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技術 ラベル印刷装置及びそのラベルカス除去具

出願人 有限会社あぜがみシール印刷
発明者 畔上賢治
出願日 2012年8月3日 (8年5ヶ月経過) 出願番号 2012-172437
公開日 2014年2月20日 (6年10ヶ月経過) 公開番号 2014-030953
状態 特許登録済
技術分野 紙容器等紙製品の製造 展示カード類
主要キーワード 鋭角状態 分離開始位置 切抜孔 側面先端 同心円弧 分離バー 引き上げ動作 ブレード幅方向
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年2月20日)のものです。
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図面 (11)

課題

ラベルカス分離機能を備えたラベル印刷装置について、手間を過大にすることなくあらゆる場合に対応してラベルカスを確実に分離できるようにする。

解決手段

印刷ユニットと平抜きユニット紙送りドラム11周面先端側で送り方向に直角で水平方向に渡した分離ブレード15Aを有するラベルカス除去具10Aとを備え、分離ブレード15A先端部でラベル連続体シート50から基材シート50bを折り返しながら引き上げベルカス50cのみ引き剥がして分離・除去する装置であって、ラベルカス除去具10Aが、分離ブレード15Aを基端側端部分で支持しながら紙送りドラム11の同心円弧軌道上でスライド移動させて任意の角度位置及び先端側の向きで固定可能とした側面視弧状のスライドレール14を有して、紙送りドラム周面11に対する分離ブレード15A先端部の角度及び距離を維持しながらラベルカス分離開始位置変更操作可能なものとした。

概要

背景

ラベル印刷装置は、裏面に粘着剤層を有した帯状基材シートとこれに仮着されたセパレータシートからなる原反を、上流側の印刷ユニットで基材シートに印刷するとともに平抜きユニットで基材シート印刷部分の周囲を粘着剤層とともに打抜加工して、不要となったラベル個体の周囲部分(ラベルカス)をラベルカス除去具で除去する機能を備えているのが一般的である。

そのラベルカス除去具としては、図8に示すように紙送りドラム11先端側の周面近接位置において、送られてきたラベル連続体シート50の進行方向に直角に渡した分離バー159に上層の基材シート50bを掛け鋭角的に引き上げることにより、基材シート50bのラベル個体51だけをセパレータシート50a側に残しながら、その周囲部分を構成するラベルカス50cだけを分離・除去する方式が知られている。

しかし、斯かる方式のラベルカス除去具10Cは、分離バー159が円柱状であることから、これに掛けて折り返しながらセパレータシート50aから基材シート50bを引き剥がす際に引き剥がし角度が鈍角になりやすく、サイズの大きなラベル紙系の基材シートのようなラベルカス50cの分離が比較的容易なケースに適したものとなっている。

即ち、印刷するラベル個体が比較的小さかったり、基材シート50bがコシの弱い薄い樹脂フィルム製であったりすると、図のようにラベルカス50cにおける打抜孔52中に分離残し53が生じてしまう。この場合、手作業製品欠落部分修正することも可能であるが、透明の樹脂フィルムの場合はラベル個体51の表面から指紋の跡が見えることで不良品の扱いとなってしまうため、廃棄せざるを得なかった。

これに対し、図9に示すように、円柱状の分離バー159の代わりに長方形板材171を横向きの軸170に沿って垂設してなる分離ブレード17を備えたラベルカス除去具10Bも知られている。この分離ブレード17は、薄い板材171をラベル連続体シート50が載った紙送りドラム11の周面先端側で先端側を下にして近接配置することで、分離方向がその外周面に対する接線にほぼ相当する位置関係となる。そのため、分離ブレード17先端部の紙送りドラム11周面に対する角度を適度な鋭角にすることができ、小さなラベル個体やコシの弱い樹脂フィルム製の基材シート50bであっても分離残しが生じにくいものとなる。

ところで、一般的なラベル印刷装置では、基材シート50bの印刷動作所定範囲ずつ間欠的に行われるため、紙送りドラム11による紙送り動作もこれに合わせて間欠的に行われるところ、そのラベルカス50cの分離・除去作業は、停止状態のラベル個体51先端側部分から一連の紙送り動作で一気に行わないとラベルカス50c中にラベル個体51を残しやすくなることが知られている。

しかし、印刷対象のラベル個体51のサイズや面付け又は印刷ピッチの大小等に応じて、ラベル個体51先端側が紙送りドラム11の先端側周面上で停止する位置は一定しないのが通常である。そこで、図10に示すように、分離ブレード17の軸170を支持する支持アーム16の角度、及びその支持アーム16上のバー170の取付位置・角度を変更することにより、分離開始位置の変動に対してある程度の対応が可能となる。

ところが、図10と図9を比較すると明白であるが、図9における分離ブレード17のほぼ鉛直の状態から、図10ではラベル連続体シート50に先端側を近接させるために、分離ブレード17の板材171が寝た状態となって、紙送りドラム11周面に対する角度が拡大されており、且つ、板材171上端の角部でラベルカス50cを大きく屈曲させている。そのため、折り返しの適度な鋭角が維持されずにラベルカス分離機能減弱させるとともにラベルカス50cのスムース引き上げ動作が損なわれる状態となっており、分離開始位置によってはそのラベルカス除去具による分離機能が低下するということが分かる。

この問題に対し、特許第4184750号公報には、分離ブレードの基端側を水平方向に移動して固定可能として分離開始位置の変動に対応することに加え、分離ブレードの下端からシート送り方向に先端が突出する片部材をラベル個体の列毎に幅方向に複数配置したことにより、ラベルカス分離時に片部材先端側でラベル個体を押さえ付けるものとしたラベルカス除去具が提案されている。

このような構成としたことで、分離ブレード先端部のシート表面に対する角度が多少大きくなっても、片部材でラベル個体が押え付けられてラベルカスとの分離が確実に行われやすくなる。しかしながら、このラベルカス除去具は、分離位置が紙送りドラムの先端側周面中間位置よりも下になった場合に、分離ブレード先端部をシート表面に近接させにくくなることに加え、印刷対象であるラベル個体の列の配置・数に応じて各片部材位置調整作業を精密に行うことが必要となるため、印刷対象変更時における作業者の手間が過大になりやすい。

概要

ラベルカス分離機能を備えたラベル印刷装置について、手間を過大にすることなくあらゆる場合に対応してラベルカスを確実に分離できるようにする。印刷ユニットと平抜きユニットと紙送りドラム11周面先端側で送り方向に直角で水平方向に渡した分離ブレード15Aを有するラベルカス除去具10Aとを備え、分離ブレード15A先端部でラベル連続体シート50から基材シート50bを折り返しながら引き上げレベルカス50cのみ引き剥がして分離・除去する装置であって、ラベルカス除去具10Aが、分離ブレード15Aを基端部側端部分で支持しながら紙送りドラム11の同心円弧軌道上でスライド移動させて任意の角度位置及び先端側の向きで固定可能とした側面視弧状のスライドレール14を有して、紙送りドラム周面11に対する分離ブレード15A先端部の角度及び距離を維持しながらラベルカス分離開始位置の変更操作可能なものとした。

目的

本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、紙送りドラムの先端側でラベルカスを分離する機能を備えたラベル印刷装置について、作業者の手間を過大にすることなくあらゆる印刷対象に応じてラベルカスの確実な分離を実現することを課題とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

基材シート表面に印刷を行う印刷ユニットと、前記基材シート印刷部分の周囲を裏面の粘着剤層とともに切り抜く平抜きユニットと、これらの下流側に設けた紙送りドラムの周面先端側で送り方向に直角かつ水平方向に渡された分離ブレードを有するラベルカス除去具とを備え、印刷・平抜き済みの前記基材シートがセパレータシートに仮着されてなるラベル連続体シートから、前記紙送りドラム周面に下向きで近接した分離ブレード先端部で基材シートを折り返しながら紙送り動作同調して引き上げることで、ラベル個体の周囲部分であるレベルカスだけを引き剥がして分離・除去する機能を備えたラベル印刷装置において、前記ラベルカス除去具は、前記分離ブレードをその基端部の側端部分で支持しながら前記紙送りドラムの同心円弧軌道上にて水平のままスライド移動させるとともに任意の角度位置及び先端側の向きにて固定可能とした側面視弧状のスライドレールを有しており、前記紙送りドラム周面に対する前記分離ブレード先端部の角度及び距離を維持しながらラベルカス分離開始位置変更操作を可能とした、ことを特徴とするラベル印刷装置。

請求項2

前記分離ブレードは、その先端側が前記紙送りドラム周面に接近する方向に湾曲または屈曲しており、折り返された前記ラベルカスが前記湾曲又は屈曲に伴い凸面状に形成された外側面の一部に摺接しながら引き上げられる、ことを特徴とする請求項1に記載したラベル印刷装置。

請求項3

前記分離ブレードの内側面先端側には、軟質樹脂製突条が水平方向に亘って所定の高さで突設されており、該突条の前記ラベルカスの接している部分が基材シートの引き上げに伴う張力押圧されて高さを減じるとともに、前記ラベル個体の接している部分が前記引き上げ時に前記張力を受けずに高さをほぼ維持しながら前記ラベル個体を押し戻して前記セパレータシートに密着させたままにすることにより、前記ラベルカスと前記ラベル個体の分離を促進する、ことを特徴とする請求項1または2に記載したラベル印刷装置。

請求項4

前記突条は、軟質樹脂製の円筒状部材からなりその中心部分を挿通した軸が前記分離ブレード内側面に突設された複数の支持体軸支されて軸周り回動可能とされており、その外周面に接した前記基材シートの巻き上げ動作に伴い回転動作を行う、ことを特徴とする請求項3に記載したラベル印刷装置。

請求項5

横長の薄板状部材からなる前記分離ブレードと、該分離ブレードをその基端部の側端部分で支持しながら前記紙送りドラムの同心円弧軌道上にて水平のまま所定の角度範囲内でスライド移動させるとともに所望の角度位置及び先端部の向きにて固定可能とした側面視弧状の前記スライドレールとを備え、前記紙送りドラム周面に対する前記分離ブレード先端部の角度及び距離を維持しながらラベルカス分離開始位置の変更操作を可能にしたことを特徴とする、請求項1,2,3または4に記載したラベル印刷装置に付設されるラベルカス除去具。

請求項6

下端側が前記紙送りドラム周面に接近する方向に湾曲または屈曲しており、折り返された前記ラベルカスが前記湾曲又は屈曲に伴い凸面状とされた外側面の一部に摺接しながら引き上げられる、ことを特徴とした請求項1,2,3または4に記載したラベル印刷装置のラベルカス除去具に用いられる分離ブレード。

請求項7

前記分離ブレードの内側面先端側に軟質樹脂製の突条がブレード幅方向に亘って所定高さで突設されており、該突条の前記ラベルカスの接している部分が前記基材シートの引き上げに伴う張力で押圧されて高さを減じるとともに、前記ラベル個体の接している部分が引き上げ時に前記張力を受けずに高さをほぼ維持しながら前記ラベル個体を押し戻して前記セパレータシートに密着させたままにすることにより、前記ラベルカスと前記ラベル個体の分離を促進することを特徴とする、請求項1,2,3または4に記載したラベル印刷装置のラベルカス除去具に用いられる分離ブレード。

請求項8

前記突条は軟質樹脂製の円筒状部材からなり、その中心部を挿通した軸が前記分離ブレード内側面に突設された複数の支持体で軸支されて軸周りに回動可能とされており、その外周面に接した前記基材シートの巻き上げ動作に伴い回転動作を行う、ことを特徴とする請求項7に記載した分離ブレード。

技術分野

0001

本発明は、ラベル印刷装置及びそのラベルカス除去具に関し、殊に、印刷ユニット及び平抜きユニットの下流側に配置した紙送りドラムの先端側で、印刷・平抜き済みのラベル連続体シートからラベル個体の周囲部分であるレベルカスだけを分離する機能を備えたラベル印刷装置、及びそのラベル印刷装置に付設される分離ブレードを有したラベルカス除去具に関する。

背景技術

0002

ラベル印刷装置は、裏面に粘着剤層を有した帯状基材シートとこれに仮着されたセパレータシートからなる原反を、上流側の印刷ユニットで基材シートに印刷するとともに平抜きユニットで基材シート印刷部分の周囲を粘着剤層とともに打抜加工して、不要となったラベル個体の周囲部分(ラベルカス)をラベルカス除去具で除去する機能を備えているのが一般的である。

0003

そのラベルカス除去具としては、図8に示すように紙送りドラム11先端側の周面近接位置において、送られてきたラベル連続体シート50の進行方向に直角に渡した分離バー159に上層の基材シート50bを掛け鋭角的に引き上げることにより、基材シート50bのラベル個体51だけをセパレータシート50a側に残しながら、その周囲部分を構成するラベルカス50cだけを分離・除去する方式が知られている。

0004

しかし、斯かる方式のラベルカス除去具10Cは、分離バー159が円柱状であることから、これに掛けて折り返しながらセパレータシート50aから基材シート50bを引き剥がす際に引き剥がし角度が鈍角になりやすく、サイズの大きなラベルや紙系の基材シートのようなラベルカス50cの分離が比較的容易なケースに適したものとなっている。

0005

即ち、印刷するラベル個体が比較的小さかったり、基材シート50bがコシの弱い薄い樹脂フィルム製であったりすると、図のようにラベルカス50cにおける打抜孔52中に分離残し53が生じてしまう。この場合、手作業製品欠落部分修正することも可能であるが、透明の樹脂フィルムの場合はラベル個体51の表面から指紋の跡が見えることで不良品の扱いとなってしまうため、廃棄せざるを得なかった。

0006

これに対し、図9に示すように、円柱状の分離バー159の代わりに長方形板材171を横向きの軸170に沿って垂設してなる分離ブレード17を備えたラベルカス除去具10Bも知られている。この分離ブレード17は、薄い板材171をラベル連続体シート50が載った紙送りドラム11の周面先端側で先端側を下にして近接配置することで、分離方向がその外周面に対する接線にほぼ相当する位置関係となる。そのため、分離ブレード17先端部の紙送りドラム11周面に対する角度を適度な鋭角にすることができ、小さなラベル個体やコシの弱い樹脂フィルム製の基材シート50bであっても分離残しが生じにくいものとなる。

0007

ところで、一般的なラベル印刷装置では、基材シート50bの印刷動作所定範囲ずつ間欠的に行われるため、紙送りドラム11による紙送り動作もこれに合わせて間欠的に行われるところ、そのラベルカス50cの分離・除去作業は、停止状態のラベル個体51先端側部分から一連の紙送り動作で一気に行わないとラベルカス50c中にラベル個体51を残しやすくなることが知られている。

0008

しかし、印刷対象のラベル個体51のサイズや面付け又は印刷ピッチの大小等に応じて、ラベル個体51先端側が紙送りドラム11の先端側周面上で停止する位置は一定しないのが通常である。そこで、図10に示すように、分離ブレード17の軸170を支持する支持アーム16の角度、及びその支持アーム16上のバー170の取付位置・角度を変更することにより、分離開始位置の変動に対してある程度の対応が可能となる。

0009

ところが、図10図9を比較すると明白であるが、図9における分離ブレード17のほぼ鉛直の状態から、図10ではラベル連続体シート50に先端側を近接させるために、分離ブレード17の板材171が寝た状態となって、紙送りドラム11周面に対する角度が拡大されており、且つ、板材171上端の角部でラベルカス50cを大きく屈曲させている。そのため、折り返しの適度な鋭角が維持されずにラベルカス分離機能減弱させるとともにラベルカス50cのスムース引き上げ動作が損なわれる状態となっており、分離開始位置によってはそのラベルカス除去具による分離機能が低下するということが分かる。

0010

この問題に対し、特許第4184750号公報には、分離ブレードの基端側を水平方向に移動して固定可能として分離開始位置の変動に対応することに加え、分離ブレードの下端からシート送り方向に先端が突出する片部材をラベル個体の列毎に幅方向に複数配置したことにより、ラベルカス分離時に片部材先端側でラベル個体を押さえ付けるものとしたラベルカス除去具が提案されている。

0011

このような構成としたことで、分離ブレード先端部のシート表面に対する角度が多少大きくなっても、片部材でラベル個体が押え付けられてラベルカスとの分離が確実に行われやすくなる。しかしながら、このラベルカス除去具は、分離位置が紙送りドラムの先端側周面中間位置よりも下になった場合に、分離ブレード先端部をシート表面に近接させにくくなることに加え、印刷対象であるラベル個体の列の配置・数に応じて各片部材位置調整作業を精密に行うことが必要となるため、印刷対象変更時における作業者の手間が過大になりやすい。

先行技術

0012

特許第4184750号公報

発明が解決しようとする課題

0013

本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、紙送りドラムの先端側でラベルカスを分離する機能を備えたラベル印刷装置について、作業者の手間を過大にすることなくあらゆる印刷対象に応じてラベルカスの確実な分離を実現することを課題とする。

課題を解決するための手段

0014

そこで、本発明は、基材シート表面に印刷を行う印刷ユニットと、基材シート印刷部分の周囲を裏面の粘着剤層とともに切り抜く平抜きユニットと、これらの下流側に設けた紙送りドラムの周面先端側で送り方向に直角かつ水平方向に渡された分離ブレードを有するラベルカス除去具とを備え、印刷・平抜き済みの基材シートがセパレータシートに仮着されてなるラベル連続体シートから、紙送りドラム周面に下向きで近接した分離ブレード先端部で基材シートを折り返しながら紙送り動作に同調して引き上げることで、ラベル個体の周囲部分であるレベルカスだけを引き剥がして分離・除去する機能を備えたラベル印刷装置において、そのラベルカス除去具は、分離ブレードをその基端部の側端部分で支持しながら紙送りドラムの同心円弧軌道上にて水平のままスライド移動させるとともに任意の角度位置及び先端側の向きにて固定可能とした側面視弧状のスライドレールを有しており、紙送りドラム周面に対する分離ブレード先端部の角度及び距離を維持しながらラベルカス分離開始位置の変更操作を可能とした、ことを特徴とするものとした。

0015

このように、紙送りドラムの周面先端側に配置するラベルカス除去具について、分離ブレードを紙送りドラムの周面に沿ってスライド移動して固定可能とする支持部材としての弧状のスライドレールを設けたことにより、分離残しの生じやすいラベル連続体シートであっても、紙送りドラム周面に対する分離ブレード先端部の適度な鋭角状態近接状態を維持しながらラベルカス分離開始位置の変更操作が容易に行えるようにして、あらゆる印刷対象に対応しながらラベルカスの確実な分離・除去を実現可能としたものである。

0016

また、このラベル印刷装置において、その分離ブレードはその先端側が紙送りドラム周面に接近する方向に湾曲または屈曲しており、折り返されたラベルカスがその湾曲又は屈曲に伴い凸面状に形成された外側面の一部に摺接しながら引き上げられることを特徴としたものとすれば、分離ブレードの先端部を紙送りドラム周面に近接させやすくなることに加え、ラベルカスの引き上げ動作時に分離ブレード外側面に摺接する部分の摩擦抵抗を小さく抑えることができる。

0017

さらに、上述したラベル印刷装置において、その分離ブレードの内側面先端側には、軟質樹脂製突条が水平方向に亘って所定の高さで突設されており、そのラベルカスの接している部分が基材シートの引き上げに伴う張力押圧されて高さを減じるとともに、ラベル個体の接している部分が前記引き上げ時に前記張力を受けずに高さをほぼ維持しながらラベル個体を押し戻してセパレータシートに密着させたままにすることにより、ラベルカスとラベル個体の分離を促進することを特徴としたものとすれば、分離残しの発生を最小限に抑えやすいものとなる。

0018

この場合、その突条は、軟質樹脂製の円筒状部材からなりその中心部分を挿通した軸が分離ブレード内側面に突設された複数の支持体軸支されて軸周り回動可能とされており、その外周面に接した基材シートの巻き上げ動作に伴い回転動作を行うことを特徴としたものとすれば、前記分離促進機能に加えラベルカス分離位置における折り返し部分の摩擦抵抗が抑えられてラベルカスの引き上げ・分離動作がスムースに行われやすいことに加え、円筒状部材の回転動作によりラベルカスの分離が一層促進されるものとなる。

0019

さらにまた、横長の薄板状部材からなる分離ブレードと、この分離ブレードをその基端部の側端部分で支持しながら紙送りドラムの同心円弧軌道上にて水平のまま所定の角度範囲内でスライド移動させるとともに所望の角度位置及び先端部の向きにて固定可能とした側面視弧状のスライドレールとを備え、紙送りドラム周面に対する分離ブレード先端部の角度及び距離を維持しながらラベルカス分離開始位置の変更操作を可能にしたことを特徴とする、上述したラベル印刷装置の紙送りドラム先端側に付設されるラベルカス除去具としたことにより、これを通常のラベル印刷装置に取り付けるだけで、上述した各機能を発揮できるものとなる。

0020

加えて、下端側が紙送りドラム周面に接近する方向に湾曲または屈曲しており、折り返されたラベルカスがその湾曲又は屈曲に伴い凸面状とされた外側面の一部に摺接しながら引き上げられる、ことを特徴とした上述したラベル印刷装置のラベルカス除去具に用いられる分離ブレードとすれば、これをラベル印刷装置に用いるだけでラベルカスのスムースな分離・引き上げ動作を実現しやすいものとなる。

0021

また加えて、その分離ブレードの内側面先端側に軟質樹脂製の突条がブレード幅方向に亘って所定高さで突設されており、そのラベルカスの接している部分が基材シートの引き上げに伴う張力で押圧されて高さを減じるとともに、ラベル個体の接している部分が引き上げ時に前記張力を受けずに高さをほぼ維持しながらラベル個体を押し戻してセパレータシートに密着させたままにすることにより、ラベルカスとラベル個体の分離を促進することを特徴とする、上述したラベル印刷装置のラベルカス除去具に用いられる分離ブレードとすれば、分離残しの発生を最小限に抑えることができる。

0022

この場合、その突条は軟質樹脂製の円筒状部材からなり、その中心部を挿通した軸が分離ブレード内側面に突設された複数の支持体で軸支されて軸周りに回動可能とされており、その外周面に接した基材シートの巻き上げ動作に伴い回転動作を行うことを特徴としたものとすれば、ラベルカスの分離位置における折り返し部分の摩擦抵抗が抑えられてラベルカスの引き上げ・分離動作がスムースに行われやすいことに加え、円筒状部材の回転動作によりラベルカスの分離が一層促進されるものとなる。

発明の効果

0023

分離ブレードを紙送りドラムの周面に沿って弧状にスライド移動させて固定するものとした本発明によると、作業者の手間を過大にすることなくあらゆる印刷対象に応じてラベルカスの確実な分離を実現できるものとなる。

図面の簡単な説明

0024

本発明における実施の形態であるラベル印刷装置のラベルカス除去具の構成を説明するための部分斜視図である。
図1のラベルカス除去具の分離ブレードを拡大した側面図である。
図1のラベルカス除去具の側面図である。
(A)及び(B)は図3のラベルカス除去具の機能を説明するための側面図である。
(A),(B),(C)は図2の分離ブレードの変形例を示す側面図である。
(A),(B)は図2の分離ブレードの応用例を示す側面図である。
図2の分離ブレードの他の応用例を示す側面図である。
従来例によるラベル印刷装置のラベルカス除去具を示す部分斜視図である。
他の従来例によるラベル印刷装置のラベルカス除去具を示す部分側面図である。
図9のラベルカス除去具の機能を説明するための側面図である。

実施例

0025

以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。尚、本発明において、ラベルにはシートの裏面に粘着剤層を備えて表面に印刷部分を有した所謂シールも含まれるものとする。

0026

図1は、本実施の形態であるラベル印刷装置の紙送りドラム11の周面先端側に付設したラベルカス除去具10Aの構成を説明するための部分斜視図である。このラベル印刷装置は、基材シート50b表面に印刷を行う図示しない印刷ユニットと、基材シート50bの印刷部分の周囲を裏面の粘着剤層とともに切り抜く図示しない平抜きユニットと、これらの下流側に設けられてラベル連続体シート50を各印刷範囲に合わせて間欠的に送る紙送りドラム11とを備えたものであり、以上の構成部分は従来技術と共通した周知のものである。

0027

また、その紙送りドラム11の周面先端側には、送り方向に直角かつ水平方向に渡された分離ブレード15Aとその支持部材であるスライドレール14を有したラベルカス除去具10Aが付設されており、基材シート50bをセパレータシート50aに仮着してなるラベル連続体シート50から、紙送りドラム11周面に近接配置した分離ブレード15Aで上層の基材シート50bを折り返しながらラベルカス50cだけを分離・除去する機能を有している。

0028

即ち、印刷・平抜き済みの基材シート50bをセパレータシート50aに仮着してなるラベル連続体シート50は、紙送りドラム11で間欠的に牽引されながら紙送りドラム11周面下側に配置したローラー13で反転してさらに下流側に送られるが、その紙送りドラム11の周面先端側で送り方向に直角かつ水平方向に渡された横長の分離ブレード15Aの下向きの先端部で、下向きとなった基材シート50bを折り返しながら図示しない巻き上げ手段で送り動作に同調しながら引き上げることにより、切抜孔52を形成したラベル個体51の周囲部分であるラベルカス50cだけを引き剥がし、セパレータシート50a上にラベル個体51のみ整列した状態にして送るようになっている。

0029

そして、本発明において、分離ブレード15A上端部の軸150を支持するスライドレール14は、側面視弧状の部材であって軸150の側端部分(両端側の一方)を挿入させる弧状の溝14aが形成されており、この溝14aによる紙送りドラム11の同心円弧軌道上で分離ブレード15Aを水平のまま支持しながら約90°の角度範囲内でスライド移動可能であるとともに、軸150の側端部分をネジ158等の固定手段でスライドレール14に固定することにより、分離ブレード15Aを所望の角度位置及び先端側の向きに固定できるようになっている。

0030

そのため、斯かる構成のラベルカス除去具10Aを付設した本発明のラベル印刷装置は、紙送りドラム11周面に対する分離ブレード15A先端部の適度な鋭角及び適度な近接距離を維持してラベルカスの分離作業に適した状態を確保しながら、印刷対象の様々な変更に対応してラベルカス分離開始位置の変更操作を比較的容易に行えるようにした点を特徴としている。尚、図では軸150両端部分の一方のみを支持する場合を示したが、両端側を支持するようにスライドレール14を対で対向配設しても良い。

0031

図2はラベルカス除去具10Aにおける分離ブレード15Aの構成を説明するための拡大した側面図を示している。この分離ブレード15Aは、水平方向に延びた軸150に、水平方向に延びた略長方形の板材151の内側面基端側を接続してなるものであり、その板材151の先端(下端)側が紙送りドラム11周面に近接する向きで湾曲しており、側面視弧状に形成されている点を特徴としている。

0032

次に、図3,4を用いながら本実施の形態によるラベルカス除去具10Aの作用・機能について説明する。図3は、ラベルカス分離開始位置が紙送りドラム11周面先端側の中間位置となった場合であり、図のように分離ブレード15Aの先端部は紙送りドラム11周面に対し適度な近接位置と適度な角度(鋭角)を確保しており、ラベルカス50cがラベル連続体シート50から鋭角的に引き剥がされることでラベル個体51をラベルカス50c側に残さずに確実に分離し、且つ、分離ブレード15Aの外側面がラベルカス50cの引き上げ動作を阻害しにくい状態となっている。

0033

そして、印刷対象であるラベル個体51のサイズ・形状の変更に伴い、ラベルカス分離開始位置が紙送りドラム11周面先端側の中間位置よりも下になった場合には、図4(A)のような位置・角度に移動させて分離ブレード15Aをスライドレール14に固定する。このとき、分離ブレード15Aを先端部が紙送りドラム11周面に近接するように調整するが、図10に示した直線的な支持アーム16による従来例では、紙送りドラム11周面に対する分離ブレード17先端部の角度が拡大してしまい、ラベルカス50c中にラベル個体51の分離残しを生じやすかったのに対し、本実施の形態では図3における分離ブレード15A先端部の角度が維持されており、確実な分離を実現できるようになっている。

0034

また、図10の従来例による平板状の分離ブレード17では、その外側面の上端角部でラベルカス50cが大きく屈曲している関係で、ラベルカス50cの引き上げ動作に対する抵抗が大きくなってスムースな分離作業の妨げとなっているのに対し、本実施の形態の分離ブレード15Aでは外側面が突出して曲面を形成していることから、引き上げ動作中のラベルカス50cがその曲面上を滑りながら方向を変えてその上端角部で抵抗を増さないため、分離動作がスムースに進行しやすくなっている。

0035

さらに、図4(B)に示すように、ラベルカス分離開始位置が図(A)の位置からさらに下方に移動した場合でも、紙送りドラム11周面に対する分離ブレード15A先端部の角度及び距離は変化することなく適度な鋭角と適度な近接状態を維持しており、またその外側面の上端角部でラベルカス50cを大きく屈曲させない状態を維持している。以上のことから、本実施の形態におけるラベルカス除去具10Aは、印刷対象の変更に伴うラベルカス分離開始位置のあらゆる変動に対応しながら、確実でスムースな分離を実現できることが明らかである。

0036

図5は、図2の分離ブレード15Aとほぼ同様の機能を発揮する変形例を示している。図(A)は上側が平板状で下側が弧状に形成された板材152を備えた分離ブレード15B、図(B)は平板の下端側をクランク状に屈曲させて外側面の下部に凸面を形成してなる板材153を備えた分離ブレード15C、図(C)は平板の下端側を外側面に1の凸部を形成するように屈曲してなる板材154を備えた分離ブレード15Dである。これらはいずれも板材の先端部がその基端部による向きの延長線よりも内側に位置する形状であるため、先端部を紙送りドラム11周面に近接した状態で固定しやすくなっており、弧状のスライドレール14と組み合わせることで前述と同様に優れたラベルカス分離機能を発揮する。

0037

図6(A)は、図2の分離ブレード15Aの応用例としての分離ブレード15Eを示しており、分離ブレード15Aの板材151内側面先端側に、ブレード幅方向(水平方向)に亘って所定高さの畝状に形成した軟質樹脂製の突条151aが突設されている点を特徴としている。即ち、ラベルカス50cの引き上げ動作時にこの突条151aのラベルカス50cに接している部分が、引き上げによる張力で押圧されてその高さを減じるとともに、ラベル個体51の接している部分が前記張力を受けずに高さをほぼ維持してラベル個体51を押し戻しながらセパレータシート50aに密着させたままにする作用を有している。

0038

このようにして突条151aで生じた部分的な高さの差(段差)により、ラベルカス50cとラベル個体51の分離動作が促進されるため、分離残しの発生を最小限に抑える機能を発揮するものである。この突条151aを構成する軟質樹脂としてはシリコンゴムが好適であるが、分離に適した柔軟性を備えたものであれば、天然ゴム合成ゴム等の他の樹脂素材であっても良い。尚、この場合、少なくともそのラベルカス50c表面が当接する部分を、フッ素樹脂等の摩擦抵抗が少なく耐摩耗性に優れた素材とすることが、耐久性の確保及びラベルカス50cのスムースな巻き上げ動作確保の観点で好ましい。

0039

図6(B)は、前述した図(A)の分離ブレード15Eの応用例としての分離ブレード15Fを示しており、前述したような軟質樹脂を円筒状に形成してなる突条151bが、中心部を挿通した軸を板材151内側面に突設した複数の支持片151cで軸支されて回動可能とされている点を特徴としている。

0040

このように、突条151bをコロ状にして回動自在に設けたことにより、前述の分離ブレード15Eと比べて、ラベルカス50c巻き上げ時の摩擦抵抗が一層少なくなるため、一層スムースな分離動作を実現しやすいものとなる。尚、この分離ブレード15F及び前述の分離ブレード15Eにおける突条151a,151bは、図9に示すような通常の分離ブレード17等に設けることにより、従来例よりも優れたラベルカスの分離促進作用を発揮するものとなる。

0041

図7は、図4の分離ブレード15Aの他の応用例としての分離ブレード15Gを示しており、その軸156及び板材157が樹脂素材で一体的に成形されている点を特徴としており、製造コストの低廉化を容易にしたものとなっている。その樹脂素材の種類は特に限定はないが、少なくともラベルカス50cが摺接する部分を表面摩擦抵抗が小さく耐摩耗性に優れた樹脂素材で構成しておくことが、スムースな分離動作及び耐久性の確保の観点で推奨され、その樹脂の一例としてテフロン登録商標)等のフッ素樹脂が挙げられる。

0042

尚、上述した分離ブレード15A,15B,15C,15D,15E,15F,15Gは、上述したスライドレール14との組み合わせのほか、図10に示したような従来のラベルカス除去具にも使用することもでき、この場合であっても先端部が湾曲又は屈曲して紙送りドラム11周面に近接させやすい利点により、ラベルカス分離機能の改善効果が期待できるものである。

0043

以上述べたように、紙送りドラムの先端側でラベルカスを分離する機能を備えたラベル印刷装置について、本発明により、作業者の手間を過大にすることなくあらゆる状況に応じてラベルカスの確実な分離を実現できるようになった。

0044

10Aラベルカス除去具、11紙送りドラム、14スライドレール、15A,15B,15C,15D,15E,15F,15G分離ブレード、50ラベル連続体シート、50aセパレータシート、50b基材シート、50c ラベルカス、51ラベル個体、150,156 軸、151,152,153,154,157板材、151a,151b 突条

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