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技術 冷却液組成物及びこれを用いた内燃機関の運転方法

出願人 トヨタ自動車株式会社日本ケミカル工業株式会社
発明者 山守一雄宮島和浩児玉康朗吉井揚一郎小倉新一八重田一人木月一善牧野綾太
出願日 2013年2月13日 (7年10ヶ月経過) 出願番号 2013-025467
公開日 2014年8月25日 (6年4ヶ月経過) 公開番号 2014-152304
状態 特許登録済
技術分野 熱効果発生材料
主要キーワード 熱透過率 平均測定 評価試験装置 冷却組成物 アルミ鋳物 モリブテン酸塩 エチレングリコール濃度 粘度計定数
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (2)

課題

内燃機関燃費効果を向上させることができる冷却液組成物及びこれを用いた内燃機関の運転方法を提供する。

解決手段

本発明は、粘度特性改良剤としてのセルロース誘導体、及び基剤を含有し、セルロース誘導体が、水溶性であって、かつ100℃において熱ゲル化せず、基剤が、一価アルコール二価アルコール三価アルコール及びグリコールモノアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルコール類及び/又は水を含み、動粘度が、25℃で8.5mm2/秒以上であり、かつ100℃で2.0mm2/秒以下である冷却液組成物に関する。

概要

背景

自動車エンジン等を冷却するための冷却液としては様々なものが知られているが、その中でも水はエンジン用冷却液として冷却性能が最も高いために好ましい。しかし真水摂氏0℃以下になると凍結する。このような事情から、不凍性を目的としてエチレングリコール等のグリコール類ベースに必要な凍結温度を得るように水で希釈し、必要によりエンジンラジエーター等に使用される金属、ゴム及び樹脂等の劣化を保護するための各種添加剤を配合した冷却液組成物が使用されてきた。

しかしながら、エチレングリコール等のグリコール類を使用した場合、特に低温において冷却液組成物の粘度が著しく上昇してしまうという問題があった。したがって、従来の粘度特性改良技術においては、一般に、低温時の流動性向上のための低粘度化が行われてきた(特許文献1−3)。

しかしながら、低粘度化を行った場合、冷却液とボア壁との境界層が薄くなり、また対流が起こりやすくなるため、冷却液がボア壁から熱を奪いやすくなり、その結果、冷却損失が増大し、燃費悪化を招くという問題が新たに生じた。一方、放熱性を低下させて冷却損失を低減させるために、エチレングリコール等のグリコール類の濃度を上げて低温時の冷却液の粘度を増大させると、高温時において冷却能力不足となり、オーバーヒートを招くという問題が生じた。

例えば、特許文献4−6には、粘度指数向上剤を配合することにより潤滑油の粘度特性改良する技術が記載されているが、これらに記載される粘度指数向上剤は低温時の流動性を維持しつつ、高温時の粘度低下を少なくする目的で配合されており、したがって、このような粘度指数向上剤が配合された液剤を冷却液として用いても、低温時の冷却損失を低減させ、かつ高温時の冷却能力を維持することはできない。

概要

内燃機関燃費効果を向上させることができる冷却液組成物及びこれを用いた内燃機関の運転方法を提供する。本発明は、粘度特性改良剤としてのセルロース誘導体、及び基剤を含有し、セルロース誘導体が、水溶性であって、かつ100℃において熱ゲル化せず、基剤が、一価アルコール二価アルコール三価アルコール及びグリコールモノアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルコール類及び/又は水を含み、動粘度が、25℃で8.5mm2/秒以上であり、かつ100℃で2.0mm2/秒以下である冷却液組成物に関する。

目的

本発明は、内燃機関の燃費効果を向上させることができる冷却液組成物及びこれを用いた内燃機関の運転方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

粘度特性改良剤としてのセルロース誘導体、及び基剤を含有し、セルロース誘導体が、水溶性であって、かつ100℃において熱ゲル化せず、基剤が、一価アルコール二価アルコール三価アルコール及びグリコールモノアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルコール類及び/又は水を含み、動粘度が、25℃で8.5mm2/秒以上であり、かつ100℃で2.0mm2/秒以下である冷却液組成物

請求項2

セルロース誘導体が、式(1):[式中、R1、R2及びR3は、−(CH2CH2O)n−H、−CH2COOX、式(2):で表される基、式(3):で表される基及び水素原子からなる群から独立して選択され、ここで、nは1〜3の整数であり、Xはナトリウム又はカリウムであり、ただし、R1、R2及びR3のすべてが水素原子となることはない。]で表される繰り返し単位からなる化合物であり、分子量が5万〜160万である、請求項1に記載の冷却液組成物。

請求項3

セルロース誘導体を、組成物100質量部に対して、0.05〜1.2質量部含有する、請求項1又は2に記載の冷却液組成物。

請求項4

請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却液組成物を内燃機関冷却液として用いる、内燃機関の運転方法

技術分野

0001

本発明は、内燃機関燃費効果を向上させることができる冷却液組成物及びこれを用いた内燃機関の運転方法に関する。

背景技術

0002

自動車エンジン等を冷却するための冷却液としては様々なものが知られているが、その中でも水はエンジン用冷却液として冷却性能が最も高いために好ましい。しかし真水摂氏0℃以下になると凍結する。このような事情から、不凍性を目的としてエチレングリコール等のグリコール類ベースに必要な凍結温度を得るように水で希釈し、必要によりエンジンラジエーター等に使用される金属、ゴム及び樹脂等の劣化を保護するための各種添加剤を配合した冷却液組成物が使用されてきた。

0003

しかしながら、エチレングリコール等のグリコール類を使用した場合、特に低温において冷却液組成物の粘度が著しく上昇してしまうという問題があった。したがって、従来の粘度特性改良技術においては、一般に、低温時の流動性向上のための低粘度化が行われてきた(特許文献1−3)。

0004

しかしながら、低粘度化を行った場合、冷却液とボア壁との境界層が薄くなり、また対流が起こりやすくなるため、冷却液がボア壁から熱を奪いやすくなり、その結果、冷却損失が増大し、燃費悪化を招くという問題が新たに生じた。一方、放熱性を低下させて冷却損失を低減させるために、エチレングリコール等のグリコール類の濃度を上げて低温時の冷却液の粘度を増大させると、高温時において冷却能力不足となり、オーバーヒートを招くという問題が生じた。

0005

例えば、特許文献4−6には、粘度指数向上剤を配合することにより潤滑油の粘度特性改良する技術が記載されているが、これらに記載される粘度指数向上剤は低温時の流動性を維持しつつ、高温時の粘度低下を少なくする目的で配合されており、したがって、このような粘度指数向上剤が配合された液剤を冷却液として用いても、低温時の冷却損失を低減させ、かつ高温時の冷却能力を維持することはできない。

先行技術

0006

特開平8−183950号公報
特開2010−236064号公報
特開平9−227859号公報
特開2011−137089号公報
特開2011−132285号公報
特開2011−121991号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、内燃機関の燃費効果を向上させることができる冷却液組成物及びこれを用いた内燃機関の運転方法を提供することを目的とする。具体的には、低温時の冷却損失を低減させ、かつ高温時の冷却能力を維持することが可能な冷却液組成物及びこれを用いた内燃機関の運転方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明者らは、特定のセルロース誘導体を粘度特性改良剤として添加して冷却液組成物の動粘度を特定の範囲とすることにより、低温時の冷却損失を低減させ、かつ高温時の冷却能力を維持することが可能となり、よって内燃機関の燃費効果が大きく向上することを見出した。

0009

すなわち、本発明は以下の発明を包含する。
(1)粘度特性改良剤としてのセルロース誘導体、及び基剤を含有し、
セルロース誘導体が、水溶性であって、かつ100℃において熱ゲル化せず、
基剤が、一価アルコール二価アルコール三価アルコール及びグリコールモノアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルコール類及び/又は水を含み、
動粘度が、25℃で8.5mm2/秒以上であり、かつ100℃で2.0mm2/秒以下である冷却液組成物。
(2)セルロース誘導体が、式(1):



[式中、
R1、R2及びR3は、−(CH2CH2O)n−H、−CH2COOX、式(2):



で表される基、式(3):



で表される基及び水素原子からなる群から独立して選択され、ここで、nは1〜3の整数であり、Xはナトリウム又はカリウムであり、
ただし、R1、R2及びR3のすべてが水素原子となることはない。]
で表される繰り返し単位からなる化合物であり、分子量が5万〜160万である、上記(1)に記載の冷却液組成物。
(3)セルロース誘導体を、組成物100質量部に対して、0.05〜1.2質量部含有する、上記(1)又は(2)に記載の冷却液組成物。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの冷却液組成物を内燃機関の冷却液として用いる、内燃機関の運転方法。

発明の効果

0010

本発明の冷却液組成物によれば、内燃機関の燃費効果を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0011

図1は、実施例において使用した暖機性能及び冷却性能評価装置の概略図である。

0012

以下、更に詳細に本発明を説明する。

0013

本発明の冷却液組成物は、粘度特性改良剤としての特定のセルロース誘導体を含み、これにより低温時及び高温時において特定の動粘度を有するものである。尚、本発明において、低温とは25℃を意味し、高温とは100℃を意味する。

0014

本発明に用いられるセルロース誘導体は、水溶性であって、かつ100℃において熱ゲル化しないものであれば特に限定されない。ここで、「水溶性である」とは、セルロース誘導体0.1gを水100mlに添加した後、混合液を80℃に昇温し、その後60分間撹拌し、25℃まで撹拌冷却したときに析出不溶解分を有さないことを意味する。また「熱ゲル化」とは、加熱によりゲル化することを言う。本発明に用いられるセルロース誘導体としては、例えば、低温において直線状の分子同士が水素結合絡み合い、高温において水素結合が切断されて個々の分子が分散する性質を有するものが挙げられる。

0015

上記セルロース誘導体は下記式(1):



[式中、
R1、R2及びR3は、−(CH2CH2O)n−H、−CH2COOX、式(2):



で表される基、式(3):



で表される基及び水素原子からなる群から独立して選択され、ここで、nは1〜3の整数であり、Xはナトリウム又はカリウムであり、
ただし、R1、R2及びR3のすべてが水素原子となることはない。]
で表される繰り返し単位からなる化合物であることが好ましい。

0016

上記セルロース誘導体の具体例としては、ヒドロキシエチルセルロースカルボキシメチルセルロース塩及びカチオン化セルロースから選択される少なくとも1種が挙げられる。これらの中で、入手性の観点から、ヒドロキシエチルセルロースを用いることが好ましい。ヒドロキシエチルセルロースとしては、特に、式(1)において、R1、R2及びR3が−(CH2CH2O)n−H及び水素原子から独立して選択され、ここで、nは1〜3の整数であり、ただし、R1、R2及びR3のすべてが水素原子となることはない化合物が挙げられる。カルボキシメチルセルロース塩としては、特に、式(1)において、R1及びR2が水素原子であり、R3が−CH2COOXであり、ここで、Xはナトリウム又はカリウムである化合物が挙げられる。カチオン化セルロースとしては、特に、式(1)において、R1及びR2が水素原子であり、R3が式(2)で表される基、又は(3)で表される基であり、ここで、nは1〜3の整数である化合物が挙げられる。

0017

上記セルロース誘導体の分子量は、増粘効果及び基剤への良好な溶解性を得る観点から、5万〜160万であることが好ましく、50万〜156万であることが特に好ましい。

0018

本発明の冷却液組成物において、上記セルロース誘導体の配合量は、低温時及び高温時の冷却液組成物の動粘度を上記所定の範囲とすることが可能であれば特に制限されず、組成物100質量部に対して0.05〜1.2であることが好ましく、0.07〜1質量部であることが特に好ましく、0.08〜0.5質量部であることがさらに特に好ましい。また、上記セルロース誘導体として、比較的大きい分子量、例えば50万〜160万の分子量を有するものを使用した場合、その配合量は、組成物100質量部に対して0.07〜0.5質量部であることが好ましい。上記セルロース誘導体として、比較的小さい分子量、例えば5万〜50万の分子量を有するものを使用した場合、その配合量は、組成物100質量部に対して0.5〜1.0質量部であることが好ましい。本発明の冷却液組成物において、上記各種粘度特性改良剤は組み合わせて用いることもできる。

0019

本発明の冷却液組成物は、動粘度が、25℃で8.5mm2/秒以上であり、かつ100℃で2.0mm2/秒以下である。

0020

本発明の冷却液組成物は、25℃における動粘度が8.5mm2/秒以上、好ましくは8.5〜3000mm2/秒、特に好ましくは10〜2000mm2/秒、さらに特に好ましくは17.5〜1000mm2/秒と高いため、低温時における放熱性が低く冷却損失が低い。本発明の冷却液組成物は、25℃における動粘度が3000mm2/秒以下である場合、ウォーターポンプへの負荷を回避し、内燃機関の燃費悪化を防ぐことが可能である点で好ましい。また、本発明の冷却液組成物は、25℃における動粘度が8.5mm2/秒以上であることから、従来の80%エチレングリコール冷却液よりも動粘度が高い。尚、エチレングリコール冷却液は、エチレングリコール濃度が80%を超える場合、引火点が発生するため冷却液として使用することができない。

0021

本発明の冷却液組成物は、100℃における動粘度が2.0mm2/秒以下、好ましくは0.3〜2.0mm2/秒、特に好ましくは0.3〜1.5mm2/秒と低いため、高温時の冷却能力が維持され、オーバーヒートを防ぐことが可能である。冷却液組成物の冷却能力は、例えばラジエータ熱透過率を測定することにより評価することができる。尚、水100%の冷却液の100℃における動粘度は0.3mm2/秒である。

0022

本発明の冷却液組成物は、不凍性を有する基剤を含むことが好ましい。基剤の配合量は、組成物100質量部に対して86〜99.99質量部であることが好ましく、94.5〜99.9質量部であることが特に好ましい。

0023

上記基剤は、一価アルコール、二価アルコール、三価アルコール及びグリコールモノアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルコール類及び/又は水を含む。不凍性が必要とされない場合には、基剤は水単独であってもよい。

0024

一価アルコールとしては、例えばメタノールエタノールプロパノールブタノールペンタノールヘキサノールヘプタノールオクタノールの中から選ばれる1種又は2種以上の混合物からなるものを挙げることができる。

0025

二価アルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコールトリエチレングリコールプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールヘキシレングリコールの中から選ばれる1種又は2種以上の混合物からなるものを挙げることができる。

0026

三価アルコールとしては、例えばグリセリントリメチロールエタントリメチロールプロパン、5−メチル−1,2,4−ヘプタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオールの中から選ばれる1種又は2種以上の混合物からなるものを挙げることができる。

0028

上記基剤の中でもエチレングリコール、プロピレングリコール及び1,3−プロパンジオールが、取り扱い性、価格、入手容易性の観点から好ましい。

0029

上記アルコール類の配合量は、不凍性を考慮し、組成物100質量部に対して8.9〜98.83が好ましく、22.25〜98.83が特に好ましい。

0030

上記水としてはイオン交換水が好ましい。水の配合量は、組成物100質量部に対して0.89〜89.85が好ましく、0.89〜74.87が特に好ましい。

0031

上記基剤が水とアルコール類を含む場合、水とアルコール類の配合割合については不凍性・引火性を考慮し、任意に調整できる。基剤中の水とアルコール類の割合は、引火点を発生するのを回避する観点から、20:80〜90:10が好ましく、40:60〜75:25が特に好ましい。

0032

本発明の冷却液組成物には、必要に応じて、上記粘度特性改良剤以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の添加剤を基剤に配合することができる。

0033

例えば、本発明の冷却組成物には、エンジン冷却液経路に使用されている金属の腐食を効果的に抑制するため、少なくとも1種以上の防錆剤を動粘度に影響を与えない範囲で含ませることができる。防錆剤としては、脂肪族カルボン酸及び/又はその塩、リン酸及び/又はその塩、芳香族カルボン酸及び/又はその塩、トリアゾール類チアゾール類ケイ酸塩硝酸塩亜硝酸塩ホウ酸塩モリブテン酸塩、及びアミン塩のいずれか1種又は2種以上の混合物を挙げることができる。

0034

また、本発明の冷却組成物には、例えば水酸化ナトリウム水酸化カリウムなどのpH調整剤消泡剤着色剤染料又は分散剤などを動粘度に影響を与えない範囲で適宜添加することができる。

0035

上記その他の添加剤の合計配合量は、組成物100質量部に対して、通常10質量部以下、好ましくは5質量部以下である。

0036

本発明の冷却液組成物は、冷却液組成物を内燃機関の冷却液として用いることができる。

0037

本発明は、上記冷却液組成物を得るための濃縮組成物にも関する。本発明の濃縮組成物は、上記粘度特性改良剤及び上記基剤を含む組成物である。本発明の濃縮組成物に残余の基剤及び場合によりその他の添加剤を加えることにより、本発明の冷却液組成物を得ることができる。本発明の濃縮組成物に含まれる基剤は、冷却液組成物を得るためにさらに加える基剤と同一であっても異なっていてもよい。本発明の濃縮組成物は、上記粘度特性改良剤を濃縮組成物100質量部に対して0.15〜99.9質量部含有することが好ましく、上記基剤を濃縮組成物100質量部に対して1〜99.9質量部含有することが好ましい。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されない。

0038

[実施例1]
エチレングリコール47.93質量部とイオン交換水50質量部を混合し、これに防錆剤としてのセバシン酸二ナトリウム2質量部を添加して混合した。得られた混合液に、粘度特性改良剤としてのヒドロキシエチルセルロース(分子量156万)0.07質量部を添加した後、混合液を80℃に昇温し、その後60分攪拌し、撹拌冷却して冷却液組成物を得た。

0039

[実施例2]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤としてヒドロキシエチルセルロース(分子量5万)1質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0040

[実施例3]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤としてカルボキシメチルセルロース塩(分子量150万)0.1質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0041

[実施例4]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤としてカルボキシメチルセルロース塩(分子量25万)0.6質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0042

[実施例5]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤としてカチオン化セルロース(分子量150万)0.1質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0043

[実施例6]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤としてカチオン化セルロース(分子量60万)0.5質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0044

[比較例1]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤の代わりにエチルセルロース0.1質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0045

[比較例2]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤の代わりにエチルヒドロキシエチルセルロース0.1質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0046

[比較例3]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤の代わりにカルボキシメチルエチルセルロース0.1質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0047

[比較例4]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤の代わりにヒドロキシプロピルメチルセルロース0.1質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0048

[比較例5]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤の代わりにメチルセルロース0.1質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0049

[比較例6]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤の代わりにヒドロキシプロピルセルロース0.1質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0050

[比較例7]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤の代わりにカルボキシビニルポリマー0.2質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0051

[比較例8]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。比較例8の冷却液組成物を、暖機性能及び冷却性能の基準とした。

0052

[比較例9]
イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、エチレングリコール及び粘度特性改良剤を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0053

[比較例10]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤としてのヒドロキシエチルセルロース(分子量156万)を0.005質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0054

[比較例11]
エチレングリコール、イオン交換水及び防錆剤を表1に示す量で使用し、粘度特性改良剤としてヒドロキシエチルセルロース(分子量5万)1.4質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして冷却液組成物を得た。

0055

実施例1−6及び比較例1−11により得られた冷却液組成物の25℃及び100℃における動粘度を測定し、また熱特性(暖機性能及び冷却性能)を評価した。

0056

<動粘度の測定>
冷却液組成物の25℃及び100℃における動粘度は、JIS K 2283又はASTMD445.D446のグラス毛管粘度計を用いる試験方法準拠して測定した。具体的には以下の方法で測定した。
(1)JIS K 2283規定のウベローデ粘度計を用意し、気泡が入らないように傾けながら試料を規定量充填した。
(2)試料を充填した粘度計を15分間恒温水槽調温した。
(3)試料を上部の測時標線以上まで吸い上げた後、自然落下させ、メニスカスが測時標線上部から下部を通過する時間を測定した。
(4)測定時間が200秒未満の場合は粘度計を取り替えて(1)−(3)の操作を行った。
(5)測定時間が200秒以上となる粘度計を用いて測定を2回行い、その測定時間の差が平均値の0.2%以内である場合に、その平均測定時間と用いた粘度計の粘度計定数から動粘度を算出した。

0057

<暖機性能>
暖機性能は25℃室温における簡易熱特性評価試験装置(図1参照)を用い、アルミ鋳物が25℃から60℃に昇温するまでの時間を測定した。比較例8の結果(240秒)を基準値1.0とした。

0058

<冷却性能>
暖機性能は25℃室温における簡易熱特性評価試験装置(図1参照)を用い、アルミ鋳物が90℃から80℃に冷却されるまでの時間を測定した。比較例8の結果(300秒)を基準値1.0とした。

0059

表1に、実施例1−6及び比較例1−11で得られた冷却液組成物の動粘度、暖機性能及び冷却性能の測定結果を示す。尚、表1における比較例5及び6以外の溶解性は25℃における結果を示す。

0060

0061

表1より、実施例1−6の冷却液組成物は、低温時における動粘度が高く、かつ高温時における動粘度低下が十分であるため、いずれも基準とした比較例8の冷却液組成物より暖機性能が向上しており、かつ冷却性能が維持されていることがわかる。

0062

比較例10は、粘度特性改良剤の含有量が十分でないため、粘度特性改良剤としての効果がみられないことがわかる。

実施例

0063

比較例11は、粘度特性改良剤の含有量が多いため、低温時における動粘度が高く、暖機性能は改善されているが、高温において動粘度の低下が小さく、冷却性能が劣ることがわかる。

0064

本発明の冷却液組成物は、自動車作業用車両(トラック重機等)等の車両、船舶航空機発電機、冷暖房システムの内燃機関(ハイブリッドシステムを含む)、電池インバータの冷却に好適に使用される。

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