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技術 液体加熱装置

出願人 タニコー株式会社
発明者 中川芳典伊藤康治大谷祐次
出願日 2013年2月15日 (7年10ヶ月経過) 出願番号 2013-027748
公開日 2014年8月28日 (6年4ヶ月経過) 公開番号 2014-155590
状態 特許登録済
技術分野 フライパン、フライヤー 業務用加熱調理器
主要キーワード 中央切欠 排油バルブ 斜線状 熱応力解析 液体加熱装置 燃焼通路 熱発生器 受熱面積
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

熱交換部の隅部周辺加熱槽の底部が熱応力集中に起因して部分的な変形等が生じることを抑制する液体加熱装置を提供する。

解決手段

液体貯留された加熱槽3と、加熱槽3の下方に設置されたバーナーと、加熱槽3の底部31外面に前後方向に延びて固着された複数本フィン6により形成された熱交換部とを備え、フィン6は長さの異なる複数種類のものから成り、該複数種類のフィン6は、熱交換部における左右方両サイドから中央に向かって、長さの短いものから順番に並ぶように配設することにより、熱交換部の前端側の二隅に非直角コーナー部R1が形成される直接加熱式のフライヤー

概要

背景

従来から茹で機やフライヤー等の液体加熱装置として、筐体内にガスバーナー電気ヒーター等の熱発生器具と、筐体上面に開口して水や油を貯留する加熱槽収納し、燃焼ガスや電気ヒーターで加熱槽の底部を直接加熱する直接加熱式の液体加熱装置が知られている(特許文献1を参照)。

また、このような液体加熱装置は、図8及び図9に示すように、熱発生器具から発せられる熱を加熱槽100に効率良く伝熱するために、加熱槽100の底部101の外面から立設する断面L字状の熱交換用フィン102を列設して四隅に直角コーナー部103を有する矩形状の熱交換部104を設けたものが知られている。

概要

熱交換部の隅部周辺で加熱槽の底部が熱応力集中に起因して部分的な変形等が生じることを抑制する液体加熱装置を提供する。液体が貯留された加熱槽3と、加熱槽3の下方に設置されたバーナーと、加熱槽3の底部31外面に前後方向に延びて固着された複数本フィン6により形成された熱交換部とを備え、フィン6は長さの異なる複数種類のものから成り、該複数種類のフィン6は、熱交換部における左右方両サイドから中央に向かって、長さの短いものから順番に並ぶように配設することにより、熱交換部の前端側の二隅に非直角コーナー部R1が形成される直接加熱式のフライヤー。

目的

本発明は、この課題を解決することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

液体貯留された加熱槽と、該加熱槽の下方に設置されたバーナーと、前記加熱槽の底部外面に前後方向に延びて固着された複数本フィンにより形成された熱交換部とを備えた液体加熱装置において、前記フィンは長さの異なる複数種類のものから成り、該複数種類のフィンは、前記熱交換部における左右方両サイドから中央に向かって、長さの短いものから順番に並ぶように配設することにより、前記熱交換部の前端側の二隅に非直角コーナー部が形成されるように構成したことを特徴とする液体加熱装置。

請求項2

液体が貯留された加熱槽と、該加熱槽の下方に設置されたバーナーと、前記加熱槽の底部外面に前後方向に延びて固着された複数本のフィンにより形成された熱交換部とを備えた液体加熱装置において、前記フィンは長さの異なる複数種類のものから成り、該複数種類のフィンは、前記熱交換部における左右方向両サイドから中央に向かって、長さの短い種類のものから順次並ぶように配設することにより、前記熱交換部の前端側の二隅及び後端側の二隅に非直角コーナー部を設けたことを特徴とする液体加熱装置。

請求項3

前記熱交換部の非直角コーナー部は、前記フィンの長手方向に対して斜線状又は前記熱交換部における中央から外方に凸状の形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体加熱装置。

請求項4

前記各フィンには熱伸縮を吸収するための切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体加熱装置。

請求項5

前記各フィンは、前記加熱槽の底部外周に固着される固着面と、該固着面の幅方向の両側縁に立設した側壁面とから成る断面コの字型に形成され、前記切欠部が、前記側壁面に夫々開穿されていることを特徴とする請求項4記載の液体加熱装置。

請求項6

前記各フィンは、前記加熱槽の底部外周に固着される固着面と、該固着面の幅方向の側縁に立設した側壁面とから成り、前記切欠部が、前記固着面に開穿されていることを特徴とする請求項4記載の液体加熱装置。

請求項7

前記各フィンは、前記加熱槽の底部外周に固着される固着面と、該固着面の幅方向の側縁に立設した側壁面とから成り、前記切欠部が、前記固着面と前記側壁面の双方に跨って開穿されていることを特徴とする請求項4記載の液体加熱装置。

技術分野

0001

本発明は、茹で機やフライヤー等の液体加熱装置に関するものであり、特に、加熱槽の底部に生じる可能性がある部分的な変形等を防止する液体加熱装置に関する。

背景技術

0002

従来から茹で機やフライヤー等の液体加熱装置として、筐体内にガスバーナー電気ヒーター等の熱発生器具と、筐体上面に開口して水や油を貯留する加熱槽を収納し、燃焼ガスや電気ヒーターで加熱槽の底部を直接加熱する直接加熱式の液体加熱装置が知られている(特許文献1を参照)。

0003

また、このような液体加熱装置は、図8及び図9に示すように、熱発生器具から発せられる熱を加熱槽100に効率良く伝熱するために、加熱槽100の底部101の外面から立設する断面L字状の熱交換用フィン102を列設して四隅に直角コーナー部103を有する矩形状の熱交換部104を設けたものが知られている。

先行技術

0004

特開2012−50730号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上述した液体加熱装置では、例えば、装置駆動時に、950℃の燃焼ガスを流し、加熱槽100の熱発生器具に近い底部101の前方側フィン102を介して約300℃まで加熱される場合、熱交換部103の直角コーナー部103周辺で加熱槽100の底部101に作用する熱応力は約330N/mm2にも達することがある等、装置駆動時の加熱と装置休止時の空冷とを繰り返すことによって、加熱槽100の底部101が熱伸縮し、熱応力が集中する熱交換部104の直角コーナー部103周辺において加熱槽100の底部101に熱伸縮に起因する歪み等が生じる虞があるという問題があった。

0006

そこで、熱交換部の隅部周辺で加熱槽の底部が熱応力集中に起因して部分的な変形等が生ずることを抑制するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は、この課題を解決することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、請求項1記載の発明は、液体が貯留された加熱槽と、該加熱槽の下方に設置されたバーナーと、前記加熱槽の底部外面に前後方向に延びて固着された複数本のフィンにより形成された熱交換部とを備えた液体加熱装置において、前記フィンは長さの異なる複数種類のものから成り、該複数種類のフィンは、前記熱交換部における左右方両サイドから中央に向かって、長さの短いものから順番に並ぶように配設することにより、前記熱交換部の前端側の二隅に非直角コーナー部が形成されるように構成した液体加熱装置を提供する。

0008

この構成によれば、熱交換部のバーナーに近く温度上昇が大きい前端側の二隅に非直角コーナー部を設けることにより、従来のような矩形状の熱交換部の前端側二隅周辺で熱応力が局所的に集中しがちな液体加熱装置と比較すると、熱交換部の前端側二隅周辺で加熱槽の底部に作用する熱応力が非直角コーナー部全体に分散されるため、熱交換部の前端側二隅周辺における加熱槽の底部の熱応力集中に起因する変形等を抑制することができる。

0009

請求項2記載の発明は、液体が貯留された加熱槽と、該加熱槽の下方に設置されたバーナーと、前記加熱槽の底部外面に前後方向に延びて固着された複数本のフィンにより形成された熱交換部とを備えた液体加熱装置において、前記フィンは長さの異なる複数種類のものから成り、該複数種類のフィンは、前記熱交換部における左右方向両サイドから中央に向かって、長さの短い種類のものから順次並ぶように配設することにより、前記熱交換部の前端側の二隅及び後端側の二隅に非直角コーナー部を設けた液体加熱装置を提供する。

0010

この構成によれば、熱交換部の前端側二隅及び後端側二隅に非直角コーナー部を夫々設けることにより、従来のような矩形状の熱交換部の四隅周辺で熱応力が局所的に集中しがちな液体加熱装置と比較すると、熱交換部の前端側二隅及び後端側二隅周辺で加熱槽の底部に作用する熱応力を非直角コーナー部全体に分散するため、熱交換部の前端側二隅及び後端側二隅周辺における加熱槽の底部の熱応力集中に起因する部分的な変形等を抑制することができる。

0011

請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の構成に加えて、前記熱交換部の非直角コーナー部は、前記フィンの長手方向に対して斜線状又は前記熱交換部における中央から外方に凸状の形状に形成されている液体加熱装置を提供する。

0012

この構成によれば、斜線状又は外方に凸状に形成された非直角コーナー部周辺で加熱槽の底部に熱応力が一点に集中することを回避するため、加熱槽の底部の部分的な変形等を更に抑制することができる。

0013

請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発明の構成に加えて、前記各フィンには熱伸縮を吸収するための切欠部が形成されている液体加熱装置を提供する。

0014

この構成によれば、フィンに切欠部を設けた分だけ、フィンの剛性が低下するため、熱交換部の各フィンと加熱槽の底部が其々異なる変位量熱膨張する場合であっても、加熱槽の底部の熱膨張に応じてフィンが撓み、フィンと加熱槽の底部との間での変位量の差を吸収するため、フィンと加熱槽の底部との間での不用意引張応力の発生を抑制することができる。

0015

請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に加えて、前記各フィンは、前記加熱槽の底部外周に固着される固着面と、該固着面の幅方向の両側縁に立設した側壁面とから成る断面コの字型に形成され、前記切欠部が、前記側壁面に開穿されている液体加熱装置を提供する。

0016

この構成によれば、フィンの側壁面に切欠部を設けた分だけフィンの剛性が低下するため、フィンの切欠部が拡幅するように側壁面が扇状広がり、フィンが加熱槽の底部の熱膨張に応じて撓み易くなるため、フィンの固着面と加熱槽の底部との間での引張応力の発生を更に抑制することができる。

0017

請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に加えて、前記各フィンは、前記加熱槽の底部外周に固着される固着面と、該固着面の幅方向の側縁に立設した側壁面とから成り、前記切欠部が、前記固着面に開穿されている液体加熱装置を提供する。

0018

この構成によれば、フィンの固着面に切欠部を設けた分だけ、フィンの固着面と加熱槽の底部との接着面積が少なくなるため、フィンが加熱槽の底部の熱膨張に追従し易くなり、フィンの固着面と加熱槽の底部との間での引張応力の発生を更に抑制することができる。

0019

請求項7記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に加えて、前記各フィンは、前記加熱槽の底部外周に固着される固着面と、該固着面の幅方向の側縁に立設した側壁面とから成り、前記切欠部が、前記固着面と前記側壁面の双方に跨って開穿されている液体加熱装置を提供する。

0020

この構成によれば、フィンの固着面と側壁面とに跨って切欠部を設けた分だけ、フィンと加熱槽との接着面積が少なくなると共にフィンの剛性が下がるため、フィンが加熱槽の底部の熱膨張に追従し易くなり、フィンの固着面と加熱槽の底部との間での引張応力の発生を更に抑制することができる。

発明の効果

0021

請求項1記載の発明は、熱交換部の前端側二隅周辺で加熱槽の底部に作用する熱応力が非直角コーナー部全体に分散されるため、熱交換部の前端側二隅周辺における加熱槽の底部の熱応力集中に起因する部分的な変形や割れ等を抑制することができる。

0022

請求項2記載の発明は、熱交換部の前端側二隅及び後端側二隅周辺で加熱槽の底部に作用する熱応力を非直角コーナー部全体に分散するため、熱交換部の前端側二隅及び後端側二隅周辺における加熱槽の底部の熱応力集中に起因する部分的な変形等を抑制することができる。

0023

請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、熱交換部の非直角コーナー部周辺で加熱槽の底部に熱応力が集中することを確実に分散するため、加熱槽の底部の部分的な変形等を更に抑制することができる。

0024

請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発明の効果に加えて、加熱槽とフィンとが熱膨張する際に、フィンが撓んでフィンと加熱槽の底部との間での変位量の差を吸収するため、フィンと加熱槽の底部との間での不用意な引張応力の発生を抑制することができる。

0025

請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、フィンの側壁面が扇状に広がり易く、加熱槽の底部の熱膨張に追従し易くなり、フィンの固着面と加熱槽の底部との間での引張応力の発生を更に抑制することができる。

0026

請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、フィンの固着面と加熱槽の底部との接着面積が少なくなるため、フィンの固着面と加熱槽の底部との間での引張応力の発生を更に抑制することができる。

0027

請求項7記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、フィンの固着面と加熱槽の底部との接着面積が少なくなると共にフィンの剛性が下がるため、フィンの固着面と加熱槽の底部との間での引張応力の発生を更に抑制することができる。

図面の簡単な説明

0028

本発明の一実施例であるフライヤーの斜視図
図1のフライヤーの一部を示す一部切欠側面図
(a)は、図1に示すフライヤーの加熱槽の外面を下方から視た図であり、(b)は、図3aに示す熱交換部をフィンの長手方向から視た図
図3aのIVA部及びIVB部拡大図。
熱交換部を構成するフィンの展開
図5に示すフィンの第1変形例を示す展開図
図5に示すフィンの第2変形例を示す展開図
(a)は、従来のフライヤーの加熱槽の外面を下方から視た図であり、(b)は、図8aに示す熱交換部をフィンの長手方向から視た図
図8aに示す熱交換部を構成するフィンの側面図

0029

本発明は、熱交換部の隅部周辺で加熱槽の底部が熱応力集中に起因して部分的な変形等が生じることを抑制するという目的を達成するために、液体が貯留された加熱槽と、該加熱槽の下方に設置されたバーナーと、前記加熱槽の底部外面に前後方向に延びて固着された複数本のフィンにより形成された熱交換部とを備えた液体加熱装置において、前記フィンは長さの異なる複数種類のものから成り、該複数種類のフィンは、前記熱交換部における左右方向両サイドから中央に向かって、長さの短いものから順番に並ぶように配設することにより、前記熱交換部の前端側の二隅に非直角コーナー部が形成されるように構成した液体加熱装置により実現した。

0030

以下、本発明の第1実施例に係る液体加熱装置について、図面に基づいて説明する。
本実施例に係る液体加熱装置としての直接加熱式のフライヤー1は、図1乃至図3に示すように、筐体2の上方に開口して設けて油を貯留する加熱槽3と、加熱槽3の下方に設置されたバーナー4と、加熱槽3の底部31の外面31sに前後方向に延びる複数本のフィン6を配設して成る熱交換部5とを備えている。

0031

筐体2の下部には、厨房等の床面に設置した図示しない架台等に設置するための脚部21が設けられている。また、筐体2の前面には、フライヤー1を操作するための操作盤22が設けられている。さらに、加熱槽3から排油するための排油バルブ32が、加熱槽3から筐体2の前面に向かって取り付けられている。

0032

加熱槽3の下方には、底部31の外面31sに燃焼ガスの吹出口(図示せず)を対向して設けたバーナー4を収容する燃焼室24と、燃焼室24に連通すると共に加熱槽3の前方側から後方側に向かって、即ち、図2紙面左から右に向かって延設されて、底部31の外面31sを上部壁として囲われる燃焼通路25とが設けられている。

0033

バーナー4から発せられた燃焼ガスは、図2中の矢印Gに示すように、燃焼通路25を通過する際に熱交換部5を介して加熱槽3を加熱し、筐体2の背面に立設されたバックガード26内の排気路27を通って、排気口28からフライヤー1の外部に排出される。

0034

フィン6は、図3(a)及び図3(b)に示すように、夫々長さの異なる3種類のフィン6A、6B、6Cであり、熱交換部5は、加熱槽3の底部31の外面31sにフィン6A、6B、6Cを図2の紙面左右から中央に向かって長さの短いものから順に配設されて成る。フィン6は、熱膨張係数が低いSUS430でも、耐高温性に優れたSUS304を用いても構わない。

0035

熱交換部5は、前端側、即ち、図3(a)紙面下方の二隅にフィン6A、6B、6Cの端部でステップ状に形成された非直角コーナー部R1を備えている。
これにより、熱交換部5の前端側二隅周辺で加熱槽3の底部31に作用する熱応力が、フィン6A、6B、6Cの端部に分散するため、従来のような液体加熱装置の直角コーナー部周辺に作用する熱応力が約330N/mm2である場合と比較して、本実施例に係るフライヤー1を用いた熱応力解析では、非直角コーナー部R1に作用する熱応力は、図4中の測定点1〜8に示すように、68〜207N/mm2に軽減されており、熱交換部5の前端側二隅周辺における加熱槽3の底部31の熱応力集中に起因する部分的な変形等を抑制することができる。

0036

また、熱交換部5は、後端側、即ち、図3(a)紙面上方の二隅にもステップ状に形成された非直角コーナー部R2を備えている。
これにより、熱交換部5の前端側と同様に、熱交換部5の後端側二隅周辺で加熱槽3の底部31に作用する熱応力を非直角コーナー部R2全体に分散するため、熱交換部5の後端側二隅周辺における加熱槽3の底部31の熱応力集中に起因する割れを抑制することができる。

0037

なお、非直角コーナー部R1、R2の形状については、本実施例のようにステップ状に形成する他、フィン6の端部をフィン6の長手方向に対して斜め又は外方に膨出するように形成して、フィン6の長手方向に対して斜線状又は熱交換部5における中央から外方に凸状に形成しても構わない。
これにより、熱交換部5の非直角コーナー部R1、R2周辺で加熱槽3の底部31に作用する熱応力を1点に集中することを回避して、加熱槽3の底部31の割れを更に抑制することができる。

0038

各フィン6は、断面コの字型に形成されており、図5の展開図に示すように、加熱槽3の底部31の外面31sに固着される固着面61と、この固着面61の幅方向の両側縁から夫々立設した側壁面62とから成る。

0039

側壁面62は、フィン6の中央付近から前方に向かって、即ち、図5の紙面中央付近から右に向かって漸次縮幅に形成されている。これにより、側壁面62の短幅側をバーナー4に近い方に取り付けると共に、長幅側をバーナー4から遠い方に取り付けることで、燃焼ガスの受熱面積を確保し、側壁面62の長手方向の前後における温度勾配緩和して、加熱槽3の底部31全体を均等に加熱し易くなる。

0040

各フィン6の側壁面62には、フィン6の幅方向に延びて側壁面62の端縁で開口する楕円形状の側方切欠部63が設けられている。
また、略円形状中央切欠部64は、フィン6の固着面61と側壁面62の双方に跨るように設けられる。
フィン6の幅方向に並ぶ2つの側方切欠部63と2つの中央切欠部64とは、フィン6の長手方向に略等間隔に連続して配置されている。

0041

これにより、フィン6に側方切欠部63及び中央切欠部64を設けた分だけフィン6の剛性が低下して、熱交換部5の各フィン6と加熱槽3の底部31とが温度上昇に伴い其々異なる変位量で熱膨張する場合であっても、加熱槽3の底部31の熱膨張に応じてフィン6が撓み、フィン6と加熱槽3の底部31との間での変位量の差を吸収すると共に、フィン6の側壁面62が側方切欠部63で拡幅するように長手方向で扇状に広がり易く、加熱槽3の底部31の熱膨張に追従し易くなるため、フィン6と加熱槽3の底部31との間での不用意な引張応力の発生を抑制することができる。

0042

さらに、フィン6の固着面61と側壁面62とに跨って中央切欠部64を設けた分だけ、フィン6と加熱槽3との接着面積が少なくなるため、フィン6が加熱槽3の底部31の熱膨張に更に追従し易くなり、フィン6の固着面61と加熱槽3の底部31との間での引張応力の発生を更に抑制することができる。

0043

次に、フィン6の第2実施例であるフィン7について、図6の展開図に基づいて説明する。ここで、上述した第1実施例のフィン6と同一の部材については、70番台の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。

0044

本実施例に係るフィン7は、固着面71とこの固着面71の両側縁に設けられた側壁面72とを備えている。なお、本実施例に係るフィン7の断面形状については、側壁面72を1つだけ設けたL字状断面であっても、側壁面72、72の高さが夫々異なる形状断面であっても構わない。

0045

フィン7の中央切欠部74は、固着面71の両側に設けられた側壁面72、72間に亘って楕円形状に形成されている。
また、フィン7の側方切欠部73は、側壁面72に楕円形状に開穿されている。
フィン7の幅方向に並ぶ中央切欠部74と2つの側方切欠部73とは、フィン7の長手方向に亘って略等間隔に連続して配置されている。

0046

これにより、上述した第1実施例で用いるフィン6が奏する効果と同様に、フィン7に側方切欠部73及び中央切欠部74を設けた分だけフィン7の剛性が低下すると共に、フィン7に中央切欠部74を設けた分だけフィン7と加熱槽3との接着面積が少なくため、熱交換部5の各フィン7と加熱槽3の底部31が温度上昇に伴い其々異なる変位量で熱膨張する場合であっても、加熱槽3の底部31の熱膨張に応じてフィン7が撓んでフィン7と加熱槽3の底部31との間での変位量の差を吸収すると共に加熱槽3の底部31の熱膨張に追従し易くなるため、フィン7と加熱槽3の底部31との間での過度な引張応力の発生を抑制することができる。

0047

次に、フィン6の第3実施例であるフィン8について、図7の展開図に基づいて説明する。ここで、上述した第1実施例のフィン6と同一の部材については、80番台の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。

0048

フィン8は、図7の展開図に示すように、フィン8の固着面81と側壁面82の双方に跨ぐように設けられる円形状の中央円形切欠部84Aと、側壁面82、82に亘ってフィンの幅方向に長い長孔状に形成された中央横長切欠部84Bと、固着面81にフィン8の長手方向に長い長孔状に形成された中央縦長切欠部84Cとを備えている。

0049

これにより、上述した第1実施例で用いるフィン6が奏する効果に加えて、フィン8の固着面81に中央切欠部84Cを設けた分だけ、フィン8の固着面81と加熱槽3の底部31との接着面積が更に少なくなると共にフィン8の剛性が更に下がるため、フィン8が加熱槽3の底部31の熱膨張に追従し易くなり、フィン8の固着面81と加熱槽3の底部31との間での引張応力の発生を更に抑制することができる。

0050

なお、フィン8を用いたフライヤー1は、フィン8を加熱槽3の外面31sにロウ付けする際に、ロウ付け用の加熱炉で一度にロウ付け可能な加熱槽3の個数が(従来ケースより)増えるため、加熱槽3の生産効率を向上させることができる。すなわち、フィンを加熱槽にロウ付けする際には、ロウ付け用の加熱炉内に収容して行うところ、従来のような液体加熱装置は、裏返した加熱槽を加熱炉内で斜めに傾かせた状態で、隣接するフィン間に配置したロウをフィンの固着面と加熱槽の外面との間に流下させてロウ付けを行うのに対して、フィン8を用いたフライヤー1では、裏返した加熱槽3を加熱炉内で水平にした状態で、固着面81上に配置したロウを中央切欠部84Cを通じて加熱槽3の外面31sとフィン8の固着面81との間に流し込んでロウ付け可能なため、加熱槽3を水平状態で加熱炉内に収容可能な分だけ、加熱炉内における加熱槽3の省スペース化を実現し、一度にロウ付け可能な加熱槽3の個数が増えて加熱槽3の生産効率を向上させることができる。

0051

なお、本実施例では、液体加熱装置として、ガスバーナーを用いた直接加熱式のフライヤーを例示しているが、直接加熱式の茹で機であっても構わない。

実施例

0052

なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。

0053

1 ・・・フライヤー
2 ・・・筐体
3 ・・・加熱槽
4 ・・・バーナー
5 ・・・熱交換部
6 ・・・フィン
61・・・固着面
62・・・側壁面
63・・・側方切欠部
64・・・中央切欠部
7 ・・・ フィン
71・・・ 固着面
72・・・ 側壁面
73・・・ 側方切欠部
74・・・ 中央切欠部
8 ・・・ フィン
81・・・ 固着面
82・・・ 側壁面
83・・・ 側方切欠部
84A・・・中央円形切欠部
84B・・・中央横長切欠部
84C・・・中央縦長切欠部
R1、R2・・・非直角コーナー部
100・・・ 加熱槽
101・・・ (加熱槽の)底部
102・・・ フィン
103・・・ 直角コーナー部
104・・・ 熱交換部

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