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技術 色処理装置、色変換装置、色処理プログラム、色変換プログラム

出願人 富士ゼロックス株式会社
発明者 久保昌彦小谷津淳高平俊史川島英俊
出願日 2012年8月7日 (8年4ヶ月経過) 出願番号 2012-174670
公開日 2014年2月24日 (6年10ヶ月経過) 公開番号 2014-036243
状態 特許登録済
技術分野 FAX画像信号回路 画像処理 カラー・階調 カラー画像通信方式
主要キーワード 低明度色 高明度色 非線形方程式 数値解 シンプレックス法 低彩度色 装置依存 装置非依存
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

メタリック色を使用した場合でも見かけ上の色の変化を抑えて与えられた色信号の色が再現される色材量を決定する色処理装置を提供する。

解決手段

最大メタリック量決定部11は、与えられた色信号から、その色信号の色を再現する場合のメタリック色の色材量の最大値Smaxを決定する。メタリック量調整部13は、与えられた色信号の明度又は彩度に基づいて、メタリック色による見かけ上の色の変化に対して、決定された最大値Smax以下の範囲でメタリック色の色材量を調整して色材量Soとする。調整の際に、メタリック量設定部12の設定も考慮して行うとよい。色材量決定部14は、与えられた色信号とメタリック量調整部13で調整されたメタリック色の色材量Soとから、メタリック色以外の色材量Co、Mo、Yoを決定する。画像記録信号出力部15は、Co、Mo、YoとSoを画像記録信号として出力する。

概要

背景

カラー画像を形成する際には、カラー画像を形成するために必要となる基本とする色(以下、基本色と呼ぶ)の色材、例えばC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)の色材あるいはR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)などの色材を用い、様々な色を再現する。基本色としてCMYを用いる場合、さらにK()の色材を用いる場合もある。近年では、これらの基本色やKとは別の色(以下、特色と呼ぶ)の色材を用いる場合がある。例えば基本色としてCMYを用い、あるいはCMYとKを用いる場合、さらに、RやO(オレンジ)、G、BやV(バイオレット)などの色のうちの1または数色の色材を用いる場合がある。

特色として、メタリック色を用いる場合がある。メタリック色は一般にきらきらした感じを再現するために用いられている。例えば特許文献1では、色信号の成分の一つとして指定されたメタリック色の色信号を他の色の信号とともに受け取り、あるメタリック色の色材と、メタリック色以外の色材を用いて、予め決められたメタリック色の中から指定されたメタリック色を再現することが行われている。

一方、画像を形成する装置においては、ある色信号を与えても形成された画像において再現される色が異なってしまう場合がある。これは、画像の形成方法や、使用する色材、画像を形成する環境など、様々な要因によって生じる。このような再現される色の違いを解消し、与えられた色信号が表す色が、形成された画像において再現されるように色変換を行う技術が開発されている。例えば、ある色信号を与えて形成された画像を測色し、測色値が与えられた色信号となるように色信号を変換すればよい。この色変換の技術は、例えばCMYを基本色とし、Kとともに、OやRGBなどの特色を用いた場合について特許文献2などに例示されている。

しかし、メタリック色はOやRGB等の特色とは異なる特性を有している。メタリック色はきらきらした感じを再現することから、見かけ上は測色した色よりも明るい色として認識される場合がある。また、メタリック色の色材も透明ではないため、他の色の色材とともに用いるとメタリック色の色材を用いない場合に比べて彩度が低下してしまう。OやRGB等の特色ではこれらの特色を使用しない場合に比べて彩度が高い色が再現されるなど、再現される色の範囲(色域)が広がるが、メタリック色の使用によっては色域が広がることはない。

このように、メタリック色は他のOやRGB等の特色とは異なる特性を有しており、上述の測色的に色を合わせる色変換を行って画像を形成しても、見かけ上の色が色信号により指定された色と異なってしまう場合が生じる。そのため、メタリック色については上述の測色的に色を合わせる色変換は行われてこなかった。

概要

メタリック色を使用した場合でも見かけ上の色の変化を抑えて与えられた色信号の色が再現される色材量を決定する色処理装置を提供する。最大メタリック量決定部11は、与えられた色信号から、その色信号の色を再現する場合のメタリック色の色材量の最大値Smaxを決定する。メタリック量調整部13は、与えられた色信号の明度又は彩度に基づいて、メタリック色による見かけ上の色の変化に対して、決定された最大値Smax以下の範囲でメタリック色の色材量を調整して色材量Soとする。調整の際に、メタリック量設定部12の設定も考慮して行うとよい。色材量決定部14は、与えられた色信号とメタリック量調整部13で調整されたメタリック色の色材量Soとから、メタリック色以外の色材量Co、Mo、Yoを決定する。画像記録信号出力部15は、Co、Mo、YoとSoを画像記録信号として出力する。

目的

本発明は、メタリック色を使用した場合でも見かけ上の色の変化を抑えて与えられた色信号の色が再現される色材量を決定する色処理装置、色変換装置色処理プログラム色変換プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

与えられた色信号から該色信号の色を再現する場合のメタリック色色材量最大値を決定する最大量決定手段と、前記色信号の明度又は彩度に基づき、メタリック色による見かけ上の色の変化に対して前記最大量決定手段で決定された最大値以下の範囲でメタリック色の色材量を調整する調整手段と、前記色信号と前記調整手段で調整されたメタリック色の色材量とからメタリック色以外の色材量を決定する色材量決定手段を有することを特徴とする色処理装置

請求項2

前記調整手段は、予め決められた明度以下の色について明度が低いほどメタリック色の色材量を減らす調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の色処理装置。

請求項3

前記調整手段は、予め決められた明度以上の色について明度が高いほどメタリック色の色材量を減らす調整を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の色処理装置。

請求項4

前記調整手段は、彩度が高いほどメタリック色の色材量を減らす調整を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の色処理装置。

請求項5

前記調整手段は、メタリック感に対する設定に応じてメタリック色の色材量を減らす調整をさらに行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の色処理装置。

請求項6

複数の色信号と該色信号のそれぞれについて請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の色処理装置によって求めたメタリック色を含む複数色の色材量との対を用いて、与えられた色信号からメタリック色を含む複数色の色材量に変換する変換手段を有することを特徴とする色変換装置

請求項7

さらに、メタリック色の色材量を変更する変更手段と、前記変更手段で変更されたメタリック色の色材量をもとにメタリック色以外の色材量を補正する補正手段を有することを特徴とする請求項6に記載の色変換装置。

請求項8

コンピュータに、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の色処理装置の機能を実行させるものであることを特徴とする色処理プログラム

請求項9

コンピュータに、請求項6または請求項7に記載の色変換装置の機能を実行させるものであることを特徴とする色変換プログラム

技術分野

0001

本発明は、色処理装置色変換装置色処理プログラム色変換プログラムに関するものである。

背景技術

0002

カラー画像を形成する際には、カラー画像を形成するために必要となる基本とする色(以下、基本色と呼ぶ)の色材、例えばC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)の色材あるいはR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)などの色材を用い、様々な色を再現する。基本色としてCMYを用いる場合、さらにK()の色材を用いる場合もある。近年では、これらの基本色やKとは別の色(以下、特色と呼ぶ)の色材を用いる場合がある。例えば基本色としてCMYを用い、あるいはCMYとKを用いる場合、さらに、RやO(オレンジ)、G、BやV(バイオレット)などの色のうちの1または数色の色材を用いる場合がある。

0003

特色として、メタリック色を用いる場合がある。メタリック色は一般にきらきらした感じを再現するために用いられている。例えば特許文献1では、色信号の成分の一つとして指定されたメタリック色の色信号を他の色の信号とともに受け取り、あるメタリック色の色材と、メタリック色以外の色材を用いて、予め決められたメタリック色の中から指定されたメタリック色を再現することが行われている。

0004

一方、画像を形成する装置においては、ある色信号を与えても形成された画像において再現される色が異なってしまう場合がある。これは、画像の形成方法や、使用する色材、画像を形成する環境など、様々な要因によって生じる。このような再現される色の違いを解消し、与えられた色信号が表す色が、形成された画像において再現されるように色変換を行う技術が開発されている。例えば、ある色信号を与えて形成された画像を測色し、測色値が与えられた色信号となるように色信号を変換すればよい。この色変換の技術は、例えばCMYを基本色とし、Kとともに、OやRGBなどの特色を用いた場合について特許文献2などに例示されている。

0005

しかし、メタリック色はOやRGB等の特色とは異なる特性を有している。メタリック色はきらきらした感じを再現することから、見かけ上は測色した色よりも明るい色として認識される場合がある。また、メタリック色の色材も透明ではないため、他の色の色材とともに用いるとメタリック色の色材を用いない場合に比べて彩度が低下してしまう。OやRGB等の特色ではこれらの特色を使用しない場合に比べて彩度が高い色が再現されるなど、再現される色の範囲(色域)が広がるが、メタリック色の使用によっては色域が広がることはない。

0006

このように、メタリック色は他のOやRGB等の特色とは異なる特性を有しており、上述の測色的に色を合わせる色変換を行って画像を形成しても、見かけ上の色が色信号により指定された色と異なってしまう場合が生じる。そのため、メタリック色については上述の測色的に色を合わせる色変換は行われてこなかった。

先行技術

0007

特開2006−50347号公報
特開2004−194042号公報

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、メタリック色を使用した場合でも見かけ上の色の変化を抑えて与えられた色信号の色が再現される色材量を決定する色処理装置、色変換装置、色処理プログラム、色変換プログラムを提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0009

本願請求項1に記載の発明は、与えられた色信号から該色信号の色を再現する場合のメタリック色の色材量の最大値を決定する最大量決定手段と、前記色信号の明度又は彩度に基づき、メタリック色による見かけ上の色の変化に対して前記最大量決定手段で決定された最大値以下の範囲でメタリック色の色材量を調整する調整手段と、前記色信号と前記調整手段で調整されたメタリック色の色材量とからメタリック色以外の色材量を決定する色材量決定手段を有することを特徴とする色処理装置である。

0010

本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の発明における調整手段が、予め決められた明度以下の色について明度が低いほどメタリック色の色材量を減らす調整を行うことを特徴とする色処理装置である。

0011

本願請求項3に記載の発明は、本願請求項1または請求項2に記載の発明における調整手段が、予め決められた明度以上の色について明度が高いほどメタリック色の色材量を減らす調整を行うことを特徴とする色処理装置である。

0012

本願請求項4に記載の発明は、本願請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明における調整手段が、彩度が高いほどメタリック色の色材量を減らす調整を行うことを特徴とする色処理装置である。

0013

本願請求項5に記載の発明は、本願請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明における調整手段が、メタリック感に対する設定に応じてメタリック色の色材量を減らす調整をさらに行うことを特徴とする色処理装置である。

0014

本願請求項6に記載の発明は、複数の色信号と該色信号のそれぞれについて請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の色処理装置によって求めたメタリック色を含む複数色の色材量との対を用いて、与えられた色信号からメタリック色を含む複数色の色材量に変換する変換手段を有することを特徴とする色変換装置である。

0015

本願請求項7に記載の発明は、本願請求項6に記載の発明の構成に、さらに、メタリック色の色材量を変更する変更手段と、前記変更手段で変更されたメタリック色の色材量をもとにメタリック色以外の色材量を補正する補正手段を有することを特徴とする色変換装置である。

0016

本願請求項8に記載の発明は、コンピュータに、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の色処理装置の機能を実行させるものであることを特徴とする色処理プログラムである。

0017

本願請求項9に記載の発明は、コンピュータに、請求項6または請求項7に記載の色変換装置の機能を実行させるものであることを特徴とする色変換プログラムである。

発明の効果

0018

本願請求項1に記載の発明によれば、メタリック色を使用した場合に生じる見かけ上の色の変化を抑えて与えられた色信号の色が再現される各色の色材量を決定することができるという効果がある。

0019

本願請求項2に記載の発明によれば、メタリック色の使用によって、再現された色が見かけ上明るく見えてしまうのを抑えることができる。

0020

本願請求項3に記載の発明によれば、メタリック色の使用によって、再現された色が見かけ上暗く見えてしまうのを抑えることができる。

0021

本願請求項4に記載の発明によれば、メタリック色の使用によって、再現された色の彩度が見かけ上低下して見えてしまうのを抑えることができる。

0022

本願請求項5に記載の発明によれば、得ようとするメタリック感に応じてメタリック色の色材量を調整することができる。

0023

本願請求項6に記載の発明によれば、メタリック色を使用した場合に生じる見かけ上の色の変化を抑えた色変換を行うことができる。

0024

本願請求項7に記載の発明によれば、得ようとするメタリック感に応じてメタリック色の色材量を調整した場合でも、与えられた色信号の色が再現される色変換を行うことができる。

0025

本願請求項8に記載の発明によれば、本願請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。

0026

本願請求項9に記載の発明によれば、本願請求項6または請求項7に記載の発明の効果を得ることができる。

図面の簡単な説明

0027

本発明の色処理装置の実施の一形態を示す構成図である。
本発明の色処理装置の実施の一形態における動作の一例を示す流れ図である。
メタリック色の色材量の調整方法の一例の説明図である。
本発明の色変換装置の第1の実施の形態を示す構成図である。
本発明の色変換装置の第2の実施の形態を示す構成図である。
本発明の色処理装置の実施の一形態及び色変換装置の各実施の形態で説明した機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。

実施例

0028

図1は、本発明の色処理装置の実施の一形態を示す構成図である。図中、11は最大メタリック量決定部、12はメタリック量設定部、13はメタリック量調整部、14は色材量決定部、15は画像記録信号出力部である。図示した例では、色信号としてLAB色空間の色信号(L* a* b* 色信号)が与えられるものとしている。これに限らず、LUV色空間やsRGB色空間などの装置非依存の色空間や、CMY、CMYK、RGBなど装置依存の色空間の色信号などでもよい。これらの色空間の色信号を処理対象とするほか、LAB色空間などの処理対象とする色空間に変換してから色信号が与えられる構成であってもよい。また、特色名などによって指示され、対応する色信号に変換して与えられる構成であってもよい。また、出力される画像記録信号が示す色材色についても、この例ではC、M、Yとメタリック色を示すSの組み合わせとしているが、この例に限らず、CMYKとS、RGBとSなど、メタリック色Sを含む他の色材色の組み合わせであってもよい。

0029

最大メタリック量決定部11は、与えられた色信号から、その色信号の色を再現する場合のメタリック色の色材量の最大値Smaxを決定する。この決定方法としては種々の方法があるが、例えば特許文献2に記載されている最大墨量や最大特色量の決定方法をメタリック色に対して用いればよい。

0030

メタリック量設定部12では、どの程度のメタリック感を出すかを少なくとも設定する。さらに、メタリック量調整部13で調整の際に使用する設定を行っていてもよい。このような設定を固定的に行う場合には、このメタリック量設定部12を設けずに構成してもよい。

0031

メタリック量調整部13は、メタリック色による見かけ上の色の変化に対して最大メタリック量決定部11で決定されたメタリック色の色材量の最大値Smax以下の範囲でメタリック色の色材量を調整し、調整後のメタリック色の色材量をSoとする。この調整は、与えられた色信号の明度又は彩度に基づいて行うとよい。一例としては、予め決められた明度以下の色について明度が低いほどメタリック色の色材量を減らす調整を行い、予め決められた明度以上の色について明度が高いほどメタリック色の色材量を減らす調整を行い、彩度が高いほどメタリック色の色材量を減らす調整を行うなどがある。これらの調整の設定は、このメタリック量調整部13において行うほか、メタリック量設定部12における設定を使用してもよい。さらに、メタリック量設定部12にメタリック感に対する設定が行われている場合、そのメタリック感に対する設定に応じてメタリック色の色材量を減らす調整をさらに行ってもよい。

0032

色材量決定部14は、与えられた色信号とメタリック量調整部13で調整されたメタリック色の色材量Soとから、メタリック色以外の色材量を決定する。図1に示した例ではC、M、Yのそれぞれの色の色材量Co、Mo、Yoを決定している。決定方法は従来から行われている方法を用いればよく、一例としてはニューラルネットワーク重み付け回帰モデルを用いればよい。

0033

画像記録信号出力部15は、メタリック量調整部13で調整されたメタリック色の色材量Soと色材量決定部14で決定したメタリック色以外の色の色材量(この例ではCo、Mo、Yo)を出力する。このCo、Mo、YoとSoが画像記録信号として出力されることになる。

0034

以下、上述した本発明の色処理装置の実施の一形態における動作の一例について、具体例を用いながら説明する。図2は、本発明の色処理装置の実施の一形態における動作の一例を示す流れ図である。S1において、与えられた色信号を受け取る。ここでは、色信号はL* a* b* 色信号であるものとするが、これ以外の色信号であれば予めL* a* b* 色信号に変換しておけばよい。

0035

S2において、最大メタリック量決定部11は、与えられた色信号から、その色信号の色を再現する場合のメタリック色の色材量の最大値Smaxを決定する。上述したが、この決定方法としては種々の公知の方法がある。一例としては、特許文献2に記載されている色変換モデルを用いる方法である。予め様々なC、M、Y、Sの値の組み合わせによって再現される色を測色してL* a* b* 値を取得することにより、複数の(C,M,Y,S)と(L* ,a* ,b* )の組が得られる。この組を用いることにより(L* ,a* ,b* )=f(C,M,Y,S)なる関数関係が得られるので、これを色変換モデルとすればよい。この色変換モデルを用い、メタリック色の色材量Sと与えられたL* a* b* 色信号とからC、M、Yの値を求める。このC、M、Yが予め決められた範囲となっているか、あるいはC、M、Y、Sの値から求めたL* a* b* 値と与えられたL* a* b* 色信号との色差が予め決められた範囲であるかを判定する。メタリック色の色材量Sを変更しながら、このような判定を行ってゆくことにより、メタリック色の色材量の最大値Smaxを決定すればよい。

0036

S3において、メタリック量調整部13は、最大メタリック量決定部11で決定されたメタリック色の色材量の最大値Smax以下の範囲でメタリック色の色材量を調整する。メタリック色を用いて再現された色を測色した値が与えられた色信号の値となっても、メタリック色の使用により、再現された見かけ上の色が変化してしまう場合がある。メタリック量調整部13におけるメタリック色の色材量の調整は、このような場合に対応するものである。その他にも、再現される画像においてどの程度メタリック感を表すのかを示す設定に応じたメタリック色の色材量の調整を行ってもよい。

0037

図3は、メタリック色の色材量の調整方法の一例の説明図である。図3(A)は明度とメタリック色の色材量の最大値に対する使用率との関係の一例を示しており、図3(B)は彩度とメタリック色の色材量の最大値に対する使用率との関係の一例を示している。なお、各図において太線はメタリック感を他の場合に比べて最も強く出す場合を示し、破線実線の場合よりもメタリック感を減じ、点線は破線の場合よりもメタリック感を減じた場合を示している。なお、メタリック感を出さない場合には、メタリック色の色材量の最大値に対する使用率を0にすればよい。

0038

図3(A)に示す例において、太線で示したメタリック感を最大とする例では、明度(L* )がp以上q以下では使用率を最大(100%)とし、この明度の範囲でメタリック感を発揮させている。また、明度pから明度が小さくなるに従って使用率を減少させている。低明度の暗い色においてメタリック色が使用されたことにより見かけ上の色が明るく視認されてしまうが、このように制御すると、低明度でメタリック色の使用が抑えられて見かけ上の色が明るくなるのが防がれる。さらに、明度qから明度が大きくなるに従って使用率を減少させている。高明度の明るい色ではメタリック感が発揮されるものの、メタリック色が使用されることにより見かけ上の色が暗く視認されてしまう。この例のように制御すると、高明度でのメタリック色の使用が抑えられて見かけ上の色が暗くなるのが防がれる。

0039

また、低彩度色の方がメタリック感が発揮されることから、図3(B)に示す例において太線で示したメタリック感を最大とする例では、彩度(C* )が0で使用率を100%としている。また、彩度が大きくなるに従って使用率を低減し、彩度r以上で使用率が0%となるようにしている。高彩度の鮮やかな色においてメタリック色が使用されることにより見かけ上の色がくすんで視認されてしまうが、このように制御すると、高彩度の色でのメタリック色の使用が抑えられ、見かけ上の色がくすんでしまうのが防がれる。

0040

図3(A)、(B)のいずれの場合も、太線で示したメタリック感を最大とする場合の使用率に、メタリック感の設定に応じた係数乗算し、それぞれのメタリック感における使用率の設定を得た例を破線、点線により示している。もちろんこの例に限らず、例えばメタリック感の設定に応じて上限となる使用率を設定し、その上限となる使用率でクリップするなど、他の方法によりメタリック感の設定に応じた使用率を取得してもよい。

0041

もちろん、図3(A)、(B)に太線で示したメタリック感を最大とする場合の使用率についても、これらは一例であって、これらの例に限らずに使用率を設定してよい。その際には、低明度色高明度色、高彩度色の1以上において他の色よりも使用率を減じるように設定するとよい。

0042

図3(A)に示した明度に応じた使用率と、図3(B)に示した彩度に応じた使用率は、いずれか一方を使用してもよいが、両者を共用してもよい。共用する場合には、例えば、明度に応じた使用率をαL、彩度に応じた使用率をαCとし、共用する場合の使用率をαとして、関数fを用いてα=f(αL,αC)により求めた使用率αを用いて調整すればよい。簡単には、α=αL・αCとしてもよい。

0043

また、メタリック感に関する設定がある場合には、この例ではαL、αCがその設定を含む値となるが、例えば図3(A)、(B)に太線で示したメタリック感を最大とする場合の使用率をαL、αCとし、設定されたメタリック感に対応する係数をβとして、α=β・αL・αCで使用率を決定してもよい。もちろん、メタリック量設定部12で使用率αを色に応じて設定しておき、その使用率αを与えられた色信号に従って選択して使用してもよい。

0044

メタリック量調整部13では、最大メタリック量決定部11で決定されたメタリック色の色材量の最大値Smaxに対して、得られたメタリック色の色材量の使用率αを乗算し、調整後のメタリック色の色材量SoをSo=α・Smaxとして求めればよい。もちろん、使用率αを用いた関数により得た値を乗算してもよい。

0045

図2戻り、S4において、色材量決定部14は与えられた色信号とメタリック量調整部13で調整されたメタリック色の色材量Soとから、メタリック色以外の色材量、ここではC、M、Yのそれぞれの色の色材量Co、Mo、Yoを決定する。この決定は、例えば色変換モデル(L* ,a* ,b* )=f(C,M,Y,S)の逆変換モデル(C,M,Y,S)=f-1(L* ,a* ,b* )を用い、この逆変換モデルにおいてSをSoに固定し、(Co,Mo,Yo)=f-1(L* ,a* ,b* ,So)により色材量Co、Mo、Yoを決定すればよい。この逆変換モデルを解く際にも、例えばシンプレックス法ニュートン法などの非線形方程式数値解法を適用すればよい。逆変換モデルを用いると、再現された色を測色した際に与えられた色信号(L* ,a* ,b* )が得られる色材量Co、Mo、Yoが求められる。もちろん、逆変換モデルを用いるほか、ニューラルネットワークなど、他の方法により色材量Co、Mo、Yoを決定してもよい。

0046

S5において、画像記録信号出力部15は、メタリック量調整部13で調整されたメタリック色の色材量Soと、色材量決定部14で決定したメタリック色以外の色の色材量、この例では色材量Co、Mo、Yoを、画像記録信号として出力する。出力される色材量Co、Mo、Yo、Soにより再現される色は、測色すると与えられた色信号(L* ,a* ,b* )となる色である。メタリック色の色材量Soを調整していることにより、メタリック色の色材を使用することによる見かけ上の色の違いを回避している。

0047

上述の説明ではメタリック色とともにC、M、Yの色材を用いることとしているが、例えばさらにKの色材を用いる場合や、これらの色以外の特色の色材を用いる場合には、Kや特色の色材量についても色材量決定部14で決定すればよい。その場合、例えば特許文献2に記載されている方法やその他の公知の方法によって、メタリック色以外の、Kあるいはさらに特色を含む各色の色材量を決定すればよい。あるいは、Kあるいはさらに特色についての色材量を決定し、その条件におけるメタリック色の色材量の最大値を最大メタリック量決定部11で決定してメタリック量調整部13で調整し、残りのC、M、Yの色材量を色材量決定部14で求めるように構成してもよい。

0048

図4は、本発明の色変換装置の第1の実施の形態を示す構成図である。図中、21は3次元色変換部、22は1次元色変換部である。この図示した例においても、色信号としてLAB色空間の色信号(L* a* b* 色信号)が与えられるものとし、C、M、Yの各色とメタリック色Sの色材量が得られるものとしている。これに限らず、与えられる色信号は、LUV色空間やsRGB色空間などの装置非依存の色空間や、CMY、CMYK、RGBなど装置依存の色空間の色信号などでもよい。これらの色空間の色信号を処理対象とするほか、LAB色空間などの処理対象とする色空間に変換してから色信号が与えられる構成であってもよい。また、特色名などによって指示され、対応する色信号に変換して与えられる構成であってもよい。また、出力される各色材量についても、この例ではC、M、Yとメタリック色を示すSの組み合わせとしているが、この例に限らず、CMYKとS、RGBとSなど、メタリック色Sを含む他の色材色の組み合わせであってもよく、色数にも限定されない。

0049

3次元色変換部21は、与えられたL* a* b*色信号から、メタリック色を含む各色(この例ではC、M、Y、S)の色材量の組への色変換を行う。例えば、図1において本発明の色処理装置の実施の一形態として示した構成でよいが、この例では、記憶手段と補間手段により構成した場合について説明する。記憶手段には、L* a* b* 色信号とCMYSの組との対を複数記憶させておく。あるいはその対のL* a* b* 色信号から得られるアドレスにCMYSの組を記憶させておく。この対は、例えば図1に本発明の色処理装置の実施の一形態として示した構成に対してL* a* b* 色信号を与え、得られた画像記録信号であるCo、Mo、Yo、Soの組を、与えたL* a* b* 色信号と対にすればよい。そして、3次元色変換部21にL* a* b* 色信号が与えられると、そのL* a* b* 色信号に基づいて1または複数の対を選択し、対となっている画像記録信号を取得する。1つの対を選択した場合には取得した画像記録信号を3次元色変換部21の出力とすればよい。また複数の対を選択した場合には、複数の画像記録信号を補間手段により補間し、補間結果を3次元色変換部21の出力とすればよい。補間方法としては、公知の種々の補間方法から選択すればよい。もちろんこのような構成に限定されるものではなく、例えばニューラルネットワークにより構成して上述の対を教師信号として与えて学習させるなど、L* a* b* 色信号からCMYSの組に変換する他の変換方法であってもよい。

0050

図4に示す例では、さらに1次元色変換部22を設けている。この1次元色変換部22は、3次元色変換部21から出力される各色の色材量に対して、それぞれの色材量を調整するために設けられている。もちろん、この1次元色変換部22を設けずに構成してもよい。

0051

図5は、本発明の色変換装置の第2の実施の形態を示す構成図である。図中、31はメタリック量変更部、32は色再現予測部、33は色材量補正部である。メタリック色を用いる場合、もともときらきらした感じを出すために用いられるものの、そのきらきらした感じを増加または減少させることを要求される場合があり、その場合にはメタリック色の色材量を要求に応じて増減することになる。例えば図4に示す構成において、3次元色変換部21として記憶手段と補間手段により構成する場合には、ある設計に従ってメタリック色の色材を使用するものとして、与えられたL* a* b*色信号に対応するCMYSを出力することになり、メタリック色の色材量の増減は1次元色変換部22で行うことになる。この1次元色変換部22でメタリック色の色材量を変更すると、再現される色が変わってしまう場合がある。図5に示す構成は、このようにメタリック色の色材量を変更した場合にも、再現される色が維持されるようにするものである。

0052

なお、この第2の実施の形態においてもL* a* b*色信号が与えられてC、M、Yの各色とメタリック色Sの色材量が得られるものとしているが、この例に限られないことは第1の実施の形態で述べたとおりである。

0053

メタリック量変更部31は、3次元色変換部21から得られるメタリック色の色材量を変更する。この例ではメタリック色の色材量SoをSo’に変更している。例えばメタリック感に対する要求や再現される色のメタリック感などに応じてメタリック色の色材量を変更する設定を行っておけばよい。

0054

図5に示す例では、メタリック色の色材量を変更したことに伴ってメタリック色以外の色の色材量を補正する構成として、色再現予測部32及び色材量補正部33を有している。色再現予測部32は、3次元色変換部21から得られるメタリック色を含む各色の色材量から、再現される色を予測する。この例ではCo、Mo、Yo、Ko、SoからL*'a*'b*'色信号への変換を行っている。この変換は、上述の色変換モデルを用いればよい。

0055

色材量補正部33は、色再現予測部32で得られたL*'a*'b*'色信号と、メタリック量変更部31で変更されたメタリック色の色材量So’とから、メタリック色の色材量を変更した後のメタリック色以外の色の色材量を求める。この色材量補正部33は、例えば上述の色変換モデルの逆変換モデルを使用し、メタリック色の色材量をSo’として、メタリック色の色材量を変更した後の他の色の色材量であるCo’、Mo’、Yo’を求めればよい。Co、Mo、Yo、Ko、Soで再現される色を示すL*'a*'b*'色信号に合わせて、変更後のメタリック色の色材量So’の場合の他の色の色材量Co’、Mo’、Yo’を求めており、メタリック色の色材量が変更されても、再現される色が変わることはない。

0056

色再現予測部32及び色材量補正部33は、例えばそれぞれのモデルに従って演算を行う手段で構成してもよいし、ニューラルネットワークで構成してもよいし、あるいは、記憶手段と補間手段により構成してもよい。記憶手段と補間手段により構成する場合、色再現予測部32であれば、いくつかのCMYSの組から得られるアドレスにL* a* b*色信号を記憶させておき、与えられたCoMoYoSoからいくつかのL* a* b* 色信号を読み出し補間処理を施してL*'a*'b*'色信号を得ればよい。色材量補正部33を記憶手段と補間手段により構成する場合には、いくつかのL* a* b* 色信号から得られるアドレスにCMYSの組を記憶させておき、与えられたL*'a*'b*'色信号からいくつかのCMYSの組を読み出して補間処理を施してCo’Mo’Yo’So’を得ればよい。

0057

また、色再現予測部32及び色材量補正部33は一体として構成してもよく、3次元色変換部21から得られるCoMoYoSoとメタリック量変更部31で変更したメタリック色の色材量So’とを受け取ってCo’Mo’Yo’を出力するように構成すればよい。

0058

図6は、本発明の色処理装置の実施の一形態及び色変換装置の各実施の形態で説明した機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。図中、41はプログラム、42はコンピュータ、51は光磁気ディスク、52は光ディスク、53は磁気ディスク、54はメモリ、61はCPU、62は内部メモリ、63は読取部、64はハードディスク、65はインタフェース、66は通信部である。

0059

上述の本発明の色処理装置の実施の一形態及び色変換装置の各実施の形態として説明した各部の機能の全部あるいは部分的に、コンピュータが実行するプログラム41によって実現してもよい。その場合、そのプログラム41およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータによって読み取られる記憶媒体に記憶させておけばよい。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取部63に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギー変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取部63にプログラムの記述内容を伝達するものである。例えば、光磁気ディスク51,光ディスク52(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク53,メモリ54(ICカードメモリカードフラッシュメモリなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。

0060

これらの記憶媒体にプログラム41を格納しておき、例えばコンピュータ42の読取部63あるいはインタフェース65にこれらの記憶媒体を装着して、コンピュータからプログラム41を読み出し、内部メモリ62またはハードディスク64(磁気ディスクやシリコンディスクなどを含む)に記憶し、CPU61によってプログラム41を実行し、上述の本発明の色処理装置の実施の一形態及び色変換装置の各実施の形態として説明した機能が全部又は部分的に実現される。あるいは、通信路を介してプログラム41をコンピュータ42に転送し、コンピュータ42では通信部66でプログラム41を受信して内部メモリ62またはハードディスク64に記憶し、CPU61によってプログラム41を実行して実現してもよい。

0061

コンピュータ42には、このほかインタフェース65を介して様々な装置が接続されていてもよい。例えば出力装置がインタフェース65を介して接続され、色処理し、あるいは色変換した各色の色材量に基づいて出力装置で色を再現するように構成してもよい。また、例えば情報を受け付ける受付手段等も接続され、メタリック感に関する設定を行うように構成してもよい。なお、各構成が1台のコンピュータにおいて動作する必要はなく、処理段階に応じて別のコンピュータにより処理が実行されてもよい。もちろん、本発明の色処理装置の実施の一形態として説明した機能と、本発明の色変換装置の各実施の形態として説明した機能とが別のコンピュータにより処理が実行されてよいし、一体として実行されてもよいことは言うまでもない。

0062

また、他の用途に適用する場合には、その用途におけるプログラムと一体として構成してもよい。さらに、部分的にハードウェアによって構成してもよいし、あるいは、すべてをハードウェアで構成してもよい。例えば本発明の色変換装置の各実施の形態で説明した各部を記憶手段と補間手段で構成する場合にはハードウェアとして構成するとよい。

0063

11…最大メタリック量決定部、12…メタリック量設定部、13…メタリック量調整部、14…色材量決定部、15…画像記録信号出力部、21…3次元色変換部、22…1次元色変換部、31…メタリック量変更部、32…色再現予測部、33…色材量補正部、41…プログラム、42…コンピュータ、51…光磁気ディスク、52…光ディスク、53…磁気ディスク、54…メモリ、61…CPU、62…内部メモリ、63…読取部、64…ハードディスク、65…インタフェース、66…通信部。

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