図面 (/)

技術 混合燃料生成装置および方法

出願人 株式会社ワールドビジネス
発明者 山下博
出願日 2012年5月25日 (8年1ヶ月経過) 出願番号 2012-120278
公開日 2013年12月9日 (6年6ヶ月経過) 公開番号 2013-245299
状態 特許登録済
技術分野 液体炭素質燃料
主要キーワード 混合度合 保管タンク マイナスイオン水 たん水 混合動作 燃料油タンク 直流高電圧発生装置 水全量
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年12月9日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

燃料油と水とを混合して混合燃料を生成する方法として、乳化剤を添加して混合を良好に行うようにしたものがあった。しかし、乳化剤は比較的高価であるので、混合燃料のコストを低減することが出来なかった。

解決手段

混合燃料生成装置1を、燃料油または燃料油と水との混合油噴射する第1噴射部60と、水を噴射する第2噴射部62と、第1噴射部60から噴射される液体に正の高電位を付与し、第2噴射部62から噴射される水に負の高電位を付与するための直流高電圧発生部61と、噴射された燃料油または混合油と噴射された水との衝突により混合された混合油を受容すると共に、該混合油を第1噴射部60に送出する混合油処理部63とを具える構成とした。燃料油と水とは異なる電位を付与されて衝突させられるので、電気的吸引力も作用し、混合が良好に行われる。

概要

背景

重油とか灯油等の燃料油と水とを、エマルジョン状態となるよう混合して生成した混合燃料は、純粋な燃料油に比して低コストとなるばかりでなく、燃焼時のCO2 やNOX の発生量が少なく、公害防止にも資することが知られている。
燃焼効率の良い混合燃料とするには、燃料油と水との混合が、出来るだけ細かいレベル(例、微粒子レベル)で良好になされることが要請されている。

そこで、近年、混合方法につきいろいろと研究され、種々の提案もなされている。混合を良好に行うために乳化剤を添加する方法も、有力な方法として知られている。例えば、乳化剤を添加して機械的動力攪拌して混合する方法とか、乳化剤を添加した混合液に超音波放射して混合する方法等がある。

概要

燃料油と水とを混合して混合燃料を生成する方法として、乳化剤を添加して混合を良好に行うようにしたものがあった。しかし、乳化剤は比較的高価であるので、混合燃料のコストを低減することが出来なかった。混合燃料生成装置1を、燃料油または燃料油と水との混合油噴射する第1噴射部60と、水を噴射する第2噴射部62と、第1噴射部60から噴射される液体に正の高電位を付与し、第2噴射部62から噴射される水に負の高電位を付与するための直流高電圧発生部61と、噴射された燃料油または混合油と噴射された水との衝突により混合された混合油を受容すると共に、該混合油を第1噴射部60に送出する混合油処理部63とを具える構成とした。燃料油と水とは異なる電位を付与されて衝突させられるので、電気的吸引力も作用し、混合が良好に行われる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

燃料油または燃料油と水との混合油噴射する第1噴射部と、水を噴射する第2噴射部と、前記第1噴射部から噴射される液体に正の高電位を付与し、前記第2噴射部から噴射される水に負の高電位を付与するための直流高電圧発生部と、噴射された燃料油または混合油と噴射された水との衝突により生成された混合油を受容すると共に、該混合油を前記第1噴射部に送出する混合油処理部とを具えたことを特徴とする混合燃料生成装置

請求項2

燃料油を水との混合に好適な温度に保温する装置が具備された燃料油タンクと、該燃料油タンクからフィルター,第1ポンプ,第1流量計および逆止弁を経て燃料油が供給される第1ノズルと、硬水純水装置および安定水装置により生成された水を収容するタンクであって、水を燃料油との混合に好適な温度に保温する装置が具備された水タンクと、該水タンクからマイナスイオン水発生装置,第2ポンプおよび第2流量計を経て水が供給される第2ノズルと、前記第1ノズルに正の高電位を付与すると共に前記第2ノズルに負の高電位を付与する直流高電圧発生装置と、前記第1ノズルから噴射された燃料油と前記第2ノズルから噴射された水とが衝突させられて生ずる混合油を受け入れるタンクであって、混合油を混合に好適な温度に保温する装置と混合油を循環させて混合を促進する装置と混合油を前記第1ノズルへ還流させる装置とが付設されている混合タンクとを具えたことを特徴とする混合燃料生成装置。

請求項3

混合しようとしている燃料油の全量を正の高電位を付与して第1ノズルから噴射すると共に、混合しようとしている水の所定分割水量であってマイナスイオン水の形にされている水に負の高電位を付与し、第2ノズルから噴射し、両方の噴射を衝突させる第1の過程と、該第1の過程での噴射の衝突により生成された混合油に正の高電位を付与して第1ノズルから噴射すると共に、新たな所定分割水量であってマイナスイオン水の形にされている水に負の高電位を付与して第2ノズルから噴射し、両方の噴射を衝突させる第2の過程と、噴射した所定分割水量の合計が、燃料油全量に対する所期混合割合量に達するまで第2の過程を繰返すという第3の過程とを具えたことを特徴とする混合燃料生成方法

技術分野

0001

本発明は、燃料油と水とを混合して混合燃料を生成する混合燃料生成装置および方法に関するものである。

背景技術

0002

重油とか灯油等の燃料油と水とを、エマルジョン状態となるよう混合して生成した混合燃料は、純粋な燃料油に比して低コストとなるばかりでなく、燃焼時のCO2 やNOX の発生量が少なく、公害防止にも資することが知られている。
燃焼効率の良い混合燃料とするには、燃料油と水との混合が、出来るだけ細かいレベル(例、微粒子レベル)で良好になされることが要請されている。

0003

そこで、近年、混合方法につきいろいろと研究され、種々の提案もなされている。混合を良好に行うために乳化剤を添加する方法も、有力な方法として知られている。例えば、乳化剤を添加して機械的動力攪拌して混合する方法とか、乳化剤を添加した混合液に超音波放射して混合する方法等がある。

先行技術

0004

特開2006−329438号公報
特開2008−063548号公報

発明が解決しようとする課題

0005

乳化剤を添加して混合燃料を生成する場合、乳化剤は比較的高価であるので、それを使う方法である限り、混合燃料のコストを低減するには限界があるという問題点があった。また、乳化剤を添加するので、生成された混合燃料の色は乳白色となり、見た目が燃料油らしくないという問題点もあった。
本発明は、そのような問題点を解決することを課題とするものである。

課題を解決するための手段

0006

前記課題を解決するため、本発明の混合燃料生成装置は次のような構成のものとした。即ち、燃料油または燃料油と水との混合油噴射する第1噴射部と、水を噴射する第2噴射部と、前記第1噴射部から噴射される液体に正の高電位を付与し、前記第2噴射部から噴射される水に負の高電位を付与するための直流高電圧発生部と、噴射された燃料油または混合油と噴射された水との衝突により混合された混合油を受容すると共に、該混合油を前記第1噴射部に送出する混合油処理部とを具えたものとした。

0007

本発明の混合燃料生成装置を更に具体化する場合、次のような構成とすることが出来る。即ち、燃料油を水との混合に好適な温度に保温する装置が具備された燃料油タンクと、該燃料油タンクからフィルター,第1ポンプ,第1流量計および逆止弁を経て燃料油が供給される第1ノズルと、硬水純水装置および安定水装置により生成された水を収容するタンクであって、水を燃料油との混合に好適な温度に保温する装置が具備された水タンクと、該水タンクからマイナスイオン水発生装置,第2ポンプおよび第2流量計を経て水が供給される第2ノズルと、前記第1ノズルに正の高電位を付与すると共に前記第2ノズルに負の高電位を付与する直流高電圧発生装置と、前記第1ノズルから噴射された燃料油と前記第2ノズルから噴射された水とが衝突させられて生ずる混合油を受け入れるタンクであって、混合油を混合に好適な温度に保温する装置と混合油を循環させて混合を促進する装置と混合油を前記第1ノズルへ還流させる装置とが付設されている混合タンクとを具えた構成である。

0008

また、本発明の混合燃料生成方法は、次のような過程を具えたものとした。即ち、混合しようとしている燃料油の全量を正の高電位を付与して第1ノズルから噴射すると共に、混合しようとしている水の所定分割水量であってマイナスイオン水の形にされている水に負の高電位を付与し、第2ノズルから噴射し、両方の噴射を衝突させる第1の過程と、該第1の過程での噴射の衝突により生成された混合油に正の高電位を付与して第1ノズルから噴射すると共に、新たな所定分割水量であってマイナスイオン水の形にされている水に負の高電位を付与して第2ノズルから噴射し、両方の噴射を衝突させる第2の過程と、噴射した所定分割水量の合計が、燃料油全量に対する所期混合割合量に達するまで第2の過程を繰返すという第3の過程とを具えるものとした。

発明の効果

0009

本発明の混合燃料生成装置および方法によれば、次のような効果を奏する。
1.コストを低減することが出来る。
燃料油と水との混合を乳化剤を使用しなくとも良好に行うことが出来るので、生成コストを大幅に低減することが出来る。
2.混合燃料の色を、生成に使用した燃料油と同じ色にすることが出来る。
乳化剤を添加するという従来技術で生成された混合燃料の色は、乳白色となっていた。しかし、本発明では乳化剤を添加しないので乳白色となることはなく、生成に使用した燃料油と同じ色になり、いかにも燃料らしい外観を具えることになる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の混合燃料生成装置を示す図
本発明装置の運転動作の一例を説明する図

実施例

0011

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の混合燃料生成装置を示す図である。図1において、1は混合燃料生成装置、2は配管、3は燃料油タンク、4はヒーター、5はフィルター、6はポンプ、7は流量計、8は逆止弁、9は配管、10は直流高電圧発生装置、11はスイッチ、12は交流電源、13,14は配線、15,16はノズル、17は配管、18は流量計、19はポンプ,20はマイナスイオン水発生装置、21は水タンク、22はヒーター、23は配管、24はポンプ、25は安定水装置、26は硬水−純水装置、27は配管、28はボイラー、29,30,31,32は配管、33はラインミキサー、34,35はポンプ、36はヒーター、37は混合タンク、38はポンプ、39は配管、40は保管タンク、50はコントローラ、60は第1噴射部、61は直流高電圧発生部、62は第2噴射部、63は混合油処理部である。
また、S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7 は制御信号、D1,D2 はデータ信号である。

0012

(装置の構成)
まず本発明装置の概要を説明する。本発明装置の主たる構成要素は、第1噴射部60と直流高電圧発生部61と第2噴射部62と混合油処理部63である。この他、必要に応じて加温用熱源(ボイラー28)とか保管タンク40等が付設される。
第1噴射部60は、燃料油(または燃料油と水との混合油)をノズル15のところまで導いて噴射する部分である。第2噴射部62は、水をノズル16のところまで導いて噴射する部分である。

0013

直流高電圧発生部61は、第1噴射部60から噴射される液体に正の高電位を付与し、第2噴射部62から噴射される水に負の高電位を付与する部分である。混合油処理部63は、噴射された燃料油(または混合油)と噴射された水との衝突により混合,生成された混合油を受容すると共に、該混合油を第1噴射部60に送出する部分である。
以下、各部分について詳細に説明する。

0014

(1)第1噴射部60について
第1噴射部60は、燃料油タンク3からノズル15への配管9の途中に、フィルター5,ポンプ6,流量計7,逆止弁8が、直列に配設されて構成される。
燃料油タンク3には、配管2から燃料油が供給される。燃料油タンク3にはヒーター4が備えられ、燃料油が水との混合を良好に行うのに適した温度(例えば40℃)に保たれるようにされている。ヒーター4には、ボイラー28からの蒸気が配管27を経由して供給されている。図1に示した例では、ヒーター4の熱源としてボイラー28を用いているが、他の熱源(例、電熱)で発熱するものを用いてもよい。

0015

燃料油タンク3の燃料油は、配管9を通ってノズル15へ供給されるが、フィルター5は燃料油中ゴミを除去するためのものである。ポンプ6は燃料油をノズル15へ向かって送るためのものであり、流量計7は配管9中を流れる燃料油の量を計測するためのものである。逆止弁8は、燃料油が逆方向に流れるのを阻止する弁である(逆方向への流れが生じる恐れがあるのは、混合油が配管31を通って流されて来るときであるが、そのことについては後述する。)
ポンプ6の運転, 停止の動作は、コントローラ50からの制御信号S1 によってなされる。なお、流量計7からコントローラ50へは、計測した流量のデータ信号D1 が送られる。

0016

(2)第2噴射部62について
第2噴射部62は、水タンク21へ水を供給する部分と、水タンク21からノズル16への配管17の途中に、マイナスイオン水発生装置20,ポンプ19,流量計18が、直列に配設されて構成される部分とから成っている。
水タンク21へ水を供給する部分は、硬水−純水装置26,安定水装置25,ポンプ24で構成される。処理された水は、配管23を経て水タンク21へ供給される。ポンプ24の運転動作は、コントローラ50からの制御信号S4 により行われる。

0017

硬水−純水装置26は、硬水を処理して純水にする装置である。ここで、酸化還元電位が高い(例えば+500mV)硬水を、それより酸化還元電位が相当低い(例えば+200mV)ところの純水にする。安定水装置25は、トルマリン電気石)等を用いて純水の状態を安定的に維持する装置である。これらの装置は、公知の装置である。
なお、水タンク21に供給する水を、酸化還元度の低い純水、つまりmVのプラス度合いが低い水とする理由は、ノズル16で噴射する水の電位を出来るだけマイナスにしたいがためである。そうすれば、プラスの電位にされて噴射される燃料油との混合が、良好に行われるからである。

0018

水タンク21には、ヒーター22が備えられ、水が燃料油との混合を良好に行うのに適した温度(例えば40℃)に保たれるようにされている。ヒーター22の熱源として、ボイラー28を用いている。ボイラー28からの蒸気が、配管30を経由してヒーター22に供給されている。
マイナスイオン水発生装置20は、水タンク21の水を更に酸化還元度が低い(例えば、−500〜−600mV)マイナスイオン水を発生する装置である。ノズル16には、結局、このマイナスイオン水が供給される。
ポンプ19はマイナスイオン水の供給を行い、その運転動作は、コントローラ50からの制御信号S3 により行われる。そして、配管17を流れるマイナスイオン水の量は流量計18で計測され、データ信号D2 としてコントローラ50に送られる。
なお、ノズル15,16の性能としては、噴霧となる液粒のサイズが20〜30ミクロン以下となるようなものが望ましい。

0019

(3)直流高電圧発生部61について
直流高電圧発生部61は、直流高電圧発生装置10と、それへの入力を制御するスイッチ11とで構成される。直流高電圧を発生させたいときにはスイッチ11はオンされ、発生を停止させたいときにはオフとされる。スイッチ11をオンにするかオフにするかの制御は、コントローラ50からの制御信号S2 により行われる。入力電源としては、商用の交流電源12を使用する。

0020

直流高電圧発生装置10は、所要の直流高電圧(例、20〜30kV)を発生する装置である。その出力電圧の正極側の配線13はノズル15に接続され、負極側の配線14はノズル16に接続される。
そのため、ノズル15から噴射される燃料油(または混合油)の粒子は正に帯電され、ノズル16から噴射される水の粒子は負に帯電される。ノズル15,16の向きは、それらより噴射された燃料油や水が、空中で互いに衝突するような向きとされる。

0021

(4)混合油処理部63について
混合油処理部63は、ノズル15から噴射された燃料油(または混合油)と、ノズル16から噴射された水との衝突により混合された混合油を受容する混合タンク37と、受容した混合油を循環させ混合させる付属設備(ポンプ34,ラインミキサー33,配管32)と、混合油を第1噴射部60に送出する付属設備(ポンプ35,配管31)とで構成される。

0022

混合タンク37は、ノズル15,16から噴射されて互いに衝突し、落下して来る燃料油と水とを受け入れるタンクである。混合タンク37には、ヒーター36が備えられ、水と燃料油との混合が良好に行われるのに適した温度(例えば40℃)に保たれるようにされている。ヒーター36の熱源としてボイラー28を用いている。ボイラー28からの蒸気が、配管29を経由してヒーター36に供給されている。

0023

混合タンク37に付設されるポンプ34とラインミキサー33は、配管32で直列に配設され、混合タンク37内の混合液を循環させる。ポンプ34の運転動作は、コントローラ50からの制御信号S5 により行われる。
この付属装置は、混合液の混合度合を更に良好とするためのものである。混合液をポンプ34で吸い出し、ラインミキサー33を通して混合が更に良好となるよう混合処理し、再び混合タンク37へ戻す。

0024

混合タンク37には更に、配管31とポンプ35が付設される。これは、混合タンク37内の混合油を第1噴射部60のノズル15に供給するための構成である。配管31は、混合タンク37と配管9との間を接続する。
ポンプ35による配管9への混合油の送り出しは、燃料油タンク3からノズル15への燃料油の供給が終了した後の期間に行われる。ポンプ35の運転動作は、コントローラ50からの制御信号S6 により行われる。ポンプ35で吸い出された混合油は、配管31→配管9→ノズル15へと供給され、噴射される。逆止弁8は、配管31から配管9へ送られて来た混合油が、配管9の中で燃料油タンク3の方向へ流れて行くのを阻止する。
ポンプ38,配管39は、混合タンク37内に生成された最終的な混合油、即ち混合燃料を、保管タンク40へ送るためのものである。保管タンク40に保管された混合燃料が、燃料として使用に供される。

0025

(装置の動作,作用)
燃料油は燃料油タンク3よりノズル15に供給され、直流高電圧発生装置10により正に帯電され噴射される。一方、硬水−純水装置26および安定水装置25で生成された純水は、いったん水タンク21に入れられ、そこからマイナスイオン水発生装置20を通してマイナスイオン水とされ、ノズル16に供給される。そして、直流高電圧発生装置10により負に帯電され噴射される。
燃料油の噴射と水の噴射とが衝突すると、そこで両者の混合が行われる。燃料油の粒子は正に帯電させられ、水の粒子は負に帯電させられているので、両者の間には互いに吸引する力が働き、混合は良好に行われる。

0026

ただ、この混合は噴射が衝突して落下するまでの間に行われるものであるので、噴射された全量が良好に混合されるわけではない。相当の割合が、混合しないまま混合タンク37に落下する。従って、混合を促進するため更に2つの措置を講ずる。
第1の措置は、混合タンク37の混合油をラインミキサー33を通して循環させるという措置である。ラインミキサー33の作用で、混合が促進される。
第2の措置は、混合タンク37の混合油をポンプ35,配管31の経路でノズル15へ戻し、再度噴射し、ノズル16から新たに噴射される水と混合するという措置である。

0027

なお、生成しようとしている混合燃料の混合割合は、予め設定しておく。例えば、燃料油:水=70:30の混合燃料を生成するという具合にである。このような場合、燃料油全量と水全量とを1回だけ噴射して衝突させても、混合燃料として使用し得るほどに良好な混合状態となってくれる割合は僅かである(10数%程度)。
そこで、本発明では、混合すべき水の量を幾つかに分割しておき、それを次に例示するような要領で、順次噴射して混合するという方法をとる。即ち、例えば最終的に混合すべき水の量を5つに分割しておき、下記(1)〜(5)のような5回の混合により混合燃料を生成する。

0028

(1)第1回混合…燃料油全量の噴射に対して、第1の分割量の水を噴射して行う混合
(2)第2回混合…第1回混合で出来た混合油全量の噴射に対して、第2の分割量の水を噴射して行う混合
(3)第3回混合…第2回混合で出来た混合油全量の噴射に対して、第3の分割量の水を噴射して行う混合
(4)第4回混合…第3回混合で出来た混合油全量の噴射に対して、第4の分割量の水を噴射して行う混合
(5)第5回混合…第4回混合で出来た混合油全量の噴射に対して、第5の分割量の水を噴射して行う混合

0029

図2は、本発明装置の運転動作の一例を説明する図である。横方向は時間を表し、時間が経過するに従って右に進む。t1 ,t2 ,…,t11は時刻を表し、T0 ,T1 ,…,T5 は時間の長さを表している。Fは燃料油の量(全量)を表し、W1 ,W2 ,…,W5 は分割した水の量を表している。混合する水の量の合計をWとすると、Wは下記の式で表される。
W=W1 +W2 +W3 +W4 +W5
つまり、いま生成しようとしている混合燃料は、燃料油と水とを下記の式で表される割合で混合した燃料である。
燃料油:水=F:W

0030

例えば、F:W=7:3とする場合、用意する燃料油や水の量は、例えば燃料油700l,水300lなどということになる。
なお、W1 ,W2 ,…,W5 の各値は、必要に応じて適宜定めることが出来る。例えば、W1 は大で、W2 ,…,W5 はそれより小とか、あるいはW1 は異なるがW2 〜W5 は等量とするとかと定めることが出来る。

0031

図2において、横方向に引かれている白帯の線の長さは、動作している期間を表している。例えば、(イ)の「高電圧印加」について言えば、T1 の期間に高電圧印加され、次のT0 の期間は印加が停止され、その次のT2 の期間にまた高電圧が印加されるということを表わしている。このような制御は、例えばスイッチ11のオン,オフを、コントローラ50により制御することにより行われる。
(ロ)の「燃料油噴射」について言えば、T1 の期間に全量Fが噴射されることを表している。この期間には、ポンプ6がコントローラ50からの制御信号S1 により作動される。
(ハ)の「水噴射」について言えば、水がW1 ,W2 ,…,W5 という量に分割して、それぞれT1 ,T2 ,…,T5 の期間に噴射されることを表している。これらの期間毎に、ポンプ19がコントローラ50からの制御信号S3 により作動される。

0032

以下、時間の進行に沿って動作を説明する。
(1)時刻t1 〜時刻t3 までの時間T1
この間には、直流高電圧発生装置10から、ノズル15が正の電位,ノズル16が負の電位となるよう高電圧が印加される。そして、ノズル15から燃料油の全量Fを噴射すると共に、ノズル16から水をW1 の量だけ噴射する。両方の噴射が空中で衝突させられることにより、混合が行われる。

0033

従って、混合を良好に行うには、一方の噴射は終わっているのに他方の噴射はまだ続いているという噴射の仕方では具合が悪い。両方の噴射の衝突により混合が行われるわけであるから、噴射が終わるときは、両方の噴射が同時に終わるようにするのが望ましい。
そのためには、双方のポンプの送出量を制御してやる必要がある。即ち、燃料油を送出するポンプ6は、時間T1 の間にFの量を送出するように制御してやり、水を送出するポンプ19は、時間T1 の間にW1 の量を送出するように制御してやるのが望ましい。
なお、上記の噴射が始まると混合タンク37内に混合油が溜まり始めるから、(ニ)の「混合油循環」に示すように、適宜の時刻t2 から、ポンプ34,ラインミキサー33を通っての混合油の循環を開始させる。
この循環は、混合タンク37に溜まる混合油の全量を、次の新たな水W2 との混合を開始する迄に(つまりt4 迄に)、少なくとも数回位は循環させるように行う。

0034

(2)時刻t3 〜時刻t4 までの時間T0
この間は、次の新たな混合動作を始めるまでの休止期間である。それゆえ、高電圧の印加も停止されるし、混合油の循環を行っているポンプ34以外のポンプも停止される。
(3)時刻t4 〜時刻t5 までの時間T2
この間は、前回の混合で混合タンク37に溜まった混合油(その量はF+W1 )と、新たなW2 の量の水との混合を行う期間である。
混合タンク37内の混合油は、ポンプ35により配管31,9を経てノズル15へ送られる。従って、ポンプ35の送出量は、F+W1 の量を時間T2 で送出するよう制御される。一方、ポンプ19は、W2 の量の水を時間T2 で送出するよう制御される。
なお、ラインミキサー33,ポンプ34による混合油の循環は、混合タンク37に溜まる混合油の全量を、次の新たな水W3 との混合を開始する迄に(つまりt6 迄に)、少なくとも数回位は循環させるように行う。
(4)時刻t5 〜時刻t6 までの時間T0
この期間も、次の新たな混合動作を始めるまでの休止期間である。

0035

以下同様にして、混合動作と停止とが繰り返される。図2の例では、噴射による混合動作は5回行われている(時間T5 の混合動作まで)。
(5)時刻t11以降
所定回数の混合動作を行なうことにより生成された混合油は、混合燃料として使用し得る所期の性能を有するものになっているので、この段階で生成は完了する。
このようにして生成された混合燃料の色は、生成に使用した燃料油と同じ色となる。これは本発明の特徴の1つである。従来は乳化剤を添加して混合燃料を生成していたが、そうして生成された混合燃料の色は乳白色をしていた。乳白色では、あまり燃料油らしい外観を呈しているということは出来ない。しかし、本発明で生成される混合燃料は、燃料油と同じ色をしているから、まさしく燃料油らしい外観を呈しており、好ましい。
生成が完了した混合油は、ポンプ38を作動させ、混合タンク37から保管タンク40へと移される。

0036

なお、本発明の混合燃料生成装置で使用するポンプの中には、必要に応じて送出量を変えることが出来るものが望まれるものがある。例えば、ノズル16へ水を供給するポンプ19とか、混合油をノズル15へ供給するポンプ35等である。送出量を変えることが出来るポンプにもいろいろあるが、一例としては、駆動する電源周波数を変換するインバータを備えたものがある。
また、ポンプの圧力特性としては、1〜10Mpa程度のものが望ましい。

0037

本発明によれば、燃料油と水とに電位を付与してノズルから噴射して混合することにより、燃料油と水とが良好に混合された混合燃料を生成することが出来る。即ち、本発明では、乳化剤を添加する必要が全くない。乳化剤は比較的高価なものであるので、それを使わなくても済む本発明では、混合燃料のコストを従来に比べて大幅に低減することが可能になった。

0038

(方法の発明)
以上述べて来たことからも理解されるように、本願では、次のような過程から成る混合燃料生成方法の発明も、同時に提案するものである。
1.混合しようとしている燃料油の全量を正の高電位を付与してノズル15から噴射すると共に、混合しようとしている水の所定分割水量であってマイナスイオン水の形にされている水に負の高電位を付与し、ノズル16から噴射し、両方の噴射を衝突させる第1の過程
2.第1の過程での噴射の衝突により生成された混合油に正の高電位を付与してノズル15から噴射すると共に、新たな所定分割水量であってマイナスイオン水の形にされている水に負の高電位を付与してノズル16から噴射し、両方の噴射を衝突させる第2の過程
3.噴射した所定分割水量の合計が、燃料油全量に対する所期の混合割合量に達するまで第2の過程を繰返すという第3の過程

0039

1…混合燃料生成装置、2…配管、3…燃料油タンク、4…ヒーター、5…フィルター、6…ポンプ、7…流量計、8…逆止弁、9…配管、10…直流高電圧発生装置、11…スイッチ、12…交流電源、13,14…配線、15,16…ノズル、17…配管、18…流量計、19…ポンプ,20…マイナスイオン水発生装置、21…水タンク、22…ヒーター、23…配管、24…ポンプ、25…安定水装置、26…硬水−純水装置、27…配管、28…ボイラー、29,30,31,32…配管、33…ラインミキサー、34,35…ポンプ、36…ヒーター、37…混合タンク、38…ポンプ、39…配管、40…保管タンク、50…コントローラ、60…第1噴射部、61…直流高電圧発生部、62…第2噴射部、63…混合油処理部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ