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技術 コンバイン

出願人 井関農機株式会社
発明者 竹内賢一朗水島淳宮本章史渡部寛樹上加郁朗内山龍介川口弘道上村孝彦三宅達也田口裕也
出願日 2012年6月29日 (8年6ヶ月経過) 出願番号 2012-147272
公開日 2014年1月20日 (6年11ヶ月経過) 公開番号 2014-008017
状態 特許登録済
技術分野 収穫機本体(6)(機枠、駆動) 脱穀機要素(1)(供給)
主要キーワード 後側プレート 前側プレート 油圧系路 設定速 後側支持部材 電磁弁ソレノイド 前側支持部材 レール支持部材
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

フィードチェンの駆動速度を刈取装置の駆動速度に対して独立して変速できるものとし、刈取装置からフィードチェンへの刈取穀稈引き継ぎ状態を円滑に維持して脱穀作業能率を高める。

解決手段

エンジン(62)を搭載した機体フレーム(1)の下部に走行装置(2)を設け、機体フレーム(1)の上部にはフィードチェン(12B)を備えた脱穀装置(3)を設け、機体フレーム(1)の前側には圃場の穀稈を刈り取ってフィードチェン(12B)へ引き継ぐ刈取装置(4)を設けたコンバインであって、走行装置(2)と刈取装置(4)を駆動する第1油圧式無段変速装置(66)と、フィードチェン(12B)を駆動する第2油圧式無段変速装置(10)を備え、第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じて第2油圧式無段変速装置(10)を変速制御する制御装置(100)を備える。

概要

背景

従来より、下記特許文献に例示するように、エンジンを搭載した機体フレームの下部に走行装置を設け、機体フレームの上部にはフィードチェンを備えた脱穀装置を設け、機体フレームの前側には圃場穀稈を刈り取ってフィードチェンへ引き継ぐ刈取装置を設け、走行装置を駆動する第1油圧式無段変速装置と、刈取装置およびフィードチェンを駆動する第2油圧式無段変速装置とを設けたコンバインが知られている。

概要

フィードチェンの駆動速度を刈取装置の駆動速度に対して独立して変速できるものとし、刈取装置からフィードチェンへの刈取穀稈の引き継ぎ状態を円滑に維持して脱穀作業能率を高める。エンジン(62)を搭載した機体フレーム(1)の下部に走行装置(2)を設け、機体フレーム(1)の上部にはフィードチェン(12B)を備えた脱穀装置(3)を設け、機体フレーム(1)の前側には圃場の穀稈を刈り取ってフィードチェン(12B)へ引き継ぐ刈取装置(4)を設けたコンバインであって、走行装置(2)と刈取装置(4)を駆動する第1油圧式無段変速装置(66)と、フィードチェン(12B)を駆動する第2油圧式無段変速装置(10)を備え、第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じて第2油圧式無段変速装置(10)を変速制御する制御装置(100)を備える。

目的

この発明は、フィードチェンの駆動速度を刈取装置の駆動速度に対して独立して変速できるものとし、刈取装置からフィードチェンへの刈取穀稈の引き継ぎ状態を円滑に維持して脱穀作業の能率を高めることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

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請求項1

エンジン(62)を搭載した機体フレーム(1)の下部に走行装置(2)を設け、機体フレーム(1)の上部にはフィードチェン(12B)を備えた脱穀装置(3)を設け、機体フレーム(1)の前側には圃場穀稈を刈り取って前記フィードチェン(12B)へ引き継ぐ刈取装置(4)を設けたコンバインであって、前記走行装置(2)と刈取装置(4)を駆動する第1油圧式無段変速装置(66)と、前記フィードチェン(12B)を駆動する第2油圧式無段変速装置(10)を備え、前記第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じて第2油圧式無段変速装置(10)を変速制御する制御装置(100)を備えたことを特徴とするコンバイン。

請求項2

前記第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じた第2油圧式無段変速装置(10)の変速制御に優先して、該第2油圧式無段変速装置(10)の出力回転速度を変速制御するモードを設定した請求項1記載のコンバイン。

請求項3

前記第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じた第2油圧式無段変速装置(10)の変速制御に優先して、該第2油圧式無段変速装置(10)を任意に変速操作する変速スイッチ(S)を設けた請求項1記載のコンバイン。

請求項4

前記変速スイッチ(S)を、第1油圧式無段変速装置(66)を変速操作する変速レバー(16)か、または機体におけるフィードチェン(12B)の近傍の部位に配置した請求項3記載のコンバイン。

請求項5

前記脱穀装置(3)に備えた扱胴(55)の回転速度が所定の回転速度域よりも低下した場合には、前記第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じた第2油圧式無段変速装置(10)の変速制御に優先して、該第2油圧式無段変速装置(10)を減速側に変速制御する構成とした請求項1記載のコンバイン。

請求項6

前記第1油圧式無段変速装置(66)の出力によって走行装置(2)を駆動するミッションケース(65)を備え、該ミッションケース(65)内の伝動経路から駆動される出力軸(65C)によって刈取装置(4)を駆動する構成とし、前記出力軸(65C)と左右の車軸(65A)の間の伝動経路には左右のサイドクラッチ(65I)を備え、操作席(6)の周辺に設けた掻込ペダル(65L)の操作によって左右のサイドクラッチ(65I)が遮断操作されるよう連繋し、該掻込ペダル(65L)を踏み込み操作した場合には、前記第2油圧式無段変速装置(10)が、第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に拘らずに、該第1油圧式無段変速装置(66)を変速操作する変速レバー(16)の操作位置に応じて変速制御される構成とした請求項2記載のコンバイン。

技術分野

0001

この発明は、自脱型脱穀装置を備えたコンバインに関するものである。

背景技術

0002

従来より、下記特許文献に例示するように、エンジンを搭載した機体フレームの下部に走行装置を設け、機体フレームの上部にはフィードチェンを備えた脱穀装置を設け、機体フレームの前側には圃場穀稈を刈り取ってフィードチェンへ引き継ぐ刈取装置を設け、走行装置を駆動する第1油圧式無段変速装置と、刈取装置およびフィードチェンを駆動する第2油圧式無段変速装置とを設けたコンバインが知られている。

先行技術

0003

特開平5−199812号公報
特開平11−253039号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上記特許文献に開示されたコンバインでは、刈取装置とフィードチェンを単一の油圧式無段変速装置で駆動する構成であり、刈取走行速度や刈取穀稈量などの条件に応じてフィードチェンの駆動速度を刈取装置の駆動速度に対して独立して変速することができないために、刈取装置からフィードチェンへの刈取穀稈の引き継ぎ状態を円滑に維持することができず、刈取脱穀作業能率が低下する問題があった。

0005

この発明は、フィードチェンの駆動速度を刈取装置の駆動速度に対して独立して変速できるものとし、刈取装置からフィードチェンへの刈取穀稈の引き継ぎ状態を円滑に維持して脱穀作業の能率を高めることを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

この発明は、上述の課題を解決するために、次の技術的手段を講じる。
請求項1記載の発明は、エンジン(62)を搭載した機体フレーム(1)の下部に走行装置(2)を設け、機体フレーム(1)の上部にはフィードチェン(12B)を備えた脱穀装置(3)を設け、機体フレーム(1)の前側には圃場の穀稈を刈り取って前記フィードチェン(12B)へ引き継ぐ刈取装置(4)を設けたコンバインであって、前記走行装置(2)と刈取装置(4)を駆動する第1油圧式無段変速装置(66)と、前記フィードチェン(12B)を駆動する第2油圧式無段変速装置(10)を備え、前記第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じて第2油圧式無段変速装置(10)を変速制御する制御装置(100)を備えたことを特徴とするコンバインである。

0007

請求項2記載の発明は、前記第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じた第2油圧式無段変速装置(10)の変速制御に優先して、該第2油圧式無段変速装置(10)の出力回転速度を変速制御するモードを設定した請求項1記載のコンバインである。

0008

請求項3記載の発明は、前記第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じた第2油圧式無段変速装置(10)の変速制御に優先して、該第2油圧式無段変速装置(10)を任意に変速操作する変速スイッチ(S)を設けた請求項1記載のコンバインである。

0009

請求項4記載の発明は、前記変速スイッチ(S)を、第1油圧式無段変速装置(66)を変速操作する変速レバー(16)か、または機体におけるフィードチェン(12B)の近傍の部位に配置した請求項3記載のコンバインである。

0010

請求項5記載の発明は、前記脱穀装置(3)に備えた扱胴(55)の回転速度が所定の回転速度域よりも低下した場合には、前記第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じた第2油圧式無段変速装置(10)の変速制御に優先して、該第2油圧式無段変速装置(10)を減速側に変速制御する構成とした請求項1記載のコンバインである。

0011

請求項6記載の発明は、前記第1油圧式無段変速装置(66)の出力によって走行装置(2)を駆動するミッションケース(65)を備え、該ミッションケース(65)内の伝動経路から駆動される出力軸(65C)によって刈取装置(4)を駆動する構成とし、前記出力軸(65C)と左右の車軸(65A)の間の伝動経路には左右のサイドクラッチ(65I)を備え、操作席(6)の周辺に設けた掻込ペダル(65L)の操作によって左右のサイドクラッチ(65I)が遮断操作されるよう連繋し、該掻込ペダル(65L)を踏み込み操作した場合には、前記第2油圧式無段変速装置(10)が、第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に拘らずに、該第1油圧式無段変速装置(66)を変速操作する変速レバー(16)の操作位置に応じて変速制御される構成とした請求項2記載のコンバインである。

発明の効果

0012

請求項1記載の発明によれば、走行装置(2)と刈取装置(4)を駆動する第1油圧式無段変速装置(66)と、フィードチェン(12B)を駆動する第2油圧式無段変速装置(10)を備え、第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じて第2油圧式無段変速装置(10)を変速制御することで、走行速度および刈取駆動速度に同調した速度でフィードチェン(12B)を駆動でき、刈取装置(4)からフィードチェン(12B)への刈取穀稈の引き継ぎを円滑化して脱穀作業の能率を高めることができる。また、フィードチェン(12B)を刈取装置(4)とは独立して変速できるため、例えば刈取穀稈の量などの作業条件に応じて刈取装置(4)の搬送速度に対するフィードチェン(12B)の搬送速度を変更することで、刈取装置(4)からフィードチェン(12B)への刈取穀稈の引継ぎを円滑化して刈取脱穀作業の能率を高めることができる。

0013

請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果を奏するうえに、第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じた第2油圧式無段変速装置(10)の変速制御に優先して、この第2油圧式無段変速装置(10)の出力回転速度を変速制御することができるので、例えば手扱ぎ作業時において、第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転を停止させて停車している状態でも、第2油圧式無段変速装置(10)によってフィードチェン(12B)を駆動しながら手扱ぎ穀稈を供給して脱穀処理することができるものとなり、コンバインの作業能率が向上する。

0014

請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果を奏するうえに、第1油圧式無段変速装置(66)の出力回転速度に応じた第2油圧式無段変速装置(10)の変速制御に優先して、変速スイッチ(S)の操作によって第2油圧式無段変速装置(10)を任意に変速操作することができるので、例えば刈取穀稈量が増加して刈取装置(4)からフィードチェン(12B)への引継ぎ部に詰まりを生じそうな場合には、変速スイッチ(S)によって第2油圧式無段変速装置(10)を増速操作し、フィードチェン(12B)の駆動速度を増速することで、引継ぎ部での詰まりを生じにくくすることができ、刈取脱穀作業を円滑に行なうことができる。

0015

請求項4記載の発明によれば、上記請求項3記載の発明の効果に加え、第2油圧式無段変速装置(10)を任意に変速操作する変速スイッチ(S)を変速レバー(16)に備えれば、刈取脱穀作業中にフィードチェン(12B)の駆動速度を増減速操作でき、この変速スイッチ(S)を機体におけるフィードチェン(12B)の近傍の部位に配置すれば、手扱ぎ作業時にフィードチェン(12B)の駆動速度を増減速操作でき、コンバインの操作性が向上する。

0016

請求項5記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加え、刈取脱穀作業中に脱穀負荷が高まった場合に、フィードチェン(12B)による穀稈の搬送速度を低下させて脱穀負荷を減少させ、籾の損傷や脱穀装置(3)内部での詰まりを防止することができる。

0017

請求項6記載の発明によれば、上記請求項2記載の発明の効果に加え、フィードチェン(12B)が車速に同調して駆動されるものでありながら、畦際穀稈の刈取作業時には、停車状態のまま、刈取装置(4)とフィードチェン(12B)を駆動して、畦際の穀稈を掻き込んで刈り取り、脱穀処理することができる。

図面の簡単な説明

0018

コンバインの左側面図である。
コンバインの平面図である。
脱穀装置の要部左側面図である。
脱穀装置の要部断面図である。
コンバインの要部正面図である。
コンバインの要部正面図である。
フィードチェン用油圧式無段変速装置取付け説明図である。
フィードチェン用油圧式無段変速装置の(a)は拡大断面図、(b)は拡大側面図である。
コンバインの要部伝動機構図である。
制御用ブロック図である。

実施例

0019

以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするために便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。

0020

コンバインは、図1図2に示すように、機体フレーム1の下方には土壌面を走行するための左右一対クローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の上方左側には脱穀選別を行う脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前方には圃場の穀桿収穫する刈取装置4が設けられている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は排出筒7により外部へ排出される。また、機体フレーム1の上方右側には操作者搭乗する操作席6が設けられ、操作席6の下側にはエンジン62を搭載するエンジンルーム8が設けられている。

0021

(刈取装置)
刈取装置4は、刈取後フレーム28と、刈取後フレーム28の先端部に左右方向に横設された刈取伝動ケース29とによって形成された主枠となる刈取フレーム30に対して、後述する引起装置32や刈刃装置33等を取り付けて構成している。機体フレーム1上に立設された左右一対の懸架台35,35の上部に横伝動筒32が軸支され、この横伝動筒36の右側に偏倚した部位に刈取後フレーム28の基部が取付けられている。

0022

刈取装置4は、前側下部に設けられた植立穀稈を分草する分草杆31と、分草杆31の後方に設けられた倒伏した植立穀稈を引き起こす引起装置32と、引起装置32の後方の下部に設けられ、植立穀稈の株元を切断する刈刃装置33と、引起装置32と刈刃装置33の後方に設けられ、刈取穀稈を脱穀装置3の一側に設けられた脱穀部搬送装置12へ向けて搬送する搬送装置34とを備えている。搬送装置34は、刈取穀稈の株元側を搬送する株元搬送装置34Aと、穂先側を搬送する穂先搬送装置34Bから構成されており、また、この搬送装置34から脱穀部搬送装置12へ引継ぐ際の穀桿の落下を防止するために、脱穀部搬送装置12の前端部の内側部(右側部)には、搬送装置34の後端部から扱室50の前端部に亘って、支持体37が設けられている。

0023

図3図5に示すように、左側の懸架台35は、機体フレーム1に立設したベース35Aの上側に取付けられている。懸架台35の左側の前部には、横伝動筒36の左側部を軸支する横伝動フレーム35Cの基部を回転可能に支持する上下方向に延設した固定軸35Bが設けられている。また、横伝動筒36を固定軸35Bを中心として回動して刈取装置4の分草杆31、引起装置32等の装置の保守点検作業を容易に行なうために、横伝動フレーム35Cは、正面視において基部から先端部に下方向に凸部を有する円弧状に形成されている。

0024

右側の懸架台35は、機体フレーム1に立設したベース35Aの上側に取付けられている。該懸架台35の上端部には、横伝動筒36の右側部を軸支する支持部材35Dが取付けられている。支持部材35Dは、略半円弧状に分割された前側支持部材と、後側支持部材とで構成されている。横伝動筒36の右側部を軸支する場合には、前後側支持部材を係合し、刈取装置4又はミッションケース65のメンテナンスを行うために、横伝動筒36を固定軸35Bを中心として回動させて、刈取装置4を左側方へ移動させる場合には、前後側支持部材の係合を外して横伝動筒36を前方に引き出す。また、左右の懸架台35,35の変形等に対する剛性を高めるために、左右の懸架台35,35の上下方向の中間部には連結フレーム35Eが架設されている。

0025

エンジン62の回転は、走行用油圧式無段変速装置(第1油圧式無段変速装置)66の入力軸に支持されたプーリ66Bを介して走行用油圧式無段変速装置66に伝動され、走行用油圧式無段変速装置66に伝動された回転は、走行用油圧式無段変速装置66の出力軸に支持されたプーリ(図示省略)を介して、横伝動筒36に内装された横伝動軸36Aの右端部に支持されたプーリ36Bに伝動され、横伝動筒36と、横伝動軸36Aを回転させる。なお、横伝動軸36Aに伝動された回転は、フレーム27,28に内装された伝動軸(図示省略)を介して、刈取装置4の引起装置32、刈刃装置33、搬送装置34等に伝動される。

0026

また、エンジン62の回転は、走行用油圧式無段変速装置66の入力軸に支持されたプーリ66Bを介して走行用油圧式無段変速装置66に伝動され、走行用油圧式無段変速装置66に伝動された回転は、ミッションケース65を介して、走行装置2の左右のクローラに伝動される。

0027

(脱穀装置)
脱穀装置3は、図4に示すように、前側の上部に穀稈の脱穀を行う扱室50を備え、扱室50の下側に脱穀された穀粒の選別を行なう選別室(選別部)51を備えている。

0028

扱室50には、複数の扱歯を有する扱胴55が、前後壁50A,50Cに軸支された扱胴軸に支持されている。そして、扱室50の前壁50Aの左側下部には穀稈供給口26Aが開口され、左壁50Bの下部には扱胴55に沿って扱ぎ口26Bが開口され、後壁50Cの左側下部には排藁口26Cが開口されている。また、扱室50の左側には扱ぎ口26Bに沿って穀桿の株元を挟持して後方に搬送する脱穀部搬送装置12が並設され、脱穀部搬送装置12によって搬送された脱穀が完了した排藁穀桿は、脱穀部搬送装置12の後方に設けられた排藁搬送装置58に引き継がれてさらに後方に搬送された後、一対の排藁カッタ59によって裁断され外部に排出される。

0029

選別室51の上部には、揺動選別装置52が設けられ、選別室51の下部には揺動選別装置52の前部のシーブに空気を送風する第一唐箕53Aと、揺動選別装置から漏下する穀粒を回収する一番受樋53Bと、揺動選別装置の後部のシーブに空気を送風する第二唐箕53Cと、揺動選別装置から漏下する枝梗等が付着した穀粒(二番物)を回収する二番受樋53Dとが前側から順に設置されている。一番受樋53Bで回収された穀粒は、一番受樋53Bに内装された一番移送螺旋53bによってグレンタンク5に移送され、二番受樋53Dで回収された穀粒等は、二番受樋53Dに内装された二番移送螺旋53dによって二番処理室に移送される。

0030

扱室50の右側の後部は、排塵処理室に連通し、排塵処理室の内部には、外周面スクリュー羽根体を備える排塵処理胴57が前後方向に軸支され、排塵処理室の前側には、二番物を処理して還元するための二番処理室が設けられている。二番処理室の内部には外周面に間欠螺旋羽根を備える二番処理胴56が軸支されている。また、揺動選別棚の後方上側には、脱穀・選別時に発生する藁屑等を吸引機外に排出する排塵ファン48が配置されている。

0031

(脱穀部搬送装置)
脱穀部搬送装置12は、図3,6等に示すように、上側に位置する挟持杆12Aと、下側に位置するフィードチェン12Bを備えている。挟持杆12Aは、扱室50の上部カバー50Dに対してスプリング等の付勢手段14によってフィードチェン12B側に付勢されている。フィードチェン12Bは、上側チェンレール18Aの前後端部にそれぞれ回転自在に支持された張設輪17B,17Bと、張設輪17B,17Bの間に設けられた駆動スプロケット17Aと、テンションスプロケット17Cに巻回されて駆動される無端のチェンである。上側チェンレール18Aに上載された作用側のフィードチェン12Bは、前側から後方に向かって移動する過程において、挟持杆12Aとの間で穀稈の株元を挟持する。

0032

側面視において、挟持杆12Aは、扱室50の穀稈供給口26Aから排藁口26Cまで扱ぎ口26Bに沿って後上がり傾斜に設けられている。作用側のフィードチェン12Bを上載する上側チェンレール18Aは、横軸伝動筒36の前方の前端から後上がり傾斜した後、緩やかに後上がり傾斜して扱室50の穀稈供給口26Aの前方に至った後、挟持杆12Aと対向して扱室50の穀稈供給口26Aから排藁口26Cまで扱ぎ口26Bに沿って後上がり傾斜する。その後、排藁口26Cから後方に水平に延在した後、後下がり傾斜して穂先搬送装置34Aの前端部の後方の後端に至る。非作用側のフィードチェン12Bを上載する下側チェンレール18Bは、駆動スプロケット17Aにエンジン62の回転を伝動するカウンタ軸71の上方の前端から後上がり傾斜して後端に至っている。なお、下側チェンレール18Bの後端は、後側の張設輪17Bの前方であって排藁口26Cの下方に設けられている。

0033

下側チェンレール18Bの前端部には、非作用側のフィードチェン12Bを下側チェンレール18Bの前端部よりも下方に設けられた駆動スプロケット17Aに誘導するガイド18Dが着脱自在に取付けられている。ガイド18Dは、カウンタ軸71の上方に設けられ、略1/4円形状に形成されている。なお、ガイド18Dの上方に油等の落下によってカウンタ軸71等の汚れを防止するためにカバー(図示省略)を設けることが好適である。

0034

下側チェンレール18Bの下側には、レール連結プレート18Cによって上側チェンレール18Aと、下側チェンレール18Bを支持するレール支持部材支持フレーム)19が設けられている。すなわち、フィードチェン12Bはレール支持部材19によって支持されている。また、上側チェンレール18Aと、下側チェンレール18Bに連結される連結プレート18Eには、穀稈搬送中のフィードチェン12Bから落下する藁屑が前記選別室51の駆動部に落下することを防止するための藁屑ガイド板(図示省略)が取り付けられている。

0035

レール支持部材19の前端部は、図3図5に示すように、ブラケット19Bにボルト等によって取付けられたプレート19Aに取付けられ、ブラケット19Bは、左側の懸架台35に設けられた固定軸35Bの上下端部に回転自在に取付けられている。

0036

レール支持部材19は、フィードチェン用油圧式無段変速装置(第2油圧式無段変速装置)10等との干渉を防止するために、側面視において、前端部からフィードチェン用油圧式無段変速装置10の入力軸10Aとギヤボックス68の出力軸68Bの間を後方に向かって延在した後、変速モータ10Cの前方で略90度湾曲して上方に向かって延在する。そして、カウンタ軸71の前方を上方に向かって延在した後、ガイド18Dの下側から下側チェンレール18Bの下側に沿って後上がり傾斜して、略下側チェンレール18Bの前後方向の中央部に至っている。

0037

これによって、フィードチェン12B、フィードチェン用油圧式無段変速装置10等の保守・点検を行なう場合には、レール支持部材19を固定軸35Bを中心にして回動させて、フィードチェン12Bの後部を脱穀装置3の本体から離間させることにより容易に行なうことができる。

0038

図3に示すように、側面視において、前側の張設輪17Bは、刈取装置4にエンジン62の回転を伝動する横軸伝動筒36の前方近傍に設けられ、後側の張設輪17Bは穂先搬送装置34Aの前端部の後方近傍に設けられている。駆動スプロケット17Aは、前後方向にあっては前後側の張設輪17B,17Bの間であって前側の張設輪17B側に偏倚して配置されており、横軸伝動筒36とフィードチェン12Bにエンジン62の回転を伝動するカウンタ軸71の略中央に位置する。また、上下方向にあってはカウンタ軸71と下側チェンレール18B等を支持する後方に向かって延在するレール支持部材19の略中央に位置する。また、前側の張設輪17Bと駆動スプロケット17Aの間には、後述する駆動軸68Dに基部が支持されたテンションスプロケット17Cに設けられている。

0039

これにより、フィードチェン12Bは、駆動スプロケット17Aから上方に向かって移動した後、テンションスプロケット17Cに沿って移動して前側の張設輪17Bに至り、前側の張設輪17Bから上側チェンレール18Aの上側を後側の張設輪17Bに向かって移動する。その後、フィードチェン12Bは、後側の張設輪17Bから前方の下側チェンレール18Bに向かって移動した後、下側チェンレール18Bの後端から下側チェンレール18Bの上側を前側のガイド18Dに移動した後、ガイド18Dに沿って移動して駆動スプロケット17Aに至っている。

0040

エンジン62の回転は、図6に示すように、カウンタ軸71を介してフィードチェン用油圧式無段変速装置10に伝動され、キヤボックス68で増減速された後に、脱穀部搬送装置12の駆動スプロケット17Aと接続される出力軸68Bに伝動される。

0041

カウンタ軸71の両側部は、脱穀装置3の前壁50Aの上下方向の中央部に前方に向かって立設した一対のカウンタプレート(支持部材)80に軸支されている。エンジン62の回転は、カウンタ軸71の右端部に支持されたプーリ71Aを介してカウンタ軸71に伝動される。

0042

カウンタ軸71に伝動された回転は、プーリ71Aの左側に支持されたプーリ71C、ベルト92を介して扱胴55に伝動されると共に、カウンタ軸71の左端部に支持されたプーリ71Eの右側に支持されたプーリ71D、ベルト93等を介してフィードチェン用油圧式無段変速装置10の入力軸10Aに伝動される。フィードチェン用油圧式無段変速装置10の入力軸10Aに伝動された回転は、図8に示すように、出力軸10Bを介してギヤボックス68に伝動されて、ギヤボックス68のギヤによって増減速されて出力軸68Bに伝動される。出力軸68Bに伝動された回動は、カップリング68Cを介してフィードチェン12Aの駆動スプロケット17Aに伝動される。なお、駆動スプロケット17Aは駆動軸68Dに回転自在に支持される。

0043

駆動軸68Dは、レール支持部材19の右側に取付けられたプレート19Cに支持され、レール支持部材19を固定軸35Bに対して回動させた場合、カップリング68Cによる出力軸68Bと駆動スプロケット17Aの連結が解除され、エンジン62の回転は駆動スプロケット17Aに伝動されずフィードチェン12B、ガイド18D等の交換を安全に行なうことができる。

0044

キヤボックス68は、図7に示すように、脱穀装置3の前壁50Aの上下方向の下側に偏倚した部位に前方に向かって立設した後側プレート11Bの右側面に取付けられている。また、脱穀装置3の前側の空間を有効に活用するために、キヤボックス68の左側面には、フィードチェン用油圧式無段変速装置10が取り付けれ、さらに、フィードチェン用油圧式無段変速装置10の後側には、フィードチェン用油圧式無段変速装置10のトラニオン軸を回転させる変速モータ10Cが取付けられている。なお、フィードチェン用油圧式無段変速装置10、キヤボックス68を機体フレーム1に取付けることもでき、キヤボックス68に変速モータ10Cを取付けることもできる。

0045

後側プレート11Bの前端部と、左右の懸架台35,35の連結フレーム35Eに備える前側プレート11Aの後端部は、振動を低減するために、緩挿されたピンによって接続されている。なお、後側プレート11Bの後部は、カウンタ軸71側のブラケットとボルト等の締結手段により連結されている。

0046

右側のベース35Aの左側には、図6に示すように、油圧系路を短くするために、フィードチェン用油圧式無段変速装置10、走行用油圧式無段変速装置66等の油圧系路の開閉を制御するコントロールバルブ9Aが設けられ、コントロールバルブ9Aの右側には、フィードチェン用油圧式無段変速装置10、走行用油圧式無段変速装置66等に油を供給するオイルタンク9Bが設けられている。

0047

脱穀装置3の前方下側の空間を有効活用し、フィードチェンケース20の回動時にフィードチェン12B、ベルト93等の干渉を防止するために、フィードチェン用油圧式無段変速装置10の入力軸10Aと出力軸10B及びギヤボックス68の出力軸68Bが上下に垂直になるように設けられている。

0048

油圧圧力損失を防止するために、フィードチェン用油圧式無段変速装置10のポンプ部の入力軸10を出力軸10Bよりも下側に設け、フィードチェン用油圧式無段変速装置10とコントロールバルブ9Aと油圧経路を短くしている。

0049

フィードチェン12Bの巻回を容易にするために、ギヤボックス68の出力軸68Bフィードチェン用油圧式無段変速装置10の出力軸10Bよりも上側に設け、フィードチェン12Bの長さを短くしている。

0050

(伝動機構)
次に、本実施形態の伝動機構について説明する。エンジン62の回転は、図9に示すように、フィードチェン用油圧式無段変速装置10に伝動される第1経路Aと、走行用油圧式無段変速装置66に伝動される第2経路Bと、グレンタンク5の前方のギヤボックス39に伝動される第3経路Cに分岐して伝動される。

0051

フィードチェン用油圧式無段変速装置10に伝動される第1経路Aでは、エンジン62の回転は、クランク軸70に支持されたプーリ70Aと、ベルト90と、カウンタ軸71に支持されたプーリ71Aを介してカウンタ軸71に伝動される。ベルト90に当接するテンションローラ90Aを設け、脱穀クラッチ90Bを構成している。

0052

カウンタ軸71の回転は、プーリ71Bと、ベルト91等を介して二番処理胴56と排塵処理胴57に伝動され、プーリ71Cと、ベルト92等を介して扱胴55と排藁搬送装置58に伝動される。また、カウンタ軸71の回転は、プーリ71Dと、ベルト93と、フィードチェン用油圧式無段変速装置10の入力軸10Aに支持されたプーリ10Dを介して入力軸10Aに伝動される。さらに、カウンタ軸71の回転は、プーリ71Dの左側に支持されたプーリ71E、ベルト94を介して、第一唐箕53A、一番移送螺旋53b、第二唐箕53C、二番移送螺旋53d、排塵ファン48、揺動選別装置52、排藁カッタ59に伝動される。

0053

入力軸10Aの回転は、出力軸10Bを介してギヤボックス68に伝動され、ギヤボックス68に内装された複数のギヤ68Aによって増減速された後に、ギヤボックス68に軸支された出力軸68Bに伝動される。

0054

出力軸68Bの回転は、カップリング68Cを介して駆動軸68Dに伝動され、駆動軸68Dの左端に軸支された駆動スプロケット17Aを介してフィードチェン12Bに伝動される。なお、フィードチェン12Bを左側の懸架台35に立設された固定軸35Bを中心として容易に回動するために、図6に示すように、出力軸68Bの左端は、カウンタ軸71の左端よりも左側に延設し、駆動スプロケット17Aもプーリ71Eよりも左側に支持されている。

0055

操作席6の左側には、走行用油圧式無段変速装置66を遠隔操作する主変速レバー(請求項の「変速レバー」)16が設けられ、主変速レバー16の後側には植立穀桿の倒伏状態に応じてミッションケース65内の伝動機構に備えた有段式の副変速装置を切換操作する副変速レバー15が設けられている。主変速レバー16には、フィードチェン用油圧式無段変速装置10を遠隔操作する増速スイッチ16Aと、減速スイッチ16Bが設けられている。増速スイッチ16Aを約2秒以上に亘って長押しすると、フィードチェン用油圧式無段変速装置10の出力軸10Bの回転を最高回転速度に変更することができ、増速スイッチ16Aを約1秒だけ短押しして離す操作を繰り返すことで、出力軸10Bの回転を段階的に高速にすることができる。同様に、減速スイッチ16Bを約2秒以上に亘って長押しすると、フィードチェン用油圧式無段変速装置10の出力軸10Bの回転を最低回転速度に変更することができ、減速スイッチ16Bを約1秒だけ短押しして離す操作を繰り返すことで、出力軸10Bの回転を段階的に低速にすることができる。上記増速スイッチ16Aおよび減速スイッチ16Bを、変速スイッチSと総称する。また、図1に示すように、この増速スイッチ16Aおよび減速スイッチ16Bは、機体におけるフィードチェン12Bの搬送始端部近傍の部位に配置してもよい。

0056

走行用油圧式無段変速装置66に伝動される第2経路Bでは、エンジン62の回転は、出力軸70に備えたプーリ70Bと、ベルト96と、走行用油圧式無段変速装置66の入力軸に支持されたプーリ66Bを介してこの走行用油圧式無段変速装置66に入力される。

0057

走行用油圧式無段変速装置66の入力軸の回転は、走行用油圧式無段変速装置66の出力軸からミッションケース65に伝動され、ミッションケース65内の伝動経路に備えた複数のギヤによって増減速された後に、ミッションケース65に軸支された左右の車軸65Aおよびこの車軸65Aの先端部に固定した駆動輪65Bを介して走行装置2に伝動される。また、走行用油圧式無段変速装置66の出力軸の回転は、ミッションケース65内の伝動経路における上記副変速装置よりも上手側の部位から出力する出力軸65Cから、この出力軸65Cの先端部に取り付けた出力プーリ65Dと伝動ベルト65Eを介して横伝動軸36Aの右端に支持されたプーリ36Bに伝動される。上記伝動ベルト65Eにはテンションローラを付勢する構成として、刈取クラッチ65Fを構成する。

0058

すなわち、走行用油圧式無段変速装置66の入力軸に伝動されたエンジン62の回転を走行用油圧式無段変速装置66で変速して出力した後に分岐して、一方をミッションケース65を介して走行装置2のクローラに伝動し、他方を横伝動軸36Aに入力して刈取装置4の引起装置32、搬送装置34等に伝動しているので、走行装置2の走行速度と、刈取装置4の引起装置32の引起し速度及び搬送装置34の搬送速度は一定の関係を持って決定される。例えば、走行用油圧式無段変速装置66の出力を増速して走行装置2の走行速度を高速にした場合には、刈取装置4の引起装置32の引起し速度及び搬送装置34も高速となり、走行用油圧式無段変速装置66の出力を減速して走行装置2の走行速度を低速にした場合には、刈取装置4の引起装置32の引起し速度及び搬送装置34も低速となる。

0059

また、図5に示すように、ミッションケース65内の伝動経路において、副変速装置よりも下手側の部位に設けたセンターギヤ65Gの左右両側部には、左右のサイドクラッチギヤ65Hを係合および離脱自在に軸支している。このセンターギヤ65Gと左右のサイドクラッチギヤ65Hの間には、爪クラッチ式の左右のサイドクラッチ65Iを夫々形成している。この左右のサイドクラッチ65Iには、左右の車軸65Aの基部に取り付けた左右の車軸ギヤ65Kを噛み合わせている。

0060

上記の左右のサイドクラッチ65Iは、操作席6の前方に配置した操向レバー65Jの左右傾動操作によって作動するシフタ(図示省略)によってサイドクラッチギヤ65Hを左右方向に摺動させ、センターギヤ65Gから離脱させることで伝動遮断状態となる。

0061

また、操作席6の前側下方のステップ上に配置した掻込ペダル65Lの踏み込み操作に連動して、左右のサイドクラッチ65Iが共に遮断操作されるように連繋している。
これにより、圃場の一辺を畦際まで刈り進み、主変速レバー16を中立位置へ操作して停車し、掻込ペダル65Lを踏み込んで左右のサイドクラッチ65Iを遮断する。そして、主変速レバー16を再度前進側へ操作すると、走行用油圧式無段変速装置66の出力によって出力軸65Cが駆動し、刈取クラッチ65Fを介して刈取装置4が駆動される。この際、左右のサイドクラッチ65Iが遮断されているために、走行装置2は前進駆動されず、停車状態を維持する。この構成によって、畦際まで刈り進んで停車した状態で、刈取装置4に入ったままの植立穀稈を、掻込ペダル65Lと主変速レバー16の操作によって刈り取ることができる。

0062

尚、グレンタンク5の排出螺旋39Aに伝動される第3経路Cでは、エンジン62の回転は、クランク軸70に支持されたプーリ70Cと、ベルト97、ギヤボックス39等を介して、グレンタンク5の下部に設けられた排出螺旋39Aに伝動される。また、排出螺旋39Aの回転は、グレンタンク5の後方に設けられた排出筒7に内装されたオーガー螺旋39Bに伝動される。
(制御装置)
図10に示すように、コントローラ(請求項の「制御装置」)100に対して、その入力側に、走行用油圧式無段変速装置66の出力軸の回転数を検出する第1回転速度検出センサ(請求項の「回転速度検出センサ)101と、ギヤボックス68内においてフィードチェン用油圧式無段変速装置10の出力軸10Bに取り付けたギヤ68Eの回転数を検出する電磁ピックアップ式の第2回転速度検出センサ102と、左右の車軸65Aの回転数を検出する車速センサ103と、増速スイッチ16Aおよび減速スイッチ16Bと、掻込ペダル65Lの踏み込み操作を検出する掻込操作検出スイッチ104と、扱胴55の回転数を検出する扱胴回転センサ105と、主変速レバー16の変速操作位置を検出する変速操作位置センサ106と、手扱ぎモードスイッチ109と、制御ライン勾配を変更する制御ライン変更ダイヤル110と、刈取クラッチ65Fが接続操作されたことを検出する刈取クラッチセンサ111と、脱穀クラッチ90Bが接続操作されたことを検出する脱穀クラッチセンサ112を接続する。また、コントローラ100の出力側には、フィードチェン用油圧式無段変速装置10の変速操作用のトラニオン軸を回動操作する電動モータ(図示省略)作動用増速側および減速側のリレー107と、左右のサイドクラッチ65Iのシフタを操作するプッシュシリンダ作動用の左右の電磁弁ソレノイド108を接続する。また、コントローラ100には、第1回転速度検出センサ101によって検出される走行用油圧式無段変速装置66の出力軸の回転速度と、第2回転速度検出センサ102によって検出されるフィードチェン用油圧式無段変速装置10の出力軸10Bの回転速度とが比例的な関係を有するように、制御ラインが設定されている。尚、この制御ラインは、刈取作業の条件に応じて、勾配の異なる複数の制御ラインとして設定するとよい。

0063

しかして、脱穀クラッチ90Bを接続した状態で、刈取クラッチ65Fを接続し、主変速レバー16を前進側へ操作すると、走行用油圧式無段変速装置66のトラニオ軸が回動操作されてこの走行用油圧式無段変速装置66の出力軸が回転し、脱穀装置3および刈取装置4が駆動しながらコンバインが前進走行する。

0064

このとき、第1回転速度検出センサ101によって検出される走行用油圧式無段変速装置66の出力軸の回転速度が高まるほど、第2回転速度検出センサ102によって検出されるフィードチェン用油圧式無段変速装置10の出力軸10Bの回転速度が高まるように、コントローラ100から増速側のリレー107へ出力がなされる。

0065

これによって、刈取走行速度に同調した速度でフィードチェン12Bが駆動され、刈取装置4からフィードチェン12Bへの刈取穀稈の引き継ぎを円滑化して脱穀作業の能率を高めることができる。

0066

また、このような刈取走行中において、主変速レバー16または機体におけるフィードチェン12Bの近傍の部位に備えた増速スイッチ16Aまたは減速スイッチ16Bを操作すると、上述の制御ラインに拘束されることなく(上述の制御ラインによる変速制御に優先して)コントローラ100から増速側または減速側のリレー107へ出力がなされるように、優先関係を設定している。これによって、刈取走行中にフィードチェン12Bを任意に増減速操作することができ、フィードチェン12Bによる刈取穀稈の取り込み性を高めることができる。尚、この増速スイッチ16Aまたは減速スイッチ16Bの操作を終了すると、フィードチェン12Bの駆動速度は上記の制御ライン上に自動復帰する。また、上記の制御ラインの勾配は、制御ライン変更ダイヤル110の操作によって調節することができる。

0067

また、刈取走行中において、扱胴回転センサ105によって扱胴55の回転速度が低下したことが検出されると、上述の制御ラインに拘束されることなく(上述の制御ラインによる変速制御に優先して)コントローラ100から減速側のリレー107へ出力がなされるように、優先関係を設定している。これによって、刈取走行中に脱穀負荷が高まった場合に、フィードチェン12Bによる穀稈の搬送速度を低下させて脱穀負荷を減少させ、籾の損傷や扱室50内部での詰まりを防止することができる。

0068

また、圃場の一辺を刈り終えて主変速レバー16を中立位置へ操作して停車した状態で、引起装置32に係合しかけている畦際の植立穀稈が存在する場合には、まず、掻込ペダル65Lを踏み込み操作する。これによって、コントローラ100から左右の電磁弁ソレノイド108へ出力がなされ、左右のプッシュシリンダが伸長して左右のサイドクラッチ65Iが共に遮断される。この状態で主変速レバー16を前進側へ操作すると、走行用油圧式無段変速装置66が駆動すると共に、上述の制御ラインに拘束されることなく(上述の制御ラインによる変速制御に優先して)変速操作位置センサ106の検出結果に基づいてコントローラ100から増速側のリレー107へ出力がなされ、フィードチェン用油圧式無段変速装置10が駆動する。これによって、走行装置2が停止したまま、刈取装置4とフィードチェン12Bが駆動し、畦際の穀稈を掻き込んで刈り取り、脱穀処理することができる。

0069

また、手扱ぎモードスイッチ109をON操作すると、コントローラ100から速側のリレー107へ出力がなされ、フィードチェン用油圧式無段変速装置10が一定の低速度で駆動する。これによって、フィードチェン12Bが低速度で駆動を継続し、このフィードチェン12Bへ手刈りした穀稈を容易に供給して脱穀処理することができる。

0070

また、この手扱ぎ作業時に、フィードチェン12Bの近傍の部位に配置した増速スイッチ16Aおよび減速スイッチ16Bを操作することで、フィードチェン12Bの駆動速度を任意に調節することができ、手扱ぎ作業の能率が高まる。

0071

尚、上記手扱ぎモードスイッチ109のON操作に連繋して、エンジン62の回転速度が設定回転速度まで自動的に減速する構成としてもよい。このように構成すれば、手扱ぎ作業時にフィードチェン12Bの搬送速度と共に扱胴55や揺動選別装置52や第一唐箕53Aや第二唐箕53C等の駆動速度も低下し、脱穀装置3から外部への穀粒の飛散が少なくなり、穀粒の回収効率が高まる。

0072

また、圃場への侵入時など、設定速度以下の車速で刈取走行する状態では、前記変速操作位置センサ106による主変速レバー16の変速操作位置に応じて(比例させて)、フィードチェン用油圧式無段変速装置10の駆動速度を制御し、車速が設定速度を超えた場合には、第1回転速度検出センサ101または車速センサ103の検出結果に応じてフィードチェン用油圧式無段変速装置10の駆動速度を制御する構成としてもよい。このように構成すれば、圃場への侵入時などの超低速での刈取走行時にフィードチェン12Bの起動遅れ、刈取装置4からフィードチェン12Bへの引継ぎ部に刈取穀稈の詰まりを生じるような不具合を解消することができる。

0073

1機体フレーム
2走行装置
3脱穀装置
4 刈取装置
6操作席
10フィードチェン用油圧式無段変速装置(第2油圧式無段変速装置)
12B フィードチェン
16主変速レバー(変速レバー)
16A増速スイッチ
16B減速スイッチ
55扱胴
62エンジン
65ミッションケース
65A車軸
65C出力軸
65Iサイドクラッチ
65L掻込ペダル
66走行用油圧式無段変速装置(第1油圧式無段変速装置)
100コントローラ(制御装置)
S 変速スイッチ

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