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技術 モータリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置

出願人 タカタ株式会社
発明者 鶴田和芳
出願日 2012年7月17日 (8年5ヶ月経過) 出願番号 2012-158522
公開日 2014年2月3日 (6年10ヶ月経過) 公開番号 2014-019253
状態 特許登録済
技術分野 車両用シートベルト
主要キーワード 欠如部分 モータキャップ リテーナカバー 車体側ハーネス 装着解除 外周側壁 内周側壁 円弧状溝
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年2月3日)のものです。
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図面 (6)

課題

モータに接続されるハーネスを他の外部部材等との干渉をより一層抑制するとともに、モータ側接続端子車両電源側接続端子との接続作業性をより一層良好にする。

解決手段

モータ側ハーネス取り回し配線溝18がスペーサ14に、このスペーサ14のフレーム8への取付状態スプール9の回転軸9aの中心9bと同心円の円弧状にかつこの中心9bより車室外側に位置するように配設される。モータ側ハーネス15が、このモータ側ハーネス取り回し配線溝18に沿ってスプール9の回転軸9aの中心9bと同心円の円弧状に取り回し配線されるとともに、モータ側ハーネス取り回し配線溝18によって外部から隠蔽される。したがって、モータ側ハーネス15の他の外部部材との干渉が抑制される。

概要

背景

従来から自動車等の車両に装備されているシートベルト装置は、車両衝突時等の緊急時に、シートベルトで乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出しを阻止している。このようなシートベルト装置においては、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタを備えている。このシートベルトリトラクタでは、シートベルトは非装着時にはスプールに巻き取られているが、装着時には引き出されて乗員に装着される。そして、前述のような緊急時にシートベルトリトラクタのロック手段が作動してスプールのベルト引出し方向の回転を阻止することにより、シートベルトの引出しが阻止される。これにより、緊急時にシートベルトは乗員を拘束する。

従来のシートベルト装置として、シートベルトリトラクタとして構成され、かつ電動モータでスプールを回転制御することでベルト巻取りおよびベルト引出しを行うモータリトラクタを備えたシートベルト装置が知られている(例えば、特許文献1および2参照)。

特許文献1に記載のモータリトラクタでは、電動モータを車両の電源に接続するためにハーネスが用いられている。その場合、ハーネスがモータリトラクタの外周を取り回されて配線されている。しかし、このようにハーネスがモータリトラクタの外周を取り回されて配線されていると、例えばモータリトラクタを車体に取り付ける際等にハーネスが他の外部部材等に干渉して不意に引っ張られる場合がある。

そこで、特許文献2に記載のモータリトラクタでは、ギアケースモータキャップと対向する面に変曲点を有する逆S字状の配線溝を設け、ハーネスのモータとの接続近傍部をこの配線溝内に挿入しかつ配線溝に沿って取り回して配線することで、ハーネスをモータキャップの外側へ引き出す方向の力がハーネスに作用しても、その力を配線溝の変曲点部分にて受け止めることができるようにしている。これにより、このような力がハーネスに作用してもモータの接続端子とハーネスとの接続部分に直接作用することが抑制される。

概要

モータに接続されるハーネスを他の外部部材等との干渉をより一層抑制するとともに、モータ側接続端子車両電源側接続端子との接続作業性をより一層良好にする。モータ側ハーネス取り回し配線溝18がスペーサ14に、このスペーサ14のフレーム8への取付状態でスプール9の回転軸9aの中心9bと同心円の円弧状にかつこの中心9bより車室外側に位置するように配設される。モータ側ハーネス15が、このモータ側ハーネス取り回し配線溝18に沿ってスプール9の回転軸9aの中心9bと同心円の円弧状に取り回し配線されるとともに、モータ側ハーネス取り回し配線溝18によって外部から隠蔽される。したがって、モータ側ハーネス15の他の外部部材との干渉が抑制される。

目的

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、モータに接続されるモータ側ハーネスを他の外部部材等との干渉をより一層抑制することができるモータリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シートベルトを巻き取るスプールと、このスプールを回転させるための動力を発生する電動モータと、一端が前記電動モータに接続されて電力を供給するモータハーネスとを少なくとも備えるモータリトラクタにおいて、前記モータ側ハーネスが他の外部部材干渉するのを抑制するハーネス干渉抑止部を有し、前記ハーネス干渉抑止部は、前記モータ側ハーネスを前記スプールの回動軸の中心と同心円またはほぼ同心円の円弧状に取り回し配線するハーネス取り回し配線部であることを特徴とするモータリトラクタ。

請求項2

前記モータ側ハーネスの他端に、車体に配設されて電源からの電力を供給する車体側ハーネスに取り付けられた車体側接続端子に接続されるモータ側接続端子が取り付けられており、前記ハーネス取り回し配線部は、前記ハーネス取り回し配線部から脱出した前記モータ側ハーネスの前記モータ側接続端子が前記車体側接続端子の方へ向くように前記モータ側ハーネスを取り回し配線することを特徴とする請求項1に記載のモータリトラクタ。

請求項3

前記モータリトラクタが車体の取り付けられた状態で、前記電動モータが前記スプールの上方および下方のいずれか一方に配設されるとともに前記モータ側接続端子が前記スプールの上方および下方のいずれか他方に配設されることを特徴とする請求項2に記載のモータリトラクタ。

請求項4

前記ハーネス取り回し配線部は、少なくとも前記ハーネス取り回し配線部に収容される前記モータ側ハーネスが外部から隠蔽されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のモータリトラクタ。

請求項5

前記ハーネス取り回し配線部に配線された前記モータ側ハーネスは着脱可能に保持されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のモータリトラクタ。

請求項6

電動モータでスプールを回転することによりシートベルトのベルト巻取りおよびベルト引出しを行うモータリトラクタと、このモータリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動自在に支持されたタングと、このタングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、前記シートベルトによって乗員を拘束するシートベルト装置において、前記モータリトラクタは、請求項1ないし5のいずれか1記載のモータリトラクタであることを特徴とするシートベルト装置。

技術分野

0001

本発明は、シートベルトリトラクタとして構成されるとともに電動モータスプールを回転することでシートベルトベルト巻取りを行うモータリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置の技術分野に関するものである。

背景技術

0002

従来から自動車等の車両に装備されているシートベルト装置は、車両衝突時等の緊急時に、シートベルトで乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出しを阻止している。このようなシートベルト装置においては、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタを備えている。このシートベルトリトラクタでは、シートベルトは非装着時にはスプールに巻き取られているが、装着時には引き出されて乗員に装着される。そして、前述のような緊急時にシートベルトリトラクタのロック手段が作動してスプールのベルト引出し方向の回転を阻止することにより、シートベルトの引出しが阻止される。これにより、緊急時にシートベルトは乗員を拘束する。

0003

従来のシートベルト装置として、シートベルトリトラクタとして構成され、かつ電動モータでスプールを回転制御することでベルト巻取りおよびベルト引出しを行うモータリトラクタを備えたシートベルト装置が知られている(例えば、特許文献1および2参照)。

0004

特許文献1に記載のモータリトラクタでは、電動モータを車両の電源に接続するためにハーネスが用いられている。その場合、ハーネスがモータリトラクタの外周を取り回されて配線されている。しかし、このようにハーネスがモータリトラクタの外周を取り回されて配線されていると、例えばモータリトラクタを車体に取り付ける際等にハーネスが他の外部部材等に干渉して不意に引っ張られる場合がある。

0005

そこで、特許文献2に記載のモータリトラクタでは、ギアケースモータキャップと対向する面に変曲点を有する逆S字状の配線溝を設け、ハーネスのモータとの接続近傍部をこの配線溝内に挿入しかつ配線溝に沿って取り回して配線することで、ハーネスをモータキャップの外側へ引き出す方向の力がハーネスに作用しても、その力を配線溝の変曲点部分にて受け止めることができるようにしている。これにより、このような力がハーネスに作用してもモータの接続端子とハーネスとの接続部分に直接作用することが抑制される。

先行技術

0006

特開2005−297676号公報。
特開2010−260367号公報。

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、特許文献2に記載のモータリトラクタでは、モータとの接続近傍のハーネスは配線溝内に配設されるが、配線溝から脱出したモータ側ハーネスはモータリトラクタの外周を取り回されて配線されているため、依然として前述と同様不意に引っ張られる場合がある。この場合、ハーネスに引っ張り力が作用してもこの引っ張り力が配線溝によりモータの接続端子とハーネスとの接続部分に直接作用することは抑制されるものの、配線溝から延設され車両電源に接続される側のハーネスに他の車両部材等が引っ掛かることは抑制され難い。

0008

また、特許文献1および2に記載のモータリトラクタでは、いずれも、モータ側ハーネスに取り付けられたモータ側接続端子を、車両電源側のハーネスに取り付けられた車両電源側接続端子に対する接続作業性について何ら考慮されていない。このため、モータ側接続端子と車両電源側接続端子との接続作業を更に一層良好にする余地がある。

0009

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、モータに接続されるモータ側ハーネスを他の外部部材等との干渉をより一層抑制することができるモータリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置を提供することである。

0010

また、本発明の目的は、モータに接続されるハーネスを他の外部部材等との干渉をより一層抑制するとともに、モータ側接続端子と車両電源側接続端子との接続作業性をより一層良好にすることができるモータリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0011

前述の課題を解決するために、本発明に係るモータリトラクタは、シートベルトを巻き取るスプールと、このスプールを回転させるための動力を発生する電動モータと、一端が前記電動モータに接続されて電力を供給するモータ側ハーネスとを少なくとも備えるモータリトラクタにおいて、前記モータ側ハーネスが他の外部部材と干渉するのを抑制するハーネス干渉抑止部を有し、前記ハーネス干渉抑止部が、前記モータ側ハーネスを前記スプールの回動軸の中心と同心円またはほぼ同心円の円弧状に取り回し配線するハーネス取り回し配線部であることを特徴としている。

0012

また、本発明に係るモータリトラクタは、前記モータ側ハーネスの他端に、車体に配設されて電源からの電力を供給する車体側ハーネスに取り付けられた車体側接続端子に接続されるモータ側接続端子が取り付けられており、前記ハーネス取り回し配線部が、前記ハーネス取り回し配線部から脱出した前記モータ側ハーネスの前記モータ側接続端子が前記車体側接続端子の方へ向くように前記モータ側ハーネスを取り回し配線することを特徴としている。

0013

更に、本発明に係るモータリトラクタは、前記モータリトラクタが車体の取り付けられた状態で、前記電動モータが前記スプールの上方および下方のいずれか一方に配設されるとともに前記モータ側接続端子が前記スプールの上方および下方のいずれか他方に配設されることを特徴としている。

0014

更に、本発明に係るモータリトラクタは、前記ハーネス取り回し配線部が、少なくとも前記ハーネス取り回し配線部に収容される前記モータ側ハーネスが外部から隠蔽されることを特徴としている。

0015

更に、本発明に係るモータリトラクタは、前記ハーネス取り回し配線部に配線された前記モータ側ハーネスは着脱可能に保持されることを特徴としている。

0016

一方、本発明に係るシートベルト装置は、電動モータでスプールを回転することによりシートベルトのベルト巻取りおよびベルト引出しを行うモータリトラクタと、このモータリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動自在に支持されたタングと、このタングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、前記シートベルトによって乗員を拘束するシートベルト装置において、前記モータリトラクタが前述の本発明のモータリトラクタのいずれか1つのモータリトラクタであることを特徴としている。

発明の効果

0017

このように構成された本発明のモータリトラクタおよびシートベルト装置によれば、モータ側ハーネスが他の外部部材と干渉するのを抑制するハーネス干渉抑止部が設けられるとともに、このハーネス干渉抑止部がモータ側ハーネスをスプールの回動軸の中心と同心円またはほぼ同心円の円弧状に取り回し配線するハーネス取り回し配線部である。したがって、モータ側ハーネスが他の外部部材等と干渉する可能性を抑制することが可能となる。これにより、電源からの電力が供給される車体側接続端子とモータ側接続端子との接続作業を更に一層良好にすることができる。

0018

また、電動モータに接続されたモータ側ハーネスの大部分が、ハーネス干渉抑止部によりスプールの回転軸の中心またはほぼ中心として円弧状に取り回されて配線されることで、モータ側ハーネスをコンパクトに取り回して配線することができる。

0019

更に、ハーネス取り回し配線部が、このハーネス取り回し配線部から脱出したモータ側ハーネスのモータ側接続端子が車体側接続端子の方へ向くようにモータ側ハーネスを取り回し配線している。したがって、モータ側接続端子の接続端の向きを変えることなく、モータ側接続端子と車体側接続端子とをスムーズに接続させることが可能となる。これにより、モータ側接続端子と車体側接続端子との接続作業が容易となり、モータ側接続端子と車体側接続端子との接続作業性をより一層良好にすることができる。

0020

更に、ハーネス取り回し配線部により、少なくともこのハーネス取り回し配線部に収容されるモータ側ハーネスが外部から隠蔽される。これにより、モータ側ハーネスが外部に露出しないので他の外部部材等と干渉する可能性を更に効果的に抑制することが可能となる。

0021

更に、ハーネス取り回し配線部に配線されたモータ側ハーネスが着脱可能に保持される。これにより、モータリトラクタを組み立てる際にモータ側ハーネスが移動しないので、モータリトラクタを容易に組み立てることが可能となる。したがって、モータリトラクタの組み立て作業性を良好にすることができるとともに、モータリトラクタの車体への取り付け作業性も良好にすることができる。

図面の簡単な説明

0022

本発明にかかるモータリトラクタの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。
本発明にかかるモータリトラクタの実施の形態の一例を示す斜視図である。
図2に示すモータリトラクタが車体へ取り付けられた状態を示す図である。
図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。
(A)は図2に示すモータリトラクタに用いられるスペーサのスプールと反対側の面を示す図、(B)は同スペーサのスプール側の面を示す図、(C)は(B)におけるVC−VC線に沿う断面図である。

実施例

0023

以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明にかかるモータリトラクタの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。

0024

この例のシートベルト装置は、図1に示すようにモータリトラクタを用いた従来公知の三点式シートベルト装置と同じである。図中、1はシートベルト装置、2は車両シート、3は車両シート2の近傍の車体に配設されたシートベルトリトラクタであるモータリトラクタ、4はモータリトラクタ3のスプールに引き出し可能に巻き取られかつ先端のベルトアンカー4aが車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト、5はモータリ
トラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員のショルダーの方へガイドするベルトガイドアンカー、6はこのベルトガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング、7は車体の床あるいは車両シート2に固定されかつタング6が係脱可能に挿入係止されるバックルである。このシートベルト装置1におけるシートベルト4の装着操作および装着解除操作も、従来公知のシートベルト装置と同じである。

0025

図2ないし図4に示すように、この例のモータリトラクタ3は従来公知のモータリトラクタと同様に、鉄等の金属板プレス加工成形されたコ字状のフレーム8、フレーム8に回転可能に支持されるとともに図示しない従来公知のスプリング手段で常時巻取り方向付勢されてシートベルト4を巻き取るスプール9、スプール9を回転するための動力を発生する電動モータ10、電動モータ10の動力を変速してスプール9に伝達する、例えば遊星歯車機構等を含む従来公知の動力伝達機構11、鉄等の金属板をプレス加工で成形されるとともに電動モータ10および動力伝達機構11が配設されるリテーナ12、リテーナ12に取り付けられて動力伝達機構11を覆う、例えばアルミダイカスト加工で成形されたリテーナカバー13をそれぞれ備えている。なお、動力伝達機構11はリテーナカバー13で覆われているため図2ないし図4には図示されていないが、説明の便宜上、点線引出し線で示す。

0026

リテーナ12は樹脂製の平板状のスペーサ14を介してフレーム8の一方の側壁8aに取り付けられる。その場合、スペーサ14はスプール9の回転軸9aの軸方向と直交またはほぼ直交して配設される。このように、スペーサ14が金属製のフレーム8と金属製のリテーナ12との間に介在されることで、フレーム8およびリテーナ12の成形誤差に基づくフレーム8とリテーナ12との間の隙間のばらつきが吸収されるようになっている。すなわち、スペーサ14はクリアランス調整部材として機能する。

0027

電動モータ10は、モータリトラクタ3の車体への取付状態でスプール9より下方位置となるように配設される。この電動モータ10にはモータ側ハーネス15が接続されている。モータ側ハーネス15の電線ゴムあるいは樹脂等の可撓性材からなる保護材により保護されている。また、モータ側ハーネス15の先端(電動モータ10との接続端と反対側の端)には、モータ側接続端子16が接続されている。

0028

このように構成されたこの例のモータリトラクタ3は、フレーム8の背板8bに固定されたスティー17が例えばセンターピラー18等に取り付けられることで車体に固定される。その場合、図4に示すようにモータリトラクタ3は、スプール9の回転軸9aの軸方向が車両の前後方向となるようにかつフレーム8の背板8bが車室内側に向くように配設される。

0029

モータ側接続端子16は、電源に接続された車体側ハーネス19の先端に接続された車体側接続端子20に接続される。その場合この例のシートベルト装置1では、車体側接続端子20は、モータリトラクタ3の車体への取付状態でスプール9より上方位置となるように配設されているとともに、車体側接続端子20の接続方向が車室内側から車室外側に向かう方向にされている。車体側ハーネス19の電線もモータ側ハーネス15と同様にゴムあるいは樹脂等の可撓性材により保護されている。

0030

図5(A)はリテーナ12に対向するスペーサ14の対向面を示す図、図5(B)はフレーム8の側壁8aに対向するスペーサ14の対向面を示す図、図5(C)は図5(B)におけるVC−VC線に沿う断面図である。

0031

図5(A)および(B)に示すように、スペーサ14はスペーサ本体14aに形成され
た比較的大きな円形孔14bを有している。スペーサ14のフレーム8への取付状態では、この円形孔14bはその中心14cがスプール9の回転軸9aの中心9bと一致またはほぼ一致するようにされている。

0032

フレーム8の側壁8aに対向するスペーサ14の対向面には、モータ側ハーネス15をガイドするように取り回して配線するためのモータ側ハーネス取り回し配線溝18が設けられている。平板状のスペーサ14がスプール9の軸方向と直交またはほぼ直交して配設されることから、モータ側ハーネス取り回し配線溝18はスプール9の軸方向と直交またはほぼ直交する平面内に配設される。

0033

図5(C)に示すように、このモータ側ハーネス取り回し配線溝18は、スペーサ本体14aから突設されて円形孔14bと同心円またはほぼ同心円の円弧状に形成された外周側壁14dと、スペーサ本体14aから突設されて外周側壁14dより小径で同じく円形孔14bと同心円またはほぼ同心円の円弧状に形成された内周側壁14eと、スペーサ本体14aで構成された底部14fとを有して、横断面(外、内周側壁14d,14eの径
方向に沿う断面)形状が凹状の凹溝に形成されている。

0034

したがって、モータ側ハーネス取り回し配線溝18は円形孔14bと同心円またはほぼ同心円の円弧状溝に形成される。また、モータ側ハーネス取り回し配線溝18は円形孔14bの中心14cより車室外側に、つまりスペーサ14のフレーム8への取付状態でスプール9の回転軸9aの中心9bより車室外側に位置するように配設されている。

0035

モータ側ハーネス取り回し配線溝18は、電動モータ側接続端18aと車体側接続端18bとを有する。モータ側ハーネス取り回し配線溝18の電動モータ側接続端18aは、モータリトラクタ3の車体への取付状態で円形孔14bの中心14cを通る鉛直線αより車室外側でかつこのの中心14cを通る水平線βより下方に位置している。その場合、この例のモータリトラクタ3では、電動モータ10のモータリトラクタ3への取付状態で電動モータ側接続端18aは電動モータ10のハーネス接続部の近傍位置に配設されるとともに、電動モータ側接続端18aの開口方向は、概略、電動モータ10のハーネス接続部が位置する方向となっている。また、車体側接続端18bは、モータリトラクタ3の車体への取付状態で鉛直線αより車室外側でかつ水平線βより上方に位置している。その場合、この例のシートベルト装置1では、モータリトラクタ3の車体への取付状態で車体側接続端18bは車体に取り付けられた車体側接続端子20の近傍位置に配設されるとともに、車体側接続端18bの開口方向は、概略、車体に取り付けられた車体側接続端子20の接続部が位置する方向(図5(B)では、右斜め上方)となっている。

0036

そして、電動モータ10に接続されたモータ側ハーネス15は、電動モータ側接続端18aと車体側接続端18bとの間でモータ側ハーネス取り回し配線溝18内に収納される。モータ側ハーネス取り回し配線溝18がスプール9の軸方向と直交またはほぼ直交する平面内に配設されることから、このようにモータ側ハーネス取り回し配線溝18内に収納されたモータ側ハーネス15は、その大部分がモータ側ハーネス取り回し配線溝18にガイドされて円形孔14bの中心またはほぼ中心(つまり、スプール9の回転軸の中心またはほぼ中心)とする円の円弧に沿ってスプール9の軸方向と直交またはほぼ直交する平面内またはほぼ平面内で取り回されて配線されるようになる。また、モータ側ハーネス取り回し配線溝18内に収納されたモータ側ハーネス15は、外、内周側壁14d,14eか
らの作用力およびモータ側ハーネス15の保護材の少なくとも一方の作用力による比較的小さな保持力で保持されている。

0037

図2に示すように、スペーサ14は、プリテンショナカバー21、リテーナ12、およびリテーナカバー13とともにフレーム8の側壁8aに取り付けられる。このようにスペ
ーサ14が側壁8aに取り付けられた状態では、図2および図4に示すようにモータ側ハーネス取り回し配線溝18内に収納されたモータ側ハーネス15は、その大部分がスペーサ14の外周側壁14dおよび内周側壁14eによって隠蔽されて外部に露出しない。また、電動モータ10と電動モータ側接続端18aとの間のモータ側ハーネス15は、リテーナカバー13で隠蔽されるようになっている。更に、モータ側ハーネス取り回し配線溝18の車体側接続端18bから脱出したモータ側ハーネス15のモータ側接続端子16までの長さは、リテーナカバー13で隠蔽されるモータ側ハーネス15の長さとモータ側ハーネス取り回し配線溝18内のモータ側ハーネス15の長さとを合わせた長さに比べて比較的短く設定されている。したがって、モータ側ハーネス15のモータ側ハーネス取り回し配線溝18の車体側接続端18bからモータ側接続端子16までのわずかな部分が外部に露出するだけでありモータ側ハーネス15のほとんどの部分が外部に露出しなく、モータ側ハーネス15は他の外部部材等と干渉する可能性が抑制される。こうして、この例ではスペーサ14のモータ側ハーネス取り回し配線溝18が本発明のハーネス干渉抑止部を構成する。

0038

また、モータ側ハーネス取り回し配線溝18の車体側接続端18bから脱出したモータ側ハーネス15のモータ側接続端子16の接続端16aが、自然状態(作業員の作用力が加えられない状態)で車体側接続端子20の接続端20aの方へ向いていることから、モータ側接続端子16と車体側接続端子20とはスムーズに接続される。すなわち、図4に示すようにモータ側接続端子16の接続端16aの向き(γ方向)が作業員の作用力により向きを変えられることなく、車体側接続端子20の接続端20aの向き(δ方向)と自然と対向することで、モータ側接続端子16と車体側接続端子20とがスムーズに接続される。したがって、モータ側接続端子16と車体側接続端子20との接続作業が容易となる。

0039

そして、図4に示すようにモータ側接続端子16と車体側接続端子20とが接続されることで、電動モータ10は、電力が電源から車体側ハーネス19、車体側接続端子20、モータ側接続端子16、およびモータ側ハーネス15を介して供給されて回転駆動されるとともに図示しないコントローラ(CPU)により制御される。これにより、スプール9は回転されるとともにその回転が制御される。
なお、モータリトラクタ3の他の構成は、例えば特開2005−53422号公報あるいは特開2011−161968号公報等に記載されたモータリトラクタ等の従来公知のモータリトラクタの構成と同じである。

0040

このように構成されたこの例のモータリトラクタ3によれば、電動モータ10に接続されたモータ側ハーネス15の大部分が、ハーネス干渉抑止部であるモータ側ハーネス取り回し配線溝18によりスペーサ14のフレーム8への取付状態でスプール9の回転軸9aの中心9bより車室外側に位置するようにガイドされるとともに隠蔽されて外部に露出することなく配設される。したがって、モータ側ハーネス15が他の外部部材等と干渉する可能性を抑制することが可能となる。

0041

特に、電動モータ10に接続されたモータ側ハーネス15の大部分が、ハーネス干渉抑止部であるモータ側ハーネス取り回し配線溝18によりスプール9の軸方向と直交またはほぼ直交する平面内またはほぼ平面内でスプール9の回転軸の中心またはほぼ中心)として円弧状に取り回されて配線されることで、モータ側ハーネス15をコンパクトに取り回して配線することができる。

0042

また、モータ側ハーネス取り回し配線溝18の車体側接続端18bから脱出したモータ側ハーネス15のモータ側接続端子16の接続端16aが車体側接続端子20の接続端20aの方へ向いていることから、モータ側接続端子16の接続端16aの向きを変えるこ
となく、モータ側接続端子16と車体側接続端子20とをスムーズに接続させることが可能となる。これにより、モータ側接続端子16と車体側接続端子20との接続作業が容易となる。

0043

更に、モータ側ハーネス取り回し配線溝18内に収納されたモータ側ハーネス15が、外、内周側壁14d,14eからの作用力およびモータ側ハーネス15の保護材の少なく
とも一方の作用力による比較的小さな保持力で保持されることで、モータ側ハーネス15を固定支持することができる。これにより、モータ側ハーネス15が移動しにくくなるので、モータリトラクタ3を比較的容易に組み立てることが可能となりモータリトラクタ3の組立性を良好にすることができるとともに、モータリトラクタ3の車体への取付性も良好にすることができる。

0044

なお、前述の例では、ハーネス干渉抑止部としてのモータ側ハーネス取り回し配線溝18をスペーサ14に設けているが、モータ側ハーネス取り回し配線溝18はブレーム8の側壁8aあるいはリテーナ12に設けることもできる。この場合には、スペーサ14は不要となり、部品点数の増大を抑制することが可能となる。

0045

また、前述の例では、モータ側ハーネス取り回し配線溝18をスプール9の回転軸9aの中心9bより車室外側に設けているが、モータ側ハーネス取り回し配線溝18はスプール9の回転軸9aの中心9bより車室内側に設けることもできる。その場合、モータ側ハーネス取り回し配線溝18から脱出したモータ側ハーネス15のモータ側接続端子16の接続端16aが車体側ハーネス19の車体側接続端子20の方へ向くようにすることが好ましい。したがって、前述の例では、車体側接続端子20が車室内側から車室外側へ向くように配設されていることから、モータ側ハーネス取り回し配線溝18はスプール9の回転軸9aの中心9bより車室外側に設けることが好ましい。

0046

更に、モータ側ハーネス取り回し配線溝18の外、内周側壁14d,14eを連続的に
円弧状に形成するものとしているが、外、内周側壁14d,14eは断続的に円弧状に形
成することもできる。しかし、この場合にはモータ側ハーネス15は部分的に露出することになるので、他の外部部材との干渉を抑制するために少なくとも外周側壁14dの欠如部分の長さは比較的短く設定するかあるいは少なくとも外周側壁14dは連続した円弧状に形成することが好ましい。
要は、本発明は特許請求の範囲に記載された技術事項の範囲内で種々の設計変更が可能である。

0047

本発明のモータリトラクタおよびシートベルト装置は、電動モータでスプールを回転することでベルト巻取りおよびベルト引出しを行うモータリトラクタとして構成されたモータリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置に好適に利用することができる。

0048

1…シートベルト装置、3…モータリトラクタ、4…シートベルト、6…タング、7…バックル、8…フレーム、9…スプール、10…電動モータ、11…動力伝達機構、12…リテーナ、13…リテーナカバー、14…スペーサ、14d…外周側壁、14e…内周側壁、14f…底部、15…モータ側ハーネス、16…モータ側接続端子、18…モータ側ハーネス取り回し配線溝、19…車体側ハーネス、20…車体側接続端子

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