図面 (/)

技術 警報音の周波数出力特性の設定方法

出願人 新コスモス電機株式会社
発明者 中野誠也
出願日 2012年6月14日 (8年6ヶ月経過) 出願番号 2012-135170
公開日 2013年12月26日 (7年0ヶ月経過) 公開番号 2013-257846
状態 特許登録済
技術分野 可聴可視信号 火災感知器 警報システム 音声の分析・合成
主要キーワード 平均音圧 スイープ音 認識レベル 所定順 デューティーサイクル 騒音計 バラエティー コスモス
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年12月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

より多くの人が警報音を認識できるようにするため、所望の警報音特性を維持した状態で、音圧を高めることができる警報音の周波数出力特性を設定する方法を提供する。

解決手段

経時的に周波数が変化するスイープ音フレーズを有する警報音の周波数出力特性の設定方法において、異なる周波数のそれぞれのデューティーサイクルにおけるオン時間が一定になるように設定する。

概要

背景

ガス漏れ火災などの災害の危険があるとき、警報器が発した警報に従って避難する人は少ない傾向がある。この一因としては、警報が発せられても、緊張感や危機感を持たない人が多いことが考えられる。そこで避難率向上のためには、警報器が、より多くの人が緊張感や危機感を直感的に感じることができる警報音を発することが望ましい。

警報器が発信する警報音としては、例えばスイープ音を含むものが使用されている(特許文献1,2)。

スイープ音は経時的に周波数が変化する音であり、「騒音下で認識し易い」および「緊張感や危機感を伝える信号だと認知され易い」という、警報音として望ましい性質を備えている。

概要

より多くの人が警報音を認識できるようにするため、所望の警報音特性を維持した状態で、音圧を高めることができる警報音の周波数出力特性を設定する方法を提供する。経時的に周波数が変化するスイープ音フレーズを有する警報音の周波数出力特性の設定方法において、異なる周波数のそれぞれのデューティーサイクルにおけるオン時間が一定になるように設定する。

目的

本発明の目的は、より多くの人が警報音を認識できるようにするため、所望の警報音特性を維持した状態で、音圧を高めることができる警報音の周波数出力特性を設定する方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

経時的に周波数が変化するスイープ音フレーズを有する警報音周波数出力特性の設定方法において、異なる周波数のそれぞれのデューティーサイクルにおけるオン時間が一定になるように設定する警報音の周波数出力特性の設定方法。

請求項2

周波数の変化範囲が異なる複数のスイープ音フレーズを有し、これら複数のスイープ音フレーズを所定順に並べたセットを繰り返すように設定する請求項1に記載の警報音の周波数出力特性の設定方法。

請求項3

各スイープ音フレーズにおいて、周波数の変化割合を一定とした請求項1または2に記載の警報音の周波数出力特性の設定方法。

請求項4

異なったスイープ音フレーズを、所定のオフ時間を挟んで設定してある請求項2に記載の警報音の周波数出力特性の設定方法。

技術分野

0001

本発明は、経時的に周波数が変化するスイープ音フレーズを有する警報音周波数出力特性の設定方法に関する。

背景技術

0002

ガス漏れ火災などの災害の危険があるとき、警報器が発した警報に従って避難する人は少ない傾向がある。この一因としては、警報が発せられても、緊張感や危機感を持たない人が多いことが考えられる。そこで避難率向上のためには、警報器が、より多くの人が緊張感や危機感を直感的に感じることができる警報音を発することが望ましい。

0003

警報器が発信する警報音としては、例えばスイープ音を含むものが使用されている(特許文献1,2)。

0004

スイープ音は経時的に周波数が変化する音であり、「騒音下で認識し易い」および「緊張感や危機感を伝える信号だと認知され易い」という、警報音として望ましい性質を備えている。

先行技術

0005

特開2011−003165号公報
特開2010−049604号公報

発明が解決しようとする課題

0006

スイープ音を含む警報音において、周波数を変化させる場合、例えばデューティー比を固定して行なっていた。この場合、周波数を変化させると、警報音のオン時間(スイープ音を発する時間)も変動する。尚、当該「オン時間」とは、一つの矩形波の持つ幅(時間、パルス幅)のことをいう。
警報を喚起するのに効果的なオン時間がある場合に、デューティー比を固定して周波数を変化させると、当該オン時間が変化することで警報音の特性が変化し、認識レベル音圧が低下する虞がある。

0007

従って、本発明の目的は、より多くの人が警報音を認識できるようにするため、所望の警報音特性を維持した状態で、音圧を高めることができる警報音の周波数出力特性を設定する方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するための本発明に係る警報音の周波数出力特性の設定方法は、経時的に周波数が変化するスイープ音フレーズを有する警報音の周波数出力特性の設定方法において、その第一特徴手段は、異なる周波数のそれぞれのデューティーサイクルにおけるオン時間が一定になるように設定した点にある。

0009

スイープ音は、所定の周波数の範囲内で経時的に周波数が変化する音である。
警報音の認識レベルを向上させるためにスイープ音を発信させると、警報にとってあまり効果的ではない周波数のスイープ音を含んだ状態で発信させることがあり、トータルの音圧が低下することがある。
本手段では、スイープ音として周波数を変化させた場合であっても、所望の周波数のパルス幅を全ての周波数で有するように設定する。これにより、全ての周波数で、警報音として好ましい所望のパルス幅を有するスイープ音を発信することができる。そのため、トータルの音圧が低下することなく、音圧を高めた状態で、警報音の認識レベルを高く維持させることができる。

0010

本発明に係る警報音の周波数出力特性の設定方法の第二特徴手段は、周波数の変化割合が異なる複数のスイープ音フレーズを有し、これら複数のスイープ音フレーズを所定順に並べたセットを繰り返すように設定した点にある。

0011

本手段によれば、周波数の変化範囲が異なった音調の異なるスイープ音を複数有してこれらを繰り返すことで、注意引き付け易くできる警報音を発信することができる。また、周波数の変化割合が異なる複数のスイープ音フレーズを有することで、例えば低音域から高音域まで含んだスイープ音フレーズを発信させることができる。これにより、高齢者および若年者といった年齢層などにかかわらず、多数の人に認識し易いスイープ音を発信させることができる。

0012

本発明に係る警報音の周波数出力特性の設定方法の第三特徴手段は、スイープ音フレーズにおいて、周波数の変化割合を一定とした点にある。

0013

本手段によれば、周波数の変化範囲において、低音域から高音域まで聞き取りやすくなり、より多数の人に認識し易いスイープ音を発信させることができる。

0014

本発明に係る警報音の周波数出力特性の設定方法の第四特徴手段は、異なったスイープ音フレーズを、所定のオフ時間を挟んで設定した点にある。

0015

本手段によれば、緊張感を持たせたスイープ音を発信させることができるようになるため、警報音の認識程度がより向上する。

図面の簡単な説明

0016

本発明例(a)および従来例(b)におけるデューティーサイクルを示すグラフである。
警報音のオン時間を種々変更した場合の音圧をそれぞれ測定した結果を示したグラフである。
警報音のオン時間は125μsとしてデューティー比を可変とした場合(本発明例)、および、デューティー比を50%とした場合(従来例)の音圧の測定を行なった結果を示したグラフである。
警報音全体(オーバーオールレベル)の音圧を測定した結果を示したグラフである。
スイープ音サイクルの例を示した図である(実施例3−1)。
スイープ音サイクルの例を示した図である(実施例3−2)。
スイープ音サイクルの例を示した図である(実施例3−3)。
スイープ音サイクルの例を示した図である(実施例4)。

0017

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の警報音の周波数出力特性の設定方法は、経時的に周波数が変化するスイープ音フレーズを有する警報音において、異なる周波数のそれぞれのデューティーサイクルにおけるオン時間が一定になるように設定する。

0018

スイープ音は、所定の周波数の範囲内で経時的に周波数が変化する音である。
従来の警報音において音圧を変更する場合、例えば変更前のデューティー比(パルス幅/パルス周期)が50%であるとき、このデューティー比を固定して周波数を変更することがあった。具体的には、周波数が1KHzのときに、パルス周期:1000μs、パルス幅:500μsであるとする。このとき、スイープ音を発信させるべく、デューティー比を固定して周波数を変更させると、周波数が2KHzのときパルス周期:500μsおよびパルス幅:250μsとなり、周波数が4KHzのときパルス周期:250μsおよびパルス幅:125μsのように設定できる(図1(b))。

0019

このうち、例えば警報音として周波数4KHzの音が、音圧が高く、認識レベルが良好で好ましいものと判定された場合であっても、スイープ音として上述したように周波数を変化させると、周波数4KHz以外の周波数も発信させる必要がある。

0020

これに対して本発明の警報音の周波数出力特性の設定方法では、本発明ではデューティー比を固定せず、異なる周波数のそれぞれのデューティーサイクルにおけるオン時間(パルス幅)が一定になるように設定する。

0021

即ち、スイープ音として周波数を1〜4KHzに亘って変化させた場合であっても、所望の周波数のパルス幅(例えば周波数4KHzのパルス幅125μs)を全ての周波数で有するように設定する(図1(a))。

0022

これにより、全ての周波数で、警報音として好ましい所望のパルス幅(例えば周波数4KHzのパルス幅125μs)を有するスイープ音を発信することができる。そのため、トータルの音圧が低下することなく、音圧を高めた状態で、警報音の認識レベルを高く維持させることができる。

0023

スイープ音フレーズは、周波数の変化範囲が異なる複数を有するようにして、これら複数のスイープ音フレーズを所定順に並べたセットを繰り返すように設定してもよい。

0024

例えば高齢者と若年者とでは感知しやすい音の周波数帯域が異なっている。警報音は、できるだけ多くの人に認識できる音を発信する必要がある。本手段のスイープ音フレーズは、周波数の変化範囲が異なるフレーズを複数有するように構成してある。これにより、音調の異なるスイープ音を発信させることができる。
例えば図5では、周波数が1.0〜4.2KHzおよび3.8〜4.2KHzの範囲で変化する、最低周波数を異ならせた二種類のスイープ音フレーズを有するスイープ音のデューティーサイクルを示している。この場合、相対的に、3.8〜4.2KHzの範囲で変化するスイープ音フレーズは高音域のみの発信であるが、1.0〜4.2KHzの範囲で変化するスイープ音フレーズは低音域から高音域まで含んだ発信となる。

0025

本手段のように、周波数の変化範囲が異なった音調の異なるスイープ音を複数有し、これらを繰り返すことで、注意を引き付け易くできる警報音を発信することができる。また、低音域から高音域まで含んだスイープ音フレーズを発信させることで、高齢者および若年者といった年齢層などにかかわらず、多数の人に認識し易いスイープ音を発信させることができる。

0026

また、各スイープ音フレーズは、周波数の変化割合を一定にするのがよい。「周波数の変化割合を一定にする」とは、周波数を変化させる際に、周波数の変化範囲(最低周波数〜最高周波数)において一定の変化割合(傾き)を有するようにすることをいう。
このように各スイープ音フレーズの周波数の変化割合を一定にすることで、周波数の変化範囲において、低音域から高音域まで聞き取りやすくなり、より多数の人に認識し易いスイープ音を発信させることができる。

0027

さらに、異なったスイープ音フレーズを、所定のオフ時間を挟んで設定するのがよい。これにより、緊張感を持たせたスイープ音を発信させることができるようになるため、警報音の認識程度がより向上する。本手段の場合、当該オフ時間の長さを変更してもよく、例えば、緊張感を増すために当該オフ時間の長さを短く設定してもよい。

0028

〔実施例1〕
周波数の各サイクルにおいて、警報音のオン時間を種々変更して警報音の音圧を測定した。警報音の音圧は、騒音計(株式会社小野測器製)によって測定した。

0029

測定に用いた警報機はXH−622G(新コスモス電機株式会社製)であり、周波数4KHz、警報音のオン時間を62、100、125、150、188μmとした場合の音圧をそれぞれ測定した。結果を表1および図2に示した。

0030

0031

この結果、オン時間が125μsの場合に警報音の音圧が最も高くなるものと認められた。

0032

〔実施例2〕
周波数を種々変更して警報音の音圧を測定した。測定に用いた警報機は上述したXH−622Gであり、警報音の音圧を、オクターブアナライザ(株式会社小野測器製)によって測定した。

0033

警報音のオン時間は125μsとしてデューティー比を可変とした場合(本発明例)、および、デューティー比を50%とした場合(従来例)の音圧の測定を行なった。それぞれの場合において、オクターブアナライザとXH−622Gとの距離を10cm、周波数を100〜20000Hzとし、1分間の平均音圧を測定した。結果を図3に示した。

0034

この結果、周波数が4KHz付近である場合に、本発明例の音圧が従来例の音圧を上回る傾向があると認められた。周波数が4KHz付近以外、例えば2KHzおよび8KHzの場合は、従来例の音圧が本発明例の音圧を上回った。

0035

また、警報音全体(オーバーオールレベル)の音圧を測定した結果を図4に示した。オーバーオールレベルの測定は、オクターブアナライザを使用したオクターブ分析により、公知の手法によって行った。
この結果、本発明例の全体の音圧が従来例の全体の音圧を約0.7dB上回ることが判明した。

0036

従って、本発明のようにオン時間を125μsとしてデューティー比を可変とした場合、周波数を約4KHz付近に設定した場合に音圧を大きくできるものと認められた。

0037

〔実施例3〕
周波数の変化範囲が異なる複数のスイープ音フレーズを有し、これら複数のスイープ音フレーズを所定順に並べたセットを繰り返す場合について、スイープ音サイクルの例を図5〜7に示した。警報機は上述したXH−622Gを用いた。
図5(実施例3−1)では、二種類のスイープ音フレーズを設定し、第一スイープ音フレーズの周波数を3.8〜4.2KHzにスイープさせ、第二スイープ音フレーズの周波数を1.0〜4.2KHzにスイープさせた。スイープ音サイクルは、オン時間400ms、オフ時間100msに設定した。

0038

本実施例3−1では、それぞれのスイープ音フレーズにおいて、周波数の変化割合を一定にしてある。
これにより、周波数の変化範囲において、低音域から高音域まで聞き取りやすくなり、より多数の人に認識し易いスイープ音を発信させることができる。

0039

また、本実施例3−1では、異なったスイープ音フレーズを、所定のオフ時間を挟んで設定してある。
これにより、緊張感を持たせたスイープ音を発信させることができるようになるため、警報音の認識程度がより向上する。

0040

上述した実施例3−1のように二種類のスイープ音フレーズを設定した場合、例えば、スイープ音サイクルを、オン時間100ms、オフ時間400msに設定(実施例3−2:図6)、或いは、オン時間250ms、オフ時間250msに設定(実施例3−3:図7)してもよい。

0041

〔実施例4〕
上述した実施例3では、二種類のスイープ音フレーズの間に所定のオフ時間を挟んで設定したが、二種類のスイープ音フレーズを、オフ時間を挟まないように設定してもよい(実施例4:図8)。実施例4では、各スイープ音フレーズを500msに設定した。

実施例

0042

〔実施例5〕
上述した実施例では、二種類のスイープ音フレーズを設定したが、これに限られるものではなく、三種類以上のスイープ音フレーズを設定してもよい。スイープ音フレーズを増やすことで、バラエティーに富んだ警報音を発信することができるため、警報音の認識程度がより向上する。また、スイープ音フレーズを増やすことで、人に与える危機感を段階的に分類し易くなり、災害の程度を認識させ易くなる。

0043

本発明は、経時的に周波数が変化するスイープ音フレーズを有する警報音の周波数出力特性の設定方法に利用できる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ