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技術 用紙のしわ検知システム

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 和田浩二
出願日 2012年5月29日 (8年5ヶ月経過) 出願番号 2012-122313
公開日 2013年12月9日 (6年11ヶ月経過) 公開番号 2013-245104
状態 特許登録済
技術分野 クレジットカード等 本・特殊印刷物 シート,ウェブの制御 薄板状材料の折畳み、特殊排送装置、その他
主要キーワード 搬送コンベヤー 判定結果テーブル 同封物 字状折 角折れ 封入封緘機 グラシン 封入封緘
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年12月9日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

通知書宛先表示部の不良をより正確に検知することが可能な、用紙の不良検知システムを提供することを目的とした。

解決手段

撮像部20により通知書7の宛先表示部26及びその周辺を撮像し、記号認識部14により宛先表示部26及びその周辺に設けられた郵便記号32とシャープ記号31を認識し、距離演算部15により撮像部20において撮像された郵便記号32とシャープ記号31との間の距離を演算し、判定部16により距離演算部15において演算された距離と所定の距離とを比較してしわの有無を判定することで、通知書7の郵便記号32とシャープ記号31との間でしわが生じているか否かを検知することが可能な、用紙の不良検知システムを提供する。

概要

背景

従来、郵送等により請求書等の送付が行われている。このような請求書の送付の際には、用紙の表面に宛名や宛先を印字し、窓空き封筒の窓から見える位置に、用紙に印字された宛名等が位置するように折りたたまれて封入されるのが通常である。このような用紙への印字、折りたたみ封筒への封入は、封入封緘機として自動化されている。

しかし、上記処理は機械により行うため、用紙が折りたたまれたり封入されたりする際に、用紙にしわが生じたり、角が折れ曲がってしまう等の不都合が生じる場合がある。しわが生じたり、角が折れ曲がることにより宛名や宛先の部分が隠れるようであると、配達を行うことができない。また、宛先のうち郵便番号が隠れている場合は、郵便局による自動読取ができないため、不都合が生じる。このような問題に対応するため、用紙の宛先印字部にレーザー光照射し、そのレーザー光の反射光から距離を演算することで、用紙の厚みの変化すなわち角折れを検知するといったような、レーザー光等のセンサーで用紙の角折れを検知することができる角折れ検知装置を出願人は提案している( 例えば、特許文献1参照) 。

概要

通知書宛先表示部の不良をより正確に検知することが可能な、用紙の不良検知システムを提供することを目的とした。撮像部20により通知書7の宛先表示部26及びその周辺を撮像し、記号認識部14により宛先表示部26及びその周辺に設けられた郵便記号32とシャープ記号31を認識し、距離演算部15により撮像部20において撮像された郵便記号32とシャープ記号31との間の距離を演算し、判定部16により距離演算部15において演算された距離と所定の距離とを比較してしわの有無を判定することで、通知書7の郵便記号32とシャープ記号31との間でしわが生じているか否かを検知することが可能な、用紙の不良検知システムを提供する。

目的

本発明は、用紙のしわをより広範囲で正確に検知することが可能な、用紙のしわ検知システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

用紙の不良を検知するシステムにおいて、用紙を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像に基づいて、用紙に設けられた第1の記号と第2の記号を認識する記号認識部と、前記撮像部により撮像された画像に基づいて、前記記号認識部により認識された前記第1の記号と前記第2の記号との間の距離を演算する距離演算部と、前記距離演算部により演算された距離と所定の距離とを比較して、しわの有無を判定する判定部とを備えることを特徴とする用紙の不良検知システム。

請求項2

請求項1に記載の用紙の不良検知システムにおいて、前記撮像部により用紙を撮像する前に、用紙を所定の大きさに折る折り手段をさらに備えることを特徴とする用紙の不良検知システム。

請求項3

請求項1または請求項2に記載の用紙の不良検知システムにおいて、前記撮像部により用紙を撮像する前に、用紙を封入封緘する封入封緘手段をさらに備えることを特徴とする用紙の不良検知システム。

請求項4

請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の用紙の不良検知システムにおいて、前記判定部により判定された判定結果に基づいて、用紙をしわが生じているか否かにより分別する排出装置をさらに備えることを特徴とする用紙の不良検知システム。

請求項5

請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の用紙の不良検知システムにおいて、前記記号認識部によって前記第1の記号及び/又は前記第2の記号を認識できない用紙を不良と認識する管理制御部をさらに備えることを特徴とする用紙の不良検知システム。

請求項6

請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の用紙の不良検知システムにおいて、用紙には宛先表示部が設けられ、前記第1の記号及び前記第2の記号は、前記宛先表示部を挟むように設けられていることを特徴とする用紙の不良検知システム。

請求項7

請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の用紙の不良検知システムにおいて、前記第1の記号又は前記第2の記号が郵便記号であることを特徴とする用紙の不良検知システム。

請求項8

請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の用紙の不良検知システムにおいて、宛名情報と宛名情報に対応する識別情報を記憶する管理記憶部と、前記撮像部により撮像された画像に基づいて、用紙に宛名ごとに対応して設けられた前記識別情報を認識する識別情報認識部と、前記判定部より判定されたしわの有無の判定結果と前記識別情報認識部により認識された前記識別情報とを前記管理記憶部に関連づけて記憶させる管理制御部とをさらに備えることを特徴とする用紙の不良検知システム。

請求項9

請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載の用紙の不良検知システムとして機能させることを特徴とするプログラム

技術分野

0001

本発明は、郵便物等に封入される用紙のしわを検知するシステムに関するものである。

背景技術

0002

従来、郵送等により請求書等の送付が行われている。このような請求書の送付の際には、用紙の表面に宛名や宛先を印字し、窓空き封筒の窓から見える位置に、用紙に印字された宛名等が位置するように折りたたまれて封入されるのが通常である。このような用紙への印字、折りたたみ封筒への封入は、封入封緘機として自動化されている。

0003

しかし、上記処理は機械により行うため、用紙が折りたたまれたり封入されたりする際に、用紙にしわが生じたり、角が折れ曲がってしまう等の不都合が生じる場合がある。しわが生じたり、角が折れ曲がることにより宛名や宛先の部分が隠れるようであると、配達を行うことができない。また、宛先のうち郵便番号が隠れている場合は、郵便局による自動読取ができないため、不都合が生じる。このような問題に対応するため、用紙の宛先印字部にレーザー光照射し、そのレーザー光の反射光から距離を演算することで、用紙の厚みの変化すなわち角折れを検知するといったような、レーザー光等のセンサーで用紙の角折れを検知することができる角折れ検知装置を出願人は提案している( 例えば、特許文献1参照) 。

先行技術

0004

特開2006−27785号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、特許文献1に記載の角折れ検知装置では、センサーは各用紙の宛先印字部を通る直線上に生じた角折れを検知するにとどまる。

0006

そこで本発明は、用紙のしわをより広範囲で正確に検知することが可能な、用紙のしわ検知システムを提供することを目的とした。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、以下の各様態により上記の課題を解決するものである。

0008

本発明に係る、用紙の不良を検知するシステムは、用紙を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像に基づいて用紙に設けられた第1の記号と第2の記号を認識する記号認識部と、前記撮像部により撮像された画像に基づいて、前記記号認識部により認識された前記第1の記号と前記第2の記号との間の距離を演算する距離演算部と、前記距離演算部により演算された距離と所定の距離とを比較して、しわの有無を判定する判定部とを備えることを特徴とする。

0009

本システムによれば、撮像部により用紙を撮像し、記号認識部により用紙に設けられた第1の記号と第2の記号を認識し、距離演算部により撮像部において撮像された第1の記号と第2の記号との間の距離を演算し、判定部により距離演算部において演算された距離と所定の距離とを比較してしわの有無を判定することで、用紙の第1の記号と第2の記号との間で用紙のしわが生じているか否かを検知することができる。

0010

上記用紙の不良検知システムにおいては、前記撮像部により用紙を撮像する前に、用紙を所定の大きさに折る折り手段をさらに備えると良い。

0011

この構成によれば、折り手段により用紙を所定の大きさに折る際に用紙にしわが生じたとしても、用紙のしわを検知することができる。

0012

上記用紙の不良検知システムにおいては、前記撮像部により用紙を撮像する前に、用紙を封入封緘する封入封緘手段をさらに備えると良い。

0013

この構成によれば、封入封緘手段により用紙を封入封緘する際に用紙にしわが生じたとしても、用紙のしわを検知することができる。

0014

上記用紙の不良検知システムにおいては、前記判定部から得られた判定結果に基づいて用紙をしわが生じているか否かにより分別する排出装置をさらに備えると良い。

0015

この構成によれば、しわの有無の判定結果に基づいて、しわの無い用紙としわが生じた用紙を分別することができる。

0016

上記用紙の不良検知システムにおいては、前記記号認識部によって前記第1の記号及び/又は前記第2の記号を認識できない用紙を不良と認識する管理制御部をさらに備えると良い。

0017

この構成によれば、用紙にしわや折り目が生じて第1の記号や第2の記号を認識できない場合に、距離演算部により第1の記号と第2の記号との間の距離を演算するという処理を省略して直ちに不良と認識することで検知処理の効率が向上する。

0018

上記用紙の不良検知システムにおいては、用紙には宛先表示部が設けられ、第1の記号及び第2の記号は、宛先表示部を挟むように設けられていると良い。

0019

この構成によれば、第1の記号と第2の記号の間に設けられた宛先表示部に生じているしわを検知することができる。

0020

上記用紙の不良検知システムにおいては、前記第1の記号又は前記第2の記号が郵便記号であると良い。

0021

郵便記号は多くの郵便物に設けられているものであり、この構成によれば、用紙が郵便物として使用される際には郵便記号を第1の記号又は第2の記号とすることにより、多くの郵便物のしわ検知に対応することができる。

0022

上記用紙の不良検知システムにおいては、宛名情報と宛名情報に対応する識別情報を記憶する管理記憶部と、前記撮像部により撮像された画像に基づいて、用紙に宛名ごとに対応して設けられた前記識別情報を認識する識別情報認識部と、前記判定部より判定されたしわの有無の判定結果と前記識別情報認識部により認識された前記識別情報とを前記管理記憶部に関連づけて記憶させる管理制御部とをさらに備えると良い。

0023

この構成によれば、判定部より判定されたしわの有無の判定結果と識別情報認識部により認識された識別情報とを管理記憶部に関連づけて記憶させることで、後にしわが生じたと判定された用紙の識別情報を確認することができる。

0024

また、上記用紙のしわ検知システムとして機能させることを特徴とするプログラムをさらに備えると良い。

0025

本プログラムをシステムにインストールすることで本発明を構成させることができる。

発明の効果

0026

本発明では用紙の第1の記号と第2の記号との間で生じるしわを広範囲で正確に検知することができる。

図面の簡単な説明

0027

本実施形態の不良検知システムを利用した封入封緘機を示す概要図である。
図1に示す封入封緘機で通知書が封入封緘された窓空き封筒の正面図である。
図1に示す封入封緘機で封入封緘され、通知書にしわが生じた場合の窓空き封筒の例を示す正面図である。
本実施形態の不良検知システムの構成図である。
撮像部により撮像された、しわが生じていない窓空き封筒の宛先表示部及びその周辺の画像の例である。
撮像部により撮像された、しわが生じた場合の窓空き封筒の宛先表示部及びその周辺の画像の例である。
撮像部により撮像された、斜めに位置づけされた場合の窓空き封筒の宛先表示部及びその周辺の画像の例である。
本実施形態の不良検知システムの処理フローチャート図である。
本実施形態の判定結果テーブルを示す図である。

実施例

0028

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

0029

図1について、まず、宛名・宛先が印字された通知書(用紙)を折りたたんで封入する封入封緘機の全体について説明する。

0030

図1は、本実施形態の不良検知システムを利用した封入封緘機1を示す概要図である。図1において宛名・通知内容等が印字された連続用紙9はカッター2によって通知書ごとに切断され、通知書7は折り手段3によって折り線8で3つの領域に折りたたまれたのち、搬送コンベヤー40により搬送される。搬送される途中の工程において、通知書7と同封する同封物4a、4b、4cが同封物フィーダー(不図示)により順番に通知書7に重ねられる。重ねられた通知書7と同封物4a、4b、4cは封入封緘手段5により窓空き封筒6に封入され、窓空き封筒6の折り部6aが折り曲げられて糊付けされ、封緘される。

0031

次に、図2について、通知書7が封入封緘された窓空き封筒6について説明する。

0032

図2は、通知書7が折り手段3により折りたたまれ、封入封緘手段5により封入封緘された窓空き封筒6の正面図である。窓空き封筒6は、折りたたまれた通知書7及び同封物4a、4b、4cを封入可能な大きさの封筒であり、左上部には所定の大きさの窓空き部25が設けられている。窓空き部25には、透明フィルムなどの透明基材あるいはグラシン紙などの半透明基材が貼られている。

0033

通知書7には、左上部に宛先表示部26が設けられている。宛先表示部26の上部に送付先の郵便番号が印刷され、その下に住所、氏名(宛名情報)が順に印刷される。また、宛先表示部26の右下部には、通数連番(識別情報)33が印刷されている。通数連番33は、通知書を管理するための連続した番号であり、図2に示す例では7ケタ数字になっている。この通数連番33は、氏名(宛名情報)と対応している。

0034

この宛先表示部26を郵便記号32とシャープ記号31とで挟むように、郵便番号の左側方に郵便記号32が印刷され、通数連番33の右側方にシャープ記号31が印刷されている。

0035

通知書7は、折り手段3によって折りたたまれたのち、宛先表示部26が窓空き部25に重なるように窓空き封筒6に封入される。窓空き封筒6の窓空き部25には透明基材または半透明基材が貼られているため、透明基材ないし半透明基材を通して宛先表示部26を視認することができる。

0036

次に、図3について、通知書7にしわが生じた窓空き封筒6について説明する。

0037

図3は、通知書7が折り手段3により折りたたまれ、封入封緘手段5により封入封緘された際に、通知書7にしわが生じた場合の窓空き封筒6の例を示す正面図である。通知書7が折り手段3により折りたたまれたり、封入封緘手段5により窓空き封筒6に封入されたりする際に、しわ7aのようなしわが生じることがある。しわ7aは、宛先表示部26の住所と氏名の一部が隠れるよう、その宛先表示部26の長手方向に生じている。このように、しわ7aが生じると、宛先表示部26の住所と氏名を正確に読み取れない恐れがある。また、外観が損なわれる。本実施形態は、このようなしわが生じた通知書7を事前に検知するために開発されたものである。

0038

次に、本実施形態の封入封緘機1に備えられた不良検知システム100について説明する。

0039

図4は、本実施形態の不良検知システム100の構成図である。不良検知システム100は、撮像装置60と管理装置61と排出装置62とがインラインで接続されて成り、通知書7の宛先表示部26及びその周辺を撮像装置60により撮像することで通知書7の不良の有無を検知できるシステムである。

0040

撮像装置60は、撮像制御部19と撮像部20とを備えている。

0041

撮像部20は、窓空き封筒6の窓空き部25に貼られた透明フィルムあるいは半透明フィルムを通して、宛先表示部26及びその周辺(郵便記号32とシャープ記号31を含む)を撮像する。

0042

撮像制御部19は、撮像装置60を統括的に制御する制御部である。撮像制御部19は、CPU等から構成される。撮像制御部19は、コンベヤー40の搬送により、撮像部20の撮像範囲内に、窓空き封筒6の窓空き部25が位置づけされて停止される都度、窓空き部25を撮像部20に撮像させ、撮像部20で撮像された宛先表示部26及びその周辺の画像情報を管理装置61に送信する。

0043

管理装置61は、本実施形態の不良検知システム100を統括的に制御するコンピューターである。管理装置61は、管理制御部11、管理記憶部12、識別情報認識部13、記号認識部14、距離演算部15及び判定部16とを備えている。

0044

管理制御部11は、管理装置61を統括的に制御する制御部である。管理制御部11は、CPU等から構成される。管理制御部11は、管理記憶部12に記憶された各種プログラム、情報を適宜読み出して実行することにより、本実施形態に係る各種機能を実現している。

0045

管理記憶部12は、撮像装置60の画像情報に基づいてしわの有無を判定するために必要なプログラム及び情報、しわの有無に応じて排出装置62に窓空き封筒6を分別させるために必要なプログラム及び情報等を記憶するためのハードディスク等の記憶装置である。管理記憶部12は、宛先表示部26及びその周辺にしわが生じていない場合に想定される郵便記号32とシャープ記号31との間の距離を記憶している。この距離の値は、文書データから割り出される郵便記号32とシャープ記号31との間の距離(真の値)に対して、しわが生じていないとして許容される測定誤差を加えた値を最大値、差し引いた値を最小値とした範囲を持つ。また、管理記憶部12は、氏名(宛名情報)と氏名に対応する通数連番(識別情報)を記憶している。氏名と通数連番は、図9で示される判定結果テーブルの一部として予め記憶されている。図9については後述する。

0046

識別情報認識部13は、撮像装置60から送信されてきた宛先表示部26及びその周辺の画像情報に基づいて、宛先表示部26に設けられた通数連番(識別情報)を認識する。すなわち、識別情報認識部13は、シャープ記号31を認識し、そのシャープ記号31の左側にある通数連番を文字認識処理により認識する。

0047

記号認識部14は、撮像装置60から送信されてきた宛先表示部26及びその周辺の画像情報に基づいて、郵便記号32とシャープ記号31を認識する。

0048

郵便記号は多くの郵便物に設けられているものであり、郵便記号32を認識対象の記号とすることによって多くの郵便物のしわ検知に対応することができる。

0049

さらに、記号認識部14は、郵便記号32とシャープ記号31を認識した後、郵便記号32の座標値とシャープ記号31の座標値を求める。

0050

ここで、記号認識部14が郵便記号32とシャープ記号31のどちらか一方あるいは両方を認識できない場合は、通知書7に角折れなどの不良が生じている可能性が高いため、記号認識部14は、郵便記号32または/及びシャープ記号31を認識できなかったという結果を管理制御部11に送信する。

0051

この構成によって、距離演算部15によって郵便記号32とシャープ記号31との間の距離を演算するという処理を省略して直ちに不良と認識することができ、検知処理の効率が向上する。

0052

一方、記号認識部14は、郵便記号32とシャープ記号31とを正常に認識できた場合は、郵便記号32の座標値とシャープ記号31の座標値を距離演算部15に送信する。

0053

距離演算部15は、郵便記号32の座標値とシャープ記号31の座標値から、郵便記号32とシャープ記号31との間の距離を幾何学的に演算する。さらに距離演算部15は、演算した郵便記号32とシャープ記号31との間の距離を判定部16に送信する。

0054

判定部16は、距離演算部15によって演算された郵便記号32とシャープ記号31との間の距離と、管理記憶部12に記憶され宛先表示部26及びその周辺にしわが生じていない場合に想定される郵便記号32とシャープ記号31との間の距離とを比較する。距離演算部15によって演算された郵便記号32とシャープ記号31との間の距離が、管理記憶部12に記憶された宛先表示部26及びその周辺にしわが生じていない場合に想定される郵便記号32とシャープ記号31との間の距離の範囲内であれば、しわが生じていないと判定し、範囲外であればしわが生じているという判定をする。

0055

図5は、撮像部20により撮像された、しわが生じていない窓空き封筒6の宛先表示部26及びその周辺の画像の例である。記号認識部14は、撮像装置60から送信されてきた宛先表示部26及びその周辺の画像情報の中から、郵便記号32とシャープ記号31とをパターンマッチングにより認識する。さらに記号認識部14は、郵便記号32とシャープ記号31とを認識した後、郵便記号32の座標値32a(x1,y1)とシャープ記号31の座標値31a(x2,y2)を求める。具体的には、記号認識部14は、画像情報の左上の頂点原点(x0,y0)とし、右方向をx方向、下方向をy方向として座標値32aと座標値31aを求める。そして、記号認識部14は、郵便記号32の座標値32aとシャープ記号31の座標値31aを距離演算部15に送信する。

0056

距離演算部15は、郵便記号32の座標値32aとシャープ記号31の座標値31aから、郵便記号32とシャープ記号31との間の距離Xを幾何学的に演算する。距離Xは次の式で求めることができる。

0057

距離X=√{(y2−y1)2+(x2−x1)2}
判定部16は、距離演算部15により求められた郵便記号32とシャープ記号31との間の距離Xが、管理記憶部12に記憶された宛先表示部26及びその周辺にしわが生じていない場合に想定される郵便記号32とシャープ記号31との間の距離の範囲内である、と判定する。

0058

図6は、撮像部20により撮像された、しわが生じた場合の窓空き封筒6の宛先表示部26及びその周辺の画像の例である。図5と同様にして記号認識部14は、撮像装置60から送信されてきた宛先表示部26及びその周辺の画像情報の中から、郵便記号32とシャープ記号31とをパターンマッチングにより認識する。さらに、郵便記号32とシャープ記号31とを認識した後、郵便記号32の座標値32b(x3,y3)とシャープ記号31の座標値31b(x4,y4)を求める。具体的には、記号認識部14は、画像情報の左上の頂点を原点(x0,y0)とし、右方向をx方向、下方向をy方向として座標値32bと座標値31bを求める。そして、記号認識部14は、郵便記号32の座標値32bとシャープ記号31の座標値31bを距離演算部15に送信する。

0059

距離演算部15は、郵便記号32の座標値32bとシャープ記号31の座標値31bから、郵便記号32とシャープ記号31との間の距離Yを幾何学的に演算する。距離Yは次の式で求めることができる。

0060

距離Y=√{(y4−y3)2+(x4−x3)2}
判定部16は、距離演算部15により求められた郵便記号32とシャープ記号31との間の距離Yが、管理記憶部12に記憶された宛先表示部26及びその周辺にしわが生じていない場合に想定される郵便記号32とシャープ記号31との間の距離の範囲外である、と判定する。

0061

図7は、撮像部20により撮像された、斜めに位置づけされた場合の窓空き封筒6の宛先表示部26及びその周辺の画像の例である。しかも、この窓空き封筒6の宛先表示部26にはしわが生じている。窓空き封筒6は、通常撮像装置60の撮像部20の撮像範囲に対して平行に撮像され、その画像情報が管理装置61に送信されるが、搬送状況によっては図7のように撮像部20の撮像範囲に対して斜めに位置づけされ、その画像情報が送信されてくる場合もある。この場合、宛先表示部26及びその周辺も左斜めに傾いているが、記号認識部14は、郵便記号32とシャープ記号31が左斜めに傾いていても、撮像装置60から送信されてきた宛先表示部26及びその周辺の画像情報の中から郵便記号32とシャープ記号31とをパターンマッチングにより認識することができる。さらに、記号認識部14は、郵便記号32とシャープ記号31とを認識した後、郵便記号32の座標値32c(x5,y5)とシャープ記号31の座標値31c(x6,y6)を求める。ここで、記号認識部14は、画像情報の左上の頂点を原点(x0,y0)とし、右方向をx方向、下方向をy方向として座標値32cと座標値31cを求める。さらに、記号認識部14は、郵便記号32の座標値32cとシャープ記号31の座標値31cを距離演算部15に送信する。

0062

距離演算部15は、郵便記号32の座標値32cとシャープ記号31の座標値31cから、郵便記号32とシャープ記号31との間の距離Zを幾何学的に演算する。距離Zは次の式で求めることができる。

0063

距離Z=√{(y6−y5)2+(x6−x5)2}
判定部16は、距離演算部15により求められた郵便記号32とシャープ記号31との間の距離Zが、管理記憶部12に記憶された宛先表示部26及びその周辺にしわが生じていない場合に想定される郵便記号32とシャープ記号31との間の距離の範囲外である、と判定する。

0064

図9は、本実施形態の管理記憶部12に記憶される判定結果テーブルを示す図である。管理記憶部12には、予め、氏名(宛名情報)と氏名に対応する通数連番(識別情報)が記憶されている。管理制御部11は、識別情報認識部13が認識した通数連番に対応する「不良の有無」の欄に、判定部16によって判定されたしわが生じているか否かの判定結果を書き加えて図9のような判定結果テーブルを作成し、管理記憶部12に記憶させる。ここで、管理制御部11は、不良の有無について、しわが生じている場合は「×」、しわが生じていない場合は「○」と書き加えて記憶させる。

0065

また、管理制御部11は、記号認識部14から郵便記号32または/及びシャープ記号31を認識できなかったという結果を受信した場合は、その窓空き封筒6の通知書7に角折れなどの不良が生じていると認識し、この場合も不良の有無について「×」と書き加えて記憶させる。

0066

この構成によって、すべての窓空き封筒6の不良検知が完了したのちに、しわが生じていると判定され、不良の有無が「×」と書き加えられた窓空き封筒6の通数連番33を確認することができる。さらに、不良の有無が「×」と書き加えられた通数連番33に対応する通知書7を再度作成し、再び封入封緘機1によって窓空き封筒6を封入封緘することができる。

0067

管理制御部11は、判定部16の判定結果を排出装置62に送信する。

0068

排出装置62は、管理装置61から送信されてきた判定結果をもとに、通知書7にしわが生じているか否かに基づいて窓空き封筒6を分別する装置である。排出装置62は、排出制御部17と排出部18とを備えている。

0069

排出制御部17は、排出装置62を統括的に制御する制御部である。排出制御部17は、CPU等から構成される。排出制御部17は、管理装置61から送信されてきた判定結果によって排出部18に窓空き封筒6を分別させる。

0070

排出部18は、排出制御部17の指示を受けて、管理装置61によって宛先表示部26にしわや角折れなどの不良が生じていると判定された窓空き封筒6をコンベヤー40から落下させて不良品ケース41などの所定の場所に収納する。一方、排出部18は、排出制御部17の指示を受けて、しわや角折れなどの不良が生じていないと判定された窓空き封筒6を落下させずにそのままコンベヤー40上で搬送させる。

0071

この構成によって、宛先表示部26にしわが生じているか否かの判定結果に基づいて、しわが生じている窓空き封筒6としわが生じていない窓空き封筒6とを分別することができる。

0072

次に、本実施形態の封入封緘の不良検知システムの処理フローについて説明する。この処理は、搬送されてくる各窓空き封筒6について実行される。

0073

図8は、本実施形態の封入封緘の不良検知システムの処理フローチャート図である。最初に、ステップS(以下「S」と記載する)1において、撮像装置60の撮像部20は、連続的に搬送されてくる窓空き封筒6が撮像部20の撮像範囲内に位置付けされる都度、窓空き封筒6の宛先表示部26及びその周辺を撮像する。

0074

S2において、撮像装置60の撮像制御部19は、撮像部20が撮像した画像情報を管理装置61に送信する。

0075

S3において、管理装置61の管理制御部11は、撮像装置60から画像情報を受信する。

0076

S4において、識別情報認識部13は、撮像装置60から受信した画像情報の中からシャープ記号を認識し、その左側にある通数連番を認識する。

0077

S5において、記号認識部14は、撮像装置60から受信した画像情報の中から郵便記号32とシャープ記号31を認識する。記号認識部14が郵便記号32とシャープ記号31の両方を認識できた場合(S5:YES)には、郵便記号32とシャープ記号31の座標値を求め、S6に進む。一方、記号認識部14が郵便記号32とシャープ記号31のうちどちらか一方あるいは両方を認識できなかった場合(S5:NO)には、郵便記号32または/及びシャープ記号31を認識できなかったことを管理制御部11に送信し、S12に進む。

0078

S12において、管理制御部11は、識別情報認識部13が認識した通数連番に対応する「不良の有無」の欄に、不良が生じているという判定結果「×」を書き加えて判定結果テーブルを作成し、S13に進む。

0079

S6において、距離演算部15は、記号認識部14が認識した郵便記号32の座標値とシャープ記号31の座標値から、郵便記号32とシャープ記号31との間の距離を幾何学的に演算する。

0080

S7において、判定部16は、管理記憶部13の中に予め記憶された、宛先表示部26及びその周辺にしわが生じていない場合に想定される郵便記号32とシャープ記号31との間の距離と、S5において距離演算部15により演算された郵便記号32とシャープ記号31との間の距離とを比較する。判定部16は、距離演算部15によって演算された郵便記号32とシャープ記号31との間の距離が、管理記憶部12に記憶された宛先表示部26及びその周辺にしわが生じていない場合に想定される郵便記号32とシャープ記号31との間の距離の範囲内であればしわが生じていないと判定し、範囲外であればしわが生じているという判定をする。

0081

さらにS7において、管理制御部11は、識別情報認識部13が認識した通数連番に対応する「不良の有無」の欄に、判定部16によって判定されたしわが生じているか否かの判定結果を書き加えて判定結果テーブルを作成する。

0082

S8において、管理制御部14は、判定部16が判定した判定結果を排出装置62に送信する。

0083

S9において、排出装置62の排出制御部17は、管理装置61から判定結果を受信する。

0084

S10において、排出制御部15は、しわが生じているか否かの判定結果に基づき、排出部18に窓空き封筒6を分別させる。すなわち排出制御部15が、しわが生じていないという判定結果を受信した場合(S10:NO)にはS11に進み、窓空き封筒6をそのままコンベヤー40に搬送させる。一方、排出制御部15が、しわが生じているという判定結果を受信した場合(S10:YES)にはS13に進み、不良品ケース41などの所定の場所に収納させる。
<本実施形態による作用効果
本実施形態によれば、撮像部20により通知書7の宛先表示部26及びその周辺(郵便記号32及びシャープ記号31を含む)を撮像し、記号認識部14により郵便記号32及びシャープ記号31を認識し、距離演算部15により郵便記号32とシャープ記号31との間の距離を演算し、判定部16により、距離演算部15において演算された郵便記号32とシャープ記号31との間の距離と、管理記憶部12に記憶された宛先表示部26及びその周辺にしわが生じていない場合に想定される郵便記号32とシャープ記号31との間の距離を比較してしわの有無を判定することで、折り手段3により折りたたまれる際、あるいは封入封緘手段5により封入封緘される際に郵便記号32とシャープ記号31との間でしわが生じているか否かを検知することができる。

0085

また、本実施形態によれば、通知書7の宛先表示部26にしわが生じているか否かの判定結果に基づいて、しわが生じている窓空き封筒6としわが生じていない窓空き封筒6とを分別することができる。

0086

<変形例>
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。

0087

例えば、本実施形態では通知書7のしわを検知しているが、通知書に限らず、広告証明書招待状などの各種用紙のしわを検知することが可能である。

0088

また、本実施形態では、通知書7は折り手段3によって折りたたまれているが、通知書と封筒の大きさによっては、折りたたまずにそのまま封筒に封入しても良い。さらに本実施形態では、通知書7が窓空き封筒6に封入封緘されている例を示したが、一枚の用紙をS字状ないしV字状折りたたんで圧着した圧着葉書など、封入封緘を必要としない用紙のしわを検知することも可能である。

0089

本実施形態では、記号認識部が認識する第1の記号を郵便記号、第2の記号をシャープ記号としたが、郵便記号とシャープ記号に限定されず、適宜認識対象の記号を選択することができる。例えば第2の記号として、シャープ記号ではなく、通数連番(識別情報)の中の1文字を設定することも可能である。

0090

また、本実施形態では撮像装置60を1台用いているが、撮像装置60は1台とは限らず、2台以上の複数台を用いても良い。すなわち、撮像装置60をコンベヤーに対して真上に複数台設け、その台数分の複数の窓空き封筒6を同時に撮像し、同時に不良の検知をすることで、用紙の撮像に要する時間を短縮することができ、不良検知処理の効率を向上させることができる。

0091

さらに、本実施形態ではしわの生じている窓空き封筒としわの生じていない窓空き封筒の分別に排出装置を用いたが、分別の方法はこれに限定されず、例えばしわを検知した場合には、警告音などを鳴らして作業者エラーを知らせる等の機能を備えていても良い。

0092

本発明は、封入封緘済みの通知書の不良検知のほかに広告、証明書、招待状、圧着葉書などの各種用紙の不良の検知などに利用可能である。

0093

1……封入封緘機
2……カッター
3……折り手段
4a、4b、4c……同封物
5……封入封緘手段
6……窓空き封筒
7……通知書
7a……しわ
8……折り線
9……連続用紙
11……管理制御部
12……管理記憶部
13……識別情報認識部
14……記号認識部
15……距離演算部
16……判定部
17……排出制御部
18……排出部
19……撮像制御部
20……撮像部
25……窓空き部
26……宛先表示部
31……シャープ記号
32……郵便記号
33……通数連番
60……撮像装置
61……管理装置
62……排出装置
100……不良検知システム

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