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技術 ボールジョイント用ダストカバー

出願人 NOK株式会社
発明者 岩坂宇善石森潤一
出願日 2012年11月1日 (7年8ヶ月経過) 出願番号 2012-241611
公開日 2014年5月19日 (6年1ヶ月経過) 公開番号 2014-092192
状態 拒絶査定
技術分野 密封装置 ピボット及び枢着
主要キーワード 環状ワッシャー 口開き現象 小径開口 ウェーブ状 大径開口 金属補強環 埋設一体化 軸方向間隙
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年5月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

低温雰囲気下においても、小径開口部のリップ部と軸との接触が外れる、いわゆる小径開口部の口開き現象の発生を抑えると共に、リップ部のシール性能が良好なボールジョイント用ダストカバーを提供することを目的とする。

解決手段

ボールスタッドの一端に形成された球頭部ソケット内に保持され、前記ボールスタッドの他端の軸はナックル締め付け固定され、一端大径開口部が前記ソケットの外周面固定保持され、補強環埋設された他端小径開口部が前記軸に保持されたボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記補強環が、多層構造であることを特徴とする。

概要

背景

従来、ボールジョイント継ぎ手部の防塵防水を目的としてダストカバーが装着されているボールジョイントとしては図3に記載のボールジョイント用ダストカバーが知られている。(特許文献1)

この種ボールジョイント用ダストカバーのシール構造は、ボールスタッド100の一端に形成された球頭部200がソケット300内に保持されている。
そして、ボールスタッド100の他端の軸400は、ナックル500に締め付け固定されている。
一方、弾性材製ダストカバー600の断面略コ字形状の一端大径開口部800が、ソケット300の外周面に形成された環状の溝部310内に、円環状押さえリング700により固定保持され、断面L字形状金属補強環埋設された他端小径開口部150が軸400に保持された構成となっている。そして、この金属補強環と軸400との間に存在するゴムが適度に圧縮され、そのゴムの反発力緊迫力)と追随性により、ボールスタッド100の揺動運動に対してシール性を発揮する形を取っている。

しかし、この種従来の弾性材製ダストカバー600は、図3に示す様にボールスタッド100が傾斜した状態で揺動すると、弾性材製ダストカバー600の膜部が伸びる側(図上右側)において、小径開口部150を引き伸ばす力が作用する為、小径開口部150のリップ部とナックル500との接触が外れる、いわゆる小径開口部150の口開き現象が発生する。
この結果、小径開口部150におけるシール性能が低下し、外部から土砂塵芥がダストカバー600内に浸入する問題を惹起した。

特に、低温雰囲気下では弾性材製ダストカバー600を構成するゴムが伸縮性を失い、ボールジョイントの揺動運動に対する膜部の追随性が低下する結果、シールリップ部が軸400から離れる口開き現象が顕著に発生する事が判った。

また、この様な口開き現象が発生すると、外部から土砂や塵芥がダストカバー600内に浸入するだけでなく、ダストカバー600内に封入されたグリース漏れ出る危険性を招来した。

概要

低温雰囲気下においても、小径開口部のリップ部と軸との接触が外れる、いわゆる小径開口部の口開き現象の発生を抑えると共に、リップ部のシール性能が良好なボールジョイント用ダストカバーを提供することを目的とする。ボールスタッドの一端に形成された球頭部がソケット内に保持され、前記ボールスタッドの他端の軸はナックルに締め付け固定され、一端大径開口部が前記ソケットの外周面に固定保持され、補強環が埋設された他端小径開口部が前記軸に保持されたボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記補強環が、多層構造であることを特徴とする。

目的

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、低温雰囲気下においても、小径開口部のリップ部と軸との接触が外れる、いわゆる小径開口部の口開き現象の発生を抑えると共に、リップ部のシール性能が良好なボールジョイント用ダストカバーを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ボールスタッド(1)の一端に形成された球頭部(2)がソケット(3)内に保持され、前記ボールスタッド(1)の他端の軸(4)はナックル(5)に締め付け固定され、一端大径開口部(8)が前記ソケット(3)の外周面固定保持され、補強環(9)が埋設された他端小径開口部(7)が前記軸(4)に保持されたボールジョイント用ダストカバー(6)において、前記補強環(9)が、多層構造であることを特徴とするボールジョイント用ダストカバー。

請求項2

前記補強環(9)が、複数の環状ワッシャーを相互に間隙を有して積層されていることを特徴とする請求項1記載のボールジョイント用ダストカバー。

請求項3

前記補強環(9)が、スパイラルワッシャーであることを特徴とする請求項1記載のボールジョイント用ダストカバー。

請求項4

前記他端小径開口部(7)が前記軸(4)と弾性接触しているリップ部(71)を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のボールジョイント用ダストカバー。

技術分野

0001

本発明は、ボールジョイント用ダストカバーに関する。
また、本発明は、自動車懸架装置操舵装置等に使用されるボールジョイント用ダストカバーに関する。

背景技術

0002

従来、ボールジョイント継ぎ手部の防塵防水を目的としてダストカバーが装着されているボールジョイントとしては図3に記載のボールジョイント用ダストカバーが知られている。(特許文献1)

0003

この種ボールジョイント用ダストカバーのシール構造は、ボールスタッド100の一端に形成された球頭部200がソケット300内に保持されている。
そして、ボールスタッド100の他端の軸400は、ナックル500に締め付け固定されている。
一方、弾性材製ダストカバー600の断面略コ字形状の一端大径開口部800が、ソケット300の外周面に形成された環状の溝部310内に、円環状押さえリング700により固定保持され、断面L字形状金属補強環埋設された他端小径開口部150が軸400に保持された構成となっている。そして、この金属補強環と軸400との間に存在するゴムが適度に圧縮され、そのゴムの反発力緊迫力)と追随性により、ボールスタッド100の揺動運動に対してシール性を発揮する形を取っている。

0004

しかし、この種従来の弾性材製ダストカバー600は、図3に示す様にボールスタッド100が傾斜した状態で揺動すると、弾性材製ダストカバー600の膜部が伸びる側(図上右側)において、小径開口部150を引き伸ばす力が作用する為、小径開口部150のリップ部とナックル500との接触が外れる、いわゆる小径開口部150の口開き現象が発生する。
この結果、小径開口部150におけるシール性能が低下し、外部から土砂塵芥がダストカバー600内に浸入する問題を惹起した。

0005

特に、低温雰囲気下では弾性材製ダストカバー600を構成するゴムが伸縮性を失い、ボールジョイントの揺動運動に対する膜部の追随性が低下する結果、シールリップ部が軸400から離れる口開き現象が顕著に発生する事が判った。

0006

また、この様な口開き現象が発生すると、外部から土砂や塵芥がダストカバー600内に浸入するだけでなく、ダストカバー600内に封入されたグリース漏れ出る危険性を招来した。

先行技術

0007

特開昭62−137408号公報

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、低温雰囲気下においても、小径開口部のリップ部と軸との接触が外れる、いわゆる小径開口部の口開き現象の発生を抑えると共に、リップ部のシール性能が良好なボールジョイント用ダストカバーを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明のボールジョイント用ダストカバーは、ボールスタッドの一端に形成された球頭部がソケット内に保持され、前記ボールスタッドの他端の軸はナックルに締め付け固定され、一端大径開口部が前記ソケットの外周面に固定保持され、補強環が埋設された他端小径開口部が前記軸に保持されたボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記補強環が、多層構造であることを特徴とする。

発明の効果

0010

本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、他端小径開口部に埋設した補強環が多層構造である為、他端小径開口部における軸方向及び径方向変位が容易かつ柔軟に行え、低温雰囲気下においても、他端小径開口部のリップ部と軸との接触が外れる、いわゆる他端小径開口部の口開き現象の発生を抑えると共に、リップ部のシール性能を良好に維持出来る。
更に、請求項2記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、補強環が、複数の環状ワッシャーを相互に間隙を有して積層される構成としている為、環状ワッシャー間に存在するゴム層により軸方向及び径方向の変位が容易かつ柔軟に行える為、リップ部が軸外周面と柔軟に追随出来る。

0011

更に、請求項3記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、補強環が、スパイラルワッシャーである為、軸方向及び径方向の変位が容易かつ柔軟に行えると共に、圧縮側で軸方向に縮むことが容易に行え、スペース確保につなげられる。
更に、請求項4記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、他端小径開口部が前記軸と弾性接触しているリップ部を備えている構成としている為、他端小径開口部に埋設した補強環が多層構造であることと相俟って、他端小径開口部におけるシール性能をより高める事が出来る。

図面の簡単な説明

0012

本発明に係る、ボールジョイント用ダストカバーの縦断面図。
図1部分拡大図
従来技術に係る、ボールジョイント用ダストカバーの縦断面図。

実施例

0013

以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1及び図2に示される様に、本発明に係るボールジョイント用ダストカバーは、ボールスタッド1の一端に形成された球頭部2がソケット3内に保持され、このボールスタッド1の他端の軸4はナックル5に締め付け固定され、一端大径開口部8がソケット3の外周面に固定保持され、補強環9が埋設された他端小径開口部7が軸4に保持された構成となっている。

0014

そして、この補強環9は、多層構造となっている。
より具体的には、図2に示す様に、板状の補強環9、9の間にダストカバーを構成しているゴム材が介在する構成となっている。

0015

この為、他端小径開口部7における軸方向及び径方向の変位が柔軟に行え、低温雰囲気下においても、他端小径開口部7のリップ部71と軸との接触が外れる、いわゆる他端小径開口部7の口開き現象の発生を抑えると共に、リップ部71のシール性能を良好に維持出来る。

0016

この補強環9に用いられる態様としては、複数の環状ワッシャーを相互に間隙を有して、他端小径開口部7に積層埋設する態様と、1枚のスパイラル状ワッシャーを他端小径開口部7に埋設する態様が可能である。

0017

そして、この複数の環状ワッシャーを相互に間隙を有して、他端小径開口部7に積層埋設する態様としているので、環状ワッシャー間に存在するゴム層により、軸方向及び径方向の変位が容易かつ柔軟に行える為、リップ部71が軸外周面と柔軟に追随出来る。

0018

また、1枚のスパイラル状ワッシャーを他端小径開口部7に埋設する態様とした場合は、
圧縮側で軸方向に縮むことが容易に行え、環状ワッシャーの場合と同様に、軸方向及び径方向の変位が容易かつ柔軟に行える為、リップ部71が軸外周面と柔軟に追随出来ると共に、スペース確保につなげられ、成形も容易である。

0019

また、他端小径開口部7が軸4と弾性接触している箇所には、リップ部71が形成されている。更に、ナックル5と接触する箇所には、ダストリップ72が設けられている。

0020

この実施態様で用いた補強環9の断面形状は、矩形であったが、円形楕円であっても良い。
また、環状ワッシャーの形状としては、ウェーブ状突起付きであっても使用可能である。
また、補強環9の軸方向間隙及び積層枚数は適宜用途に合わせ選択される。
この補強環9の材質は、金属材の他にナイロン等の機械的強度の強い樹脂材も適宜用途に合わせ使用可能である。

0021

また、ダストカバー6の材質は、クロロプレン等のゴム状弾性材や、ポリエステル系エラストマー熱可塑性ポリウレタン等の熱可塑性エラストマーから、適宜用途に合わせ選択して使用される。

0022

また、ダストカバー6内には、グリースが封入されている。

0023

一方、ダストカバー6の断面略コ字形状の一端大径開口部8は、ソケット3の外周面に形成された環状の溝部31内に、円環状押さえリング11により固定保持される構成となっている。
この押さえリング11は、断面略矩形状サークリップを使用したが、一端大径開口部8に金属補強環を埋設一体化したタイプ等用途に応じ各種押えリングが採用される。

0024

また、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。

0025

自動車懸架装置及び操舵装置等に使用されるボールジョイントに使用できる。

0026

ボールスタット
2球頭部
3ソケット
4 軸
5ナックル
6ダストカバー
7 他端小径開口部
8 一端大径開口部
9補強環
11押えリング
71リップ部
72 ダストリップ

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