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技術 部品実装機のノズル移動速度最適化システム

出願人 株式会社FUJI
発明者 三治満
出願日 2012年7月30日 (7年2ヶ月経過) 出願番号 2012-168683
公開日 2014年2月6日 (5年8ヶ月経過) 公開番号 2014-027227
状態 特許登録済
技術分野 電気部品の供給・取り付け
主要キーワード 自動調整プログラム ノズル移動装置 生産ジョブ ノズル移動速度 生産動作 生産開始前 最適化システム チェック作業
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

部品実装機試作品生産した後に、量産品生産時のノズル移動速度事前に最適化する作業を簡略化又は自動化して生産性を向上させるようにする。

解決手段

試作品生産後に量産品の生産を開始する前に、記憶装置18の記憶データを参照して試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された部品種判別し、判別した部品種のノズル移動速度を徐々に上昇させて移動時の部品吸着状態が安定しているか否かを確認し、記憶装置18に記憶されているノズル移動速度の設定値を移動時の部品吸着状態が不安定にならない範囲内で最速のノズル移動速度に変更すると共に、変更したノズル移動速度の設定値を生産ラインサーバ伝送して該サーバに保存されている生産ジョブに反映させる。また、ノズル移動速度の設定値が低下されている部品種とそのノズル移動速度の設定値を表示装置17に一覧表示させる。

概要

背景

部品実装機を含む生産ラインで、量産品生産する前に、試作品を生産する。試作品生産時でも、量産品生産時に使用する生産ジョブ生産プログラム)を流用して部品実装機を稼働させるが、試作品生産時に使用する部品実装機の吸着ノズルの種類(径,パッド形状等)が吸着する部品に対応する適切な吸着ノズルではない場合や、使用する部品に正規の加工が施されていない場合等がある。そのような場合は、部品を吸着した吸着ノズルを部品吸着位置上から回路基板実装位置上へ高速で移動させると、吸着ノズルに吸着した部品の位置がずれて回路基板の実装位置に部品を正確に実装できない場合がある。そのため、吸着ノズルの高速移動により吸着位置がずれる可能性のある一部の部品種については、移動時の部品吸着状態を安定させるために吸着ノズルの移動速度(ノズル移動速度)の設定値を低下させて試作品を生産するようにしている。

量産品生産時には、部品実装機の吸着ノズルや使用する部品は適切なものに取り替えられるが、生産ジョブとノズル移動速度の設定値は、試作品生産時に使用したものがそのまま流用される。このため、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された一部の部品種については、ノズル移動速度の設定値が低下されたまま量産品を生産してしまうことになり、サイクルタイムが遅くなって生産量が低下する原因となる。

そこで、特許文献1(特開2006−253308号公報)、特許文献2(特開2003−304095号公報)に記載されている動作条件最適化技術を利用して、各部品種に対してノズル移動速度の設定値を移動時の部品吸着状態が不安定にならない範囲内で最も速いノズル移動速度に変更してから量産品を生産することが考えられる。

特許文献1では、疑似的に生産動作に近いパターン軸動作を行って、吸着ノズルに吸着している部品の位置ずれを測定し、該位置ずれの有無を判定することによって、該軸動作の速度(ノズル移動速度)で安定的に生産可能であるか否かを、実生産を開始する前にチェックするようにしている。

また、特許文献2では、吸着ノズルを保持するノズルホルダ装着ヘッド)を通常より激しく移動させ、その移動の前後に吸着ノズルに吸着されている部品を撮像装置撮像して、それを画像処理して移動の前後の部品の位置ずれの有無を判定し、部品の位置ずれが発生しない範囲で最適な動作条件を設定して実生産を行うようにしている。

概要

部品実装機で試作品を生産した後に、量産品生産時のノズル移動速度を事前に最適化する作業を簡略化又は自動化して生産性を向上させるようにする。試作品生産後に量産品の生産を開始する前に、記憶装置18の記憶データを参照して試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された部品種を判別し、判別した部品種のノズル移動速度を徐々に上昇させて移動時の部品吸着状態が安定しているか否かを確認し、記憶装置18に記憶されているノズル移動速度の設定値を移動時の部品吸着状態が不安定にならない範囲内で最速のノズル移動速度に変更すると共に、変更したノズル移動速度の設定値を生産ラインのサーバ伝送して該サーバに保存されている生産ジョブに反映させる。また、ノズル移動速度の設定値が低下されている部品種とそのノズル移動速度の設定値を表示装置17に一覧表示させる。

目的

本発明が解決しようとする課題は、量産品生産時のノズル移動速度を事前に最適化する作業を簡略化又は自動化できて、生産性を向上できる部品実装機のノズル移動速度最適化システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

部品吸着位置に供給される部品吸着して回路基板実装位置に実装する吸着ノズルと、部品を吸着した前記吸着ノズルを前記部品吸着位置上から前記実装位置上へ移動させるノズル移動速度を調整する機能を有するノズル移動手段と、部品種毎にノズル移動速度の設定値を記憶する記憶手段とを備えた部品実装機のノズル移動速度最適化システムにおいて、量産品生産を開始する前に前記記憶手段の記憶データを参照してノズル移動速度の設定値が低下されている部品種判別する判別手段と、前記判別手段で判別した部品種のノズル移動速度を徐々に上昇させて移動時の部品吸着状態が安定しているか否かを確認する確認手段と、前記確認手段の確認結果に基づいて前記記憶手段に記憶されているノズル移動速度の設定値を移動時の部品吸着状態が不安定にならない範囲内で速いノズル移動速度に変更してから量産品を生産するノズル移動速度調整手段とを備えていることを特徴とする部品実装機のノズル移動速度最適化システム。

請求項2

試作品生産時にノズル移動速度の設定値を低下させた部品種については、それを示す情報を該部品種と関連付けて前記記憶手段に記憶し、前記判別手段は、前記記憶手段に記憶されている前記情報に基づいてノズル移動速度の設定値が低下されている部品種を判別することを特徴とする請求項1に記載の部品実装機のノズル移動速度最適化システム。

請求項3

前記判別手段の判別結果に基づいてノズル移動速度の設定値が低下されている部品種とそのノズル移動速度の設定値を一覧表示する表示装置を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の部品実装機のノズル移動速度最適化システム。

請求項4

複数の生産ラインサーバとがネットワークで接続されていると共に、各生産ラインに少なくとも1台の部品実装機が設置され、前記サーバに保存されている部品種毎のノズル移動速度の設定値を含む生産ジョブが各生産ラインの部品実装機の制御装置伝送されて該生産ジョブに従って該部品実装機の動作が制御され、少なくとも1つの生産ラインの部品実装機には、前記判別手段、前記確認手段、前記ノズル移動速度調整手段及び前記記憶手段としての機能が搭載され、該ノズル移動速度調整手段で変更したノズル移動速度の設定値が前記サーバに伝送されて該サーバに保存されている前記生産ジョブに反映されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の部品実装機のノズル移動速度最適化システム。

技術分野

0001

本発明は、部品吸着位置に供給される部品吸着した吸着ノズルを、該部品吸着位置上から回路基板実装位置上へ移動させる速度(ノズル移動速度)を最適化する部品実装機のノズル移動速度最適化システムに関する発明である。

背景技術

0002

部品実装機を含む生産ラインで、量産品生産する前に、試作品を生産する。試作品生産時でも、量産品生産時に使用する生産ジョブ生産プログラム)を流用して部品実装機を稼働させるが、試作品生産時に使用する部品実装機の吸着ノズルの種類(径,パッド形状等)が吸着する部品に対応する適切な吸着ノズルではない場合や、使用する部品に正規の加工が施されていない場合等がある。そのような場合は、部品を吸着した吸着ノズルを部品吸着位置上から回路基板の実装位置上へ高速で移動させると、吸着ノズルに吸着した部品の位置がずれて回路基板の実装位置に部品を正確に実装できない場合がある。そのため、吸着ノズルの高速移動により吸着位置がずれる可能性のある一部の部品種については、移動時の部品吸着状態を安定させるために吸着ノズルの移動速度(ノズル移動速度)の設定値を低下させて試作品を生産するようにしている。

0003

量産品生産時には、部品実装機の吸着ノズルや使用する部品は適切なものに取り替えられるが、生産ジョブとノズル移動速度の設定値は、試作品生産時に使用したものがそのまま流用される。このため、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された一部の部品種については、ノズル移動速度の設定値が低下されたまま量産品を生産してしまうことになり、サイクルタイムが遅くなって生産量が低下する原因となる。

0004

そこで、特許文献1(特開2006−253308号公報)、特許文献2(特開2003−304095号公報)に記載されている動作条件最適化技術を利用して、各部品種に対してノズル移動速度の設定値を移動時の部品吸着状態が不安定にならない範囲内で最も速いノズル移動速度に変更してから量産品を生産することが考えられる。

0005

特許文献1では、疑似的に生産動作に近いパターン軸動作を行って、吸着ノズルに吸着している部品の位置ずれを測定し、該位置ずれの有無を判定することによって、該軸動作の速度(ノズル移動速度)で安定的に生産可能であるか否かを、実生産を開始する前にチェックするようにしている。

0006

また、特許文献2では、吸着ノズルを保持するノズルホルダ装着ヘッド)を通常より激しく移動させ、その移動の前後に吸着ノズルに吸着されている部品を撮像装置撮像して、それを画像処理して移動の前後の部品の位置ずれの有無を判定し、部品の位置ずれが発生しない範囲で最適な動作条件を設定して実生産を行うようにしている。

先行技術

0007

特開2006−253308号公報
特開2003−304095号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかし、上記特許文献1,2では、いずれも、吸着ノズルに吸着する全ての部品種を対象として動作条件(ノズル移動速度等)をチェックし、しかも、ノズル移動速度の上昇と下降の両方の確認を行うようにしているため、チェック作業に多くの時間がかかってしまい、その分、部品実装機の稼働率が低下して生産性が低下するという欠点がある。

0009

そこで、本発明が解決しようとする課題は、量産品生産時のノズル移動速度を事前に最適化する作業を簡略化又は自動化できて、生産性を向上できる部品実装機のノズル移動速度最適化システムを提供することである。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、部品吸着位置に供給される部品を吸着して回路基板の実装位置に実装する吸着ノズルと、部品を吸着した前記吸着ノズルを前記部品吸着位置上から前記実装位置上へ移動させるノズル移動速度を調整する機能を有するノズル移動手段と、部品種毎にノズル移動速度の設定値を記憶する記憶手段とを備えた部品実装機のノズル移動速度最適化システムにおいて、量産品の生産を開始する前に前記記憶手段の記憶データを参照してノズル移動速度の設定値が低下されている部品種を判別する判別手段と、前記判別手段で判別した部品種のノズル移動速度を徐々に上昇させて移動時の部品吸着状態が安定しているか否かを確認する確認手段と、前記確認手段の確認結果に基づいて前記記憶手段に記憶されているノズル移動速度の設定値を移動時の部品吸着状態が不安定にならない範囲内で速いノズル移動速度に変更してから量産品を生産するノズル移動速度調整手段とを備えた構成としたものである。

0011

この構成では、量産品の生産を開始する前に記憶手段の記憶データを参照してノズル移動速度の設定値が低下されている部品種を判別し、判別した部品種のノズル移動速度を徐々に上昇させて移動時の部品吸着状態が安定しているか否かを確認し、記憶手段に記憶されているノズル移動速度の設定値を移動時の部品吸着状態が不安定にならない範囲内で速いノズル移動速度に変更するようにしているため、量産品の生産生産開始前にノズル移動速度の設定値が低下された一部の部品種についてのみ、ノズル移動速度の設定値を、ノズル移動速度を上昇させる方向に調整するだけであり、量産品生産時のノズル移動速度を最適化する作業を簡略化又は自動化できて、生産性を向上できる。

0012

この場合、請求項2のように、試作品生産時にノズル移動速度の設定値を低下させた部品種については、それを示す情報を該部品種と関連付けて前記記憶手段に記憶し、前記記憶手段に記憶されている前記情報に基づいてノズル移動速度の設定値が低下されている部品種を判別するようにすると良い。このようにすれば、量産品生産時に吸着ノズルに吸着する部品種が多数存在しても、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された部品種を簡単に判別することができる。尚、一般に、量産品生産時のノズル移動速度は速度調整可能範囲の最速値又はそれに近い速度に設定されていることを考慮して、試作品生産後に記憶装置に記憶されているノズル移動速度の設定値が量産品生産時の標準的なノズル移動速度(速度調整可能範囲の最速値又はそれに近い速度)より低いか否かを判定することで、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下されたか否かを判定するようにしても良い。

0013

また、請求項3のように、判別手段の判別結果に基づいてノズル移動速度の設定値が低下されている部品種とそのノズル移動速度の設定値を表示装置一覧表示させるようにしても良い。このようにすれば、作業者が表示装置の表示を見ることで、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された部品種とそのノズル移動速度の設定値を簡単に確認することができる。

0014

また、請求項4のように、複数の生産ラインとサーバとがネットワークで接続されていると共に、各生産ラインに少なくとも1台の部品実装機が設置され、前記サーバに保存されている部品種毎のノズル移動速度の設定値を含む生産ジョブが各生産ラインの部品実装機の制御装置伝送されて該生産ジョブに従って該部品実装機の動作が制御され、少なくとも1つの生産ラインの部品実装機には、前記判別手段、前記確認手段、前記ノズル移動速度調整手段及び前記記憶手段としての機能が搭載され、該ノズル移動速度調整手段で変更したノズル移動速度の設定値が前記サーバに伝送されて該サーバに保存されている前記生産ジョブに反映されるようにすると良い。このようにすれば、1つのサーバで複数の生産ラインを管理する場合は、1つの生産ラインで最適化したノズル移動速度の設定値を他の生産ラインでも流用することが可能となり、生産ライン毎にノズル移動速度を最適化する必要がなく、複数の生産ライン全体の生産性を向上できる。

図面の簡単な説明

0015

図1は本発明の一実施例のシステム全体の構成を示すブロック図である。
図2は部品実装機の構成を概略的に示すブロック図である。
図3はノズル移動速度自動調整プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
図4は速度調整必要部品種一覧表示プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。

実施例

0016

以下、本発明を実施するための形態を具体化した一実施例を図面を用いて説明する。
まず、システム全体の構成を概略的に説明する。

0017

図1に示すように、複数の生産ライン11とサーバ12とがネットワーク13で接続され、各生産ライン11に少なくとも1台の部品実装機14が設置されている。サーバ12に保存されている部品種毎のノズル移動速度(吸着ノズルの移動速度)の設定値を含む生産ジョブ(生産プログラム)が各生産ライン11の部品実装機14の制御装置15(図2参照)に伝送されて該生産ジョブに従って該部品実装機14の動作が制御される。

0018

図2に示すように、各部品実装機14は、コンピュータにより構成された制御装置15と、キーボードマウスタッチパネル等の入力装置16と、液晶ディスプレイ、CRT等の表示装置17と、後述する図3図4等に示す各制御プログラムやデータを記憶する記憶装置18(記憶手段)と、回路基板を搬送する基板搬送装置19と、部品実装機14内の部品吸着位置に部品を供給するフィーダ20と、部品吸着位置に供給される部品を吸着して回路基板の実装位置に実装する1本又は複数本の吸着ノズル(図示せず)と、吸着ノズルをXYZ方向に移動させるノズル移動装置21(ノズル移動手段)と、吸着ノズルに吸着した部品を下方から撮像するパーツカメラ22(カメラ)と、回路基板上面の基準マークを上方から撮像するマークカメラ23等を備えた構成となっている。ノズル移動装置21は、部品を吸着した吸着ノズルを部品吸着位置上から回路基板の実装位置上へ移動させるノズル移動速度を調整できるようになっている。

0019

部品実装機14を含む生産ライン11で、量産品を生産する前に、試作品を生産して、回路基板の実装位置に部品を正確に実装できることを確認する必要がある。試作品を生産する場合は、サーバ12から試作品を生産する生産ライン11の部品実装機14の制御装置15に対して部品種毎のノズル移動速度の設定値を含む生産ジョブが伝送され、該部品実装機14の記憶装置18に保存される。これにより、試作品生産時でも、量産品生産時に使用する生産ジョブを流用して部品実装機14を稼働させるが、試作品生産時に使用する部品実装機14の吸着ノズルの種類(径,パッド形状等)が吸着する部品に対応する適切な吸着ノズルではない場合があるため、部品を吸着した吸着ノズルを部品吸着位置上から回路基板の実装位置上へ高速で移動させると、吸着ノズルに吸着した部品の位置がずれて回路基板の実装位置に部品を正確に実装できない場合がある。そのため、吸着ノズルの高速移動により吸着位置がずれる可能性のある一部の部品種については、移動時の部品吸着状態を安定させるためにノズル移動速度の設定値を低下させて試作品を生産する。試作品生産時に低下されたノズル移動速度の設定値は、部品実装機14の記憶装置18に上書き保存される。

0020

量産品生産時には、部品実装機14の吸着ノズルは、吸着する部品に対応する適切な吸着ノズルに取り替えられるが、従来システムでは、生産ジョブとノズル移動速度の設定値は、試作品生産時に使用したものがそのまま流用されるため、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された一部の部品種については、ノズル移動速度の設定値が低下されたまま量産品を生産してしまうことになり、サイクルタイムが延びて生産量が低下する原因となっていた。

0021

そこで、本実施例では、部品実装機14の制御装置15は、後述する図3のノズル移動速度自動調整プログラムを実行することで、試作品生産後に量産品を生産する前に記憶装置18の記憶データを参照してノズル移動速度の設定値が低下されている部品種を判別し、判別した部品種のノズル移動速度を徐々に上昇させて移動時の部品吸着状態が安定しているか否かを確認し、その確認結果に基づいて記憶装置18に記憶されているノズル移動速度の設定値を移動時の部品吸着状態が不安定にならない範囲内で最も速いノズル移動速度に変更してから量産品を生産するようにしている。

0022

ここで、移動時の部品吸着状態が安定しているか否かの判定方法は、吸着ノズルに吸着している部品を下方からパーツカメラ22で撮像して、それを画像処理して移動の前後の部品の位置ずれの有無を判定し、部品の位置ずれが無ければ、部品吸着状態が安定していると判定し、部品の位置ずれが有れば、部品吸着状態が安定していないと判定するようにすれば良い。

0023

量産品生産開始前にノズル移動速度自動調整により変更したノズル移動速度の設定値は、サーバ12に伝送(アップロード)されて該サーバ12に保存されている生産ジョブに反映される(サーバ12に保存されているノズル移動速度の設定値を変更後の設定値に書き換える)。尚、ノズル移動速度の設定値を変更すると、サイクルタイムに影響を与える可能性があることから、変更したノズル移動速度の設定値をサーバ12に保存されている生産ジョブに反映する際に、サイクルタイムを再計算するようにしても良い。或は、サイクルタイムを再計算するか否かを作業者が任意に選択できるようにしても良い。

0024

更に、本実施例では、試作品生産時にノズル移動速度の設定値を低下させた部品種については、ノズル移動速度の調整が必要であることを示す調整必要フラグ(情報)を該部品種と関連付けて記憶装置18に記憶し、量産品生産開始前のノズル移動速度自動調整時に、記憶装置18に記憶されている調整必要フラグに基づいてノズル移動速度の設定値が低下されている部品種を判別すると共に、ノズル移動速度の設定値が低下されている部品種とそのノズル移動速度の設定値を表示装置17に一覧表示させるようにしている。

0025

以上説明した本実施例のノズル移動速度自動調整と速度調整必要部品種一覧表示は、部品実装機14の制御装置15によって図3及び図4の各プログラムに従って実行される。以下、これら各プログラムの処理内容を説明する。
[ノズル移動速度自動調整]
図3のノズル移動速度自動調整プログラムは、部品実装機14の制御装置15によって試作品生産後に実行され、特許請求の範囲でいう判別手段、確認手段及びノズル移動速度調整手段としての役割を果たす。本プログラム起動されると、まずステップ101で、量産品生産開始指示信号を受信したか否かを判定し、量産品生産開始指示信号を受信していなければ、それを受信するまで待機する。尚、この量産品生産開始指示信号は、量産品生産の準備作業(例えば部品実装機14の吸着ノズルを、吸着する部品に対応する適切な吸着ノズルに取り替える作業等)を行った後、作業者が入力装置16を操作して入力する。

0026

その後、量産品生産開始指示信号を受信した時点で、ステップ102に進み、量産品生産で使用する全ての部品種の中から、今回処理する部品種を選定した後、ステップ103に進み、当該部品種の調整必要フラグがセットされているか否かを判定する。その結果、当該部品種の調整必要フラグがセットされていないと判定されれば、試作品生産時に当該部品種のノズル移動速度の設定値が低下されなかったと判断して、当該部品種のノズル移動速度の調整を行わずに、後述するステップ107に進む。

0027

一方、上記ステップ103で、当該部品種の調整必要フラグがセットされていると判定されれば、試作品生産時に当該部品種のノズル移動速度の設定値が低下されたと判断して、ステップ104に進み、当該部品種のノズル移動速度を調整するか否かについて作業者に確認する確認画面を表示装置17に表示して作業者の確認を促す。

0028

この後、ステップ105に進み、当該部品種のノズル移動速度の調整を開始するか否かを判定する。例えば、作業者が表示装置17の確認画面を見て確認画面の「調整を行う」の項目を選択した場合は、当該部品種のノズル移動速度の調整を開始すると判定し、作業者が確認画面の「調整を行わない」の項目を選択した場合は、当該部品種のノズル移動速度の調整を行わないと判定する。尚、所定時間が経過しても、「調整を行う」、「調整を行わない」のどちらも選択されなかった場合は、当該部品種のノズル移動速度の調整を開始すると判定しても良いし、調整を行わないと判定しても良い。このステップ105で、当該部品種のノズル移動速度の調整を行わないと判定されれば、当該部品種のノズル移動速度の調整を行わずに、後述するステップ107に進む。

0029

一方、上記ステップ105で、当該部品種のノズル移動速度の調整を開始すると判定されれば、ステップ106に進み、当該部品種のノズル移動速度の調整を実行する。この際、当該部品種のノズル移動速度を試作品生産時に低下された設定値から徐々に上昇させると共に、ノズル移動速度を所定速度上昇させる毎に、吸着ノズルに吸着している部品を下方からパーツカメラ22で撮像して、それを画像処理して移動の前後の部品の位置ずれの有無を判定することで、移動時の部品吸着状態が安定しているか否かを判定し、記憶装置18に記憶されているノズル移動速度の設定値を移動時の部品吸着状態が不安定にならない範囲内で最も速いノズル移動速度に変更する。

0030

当該部品種のノズル移動速度の調整を終了した時点で、ステップ107に進み、最後の部品種の処理を終えたか否かを判定し、まだ最後の部品種の処理を終えていなければ、ステップ102に戻り、まだ処理を終えていない部品種の中から、今回処理する部品種を選定して、上述したステップ103〜106の処理を繰り返す。

0031

このような処理の繰り返しにより、最後の部品種の処理を終えた時点で、上記ステップ107の判定結果が「Yes」となり、ステップ108に進み、調整したノズル移動速度の設定値を保存するか否かを判定する。本プログラムでは、調整したノズル移動速度の設定値を保存するか否かを作業者が任意に選択できるようになっている。これは、ノズル移動速度の設定値を変更すると、最適化したサイクルタイムに影響を与える可能性があるためである。尚、調整したノズル移動速度の設定値を保存するか否かを作業者が任意に選択する機能を省略しても良い。

0032

上記ステップ108で、調整したノズル移動速度の設定値を保存すると判定されれば、ステップ109に進み、調整したノズル移動速度の設定値をサーバ12に伝送(アップロード)して該サーバ12に保存されている生産ジョブに反映する(サーバ12に保存されているノズル移動速度の設定値を調整後の設定値に書き換える)。この後、ステップ110に進み、量産品生産を開始する。

0033

一方、上記ステップ108で、調整したノズル移動速度の設定値を保存しないと判定されれば、調整したノズル移動速度の設定値をサーバ12に伝送することなく、ステップ110に進み、量産品生産を開始する。

0034

尚、量産品生産開始指示信号を受信したときにノズル移動速度の調整を行うようにしたが、試作品生産後に量産品生産開始を指示する前に作業者が任意のタイミングで入力装置16を操作してノズル移動速度の調整のみを行うようにしても良い。

0035

また、上記ステップ103では、当該部品種の調整必要フラグがセットされているか否かを判定することで、試作品生産時に当該部品種のノズル移動速度の設定値が低下されたか否かを判定するようにしたが、一般に、量産品生産時のノズル移動速度は速度調整可能範囲の最速値又はそれに近い速度に設定されていることを考慮して、試作品生産後に記憶装置18に記憶されているノズル移動速度の設定値が量産品生産時の標準的なノズル移動速度(速度調整可能範囲の最速値又はそれに近い速度)より低いか否かを判定することで、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下されたか否かを判定するようにしても良い。この場合は、部品種毎の調整必要フラグを設ける必要はない。

0036

また、上記ステップ104及び105の処理を省略して、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された部品種については、全て自動的にステップ106に進み、作業者に確認することなく、ノズル移動速度の調整を実行するようにしても良い。
[速度調整必要部品種一覧表示プログラム]
図4の速度調整必要部品種一覧表示プログラムは、部品実装機14の制御装置15によって試作品生産後に実行される。本プログラムが起動されると、まずステップ201で、一覧表示要求信号を受信したか否かを判定し、一覧表示要求信号を受信していなければ、それを受信するまで待機する。尚、この一覧表示要求信号は、試作品生産後に自動的に生成されるようにしても良いし、作業者の操作により生成されるようにしても良い。

0037

その後、一覧表示要求信号を受信した時点で、ステップ202に進み、量産品生産で使用する全ての部品種の中から、今回処理する部品種を選定した後、ステップ203に進み、当該部品種の調整必要フラグがセットされているか否かを判定する。その結果、当該部品種の調整必要フラグがセットされていると判定されれば、試作品生産時に当該部品種のノズル移動速度の設定値が低下されたと判断して、ステップ204に進み、当該部品種を調整必要部品種として記憶装置18に記憶して、ステップ205に進む。

0038

上記ステップ203で、当該部品種の調整必要フラグがセットされていないと判定されれば、試作品生産時に当該部品種のノズル移動速度の設定値が低下されなかったと判断して、当該部品種を調整必要部品種として記憶せずにステップ205に進む。

0039

このステップ205で、最後の部品種の処理を終えたか否かを判定し、まだ最後の部品種の処理を終えていなければ、ステップ202に戻り、まだ処理を終えていない部品種の中から、今回処理する部品種を選定して、上述したステップ203〜204の処理を繰り返す。

0040

このような処理の繰り返しにより、最後の部品種の処理を終えた時点で、上記ステップ205の判定結果が「Yes」となり、ステップ206に進み、記憶装置18に記憶されている全ての調整必要部品種とそのノズル移動速度の設定値を表示装置17に一覧表示する。

0041

尚、上記ステップ203で、試作品生産後に記憶装置18に記憶されているノズル移動速度の設定値が量産品生産時の標準的なノズル移動速度(速度調整可能範囲の最速値又はそれに近い速度)より低いか否かを判定することで、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下されたか否かを判定するようにしても良い。この場合は、部品種毎の調整必要フラグを設ける必要がない。

0042

以上説明した本実施例では、試作品生産後に量産品を生産する前に、記憶装置18の記憶データを参照して試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された部品種を判別して、判別した部品種のノズル移動速度を徐々に上昇させて移動時の部品吸着状態が安定しているか否かを確認し、記憶装置18に記憶されているノズル移動速度の設定値を移動時の部品吸着状態が不安定にならない範囲内で最速のノズル移動速度に変更するようにしているため、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された一部の部品種についてのみ、ノズル移動速度の設定値を、ノズル移動速度を上昇させる方向に調整するだけであり、試作品生産後に量産品生産時のノズル移動速度を最適化する作業を簡略化又は自動化できて、生産性を向上できる。

0043

しかも、本実施例では、試作品生産時にノズル移動速度の設定値を低下させた部品種については、ノズル移動速度の調整が必要であることを示す調整必要フラグを当該部品種と関連付けて記憶装置18に記憶し、この記憶装置18に記憶されている調整必要フラグに基づいてノズル移動速度の設定値が低下されている部品種を判別するようにしたので、量産品生産時に吸着ノズルに吸着する部品種が多数存在しても、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された部品種を簡単に判別することができる。

0044

また、本実施例では、ノズル移動速度の設定値が低下されている部品種とその設定値を表示装置17に一覧表示させるようにしたので、作業者が表示装置17の表示を見ることで、試作品生産時にノズル移動速度の設定値が低下された部品種とそのノズル移動速度の設定値を簡単に確認することができる。

0045

更に、本実施例では、図3のノズル移動速度自動調整プログラムにより変更したノズル移動速度の設定値をサーバ12に伝送して該サーバ12に保存されている生産ジョブに反映されるようにしたので、1つのサーバ12で複数の生産ライン11を管理する場合は、1つの生産ライン11で最適化したノズル移動速度の設定値を他の生産ライン11でも流用することが可能となり、生産ライン11毎にノズル移動速度を最適化する必要がなく、複数の生産ライン11全体の生産性を向上できる。

0046

尚、本発明は、上記実施例に限定されず、例えば、1つの生産ラインに複数の部品実装機が含まれる場合は、ノズル移動速度自動調整プログラムにより1つの部品実装機で調整したノズル移動速度の設定値を他の部品実装機の生産ジョブに反映させるようにしても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できることは言うまでもない。

0047

11…生産ライン、12…サーバ、13…ネットワーク、14…部品実装機、15…制御装置(判別手段,確認手段,ノズル移動速度調整手段)、16…入力装置、17…表示装置、18…記憶装置(記憶手段)、21…ノズル移動装置(ノズル移動手段)、22…パーツカメラ

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