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技術 フレームへの張材の張設構造、およびそれを用いた椅子の背凭れ

出願人 株式会社オカムラ
発明者 奥田直之荒谷彩子
出願日 2012年10月16日 (7年8ヶ月経過) 出願番号 2012-228585
公開日 2014年5月8日 (6年1ヶ月経過) 公開番号 2014-079343
状態 特許登録済
技術分野 椅子の脚、座部、背もたれ及び付属物
主要キーワード 張設構造 各側部フレーム 両側部フレーム 引きつれ ヘッドレスト部分 メッシュ地 下端両側 斜め前上方
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

フレーム内の張材における一部の領域の張力の変化が、他の領域の張力に影響を及ぼすことがないようにしたフレームへの張材の張設構造、およびそれを用いた椅子背凭れを提供する。

解決手段

枠状のフレーム1に張材3を張設してなるフレーム1への張材3の張設構造において、フレーム1の対向部間に連結杆2を架設し、かつ張材3の一部を、連結杆2に少なくとも上下いずれか一方から掛け回すことにより、張材3に、連結杆2を境にして、張材3の一方から他方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部4を設ける。

概要

背景

椅子背凭れや座、または衝立等には、倒立U字状、またはループ状等の枠状に形成したフレームに、下端が開口する袋状に形成したメッシュ地等よりなる張材を上方から被嵌して、フレームに張設したものがある(例えば特許文献1〜3参照)。

概要

フレーム内の張材における一部の領域の張力の変化が、他の領域の張力に影響を及ぼすことがないようにしたフレームへの張材の張設構造、およびそれを用いた椅子の背凭れを提供する。枠状のフレーム1に張材3を張設してなるフレーム1への張材3の張設構造において、フレーム1の対向部間に連結杆2を架設し、かつ張材3の一部を、連結杆2に少なくとも上下いずれか一方から掛け回すことにより、張材3に、連結杆2を境にして、張材3の一方から他方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部4を設ける。

目的

本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑みてなされたもので、フレーム内の張材における一部の領域の張力の変化が、他の領域の張力に影響を及ぼすことがないようにしたフレームへの張材の張設構造、およびそれを備える椅子の背凭れを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

枠状のフレーム張材張設してなるフレームへの張材の張設構造において、前記フレームの対向部間に連結杆架設し、かつ前記張材の一部を、前記連結杆に少なくとも一側方から掛け回すことにより、前記張材に、前記連結杆を境にして、張材の一方から他方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部を設けたことを特徴とするフレームへの張材の張設構造。

請求項2

両側部フレーム上端同士が上部フレームによって連結され、両側部フレームの下端同士が互いに離間するようにしたフレームと、前記フレームにおける両側部フレーム間に架設した連結杆と、外周部に前記側部フレームおよび上部フレームが挿通する筒状部を有するとともに、中間部に、前記連結杆が挿通する筒状部を有し、前記フレームに張設された張材とを備え、前記連結杆が挿通する筒状部を、前記連結杆を境にして、張材の上方から下方および下方から上方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部としたことを特徴とする請求項1記載のフレームへの張材の張設構造。

請求項3

両側部フレームの上端同士が上部フレームによって連結され、両側部フレームの下端同士が互いに離間するようにしたフレームと、前記フレームにおける両側部フレーム間に架設した連結杆と、外周部に前記側部フレームおよび上部フレームが挿通する筒状部を有するとともに、前記上部フレームが挿通する筒状部を拡幅させて、その拡幅筒状部に、前記上部フレームの他に、前記連結杆と、両側部フレームにおける連結杆より上方の部分を挿通させて前記フレームに張設された張材とを備え、前記拡幅筒状部における前記連結杆の下側に掛け回された部分を、前記連結杆を境にして、張材の上方から下方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部としたことを特徴とする請求項1記載のフレームへの張材の張設構造。

請求項4

張材の拡幅筒状部における連結杆より上方の部分を架橋することにより、この架橋部を、前記連結杆を境にして、張材の下方から上方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部としたことを特徴とする請求項3記載のフレームへの張材の張設構造。

請求項5

両側部フレームの上端同士が上部フレームによって連結され、両側部フレームの下端同士が互いに離間するようにしたフレームと、前記フレームにおける両側部フレーム間に架設した連結杆と、前記連結杆と、前記両側部フレームにおける連結杆より下方の部分とを収容しうるようにした下端が開口する袋状部と、この袋状部の上端両側部に連通し、かつ前記両側部フレームにおける連結杆より上方の部分と前記上部フレームとが挿通する筒状部とを有し、前記フレームに張設された張材とを備え、前記袋状部の上端における連結杆の上側に掛け回された部分をもって、張材の下方から上方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部としたことを特徴とする請求項1記載のフレームへの張材の張設構造。

請求項6

フレームにおける両側部フレームの下端同士を、下部フレームをもって連結し、張材の下端を、前記下部フレームの下方において閉塞したことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のフレームへの張材の張設構造。

請求項7

請求項1〜6のいずれかに記載のフレームへの張材の張設構造におけるフレームを背フレームとし、連結杆より上方の部分をヘッドレストとし、かつ連結杆より下方の部分を背凭れ部分としたことを特徴とする椅子の背凭れ。

技術分野

0001

本発明は、椅子背凭れもしくは座、または衝立等におけるフレームへの張材張設構造、およびそれを用いた椅子の背凭れに関する。

背景技術

0002

椅子の背凭れや座、または衝立等には、倒立U字状、またはループ状等の枠状に形成したフレームに、下端が開口する袋状に形成したメッシュ地等よりなる張材を上方から被嵌して、フレームに張設したものがある(例えば特許文献1〜3参照)。

先行技術

0003

特開2009−112360号公報
特開2011−83518号公報
特開2009−112415号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に記載されているものは、椅子の背凭れ部分のみに張材を張設しただけであるが、特許文献2に記載されているものにおいては、椅子の背凭れ部分のみならず、その上に設けたヘッドレストまで張材で連続して覆うようにしており、その場合、着座者が背凭れ部分に凭れたとき、その部分の張材が後方に押し出され、それに伴って、ヘッドレスト部分を覆う張材までが下方に引き寄せられ、ヘッドレスト部分の張力が強くなって、着座者の頭をヘッドレストに凭せ掛けた際の感触が悪くなるという問題がある。

0005

特許文献3に記載されているものにおいては、両側部フレーム上端同士を上部フレームによって連結するとともに、上部フレームの下方において、左右の側部フレーム間に、左右方向を向く中間フレーム架設してなる背フレーム本体に、袋状の張材を上方より被嵌し、張材の後方から、銘板を、上記背フレーム本体における中間フレームの後面中央部に止着することにより、張材の後面中央部を、背フレーム本体に止着している。
これによると、張材の後面における銘板近傍部の上下左右位置ずれを防止することはできるが、張材の前面の位置ずれは防止することはできず、また、張材の前面に繰り返し荷重が掛かることによって、張材の後面における中央部のみが背フレーム本体に止着されているため、その周囲の張力にアンバランスが生じたり、張材に引きつれが生じたりするおそれがある。

0006

本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑みてなされたもので、フレーム内の張材における一部の領域の張力の変化が、他の領域の張力に影響を及ぼすことがないようにしたフレームへの張材の張設構造、およびそれを備える椅子の背凭れを提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0007

本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)枠状のフレームに張材を張設してなるフレームへの張材の張設構造において、前記フレームの対向部間に連結杆を架設し、かつ前記張材の一部を、前記連結杆に少なくとも一側方から掛け回すことにより、前記張材に、前記連結杆を境にして、張材の一方から他方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部を設ける。

0008

このような構成によると、連結杆より一側方の張材に外力が作用して、その領域の張材の張力が増大しても、その増大した張力は、張材における張力伝達阻止部である連結杆に掛け回された部分で吸収され、連結杆より他側方の張材に伝達されることはない。
したがって、連結杆より他側方の張材の張力を、常に一定に保つことができる。

0009

(2)上記(1)項において、両側部フレームの上端同士が上部フレームによって連結され、両側部フレームの下端同士が互いに離間するようにしたフレームと、前記フレームにおける両側部フレーム間に架設した連結杆と、外周部に前記側部フレームおよび上部フレームが挿通する筒状部を有するとともに、中間部に、前記連結杆が挿通する筒状部を有し、前記フレームに張設された張材とを備え、前記連結杆が挿通する筒状部を、前記連結杆を境にして、張材の上方から下方および下方から上方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部とする。

0010

このような構成によると、連結杆より上方における張材の張力の変動が、連結杆より下方における張材の張力に影響を及ぼすことはなく、また、連結杆より下方における張材の張力の変動が、連結杆より上方における張材の張力に影響を及ぼすことはなく、それぞれの領域の張材の張力を、安定した状態で維持することができる。

0011

(3)上記(1)項において、両側部フレームの上端同士が上部フレームによって連結され、両側部フレームの下端同士が互いに離間するようにしたフレームと、前記フレームにおける両側部フレーム間に架設した連結杆と、外周部に前記側部フレームおよび上部フレームが挿通する筒状部を有するとともに、前記上部フレームが挿通する筒状部を拡幅させて、その拡幅筒状部に、前記上部フレームの他に、前記連結杆と、両側部フレームにおける連結杆より上方の部分を挿通させて前記フレームに張設された張材とを備え、前記拡幅筒状部における前記連結杆の下側に掛け回された部分を、前記連結杆を境にして、張材の上方から下方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部とする。

0012

このような構成によると、連結杆より上方における張材の張力の変動が、連結杆より下方における張材の張力に影響を及ぼすことはなく、その下方の領域における張材の張力を、安定した状態で維持することができる。

0013

(4)上記(3)項において、張材の拡幅筒状部における連結杆より上方の部分を架橋することにより、この架橋部を、前記連結杆を境にして、張材の下方から上方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部とする。

0014

このような構成によると、上記(3)項の効果に加えて、連結杆より下方における張材の張力の変動が、連結杆より上方における張材の張力に影響を及ぼすことはなく、その上方の領域における張材の張力を、安定した状態で維持することができる。

0015

(5)上記(1)項において、両側部フレームの上端同士が上部フレームによって連結され、両側部フレームの下端同士が互いに離間するようにしたフレームと、前記フレームにおける両側部フレーム間に架設した連結杆と、前記連結杆と、前記両側部フレームにおける連結杆より下方の部分とを収容しうるようにした下端が開口する袋状部と、この袋状部の上端両側部に連通し、かつ前記両側部フレームにおける連結杆より上方の部分と前記上部フレームとが挿通する筒状部とを有し、前記フレームに張設された張材とを備え、前記袋状部の上端における連結杆の上側に掛け回された部分をもって、張材の下方から上方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部とする。

0016

このような構成によると、連結杆より下方における張材の張力の変動が、連結杆より上方における張材の張力に影響を及ぼすことはなく、その上方の領域における張材の張力を、安定した状態で維持することができる。

0017

(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、フレームにおける両側部フレームの下端同士を、下部フレームをもって連結し、張材の下端を、前記下部フレームの下方において閉塞する。

0018

このような構成によると、フレームを完全なループ状として、その全外周を張材によって被包し、美麗な外観を呈することができる。

0019

(7)上記(1)〜(6)項のいずれかのフレームへの張材の張設構造におけるフレームを、椅子の背フレームとし、連結杆より上方の部分をヘッドレストとし、かつ連結杆より下方の部分を背凭れ部分とする。

0020

このような構成によると、背凭れ部分における張材の張力の変動が、ヘッドレストにおける張材の張力に伝達されることがなく、および/またはヘッドレストにおける張材の張力の変動が、背凭れ部分における張材の張力に伝達されることがないようにすることができ、椅子の着座者に、快適な着座感を与えることができる。

発明の効果

0021

本発明によると、フレーム内の張材における一部の領域の張力の変化が、他の領域の張力に影響を及ぼすことがないようにしたフレームへの張材の張設構造、およびそれを用いた椅子の背凭れを提供することができる。

図面の簡単な説明

0022

本発明のフレームへの張材の張設構造を適用した椅子の背凭れの第1の実施形態を斜め前上方より見た斜視図である。
図1のII−II線縦断側面図である。
図1のIII−III線拡大横断平面である。
第1の実施形態におけるフレームへの張材の取り付け初期の状態を斜め前上方より見た斜視図である。
同じく、第2段階後の状態を斜め前上方より見た斜視図である。
同じく、第3段階後の状態を斜め前上方より見た斜視図である。
本発明のフレームへの張材の張設構造を適用した椅子の背凭れの第2の実施形態を斜め前上方より見た斜視図である。
図7のVIII−VIII線縦断側面図である。
本発明のフレームへの張材の張設構造を適用した椅子の背凭れの第3の実施形態を斜め前上方より見た斜視図である。
図9のX−X線縦断側面図である。

実施例

0023

以下、本発明を適用した椅子の背凭れの第1の実施形態を、図1図6を参照して説明する。
図1図3に示すように、この椅子の背凭れは、枠状のフレーム1と、このフレーム1の対向部間に架設した連結杆2と、上記フレーム1および連結杆2に張設された張材3と、張材3の一部を、連結杆2に少なくとも一側方から掛け回すことにより、張材3に、連結杆2を境にして、張材3の一方から他方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部4とを備えている。

0024

フレーム1は、全体が金属管よりなり、上下方向を向き、かつ下端同士が互いに離間するようにした左右1対の側部フレーム5、5と、両側部フレーム5、5の上端同士を連結する左右方向を向く上部フレーム6とを備えている。

0025

両側部フレーム5、5の上端部には、側面視において突部が前方を向く円弧状の屈曲部5a、5aが設けられており、同じく下端部には、平面視において前方に向かって互いに拡開するように斜め前外側方に延出する拡開部5b、5bが設けられている。

0026

両側部フレーム5、5における拡開部5b、5bの前端には、前方に向かって拡開する平面視ほぼコ字状の下部フレーム7の両端より前上方に向かって起立する起立部7a、7aの上端が、L型接続具8、8を介して結合され、フレーム1は、全体として、下端部が拡幅する閉ループ状をなしている。
図6に示すように、各側部フレーム5における拡開部5bの前端部は、L型接続具8における筒状の水平部8aに嵌合されて、止めねじ9、9をもって固着され、下部フレーム7における起立部7aの上端部は、L型接続具8における筒状の垂下部8bに嵌合されて、止めねじ9、9をもって固着されている。

0027

図1および図3に示すように、両側部フレーム5、5における屈曲部5a、5aの下端部における互いに対向する内側面には、差込孔10、10が設けられ、これらに、左右方向を向く連結杆2の両端に設けた差込部11、11を嵌合することにより、両側部フレーム5、5における上下方向の中間部間に、連結杆2が架設されている。
なお、各側部フレーム5と連結杆2との結合手段は、上記のような差込孔10と差込部11との嵌合によるものだけでなく、どのような手段でもよい。例えば、連結杆2の両端に設けた下向きの形片(図示略)を、各側部フレーム5の内側面に設けた受け筒(図示略)により受止するようにしたものでもよい。

0028

張材3は、全体の外形がフレームとほぼ同形をなし、下端の開口部3aにファスナ12が設けられ、外周部に両側部フレーム5、5と上部フレーム6とを挿通しうる正面視ほぼ倒立U字状の筒状部13を有するとともに、中間部に、両端が筒状部13の中間部に連通し、かつ連結杆2を挿通しうる左右方向を向く筒状部14を有している。
張材3における筒状部13の左右の下端部には、拡幅部13a、13aが形成され、この拡幅部13a、13aには、フレーム1における左右の両側部フレーム5、5の下端部における拡開部5b、5bと、下部フレーム7における起立部7a、7aを含む両側部が収容されるようになっている。

0029

張材3における倒立U字状の筒状部13と、左右方向を向く筒状部14とによって囲まれた部分には、1枚のメッシュ地のみよりなるシースルー部15が形成されている。

0030

また、張材3における筒状部14から、開口部3aのやや上方部にかけては、左右幅をシースルー部15とほぼ同一とした縦長方形のシースルー部16が形成されている。

0031

張材3は、筒状部13に、両側部フレーム5、5と上部フレーム6とが挿通し、筒状部14に連結杆2が挿通し、筒状部13の拡幅部13aに、側部フレーム5の拡開部5bと下部フレーム7における起立部7aを含む側部が収容され、かつシースルー部16の下端と下部フレーム7との間に、下部フレーム7における両側部を除く部分が収容されるようにして、開口部3aに設けたファスナ12を閉じることにより、フレーム1に張設されている。

0032

このようにしてフレーム1に張材3を張設することにより、着座者の腰部を両側方から挾むようにした拡幅部17aが下端両側部に形成された背凭れ部17の上端に、側面視ほぼ半円弧状のヘッドレスト部18が一体的に形成された椅子の背凭れが形成される。

0033

このようにしてフレーム1に張設された張材3は、図2に示すように、連結杆2が挿通されている筒状部14によって、連結杆2を境にして、張材3の上方から下方および下方から上方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部4が形成され、連結杆2より上方における張材3の張力の変動が、連結杆2より下方における張材3の張力に影響を及ぼすことはなく、また、連結杆2より下方における張材3の張力の変動が、連結杆2より上方における張材3の張力に影響を及ぼすことはなく、それぞれの領域の張材3の張力を、安定した状態で維持することができる。

0034

例えば、着座者が背凭れ部17に凭れたとき、その部分の張材3が後方に押し出され、背凭れ部17の張材3の張力が増大しても、その張力の増大は、張材3における張力伝達阻止部4である筒状部14における連結杆2の上側に掛け回された部分で吸収され、連結杆2より上方のヘッドレスト部18の張材3に伝達されることはない。
したがって、ヘッドレスト部18の張材3に、適度の張力を安定して付加することができ、着座者に快適な着座感を与えることができる。
また、逆に、ヘッドレスト部18の張材3の張力が急激に変動しても、その張力の変動は、張力伝達阻止部4によって吸収され、背凭れ部17の張材3に伝達されることはない。

0035

次に、図4図6を参照して、フレーム1への張材3の張設方法について説明する。
図4に示すように、張材3の開口部3aのファスナ12を開いて、張材3を上下反転させた状態で、その一方の筒状部13の拡幅部13aに、フレーム1における下部フレーム7、L型接続具8および連結杆2を取り外した状態の一方の側部フレーム5の下端部を挿入し、その状態で、張材3を持ち上げつつ、側部フレーム5を筒状部13に順次挿通させ、次いで、図5に示すように、張材3を横向きにさせつつ、上部フレーム6も筒状部13に挿通させ、さらに、張材3を正立させつつ、他方の側部フレーム5の上部まで筒状部13を挿通させた後、図6に示すように、ほぼ正立した張材3の下部をたくし上げて、一方の側部フレーム5と筒状部13との隙間から、連結杆2を挿入して、その先端を、図6に矢印で示すように、筒状部14まで挿入し、その一端の差込部11を一方の差込孔10に嵌合した後、左右の側部フレーム5、5を互いに外側方に押し広げつつ、他端の差込部11を他方の差込孔10に嵌合する。

0036

次いで、両側部フレーム5、5における拡開部5b、5bの前端に、下部フレーム7の両端に予め取り付けておいたL型接続具8、8を取り付け、その後、たぐり上げていた張材3の下部を、下部フレーム7の下方まで引き下げた後、ファスナ12を閉じることにより、フレーム1に張材3を、迅速かつ確実に張設することができる。

0037

図7および図8は、本発明を適用した椅子の背凭れの第2の実施形態を示す。なお、第1の実施形態におけるのと同一または類似の部材には、同一の符号を付すに止め、それらについての詳細な説明は省略する(後述する第3の実施形態においても同様とする)。
この第2の実施形態においては、張材3は、外周部に側部フレーム5および上部フレーム6が挿通する筒状部13を有するとともに、上部フレーム6が挿通する筒状部13を拡幅させて、その拡幅筒状部13bに、上部フレーム6の他に、連結杆2と、両側部フレーム5、5における連結杆2より上方の部分を挿通させて、フレーム1に張設されている。

0038

第1の実施形態における筒状部14およびシースルー部15は省略してある。
その他の構成は、第1の実施形態におけるのと同一であり、フレーム1への張材3の張設方法も、第1の実施形態におけるのと同一である。
すなわち、連結杆2は、フレーム1から予め外しておき、張材3をフレーム1にある程度装着した後、フレーム1における一方の側部フレーム5の下端部と張材3における筒状部14の一端部との隙間から、拡幅筒状部13bに通して、両端を左右の側部フレーム5の中間部に取り付ける。

0039

この第2の実施形態においては、連結杆2の下側に掛け回された張材3における拡幅筒状部13bの下端部によって、張力伝達阻止部4が形成され、連結杆2を境にして、張材3の上方から下方への張力の伝達を阻止することができる。

0040

この場合、連結杆2を境にして、張材3の下方から上方への張力の伝達を阻止することはできないが、図8に矢印Aで示すように、張材3の拡幅筒状部13bにおける連結杆2の直上部を、例えば前後から縫着溶着、または接着等することにより架橋することによって、この架橋部をもって、連結杆2を境にして、張材3の下方から上方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部4とすることができる。

0041

図9および図10は、本発明を適用した椅子の背凭れの第3の実施形態を示す。
この第3の実施形態においては、張材3は、連結杆2と、両側部フレーム5、5における連結杆2より下方の部分とを収容しうるようにした下端が開口する袋状部19と、この袋状部19の上端両側部に連通し、かつ両側部フレーム5、5における連結杆2より上方の部分と上部フレーム6とを挿通しうる筒状部20とを有するものとし、袋状部19の上端における連結杆の上側に掛け回された部分をもって、張材3の下方から上方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部4としてある。
第1の実施形態における筒状部14およびシースルー部16は省略してある。

0042

この第3の実施形態によると、連結杆2より下方における張材3の張力の変動が、連結杆2より上方における張材3の張力に影響を及ぼすことはなく、その上方の領域における張材3の張力を、安定した状態で維持することができる。
また、張材3における筒状部20に、両側部フレーム5、5の上部と上部フレーム6とを挿通させた後、連結杆2を袋状部19の下方から袋状部19内に挿入して、その両端を左右の側部フレーム5、5に容易に取り付けることができる。

0043

本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、例えば、次のような変形した態様での実施が可能である。
(1) 第3の実施形態において、張材3の袋状部19における連結杆2の直下の部分を、例えば前後から縫着、溶着、または接着等することにより架橋し、この架橋部をもって、連結杆2を境にして、張材3の上方から下方への張力の伝達を阻止する張力伝達阻止部4とする。
(2) 第1の実施形態において、両側部フレーム5、5の下端部と張材3の下端部とを前方に延長して椅子の座部を形成し、この座部と背凭れ部17との境界部に、連結杆2および筒状部14と同様のものを形成して、この筒状部を、座部と背凭れ部17との間の張力伝達阻止部とする。
(3) 第1の実施形態において、ヘッドレスト部18を省略し、背凭れ部17の上端に上部フレーム6が位置し、かつ上部フレーム6より下方の両側部フレーム5、5間に、張力伝達阻止部4である連結杆2を設ける。

0044

本発明は、椅子の背凭れだけでなく、椅子の座、ベッド、または衝立等、フレームに張材が張設されるあらゆるものに適用することができる。

0045

1フレーム
2連結杆
3張材
3a開口部
4張力伝達阻止部
5側部フレーム
5a屈曲部
5b拡開部
6 上部フレーム
7 下部フレーム
7a起立部
8L型接続具
8a水平部
8b垂下部
9止めねじ
10差込孔
11差込部
12ファスナ
13、14 筒状部
13a拡幅部
13b拡幅筒状部
15、16シースルー部
17背凭れ部
17a拡幅部
18ヘッドレスト部
19 袋状部
20 筒状部

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