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技術 油性固形化粧料

出願人 株式会社資生堂
発明者 山口歌奈子秦英夫
出願日 2012年6月5日 (8年1ヶ月経過) 出願番号 2012-128118
公開日 2013年12月19日 (6年6ヶ月経過) 公開番号 2013-253022
状態 未査定
技術分野 化粧料
主要キーワード 油分成分 平らの 各粉末成分 固形形状 充填品 シリコーン系高分子 スメクタイト族粘土鉱物 発明効果
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年12月19日)のものです。
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課題

従来の球状粉末による毛穴隠し効果よりも格段に優れた毛穴隠し効果を有し、さらに、適正な硬さの製剤化が容易であり、色縞が生じず、使用性に優れた油性固形化粧料を提供する。

解決手段

(a)固形油分を2〜8質量%と、(b)フッ素含有有機変性粘土鉱物(特には、フッ素含有水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理したフッ素含有カチオン変性粘土鉱物)を2〜15質量%含有する油性固形化粧料。さらに(c)特定のポリエーテル変性シリコーン、(d)粉末成分等を含有してもよい。

概要

背景

ファンデーションベースメーキャップ下地化粧料等においては、キメ毛穴等を目立たなくする補正効果が求められる。このような毛穴隠し化粧料においては、従来、球状粉末を配合し、粉末拡散効果により毛穴を隠すことが一般的である(例えば、特許文献1〜4参照)。特に屈折率の高いシリカ等が、仕上がりマット感じとなることとも相まって汎用されているが、その毛穴隠し効果限度がある。そのためこれら球状粉末に勝る毛穴隠し効果が求められている。

なお本発明の(b)成分に相当する成分を化粧料中に配合することが知られているが(例えば、特許文献5〜6参照)、特許文献5で記載の乳化組成物クリーム状であり、本発明のような油性固形化粧料についての記載や示唆はない。また特許文献6(処方例9)に示す油性ファンデーションも、ワックスを含む系に油ゲル化剤デキストリン脂肪酸エステル)を配合していることから、ワックスの結晶生成阻害を引き起こして固化できず、クリーム状であると考えられる。

概要

従来の球状粉末による毛穴隠し効果よりも格段に優れた毛穴隠し効果を有し、さらに、適正な硬さの製剤化が容易であり、色縞が生じず、使用性に優れた油性固形化粧料を提供する。(a)固形油分を2〜8質量%と、(b)フッ素含有有機変性粘土鉱物(特には、フッ素含有水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理したフッ素含有カチオン変性粘土鉱物)を2〜15質量%含有する油性固形化粧料。さらに(c)特定のポリエーテル変性シリコーン、(d)粉末成分等を含有してもよい。なし

目的

本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたもので、従来の球状粉末による毛穴隠し効果よりも格段に優れた毛穴隠し効果を有し、さらに、適度な硬さの製剤化が容易であり、分散性に優れ色縞が生じず、使用性(柔らかさ、滑らかさ)に優れた油性固形化粧料を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

(a)固形油分を2〜8質量%、(b)フッ素含有有機変性粘土鉱物を2〜15質量%含有する、油性固形化粧料

請求項2

(b)成分が、フッ素含有水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤変性したフッ素含有カチオン変性粘土鉱物である、請求項1記載の油性固形化粧料。

請求項3

さらに(c)下記式(I)で示されるポリエーテル変性シリコーンを0.5〜6質量%含有する、請求項1または2記載の油性固形化粧料。〔式(I)中、R1は水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を表し;rは50〜60の数を表し;uは2〜5の数を表し;aは8〜20、bは0〜35の数を表す。〕

請求項4

さらに(d)粉末成分を含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。

請求項5

(d)成分の配合量が1〜30質量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。

技術分野

0001

本発明は油性固形化粧料に関する。さらに詳しくは、毛穴隠し効果分散性使用性(柔らかくかつ滑らか)に優れる油性固形化粧料に関する。

背景技術

0002

ファンデーションベースメーキャップ下地化粧料等においては、キメ毛穴等を目立たなくする補正効果が求められる。このような毛穴隠し化粧料においては、従来、球状粉末を配合し、粉末拡散効果により毛穴を隠すことが一般的である(例えば、特許文献1〜4参照)。特に屈折率の高いシリカ等が、仕上がりマット感じとなることとも相まって汎用されているが、その毛穴隠し効果に限度がある。そのためこれら球状粉末に勝る毛穴隠し効果が求められている。

0003

なお本発明の(b)成分に相当する成分を化粧料中に配合することが知られているが(例えば、特許文献5〜6参照)、特許文献5で記載の乳化組成物クリーム状であり、本発明のような油性固形化粧料についての記載や示唆はない。また特許文献6(処方例9)に示す油性ファンデーションも、ワックスを含む系に油ゲル化剤デキストリン脂肪酸エステル)を配合していることから、ワックスの結晶生成阻害を引き起こして固化できず、クリーム状であると考えられる。

先行技術

0004

特開平11−349442号公報
特開2002−241226号公報
特開2007−39372号公報
特表2008−544961号公報
特開2006−151851号公報
特開2004−359483号公報(処方例9)

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたもので、従来の球状粉末による毛穴隠し効果よりも格段に優れた毛穴隠し効果を有し、さらに、適度な硬さの製剤化が容易であり、分散性に優れ色縞が生じず、使用性(柔らかさ、滑らかさ)に優れた油性固形化粧料を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するために本発明は、(a)固形油分を2〜8質量%、(b)フッ素含有有機変性粘土鉱物を2〜15質量%含有する、油性固形化粧料を提供する。

0007

また本発明は、(b)成分が、フッ素含有水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤変性したフッ素含有カチオン変性粘土鉱物である、上記油性固形化粧料を提供する。

0008

また本発明は、さらに(c)下記式(I)で示されるポリエーテル変性シリコーンを0.5〜6質量%含有する、上記油性固形化粧料を提供する。

0009

0010

〔式(I)中、R1は水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を表し;rは50〜60の数を表し;uは2〜5の数を表し;aは8〜20、bは0〜35の数を表す。〕
また本発明は、さらに(d)粉末成分を含有する、上記油性固形化粧料を提供する。

0011

また本発明は、(d)成分の配合量が1〜30質量%である、上記油性固形化粧料を提供する。

発明の効果

0012

本発明により、従来の球状粉末による毛穴隠し効果よりも格段に優れた毛穴隠し効果を有し、さらに、適度な硬さの製剤化が容易であり、分散性に優れ色縞が生じず、使用性(柔らかさ、滑らかさ)に優れた油性固形化粧料が提供される。

0013

以下、本発明について詳述する。

0014

[(a)成分]
(a)成分である固形油分としては、通常、化粧料に用いられる常温固体半固体状を呈する油分であれば、特に限定されるものでないが、融点が50℃程度以上のものが好適に用いられる。具体的には、例えばパラフィンワックスポリエチレンワックスエチレンプロピレンコポリマーマイクロクリスタリンワックスセレシンオゾケライト、またはフィッシャートロプシュワックス等の炭化水素系ワックス、また、その他、モクロウカルナウバワックスキャンデリラワックスライスワックスミツロウビーズワックス)、ワセリン硬化ホホバ油、硬化牛脂コレステロールフィトステロール、およびそれらの誘導体等が挙げられる。中でも製剤の“発汗”(温度変化などによるワックス結晶収縮膨張により、製剤中の油分成分が経時で化粧料表面油滴として表出すること)防止や収縮防止等の点から、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス等の炭化水素系ワックスが好ましい。(a)成分は1種または2種以上を用いることができる。

0015

(a)成分の配合量は、本発明化粧料全量中に2〜8質量%であり、好ましくは3〜7質量%である。2質量%未満では化粧料を固形形状とするのが難しく、一方、8質量%超では化粧料が硬くなりすぎて容器から手で取り難くなる。

0016

[(b)成分]
(b)成分としてのフッ素含有有機機変性粘土鉱物は、フッ素含有水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で変性したものが好ましく用いられる。

0017

フッ素含有水膨潤性粘土鉱物としては、下記式(II)で示されるフッ素含有膨潤性層状ケイ酸塩等が好適例として挙げられる。

0018

(Na,K,Li)0.3-1.2(Mg,Li)1.8-3.3[(Al,Si,Mg)3.5-4.5O9.5-10.5](F,OH,O)1.5-2.5 (II)

0019

これらは膨潤型または限定膨潤型層状ケイ酸塩で、水中で膨潤薄片微粉末となって分散する。これらは1種または2種以上を用いることができる。なお、該層状ケイ酸塩中に、本発明の効果を損なわない範囲で他の微量元素(例えば、Fe、Ca、Cr、Ti、Mn、Co、Sn、Cu、Zn、Ag、Ba等)を含有していてもよい。

0020

上記式(II)で示されるフッ素含有膨潤性層状ケイ酸塩として、具体的には、式中の(OH)基の一部〜全部がフッ素置換された、モンモリロナイトサポナイトヘクトライトベントナイト等の合成のスメクタイト族粘土鉱物が挙げられる。市販品としては、ビーガムバンダビルド社製)、クニピアクニミネ工業社製)、ラポナイト(ラポルテ社製)等)、ルーセンタイトSWN(合成スメクタイト。コープケミカル(株)製)、ラポナイトXLG(合成ヘクトライト類似物質。英国、ラポート社製)、ラポナイトRD(合成ヘクトライト類似物質。英国、ラポート社製)、サーマビス(合成ヘクトライト類似物質。独国、ヘンケル社製)、スメクトンSA−1(サポナイト類似物質。クニミネ工業(株)製)等が挙げられる。また、ナトリウムシリシックマイカ、ナトリウムテニオライトリチウムテニオライトの名で知られる合成フッ素含有雲母も挙げられる。合成フッ素含有雲母としては、NaMg2.5(Si4O10)F2(Na四ケイ素雲母)、NaMg2Li(Si4O10)F2(Naテニオライト)、Na1/3Mg8/3Li1/3(Si4O10)F2(Naヘクトライト)、LiMg2Li(Si4O10)F2(Liテニオライト)、Li1/3Mg8/3Li1/3(Si4O10)F2(Liヘクトライト)等がある。市販品として、ソマシフME−100(合成水膨潤性雲母。コープケミカル(株)製)、SUBMICA E(合成水膨潤性雲母。仏国、LCW社製)、ダイモイト(合成水膨潤性雲母。トピー工業(株)製)等が挙げられる。

0021

上記フッ素含有水膨潤性粘土鉱物を変性する第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は、下記式(III):

0022

0023

〔式(III)中、R3は炭素原子数10〜22のアルキル基またはベンジル基を表し;R4はメチル基または炭素原子数10〜22のアルキル基を表し;R5とR6はそれぞれ独立に、炭素原子数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基を表し;Xはハロゲン原子またはメチルサルフェート残基を表す。〕
で表される化合物が好適に用いられる。具体的には、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリドミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、および上記各化合物のクロリドに代えてブロミド化合物としたもの等、さらにジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられる。

0024

上記フッ素含有水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で変性してカチオン変性粘土鉱物を得る方法としては、例えば、水、アセトン、あるいは低級アルコール等の低沸点溶媒中で、上述のフッ素含有水膨潤性粘土鉱物と第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を分散攪拌処理し、低沸点溶媒を除去することによって得ることができる。また、フッ素含有水膨潤性粘土鉱物と第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を配合し、処方中有機変性させることも可能であり、このようにして得たものも好適に用いることができる。なお、所望により、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と非イオン性界面活性剤とを併用してもよい。

0025

フッ素含有水膨潤性粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で変性したカチオン変性粘土鉱物は、例えばソマシフMAEジメチルジアルキルアンモニウム変性合成フッ素雲母。コープケミカル(株)製)、ソマシフMTE(トリオクチルメチルアンモニウム変性合成フッ素雲母。コープケミカル(株)製)等として市販されており、これらを好適に用いることができる。(b)成分は1種または2種以上を用いることができる。

0026

(b)成分の配合量は、本発明化粧料全量中に2〜15質量%であり、好ましくは5〜10質量%である。2質量%未満では(b)成分を配合することによる効果を奏するのが難しく、一方、15質量%超では化粧料が硬くなりすぎて容器に充填するのが難しい。

0027

本発明は上記(a)成分と(b)成分を必須成分とする固形製剤である。従来、有機変性粘土鉱物を高配合するのは難しく、高配合しようとすると、クリーム基剤では油浮き等が生じやすくなるという欠点があった。本発明では、剤型固形状とすることや、有機変性粘土鉱物としてフッ素を含有する有機変性粘土鉱物(=(b)成分)を用いたことにより、従来に比べ有機変性粘土鉱物分を高配合することができるとともに、(b)成分による毛穴隠蔽効果を格段に高めることができた。

0028

また、本発明の油性固形化粧料は、容器に充填する際、基剤を加熱して溶解させた状態で容器に流し込み、冷やして固めるが、容器への充填のしやすさの一指標として溶融状態での粘度(=溶融粘度)がある。この溶融粘度が高すぎると容器に平ら流し込むことができず、製造できない。溶融粘度が高すぎるような場合、分散剤(例えばイソステアリン酸等)を配合して溶融粘度をコントロールする等の方策が挙げられる。本発明では、分散剤を別途配合しなくとも溶融粘度の上昇を効果的に抑制することができ、容器への充填容易性の効果も奏する。

0029

なお(b)成分に代えてフッ素を含有しない有機機変性粘土鉱物を用いた場合、著しく増粘してしまい、ワックスの融点以上の条件下でも容器に充填することができない。

0030

本発明では上記必須成分に加えて、さらに、より毛穴隠し効果の向上を図って、(c)下記式(I)で示されるポリエーテル変性シリコーンを配合してもよい。

0031

0032

上記式(I)中、各置換基符合は以下の意味を表す。

0033

R1は水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を表す。水素原子が好ましい。
rは50〜60の数を表す。
uは2〜5の数を表す。
aは8〜20の数を表す。
bは0〜35の数を表す。bは0が好ましい。

0034

(c)成分の具体例として、例えば、PEG−10メチコン、PEG/PPG−18/18ジメチコン等が挙げられる。(c)成分の市販品として、「KF−6017P」、「KF−6043」(いずれも信越化学(株)製)や、「SS−2910」、「5225C FORMULATIONAID」(いずれも東レ・ダウコーニング社)等が挙げられる。(c)成分は1種または2種以上を用いることができる。

0035

(c)成分を配合する場合、その配合量は、毛穴隠蔽効果、使用性等の点から、本発明化粧料全量中に0.5〜6質量%とするのが好ましく、より好ましくは0.5〜2質量%である。0.5質量%未満では(c)成分配合の効果を十分に発揮することが難しく、一方、6質量%超では色縞やべたつきを生じやすくなる。

0036

またさらに(d)粉末成分を配合することができる。(d)成分を配合することで毛穴隠蔽効果をより一層高めることができる。粉末成分としては一般に化粧料に配合し得るものであれば特に限定されるものでなく、例えば、球状シリカ球状ポリエチレンポリアミド球状樹脂粉末ナイロン球状粉末)、架橋型ポリメタクリルメチル球状樹脂粉末等の球状粉末や、タルク、マイカ、カオリンセリサイト炭酸カルシウム炭酸マグネシウム等の体質顔料ジメチコンクロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーポリメチルシルセスキオキサン等の高分子シリコーン系粉末ポリエチレンポリメタクリル酸メチルなどが挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。(d)成分は1種または2種以上を用いることができる。

0037

(d)成分を配合する場合、その配合量は、毛穴隠蔽効果、使用性等の点から、本発明化粧料全量中に1〜30質量%とするのが好ましく、より好ましくは5〜20質量%である。

0038

なお本発明の固形油性化粧料は、ワックスの結晶生成により固化するものであることから、ワックスの結晶生成阻害を引き起こすような成分は配合しないことが望ましい。このような成分として油ゲル化剤(例えば、デキストリン系の油性高分子(「レオパールKL」;千葉製粉(株)製)等)などが挙げられる。

0039

本発明の化粧料には、上記成分の他に、本発明の目的・効果を損なわない限りにおいて、通常化粧品に用いられる他の成分を必要に応じて適宜配合することができる。本発明では親油性油溶性の成分が好適に用いられる。このような成分としては、油溶性高分子シリコーン系高分子を含む)、アルコール類(少なくとも親油性部分を有する)、液体油脂エステル油シリコーン油液状炭化水素油、油溶性の薬剤紫外線吸収剤等が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。

0040

油溶性高分子としては、トリメチルシロキシケイ酸アルキル変性シリコーンポリアミド変性シリコーン、POE・メチルポリシロキサン共重合体シリコーン鎖分岐型POE・メチルポリシロキサン共重合体、架橋型POE・メチルポリシロキサン共重合体、アルキル・POE共変性メチルポリシロキサン共重合体、シリコーン鎖分岐型アルキル・POE共変性メチルポリシロキサン共重合体、グリセリン脂肪酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステルポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステルポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等が例示される。本発明では長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン(ABIEM90TM;ゴールドシュミット社製)、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン(KF6017、KF6026;信越化学工業社製)等のHLB6以下のシリコーン系高分子が分散性のより一層の向上の点から好ましく用いられる。

0042

液体油脂としては、例えば、アボガド油ツバキ油タートル油、マカデミアナッツ油トウモロコシ油ミンク油、オリーブ油ナタネ油卵黄油ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油サザンカ油、ヒマシ油アマニ油サフラワー油綿実油エノ油大豆油落花生油実油、カヤ油コメヌカ油シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が例示される。

0043

エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピルオクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシルパルミチン酸イソプロピルステアリン酸ブチルラウリン酸ヘキシルミリスチン酸ミリスチルオレイン酸デシルジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル乳酸ミリスチル、酢酸ラノリンステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコールジペンタエリスリトール脂肪酸エステルモノイソステアリン酸N−アルキルグリコールジカプリン酸ネオペンチルグリコールリンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライドヒマシ油脂肪酸メチルエステルオレイン酸オレイルアセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシルアジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステルアジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレートセバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピルコハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が例示される。

0045

液状炭化水素油としては、流動パラフィン等が例示される。

0046

油溶性薬剤としては、油溶性の、美白剤保湿剤抗炎症剤抗菌剤ホルモン剤ビタミン類、各種アミノ酸およびその誘導体や酵素抗酸化剤育毛剤などの薬剤成分が挙げられる。具体的には、ビタミンA(=レチノール)およびその誘導体(例えば、レチノールアセテートレチノールパルミテート等)、ビタミンB2誘導体(例えば、リボフラビン酢酸エステル等)、ビタミンB6誘導体(例えば、ピリドキシンカプリレート、ピリドキシンジパルミテート、ピリドキシンジラウリレート等)、ビタミンD(=カルシフェロール)およびその誘導体(例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェノール等)、ビタミンE(=トコフェロール)およびその誘導体〔例えば、ビタミンEアセテート(=酢酸トコフェロール)等〕、必須脂肪酸〔例えば、リノール酸リノレイン酸アラキドン酸エイコサペンタエン酸ドコサヘキサエン酸、およびこれらを含有する植物抽出エキス(例えばハクシニンなど)等〕、ユビキノン(=補酵素Q10)およびその誘導体、ビタミンK類(例えば、フィロキノンメナキノンメナジオン等)、レゾルシン誘導体(例えば、4−アルキルレゾルシノール誘導体および/またはその塩等)、グリチルレチン酸およびその誘導体(例えば、グリチルレチン酸ステアリル等)、油溶性のビタミンC誘導体〔例えば、ビタミンCジパルミテート(=ジパルミチン酸アスコビル)、ステアリン酸アスコルビル等〕、ステロイド化合物(例えば、女性ホルモン男性ホルモン等)、ニコチン酸ベンジル(育毛剤成分)、トリクロロカルバニリド殺菌剤成分)、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル防腐剤成分)、γ−オリザノール抗酸化剤成分)、ジブチルヒドロキシトルエン(抗酸化剤成分)等が挙げられる。

0047

油溶性紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸(PABA)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステルジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート〔=2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート〕、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、3,4,5−トリメトキシケイ皮酸3−メチル−4−[メチルビストリメチルリキシ)シリルブチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニイルメタン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4−(1,1−ジメチルエチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オンオクトクリレン〔=2−シアノ−3,3−ジフェニル−2−プロペン酸−2−エチルヘキシルエステル〕、ポリシリコン−15〔=ジメチコジエチルベンザルマロネート〕等が挙げられる。

0048

本発明の油性固形化粧料は、特にファンデーション、ベースメーキャップ(下地)、部分用化粧料等として好適に用いられる。

0049

以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限りすべて質量%である。

0050

[毛穴隠し効果]
女性専門パネル(10名)により、各試料を顔へ塗布し、その毛穴隠蔽効果につき、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
A++:10名が、毛穴の隠蔽効果に優れると回答
A+:8〜9名が、毛穴の隠蔽効果に優れると回答
A:6〜7名が、毛穴の隠蔽効果に優れると回答
B:5名が、毛穴の隠蔽効果に優れると回答
C:3〜4名が、毛穴の隠蔽効果に優れると回答
D:2名以下が、毛穴の隠蔽効果に優れると回答。

0051

[容器への充填適正]
各試料を溶融状態で容器に流し込み、冷却した充填品の充填適正について、目視により下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
A+:容器内充填後の試料表面がやや凹面〜平らであった(中味が抜け落ちないためにもやや凹面〜平らの形状が理想的)
A:容器内充填後の試料表面がわずかに盛り上がる程度であった
B:容器内充填後の試料表面が少し盛り上がる程度であった(市販品許容範囲内
C:容器内充填後の試料表面が盛り上がっていた
D:容器内充填後の試料表面が盛り上がり、かつ表面が波打っていた。

0052

[色縞(分散性)]
各試料をステンレス製の容器に移し、オイルバスにて80℃にて溶解状態を保ったまま45rpmで4時間回転させた後の液面の外観を目視により評価した。
(評価基準)
A+:色縞が全くみられなかった
A:色縞がほとんどみられなかった
B:うっすらリング状の色縞がわずかにみられた(市販品許容範囲内)
C:リング状の色縞がみられた
D:明らかにリング状の色縞がみられた。

0053

[使用性(柔らかさ、滑らかさ)]
女性専門パネル(10名)により、各試料を顔へ塗布した際の、試料の柔らかさ、滑らかさにつき、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
A+:8名以上が、柔らかさ、滑らかさに優れると回答
A:6〜7名が、柔らかさ、滑らかさに優れると回答
B:5名が、柔らかさ、滑らかさに優れると回答
C:3〜4名が、柔らかさ、滑らかさに優れると回答
D:2名以下が、柔らかさ、滑らかさに優れると回答。

0054

1.各粉末成分についての毛穴隠蔽効果評価
下記表1に示す試料1〜8を常法により調製した。調製した試料を用いて、上記評価方法に従い、各粉末の毛穴隠蔽効果について評価した。結果を表1に示す。なお表1中、「ジメチルジステアリルアンモニウム変性合成フッ素雲母(*)」は「ソマシフMAE」(コープケミカル(株)製)を用いた。

0055

0056

表1の結果から明らかなように、本発明の(b)成分を用いた試料7では、従来の粉体を用いた場合に比べ、毛穴隠蔽効果に極めて優れることが確認された。

0057

2.実施例1〜12、比較例1〜9
下記表2〜3に示す各試料を常法により調製した。調製した試料を用いて、上記評価方法に従い、各粉末の毛穴隠蔽効果、充填適正、色縞、使用性について評価した。結果を表2〜3に示す。

0058

なお表2〜3中、「ジメチルジステアリルアンモニウム変性合成フッ素雲母(*)」は「ソマシフMAE」(コープケミカル(株)製)を、「PEG−10ジメチコン(**)」は「KF−6017P」(信越化学(株)製)を、それぞれ用いた。

0059

0060

実施例

0061

表2〜3の結果から明らかなように、本発明の試料(実施例1〜12)は毛穴隠蔽効果、充填適正、色縞、使用性について優れた効果が得られた。一方、本発明範囲を逸脱する試料(比較例1〜9)では本発明効果をすべて併せもつことはできなかった。なお(b)成分に代えて、フッ素を含有しない有機機変性粘土鉱物を用いた比較例6では、粘度が上がりすぎて混合できず、試料を製造することができなかったため、各評価を行うことができなかった。

0062

本発明の油性固形化粧料は、従来の球状粉末による毛穴隠し効果よりも格段に優れた毛穴隠し効果を有し、さらに、適度な硬さの製剤化が容易であり、色縞が生じず、使用性(柔らかさ、滑らかさ)にも優れる。

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