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技術 仮設シアタードーム

出願人 有限会社大平技研株式会社テレビ東京TSP太陽株式会社
発明者 大平貴之
出願日 2012年10月26日 (6年4ヶ月経過) 出願番号 2012-236612
公開日 2014年5月12日 (4年10ヶ月経過) 公開番号 2014-084686
状態 拒絶査定
技術分野 公共建築物 テント・膜構造
主要キーワード 斜め支柱 二重ドア 円周範囲 接続ステージ 円錐台筒形状 各床部材 パイプ支柱 建築場所
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年5月12日)のものです。
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図面 (7)

課題

建築施工の容易な全天球スクリーンを有する仮設シアタードームを提供する。

解決手段

球形状を形成する柔軟性を有する膜製素材による球壁部85により形成される鑑賞室80を有し、前記膜製素材は、前記鑑賞室80の内部の気圧外気圧より僅かに加圧することで所定の形状を形成するものとし、前記鑑賞室80の内部には鑑賞ステージ60を有し、前記鑑賞ステージ60を支柱により地面に固定支持した仮設シアタードームとする。

概要

背景

今日、上下左右を含めた全球型スクリーン映像投影可能とし、球体形状ドーム内観客席を配置して空中などを浮遊している感覚で映像の鑑賞を可能とするシアターが提供されている(例えば特許文献1)。

この全球型スクリーンを設ける全天球ドームは、日常の感覚から離れ、臨場感の高い興味深い映像を楽しむことができるも、建築構造が複雑となることが多かった。

概要

建築施工の容易な全天球型スクリーンを有する仮設シアタードームを提供する。 球形状を形成する柔軟性を有する膜製素材による球壁部85により形成される鑑賞室80を有し、前記膜製素材は、前記鑑賞室80の内部の気圧外気圧より僅かに加圧することで所定の形状を形成するものとし、前記鑑賞室80の内部には鑑賞ステージ60を有し、前記鑑賞ステージ60を支柱により地面に固定支持した仮設シアタードームとする。

目的

本発明は、この様な欠点を排除し、建築費用手数を要することなく、また、解体も比較的容易な全天球型の仮設シアタードームを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

球形状を形成する柔軟性を有する膜製素材による球壁部により形成される鑑賞室を有し、前記膜製素材は、前記鑑賞室の内部の気圧外気圧より僅かに加圧することで所定の形状に形成するものとし、前記鑑賞室の内部には鑑賞ステージを有し、前記鑑賞ステージを支柱により地面に固定支持したことを特徴とする仮設シアタードーム

請求項2

前記鑑賞室は、前記球形状とされる球壁部の曲率に合わせた曲面を有する御椀形状であって剛性を有する素材による湾曲床部を有し、前記湾曲床部は前記球壁部と一体とされて前記鑑賞ステージの下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載した仮設シアタードーム。

請求項3

前記湾曲床部は円形であり、直径を前記鑑賞室の円周の4分の1程度としていることを特徴とする請求項2に記載した仮設シアタードーム。

請求項4

前記湾曲床部を支柱により地面に固定支持することにより前記鑑賞室を地面に固定したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載した仮設シアタードーム。

請求項5

前記湾曲床部は、FRP等の軽量建材を用いて形成されることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載した仮設シアタードーム。

請求項6

前記球壁部の前記膜製素材は、複合素材人工布であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載した仮設シアタードーム。

請求項7

前記鑑賞室の外部に待機室を有し、前記待機室は開閉ドアを備えた前記鑑賞室に通じる出入り口と開閉ドアを備えた外部に通じる出入り口とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載した仮設シアタードーム。

請求項8

前記待機室は、前記鑑賞室の中心高さに近い床高さとされていることを特徴とする請求項7に記載の仮設シアタードーム。

請求項9

前記鑑賞ステージは鑑賞室の略中心から前記待機室側の鑑賞室内部に設けられていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の仮設シアタードーム。

請求項10

前記鑑賞室に対して送風機により前記鑑賞室の気圧を外気圧よりも僅かに高く加圧していることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載した仮設シアタードーム。

請求項11

前記球壁部には透明板を取り付けた窓部を有し、該窓部の外に外部プロジェクタを有し、前記外部プロジェクタからの投影光を前記透明板を介して前記鑑賞室の内面映像投影することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載した仮設シアタードーム。

技術分野

0001

本発明は、全天球型のシアタードームに関し、中に人を収容して全方位映像鑑賞を可能とし、且つ、建築及び解体を容易としたドーム施設に関するものである。

背景技術

0002

今日、上下左右を含めた全球型スクリーン映像投影可能とし、球体形状ドーム内観客席を配置して空中などを浮遊している感覚で映像の鑑賞を可能とするシアターが提供されている(例えば特許文献1)。

0003

この全球型スクリーンを設ける全天球型ドームは、日常の感覚から離れ、臨場感の高い興味深い映像を楽しむことができるも、建築構造が複雑となることが多かった。

先行技術

0004

特許第4538352号公報

発明が解決しようとする課題

0005

前述の様に、全天球型ドームは、観客席をドーム内に配置して全周囲にスクリーンを配置するため、構造物の構造が複雑となり、建造費用手数とを要する欠点があった。

0006

本発明は、この様な欠点を排除し、建築に費用と手数を要することなく、また、解体も比較的容易な全天球型の仮設シアタードームを提供するものである。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る仮設シアタードームは、球形状を形成する柔軟性を有する膜製素材による球壁部により形成される鑑賞室を有し、前記膜製素材は、前記鑑賞室の内部の気圧外気圧より僅かに加圧することで所定の形状に形成するものとし、前記鑑賞室の内部には鑑賞ステージを有し、前記鑑賞ステージを支柱により地面に固定支持したことを特徴とする。

0008

また、前記鑑賞室は、前記球形状とされる球壁部の曲率に合わせた曲面を有する御椀形状であって剛性を有する素材による湾曲床部を有し、前記湾曲床部は前記球壁部と一体とされて前記鑑賞ステージの下方に配置されることが好ましい。

0009

更に、前記湾曲床部は円形であって、直径を前記鑑賞室の円周の4分の1程度とするものである。

0010

そして、前記湾曲床部を支柱により地面に固定支持することにより前記鑑賞室を地面に固定することが好ましい。

0011

また、前記湾曲床部は、FRP等の軽量建材を用いて形成されることが好ましい。

0012

そして、前記球壁部の前記膜製素材は、複合素材人工布を用いることが好ましい。

0013

更に、前記鑑賞室の外部に待機室を有し、前記待機室は開閉ドアを備えた前記鑑賞室に通じる出入り口と開閉ドアを備えた外部に通じる出入り口とを有することが好ましい。

0014

また、前記待機室は、前記鑑賞室の中心高さに近い床高さとされることが好ましい。

0015

そして、前記鑑賞ステージは前記鑑賞室の略中心から前記待機室側の鑑賞室内部に設けられるものである。

0016

更に、前記鑑賞室に対して送風機により前記鑑賞室の気圧を外気圧よりも僅かに高く加圧するものである。

0017

そして、前記球壁部には透明板を取り付けた窓部を有し、該窓部の外に外部プロジェクタを有し、前記外部プロジェクタからの投影光を前記透明板を介して前記鑑賞室の内面に映像を投影することもある。

発明の効果

0018

本発明に係る仮設シアタードームは、球形状を形成する柔軟性を有する膜製素材による鑑賞室を有し、この鑑賞室の内部の気圧を外気圧より僅かに加圧することで所定の球形状に形成するものであって、鑑賞室の内部には鑑賞ステージを有するため、施工が容易であって、鑑賞ステージの周囲に全天球型の壁面を備えた仮設シアタードームを容易且つ短期間で構築することができ、解体も容易に行うことができる。

0019

また、鑑賞室は、球形状とされる球壁部の曲率に合わせた御椀形状の剛性を有する素材による湾曲床部と柔軟性を有する膜製素材の球壁部とを一体として構成し、湾曲床部を鑑賞ステージの下方に配置するものであるから、剛性を有する素材の湾曲床部に鑑賞ステージを支持する支柱を貫通させて構築することができ、鑑賞ステージや内部気圧を高める鑑賞室の構築を容易とすることができる。

0020

更に、湾曲床部を直径が鑑賞室の円周の4分の1程度の円形とすることにより、湾曲床部を構成する軽量建材等の資材の使用量を少なくしつつ、鑑賞ステージの下方に配置して各鑑賞ステージ支柱を貫通させることにより施工を容易とすることができる。

0021

更に、湾曲床部を支柱により地面に固定支持することにより鑑賞室を地面に固定するため、柔軟性を有する膜製素材により球形状とした球壁部により形成される鑑賞室の地面への固定が容易となる。

0022

そして、湾曲床部をFRP等の軽量建材を用いて形成すれば、建築資材移送等の取扱いが容易となり、仮設シアタードームの建築解体を容易として短期間で工事を行うことができる。

0023

そして、球壁部を構成する膜製素材として複合素材の人工布を使用すれば、気密性遮光性を有して耐久性を備えた球形状の鑑賞室の構築を容易に行うことができる。

0024

また、鑑賞室の外部に待機室を設け、鑑賞室に通じる出入り口と外部に通じる出入り口に開閉ドアを備えた二重扉構造として鑑賞室に出入りを行うため、鑑賞室内の加圧状態の維持を容易に行うことができる。

0025

更に、待機室の床高さを鑑賞室の中心高さに近い高さとすれば、待機室の床高さに近い高さとして鑑賞ステージを容易に設けることができ、鑑賞ステージ上の観客を鑑賞室の中心高さに近い位置に収容することが容易に可能となる。

0026

そして、鑑賞ステージを鑑賞室の略中心から待機室側の鑑賞室内部に設けることにより、鑑賞室の中心近くに観客を収容することが容易にできることになる。

0027

また、送風機により鑑賞室内の気圧を外気圧よりも僅かに高く加圧することにより、柔軟性を有する球壁部を支柱を用いることなく球形状とすることが容易であり、鑑賞ステージの全周囲に投影面を形成する球壁部を容易に構築することができる。

0028

そして、球壁部に窓部を形成し、窓部の外に外部プロジェクタを配置すれば、全天球型スクリーンに投影を容易に行うことができる。

図面の簡単な説明

0029

本発明に係る仮設シアタードームの一例を示す外観側面図。
本発明に係る仮設シアタードームの一例を示す外観平面図。
本発明に係る仮設シアタードームの一例を示す側面断面図。
本発明に係る仮設シアタードームの一例を示す平面断模式面図。
本発明に係る仮設シアタードームの一例を示す正面からの断面模式図
本発明に係る仮設シアタードームの外部プロジェクタを設ける場合の一例を示す図。

実施例

0030

本発明に係る仮設シアタードームの実施の形態は、図1に示すように、球形状の鑑賞室80と、鑑賞室80の外部に設けられる待機室51と、待機室51への通路となるタラップ20とを有する仮設シアタードームであり、鑑賞室80の大きさが数メートル乃至十メートル程度されるものである。

0031

この鑑賞室80は、図1及び図3に示すように、御椀形状として湾曲させた湾曲床部81と、この湾曲床部81から延長される球体状の球壁部85とを有し、湾曲床部81は、FRP等の剛性を有する素材である軽量建材を用いるものであり、球壁部85は、ターポリンなどの気密性及び遮光性を有する人工布などの柔軟性を有する膜製素材を用い、鑑賞室80内の気圧を大気圧よりも僅かに高く加圧するものである。

0032

そして、図1乃至図3に示すように、この鑑賞室80の外部に設ける待機室51は、鋼製角パイプまたは円筒パイプによる支柱で支持し、鉄板床板などの剛性を有する床板による床部を備えた待機ステージ40の上に合板などのボードにより壁面部53と天井部54とを形成して空間を形成し、2つの壁面部53に開閉ドア57を設けて二重ドア構造とするものであって、待機ステージ40の高さを鑑賞室80の半径中心よりも僅かに低くして鑑賞室80の中心高さに近い床高さとし、待機ステージ40から地上までの通路とするタラップ20を設けているものである。

0033

更に、待機ステージ40から鑑賞室80の略中心まで突出する鑑賞ステージ60を有するものであり、鑑賞ステージ60も鋼製の支柱により支柱上端を連結する軽量鉄骨の梁による梁枠部75を支え、梁枠部75にポリカーボネートまたは強化ガラスなどの透明板を透明床板67として用いるものである。

0034

この鑑賞ステージ60の支柱は、湾曲床部81を貫通させて地面の基礎10上にプレート15を配置して立設するものであって、湾曲床部81は、鑑賞室80の下方から待機ステージ40の近傍まで、即ち、鑑賞室80の全円周の約4分の1程度の円周範囲を占める円弧状円形として、湾曲床部81の最大径を鑑賞室80の直径の約0.6乃至0.7倍程度とするものであり、この湾曲床部81は、6枚乃至8枚程度の同一扇方形状の床部材83により構成しているものである。

0035

以下、図面を用いて実施の形態を詳細に述べる。
この仮設シアタードームは、図1乃至図3等に示されるように、直径が9m程度の鑑賞室80とするものであって、長さ13m、幅10m程度の範囲に厚さ30cm程度のコンクリート平打ちを行って基礎10とすることにより略水平を形成し、図2の鑑賞室支持支柱101に示されるようにこの基礎10の上に1m乃至2m角程度の敷き鉄板13を固定し、この敷き鉄板13に角パイプまたは円筒パイプ等の支柱を立設するものであり、支柱の下端にはプレート15が固定されるものである。

0036

このプレート15は数十cm乃至1m平方の鉄板であって、角パイプまたは円筒パイプによる各支柱の下端に溶接又はボルト固定されるものであり、各支柱は、プレート15及び敷き鉄板13を介して単位面積当たり荷重を軽減し、基礎10即ち地面に固定されるものである。

0037

尚、この支柱としては、鑑賞ステージ60及び鑑賞室80の支持に6本、待機室51の支持に12本、鑑賞室80の固定に4本の支柱を設けるものであり、更に、鑑賞室80の湾曲床部81の支持に3本、鑑賞室80を挟む両側のタラップ20の支持に各々3本の支柱を設けているものである。

0038

この通路を形成する左右のタラップ20は、中央に高さが3m程度とされる平坦部21を有し、平坦部21と地上を接続する入口階段23を備え、高さが3m程度とされた平坦部21と高さが4m程度とされる待機ステージ40とを接続する接続階段25を備えるものであり、鑑賞室80を挟む両側の平坦部21の間隔を約10mとして幅1.5m程度の通路とするものである。

0039

また、待機ステージ40は、幅約3mにして長さが13m程度とするものであって、待機ステージ40の両端位置の側部に接続階段25が接続され、鑑賞室80を挟む両側のタラップ20の端部を接続するようにして待機ステージ40を平坦部21と直交させるものである。

0040

この接続階段25は約2m程度の長さとされて待機ステージ40を平坦部21と接続するものであり、平坦部21の長さは5m程度の直線とされた後、鑑賞室80を挟むように内側に2m程度延長され、4m程度の入口階段23が接続されて平坦部21と地面とを接続し、鑑賞室80を挟む両側の入口階段23の地上部分の距離を3m程度に狭めているものである。

0041

そして、この入口階段23の上端近傍を入口階段23の両側で支持するように2本のタラップ支柱31を有し、平坦部21のほぼ中間の内側を1本のタラップ支柱31で支持するように、左右の各タラップ20を各々3本のタラップ支柱31で支持するものとし、平坦部21のタラップ支柱31は、その上端近傍から斜め支柱33を有してタラップ床枠35の外側を支持するものであり、鋼材を組んで幅幅1.5m程度の通路を形成するタラップ床枠35を形成し、このタラップ床枠35の上に鋼板を取り付けてタラップ床36を形成すると共に、入口階段23部や平坦部21及び接続階段25の両側に手摺27を設けるものである。

0042

また、待機ステージ40は、両側の長辺に沿って6本ずつを配置するように下端にプレート15が固定される待機ステージ支柱41の12本により支持され、待機ステージ支柱41の上端に軽量鉄骨の梁をめぐらして梁枠部43を形成し、この梁枠部43の上に鉄板の床板45を張るものであって、この待機ステージ40の中央に1m程度の間隙を設け、待機ステージ40の幅に合わせて幅約3mにして奥行きを4m程度の待機室51の2個を組み立てるものである。

0043

この2つの待機室51は、高さ2.5m程度であり、鉄骨等の枠組みを行って周囲の壁面部53及び天井部54を合板などのボードにより構成して気密性を保持させるように各接続部分に目地を施し、待機ステージ40の両外側に位置する待機室51の壁面部53及び鑑賞室80側に位置する待機室51の壁面部53には、幅1.4m程度の出入り口55を設けるものであって、この出入り口55には、左右への2枚のスライド式開閉ドア57を取り付けるものである。

0044

従って、タラップ20及び待機ステージ40を通って鑑賞室80に入室するに際し、図4に示すように、待機室51の待機ステージ40の外側に位置する開閉ドア57を有した出入り口55及び鑑賞室80側に位置する開閉ドア57を有した出入り口55の二重ドアを通過して鑑賞室80に出入りすることになる。

0045

そして、このスライド式の開閉ドア57の突合せ面やスライド式の開閉ドア57の上端縁及び下端縁後端縁には、帯状緩衝材を貼り付け、開閉ドア57相互間及び開閉ドア57と壁面部53との気密性を持たせるようにしている。

0046

尚、接続階段25の両側に設けた手摺27を延長するように、接続階段25から待機室51までの待機ステージ40側縁には手摺47を立設するように設けるものである。

0047

そして、待機ステージ40から鑑賞室80の中央に向けて鑑賞ステージ60を設けるものであり、この鑑賞ステージ60は、待機ステージ40から約5m程度突出させるものであるも、待機ステージ40から1m程度離れた位置から更に4m程度突出する幅を有し、この幅と直交する幅を5m程度とする変形8角形のステージ本体部61と、このステージ本体部61と待機ステージ40を接続する接続ステージ部65を有するものである。

0048

従って、鑑賞ステージ60のステージ本体部61を、鑑賞室80内の待機ステージ40の側から鑑賞室80の略中央位置までの個所に形成することができ、待機ステージ40の高さと略等しい鑑賞ステージ60の高さを鑑賞室80の中央高さよりも1m程度低くし、観客の目線位置を鑑賞室80の中央近くとすることができる。

0049

この接続ステージ部65は、待機ステージ40の中央から各々2m程度離れた位置から幅1.5m程度として待機室51の出入り口55に対応した位置とステージ本体部61の端部近くにの位置を接続するものであり、鑑賞ステージ60のステージ本体部61を支持するように下端にプレート15を有する支柱の6本を鑑賞ステージ支柱71として配置し、この鑑賞ステージ支柱71の上端を梁により連結して梁枠部75とし、この梁枠部75によりステージ本体部61の形状を形成するものである。

0050

そして、ステージ本体部61と待機ステージ40とを接続する梁77により接続ステージ部65を形成し、接続ステージ部65及びステージ本体部61には強化ガラスの透明床板67を張りつめて透明床とするものであり、接続ステージ部65及びステージ本体部61の周囲にも手摺69を設けて鑑賞ステージ60とするものである。

0051

尚、透明床板67はステージ本体部61に使用し、接続ステージ部65には鉄板又は合板などの通常の床材を用いることもあり、また、透明床板67は強化ガラス板に限ることなくポリカーボネート板等を用いることもある。

0052

そして、この鑑賞ステージ支柱71には、鑑賞室80の曲率に合わせた鍔部73を形成するように支柱の周囲に突出する鋼板を鑑賞ステージ支柱71の下端から所定高さ位置に設けており、FRP等の軽量建材を用いた湾曲床部81を貫通する鑑賞ステージ支柱71の鍔部73により湾曲床部81の外面を支持するものである。

0053

この湾曲床部81は、直径を6m余りとし、曲率半径が4.5mの曲面とされる御椀形状であって、水平から約20度傾けるようにして鑑賞室80の中心下方位置から待機ステージ40の近傍位置の範囲とされる鑑賞室80の球状壁面を形成するものである。

0054

また、この湾曲床部81は、8分割された湾曲扇形の床部材83とし、各床部材83は、頂点から円弧までの長さを3m程度、円弧部分の最大幅を2.4m程度の床部材83とされ、仮設シアタードームの建築場所への移送を容易としている。

0055

そして、8個の床部材83の内、鑑賞ステージ支柱71が貫通する6枚の床部材83には所定位置に鑑賞ステージ支柱71に合わせた貫通穴が設けられているものであり、この貫通穴に鑑賞ステージ支柱71を貫通させ、鍔部73により各床部材83を支持させた後、貫通穴周縁充填剤を詰めるようにコーキングを施して気密性を持たせるものである。

0056

更に、各床部材83の接続部も気密性を持たせて相互に接続するものであり、床部材83により構成する湾曲床部81は、FRPに限ることなく、軽量コンクリートアルミ合金板などの軽量建材など、剛性を有する素材により形成するものである。

0057

そして、鑑賞ステージ支柱71は、基礎10から鑑賞ステージ60の高さまでの3m弱の1本の支柱とする場合のみでなく、下端にプレート15を有し、上端近傍に鍔部73を有する下部支柱とこの下部支柱に挿入結合される上部支柱の組み合わせとすることもある。

0058

更に、湾曲床部81の支持は、6本の湾曲床部81を貫通する鑑賞ステージ支柱71による支持のみでなく、湾曲床部81と基礎10との間に適宜にブロックを配置し、又は支持支柱84を湾曲床部81と基礎10との間に設けて湾曲床部81を支持するものである。

0059

そして、基礎10の上に鑑賞室80の周囲外周に4本の鑑賞室支持支柱101を立てるものであり、この4本の鑑賞室支持支柱101は、相互に等間隔として両側のタラップ20の近傍、待機ステージ40の近傍、両入口階段23の中央近傍に配置し、両側のタラップ20の近傍に設ける鑑賞室支持支柱101の高さを5m程度として鑑賞室80の略中心高さに合わせ、両入口階段23の中央近傍の鑑賞室支持支柱101の高さを3.5m程度とし、待機ステージ40近傍の鑑賞室支持支柱101の高さを6.5m程度として、各鑑賞室支持支柱101の上端には直径を9.5m程度とすることにより鑑賞室80の直径よりも僅かに大きな直径とした環状の保護環105を設けるものである。

0060

また、鑑賞室80の球壁部85は、ターポリンなどの人工布であって、遮光性及び気密性を有する布地を2重とした膜製素材を使用するものであって、直径を9m程度とする球形に縫合し、一部に湾曲床部81と結合する直径5m程度の下部穴86を有し、この下部穴86を湾曲床部81に対応させたとき、接続ステージ部65の位置にも直径を2.5m程度とする通路穴87を2つ備えるものである。

0061

この球壁部85の下部穴86を湾曲床部81に合わせて下部穴86の周辺を湾曲床部81の周囲に接着固定して球壁部85と湾曲床部81とを一体とし、球壁部85と同じ素材の筒状とする通路壁部材89の端部を通路穴87の周囲に縫合接着し、筒状の通路壁部材89の他端は待機室51の出入り口55周辺の壁面部53に接着固定するものである。

0062

そして、球壁部85と湾曲床部81との接着、球壁部85と通路壁部材89との縫合接着、通路壁部材89と待機室51の壁面部53との接着は、気密性を持たせる様に接着するものである。

0063

また、鑑賞室80の球壁部85の内面、及び、湾曲床部81の内面には、スクリーン加工を施すものである。

0064

尚、球壁部85には下部穴86を設けることなく、通路穴87のみを設けた球形状に縫合形成し、球壁部85の一部を湾曲床部81の内面に接着固定することもある。

0065

また、球壁部85は、ターポリンを使用する場合に限るものでなく、樹脂人工繊維又は天然繊維の布とを適宜に複合した人工布を使用することができる。

0066

そして、待機ステージ40の下には、図示しないが制御室及び機械室を形成するようにボード壁を組み、機械室には送風機を設置するものであり、この送風機から50パスカル程度の空気圧を加えた送風を行って湾曲床部81から鑑賞室80内に送風を行い、鑑賞室80の内部気圧を外気圧よりも僅かに加圧することによって球壁部85を所定形状である球形状に膨張させるものである。

0067

また、鑑賞ステージ支柱71に中央プロジェクタ120を取り付けると共に、図示しない複数の補助プロジェクタも合わせて内部プロジェクタとして鑑賞ステージ支柱71に取り付けることとし、球壁部85及び湾曲床部81の内面に映像の投影を可能とし、更に、鑑賞室80の外部に設けた保護環105にアーム107をもって固定する外部プロジェクタ110も設置するものである。

0068

この外部プロジェクタ110は、鑑賞室80の外部からレンズを球壁部85に向けてアーム107により保護環105に固定されるものであり、外部プロジェクタ110を取り付ける位置の球壁部85には、図6に示すようにアクリル板93を気密状態に取り付けた窓部91を形成するものである。

0069

この窓部91は、内側布95と外側布96の間にアクリル板93の周囲を挟むようにして密着させることにより直径を40cm程度の窓部91とし、この窓部91の周囲には面接着テープを取り付けておき、窓部91の周縁と外部プロジェクタ110の胴部円錐台筒形状とする遮光布115で接続するものとし、円錐台筒形状とした遮光布115の小さな開口部を外部プロジェクタ110の胴部にベルトなど用いて締め付けるようにして固定し、大きく開口した側は窓部91の周囲に取り付けた面接着テープに貼着して着脱自在とするものである。

0070

このように、外部プロジェクタ110は保護環105に固定して遮光布115を用いて窓部91の外に取り付けるゆえ、球壁部85が内圧の変化で僅かに変異しても固定された外部プロジェクタ110に影響を与えることなく、この窓部91から外部光入射させることなく投影を可能としている。

0071

尚、外部プロジェクタ110を設置することなく、内部プロジェクタのみとして中央プロジェクタ120等を鑑賞ステージ支柱71へ適宜に取付けることとし、この内部プロジェクタのみで投影を行うこともある。この場合は、球壁部85に窓部91を設けないこともある。

0072

このように、本実施の形態による仮設シアタードームは、気密性を有する球形状の鑑賞室80の内部に鑑賞ステージ60を有し、鑑賞室80の内部気圧を外気圧よりも僅かに加圧することにより球壁部85を所定の球形状としており、鑑賞室80を二重ドアとする待機室51と気密状態に接続して待機室51を設けた待機ステージ40と鑑賞室80内の鑑賞ステージ60を接続ステージ部65により接続して鑑賞室80内の気圧を維持しているため、人工布の球壁部85により球面スクリーンを形成して全方位に投影を可能とするものである。

0073

また、軽量建材などの剛性を有する素材による湾曲床部を鑑賞ステージの下方に配置するため、鑑賞ステージを支える支柱が剛性を有する湾曲床部を貫通する構造とすることができ、支柱の組み立てを容易としつつ鑑賞室の気密性の確保を確実とすることができる。

0074

また、待機室51の鑑賞室80側の開閉ドア57と外側の開閉ドア57を同時に開かないように制御して鑑賞室80内の気圧維持を容易に行うことができるものであり、鑑賞ステージ60や待機ステージ40を基礎10の上に建てる鉄骨パイプ支柱により支持し、鑑賞室80の下方一部のみを軽量建材による湾曲床部81としているため、組み立て建築が容易であり、解体も容易に行うことができる。

0075

そして、球壁部85を形成する膜製素材としては、ターポリンなどの人工布に限るものでなく、ビニールシートや紙など適宜に樹脂と天然繊維又は人口繊維などを積層した布状の複合素材による膜製素材であって、気密性と遮光性を備えた柔軟性を有する布状又は膜状の素材を用いれば、耐久性を備えた球形状の球壁部85、ひいては鑑賞室80を構築することが容易にできる。

0076

更に、軽量にして膜状の球壁部85の内部、ひいては鑑賞室80の内部に送風機を用いて空気を送り込み、鑑賞室80内の気圧を外気圧よりも僅かに加圧して球壁部85を球形状に膨張させることにより、支柱を用いず、又は少ない支柱により球形状の鑑賞室80を容易に構築することができる。

0077

なお、鑑賞室80の大きさは、9m程度に限るものでなく、6m程度の小型の仮設シアタードームとする場合や、十数m程度のより大きな仮設シアタードームとすることができる。

0078

そして、送風機による加圧は、50パスカル程度に限るものでなく、鑑賞室80の大きさ膜製素材の材質等により適宜、10パスカル乃至200パスカル程度の加圧送風を行い、鑑賞室80を所定の形状である球形状に膨張形成させるものである。

0079

また、湾曲床部81は、8個の床部材83で形成する場合に限ることなく、湾曲床部81の大きさ、湾曲床部81を構成する建材の強度や重量等により、6個乃至12個程度の適宜の大きさに分割すれば足りるものであり、湾曲床部81の大きさにより湾曲床部81の全体を1個の部材で形成することもある。

0080

尚、湾曲した板状の建材により湾曲床部81を構成する場合に限ることなく、湾曲床部81を省略し、地面に支柱やフレームを固定し、又は鑑賞ステージ支柱71の間にフレームを張り渡し、球形状とされた膜製素材の球壁部85をこのフレーム等に固定することもある。

0081

そして、上記実施の形態では、待機室51を待機ステージ40に2つ設けているも、待機室51を1つとし、待機室51の二重ドアを介して鑑賞室80に入室するようにすることもある。

0082

更に、上記実施の形態では、鑑賞室80の両側にタラップ20を設けているも、タラップ20としては待機ステージ40から地上への通路としての階段を有すれば足りるものであり、鑑賞室80の片側に、または、鑑賞室80と異なる方向に、平坦部21を設け又は平坦部21を設けることなく入口階段23を設けることもある。

0083

そして、基礎10の大きさも、仮設シアタードームの敷地全体に設ける場合に限ることなく、仮設シアタードームを建設する地盤の状況に合わせ、待機ステージ40の下の部分や鑑賞ステージ60の下方即ち湾曲床部81の下方など、適宜の範囲に構築すれば足りるものである。

0084

また、鑑賞室80を構成する球壁部85の外側に更に防護ネットを被せるものとし、防護ネットの下端を適宜保護環105に固定し、人工布で形成する鑑賞室80を一層安定させて固定することができるようにすることもある。

0085

本発明に係る仮設シアタードームは、全天球型のスクリーンを備えたシアタードームを容易に構築して興味の深い投影画像を容易に鑑賞させることができる。

0086

10基礎
13 敷き鉄板15プレート
20タラップ21平坦部
23 入口階段25 接続階段
27手摺31 タラップ支柱
33斜め支柱35 タラップ床枠
36 タラップ床
40待機ステージ41 待機ステージ支柱
43梁枠部 45床板
47 手摺
51待機室53 壁面部
54天井部 55出入り口
57開閉ドア
60鑑賞ステージ61 ステージ本体部
65接続ステージ部 67 透明床板
69 手摺 71 鑑賞ステージ支柱
73 鍔部 75 梁枠部
77 梁
80 鑑賞室
81湾曲床部 83床部材
84支持支柱
85 球壁部 86 下部穴
87通路穴89通路壁部材
91 窓部 93アクリル板
95内側布96外側布
101 鑑賞室支持支柱 105保護環
107アーム
110外部プロジェクタ115遮光布
120 中央プロジェクタ

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