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技術 低粘度機能性流体

出願人 ダウグローバルテクノロジーズエルエルシー
発明者 クロセン,パールチャオ,ジン
出願日 2011年6月22日 (10年6ヶ月経過) 出願番号 2013-518473
公開日 2013年7月25日 (8年5ヶ月経過) 公開番号 2013-530292
状態 特許登録済
技術分野 潤滑剤
主要キーワード 適合性基準 固体水和物 油圧リフト 安定制御システム 添加物パッケージ ホウ素含量 体積膨潤 無機硝酸塩
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課題・解決手段

メトキシポリエチレングリコールを含む低粘度機能流体について記載する。該流体は特にDOT4ブレーキ液としての使用によく適しており、高いERBP、WERBP、低い動粘度および低いSBR体積増加%を提供する。

概要

背景

電子的または自動化アンチロックブレーキシステム安定制御システムおよび再生ブレーキシステム等の新規に開発された装置によって、適切な物理的および性能特性を有する高性能油圧流体(たとえばブレーキ液)に対する需要創出されてきた。特に、高い平衡還流沸点ERBP)、高い湿潤ERBP(WERBP)および−40Cにおける低い動粘度を有するとともに、エラストマースチレンブタジエンゴムSBRカップ)との適合性が維持または改良された高性能ブレーキ液への強い需要がある。

米国特許第6,558,569B1号には、ホウ酸エステルアルコキシグリコールおよび添加物を用いて作成されたブレーキ液が記載されている。米国特許第3,925,223号には、ホウ酸エステルを用いて改良された湿潤平衡沸点およびFMSS116による改良されたゴム膨潤を有する油圧流体が記載されている。

概要

メトキシポリエチレングリコールを含む低粘度機能流体について記載する。該流体は特にDOT4ブレーキ液としての使用によく適しており、高いERBP、WERBP、低い動粘度および低いSBR体積増加%を提供する。

目的

上記より、上述のような先行技術の欠点の1つまたは複数を解決し、高いERBP、高い湿潤WERBP)および−40Cにおける低い動粘度、ならびに低いSBRカップ体積膨潤に関して望ましい特性を示す流体組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

(i)機能性流体組成物の約38重量%〜47重量%の量のアルコキシグリコール混合物であって、次式式1を有し、その繰り返し単位が式である(式中、R1、R2、R3、R4、R5の各々は、水素(H)であるか、1〜8個以上の炭素原子を含むアルキル基またはその混合物である)アルコキシグリコールを含み、前記混合物の約36重量%〜約73重量%の量のn=3である第1のアルコキシグリコール成分、前記混合物の17重量%〜約43重量%のn=4である第2のアルコキシグリコール成分、および前記混合物の約2重量%〜約10重量%の量のnが5以上である第3のアルコキシグリコール成分を有する、アルコキシグリコール混合物と、(ii)機能性流体組成物の約53重量%〜62重量%の量のグリコールホウ酸エステルとを含む機能性流体組成物。

請求項2

第1のアルコキシグリコール成分がメトキシトリエチレングリコールである、請求項1に記載の機能性流体組成物。

請求項3

第2のアルコキシグリコール成分がメトキシテトラエチレングリコールである、請求項2に記載の機能性流体組成物。

請求項4

第3のアルコキシグリコール成分がメトキシポリエチレングリコールである、請求項4に記載の機能性流体組成物。

請求項5

0を超え9%までのブトキシトリエチレングリコールをさらに含む、請求項4に記載の機能性流体組成物。

請求項6

0を超え3重量%までの1種または複数の腐食防止剤をさらに含む、請求項5に記載の機能性流体組成物。

請求項7

1種または複数の腐食防止剤が、ヘテロ環窒素含有化合物アルカノールアミン等のアミン化合物アルケニルコハク酸無水物無機硝酸塩無機ホウ酸塩およびケイ酸エステルから選択される、請求項1に記載の機能性流体組成物。

請求項8

0を超え1重量%までの1種または複数の抗酸化剤をさらに含む、請求項1に記載の機能性流体組成物。

請求項9

1種または複数の抗酸化剤が、フェノール化合物キノリン化合物またはそれらの混合物である、請求項8に記載の機能性流体組成物。

請求項10

消泡剤、pH安定剤、キレート化剤またはそれらの混合物をさらに含む、請求項1に記載の機能性流体組成物。

請求項11

グリコールホウ酸エステルが、メトキシトリエチレングリコールホウ酸エステルである、請求項1に記載の機能性流体組成物。

請求項12

グリコールホウ酸エステルが、高ホウ素含量のメトキシトリエチレングリコールホウ酸エステルである、請求項11に記載の機能性流体組成物。

請求項13

メトキシトリエチレングリコールホウ酸エステルのホウ素含量が約2%である、請求項11に記載の機能性流体組成物。

請求項14

メトキシジエチレングリコールをさらに含む、請求項1に記載の機能性流体組成物。

請求項15

少なくとも約230℃の平衡還流沸点を有する、請求項1に記載の機能性流体組成物。

請求項16

少なくとも約155℃の湿潤平衡還流沸点を有する、請求項1に記載の機能性流体組成物。

請求項17

−40℃において約1800cST以下の動粘度を有する、請求項1に記載の機能性流体組成物。

請求項18

120℃、70時間の試験において約10%以下のSBRカップ体積増加を示す、請求項1に記載の機能性流体組成物。

技術分野

0001

相互参照宣言
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2010年7月1日に出願した米国仮特許出願第61/360,710号の利益を主張する。

0002

本開示は、種々の応用、特にブレーキ液として有用な、低粘度機能流体に関する。

背景技術

0003

電子的または自動化アンチロックブレーキシステム安定制御システムおよび再生ブレーキシステム等の新規に開発された装置によって、適切な物理的および性能特性を有する高性能油圧流体(たとえばブレーキ液)に対する需要創出されてきた。特に、高い平衡還流沸点ERBP)、高い湿潤ERBP(WERBP)および−40Cにおける低い動粘度を有するとともに、エラストマースチレンブタジエンゴムSBRカップ)との適合性が維持または改良された高性能ブレーキ液への強い需要がある。

0004

米国特許第6,558,569B1号には、ホウ酸エステルアルコキシグリコールおよび添加物を用いて作成されたブレーキ液が記載されている。米国特許第3,925,223号には、ホウ酸エステルを用いて改良された湿潤平衡沸点およびFMSS116による改良されたゴム膨潤を有する油圧流体が記載されている。

発明が解決しようとする課題

0005

上記より、上述のような先行技術の欠点の1つまたは複数を解決し、高いERBP、高い湿潤WERBP)および−40Cにおける低い動粘度、ならびに低いSBRカップ体積膨潤に関して望ましい特性を示す流体組成物を提供する機能(たとえばブレーキ)流体が望ましい。

課題を解決するための手段

0006

(i)機能性流体組成物の約38重量%〜47重量%の量のアルコキシグリコール混合物であって、次式

0007

式1



を有し、その繰り返し単位が式

0008

である(式中、R1、R2、R3、R4、R5の各々は水素(H)であるか、1〜8個以上の炭素原子を含むアルキル基またはその混合物である)アルコキシグリコールを含み、前記混合物の約36重量%〜約73重量%の量のn=3である第1のアルコキシグリコール成分、前記混合物の17重量%〜約43重量%のn=4である第2のアルコキシグリコール成分、および前記アルコキシグリコール混合物の約2重量%〜約10重量%の量のnが5以上である第3のアルコキシグリコール成分を有する、アルコキシグリコール混合物と、
(ii)機能性流体組成物の約53重量%〜62重量%の量のグリコールホウ酸エステル
を含む、機能性流体組成物を含む機能性流体組成物が提供される。

0009

驚くべきことに、また予期しないことに、本発明者らは、特定の濃度の特定のアルコキシグリコールがSBR体積膨潤の要求を満たし、かつERBP、湿潤ERBPおよび動粘度等の他の基準を達成するために重要であることを見出した。したがって、組成物中に所望のレベルの異なったアルコキシグリコールの混合物および特定のレベルのグリコールホウ酸エステルを有することによって、本発明の機能性流体組成物は高いERBP、高いWERBP、−40℃における低い動粘度を示すとともに、120℃、70時間(hr)における体積膨潤%のSBR適合性基準満足する。

0010

アルコキシグリコール混合物は、好ましくはR2、R3、R4、およびR5が各々Hであるアルコキシグリコール成分を含む。即ち、アルコキシグリコール混合物は異なるアルコキシポリエチレングリコールを含む。

0011

特定の実施形態においては、第1のアルコキシグリコールはメトキシトリエチレングリコールMTG)である。別の特定の実施形態においては、第2のアルコキシグリコールはメトキシテトラエチレングリコールである。第3の特定の実施形態においては、第3のアルコキシグリコールは「n」が5以上であるメトキシポリエチレングリコールである。他の実施形態においては、上記の任意の組み合わせを個別に他と、または全部を共に組み合わせてもよい。たとえば、アルコキシグリコール混合物は上記メトキシ(トリテトラまたはポリエチレングリコールに対応する各々のアルコキシ成分である。

0012

アルコキシグリコール混合物の量は機能性流体組成物の約38重量%〜47重量%である。好ましくは、アルコキシグリコール混合物の量は機能性流体組成物の約40重量%〜45重量%である。

0013

別の実施形態においては、アルコキシグリコール混合物は9%までのブトキシトリエチレングリコール(BTG)を含んでもよいが、BTGは必要ではなく、好ましくは機能性流体組成物中に存在しない。

0014

機能性流体組成物は3重量%までの1種または複数の腐食防止剤、1重量%までの1種または複数の抗酸化剤、および適当な量の消泡剤、pH安定剤および/またはキレート化剤もさらに含んでよい。

0015

アルコキシグリコール混合物に加えて、流体組成物は「n」が2または1である少量のアルコキシグリコールを含んでもよい。一般に、これらのアルコキシグリコールの量は機能性流体組成物の約2重量%未満である。存在する場合には、これらも好ましくはメトキシジエチレンまたはメトキシエチレングリコールである。

0016

本発明の組成物はまた、少量の1種または複数の他のグリコールをさらに含んでもよい。限定するものではないが、そのような有用な他のグリコールの例としては、メトキシトリグリコール、メトキシジグリコール、メトキシテトラグリコール、メトキシポリグリコール、エトキシトリグリコールエトキシジグリコールエトキシテトラグリコール、プロポキシトリグリコール、ブトキシトリグリコール(たとえばトリエチレングリコールモノブチルエーテル)、ブトキシジグリコール(たとえばジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ブトキシテトラグリコール、ブトキシポリグリコール(たとえばブトキシトリグリコール、ブトキシテトラグリコール、およびR1が4個の炭素原子を有するアルキル基であり、nが5以上である他のグリコールの混合物)、ブトキシペントキシジグリコール、ペントキシトリグリコール、2−エチルヘキシルジグリコール、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルジプロピレングリコールモノプロピルエーテルトリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテルポリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ポリプロピレングリコールモノブチルエーテル、ポリブチレングリコールモノプロピルエーテル、ポリブチレングリコールモノブチルエーテルおよびそれらの任意の混合物が挙げられる。

0017

本発明の機能性流体組成物は、グリコールホウ酸エステルを含む。グリコールホウ酸エステルの例としては、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,558,569号に開示されたメトキシトリエチレングリコールホウ酸エステル、エトキシトリエチレングリコールホウ酸エステル、ブトキシトリエチレングリコールホウ酸エステル等のアルコキシグリコールホウ酸エステル成分およびそれらの混合物が挙げられる。本発明のある実施形態においては、基準処方のMTGホウ酸エステルはM240ホウ酸エステルで置き換えられる。M240ホウ酸エステルは、高ホウ素含量ホウ素約2%)のメトキシトリエチレングリコールホウ酸エステルである。

0018

上述のように、組成物は少なくとも1種の脂肪酸、少なくとも1種のリン酸エステル、1種または複数の腐食防止剤、および下記のもの:消泡剤、pH安定剤、キレート化剤、および抗酸化剤の1種または複数を含む添加物パッケージを含んでもよい。添加物パッケージ中の腐食防止剤は、好ましくは、スズめっき鉄、鋼、アルミニウム鋳鉄黄銅および銅の腐食を防止する化合物であって、その各々がSAEJ1703、SAE J1704およびFMVSS116に規定された腐食規格を有する化合物を含む。しかし、特に好ましい実施形態においては、腐食防止剤はまた、亜鉛の腐食を防止する1種または複数の化合物を含む。

0019

添加物パッケージは好ましくは流体組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは流体組成物の少なくとも約0.2重量%、最も好ましくは流体組成物の少なくとも約0.3重量%の量で存在する。添加物パッケージは好ましくは流体組成物の約10重量%以下、より好ましくは流体組成物の約6.0重量%以下、最も好ましくは流体組成物の約4.0重量%以下の量で存在する。

0020

添加物パッケージ中の脂肪酸は好ましくは、少なくとも2個、好ましくは少なくとも5個、より好ましくは少なくとも10個、さらにより好ましくは少なくとも15個の炭素原子を有する1種または複数の脂肪族カルボン酸を含む。脂肪族カルボン酸は一般に35個以下、好ましくは30個以下、より好ましくは25個以下の炭素原子を有する。直鎖、単官能の脂肪酸が好ましく、直鎖、不飽和、単官能の脂肪酸がより好ましい。モノ不飽和脂肪酸が特に好ましい。限定するものではないが、適切な脂肪酸としてはオレイン酸パルミチン酸ステアリン酸ミリスチン酸パルミトレイン酸エライジン酸、およびリノール酸が挙げられる。添加物パッケージ中の脂肪酸は一般に流体組成物の少なくとも約0.01重量%、好ましくは少なくとも約0.04重量%、より好ましくは少なくとも約0.08重量%の量で存在する。脂肪酸は一般に流体組成物の約0.4重量%以下、より好ましくは約0.2重量%以下、最も好ましくは約0.15重量%以下の量で存在する。

0021

添加物パッケージ中の1種または複数の添加物は一般にホスフェート、特にリン酸エステルということになる。リン酸エステルは一般にアルコールリン酸(H3PO4)とのモノ、ジ−またはトリエステルである。アルコールは好ましくは以下の式:
R1−R2−OH
(式中、R1は少なくとも2個、より好ましくは少なくとも3個、さらにより好ましくは少なくとも4個、さらにより好ましくは少なくとも6個の炭素原子を有する置換または非置換のアルキルアルケニル、またはアリール基である)を有する。R1は好ましくは30個以下、より好ましくは28個以下、さらにより好ましくは26個以下、さらにより好ましくは24個以下の炭素原子を有する。R2は好ましくは2〜6個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基である。1つの例示的な実施形態においては、R2はエトキシ基(−O−CH2−CH2−)である。限定するものではないが、適切なリン酸エステルとしては、RHODFAC(登録商標)RM−510(Rhodia)(エトキシル化ノニルフェノールリン酸エステル)、LUBRHOPHOS(登録商標)LP−700(Rhodia)(エトキシル化フェノールのリン酸エステル)、LUBRHOPHOS(登録商標)LB−400(Rhodia)(オレインアルコールのエトキシル化リン酸エステル)、LUBRHOPHOS(登録商標)LK−500(Rhodia)(エトキシル化ヘキサノールのリン酸エステル)、およびリン酸トリクレジルクレゾールリン酸トリエステル)が挙げられる。

0022

リン酸エステルは好ましくは機能性流体の少なくとも約0.05重量%、より好ましくは少なくとも約0.1重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.15重量%の量で存在する。リン酸エステルは好ましくは機能性流体の約0.4重量%以下、より好ましくは約0.3重量%以下、さらにより好ましくは約0.25重量%以下の量で存在する。いかなる理論にも縛られる意図はないが、また以下にさらに説明するように、機能性流体の添加物パッケージにおけるリン酸エステルと脂肪酸との組み合わせは機能性流体の潤滑性を予期しないほどに改善する相乗効果を奏すると考えられる。

0023

腐食防止剤としては好ましくは少なくとも1種のヘテロ環窒素含有化合物、たとえばベンゾトリアゾール、トリトリアゾール、1,2,4−トリアゾール等のトリアゾールおよびそれらの混合物が挙げられる。トリアゾール化合物は、好ましくは全流体重量の少なくとも約0.01重量%、より好ましくは少なくとも約0.05重量%、最も好ましくは少なくとも約0.09重量%の量で存在する。トリアゾール化合物は好ましくは全流体組成物の約0.4重量%以下、より好ましくは約0.3重量%以下、最も好ましくは約0.20重量%以下の量で存在する。いかなる理論にも縛られる意図はないが、ベンゾトリアゾール、トリトリアゾール、1,2,4−トリアゾール等のトリアゾール化合物は、銅の腐食を防止するために特に効果的であると考えられる。

0024

腐食防止剤としては好ましくはアルキルアミン(たとえばジn−ブチルアミンおよびジn−アミルアミン)、シクロヘキシルアミンピペラジン(たとえばヒドロキシエチルピペラジン)等の、トリアゾール以外のアミン化合物およびそれらの塩も挙げられる。本開示の機能性流体組成物における腐食防止剤として特に有用な非トリアゾールアミン化合物としては、アルカノールアミン、好ましくは各々のアルカノール基が1〜6個の炭素原子を含む1〜3個のアルカノール基を含むものが挙げられる。有用なアルカノールアミンの例としては、モノ−、ジ−およびトリメタノールアミン、モノ−、ジ−およびトリエタノールアミン、モノ−、ジ−およびトリプロパノールアミン、ならびにモノ−、ジ−およびトリイソプロパノールアミンが挙げられる。好ましいアルカノールアミンとしては、ブチルジエタノールアミンおよびジイソプロパノールアミン(「dipa」)が挙げられる。いかなる理論にも縛られる意図はないが、アルカノールアミンは鉄化合物(たとえば鉄、鋼)の腐食防止に効果的であり、緩衝剤としても作用すると考えられる。

0025

非トリアゾールアミン化合物は好ましくは流体組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは少なくとも約0.5重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.8重量%の量で存在する。非トリアゾールアミン化合物は好ましくは全流体組成物の約3重量%以下、より好ましくは約2.0重量%以下、最も好ましくは約1.5重量%以下の量で存在する。

0026

腐食防止剤は1種または複数のアルケニルコハク酸無水物を含んでもよい。好ましいアルケニルコハク酸無水物には無水マレイン酸誘導体が含まれる。ドデセニルコハク酸無水物が特に好ましい。機能性流体に含まれる場合には、アルケニルコハク酸無水物は、好ましくは機能性流体組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは少なくとも約0.12重量%、最も好ましくは少なくとも約0.14重量%の量で存在する。アルケニルコハク酸無水物は好ましくは機能性流体組成物の約0.5重量%以下、より好ましくは約0.3重量%以下、最も好ましくは約0.2重量%以下の量で存在する。

0027

ある実施形態においては、腐食防止剤はまた、1種または複数の無機硝酸塩、好ましくは硝酸ナトリウムまたは硝酸カリウムを含む。無機硝酸塩は、好ましくは流体組成物の少なくとも約0.01重量%、より好ましくは少なくとも約0.015重量%、最も好ましくは少なくとも約0.02重量%の量で存在する。無機硝酸塩は好ましくは流体組成物の約0.06重量%以下、より好ましくは約0.05重量%以下、最も好ましくは約0.04重量%以下の量で存在する。いかなる理論にも縛られる意図はないが、無機硝酸塩はアルミニウムの腐食防止に効果的であると考えられる。

0028

腐食防止剤は一般にBoraxとして知られている四ホウ酸ナトリウム等の1種または複数の無機ホウ酸塩を含んでよい。無機ホウ酸塩は好ましくは固体水和物として提供される。特に好ましい無機ホウ酸塩は、Borax 5Molとしても知られている四ホウ酸ナトリウム五水和物Na2B4O7・5H2Oである。別の例示的な無機ホウ酸塩は四ホウ酸ナトリウム十水和物(Na2B4O7・10H2O)である。存在する場合には、無機ホウ酸塩は、好ましくは流体組成物の少なくとも約0.03重量%、より好ましくは少なくとも約0.05重量%、最も好ましくは少なくとも約0.07重量%の量で提供される。無機ホウ酸塩は、好ましくは流体組成物の約0.1重量%以下、より好ましくは約0.09重量%を超え、最も好ましくは約0.08重量%以下の量で提供される。いかなる理論にも縛られる意図はないが、無機ホウ酸塩は鉄の腐食防止(たとえば鉄および鋼)に効果的であると考えられる。

0029

腐食防止剤は任意選択により、ケイ酸エステル等の1種または複数のシリコーン化合物を含んでもよい。好ましいケイ酸エステルとしては、限定するものではないがポリ(ジエトキシシロキサン)(たとえばPSI−021)等のジアルコキシシロキサンのポリマーが挙げられる。シリコーン腐食防止剤は、好ましくは流体組成物の少なくとも約0.001重量%、より好ましくは少なくとも約0.003重量%、最も好ましくは少なくとも約0.004重量%の量で提供される。シリコーン腐食防止剤は、好ましくは流体組成物の約0.008重量%以下、より好ましくは約0.007重量%以下、最も好ましくは約0.006重量%以下の量で提供される。いかなる理論にも縛られる意図はないが、シリコーン腐食防止剤は黄銅およびアルミニウムの腐食を防止すると考えられる。

0030

上記の腐食防止剤に加えて、機能性流体の添加物パッケージは消泡剤、pH安定剤、キレート化剤、抗酸化剤等の、その他の添加化合物を含んでもよい。好ましい消泡剤としてはポリ(ジメチルシロキサン)およびGE Advanced Materials社の製品であるSAG100Antifoam等のシリコーン系化合物が挙げられる。存在する場合には、消泡剤は好ましくは流体組成物の約0.00020重量%以下、より好ましくは約0.00015重量%以下の量で提供される。消泡剤は好ましくは流体組成物の少なくとも約0.00001重量%、より好ましくは少なくとも約0.00005重量%の量で存在する。

0031

適切な抗酸化剤としてはフェノール化合物およびキノリン化合物が挙げられる。例示的なフェノール抗酸化剤としては、BHTブチル化ヒドロキシトルエン);2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール商品名LOWINOX624としてGreat Lakes Chemical Corporation社から供給されている)、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−sec−ブチルフェノール(商品名ISONOX132としてSchenectady International Inc.社、Schenectady、NYから供給されている)およびビスフェノールAが挙げられる。例示的なキノリン抗酸化剤としては、R.T.Vanderbilt社から供給されている重合トリメチルジヒドロキノリン化合物であるAgerite(登録商標)ResinDが挙げられる。抗酸化剤が添加物パッケージに含まれる場合には、抗酸化剤は好ましくは流体組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは少なくとも約0.2重量%、最も好ましくは少なくとも約0.25重量%の量で提供される。抗酸化剤は好ましくは流体組成物の約1.0重量%以下、より好ましくは約0.8重量%以下、最も好ましくは約0.4重量%以下の量で提供される。

0032

適切なキレート化剤としては、トリオクチルホスフィンオキサイドリン酸トリブチル、ブチルリン酸ジブチ、DEHPA(ジ(2−エチルヘキシル)リン酸)およびDuPont Metal Deactivator(N,N’−ジサリチリデン−1,2−プロパンジアメンおよびキシレン)等のプロパンジアミン/キシレン組成物が挙げられる。用いられる場合には、キレート化剤は好ましくは少なくとも約0.01重量%、より好ましくは少なくとも約0.05重量%、最も好ましくは少なくとも約0.08重量%の量で存在する。キレート化剤は好ましくは流体組成物の約0.2重量%以下、最も好ましくは約0.15重量%以下、最も好ましくは約0.13重量%以下の量で存在する。

0033

ある好ましい実施形態においては、流体組成物は約155℃以上の湿潤平衡還流沸点(WERBP)、約230℃以上の乾燥平衡還流沸点(ERBP)を維持する。機能性流体は好ましくは−40℃において約1800cSt以下の動粘度を有する。

0034

本開示において、本発明者らは予期しないことに、本開示の組成物を用いることによって高いERBP、高いWERBPおよび−40℃における低い動粘度が達成できるとともに、低いSBRカップ体積増加(10%未満)を達成できることを見出した。

0035

本明細書に記載した機能性流体は一般に、FMVSS116、SAE1704およびISO 4925に規定された基準に合格するDOT4ブレーキ液として用いることができる。

0036

比較例
比較例の組成

0037

0038

ERBP、WERBPおよび−40℃における粘度試験は、FMVSS116に従って行なう。体積増加%に関するSBR試験はSAEJ1704の規定により行なうが、120℃、70時間の代わりに125℃、72時間で行なった。

0039

0040

実施例1の組成:

0041

0042

「メトキシポリグリコール」(「MPG」)は、メトキシトリエチレングリコール(MPGの10重量%)、メトキシテトラエチレングリコール(MPGの78.4重量%)、およびエチレングリコール繰り返し単位を5個以上有するメトキシポリグリコール(MPGの10.9重量%)の混合物を意味する。

0043

ERBP、WERBPおよび−40℃における粘度試験は、FMVSS116に従って行なう。体積増加%に関するSBR試験はSAEJ1704の規定により行なうが、120℃、70時間の代わりに125℃、72時間で行なった。

0044

0045

0046

ERBP、WERBPおよび−40℃における粘度試験は、FMVSS116に従って行なう。体積増加%に関するSBR試験はSAEJ1704の規定により行なうが、120℃、70時間の代わりに125℃、72時間で行なった。

0047

0048

本開示の機能性流体は、これだけに限らないが、潤滑性、安定性、腐食、pH、流動性および外観耐水性、適合性、抗酸化性、ゴムへの影響、および蒸発等の他の標準規格にも合格した。

0049

本開示の機能性流体は、多くの機械系(たとえば油圧リフトクレーンフォークリフトブルドーザ油圧ジャッキブレーキ系、それらの組み合わせ、その他)に用いる油圧流体としての使用によく適している。これらの流体組成物は、その高い潤滑性ならびにERBP、WERBP、および低温粘度により、輸送車両(たとえば固定翼および回転翼航空機列車クラス1〜8の自動車、その他)におけるブレーキ系によく適している。これらのブレーキ系にはアンチロックブレーキ系(ABS)、安定制御系、またはそれらの組み合わせが含まれる。

実施例

0050

本明細書に提示した説明および例示は、開示、その原理、およびその実用的応用を当業者紹介することを意図している。当業者は特定の用途における要求に最も良く適合するように本開示をその数多くの形態において適応および応用することができる。したがって、説明した本開示の特定の実施形態は包括的または限定的であることを意図したものではない。したがって本開示の範囲は上記の説明を参照して決定されるべきではなく、その代わりに、添付した特許請求の範囲およびその特許請求の範囲が授権されている全ての範囲の等価物を参照して決定されるべきである。特許出願および公開を含む全ての論文および参照文献の開示は、あらゆる点から参照によって組み込まれる。

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