、重要形状変形部62から変形結果のデータを受け取ると、重要形状変形部62の変形結果に対して、消去可能な部分を抽出し、付近のリンクを消去・統合させて接続関係を簡易化する。つまり、重要形状変形部62が周辺線分の変形を行った場合(図10のステップST9)、長さが短くなったリンクが生じるため、これを除去し、全体の視認性を向上させる。
具体的には、まず、重要形状抽出部4が重要と設定した部分を除き、リンク長が閾値以下の部分を抽出する。

0044

次に、そのリンクに接続しているリンク(接続リンク)が複数存在する場合に、それらのリンクが水平方向からなす角度を算出する。それらの接続リンクについて、なす角度の差異が閾値以下の場合は、閾値以下の短いリンクを消去し、接続リンク同士が一直線となるように簡略化する。
図18は、接続リンク同士が一直線となるように簡略化する例を説明する図である。
図18(a)の場合では、リンク長が閾値以下の部分としてTの部分を抽出し、接続リンクである、リンクL1とリンクL2の方向が同じであるため、リンク長が短いリンクTを消去して図18(b)に示すように簡易化する。

0045

大域形状調整部63で簡略化されたデータは、記憶部1に格納されるとともに、表示部2に送られる。
表示部2は、画面上における、現在の地図表示領域に対応したデフォルメ地図データ(変形結果)を変形部6の大域形状調整部63から受け取ると、これを画面上に表示する。

0046

以上のように、この発明の実施の形態1に係る地図生成表示装置は、既存の地図を表示・出力領域のレイアウトや縦横比に合わせて変形する際に、デフォルメ対象の領域を均一に変形するのではなく、デフォルメ対象とするデータの中から重要な部分を抽出し、この抽出結果を利用することで一つの地図内に異なる変形方法で変形させた形状を混在させ、縦横比を考慮した変形を行う。このため、どのような縦横比に対しても、重要な形状が潰れたり間延びしたりする等して視認性が低下することを回避し、重要性の低い部分の形状が簡易化された、全体として視認性の高いデフォルメ地図を生成し表示することができる。

0047

なお、この実施の形態1は、地図生成表示装置10の内部に表示部2を備えた構成であり、変形対象抽出部3におけるユーザ入力や、変形部6における変形結果のデフォルメ地図表示が可能であるが、この表示部2は、地図生成表示装置10の外部に備えることとしてもよい。
また、変形対象を自動で抽出し、変形結果のデフォルメ地図を表示する必要がない場合は、図1システム構成から表示部2を除く構成とすることも出来る。

0048

また、この実施の形態1は、既存のデフォルメ地図の中から必要な道路を抽出し、抽出したデータの外接矩形の縦横比とは異なる縦横比のデフォルメ地図を生成する実施の形態であるが、デフォルメしていない市販の地図データを用いて、所定の縦横比に対して視認性の高いデフォルメ地図を生成しても良い。この場合、変形対象抽出部3では、記憶部1に格納されている市販の地図データからデフォルメ対象のデータを抽出する。

0049

また、この実施の形態1では、重要形状抽出部4において、小さな凹凸形状や狭い領域に線分が近接して配置している部分を抽出する方法として、隣り合う補間点同士の距離を算出し、閾値に基づいて取得する方法を示したが、小さな凹凸形状や狭い領域に線分が近接して配置している部分を抽出する方法はこの方法に限らず、別の方法を用いて抽出してもよい。

0050

また、この実施の形態1は、変形対象抽出部3において、記憶部1に格納されているデータの中から、新しいデフォルメ地図に必要なデータを抽出する実施の形態であるが、記憶部1に格納されているデータ全体がデフォルメ対象のデータとなる場合は、変形対象抽出部3を除く構成とすることができる。

0051

また、この実施の形態1では、記憶部1を備え、記憶部1に新しいデフォルメ地図生成に必要なデータを格納する構成としたが、記憶部1を備えず、外部に新しいデフォルメ地図生成に必要なデータを記憶しておき、地図生成表示装置10が必要なデータをダウンロードしてくる構成とすることができる。

0052

実施の形態2.
実施の形態1では、既存のデフォルメ地図の中から必要な道路を抽出し、重要な形状を維持した状態で、縦横比の異なるデフォルメ地図を生成する実施の形態について説明したが、この実施の形態2では、既存のデフォルメ地図を他のアプリケーションと同時に画面に表示する際に、画面内のデフォルメ地図表示領域の変更に応じて、デフォルメ地図の形状を動的に変更する実施の形態について説明する。

0053

図19は、この発明の実施の形態2に係る地図生成表示装置20の構成を示すブロック図である。
実施の形態1で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
以下に示す実施の形態2では、実施の形態1と比べて、変形対象抽出部3を備えず、表示領域取得部7と、変形部6に領域交点取得部64と大域形状フィッティング部65とを備える点が異なる。

0054

表示領域取得部7は、デフォルメ地図の表示領域の状態を常に監視し、表示領域のサイズが変更された場合や、表示領域の一部分に他のアプリケーションが重ねられた場合にこれらを検出し、その時点において表示可能な領域の座標を取得する。
変形部6の領域交点取得部64は、現在、デフォルメ地図が表示されている領域と大域形状変形部61において縦横比に合わせて座標変換されたネットワークデータとの交差部分を取得する。
変形部6の大域形状フィッティング部65は、表示領域取得部7で取得した領域が矩形でない場合に、その領域に合わせて、大域形状変形部61で変形した結果のデータを変形する。

0055

次に動作について説明する。
図20は、実施の形態2に係る地図生成表示装置20において、デフォルメ地図を表示する領域の一例を示す図である。
図20(a)において、Aがデフォルメ地図の表示領域、Bがその他のアプリケーションの表示領域とすると、表示領域取得部7は、Aの領域の座標を取得する。
例えば、図20(a)の状態で、ユーザが他のアプリケーションCを開き、図20(b)に示すようにA、B、Cを表示するよう画面上のレイアウトが変更された場合には、表示領域取得部7は、Aのサイズが変更されたことを検知し、変更後のAの領域の座標をデフォルメ地図の表示領域として取得する。

0056

また、例えば、図20(a)の状態でアプリケーションの使用中に関連情報Dが別ウインドウで表示された場合には、図20(c)のように、地図の一部分が隠された状態となる。この場合、表示領域取得部7は、デフォルメ地図の領域Aの上に、別のアプリケーションが重ねられたことを検知し、図20(d)の斜線部分abcdefghを表示領域としてa〜hの座標を取得する。
表示領域取得部7が取得した座標は、記憶部1に格納されるとともに、変形部6の領域交点取得部64に渡される。

0057

変形対象抽出部3の具体的な処理内容は、実施の形態1と同様であり、変形対象抽出部3は、記憶部1に格納されているデータの中から、新しいデフォルメ地図に必要なデータを抽出した結果が図2(b)の状態であるとして、以下説明する。
重要形状抽出部4の具体的な処理内容も、実施の形態1と同様であり、実施の形態1で述べた基準を用いた場合、詳細な形状のうち、図2(b)のB,C,D,Eが重要な形状として設定される。
また、実施の形態1同様、詳細形状簡略化部5によってリンク形状が簡略化された結果は、図8のようになる。

0058

また、実施の形態1同様、変形部6の大域形状変形部61は、リンクの再配置を行う。
ここで、例えば、図20(c),(d)のように、他のアプリケーション(関連情報D)が重ねられていることにより、デフォルメ地図の表示領域が矩形領域でない場合は、表示領域の外接矩形の縦横比にあわせて図21のAに示すように矩形領域として変形した上でリンクの再配置を行う。

0059

変形部6の領域交点取得部64は、現在、デフォルメ地図が表示されている領域と大域形状変形部61において縦横比に合わせて座標変換された対象データとの交差部分を取得する。
例えば、表示領域取得部7で取得した表示領域が、図20(d)の斜線部分abcdefghである場合は、図22に示すような、交点n1〜n4を取得する。
領域交点取得部64が取得した交点の座標は、記憶部1に格納されるとともに、大域形状フィッティング部65に渡される。

0060

変形部6の大域形状フィッティング部65は、領域交点取得部64からネットワークデータと表示領域との交点の座標を取得すると、表示領域取得部7で取得した、矩形でない領域に合わせて、大域形状変形部61で変形した結果のネットワークデータを変形する。
具体的には、領域交点取得部64で取得した交点が乗っている線分が、表示領域取得部7で取得した領域内となるように、交点が乗っている線分を変形する。変形時は、まず、元の線分の方向を維持したまま、表示領域内となる方向(上/下/左/右方向)にずらす。この結果、ネットワークデータ全体の外接矩形が、ずらす前のネットワークデータ全体の外接矩形に比べて閾値以下の比率で小さくなった場合は、交点が乗っている線分を、他のアプリケーションとの重複部分の形状に沿って迂回させるようにして変形する。交点が乗っている線分をずらすことによって、もともと交差していないリンク同士が交差してしまう場合は、交差を解消するように、該当するリンクを変形させる。

0061

例えば、図22の交点n2が乗っている線分を上方向に移動し、交点n3が乗っている線分を下方向に移動する。それに伴い、周辺のリンクを変形した結果を図23に示す。
図23において、図22の交点n2を移動させた座標がn2’であり、図22の交点n3を移動させた座標がn3’である。
n2が乗っている線分とn3が乗っている線分をずらす前後で、ネットワークデータ全体の外接矩形の大きさは変化しないため、迂回させる変形は行わない。

0062

一方、n1とn4とが乗っている線分を左方向にずらした場合は、図24のようになる。この時、ネットワークデータの外接矩形は、ずらす前の外接矩形に比べて約1/2の大きさに小さくなるため、他のアプリケーションが重なっている部分を迂回させるように変形する(図25参照)。
このようにして大域形状フィッティング部65が変形した結果は記憶部1に格納されるとともに、重要形状変形部62に渡される。

0063

変形部6の重要形状変形部62は、大域形状フィッティング部65から変形結果を受け取り、重要形状抽出部4から、重要と設定された部分の情報を受け取ると、重要と設定された形状を、大域形状変形部61で変形された結果に合わせて変形する。具体的な処理内容は、実施の形態1と同様である。
大域形状フィッティング部65の変形結果(図25)に合わせて、重要度抽出部4で重要と抽出された、図2(b)のB,C,D,Eを変形し、オブジェクトa、bを配置すると、図26のようになる。

0064

ここでの変形も、実施の形態1同様、重要な形状を維持した状態で、線分の縦方向、横方向の比を変形させるものであって、重要な形状の根本的な形を変形するものではない。
実施の形態1では、斜め方向の線分が横方向に水平になるように回転させるように変形していたが、図26では、線分によって水平方向、垂直方向に変形させるようにしている。
重要形状変形部62が変形したデータの変形結果は、記憶部1に格納されるとともに、大域形状調整部63に渡される。

0065

大域形状調整部63では、実施の形態1同様、接続関係を簡易化する。この結果、図26のTの部分が消去され、図27のようになる。
大域形状調整部63が簡易化した結果は、記憶部1に格納されるとともに、表示部2に渡される。
表示部2は、画面上における、現在の地図表示領域に対応したデフォルメ地図データ(変形結果)を変形部6から受け取ると、これを画面上に表示する。

0066

以上のように、この発明の実施の形態2に係る地図生成表示装置は、画面内のデフォルメ地図表示領域の変更に応じて、デフォルメ地図の形状を動的に変更することができるため、他の複数のアプリケーションとデフォルメ地図を同時に表示する際に、アプリケーションの個数やレイアウトに対して、視認性の高いデフォルメ地図を表示することが出来る。

0067

なお、実施の形態1同様、記憶部1を備えず、外部に新しいデフォルメ地図生成に必要なデータを記憶しておき、地図生成表示装置10が必要なデータをダウンロードしてくる構成としてもよい。
また、実施の形態1同様、変形対象抽出部3において、記憶部1に格納されているデータの中から、新しいデフォルメ地図に必要なデータを抽出する実施の形態としたが、記憶部1に格納されているデータ全体がデフォルメ対象のデータとなる場合は、変形対象抽出部3を除く構成とすることができる。

0068

また、実施の形態1、実施の形態2では、デフォルメ対象のデータを道路として説明したが、デフォルメ対象のデータは、道路に限らない。バス等の路線上下水道等、他のデータでも良い。
また、実施の形態1、実施の形態2では、重要形状抽出部4において、(ア)〜(ク)の基準を用いて、重要な形状とする候補を抽出するが、使用する基準は(ア)〜(ク)の基準に限らず、他の基準を使用してもよい。また、抽出結果を厳選する際の指標として(I)〜(III)の指標を使用しているが、その他の指標を用いて厳選してもよい。

0069

また、実施の形態1、実施の形態2では、表示部2は、画面上における、現在の地図表示領域に対応したデフォルメ地図データ(変形結果)を変形部6から受け取ると、これを画面上に表示することができるため、カーナビゲーションシステムによる地図表示に用いることも可能である。

0070

実施の形態3.
以上の実施の形態1,2では、この発明における地図生成表示装置を、カーナビゲーションシステムに適用してもよい旨説明したが、適用するのはカーナビゲーションシステムのナビゲーション装置に限らず、人、車両、鉄道船舶または航空機等を含む移動体用のナビゲーション装置であってもよいし、ナビゲーションシステムのサーバに適用してもよい。また、スマートフォンタブレットPC、携帯電話等の携帯情報端末等にインストールされるナビゲーションシステムのアプリケーション等、どのような形態のものにも適用することができる。

0071

図28は、この発明の実施の形態3におけるナビゲーションシステムの概要を示す図である。このナビゲーションシステムは、車載装置100が、スマートフォンなどの携帯情報端末101およびサーバ102の少なくとも一方と連携してデフォルメ地図生成処理およびナビゲーション処理を行ったり、スマートフォンなどの携帯情報端末101およびサーバ102の少なくとも一方がデフォルメ地図生成処理およびナビゲーション処理を行い、車載装置100に地図情報を表示させる等、様々な形態をとることができる。以下、当該ナビゲーションシステムの構成態様について説明する。

0072

実施の形態1,2における地図生成表示装置10,20の機能を、図28に示す車載装置100がすべて備える場合以外に、この実施の形態3におけるナビゲーションシステムでは、サーバ102がデフォルメ地図生成処理を行い、そのデフォルメ地図生成結果を車載装置100に表示させることによりユーザに提供する場合、および、携帯情報端末101がサーバ102と連携してデフォルメ地図生成処理を行い、そのデフォルメ地図生成結果を車載装置100に表示させることによりユーザに提供する場合について説明する。

0073

まず、サーバ102がデフォルメ地図生成処理を行い、そのデフォルメ地図生成結果を車載装置100に表示させる場合、すなわち、デフォルメ地図生成機能を有するサーバ102と連携して、車載装置100が表示装置として機能する場合について説明する。
この構成においては、車載装置100がサーバ102と直接通信するか、または、車載装置100が携帯情報端末101を経由してサーバ102と通信する場合が考えられる。
サーバ102は、上記実施の形態1,2で説明した記憶部1、変形対象抽出部3、重要形状抽出部4、詳細形状簡略化部5、変形部6、表示領域取得部7を備えた地図データ生成装置として機能する。また、車載装置100は、サーバ102によるデフォルメ地図生成結果をユーザに提供するための表示部2を少なくとも備える表示装置として機能する。

0074

この場合、車載装置100は基本的に通信機能および表示機能のみを有し、サーバ102によるデフォルメ地図生成結果を受信してユーザに提供する。
すなわち、サーバ102が記憶部1、変形対象抽出部3、重要形状抽出部4、詳細形状簡略化部5、変形部6、表示領域取得部7を備える地図データ生成装置であり、この地図データ生成装置であるサーバ102が、生成したデフォルメ地図生成結果を表示装置である車載装置100に表示させる。
このように構成しても、実施の形態1,2と同様な効果を得ることができる。

0075

また、携帯情報端末101がサーバ102と連携してデフォルメ地図生成処理を行い、そのデフォルメ地図生成結果を車載装置100がユーザに提供する場合について説明する。
この構成においては、車載装置100が携帯情報端末101を経由してサーバ102と通信する場合が考えられ、携帯情報端末101のアプリケーションが、サーバ102と連携してデフォルメ地図生成処理を行う。また、車載装置100は、携帯情報端末101とサーバ102によるデフォルメ地図生成結果をユーザに提供するための表示部2を少なくとも備える表示装置として機能する。

0076

この場合にも、車載装置100は基本的に通信機能および表示機能のみを有し、携帯情報端末101とサーバ102との連携によるデフォルメ地図生成結果を受信してユーザに提供する。
すなわち、携帯情報端末101のアプリケーションにより、生成したデフォルメ地図生成結果を表示装置である車載装置100に表示させる。
このように構成しても、実施の形態1,2と同様な効果を得ることができる。

0077

なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。

0078

1 記憶部、2 表示部、3 変形対象抽出部、4 重要形状抽出部、5 詳細形状簡略化部、6 変形部、7 表示領域取得部、10,20地図生成表示装置、62大域形状変形部、62 重要形状変形部、63 大域形状調整部、64 領域交点取得部、65 大域形状フィッティング部、100車載装置、101携帯情報端末、102サーバ。

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