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技術 色変換テーブル作成装置、色変換テーブル作成装置を含む出力システム、及び色変換テーブル作成装置の制御プログラム

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 今関瑠美
出願日 2012年4月6日 (9年1ヶ月経過) 出願番号 2012-087839
公開日 2013年10月24日 (7年6ヶ月経過) 公開番号 2013-219522
状態 特許登録済
技術分野 画像処理 FAX画像信号回路 カラー画像通信方式
主要キーワード ステップチャート 標準カラーチャート ラグランジュ補間 多色印刷用 非線形補間 指定範囲内 補間誤差 ANSI
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年10月24日)のものです。
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図面 (11)

課題

出力装置の設計時の階調性実機の階調性とが互いに異なる場合であっても、補間計算による補間値と実際の出力値との間の誤差を低減させることができるLUT作成装置を提供する。

解決手段

LUT作成装置は、複数の補間方法により求めた補間L*a*b*値と測色L*a*b*値との色差(ΔE*ab)を計算し(S203)、色差(ΔE*ab)の計算結果に基づきプリンター表色系(CMYK)の1次色補間点についての適切な補間方法を選択し(S204)、選択した補間方法の組み合わせを用いてプリンターの表色系(CMYK)の多次色補間点についての補間計算を実行する。

概要

背景

異なるデバイス間の色変換には、デバイス非依存色彩値(例:L*a*b*値)とデバイス値との対応関係を示す色変換テーブルが用いられる。このような色変換テーブルはLUT(Look Up Table)と称される。通常、LUTを作成する際には、CMYKの組み合わせからなる数百のカラーパッチを出力し、それらの測定結果から得たL*a*b*値(測色値)に基づく補間計算を実行することにより数千の色対応関係を求めている。ここで、補間計算は必ず補間誤差を伴うので、上記の方法によるとCMYKの全ての組み合わせからなるカラーパッチを測定した場合と比べて色変換の精度が低くなってしまう。これに関連して、以下の特許文献1には、線形補間により求めた補間L*a*b*値と非線形補間により求めた補間L*a*b*値との差分値に基づく補正量を計算し、その補正量を加味したLUTを作成するプロファイル作成装置が提案されている。

しかしながら、特許文献1のプロファイル作成装置は、設計時に定められた補間方法を用いてLUTを作成しているにすぎないので、プリンターの設計時の階調性ユーザーが使用する実機の階調性とが互いに異なる場合には、補間計算により求めた補間値と実際の出力値との間に大きな誤差が生じてしまう。例えば、図9は、プリンターの設計時の階調性と実機の階調性とを対比して示すグラフである。図9のように、プリンターの設計時の階調性と実機の階調性はB(Blue)=85%の近傍において大きく異なっている。そのため、設計時に定められた補間方法によりB=85%についての補間計算を実行した場合には、補間計算により求めた補間値(図中の●印)と実際の出力値(図中の×印)との間に大きな誤差が生じてしまう。

概要

出力装置の設計時の階調性と実機の階調性とが互いに異なる場合であっても、補間計算による補間値と実際の出力値との間の誤差を低減させることができるLUT作成装置を提供する。LUT作成装置は、複数の補間方法により求めた補間L*a*b*値と測色L*a*b*値との色差(ΔE*ab)を計算し(S203)、色差(ΔE*ab)の計算結果に基づきプリンターの表色系(CMYK)の1次色補間点についての適切な補間方法を選択し(S204)、選択した補間方法の組み合わせを用いてプリンターの表色系(CMYK)の多次色補間点についての補間計算を実行する。

目的

本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、出力装置の設計時の階調性と実機の階調性とが互いに異なる場合であっても、補間計算による補間値と実際の出力値との間の誤差を低減させることができるLUT作成装置、LUT作成装置を含む出力システム、及びLUT作成装置の制御プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1表色系の格子点に対応する第2表色系の色彩値を示す色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置であって、前記第1表色系の1次色のステップチャートに対応する前記第2表色系の測色値を取得する取得部と、前記ステップチャートに含まれる一以上の1次色格子点に対応する第2表色系の補間値を、前記取得部により取得された、前記ステップチャートに含まれる他の1次色格子点に対応する前記測色値を用いた複数の補間方法により計算する補間部と、前記複数の補間方法により計算された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する補間値と、前記取得部により取得された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する前記測色値との差分を計算する差分計算部と、前記差分計算部により計算された前記差分に基づき、前記一以上の1次色格子点の各々について前記複数の補間方法から一の補間方法を選択する選択部と、前記一以上の1次色格子点の各々と1次色の成分が等しい多次色格子点に対応する前記第2表色系の補間値を、前記一以上の1次色格子点の各々について選択された前記一の補間方法により計算する多次色計算部と、を有する色変換テーブル作成装置。

請求項2

前記選択部は、前記差分計算部により計算された前記差分が最も大きい補間方法以外の補間方法を前記一の補間方法として選択することを特徴とする請求項1に記載の色変換テーブル作成装置。

請求項3

前記選択部は、前記差分計算部により計算された前記差分が最も小さい補間方法を前記一の補間方法として選択することを特徴とする請求項2に記載の色変換テーブル作成装置。

請求項4

前記選択部は、前記一以上の1次色格子点の一部について、前記一以上の1次色格子点の他の一部について選択した前記一の補間方法と同一の補間方法を、前記一の補間方法として選択することを特徴とする請求項2に記載の色変換テーブル作成装置。

請求項5

前記多次色計算部は、前記一以上の1次色格子点の各々について選択された前記一の補間方法により計算された前記第2表色系の補間値の平均値を計算することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の色変換テーブル作成装置。

請求項6

前記一以上の1次色格子点の個数は、前記第1表色系の要素色ごとに異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の色変換テーブル作成装置。

請求項7

前記他の1次色格子点の個数は、前記第1表色系の要素色ごとに異なることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の色変換テーブル作成装置。

請求項8

前記複数の補間方法には、線形補間及び非線形補間が含まれることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の色変換テーブル作成装置。

請求項9

前記非線形補間には、ネビュ補間、スプライン補間ラグランジュ補間、及びニュートン補間の少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項8に記載の色変換テーブル作成装置。

請求項10

前記差分計算部は、前記差分として色差(ΔE*ab)を計算することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の色変換テーブル作成装置。

請求項11

出力装置と、前記出力装置のデバイス依存の第1表色系の格子点に対応する第2表色系の色彩値を示す色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置と、を含む出力システムであって、前記出力装置は、前記第1表色系の1次色のステップチャートを出力する出力部を有し、前記色変換テーブル作成装置は、前記ステップチャートに対応する前記第2表色系の測色値を取得する取得部と、前記ステップチャートに含まれる一以上の1次色格子点に対応する前記第2表色系の補間値を、前記取得部により取得された、前記ステップチャートに含まれる他の1次色格子点に対応する前記測色値を用いた複数の補間方法により計算する補間部と、前記複数の補間方法により計算された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する補間値と、前記取得部により取得された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する前記測色値との差分を計算する差分計算部と、前記差分計算部により計算された前記差分に基づき、前記一以上の1次色格子点の各々について前記複数の補間方法から一の補間方法を選択する選択部と、前記一以上の1次色格子点の各々と1次色の成分が等しい多次色格子点に対応する前記第2表色系の補間値を、前記一以上の1次色格子点の各々について選択された前記一の補間方法により計算する多次色計算部と、を有することを特徴とする出力システム。

請求項12

前記出力装置は印刷装置であり、前記第1表色系はCMYKであることを特徴とする請求項11に記載の出力システム。

請求項13

前記第2表色系は、CIEL*a*b*、CIEXYZ、又はCIECAM02であることを特徴とする請求項11または12に記載の出力システム。

請求項14

第1表色系の1次色格子点に対応する第2表色系の色彩値を示す色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置の制御プログラムであって、前記第1表色系の1次色のステップチャートに対応する前記第2表色系の測色値を取得する手順(A)と、前記ステップチャートに含まれる一以上の1次色格子点に対応する前記第2表色系の補間値を、前記手順(A)で取得された、前記ステップチャートに含まれる他の1次色格子点に対応する前記測色値を用いた複数の補間方法により計算する手順(B)と、前記複数の補間方法により計算された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する補間値と、前記手順(A)で取得された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する前記測色値との差分を計算する手順(C)と、前記手順(C)で計算された前記差分に基づき、前記一以上の1次色格子点の各々について前記複数の補間方法から一の補間方法を選択する手順(C)と、前記一以上の1次色格子点の各々と1次色の成分が等しい多次色格子点に対応する前記第2表色系の補間値を、前記一以上の1次色格子点の各々について選択された前記一の補間方法により計算する手順(D)と、を前記色変換テーブル作成装置に実行させるための制御プログラム。

請求項15

請求項14に記載の制御プログラムが記録されたコンピューター読み取り可能な記録媒体

技術分野

0001

本発明は、第1表色系の格子点に対応する第2表色系の色彩値を示す色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置、当該色変換テーブル作成装置を含む出力システム、及び当該色変換テーブル作成装置の制御プログラムに関する。

背景技術

0002

異なるデバイス間の色変換には、デバイス非依存の色彩値(例:L*a*b*値)とデバイス値との対応関係を示す色変換テーブルが用いられる。このような色変換テーブルはLUT(Look Up Table)と称される。通常、LUTを作成する際には、CMYKの組み合わせからなる数百のカラーパッチを出力し、それらの測定結果から得たL*a*b*値(測色値)に基づく補間計算を実行することにより数千の色対応関係を求めている。ここで、補間計算は必ず補間誤差を伴うので、上記の方法によるとCMYKの全ての組み合わせからなるカラーパッチを測定した場合と比べて色変換の精度が低くなってしまう。これに関連して、以下の特許文献1には、線形補間により求めた補間L*a*b*値と非線形補間により求めた補間L*a*b*値との差分値に基づく補正量を計算し、その補正量を加味したLUTを作成するプロファイル作成装置が提案されている。

0003

しかしながら、特許文献1のプロファイル作成装置は、設計時に定められた補間方法を用いてLUTを作成しているにすぎないので、プリンターの設計時の階調性ユーザーが使用する実機の階調性とが互いに異なる場合には、補間計算により求めた補間値と実際の出力値との間に大きな誤差が生じてしまう。例えば、図9は、プリンターの設計時の階調性と実機の階調性とを対比して示すグラフである。図9のように、プリンターの設計時の階調性と実機の階調性はB(Blue)=85%の近傍において大きく異なっている。そのため、設計時に定められた補間方法によりB=85%についての補間計算を実行した場合には、補間計算により求めた補間値(図中の●印)と実際の出力値(図中の×印)との間に大きな誤差が生じてしまう。

先行技術

0004

特開平11−112822号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、出力装置の設計時の階調性と実機の階調性とが互いに異なる場合であっても、補間計算による補間値と実際の出力値との間の誤差を低減させることができるLUT作成装置、LUT作成装置を含む出力システム、及びLUT作成装置の制御プログラムを提供することである。

課題を解決するための手段

0006

本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。

0007

(1)第1表色系の格子点に対応する第2表色系の色彩値を示す色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置であって、前記第1表色系の1次色のステップチャートに対応する前記第2表色系の測色値を取得する取得部と、前記ステップチャートに含まれる一以上の1次色格子点に対応する第2表色系の補間値を、前記取得部により取得された、前記ステップチャートに含まれる他の1次色格子点に対応する前記測色値を用いた複数の補間方法により計算する補間部と、前記複数の補間方法により計算された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する補間値と、前記取得部により取得された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する前記測色値との差分を計算する差分計算部と、前記差分計算部により計算された前記差分に基づき、前記一以上の1次色格子点の各々について前記複数の補間方法から一の補間方法を選択する選択部と、前記一以上の1次色格子点の各々と1次色の成分が等しい多次色格子点に対応する前記第2表色系の補間値を、前記一以上の1次色格子点の各々について選択された前記一の補間方法により計算する多次色計算部と、を有する色変換テーブル作成装置。

0008

(2)前記選択部は、前記差分計算部により計算された前記差分が最も大きい補間方法以外の補間方法を前記一の補間方法として選択することを特徴とする上記(1)に記載の色変換テーブル作成装置。

0009

(3)前記選択部は、前記差分計算部により計算された前記差分が最も小さい補間方法を前記一の補間方法として選択することを特徴とする上記(2)に記載の色変換テーブル作成装置。

0010

(4)前記選択部は、前記一以上の1次色格子点の一部について、前記一以上の1次色格子点の他の一部について選択した前記一の補間方法と同一の補間方法を、前記一の補間方法として選択することを特徴とする上記(2)に記載の色変換テーブル作成装置。

0011

(5)前記多次色計算部は、前記一以上の1次色格子点の各々について選択された前記一の補間方法により計算された前記第2表色系の補間値の平均値を計算することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の色変換テーブル作成装置。

0012

(6)前記一以上の1次色格子点の個数は、前記第1表色系の要素色ごとに異なることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の色変換テーブル作成装置。

0013

(7)前記他の1次色格子点の個数は、前記第1表色系の要素色ごとに異なることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の色変換テーブル作成装置。

0014

(8)前記複数の補間方法には、線形補間及び非線形補間が含まれることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の色変換テーブル作成装置。

0015

(9)前記非線形補間には、ネビュ補間、スプライン補間ラグランジュ補間、及びニュートン補間の少なくとも1つが含まれることを特徴とする上記(8)に記載の色変換テーブル作成装置。

0016

(10)前記差分計算部は、前記差分として色差(ΔE*ab)を計算することを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか1つに記載の色変換テーブル作成装置。

0017

(11)出力装置と、前記出力装置のデバイス依存の第1表色系の格子点に対応する第2表色系の色彩値を示す色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置と、を含む出力システムであって、前記出力装置は、前記第1表色系の1次色のステップチャートを出力する出力部を有し、前記色変換テーブル作成装置は、前記ステップチャートに対応する前記第2表色系の測色値を取得する取得部と、前記ステップチャートに含まれる一以上の1次色格子点に対応する前記第2表色系の補間値を、前記取得部により取得された、前記ステップチャートに含まれる他の1次色格子点に対応する前記測色値を用いた複数の補間方法により計算する補間部と、前記複数の補間方法により計算された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する補間値と、前記取得部により取得された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する前記測色値との差分を計算する差分計算部と、前記差分計算部により計算された前記差分に基づき、前記一以上の1次色格子点の各々について前記複数の補間方法から一の補間方法を選択する選択部と、前記一以上の1次色格子点の各々と1次色の成分が等しい多次色格子点に対応する前記第2表色系の補間値を、前記一以上の1次色格子点の各々について選択された前記一の補間方法により計算する多次色計算部と、を有することを特徴とする出力システム。

0018

(12)前記出力装置は印刷装置であり、前記第1表色系はCMYKであることを特徴とする請求項11に記載の出力システム。

0019

(13)前記第2表色系は、CIEL*a*b*、CIE XYZ、又はCIECAM02であることを特徴とする上記(11)または(12)に記載の出力システム。

0020

(14)第1表色系の1次色格子点に対応する第2表色系の色彩値を示す色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置の制御プログラムであって、前記第1表色系の1次色のステップチャートに対応する前記第2表色系の測色値を取得する手順(A)と、前記ステップチャートに含まれる一以上の1次色格子点に対応する前記第2表色系の補間値を、前記手順(A)で取得された、前記ステップチャートに含まれる他の1次色格子点に対応する前記測色値を用いた複数の補間方法により計算する手順(B)と、前記複数の補間方法により計算された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する補間値と、前記手順(A)で取得された前記一以上の1次色格子点の各々に対応する前記測色値との差分を計算する手順(C)と、前記手順(C)で計算された前記差分に基づき、前記一以上の1次色格子点の各々について前記複数の補間方法から一の補間方法を選択する手順(C)と、前記一以上の1次色格子点の各々と1次色の成分が等しい多次色格子点に対応する前記第2表色系の補間値を、前記一以上の1次色格子点の各々について選択された前記一の補間方法により計算する手順(D)と、を前記色変換テーブル作成装置に実行させるための制御プログラム。

0021

(15)上記(14)に記載の制御プログラムが記録されたコンピューター読み取り可能な記録媒体

発明の効果

0022

本発明に係る色変換テーブル作成装置は、複数の補間方法により求めた補間値と測色値との差分に基づき出力装置の表色系(例:CMYK)の1次色補間点についての適切な補間方法を選択し、その補間方法の組み合わせを用いて多次色補間点についての補間計算を実行している。よって、本発明によると、出力装置の実機の階調性に応じた適切な補間計算が実行されるため、出力装置の設計時の階調性と実機の階調性とが互いに異なる場合であっても、補間計算による補間値と実際の出力値との間の誤差を低減させることができる。

図面の簡単な説明

0023

本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係るLUT作成装置の構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係るカラーチャートに含まれるC(Cyan)のステップチャートの一例を示す概略図である。
本発明の一実施形態に係る補間方法選択部により選択された補間方法の一例を示す概略図である。
本発明の一実施形態に係る補間方法組み合わせ部により特定された補間方法の組み合わせの一例を示す概略図である。
本発明の一実施形態に係るLUT作成処理の手順を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る補間方法選択処理の手順を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る多次色計算処理の手順を示すフローチャートである。
プリンターの設計時の階調性と実機の階調性とを対比して示すグラフである。
本発明の一実施形態に係るLUT作成装置により計算した補間値と実際の出力値とを対比して示すグラフである。

実施例

0024

以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。

0025

図1は、本発明の一実施形態に係るLUT作成装置を含む印刷システムS全体の構成を示すブロック図である。図1のように、印刷システムSは、クライアント装置1、コントローラー2、プリンター3、測色器4、及びLUT作成装置5を備えており、これらの装置は、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークNを介して接続されている。ただし、通信ネットワークNに接続される装置の種類及び個数は図1の例に限定されない。また、各装置は通信ネットワークNを介さずにローカル接続されていてもよい。各装置の詳細について以下に順に説明する。

0026

クライアント装置1は、プリンタードライバーや専用のソフトウェア等によりプリンター3に対する各種文書ファイル印刷指示発行する。クライアント装置1により発行された印刷指示のことを「印刷ジョブ」と称することがある。クライアント装置1により発行された印刷ジョブはコントローラー2に送信される。

0027

コントローラー2は、クライアント装置1から受信した印刷ジョブに対する色変換、スクリーニングラスタライズ等の画像処理を実行することにより印刷処理用の画像データを生成する。印刷ジョブに対する色変換にはLUT作成装置5により作成されたLUTが用いられる。コントローラー2により生成された画像データはプリンター3に送信される。コントローラー2はプリンター3に内蔵されていてもよい。

0028

プリンター3は、コントローラー2から受信した画像データに基づく印刷処理を実行する。より具体的に、プリンター3は、感光体ドラム帯電させる帯電工程、レーザ光により感光体ドラム上に静電潜像を形成する露光工程、感光体ドラム上の静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する現像工程、感光体ドラム上のトナー画像を転写ベルトにより用紙に転写する転写工程、用紙に転写されたトナー画像を定着ローラにより加熱・定着させる定着工程を含む電子写真方式の印刷処理を実行する。ただし、プリンター3は、インパクト方式、熱転写方式インクジェット方式等の他の印刷方式を採用するものであってもよい。なお、プリンター3は、通常の印刷ジョブに基づく出力画像の他に、測色器4により測定すべきLUT作成用のカラーチャートを印刷する。本実施形態に係るカラーチャートについてさらに後述する。

0029

測色器4は、プリンター3により印刷されたカラーチャートを測定することにより、カラーチャート中の個々のカラーパッチに対応するデバイス非依存の色彩値を取得する。以下の説明ではデバイス非依存の表色系としてCIEL*a*b*を採用している。そのため、測色器4により取得したデバイス非依存の色彩値のことを特に「測色L*a*b*値」と称することがある。ただし、デバイス非依存の表色系はCIE XYZやCIECAM02等であってもよい。測色器4により取得された測色L*a*b*値はLUT作成装置5に送信される。

0030

LUT作成装置5は、測色器4から受信した測色L*a*b*値に基づく補間計算を実行することにより、プリンター3の表色系(CMYK)の格子点に対応するデバイス非依存の色彩値(L*a*b*値)を求める。このような補間計算により求めたL*a*b*値のことを特に「補間L*a*b*値」と称することがある。また、プリンター3の表色系(CMYK)の格子点のうち、補間計算により補間L*a*b*値を求めるべき格子点のことを特に「補間点」と称することがある。さらに、個々の補間点についての補間計算に用いられる格子点のことを以下では「サンプリング点」と称することがある。

0031

そして、LUT作成装置5は、測色L*a*b*値と補間L*a*b*値を用いてプリンター3のLUTを作成する。ここでいうLUTには、プリンター3のデバイス値(CMYK値)をデバイス非依存の色彩値(L*a*b*値)に変換するための入力LUT、及びデバイス非依存の色彩値(L*a*b*値)をプリンター3のデバイス値(CMYK値)に変換するための出力LUTの双方が含まれる。LUT作成装置5はコントローラー2又はプリンター3に内蔵されていてもよい。

0032

図2は、本実施形態に係るLUT作成装置5の詳細な構成を示すブロック図である。図2のように、LUT作成装置5は、測色データ取得部51、補間部52、差分計算部53、補間方法選択部54、補間方法組み合わせ部55、多次色計算部56、LUT出力部57、及び記憶部58を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス50を介して相互に接続されている。各部の詳細について以下に順に説明する。

0033

測色データ取得部51は、プリンター3により印刷されたカラーチャートの測色L*a*b*値を測色器4から取得する。ただし、測色データ取得部51は、測色器4以外の装置により測定された測色L*a*b*値をクライアント装置1やコントローラー2等を介して取得することもできる。

0034

本実施形態に係るカラーチャートは、プリンター3の表色系の各要素色(C,M,Y,K)のステップチャートを含む標準カラーチャートであり、例えば、ANSIIT8.7/3の規格準拠した多色印刷用カラーチャートである。以下の説明では、各要素色(C,M,Y,K)の濃度が0%、10%、20%、30%、40%、55%、70%、85%、100%の9段階に変化する1次色のカラーパッチ(ステップチャート)、及び各要素色(C,M,Y,K)の濃度が0%、20%、40%、70%、100%の5段階に変化する多次色のカラーパッチを含むカラーチャートを採用している。

0035

ここで、「1次色」とはデバイス依存の表色系における単一の要素色の成分のみからなる色のことを指し、「多次色」とはデバイス依存の表色系における複数の要素色の成分からなる色のことを指す。「多次色」には、2つの要素色の成分のみからなる「2次色」、3つの要素色の成分のみからなる「3次色」、及び4つの要素色の成分からなる「4次色」が含まれる。また、カラーチャート中のカラーパッチはプリンター3の表色系(CMYK)の格子点の一部に相当する。そのため、以下では個々のカラーパッチのことを格子点と称することがある。

0036

補間部52は、測色データ取得部51により取得した測色L*a*b*値に基づく補間計算を実行することにより、各要素色(C,M,Y,K)のステップチャート中の予め定められた一部の格子点に対応する補間L*a*b*値を求める。補間部52の補間計算により補間L*a*b*値を求めるべき1次色の補間点のことを特に「1次色補間点」と称することがある。

0037

図3は、C(Cyan)のステップチャートの一例を示す概略図である。図3の例では、C=10%,30%,55%,85%の格子点をC(Cyan)の1次色補間点としている。また、図3の例では、C=0%,20%の格子点をC=10%の1次色補間点のサンプリング点とし、C=20%,40%の格子点をC=30%の1次色補間点のサンプリング点とし、C=40%,70%のカラーパッチをC=55%の1次色補間点のサンプリング点とし、C=70%,100%のカラーパッチをC=85%の1次色補間点のサンプリング点としている。

0038

他の要素色であるM(Magenta)、Y(Yellow)、K(Black)の1次色補間点も図3の例と同様に定められている。ただし、各要素色の1次色補間点は適宜変更可能であり、指定範囲内の濃度(%)の格子点のみを1次色補間点として定めてもよいし、要素色ごとに異なる濃度(%)の格子点を1次色補間点として定めてもよい。また、「1次色補間点」との対比のため、LUT作成装置5により補間L*a*b*値を求めるべき多次色の格子点のことを特に「多次色格子点」と称することがある。

0039

また、補間部52は、予め定められた複数の補間方法により補間L*a*b*値を求める。よって、補間部52は、1次色補間点の各々について補間方法の種類と同数の補間L*a*b*値を求める。本実施形態に係る複数の補間方法には、線形補間及び非線形補間が含まれる。そして、非線形補間には、ネビュ補間、スプライン補間、ラグランジュ補間、及びニュートン補間の少なくとも一つが含まれる。以下の説明では、複数の補間方法として、線形補間、ネビュ補間、スプライン補間を採用している。ただし、本実施形態に係る複数の補間方法の種類及び個数は上述した例に限定されない。

0040

差分計算部53は、複数の補間方法の各々について、補間部により求めた1次色補間点の補間L*a*b*値と、測色データ取得部51により取得した同一の1次色補間点の測色L*a*b*値との差分を計算する。例えば、差分計算部53は、2つのL*a*b*値の差分として、以下の「数1」で表される色差(ΔE*ab)を計算する。図3は、線形補間により求めた補間L*a*b*値(L*a*b*10i,L*a*b*30i,L*a*b*55i,L*a*b*85i)と、測色器4により取得した測色L*a*b*値(L*a*b*10,L*a*b*30,L*a*b*55,L*a*b*85)との色差(ΔE*ab)の計算結果の一例を示している。

0041

0042

補間方法選択部54は、差分計算部53により求めた差分に基づき、1次色補間点の各々についての適切な補間方法を選択する。より具体的に、補間方法選択部54は、差分計算部53により求めた差分が最大である補間方法以外のいずれか1つの補間方法を選択する。図4は、補間方法選択部54によりC(Cyan)の1次色補間点の各々について選択された補間方法の一例を示す概略図である。

0043

図4の例において、C=10%の1次色補間点については「線形補間」が選択されている。同様に、C=30%の補間点については「線形補間」が選択されており、C=55%の1次色補間点については「ネビュ補間」が選択されており、C=85%の1次色補間点については「スプライン補間」が選択されている。補間方法選択部54による補間方法の詳細な選択方法については後述する。

0044

補間方法組み合わせ部55は、多次色補間点の各々についての適切な補間方法の組み合わせを特定する。より具体的に、補間方法組み合わせ部55は、多次色補間点の各々について、いずれかの要素色(C,M,Y,K)の成分がそれと等しい1次色補間点を抽出し、抽出した1次色補間点の各々について補間方法選択部54により選択した補間方法の組み合わせを特定する。

0045

例えば、(C,M)=(10%,10%)の2次色補間点については、C(Cyan)の成分が当該2次色補間点と等しいC=10%の1次色補間点、及びM(Magenta)の成分が当該2次色補間点と等しいM=10%の1次色補間点を抽出し、それらの1次色補間点について補間方法選択部54により選択した補間方法の組み合わせ(例えば、「線形補間」及び「ネビュ補間」)を特定する。

0046

ここで、補間方法組み合わせ部55により特定された補間方法の組み合わせのうち、C(Cyan)の1次色補間点について選択された補間方法のことを「C方向の補間方法」と称することがある。同様に、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(Black)の1次色補間点について選択された補間方法のことを、それぞれ、「M方向の補間方法」、「Y方向の補間方法」、「K方向の補間方法」と称することがある。

0047

多次色計算部56は、補間方法組み合わせ部55により特定された補間方法の組み合わせを用いて、多次色補間点の各々に対応する補間L*a*b*値を求める。より具体的に、多次色計算部56は、2次色補間点の各々について特定された2つの補間方法による補間計算を実行し、それにより求めた2つの補間L*a*b*値の平均値を計算する。図5の例によると、多次色計算部56は、(C,M)=(10%,10%)の補間点について線形補間(C方向)及びネビュ補間(M方向)を実行することにより2つの補間L*a*b*値を求め、それらの補間L*a*b*値の平均値を計算する。同様に、多次色計算部56は、3次色補間点の各々について求めた3つの補間L*a*b*値の平均値を計算し、さらに、4次色補間点の各々について求めた4つの補間L*a*b*値の平均値を計算する。ただし、多次色計算部56は、各方向の補間方法により求めた補間L*a*b*値の平均値を計算する代わりに、バイキュービック法により単一の補間L*a*b*値を求めることもできる。

0048

色変換LUT出力部57は、測色データ取得部51により取得した測色L*a*b*値、及び多次色計算部56により求めた補間L*a*b*値の平均値を用いて、プリンター3の表色系(CMYK)の格子点とデバイス非依存の色彩値(L*a*b*値)との対応関係を示すLUTを作成する。色変換部LUT出力部57により作成されたLUTはコントローラー2に送信される。

0049

記憶部58は、プログラムパラメーター等を格納するROM(Read Only Memory)、補間部52や差分計算部53や多次色計算部56等の作業領域として一時的にデータを保持するRAM(Random Access Memory)、及びプログラムやデータファイル等を格納するHDD(Hard Disk Drive)を備えた記憶領域である。

0050

次に、本実施形態に係る印刷システムSの動作の概要について説明する。図6は、本実施形態に係るLUT作成装置5によりプリンター3の色変換用LUTを作成する処理(LUT作成処理)の手順を示すフローチャートである。

0051

図6のように、先ず、LUT作成装置5は、測色データ取得部51によりカラーチャートの測色L*a*b*値を取得する(S101)。続いて、LUT作成装置5は、1次色補間点の各々についての適切な補間方法を選択する処理(S102:補間方法選択処理)を実行する。補間方法選択処理(S102)は、補間部52、差分計算部53、補間方法選択部54、及び補間方法組み合わせ部55により実行される。補間方法選択処理(S102)の詳細についてはさらに後述する。

0052

続いて、LUT作成装置51は、多次色補間点の各々に対応する補間L*a*b*値を計算する処理(S103:多次色計算処理)を実行する。多次色計算処理(S103)は多次色計算部56により実行される。多次色計算処理(S103)の詳細についてはさらに後述する。その後、LUT作成装置5は、多次色計算処理(S103)において作成されたLUTをコントローラー2に送信してから(S104)、LUT作成処理を終了する(エンド)。

0053

図7は、本実施形態に係る補間方法選択処理(S102)の手順を示すフローチャートである。図7のように、先ず、LUT作成装置5は、S101で取得した測色L*a*b*値のうち、1次色補間点の補間計算に用いられるサンプリング点の測色L*a*b*値を読み込む(S201)。より具体的に、LUT作成装置5は、各要素色(C,M,Y,K)の濃度が0%、20%、40%、70%、100%である1次色格子点の測色L*a*b*値を読み込む(図3参照)。

0054

続いて、LUT作成装置5は、1次色補間点の各々について線形補間(L=0)により補間L*a*b*値を求め(S202)、その補間L*a*b*値とS201で読み込んだ同一の1次色補間点の測色L*a*b*値との色差(ΔE*ab)を計算する(S203)。そして、LUT作成装置5は、1次色補間点の各々についてスプライン補間(L=1)により補間L*a*b*値を求め(S202)、その補間L*a*b*値とS201で読み込んだ同一の1次色補間点の測色L*a*b*値との色差(ΔE*ab)を計算する(S203)。さらに、LUT作成装置5は、1次色補間点の各々についてネビュ補間(L=2)により補間L*a*b*値を求め(S202)、その補間L*a*b*値とS201で読み込んだ同一の1次色補間点の測色L*a*b*値との色差(ΔE*ab)を計算する(S203)。以下の表1は、S203で求められた色差(ΔE*ab)の計算結果の一例を示している。

0055

0056

続いて、LUT作成装置5は、S203で求めた色差(ΔE*ab)に基づき、1次色補間点の各々についての適切な補間方法を選択する(S204)。より具体的に、LUT作成装置5は、1次色補間点の各々について、S203で求めた色差(ΔE*ab)が最大である補間方法以外のいずれか1つの補間方法を選択する。すなわち、表1の例では、C=10%についての適切な補間方法として、スプライン補間(ΔE*ab=10)以外のいずれか1つの補間方法を選択する。

0057

同様に、C=30%についての適切な補間方法として、ネビュ補間(ΔE*ab=6)以外のいずれか1つの補間方法を選択し、C=55%についての適切な補間方法として、線形補間(ΔE*ab=5)以外のいずれか1つの補間方法を選択し、C=85%の1次色補間点についての適切な補間方法として、ネビュ補間(ΔE*ab=8)以外のいずれか1つの補間方法を選択する。

0058

また、表1の例のように色差(ΔE*ab)が最大である補間方法以外の補間方法の個数が2以上である場合(すなわち、予め定められた複数の補間方法の個数が3以上である場合)、LUT作成装置5は、以下に示す第1の選択方法又は第2の選択方法によりいずれか1つの補間方法を選択する。

0059

先ず、第1の選択方法では、S203で求めた色差(ΔE*ab)が最小である補間方法を1次色格子点の各々についての適切な補間方法として選択する。表1中の数値に付された下線は、第1の選択方法により選択された補間方法を示している。すなわち、第1の選択方法では、C=10%についての適切な補間方法として線形補間(ΔE*ab=3)を選択し、C=30%についての適切な補間方法として線形補間(ΔE*ab=4)を選択し、C=55%についての適切な補間方法としてネビュ補間(ΔE*ab=3)を選択し、C=85%についての適切な補間方法としてスプライン補間(ΔE*ab=3)を選択する。このように色差(ΔE*ab)が最小である補間方法を選択することにより補間計算により生じる誤差を最小限に抑えることができる。

0060

また、第2の選択方法では、原則としてS203で求めた色差(ΔE*ab)が最小である補間方法を選択しつつ、一部の1次色補間点については他の1次色補間点と同一の補間方法を選択する。以下の表2は、S203で求められた色差(ΔE*ab)の計算結果の他の例を示している。

0061

0062

表2中の数値に付された下線は、第2の補間方法により選択された補間方法を示している。すなわち、第2の選択方法では、C=10%,30%,55%の1次色補間点については、色差(ΔE*ab)が最小である線形補間を選択する。他方、C=85%の補間点については、色差(ΔE*ab)が最小であるスプライン補間の代わりに、他の補間点と同一の補間方法である線形補間を選択する。このように一部の補間点について他の補間点と同一の補間方法を選択することにより、多数の補間点についての補間方法を統一することができるため、補間計算の計算速度を向上させることができる。

0063

その後、LUT作成装置5は、全ての1次色補間点についての補間方法の選択が完了したかどうかを判定し(S205)。全ての1次色補間点についての選択が完了していない場合は(S205のNO)、残りの1次色補間点についてS201〜S204の手順を繰り返す。

0064

そして、全ての1次色補間点についての選択が完了したら(S205のYES)、LUT作成装置5は、プリンター3の表色系(CMYK)の多次色補間点の各々についての適切な補間方法の組み合わせを特定する(S206)。より具体的に、LUT作成装置5は、多次色補間点の各々について、いずれかの要素色(C,M,Y,K)の成分がそれと等しい1次色補間点を抽出し、抽出した1次色補間点の各々についてS204で選択した補間方法の組み合わせを特定する。

0065

図5は、(C,M)の2次色補間点の各々について特定されたC方向及びM方向の補間方法の組み合わせの一例を示している。図5の例によると、(C,M)=(10%,10%)の2次色補間点については、線形補間(C方向)及びネビュ補間(M方向)の組み合わせが特定されている。同様に、(C,M)=(85%,10%)の2次色補間点については、スプライン補間(C方向)及びネビュ補間(M方向)の組み合わせが特定されており、(C,M)=(10%,85%)の2次色補間点については、線形補間(C方向)及びスプライン補間(M方向)の組み合わせが特定されており、(C,M)=(85%,85%)の2次色補間点については、スプライン補間(C方向)及びスプライン補間(M方向)の組み合わせが特定されている。

0066

その後、LUT作成装置5は、S206で多次色補間点の各々について特定した補間方法の組み合わせを記憶部58に格納してから(S207)、補間方法選択処理を終了する(リターン)。

0067

図8は、本実施形態に係る多次色計算処理(S103)の手順を示すフローチャートである。図8のように、先ず、LUT作成装置5は、S101で取得した測色L*a*b*値のうち、多次色補間点の補間計算に用いられるサンプリング点の測色L*a*b*値を読み込む(S301)。より具体的に、LUT作成装置5は、各要素色(C,M,Y,K)の濃度が0%、20%、40%、70%、100%である多次色格子点の測色L*a*b*値を読み込む。

0068

続いて、LUT作成装置5は、S206で特定した補間方法の組み合わせを用いて、多次色補間点の各々に対応する補間L*a*b*値を求める(S302)。より具体的に、LUT作成装置5は、2次色補間点の各々について特定された2つの補間方法による補間計算を実行し、それにより求めた2つの補間L*a*b*値の平均値を計算する。同様に、LUT作成装置5は、3次色補間点の各々について求めた3つの補間L*a*b*値の平均値を計算し、さらに、4次色補間点の各々について求めた4つの補間L*a*b*値の平均値を計算する。

0069

その後、LUT作成装置5は、全ての多次色補間点についての補間L*a*b*値の計算が完了したかどうかを判定し(S303)、全ての多次色補間点についての計算が完了していない場合は(S303のNO)、残りの多次色補間点についてS302の手順を繰り返す。そして、全ての多次色補間点についての計算が完了したら(S303のYES)、LUT作成装置5は、S101で取得した測色L*a*b*値、及びS302で求めた補間L*a*b*値を用いて、プリンター3の入力LUT(CMYK値からL*a*b*値への変換テーブル)を作成する(S304)。

0070

続いて、LUT作成装置5は、S304で作成した入力LUTに基づきプリンター3の出力LUT(L*a*b*値からCMYK値への変換テーブル)を作成する(S305)。なお、S305では、特開平3−158071号公報や特開2003−078773号公報等に記載された公知の手法を用いて出力LUTを作成する。その後、LUT作成装置5は、S304及びS305で作成したプリンター3のLUTを記憶部58に格納してから(S306)、多次色計算処理を終了する(リターン)。

0071

以上のように、本実施形態に係るLUT作成装置5は、複数の補間方法により求めた補間L*a*b*値と測色L*a*b*値との色差(ΔE*ab)に基づきプリンター3の表色系(CMYK)の1次色補間点についての適切な補間方法を選択し、その補間方法の組み合わせを用いてプリンター3の表色系(CMYK)の多次色補間点についての補間計算を実行している。図10は、本実施形態に係るLUT作成装置5(多次色計算部56)により求めた補間値と実際の出力値とを対比して示すグラフである。図10のように、本実施形態に係るLUT作成装置5によると、個々のプリンター3の階調性に応じた適切な補間計算が実行されるため、プリンター3の設計時の階調性と実機の階調性とが互いに異なる場合であっても、補間計算による補間値と実際の出力値との間の誤差を低減させることができる。

0072

本発明は、上記実施形態のみに限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々改変されることができる。例えば、上記実施形態ではLUTを作成すべき出力装置としてプリンター3を採用したが、本発明に係る出力装置は画像を出力する機能を備えた装置であればいかなるものであってもよく、例えば、LCD(Luquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等の表示装置であってもよい。また、上記実施形態では出力装置のデバイス依存の表色系としてCMYKを採用したが、本発明に係る出力装置の表色系は規格化された表色系であればいかなるものであってもよく、例えば、RGB、sRGB、CMY、HSV、HLS等であってもよい。

0073

本発明に係る色変換テーブル作成装置の各手段は、上記の手順を実行するための専用のハードウェア回路によっても、上記の手順を記述したプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによっても実現可能である。後者により本発明を実現する場合、各手段を動作させるプログラムは、フロッピー登録商標ディスクCD−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等の通信ネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ROMやハードディスク等に転送されて記憶される。また、上記のプログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、色変換テーブル作成装置を構成する装置の一機能としてその装置に組み込まれていてもよい。

0074

1クライアント装置、
2コントローラー、
3プリンター、
4 測色器、
5 LUT作成装置、
51 測色データ取得部、
52 補間部、
53差分計算部、
54補間方法選択部、
55 補間方法組み合わせ部、
56 多次色計算部、
57 LUT出力部、
58 記憶部、
S印刷システム。

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