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技術 既設管路のバルブ接合部補強構造及びバルブ接合部補強工法

出願人 武陽ガス株式会社秦野瓦斯株式会社野田ガス株式会社小田原瓦斯株式会社岡山ガス株式会社太田都市ガス株式会社幸手都市ガス株式会社リック株式会社株式会社京葉都市生活サービス株式会社協成
発明者 秋山惠男寺内孝史飯田昌一曽我信啓岩田喜雄岡田正人原正樹高木学亀井正道小潟隆中田康直浅利邦雄伊藤健二林川淳一小岩博史両角直也林貴浩小川政雄
出願日 2012年7月11日 (7年11ヶ月経過) 出願番号 2012-155978
公開日 2014年1月30日 (6年5ヶ月経過) 公開番号 2014-016021
状態 特許登録済
技術分野 損傷、摩耗、腐食からの管の保護 弁ハウジング 弁の細部(II)
主要キーワード スペーサボルト カバー蓋体 固定蓋体 位置出し治具 レベル調整板 流体輸送管路 接続補強 外郭体
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

外郭体バルブ接合部を囲む補強構造において、溶接によって外郭体を管路などに接合する際に、バルブ動作の円滑性を維持する。

解決手段

バルブ接合部補強構造は、上部開口部11Bを備え側方開口部11Aが既設管路Pの外周面溶接接合されている外郭体球状部11と、上部開口部11Bに溶接接合されてバルブ操作部A11を囲む外郭体筒状部12と、バルブ操作部A11のバルブ操作軸を延設する操作軸延設部20と、操作軸延設部20が通過自在な開口を中央部に備え周縁部が外郭体筒状部12の上端に溶接接合されている固定蓋体23と、操作軸延設部20の側面を気密状態で支持する中央開口部24Aを備え、固定蓋体23に気密当接しながら固定蓋体23に沿って摺動自在な当接面24Bを備えるスライド蓋体24と、固定蓋体23とスライド蓋体24との位置関係を調整しながら両者を固定する調整固定手段27とを備える。

概要

背景

ガス管水道管などの流体輸送管路には一般に流体輸送遮断するためのバルブ配備されている。バルブは流体を遮断するバルブ本体部とそれを外部から操作するバルブ操作部から構成されている。バルブの形態は様々であるが、フランジ接合型のバルブでは、バルブの上流側と下流側にフランジ継手部を介して管路接合されている。また、溶接接合によるバルブでは、バルブの上流側と下流側に溶接継手部を介して既設管路が接合されている。以下の説明でバルブ接合部とは、バルブとバルブ両側の継手部を併せた部位を指している。ここでの継手部は、フランジ継手部だけでなく,溶接継手部なども含むものである。

既設管路のバルブ接合部は、経年劣化によって、バルブ自体或いは継手部の気密性欠如、継手部の接続強度低下などが問題になる。これに対しては、予防保全的にバルブの取り替え工事が必要とされているが、バルブ取り替え工事には多大な費用がかかり、また、工事対象バルブの片側のみに流体供給源が存在する(片供給路線)場合には、工事中に下流側の流体需要者に不便をかけることになるので、取り替え工事がなかなか進まないのが現状である。

これに対して、継手部に対しては、接続補強治具の取り付けや気密性を向上させる補修工事が行われているが、これのみではバルブ自体の老朽化対策にはなり得ない。そこで、バルブ接合部を含む管路の耐震構造として、下記特許文献1に記載のものが提案されている。

この従来技術は、管路のバルブ接合部を囲むように、バルブ接合部及びその両側の外周上に筒状の外郭体を配置し、管路の外周面弾性材料よりなるパッキンを形成し、バルブ接合部を囲む外郭体の両端部に管路外周面に形成したパッキンの外径よりやや小径リングを設け、このリングを前述したパッキンの外周に圧接して密嵌したものである。

概要

外郭体でバルブ接合部を囲む補強構造において、溶接によって外郭体を管路などに接合する際に、バルブ動作の円滑性を維持する。バルブ接合部補強構造は、上部開口部11Bを備え側方開口部11Aが既設管路Pの外周面に溶接接合されている外郭体球状部11と、上部開口部11Bに溶接接合されてバルブ操作部A11を囲む外郭体筒状部12と、バルブ操作部A11のバルブ操作軸を延設する操作軸延設部20と、操作軸延設部20が通過自在な開口を中央部に備え周縁部が外郭体筒状部12の上端に溶接接合されている固定蓋体23と、操作軸延設部20の側面を気密状態で支持する中央開口部24Aを備え、固定蓋体23に気密当接しながら固定蓋体23に沿って摺動自在な当接面24Bを備えるスライド蓋体24と、固定蓋体23とスライド蓋体24との位置関係を調整しながら両者を固定する調整固定手段27とを備える。

目的

本発明の目的である

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

バルブ上流側と下流側に継手部を介して既設管路接合されているバルブ接合部の補強構造であって、前記バルブはバルブ本体部とバルブ操作部を備え、一対の前記継手部と前記バルブ本体部を囲み、既設管路が貫通している一対の側方開口部と前記バルブ操作部の周囲を開口した上部開口部を備え、前記側方開口部が前記既設管路の外周面溶接接合されている外郭体球状部と、前記上部開口部に溶接接合されて前記バルブ操作部を囲む外郭体筒状部と、前記バルブ操作部のバルブ操作軸端部に一端部が係合され他端部が前記外郭体筒状部の外側に延設される操作軸延設部と、前記操作軸延設部が通過自在な開口を中央部に備え、周縁部が前記外郭体筒状部の上端に溶接接合されている固定蓋体と、前記操作軸延設部の側面を気密状態で支持する中央開口部を備え、前記固定蓋体に気密当接しながら当該固定蓋体に沿って摺動自在な当接面を備えるスライド蓋体と、前記固定蓋体と前記スライド蓋体との位置関係を調整しながら両者を固定する調整固定手段とを備えることを特徴とする既設管路のバルブ接合部補強構造

請求項2

前記外郭体球状部は、前記上部開口部が形成されると共に一対の前記側方開口部の上半分が形成される上半球部と、前記側方開口部の下半分が形成される下半球部とを溶接接合して形成されることを特徴とする請求項1に記載された既設管路のバルブ接合部補強構造。

請求項3

バルブの上流側と下流側に継手部を介して既設管路が接合されているバルブ接合部の補強工法であって、前記バルブはバルブ本体部とバルブ操作部を備え、前記バルブ操作部のバルブ操作軸に前記バルブ操作部を囲む筒状体を備えた位置出し治具を装着する工程と、前記筒状体に係合する上部開口部と前記既設管路が貫通する側部開口部の上半分を備え、前記バルブ本体部の上半分と前記継手部の上半分を囲む外郭体球状部の上半球部を、前記上部開口部を前記筒状体に係合させた状態で位置決めする工程と、一対の前記側部開口部の下半分を備え、前記バルブ本体部の下半分と前記継手部の下半分を囲む外郭体球状部の下半球部を前記上半球部に溶接接合して前記外郭体球状部を形成する工程と、前記位置出し治具を取り外し、前記バルブ操作軸に当該バルブ操作軸を上方に延設する操作軸延設部を装着する工程と、前記位置出し治具の筒状体と同寸法の外郭体筒状部と、前記操作軸延設部が通過自在な開口を中央部に備え周縁部が前記外郭体筒状部の上端に溶接接合されている固定蓋体と、前記操作軸延設部の側面を気密状態で支持する中央開口部を備え前記固定蓋体に気密当接しながら当該固定蓋体に沿って摺動自在な当接面を備えるスライド蓋体を一体にしたユニットを、前記中央開口部に前記操作軸延設部の側面を支持した状態で保持し、前記外郭体筒状部を前記外郭体球状の上部開口部に溶接接合する工程と、前記固定蓋体と前記スライド蓋体との位置関係を調整しながら、前記バルブ操作軸の円滑動作が可能な位置で前記固定蓋体と前記スライド蓋体とを固定する工程を有することを特徴とする既設管路のバルブ接合部補強工法。

技術分野

0001

本発明は、既設管路バルブ接合部を補強する補強構造及び補強工法に関するものである。

背景技術

0002

ガス管水道管などの流体輸送管路には一般に流体輸送遮断するためのバルブが配備されている。バルブは流体を遮断するバルブ本体部とそれを外部から操作するバルブ操作部から構成されている。バルブの形態は様々であるが、フランジ接合型のバルブでは、バルブの上流側と下流側にフランジ継手部を介して管路が接合されている。また、溶接接合によるバルブでは、バルブの上流側と下流側に溶接継手部を介して既設管路が接合されている。以下の説明でバルブ接合部とは、バルブとバルブ両側の継手部を併せた部位を指している。ここでの継手部は、フランジ継手部だけでなく,溶接継手部なども含むものである。

0003

既設管路のバルブ接合部は、経年劣化によって、バルブ自体或いは継手部の気密性欠如、継手部の接続強度低下などが問題になる。これに対しては、予防保全的にバルブの取り替え工事が必要とされているが、バルブ取り替え工事には多大な費用がかかり、また、工事対象バルブの片側のみに流体供給源が存在する(片供給路線)場合には、工事中に下流側の流体需要者に不便をかけることになるので、取り替え工事がなかなか進まないのが現状である。

0004

これに対して、継手部に対しては、接続補強治具の取り付けや気密性を向上させる補修工事が行われているが、これのみではバルブ自体の老朽化対策にはなり得ない。そこで、バルブ接合部を含む管路の耐震構造として、下記特許文献1に記載のものが提案されている。

0005

この従来技術は、管路のバルブ接合部を囲むように、バルブ接合部及びその両側の外周上に筒状の外郭体を配置し、管路の外周面弾性材料よりなるパッキンを形成し、バルブ接合部を囲む外郭体の両端部に管路外周面に形成したパッキンの外径よりやや小径リングを設け、このリングを前述したパッキンの外周に圧接して密嵌したものである。

先行技術

0006

特開2001−289389号公報

発明が解決しようとする課題

0007

既設管路のバルブ接合部を補強する場合に、従来技術は、バルブ接合部の両側の管路が鋳鉄管であり、溶接には不適合であることから、弾性材料のパッキンを介してバルブ接合部を外郭体で囲む方法が採用されている。これに対して、バルブ接合部の両側の管路が鋼鉄製であれば、外郭体を管路の外表面に溶接してバルブ接合部を外郭体で囲むことが可能になる。この場合には、溶接時の熱変形でバルブの可動部品に変形が生じ、バルブを円滑に動かすことができなくなる不具合が生じる。

0008

一方、バルブ接合部を外郭体で囲む場合に、バルブの操作軸を含めて外郭体で囲んでしまうとバルブの開閉操作を行うことができなくなる。バルブの開閉操作を確保するためには、外郭体の外側にバルブの操作軸を延設させて、しかも外郭体全体の気密性を確保することが必要になる。

0009

本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、外郭体でバルブ接合部を囲む補強構造において、長期の敷設に際しても経年劣化が生じ難い構造を提供できること、溶接によって外郭体を管路などに接合する際に、バルブ動作の円滑性を維持することができること、外郭体の外側にバルブ操作軸を延設しながら、外郭体全体の気密性を確保することができること、等が本発明の目的である。

課題を解決するための手段

0010

このような目的を達成するために、本発明における既設管路のバルブ接合部補強構造及びバルブ接合部補強工法は、以下の構成を少なくとも具備するものである。

0011

既設管路のバルブ接合部補強構造は、バルブの上流側と下流側に継手部を介して既設管路が接合されているバルブ接合部の補強構造であって、一対の継手部とバルブ本体部を囲み、既設管路が貫通している一対の側方開口部とバルブ操作部の周囲を開口した上部開口部を備え、側方開口部が既設管路の外周面に溶接接合されている外郭体球状部と、上部開口部に溶接接合されてバルブ操作部を囲む外郭体筒状部と、バルブ操作部のバルブ操作軸端部に一端部が係合され他端部が外郭体筒状部の外側に延設される操作軸延設部と、操作軸延設部が通過自在な開口を中央部に備え、周縁部が外郭体筒状部の上端に溶接接合されている固定蓋体と、操作軸延設部の側面を気密状態で支持する中央開口部を備え、固定蓋体に気密当接しながら当該固定蓋体に沿って摺動自在な当接面を備えるスライド蓋体と、固定蓋体とスライド蓋体との位置関係を調整しながら両者を固定する調整固定手段とを備えることを特徴とする。

0012

既設管路のバルブ接合部補強工法は、バルブの上流側と下流側に継手部を介して既設管路が接合されているバルブ接合部の補強工法であって、バルブ操作部のバルブ操作軸にバルブ操作部を囲む筒状体を備えた位置出し治具を装着する工程と、筒状体に係合する上部開口部と既設管路が貫通する側部開口部の上半分を備え、バルブ本体部の上半分と継手部の上半分を囲む外郭体球状部の上半球部を、上部開口部を筒状体に係合させた状態で位置決めする工程と、一対の側部開口部の下半分を備え、バルブ本体部の下半分と継手部の下半分を囲む外郭体球状部の下半球部を上半球部に溶接接合して外郭体球状部を形成する工程と、位置出し治具を取り外し、バルブ操作軸に当該バルブ操作軸を上方に延設する操作軸延設部を装着する工程と、位置出し治具の筒状体と同寸法の外郭体筒状部と、操作軸延設部が通過自在な開口を中央部に備え周縁部が外郭体筒状部の上端に溶接接合されている固定蓋体と、操作軸延設部の側面を気密状態で支持する中央開口部を備え固定蓋体に気密当接しながら当該固定蓋体に沿って摺動自在な当接面を備えるスライド蓋体を一体にしたユニットを、中央開口部に操作軸延設部の側面を支持した状態で保持し、外郭体筒状部を外郭体球状の上部開口部に溶接接合する工程と、固定蓋体とスライド蓋体との位置関係を調整しながら、バルブ操作軸の円滑動作が可能な位置で固定蓋体とスライド蓋体とを固定する工程を有することを特徴とする。

発明の効果

0013

このような特徴を有する既設管路のバルブ接合部補強構造とバルブ接合部補強工法によると、外郭体でバルブ接合部を囲む補強構造において、外郭体の接合を溶接接合によって行うので、長期の敷設に際しても経年劣化が生じ難い構造を提供することができる。溶接によって外郭体を管路などに接合する際に、バルブ動作の円滑性を維持することができる。外郭体の外側にバルブ操作軸を延設しながら、外郭体全体の気密性を確保することができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の一実施形態に係る既設管路のバルブ接合部補強構造を示した説明図(断面図)である。
本発明の実施形態に係るバルブ接合部補強構造の上部を詳細に示した拡大断面図である。
本発明の一実施形態に係る既設管路のバルブ接合部補強工法を示した説明図である。
本発明の一実施形態に係る既設管路のバルブ接合部補強工法を示した説明図である。
位置出し治具の構造を示した説明図である(同図(a)が平面図、同図(b)が同図(a)のX−X断面図)。
レベル調整治具を示した説明図である(同図(a)が平面図、同図(b)が縦断面図)。

実施例

0015

以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る既設管路のバルブ接合部補強構造を示した説明図(断面図)である。補強の対象となるバルブ接合部Aは、図示の例ではフランジ接合型ボールバルブであり、バルブ本体部A10とバルブ操作部(バルブ操作軸)A11を備えたバルブA1と、既設管路Pに接合する継手部(フランジ継手部)A2を備えている。

0016

バルブ接合部Aを気密に囲む外郭体10は、外郭体球状部11と外郭体筒状部12とを備えている。外郭体球状部11は、一対の継手部A2とバルブ本体部A10を囲み、既設管路Pが貫通している一対の側方開口部11Aとバルブ操作部A11の周囲を開口した上部開口部11Bを備え、側方開口部11Aが既設管路Pの外周面に溶接接合されている。外郭体筒状部12は、バルブ操作部(バルブ操作軸)A11を囲む筒状体であり、外郭体球状部11の上部開口部11Bに溶接接合されている。

0017

バルブA1のバルブ操作部A11には、操作軸延設部20が装着されている。操作軸延設部20は、一端部がバルブ操作軸A11に係合され他端部が外郭体筒状部12の外側に延設されている。図示の例では操作軸延設部20は、ソケット21とステム22によって構成されている。

0018

外郭体筒状部12の上部には、固定蓋体23とスライド蓋体24が配備されている。固定蓋体23は、操作軸延設部20が通過自在な開口23Aを中央部に備え、周縁部が外郭体筒状部12の上端に溶接接合されている。

0019

図2は、本発明の実施形態に係るバルブ接合部補強構造の上部を詳細に示した拡大断面図である。操作軸延設部20のソケット21は、下部にバルブ操作軸A11に係合する係合部21aを備え、上部にステム22の係合部22aを係合する被係合部21bを備える。ステム22は下部に係合部22aを備え、上部に露出する操作係合部22bを備える。

0020

スライド蓋体24は、操作軸延設部20の側面を気密状態で支持する中央開口部24Aを備え、固定蓋体23の下面23Bに気密当接しながらこの下面に沿って摺動自在な当接面24Bを備えている。

0021

スライド蓋体24の中央開口部24Aはシールリング24Cを介して気密に操作軸延設部20(ステム22)の側面を支持している。スライド蓋体24の当接面24Bと固定蓋体23の下面23Bとの間にはシールリング23Cが設けられている。

0022

固定蓋体23は、複数箇所調整孔23Dを備えており、この調整孔23Dを介して固定蓋体23とスライド蓋体24とが固定ボルト25で固定されている。調整孔23Dは、固定ボルト25の軸径に対して大きい内径を有する孔であり、この孔を覆うように固定リング26が設けられ、この固定リング26によって固定ボルト25の頭25aが調整孔23D内に落ち込まないようになっている。ここで示した調整孔23D,固定ボルト25,固定リング26によって、固定蓋体23とスライド蓋体24との位置関係を調整しながら両者を固定する調整固定手段27が構成されている。

0023

図示の例では、固定蓋体23の上面はカバー蓋体28で覆われている。カバー蓋体28の中央には開口部28Aが設けられ、この開口部28Aを介して操作係合部22bが外側に突出している。開口部28Aとステム22の側面との間にはシールリング28Bが設けられている。

0024

外郭体筒状部12の側方には、窒素ガス注入部12Aが設けられている。窒素ガス注入部12Aは外郭体10内に窒素ガスを充填するための開口であり、その開口は、窒素ガス注入後はプラグ12B,12Cで塞がれる。

0025

このような構造を備えたバルブ接合部補強構造によると、バルブ接合部Aを囲む外郭体10を既設管路Pなどに溶接接合することで、経年劣化することなくバルブ接合部Aの気密性を保ちながら補強することができる。図1において、外郭体10の接合箇所S1,S2,S3は全て溶接接合されている。これによって高い気密性を確保することができる。

0026

バルブA1のバルブ操作軸A11は、操作軸延設部20によって外郭体10の外側に延設されている。これによって、バルブA1の機能を損なうことなく、バルブ接合部Aを気密に囲うことができる。そして、操作軸延設部20は、スライド蓋体24によって支持されており、スライド蓋体24は固定蓋体23に対して位置調整自在に摺動するので、溶接接合時の熱でバルブ操作軸A11に熱歪みが生じた場合であっても、バルブ操作軸A11が円滑に動作する位置に操作軸延設部20を支持するスライド蓋体24を移動させることができ、熱歪みによってバルブ操作軸A11の動作が損なわれることがない。

0027

図3及び図4に基づいて、前述したバルブ接合部補強構造を得るための工法を説明する(前述した説明と共通する部位には同一符号を付して重複説明を省略する。)。先ず、図示の(a),(b)に示す工程では、バルブ操作部(バルブ操作軸)A11にバルブ操作部A11を囲む筒状体31を備えた位置出し治具30を装着する。図5は位置出し治具30の構造を示した説明図である(同図(a)が平面図、同図(b)が同図(a)のX−X断面図)。位置出し治具30は、筒状体31の天板31Aにブッシュ32がネジ止めされており、このブッシュ32内に支柱33が気密に装着されている(ブッシュ32と支柱33との間にはシールリング34が設けられている。また、天板31Aの装着孔とブッシュ32との間にもシールリング34が設けられている)。支柱33の下端にはバルブ操作軸A11に係合する係合部35が設けられている。また、天板31Aには吊り下げ用のアイボルト36が取り付けられている。

0028

図3(a)の工程では、先ず、バルブA1のバルブ操作軸A11に支柱33の係合部35を係合させる。その後、図3(b)に示すように、支柱33を筒状体31に装着されたブッシュ32に挿入する。位置出し治具30は、後から溶接接合する外郭体筒状部12と操作軸延設部20を模擬した部材である。これをバルブ操作軸A11に装着することで、外装体球状部11の位置出しを行うことができる。

0029

図3(c)に示す工程では、筒状体31に係合する上部開口部11Bと既設管路Pが貫通する側部開口部11Aの上半分を備え、バルブ本体部A10の上半分と継手部A2の上半分を囲む外郭体球状部11の上半球部11−1を、上部開口部11Bを筒状体31に係合させた状態で位置決めする。

0030

図3(d)に示す工程では、一対の側部開口部11Aの下半分を備え、バルブ本体部A10の下半分と継手部A2の下半分を囲む外郭体球状部11の下半球部11−2を上半球部11−1に溶接接合して外郭体球状部11を形成する。その後外郭体球状部11の側部開口部11Aを既設管Pの外周面に溶接接合する。その後、図3(e)に示すように、位置出し治具30を取り外す。

0031

図4(f)に示す工程では、バルブ操作軸A11にソケット21とステム22からなる操作軸延設部20を装着する。その後、図4(g),(h)に示すように、外装体筒状部12と固定蓋体23とスライド蓋体24を一体にしたユニットを、スライド蓋体24の中央開口部24Aに操作軸延設部20の側面を支持した状態で保持し、外郭体筒状部12を外郭体球状11の上部開口部11Bに溶接接合する。この際、図4(h)に示すように、レベル調整治具40を用いる。

0032

図6は、レベル調整治具40を示した説明図である(同図(a)が平面図、同図(b)が縦断面図)。レベル調整治具40は、レベル調整板41、スペーサボルト42、ナット43、固定ボルト44を備えており、レベル調整板41の中心を操作軸延設部20の操作係合部22bに取り付け、操作係合部22bを支持点としてレベル調整板41によってスペーサボルト42で決められた高さに外装体筒状部12と固定蓋体23とスライド蓋体24を一体にしたユニットを吊り下げるものである。このレベル調整治具40を用いることによって、所定の高さに位置調整された外装体筒状部12を外装体球状部11の上部開口11Bに適正に溶接接合することができる。

0033

その後は、図4(i)に示すように、レベル調整治具40を取り外す。そして、図4(j)に示した工程では、一旦固定蓋体23とスライド蓋体24を固定していた固定ボルト25を緩めて操作軸延設部20の位置調整を行い、固定蓋体23とスライド蓋体24との位置関係を調整しながら、バルブ操作軸A11の円滑動作が可能な位置で固定ボルト25を締め付けて固定蓋体23とスライド蓋体24とを固定する。

0034

このような特徴のバルブ接合部補強工法によると、外郭体10を既設管Pなどに溶接接合した後に、最終的にバルブ操作軸A11の動作を確認しながら、操作軸延設部20の支持固定を行うことができるので、溶接接合時の熱で熱歪みが生じた場合であっても、バルブA1の動作を円滑に維持することができる。

0035

以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。

0036

A:バルブ接合部,A1:バルブ,A10:バルブ本体部,
A11:バルブ操作部(バルブ操作軸),A2:継手部(フランジ継手部),
P:既設管路,
10:外郭体,11:外郭体球状部,
11A:側部開口部,11B:上部開口部,
12:外郭体筒状部,12A:窒素ガス注入部,12B,12C:プラグ,
20:操作軸延設部,21:ソケット,21a:係合部,21b:被係合部,
22:ステム,22a:係合部,22b:操作係合部,
23:固定蓋体,23A:開口,23B:下面,23C:シールリング,
23D:調整孔,
24:スライド蓋体,24A:中央開口部,24B:当接面,
24C:シールリング,
25:固定ボルト,25a:頭,26:固定リング,27:調整固定手段,
28:カバー蓋体,28A:開口部,28B:シールリング,
30:位置出し治具,
31:筒状体,31A:天板,32:ブッシュ,33:支柱,
34:シールリング,35:係合部,36:アイボルト,
40:レベル調整治具,41:レベル調整板,42:スペーサボルト,
43:ナット,44:固定ボルト

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  • 有限会社宮尻製作所の「 配管用カバー」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】配管の屈曲部に対するカバーによる前記屈曲部の化粧をより効果的なものとする。【解決手段】断熱材Iによって被覆された配管Pの屈曲部Paに取り付けられて屈曲部Paを覆う合成樹脂製のカバーCである。屈... 詳細

  • 株式会社清水合金製作所の「 耐震補修弁」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】伸縮可撓性により耐震性を発揮する耐震補修弁であり、伸縮可撓した際に、部品を交換することなく直立状態に戻した状態で保持できる耐震補修弁を提供する。【解決手段】補修弁本体10の二次側に設けられたフ... 詳細

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