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技術 弦楽器用着脱式フレット

出願人 間宮輝
発明者 間宮輝
出願日 2013年1月21日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2013-008630
公開日 2014年7月31日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2014-139637
状態 特許登録済
技術分野 弦楽器 音楽補助具
主要キーワード 左手のひら 指押さえ 格子状模様 本特許願 振動数比 算定値 フックの法則 コア巻線

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図面 (9)

課題

弦楽器演奏する際に、フレットが無い種類の弦楽器の指板に、フレットを加工した薄い指板を、簡単に何度でも取り付け取り外しができるようにした、ビブラート奏法に支障がない機能を備えた、弦楽器用着脱式フレットを提供する。

解決手段

弦楽器の指板5と弦の間に挿入でき、上駒6側のネック19と指板5および7側の指板5に、巻き付け固定できるように、留め具着脱式補助具シートに固着させて、音律音階主音別に演奏補助具を別けて、フレットの形状は正しい音程指位置に、ビブラート奏法に支障とならぬよう点字外観つぶを加工して、指先触覚視覚両方知覚でき、容易に弦楽器を演奏できるようにした、正しい音程の指位置は、物理法則に則り弦楽器の弦周りの形状と寸法からコンピュータプログラム算出する。

背景

バイオリンビオラ等の弦楽器は、滑らかでフレットの無い指板備えている。こ
れ等のフレットの無い弦楽器は、演奏に必要な所望音程の音を出すための正確な指位置(バイオリン等の弦を指板上で押さえる指位置)を知覚できる指板上の印は無い。このため演奏者が所望の音程の音高の、正しい指板の位置で弦を指先で押さえるには、相当練習重ねる必要がある。

またバイオリン、ビオラ等のフレットの無い弦楽器は、指先を弦の上で滑らかに滑らせて指板に対して指先を素早く移動して演奏するため、ギターのような指板から突起したフレットでは演奏の障害となる。またギターのようなフレットでは、弦の押さえる指の位置を僅かに弦の張る方向に上下させ、音に僅かな高低を生じさせて音の震えが生じる、弦楽器独特ビブラート奏法はできない。従って、バイオリン、ビオラ等の弦楽器の演奏補助具に付加されるフレットの機能は、弦楽器の魅力を損なわない、ビブラート奏法や曲に華やかさを加える奏法(例えば装飾音等)に支障とならない形状のフレットが望まれる。

従来、そこで次のような工夫が考案されている。
例えば、特開平07−005871号公報(特許文献1)「弦楽器の調音指板」には、バイオリンの指板の半音階の指押さえ点に対応して、指板に配置された複数の立ち上がり演奏領域を備えた、弦楽器の指板が記載されている。この立ち上がり演奏領域は、弦の下に位置する指板の頂面から0.5ミリ程度の高さとされ、弦の直角方向の幅が数ミリ程度とされている。そこで、演奏者は従来弦を指で押さえていたのと同じような態様で、立ち上がり演奏領域の頂部を指で押さえることができる。そして、指を立ち上がり演奏領域に交差して指板上で動かすことができるので、演奏者はビブラートおよび調子の繊細な変化のある奏法を従来と同じ様にできるというものである。

また、米抄2009/0120266(特許文献2)「楽器のフレットのない指板をフレットのついた指板に変換する器具」には、プラスチックの薄いシートで出来た、ギターのフレットのような突起のある、バイオリンの指板大の大きさの、シートの裏に指板に固着させる粘着剤のついた、指板ポジションシールがる。このシールは弦楽器の指板に粘着面で着脱して、フレットのない弦楽器をフレット付きの弦楽器に変換できる器具となり、初心者などの教育に有効な器具としている。

概要

弦楽器を演奏する際に、フレットが無い種類の弦楽器の指板に、フレットを加工した薄い指板を、簡単に何度でも取り付け取り外しができるようにした、ビブラート奏法に支障がない機能を備えた、弦楽器用着脱式フレットを提供する。弦楽器の指板5と弦の間に挿入でき、上駒6側のネック19と指板5および7側の指板5に、巻き付け固定できるように、留め具着脱式補助具のシートに固着させて、音律音階主音別に演奏補助具を別けて、フレットの形状は正しい音程の指位置に、ビブラート奏法に支障とならぬよう点字外観つぶを加工して、指先の触覚視覚両方で知覚でき、容易に弦楽器を演奏できるようにした、正しい音程の指位置は、物理法則に則り弦楽器の弦周りの形状と寸法からコンピュータプログラム算出する。

目的

これは、市場で一般に大量に流通している通常のバイオリン以外に、上記の特別な細工を施したバイオリンの購入を演奏者に求めていることになり、既に演奏者が所有しているバイオリンに、正しい音程の目安を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

弦楽器の弦と指板の間に挿入して使用する、シートで構成された着脱式フレット(11)であってシートの形状は弦楽器の指板の表面にそのまま重なる形とし、固定し着脱できるようにした、シートに加工したつぶ(12)の連なりがフレットの機能を備えた、ビブラート奏法に支障がなく、平均律ピタラス律、純正律その他の音律で、主音別の長短音階演奏でき、つぶの配置は弦楽器の各弦をそれぞれ挟むように指板の長手方向に沿って配列された、つぶの径と高さが適当な大きさの、これ等のつぶの配置が、弦の振動物理フックの法則、弦楽器の弦・上駒・指板・の4辺からなる四辺形の形状や寸法等から導かれることを特徴とする、指位置計算するプログラム(正しい音程で弦を指板上で押さえたとき、その指位置の上駒から指板上のその位置までの、指板上で測った間隔を計算するプログラム)から算出されることを特徴とする弦楽器用着脱式フレット。

請求項2

請求項1記載の弦楽器用着脱式フレットに、弦楽器の指板に跨る形で固定し着脱できるようにした、固定部(13)を付け加えたことを特徴とする弦楽器用着脱式フレット。

請求項3

請求項1記載の弦楽器用着脱式フレットに、弦楽器の上駒側のネックと指板および駒側の指板の両端で、巻き付け固定し着脱できるようにした、固定部(13)、留め具付の固定部(15)および着脱補助の固定部(16)を付け加えたことを特徴とする弦楽器用着脱式フレット。

技術分野

0001

この発明は、弦楽器演奏する際に、フレットが無い種類の弦楽器の指板に、フレットを加工した薄い指板を、簡単に何度でも取り付け取り外しができるようにした、ビブラート奏法に支障がない機能を備えた、弦楽器用着脱式フレットに関するものである。

背景技術

0002

バイオリンビオラ等の弦楽器は、滑らかでフレットの無い指板を備えている。こ
れ等のフレットの無い弦楽器は、演奏に必要な所望音程の音を出すための正確な指位置(バイオリン等の弦を指板上で押さえる指位置)を知覚できる指板上の印は無い。このため演奏者が所望の音程の音高の、正しい指板の位置で弦を指先で押さえるには、相当練習重ねる必要がある。

0003

またバイオリン、ビオラ等のフレットの無い弦楽器は、指先を弦の上で滑らかに滑らせて指板に対して指先を素早く移動して演奏するため、ギターのような指板から突起したフレットでは演奏の障害となる。またギターのようなフレットでは、弦の押さえる指の位置を僅かに弦の張る方向に上下させ、音に僅かな高低を生じさせて音の震えが生じる、弦楽器独特のビブラート奏法はできない。従って、バイオリン、ビオラ等の弦楽器の演奏補助具に付加されるフレットの機能は、弦楽器の魅力を損なわない、ビブラート奏法や曲に華やかさを加える奏法(例えば装飾音等)に支障とならない形状のフレットが望まれる。

0004

従来、そこで次のような工夫が考案されている。
例えば、特開平07−005871号公報(特許文献1)「弦楽器の調音指板」には、バイオリンの指板の半音階の指押さえ点に対応して、指板に配置された複数の立ち上がり演奏領域を備えた、弦楽器の指板が記載されている。この立ち上がり演奏領域は、弦の下に位置する指板の頂面から0.5ミリ程度の高さとされ、弦の直角方向の幅が数ミリ程度とされている。そこで、演奏者は従来弦を指で押さえていたのと同じような態様で、立ち上がり演奏領域の頂部を指で押さえることができる。そして、指を立ち上がり演奏領域に交差して指板上で動かすことができるので、演奏者はビブラートおよび調子の繊細な変化のある奏法を従来と同じ様にできるというものである。

0005

また、米抄2009/0120266(特許文献2)「楽器のフレットのない指板をフレットのついた指板に変換する器具」には、プラスチックの薄いシートで出来た、ギターのフレットのような突起のある、バイオリンの指板大の大きさの、シートの裏に指板に固着させる粘着剤のついた、指板ポジションシールがる。このシールは弦楽器の指板に粘着面で着脱して、フレットのない弦楽器をフレット付きの弦楽器に変換できる器具となり、初心者などの教育に有効な器具としている。

先行技術

0006

特開平07−005871号公報
米抄2009/0120266

発明が解決しようとする課題

0007

これらの従来技術にはつぎのような欠点があった。
バイオリンの正確な音程の音を演奏者に提供する、特開平07−005871号公報(特許文献1)を含む数々の従来技術は、バイオリンの指板を機械的に加工して、演奏者に正しい音程の位置を、指先の触覚視覚で知覚させるものが多い。これは、市場で一般に大量に流通している通常のバイオリン以外に、上記の特別な細工を施したバイオリンの購入を演奏者に求めていることになり、既に演奏者が所有しているバイオリンに、正しい音程の目安を提供する演奏補助具ではないと言える。
また特開平07−005871号公報(特許文献1)「弦楽器の調音指板」について言えば、バイオリン等の小型の弦楽器は、所望の音程の音高を出すための正確な指位置(弦を指板上で押さえる指位置)は、コンマ何ミリか正しい位置から前後にずれても弦の振動周波数が大きく変わるので、立ち上がり演奏領域の弦の直角方向の幅が数ミリ程度もあると、練習を積まないとなかなか正確な音程の音で演奏することは出来ないと考えられる。

0008

また、米抄2009/0120266(特許文献2)のプラスチック製の指板ポジションシールをバイオリンの指板に貼る従来技術は、12平均律音階が指板上でどの様に位置しているのかを示す、バイオリン初心者用のものといえる。そもそもバイオリンの指板上の音程の指位置(バイオリンの弦を指板上で押さえる位置)は、バイオリンの形状、特に弦の長さと張ってある弦の張力応力等の変数関数なので、一律にバイオリンのフレットの位置を指板上で、一つパターンで演奏者に提供できる性質のものではないと考えられる。またバイオリンは、本来12平均律よりもピタラス律または純正律で演奏する楽器であると考えられる。その理由は、弦楽器の開放弦ではたとえその弦が直接弾かれていなくても、弾かれている他の弦と共振して楽器が共鳴して響き、美しい音色が生じるからである。ピタゴラス律または純正律の音階でバイオリンを演奏すると、弦同士が12平均律の音階よりもより強く共振することになる。
またこのシールは実質的には一回だけ指板に着脱できるシールであり、このシールをバイオリンの指板に取り付け取り外すには、バイオリンの弦EADG4本を同時に緩める必要が有り、魂柱倒れる危険を防ぐためには、バイオリンを或る程度扱い慣れた人が、細心の注意を払ってこのシールの取り付け取り外しの作業をする必要がある。またこの指板ポジションシールに形成されているフレットはギターと同じ形状なので、演奏者はビブラート奏法や曲に華やかさを加える奏法(例えば装飾音等)を従来と同じ様にはできない。

0009

そこで、本発明はこれらの従来技術の欠点が生じない、新しい弦楽器用演奏補助具を作るため、解決すべき課題を次の通りとした。
(1)弦楽器本体は指板を含め一切の加工はせず、簡単に弦楽器の弦と指板の間に挿入でき、何度でも弦楽器に取り付け取り外しができる、演奏補助具を作ること。
(2)この演奏補助具の表面にフレットを加工し、このフレットの形状はビブラート奏法や曲に華やかさを加える奏法(例えば装飾音等)に支障とはならず、指先の触覚と視覚の両方で知覚できる形にすること。
(3)この演奏補助具の表面に加工するフレットは、正しい音程の指位置を示す機能が有り、本発明の弦楽器用着脱式フレットを装着すれば、従来技術では殆んど実現できていないと考えられる、弦楽器の練習を始めた初心者でも、12平均律やピタゴラス律および純正律の12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)別の音階で、容易に演奏できるようにすること。
本発明は以上の課題を解決するためになされたものである。

課題を解決するための手段

0010

先ず初めに、段落番号9の(3)の課題を解決するための前提となる、音楽音響学の各音律の音階と、弦の振動物理および本特許願の発明者が導き出した、バイオリンの指板上のある位置で弦を押さえ擦弦したときに発音する周波数と、その弦の開放弦で擦弦したときに発音する周波数との比を示す数式を説明する。

0011

次に、弦楽器のバイオリンを例にして、指板上の各音律の音階の指位置(バイオリンの弦を指板上で押さえる位置)を算定するための、同じく本特許願の発明者が考案したバイオリンの弦周りの形状と寸法の測定法、および指板上の各音律の音階の指位置を計算するプログラム(正しい音程で弦を指板上で押さえたとき、その指位置の上駒から指板上のその位置までの、指板上で測った間隔を計算するプログラム)の作成手順並びに弦の歪みの算定法について説明する。
この後で、本発明の弦楽器用着脱式フレットの、バイオリン用を例にした形体について説明する。

0012

先ず、音楽音響学の各音律の音階について説明する。
12平均律の音階は1オクターヴの12の音が、隣り合う音同士(半音)では、その周波数比

:1(=1.059)と等しくした表1の音階である。

0013

ピタゴラスの音階は、3:2の周波数比の関係にある音程(完全5度)を基に作られる7音からなる音階である。演奏上の補助として、この音階に1オクターヴが12音となるように半音を入れ、1オクターヴを12音とすると表2のような音階になる。

0014

純正律の音階は、周波数の比が単純な整数比である純正音程のみを用いて、12の音を主音からの純正音程で規定する。1オクターヴの音階は表3のようになる。

0015

さて、バイオリンの指板上の音階の指位置は、12平均律の音階では隣接する2音の周波数比が一定なので、EADG各弦上でも、12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)が変わっても、弦を指板上で押さえる指位置までの上駒からの間隔は変わらない。
ところが、ピタゴラス律と純正律の音階では、EADG各弦上でも、また12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)が変わっても、隣接する2音の周波数比が変わるので、EADGそれぞれの弦で音律別また主音別に計算する必要がある。
例えば主音がニの場合、各音律のEADG各弦の開放弦の周波数を1としたときの、開放弦から1オクターヴの12音の周波数比を示すと表4のようになる。
他の主音については、オクターヴ4のラ(A)が440Hzとして国際標準高度が定められているので、弦Aの開放弦の音高がピタゴラス律や純正律の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)別の音階で、1オクターヴの12音の中で適正な順番となるように、表4の数値を作り変えれば良い。

0016

次に弦の振動の物理であるが、弦の固有振動数

は、弦の長さ

張力T 、弦の線密度

とすれば、弦の固有振動数

は次のように表される。






また弦の固有振動数

を、弦の断面積

、歪み

書き直すと弦の固有振動数

は次のように表される。

0017

従って、バイオリンの指板上のある位置で弦を押さえ擦弦したときに発音する周波数と、その弦の開放弦で擦弦したときに発音する周波数との比は、数2から次の数式が導き出せる。






:開放弦をその弦の正しい音高で調弦したときに発音する周波数

:指板上のある位置で弦を押さえ、擦弦したときに発音する周波数

:開放弦の状態の上駒から駒までの弦の長さ



で弦を押さえたとき、上駒から指板上のその位置までの弦の長さ



で弦を押さえたとき、指板上のその位置から駒までの弦の長さ

:開放弦をその弦の正しい音高で調弦したときのその弦の歪み

0018

次に、バイオリンを演奏するさいに、各音律の主音別の音階に基づき正しい音程の指位置で弦を押さえたときの、上駒からその指位置までの、指板上で測った間隔を計算するために、本特許願の発明者が考案したバイオリンの弦周りの形状と寸法を測定する方法、および同じく本特許願の発明者が考案したバイオリンの指板上の指位置を計算するプログラム(正しい音程で弦を指板上で押さえたとき、その指位置の上駒から指板上のその位置までの、指板上で測った間隔を計算するプログラム)の作成手順、並びにこのプログラムに必要な弦の歪みの算定法について概略を説明する。
バイオリンの演奏で正しい音程で弦を押さえたときの、指板上の指位置の上駒からその位置までの指板上で測った間隔は、バイオリンの指板上のある位置で弦を押さえ擦弦したときに発音する周波数と、その弦の開放弦で擦弦したときに発音する周波数との比が、段落番号16の弦の振動の物理の公式から、弦の長さと弦の張力および弦の線密度からなる3つの変数の関数として表される。
これを更に詳しく説明すると、この関数は弦周りの弦・上駒・指板(指板の駒よりの終端から駒に伸び延長線を含む)・駒の四辺からなる四辺形の形状や寸法と、バイオリンに張ってある弦が単線弦であればその径と弦の弾性係数ヤング率)、コア巻線弦であればそのコア径コア弦の弾性係数(ヤング率)、および張ってある弦の長さ・弦の断面積・弦の歪み・弦の線密度等の変数の関数で表すことができる。
ところが、バイオリン弦の応力の変化(弦を指板に指で押せば応力が増加する)の計算に必要な弦のコア径とその弾性係数(ヤング率)等の数値は、Webサイト上では製造者側から公開されていない。しかしバイオリンの使用者側からすると、バイオリンの弦を指で押さえたときの弦の応力の変化は、弦の歪みの変化として捉えることができる。
従ってこの周波数比を表す関数を展開すると、段落番号17で説明したようにこの関数は、弦周りの弦・上駒・指板・駒の四辺からなる四辺形の形状や寸法に連動する指で押さえられた弦の長さの変化と、開放弦での弦の歪みの変数の関数で表すことができる。
結局、弦の振動の物理、フックの法則、ピタゴラスの定理三角関数等の公式から、開放弦からの或る音程で弦を指板上で押さえたときに、その指位置の上駒から指板上のその位置までの指板上で測った間隔は、弦周りの弦・上駒・指板・駒の四辺からなる四辺形の形状や寸法と開放弦での弦の歪み等の変数の関数としてコンピュータプログラムに作成でき、この指板上で測った間隔を算出することができる。
このプログラムの作成に必要な弦の開放弦での歪みの値は、個々のバイオリンにおいて弦を擦弦したときの、その指位置の上駒から指板上のその位置までの指板上で測った間隔と、そのとき発音する弦の周波数の弦楽器用チューナー指示を突き合わせることにより、上記の数式化されたコンピュータプログラムを使うと容易に算定できる。
即ち、バイオリン弦のコア径や弾性係数(ヤング率)の数値を入手できなくても、12平均律およびピタゴラス律と純正律の12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)別の音階の、指位置を計算するプログラムは、個々のバイオリンの弦周りの形状と寸法を測定して、これ等の測定値を取り込んだコンピュータプログラムを作り、このバイオリンに張ってある弦の歪みを弦楽器用チューナーとこの数式化されたコンピュータプログラムを使って算定すれば、個々のバイオリン毎に指板上の指位置の上駒からその位置までの間隔を計算するコンピュータプログラムとして完成させることができる。

0019

次に、バイオリンの弦周りの形状と寸法の測定法と、コンピュータプログラムの要となる

(指板上のある位置で弦を押さえ擦弦したときに発音する周波数と、その弦の開放弦で擦弦したときに発音する周波数との比)と



で弦を押さえたときの、上駒から指板上のその位置までの、指板上で測った間隔)の関係について述べる。
バイオリンを側面から見て、弦周りの弦・上駒・指板・駒の形状を模式的に描くと図1のようになる。
この図1で示されているバイオリンの弦周りの実寸法の形状は、適当な大きさのスケールノギスおよびマイクロメータ、それに適当な薄さの例えば付箋のような紙の束(弦と指板の間の間隔、つまり指板からの弦の高さを測るために使用する)を用意すれば、誰でもその個人が所有しているバイオリンの弦周りの実寸法の形状を測定することができる。
この弦周りの四辺形の寸法の測定はG弦が一番測り易い。G弦は指板の端に位置していることと、弦と指板の間がEADG4弦の中で一番開いているからである。
バイオリンはフレットが無い弦楽器なので、指板上の任意の位置で開放弦からの音程を自由に作ることができる。図1の模式図において、ピタゴラスの定理と三角関数を適当に適用して三角形積み重ねていけば、数3の

は、指板上のどの様な周波数比でも、バイオリンの指板上の

の関数として数4のように表すことができる。






従って、12平均律の音階で例示すると、G弦のG#の音高の指板上の指位置

では、G#の周波数とG弦の開放弦の周波数との比が

:1(=1.059)なので、次の等式が成り立つ。

0020

次に、バイオリンの指板上の指位置を計算するプログラム(正しい音程で弦を指板上で押さえたとき、その指位置の上駒から指板上のその位置までの、指板上で測った間隔を計算するプログラム)について説明する。
パーソナルコンピュータで動く適当なプログラム言語を選び、音階が12平均律の場合は図2フローチャート図の処理手順ににより、また音階がピタゴラス律および純正律の場合は図3のフローチャート図の処理手順により計算プログラムを作成する。
この図3のピタゴラス律および純正律のフローチャート図の場合は、バイオリンの音域はG弦の開放弦から4オクターヴと言われているので、12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)別に、各弦の開放弦から27半音分の周波数比の表を、長音階と短音階で表4の様式で作っておく必要がある。
G弦の開放弦からE弦の27番目の半音迄の音域が丁度4オクターブとなる。

0021

最後に演奏者が使用している個々のバイオリンの弦の歪みの値の算定である。
G弦が一番算定し易いので、G弦の12平均律の適当な音高を数点選ぶ。その数点の音高を発音するG弦の直下の点の指板上に、前後6mmか7mmの幅だけ上駒からの指板上の長さを1mm単位で印を付ける。この1mm単位で印を付けたそれぞれの位置で擦弦し音を出し、12平均律のクロマチックチューナ指針振れ読む。こうすれば一つの選んだ音高の、弦を正しい音高で指板上に押さえたときの、上駒から指板上のその位置までの指板上で測った間隔は、指板上の前後6mmか7mmの間で、クロマチックチューナで指針の振れが、必ずマイナスからプラスに変わるので、この選んだ音高の上駒から指板上のその位置までの、指板上で測った間隔を推定できる。
勿論この一つの選んだ音階の音高を、正しい音程で弦を指板上で押さえれば、一回で上駒から指板上のその位置までの、指板上で測った間隔が測定できる道理だが、この方法では誤差が大きい。
一方、段落番号19で説明した方法でバイオリンの弦周りの形状と寸法を測定し、その数値を使った段落番号20の方法で作成したコンピュータプログラムの、弦の歪み

の値を適当に変化させると、上記の選んだ適当な音高の数点毎に、上記の方法で推定した上駒から指板上のその位置までの間隔と、コンピュータプログラムで再現した指板上のその音高の指位置に相当する計算値が一致する

が求められる。この音高の数点毎に求めた

平均値を求めれば、この値がこのバイオリンのG弦の歪みの算定値として扱えることになる。
もとより、バイオリンの弦の歪みはEADGの弦毎に異なると考えられるし、また例え工場生産のバイオリンで有っても、バイオリンが自然の恵みである木材から出来ている以上、例え上駒から駒までの弦長同一で有っても、指板上のEADG各弦の正しい音程の指位置(バイオリンの弦を指板上で押さえる位置)は厳密には1台として同じバイオリンは無いと考えられる。
しかし一方、演奏者の指の太さは個人毎に違うし、同じ音高の指位置でも、弦を人差し指中指薬指小指の何の指で押さえるか、また弦をどの位の強さで押さえるかにより、同じ音程の音高の音を弾くにしても、人それぞれ指先の肉のついた中央部分が弦を上から指板に押さえ込む点は同じではないと考えられる。
従って、弦・上駒・指板・駒を4辺とする四辺形の形状寸法がバイオリン毎に例え少しずつ違っても、また弦EADG4本の弦の歪みが例え少しずつ違っても、指板の表面が完全な円筒面ではなく僅かなシャクレが有っても、弦長が同じならば弦の歪みはG弦で代表させ、どのバイオリンにも実用上使用できる、ビブラート奏法に支障がない機能を備えた、バイオリン用の着脱式演奏用補助具を作ることが期待できる。

0022

ここで、或る一つの実在のバイオリンで弦周りの形状と寸法を測定し、段落番号20に基づき作成した指位置を計算するプログラムにより、クロマチックチューナを使ってこのバイオリンのG弦の歪みを算定し、これ等の測定値と算定値を使って、このコンピュータプログラムにより、このバイオリンの主音がニの12平均律とピタゴラス律および純正律の長音階について、開放弦から1オクターヴ分の計算結果を表5に示す。
この指位置の計算結果が正しいか否かは、市販のチューナを使って12平均律では1オクターブの12半音、ピタゴラス律および純正律ではドレミファソラシの7音だけだが、このバイオリンをその指位置で擦弦すれば、コンマ1mmの精度では無理だが簡単に検査できる。

0023

ここで、表5の主音ニの音階の指位置(上駒からその位置までの間隔)の計算例(mm)を基に、図4で長音階のバイオリン用の指板指位置音階表概念図を作った。
計算上の指位置は、弦と指板の頂面が接する点であるが、理解し易いように適当な大きさの●で示している。
この●の弦に沿った開放弦からの間隔は実寸法で示しているが、EADG各弦の間隔は、分かり易いようにまた12平均律、ピタゴラス律および純正律の比較ができるように、この三つの音律を同時に表示するため、実寸法より拡大してある。
この図4で分かるように、オクターヴ4のラ(A)は440Hzとして国際標準高度が定められているので、12平均律、ピタゴラス律、純正律で皆同じ周波数であるが、オクターヴ4のラ(A)相当以外の同じ階名の音高では、音律が異なると開放弦の振動周波数を1とした周波数比が変わる指位置が生じる。
さらに、ピタゴラス律および純正律の12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)毎に、異なる指板指位置音階表の概念図が作成される。
このように、バイオリンはニ調という調性の楽器と言われているとはいえ、12平均律、ピタゴラス律および純正律等で演奏するには、楽音を聴き分ける鋭い音高識別力が求められることになる。まして弾き分けるとなれば、12平均律、ピタゴラス律、純正律の順に開放弦同士がより強く共振して楽器がより大きく共鳴する道理が有っても、至難の技と想像できる。

0024

ここからは本発明の弦楽器用着脱式フレットの、バイオリン用を例とした形体について説明する。
段落番号9で述べた(1)(2)(3)の課題を解決するため、バイオリン用の演奏補助具としての着脱式フレットは、以下に述べる手段でこれ等の課題を解決する。
(1)の課題を解決するための手段を以下に説明する。
演奏補助具をバイオリンの弦と指板の間に挿入できる厚さのシートで構成し、またこのシートの厚さは、指板上の上駒の近傍でバイオリンのE弦が擦弦で振動したとき、弦とシートの表面が接触すると生じるビビリ音が発生しないよう、弦とシートの表面の間は最低限の開きを確保する厚さとする。
またこの演奏補助具のシートの形は、バイオリンの指板の表面にただ密着して重なる図5の平面図の形とする。
図5の形の演奏補助具11を、本発明の弦楽器用着脱式フレットの、バイオリン用の着脱式フレット(基本型)と呼ぶ。

0025

図5の形の演奏補助具では、バイオリンの指板にこの演奏補助具を着脱するとき、バイオリンの指板の表面に密着させるには少し不便である。またこの演奏補助具の表面には、指板上のEADG各弦の正しい音程の指位置(バイオリンの弦を指板上で押さえる位置)を示す演奏補助目的のフレットが、図5の12で示したつぶ加工として設けられているので、4本のバイオリン弦と5列のつぶ加工の相対的位置は正しく位置決めして装着されなければならない。
そこで、図6の13で示した固定部を図5のバイオリン用の着脱式フレット(基本型)11に付け加える。
また演奏補助具のシートの材質は、図6山折り線14で折った形がそのまま残る材質を選ぶ。山折りした形がそのまま残る材質でないと、バイオリンの指板に簡単に何度でも取り付け取り外しできる使い勝手の良い機能が、この演奏補助具に具備されない。
このように、図6の固定部13を図5の着脱式フレット(基本型)11に付け加えると、演奏補助具を指板に着脱するのが少し楽になり、その上4本のバイオリン弦と5列のつぶ加工の相対的位置は容易に正しく装着できる。
図6の形の演奏補助具を、本発明の弦楽器用着脱式フレットの、バイオリン用の着脱式フレット(簡略型)と呼ぶ。

0026

さらに、図7の形の演奏補助具を作成する。
図5の形の演奏補助具の着脱式フレット(基本型)、および図6の形の演奏補助具の着脱式フレット(簡略型)では、どちらもこれ等の演奏補助具をバイオリンに着脱するには、着脱式フレット(基本型)11では直接バイオリンの指板に、着脱式フレット(簡略型)では固定部13で、それぞれ両面粘着テープまたは粘着テープ等でバイオリンに固定する必要がある。
しかし図7の形の演奏補助具では、留め具付の固定部15が備えられているので、この固定部に面ファスナー等の留め具を取り付けると、着脱補助の固定部16の助けを借りて、基本型および簡略型の演奏補助具より可なり簡単にバイオリンに着脱できる。
図7の形の演奏補助具は、上駒側の留め具付の固定部15と着脱補助の固定部16で、バイオリンのネックと上駒側の指板にこの演奏補助具を巻きつけ固定できると同時に、駒側の留め具付の固定部15と着脱補助の固定部16で、バイオリンの駒側の指板にこの演奏補助具をくるりと巻きつけ固定できる。従って上駒側と駒側の両端で固定できるので、この演奏補助具は確実にバイオリンに固定される。また当然両面粘着テープまたは粘着テープ等を用意する必要がない。
このとき演奏補助具のシートの材質は、図7の山折り線14および谷折り線17で折った形がそのまま残る材質を選ぶ。山折り谷折りに折った形がそのまま残る材質でないと、バイオリンの指板に簡単に何度でも取り付け取り外しできる使い勝手の良い機能が具備されない。
図7の形の演奏補助具を、本発明の弦楽器用着脱式フレットの、バイオリン用の着脱式フレット(標準型)と呼ぶ。

0027

ここで、バイオリンの持ち方と演奏補助具の基本型、簡略型、標準型の形状との関係を述べると、次の様な事が言えるのではないかと考えられる。
先ず標準型では、通常のバイオリンの持ち方、すなわち左手親指と人差し指の間にネックを乗せ、親指はリラックスしてネックのカーブに沿うように軽く当て、人差し指と向かい合った位置となる持ち方をすれば、親指は上駒側の留め具付の固定部15と着脱補助の固定部16に触れないので、バイオリンにこの標準型の演奏補助具を取り付けても、左手のひらの指先の違和感は殆ど無いと考えられる。

0028

しかしバイオリンの持ち方で、親指をネックのカーブに沿うような形にしないで、ネックの下で糸巻き箱側に親指を伸ばして、親指が人差し指と向かい合わない持ち方をする人では、標準型の演奏補助具では親指の先端部分が上駒側の留め具付の固定部15と着脱補助の固定部16に少し当たる。
この持ち方をする人では、簡略型の演奏補助具ならば、この演奏補助具が指板と重なる範囲の基本型の図5の11に図6の固定部13が備わった、バイオリンの指板に少し跨る形だけなので、この演奏補助具をバイオリンに取り付けたとき、左手のひらの指先の違和感は殆んどないと考えられる。また通常のバイオリンの持ち方をする演奏者にも当然左手のひらの指先の違和感は同様に殆んどないと考えられる。

0029

基本型の演奏補助具の図5の11では、バイオリンの持ち方による左手のひらの指先の違和感はないと考えられる。

0030

段落番号9で述べた(2)の課題を解決するための手段を以下に説明する。
正しい音程の指位置(弦楽器の弦を指板上で押さえる位置)を示すフレットの形状は、図5のつぶ加工12で示したように、指先の触覚で知覚できるような点字外観の小さな突起として、演奏補助具のシートの表面に加工している。
このフレット上のつぶの隣同士の配置は、或る音高の弦直下の指板上の指位置に対して、弦に直交する2点で挟むように、演奏補助具のシートの表面に、弦EADG4本をそれぞれ挟むように、指板の長手方向に沿って5列となる点字状外観のつぶとして加工している。
このように、弦を指先で指板に押さえたとき、弦と直交する直線上に二つのつぶを配置して弦を挟めば、ビブラート奏法や曲に華やかさを加える奏法(例えば装飾音等)において、演奏上支障とはならない。
なお、つぶの直径盛り上がりは、その双方が適当な大きさと高さでなければならない。(例えば直径 2.0mm、高さ 0.30mm)。
またこの演奏補助具のシート面に、12平均律のシートでは音名「ド」と開放弦から1オクターヴおよび2オクターヴに相当する指位置に、またピタゴラス律および純正律のシートでは階名「ド」と開放弦から1オクターヴおよび2オクターヴに相当する指位置に、視覚で知覚できるように何らかの適当な目印(例えば弦直下に色分けした●)を付ければ、正しい音階の指位置が視覚でより覚え易くなる。

0031

ここで、この演奏補助具をバイオリンに装着したときに、バイオリン用の着脱式フレットのシートの厚さと、正しい指位置の僅かな駒側への移動の程度について説明する。
この演奏補助具をバイオリンに装着すれば、弦を指板に指で押さえたとき、本来弦が黒檀の指板の頂面に接する沈みより、着脱式フレットのシートの厚さだけ弦の沈みが浅くなる。
図1のバイオリンの弦周りの形状の側面の模式図で説明すると、弦の沈みが浅くなって弦(

)3が僅かに短くなり、また弦の張力、断面積、線密度等が僅かに変化する。この演奏補助具上の正しい指位置

)4は、装着前の本来弦が黒檀の指板の頂面に接触していたときの指位置より、これ等弦の長さ等の変化を補償するため僅かに変化する。
段落番号22で取り上げたバイオリンのコンピュータプログラムによる計算結果によると、シートの厚みが0.2mmの場合の装着無(装着有)で指位置は、12平均律の開放弦から1番目の半音では 17.8(18.1)mm、12番目の半音即ち1オクターブでは 163.4(163.5)mmとなる程度なので、シートの厚みが薄ければ、この演奏補助具をバイオリンに装着したからと言って、装着前後で正しい指位置がずれると考えて、バイオリンを演奏する必要はないと考えられる。

0032

段落番号9で述べた(3)の課題を解決するための手段を以下に説明する。
バイオリンを12平均律、ピタゴラス律、および純正律等の音階で容易に演奏できるように、段落番号30で説明した点字状外観のつぶを、バイオリン用の着脱式フレットの基本型、簡略型および標準型のそれぞれにシートの表面に加工する。
この点字状外観のつぶを演奏補助具のシートの表面に加工する位置は、段落番号20で説明した、指位置を計算するコンピュータプログラムで、12平均律およびピタゴラス律と純正律の12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)別の音階毎に計算すればよい。このつぶ加工の配置は指板の長手方向にEADG各弦を挟むため5列となる。
つぶ加工の配置を主音がニの音階を例にして、12平均律、ピタゴラス律(長音階 主音ニ)、および純正律(長音階主音ニ)の各々で、開放弦から1オクターヴ分の、開放弦を1に基準をとった5列12半音分を、周波数比で表すと表6のとおりとなる。








また表6のつぶ加工の配置を周波数比で示した位置で、演奏補助具のシートの表面に、点字状外観のつぶから構成されたフレットが、正しい音程としての指位置を知覚させる小さな突起の印として加工されるが、段落番号22で取り上げた同じバイオリンでの、開放弦から1オクターヴ分のEADG各弦用の5列12半音分のつぶ加工の配置を、指位置を計算するコンピュータプログラムで計算すると表7のとおりとなる。





表7のつぶ加工の配置例を、4オクターブの音域をカバーする12平均律の演奏補助具に適用すると、EADG各弦の指板上の音階の指位置(弦を指で指板上に押さえる位置)は隣接する2音の周波数比が各弦同じなので、G・GD・DA・AE・Eの5列でつぶの配置は5列×27半音分の末広がり(弦GDAEの幅は上駒側より駒側が広い)の格子状模様となり、シートの表面にギター等の直線状のフレットと似た、5つのつぶが一つの直線上に配置されたフレットとして形成される。
一方、ピタゴラス律および純正律では、一つのフレットの5つのつぶが一つの直線上に配列される場合とそうでない場合が有り、外側の2つの列G・Eでは隣の弦のDとAとは関係がないのでつぶの数は27個であるが、内側のGD・DA・AEの3列では隣同士の弦の指位置の値が異なるつぶが存在するので、つぶの数は27個より多くなり、またこの3列は純正律の方がピタゴラス律よりつぶの数が多くなる。

0033

ここで参考のため、段落番号22で取り上げたバイオリンで、段落番号20で説明したコンピュータプログラムを使って、バイオリンの弦長を変化させたと仮定したとき、指板上の指位置がどのように変化するのか、12平均律での1オクターブの12音の計算結果を表8に示す。





この表で明らかなように、弦長が変わると上駒側に近い程指位置の変化は小さく、駒側に近い程指位置の変化は大きくなる。

0034

以上のとおり、段落番号12以降で説明した音楽音響学の音律および弦の振動の物理の原理に基づき、段落番号9で述べた解決すべき課題(1)(2)(3)に対し、段落番号17以降で説明した対策並びに手段を実行すると、段落番号1で述べた「弦楽器を演奏する際に、フレットが無い種類の弦楽器の指板に、フレットを加工した薄い指板を、簡単に何度でも取り付け取り外しができるようにした、ビブラート奏法に支障がない機能を備えた、弦楽器用着脱式フレット」の「バイオリン版」が、新しい弦楽器用演奏補助具として完成する。
ビオラのようなフレットの無い他の弦楽器への適用については、その弦楽器の形状や寸法およびその弦楽器の調弦に基づいて作成すれば良い。

発明の効果

0035

(1)本発明の弦楽器用着脱式フレットの、バイオリン用の着脱式フレットは、演奏者が既に所有しているバイオリンに装着できるので、演奏者が既に使い慣れているバイオリンの音色で、音程を容易により正しく演奏できると考えられる。

0036

(2)本発明の弦楽器用着脱式フレットの、バイオリン用の着脱式フレットは、基本型と簡略型および標準型ではそれぞれバイオリンに取り付け取り外しをする手間が、この並べた順に簡略化されるが、何れの型もバイオリン本体の指板に簡単に何度でも取り付け(標準型で約20秒)取り外し(標準型で約10秒)ができるので、練習時にこの演奏補助具を使うか使わないかは、その個人の裁量で自由に選択できる。
またこれ等の演奏補助具をバイオリンに装着しても、フレットの形状がビブラート奏法や曲に華やかさを加える奏法(例えば装飾音等)に支障は無く、また音色は殆んど変わらないので、人前の演奏時に使用できると考えられる。

0037

(3)この演奏補助具は、12平均律とピタゴラス律および純正律の12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)別の長短音階で作られ、演奏者に提供されることになるが、その取り付け取り外しが簡単で取り換え所要時間も殆んどかからないので、練習時に簡単に音律、主音、長短音階等を変えることができる。
バイオリンはニ調という調性の楽器と言われているとはいえ、12平均律、ピタゴラス律および純正律等で演奏するには、楽音を聴き分ける鋭い音高識別力が求められ、まして弾き分けるとなれば、12平均律、ピタゴラス律、純正律の順に開放弦同士がより強く共振して楽器がより大きく共鳴する道理が有っても、至難の技と想像できるが、この演奏補助具をバイオリンに装着することにより、この演奏者に突き付けられている難問が少しは軽減されると考えられる。

0038

(4)バイオリンは演奏技術習得が、楽器の中でも難しいと言われているが、以下に述べる点でバイオリンの演奏技術の習得に役立つと考えられる。
バイオリン用着脱式フレットの基本型でも簡略型でも標準型でも、4オクターブの音域をカバーする12平均律とピタゴラス律および純正律の12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)別の長短音階別の演奏補助具をそれぞれ、バイオリンに装着すると、ピアノ鍵盤の88鍵の音域を一瞥できるように、バイオリンの各音律の主音別の長短音階別の指位置(弦を指で指板上に押さえる位置)の分布一目で理解できる。
この演奏補助具上のフレットとしてのつぶの配置は、バイオリンの指板上の実寸法の位置に加工されており、演奏者の音感が不十分であっても可なり正しい音程でバイオリンが弾けるので、演奏技術の習得に必要な時間の節減が期待できる。
この他、バイオリンの演奏技術の習得には早期教育が必要と言われているが、大人になって初めてバイオリンを手にとり練習を始めるような音感に自信が持てない人でも、この演奏補助具を使用すれば指板上の音階の正しい指位置が、指先の触覚と視覚の両方で小さな突起として指位置が知覚できるので、可なり正しい音程で容易に演奏ができ、ボーイング運弓)技術は別として、バイオリン入門は楽器の中でも敷居が高いと敬遠している人達にとって、バイオリンが従来より親しみ易い楽器になると期待できる。

0039

(5)本発明の弦楽器用着脱式フレットは、バイオリン以外のフレットの無い弦楽器で、その弦楽器の形状や寸法およびその弦楽器の調弦がどのような音律のどのような音階であっても、その音階を構成する各音の音高の主音(基音)に対する振動数比が定まっており、その弦楽器の指板と同じ大きさで、本発明の弦楽器用着脱式フレットのバイオリン用で説明した、基本型、簡略型および標準型と同様な演奏補助具が作成できれば、この場合バイオリン用の着脱式フレットで説明した、上記の(1)(2)(3)(4)と同様の効果が、その弦楽器にも生じると期待される。

図面の簡単な説明

0040

本発明のバイオリンの弦周りの形状の側面の模式図である。
本発明のバイオリンの12平均律の指板上の指位置の計算フローチャート図である。
本発明のバイオリンのピタゴラス律および純正律の指板上の指位置の計算フローチャート図である。
本発明のバイオリン用の指板指位置音階表の概念図である。
本発明のバイオリン用の着脱式フレット(基本型)の平面図である。
本発明のバイオリン用の着脱式フレット(簡略型)の展開図である。
本発明のバイオリン用の着脱式フレット(標準型)の展開図である。
本発明のバイオリン用の着脱式フレット(標準型)をバイオリンに装着した使用状態図である。

実施例

0041

以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明の弦楽器用着脱式フレットは、
(1)この演奏補助具を構成するシートの厚さは、弦楽器の弦と指板の間に挿入でき、この演奏補助具を弦楽器に装着して指板上の上駒の近傍で擦弦したとき、弦が振動でシートの表面に接触すると生じるビビリ音が発生しない厚さとし、
(2)この演奏補助具の表面に、点字状外観のつぶで構成されるフレットを加工して、このフレットの形状はビブラート奏法や曲に華やかさを加える奏法(例えば装飾音等)に支障とはならず、指先の触覚と視覚の両方で知覚できる形にして、
(3)この演奏補助具の表面に加工するフレットは、正しい音程の指位置を示す機能を備えており、12平均律やピタゴラス律および純正律の12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)別の長短音階別で、それぞれ別のシートに加工される、
ような構造に成っている。

0042

先ず、バイオリン用着脱式フレット(基本型)の実施例の形態について説明する。
図5中の符号11はバイオリン用着脱式フレット(基本型)である。12はつぶ加工である。
この演奏補助具の形は、バイオリンの指板の表面にそのまま密着して重ねられる形とし、厚さ0.2mm程のシートで構成され、その材質はシートの表面に加工した点字状外観のつぶを指先で押さえても潰れないように、学童用の工作用紙のように山折り谷折りしたときにその折った形がそのまま残る、ポリプロピレンのような材質とする。シートの表面に加工された点字状外観のつぶ12は、弦GDAE4本をそれぞれ挟むように指板の長手方向に沿って5列あり、つぶの形状は直径(例えば2.0mm)と盛り上がり(例えば0.30mm)の双方が適当な大きさと高さになっている。またこのつぶの連なりは正しい音程で演奏できるフレットの機能として働き、12平均律やピタゴラス律および純正律の12の主音(ハ、ト、ニ、イ、…、ヘ、変ロ、変ホ、…)別の音階で、正しい音程の指位置となるように、つぶの配置は段落番号20で説明したコンピュータプログラムを使って、この演奏補助具が装着されるバイオリンの形状と寸法、およびこのバイオリンに張る弦に合わせて計算される。
このつぶの連なりから成るフレットのカバーする音域は、開放弦から1オクターブでも2オクターブでも、使用する演奏者の目的に合わせて適当に選べば良いが、主音がニの長音階を例にして、点字状外観のつぶ加工の配置を12平均律、ピタゴラス律および純正律で、音域をG弦の開放弦から4オクターヴにとって、各開放弦から27半音分を、段落番号22で取り上げたバイオリンで計算した結果を示すと表9となる。





なおこの演奏補助具のシート面に、12平均律のシートでは音名「ド」と開放弦から1オクターヴおよび2オクターヴに相当する指位置の、またピタゴラス律および純正律のシートでは階名「ド」と開放弦から1オクターヴおよび2オクターヴに相当する位置の、それぞれの弦直下に相当するプラスチックのシート面に、色分けした(例えば音名「ド」または階名「ド」は緑、オクターブは)小さな印(例えば 縦×横、2mm×5mm)印を付けると、正しい音階の指位置が視覚でより覚え易くなる。
バイオリン用着脱式フレット(基本型)は以上のような構造である。

0043

このバイオリン用着脱式フレット(基本型)、図5の11の使用法を説明する。
バイオリンに取り付けるときは、この演奏補助具を構成している薄いプラスチックのシートを、バイオリンの弦と指板の間に先ず挿入する。次につぶ加工12の連なりから成る各弦の指位置(バイオリンの弦を指板上で押さえる位置)を示す演奏補助目的のフレットが、4本のバイオリン弦とEADG各弦の指位置を示す5列のつぶの相対的位置において、シートの上駒側の端をバイオリンの上駒に突き合わせて、正しく位置決めをする。そしてこの演奏補助具をバイオリンの指板に粘着テープ等の小片で数カ所を貼って固定する。
またバイオリンから取り外すときは、この演奏補助具をバイオリンの指板に固定するため貼った、数カ所の粘着テープ等の小片を剥がして取り出す。
なお実際にこの演奏補助具をバイオリンに装着して楽曲を演奏するときは、先ず初めに演奏する楽曲の、同じ音律の同じ主音の音階を十分に弾けるようになってから、その楽曲を練習するのが望ましい。

0044

このバイオリン用着脱式フレット(基本型)、図5の11を使用したときの効果は、「発明の効果」の項目で述べた段落番号35から段落番号38で述べた(1)(2)(3)(4)の記述内容が実現されると考えられる。
この演奏補助具のバイオリンへの取り付け所要時間は60秒程、取り外し所要時間は数十秒程である。

0045

次に、バイオリン用着脱式フレット(簡略型)の実施例の形態について説明する。
図6中の符号11はバイオリン用着脱式フレット(基本型)である。13は固定部である。14は山折り線である。
この演奏補助具の形は、バイオリンの指板に跨る形となるように、図5のバイオリン用の着脱式フレット(基本型)11に、図6の13で示した固定部を付け加えている。この演奏補助具は厚さ0.2mm程のシートで構成され、図6の固定部13を図5の着脱式フレット(基本型)11に付け加えると、演奏補助具をバイオリンの指板に着脱するのが少し楽になり、その上4本のバイオリン弦と5列のつぶ加工の相対的位置は容易に正しく装着できる。演奏補助具を構成するシートの材質は、バイオリン用着脱式フレット(基本型)と同様、図6の山折り線14で折った形がそのまま残る、学童用の工作用紙のように山折り谷折りしたときにその折った形がそのまま残る、ポリプロピレンのような材質とする。山折りした形がそのまま残る材質のシートでないと、バイオリンの指板に簡単に何度でも取り付け取り外しできる使い勝手の良い機能が、この演奏補助具に具備されない。
図6の11のバイオリン用着脱式フレット(基本型)のシートの表面に加工される、つぶの形状と配置は、段落番号42で説明したバイオリン用着脱式フレット(基本型)に施した方法と全く同一である。

0046

このバイオリン用着脱式フレット(簡略型)図6の使用法を説明する。
バイオリンに取り付けるときは、この演奏補助具を構成している薄いプラスチックのシートを、バイオリンの弦と指板の間に先ず挿入して、バイオリンの指板に跨がせるように重ねる。図6の固定部13が図5の着脱式フレット(基本型)11に付け加えられているので、演奏補助具を指板に着脱するのが図5の着脱式フレット(基本型)11より少し楽になり、その上4本のバイオリン弦と5列のつぶ加工の相対的位置は、シートの上駒側の端をバイオリンの上駒に突き合わせれば容易に正しく装着できる。そしてこの演奏補助具を図6の固定部13で、バイオリンの指板に両面粘着テープまたは粘着テープ等の小片で数カ所を貼って固定する。
またバイオリンから取り外すときは、固定部13でこの演奏補助具をバイオリンの指板に固定するため貼った、数カ所の両面粘着テープまたは粘着テープ等の小片を剥がして取り出す。
なお実際にこの演奏補助具をバイオリンに装着して楽曲を演奏するときは、先ず初めに演奏する楽曲の、同じ音律の同じ主音の音階を十分に弾けるようになってから、その楽曲を練習するのが望ましい。

0047

このバイオリン用着脱式フレット(簡略型)図6を使用したときの効果は、「発明の効果」の項目で述べた段落番号35から段落番号38で述べた(1)(2)(3)(4)の記述内容が実現されると考えられる。
この演奏補助具のバイオリンへの取り付け所要時間は40秒程、取り外し所要時間は30秒程である。

0048

次に、バイオリン用着脱式フレット(標準型)の実施例の形態について説明する。
図7中の符号11はバイオリン用着脱式フレット(基本型)である。13は固定部である。14は山折り線である。15は留め具付の固定部である。16は着脱補助の固定部である。17は谷折り線である。
この演奏補助具の構成は、バイオリンの指板に着脱させるために、両面粘着テープや粘着テープ等は必要とせず、留め具付の固定部15に面ファスナー等の留め具を取り付け、着脱補助の固定部16の助けを借りて、基本型および簡略型の演奏補助具より可なり簡単に、バイオリンに着脱できるようになっている。
上駒側の留め具付の固定部15の向き合う両端は、一方が面ファスナーのフックを他方がループをシートに固着させていれば、着脱補助の固定部16を指で抓んで、バイオリンのネックと上駒側の指板にこの演奏補助具を巻き付け固定できる。また同様に、駒側の留め具付の固定部15の向き合う両端は、一方が面ファスナーのフックを他方がループをシートに固着させていれば、着脱補助の固定部16を指で抓んで、バイオリンの駒側の指板にこの演奏補助具をくるりと巻き付け固定できる。従って上駒側と駒側の両端で固定できるので、この演奏補助具は確実にバイオリンに固定される。
演奏補助具を構成するシートの材質は、バイオリン用着脱式フレット(基本型)および(簡略型)と同様に、図7の山折り線14および谷折り線17で折った形がそのまま残る、ポリプロピレンのような材質とする。山折り谷折りした形がそのまま残る材質のシートでないと、バイオリンの指板に簡単に何度でも取り付け取り外しできる使い勝手の良い機能が、この演奏補助具に具備されない。
なお、この演奏補助具をエレクトリックバイオリンに適用する場合は、駒側の指板と胴の間がアコスティックバイオリンより幅が狭いので、駒側の固定部13、留め具付の固定部15および着脱補助の固定部16の部分において、上駒側に近い部分のシートを5分の2程カットする必要がある。
図7の11のバイオリン用着脱式フレット(基本型)のシートの表面に加工される、つぶの形状と配置は、段落番号42で説明したバイオリン用着脱式フレット(基本型)に施した方法と全く同一である。

0049

このバイオリン用着脱式フレット(標準型)図7の使用法を説明する。
バイオリンに取り付けるときは、この演奏補助具を構成している薄いプラスチックのシートを、バイオリンの弦と指板の間に先ず挿入して、上駒側の留め具付の固定部15と着脱補助の固定部16のあるシートの先を指で抓んで、上駒側のネック図8の19にくるりと巻きつけて、もう一方の留め具付の固定部15とお互いの面ファスナーのフックとループを圧着させて、この演奏補助具の上駒側を、バイオリンのネック図8の19と指板5に固定する。
また駒側の留め具付の固定部15と着脱補助の固定部16のあるシートの先を指で抓んで、駒側の指板5の裏と箱図8の20の表板の間を潜らせて、駒側の指板5に固定する。
このように、バイオリンの上駒側と駒側の両端で、この演奏補助具を確実に固定できる。
またバイオリンから取り外すときは、上駒側と駒側の留め具付の固定部15に固着させている、面ファスナーのフックとループの圧着を解き、この演奏補助具をバイオリンの弦と指板の間から取り出せば良い。
なお実際にこの演奏補助具をバイオリンに装着して楽曲を演奏するときは、先ず初めに演奏する楽曲の、同じ音律の同じ主音の音階を十分に弾けるようになってから、その楽曲を練習するのが望ましい。

0050

このバイオリン用着脱式フレット(標準型)図7を使用したときの効果は、「発明の効果」の項目の段落番号35から段落番号38で述べた(1)(2)(3)(4)の記述内容が実現されると考えられる。
この演奏補助具のバイオリンへの取り付け所要時間は20秒程、取り外し所要時間は10秒程である。

0051

本発明の弦楽器用着脱式フレットは、アコースティックギターのようなフレットの有る弦楽器にも、応用が考えられる。
アコースティックギターのようなフレットの有る弦楽器の指板から、フレットを取り除くことになるが、ギター等の指板は胴の表面板に直接接しているので、ギター用の着脱式フレットを考案する場合、ギターの指板の側面部分とこの部分に対応する着脱式フレットの固定部図6の13の双方で、お互いに噛み合う何らかの細工が必要とされる。
また、弦を指板に押さえる力は、フレットが有れば弱い力で済むと考えられるが、フレットが無ければより強い力が必要とされるので、張力は弱くなるが振動数は従来と変わらない、新しい弦が必要とされるかも知れない。
何れにしても弦楽器は、12平均律、ピタゴラス律、純正律の順に開放弦同士がより強く共振して、楽器がより共鳴し音色が豊かになる特徴を持っている。

0052

1 弦


2 弦(


3 弦(


4指位置


5指板
6上駒
7駒
812平均律の指板音階指位置(E、A、D、G弦)
9ピタゴラス律の指板音階指位置(E、A、D、G弦)
10純正律の指板音階指位置(E、A、D、G弦)
11バイオリン用の着脱式フレット(基本型)
12つぶ加工
13 固定部
14山折り線
15留め具付の固定部
16着脱補助の固定部
17谷折り線
18 弦(EADG)
19ネック
20 箱
21 バイオリン用の着脱式フレット(標準型)

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